前回に引き続き異常気象の話題からしなければなりません。西日本豪雨の傷跡も癒えない中、今度は東日本や西日本を中心に猛暑、観測史上最高気温を更新するなど異常な気象が続いています。この傾向は世界的なものだそうで、世界各地で熱波による被害などが出ているようです。また北極圏の氷も溶け出しているとか。いよいよ地球規模での温暖化は進んでいるのでしょうか。一方、これを書いている間にも台風12号が日本列島を狙っています。これ以上被害のないことを祈りたいものです。
話は変わって、日本でもモータリゼーション時代の少し前までは、馬が、田畑を耕したり、車を引っ張ったり、あるいは人を運んだりと馬が人間の生活の力になっていました。ことさらばん馬は北海道で荒れた土地を耕し畑にするなど開拓の一翼を担っていました。今やそれらは便利で強力な機械がやってくれていますが、それらは少なからず資源を消費し温暖化ガスをまき散らしています。そのうち限界がくるでしょう。その時もう一度彼ら(馬)の出番が来るかもしれません。というわけで、そういう思いを片隅に競馬を楽しんでいきたいものです。(強引に競馬に持って行く)
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第43回ばんえい大賞典(BG3) (2018年7月29日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
△ | 1 | ジェイコマンダー | 牡3 | 670 | 西将太 | 槻舘重 | 青毛 差 |
▲ | 2 | キタノユウジロウ | 牡3 | 680 | 松田道 | 村上慎 | 栗毛 差 |
○ | 3 | オレワチャンピオン | 牡3 | 680 | 鈴木恵 | 中島敏 | 栗毛 逃 |
注 | 4 | アアモンドグンシン | セン3 | 670 | 阿部武 | 小林長 | 鹿毛 逃 |
5 | ミノルシンザン | 牡3 | 670 | 藤野俊 | 大友人 | 鹿毛 先 | |
6 | キンツルモリウチ | 牡3 | 670 | 西謙一 | 西康幸 | 芦毛 先 | |
7 | コウシュハレガシー | 牡3 | 670 | 菊池一 | 平田義 | 栗毛 差 | |
◎ | 8 | ハマノダイマオー | 牡3 | 670 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 先 |
9 | フナノダイヤモンド | 牡3 | 670 | 船山蔵 | 松井浩 | 栗毛 追 |
「ばんえい大賞典」の概要と傾向
競馬では一般的に馬の能力を推し量るのに3歳時が最も適当な時期と言われ、中央でも地方でもあるいは海外でもほとんどに3歳3冠レースいわゆるクラシックが組まれている。ばんえいの場合はまだまだ未熟な年齢である上に、他にも2歳時や4歳になってからでも別に3冠レースがあるため、若干要素は違うものの、やはり3歳時の活躍が後に実績になって残ることもあり、各馬しのぎを削っていく。
過去10年の傾向を見ると1番人気は(1,1,1,7)、目下9連敗中と非常に厳しい。一方で2番人気は(4,0,3,3)と一応4勝している。下位人気も昨年のカネサスペシャルが8番人気で勝ったようにチャンスはある。3連単導入後の7年で6回が万馬券とかなりの波乱傾向。イレネー記念馬の優勝はゼロ。一方、前月に行われる前哨戦の特別戦とかちダービーの勝ち馬が4勝しており、実績より勢いか。もしかしてこのあたりが3歳世代の節目となっているのかもしれない。
今回のみどころ
今年のこの世代はまさに大混戦模様。レースごとに勝ち馬が変わる。2歳時の実績馬に対して、最近著しく伸びてきた馬が入り交じる。実績面ではヤングチャンピオンシップを勝ったオレワチャンピオンが上位。(イレネー記念馬のカネサダイマオー、重賞2勝の牝馬ミスタカシマは出走していない。)これに対し、目下6連勝のアアモンドグンシンら上がり馬が絡みどのような展開になるのか。なお、先週からソリのズリ金の取り替えなどが行われたことにより非常に時計がかかっていることにも留意。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 ジェイコマンダー:2歳時はトップを行っていた時期もあったが、荷物が重くなるにつれ障害に課題が出た。しかしナナカマド賞3着、YC2着の実績。障害さえ切ってくれば持ち前のスピードと切れ味で前に接近することは十分可能。
2 キタノユウジロウ:唯一出走した重賞イレネー記念では直線で一旦先頭に立つ見せ場を作っての2着。勢いがあったが、ここにきてやや置かれている傾向。切れ味のある脚と自在の立ち回りが持ち前で、荷物が重くなれば巻き返しも。
3 オレワチャンピオン:2歳時は世代トップを走っていた。暮れのヤングCでは持ち前の先行力と粘りで重賞制覇。しかしイレネー記念ではリードを守り切れず、その後もスタミナ面で苦しんでいる。馬体が戻っていることがカギ。
