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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2015年10月31日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第40回ばんえい菊花賞(11/1)

はむ!のばんえい重賞予想
  秋も深まってきて、各地の競馬も佳境にはいってきました。特にTVのニュースでも報道されていたようにJRAの菊花賞では歌手の北島三郎がオーナーとなっているキタサンブラックが優勝。表彰式ではオーナーが観衆の前で「まつり」を歌いました。現地にいれば生で大御所サブちゃんの歌が聞けたわけだからこの上ない盛り上がりだったことでしょう。(競馬通的にはこの馬が3000mを走りきったというのが驚きです。)
  今週は天皇賞・秋がありその後もG1が目白押しで競馬ファンは見逃せません。一方、地方では、いよいよ地方競馬の祭典JBCの時期がやってきました。(11月3日)今年は新しいスタンドも完成した大井での開催ということで、現地もたくさんの観客が入ることが期待されます。JBCに関しては、例年当欄でも予想をやっていますので、今年もできる限り予想したいと思います。
  そして、今週はばんえいの方も菊花賞。JRAのそれとは若干位置づけが違いますが、3歳馬の戦いであることは同じです。こちらも楽しんでいきましょう。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ばんえい菊花賞(BG2)
(2015年11月1日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  アスリート 牝3 670 大河和 服部義 鹿毛 差
  コウシュハシンザン 牡3 690 松田道 皆川公 栗毛 差
  バウンティハンター 牡3 690 阿部武 金田勇 栗毛 差
エーチャン 牡3 690 藤本匠 谷あゆ 鹿毛 差
  メムロコマチ 牝3 670 菊池一 西弘美 栗毛 追
タキニシサンデー 牝3 680 藤野俊 大橋和 芦毛 先
キンメダル 牡3 700 安部憲 小北栄 鹿毛 差
センゴクエース 牡3 720 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 逃
テンカトウイツ 牡3 690 長澤幸 服部義 芦毛 逃
  10 コウリキ 牡3 700 西謙一 久田守 鹿毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8→7→6,9,4,5 合計4通り
  三連単 8→7,6→7,6,9,4,5,3 合計10通り
  三連単 8→7,6,9,4→7,6,9,4 合計12通り
  三連単 7,6→8→7,6,9,4 合計6通り
  馬複 8=7,6 合計2通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 7=6,9,4,5,3 6=9,4,5 合計8点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの3歳クラシック第2戦。時期と条件はJRAやその他平地競馬で行われる菊花賞と同様だが、ばんえいの場合は12月にダービーがあるため、ばんえい菊花賞はそのステップレース的存在となっている。しかし、過去の勝ち馬を見ると後にトップ馬となるような蒼々たるメンバーが揃っている。一方、牝馬の善戦も目立つのもこのレースの特徴だ。特に2年前のこのレースでは牝馬2頭がゴールあと数cmというところで逆転負けしたといったレースが思い出される。牝馬が善戦するのは、その後に最大の目標となる、ばんえいオークスがあり、そのステップとしてこの菊花賞を位置づけている陣営もあるのでは。
  さて今年は2歳三冠のセンゴクエースが、ばんえい大賞典では直前取消となったが、このレースで本領発揮となるか。それとも3歳になって成長を遂げた各馬が一気に追いつくのかが見所だ。

各馬寸評:
  1 アスリート:最後の出走枠をつかみ、黒ユリ賞以来の重賞出場。2歳時は牝馬特別で連続2着に入るなど上位で走っている。やや調子の波はあるが、近走は馬体重増加とともに成績も安定、勢いはある。ただ、いきなりの重賞で負担重量も加増。中盤で置かれないようについて行きたい。
  2 コウシュハシンザン:シリウスが回避したことにより、今開催2走使いながら出走権がまわってきた。同世代の特別戦では時々出走し善戦することもあるが、2歳時ナナカマド賞以来の重賞登場。切れ味はあるが障害は苦手の部類。時計はかかった方が良いか。
  3 バウンティハンター:今年度好調の上がり馬。大賞典で初めて重賞に出走したころは、まだ格下感もあったが、その後も好走を続け同世代の上位馬と堂々渡り合えるところまで来た。障害は以前はムラがあったが、近走はきっちり上げてくる。ジョッキーとともに勢いをつけて上位進出も。
  4 エーチャン:イレネー記念以来の重賞登場。平場戦には強いところを見せるが、重賞や特別戦になるとまだやや足りない感がある。ただ近走は馬体も充実して調子も上向き、接戦にもつれこんでも抜け出す力はつけてきた。もつれる展開になれば、軽ハンデでもあり、食い込むチャンスもあるか。
  5 メムロコマチ:切れ味鋭い牝馬。しかし一気に追い込むのではなく、じわじわ前に出て行くタイプ。前哨戦の秋桜賞では今回のメンバーのほとんどが出ていたが、軽ハンデを生かして最内から上手く抜け出し勝利しており、好調をキープ。時計がかかるレースなら。
  6 タキニシサンデー:重賞の常連。先行力で押していくタイプだが、最後まで走りきる粘り強さもある。やや小柄な馬体で高重量戦になると非力さも見えたが、この秋あたりには体重が増えて一回り大きくなり力もさらにつけてきた感じだ。自分のペースで走れれば。
  7 キンメダル:2歳時はセンゴクエースに次ぐ成績を上げていた馬。今年度に入って、やや壁にぶつかっていた感はあるものの、ここにきて調子が上がってきた。障害は上手でしっかり走れるタイプなので、前半から自分のペースで行ければ少なくとも大崩れはしないだろう。
  8 センゴクエース:2歳三冠のスターホースがいよいよ本格始動。3歳の年度に入り、ハンデ差がある同世代との対決を意識的に避けてきた感もある。この間には古馬Aクラスの実力馬と一緒にレースを走らせ、勝ちきれないまでも上位に入っている。これは先を見据えた取り組みであろう。序盤から前に行って、他馬を引き離しにかかると考えられる。
  9 テンカトウイツ:デビュー時から重賞や世代特別戦には常に顔を出している常連。この馬の持ち味はやはりハナを奪いにいけるほどの先行力だ。近走の成績は上がっていないが、大賞典で2着に入った時もそうであったように、人気薄の時でも逃げ粘ってしばしば上位に入ることもある。連下には。
  10 コウリキ:一度はまれば相当の強さを見せる馬。夏の重賞はまなす賞で一つ年上の馬たちを差しきって勝った走りが印象深い。一方で前哨戦の秋桜賞で障害に大苦戦したように、成績が安定していない点が、予想する上で難しいところ。馬体重も増えてこないのも気がかり。

