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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2018年7月28日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第43回ばんえい大賞典(7/29)

異常気象2
  前回に引き続き異常気象の話題からしなければなりません。西日本豪雨の傷跡も癒えない中、今度は東日本や西日本を中心に猛暑、観測史上最高気温を更新するなど異常な気象が続いています。この傾向は世界的なものだそうで、世界各地で熱波による被害などが出ているようです。また北極圏の氷も溶け出しているとか。いよいよ地球規模での温暖化は進んでいるのでしょうか。一方、これを書いている間にも台風12号が日本列島を狙っています。これ以上被害のないことを祈りたいものです。
  話は変わって、日本でもモータリゼーション時代の少し前までは、馬が、田畑を耕したり、車を引っ張ったり、あるいは人を運んだりと馬が人間の生活の力になっていました。ことさらばん馬は北海道で荒れた土地を耕し畑にするなど開拓の一翼を担っていました。今やそれらは便利で強力な機械がやってくれていますが、それらは少なからず資源を消費し温暖化ガスをまき散らしています。そのうち限界がくるでしょう。その時もう一度彼ら(馬)の出番が来るかもしれません。というわけで、そういう思いを片隅に競馬を楽しんでいきたいものです。(強引に競馬に持って行く)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第43回ばんえい大賞典(BG3)
(2018年7月29日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ジェイコマンダー 牡3 670 西将太 槻舘重 青毛 差
キタノユウジロウ 牡3 680 松田道 村上慎 栗毛 差
オレワチャンピオン 牡3 680 鈴木恵 中島敏 栗毛 逃
アアモンドグンシン セン3 670 阿部武 小林長 鹿毛 逃
  ミノルシンザン 牡3 670 藤野俊 大友人 鹿毛 先
  キンツルモリウチ 牡3 670 西謙一 西康幸 芦毛 先
  コウシュハレガシー 牡3 670 菊池一 平田義 栗毛 差
ハマノダイマオー 牡3 670 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
  フナノダイヤモンド 牡3 670 船山蔵 松井浩 栗毛 追
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい大賞典」の概要と傾向
  競馬では一般的に馬の能力を推し量るのに3歳時が最も適当な時期と言われ、中央でも地方でもあるいは海外でもほとんどに3歳3冠レースいわゆるクラシックが組まれている。ばんえいの場合はまだまだ未熟な年齢である上に、他にも2歳時や4歳になってからでも別に3冠レースがあるため、若干要素は違うものの、やはり3歳時の活躍が後に実績になって残ることもあり、各馬しのぎを削っていく。
  過去10年の傾向を見ると1番人気は(1,1,1,7)、目下9連敗中と非常に厳しい。一方で2番人気は(4,0,3,3)と一応4勝している。下位人気も昨年のカネサスペシャルが8番人気で勝ったようにチャンスはある。3連単導入後の7年で6回が万馬券とかなりの波乱傾向。イレネー記念馬の優勝はゼロ。一方、前月に行われる前哨戦の特別戦とかちダービーの勝ち馬が4勝しており、実績より勢いか。もしかしてこのあたりが3歳世代の節目となっているのかもしれない。
今回のみどころ
  今年のこの世代はまさに大混戦模様。レースごとに勝ち馬が変わる。2歳時の実績馬に対して、最近著しく伸びてきた馬が入り交じる。実績面ではヤングチャンピオンシップを勝ったオレワチャンピオンが上位。(イレネー記念馬のカネサダイマオー、重賞2勝の牝馬ミスタカシマは出走していない。)これに対し、目下6連勝のアアモンドグンシンら上がり馬が絡みどのような展開になるのか。なお、先週からソリのズリ金の取り替えなどが行われたことにより非常に時計がかかっていることにも留意。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ジェイコマンダー:2歳時はトップを行っていた時期もあったが、荷物が重くなるにつれ障害に課題が出た。しかしナナカマド賞3着、YC2着の実績。障害さえ切ってくれば持ち前のスピードと切れ味で前に接近することは十分可能。
 2 キタノユウジロウ:唯一出走した重賞イレネー記念では直線で一旦先頭に立つ見せ場を作っての2着。勢いがあったが、ここにきてやや置かれている傾向。切れ味のある脚と自在の立ち回りが持ち前で、荷物が重くなれば巻き返しも。
 3 オレワチャンピオン:2歳時は世代トップを走っていた。暮れのヤングCでは持ち前の先行力と粘りで重賞制覇。しかしイレネー記念ではリードを守り切れず、その後もスタミナ面で苦しんでいる。馬体が戻っていることがカギ。
 4 アアモンドグンシン:今シーズンに入って素質開花。前哨戦の世代特別戦を破竹の勢いで連勝、自己条件でも強い古馬勢と渡り合っている。元は障害が得意でなかったが、積極的に攻めて行くようになり、本領を発揮。荷物は未知数。
 5 ミノルシンザン:2歳時は馬自体が未完成で特別戦にも出走できなかったが、今シーズンに入り急成長。勝ち星を重ね、初の重賞出走にこぎつけた。先行力と障害力があり父親譲りの最後の粘りもある。重い荷物への対応は未知数。
 6 キンツルモリウチ:激しい出走権争いの末、回避馬もいたこともあり最後の切符を手にしてきた。YC4着、イレネー記念6着と重賞経験あり。先行力がモットーで障害も得意。しかし切れ味が今一つ、接戦に持ち込まれると甘い面も。
 7 コウシュハレガシー:1歳上のダービー馬メジロゴーリキの弟ということで対比されるが、こちらは華奢なタイプ。しかしレースセンスは良く自在に相手に合わせた走りができ切れ味もある。YC3着など重賞でも好走。障害もこなせる。
 8 ハマノダイマオー:デビュー当初から上位を争っていたが、イレネー記念で大敗するなど力を発揮できない時も多かった。しかしそれ以降は立て直し好走している。相手なりに走れて障害もまず良い方だが鋭さはなく勝ちきれない面がある。
 9 フナノダイヤモンド:最後の出走権争いを勝ち抜いてきた。デビュー当初は力不足でレースにならないほどだったが、徐々に力を付けてきた。スタートダッシュがこの馬の特徴。障害を降りてからの切れ味も鋭い。中間しっかり走れれば。

