ばんえい重賞レース回顧
第49回ばんえい記念(BG1)-2017年3月20日-9R 200m直 晴 0.6%
1着△(8)オレノココロ(鈴木恵)4分07秒6
2着 (6)キタノタイショウ
3着▲(3)ニュータカラコマ
単勝 8 240円 馬単8-6 1,730円 三連単 8-6-3 5,440円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
今年のばんえい競馬の最高峰、農林水産大臣賞典第49回ばんえい記念は、1番人気の7歳馬オレノココロが障害を越えてから一気に前の馬をかわし、1,2度息を入れるだけで勢いよくゴールを駆け抜けて快勝。ばんえい記念初出走で初優勝、名実ともに現役最強馬となった。重賞は13勝目、BG1は6勝目。また、このレースでラストランとなるキタノタイショウが追い込み2着に入った。
この1週間はほとんど降水がなく、馬場水分は0.6%とカラカラで砂ぼこりの立つ馬場。力は必要なものの脚抜けは良さそうではあった。
レースは当然のことながら各馬序盤からゆったりしたペース。フクドリが第1障害で苦労した以外はほぼ一線の序盤戦。各馬小刻みに息を入れながら進む。オレノココロやキタノタイショウら末脚にかける馬が少し前に出ながら様子をうかがう。第1,2障害中間からはフジダイビクトリー、ニュータカラコマあたりの先行馬も前方へ。第2障害到着は1分50秒程度といったところ。第2障害では各馬じっくりためて仕掛けのタイミングを待つ。そしてフジダイビクトリーとオレノココロが仕掛けるが三分どころでストップ、続いてニュータカラコマ、コウシュハウンカイ、サクラリュウあたり障害に挑戦。オレノココロらは膝を折りかける場面もあるが立て直して再挑戦。各馬4発、5発と攻め続けどの馬が先に抜け出せるかというところ。そして最も先に抜けたのは昨年同様ニュータカラコマ、そしてフジダイビクトリーも苦労しながら障害を越える。少し離れて3番手には控えた位置から勢いを付けて登ってきたカイシンゲキが越え、コウシュハウンカイが続き、前の2頭を追う。そして程なくオレノココロが障害を越えれば降りてからの脚色が非常に良く、前を行く馬に迫って残り30mの地点で一気に先頭へ、1,2度詰まって息が入るもののその後もスピードは衰えず、そのまま突き放してゴール。終わってみれば1番人気オレノココロの強さが際立つ走りであった。2着争いは先行各馬が苦しみ何度も詰まる中、7番手あたりで障害を降りていたキタノタイショウが一気に追い込んで2着に入り、差し馬同士の決着となった。3着には、ゴール前で止まったフジダイビクトリーを最後にかわしたニュータカラコマが入った。最後の入線はフクドリだったが、5分58秒と例年よりかなり早く全馬が完走した。
次走へのひとことメモ
  オレノココロ(1着):帯広記念の時もそうだったが、結果として圧勝となりその強さが際だつ一方、レース運びの上手さも光って、この馬を勝利に導いたと言える。障害自体は決して上手ではない馬だが、膝を折りかけても慌てずじっくり対応し直線にスタミナを温存していた。特に高重量戦では少々遅れても追いつけるという自信があるからこその走りだろう。来年度はさらに充実した戦いが期待されるが、同厩舎で2歳年下のセンゴクエースとの棲み分けもあり、どうローテーションを組んでくるかは厩舎サイド次第。夏のグランプリを目標に、適度に休養を挟みながら調整していくことになるのだろう。
  キタノタイショウ(2着):2着に終わったとはいえ、最後はこの馬の持ち味のしぶとい追い込みが見られた。全く成績が上がらなかった時期のことを考えると11歳でよくここまで復活したというところ。記憶に残る名馬として有終の美を飾ったと言って良い。これで種牡馬入りとなるが、今後この馬のスピードとスタミナを兼ね備えた性質を受け継いだ産駒の活躍が期待されるところ。
  ニュータカラコマ(3着):今回は狙っていたのではないか。この馬にはこれしかないという走りで、今回も障害をトップ抜け。切れ味のある1,2着の馬には差されたものの、同時に降りた前年優勝馬のフジダイビクトリーを最後で再逆転して粘りを発揮した。今年度は出走した全レースで掲示板内に入り非常に高い連対率を誇った。来年度も重賞戦線では当然柱になるだろう。本格始動は7月の北斗賞あたりか。
  フジダイビクトリー(4着):この馬として力は十分発揮したし、レース運びのミスがあったわけでもなかった。最内の1番枠が影響したのではとの見解があるが、それがどのように作用したのかははっきりしない。ただ障害ではいつものグイグイ押していく感じはなかった。乾いた馬場で差し馬の方に有利な展開だったということだろう。来年度はリベンジの年になりそう。力の衰えは全く感じられない。
  コウシュハウンカイ(5着):昨年の経験を生かし、有力馬にじっくりついて行く位置取り。障害も一瞬崩れそうな場面もあったが上手くさばいて、この馬らしいしっかり走りを見せた。ただ安定性はあるものの爆発力がないのが、ライバルのオレノココロとの違いか。最後は競り合いの中かなり一杯になっていた。今後も古馬重賞戦線で中心的存在としての活躍を期待。次の狙いは3連覇のかかる旭川記念か。
  サクラリュウ(6着):何としてもこのレースに出たかったのだろう。さすがに帯広記念で見せたほどのパフォーマンスは出せなかったが、障害力と重量適性のあるところを見せ、最後はコウシュハウンカイに直後まで迫り掲示板まであと一歩だった。今後重賞に出られればその先行力は脅威になりそうだ。
  カイシンゲキ(7着):6歳ながらしっかり走りきり、障害を3番手で越えて見せ場を作った。このレースで引退の浅田騎手らしく終始積極的なレース運びが印象的で、この馬にとっても力のあるところを見せ、今後さらなる成長が期待される。来年度は古馬重賞タイトルが欲しいところ。
  ホクショウユウキ(8着):昨年は掲示板内の5着に入りそこそこ好走して今年も期待したが、前半から行きっぷりが悪く、終始後方からのレース。障害もかなり苦労し、全体として力を出せなかった。馬体重も減っていて体調も万全でなかったのかも知れない。この馬の力からしてこれで終わる馬ではないはず。再度重賞で戦えるようまずは体調を整えていってほしい。
  フクドリ(9着):2年連続最下位。第1障害から苦労しており、やはり重い荷物で重い馬場はこの馬には苦しいところ。ただ昨年より3分早いタイムで抜け出せたのは、調子そのものは悪くなかったのではないかと言える。同世代のキタノタイショウが引退する中、この馬はどのあたりまで頑張るか。スピード勝負になればまだまだ戦えそうだが。
はむ!の予想結果
  ま、今回は馬券勝負はともかく、ばんえい記念という最高峰のレースを楽しむことに主を置いたので、勝ったオレノココロ、そして馬券は単勝100円しか買わなかったけど、ラストランを最後まで戦ったキタノタイショウ、騎手を引退する浅田騎手のカイシンゲキを始め各馬の頑張りに拍手だ。予想の方は、キタノタイショウを外していたことと、本命にしたフジダイが4着になったことで外れる結果になったけど仕方ない。来年度に向け馬券の買い方、その他いろいろ反省し立て直していきたいと思います。
  今回収支 -6,210 (配当)490 (投入)6,700
  (今年度累計)-55,220
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
さて、ばんえい記念の感動の余韻も残るところですが、これで今シーズンの重賞は全て終了。その他のレースも3月27日で一区切りです。その後3週間ほど休みがあって、来年度のばんえいは4月21日(金)に開幕します。その前の4月9日(日)には2歳馬の能力検査が始まり、現役馬もクラス再編成となり新しい気持ちでのシーズンが始まります。来年度の当欄の方針ですが、まだちゃんと決めていませんが、一応今年と変わりないスタンスでやるつもりです。(ただ、少しセーブしていきたいと思います。)
新シーズン最初の重賞は4月30日(日)のオッズパーク杯になります。その予想は前日までに、また、それまでに(第1回の2歳馬能力検査が終わったあたりに)次シーズンの取り組みなどについて書きたいと思います。それでは今後ともよろしくお願いします。
2017年3月25日土曜日
2017年3月19日日曜日
【はむ!と一緒にばんえい競馬2017】3/20ばんえい記念Dayの全レース狙い目
さて、20日のばんえい記念の予想は前日に行いましたが、今年もばんえい記念DAYには、本番と合わせて全レース買ってみたいと思います。レース観戦はスカパーの「地方競馬ナイン」か、ネット中継「地方競馬ライブ」で。レースの様子やパドックやレース予想などが楽しめます。特にこの日は普段の解説者に加え、ばんえいに詳しい著名な評論家やアナウンサーなどが加わり賑やかな様子になります。いずれは現地で応援できることを目指して、自宅で馬券で応援しましょう。
なお、馬券はネット投票(オッズパーク、楽天競馬)で買えます。さらに今年は月曜日開催なので、大井競馬場など南関東の競馬場や場外馬券売り場でも買えるので、近くに南関東の場外があれば実際に紙の馬券を握って応援もできます。もちろん南関のネット投票SPAT4でも買えます。今後も馬券が買える場所が増えることを願っています。
というわけで、ばんえい記念の予想は当欄においてすでにしておりますが(こちら)、その他のレースについてもはむ!の狙い目だけお知らせします。
はむ!の2017年3月20日ばんえい全レース展望
(見解は個人的見解です。◎が本命、買い目は軸馬が左、=は両方にらみ →は左の馬を厚めに、馬単、三連単フォーメーションで、☆は一発狙い。)
1R 12:15
◎シンエイシルビア
○メオトピリカ
▲フジコビューティ
3=4,2,9,☆1
2R 12:45
◎イズミクィーン
○メオトコマチ
▲クニイチ
3=5,1,6
3R 13:20
◎コマノイチバン
○クラノカイザー
▲ゴールドラッシュ
5=1,6,2→8
4R 13:55
◎タカラファミリー
○スギヤマ
▲リュウセイイチバン
6→2,3,4,10
5R 14:30
◎ムサシコマ
○ニシキフブキ
▲ファーストスター
4→3=6,2→5
6R 15:10
◎ニシキトモエ
○ダイホウサク
▲カブトゴールド
4→→7,5,2,☆1
7R 福寿草特別 15:50
◎ナカゼンガキタ
○コウシュハノユメ
▲コウシュハサマー
5→6,4,1,9
8R 若草特別 16:30
◎ゴールドインパクト
○ジェイワン
▲ミノルシャープ
6=9,3,7,8
9R ばんえい記念(BG1) 17:15 (詳細はこちら)
◎フジダイビクトリー
○コウシュハウンカイ
▲ニュータカラコマ
1=2,3,8,7
10R 17:55
◎キサラキク
○アサヒリュウセイ
▲ニシキエーカン
6=2,8,1,3
11R 18:30
◎キタノレッドルビー
○スピードフジ
▲メトーイチバン
4=3,1,9,2
それでは、ばんえい記念dayを楽しんでまいりましょう。
なお、馬券はネット投票(オッズパーク、楽天競馬)で買えます。さらに今年は月曜日開催なので、大井競馬場など南関東の競馬場や場外馬券売り場でも買えるので、近くに南関東の場外があれば実際に紙の馬券を握って応援もできます。もちろん南関のネット投票SPAT4でも買えます。今後も馬券が買える場所が増えることを願っています。
というわけで、ばんえい記念の予想は当欄においてすでにしておりますが(こちら)、その他のレースについてもはむ!の狙い目だけお知らせします。
