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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2018年6月30日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第12回柏林賞(7/1)

ドラマチック
  サッカーW杯が盛り上がってきていて、寝不足になりそうです。日本代表は強豪を相手に大健闘、そして最後は「フェアプレーポイント」の差で決勝リーグ進出と、劇的な展開。勝負は正に表裏一体で、その中でも戦略が当たって、運をつかみ取ったチームが勝利をものにしており、改めて奥の深さとドラマを感じます。
  一方、競馬もスポーツの一つとしていろんなドラマがあり、一つの要素だけでは勝敗は決まりません。実力だけでなく展開、そして運と、さまざまな要素が絡み合って勝敗が決まります。一つとして同じ結果はありません。そしてそれを予想をして、馬券で参加できるいうのが競馬の楽しみだと思います。もちろんばんえいも然りです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第12回柏林賞(BG3)
(2018年7月1日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ウンカイタイショウ 牡4 700 渡来心 久田守 青毛 逃
メジロゴーリキ 牡4 710 長澤幸 岡田定 鹿毛 逃
  ナカゼンガキタ 牝4 680 西将太 西康幸 鹿毛 先
カネサスペシャル 牡4 700 島津新 村上慎 青毛 差
  シンエイボブ 牝4 670 菊池一 久田守 鹿毛 追
  ゴールデンフウジン 牡4 690 藤野俊 今井茂 青毛 差
ホクショウムゲン 牡4 710 船山蔵 服部義 鹿毛 追
ジェイワン 牡4 690 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 差
▲  ミノルシャープ 牡4 710 阿部武 大友人 鹿毛 差
10 マツカゼウンカイ 牡4 700 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「柏林賞」の概要と傾向
  ばんえいの場合は馬のピーク年齢が平地に比べ高く、4歳ではまだ若馬の部類。そのために独自に4歳馬の重賞が設けられている。最近はその体系が整えられ、3歳に続き三冠レース設けられている。ダービーを始めとする3歳戦線の再戦となるわけだが、晩成型の馬ならこのあたりから頭角を現してくる馬もいる。柏林賞はその4歳世代3冠の第一弾となる。過去10年の傾向だが、1番人気は(3,1,0,6)。時期的なものもあってか、3年前までは1番人気あるいはダービー馬が勝てない傾向にあり、荒れる傾向が大きかったが、ここ2年はセンゴクエース、マルミゴウカイと飛び抜けた力の馬がトップハンデをもろともせず連勝している。その年の出走馬の力関係によるところが大きいといえる。2013年のホクショウユウキのようにこのレースから出世した馬もおり、同世代の中での充実度の高さがカギとなるだろう。なお、牝馬の優勝は一度もなく、2着が3回。勢いで食い込む馬はいるが基本的には不利な状況。

今回のみどころ
  今年の4歳世代は大混戦。これまでも同世代戦のレースごとに勝ち馬が違っている。ダービー馬メジロゴーリキ、イレネー記念馬ホクショウムゲンあたりが実績上位だが、今年度に入ってからのトライアル(すずらん賞、ライラック賞)では新勢力のマツカゼウンカイ、ウンカイタイショウがそれぞれ勝っており、侮れない。クラスごとの別定重量でその微妙なハンデ差も展開を左右しそう。