はむ!の予想まとめ:
  この世代はやはりセンゴクエースが中心。クラシック第1戦のばんえい大賞典での突然の競走除外というのが、最も番狂わせな結果であった。今回もハンデは厳しいが、まずはなんとか無事に出走してもらいたい。
  センゴクエース自体は、無理に弱点を見つければ、障害力などいろいろ課題はあるが、同世代相手ではまだ力の差は歴然としており、逆転は非常に難しいとみている。当欄ではやはり本命とする。
  相手探しは相変わらず難しい。ただセンゴクエースを負かしに行くのはやや無謀な感もあり、各馬牽制しあいながらので展開になることも想定される。そうなると自分の型を持っている馬が個性を生かして走りきるような場面が想像される。その中では、堅いがキンメダルが実力上位とみる。少なくとも大崩れは少なそう。   穴っぽいところでは、実績馬タキニシサンデーがその先行力を生かした逃げ粘りが期待され、これを単穴とした。同じ逃げ馬ではテンカトウイツが時々大駆けすることがあるが決め手があまりなく、押さえまでか。あとは調子の上がって来たエーチャン、切れ味鋭い牝馬のメムロコマチ、上がり馬のバウンティハンターあたりが怖い存在だが、重賞の中でどこまでやれるかがポイントだろう。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  7月の大賞典の時、センゴクエース固定で絞ろうとしたら、除外で予想も大混乱した。今度こそということで同じ狙いでセンゴクエース絞りでいきたい。相手はやっぱりキンメダル中心か。安めになりそうなので、複数枚で対応。(上表は見た目点数が多くなってますが、重複しているものもあり、そこは複数枚で。自分にしては思い切って相当絞ってます。)
  心情的にはセンゴクが飛ぶパターンも入れたいけど、それこそ点数が多くなるだけなので、なんとか我慢。担保はワイドでとりたい。北見記念のようにどれか一つでも10倍くらいのが入ってくれると嬉しいのだが。あと、今回大賞典馬コウリキを完全に外した。ここは勝負。来たらごめんなさいというところ。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。あと、先に述べたように11/3は地方競馬の祭典JBCで、当欄でも簡単な予想を前日か当日の朝までにはアップしたいと思いますのでこちらもお楽しみに。

2015年10月27日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第36回北見記念(2015/10/12)