はむ!の2017年3月20日ばんえい全レース展望
(見解は個人的見解です。◎が本命、買い目は軸馬が左、=は両方にらみ →は左の馬を厚めに、馬単、三連単フォーメーションで、☆は一発狙い。)
1R 12:15
◎シンエイシルビア
○メオトピリカ
▲フジコビューティ
3=4,2,9,☆1
2R 12:45
◎イズミクィーン
○メオトコマチ
▲クニイチ
3=5,1,6
3R 13:20
◎コマノイチバン
○クラノカイザー
▲ゴールドラッシュ
5=1,6,2→8
4R 13:55
◎タカラファミリー
○スギヤマ
▲リュウセイイチバン
6→2,3,4,10
5R 14:30
◎ムサシコマ
○ニシキフブキ
▲ファーストスター
4→3=6,2→5
6R 15:10
◎ニシキトモエ
○ダイホウサク
▲カブトゴールド
4→→7,5,2,☆1
7R 福寿草特別 15:50
◎ナカゼンガキタ
○コウシュハノユメ
▲コウシュハサマー
5→6,4,1,9
8R 若草特別 16:30
◎ゴールドインパクト
○ジェイワン
▲ミノルシャープ
6=9,3,7,8
9R ばんえい記念(BG1) 17:15 (詳細はこちら)
◎フジダイビクトリー
○コウシュハウンカイ
▲ニュータカラコマ
1=2,3,8,7
10R 17:55
◎キサラキク
○アサヒリュウセイ
▲ニシキエーカン
6=2,8,1,3
11R 18:30
◎キタノレッドルビー
○スピードフジ
▲メトーイチバン
4=3,1,9,2
それでは、ばんえい記念dayを楽しんでまいりましょう。
2017年3月18日土曜日
【はむ!のばんえい競馬重賞予想2017】第49回ばんえい記念(3/20)
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえい記念は他のレースとは違う。とにかく1トンを引っ張るということがどれだけ大変なことか。正月の帯広記念が概ね900kg台の荷物だが、それでも勝ち時計が3分以上かかることは滅多にない。しかしそれより100kg程度重いばんえい記念になると平均で勝ち時計4分前後、5分以上かかった年もある。特に第2障害では各馬最大の力を振り絞って何度も腰を入れながら越える。過去は連覇または複数回優勝の馬が多く、重量の適性が最もポイント。過去10年では1番人気が(6,1,1,2)と信頼度は高い。2番人気は(2,2,1,5)とまずまず。6番人気馬が2度優勝しているが、下位人気は相当厳しい。年齢はやはり8歳以上が9連覇中。但し7歳で優勝した馬はシマヅショウリキ、サカノタイソン、スーパーペガサス、トモエパワーといずれもその後連覇している(シマヅショウリキは現在の数え方では6歳)。牝馬の優勝は34年前の1982年(キヨヒメ)まで大きく遡る。帯広記念では6歳馬や牝馬が活躍しているのに対し、百戦錬磨の力持ちである必要がある。帯広記念で勝った馬は過去10年で2回しか優勝しておらずあまり連動しないと考えて良い。
さて、このレースの連覇を狙うのが9歳馬フジダイビクトリー。前の重賞でも勝って勢いもついており万全の態勢。また、一昨年の勝ち馬キタノタイショウがここをラストラン。有終の美を飾れるか。あるいはこれまでのジンクスを破って新たなスターが生まれるか。
各馬寸評:
1 フジダイビクトリー:3度目のばんえい記念で昨年に続く連覇を目指す。一昨年もこのレースは4着となったものの優勝直前のところまでいった。そして昨年は力強く抜け出して勝利。この馬の強みは先行力と崩れることのない走り。障害も一歩一歩踏みしめながら確実に越えてくる。今回はまだ調整過程の段階とも思われたチャンピオンカップで勝利。好調を維持したまま大一番に臨む。
2 コウシュハウンカイ:昨年に続き2回目のばんえい記念。昨年は6歳ながらしっかりした走りで3着まで食い込んだ。安定性抜群の馬でペースが乱れても動じず自分の走りができる。障害も崩れることはまずない。ただこれだけの力があるのに今年度も昨年度も重賞は旭川記念の1勝のみ。特に詰めが甘いわけではないがなぜかいつも善戦止まり。勝利に対し貪欲な姿勢が望まれる。
3 ニュータカラコマ:ばんえい記念は4度目の挑戦。過去4、2、2着とあと一歩のところまできており悲願の初優勝を目指す。とにかく抜群に安定した成績で連対率はここ1年で9割に迫る。今回は正にこのレースに照準を合わせたローテーションを組んできており必勝態勢だ。障害は勢いでしっかり越えられるようになったが、最後にどうしても詰めの甘いところが出る。どう克服するか。
4 カイシンゲキ:ばんえい記念初登場。6歳ではあるが、今シーズンは積極的に古馬重賞に挑戦しドリームエイジカップ2着、岩見沢記念3着などなかなかの成績。相手に合わせた自在の脚を持つ。障害は若干苦手な面もあるが崩れてしまうことはない。馬格もあり高重量は対応できそう。あとは経験の浅さか。このレースに勝ったことのあり今季で引退を表明した浅田騎手のラストの一発に期待。
5 フクドリ:11歳馬でばんえい記念は5回目。3年前の2014年でこのレース2着の実績。普段は障害を越えるのに相当苦労する馬だが、大レースになると一変して力を発揮することがあり、帯広記念や北見記念など高重量戦の重賞での勝利がある。2走前に雪の中1分を切って勝つなど基本はスピードタイプ。つまり馬場や荷物の重軽にかかわらず、障害を越えられる条件が揃えば善戦できる。
6 キタノタイショウ:一昨年の覇者。ばんえい記念は5度目。11歳の今回がラストランとなる。デビュー時から期待され続けた馬。それまで難しいと言われたイレネー記念とばんえい記念の両制覇も成し遂げるなど数々の実績を上げてきた。直線での力強い走りはこの馬の持ち味だが、一方では障害が苦手で苦しむ場面もしばしば見られた。今回はこれまでの集大成。調子は上げており有終の美を飾るか。
7 ホクショウユウキ:ばんえい記念は昨年に続く2回目。昨年は勝ち馬には離されたものの自分の走りに徹して掲示板内の5着に入った。破竹の勢いだった4,5歳のころよりジリ貧な印象は否めない。馬体重も一時期より減って力強さが見られない感じだ。しかし大レースではそこそこ善戦しており、近走調子も上げてきた。元々レースセンスが良く先行して抜け出せれば大駆けの場面も。
8 オレノココロ:ばんえい記念初出場。しかし重賞12勝G1は帯広記念連覇など5勝と、現時点で最強クラスと言っても過言ではない。今年は満を持してここに駒を進めてきた。1200kgに近い悠々した馬体、それでいて切れのある走り。唯一不安点があるとすれば障害で膝が甘くなることだが、ばんえい記念のペースなら慌てずに取り組め問題ないだろう。ここで勝てば名実とも最強馬となる。
9 サクラリュウ:7歳でばんえい記念初出場。重賞は今年度に入って、夏のグランプリ、帯広記念といずれも繰り上がりでG1挑戦。特に帯広記念では積極的なレースで障害をトップ抜けするなど見せ場を作った。今回もここを狙ってきたものの出走権が微妙で賞金加算のため自己条件のレースで戦ってようやく出走にこぎつけた。強い7歳馬の一角として粘りの走りを見せたいところ。
まとめ:
レース終了後の振り返りの時、きっと「終わってみれば・・・」という序詞が付きそうだ。「終わってみればフジダイの重量適性が生きた。」、「終わってみればオレノココロの切れ味の良さが生きた。」とか、「終わってみればキタノタイショウはやっぱり強かった。」とか。結果論なら好きなことが言えるが、結果がわからないからこそ難しい(=楽しい)のである。レースが終わったときのことを想像して、どの馬が勝っているのがしっくりくるか、これを想像してみたい。
いろいろなパターンがあってなかなか予想は難しいが、やはり1000kgを最初から最後までしっかり引っ張りきれる馬といえばフジダイビクトリーが抜けていると見て、当欄ではこの馬を本命としたい。調整過程での重賞チャンピオンカップで勝ってしまったのが誤算?ではあったが、それだけ調子も良いということであろう。この馬のさらなる強みはスピードや切れ味もそこそこ持っているということだ。他の切れ味良い馬がいても追いつききれないシーンが想像できる。今年度のグランプリ、帯広記念で敗れた1番枠に三たび入ったのが若干気にはなるが、なんとか走りきれるだろう。
2番手だが、やはりグランプリや帯広記念の勝ち方からみてオレノココロが妥当なところだが、やはり膝の甘さが1000kgを引っ張る時にどう出るがというのが未知数。やはり馬券的な妙味も含め少し嫌ってみたい。当欄ではこの馬の評価を落として散々やられているが、うまく障害を越えられたら仕方ないと思うしかない。そこで当欄の対抗は思い切ってオレノココロと同じ7歳馬コウシュハウンカイを推したい。前回6歳時に3着に入り、十分戦えるところは見せている。今シーズンは若干調子を崩した時期もあったが、近走は十分戻してきている。勝ち味が遅いのは弱点だが、1トンの荷物になると他馬も苦しい。この馬は障害も上手く、直線もジリジリ下がっていくタイプではないので、粘りきれる可能性は高いとみた。そしてもう一頭、ニュータカラコマを忘れてはならない。2年連続2着で、今年こその強い決意で来ていると思われる。障害はしっかり越えられる。あとはこの馬の弱点の最後の詰めであるが、後半ある程度のリードを保てていれば粘ることは可能だろう。単穴というより差のない3番手評価。そしてオレノココロは相対的に入着までという評価になった。勢いであっさり勝てそうな気もするが、一歩歯車が狂えばそこはごまかしのきかない1トンレース。思わぬ苦戦も覚悟しなければならない。
あと、ラストランのキタノタイショウをどう評価するかということであるが、これまでのこの馬の実績には敬意を表するものであるものの、今回の勝負となるとやはり厳しいと見ている。例えばオレノココロと同時に障害を越えた場合、切れ味のあるこの馬でも追いつけそうにない。入着が精一杯というところか。神がかりが必要。それなら昨年5着のホクショウユウキがレース展開次第で浮上の目はないか。前半なるべく離されずに付けて障害を2,3発で抜けられれば。初登場の6歳馬カイシンゲキも決してここで見劣りする馬ではなく、調子が良ければ面白い存在だが、近走あまり成績が上がっておらずやはり厳しいか。引退表明した浅田騎手と共にどれだけ頑張れるか注目。
はむ!の馬券狙いどころ:
今シーズン最後。もうトータルでのマイナスは決まっているようなものだから、せめて最後ぐらいスカッと当てて、来年度につなげたい。取りガミも覚悟で。フジダイのマルチを中心に絞り目で。ただポプラ賞の時のように◎△▲を買ってないようなことは避けたい。あと、ばんえい記念なので、いつものワイドで勝負!は休んで(最近当たってないからということもあるが)、本場に行ったときならやるであろう「単・複全買い」をここでやってみたい。(そのため若干いつもより多めに買います。)
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単
1=2,3,8(1頭軸マルチ) 合計18通り 各100円
1→2,3,8→2,3,8,7,6 合計12通り 各100円
2,3,8→1→2,3,8,7 合計9通り 各100円
2,3,8→2,3,8→2,3,8,1 合計12通り 各100円
単勝 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10 各100円
複勝 4,5,6,7,9,10 各100円
合計6,700円で勝負!
