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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2018年11月26日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第9回ドリームエイジカップ(11/25)

ばんえい重賞レース回顧
第9回ドリームエイジカップ(BG3)-2018年11月25日-10R 200m直 晴 1.8%
  1着 (1)オレノココロ(鈴木恵) 2分10秒9
  2着▲(4)シンザンボーイ
  3着 (9)ミノルシャープ
   単勝 1 450円(2番人気) 馬複 1-4 2,010円 三連単 1-4-9 25,440円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい馬齢別対抗重賞、第9回ドリームエイジカップは、2番人気の実力馬オレノココロがトップハンデながら、残り10mで差し切り勝ち。オレノココロはこのレース3年ぶり2勝目、重賞は通算20勝目。カネサブラックの持つ最多重賞勝利21勝まであと1勝となった。鈴木恵介騎手はこのレース4勝目で重賞通算71勝目。

レース振り返り
  帯広は先週に遅い初雪が降ったが1cm程度の弱い雪、湿り気は残っていたものの、日曜日は晴れ、ロードヒーティングも効いて、力のいる馬場となっていた。
  レースは、スタート直後からフジダイビクトリーやキサラキクがやや遅れを取り後方追走。他の馬も時計のかかる馬場を意識してか、早めの刻みを入れ、前半からかなりゆったりしたペース。その中で押し出されるように最内からオレノココロ、大外からコウリキが前に行き、その内側のマルミゴウカイ、ミノルシャープあたりが追走、中枠の馬たちが後方から行くという変則的な展開となった。その後中枠のシンザンボーイやセンゴクエースらも少しずつ近づくが、同じような流れで第2障害手前まで。ここまで71秒。
  各馬十分溜めた後、最も先に障害に挑戦したのはマルミゴウカイ、続いてオレノココロ。しかしいずれも坂の中腹でストップ、これを見るように他の各馬も障害に挑戦。その中で先に障害を越えたのはシンザンボーイとミノルシャープ。ほぼ同時に抜け出し直線へ、一瞬の切れ味でミノルシャープが前に出て、シンザンボーイがこれを追う。後続は各馬障害に苦しみ、マツカゼウンカイ、そしてセンゴクエースらは膝を折った。その中でオレノココロが3,4発ほどで障害を抜け出しこれが3番手、これにマルミゴウカイ、フジダイビクトリーあたりが続いた。
  先頭は、ミノルシャープが快調に飛ばし、最大3馬身差ほど離れてシンザンボーイが追走、そして後方からオレノココロがじわじわと迫ってくるという展開。ミノルシャープは残り10m手前あたりまで来たがそこから急激に失速、シンザンボーイが少しずつ詰めるが、それ以上に脚色がいいのがトップハンデのオレノココロ。残り10mを切ったところでミノルシャープが一旦立ち止まり、そこにシンザンボーイが並びかけたが、そこで最内から一気にオレノココロがまとめてかわし、そのままゴールを駆け抜けた。2着争いはシンザンボーイと立て直したミノルシャープが再び並びかけるがわずかにシンザンボーイが粘って2着、ミノルシャープが3着。後続からはマルミゴウカイらも一団で追いついてきたが届かなかった。1番人気となり当欄でも狙ったセンゴクエースは障害で崩れ離れた8着に終わった。

次走へのメモ
オレノココロ(1着):この馬の本当の意味での強さを見せたレース。そしてそれを十二分に引き出した鈴木恵介騎手の好騎乗もあった。トップハンデや枠順はこの馬にとってほとんど問題ではなく、自分の走りがしっかりできるかどうかというところだろう。今回は流れを見ながら、各馬の動きが重いとみると、自分から前に出てペースを作りに行った。そして障害も悪いなりにしっかり踏み込んで対処していた。今後への展望と課題が見いだせるレースぶりであった。次の狙いはもちろん正月の帯広記念。ライバルのコウシュハウンカイからのタイトル奪取に挑む。
シンザンボーイ(2着):好位に付け、障害をひと腰でクリアし、最後まで粘るというこの馬の形に持ち込めた。強いていえばもう少し馬場が軽ければ最後まで走り切れたかもしれないが、この馬の持ち味は十分に出せたのではないか。賞金も加算してこの次の狙いの帯広記念の出走権もほぼ確実、これまでも経験を積み上げてきており、このまま好調を持続すれば勝ち負けできるところまで上がってきた。
ミノルシャープ(3着):良い面も悪い面も含めてこの馬らしいレースであった。抜群の障害力と降りてからの切れ味、リードも広げて、今度こそはやったと思わせたが、残り10mで落とし穴があった。この馬にとってゴール前は鬼門とも言えるほど課題となっている。ただ見せ場は作ったし、4歳馬としては健闘と言えるのではないか。次の狙いはもちろん天馬賞。最後まで粘り切れるか。
マルミゴウカイ(4着):当欄で対抗に狙っていた。走りそのものは安定していたが、障害で二の腰が入らない状況がここ何戦か出ていたところ、今回もそれが出てしまい、最後の直線も一歩遅れを取った形になった。次の狙いは、少し軽いところで障害などの立て直しを図ると見られ、正月の金杯から2月のチャンピオンカップといった路線か。
コウリキ(5着):序盤は自分のペースを守り、流れをつかんで、直線の切れ味で5着まで食い込んだ。苦手な障害もしっかり踏み込んで2,3発でクリア。自分の力を確かめるようなレースぶりであった。重馬場に対処できたのも大きい。今後は自己条件のA1クラスで勝ち星を重ね再び重賞出走のチャンスをうかがう。
  その他では、フジダイビクトリー(6着)は、序盤の出遅れが若干影響したか本来の先行力が見られなかった。ただ障害はひと腰で切っておりまだまだ走れるところを見せた。マツカゼウンカイ(7着)も流れに乗れなかったか。珍しく障害でも引っかかっていた。当欄本命のセンゴクエース(8着)は懸念されていた障害での崩れが出た。前半から自分のペースで行けなかったこともミスにつながった原因か。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 -3,600   (配当)0 (投入)3,600
  (単複・ワイド)今回 -1,800   (配当)0 (投入)1,800
  今年度累計 -27,710 (11/25現在)
    通常  -17,290 (配当 41,010 - 投入 58,300)
   単・ワ -10,420 (配当 11,480 - 投入 21,900)
  何も引っかからず完全ボウズ。なんとなく悪い予感はしたのだが・・。センゴクがあそこまで崩れてしまうとは。それにしてもオレノココロには恐れ入った。というか、過去にこういう不利な条件でも勝ってきている馬なんだけど。人気が落ちていた今回は狙い目だった。それがわかっておりながらワイドででも馬券につなげられないのはやはり情けないところだ。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  次の重賞は2週連続の12月2日、今度は3歳牝馬の最高峰の戦い、ばんえいオークス(BG1)です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。

2018年11月24日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第9回ドリームエイジカップ(11/25・帯広10R)