4 アアモンドグンシン:今シーズンに入って素質開花。前哨戦の世代特別戦を破竹の勢いで連勝、自己条件でも強い古馬勢と渡り合っている。元は障害が得意でなかったが、積極的に攻めて行くようになり、本領を発揮。荷物は未知数。
5 ミノルシンザン:2歳時は馬自体が未完成で特別戦にも出走できなかったが、今シーズンに入り急成長。勝ち星を重ね、初の重賞出走にこぎつけた。先行力と障害力があり父親譲りの最後の粘りもある。重い荷物への対応は未知数。
6 キンツルモリウチ:激しい出走権争いの末、回避馬もいたこともあり最後の切符を手にしてきた。YC4着、イレネー記念6着と重賞経験あり。先行力がモットーで障害も得意。しかし切れ味が今一つ、接戦に持ち込まれると甘い面も。
7 コウシュハレガシー:1歳上のダービー馬メジロゴーリキの弟ということで対比されるが、こちらは華奢なタイプ。しかしレースセンスは良く自在に相手に合わせた走りができ切れ味もある。YC3着など重賞でも好走。障害もこなせる。
8 ハマノダイマオー:デビュー当初から上位を争っていたが、イレネー記念で大敗するなど力を発揮できない時も多かった。しかしそれ以降は立て直し好走している。相手なりに走れて障害もまず良い方だが鋭さはなく勝ちきれない面がある。
9 フナノダイヤモンド:最後の出走権争いを勝ち抜いてきた。デビュー当初は力不足でレースにならないほどだったが、徐々に力を付けてきた。スタートダッシュがこの馬の特徴。障害を降りてからの切れ味も鋭い。中間しっかり走れれば。
【はむ!の見解まとめ】
クラシック第1弾と言いながら前述のように荒れる傾向のレース。特に1番人気の信頼度が低い。その1番人気にどの馬がなるか、今年は蓋を開けてみないとわからないものの、トライアルを連勝するなど勢いがあるアアモンドグンシンが人気しそうな気配。確かに特別戦3勝(うちトライアル2勝)を含む破竹の6連勝で、いずれも他馬を引き離す非常に強い勝ち方で勝利しており、馬体も成長して力を付けていることは間違いない。しかし、連勝は軽馬場によるものでハンデももらっている。先週からソリのズリ金交換でレース傾向がガラリと変わっており、時計のかかるレースでどこまでやれるのか、そして1番人気が不利というこのレースのジンクスにも留意したい。そこで当欄では、この馬をあえて危険な人気馬ととらえ、他にこのレースの条件に適していると思われる馬を探してみたい。そこで重賞2勝の牝馬ミスタカシマに注目していたが、主戦騎手が騎乗できないこともあってか回避、しかし他にも力のありそうな馬はいる。その中で◎(8)ハマノダイマオーは、目立たないがトライアルでハンデを課されながらいずれも2着、勝ち味に遅い部分はあったが、障害力と先行力で確実に上位争いに食い込んでくる。接戦にも強く、勝ちきれるかどうかはともかく軸としては十分柱になりうるのではないか。ということでこの馬を本命に持ってきた。対抗にはやはり出走メンバー中唯一の重賞勝ち馬○(3)オレワチャンピオン。今シーズンは未勝利だが戦ってきた相手やハンデが違う。地力があり、鈴木騎手のしっかりした手綱捌きで先行逃げ切りの場面も想像される。重馬場なら▲(2)キタノユウジロウが面白い。イレネー記念2着の実績馬。今シーズンはハンデ差が重く成績は上がっていないものの、末の切れ味は確かなものがある。10kgのハンデ差がポイントだが時計がかかれば浮上も。さらには、障害さえ切れれば鋭い追い込みの脚を持つ△(1)ジェイコマンダーもそろそろ大駆けのチャンス。有力馬を挙げていくと注(4)アアモンドグンシンも簡単にはいかないことが考えられ、印を軽くした。他には、兄メジロゴーリキのように大レースに強そうな(7)コウシュハレガシー、ダッシュが決まった時の(9)フナノダイヤモンドあたりが気になるところだが、どのあたりまで絞っていけるかもカギ。
はむ!の馬券狙いどころ:
今年も既にマイナス街道に入りかけてはいるものの、まだまだシーズン序盤。ここで攻めていかなきゃ、無難にいってもハズレるときはハズレるし、当たっても取りガミというのが続く。ということで少なくとも予想では攻めているつもり、あとはいかにうまく馬券を買うかだ。
今回は非常に難しいので枠複などを多めに。トライアルを含め連勝中のグンシンをどう見るかがポイント、当欄では少し疑っていきたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 8,3,2BOX 合計6通り 各100円
8→3,2,1,4→3,2,1,4,7 合計16通り 各100円
枠複 8,3,2,1BOX 合計6通り 各300円
合計 4,000円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 8 500円
ワイド 1=8,3,2,7 7=8,2,2 合計7点 各100円
合計 1,200円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。