(「はむのワイドで勝負!」は休みます。)
今回の結果と回顧は、数日以内にアップします。その際、来年度の方針なども書ければと思います。
【出馬表及びはむ!の予想印】
第49回ばんえい記念(BG1) (2017年3月20日(月)17:15発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
◎ | 1 | フジダイビクトリー | 牡9 | 1000 | 松田道 | 金山明 | 栗毛 逃 |
○ | 2 | コウシュハウンカイ | 牡7 | 1000 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先 |
▲ | 3 | ニュータカラコマ | 牡9 | 1000 | 藤野俊 | 尾瀬富 | 鹿毛 差 |
  | 4 | カイシンゲキ | 牡6 | 1000 | 浅田達 | 槻舘重 | 鹿毛 先 |
5 | フクドリ | せん11 | 1000 | 西将太 | 平田義 | 鹿毛 追 | |
  | 6 | キタノタイショウ | 牡11 | 1000 | 大河和 | 服部義 | 栗毛 追 |
注 | 7 | ホクショウユウキ | 牡8 | 1000 | 西謙一 | 平田義 | 鹿毛 先 |
△ | 8 | オレノココロ | 牡7 | 1000 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 差 |
  | 9 | サクラリュウ | 牡7 | 1000 | 菊池一 | 金山明 | 鹿毛 先 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえい記念は他のレースとは違う。とにかく1トンを引っ張るということがどれだけ大変なことか。正月の帯広記念が概ね900kg台の荷物だが、それでも勝ち時計が3分以上かかることは滅多にない。しかしそれより100kg程度重いばんえい記念になると平均で勝ち時計4分前後、5分以上かかった年もある。特に第2障害では各馬最大の力を振り絞って何度も腰を入れながら越える。過去は連覇または複数回優勝の馬が多く、重量の適性が最もポイント。過去10年では1番人気が(6,1,1,2)と信頼度は高い。2番人気は(2,2,1,5)とまずまず。6番人気馬が2度優勝しているが、下位人気は相当厳しい。年齢はやはり8歳以上が9連覇中。但し7歳で優勝した馬はシマヅショウリキ、サカノタイソン、スーパーペガサス、トモエパワーといずれもその後連覇している(シマヅショウリキは現在の数え方では6歳)。牝馬の優勝は34年前の1982年(キヨヒメ)まで大きく遡る。帯広記念では6歳馬や牝馬が活躍しているのに対し、百戦錬磨の力持ちである必要がある。帯広記念で勝った馬は過去10年で2回しか優勝しておらずあまり連動しないと考えて良い。
さて、このレースの連覇を狙うのが9歳馬フジダイビクトリー。前の重賞でも勝って勢いもついており万全の態勢。また、一昨年の勝ち馬キタノタイショウがここをラストラン。有終の美を飾れるか。あるいはこれまでのジンクスを破って新たなスターが生まれるか。
各馬寸評:
1 フジダイビクトリー:3度目のばんえい記念で昨年に続く連覇を目指す。一昨年もこのレースは4着となったものの優勝直前のところまでいった。そして昨年は力強く抜け出して勝利。この馬の強みは先行力と崩れることのない走り。障害も一歩一歩踏みしめながら確実に越えてくる。今回はまだ調整過程の段階とも思われたチャンピオンカップで勝利。好調を維持したまま大一番に臨む。
2 コウシュハウンカイ:昨年に続き2回目のばんえい記念。昨年は6歳ながらしっかりした走りで3着まで食い込んだ。安定性抜群の馬でペースが乱れても動じず自分の走りができる。障害も崩れることはまずない。ただこれだけの力があるのに今年度も昨年度も重賞は旭川記念の1勝のみ。特に詰めが甘いわけではないがなぜかいつも善戦止まり。勝利に対し貪欲な姿勢が望まれる。
3 ニュータカラコマ:ばんえい記念は4度目の挑戦。過去4、2、2着とあと一歩のところまできており悲願の初優勝を目指す。とにかく抜群に安定した成績で連対率はここ1年で9割に迫る。今回は正にこのレースに照準を合わせたローテーションを組んできており必勝態勢だ。障害は勢いでしっかり越えられるようになったが、最後にどうしても詰めの甘いところが出る。どう克服するか。
4 カイシンゲキ:ばんえい記念初登場。6歳ではあるが、今シーズンは積極的に古馬重賞に挑戦しドリームエイジカップ2着、岩見沢記念3着などなかなかの成績。相手に合わせた自在の脚を持つ。障害は若干苦手な面もあるが崩れてしまうことはない。馬格もあり高重量は対応できそう。あとは経験の浅さか。このレースに勝ったことのあり今季で引退を表明した浅田騎手のラストの一発に期待。
5 フクドリ:11歳馬でばんえい記念は5回目。3年前の2014年でこのレース2着の実績。普段は障害を越えるのに相当苦労する馬だが、大レースになると一変して力を発揮することがあり、帯広記念や北見記念など高重量戦の重賞での勝利がある。2走前に雪の中1分を切って勝つなど基本はスピードタイプ。つまり馬場や荷物の重軽にかかわらず、障害を越えられる条件が揃えば善戦できる。
6 キタノタイショウ:一昨年の覇者。ばんえい記念は5度目。11歳の今回がラストランとなる。デビュー時から期待され続けた馬。それまで難しいと言われたイレネー記念とばんえい記念の両制覇も成し遂げるなど数々の実績を上げてきた。直線での力強い走りはこの馬の持ち味だが、一方では障害が苦手で苦しむ場面もしばしば見られた。今回はこれまでの集大成。調子は上げており有終の美を飾るか。
7 ホクショウユウキ:ばんえい記念は昨年に続く2回目。昨年は勝ち馬には離されたものの自分の走りに徹して掲示板内の5着に入った。破竹の勢いだった4,5歳のころよりジリ貧な印象は否めない。馬体重も一時期より減って力強さが見られない感じだ。しかし大レースではそこそこ善戦しており、近走調子も上げてきた。元々レースセンスが良く先行して抜け出せれば大駆けの場面も。
8 オレノココロ:ばんえい記念初出場。しかし重賞12勝G1は帯広記念連覇など5勝と、現時点で最強クラスと言っても過言ではない。今年は満を持してここに駒を進めてきた。1200kgに近い悠々した馬体、それでいて切れのある走り。唯一不安点があるとすれば障害で膝が甘くなることだが、ばんえい記念のペースなら慌てずに取り組め問題ないだろう。ここで勝てば名実とも最強馬となる。
9 サクラリュウ:7歳でばんえい記念初出場。重賞は今年度に入って、夏のグランプリ、帯広記念といずれも繰り上がりでG1挑戦。特に帯広記念では積極的なレースで障害をトップ抜けするなど見せ場を作った。今回もここを狙ってきたものの出走権が微妙で賞金加算のため自己条件のレースで戦ってようやく出走にこぎつけた。強い7歳馬の一角として粘りの走りを見せたいところ。
まとめ:
レース終了後の振り返りの時、きっと「終わってみれば・・・」という序詞が付きそうだ。「終わってみればフジダイの重量適性が生きた。」、「終わってみればオレノココロの切れ味の良さが生きた。」とか、「終わってみればキタノタイショウはやっぱり強かった。」とか。結果論なら好きなことが言えるが、結果がわからないからこそ難しい(=楽しい)のである。レースが終わったときのことを想像して、どの馬が勝っているのがしっくりくるか、これを想像してみたい。
いろいろなパターンがあってなかなか予想は難しいが、やはり1000kgを最初から最後までしっかり引っ張りきれる馬といえばフジダイビクトリーが抜けていると見て、当欄ではこの馬を本命としたい。調整過程での重賞チャンピオンカップで勝ってしまったのが誤算?ではあったが、それだけ調子も良いということであろう。この馬のさらなる強みはスピードや切れ味もそこそこ持っているということだ。他の切れ味良い馬がいても追いつききれないシーンが想像できる。今年度のグランプリ、帯広記念で敗れた1番枠に三たび入ったのが若干気にはなるが、なんとか走りきれるだろう。
2番手だが、やはりグランプリや帯広記念の勝ち方からみてオレノココロが妥当なところだが、やはり膝の甘さが1000kgを引っ張る時にどう出るがというのが未知数。やはり馬券的な妙味も含め少し嫌ってみたい。当欄ではこの馬の評価を落として散々やられているが、うまく障害を越えられたら仕方ないと思うしかない。そこで当欄の対抗は思い切ってオレノココロと同じ7歳馬コウシュハウンカイを推したい。前回6歳時に3着に入り、十分戦えるところは見せている。今シーズンは若干調子を崩した時期もあったが、近走は十分戻してきている。勝ち味が遅いのは弱点だが、1トンの荷物になると他馬も苦しい。この馬は障害も上手く、直線もジリジリ下がっていくタイプではないので、粘りきれる可能性は高いとみた。そしてもう一頭、ニュータカラコマを忘れてはならない。2年連続2着で、今年こその強い決意で来ていると思われる。障害はしっかり越えられる。あとはこの馬の弱点の最後の詰めであるが、後半ある程度のリードを保てていれば粘ることは可能だろう。単穴というより差のない3番手評価。そしてオレノココロは相対的に入着までという評価になった。勢いであっさり勝てそうな気もするが、一歩歯車が狂えばそこはごまかしのきかない1トンレース。思わぬ苦戦も覚悟しなければならない。
あと、ラストランのキタノタイショウをどう評価するかということであるが、これまでのこの馬の実績には敬意を表するものであるものの、今回の勝負となるとやはり厳しいと見ている。例えばオレノココロと同時に障害を越えた場合、切れ味のあるこの馬でも追いつけそうにない。入着が精一杯というところか。神がかりが必要。それなら昨年5着のホクショウユウキがレース展開次第で浮上の目はないか。前半なるべく離されずに付けて障害を2,3発で抜けられれば。初登場の6歳馬カイシンゲキも決してここで見劣りする馬ではなく、調子が良ければ面白い存在だが、近走あまり成績が上がっておらずやはり厳しいか。引退表明した浅田騎手と共にどれだけ頑張れるか注目。
はむ!の馬券狙いどころ:
今シーズン最後。もうトータルでのマイナスは決まっているようなものだから、せめて最後ぐらいスカッと当てて、来年度につなげたい。取りガミも覚悟で。フジダイのマルチを中心に絞り目で。ただポプラ賞の時のように◎△▲を買ってないようなことは避けたい。あと、ばんえい記念なので、いつものワイドで勝負!は休んで(最近当たってないからということもあるが)、本場に行ったときならやるであろう「単・複全買い」をここでやってみたい。(そのため若干いつもより多めに買います。)
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単
1=2,3,8(1頭軸マルチ) 合計18通り 各100円
1→2,3,8→2,3,8,7,6 合計12通り 各100円
2,3,8→1→2,3,8,7 合計9通り 各100円
2,3,8→2,3,8→2,3,8,1 合計12通り 各100円
単勝 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10 各100円
複勝 4,5,6,7,9,10 各100円
合計6,700円で勝負!