各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ウンカイタイショウ:重賞の常連ながら結果は出ていなかったが、ここにきて、トライアルのライラック賞で先手を取って粘り勝ち。その後の特別戦でも逃げ切り勝ちと勢いがある。前に行ければ粘り強い。
 2 メジロゴーリキ:言わずと知れたダービー馬。1200kgに届こうかという大きな馬体も大物を感じる。抜群の先行力が持ち味、切れ味に欠けるがじっくり走れる重賞なら。ハナを奪いに行きたいところ。
 3 ナカゼンガキタ:昨年のばんえいオークス馬。牝馬で馬体重もあまり増えず非力に見えるが、先行力と粘りは相当なもので型にはまれば怖い。どこからでも抜け出してくる。牝馬にしては障害力もあり堅実。
 4 カネサスペシャル:昨年のばんえい大賞典馬。トライアルのすずらん賞、ライラック賞といずれも2着と健闘。前半じっくり溜めて後半じわじわ差してくる。障害も問題ない。他馬が苦しめばチャンスが来る。
 5 シンエイボブ:牝馬らしく切れ味勝負の馬、重賞はオークス2着が最高でそれほど目立たないが、常に見せ場は作っている。障害は可もなく不可もなくといったところ。最後のところでスタミナ切れが心配。
 6 ゴールデンフウジン:2歳時ナナカマド賞馬。前走自己条件のB1クラスを勝って最後の切符をつかんだ。重賞はイレネー記念(6着)以来1年半ぶり。直線の切れ味で勝負の馬だが同型のライバルも揃う。
 7 ホクショウムゲン:2歳時はトップに君臨しイレネー記念なども勝ったがその後は障害に大きく苦しんだ。障害を越えさえすれば鋭い脚を持つのだが。、前走古馬トップに善戦するなど復活の兆しはある。
 8 ジェイワン:重賞でも常に上位争いをしてきた馬だが一歩足りなかった。昨年は障害でも手間取る場面が見られたが、ここにきて自己条件を連勝するなど調子は上向き。切れ味を生かして食い込めるか。
 9 ミノルシャープ:昨年のはまなす賞勝ち馬。勝ちっぷりが良く常に上位人気となるが結果はもう一歩。障害を降りてから鋭い切れ味を見せるのだが、最後の詰めで差し返される場面が多い。馬体成長に注目。
 10 マツカゼウンカイ:地味な存在ながらダービー2着の実力馬。その後もほとんど崩れはなく、トライアルなどでも確実に上位に食い込んできている。自在の立ち回りが持ち味で障害も上手。積極的に行きたい。

【はむ!の見解まとめ】
  もともとこの世代は重賞ごとに勝ち馬が変わる実力伯仲の状況。2歳時はホクショウムゲンが2冠、3歳時のダービーはメジロゴーリキが勝つなど代表的な馬は一応いるが、一昨年の、昨年のような絶対的な存在ではない。先にも述べたように新興勢力の台頭もあり、正にどの馬が勝っても全くおかしくない。超難解なレースとなっている。つまり当たればそれなりの配当が望めるのでしっかり狙いを定めていきたい。しかし天気にも大きく左右されそうで、当日の馬場状態を読む必要がありそう。
  当欄ではその中で、ダービー2着の◎(10)マツカゼウンカイの安定力を取りたい。同世代戦のみならず古馬との戦いでも自分のペースをしっかりつかんでいる、障害も上手い。現役最多勝の藤本Jの手綱もさえる。余程の軽馬場にでもなって早いペースに巻き込まれない限りは、勝ちきれなかったとしても連軸としては有力だろう。相手選びも難解。切れ味の素晴らしい馬が揃う。その中ではばんえい大賞典馬で前哨戦連続2着に入ってきた○(4)カネサスペシャルが追い比べになればしぶとい。他馬の様子を見ながら仕掛けていつの間にか前に付けているというレース展開が目に浮かぶ。とりあえず対抗に。そしてスピードに勝る▲(9)ミノルシャープもやはり注目しておきたい。スタミナ面で課題があり危険な面もあるが、流れに乗ればそのまま行ってしまうことも。△(2)メジロゴーリキのダービー馬の実力も侮ってはいけない。先行力を生かして他馬のペースを乱すような展開になれば地力を発揮する。穴として狙ってみたいのが注(8)ジェイワン。元々上位の馬で特に大レースに強い。一時期スランプもあったがここにきて立て直してきている。テン乗りで鈴木恵介騎手が乗るのも勝負に来たか。
  その他では3連勝中と勢いのある(1)ウンカイタイショウが渡来騎手の初重賞制覇なるかでも注目されそう、確かに勢いはあるが、重賞ともなると荷物などのの課題があるとみて当欄では手が回らなかった。それなら上り調子の(6)ゴールデンフウジン、課題の障害を越えた時の(7)ホクショウムゲンの方が怖い。(3)ナカゼンガキタ(5)シンエイボブの牝馬勢はデータ的には厳しいとみている。

