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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2018年2月27日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第39回チャンピオンカップ(2/25)

ばんえい重賞レース回顧
第39回チャンピオンカップ(BG2)-2018年2月25日-10R 200m直 晴 1.6%
  1着◎(5)オレノココロ(鈴木恵)1分59秒7
  2着▲(2)センゴクエース
  3着△(1)ニュータカラコマ
単勝 5 220円 馬単 5-2 410円 三連単 5-2-1 820円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  今年度のばんえい重賞優勝馬による一戦、第39回チャンピオンカップは、1番人気のオレノココロが障害2番手から差し切り勝ち。今シーズンは旭川記念・岩見沢記念に続く重賞3勝目、通算16勝目、鈴木恵介騎手はこのレース3度目の優勝。重賞通算66勝。
  この日の帯広は金曜日に少量の降雪があったものの、その後は晴れて乾燥。やや重めながら脚抜きは悪くない馬場となった。
  当初6頭立てのところナカゼンガキタが取消5頭立ての少頭数(外詰め)。レースは古馬重賞にしては序盤からやや早めの展開。第1障害までは横一線。まずはスピードに乗ってキサラキクが前に出て、1,2障害中間あたりから最内のニュータカラコマが先頭に出て各馬を引っ張るような展開。各馬刻みを入れ出たり入ったりしながらも、基本はニュータカラコマ、キサラキク、オレノココロという順番で進み、センゴクエースとコウシュハウンカイはこれらを見るようについていく。そしてそのまま第2障害へ、ここまで58秒。各馬揃ったところで、障害を先に仕掛けたのがニュータカラコマ。そして腰を入れしっかり越えて先頭へ。それを見届けるようにしてオレノココロが仕掛け、天板あたりで立ち止まりそうになりながらも障害クリア。この時点で前とは10m以上の差。オレノココロとほぼ同時に仕掛けたコウシュハウンカイは障害で軽く膝を折りストップ。その間にセンゴクエースとキサラキクが障害にチャレンジし、センゴクエースは坂の頂上手前で一歩止まりながらもふた腰目でクリア。キサラキクは坂の中腹で止まり手間取った。先頭争いはニュータカラコマをオレノココロ、センゴクエースが追うがはじめはなかなか差が縮まらない。しかし残り20mを切ったあたりからニュータカラコマの脚色が鈍り始め、そこにオレノココロが徐々に迫ってくる。そして残り10mを切ったあたりでオレノココロがニュータカラコマをかわし、そのままの勢いでゴールを駆け抜けた。結果的にはゴール通過時点では1馬身以上離す快勝となった。ニュータカラコマはさらに脚色が厳しくなり、そこを同じように追ってきた2番人気のセンゴクエースが残り5mあたりでかわして2着に入った。5番人気ニュータカラコマはゴール線上で立ち止まるほどだったが、後続とは差があり3着を確保。その後は障害最後方となったキサラキクがトップハンデで厳しくなったコウシュハウンカイをかわして4着に入った。