(「はむのワイドで勝負!」は休みます。)
今回の結果と回顧は、数日以内にアップします。その際、来年度の方針なども書ければと思います。
2017年3月13日月曜日
【はむ!のばんえい重賞回顧】第38回ポプラ賞(2017/3/12)
ばんえい重賞レース回顧
第38回ポプラ賞(BG3)-2017年3月12日-10R 200m直 晴 1.3%
1着◎(1)センゴクエース(鈴木恵)1分53秒4
2着△(5)アスリート
3着▲(4)キンメダル
単勝 1 190円 馬単1-5 3,470円 三連単 1-5-4 10,710円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえい明け4歳、5歳の世代対抗戦、第38回ポプラ賞は、1番人気のセンゴクエースがトップハンデを克服し最内から抜け出して快勝。重賞は早くも10勝目となった。またこのレース史上初の連覇となった。
昼間はプラス気温となる日が続き、1.4%で馬場状態も砂ぼこりが上がるほど乾き気味でやや時計のかかる馬場。レースは前半はほぼ横一線でスタート。始めはゆったりした展開だったが、軽ハンデのタカラシップがやや前に出て、両端のセンゴクエース、ホクショウディープがこれについていき、徐々にスピードが上がっていった。先にタカラシップが第2障害手前に到着し、各馬が揃うや否やすぐに障害を仕掛けた。ぐいぐい押して天板近くまでは来たものの、もう一踏ん張りが効かずストップ、続いてホクショウディープも仕掛けたが膝を折り、この間に障害をひと腰で抜けたのはバウンティハンター。次にアスリートが続く。これらを見るようにセンゴクエースが軽くよれながらも障害をクリア、前はバウンティハンターが前に出るところをアスリートが迫る。しかし最内から1番人気センゴクエースがトップハンデ800kgを引っ張りながらも一歩一歩前に迫り、残り20mで並んでからはその勢いのまま伸びて、そのままゴール。2着にはアスリートが粘り、バウンティハンターも3着は確保できそうだったが、ゴール直線でストップ。障害5番手あたりから前を追っていた2番人気キンメダルが逆転して3着に入った。バウンティハンターが4着で1着から4着までは5歳馬が占めた。3番人気で当欄では対抗に推したホクショウディープは最後失速して7着だった。
次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):トップハンデ、最内枠、この馬にとって決して良い条件ではなかった。しかも馬体重減、レース前もイレ込む様子を見せるなど調子も万全でないように見えたが、それ以上にこの馬の強さは並みではなかった。速くなるペースにも落ち着いて対応。障害もしっかりさばいて差し切り勝ち。正に横綱相撲であった。さて、今後は古馬戦線だがどういうローテーションで使っていくのか。さしあたっては年度明けのオッズパーク杯か一息入れて旭川記念あたりが狙い目か。同厩舎のオレノココロとの兼ね合いもありそう。
  アスリート(2着):障害をしっかり越えて最後まで緩むことなく走りきった。今回の好走は、近走不利な条件で勝てないまでもしっかり出走して自分の走りに徹してきたことが、こういうレースで力を発揮できた要因であるといえる。来シーズンも自己条件や牝馬レースで中心的存在になっていくだろう。
  キンメダル(3着):これまでの実績や安定した走りなどから2番人気まで押し上げられていた。最後は力で3着まで来たが、やや淡泊な走りで、アスリートあたりからも後手に回り見せ場を作れなかった。今シーズンは一般レースの1勝のみ、今後自クラスでもう少し勝てるレースを身につけたい。
  バウンティハンター(4着):今回は以前の重賞勝ちの時と同様、積極的な走りで障害もしっかり越えて一旦は先頭に立つなど見せ場を作った。この馬も古馬上位陣との実戦で揉まれ力を付けたように見える。他馬に動じずペースを作れる馬で、今後も古馬戦で好勝負が期待できそう。
  ツルイテンリュウ(5着):4歳馬最上位。本来の自分からレースを作りに行くような走りをさせてもらえず、障害でも苦しんだ。それでも最後諦めず粘り強く掲示板に食い込んでくるあたりは、さすが重賞ばんえい菊花賞を勝っただけのことはある。次の狙いは他の4歳勢同様6月の柏林賞か。
  その他では、タカラシップ(6着)は軽ハンデを生かし積極的なレースで展開を作った。さすがに障害で力尽きたが、挑戦者として十分見せ場を作った。ホクショウディープ(7着)は障害での崩れが全て、あとはやはり若馬の大外枠の厳しさが感じられた。全体として5歳馬の力が上回り一日の長を見せた。4歳馬勢は次シーズンも世代重賞があるのでそこで切磋琢磨しての巻き返しに期待。
はむ!の予想結果
  ◎△▲で特に2着に若干人気薄のアスリートが来てくれたので良かった。しかし馬複は確かに6枚押さえていたのでそこそこついてくれて良かったのだが、三連単もやったと思ったところ、あれ?買ってなかった。確かに10番のホクショウを外すパターンを買っていなかったのだった。よく馬複を厚めに買えてたものだ。しかし一気に取り返すチャンスを逃すあたり重ね重ね馬券下手な自分にあきれているところ。最後のばんえい記念でなんとか頑張ろう。
  今回収支 +9,200 (配当)14,700 (投入)5,500
  (今年度累計)-49,010
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
そして次週はいよいよ今シーズンのクライマックス。1トンレースのばんえい記念(BG1)です。3月20日(月)と今年は祝日月曜日の第9レースなので注意しましょう。前日発売もありますので、当欄ではできる限り土曜日のうちに、遅くても前日までには見解を書きたいと思います。
第38回ポプラ賞(BG3)-2017年3月12日-10R 200m直 晴 1.3%
1着◎(1)センゴクエース(鈴木恵)1分53秒4
2着△(5)アスリート
3着▲(4)キンメダル
単勝 1 190円 馬単1-5 3,470円 三連単 1-5-4 10,710円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえい明け4歳、5歳の世代対抗戦、第38回ポプラ賞は、1番人気のセンゴクエースがトップハンデを克服し最内から抜け出して快勝。重賞は早くも10勝目となった。またこのレース史上初の連覇となった。
昼間はプラス気温となる日が続き、1.4%で馬場状態も砂ぼこりが上がるほど乾き気味でやや時計のかかる馬場。レースは前半はほぼ横一線でスタート。始めはゆったりした展開だったが、軽ハンデのタカラシップがやや前に出て、両端のセンゴクエース、ホクショウディープがこれについていき、徐々にスピードが上がっていった。先にタカラシップが第2障害手前に到着し、各馬が揃うや否やすぐに障害を仕掛けた。ぐいぐい押して天板近くまでは来たものの、もう一踏ん張りが効かずストップ、続いてホクショウディープも仕掛けたが膝を折り、この間に障害をひと腰で抜けたのはバウンティハンター。次にアスリートが続く。これらを見るようにセンゴクエースが軽くよれながらも障害をクリア、前はバウンティハンターが前に出るところをアスリートが迫る。しかし最内から1番人気センゴクエースがトップハンデ800kgを引っ張りながらも一歩一歩前に迫り、残り20mで並んでからはその勢いのまま伸びて、そのままゴール。2着にはアスリートが粘り、バウンティハンターも3着は確保できそうだったが、ゴール直線でストップ。障害5番手あたりから前を追っていた2番人気キンメダルが逆転して3着に入った。バウンティハンターが4着で1着から4着までは5歳馬が占めた。3番人気で当欄では対抗に推したホクショウディープは最後失速して7着だった。
次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):トップハンデ、最内枠、この馬にとって決して良い条件ではなかった。しかも馬体重減、レース前もイレ込む様子を見せるなど調子も万全でないように見えたが、それ以上にこの馬の強さは並みではなかった。速くなるペースにも落ち着いて対応。障害もしっかりさばいて差し切り勝ち。正に横綱相撲であった。さて、今後は古馬戦線だがどういうローテーションで使っていくのか。さしあたっては年度明けのオッズパーク杯か一息入れて旭川記念あたりが狙い目か。同厩舎のオレノココロとの兼ね合いもありそう。
  アスリート(2着):障害をしっかり越えて最後まで緩むことなく走りきった。今回の好走は、近走不利な条件で勝てないまでもしっかり出走して自分の走りに徹してきたことが、こういうレースで力を発揮できた要因であるといえる。来シーズンも自己条件や牝馬レースで中心的存在になっていくだろう。
  キンメダル(3着):これまでの実績や安定した走りなどから2番人気まで押し上げられていた。最後は力で3着まで来たが、やや淡泊な走りで、アスリートあたりからも後手に回り見せ場を作れなかった。今シーズンは一般レースの1勝のみ、今後自クラスでもう少し勝てるレースを身につけたい。
  バウンティハンター(4着):今回は以前の重賞勝ちの時と同様、積極的な走りで障害もしっかり越えて一旦は先頭に立つなど見せ場を作った。この馬も古馬上位陣との実戦で揉まれ力を付けたように見える。他馬に動じずペースを作れる馬で、今後も古馬戦で好勝負が期待できそう。
  ツルイテンリュウ(5着):4歳馬最上位。本来の自分からレースを作りに行くような走りをさせてもらえず、障害でも苦しんだ。それでも最後諦めず粘り強く掲示板に食い込んでくるあたりは、さすが重賞ばんえい菊花賞を勝っただけのことはある。次の狙いは他の4歳勢同様6月の柏林賞か。
  その他では、タカラシップ(6着)は軽ハンデを生かし積極的なレースで展開を作った。さすがに障害で力尽きたが、挑戦者として十分見せ場を作った。ホクショウディープ(7着)は障害での崩れが全て、あとはやはり若馬の大外枠の厳しさが感じられた。全体として5歳馬の力が上回り一日の長を見せた。4歳馬勢は次シーズンも世代重賞があるのでそこで切磋琢磨しての巻き返しに期待。
はむ!の予想結果
  ◎△▲で特に2着に若干人気薄のアスリートが来てくれたので良かった。しかし馬複は確かに6枚押さえていたのでそこそこついてくれて良かったのだが、三連単もやったと思ったところ、あれ?買ってなかった。確かに10番のホクショウを外すパターンを買っていなかったのだった。よく馬複を厚めに買えてたものだ。しかし一気に取り返すチャンスを逃すあたり重ね重ね馬券下手な自分にあきれているところ。最後のばんえい記念でなんとか頑張ろう。
  今回収支 +9,200 (配当)14,700 (投入)5,500
  (今年度累計)-49,010
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
そして次週はいよいよ今シーズンのクライマックス。1トンレースのばんえい記念(BG1)です。3月20日(月)と今年は祝日月曜日の第9レースなので注意しましょう。前日発売もありますので、当欄ではできる限り土曜日のうちに、遅くても前日までには見解を書きたいと思います。
2017年3月11日土曜日
【はむ!のばんえい競馬重賞予想2017】第38回ポプラ賞(3/12)
はむ!のばんえいコラム
ばんえいとギャンブル
ばんえい競馬を語る時、ばんえいが北海道開拓の歴史を刻むという文化的価値を見いだす考え方があります。あとは「世界唯一の」という形容詞を付けることもあります。そのことについては筆者も全く異論はないどころが、もっとその点は広くアピールしていくべきだと思います。
しかし10年前には、旭川、北見、岩見沢でのばんえいが廃止され、ばんえい競馬そのものが本当になくなるかもしれない危機の時期がありました。果たしてその時にどこまでその文化的価値について議論されたのでしょうか。特に岩見沢は駅のホームにばんえいの像があるなど、ばんえいが町の象徴として存在したにもかかわらず、当時の財政状況も相まって廃止してしまいました。
結果として帯広開催だけが残る形になりましたが、この時に帯広が危機を耐えたことにより、現在ばんえい競馬は生き延びているわけです。それもここ10年で時代が一気に進みネット馬券の時代が来ました。嬉しいことにここ数年は売上は右肩上がり。いわゆるギャンブルの枠組みであったからこそ、この新しい時代を迎えることができました。逆に言うとギャンブルでなかったら、馬の生産者もオーナーも調教師も騎手も成り立たない、つまりばんえいの存続は困難だったかもしれません。
世の中ギャンブルを嫌う人はたくさんいますし、その人の気持ちもわかります。しかし、ギャンブルが文化を継承するための礎になることだってあるのです。そういう意味で筆者はやはり馬券でばんえいを応援していきたいと思います。
さて、今週のばんえい重賞は明け4歳馬、5歳馬の重賞勝ち馬が一堂に会するポプラ賞です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえいの4歳5歳の世代間交流重賞。この条件では夏にはまなす賞があるが、それぞれの世代の三冠勝ち馬の対決という意味でこちらの方がチャンピオン決定戦の意味合いが強い。昔は開催時期が夏だったりあるいは正月だったりしていたが、最近は年度末の開催で定着してきている。過去10年で1番人気は(2,2,1,5)と荒れ気味、5番人気以内ならどの馬も成績が拮抗している。これはハンデ差によるところが大きいか。4歳と5歳ならわずかに5歳が勝ち越しているものの大きな差はない。4歳5歳を連覇した馬は一頭もいない。牝馬の優勝も時々あり、最近ではタケノビジン、ナナノチカラが優勝している。
昨年はセンゴクエースが4歳でトップハンデながら他馬に力の違いを見せつけ快勝。今年は5歳となって連覇を目指すが大きなハンデ差がポイント。4歳勢はセンゴクエースと初顔合わせ。4歳チャンピオンのマルミゴウカイはじめメンバーはなかなか粒ぞろいだがどこまで戦えるか。5歳勢も意地を見せたい。
各馬寸評:
1 センゴクエース:天馬賞を勝ち、次はどこに駒を進めるか注目されたが、世代最強の意地を見せるため、あえてここを狙ってきた。大きなハンデ差だがそれでも他馬との力の差は歴然。唯一の不安の障害を含め自分との戦いになるだろう。最内枠は微妙
