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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2015年7月30日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第40回ばんえい大賞典(2015/7/26)

  世間では夏休みシーズンに入り、北海道旅行やその他イベントで初めてばんえい競馬に触れた人も増えてきているようです。川崎競馬場などではばんえいイベントも行われ、広報担当馬のミルキー号らが行って綱引きや子どもたちとのふれあいなど賑わった様子です。こういうイベントは今後も全国各地で行われ、いろんな人々にばんえい競馬を知ってもらえるといいなというのが希望です。(特にばんえいに対し最もなじみの浅い関西地区にも来てほしい。)
  それでは7月26日のばんえい大賞典の振り返りです。


ばんえい重賞レース回顧
第40回ばんえい大賞典(BG3)-2015年7月26日-10R 200m直 小雨 3.0%
  1着▲(8)シリウス 1分49秒8
  2着注(5)テンカトウイツ
  3着 (7)コウリキ
単勝 8 410円 三連単 8-5-7 34,810円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  3歳クラシック第1弾ばんえい大賞典は、センゴクエースが右肩ハ行のため競争除外となり一転大混戦の中、牝馬で黒ユリ賞勝ち馬のシリウスが切れ味を見せて快勝。重賞2勝目となった。2着はテンカトウイツが粘り、3着はコウリキが入った。
  とにかく大本命と目されたセンゴクエースの除外は新聞紙上もこの馬中心に予想が立てられていただけに、展開を含め大きく予想の見直しを余儀なくされた。この日は小雨が降ったり止んだりで馬場水分は3.0%と久々に時計の出る軽めの馬場。
  レースはコウシュハスパークがやや控え気味だったほかはほぼ横一線。障害手前に向けては先行馬のテンカトウイツや1番人気のキンメダルが一歩前に出るが差はなかった。第2障害では全馬揃い何がスタートするかという態勢。キンメダルと外からホクショウキズナあたりが先に仕掛けるがストップ、その後も相次いで障害で立ち止まるなど各馬苦しんだが、比較的障害の上手いテンカトウイツが先に抜け出し、そしてこれを粘り強く障害を越えたシリウスが切れ味を見せてかわし先頭へ、一方障害ではやや遅れて内枠からバウンティハンター、キンメダルがなんとか越え、その後コウリキが続く。シリウスは先頭に出ると後続をじわじわ離して、最後までスピードが落ちず快勝。シリウスにはかわされたテンカトウイツもしぶとく粘り後続の追撃をかわして2着。3番手はコウリキが脚色よく残り20mでキンメダルらをかわして最後を前に詰める形でゴール。キンメダルは4着に終わった。

次走へのひとことメモ
  シリウス(1着):馬体が充実しており絶好調だったのだろう。斤量が増えて障害のかかりが課題と思われ、実際ひと腰では越えられなかったが、他馬ももたついている中、粘り強く障害を登り切った。こうなれば切れ味がある上に最後の粘りもある。終わってみれば相当力強い勝ち方だった。この後、一気に2ランクアップし相手が強化されるので厳しくなるがその中でどのような走りを見せるか。はまなす賞への挑戦も考えられる。
  テンカトウイツ(2着):やはり障害はある程度自信を持っているようだ。ふた腰はかかったが先頭で障害を抜けることができたことが好走につながった。最後の直線はシリウスには差されたものの軽馬場も味方して2着に粘り込んだ。障害力があることは今後の成績の安定につながりそう。ただもう少し馬体は欲しいところ。
  コウリキ(3着):元々切れ味があり一発は秘めている馬。今年度に入りずっと調子を落としており大敗が続いていたが、今回は減っていた馬体も回復し調子が上がって来ていた。ある程度負担重量がある方がじっくり戦えるかもしれない。まだこれまでと同じクラス(B4)に出走できるので、走りながら調整していけそうだ。
  キンメダル(4着):イレネー2着馬で、センゴクエースがいないならこの馬と期待されたが、障害での一押しのところで力が足りなかった。もう少し積極的に行ったほうがいいのではとも思われるが、決して悪いレースというわけではなかったので立て直しは可能であろう。
  バウンティハンター(5着):上がり馬で重賞初挑戦ながら、積極的なレース運びで見せ場は作った。馬体も充実して好調キープというところだろう。自己条件戦で勝ち鞍を重ねて今後の重賞の出走権も確保したいところ。
  他では障害に手間取り大きく離れてしまった馬が相次いだ。本欄で注目した中ではコウシュハスパーク(7着)は中間で後方に残され、切れ味を見せる場面はなかった。またタキニシサンデー(8着)は大外枠ということもあってか障害でとまりその後が苦労した。やはり力不足か。適鞍に戻れば重量も軽くなり立て直せるか。なおセンゴクエースについては除外ということで具合が不明だが、今回各馬障害で苦しんだところを見ると出ていれば勝てる可能性は高かったように思える。しかし今後がなお一層予想しづらくなった。次ははまなす賞に行くか秋のばんえい菊花賞あたりまでまた調整に入るか。今後の選択に注目。