はむ!の馬券狙いどころ:
  マイナス街道はまだ入口付近。そして今回のような難解なレース。スカッと取っていければ、当分楽しめるのだが。
  今回は、どの馬が一番人気になるのかすら予想がつかないほど難解。マツカゼウンカイを軸において、手広く。ワイドも広めに買って拾えたら。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単    10=4,9,2,8=4,9,2,8(マルチ) 合計36通り 各100円
   10=4,9,2,8→7,6 合計8通り 各100円  合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 10 500円
  ワイド 9=10,4,2,8 8=10,4,2 6=9,8,10 合計10点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

2018年6月21日木曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第49回旭川記念(6/17)

ばんえい重賞レース回顧
第49回旭川記念(BG3)-2018年6月17日-10R 200m直 曇 1.3%
  1着◎(1)オレノココロ(鈴木恵) 1分49秒3
  2着▲(9)コウシュハウンカイ
  3着○(6)センゴクエース
   単勝 1 180円(1番人気) 馬複 1-3 180円 三連単 1-3-7 510円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬重賞の一戦、第49回旭川記念は、1番人気のオレノココロが障害2番手から前を行くコウシュハウンカイを差し切って優勝。このレース連覇で重賞は通算18勝目。鈴木騎手もこのレース連覇で2勝目、重賞は同馬で勝ったばんえい記念以来通算68勝目。

レース振り返り
  6月に入り帯広は天候が不安定で、前半は最高34℃の猛暑かと思えば、ここ数日は10℃以下の日が続いていた。火曜日にまとまった雨が降ったものの、その後は乾燥。馬場は水分の低さ以上に脚抜きが良くそこそこ時計が出ており、オッズパーク杯の時とほぼ同様であった。
  サクラリュウが出走取消となり8頭での出走。レースは、オッズパーク杯勝ち馬でトップハンデの2番人気コウシュハウンカイが今回もスタートダッシュを決めすぐ先頭へ、第1障害ではコウシュハの他キサラキク、センゴクエースあたりが早かった。オレノココロはこれを見る形であったがそれほど離されずについていく。全体として速いペースになり、各馬刻みは入るもののスピードは落ちない。1,2障害の中間あたりからは本来の先行馬トレジャーハンターやフジダイビクトリーがすっと前に出て第2障害手前へ、ここまで51秒(中継より)。障害を最も先に仕掛けたのは大外のフジダイビクトリーだったが中腹でストップ、すぐ次にトレジャーハンターとコウシュハウンカイが挑戦し、トレジャーは中腹で止まったがコウシュハウンカイはひと腰で力強く越えた。オレノココロはこれらを見ながらじっくり溜めて、その他の各馬と同時に障害を仕掛ける。オレノココロは勢いを付けながら障害に挑みスムーズに越えた。そして前のコウシュハウンカイを追う。3番手以降はふた腰かかったフジダイビクトリーとセンゴクエースが続くがやや離され気味。先頭を行くコウシュハウンカイが必死に逃げるがオレノココロの脚色が良い。じわじわと迫っていき、残り20mを切ったところで並びかけ、そのままかわして逆転。先頭のままゴールを駆け抜けた。コウシュハウンカイはさらに後続で勢いよく追ってきたセンゴクエースにも迫られたがなんとかかわして2着を確保、降りてからの勢いが良かったセンゴクエースが3着、そしてしっかり走ったフジダイビクトリーが4着に入った。1着から4着まで全くの人気順の決着となった。