  オレノココロ(1着):やはりここでは負けられなかった。前半無理なく中団に付け、ニュータカラコマが先に行っても慌てることなく障害をひと腰で越えていった。障害をクリアすればこの馬の脚は確か。取消馬が出て左側が開いたのも障害を楽に越えられる要因だったのかもしれない。いずれにせよ完璧なレース運びだった。今回のレースで勝ち味をしっかり覚えたのはさらに強み。次はいよいよ1か月後の本番ばんえい記念。連覇に向けて視界は明るい。その前に特別戦があるが調整で使うかどうか。
  センゴクエース(2着):この馬としては上々の走りだったのではないか。強いていえばやや後ろの位置になったことか。初めての重量と障害のリスクを考えれば致し方ない。しかし障害も越え、最後の直線ではしっかりとした脚取りで前についていった。勝ったオレノココロとは同斤量で一日の長があったということであり、力負けではない。今後も経験を重ねていけば更に強くなるだろう。この後だが、ばんえい記念への挑戦は今後に見送り、新シーズンのオッズパーク杯あたりが目標となるか。
  ニュータカラコマ(3着):この馬のパフォーマンスは十分見せた。果敢に前に行き、得意の障害を越えてからは行けるところまで行くという戦術。最後一杯になってしまったが、もう少し馬場が軽ければ逃げ切れたのかもしれない。次の目標はやはりばんえい記念。序盤落ち着いたペースて走れるし、障害が上手なので、先手を取っていけばチャンスもあるだろう。意地を見せたいところ。
  キサラキク(4着):今回は前半から果敢に攻めていった。かといってそれほど無理はなかったように思われる。ただ障害で二の足が入らなかった。馬体重が増えた分体が重かったこともあったか。障害さえクリアできれば好走できるのだが。今後はどうするか。どこかでは勝てる重賞はあると思われる。年度明けのオッズパーク杯あたりか。力はある馬なのでばんえい記念に挑戦してみても面白いかもしれないが。
  コウシュハウンカイ(5着):今回は前半から脚取りが重くこの馬らしい走りができなかった。やはり厳しいハンデに尽きるだろう。ただ得意の障害で膝を折ったのは今までにあまり見られないことだったので癖にならなければ良いが。本番のばんえい記念に向けてしっかり立て直してほしいところ。
  それにしても、やはり5頭立てはさみしい。経験という意味でも若馬にも挑戦してほしいところだが、2週後にポプラ賞という4,5歳限定の重賞があり条件的にもそちらを重視するのだろう。あまり少頭数が続くようなら開催時期や条件の見直しなどを提案したい。(2010年までのようにポプラ賞を前に持ってくるとか、さらに基礎重量を下げるとか)

はむ!の予想結果
  5頭立てだとやはり余程絞り込まないとプラスは難しい。3連単も3桁配当では・・。特に今回は◎が1着だっただけにもう少し厚めにいけなかったものかと・・ま、絞り込んだとしてもその捨てた分が入ってしまいそうだから難しかった。筆者、馬券は平地も含めるともう数十年買っているけど買い方は全く成長しない。ま、来週も重賞あるし、悔やんでもしょうがないので、次いってみよう。
  今回収支 -2,540 (配当)2,460 (投入)5,000
  今年度累計 -65,330 (今年度残高34,670) (2/25現在)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  3週続けての重賞、次回の重賞は今週末3月4日(日)、いよいよ明け3歳の頂上決戦イレネー記念(BG1)です。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。

2018年2月24日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第39回チャンピオンカップ(2/25)