信頼回復
  前回のこの欄でも触れたように、このほど地方競馬界を揺るがす2つの大きな出来事(不祥事)がありました。一つは門別競馬における順位取り違え事件、もう一つが岩手競馬の禁止薬物陽性馬発生事件です。前者の門別競馬の方は、写真判定の確認不足によるミスであり、もちろんあってはならないことではありますが、対応策も発表され(一部では救済しきれない被害者も出るかもしれませんが)真摯な対応により影響は最小限に収まりそうな気配です。
  一方、後者の岩手競馬の方は深刻です。今年すでに1週間の開催中止、そして再度陽性馬が出たことにより全頭検査のためさらに中止。一時はいつ再開できるかもわからない状況に陥りました。岩手競馬は10年前には廃止寸前までいって関係者の努力でようやく存続し、持ち直してきたもの。現在でも赤字に陥れば即廃止の約束になっており、首の皮一枚でつながっています。今回の不祥事は存続への努力が水の泡となりかねない事態です。
  今週なんとか再発防止策が整ったということで、岩手競馬11月24日から3週間ぶりに再開となりました。ただ、なぜこのような禁止薬物陽性馬が出てしまったのか?ファンには真相がよくわからないままです。さらなる真相究明と再発の防止を望みます。
  いずれにしても、ばんえいを含む地方競馬は、ファンのみならず全ての人の信頼によって成り立つものです。厳しい修羅場を乗り越えてきているからこそ地方競馬に頑張ってほしいのです。ファンとしてこれからも応援していきます。
  さて、ばんえいは今週から2週連続の重賞。今週は馬齢別選抜のドリームエイジカップです。なお、今週から準ナイターとなり時刻が変更になっているので注意が必要です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第9回ドリームエイジカップ(BG3)
(2018年11月25日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上馬齢選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  オレノココロ 牡8 790 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
マルミゴウカイ 牡5 770 藤野俊 槻舘重 鹿毛 差
  ホクショウディープ 牡5 760 島津新 服部義 青毛 追
シンザンボーイ 牡7 770 西謙一 坂本東 栗毛 先
  キサラキク 牝7 740 菊池一 金田勇 芦毛 先
マツカゼウンカイ 牡4 760 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
センゴクエース 牡6 780 工藤篤 槻舘重 鹿毛 差
フジダイビクトリー 牡10 760 西将太 中島敏 栗毛 逃
  ミノルシャープ 牡4 760 阿部武 大友人 鹿毛 先
  10 コウリキ 牡6 750 松田道 長部幸 鹿毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ドリームエイジカップ」の概要と傾向
  ドリームエイジカップは今年で9回目の開催。4歳から8歳以上まで年齢別に賞金上位2頭から選抜される世代別対抗戦重賞で、ばんえい独自の出走条件となっている。負担重量がこの時期にしては軽めの上にハンデ差が非常に大きく、毎年のように波乱のレースが展開される。過去8年で1番人気は(2,2,1,3)で苦戦傾向、6番人気以下が4勝しており、2着以下も人気薄がきて大万馬券になることもある。一方では昨年のように比較的堅く収まる時もある。トップハンデの馬は第1回に勝ったのみで、その後は7連敗中。年齢は5歳馬が4勝するなど若い馬が活躍する傾向にある。但しさすがに4歳馬は苦戦。牝馬は出走自体が少ないが、一昨年にキサラキクが勝っている。1分40秒前後の重賞としては速い勝ち時計で、4大記念競走のように重い荷物ではないので、非力な馬でもスピードで押していくことができる。実力馬よりもこのレースに照準を合わせてきた馬を狙いたい。騎手は鈴木恵介Jが3勝。

今回のみどころ
  これまでばんえい界に君臨した最強の馬たちが年齢を重ねて「8歳以上」にひとくくりにされたことにより、例えばコウシュハウンカイが通算獲得賞金の差でこのレースに出られないなど、今年は各世代で出走権をめぐるドラマが生まれている。メンバーもいつもと違い新鮮だ。その中で特にオレノココロ、センゴクエース、マルミゴウカイら各世代のトップが貫禄を見せるか、あるいは隠れていた実力馬がここで開花するか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレノココロ:重賞19勝と歴代最高にも迫る記録を持つばんえい界のトップランナー。今シーズンはBG1ばんえいグランプリで快勝。実力は当然ナンバーワンだが、前走障害が上がらなかったように、照準はあくまで帯広記念か。
 2 マルミゴウカイ:4歳3冠後、古馬戦線に参戦、岩見沢記念で勝利するなど、最も勢いのある馬。他馬に合わせた自在のレースができ、今のところ重量もこなしている。障害も悪くはないがここ2~3走はやや力が入らない場面も見られた。
 3 ホクショウディープ:長期休養を経て復帰後6戦出走したが、今のところ本来の力がほとんど出せていない。かつてマルミゴウカイと互角に渡り合った馬。馬体重は戻りつつあるので、本来のスピード豊かな走りを見せてもらいたいところ。
 4 シンザンボーイ:時折重賞に顔を出し、今シーズンもグランプリ3着、北見記念5着などなかなかの成績を上げている。オープン格に上がっても好走が続いており前走も逃げて快勝、悲願の重賞初制覇のチャンスをうかがう。障害力には定評。
 5 キサラキク:一昨年のこのレースの勝ち馬。古馬重賞は常に顔を出していたが、脚元不安があったようで岩見沢記念以来重賞から離れていた。前走から復帰したが馬体重も減って本調子でないようだ。元々苦手な障害でも力が入っていない。
 6 マツカゼウンカイ:4歳馬。今年はまなす賞に勝って重賞制覇を果たしている。安定した走りで障害も上手、崩れることがほとんどない。相手なりに走れて先行しても良し、控えても良しの脚質。切れる脚はないので決め手には欠けるが。
 7 センゴクエース:成績は安定しているが重賞になると勝ちきれないレースが続いていた。降りてからの脚は確かだがどうしても障害で一歩遅れてしまう。今回は斤量的にもチャンスだが、前走の特別戦で久々に障害膝折りが出たのは心配。
 8 フジダイビクトリー:重賞10勝の実績馬だが、重賞勝ちは2年近く遠ざかっているし、今シーズンはまだ1勝、最近は得意だった障害で苦労することも多い。衰えではないだろうが。適度な負担重量のこのレースで巻き返せるか。
 9 ミノルシャープ:4歳馬。重賞2勝の実績馬。先行力と障害力はかなりのものを持っているが、最後で緩むなどスタミナに課題がある。銀河賞ではセーフティーリードからぎりぎり粘りきった。古馬相手にハンデを生かして逃げ粘れるか。
 10 コウリキ:出走権争いでキンメダルを破って登場。重賞は天馬賞でセンゴクエースの2着に入って以来2年ぶり、特別戦の常連だが古馬重賞は不思議にも初出走。障害が苦手だったが、最近は脚質転換で積極的に攻めるレースで勝っている。