  ばんえい重賞が続く中、筆者多忙なので今回は取り急ぎ回顧のみで御容赦ください。

ばんえい重賞レース回顧
第36回北見記念(BG2)-2015年10月25日-10R 200m直 晴 1.2%
  1着○(3)キタノタイショウ 2分36秒7
  2着▲(9)コウシュハウンカイ
  3着注(2)インフィニティー
単勝 7 920円 三連単 3-9-2 30,240円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい4大記念競走の第3弾・北見記念は、今回7番人気となっていたキタノタイショウが高重量戦の我慢比べを制して、今年3月のばんえい記念以来久々の重賞制覇となった。同馬の重賞タイトルは12勝目。2着はわずかの差でコウシュハウンカイ、そしてインフィニティーがまたしても3着に入った。
  現地は10月ながら小雪の舞う寒さ。馬場水分は1.2%と乾いていたが、脚抜きの良い感じで全体的に時計が出る馬場。レース序盤は各馬やや牽制気味であったが、1,2障害の中間あたりから先行馬のインフィニティーがいつものように前に出て、これにキタノタイショウ、ホクショウユウキ、フジダイビクトリーあたりが刻みながら交互に前に出る。中間ペースで第2障害に先行馬勢がたどりついた後、先に仕掛けたのはインフィニティ、ホクショウユウキと外からホリセンショウ。しかしいずれもひと腰で越えられない。オレノココロもこれに続くが、膝を折り崩れた。各馬苦戦する中で、インフィニティーが粘って障害をクリアし先行。そして後ろから様子を見ながらレースを進めていたコウシュハウンカイが、一旦膝を折りかけるもすぐに立て直して障害をふた腰でクリア、ほぼ同時にキタノタイショウが苦手の障害を越えた。最後の直線はこの3頭の激しいデッドヒート。まず残り30mでインフィニティーが立ち止まり、そこをキタノタイショウが一旦抜くがこちらも残り25mほどでストップ。この2頭は残り15mあたりでも立ち止まった。その間を外からコウシュハウンカイが抜いていき、そのままゴールかと思われたが、手前でスピードが緩み、そこを2頭が迫る。最後は3頭わずかの差となったが、キタノタイショウがわずかに逆転した。コウシュハウンカイが惜しい2着、インフィニティーも差の無い3着に入った。その後は、高重量ながらしっかり3頭を追っていたフジダイビクトリーが4着に、1番人気のオレノココロは立て直したものの、最後は6着に終わった。

次走へのひとことメモ
  キタノタイショウ(1着):待ちに待った最強馬の復活。最後のところで接戦をものにするあたり、ばんえい記念の勝利を彷彿とさせた。今回は他馬がもたついてくれていて障害にじっくり臨めたことや、揉まれない枠順に入れたのも良かったのでは。ハンデ差も恵まれた。これでこの馬のばんえい年度代表馬も確実か。次の目標は当然正月の帯広記念に向けて調整ということになるだろう。
  コウシュハウンカイ(2着):ほとんど勝ったと思ったが、最後どんでん返し。この馬のベストの走りはしていたので、最後の詰めのところは相手が一枚上だったということか。この馬にとっては珍しい膝折があったので、癖にならなければ良いが。この後はもちろん帯広記念が目標だが、ドリームエイジあたりをハンデがあってもチャレンジしてくるか。
  インフィニティー(3着):またもや3着、これで重賞は4戦連続3着だ。しかし着実に上位に入ってこられる安定性の方をたたえたい。ただ、さすがに最後は息が上がり加減で、勝ちきるためにはさらにスタミナもつけたいところだろう。この後は負担重量が増えるレースが多くなり、この馬にとっては本領発揮か。
  フジダイビクトリー(4着):前の3頭の勢いに押されて目立たなかったが、トップハンデを背負いながらしっかりと走っていて順位を確保した。この馬も通常のレースに出るとハンデがきついので、一息入れて様子を見ながら調整していくことになるだろう。
  ホクショウユウキ(5着):5着は果敢に先行して勝負に出た結果であり、決して悪くないレースだった。徐々に持ち味が出てきているように感じる。この後は、大きいところも狙いたいが、当面は11月のドリームエイジカップがこの馬にとって重量的に適鞍のように感じられ、勝ちに行くのではないか。

  その他では、1番人気で当欄でも推したオレノココロ(6着)が障害で繰り返しの膝折で崩れてしまい悔しい結果になった。馬体重が増えたのも立て直しに手間取った原因か。もちろんこのままで終わる馬ではない。またフジダイ以外の7歳馬勢は振るわず、ニュータカラコマ(7着)オイドン(10着)ともに、前半から置かれ気味で、障害も厳しかった。重量がきつかったか。ただ全く対応できていないというわけではなく、条件によって巻き返しは十分可能だ

はむ!の予想結果d(-_^)
  久々三連単が引っかかってくれた。本命にしていたオレノココロはコケたけれど、2番手に、もうそろそろということでキタノタイショウを持ってきていて、あとはコウシュハ、インフィニティーと印を入れていた馬が残ったので、助かった。しかも3万円ついてくれたのでこれまでの負けは取り返せたと思う。それからワイドも1本引っかかったので、当たり感が増した。やっぱりオーソドックスに自分らしく狙うのが一番かな。今後もこの調子でいきたい。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は3週連続、2週目は11月1日ばんえい菊花賞(BG2)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年10月24日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第36回北見記念(10/25)