  ばんえいの今年度の重賞戦線もクライマックスが近づいてきました。重賞はあと4つを残すのみ。そして今週から3週続けて重賞、一週おいてばんえい記念という流れになります。まず、今週の重賞は、今シーズンの重賞優勝馬の対決、チャンピオンカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第39回チャンピオンカップ(BG2)
(2018年2月25日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ニュータカラコマ 牡10 830 藤野俊 尾瀬富 鹿毛 差
グランプリほか
センゴクエース 牡6 820 工藤篤 槻舘重 鹿毛 差
ドリームエイジC
キサラキク 牝7 800 阿部武 金田勇 芦毛 追
ヒロインズカップ
コウシュハウンカイ 牡8 850 藤本匠 松井浩 栗毛 先
帯広記念ほか
オレノココロ 牡8 820 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
岩見沢記念ほか
取消 ナカゼンガキタ 牝4 760 西将太 西康幸 鹿毛 先
ばんえいオークス
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  出走資格がその年の重賞勝ち馬という特殊な条件。重賞には古馬オープンの重賞、年齢別世代重賞、牝馬重賞があるが、基本的には古馬重賞の勝ち馬が中心となるため、結局はいつもとほぼ同じようなメンバーになる。頭数も揃わないことが多い。時折は4歳、5歳の重賞勝ち馬が挑戦してくることもあり、その場合はなかなかの活躍を見せている。この時期の重賞は、特に古馬戦の場合を中心に負担重賞が重いレースが多いことから、比較的手頃な荷物で走れるこのレースは、むしろここを狙ってきている馬も多い。
  過去10年で1番人気は(4,2,0,4)とそこそこの成績は上げているが、他の優勝馬の顔ぶれをみると6番人気以下の優勝も3度あり、結構高配当の出やすいレースだ。そして1番人気4勝のうち3勝は3連覇したカネサブラック。この馬は重賞勝利数の記録を持つが馬体は1000kg台前半と小柄で、むしろこのレースに適していたといえる。このことからも、相対的な力を見るより、適性や臨戦過程を注視したいところか。勝ってきたレースの傾向もはっきりはしないが、シーズン当初のオッズパーク杯あたりの勝ち馬が善戦していることを特筆したい。ハンデ差が大きいレースで700kg台の軽ハンデの馬は10年前のツジノコウフクが勝っている例があるが、やはり基本は実績馬が優勢か。
  今年は、昨年の覇者フジダイビクトリーが今年の重賞勝ちがないため出走権がない上、回避馬が多く6頭立てとややさみしい。しかし実力上位馬がそろい見応えがありそう。一昨年とその前の年に連覇しているオレノココロに僚馬で勢いのあるセンゴクエースあたりの争いとなるのか。
各馬寸評:
 1 ニュータカラコマ:今年度のグランプリ馬、チャンピオンカップは実に5回目の出走だが昨年の2着が最高。負担重量は手頃だが、本番のばんえい記念に向けた調整段階か。ただこの馬も爆発的な勢いは見られないもののきっちり掲示板には入っており、底力は十分だ。障害は確実に越えてくる安心感もある。
 2 センゴクエース:このレースは初めての出走。ドリームエイジから準重賞の十勝金杯というローテーションで今年はこのレースに最も照準を合わせてきていると見える。近走は高重量でも走れているし、唯一不安だった障害も安定している。一旦障害を降りれば切れ味と最後の粘りで強みを見せるか。
 3 キサラキク:。今年のヒロインズカップをようやく勝って牝馬のトップランナーの座を確固たるものにした。牡馬勢に劣らぬ馬格で力はある馬だが気まぐれな面があるのがこの馬らしさ。逆に勢いがつけば怖い存在。障害をしっかり越えて直線勝負になればこの馬の力を発揮できそう。高重量自体は苦にしない。
 4 コウシュハウンカイ:このレースは4度目の出走、過去2着2回3着1回とこの馬らしい成績を残す。2着が多くシルバーコレクターと言われてきたが、今年度はしっかり勝てるレース運びを見せている。今回は厳しいハンデがあるので、本番のばんえい記念に向けた調整か。しかし崩れることはないだろう。
 5 オレノココロ:実績は圧倒的にナンバー1。今年も重賞2勝しており1年以上掲示板を外していないがそれでもこの馬の華麗な実績からすると物足りないぐらい。本番は連覇を狙うばんえい記念の方だが、チャンピオンカップは過去2勝しておりもちろんここも狙ってきているだろう。馬体重には留意。
 6 ナカゼンガキタ同馬は取消となりました。4歳馬で今年度のばんえいオークス馬。元々力のある馬だが今シーズンは夏ごろからさらに急成長、先行力と粘り強さでG1勝ちを果たした。同世代戦ではトップクラスの力を持っているが、強い古馬オープン相手にどこまでついていけるか。ハンデ差を生かして食らいついて行ければ。