【はむ!の見解まとめ】
  クラシック第1弾と言いながら前述のように荒れる傾向のレース。特に1番人気の信頼度が低い。その1番人気にどの馬がなるか、今年は蓋を開けてみないとわからないものの、トライアルを連勝するなど勢いがあるアアモンドグンシンが人気しそうな気配。確かに特別戦3勝(うちトライアル2勝)を含む破竹の6連勝で、いずれも他馬を引き離す非常に強い勝ち方で勝利しており、馬体も成長して力を付けていることは間違いない。しかし、連勝は軽馬場によるものでハンデももらっている。先週からソリのズリ金交換でレース傾向がガラリと変わっており、時計のかかるレースでどこまでやれるのか、そして1番人気が不利というこのレースのジンクスにも留意したい。そこで当欄では、この馬をあえて危険な人気馬ととらえ、他にこのレースの条件に適していると思われる馬を探してみたい。そこで重賞2勝の牝馬ミスタカシマに注目していたが、主戦騎手が騎乗できないこともあってか回避、しかし他にも力のありそうな馬はいる。その中で◎(8)ハマノダイマオーは、目立たないがトライアルでハンデを課されながらいずれも2着、勝ち味に遅い部分はあったが、障害力と先行力で確実に上位争いに食い込んでくる。接戦にも強く、勝ちきれるかどうかはともかく軸としては十分柱になりうるのではないか。ということでこの馬を本命に持ってきた。対抗にはやはり出走メンバー中唯一の重賞勝ち馬○(3)オレワチャンピオン。今シーズンは未勝利だが戦ってきた相手やハンデが違う。地力があり、鈴木騎手のしっかりした手綱捌きで先行逃げ切りの場面も想像される。重馬場なら▲(2)キタノユウジロウが面白い。イレネー記念2着の実績馬。今シーズンはハンデ差が重く成績は上がっていないものの、末の切れ味は確かなものがある。10kgのハンデ差がポイントだが時計がかかれば浮上も。さらには、障害さえ切れれば鋭い追い込みの脚を持つ△(1)ジェイコマンダーもそろそろ大駆けのチャンス。有力馬を挙げていくと注(4)アアモンドグンシンも簡単にはいかないことが考えられ、印を軽くした。他には、兄メジロゴーリキのように大レースに強そうな(7)コウシュハレガシー、ダッシュが決まった時の(9)フナノダイヤモンドあたりが気になるところだが、どのあたりまで絞っていけるかもカギ。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今年も既にマイナス街道に入りかけてはいるものの、まだまだシーズン序盤。ここで攻めていかなきゃ、無難にいってもハズレるときはハズレるし、当たっても取りガミというのが続く。ということで少なくとも予想では攻めているつもり、あとはいかにうまく馬券を買うかだ。
  今回は非常に難しいので枠複などを多めに。トライアルを含め連勝中のグンシンをどう見るかがポイント、当欄では少し疑っていきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8,3,2BOX 合計6通り 各100円
      8→3,2,1,4→3,2,1,4,7 合計16通り 各100円
  枠複 8,3,2,1BOX 合計6通り 各300円
  合計 4,000円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 8 500円
  ワイド 1=8,3,2,7 7=8,2,2 合計7点 各100円
  合計 1,200円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