【はむ!の見解まとめ】
  先週、帯広も遅い初雪が観測され、ようやく冬が到来。それとともに馬場状態の変化がより注目される。寒くて雪でも降れば軽馬場になるが、一方でロードヒーティングやハローがけの効果でフカフカの馬場になった場合、時計がかかることも考えられる。当日の天気と馬場状態は十分見極めたい。負担重量もポイントで、今回は4大記念競走のような重い荷物ではないが、それでも重賞、それなりの重量、また世代等によってハンデ差もあり、そのあたりの見極めも重要。
  今年は、実績のある古馬たちも気にはなるものの、やはりディフェンディングチャンピオンの6歳馬センゴクエースと今年の岩見沢記念に勝ち力をつけてきた5歳馬マルミゴウカイの同厩舎の両雄が実力的には一歩リードか。その中で、当欄では◎(7)センゴクエースの方が今度こそ意地を見せる番とみて、今回も本命とした。斤量や馬場的にも今回がチャンス。前半スムーズに付いていって障害をしっかり越えられれば上位は堅い。そして○(2)マルミゴウカイ。障害力もあり安定度ではこちらの方が上。斤量もセンゴクより10kg少ない。普通ならこちらの方を頭にしたいところ。しかし前走あたりは障害で止まっているように、流れ一つで変わってきそう。一日の長でセンゴクを本命、マルミを対抗とした。
  2頭ががとび抜けているとみるが、そこは競馬。簡単に決まらないことも考えられる。そこで次にひとひねり面白そうなところということで、前走の特別戦で勝利するなど近走好調の▲(4)シンザンボーイを単穴に狙ってみた。重賞出走経験も積んできており、障害力はもともとあるので、上手く流れをつかめれば食い込みも。他では百戦錬磨の△(8)フジダイビクトリーは軽めの馬場でも力が出せる。ハンデ有利で逃げ粘りも。
  そして実績ではナンバー1の(1)オレノココロ、3年前にこのレースを優勝している。ただこの馬はここが本番ではないと思われ、しかもトップハンデ、流れが向けば持ち前の力で食い込みもありえるが今回は押さえまでとしたい。それなら4歳馬ではあるが注(6)マツカゼウンカイの安定した走りが侮れない。同じ4歳馬の(9)ミノルシャープと共にもう少し力を付けてからという考え方もできるが、ここはついて行けそうなマツカゼの方に注意マークをつけておきたい。あとは、一昨年の勝ち馬(5)キサラキクは不調が続くが、ここは適鞍。流れに乗って障害が切れれば見せ場はあるか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  全然取り戻せてはいないものの、クインカップで久々のプラスだったことは、気持ち的にも楽になる。ここは勢いに乗って、2週続く重賞っを取って行きたいところ。
  今回はとにかくセンゴク、マルミの2頭が強いと見て、そこから数頭に流してなるべく絞っていきたい。印を打った馬と、オレノココロを少々。他の穴目はワイドで押さえ。キサラキクの応援馬券は続けたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7=2=4,8,6(マルチ) 合計18通り 各100円
      7,2→7,2,4→7,2,4,8,6,1 合計16通り 各100円
      7,2→1→7,2 合計2通り 各100円
  合計3,600円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 7 700円
  応援馬券(単+複)5 各200円
  ワイド 4=7,2,8,6 6=7,2,8 合計7点 各100円
  合計 1,800円で勝負!

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告します。

2018年11月13日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第43回クインカップ(11/11)

ばんえい重賞レース回顧
第43回クインカップ(BG3)-2018年11月11日-10R 200m直 曇 1.9%
  1着◎(9)メヂカラ(工藤篤) 1分59秒9
  2着注(4)キタノサカエヒメ
  3着○(2)フェアリースズ
   単勝 9 490円(4番人気) 馬複 4-9 1,020円 三連単 9-4-2 4,450円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい4歳牝馬の重賞、第43回クインカップは、4番人気のメヂカラが、大外枠で障害5番手から差し切って勝ち、重賞初制覇。工藤篤騎手はこのレース初勝利、先週のばんえい菊花賞に続き2週続きの重賞制覇で通算6勝目。父トウリュウの産駒としても初の重賞獲得となった。