まとめ:
  大一番のばんえい記念など年度末に向けて各馬微妙な時期。回避馬も続出し6頭立て(ナカゼンガキタも取り消し5頭立て)。例年頭数が揃わないことが多く、開催時期の見直し等の必要ではないか。ただ少頭数は荒れるというジンクスもあり、実力どおり決まるか、それとも波乱はあるのか、展開一つで変わってきそう。ハンデ差や負担重量も微妙なところ。しかし案外ばんえい記念に勝つ実力馬が力を発揮していることが多い。調整過程の中でこのレースにも勝ちにきたという陣営も多いようだ。
  今回は、素直にいけば、やはり勢いのあるセンゴクエースということになるだろう、臨戦過程的にもここに照準を合わせてきていると思われる。しかしこういう状況こそ逆にプレッシャーになることも考えられる。障害なども一抹の不安もないわけではない。そこで当欄では、今回はセンゴクの同僚馬で、実績はno.1のオレノココロの方を本命にした。主戦が重なる鈴木恵介騎手がこちらを選択。本番はもちろんばんえい記念だろうが1か月先でもあるし、過去2回優勝しているこのレースもしっかり勝ちに行くとみる。帯広は最近馬場が重めの傾向があり、少頭数でもあるのでペースも落ち着きそうだ。相手には牝馬キサラキクを推してみたい。相変わらず気まぐれで障害に注文はつくが、力が劣る訳ではない。ヒロインズカップにようやく勝利、前走は軽量のスピードスター賞に出走して勢いを付けてきた。障害を早めに越えれてくれば。そして、センゴクエースは単穴扱いとした。流れに乗って障害をうまく越えれば圧勝も考えられるが、ここはトップ馬が並ぶ重賞。800kgを越える荷物もグランプリ以来だがまだ実績がなく不安点は残る。さらに今年のグランプリ馬ニュータカラコマも着実な走りがモットー、今回は適鞍で怖い存在。しかし追い比べになったときに最後の詰めが厳しいときがある。コウシュハウンカイは最も安定した力がありまず崩れることは考えにくいが、今回は大きなハンデでさすがに厳しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今回は少頭数で頭数をいかに絞り込むかがポイント。しかし出走馬は実力馬揃いで甲乙付けがたく意外に難しい。本来ならこのあたりで負け分を少しでも取り戻したいところだがこのレースでは難しいだろう。コウシュハは逆にワイド狙いで。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 フォーメーション
   5,3,2→5,3,2→5,3,2,1 合計12通り 各300円
  応援馬券(単+複)3 各300円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=5,3,2,1 合計4点 各200円
  合計5,000円で勝負! (残高37,210円-5,000円=32,210円)

  今回の結果と回顧は、2,3日後までには当欄で報告したいと思います。

2018年2月13日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第43回黒ユリ賞(2/11)

ばんえい重賞レース回顧
第43回黒ユリ賞(BG2)-2018年2月11日-10R 200m直 晴 2.2%
  1着○(7)ミスタカシマ(鈴木恵)1分58秒9
  2着 (9)アフロディーテ
  3着▲(3)サンシルクラポピー
単勝 7 190円 馬単 7-9 4,610円 三連単 7-9-3 22,890円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け3馬牝馬の重賞、第43回黒ユリ賞は1番人気ミスタカシマが障害を先頭で越えてから他馬の追随を許さず快勝。ナナカマド賞に続く重賞2勝目。鈴木恵介騎手はこのレース4勝で重賞通算65勝。
  帯広は前日、当日と小雪が降ったものの気温がそこそこ高く、ロータリーハローでの整備もされて、全体的に時計のかかる馬場であった。
  レースは序盤ほぼ横一線で、各馬小刻みに息を入れながら進む。そこから意識的に前に行ったのが最内枠のジェイフラワー、先行すると思われたサトクィーンはやや押さえ気味。しかし少しずつ前へ。そして1番人気ミスタカシマも1,2障害中間あたりから前をうかがい、隣のクイーンドリーマーあたりがこれについて行った。そのままの態勢で第2障害手前へ、ここまで丁度60秒くらい。各馬じっくり溜めて全馬が一斉に横一線に揃ったところで、最も先に障害を仕掛けたのがジェイフラワー。一歩一歩踏みしめて障害を止まることなく越える。しかしすぐに続いて障害に挑んだミスタカシマがこれを軽々と越え、勢いに乗って先頭へ、ジェイフラワーも食らいつき2番手、続いて仕掛けたサトクィーンがなんとか障害をクリアし3番手で追う。同時に仕掛けたクイーンドリーマーは障害の天板で止まった。その間にサンシルクラポピー、プランセス、アフロディーテが障害を越えサトクィーンに迫っていく形となった。先頭はミスタカシマがどんどんリードを広げる。追っていたジェイフラワーも残り30mで一杯になって、代わって2番人気のプランセスが追うが伸びない。むしろ並んで追ってきたアフロディーテの脚色が良い。しかしミスタカシマはこれらを尻目に最後までほとんど緩むことなくゴールを駆け抜けていった。そしてしっかり前を追っていた9番人気のアフロディーテが5秒差で2着を確保。3着争いはジェイフラワー、プランセスと苦しくなって、その後ろから付いてきていた3番人気サンシルクラポピーが、直前で立ち止まって後方から一気に追ってきたウィナーサラに迫られながらもなんとか3着に粘った。2番人気プランセスは失速し6着に終わった。

