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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2017年2月27日月曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第38回チャンピオンカップ(2017/2/26)

ばんえい重賞レース回顧
第38回チャンピオンカップ(BG2)-2017年2月26日-10R 200m直 晴 2.2%
  1着 (2)フジダイビクトリー(松田道)1分52秒8
  2着○(3)ニュータカラコマ
  3着◎(1)コウシュハウンカイ
単勝 2 900円 馬単2-3 1,550円 三連単 2-3-1 3,720円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい今年度の重賞優勝馬による第38回チャンピオンカップは4番人気になっていたフジダイビクトリーが接戦から抜け出し優勝。重賞は今年度は岩見沢記念、北見記念に続き3勝目、通算10勝目となった。
  馬場状態は数日前の雪の影響などでやや水分を含むものの、この時期としてはほぼ標準的な馬場であった。レースはスタートはキサラキクらが勢いよく飛び出すも、序盤は少頭数ということもあり各馬牽制しあいながら出たり入ったりのレース。ペースも落ち着いた展開。第2障害手前では徐々にフジダイビクトリーあたりが心持ち前に出て、アスリートあたりが若干取り残された形に なったが、障害手前ではほぼ横一線に。障害を先に仕掛けたのは最内のコウシュハウンカイ。何度も前脚に力を入れるが8分目あたりでストップ。その横を力強くフジダイビクトリーがしっかり障害を越え、ニュータカラコマがこれに続く、コウシュハウンカイはすぐに立て直すも3番手で前を追う。その後キサラキクが続こうとするが坂の中腹でストップ、大外のオレノココロはひと腰置いた上で天板あたりでも膝をついた。レースは前の3頭の争いに絞られ、2番手で障害を越えたニュータカラコマがフジダイビクトリーを一旦かわすが、フジダイビクトリーは脚色衰えることなく残り15mあたりで再逆転。そのままゴールに流れ込んだ。1番人気になっていたニュータカラコマは最後脚色が鈍くなったが後続は押さえて2着を死守、一歩遅れて追っていたコウシュハウンカイがそのまま3着に入った。3連覇を狙ったオレノココロは、最後に前を行ったキサラキクをかわしたものの4着だった。

次走へのひとことメモ
  フジダイビクトリー(1着):障害を含め全体としてスタミナのロスがなく、切れ味も最後まで衰えないという完璧なレース運びであった。前半から無理のないペースで前に行けたことも大きい。もちろん本番は連覇を狙うばんえい記念だが、今回は本番に向けたイメージどおりの走りができたのではないか。体調さえ維持できればかなり有力だ。
  ニュータカラコマ(2着):前半からやや慎重になりすぎたか。障害でフジダイより一歩遅れたのが全て。一瞬の切れ味は持っているものの、最後で甘くなってしまうのがこの馬の泣き所。ただ力はあり経験も積んでいる馬なので、本番のばんえい記念に向けては特段の工夫はなくてもこの馬らしくしっかり走れれば勝負になるだろう。
  コウシュハウンカイ(3着):この馬はどうも端枠に入ると力が出ないイメージがある。今回も全体の走りそのものは問題なかったが、障害で一歩力が入らなかったのは、内側が開いていたのも何か原因がありそう。本番のばんえい記念では昨年3着に入っており、この馬が持っている力をそのまま出せれば十分好勝負可能だ。
  オレノココロ(4着):今回はこの馬にとってはトップハンデ、大外枠と不利な条件が揃っていた。それでも持っている力でどこまで戦えるかといったところであったが、この馬の唯一の弱点である膝の甘さが出てしまった。ただ崩れてしまわないのがこの馬の強み。初のばんえい記念では1トンの荷物に対し、しっかり踏み込めるかがカギ。
  キサラキク(5着):今回はある程度上位を狙っていたのではないか。意欲的な走りを見せていた。前走スピードレースを使った勢いもあったか。結果としては障害で手間取り、最後も一杯になって力の差が出た感じにはなったが、展開次第ではトップレベルでも好勝負できる目処がついたのでは。今後どの路線を進むかも注目。
  その他では、アスリート(6着)バウンティハンター(7着)は力の差はあったが、堂々と積極的な走りをしており、今回の経験は今後に生きそう。

はむ!の予想結果
  何一つ引っかからず、4週連続重賞の始まりなのに情けないの一言。ここでフジダイを頭に持って行くのは難しいけれど、2着、3着が○と◎だけにやはり一工夫できなかったものかと。しかし理屈じゃない。これぐらい負けが膨らむともうやけくそになりそう(それがギャンブルの最も悪いところだけど)。残り3回の重賞で6000円ずつ負けるとして、今シーズンはトータル7万6千円の負けということになりそう。(・・・とすでに負けることを前提に。)
  今回収支 -5,900 (配当)0 (投入)5,900
  (今年度累計)-58.370