レース振り返り
  この日の帯広は金曜日から土曜日にかけて降った雨で湿り気は残っていたものの、ロードヒーティングが使用開始、ロータリーハローもかけられ、フカフカして、やや時計のかかる馬場であった。
  ばんえいオークス馬で今回賞金最上位だったナカゼンガキタが直前で故障し回避し、人気が割れる形になった。レースは、スタートからほぼ平均ペース。まず第1障害からマツノビューティが勢いよく飛び出し、先頭に出てレースを引っ張る展開。その他の各馬はそれぞれがペースを測りながら進み、その中で1番人気フェアリースズが前について行く。1,2障害の中間からはキタノサカエヒメ、イズミクィーンあたりが刻みながら少しずつ前に近づく。一歩遅れて2番人気シンエイボブらが続き、メヂカラはこの時点ではさらにその後方にいた。第2障害手前にはマツノビューティがリードをキープしながら先頭で到着、ここまで63秒とゆったりしたペースに落ち着く。程なくフェアリースズが到着し、一歩遅れてキタノサカエヒメ、イズミクィーンそしてシンエイボブが相次いで到着。各馬じっくり溜めたあと、マツノビューティが先に障害を仕掛け、フェアリースズも続く。さらにキタノサカエヒメとシンエイボブも続いて挑戦。最初に仕掛けたマツノビューティは障害をスムーズに登り、勢いを付けて障害を駆け下り先頭へ、フェアリースズもひと腰でしっかり越え前を追う。続くキタノサカエヒメがひと腰かかる間にシンエイボブがグイッと踏み込み3番手で障害を越え、キタノサカエヒメが4番手で追う。その後、溜めにためていたイズミクィーンが仕掛けるがこちらは坂の中腹でストップ、その間に後ろから来た大外のメヂカラが力を込めて障害をひと腰でクリアし5番手で障害を降りた。先頭争いはマツノビューティにフェアリースズら後続が迫り、残り30m手前あたりではほぼ横一線。そこに後方からものすごい脚色でメヂカラが近づいてくる。先頭集団はまずマツノビューティが詰まり、その間に集団で脚色の良かったキタノサカエヒメが一旦前に出たかと思われたが、まもなく大外からメヂカラが迫り、残り20mで並びかけることなくそのまま抜き去って先頭へ、あとはそのままの勢いでゴールまで駆け抜けた。最後は3馬身ほどの差をつけ快勝だった。キタノサカエヒメがそのままの態勢で2着に入った。3着争いはシンエイボブが一杯になり残り10mでストップ。その間にフェアリースズが抜け出すがこちらも脚色が厳しく、立て直したマツノビューティが再度迫り、ゴール板を並んで通過した。写真判定の結果、フェアリースズがわずかの差で3着に残った。シンエイボブはその後もゴール直前でストップし最後は7着に終わった。
次走へのメモ
メヂカラ(1着):このレースは追い込みが決まることが多いことは当欄でも予想の際に述べていたが、その傾向を裏付ける形になった。鮮やかな差し脚を見せ印象に残る勝ち方であった。有力馬が内枠に集まり、大外枠といえども、外側が開いて、課題のあった障害にも楽に挑めたことが、最後の直線の切れにつながったともいえる。今回賞金クラスがB2からA2に2ランクアップ。相手は強くなるが、実力馬たちにとってもこの馬の切れ味は脅威になるだろう。天馬賞やヒロインズカップなどBG1級の重賞に出走できるチャンスもあり、是非挑戦してもらいたいところ。
キタノサカエヒメ(2着):先行馬をマークしながら前につけ、最後の直線は切れ味で前に出るというこの馬の型どおりのレースで、持てる力は十二分に発揮できたと言える。強いて言えば障害でもう一歩だったことが悔やまれるか。いずれにせよ、今回は勝ったメヂカラの切れ味が嵌まる流れだったということで、2着は力負けではない。クラスはB1に上がるがしっかり流れに乗れれば十分戦えそう。
フェアリースズ(3着):最終的には1番人気に推され期待された。この馬自身の走りはスムーズだったが、今回は差しが決まる馬場状態と展開であったということだろう。先行力と障害力はこの馬の持ち味で、今後の自己条件戦でも十分戦えるだろう。現時点で、ヒロインズカップの出走権のボーダー上にあるので、出走いかんに関わらず勝って賞金を積み上げておきたい。
マツノビューティ(4着):もともと鋭い出足とスピードの持ち主であったところ、ベテラン藤野騎手がこの馬の持ち味を生かし積極果敢に前に行き他馬を引っ張るような展開に持ち込んだ。結果、3着争いの写真判定にまでもつれ込み、最後まで見せ場十分だった。自己条件のB3クラスでは普通に勝てるだろう。更にその上をめざしたい。
ライデンメルテイ(5着):トライアルの時は果敢に先行して障害でミスをしていたが、今回は前半から自重して、障害をしっかり上げることに専念していた。それが最後に掲示板内に粘りこむ結果となった。自分のペースで行ければ十分戦えるだけの力を見せた。自己条件で勝ち星を重ねたい。
  その他では、サカノイサムヒメ(6着)はパワー不足で前半からついて行くのが精一杯。しかし最後は伸びてきており、軽いレースになれば一変も。シンエイボブ(7着)は自分の走りはしていたが、やはり詰めの甘さの上に最後はハンデ差がのしかかった。注目のイズミクィーン(8着)はやはり障害がポイントで、今回は特に反応が悪かった。直線の脚は確かなだけに、出世の上での課題となりそう。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 +50   (配当)4,450 (投入)4,400
  (単複・ワイド)今回 +1,050   (配当)2,450 (投入)1,400
  今年度累計 -22,310 (11/11現在)
    通常  -13,690 (配当 41,010 - 投入 54,700)
   単・ワ -8,620 (配当 11,480 - 投入 20,100)
  本命メヂカラが1着に来て今度こそスマッシュヒットと思いきや、2着に薄めにしていたキタノサカエヒメが来て、3連単がなんとか引っかかったものの、あんまり美味しい状況ではなかった。それでも当欄で久しぶりに+(プラス)という記号が書けたことは良かったと思うべきだろう。ドン底からは抜け出しつつあると思う。あとは、暮れに向けてなんとかもう少しマイナスを減らせていけるようにがんばろう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  次の重賞は11月25日、馬齢選抜というばんえいならではの重賞・ドリームエイジカップです。各世代が激突、年下の馬の勢いが勝つか年上の馬が貫禄を見せるか、興味深いレースです。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。なお、その次の週にも重賞があります。

2018年11月10日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第43回クインカップ(11/11・帯広10R)

水を差す出来事
  先週、初めてJRAの京都競馬場で行われたJBC3競走、非常に盛り上がりました。結果に触れ始めると長くなるので省略しますが、スプリントのキタサンミカヅキなど地方馬も健闘。今回の試みは地方競馬の祭典、そして競馬のお祭りの日として普段中央競馬しかやらない人々にも一定のアピールになったのではないでしょうか。(筆者もまずまずのプラス収支で満足です。)来年は地方に戻って、こちらも初めて浦和競馬場で開催されます。今までの勢いを保っていければ良いなと思います。
  と、今回はこの程度の文章で収めようと思ったら、先週から今週にかけ地方競馬を揺るがす大きなニュースがありました。一つは11月1日に門別競馬場で行われたダートグレード競走・北海道2歳優駿で、1着2着を逆に発表し確定した誤審。そして、岩手競馬では競走馬から禁止薬物が検出、それも今年3度目で、当面岩手競馬は開催中止という衝撃的なものでした。それぞれについて、また当欄でも触れたいと思いますが、折角盛り上がってきた地方競馬に水を差す出来事です。まず徹底した真相究明はもちろん、ファンが安心して競馬を楽しめるよう事後の策もしっかりお願いしたいところです。
  それでは本来のばんえい予想の方へ。今週は3週続いた重賞のラストを飾る4歳牝馬の一戦クインカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第43回クインカップ(BG3)
(2018年11月11日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳牝馬オープン別定)
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予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  サクラニシキヒメ 牝4 680 松田道 金山明 鹿毛 差
フェアリースズ 牝4 690 島津新 岩本利 栗毛 先
シンエイボブ 牝4 700 菊池一 久田守 鹿毛 差
キタノサカエヒメ 牝4 690 鈴木恵 中島敏 芦毛 先
  マツノビューティ 牝4 680 藤野俊 長部幸 鹿毛 逃
イズミクィーン 牝4 680 西謙一 小北栄 芦毛 追
  サカノイサムヒメ 牝4 690 長澤幸 服部義 鹿毛 差
  ライデンメルテイ 牝4 680 村上章 岡田定 黒鹿毛 逃
メヂカラ 牝4 690 工藤篤 西邑春 鹿毛 追
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「クインカップ」の概要と傾向
  4歳牝馬限定の重賞。ばんえい独自の出走条件のレースだが、その歴史は意外にも長く今年が43回目。過去の勝ち馬には、かつて名牝と呼ばれた蒼々たるメンバーが名前を連ねる一方、懐かしの個性派の馬の名前もちらほら見え、このレースの興味をかき立てる。過去10年間では1番人気は(6,1,0,3)となかなかのもの。2,3番人気はやや怪しいが、極端に人気薄の馬は厳しい。トライアルと位置づけられる紅バラ賞の勝ち馬がこのレースで4勝するなど成績が比較的連動している。実績よりもその時の勢いや調子がポイント。4歳牝馬は馬にとっても微妙な「年頃」というところか。牝馬重賞完全制覇したナナノチカラ(2014年)のように、牝馬同士のレースになると意地を見せる馬や、そのナナノチカラのほかユーファンタジー(2009年)やマリンチャンス(2012年)のように極端な追い込み馬が差しきり勝ちするなど個性派も多い。