  ミスタカシマ(1着):この馬の持てる最大の力を発揮して、結果的には強さを見せつける形になった。障害も軽やかに越えて完璧なレースであった。ペースが落ち着いたこともこの馬にとってじっくり構えられる態勢ができたということだろう。決して大きくない馬だがレースセンスの良さを感じる。この時点で重賞2勝は牡馬も含めて世代ランクトップに躍り出た。この後だが、常道ならイレネー記念で変則三冠を目指すことになるだろうが、ここは、鈴木恵介騎手がオレワチャンピオンという馬の主戦、槻舘調教師はジェイコマンダーなどの馬も管理しており、このあたりとの兼ね合いを見ながら出否を決めることになるだろう。他のレースはハンデ的に厳しいレースが多く、ぜひイレネーには出てほしいところだが。
  アフロディーテ(2着):ここにきて素質開花。前半は無理せず自分のペースで行ったところあまり力を使わずに障害手前まで取り付けたことが大きかったか。障害を上手く捌き直線でしっかり走りきった。これでもまだ成長途上、今後さらに力を付けてくればかなりのものになる予感だ。これでイレネー記念の出走権をほぼ手中にしたが、果敢にチャレンジしに行くかどうか。もつれる展開になれば見せ場も。
  サンシルクラポピー(3着):直線でじわじわ伸びてくるような走りと粘り、この馬の持てる力は十分出して馬券圏内に食い込んだが、勝ち馬にはやはり力負けのイメージは否めない。しかし重賞レベルでも勝ち負けに持ち込める力のあるところは見せた。この馬もこれからというイメージで伸びしろに期待。次の狙いは年度末の世代牝馬戦の福寿草特別か。
  ウィナーサラ(4着):最後の直線では相当離れたところからの強烈な追い込みで3着までわずかに迫った。それだけにレース全体としては脚を持て余してもったいない印象だ。やはり大外枠で走りにくかったか。ただ今回のような切れ味も見せられたことは収穫。力のいる馬場ならこの馬の出番だ。次はひとまず福寿草特別をめざすか。
  センリョウバコ(5着):前半から無理せず自分の走りに徹したことが最後の追い込みにつながった。崩れが少なくどんな相手でも対応できるのは強み。障害も上手かった。自己条件に戻って勝ち負けの経験を積んでいきたい。
  その他では、2番人気プランセス(6着)は案外であった。前半もあまり行き脚が良くなく、最後の直線も一杯になっていた。若干ソラを使いながら走っている様子もありこの馬の持てる力の半分も出せていない感じであった。実戦を積んで立て直していきたいところ。ジェイフラワー(7着)は序盤から積極的に攻めて行ったが、馬場がこの馬向きではなかったか。サトクィーン(8着)は逆に前に行ききれなかったのが力を出せなかった原因か。敗れたそれぞれの馬は課題を修正すれば立て直しは可能だろう。