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)

  さて、重賞が続きます。次は4週連続重賞の2週目、3月5日(日)に明け3歳のチャンピオン決定戦、イレネー記念(BG1)が行われます。特段のことがない限り前日までには当欄で見解を書きます。さらに、次の週はポプラ賞、そしてその次はいよいよ、クライマックスのばんえい記念に向けていやおうなしに盛り上がっていきそうです。

2017年2月25日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2017】第38回チャンピオンカップ(2/26)

はむ!のばんえいコラム
カジノと競馬
  もう昨年末になりますが、いわゆるIR法案が成立しました。これはマスコミその他でよく「カジノ法案」と言われていたために、国民にはなんか日本のあちこちでこれからカジノができるような誤解を与えているのではと思います。今回はカジノができる施設を建てることの根拠法律ができたということであり、カジノについての具体的なことはまだこれから「実施法案」が検討されるのであって、今は何も決まっていないと言っていいと思います。
  この手の議論の場合、TOTOの時もそうでしたが、ギャンブルを認めるのか、依存症はどうするの、教育的にどうなるの、とかいう話になり、そしてその話の中に3K(競馬、競輪、競艇など)、宝くじ、パチンコといったところが引き合いに出されます。そうなると競馬ファンとして言いたいことはいろいろありますし、それを含めてきっと結論の出ない長々とした議論になりそうです。
  また追って当欄でも自分の考えを含めて述べていければと思います。
  ばんえいの方に話を戻して、先日、ばんえいの4つの牝馬重賞(黒ユリ賞、ばんえいオークス、クインカップ、ヒロインズカップ)をすべて制覇したナナノチカラ(7歳)の引退セレモニーがありました。この馬はなかなか個性のある馬で、父アキバオーショウ、母ウィナーナナとそれぞれ活躍した馬の血統で、特に父の特徴を受け継いでおり、直線での飛ぶようなキャンターの走りで、2歳時には雪馬場を49秒で駆け抜け、準重賞のスピードスター賞は50秒台で連覇するなど、ばんえいとしては小柄な馬体ながら直線のスピードは天下一品。かといってヒロインズカップでは780kgを引っ張って差し切るなど力も持っており、ばんえいとしては新しいタイプの馬でした。名牝の一頭と言えるでしょう。引退は惜しいですが繁殖上がりとのこと。今後のこのような個性派の馬が出ることを期待します。
  さて、ばんえい重賞は今週からばんえい記念まで4週連続。今年度のクライマックスが近づいてきました。今週はその第1弾チャンピオンカップです。それでは予想いきます。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第38回チャンピオンカップ(BG2)
(2017年2月26日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上重賞競走優勝馬)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
コウシュハウンカイ 牡7 820 藤本匠 松井浩 栗毛 先
フジダイビクトリー 牡9 820 松田道 金山明 栗毛 逃
ニュータカラコマ 牡9 820 藤野俊 尾瀬富 鹿毛 追
キサラキク 牝6 790 西謙一 金田勇 芦毛 差
  バウンティハンター 牡5 780 阿部武 金田勇 栗毛 先
  アスリート 牝5 760 大河和 服部義 鹿毛 先
オレノココロ 牡7 840 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  出走資格がその年度の重賞優勝馬という特殊な条件のレース。しかしトップ馬が顔をそろえ、3週後のばんえい記念の前哨戦的要素が多い。過去10年の傾向を見ると1番人気は(4,1,1,4)とある程度有力だが微妙。2番人気は(2,1,0,7)と苦戦傾向、6番人気以下でも3回ほど来ており、ちょい荒れの要素が強い傾向。基礎重量が800kgとこの時期にしてはそれほど重くないことハンデ差があることが影響するか。特に雪が降るとレース展開が大きく変わる。しかしこのレースを3連覇したカネサブラックなどこのレースに勝ってばんえい記念にも勝つ馬も多く、実力馬はやはり軽視はできない。
  今年のメンバーも実力馬はほぼ揃った。3連覇を狙うオレノココロは他馬と20kg差のトップハンデがカギ。その他重賞2勝で本番のばんえい記念を見据えるフジダイビクトリー、ニュータカラコマ、そして立て直してきたコウシュハウンカイらの争いか。
各馬寸評:
 1 コウシュハウンカイ:帯広記念の大敗など少し調子を崩した時期もあったが、前走ではしっかり巻き返して力のあるところを見せた。安定性のある走りには定評がある。テンが遅いところがあるので、ペースを乱されるとこの馬の走りができないことも。最内枠は課題。
 2 フジダイビクトリー:連覇を狙うばんえい記念に向けた調整に入っているところ。本番を見据えたレースとなり、ペース配分や障害のチェックなどをしてくるだろう。昨年のこのレースは4着と、臨戦過程的には昨年とほぼ同様。ややズブい面も出てきているが。
 3 ニュータカラコマ:この馬も本番はばんえい記念。近走は特に安定しており着を外さない。一方ではここ一番で今一つ勝ちきれない。障害力がついた分だけ最後の脚をなくす場面も見られる。今回は適当な重量で勝てる条件は揃っている。転厩後初の重賞でなんとか勝ちたい。
 4 キサラキク:今年度は古馬戦線初挑戦で壁に当たっているイメージたが、ドリームエイジカップ勝ちなど全体的に成績を見渡すと相手関係からすれば善戦していると言える。前走はスピードレースで3着とこの馬の新たな面を見せた。今回も斤量的に善戦可能。
 5 バウンティハンター:初重賞のはまなす賞勝利以降は完全に壁に当たり、障害のミスも出たりして苦戦が続いている。今回はさらに未経験の高重量で厳しそう。本来は逃げて良し控えて良しの自在の脚を持っており展開が上手く行けば足りない馬ではない。
 6 アスリート:クインカップで初重賞制覇後は、ドリームエイジカップにも果敢に挑戦。近走は相手関係が厳しく壁に跳ね返されている感じだが、この馬の走りはできている。今回は相手が強く荷物も重いので勝負は厳しそうだが、ハンデ差を生かしどこまで詰められるか。
 7 オレノココロ:帯広記念での快勝以来満を持しての登場。当然今年初挑戦の本番のばんえい記念を見据えてトレーニングしているところであろう。障害での不安もほとんどなくなった。切れ味は持続。今回はハンデ差とレース間隔が少し気になる程度。