はむ!のばんえい重賞予想
  前回のコラムの続きです。ばんえいの毎日の売上金額は公式ホームページなどで公表されており、筆者もここ数年の推移を注目しています。2011年ごろは最も厳しく、通常の日で1日売上が概ね5千万円前後でした。それが現在は8千万円前後に伸び、特に今年度2015年は1億円を越える日が続出しています。
  もう少しいろいろ分析してみたいと思いますが、いずれにしても売上が大きく回復したことは確か。一時は廃止寸前まで追い込まれたばんえいが紆余曲折を経てここまで持ち直したのも、関係者のさまざまな努力(寒い時期でもナイター実施したり、その他いろいろ)だと思います。ファンとして敬意を表します。
  ところで、土日月開催のばんえいで、売上が多いのは土日ではなく月曜日です。これは近年の傾向で、JRAの開催が月曜日に行われる日にはばんえいの売上が伸びていないことからみて、普段JRAの馬券を買っている人がばんえいに流れてきていると推測されます。つまり全国の競馬ファンがネットを通じて買っているのです。
  ばんえいファンを増やすには、もちろん幅広くばんえいをアピールすることも大事ですが、運営の基礎となる馬券売上を伸ばすためには、普段JRAや公営競技のレースに投資している人々にばんえいの馬券を買ってもらうことも必要だと考えます。そのためにもその一つとして、これまでの繰り返しですが、IPATでの発売されるよう働きかけを希望します。
  この話はさらに別の機会でも述べていきたいと思います。
  さて、JRAでは秋のGIシーズン。地方競馬ではJBCもあり、佳境に入ってきましたが、ばんえいの方も今週から3週連続で重賞です。競馬の秋を楽しんで参りましょう。それでは1本目の重賞・北見記念の予想からいきます。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第36回北見記念(BG2)
(2015年10月25日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  フジダイビクトリー 牡7 880 松田道 皆川公 栗毛 先
インフィニティー 牡9 850 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃
キタノタイショウ 牡9 850 大河和 服部義 栗毛 先
  フクドリ せん9 850 阿部武 皆川公 鹿毛 追
  オイドン 牡7 870 安部憲 鈴木邦 栗毛 差
ホクショウユウキ 牡6 850 西謙一 岡田定 鹿毛 先
オレノココロ 牡5 860 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  ニュータカラコマ 牡7 860 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
コウシュハウンカイ 牡5 870 藤本匠 大友人 栗毛 差
  10 ホリセンショウ 牡10 850 島津新 岩本利 栗毛 逃
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7→3,9→3,9,6,2,1,(5,8) 合計12通り
  三連単 7,3,9→7,3,9→7,3,9,6,2 合計18通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 3=6,2,1 6=3,2,1,7,9 合計8点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの古馬重賞・四大記念競走(旭川、岩見沢、北見、帯広)の第3弾、北見記念。過去の傾向を見ると、他の古馬重賞に比しても特に伏兵の台頭が多い。最近ではギンガリュウセイの3連覇、昨年もフクドリが人気薄のところを優勝するなど、条件は特段変わらないのに勝ち馬はアラカルトに富んでいる。
  その理由ははっきりしないが、岩見沢記念の際にも述べたように、各陣営によってこの時期のレースへの臨み方に若干の違いがあるからでは?と想像する。古馬重賞戦線の中でも北見記念は中間的な時期に行われており、また季節の変わり目で馬場状態が読みづらいこともあるだろう。今年度は岩見沢記念の開催が早めにずれ、北見記念まで古馬重賞が少し間があいたことがどう影響するかも注目だ。いずれにしても負担重量も850kgを超え、これまで以上にパワーが要求されるレースになるだろう。