次走へのメモ
オレノココロ(1着):時計の出ている馬場とみて前半からしっかり前につけ、唯一の課題の障害はしっかり溜めてから勢いをつけて挑んで、全くのノーミスでクリア。この馬にこんなにスムーズに行かれては他馬になすすべはなかった。余程体調も良かったようだ。最内枠も、右にスペースの空いて他馬の影響も受けず、かえって好都合だったのかもしれない。この後は夏のグランプリに向けてゆるやかに調整するか。好調の勢いで他の軽いレースに出るか。
コウシュハウンカイ(2着):先行してレースを引っ張り障害もひと腰、この馬にはこれしかないという走りを見せた。今回は勝ったオレノココロに上手く走られたということだろう。切れ味で劣勢なので今後もなんとか前半で引き離して行きたい。次の狙いはやはり夏のグランプリを最大目標に、ハンデをにらみながらというところか。
センゴクエース(3着):勢いで虎視眈々と逆転を狙っていたが、やはり強い8歳勢にはいま一歩のところで届かなかった。今回は第2障害で立ち止まるシーンもあり、まだこのあたりに課題が残る。今後経験を積んで力をつけていきたい。北斗賞で巻き返しを目指す。
フジダイビクトリー(4着):ひところのように障害でもグイグイ攻めていくような勢いはさすがに見られなかったが、それでも自分のペースでしっかり走りきり4着に入った。今後荷物が重くなってじっくり構えていければまだまだ力は出せそう。
ソウクンボーイ(5着):今回は無理して前に行かず、この馬のペースで走ることに徹していたようだ。障害を越えてからの勢いは相変わらず素晴らしいので、中間でいかに上手くさばけるか。どこか自己条件戦あたりで勝ち癖をつけたい。
  その他では、キサラキク(6着)は今回積極的に攻めて行って、障害も前回重賞よりは良かったがやはりまだ力が入りきっていなかった。繰り上げ挑戦のカンシャノココロ(7着)、11歳馬トレジャーハンター(8着)はそれぞれ持ち前の先行力を見せていたが、上位馬が序盤からその前を行っており力の差が出た。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 -1,650   (配当)2,550 (投入)4,200
  (単複・ワイド)今回 -180    (配当)1,620 (投入)1,800
  今年度累計 -990 (6/17現在)
    通常  -610 (配当 7,590 - 投入 8,200)
   単・ワ  -380 (配当 3,220 - 投入 3,600)
  早くもマイナス街道へ。しかも5枚当たっていながら取りガミという情けない状況。数点に絞ってズバッと当てたいところだが、それが出来ないのが馬券ベタなところ。
  ま、堅いとはいえ予想はしっかりできており、単勝で買ったオレノココロが強みを見せたところは良かった。当たりグセをつけていくことは大事。でもやはりプラスに、それも数回は遊べるぐらいに持って行きたいところだが。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  次回重賞は2週間後の7月1日、4歳馬の重賞三冠第1弾柏林賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。

2018年6月16日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第49回旭川記念(6/17)