はむ!の予想結果(>д<;)
  完敗。また負けグセがついてきたようだ。序盤の貯金も使い果たした。今回はセンゴクエースの除外を見てすばやく切り替えたが、そこで◎○を打ったのが来ないようでは全く話にならない。ワイドもアテが外れた。同じ負けるにしてももう少し納得できる負け方ならいいのだけど。今回はまるでダメだった。切り替えて次いってみよう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次回ばんえいの重賞は3週後の8月15日。いよいよ、ばんえいグランプリ(BG1)です。なお、この日は土曜日なので注意が必要です。次回重賞の前日までにまた重賞予想を書きます。この間もできる限り何らかの記事が書けたらと思います。引き続きご愛顧ください。

2015年7月26日日曜日

(センゴクエース競争除外)【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第40回ばんえい大賞典(7/26)

(修正版)はむ!のばんえい重賞予想
  前回記事以降、大本命のセンゴクエースが競争除外になりましたので、取り急ぎ予想印と買い目だけ修正します。

  第40回ばんえい大賞典(BG3)
(2015年7月26日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
◎ (2)キンメダル
○ (10)タキニシサンデー
▲ (8)シリウス
△ (4)コウシュハスパーク
注 (5)テンカトウイツ

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2,10,8→2,10,8→2,10,8,4,5,3 合計24通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=10,4 10=2,4,8,5 合計6点

 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

2015年7月25日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第40回ばんえい大賞典(7/26)

はむ!のばんえい重賞予想
  前回のこの欄でもチラっと述べましたが、夏のばんえいG1、ばんえいグランプリに向けたファン投票が行われています。先日発表された中間発表では、やはり、ばんえい記念馬キタノタイショウが他を離して最多得票、ファンの多いオイドンが2位、一昨年度のばんえい記念を制したインフィニティーが3位で続きます。ベスト10に入っている馬で注目すべきところは、今回の大賞典にも登場する最強3歳馬センゴクエース、芦毛の馬体が輝くアオノレクサスあたりがランクインしています。ただ、これらの馬は現状からして回避の可能性も大きく、結局はいつものオープンのメンバーになりそうです。それでも、実力、人気ともばんえいの現役のトップ10が揃うわけですから、グランプリにふさわしいと言えるでしょう。締切は7月27日
  その前に、26日(日)は注目の3歳三冠第1戦のばんえい大賞典があり、こちらの方も注目です。それでは予想いきます。