今回のみどころ
  ここに出走してくるメンバーは、重賞で活躍する馬もいるが、それぞれのランクで存在感を示している。賞金ランク的には昨年のばんえい菊花賞を制したコウシュハサマーが最上位だったが登録抹消、昨年のばんえいオークス馬ナカゼンガキタも直前で回避ということで、どの馬が勝っても重賞初制覇になる。メンバーではシンエイボブが最も格上だがトップハンデ。それ以外の馬はランク的には下となっているが、勝ち星を重ねて上がって来たフェアリースズ、トライアルの紅バラ賞を勝利したメヂカラ、そして父母が名馬のイズミクィーンら勢いのある馬も多く、展開によっては下克上もあり得る。馬場の巧拙もあり天気もポイント。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 サクラニシキヒメ:2歳時は最高でもCクラス。重賞はばんえいオークスのみ経験しているが最下位の10着。体も小さく力不足が目立つ。直線でも厳しく大敗も多いが、軽馬場になれば一変しスピードのあるところを見せる。成長の兆しはある。
 2 フェアリースズ:重賞はばんえいオークスのみ経験、当時は力不足だったが、その後力を付けて勝ち星を重ねた。この秋も人気薄での3連勝など勢いがある。3歳年上の姉にこのレースを勝ったフェアリードールがいる。先行力と障害力で勝負。
 3 シンエイボブ:重賞は常連で、勝利まではあと一歩だが、ばんえいオークス2着、今年の柏林賞で3着と善戦。直線の切れ味が抜群、最後で追い込むタイプではなく、好位につけて直線で抜け出すスタイル。障害は得意ではないが崩れは少ない。
 4 キタノサカエヒメ:重賞は黒ユリ賞2着、オークス3着の好成績を残している。一瞬の切れ味というより、長くしっかり走りきれる脚を持っており重馬場、高重量も歓迎。障害はあまり得意ではないが、前走で快勝するなど調子は上向いている。
 5 マツノビューティ:前走勝って最後の切符を手にした。重賞はオークスを経験(9着)。この時も最後に出走権を得るなど強運の持ち主。馬格があり、スタートの出足は一流。ハナを奪いに行くか。障害も上手だが一旦遅れるとジリ脚になる。
 6 イズミクィーン:父カネサブラック、母フクイズミというばんえいのスターを両親に持つこの馬、ついに重賞に出走できる位置にやってきた。むろん重賞初出走。前哨戦の紅バラ賞で怒濤の切れ味を見せ大器の片鱗を見せた。障害がポイント。
 7 サカノイサムヒメ:重賞は2歳時にYCと3歳時のオークスに出走。世代の特別戦を含め見せ場は作っている。元々は先行力とスピードを持っている馬だが、体が小さいこともあり揉まれると弱い面もある。障害は上手な方で流れに乗れれば。
 8 ライデンメルテイ:重賞はオークス(6着)のみ経験。出足の良さがこの馬の持ち味、先行してこそ力を発揮する。トライアルの紅バラ賞では果敢に先頭を切り見せ場を作った。障害でミスが出たが元々苦手ではない。自分のペースで行ければ。
 9 メヂカラ:重賞は黒ユリ賞3着、オークスは5着の成績。世代牝馬特別戦では2勝しており、いずれも脅威の切れ味を見せ鋭く差し切り勝ち。しかし障害は気まぐれで動かないことも。重めの馬場でペースが落ち着いた方が持ち味が生きそう。

【はむ!の見解まとめ】
  ナカゼンガキタの回避は拍子抜けだったが、改めて出走表を見ると4歳牝馬世代はこんなにも活躍馬がいたのかという印象。しかも出走馬9頭中7頭が前走勝利、残る2頭も2着と、好調の馬が揃い激しいレースが期待される。出足の素晴らしい馬や鋭い切れ味を持つ馬など、いずれも個性的な馬が並んでおり、どの馬が流れに乗って勝利につかめるのか非常に興味深い。なお、今週からコースのヒーティングのため砂障害が撤去されている上、金曜から土曜にかけてまとまった雨で軽めの馬場が想定される。
  その中で非常に迷った末、当欄では◎(9)メヂカラがトライアルの紅バラ賞で見せた鋭い切れ味が再現されることを期待し本命とした。障害でのリスクはあるものの崩れてしまうタイプではない。それ以上に多少遅れても挽回できるほど切れ味は鋭くしかも長く保てる。平坦となったゴール前にはもってこいだ。外枠に入ったが、ばんえいプリンセス賞では大外から一気に差し切ったレースもあるし、内詰めなので左側のレーンが開いて余裕を持って走れそうだ。
  対抗には○(2)フェアリースズを持ってきた。母ハタノダイヤは次々重賞勝ち馬を産みだしている。もともと先行力と障害力がある馬だが、近走はさらに力をつけ安定性を増してきた。切れ味はあまりないものの、しっかり先頭グループをキープして抜け出すようなレースができれば。メンバー中実績上位の▲(3)シンエイボブもそろそろ重賞タイトルが欲しい一頭だろう。良い面も悪い面も父のナリタボブサップを受け継いでいるイメージ。一旦抜け出せば非常に強い勝ち方をするが、一方では直線でいっぱいになるなど脆い面も。10kgのハンデもポイント。そして注目を浴びそうな△(6)イズミクィーン。まだランクは下だが当欄ではそこそこやれるとみて入着の印を打った。障害がかなり苦手だったが最近は克服しつつある。ペースが落ち着いてしっかり障害を越えられれば、親譲りの最後の追い込みを見せられそう。テン乗りの西謙一騎手がどう乗るかも注目。そして、鈴木恵介騎手がどの馬を取るか注目されたが注(4)キタノサカエヒメに乗ってきた。実績はある馬で大きいレースに強い。ここ2戦の勝ち方は強かったがそれまでは障害で苦戦続きだった。トライアルの紅バラ賞を使っておらず他の馬との力関係の比較が難しいが、評価的には押さえまでというところか。
  他では、(8)ライデンメルテイが紅バラ賞で見せた積極的なレースを再び展開し、障害を上手くクリアすれば前残りも、最後の1枚のチケットを取ってきた(5)マツノビューティの鋭いダッシュも見もの。

はむ!の馬券狙いどころ:
  最近は当たってもマイナス、いわゆる取りガミのことが多く、本気で馬券の買い方を考えなければ。と、いいつつ今のスタイルを変える気持ちも薄い。しっかりやっていればまたいずれ大きなヒットが出るだろうという気持ちだ。今回はまた難解な牝馬重賞。ただ上位馬は絞れそうなので、なんとか収支改善につながる買い方をしていきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9,2,3,6 BOX 合計24通り 各100円
   9→2,3,6,4=2,3,6,4 合計12通り 各100円
  枠複 8=2,3,6 2=3 合計4通り 各200円
 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 500円 6 100円 複勝 5 100円 
  ワイド 6=9,2,3,8 8=9,2,3 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

2018年11月6日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第43回ばんえい菊花賞(11/4)