2018年7月16日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第26回北斗賞(7/15)

ばんえい重賞レース回顧
第26回北斗賞(BG3)-2018年7月15日-10R 200m直 曇 1.9%
  1着○(8)コウシュハウンカイ(藤本匠) 1分41秒9
  2着▲(5)マルミゴウカイ
  3着 (1)フジダイビクトリー
   単勝 8 210円(1番人気) 馬複 5-8 1,500円 三連単 8-5-1 15,050円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬重賞の一戦、第26回北斗賞は、1番人気のコウシュハウンカイが障害2,3番手から残り10mで逆転し差し切り勝ち。オッズパーク杯に続いて今季重賞2勝目、通算9勝目。藤本匠騎手はこのレースは10年ぶり2勝目、重賞は通算66勝目。

レース振り返り
  この日は朝から雨で、午後は小降りとなったものの、馬場としてはかなりの軽い馬場でこの日の2歳戦Aクラスでは1分10秒を切る速い時計が出ていた。
  レースは序盤から各馬勢いを付けダッシュ。有力馬はほぼ横一戦で進んだものの、第1障害時点で数頭はやや後方に置かれた形となった。第1障害を越えてからは軽馬場を生かしてキサラキクが果敢に先頭を行く。これをマルミゴウカイが追い、コウシュハウンカイ、フジダイビクトリーがついて行く展開。キサラキクは第1,2障害の8分目まで刻まずに行き、第2障害手前も先頭へ、ここまで46秒。これらについて行った3頭が続く。そして、後続の馬たちが到着するころにはキサラキクから第2障害に挑戦。天板近くまで上げたが9分どころでストップ。ほぼ同時に挑戦していたフジダイビクトリーと一呼吸置いて続いたマルミゴウカイとコウシュハウンカイが続いて障害に挑戦し、これらはひと腰でクリア、その中でマルミゴウカイが一瞬の切れ味で先頭へ、フジダイビクトリーとコウシュハウンカイが並んで追う。後方はキサラキクがなんとか障害を越え、その後にトレジャーハンターそしてオレノココロがやや躓きかけながら障害を越えていった。センゴクエースはさらにその後ろでふた腰かけで障害を越えた。その時点で先頭のマルミゴウカイは残り30m地点で1馬身半くらいのリード。しかしそこからじわじわとコウシュハウンカイが前に迫り、残り20mで半馬身差くらいまで詰め寄り、残り10mでかわし先頭へ、マルミゴウカイも粘るがコウシュハウンカイの勢いが勝り、そのままゴール。最後はソリ一つ分くらいのリード。マルミゴウカイが2着に入り、3着争いは、フジダイビクトリーが一旦前2頭から離されかけ、後方からは激しく追ってきたセンゴクエースやオレノココロが近づいてきたものの、最後までしっかり走って3着を守った。3番人気センゴクエースは4着、2番人気のオレノココロは5着と追いつけなかった。キサラキクが6着だった。