2 マルミゴウカイ:4歳馬の代表格。今シーズンから重賞戦線に参戦しダービーを含め2勝。日に日に力を付け馬体も成長している。しかし今回はレース間隔が開いたのとこの馬には気の毒なほどのハンデ。経験値を付けるためのレースと見る。
3 フウジンライデン:2歳から3歳にかけて重賞2勝など活躍。障害を降りてからの鋭い切れ味と勝負強さが身上。しかし長期休養後はかなり馬体重を減らし力を落とした印象で心配された。まだ十分回復していない様子だが変わり身の余地も。
4 キンメダル:同世代にいるセンゴクエースという化け物の影に隠れて、なかなか成績が上がらないでいるが、走りの安定感は魅力。逃げて良し追いかけて良しの自在の脚質。障害も良く成績も上位安定している。4歳勢には負けられない。
5 アスリート:昨年のクインカップ勝ち以降、連続して重賞に果敢に挑戦。トップクラスの馬を相手にこの馬の持ち味を生かした切れのある走りで見せ場を作っている。今回は慣れた重量で走れ、これまでの経験値を生かせるチャンス。
6 ツルイテンリュウ:ばんえい菊花賞で小気味よく逃げ切った印象が残る。自分のペースに持ち込めば滅法強く、特に同世代戦では下馬評以上の走りを見せる。粘り強さも持ち味。一方気持ちがのらず全く走らない時もありどちらに出るか。
7 シリウス:優勝か着外かかなり極端な成績。天馬賞で果敢にハナを切りセンゴクエースを潰しに行ったレースは伝説的。力はあるが障害が苦手で調子が悪ければ全く反応しないこともしばしば。積極的に攻めて行くレースがしたい。
8 タカラシップ:回避馬が相次ぎ、世代ランク14位でB2クラスのこの馬にチャンスが巡ってきた。重賞どころか特別も未経験。ウンカイ産駒で大化けはあり得る。近走は15連対と好調。軽ハンデを生かし先行力を発揮できれば見せ場も。
9 バウンティハンター:この馬のはまなす賞勝ちの印象が強烈に残る。その後は相手関係もあって壁に当たっているが、果敢に重賞に挑戦し積極的な走りでレースセンスを磨いている。5歳はセンゴクエースだけでないところを見せられるか。
10 ホクショウディープ:今シーズンは前半に休養したこともあって三冠は取り逃したものの常に上位入線、特に近走は実績のあるAクラスの古馬勢と互角以上の争いをしており、力は申し分ない。スピードと切れ味を生かせる展開に持ち込めれば。
まとめ:
世代戦をほとんど総ナメにしてきたセンゴクエース。天馬賞で一区切りかと思いきやこのレースが残っていた。ハンデはあってもこの程度なら全く問題はない。とにかく現時点においてフジダイビクトリーら現役のトップ馬と同斤量でもほぼ互角の勝負が出来るほどの馬、力の差は歴然。ポプラ賞は過去に連覇した馬がいないというデータはあるが、この馬には関係ないだろう。唯一負けパターンがあるとすれば、障害での自滅くらい。しかし今回は競りかけてきそうな馬もおらず楽に運べそう。大本命は揺るぎない。
相手探しの方は逆に難解。特に4歳と5歳の世代差は未だはっきりしていない。その中で4歳馬ホクショウディープは三冠レースでは運悪く涙をのんだものの、その後の活躍がめざましい。5歳勢相手でもキンメダルや今回出ていないがコウリキなどに斤量差なしでも先着している。大外はカギだが、変に前の馬に絡むようなレースをせず自分のレースをすれば2着は確保できそう。対抗に。キンメダルも5歳としての意地を見せたいところ。走りは安定しており大きな崩れの心配はない。ただ超軽馬場だった前走のようにペースが乱されるような展開になると一抹の不安はある。それでも3番手評価。
あとは経験を積んできたアスリートが持ち前の切れ味を見せれば、はまなす賞でうまいレース運びを見せたバウンティハンターあたりが入着候補か。
もう一頭4歳馬でダービーなどを制したマルミゴウカイも注目されるが、今回はダービー以来久々なのとハンデがきついので今回は見送りたい。しかしそれ以上に力を付けてきているとも考えられどんな走りを見せるかは楽しみだ。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
センゴクを入れて絞り込むか、センゴクのミスを待って高配当を狙うか。勝っていて余裕があれば後者で勝負も良いが、負けが込んでいる筆者はやはり取りガミ覚悟でも当てに行く方を重視したい。(それでも当たらないが)
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
馬複 1=10 1,500円 1=4,5 各600円
三連単 1→10=4,5,9 合計6通り 各100円
三連単 1→10→4,5,9,8,6,2 合計6通り 各100円
三連単 10→1,4,5→1,4,5,9 合計9通り 各100円
(はむ!のワイドで勝負!)
ワイド 10=4,5,9,8 8=4,5,9 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、2,3日後にはアップします。
ばんえいとギャンブル
ばんえい競馬を語る時、ばんえいが北海道開拓の歴史を刻むという文化的価値を見いだす考え方があります。あとは「世界唯一の」という形容詞を付けることもあります。そのことについては筆者も全く異論はないどころが、もっとその点は広くアピールしていくべきだと思います。
しかし10年前には、旭川、北見、岩見沢でのばんえいが廃止され、ばんえい競馬そのものが本当になくなるかもしれない危機の時期がありました。果たしてその時にどこまでその文化的価値について議論されたのでしょうか。特に岩見沢は駅のホームにばんえいの像があるなど、ばんえいが町の象徴として存在したにもかかわらず、当時の財政状況も相まって廃止してしまいました。
結果として帯広開催だけが残る形になりましたが、この時に帯広が危機を耐えたことにより、現在ばんえい競馬は生き延びているわけです。それもここ10年で時代が一気に進みネット馬券の時代が来ました。嬉しいことにここ数年は売上は右肩上がり。いわゆるギャンブルの枠組みであったからこそ、この新しい時代を迎えることができました。逆に言うとギャンブルでなかったら、馬の生産者もオーナーも調教師も騎手も成り立たない、つまりばんえいの存続は困難だったかもしれません。
世の中ギャンブルを嫌う人はたくさんいますし、その人の気持ちもわかります。しかし、ギャンブルが文化を継承するための礎になることだってあるのです。そういう意味で筆者はやはり馬券でばんえいを応援していきたいと思います。
さて、今週のばんえい重賞は明け4歳馬、5歳馬の重賞勝ち馬が一堂に会するポプラ賞です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第38回ポプラ賞(BG3) (2017年3月12日(火)18:05発走 帯広10R ダ200m 4・5歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
◎ | 1 | センゴクエース | 牡5 | 800 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 鹿毛 逃 天馬賞ほか |
2 | マルミゴウカイ | 牡4 | 790 | 藤本匠 | 槻舘重 | 鹿毛 差 ダービーほか | |
3 | フウジンライデン | 牡4 | 750 | 島津新 | 岩本利 | 栗毛 追 4歳4位 | |
▲ | 4 | キンメダル | 牡5 | 760 | 藤野俊 | 小北栄 | 鹿毛 差 5歳4位 |
△ | 5 | アスリート | 牝5 | 740 | 長澤幸 | 服部義 | 鹿毛 差 クインカップ |
6 | ツルイテンリュウ | 牡4 | 750 | 大河和 | 山田勇 | 鹿毛 先 ばんえい菊花賞 | |
7 | シリウス | 牝5 | 740 | 西将太 | 長部幸 | 鹿毛 差 5歳3位 | |
8 | タカラシップ | 牡4 | 740 | 菊池一 | 平田義 | 鹿毛 逃 4歳14位 | |
注 | 9 | バウンティハンター | 牡5 | 760 | 阿部武 | 金田勇 | 栗毛 先 はなます賞 |
○ | 10 | ホクショウディープ | 牡4 | 760 | 松田道 | 松井浩 | 青毛 先 4歳2位 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえいの4歳5歳の世代間交流重賞。この条件では夏にはまなす賞があるが、それぞれの世代の三冠勝ち馬の対決という意味でこちらの方がチャンピオン決定戦の意味合いが強い。昔は開催時期が夏だったりあるいは正月だったりしていたが、最近は年度末の開催で定着してきている。過去10年で1番人気は(2,2,1,5)と荒れ気味、5番人気以内ならどの馬も成績が拮抗している。これはハンデ差によるところが大きいか。4歳と5歳ならわずかに5歳が勝ち越しているものの大きな差はない。4歳5歳を連覇した馬は一頭もいない。牝馬の優勝も時々あり、最近ではタケノビジン、ナナノチカラが優勝している。
昨年はセンゴクエースが4歳でトップハンデながら他馬に力の違いを見せつけ快勝。今年は5歳となって連覇を目指すが大きなハンデ差がポイント。4歳勢はセンゴクエースと初顔合わせ。4歳チャンピオンのマルミゴウカイはじめメンバーはなかなか粒ぞろいだがどこまで戦えるか。5歳勢も意地を見せたい。
各馬寸評:
1 センゴクエース:天馬賞を勝ち、次はどこに駒を進めるか注目されたが、世代最強の意地を見せるため、あえてここを狙ってきた。大きなハンデ差だがそれでも他馬との力の差は歴然。唯一の不安の障害を含め自分との戦いになるだろう。最内枠は微妙
2 マルミゴウカイ:4歳馬の代表格。今シーズンから重賞戦線に参戦しダービーを含め2勝。日に日に力を付け馬体も成長している。しかし今回はレース間隔が開いたのとこの馬には気の毒なほどのハンデ。経験値を付けるためのレースと見る。
3 フウジンライデン:2歳から3歳にかけて重賞2勝など活躍。障害を降りてからの鋭い切れ味と勝負強さが身上。しかし長期休養後はかなり馬体重を減らし力を落とした印象で心配された。まだ十分回復していない様子だが変わり身の余地も。
4 キンメダル:同世代にいるセンゴクエースという化け物の影に隠れて、なかなか成績が上がらないでいるが、走りの安定感は魅力。逃げて良し追いかけて良しの自在の脚質。障害も良く成績も上位安定している。4歳勢には負けられない。
5 アスリート:昨年のクインカップ勝ち以降、連続して重賞に果敢に挑戦。トップクラスの馬を相手にこの馬の持ち味を生かした切れのある走りで見せ場を作っている。今回は慣れた重量で走れ、これまでの経験値を生かせるチャンス。
6 ツルイテンリュウ:ばんえい菊花賞で小気味よく逃げ切った印象が残る。自分のペースに持ち込めば滅法強く、特に同世代戦では下馬評以上の走りを見せる。粘り強さも持ち味。一方気持ちがのらず全く走らない時もありどちらに出るか。
7 シリウス:優勝か着外かかなり極端な成績。天馬賞で果敢にハナを切りセンゴクエースを潰しに行ったレースは伝説的。力はあるが障害が苦手で調子が悪ければ全く反応しないこともしばしば。積極的に攻めて行くレースがしたい。
8 タカラシップ:回避馬が相次ぎ、世代ランク14位でB2クラスのこの馬にチャンスが巡ってきた。重賞どころか特別も未経験。ウンカイ産駒で大化けはあり得る。近走は15連対と好調。軽ハンデを生かし先行力を発揮できれば見せ場も。
9 バウンティハンター:この馬のはまなす賞勝ちの印象が強烈に残る。その後は相手関係もあって壁に当たっているが、果敢に重賞に挑戦し積極的な走りでレースセンスを磨いている。5歳はセンゴクエースだけでないところを見せられるか。
10 ホクショウディープ:今シーズンは前半に休養したこともあって三冠は取り逃したものの常に上位入線、特に近走は実績のあるAクラスの古馬勢と互角以上の争いをしており、力は申し分ない。スピードと切れ味を生かせる展開に持ち込めれば。
まとめ:
世代戦をほとんど総ナメにしてきたセンゴクエース。天馬賞で一区切りかと思いきやこのレースが残っていた。ハンデはあってもこの程度なら全く問題はない。とにかく現時点においてフジダイビクトリーら現役のトップ馬と同斤量でもほぼ互角の勝負が出来るほどの馬、力の差は歴然。ポプラ賞は過去に連覇した馬がいないというデータはあるが、この馬には関係ないだろう。唯一負けパターンがあるとすれば、障害での自滅くらい。しかし今回は競りかけてきそうな馬もおらず楽に運べそう。大本命は揺るぎない。
相手探しの方は逆に難解。特に4歳と5歳の世代差は未だはっきりしていない。その中で4歳馬ホクショウディープは三冠レースでは運悪く涙をのんだものの、その後の活躍がめざましい。5歳勢相手でもキンメダルや今回出ていないがコウリキなどに斤量差なしでも先着している。大外はカギだが、変に前の馬に絡むようなレースをせず自分のレースをすれば2着は確保できそう。対抗に。キンメダルも5歳としての意地を見せたいところ。走りは安定しており大きな崩れの心配はない。ただ超軽馬場だった前走のようにペースが乱されるような展開になると一抹の不安はある。それでも3番手評価。
あとは経験を積んできたアスリートが持ち前の切れ味を見せれば、はまなす賞でうまいレース運びを見せたバウンティハンターあたりが入着候補か。
もう一頭4歳馬でダービーなどを制したマルミゴウカイも注目されるが、今回はダービー以来久々なのとハンデがきついので今回は見送りたい。しかしそれ以上に力を付けてきているとも考えられどんな走りを見せるかは楽しみだ。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
センゴクを入れて絞り込むか、センゴクのミスを待って高配当を狙うか。勝っていて余裕があれば後者で勝負も良いが、負けが込んでいる筆者はやはり取りガミ覚悟でも当てに行く方を重視したい。(それでも当たらないが)
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
馬複 1=10 1,500円 1=4,5 各600円
三連単 1→10=4,5,9 合計6通り 各100円
三連単 1→10→4,5,9,8,6,2 合計6通り 各100円
三連単 10→1,4,5→1,4,5,9 合計9通り 各100円
(はむ!のワイドで勝負!)