はむ!の予想結果
  ミスタカシマかプランセスかというところで、当欄ではプランセスの方を取ったのでそれが来なければ負け、これは仕方ない。ワイドの方がアフロディーテ絡みを入れていたので、久しぶりのヒット。トータルとしては負けだが、ワイドを続けたかいがあったというもの。ただ印を打ってないだけに来ても恥ずかしい。したがって今回は外れ扱いとします。本線とワイドは分けて考えた方がいいのかも。
  今回収支 -2,280 (配当)3,020 (投入)5,300
  今年度累計 -62,790 (今年度残高37,210) (2/11現在)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  次回の重賞は2週間後、2月25日(日)、今シーズンの重賞勝ち馬による一戦、チャンピオンカップ(BG2)です。その後3週重賞が続きます。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。

2018年2月10日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2018】第43回黒ユリ賞(2/11)

  今週は3週ぶりの重賞、黒ユリ賞です。明け3歳牝馬の一戦、毎年ここで「JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割った位置づけ」と紹介しているレースです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第43回黒ユリ賞(BG2)
(2018年2月11日(日)18:10発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ジェイフラワー 牝3 640 西謙一 平田義 栗毛 差
父ミスタートカチ
  カイセリュウキ 牝3 640 長澤幸 西弘美 鹿毛 追
父ハマナカキング
サンシルクラポピー 牝3 640 村上章 鈴木邦 栗毛 差
父ハマナカキング
サトクィーン 牝3 640 阿部武 大友人 青毛 逃
父ニシキダイジン
  センリョウバコ 牝3 640 菊池一 大橋和 鹿毛 先
父ヤマノミント
  クイーンドリーマー 牝3 640 西将太 今井茂 栗毛 先
父キタノドリーマー
ミスタカシマ 牝3 640 鈴木恵 槻舘重 栗毛 差
父ウンカイ
プランセス 牝3 640 赤塚健 久田守 青毛 先
父キングファラオ
  アフロディーテ 牝3 640 藤本匠 大橋和 栗毛 差
父ニシキダイジン
10 ウィナーサラ 牝3 640 藤野俊 西康幸 栗毛 差
父トカチタカラ
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  ばんえい明け3歳牝馬の重賞・黒ユリ賞。数少ない牝馬重賞の一つ、BG2にランクされ、将来性を見据えた重要度の高い一戦。勝ち馬には、ハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミそして現役のキサラキクなど蒼々たる馬が並んでおり、まさに名牝への登竜門といえる。この世代のこの時期はまだ各馬の力量差がはっきりしていないため混戦になることが多い。しかし定量戦なのでその時点での実力差がそのまま出るレースと言って良い。過去10年で1番人気は(4,2,2,2)とまずまず好成績で、3番人気以内が8勝している。つまり力上位の馬はそれなりの成績を上げている。一方、このレースはそれまでの出走権争いが熾烈で、そこを勝ち上がってきた馬が好走することも多い。昨年のキタノキセキのように9番人気からでも突っ込んだり、人気薄がしばしば上位に食い込んできて、ヒモ穴で意外に高配当になることがある。また、黒ユリ賞がこの時期に開催されるようになってからの7年で牝馬同士の特別戦「白菊賞」「いちい賞」の勝ち馬はこのレースに1頭も連対していないという不思議なデータもある。その時点で好調な馬を買うというのがセオリーだろう。
  今回はなんといっても、ナナカマド賞を牡馬勢を一蹴して優勝したミスタカシマに注目。一方、ミスタカシマとの対戦を極力避けつつ、最上位クラスで勝ち星を重ねるプランセスが、ガチンコ勝負に挑む。まさに雌雄を決するレース。しかし他にも全体的にこの世代は牝馬のレベルが高く、ランク下位の馬でもまだ潜在能力を秘めている馬が多くおり、今後に向けても注目のレースだ。