ばんえい重賞レース回顧
第43回ばんえい菊花賞(BG2)-2018年11月4日-10R 200m直 晴 1.2%
  1着◎(5)ミスタカシマ(工藤篤) 1分55秒2
  2着○(7)アアモンドグンシン
  3着△(2)コウシュハレガシー
   単勝 5 190円(1番人気) 馬複 5-7 240円 三連単 5-7-2 1,650円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい3歳重賞、3冠レースの第2弾、第43回ばんえい菊花賞は、1番人気の牝馬ミスタカシマが、第2障害を先頭で降り他馬の追随を振り切って快勝。この馬の重賞はナナカマド賞、黒ユリ賞に続き3勝目、工藤篤騎手はこのレース初勝利で、重賞は通算5勝目。このレースは昨年に続き牝馬の優勝となった。
レース振り返り
  この日の帯広は快晴、昼間は気温も上がり乾燥、ただ、馬場のコースの脚抜きは良さそうで時計はそこそこ出ていた。
  レースは前半から4,5頭がダッシュで先手を取りに行き、先頭集団と後方から追う馬がばらける展開となった。特にアアモンドグンシンとコウシュハレガシーの勢いがよく、先頭争い。続いてオレワチャンピオン、ミスタカシマと続く。徐々に各馬刻みを入れ溜めを作っていくものの、速い流れのまま第2障害へ、アアモンドグンシンがやや先行し障害手前に先着、ここまで51秒。続いてオレワチャンピオン、ミスタカシマ、コウシュハレガシーが到着した。4頭が揃ったところで、十分溜めにためた2番人気アアモンドグンシンが、最初に障害にチャレンジ、しかし7分どころでストップし次の一歩が出ない。それを見ながらミスタカシマとコウシュハレガシーが障害に挑戦、ミスタカシマは軽く引っかけながらも勢いよく障害を登りきり先頭で最後の直線へ。コウシュハレガシーも一歩遅れながらもひと腰で障害を越え、ミスタカシマに迫る。続いて障害に挑戦したオレワチャンピオンは天板でストップ、後ろから来てひと腰で障害をさばいたキタノユウジロウやミノルシンザンとほぼ同時に障害を降りた。アアモンドグンシンはさらにそれらに遅れて障害を越え巻き返しを図った。そのころ先頭は残り30mあたりまで進み、ミスタカシマにコウシュハレガシーが激しく迫る展開となっていたが、並びかけるまでが精一杯。残り20mあたりからはミスタカシマが徐々に引き離していく。最後スピードは緩んできたものの後続がついて来れず、最後は2馬身半ほど離して先頭でゴールを駆け抜けた。2番手を走っていたコウシュハレガシーはさらに厳しくなり、後ろから立て直して激しく追ってきたアアモンドグンシンやキタノユウジロウに迫られ、最後はアアモンドグンシンがもうひと伸びして2着、かわされたコウシュハレガシーはキタノユウジロウにも迫られたがなんとか押さえて3着に入った。上位3頭は1,2,3番人気の順で堅い決着となった。

次走へのメモ
ミスタカシマ(1着):障害力はこの馬の武器とも言える。ややオーバーペース気味とも思える速い展開だったが、しっかり障害を越えて、それも余力を残して、最後までしっかり走りきった。強い馬を立て続けに出している槻舘厩舎ということで仕上がりも万全だったのだろう。まだまだ成長の余地もありそうで、今後が楽しみだ。次の狙いは、12月初めに行われるBG1ばんえいオークス。ライバルとなりそうな馬がほとんど見当たらず、余程のことがない限り勝つ可能性が高そうだ。さらにはダービーとのW制覇も視野に入れる。
アアモンドグンシン(2着):良い感じで先行したが障害で力が入らなかった。この馬は障害がポイントと言われていたが、その懸念されたことが出た形。それでも崩れなかったのが最後の鋭い追い込みにつながった。最後の直線の脚色を見ると、かなりの力を感じる。前半若干出遅れても逆転可能で、逃げ一辺倒より脚質に幅をきかせることが可能だろう。次の狙いは当然暮れのばんえいダービー、ハンデ面での有利を生かしたい。
コウシュハレガシー(3着):この馬としては完璧なレースであった。しっかり先行馬について行き、前走で失敗した障害も今回はじっくり対応しひと腰で越え、直線での切れ味も見せて勝ち馬に追いすがった。最後はさすがに一杯になって後続にも追いつかれたが、見せ場を十分出せた走りであった。次の狙いのダービーでも展開が向けばチャンスが巡ってくるだろう。
キタノユウジロウ(4着):レースでは好位につけ、障害もひと腰で越えたが、いかんせん序盤のペースが速く前に行った馬とは離されすぎていた。自慢の切れ味もやや不発気味。逆に後ろの馬に差し返される形になった。しかし障害での対応は収穫。常に上位で戦える力は見せたといえる。
ミノルシンザン(5着):序盤は中団あたりにいて目立たなかったが、障害をひと腰で越えられたのが、最後の粘りにつながった。上位争いに食い込むにはまだ課題はありそうだが、今後も戦っていける自信はついたのではないか。ダービー出走権もほぼ手中にしたか。
  その他では、ジェイコマンダー(6着)は5着にも相当離れての入線。序盤から展開が厳しかったようだ。そして、重賞勝ち経験のあるオレワチャンピオン(9着)は馬体は再上昇傾向だったが、先行馬が障害に手間取っては勝ち目はなかった。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 -1,290   (配当)3,110 (投入)4,400
  (単複・ワイド)今回 -250    (配当)950 (投入)1,200
  今年度累計 -23,410 (11/4現在)
    通常  -13,740 (配当 36,560 - 投入 50,300)
   単・ワ  -9,670 (配当 9,030 - 投入 18,700)
  さすがの女傑ミスタカシマが勝って、当欄も◎にした馬が久しぶりに1着に来たものの単勝1番人気で1倍台、2着、3着も結局人気どおり。◎○△なら三連単もう1枚くらい買っておけなかったものかと後悔しきり。でも、ま、的中したので、なんとか良い方向には行っているのではないかと思おう。それと、同日に行われたJRAのJBC3競走は珍しく3レースとも何らかの形で一応的中、特にスプリントでまずまずの配当の3連単が当たったので、気分的には楽になっている。来週も重賞あるので勢いをつけて行こう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  次は、11月11日、3週連続の重賞の3つめ、4歳牝馬の重賞・クインカップです。好調馬が多く激しいレースが期待されます。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。

2018年11月4日日曜日

【はむ!と一緒に競馬予想2018】JBC2018・3競走(京都・11/4)

はむ!のJBC2018-JpnIの予想
  ばんえい競馬予想中心の当欄ですが、なんだかんだ言って地方競馬の祭典JBCの予想は2012年からやっており今年で7年目になります。そして今年のJBCの舞台は初めてJRAの京都競馬場で行われます。JRAのレースですから、出走馬もJRAの馬が中心ですが、各レースに地方馬も出走しますので、応援してまいりましょう。馬券は、楽天競馬やオッズパークなどの地方競馬のシステムでは買えませんが、JRAのネット投票で買うことができますし、JRAの競馬場やWINSなどで買えます。普段はJRAしかやらないという人にもJBCを堪能してもらい、そして地方競馬にも目を向けて欲しいです。さらにその日の夜には地方競馬の一員であるばんえい競馬の重賞・ばんえい菊花賞がありますので(別掲で予想を書いています)一緒に楽しんでいければと思います。それでは簡単ですがJBC3レースを予想します。