ワイド 10=4,5,9,8 8=4,5,9 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、2,3日後にはアップします。
2017年3月6日月曜日
【はむ!のばんえい重賞回顧】第48回イレネー記念(2017/3/5)
ばんえい重賞レース回顧
第48回イレネー記念(BG1)-2017年3月5日-10R 200m直 晴 1.2%
1着◎(9)ホクショウムゲン(鈴木恵)1分54秒2
2着○(6)ジェイワン
3着▲(3)ゴールドインパクト
単勝 9 210円 馬単9-6 580円 三連単 9-6-3 1,180円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえい明け3歳チャンピオン決定戦の第48回イレネー記念は1番人気のホクショウムゲンが最後のたたき合いを制し快勝。ヤングチャンピオンシップに続く重賞連覇となった。
馬場状態は水分1.2%とかなり乾いてかえって脚抜きの良い馬場。レースは、スタート時はほぼ横一線で各馬勢いよく飛び出していったが、中間は何度も刻みが入りペースが落ち着いた。その中でホクショウムゲン、内からウンカイタイショウあたりが一歩先行し、ジェイワン、ゴールデンフウジンも前に取り付こうという展開。第2障害手前まで1分5秒ほどとややゆったりしたペース。障害で7,8頭揃ったところで、先に仕掛けたのがジェイワン。一歩一歩力を入れながら進み止まらずに障害をクリア、そして外からは、ホクショウムゲンとミノルシャープが、一歩遅れてセンショウニシキが障害にチャレンジ、ホクショウムゲンは障害天板まで来たところで膝をつきかける。その間に両隣のミノルシャープとセンショウニシキが障害を越えたがホクショウムゲンもすぐ立て直し3頭で前のジェイワンを追う。残り30m程度の所でホクショウムゲンが加速し、逃げるジェイワンに迫り、一騎打ちのたたき合い。大接戦となったがわずかにホクショウムゲンが前に出てそのままゴール。ジェイワンも止まらず善戦したがわずかに及ばず2着、3着争いはセンショウニシキが抜け出して粘り込みを図るところ、障害8番手あたりで降りた2番人気のゴールドインパクトが一気に追い込んで最後でかわして3着。センショウニシキが4着となった。
次走へのひとことメモ
  ホクショウムゲン(1着):良い意味でこの馬らしいレースでの勝利だった。前半から他馬を意識しつつも積極的なレース。課題の障害までにある程度力を溜めていけたことが良かった。障害では一瞬つまづきかけたものの、その時点で天板まで足がかかっておりうまく立て直して、最後は勢いの差を見せた。今後、来期の3歳クラシック路線に向け常にマークされる立場として、障害などの課題に取り組んでいくこととなるだろう。
  ジェイワン(2着):この馬としてはほぼ完璧の走りだった。障害も止まることなく力強くクリア。結果として勝ち馬には切れ味の差でかわされ涙をのんだが、この馬の力を再認識させたのではないか。今後古馬勢の対戦などで順調に経験を積んでいけば、3歳クラシックなど大きなレースでも勝てる時が必ず来るだろう。
  ゴールドインパクト(3着):馬体重も増え体調はよく見えた。それで前半から控え目の競馬になったのは作戦だったのかそれとも追走一杯だったのか。直線での追い込みの脚は素晴らしかっただけに、前半もう少し積極的に行っていればという感が残る。大レースでも力を発揮できるような気性面での成長が期待される。
  センショウニシキ(4着):大外の不利な枠ながら、安定した走りで前に付けしっかり障害を越え見せ場を作るなど、この馬の持ち味をうまく発揮できる展開となった。力強い走りは父親譲りのようだ。荷物は重くなった方が良さそう。まだ成長途上の感もあり、今後力を付けていけば大成する可能性は大きい。
  カネサスペシャル(5着):ヤングチャンピオンシップでの好走から4番人気まで押し上げられていた。今回も他馬の様子を見ながらしっかり付いたが、先行した馬にうまく抜け出されて、一歩出遅れてしまった。勝負強さが身上の馬なのでもう少し競りかけたかったところ。ただ走りは安定しており今後も侮れない。
  その他では、ゴールデンフウジン(6着)はやはり障害が厳しかったが、最後に見せた末脚は展開によっては脅威になりそう。キタノミサキ(9着)、ナカゼンガキタ(10着)ら牝馬勢は走り自体はミスはなかったもの、牡馬勢とは大きく力の差が感じられた。
はむ!の予想結果
  ようやく◎○▲での的中。素直に喜ぶべきところだが、結局本命サイドで決まったので配当は安い。ギリギリ取りガミを逃れたものの、わずか160円のプラスでマイナスを取り返すまでには至らず。4着のセンショウニシキがもう少し粘ってくれていたらワイドまで引っかかって、なんとかなったのに・・・。とはいうものの、負けが続いていたところなので予想としてしっかり当てられたことは良かった。(しっかりではなくヒヤヒヤものだったが)この勢いでなんとか残り重賞2つで負けを少しでも少なくしたい。
  今回収支 +160 (配当)5,960 (投入)5,800
  (今年度累計)-58.210
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次週も重賞、4週連続重賞の3週目、3月12日(日)は4歳5歳対抗戦重賞、ポプラ賞(BG3)が行われます。特段のことがない限り前日までには当欄で見解を書きます。そしてその次は20日(月・祝)いよいよ年度納めのばんえい記念です。
第48回イレネー記念(BG1)-2017年3月5日-10R 200m直 晴 1.2%
1着◎(9)ホクショウムゲン(鈴木恵)1分54秒2
2着○(6)ジェイワン
3着▲(3)ゴールドインパクト
単勝 9 210円 馬単9-6 580円 三連単 9-6-3 1,180円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえい明け3歳チャンピオン決定戦の第48回イレネー記念は1番人気のホクショウムゲンが最後のたたき合いを制し快勝。ヤングチャンピオンシップに続く重賞連覇となった。
馬場状態は水分1.2%とかなり乾いてかえって脚抜きの良い馬場。レースは、スタート時はほぼ横一線で各馬勢いよく飛び出していったが、中間は何度も刻みが入りペースが落ち着いた。その中でホクショウムゲン、内からウンカイタイショウあたりが一歩先行し、ジェイワン、ゴールデンフウジンも前に取り付こうという展開。第2障害手前まで1分5秒ほどとややゆったりしたペース。障害で7,8頭揃ったところで、先に仕掛けたのがジェイワン。一歩一歩力を入れながら進み止まらずに障害をクリア、そして外からは、ホクショウムゲンとミノルシャープが、一歩遅れてセンショウニシキが障害にチャレンジ、ホクショウムゲンは障害天板まで来たところで膝をつきかける。その間に両隣のミノルシャープとセンショウニシキが障害を越えたがホクショウムゲンもすぐ立て直し3頭で前のジェイワンを追う。残り30m程度の所でホクショウムゲンが加速し、逃げるジェイワンに迫り、一騎打ちのたたき合い。大接戦となったがわずかにホクショウムゲンが前に出てそのままゴール。ジェイワンも止まらず善戦したがわずかに及ばず2着、3着争いはセンショウニシキが抜け出して粘り込みを図るところ、障害8番手あたりで降りた2番人気のゴールドインパクトが一気に追い込んで最後でかわして3着。センショウニシキが4着となった。
次走へのひとことメモ
  ホクショウムゲン(1着):良い意味でこの馬らしいレースでの勝利だった。前半から他馬を意識しつつも積極的なレース。課題の障害までにある程度力を溜めていけたことが良かった。障害では一瞬つまづきかけたものの、その時点で天板まで足がかかっておりうまく立て直して、最後は勢いの差を見せた。今後、来期の3歳クラシック路線に向け常にマークされる立場として、障害などの課題に取り組んでいくこととなるだろう。
  ジェイワン(2着):この馬としてはほぼ完璧の走りだった。障害も止まることなく力強くクリア。結果として勝ち馬には切れ味の差でかわされ涙をのんだが、この馬の力を再認識させたのではないか。今後古馬勢の対戦などで順調に経験を積んでいけば、3歳クラシックなど大きなレースでも勝てる時が必ず来るだろう。
  ゴールドインパクト(3着):馬体重も増え体調はよく見えた。それで前半から控え目の競馬になったのは作戦だったのかそれとも追走一杯だったのか。直線での追い込みの脚は素晴らしかっただけに、前半もう少し積極的に行っていればという感が残る。大レースでも力を発揮できるような気性面での成長が期待される。
  センショウニシキ(4着):大外の不利な枠ながら、安定した走りで前に付けしっかり障害を越え見せ場を作るなど、この馬の持ち味をうまく発揮できる展開となった。力強い走りは父親譲りのようだ。荷物は重くなった方が良さそう。まだ成長途上の感もあり、今後力を付けていけば大成する可能性は大きい。
  カネサスペシャル(5着):ヤングチャンピオンシップでの好走から4番人気まで押し上げられていた。今回も他馬の様子を見ながらしっかり付いたが、先行した馬にうまく抜け出されて、一歩出遅れてしまった。勝負強さが身上の馬なのでもう少し競りかけたかったところ。ただ走りは安定しており今後も侮れない。
  その他では、ゴールデンフウジン(6着)はやはり障害が厳しかったが、最後に見せた末脚は展開によっては脅威になりそう。キタノミサキ(9着)、ナカゼンガキタ(10着)ら牝馬勢は走り自体はミスはなかったもの、牡馬勢とは大きく力の差が感じられた。
はむ!の予想結果
  ようやく◎○▲での的中。素直に喜ぶべきところだが、結局本命サイドで決まったので配当は安い。ギリギリ取りガミを逃れたものの、わずか160円のプラスでマイナスを取り返すまでには至らず。4着のセンショウニシキがもう少し粘ってくれていたらワイドまで引っかかって、なんとかなったのに・・・。とはいうものの、負けが続いていたところなので予想としてしっかり当てられたことは良かった。(しっかりではなくヒヤヒヤものだったが)この勢いでなんとか残り重賞2つで負けを少しでも少なくしたい。
  今回収支 +160 (配当)5,960 (投入)5,800
  (今年度累計)-58.210