センゴクエースは競走除外になりました。修正版予想はこちら

【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ばんえい大賞典(BG3)
(2015年7月26日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  バウンティハンター 牡3 670 阿部武 金田勇 栗毛 差
キンメダル 牡3 680 安部憲 小北栄 鹿毛 差
  ホクセイボス 牡3 670 松田道 皆川公 芦毛 差
コウシュハスパーク 牡3 670 藤本匠 皆川公 栗毛 追
  テンカトウイツ 牡3 670 長澤幸 服部義 芦毛 先
センゴクエース 牡3 700 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 逃
  コウリキ 牡3 670 西謙一 久田守 鹿毛 先
シリウス 牝3 660 藤野俊 長部幸 鹿毛 差
  ホクショウキズナ 牡3 670 大河和 坂本東 鹿毛 先
10 タキニシサンデー 牝3 650 西将太 西康幸 芦毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 6=2,10→2,10,4,8,5 (1,2着裏表)合計16通り
  三連単(追加)6→2,10,4,8→2,10,4,8,5 合計16通り
  三連単(追加)6→2,10→3 合計2通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=6,10,4 10=6,2,4,8,5 合計8点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの3歳重賞路線の第1弾。いわゆるクラシック第1戦ばんえい大賞典。今年から開催時期が変更され1か月早い開催となった。(これはこの時期行われている重賞はまなす賞が3,4歳混合という特殊条件であるため、特に3歳路線の時期の偏りを是正するために開催を入れ替えられたものと思われる。)
  このレースの過去の勝ち馬を並べてみると、いわゆる実力馬よりも上がり馬や牝馬の活躍が目立つ。やはり、北海道といえども猛暑日も見られる帯広。平地競馬でもローカルに強い馬や牝馬がこの時期に活躍することが多いように、季節というファクターはかなり重要であるといえそうだ。夏バテしていそうな馬がいないか、できれば当日の馬体重やパドックなどにも注目したいところ。もちろん馬券検討の際にはハンデ差や臨戦過程、そして枠順や馬場状態にも留意したい。
  今年は1頭飛び抜けた存在の馬がいるが、過去の傾向は必ずしもこの馬に有利なデータではない。そういうハンデを乗り越えて余りある力を持っているのか、そのあたりが予想のポイントになりそうだ。

各馬寸評:
  1 バウンティハンター:今シーズン当初は3歳ランキングで20番目ぐらいの位置だったが、4連勝で一気に大賞典の出走権を得た上がり馬。当然勢いがある。しかし今回の相手は世代トップクラス。これまでの相手とは違う。負担重量も一気に加増。力的にはまだ少し差がありそうだ。
  2 キンメダル:イレネー記念2着馬。力強い歩きが身上だ。障害も無難にこなし安定度は随一だろう。これまではほとんど崩れていない。ただこれまで枠順など運に恵まれていなかった。今回の2番枠も微妙ではあるが、マイペースでは行けそう。
  3 ホクセイボス:遅れてきた大器的な存在で、自己条件では滅法強いが、まだ重賞や特別戦になると力負けしている。スピードタイプなので荷物が重いとやはり出足で遅れをとりそうだが、一方平場では相当速い時計を持っており、軽馬場になれば一変するかも。
  4 コウシュハスパーク:同世代同厩舎のコウシュハシンザンと間違えられるほど目立たない存在だが、イレネー記念では3着に食い込むなど実績は上げている。最後までしぶとく走り、前がもたつけば落ちてくる馬を拾って上位に食い込むことも考えられる。
  5 テンカトウイツ:この世代戦の常連であり、勝利までは届かないものの、重賞と特別戦ではナナカマド賞2着を始め掲示板を外しておらず、成績は安定している。この馬の持ち味は先行力だが、二の足も使える。無理に隣の馬を追わず自分のペースに持ち込みたい。
  6 センゴクエース:2歳三冠馬が3歳クラシック三冠を目指して始動。前開催ではぶっつけ本番を避けるため、連勝記録をあきらめてでも3歳馬にはきついAクラスのレースを使ってきた。結果は1番人気ながら6着に終わったが、苦しんだというより自分の走りを確かめるようなレースだった。叩いた効果はあるだろう。馬体もさらに成長している。無理に弱点を探すなら、最大50kgのハンデ差と、若干ソラを使うことがあること、また、まれに障害での引っかかりが見られることぐらいか。しかしほとんど気になる範囲ではないだろう。
  7 コウリキ:3月、イレネー記念の出走権を逃してその鬱憤を晴らすかのようにその後の同世代戦の若草特別では一気に差しきった。このように一発を秘めた馬ではあるがやや展開に注文がつく。夏に向け馬体重が落ちてきているのも若干気になる。
  8 シリウス:2歳時は黒ユリ賞に勝ち、センゴクエース以外では唯一の重賞勝ち馬となっている。最近でも6月に同世代の特別戦(とかちダービー)で勝利している。鋭い切れ味と粘りが身上だ。課題はやはり障害か。
  9 ホクショウキズナ:2歳時はセンゴクエースが出ていない時は盟主的存在で、ライバルでもあったが、イレネー記念で敗れて以降は大敗が多く今一つパッとしない。当然このままで終わる馬ではないが、前走も除外と、ここまで順調ではないのが気になる。
  10 タキニシサンデー:重賞勝ちこそないが、2歳時は牝馬限定特別戦3勝と、実績は十分。900kg台前半とメンバーの中でも馬体重が軽く、重い荷物への対応が課題だが、過去にはこれぐらいの馬体重でも勝った馬もおり、先行、逃げ粘りの展開になればチャンスも。