次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):軽めの馬場は元々得意としていたところ。不安点は全くなかった。序盤は速いペースに惑わされずしっかり前に付き、障害は難なくクリア、最後の直線では勢いのあるマルミゴウカイに先に行かれるもじっくり追いついて最後に逆転と、正に横綱相撲であった。馬体重もマイナス9kgながら絞れており、体調も良かったようだ。次の目標はやはり夏のばんえいグランプリ。今の調子を維持できれば勝利の可能性は極めて高い。
マルミゴウカイ(2着):障害を越え先頭に立ったときは、もしやと思わせた。この馬の持ち味を最大に生かして大善戦と言えよう。最後はコウシュハウンカイに差されたがこれは相手が強かった。軽馬場であったとはいえ力のあるところを見せた。まだ5歳馬なのでさらなる上積みに期待。荷物は重くなるがグランプリでも当然期待される。
フジダイビクトリー(3着):この馬は以前から雨降り馬場は得意にしていたところ、今回も最後までしっかり走りきって3着粘り込み。10歳馬でもまだまだ元気なところを見せた。今後荷物が重くなればさらに本領発揮できそう。優勝経験もあるグランプリでは侮れない存在になりそう。
センゴクエース(4着):軽馬場でチャンス到来かと思われたが、速すぎるペースに戸惑った上に、障害で止まってしまうなどミスが目立った。最後の追い込みは鋭く3着まであとわずかまで迫っただけにもったいない。グランプリで巻き返したい。
オレノココロ(5着):馬体重が減り気味だった上にさらにマイナス14kg。やはり万全な態勢ではなかったと思われる。障害でも躓きそうな場面があったし、最後の直線もこの馬らしい鋭さがみられなかった。それでもグランプリまでには立て直してくるだろう。
  その他では、キサラキク(6着)が序盤果敢に前に行きレースを引っ張った。障害がもう一歩上がっていればさらに見せ場はあったかもしれないが、この馬としてはきっかけがつかめたのではないか。カンシャノココロ(7着)はマイペースに徹していた。経験は積めたようだ。ソウクンボーイ(9着)は今回は序盤から流れに乗れず障害でも苦しんだ。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 -4,400   (配当)0 (投入)4,400
  (単複・ワイド)今回 -1,160    (配当)440 (投入)1,600
  今年度累計 -12,040 (7/15現在)
    通常  -9,410 (配当 7,590 - 投入 17,000)
   単・ワ  -2,630 (配当 4,070 - 投入 6,700)
  狙ったセンゴクエースが届かず4着、これが全て。3連単中心で狙っている以上、中心馬が来ないのなら仕方ない。ただ1着2着が○▲でわずかなワイドしか取れないというのも情けない。やっぱりなんとかできなかったのかという気持ちだ。もう早くもマイナスが1万円超え。こんなマイナスの報告ばかりでは読者が逃げる一方だろう。なんとかスカッと当てたいのだが。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  次回重賞は2週間後の7月29日、ばんえい3歳クラシック第1弾・ばんえい大賞典です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。

2018年7月14日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第26回北斗賞(7/15)

異常気象
  西日本では先週大雨による甚大な災害が発生。今更ながらですが被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。もともと災害の多い日本ですが、近頃はその度合いが多く、そして激しくなっているように思います。温暖化の影響もあるのでしょうか。心配な状況です。
  異常気象といえば、ばんえいが行われる北海道も本来梅雨がないはずなのに、まるで梅雨のような天候のすぐれない日々が続いているようです。そんな中ですがもちろん競馬は開催されております。予報では帯広は日曜日は雨予報。そうなると波乱も予想されます。災害に遭われた方のことを考えると、なかなかそういう気分にもなれない状況かもしれませんが、競馬を楽しめる人は楽しんでいけること、つまり普段どおりに過ごすことも大事なことではないでしょうか。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第26回北斗賞(BG3)
(2018年7月15日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  フジダイビクトリー 牡10 790 西将太 中島敏 栗毛 逃
  キサラキク 牝7 770 阿部武 金田勇 芦毛 差
  カンシャノココロ 牡7 790 赤塚健 坂本東 鹿毛 先
ソウクンボーイ 牡8 790 村上章 西邑春 鹿毛 追
マルミゴウカイ 牡5 790 藤野俊 槻舘重 鹿毛 追
  トレジャーハンター 牡11 790 西謙一 金田勇 鹿毛 逃
オレノココロ 牡8 800 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
コウシュハウンカイ 牡8 800 藤本匠 松井浩 栗毛 先
センゴクエース 牡6 790 工藤篤 槻舘重 鹿毛 先
  10 ホクショウユウキ 牡9 790 松田道 村上慎 鹿毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「北斗賞」の概要と傾向
  古馬の一戦。かつて行われていた「地方競馬全国協会会長賞」を引き継いだ伝統ある重賞で、「北斗賞」としては26回目の開催。1か月前の旭川記念と出走条件が変わらず、負担重量が基礎重量が20kg増加するのみ。出走メンバーもほとんど変わりなく「旭川記念」「北斗賞」は双子関係のレースといえる。しかしながら、旭川記念と北斗賞を連覇した馬は2008年のナリタボブサップ以来9年間出ていない。不思議なデータとして、過去10年旭川記念2着、4着の馬がそれぞれ4度優勝している。昨年は3着の馬が優勝。 過去10年1番人気は(5,1,1,3)だがここ6年では1勝にとどまる。1か月後にばんえいグランプリ(BG1)という大一番があることもあり、この時期に開かれる北斗賞は、そのトライアルととらえるのか、あくまでこのレースを狙ってくるのか。陣営により調教の度合いも変わってくるだろう。牝馬の優勝は過去25回で2度のみ。帯広開催になってからは未勝利。なお、北斗賞は、今年のばんえい記念でレース中の事故で帰らぬ馬となったニュータカラコマが非常に得意としていたレースで過去3回優勝している。