各馬寸評:
 1 ジェイフラワー:3歳牝馬ランク4位。早いうちから活躍し、重賞はナナカマド賞に出走(7着)、特別戦でも好走。切れ味の良さがこの馬の長所。特に軽馬場ならスピードに乗って駆け抜ける。但し障害はあまり得意ではない。勝ち負けがはっきりしている。接戦にもつれ込めば勝負強さを発揮。
 2 カイセリュウキ:3歳牝馬ランク8位。激しい出走権争いの中、ひと開催前Bクラスのレースで勝利し最後のチャンスをものにして駒を進めてきた。強い相手との対戦もなく重賞も特別戦も初出走。未知の魅力はある。どちらかというと前半控えて切れ味で勝負するタイプ。障害もまずまずこなせる。
 3 サンシルクラポピー:3歳牝馬ランク5位。デビュー時は華奢だったが、レースを使うたびに成長。特別戦は白菊賞、いちい賞共に出走しているが目立った戦績はない。走りの型が固まっていないのか前に行くときもあれば控える時もある。障害はまずまず。人気薄の時に突っ込んでくることがしばしば。
 4 サトクィーン:3歳牝馬ランク6位。いちい賞で粘りの2着、十勝産駒特別では強力な相手が揃う中、差のない4着に粘っている。この馬は出足が良くハナを切っていくことも多い。あとは最後の直線でどこまで粘れるかというところ。成績だけ見ると目立った印象はないが、必ず見せ場は作っている。
 5 センリョウバコ:3歳牝馬ランク9位。特に目立った成績はないが、4着に入った北央産駒特別ではいずれも実力上位の牡馬勢に互角の戦いを見せている。先行力と障害力で粘り込むタイプで崩れが少なく、掲示板内には入ってくることが多い。いきなりの重量加増でやや自重した前走は度外視できそう。
 6 クイーンドリーマー:3歳牝馬ランク3位。やや遅めのデビューだったが、持ち前のスピードと切れ味で勝ち星を重ねこの位置まで上がってきた。ただ1着か着外かというタイプで、障害でも膝折などのミスがしばしば見られる。若干荒削りで走りもフワフワした感じがあるが、勢いに乗れば。
 7 ミスタカシマ:3歳牝馬ランク1位。世代最初の重賞ナナカマド賞で20年ぶりの牝馬優勝を果たした。その後は十勝産駒特別で障害をミスしてYCへの出走権を取れず、また調子も崩し気味だったが、前走あたりでは馬体重も増え持ち直してきている。脚質は自在。障害も苦手ではない。
 8 プランセス:3歳牝馬ランク2位。ゆったりしたローテーションで大事に使われており、2つの重賞も出走権を持ちながら回避。メンバーとの対戦も少なく特にミスタカシマとは白菊賞の1戦のみ。その時はこの馬が差し切り勝ちしている。スピードは非凡だが弱点を含め未知の面も多い。
 9 アフロディーテ:3歳牝馬ランク10位。遅生まれということもあって、本格的に走れるようになったのは7月ごろになってから、したがって重賞も特別戦も未経験だが、力は急速につけてきている。勝負強さがあり勝った3勝はいずれも接戦をものにしている、障害はしっかり。未完の大器かも。
 10 ウィナーサラ:3歳牝馬ランク7位。能検タイム4位とメンバー中最速。ナナカマド賞10着。白菊賞、いちい賞共に3着と実績はまずまず。大型馬で力強い。その分ややズブい面もあり、力を持て余したままゴールということも多い。時計のかかる馬場でじっくり構えていければ勝機は見つかる。