はむ!の予想まとめ:
  競馬というものは、むろん圧倒的本命の馬がいても敗れることは別に珍しいことではない。ましてやばんえいの場合は障害があるので、ここで失敗すればがらりと順位が変わる。だからこそ競馬はおもしろいし、馬券検討となると一攫千金の夢を目指し、本命馬の弱点や逆転できそうな伏兵馬を探したくなるもの。
  今回もやはりセンゴクエースが中心になりそうだが、いろいろデータ整理すると、先に述べたように大きなハンデ差や臨戦過程などこの馬に不利なファクターは結構見つかる。障害のリスクも見逃せない。それではこの馬を負かすほどの馬は出てくるかという観点でみると、やはり他とは力の差がある。センゴクエースがたとえ障害でミスをしたとしても、崩れてしまわない限り、他の馬が逆転するまでは厳しそう。
  というわけで、やはりセンゴクエースに逆らいようがなく、当欄では一応本命とした。ただ何が起こるかわからないので一本に絞って買うのはかなり勇気がいる。2番手争いは相当激戦だ。その中ではやはりまともに考えればイレネー2着のキンメダルが有力だろう。一方、この時期だからこそ2頭登場している牝馬勢にもチャンスがある。黒ユリ賞で勝ち好調を維持しているシリウスの名が上がるが、当欄ではもう一頭の牝馬タキニシサンデーが軽ハンデを生かし粘り込みがあるのではと、こちらを単穴に推した。また、三連単やワイドの穴狙いに、時計がかかればコウシュハスパークの追い込み、軽馬場で高速レースになれば、当欄での印はないが、先行力のあるテンカトウイツやスピードのあるホクセイボスあたりも勝負に加われそうか。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  センゴクエース固定で絞るか、他の馬の一発逆転を狙うか。というところだが、こういう時のためにワイドというものがあると思われるので、今回は三連単は薄めにして、ワイドで勝負したい。いずれにしても、今回センゴクエースがどんな走りをみせるか。馬券を離れても注目したい。


  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年7月15日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第23回北斗賞(2015/7/12)

  7月に入り、この夏はやや涼しいのかな?と思いきや、台風が近づいてから一気に熱風を運んできました。
  もちろん本州各地も猛暑日に近い気温になってきましたが、北斗賞が行われた12日はばんえい競馬の行われている帯広では北海道でも36度を超える猛暑となったようで、こうなると人馬ともにバテてくるかもしれません。しかし、夏はまだこれから。なんとか乗り越えていきたいものです。それでは7月12日の北斗賞の回顧をどうぞ

ばんえい重賞レース回顧
第23回北斗賞(BG3)-2015年7月12日-10R 200m直 晴 0.4%
  1着▲(7)フジダイビクトリー 2分12秒0
  2着 (6)オレノココロ
  3着 (4)インフィニティー
単勝 7 340円 三連単 7-6-4 30,780円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  旭川記念に続く古馬重賞戦線の北斗賞は、混戦ながら単勝1番人気になったフジダイビクトリーが、他馬が障害に苦しむ中、スムーズに抜け出しそのまま押し切って快勝。重賞は昨年のばんえいグランプリ以来5勝目となった。2着はオレノココロ、3着はインフィニティーだった。
  先月の旭川記念と全く同じメンバー。この日の帯広は猛暑日で馬場水分は0.4%とカラカラに乾いた馬場。ただコースは旭川記念時より若干脚抜きが良くなっていたようには思える。レースは旭川記念と似たような展開で、やはり序盤から中盤まで各馬牽制しあいほぼ横一線の展開。障害の中間地点からはいつものように先行馬のインフィニティーや障害を意識するキタノタイショウらがやや前に行く一方、旭川記念の覇者コウシュハウンカイはやや遅れ気味。しかしほとんど差はなく第2障害ではまたまた一斉スタートの様相。先に仕掛けたのは、インフィニティーとオレノココロ。しかし両者とも膝を折る。その他2,3頭が障害を仕掛けるがストップ。その間にフジダイビクトリーが障害を躓きかけながらも粘りで越えこれが先頭。膝折しかけたインフィニティーとオレノココロはすぐに立て直し、これを追う。次に最内のニュータカラコマがふた腰かかりながらようやく越える。あとの馬たちは障害で大苦戦。前との差は大きく開いた。乾きすぎた馬場で脚を滑らせている馬が多かった。そうしている間にフジダイビクトリーはマイペースでゴール地点へ、そして後続の影を踏ませることもなく快勝。2番手は障害を先に越えた3頭で追ったが、オレノココロがしっかり歩き2番手へ。前との差は開いたが2着を確保。3着争いは接戦ながらまずニュータカラコマが立ち止まり、インフィニティーが逃げ粘りを目指すがゴール直前でストップ、しかし追うニュータカラコマも脚色がなくそのままインフィニティーが3着でゴール。ニュータカラコマは最後一気に追ってきたキタノタイショウにも迫られるがなんとか4着をキープした。なお、注目されたオイドンは7着。2番人気のコウシュハウンカイは8着に終わった。