今回のみどころ
  今年度に入っての古馬重賞戦線は、オッズパーク杯がコウシュハウンカイ、旭川記念がオレノココロと、8歳馬の両雄2頭が優勝を分け合っている。現時点において2強の状況。但し、重量加増もある中、夏のグランプリを控え、このレースにはどのように臨んでくるのか。これに続くセンゴクエースあたりは2頭にどこまで迫っていけるか。天候不安定な季節に入り、日曜日も雨予報。どこで降り出すのか。馬場状態も考慮に入れつつ、そしてどのような展開になるのかが注目。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 フジダイビクトリー:10歳になり同世代のライバルもいなくなり、この馬も衰えが指摘される場面があったが、前走の特別戦あたりは全くそれを感じさせない快走。先行力と粘りは健在。軽馬場も対応可能。
 2 キサラキク:力のある牝馬で本来なら重賞オープンでも十分戦えるはずだが、近走は特に障害が厳しい。道中も追走一杯。これが軽馬場なら前走のように一変できるのだが。とにかくきっかけをつかみたい。
 3 カンシャノココロ:旭川記念に引き続き繰り上げ出走。前回は持ち前の先行力で前を目指したが、オープンの力上位の馬たちに付いていくのがやっと。障害はしっかりしているので重賞レースに慣れれば好走も。
 4 ソウクンボーイ:重賞も常連になってきた。旭川記念では自分のペースを守って、直線で切れ味を見せ掲示板内に食い込んだ。今回は繰り上げ出走の身ではあるが、前走も快勝するなど調子は上がってきている。
 5 マルミゴウカイ:槻舘厩舎3頭の若頭。今シーズンから古馬戦線に参戦、オッズパーク杯では見せ場を作って3着に粘り込んだ。前半でスムーズに行ければ、障害や最後の脚は確かなものがあり、見せ場も。
 6 トレジャーハンター:長く重賞戦線から離れていたが11歳になって舞い戻ってきた。北斗賞は5年ぶりの出走。先行力と粘り腰は健在だが、最上位クラスだとさすがに追走で一杯。軽馬場になれば大逃げも。
 7 オレノココロ:トップの座に君臨するこの馬がここにきて絶好調。速いペースでも旭川記念あたりでは積極的に前に行くなどレース運びに幅が出てきた。障害も課題ではない。次の大一番に向け調整度合いがカギ。
 8 コウシュハウンカイ:実力があり安定度抜群、今シーズンはオッズパーク杯の快勝などさらに充実。旭川記念ではライバル・オレノココロにハンデの分だけ差されたが、今回は同斤量で引き離しにかかる。
 9 センゴクエース:充実の6歳。古馬2強がいるので目立たないがここ16戦連続で3着以内と成績は極めて安定。障害は得意ではないが崩れることはない。障害越えでなんとか上位2頭より前でさばければ。
 10 ホクショウユウキ:4歳時三冠馬ながらその後長く低迷、昨シーズン後半ごろから調子を取り戻してきていた。ばんえい記念後は体調を崩したようだが、どこまで戻せているか。好位抜け出しがこの馬の型。