各馬寸評:
  1 フジダイビクトリー:現在、最も強い馬と言えばこの馬だろう。夏のグランプリ勝利以降はハンデ差もあるので、様子を見ながら使っているがそれでも強さを見せている。このレースにどの程度まで照準を合わせているかだが、力で押し切る場面も。
  2 インフィニティー:力は十分に持っていて、先行力も抜群であるが、どうしても最後の追い比べで引けを取ってしまい。3,4着あたりの着順が多い。しかし掲示板を外すことも少なく安定している。重量が増してチャンスは来る。
  3 キタノタイショウ:ファンはやはりこの馬の復活を最も期待しているところだろう。しかし、どうしても障害で苦しみ、若馬が台頭する中遅れをとっている。力は十分あるはずなので、きっかけさえつかめれば。軽馬場ならチャンスは広がる。
  4 フクドリ:昨年の覇者。その年度の帯広記念も勝ち堂々G1ホースの一員であるが、その後は極端に成績を落としている。昨年は大敗続きからの復活Vとなったが、今年は更に状況は厳しい。さすがに見送りが妥当だろう。
  5 オイドン:長いスランプを乗り越え、前回重賞岩見沢記念で待ちに待った古馬重賞初制覇。その後も好走しいよいよ本領発揮を思わせた。ただ、今回はもともと苦手な高重量。障害を越えられれば勝負になるだろうがここは正念場。
  6 ホクショウユウキ:古馬戦線に入ってから、かなり長期間スランプが続いたが、前走の狩勝賞では勢いのある準オープン馬相手に快勝。久々に勝ち味を覚えたか。先行力はあるので調子さえ取り戻せれば怖い存在になる。
  7 オレノココロ:強い5歳馬の一角。馬体も充実して、力そのものは年上の馬に全く引けを取らない。時々障害などでもたつくリスクはあるが、展開が落ち着きそうな今回はそれほど影響ないだろう。あとはライバルとの力関係か。
  8 ニュータカラコマ:夏の間は休養にあてていたが、復帰後最初の特別戦で快勝し、地力のあるところを見せた。その間、障害も更に上手になっていた。今回は高重量戦となり最後まで緩まず走りきれるかがポイント。
  9 コウシュハウンカイ:障害力と安定性がこの馬の売りであったが、さすがにハンデ差などに苦しんだ。それでも大崩れはしておらず、確実に人気以上に走ってくる。この馬にとって未知の高重量ではあるが、無視はできないだろう。
  10 ホリセンショウ:出走権を持っていたナナノチカラの回避で出走枠が回ってきた。とはいっても重賞は常連。年齢的な上積みは少ないが、近走も持ち前の先行力で粘り強いレースは見せている。前走の軽量戦を叩いて一変あるか。
はむ!の予想まとめ:
  最近の古馬戦線は全くの混戦状態でどこからでも狙えそうな状況。しかも先にも述べたように北見記念は結構荒れることが多く難解となっている。そんな時こそオーソドックスにいきたい。今回は勢いとハンデ面から5歳馬オレノココロが有力とみている。時々障害などでの崩れがあるのは気になるところではあるが、前走馬体をやや緩めに仕上げて、ここに照準を合わせて臨んできていると思われる。この馬を本命にすれば対抗は当然コウシュハウンカイといきたいところだが、少しジリ脚っぽいところがあり、今回は牽制しあうことが考えられる。ハンデも微妙にある。そうなると、そろそろキタノタイショウの出番はないものか。確かに障害は上がっていないけれど、そのことを意識して前半速いペースで行くことを余儀なくされている。今回はじっくり走れる850kg。落ち着いて行ければなんとかなるのでは。これを対抗に持ってきた。そしてコウシュハを3番手評価、さらに、いつかはということで前走きっかけをつかんだ昨年の2着馬ホクショウユウキを織り交ぜたい。あとはやはり前残りを狙うインフィニティーと実力馬フジダイビクトリーを3着付けくらいで押さえたい。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回はオレノココロの1着固定という強気の部分と、いつもの3頭流しという弱気の部分を同居させながら買うこととした。後は状況を見て馬複、馬単あたりを買い足すかも知れない。ワイドの方は、そろそろ来て欲しいキタノタイショウとホクショウユウキから数点。点数は多いがどれか引っかかってくれれば。

  今回の結果と回顧はレース数日以内にアップします。

2015年10月14日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第38回ナナカマド賞(2015/10/12)

  10月のいわゆる連休は、競馬関係のイベントも賑やかに行われました。ばんえい関係に絞ると、帯広競馬場では、ばん馬まつりが行われ、人間がソリを引っ張る人間ばんば大会や花火大会などで盛り上がり、一方、JRA東京競馬場でもばんえい十勝フェアが開かれた模様です。ばんえい以外では、前記事で書いた盛岡の南部杯があり(今年は1番人気ベストウォーリアが連覇しました。)、そしてJRAの月曜開催があって、ディープなファンなら存分に競馬を楽しめたものだと思われます。(余談:ディープと言えばJRAの毎日王冠はディープインパクト産駒が10頭も出るという圧巻。)
  帯広競馬場は土曜日は1万人以上の入場者が来場しました。普段なら千~二千人程度なので、いかに盛り上がったがわかります。これだけ盛り上がるのだから、さぞこの3日間のばんえいの売上が伸びていると思いきや、おやおや通常の開催週より売上が少なくなっています。これには理由があります。まず、土・日。これらの入場者は花火やイベントが目的の人たちが多く、それらは家族連れなどが中心で、馬券は買わないか買っても少額という人たちです。そして普段買う人は、この連休は(他のレジャー、あるいは収穫時期の農作業など)いろいろ忙しかったりします。
  また、この月曜日はさらに大きく売上を減らしました。これにも理由があります。このことについてはまた次の機会のコラムで述べたいと思いますが、この月曜日の目減りを少なくするのがばんえいの大きな課題と筆者は考えています。
  そんなこんなで、12日に行われたばんえい重賞・ナナカマド賞の回顧にいきます。