次走へのひとことメモ
  フジダイビクトリー(1着):他馬が障害でもたついていた中、ひと腰で障害を越え、あとは楽にリードを保つという、完璧なレース運びで惜敗続きを克服した。馬場状態等にかかわらず自在に動けるのが強みだ。照準は8月のBG1ばんえいグランプリだと思われるが、調子の良さで前哨戦を制した。体調も安定しており暑さも問題ないようだ。次は特別戦を挟んでそしてグランプリ連覇を目指す。この調子を維持すれば勝つ可能性はかなり高い。
  オレノココロ(2着):癖になっている障害での膝折が出て懸念されたが、他馬がもたついたこともあり、今回は早く立て直すことができた。これも積極策が功を奏したのであろう。降りてからの脚は確実なものがあり、さすがに勝った馬には届かなかったが、ハンデも背負っていたことを考えると好走だったと言える。次走は特殊条件のビッグウェイトカップを使った後、選ばれれば初のグランプリに向かうか。
  インフィニティー(3着):先行馬で、もともと障害も上手なはずだか、近走時々障害で引っかかる場面が見られる。前半はハナに出ることを意識して積極策に出ているが、その分少し障害が甘くなっているのかもしれない。それでも3着に粘るあたりは立派だ。この馬もやはりグランプリを目指したいところで、投票するファンにもアピールできているだろう。
  ニュータカラコマ(4着):当欄ではこの馬から狙ったが、今回は全体的に切れがなかった感じだ。うまくいっていた障害もふた腰以上かかって、降りてからの脚色も今ひとつだった。やはり端枠がこたえたか。ただ大崩れはしていないので、グランプリではもう一度狙えそう。できればその前の特別戦あたりで勝ち癖をつけたい。
  キタノタイショウ(5着):今回は特に苦手の障害を意識して、障害のかなり手前に止めて勢いで上がる作戦に出たが、乾いた馬場でその勢いがそがれ、また遅れてしまった。旭川記念に続く大外というのも決して有利ではなかった。ただ障害を降りてからの脚は相当なものがあり、条件さえ整えば一気に飛んでくることが考えられる。
  他では、復活が期待されたオイドン(7着)はやはり重量慣れしておらず前半から後手に回ってしまった感じだ。また、旭川記念を制したコウシュハウンカイ(8着)も今回は前半から遅れをとり、障害も苦戦とこの馬らしくない崩れ方だった。重量が軽めの特別戦で立て直しを図りたいところ。

はむ!の予想結果(>д<;)
  旭川記念の再来を狙ったが、フジダイ以外は大崩れ。そのフジダイも当欄で一押ししたときは2着以下になり、他の馬を推した時に限り1着になる。今回はいつもよりも馬券を絞ったつもりなので、目減りは少なかったが、もう少し工夫できなかったかといつも反省しきりである。次の重賞は軸がはっきりしている(予定)のでしっかり狙いを定めていきたい。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次回ばんえいの重賞は、2週後の7月26日ばんえい大賞典(BG3)です。次回重賞の前日までにまた重賞予想を書きます。この間もできる限り何らかの記事が書けたらと思います。引き続きご愛顧ください。

2015年7月11日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第23回北斗賞(7/12)