【はむ!の見解まとめ】
  上述のように、1か月後に夏の大一番、ばんえいグランプリを控えていることもあり、それに向けた各馬の調整度合いが、展開を読む上でのポイントと考えられる。しかしばんえいトップの実力馬たち、多少の不利は問題ではない。むしろこのレースの負担重量や馬場状態などが適している馬が好走の条件だろう。その中で今回こそは◎(9)センゴクエースの走りに期待したい。もちろん現在の実績は2強(オレノココロ、コウシュハウンカイ)が抜けているが、この2頭はいずれもこのレースを勝っていない。あくまでグランプリを本番と見据えたるなら、この時期は目一杯の仕上げではないとも考えられる。馬場状態もポイント。ハンデもポイント。そんな中、2強に迫れるとすればやはりセンゴクが筆頭だろう。障害も安定してきており切れ味もある。あとは展開次第、障害を降りた時点で2頭より前に行けていれば勝機は十分。最近は馬券圏内を外しておらず軸としても信頼できそう。そしてやはり2強は外せない。そのうち○(8)コウシュハウンカイは安心感がある。特に今シーズンは充実しており、そのまま逃げ切る可能性も。対抗でも十分過ぎる。高配狙いならオッズパーク杯3着の▲(5)マルミゴウカイを再度注目したい。だいぶクラス慣れしてきている上、出るレースを絞り込んで狙いを定めている。今後のことも考えると、斤量的にもこのあたりで一発のチャンス。他馬がもたつけば浮上も。単穴に。そして△(7)オレノココロ。少し間隔が空いたこともあり、雨で軽馬場となり時計が速くなることを考慮すれば、相対的な評価で入着までとしたが、決して勝つ可能性が低くなったわけではない。どこからでも下ろして最後までしっかり走りきれるだけの脚を持っている。
  適度な湿り気なら繰り上がってきた注(4)ソウクンボーイがおもしろそうだ。上がりの脚はメンバー中最上位クラス。序盤で上手く前につければ。さらには(1)フジダイビクトリーもまだまだやれそう。雨降りは意外に好成績。ただ端枠はどうか。牝馬(2)キサラキクは障害さえ越えられれば戦えるのだが、その障害で苦戦中。ただ軽馬場になれば一変も。
はむ!の馬券狙いどころ:
  また早くもマイナス街道中。傷口が広がらないうちにスパッと取りたいのだが。
  今回はやはり馬場状態がポイント。一応晴雨兼用の予想をしたが。センゴクあたりはここで勝たなければどこで勝つ?というところでセンゴクを中心に少し広く構える。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 軸1頭マルチ 9=8,5,7 合計18通り 各100円
      9→8,5,7→8,5,7,4,1 合計12通り 各100円
      8→9,5→9,5,7,4 合計6通り 各100円
  馬複  9=8,5,7,4 合計4通り 各200円
 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 500円
  応援馬券(単+複)2 各200円
  ワイド 4=9,8,5,7 5=9,8,7 合計7点 各100円
  合計 1,600円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

2018年7月3日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第12回柏林賞(7/1)

ばんえい重賞レース回顧
第12回柏林賞(BG3)-2018年7月1日-10R 200m直 曇 2.3%
  1着注(8)ジェイワン(鈴木恵) 1分36秒0
  2着 (6)ゴールデンフウジン
  3着 (5)シンエイボブ
   単勝 8 490円(4番人気) 馬複 6-8 790円 三連単 8-6-5 58,890円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい4歳馬三冠レースの第1弾、第12回柏林賞は、4番人気のジェイワンが障害後方から追い込んで混戦の先行馬勢をまとめて差し切って重賞初制覇。鈴木恵介騎手は旭川記念に続く重賞勝ちで通算69勝目。