盛り上がり
  サッカーW杯ロシア大会が始まりました。盛り上がりはどうかと思われましたが、開幕が近づくにつれ熱気が上がってきています。日本の活躍はもちろん、世界のスーパープレイを見るのが楽しみです。さて、競馬の方も賑やかな季節で、中央に続き地方でも各地のダービーなどで盛り上がっています。そして地方競馬では大井の大ベテラン的場文男騎手が日本最多勝利まであとわずか。落馬負傷などもありましたが、そう遠くない時期に記録達成となるでしょう。地方競馬ファンとして応援したいものです。
  一方、ばんえい競馬も重賞戦線は一段落しているものの、2歳の新馬がデビューしたり、新たなクラス分けで若馬と古馬が力比べをしたりとこの時期はこの時期で盛り上がっています。そして6月、1ヶ月半ぶりの重賞は旭川記念。このあとほぼ一週おきに重賞があります。応援してまいりましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第49回旭川記念(BG3)
(2018年6月17日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
◎  オレノココロ 牡8 770 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
トレジャーハンター 牡11 770 藤野俊 金田勇 鹿毛 逃
コウシュハウンカイ 牡8 780 藤本匠 松井浩 栗毛 先
  キサラキク 牝7 750 阿部武 金田勇 芦毛 差
取消 サクラリュウ 牡8 770 菊池一 金山明 鹿毛 逃
  カンシャノココロ 牡7 770 西謙一 坂本東 鹿毛 先
センゴクエース 牡6 770 工藤篤 槻舘重 鹿毛 先
  ソウクンボーイ 牡8 770 村上章 西邑春 鹿毛 追
フジダイビクトリー 牡10 770 西将太 中島敏 栗毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「旭川記念」の概要と傾向
  2006年以前、ばんえい競馬が4競馬場(北見、岩見沢、帯広、旭川)で開催されていた時代を記念して、いわゆる「4大記念大会」開かれている。旭川記念はその第1弾。
  古馬オープンで賞金ランク上位順に出走権を得る。つまり現時点でのトップ10が揃う。シーズン序盤なので、負担重量は古馬重賞としては軽め。しかもハンデ面でも賞金加増が少ないので大きな差は生じない。従って実績上位の馬が有利で、過去勝ち馬にも名馬がずらりと並ぶ。また連覇が多いのもこのレースの特徴。過去10年で1番人気は(4,1,2,3)とまずまず。一方で2番人気は(0,3,4,3)と未勝利となっている。下位人気の馬は連対すらままならず、過去10年で5番人気以下では勝ち馬ゼロ、2着も2回のみとなっている。この時期は重賞など大きなレースが少ないので、馬によっては調整段階の場合も多いと思われるが、前述のとおり荷物が軽くハンデ差が少ないので、実力のある馬がやはり普通に力を出せるといったところか。なお、年度当初のオッズパーク杯を勝った馬は過去10年2勝と芳しくない。ハンデ加増が微妙に影響か。年齢は古馬が有利だが、5歳、6歳も健闘している。

今回のみどころ
  オッズパーク杯以来1ヶ月半ぶりの重賞、古馬トップクラスは本来の力関係の上に、めいめいの調整過程、そして負担重量とそれぞれの要素がどのように影響するか注目。このレース連覇を目指すオレノココロは、昨年同様、ばんえい記念勝ちから一息入れて早くもエンジンがかかってきた様子。これに対してライバルでこのレース2勝しており今年最初の重賞オッズパーク杯に勝ったコウシュハウンカイも更に充実。あるいは6歳馬のセンゴクエースは古馬戦線にも慣れてきていよいよ本領を発揮できるか。これらの一角に割って入る馬がいるのか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレノココロ:ばんえい記念連覇後、馬体重を急激に落とすなどその反動が懸念されたが、すぐに立て直し特別戦2連勝。課題のあった軽めの馬場でもしっかり対応しており。死角が見当たらない。
 2 トレジャーハンター:このレースは実に5年ぶりの出走。11歳になるが勢いに陰りは全く見られず元気いっぱい。先行力と安定した障害力で、自分でペースを作れるのが強み。最後の粘りで前残りも。
 3 コウシュハウンカイ:このレース2回優勝。昨年は10kgのハンデの分2着に甘んじた。今シーズンもオッズパーク杯に勝ったため昨年と同条件。しかし充実度は昨年以上か。障害も自信持っている。
 4 キサラキク:7歳牝馬。近走は障害でかなり苦労している。序盤から流れに乗れていない感じもある。力もスピードも持っているので、きっかけさえつかめれば一変もあり得るが。軽馬場ならさらに良い。
 5 サクラリュウ同馬は出走取消となりました。重賞もすっかり常連、常に掲示板内を確保している。先行力と障害力はこの馬の持ち味。近走はやや回りを気にするところを見せ、今回も隣にキサラキクがおりどこまで集中できるかがカギ。
 6 カンシャノココロ:回避馬が出たため繰り上がり出走。重賞は1月の帯広記念以来。その時は自分のペースを守り切り6着に入った。障害はじっくり確実に越えてくるタイプ。時計がかかれば浮上も。
 7 センゴクエース:次世代の期待を背負うこの馬も一線級の壁に立ち向かい、あと一歩のところまで来ている。先行力と切れ味を持ち合わせており、障害の崩れもほどんどない。あとは決め手のみ。
 8 ソウクンボーイ:強い8歳世代の一角だがこのレースは不思議にも初出走。一時期障害が越えられず伸び悩んでいたが、近走は克服し持ち前である切れ味を発揮。前半でうまく流れに乗りたいところ。
 9 フジダイビクトリー:4年前のこのレース優勝馬。百戦錬磨の実力馬も近走多少勢いに陰りが見えているように見えるが、元々スロースターターで、衰えというわけではない。ペースを取り戻せれば。