まとめ:
  フジダイビクトリー、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、オレノココロの上位4頭はばんえいの中でも代表格。他馬と力の差は歴然としており基本的にはここから狙うのがセオリー。但し、いずれも本番は3週間後のばんえい記念ということを考え、このレースをどう位置づけてくるか陣営の考えを読むのも必要。4頭の間ではどうか、そしてその中で下位の馬にハンデ差を生かして付け入る隙はないのか。
  当欄ではやっぱり無難に上位馬の中から選びたいところ。その中でも3連覇を狙うオレノココロは確かに力は上、過去のレースでもトップハンデは苦にしていない。ただ昨年までと違うのは、今年は目標をばんえい記念に置いているということだ。障害などでもじっくり越えることに重点を置いた稽古を積んでいると思われ、ペースが乱れた時にとっさの対応が取れるかが課題だと見ている。大外枠に入ったことも影響はないとは思われるが、何かあったときの原因の一つにはなりそう。それでも障害を越えれば問題はなさそうだが、出遅れた時波乱も。そういうことなら当欄ではやはり安定度でコウシュハウンカイを軸に置きたい。このレースは連続2着でいずれもオレノココロに敗れている。逆に言えばオレノココロ以外には勝っているわけであり、昨年のばんえい記念でも善戦したことを考えれば、少なくとも2番手評価以上はできるだろう。調子を崩していた時期もあったが前走勝利したように今はすっかり立て直している。最内枠は割引材料だが今回は(奇数開催日の偶数レースで)外詰めコースで7頭立てのため内側が広々と開くので問題ないだろう。そして相手は同じく信頼度でニュータカラコマ。勝ちきれない面はあるが、帯広記念の時のようにペースを乱されてもこの馬の走りは変わらない。転厩して心機一転か、対抗扱いに。さらに単穴には上位馬に唯一割って入れる存在としてキサラキクの走りに期待したい。今回は軽ハンデが魅力、ドリームエイジカップでは優勝しており力の足りない馬ではない。前走スピードレースの勢いで積極的な仕掛けを見せられればあっと言わせる場面も。今回のオレノココロはその次の評価としたい。そして、フジダイビクトリーも忘れてはならないが、この馬も本番に重点を置いて仕上げていることが考えられる。後の2頭はハンデはあるものの力の差がありそうで、展開が乱れたりしない限り難しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  大赤字のまま今年度のクライマックス4週連続重賞シリーズに突入してしまった。今回は少頭数でなんとかしっかりリバウンドを狙いたいところだが、絞り込みは簡単ではない。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単
   1,3,7(BOX) 合計6通り 各200円
   1,3,4,7(BOX) 合計24通り 各100円
   1=3→4,2 1→4,2→3 合計6通り 各200円
  応援馬券(単+複)4 各200円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 1=4,5,6,7 6=3,4,7 合計7点 100円
  合計5,900円で勝負!