レース振り返り
  本州で梅雨が本格化したころ北海道といえどもこの時期は雨が多く、当日も朝から雨模様。軽馬場でかなり速い時計が出ていた。
  レースは序盤からかなり速いペース。第1障害ではほぼ横一戦だったが、先行馬のメジロゴーリキが押し出されるように前に、ゴールデンフウジン、ジェイワンあたりも意識的に前に行き、これにナカゼンガキタやミノルシャープあたりもついて行く。刻みを入れる馬もいたが、ゴールデンフウジンら先行勢はそのまま止めずに進む。そして第2障害手前にはゴールデンフウジンが先に到達、メジロゴーリキらが一歩遅れて到着。ここまで40秒の速いペース。障害もゴールデンフウジンが先に仕掛けるが坂の7分どころでストップ。これを見てナカゼンガキタ、メジロゴーリキ、ミノルシャープが仕掛け、少し遅れてカネサスペシャル、シンエイボブも仕掛ける。この中ではメジロゴーリキが最も先に障害を越え、ナカゼンガキタ、シンエイボブが続く、さらに続いて越えてきたカネサスペシャルの勢いが良く、障害を降りてから先頭へ。外からミノルシャープも続き切れ味良く前を追う。その後方は、ゴールデンフウジンがこれらの馬に遅れ、そしてジェイワンはさらにこれらを見るように進み、6,7番手あたりで障害を越えた。
  残り30mあたりではメジロゴーリキ、ナカゼンガキタは勢いがなく後退、先頭を行くカネサスペシャルをミノルシャープが追いこの2頭が先頭争い。しかしこの2頭も徐々にスピードが緩む。そこをシンエイボブが吹き返し、後方からジェイワン、ゴールデンフウジンがものすごい脚で追ってくる。残り20mあたりでは6~7頭がほぼ横一戦に並ぶ大接戦。その中からジェイワンの脚色が良く頭一つ抜け出す、ゴールデンフウジンも追うが、最後はジェイワンが半馬身の差で振り切り優勝。1番人気となっていたゴールデンフウジンが2着に入り、さらに半馬身ほどの差でシンエイボブとカネサスペシャルが競り合って最後はシンエイボブがわずかの差で3着に入った。当欄で本命にしていたマツカゼウンカイは前半で遅れ、後半追いついたものの5着まで。2番人気だったウンカイタイショウも速いペースについて行けず見せ場なく9着に終わった。

次走へのメモ
ジェイワン(1着):華麗な復活劇。長いスランプから脱し調子が戻りつつあったところに、今回の軽馬場、軽ハンデ、そして鈴木恵介騎手を迎えて、勝てるチャンスが巡ってきていた。先行馬についていって、障害は溜めにためた上で最後で差し切るという勝ち方はやはり第一人者・鈴木騎手の見事な手綱さばきによるところが大きく感じる。馬としても勝ち味を覚えて、先々が楽しみだ。次の大きな目標は秋の銀河賞だが、その前に3,4歳重賞はまなす賞があり、ハンデもにらみながら力を入れるレースを選択していくことになるだろう。
ゴールデンフウジン(2着):こちらも2歳時のナナカマド賞勝ち以来久々の重賞好走。1番人気に押し出されただけに、障害のカカリの部分で引っかかったのがやや惜しまれるが、直線のスピードはこの馬の非凡さを見せた感じだ。今後も特に軽いところでは相当やりそうだ。軽量レースも視野に選択肢が広がる。
シンエイボブ(3着):繰り上げ出走であったが、全く臆することはなかった。軽馬場を十分に生かし、前半から障害へとうまくまとめて、最後の追い比べまで脚を残し、9番人気ながら3着に食い込んだ。障害さえクリアできれば勝ち負けになる。人気薄なら特に怖い存在になりそう。
カネサスペシャル(4着):切れ味で勝負するこの馬が、障害越えですぐ先頭に立った時点で勝ちが見えた一瞬もあった。その後もこの馬なりの走りはできていたが、上位入線した馬の馬場適性が勝ったっというところか。重量・馬場ともに重い方がこの馬の持ち味を出せそう。
マツカゼウンカイ(5着):結果としてやはり軽馬場と大外枠に泣かされた。それでも後方から5着まで押し上げた粘りは立派で、序盤にもう少し前について行けていれば、見せ場があったかもしれないが、このレースで見限る状況ではない。巻き返しは可能。
  その他では、メジロゴーリキ(6着)はやはり馬場適性の差か、意識的に先行したが後続を離しきれなかった。ミノルシャープ(7着)は軽馬場で期待され、一瞬の切れ味も見せたが、どうも競られると弱い面が見られる。ウンカイタイショウ(9着) は連勝の勢いで2番人気となっていたが、前半から全く見せ場をつくれずジリ貧となった。端枠も影響したか。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 -4,400   (配当)0 (投入)4,400
  (単複・ワイド)今回 -1,090    (配当)410 (投入)1,500
  今年度累計 -6,480 (7/1現在)
    通常  -5,010 (配当 7,590 - 投入 12,600)
   単・ワ  -1,470 (配当 3,630 - 投入 5,100)
  ワイドの一本だけ入りボウズは逃れたものの大敗。軽馬場となってやばいと思いつつもここで先に買い目を公表している以上変えるわけにもいかず(変えても当たらないが)、そこは天気が読めなかったのが反省点。
  早くもマイナスが膨らみ落ち込み気味ではあるが、なんとか盛り返していきたい。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  次回重賞は2週間後の7月15日、古馬の重賞・北斗賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。