まとめ:
  今年のこの世代の牝馬勢は強く、重賞ナナカマド賞ではミスタカシマが牡馬勢を一蹴して優勝するなど牡馬勢と互角に渡り合っており、今回出場する全ての馬がAクラスにランクされている。そしてその中でもミスタカシマとプランセスのランク上位2頭の力が抜けており、この2強の一騎打ちムード。この2頭の対決は昨年8月の白菊賞一度のみ。この時はプランセスが勝ったが5kg差のハンデとミスタカシマが再内枠というのがあった。今回は定量戦で重量上での差はなし。力と力の勝負になりそうだ。
  当欄でもやはり7枠に入ったこの2頭が中心となることは認めざるを得ない。そして両馬の比較だが検討材料が少なくかなり悩ましいところ。そして当欄では悩んだあげく、プランセスの方を本命にした。実績的には重賞を勝ったミスタカシマの方が上だが、とにかく対戦が少なくまだ勝負づけはすんでいない。時折出走して破ってきた相手は強く、前走は6着に沈んだもののAクラスの牡馬相手にそれほど離されたわけではなく、展開で敗れた形。非常に大事に使われているローテーション、ここに目標を絞って仕上げてきているのだろう。ただ、定量640kgの重量となり直線勝負になるとスタミナ面でどうか。第2障害の時点で前に位置したいところ。若手の赤塚騎手の思い切った騎乗に期待。
  そして全く差がなくミスタカシマ。実績的にも臨戦過程的も申し分ない。そして鞍上はトップの座に君臨し、今年も激しいリーディング争いをしている鈴木恵介騎手。このレースの過去の優勝騎手の面々を見ると、若手の名は少なく百戦錬磨の騎手が並ぶ。重賞優勝後はハンデ差もあって一息ついた感はあるが、それでも前走あたりは強い牡馬勢相手に好勝負。馬体もしっかり成長してきた。どこからでも勝負できる脚を持っており崩れは考えにくい。ただ馬券的な妙味まで加味して、この馬の方には一歩譲ってもらって対抗に持ってきた。
  さて、この2頭に割って入る馬はいるかということになると、これはかなり困難。全体的にレベルは高いもののやはり差はありそう。但し、競馬なので2頭のいずれかが障害などで大きなミスが出れば当然浮上してくる馬はいるだろう。白菊賞、いちい賞の勝ち馬がここ8年1頭も連対していないというデータもあるし、昨年のキタノキセキのように下位の馬でも潜在能力を発揮する馬もいるかもしれない。2頭に食らいつくか3着を確実に狙うかでも展開は変わってくるだろう。その中で単穴候補としてサンシルクラポピーというのが面白そうだ。鋭い切れ味のある上がり馬。人気薄でも突っ込んでくることがある。障害は若干難があるが、うまく嵌まれば。先行馬でニシキダイジンの産駒サトクィーンの出足にも注目。うまく自分のペースに持ち込めばあとは最後の粘りで前残りも。あとは重馬場のときは大型馬でしっかりした走りができるウィナーサラ、軽馬場なら一発の切れ味あるジェイフラワーあたりが気になるところ。さらに上がり馬勢からはアフロディーテの将来性にも注目したいが、現時点では少なくとも上位2頭を脅かすような存在とは考えにくく、良くて3着づけ狙いまでか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  自分的には、取りガミながらも的中の回数が少しずつ回復しつつあるので、少し心の余裕ができたところ。今回は2強ということもあって、絞って当てに行くか、それともどちらかがコケることを狙うか。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 フォーメーション
   8→7→3,4 合計2通り 各700円
   8→7→10,1 合計2通り 各300円
   7→8→3,4 合計2通り 各500円
   7→8→10,1 合計2通り 各200円
  三連複 7=8=3,4 合計2通り 各200円
   8,7→3,4→8,7,3,4 合計8通り 各100円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 9=8,7,3,4 4=8,7,3 合計7点 各100円
  合計5,300円で勝負! (残高39,490円-5,300円=34,190円)

  今回の結果と回顧は、2,3日後までには当欄で報告したいと思います。