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次週も重賞、4週連続重賞の3週目、3月12日(日)は4歳5歳対抗戦重賞、ポプラ賞(BG3)が行われます。特段のことがない限り前日までには当欄で見解を書きます。そしてその次は20日(月・祝)いよいよ年度納めのばんえい記念です。
2017年3月4日土曜日
【はむ!のばんえい競馬重賞予想2017】第48回イレネー記念(3/5)
はむ!のばんえいコラム
ギャンブルについて。
前回の続きのような話です。世の中ではギャンブルと呼ばれるものがいろいろあります。少し整理してみましょう。
◎競馬(国、地方)、競輪(オートを含む)、競艇
国が法律で定め、国か地方公共団体等が実施する「公営ギャンブル」
依存度:中
○宝くじ類(宝くじ、サッカーくじなど)
いわゆる「富くじ」。当せん金に税金がかからない。
予想を伴わないのが原則だが、TOTOやロト、ナンバーズのように数字の選択権あり。
依存度:やや低
△遊技機(パチンコ、パチスロ)
ギャンブルとしては認められていないが、景品買い取りによる現金化を黙認し、事実上合法化。
依存度:やや高
☆カジノ(カジノ場でのスロット、ポーカー、バカラ、ルーレットその他ゲーム機など)
現在、日本では金を賭けるのは違法(一部合法化に向け審議中)。外国では合法が多い。
依存度:不明(おそらくその場に入り込めば、かなり高)
■株式、為替(FXなど)などの金融取引
あくまでも「投資」だが、最近はネット取引も可能で実は最大のギャンブルではないか?との声。
依存度:(長期的には)かなり高
×麻雀、ゴルフ、将棋、カードゲーム、サイコロゲーム(花札、チンチロリン、丁半など)
プレーすること自体、あるいは点数を計算するだけなら良いが、その結果をもっての金品のやりとりすることは違法。
×スポーツ(野球、相撲など)や選挙結果、受賞結果などの予想を行うこと。
予想するだけなら良いが、結果をもって金品のやりとりをすることは日本では違法。外国では公式に認められた機関がいわゆるブックメーカー方式として実施する場合がある。
×上記事項を、非公式の主催者や個人が胴元となって実施。
ノミ行為として固く禁止されている。
☆賭けるものが金品でない場合(図書券、人生、小指・・・など)
ここでのコメントは割愛。
ギャンブルとしての競馬のことを書くつもりが、訳わかんなくなってきたので、今回はこれまで。
さて、今週はいよいよ明け3歳のチャンピオン決定戦、イレネー記念です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえい明け3歳馬の頂点レース。ばんえいでは唯一顕著馬の名前がレース名となっており、ばんえいのG1レースの中でも格調が高い。ばんえいの馬たちはデビューしてまずはここを目指す。なお、4場開催時代から過去47回全て帯広で開催されている。過去10年では1番人気は(3,3,1,3)とまずまずだが、2番人気の馬が(6,2,1,1)とこちらの方が成績が良いのが興味深い。3番人気以下は昨年のフウジンライデンが8番人気で優勝したが、基本的には堅いところで収まる傾向だ。実績ではヤングチャンピオンシップよりナナカマド賞の勝ち馬の方がやや優勢。あと、両端枠は過去10年一度も連にすら絡んでいない。牝馬の優勝は過去に2度しかなく最近でも18年前のアーティガールまで遡る。
今年はホクショウムゲンという絶対的なエースがいるが、ナナカマド賞での障害ミスの例もあり、他の馬は当然つけいる隙を狙ってくるだろう。6割の勝率を誇る2番人気の馬が何になるかという部分も注目。ゴールドインパクト、ジェイワンといったあたりが実績上位。
各馬寸評:
1 ナカゼンガキタ:最後の切符を争った前走A-2戦で逃げ粘って勝ち、出走権をつかんだ。先行力が身上の馬だが、重賞黒ユリ賞では重馬場で力をそがれ厳しいレースを強いられた。今回は重量を背負い、強力な牡馬勢相手にどこまで自分のペースを作れるかが課題。障害そのものは上手で大崩れは少ない馬なのでなんとか食らいついていきたい。
2 ウンカイタイショウ:重賞初出走。やや小柄の馬体でデビューが遅れた上で非力さが見られた馬だが、持ち前の先行力と立ち回りの良さで勝ち星を重ねこの位置に上がって来た。8勝で2着は0回という成績はやはり勝負強さか。障害も安定している。あとは荷物が重くなった時にも先行力が生きるかどうか、あとスタミナ面でも若干の課題はある。
3 ゴールドインパクト:ナナカマド賞では有力視されながら障害でもたつき、ヤングチャンピオンシップでは予選の十勝産駒特別で惜敗、その他のレースでは堅実な走りで常に上位を占めており、4着以下はわずか2回。障害は本来苦手ではない。やはり主戦ジョッキーで初重賞を目指す若手の渡来騎手の手綱さばきがポイントとなりそう。思い切った騎乗を期待したい。
4 キタノミサキ:重賞黒ユリ賞では最後方から脅威の追い込みで人気薄を快勝。牝馬チャンピオンとなった。障害が課題の馬のように思われたが、崩れてしまうことはなく、焦らずじっくり攻めれば上がっていける。一旦越えられれば最後まで走り切れる粘りもあるので、降りた位置もポイントになりそう。前半置いて行かれないようにはしたい。
5 ゴールデンフウジン:世代最初の重賞ナナカマド賞の勝ち馬。とにかくこの馬は障害の出来不出来で成績がガラリと変わる。ナナカマド賞では大外枠から勢いよく越え人気薄を勝利したが、その後は障害を越えられず大きく遅れを取るレースが続いた。一旦坂を降りれば切れ味は抜群なだけに、ペースが落ち着く今回の条件では変わり身を見せるチャンスはある。
6 ジェイワン:父は重賞最多勝のカネサブラック、母はオークスなどを勝っているウィナーサマーと両血。ナナカマド賞2着、ヤングチャンピオンシップ3着と常に好走しており、4着以下がわずか1回と成績が安定している。障害もじっくり越えていくタイプで、走りも安定。ただ詰めの甘さが見られそこが唯一の弱点か。ペースが落ち着いてくれば力を出せそう。
7 カネサスペシャル:重賞ヤングチャンピオンシップ2着の成績が光る。本来は先行して力を出せる馬だが、さらに速い馬たちについて行って力負けすることがあった。しかしYCやその予選の北央産駒特別では速いペースに惑わされずじっくり構えて他馬を押さえる形なった。このように自分の形に持ち込めれば、持ち前の粘りを発揮して上位食い込みは十分可能。
8 ミノルシャープ:重賞はナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップといずれも積極策を取って5着に粘り込んだ。以降は今回の出走権を得るためのレースが続き善戦したものの勝ちきれなかった。なんとか回避馬が出て繰り上げ出走にこじつけた。最近は先行策を取ることが多いが、本来は自在に立ち回れるタイプで崩れも少ない。自分のペースに持ち込みたい。
9 ホクショウムゲン:世代ランクナンバー1。ヤングチャンピオンシップ勝ちなど、勝つときは他を寄せ付けない強さを見せる。馬格も立派。しかし思わぬ障害のミスが出たり、前走はハンデ差と重馬場でゴール前ストップするなど、不安要素はないわけではない。今回は定量戦でもあり、力どおり走れれば勝つ確率は高いが、他馬を意識するような展開になるとどうか。
10 センショウニシキ:重賞ヤングチャンピオンシップでは穴人気したが速いペースに巻き込まれて4着、その前の南北海道産駒特別では鋭い伸びで勝利している。デビュー時は非力であったが徐々に力を付けてきた。障害は勢いよりも力を入れてじっくり上がっていくタイプで。ペースがゆったりした方が力を出せそう。力勝負の接戦になれば強みを発揮するかも。
まとめ:
予想を難しくしているのが、ホクショウムゲンのデキ。力も風格も別格だが、時々ポカがある。無敗で臨んだナナカマド賞ではミスで着外、ヤングチャンピオンシップでも怪しい動きだったが自慢の末脚でカバーした。前走でもハンデ差があったとはいえ最後でストップするなど、不安材料は探せば次々出てくる。このあたりが非の打ち所がなかった2年前のセンゴクエースとは違うところ。しかし今回は格調高いG1イレネー記念。定量戦で各馬未経験の重量。そんな中出走メンバーを並べるとやはりこの馬はスケールが違う。落ち着いて走れればやはり力は上。逆に言うと不安材料で人気が下がるなら絶好の買い時と見る。本命視。続く2番手は有力2頭の争いだが、当欄ではジェイワンの安定性の方を取りたい。勝ちきれない面はあるが、重量が増えた方がしっかり走れそう。障害も上手い。ムゲンにミスがあった場合は頭もあり得る。そしてゴールドインパクト。3番手に上げたが全く差はない。重賞では苦い思いをしてきたが、それ以降も堅実な走りを見せており粘り出てきている。後は騎手次第というところ。
上述の3頭が力では抜けているが、展開次第で当然割って入る馬もいるだろう。そうするとやはり続く馬というより一発のある馬の方を狙いたくなる。ナナカマド賞馬のゴールデンフウジン。障害がネックで近走成績が振るわないが、障害を越えれば鋭い脚がある。ナナカマド賞の勝ち馬は善戦する傾向にあり、今回穴候補として狙ってみたい。あとは、繰り上げ出走で幸運をつかんだミノルシャープは自在な立ち回りと切れ味が身上でペースが乱れれば突っ込みも。重量戦で力を発揮できそうなセンショウニシキあたりも前が止まるような展開になった時に、最後の切符をつかんでやってきた牝馬のナカゼンガキタも粘りが身上で他馬が苦しむような展開になれば見せ場まではあるか。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
ここまで負けているのだから逆に失うものはないはず。今回は上位馬が力の抜けており基本的には絞れると思う。変に色気を出していろいろ買いすぎないようにしたい。基本はホクショウムゲンだが、障害ミスなどに備えて、ジェイワンあたりを押さえに。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
馬複 9=6 1,000円 9=3 3=6 各500円 9=5,8 各300円
三連単 9→6,3,5→6,3,5,8 合計9通り 各100円
三連単(追加) 9→6,3→6,3,5,8,10,7 合計10通り 各100円
三連単(追加)6→9,3→9,3,5,8 合計6通り 100円
(はむ!のワイドで勝負!)