ばんえい重賞レース回顧
第38回ナナカマド賞(BG3)-2015年10月12日-10R 200m直 曇 2.1%
  1着 (3)フウジンライデン 1分37秒2
  2着○(4)サクラダイチ
  3着 (9)リュウセイイチバン
単勝 3 390円 三連単 3-4-9 22,080円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  2歳馬にとっての初めての重賞・ナナカマド賞は2番人気フウジンライデンが障害を抜け出してからそのまま逃げ切って優勝した。2着はこれに最後まで追いすがったサクラダイチ。3着には外枠から追ってきたリュウセイイチバンが入った。
  馬場状態はこの週の大雨と前日も雨が降り、かなり軽くなっていた。レース序盤は各馬スピードに乗って進む。中間はヒカルナナヒメ、フウジンライデンあたりが前を伺うが、第2障害手前では全馬一斉に並んでよーいドンの展開。先に仕掛けたのはヒカルナナヒメだったが、障害越えあと一歩でストップ。その間に内側のフウジンライデンとサクラダイチが障害を上手く越えて、この2頭が先頭争い。次いでエアーシップ、リュウセイイチバンが降りた。先頭争いはフウジンライデンが徐々にサクラダイチを引き離し、最後はさすがにスピードは落ちてきたものの、粘りきってゴール。終わってみれば強さを見せた勝ち方となった。サクラダイチも勝ち馬に大きく離されず追いすがり2着。その後続は、リュウセイイチバンが前の2頭をしっかり追ってエアーシップら後続を押さえて3着に入った。1番人気のキタノリュウキは中盤から遅れはじめ、障害は上手く越えたもののその後も行き脚が付かず6着に終わった。また牝馬勢も9着、10着と全く歯が立たなかった。

次走へのひとことメモ
  フウジンライデン(1着):これまでは比較的控えて行って最後の切れ味で勝負していたが、今回は一変。積極的に行って障害もひと腰、そして最後まで粘りきるというレースを見せた。脚質の転換というより、馬の調子が良かったのだろう。軽馬場もこの馬に合っていたようだ。この後はハンデの加重もあるが、相手が比較的楽な南北海道産駒特別を使い、暮れのヤングチャンピオンシップで2冠を目指すことになるだろう。
  サクラダイチ(2着):しっかり走りきり2着を確保した。レースぶりも堅実でいぶし銀的存在になりつつある。増えてこなかった馬体重もここにきて増加し始め、これから力をつけてくればさらに強くなりそうだ。このあたりで一息入れたいところでもあるが、11月早々には強力なライバルたちが集まる十勝産駒特別があり、やはり負けられないところ。
  リュウセイイチバン(3着):これまで休みながら使っていたのはこのレースに照準を合わせていたのだろう。鈴木騎手の手綱捌きもあって、スムーズな走りを見せていた。今後のローテーションは難しいが、やはり十勝産駒特別が当面の目標だろう。
  ツルイテンリュウ(4着):障害はややもたついたが、降りてからの脚はこの馬が最も速かったように見える。ここにきて馬体重の32kg増で好調だったと考えられる。スピードがありながらも障害苦手な馬なので、いつ走るかを見極めるのがなかなか難しいが、今回のような走りをすれば手強い。この後の目標は釧路産駒特別か。曲者が多いので正念場だ。
  オトコギ(5着):今回は急遽繰り上げ出場、しかも大外枠と不利な条件は多くあったが、最後の切符をつかんだ幸運をそのまま生かし、しっかりした末脚で掲示板まで粘りこんだ。この馬は帯広生まれ、次の目標はやはり十勝産駒特別だろう。

  その他では、遅れを取った1番人気のキタノリュウキ(6着)は今回馬体重の大幅減でパドックでの様子も良くなかった。体調が良くなかったか。立て直しに期待。エアーシップ(7着)は最後詰まって順位を落としたが積極的なレースをした結果なので仕方ないだろう。牝馬勢(ヒカルナナヒメ(9着)グレースゴールド(10着))は期待されたが振るわなかった。やはり重賞では牝馬は力不足なのか。それぞれの産地別特別でレース勘を養うことになる。

はむ!の予想結果(>д<;)
  キタノリュウキの馬体重が-26kgと発表されたのはもう馬券を買った後。それでも期待したがやはりダメだった。サクラダイチが善戦しただけに残念。と言いながらフウジンライデンはあまり買ってないので、いずれにしても負け。馬券の買い方も下手だが、今回は予想も全く見当違い。最近本当に当たらなくなっている。考え直さねば。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次のばんえい重賞は2週後10月25日北見記念(BG2)です。次は日曜日に戻ります。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年10月12日月曜日

【はむ!と一緒に競馬予想2015】マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・10/12)