2018年11月4日-京都10R 第18回 JBCスプリントJpnI(15:00発走・ダ1200m)
【はむ!の予想印】
◎ (6)グレイスフルリープ(J)
○ (5)マテラスカイ(J)
▲ (13)レッツゴードンキ(J)
△ (4)キタサンミカヅキ(船橋)
注 (2)ニシケンモノノフ(J)
注 (14)モーニン(J)
地方応援:(10)ノブワイルド(浦和)、(11)アンサンブルライフ(浦和)、(12)ラブバレット(岩手)
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  3枠2頭を狙う。内枠でより好位置につけられそうな8歳馬(6)グレイスフルリープ、京都の1200も実績はある。
はむ!の馬券狙いどころ:
馬連 6,5,13=6,5,13,4,2,14 12通り
枠連 3=3,3=7,2=3 3通り
3連複 6=5,13,4,2,14 10通り
3連単 6,5→6,5,13→6,5,13,4,2,14 16通り
単+複 4
複 10,11,12

2018年11月4日-京都11R 第18回 JBCクラシックJpnI(15:40発走・ダ1900m)
【はむ!の予想印】
◎ (14)オメガパフューム(J)
○ (12)アポロケンタッキー(J)
▲ (8)ケイティブレイブ(J)
△ (7)サウンドトゥルー(J)
注 (16)クリソライト(J)
注 (9)ノンコノユメ(J)
地方応援:(3)シュテルングランツ(浦和)、(11)カツゲキキトキト(愛知)、(2)タガノゴールド(兵庫)
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  勢いのある3歳馬(14)オメガパフューム底を見せていない強み。この世代は強い。最後の1ハロンでの勝負根性もありそう。
はむ!の馬券狙いどころ:
馬連 14,12,8=14,12,8,7,16,9
14=4,1 14通り
枠連 6=7,4=7,4=6 3通り
3連複 14=12,8,7,16,9 10通り
3連単 14→12,8,7,16→12,8,7,16,9 20通り
複 3,11,2

2018年11月4日-京都12R 第8回 JBCレディスクラシックJpnI(16:25発走・ダ1800m)
【はむ!の予想印】
◎ (10)プリンシアコメータ(J)
○ (4)ラビットラン(J)
▲ (16)アンジュデジール(J)
△ (11)リエノテソーロ(J)
注 (7)カワキタエンカ(J)
注 (12)ブランシェクール(大井)
地方応援:(5)ラインハート(大井)、(6)ジュエルクイーン(大井)、(14)ディアマルコ(高知)
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  舞台は違うものの昨年このレース2着(10)プリンシアコメータ。前走レディースプレリュードで勢いを付け調子は上がってきているようだ。
はむ!の馬券狙いどころ:
馬連 10,4=10,4,16,11,7,12,1,3 12通り
枠連 2=5,5=6,2=6 3通り
3連複 10=4,16,11,7,12 10通り
3連単 10,4→10,4,16,11→10,4,16,11,7,12 24通り
複 5,6,14

  中継はグリーンチャンネルはもちろん。スプリントとクラシックは地上波のフジTV系で競馬中継があれば見ることができます。時間遅れならJRAホームページでも見れます。筆者はグリーンチャンネルで応援します。馬券は
  毎年のことですが、当欄はばんえい中心のブログなので、レース回顧は基本的に行いません。ただ、当日夜はばんえい菊花賞(BG2)がありますので、そちらのレース回顧と共に簡単にJBC3レースの馬券結果などに触れたいと思います。

2018年11月3日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第43回ばんえい菊花賞(11/4・帯広10R)