ワイド 8=9,6,3,10 10=9,6,3 合計7点 100円
合計5,800円で勝負!
今回の結果と回顧は、2,3日後にはアップします。
ギャンブルについて。
前回の続きのような話です。世の中ではギャンブルと呼ばれるものがいろいろあります。少し整理してみましょう。
◎競馬(国、地方)、競輪(オートを含む)、競艇
国が法律で定め、国か地方公共団体等が実施する「公営ギャンブル」
依存度:中
○宝くじ類(宝くじ、サッカーくじなど)
いわゆる「富くじ」。当せん金に税金がかからない。
予想を伴わないのが原則だが、TOTOやロト、ナンバーズのように数字の選択権あり。
依存度:やや低
△遊技機(パチンコ、パチスロ)
ギャンブルとしては認められていないが、景品買い取りによる現金化を黙認し、事実上合法化。
依存度:やや高
☆カジノ(カジノ場でのスロット、ポーカー、バカラ、ルーレットその他ゲーム機など)
現在、日本では金を賭けるのは違法(一部合法化に向け審議中)。外国では合法が多い。
依存度:不明(おそらくその場に入り込めば、かなり高)
■株式、為替(FXなど)などの金融取引
あくまでも「投資」だが、最近はネット取引も可能で実は最大のギャンブルではないか?との声。
依存度:(長期的には)かなり高
×麻雀、ゴルフ、将棋、カードゲーム、サイコロゲーム(花札、チンチロリン、丁半など)
プレーすること自体、あるいは点数を計算するだけなら良いが、その結果をもっての金品のやりとりすることは違法。
×スポーツ(野球、相撲など)や選挙結果、受賞結果などの予想を行うこと。
予想するだけなら良いが、結果をもって金品のやりとりをすることは日本では違法。外国では公式に認められた機関がいわゆるブックメーカー方式として実施する場合がある。
×上記事項を、非公式の主催者や個人が胴元となって実施。
ノミ行為として固く禁止されている。
☆賭けるものが金品でない場合(図書券、人生、小指・・・など)
ここでのコメントは割愛。
ギャンブルとしての競馬のことを書くつもりが、訳わかんなくなってきたので、今回はこれまで。
さて、今週はいよいよ明け3歳のチャンピオン決定戦、イレネー記念です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第48回イレネー記念(BG1) (2017年3月5日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
1 | ナカゼンガキタ | 牝3 | 670 | 島津新 | 小北栄 | 鹿毛 先 父 タケタカラニシキ | |
2 | ウンカイタイショウ | 牡3 | 690 | 赤塚健 | 久田守 | 青毛 逃 父 ウンカイ | |
▲ | 3 | ゴールドインパクト | 牡3 | 690 | 渡来心 | 久田守 | 栗毛 先 父 ヒカルイットウセイ |
4 | キタノミサキ | 牝3 | 670 | 長澤幸 | 服部義 | 青毛 追 父 キタノイチオク | |
△ | 5 | ゴールデンフウジン | 牡3 | 690 | 西将太 | 岩本利 | 青毛 差 父 ニシキダイジン |
○ | 6 | ジェイワン | 牡3 | 690 | 松田道 | 槻舘重 | 鹿毛 先 父 カネサブラック |
7 | カネサスペシャル | 牡3 | 690 | 大河和 | 村上慎 | 青毛 差 父 アサヒセンショウ | |
注 | 8 | ミノルシャープ | 牡3 | 690 | 阿部武 | 大友人 | 鹿毛 差 父 キングシャープ |
◎ | 9 | ホクショウムゲン | 牡3 | 690 | 鈴木恵 | 服部義 | 鹿毛 逃 父 マックスセンプー |
10 | センショウニシキ | 牡3 | 690 | 藤本匠 | 岩本利 | 鹿毛 先 父 ニシキダイジン |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえい明け3歳馬の頂点レース。ばんえいでは唯一顕著馬の名前がレース名となっており、ばんえいのG1レースの中でも格調が高い。ばんえいの馬たちはデビューしてまずはここを目指す。なお、4場開催時代から過去47回全て帯広で開催されている。過去10年では1番人気は(3,3,1,3)とまずまずだが、2番人気の馬が(6,2,1,1)とこちらの方が成績が良いのが興味深い。3番人気以下は昨年のフウジンライデンが8番人気で優勝したが、基本的には堅いところで収まる傾向だ。実績ではヤングチャンピオンシップよりナナカマド賞の勝ち馬の方がやや優勢。あと、両端枠は過去10年一度も連にすら絡んでいない。牝馬の優勝は過去に2度しかなく最近でも18年前のアーティガールまで遡る。
今年はホクショウムゲンという絶対的なエースがいるが、ナナカマド賞での障害ミスの例もあり、他の馬は当然つけいる隙を狙ってくるだろう。6割の勝率を誇る2番人気の馬が何になるかという部分も注目。ゴールドインパクト、ジェイワンといったあたりが実績上位。
各馬寸評:
1 ナカゼンガキタ:最後の切符を争った前走A-2戦で逃げ粘って勝ち、出走権をつかんだ。先行力が身上の馬だが、重賞黒ユリ賞では重馬場で力をそがれ厳しいレースを強いられた。今回は重量を背負い、強力な牡馬勢相手にどこまで自分のペースを作れるかが課題。障害そのものは上手で大崩れは少ない馬なのでなんとか食らいついていきたい。
2 ウンカイタイショウ:重賞初出走。やや小柄の馬体でデビューが遅れた上で非力さが見られた馬だが、持ち前の先行力と立ち回りの良さで勝ち星を重ねこの位置に上がって来た。8勝で2着は0回という成績はやはり勝負強さか。障害も安定している。あとは荷物が重くなった時にも先行力が生きるかどうか、あとスタミナ面でも若干の課題はある。
3 ゴールドインパクト:ナナカマド賞では有力視されながら障害でもたつき、ヤングチャンピオンシップでは予選の十勝産駒特別で惜敗、その他のレースでは堅実な走りで常に上位を占めており、4着以下はわずか2回。障害は本来苦手ではない。やはり主戦ジョッキーで初重賞を目指す若手の渡来騎手の手綱さばきがポイントとなりそう。思い切った騎乗を期待したい。
4 キタノミサキ:重賞黒ユリ賞では最後方から脅威の追い込みで人気薄を快勝。牝馬チャンピオンとなった。障害が課題の馬のように思われたが、崩れてしまうことはなく、焦らずじっくり攻めれば上がっていける。一旦越えられれば最後まで走り切れる粘りもあるので、降りた位置もポイントになりそう。前半置いて行かれないようにはしたい。
5 ゴールデンフウジン:世代最初の重賞ナナカマド賞の勝ち馬。とにかくこの馬は障害の出来不出来で成績がガラリと変わる。ナナカマド賞では大外枠から勢いよく越え人気薄を勝利したが、その後は障害を越えられず大きく遅れを取るレースが続いた。一旦坂を降りれば切れ味は抜群なだけに、ペースが落ち着く今回の条件では変わり身を見せるチャンスはある。
6 ジェイワン:父は重賞最多勝のカネサブラック、母はオークスなどを勝っているウィナーサマーと両血。ナナカマド賞2着、ヤングチャンピオンシップ3着と常に好走しており、4着以下がわずか1回と成績が安定している。障害もじっくり越えていくタイプで、走りも安定。ただ詰めの甘さが見られそこが唯一の弱点か。ペースが落ち着いてくれば力を出せそう。
7 カネサスペシャル:重賞ヤングチャンピオンシップ2着の成績が光る。本来は先行して力を出せる馬だが、さらに速い馬たちについて行って力負けすることがあった。しかしYCやその予選の北央産駒特別では速いペースに惑わされずじっくり構えて他馬を押さえる形なった。このように自分の形に持ち込めれば、持ち前の粘りを発揮して上位食い込みは十分可能。
8 ミノルシャープ:重賞はナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップといずれも積極策を取って5着に粘り込んだ。以降は今回の出走権を得るためのレースが続き善戦したものの勝ちきれなかった。なんとか回避馬が出て繰り上げ出走にこじつけた。最近は先行策を取ることが多いが、本来は自在に立ち回れるタイプで崩れも少ない。自分のペースに持ち込みたい。
9 ホクショウムゲン:世代ランクナンバー1。ヤングチャンピオンシップ勝ちなど、勝つときは他を寄せ付けない強さを見せる。馬格も立派。しかし思わぬ障害のミスが出たり、前走はハンデ差と重馬場でゴール前ストップするなど、不安要素はないわけではない。今回は定量戦でもあり、力どおり走れれば勝つ確率は高いが、他馬を意識するような展開になるとどうか。
10 センショウニシキ:重賞ヤングチャンピオンシップでは穴人気したが速いペースに巻き込まれて4着、その前の南北海道産駒特別では鋭い伸びで勝利している。デビュー時は非力であったが徐々に力を付けてきた。障害は勢いよりも力を入れてじっくり上がっていくタイプで。ペースがゆったりした方が力を出せそう。力勝負の接戦になれば強みを発揮するかも。
まとめ:
予想を難しくしているのが、ホクショウムゲンのデキ。力も風格も別格だが、時々ポカがある。無敗で臨んだナナカマド賞ではミスで着外、ヤングチャンピオンシップでも怪しい動きだったが自慢の末脚でカバーした。前走でもハンデ差があったとはいえ最後でストップするなど、不安材料は探せば次々出てくる。このあたりが非の打ち所がなかった2年前のセンゴクエースとは違うところ。しかし今回は格調高いG1イレネー記念。定量戦で各馬未経験の重量。そんな中出走メンバーを並べるとやはりこの馬はスケールが違う。落ち着いて走れればやはり力は上。逆に言うと不安材料で人気が下がるなら絶好の買い時と見る。本命視。続く2番手は有力2頭の争いだが、当欄ではジェイワンの安定性の方を取りたい。勝ちきれない面はあるが、重量が増えた方がしっかり走れそう。障害も上手い。ムゲンにミスがあった場合は頭もあり得る。そしてゴールドインパクト。3番手に上げたが全く差はない。重賞では苦い思いをしてきたが、それ以降も堅実な走りを見せており粘り出てきている。後は騎手次第というところ。
上述の3頭が力では抜けているが、展開次第で当然割って入る馬もいるだろう。そうするとやはり続く馬というより一発のある馬の方を狙いたくなる。ナナカマド賞馬のゴールデンフウジン。障害がネックで近走成績が振るわないが、障害を越えれば鋭い脚がある。ナナカマド賞の勝ち馬は善戦する傾向にあり、今回穴候補として狙ってみたい。あとは、繰り上げ出走で幸運をつかんだミノルシャープは自在な立ち回りと切れ味が身上でペースが乱れれば突っ込みも。重量戦で力を発揮できそうなセンショウニシキあたりも前が止まるような展開になった時に、最後の切符をつかんでやってきた牝馬のナカゼンガキタも粘りが身上で他馬が苦しむような展開になれば見せ場まではあるか。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
ここまで負けているのだから逆に失うものはないはず。今回は上位馬が力の抜けており基本的には絞れると思う。変に色気を出していろいろ買いすぎないようにしたい。基本はホクショウムゲンだが、障害ミスなどに備えて、ジェイワンあたりを押さえに。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
馬複 9=6 1,000円 9=3 3=6 各500円 9=5,8 各300円
三連単 9→6,3,5→6,3,5,8 合計9通り 各100円
三連単(追加) 9→6,3→6,3,5,8,10,7 合計10通り 各100円
三連単(追加)6→9,3→9,3,5,8 合計6通り 100円
(はむ!のワイドで勝負!)
ワイド 8=9,6,3,10 10=9,6,3 合計7点 100円
合計5,800円で勝負!
今回の結果と回顧は、2,3日後にはアップします。
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