はむ!の2015南部杯Jpn1の予想
  当欄はばんえい中心ですが、時々思いつきでその他の競馬レースの簡単な予想も書いています。

2015年10月12日-盛岡11R 第28回マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI(16:40発走・ダ1600m牝)
【はむ!の予想印】
◎ (12)ベストウォーリア
○ (6)ポアゾンブラック
▲ (3)エーシンビートロン
△ (1)タガノトネール
注 (14)ワンダーアキュート
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  やはり昨年の勝ち馬ベストウォーリアに逆らえないだろう。成績も非常に安定しているし、そもそも力が違う。左回りと最後の直線の坂もこの馬が最も得意とするところ。同じ実績馬では切れ味抜群のワンダーアキュートも黙ってはいないだろうが、さすがに9歳、タフな盛岡の馬場でどうか。それなら同じ9歳でも盛岡を叩いて、阪神のオープンを勝ってきたエーシンビートロンの勢いが気になる。タガノトネールも勢いはあるが、距離と最内の枠順がどうか。
  地方馬期待はハッピースプリントだろうか、この馬は先を見据えてここから始動ということもあり、今回はどうか。もちろん応援はしたい。むしろホッカイドウのポアゾンブラックに魅力を感じる。昨年もこのレース2着に入っているし、前走のクラスターカップを叩いているのも大きい。
【はむ!の馬券】
  一応ベストウォーリア頭で。あとは地方競馬応援。
  三連単(フォーメーション)12→6,3,1,14→6,3,1,14,13 16通り
  三連複 12→6,3,1→6,3,1 3通り  (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)6,13
  (複勝のみ)6,13,4,8,10
    このレースの予想結果は、特に報告する予定はありません。
  また、当欄の本チャン。ばんえいのナナカマド賞は別途こちらで予想していますのでよろしくお願いします。

2015年10月11日日曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第38回ナナカマド賞(10/12)

はむ!のばんえい重賞予想
  世界の競馬界では、今年も先日10月4日にフランス・ロンシャン競馬場で凱旋門賞が行われ、日本でもTV中継などがありました。今年は残念ながら日本馬の出場はありませんでしたが、やはり競馬では世界最高峰のレース、特に今年は史上初の3連覇にトレヴが挑むということで注目され、競馬ファンの中では大変盛り上がりました。(結果は御存知のとおり新鋭のイギリスダービー馬で3歳のゴールデンホーンが優勝。トレヴは4着。)海外のビッグレースは華やかで格調高く、誰もが目指したいというのがわかる気がします。
  ところで今年4月に競馬法が改正されており、来年からは日本でもこういった主要な海外のレースの馬券が買えるようになります。日本からでも世界のトップレースに参加できるということでそれはそれで良いことだとは思います。しかし、まだ詳細が発表されておらずなんとも言えませんが、ブックメーカー方式になりそうで、胴元はJRAなのかどこなのか、誰がどのようにオッズを決めるのか、いろいろ疑問点・不安点があります。あとは、このことで海外偏重主義となり、日本の競馬の売上などには影響が出ないかも心配です。
  海外の馬券を売るのもいいけれど、一方では国内の足下固めもしてもらいたいものです。その中ではIPATで買える地方競馬の拡大。そしてばんえいも地方競馬の一つとしてIPATで買えるようにしてほしい。それが願いです。。。とやはり当欄では強引にこっちの話に持って行っちゃいます。それでは今週のばんえい重賞ナナカマド賞の予想です。月曜日なので注意。(この日は昼間に盛岡でJpn1マイルチャンピオンシップ南部杯もありますので、昼は南部杯、夜はナナカマド賞と地方競馬を楽しみましょう)

【出馬表及びはむ!の予想印】
第38回ナナカマド賞(BG3)
(2015年10月12日(月)20:10発走 帯広10R ダ200m 2歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
キタノリュウキ 牡2 570 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
父カネサテンリュウ
  エアーシップ 牡2 570 西謙一 久田守 鹿毛 先
父カネサテンリュウ
  フウジンライデン 牡2 570 安部憲 岩本利 栗毛 追
父カゲシュウホー
サクラダイチ 牡2 570 阿部武 金山明 青毛 先
父ウンカイ
グレースゴールド 牝2 560 藤本匠 長部幸 栗毛 差
父バレットドラゴン
アラワシキング 牡2 570 大口泰 西邑春 鹿毛 逃
父トウリュウ
  ツルイテンリュウ 牡2 570 大河和 山田勇 鹿毛 差
父トウカイカップ
ヒカルナナヒメ 牝2 550 工藤篤 谷あゆ 鹿毛 差
父ナリタビッグマン
  リュウセイイチバン 牡2 570 鈴木恵 村上慎 栗毛 差
父ニシキロード
  10 オトコギ 牡2 570 菊池一 西邑春 鹿毛 差
父トウリュウ
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(フォーメーション) 1,4→1,4,8→1,4,8,6,5,3 合計16通り
  三連単(追加)1,4→1,4,8,6→1,4,8,6 合計12通り
  三連単(追加)8,6→1,4→1,4,8,6 合計8通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 8=4,1,6,5,3 1=4 合計6点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  各地の競馬場(平地)では「未来優駿」など2歳の重賞がスタートしているが、ばんえいは各馬のデビューから約半年たった10月が最初の2歳重賞ナナカマド賞が行われる。まだ成長途上の各馬、重量、馬場の適性や脚質も未知数で混戦になることが多い。過去の傾向を見ると、昨年こそセンゴクエースという怪物がいたが、全体としては、勝った馬がのちの上位馬とは必ずしもなっていない。また、牝馬の勝利は旭川開催時代の1997年キリツレディまでさかのぼることになり、牡馬が圧倒的に強いレースでもある。負担重量もまだそれほど重くないことを含め、その時点で調子の良い馬が有力といったところか。いずれにせよ今後のばんえいを担う2歳馬の一戦。ぜひ今から注目していきたいものだ。