競馬の祭典(中央、海外そして地方)
  秋競馬が盛り上がってきています。JRAでは先々週が菊花賞、そして先週に天皇賞(秋)が行われ(レイデオロが強い勝ち方でした)、今後も暮れにかけてG1レースが続き、一層盛り上がりそうです。海外では11月2日から3日にかけて2日間にわたりアメリカのブリーダーズカップ(BC)が開かれ、なんとG1が13レースも組まれています。まさにお祭りです。日本での馬券発売はありませんが、BCターフには凱旋門賞連覇のエネイブルが登場注目されます。日本時間では4日の早朝になるので興味のある方には注目です。そして、日本ではそのBCを模して実施されるようになったダートグレード競走の祭典JBC3競走が行われます。今年で18回目ですからそれなりに歴史を積み重ねてきました。そして、地方競馬のお祭りではありますが、今年は京都競馬場においてJRAのレースとして行われます。JRAにとっても1日G1(厳密にはJpn1)が3レースも行われるのは初めてのことです。もちろん地方馬も参戦。当欄では毎年JBCの簡単な予想をやっており、今年もチャレンジしたいと思います。当欄で4日(日)朝までにはアップしたいと思いますので、お楽しみに。
そしてばんえいの方も重賞レースが続いています。今週は3歳クラシック第2弾のばんえい菊花賞です。早速こちらの方の予想にいきたいと思います。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第43回ばんえい菊花賞(BG2)
(2018年11月4日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  オレワチャンピオン 牡3 710 鈴木恵 中島敏 栗毛 先
コウシュハレガシー 牡3 700 西謙一 平田義 栗毛 先
ミノルシンザン 牡3 690 島津新 大友人 鹿毛 差
  フナノダイヤモンド 牡3 690 藤野俊 松井浩 栗毛 追
ミスタカシマ 牝3 690 工藤篤 槻舘重 栗毛 先
キタノユウジロウ 牡3 700 松田道 村上慎 栗毛 差
アアモンドグンシン セン3 710 阿部武 小林長 鹿毛 逃
  ジェイコマンダー 牡3 700 西将太 槻舘重 青毛 差
  マツノタイガー 牡3 690 村上章 小北栄 鹿毛 差
  10 ハマノダイマオー 牡3 700 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい菊花賞」の概要と傾向
  ばんえいの3歳重賞、いわゆるクラシック三冠は、夏の「大賞典」、秋の「菊花賞」そして暮れの「ダービー」の順に行われ、ばんえい菊花賞はその第2弾のレースである。別定戦なので賞金ランクが上か、今シーズンに賞金を稼いでいる馬にはハンデが課せられ、これが勝負を左右することもある。第1弾のばんえい大賞典との連覇は17年間遠ざかっており、初重賞がこのレースという馬も多く、3歳のこの時期は早熟型と晩成型が交錯する微妙な時期なのかも知れない。
  過去10年の傾向を見ると1番人気は(5,0,1,4)と、ある一時期4連覇したこともあってまずまずの成績。一方、下位人気の馬でも連には絡んでくることがしばしばある。大賞典との連覇は1頭もないが、約1か月前に前哨戦として行われる秋桜賞に連対した馬が好成績を挙げる傾向にあり、実績はそこそこでもその時点で好調な馬が狙いか。1番人気が厳しい傾向に出ている大賞典に比して、菊花賞は実績や勢いで人気上位となった馬が、期待に応える走りをするといったところか。また、以前から牝馬の活躍が多いレースで、昨年は1着2着と牝馬であった。騎手成績は現役では最高でも2勝と特段このレースに強いという騎手はおらず混戦。阿部武Jはまだこのレース勝っていない。
今回のみどころ
  この世代のこれまでの重賞勝ちを見ると、ナナカマド賞と黒ユリ賞がミスタカシマ、ヤングチャンピオンシップがオレワチャンピオン、イレネー記念がカネサダイマオー、そして今シーズンに入ってばんえい大賞典がアアモンドグンシンと重賞を分け合っている。特にアアモンドグンシンは最も勢いがあり、今シーズンの世代特別戦(とかち皐月賞、とかちダービー、秋桜賞)をいずれも快勝している。今回のばんえい菊花賞では、アアモンドグンシンがその勢いを保ち三冠に向けてのステップを進むか。牝馬ミスタカシマを始め実績馬勢がこれを阻むか、あるいは新興勢力が台頭するのか。力関係に注目。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレワチャンピオン:重賞は2歳時のヤングチャンピオンシップで逃げ切り勝ちの実績がある。先行力は抜群だが、スタミナが課題で最後の直線で失速することもしばしば。馬体重が2歳時からあまり増えておらず成長力もどうか。脚質転換で新たな面を見せつつあるが。
 2 コウシュハレガシー:重賞は3着が2回、ばんえい大賞典では好位につけ、最後の直線でじわじわ伸びた。基本は切れ味で勝負する馬だが、自在の立ち回りがこの馬の持ち味。じっくり走る兄メジロゴーリキとは対照的。障害は得意だが、秋桜賞では崩れるミスがあり心配な面も。
 3 ミノルシンザン:3歳になってから急成長を遂げてきた。どんな流れでも自分のペースで走れる馬で、障害も得意。直線は切れ味よりもじわじわ上がっていくタイプで最後の粘りもある。前哨戦の秋桜賞でも障害をひと腰で越え3着に入った。他馬が厳しくなれば浮上か。
 4 フナノダイヤモンド:今シーズンに入って連勝を重ねるなど力を付けてきた。出足や障害を降りてからの切れ味はなかなかのもの。ただまだ中間などでフワフワ走るようなところがあり、しっかり走ればまだまだ伸びそう。ここ数戦は障害で苦戦しており、立て直したい。
 5 ミスタカシマ:2歳時はナナカマド賞で20年ぶりの牝馬優勝を果たした後、黒ユリ賞でも快勝。そして3歳でもはまなす賞で世代最先着の2着に入るなど、久々に強い牝馬が出てきた印象。障害もしっかりこなし、接戦にも強い。前半良いポジションを取りたいところ。
 6 キタノユウジロウ:イレネー記念2着の実績。最後に一旦先頭に立つ見せ場があった。一時期調子を崩していたが、前哨戦の秋桜賞で勝ち馬にも迫る勢いで人気薄ながら2着に入るなどここにきて巻き返しの兆し。好位置に付けて最後の直線で抜け出す理想の形に持ち込みたい。
 7 アアモンドグンシン:今シーズンに入って破竹の勢いで、三冠第1戦のばんえい大賞典を逃げ切り勝ち。その後転厩の影響もあってか一時期調子を崩したが、その後立て直し馬体も戻して、前哨戦の秋桜賞でも快勝。世代トップを行く。わずかな障害リスクがカギ。
 8 ジェイコマンダー:2歳時は勢いがあり、ナナカマド賞3着、ヤングチャンピオンシップ2着などの好成績があるが、障害の苦手意識などもあって若干伸び悩み加減。ただ成績自体は悪くなく、切れ味と粘りで掲示板内には顔を出している。軽馬場が得意。きっかけをつかめれば。
 9 マツノタイガー:回避馬が出たための繰り上がり出走。重賞出走は初で、特別戦も2歳時に釧路産駒特別にのみ出走(4着)。平均ペースで最後までコンスタントに走れるタイプで、障害もこなし大崩れは少ない。ただ出足が遅くジリ脚で見せ場のないまま終わることもある。
 10 ハマノダイマオー:世代戦では常に上位争いをしており、重賞にもしばしば顔を出しているが、目立たないまま終わってしまう。切れる脚がないので流れに乗れないとそのままジリ脚になることが多い。障害が上手で大崩れは少ないので、前半からしっかり前に付ければ。

【はむ!の見解まとめ】
  この世代、今年に入ってばんえい大賞典を勝ち、世代特別戦を全て勝っているアアモンドグンシンの勢いが目立つものの、勝った時はいずれも展開がうまくはまっている、それも実力のうちであろうが、全体としてはまだ勝負付けが終わったわけではないイメージ。今回のレースと暮れのダービーでその真価が問われるだろう。
  当欄では勝つのはアアモンドグンシンの勢いとスピードか、重賞2勝の実力牝馬ミスタカシマか、どちらかと見ている。その中でも軸として信頼できる馬として、牝馬の◎(5)ミスタカシマの方を本命にした。実績のあるウンカイ産駒で重賞2勝馬、ばんえい大賞典は回避しているため、他馬との現時点の力の比較が難しいが、常にトップハンデをもろともせずしっかり走りきっている。勝負強さも発揮。戦ってきた相手も古馬の実力馬たちで堂々と渡り合っている。世代戦ならそれ以上の走りができるのではないか。
  ○(7)アアモンドグンシンの方は、ポイントの第2障害までいかに楽に行けるか。単騎逃げに持ち込めれば理想だが。勝つチャンスも大きいが、ミスタカシマとの比較では、安定度でこちらが対抗となった。上位2頭がやや抜けていて、3番手以下が混戦とみる。単穴には▲(6)キタノユウジロウ、当欄では大賞典の時も単穴に推したが、当時は調子を崩していたようだ。今回は臨戦過程も良い。前が止まれば末脚が炸裂しそう。△(2)コウシュハレガシーも安定した走りのできる馬。秋桜賞の障害ミスが気になるが、勝ちに行ってのもの、その後立て直してきており、粘り込みは可能。その他では注(3)ミノルシンザンがランクは下位ながら前哨戦でも切れ味のあるところを見せており、一発を狙うならここか。実績馬(1)オレワチャンピオン(8)ジェイコマンダーあたりも気になるところだが今一つ決め手に欠けるところである。それぞれ秘めた力は持っており一変の可能性はあるが、絞るならこのあたりを外すしかないか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今年の収支は昨年ほどではないものの、それでも負けがじわじわボディーブローのように効いてきている。そろそろこのへんで負けを減らしたいところ。
  今回は、ミスタカシマとアアモンドグンシンの2頭を軸としてなるべく絞っていきたい。あとの馬も一発狙いよりかはもともと安定した成績の馬の浮上を狙う。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 5,7→5,7,6,2,3→5,7,6,2,3 合計24通り 各100円
  三連複 5=7,6,2,3 合計6通り 各200円
  枠複 5=7,6,2 6=7 合計4通り 各200円
  合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 5 500円
  ワイド 6=5,7,2,3 3=5,7,2 合計7点 各100円
  合計 1,200円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。