はむ!のばんえい重賞予想
  JRAをたまにやる程度のライトな競馬ファンなら、宝塚記念が終わると夏シーズンの地方場所開催が始まり一息というところですが、コアな競馬ファンなら2歳馬がデビューしたり夏の上がり馬を狙ったり、競馬そのものをじっくり楽しめるシーズン。さらにっディープなファンなら、サマーセール(いわゆるセリ市)で将来のスター探しに余念がないことでしょう。
  とりとめもない話をしましたが、そういうファンにも、ぜひ地方競馬の方にも目を向けてほしいものです。平場では各地のトップ騎手によるSJT(スーパージョッキートライアル)や、日本ダービーよりある意味最強の3歳馬を決めるとも言えるジャパンダートダービーで盛り上がっています(勝ったのはノンコノユメ)。そして、ばんえいの方は恒例の夏のグランプリに向けてファン投票が始まりました。そしてそのグランプリに向けての前哨戦とも言える北斗賞があります。それでは予想いきます。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第23回北斗賞(BG3)
(2015年7月12日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
ニュータカラコマ 牡7 790 藤野俊 村上慎 鹿毛 追
  フクドリ せん9 790 大口泰 皆川公 鹿毛 追
  ホリセンショウ 牡10 790 工藤篤 岩本利 栗毛 逃
  インフィニティー 牡9 790 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃
ホクショウユウキ 牡6 790 島津新 岡田定 鹿毛 先
  オレノココロ 牡5 800 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
フジダイビクトリー 牡7 790 松田道 皆川公 栗毛 先
オイドン 牡7 790 安部憲 鈴木邦 栗毛 追
○  コウシュハウンカイ 牡5 800 藤本匠 大友人 栗毛 先
  10 キタノタイショウ 牡9 790 大河和 服部義 栗毛 差
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 1,9,7→1,9,7→1,9,7,5,8 合計18通り
  三連単(追加)1,9,7(BOX)6通り
  枠複 1,7,8(BOX) 3点
    (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 1=9,7,5,8 8=5,7 合計6点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  北斗賞は古馬重賞の一つで、1か月前の旭川記念とは重量が20kg程度重くなることを除いてはほぼ条件が一緒。したがって出場するメンバーもほぼ同じ。今年の登録馬も旭川記念と全く同じトップ10頭が登場する。しかしこれだけ同じ条件なのに旭川、北斗賞の連覇となると7年前のナリタボブサップまでさかのぼる。これは、特別に何か暗示しているわけではなく、ばんえいとはそういうものだ、ということだ。同条件でも馬場状態、枠順などで大きく変わってくる。
  最近の古馬オープン戦線は各馬実力伯仲しており、今回も混戦模様だが、いかにこのレースにピッタリはまる馬を推理するかというのも、競馬の楽しみというものだろう。

各馬寸評:
  1 ニュータカラコマ:昨年のこのレースの覇者。しかしそれ以降は重賞勝ちから遠ざかっている。障害の対応も問題ないが、どうしても一歩前を行く馬に追いつききれないでいる。もう一工夫ほしい。
  2 フクドリ:近走は追走に手一杯で障害にも苦しんでおり、全くいいところがない。しかし、昨年もこういう状態からもいきなり重賞勝ちした例もあり、ペースが遅くなれば波乱も。
  3 ホリセンショウ:レース運びのうまさは健在だが、近走は若馬勢のスピードと勢いに押されている面がある。負担重量が重くなればこの馬のペースに持ち込めるチャンスもあるが、上位は難しいか。
  4 インフィニティー:先行力は健在だが、全体のペースが速くなると持ち味が生かし切れないことが多い。しかし一昨年のこのレースでは人気薄で逃げ切り勝ちをしており、無視はできない。
  5 ホクショウユウキ:ひところに比べ近走成績が上がっていないが、決して大崩れはしていない。近走は馬体を絞ってきており、ここらで大化けがあるかもしれない。隣の先行馬について行きたい。
  6 オレノココロ:前走旭川記念では障害で苦戦して大敗したが、前走の世代特別戦では盛り返した。ただライバルのコウシュハウンカイに遅れをとったあたりが気になる。スピードはあるだけに、障害の出来がカギになる。
  7 フジダイビクトリー:この馬のイメージは比較的地味だが、近走は3連続2着など確実に上位に入っている。馬場状態に左右されず重量もオールマイティで安定度は高い。ただ狙いは連覇のかかる来月のグランプリの方か。
  8 オイドン:今シーズンに入り大きなスランプに陥っていたが、前走の特別戦では障害をひと腰で越えた後は、久々にこの馬らしい鮮やかな差しきりで勝った。重賞の斤量に戻っても同じように力を出せるか。障害次第。
  9 コウシュハウンカイ:旭川記念ではこの馬らしくしっかりとした走りで古馬重賞初勝利を挙げた。その後の5歳特別戦でもハンデがありながらも快勝。現在最も充実している。今回はさらに重量加増になるがこの勢いを保てるか。
  10 キタノタイショウ:また大外に入った。この馬の取捨が実に難しい。障害の出来不出来で成績が大きく変わってくるからだ。前半意識的に前に行って障害はじっくり溜めるというのがこの馬の型。軽馬場なら強さを見せるが。