各馬寸評:
  1 キタノリュウキ:新馬戦を圧勝以来3連勝するなどこの世代のトップを走っていたが、その後若干成績を落とし一息入れていた。既に1000kgを越える大きな馬体で、やや動きが重いイメージもあるが、やはり力は上位だ。
  2 エアーシップ:デビューの頃は目立つ存在ではなく、中堅クラスで勝ち負けの状況であったが、牡馬特別戦の青雲賞では上位馬を追い詰めて行って2着に入り、前走も上位争いに加わった。同厩舎のムサシブラザーが回避し、この馬にかかる期待が大きい。
  3 フウジンライデン:各馬の脚質が定まらない中、この馬は中間控えて行って最後の切れ味で勝負するレースを展開して、接戦に強いところを見せている。馬体も順調に増えてきており調子も良さそうだ。時計のかかる馬場が理想か。
  4 サクラダイチ:前走はA-2に落ちていたが、そこでは貫禄勝ちで出走権を得た。特別戦の青雲賞でも勝ち馬とほとんど差の無いレースをするなど、このメンバーでも互角以上に戦える。実績のあるウンカイ産駒、鞍上は今季好調の阿部武騎手と期待も大きい。
  5 グレースゴールド:白菊賞、いちい賞と牝馬特別を連勝し、現在賞金最上位。A-1戦でも勝利しており、力は上位。全兄にオオゾラシンスケがおりスピードは十分。ただ10kgのハンデがあり、障害も得意とは言えないようだ。
  6 アラワシキング:新種牡馬トウリュウ産駒。父は芦毛だがこの馬は鹿毛に出ている。粘り強く障害を越えるタイプで、接戦にも強く幾度と有力馬を封じ込めている。近走若干成績が上がらないが、軽馬場でペースが速いのはこの馬向きでないのかも。重賞で見直しか。
  7 ツルイテンリュウ:スピードのある馬だが、障害もあまり得意でないため成績にもムラがあり、今回のメンバー相手ではかなり苦しい。しかし展開によっては2走前のように大駈けすることもある。軽馬場なら見せ場まであるか。
  8 ヒカルナナヒメ:このレースの最後の一枚の切符はこの馬がつかんだ。牝馬特別は連続2着でいずれも勝ったグレースゴールドに迫っている。切れ味タイプのようで先行力もある。ニュータカラコマなどを出したナリタビッグマン産駒の力を見せるか。
  9 リュウセイイチバン:まだ荒削りではあるが、上位で好勝負してきている。馬体が十分でないのか使い詰めると力を発揮できないときもあり、時々開催を休みながら使っている。他馬を見ながら行くタイプだが、荷物が重くなった時にどこまで対応できるか。
  10 オトコギ:デビュー直後は上位争いをしていたが、その後は障害などに苦しみ低迷。しかしここにきて連勝、ムサシブラザーの回避もあって切符が回ってきた。端枠に入り厳しい条件となったが、地力は他馬に全く引けを取らない。障害をうまくクリアできれば大駈けも。

はむ!の予想まとめ:
  今年は昨年とは違い、現時点で力の差が顕著でなくかなりの混戦模様だ。枠順などにも大きく左右されそう。その中で当欄では、完成度の高さでキタノリュウキを本命に推したい。デビュー3連勝などメンバーの中でも力は一歩抜けている。短期休養明けでレース勘が戻っているかがポイントで、最内に入ったのも気にはなるが、余程の軽馬場で崩れたレース展開にならない限り問題ないだろう。軸の中心として。
  対抗にはサクラダイチを持ってきた。常に上位の激戦を戦っており成績も安定している。前走A-2組のレースを快勝し、勝つ味を覚えてきたのも強みだ。
  3番手は激戦。牝馬で賞金最上位のグレースゴールドが人気しそうだが、当欄では相対的に注意印までとしたい。もちろん十分その実力・特別戦連勝の実績は認めるところだが、やはりデータ的に不利な牝馬。微妙なハンデもあり相当厳しいレースを強いられるとみている。同じ牝馬なら、ヒカルナナヒメの方に勢いを感じる。前走も同メンバーで切れ味鋭く2着に食い込んできており、一発の魅力がありそうだ。この馬を単穴に。その他では、アラワシキングの巻き返し、あるいは前述のグレースゴールドあたりが上位候補か。切れ味のありそうなフウジンライデン、びっしり追われているエアーシップ、幸運の出走権をつかんだオトコギあたりも気になるところではあるが、手広くなりすぎるのである程度絞りたい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  いつも馬券を買う際に思うことは、当たらないのは仕方ないとしても、余分なものを買いすぎてしまう。そして結局当たらない。やはりなんとしても絞りたい。今回は、難しい2歳戦だが、三連単はキタノリュウキとサクラダイチから28点とこれでも相当絞ったつもり。あと、絞り込むためには気になる馬をどこまで割り切るか。でも当たりたいという気持ちもあるし。と揺れる気持ち。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。