【はむ!の見解まとめ】
  1ヶ月半ぶりの重賞で、シーズン的に若干狭間にある時期。ただ大きく組み合わせが変わらない上に、ハンデ差も少ないのでやはり素直に実力馬から狙っていきたいところ。コウシュハウンカイの10kg加増だけが微妙。
  その中でばんえい記念馬◎(1)オレノココロが早くも順調に推移しており、旭川記念連覇に向け視界良好。軽めの重量と馬場がどうかと思われたが、近走2走の特別戦はいずれも1分30秒前後で勝利し、十分対応してている。2走前のエメラルド特別では2歳下の若馬のホープ・センゴクエースに対し、併走を許しても最後で突き放すというまさに横綱相撲。最内枠に入ったが外詰めで右側のレーンは開くので問題ないだろう。勝つ可能性は相当高いとみて当欄でも本命とした。
  そして対抗には○(7)センゴクエース。あと一歩のところではあるが常に上位に入っており、14戦続けて馬券圏内と成績は安定。課題の障害も勢いで越えてきている。脚元もしっかりしてきた感じ。オレノココロより前に行ければ逆転も。そしてオッズパーク杯を圧勝してきた▲(3)コウシュハウンカイ、この馬も非常に充実しているが、接戦にもつれ込むとオレノココロやセンゴクエースに比して決め手が弱く、わずか10kgといえどもハンデが微妙に影響してきそう。先に抜け出す展開が作れるかがカギ。
  他の馬は上位3頭とは若干開きがあるように感じる。先行力のある馬が多いので、上位に食い込むためにはそれぞれの持ち味を生かして展開を作っていきたい。軽い荷物なら11歳馬△(2)トレジャーハンターの先行力と、最後の粘りに妙味がありそう。そして10歳馬注(9)フジダイビクトリーも他馬が苦しめば粘り込みも。その他では、繰り上がりながら自信を持って挑戦してきた (6)カンシャノココロなど展開次第では食い込むチャンスはないわけではないが現状で力の差がありそうか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  シーズン最初の重賞はギリギリプラスに持ち込んで、まずまずのスタート。まだこれからだがなんとかプラスをキープしていきたいところ。
  今回は、オレノココロとセンゴクの頭を中心になんとか絞り込んで。コウシュハウンカイの頭は薄めに。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 1,7,3 BOX 合計6通り 各300円
      1,7→1,7,3→1,7,3,2,9 合計12通り 各100円
      1,7→1,7,3,2,9→1,7,3 合計12通り 各100円 合計4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 1 800円
  応援馬券(単+複)4 各200円
  ワイド 7=3,2,9 9=1,3,2 合計6点 各100円
  合計 1,800円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告します。