はむ!の予想まとめ:
  今回はニュータカラコマの当レース連覇に賭けてみる。近走1番人気に推されながらもどうしても勝ちきれないレースが続いている。そして今回またもや端枠に入り、少し人気を落とすかも知れないので、そこが狙い目と見ている。障害は安定してきているし、最内はごちゃつかないのでこの馬には好都合かも。
  あとは、やっぱりコウシュハウンカイの安定度の高さと好調さには逆らえないか。ただ10kgハンデが増えた分だけ一歩出足が遅れれば差し負けることも。そして、フジダイビクトリーもペースを作れる馬だけに重そうな馬場になれば調子よく走れそうだ。ただグランプリの方に照準か。穴狙いならホクショウユウキもそろそろ変わり身を見せてこないか。あと、注目はオイドンだろう。前走の復活劇を見るとようやく本領発揮かと思わせる。しかし重い荷物への対応はまだ十分でないかも。オレノココロの巻き返し、インフィニティーの逃げ残りにも期待がかかるが、良くて3着付けぐらいか。キタノタイショウは気まぐれで今回またもや大外となるとやはり買いづらい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  馬券でうまくいった旭川記念と全部同じメンバーとなると、どうしても2匹目のドジョウを狙いたくなるものだ。ただ3頭(フジダイ、コウシュハ、ニュータカラコマ)は抜けていると見てもう一度狙ってみる。馬券的はオイドンが気になるところだが・・・。油断していたらキタノタイショウが突っ込んできたりして。今回そうなればしょうがないと諦め。

  今回の結果と回顧はレース数日以内にアップします。

2015年7月2日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第9回柏林賞(2015/6/28)

  先週の競馬界で、JRAでは大きなニュースが2つありました。今年上半期のグランプリ宝塚記念で圧倒的1番人気のゴールドシップが大きく出遅れて大敗。二冠馬デュラメンテが骨折で戦線離脱。競馬は本当に何が起こるかわかりません。ばんえいの方も競馬ですから、やはりアクシデントはつきもの。今週もスタートで出遅れた馬、障害を越えられなくて大敗した馬などいろいろです。絶対がないからまた楽しめるのだと思いますが、出来ればすべての馬がベストの条件で出走してもらいたいものです。それでは28日に行われました柏林賞の回顧をどうぞ

ばんえい重賞レース回顧
第9回柏林賞(BG3)-2015年6月28日-10R 200m直 曇 1.8%
  1着 (6)カゲホウトウ 1分47秒0
  2着▲(5)アアモンドセブン
  3着△(9)カイシンゲキ
単勝 6 1,380円 三連単 6-5-9 110,440円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  4歳三冠の第1戦は、6番人気のカゲホウトウが障害をひと腰でまとめ一気に走りきり重賞初制覇。2着は先行馬の牝馬アアモンドセブン、3着は2番人気のカイシンゲキ、1番人気で当欄も◎としたカンシャノココロは5着に終わった。
  馬場水分は1.8%、平地競馬で言えば稍重程度の丁度良い馬場だった。レース前半からカゲホウトウの勢いが良く前方へ、そしてアアモンドセブンが第1障害を越えてハナを奪い、カンシャノココロあたりが続く展開。先行馬ハクタイホウはこの時点で中団グループで追走にやっとという状況。第2障害は前述の3頭が並び、他の馬たちが到着する前に、アアモンドセブンとカンシャノココロがほぼ同時に障害越えに挑むが、ややもたつく。その間を障害を十分溜めたカゲホウトウが一気に障害をクリアし先頭へ、アアモンドセブンが2番手で降り、その後内からホクショウメジャーが3番手、カンシャノココロ、ホクショウマサルが相次いで降りて続いた。カゲホウトウは障害を越えてからは楽な手応えでほとんど追わずにそのままゴール。最後は10馬身程度つける圧勝。これに続き、2番手で降りたアアモンドセブン、ホクショウメジャーとほぼ等間隔でも粘り込みを図ろうとしたが、障害で手間取っていたカイシンゲキが外から早足で追い込み、微妙な2着争いまでもつれ込んだが、アアモンドセブンがわずかの差で残って2着。カイシンゲキが3着。やや先に行ったホクショウメジャーが4着に入った。

次走へのひとことメモ
  カゲホウトウ(1着):鮮やかな勝ち方だった。前半から積極的に前に行きつつも、第2障害では焦らず十分な溜めを作って、先行馬勢を横目にひと腰で抜け出すという理想の展開を作れたのが勝因であろう。大河原騎手の仕掛けタイミングも絶妙だったと言える。この後は重賞は一息つき、古馬勢との対戦を重ねることとなる。クラスが上がって相手も強くなるが、今回のような展開を刻めればどのような相手でも戦えそう。これまでの体質の弱さも改善して体もできあがってきた感じで、今後さらに強くなっていきそうな気配だ。
  アアモンドセブン(2着):馬体もやや絞れて相当狙ってきていた様子。第2障害までは先頭を進み最後まで粘り込むというこの馬らしいレースは十分できた。勝った馬にはうまく走られたが、それでもしっかりついて行っており、最後は急激に追い込んできた馬をしのいで粘り込んだ。今後は次走の軽量戦を使った後、自己条件のB1で走ることになり相手も強化されるが、この馬の持ち味どおり先行力を生かして走れば互角かそれ以上の勝負はできるだろう。
  カイシンゲキ(3着):十分復調していた。先行馬を見ながらのレースのためやや出遅れ感はあったが、障害をなんとかまとめて、降りてからの脚はしっかりしていた。前の馬には届かなかったが、昨年の勢いを取り戻した3着だった。今後はクラスが据え置きなので、自己条件戦を戦いつつ、次の世代重賞銀河賞を狙っていくか。
  ホクショウメジャー(4着):3番手で障害を降り、ほぼこの馬の走りはできており見せ場は作ったが、持ち前の切れ味を十分発揮できず、最後かわされて馬券圏外の4着に沈んだ。もう少し軽馬場なら接戦に持ち込めていたかも知れない。調子は落としてない様子なので、今後はまた自己条件戦を戦いながら、銀河賞を狙うプランか。
  カンシャノココロ(5着):ここ3走の成績からか結局最後は1番人気に推されていた。前半は順調だったが、障害では崩れはしなかったものの手間取ってしまった。鋭い脚も見せたが、いかんせん後ろ過ぎた。次走は軽量戦の天の川賞で立て直しを図る。
  その他では、ホクショウマサル(6着)は不調続きでかつトップハンデと不利な条件ながら障害を上手くこえて、見せ場は作った。さらなる復調期待。ハクタイホウ(8着)は始めから行き脚が悪く、勝負にならなかった。キサラキク(10着)も珍しく障害転倒してしまった。このあたりは同世代戦になるとハンデが重く、一方、自己条件の古馬戦に戻ると相手が一気に強化されるなどの苦しみがある。当面は調整しつつ、かなり先になるが次の年明けの天馬賞を最終目標に、レースをこなしながら立て直しを図るという形になるだろう。

はむ!の予想結果(;;)
  ・全部外れ   ここで印を付けた馬が2着から5着に入るという残念な結果。カゲホウトウまで手が回らなかった。ワイド狙いの方もカンシャノココロが沈んでしまった。外す方の馬は狙いどおりだっただけに、それが馬券につながらないところが苦しい。旭川記念の貯金が少しあるし、次頑張ります。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次回ばんえいの重賞は、2週後の7月12日北斗賞(BG3)です。次回重賞の前日までにまた重賞予想を書きます。この間もできる限り何らかの記事が書けたらと思います。引き続きご愛顧ください。