  今回の結果と回顧は、レース終了後2,3日でアップしたいと考えています。
  更に、すぐに次の重賞がありますので、予想がんばっていきたいと思います。

2017年2月16日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第42回黒ユリ賞(2017/2/12)

ばんえい重賞レース回顧
第42回黒ユリ賞(BG2)-2017年2月12日-10R 200m直 晴 1.6%
  1着 (10)キタノミサキ(大河和)1分32秒3
  2着 (7)キタノサカエヒメ
  3着 (2)メヂカラ
単勝 10 6,110円 馬単10-7 121,900円 三連単 10-7-2 2,136,910円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい明け3歳牝馬重賞第42回黒ユリ賞は、9番人気の伏兵キタノミサキが各馬障害で苦しむ中、最後方から障害をひと腰で越え先行する馬を捕らえて差しきり勝ちで重賞初制覇。大河原騎手は今年重賞3勝通算56勝目であった。2着、3着も人気薄で決まり、馬単、三連複で10万馬券、三連単は200万超えの大波乱となった。
  この日の帯広はプラス気温で雨雪も降らず馬場もかなり乾き気味で、時計のかかる重馬場であった。レースは序盤は平均ペースでほぼ平均ペース。キタノミサキはやや後方から行く展開、1,2障害中間からナカゼンガキタ、コウシュハサマー、シンエイボブと有力どころが前に出て、第2障害手前まで先着。ここまで1分弱。障害はコウシュハサマーとナカゼンガキタが同時に先に仕掛けるもナカゼンガキタが障害7分どころで、コウシュハサマーは天板近くで膝折、続いて仕掛けたシンエイボブも膝を折り各馬苦しい展開。これを見ながらキタノサカエヒメがひと腰で障害クリア、すぐに立て直したナカゼンガキタとほぼ同時に障害を越えるが、キタノサカエヒメの方が脚色が良い。さらに内からメヂカラが障害を2腰目で越え、前に並びかける。コウシュハサマーも続くが苦しい。そして大外から最後方待機していたキタノミサキがふらつきながらも障害をひと腰で越え一気に前を追う。残り20mあたりでは追うメヂカラを押さえてキタノサカエヒメが前に出るがさらにキタノミサキの脚色が良く、残り10mでかわしそのままゴールした。その後は各馬一杯になっていて何度も詰まったがキタノサカエヒメがなんとか2着に残り、メヂカラが再度追ってきたナカゼンガキタを押さえ3着に粘った。2番人気のナカゼンガキタは4着。1番人気だったコウシュハサマーはほとんど脚が残っておらず6着、3番人気のシンエイボブは障害で競走中止と有力馬総崩れの結果となった。

次走へのひとことメモ
  キタノミサキ(1着):この馬の課題は障害だったが、大外に入ったのがこの馬にとってはかえって良かったのかもしれない。最後方待機で、周りに馬がいない状況を作れ、そして障害は外にふらつきながらも自分のペースでクリア。降りてしまえば脚のある馬、最後まで止まることなく走れるスタミナも持っていた。この馬の持ち味を存分に生かしたレースであった。賞金加算が大きく今後のレース選択が難しいが、とりあえずは定量のイレネー記念か。重量適性はありそうなので牡馬相手にどこまで通用するかは見たい。
  キタノサカエヒメ(2着):この馬も有力馬を見るような展開だったが、前が崩れてくれた上に、障害をひと腰で越えられたことが大きかった。ジョッキーの腕によるところもあるか。最後はさすがに脚が上がったがなんとか粘って2着。終わってみれば釧路産駒特別の2着、1着とこの地区のレベルも侮れない。イレネー記念の出走権は確定ではないが可能性は高い。しかし使ってくるか、それとも年度末の牝馬戦の福寿草特別あたりを狙うか。
  メヂカラ(3着):障害を越えたあたりは一瞬先頭に立つ場面もあったが、障害でふた腰ほどかかった分だけ最後スタミナ切れでゴール直後は倒れ込んだ。それでもこの馬のレースはできていた。ある程度荷物があっても走れる目処はついたのではないか。
  ナカゼンガキタ(4着):有力馬総崩れの中、なんとか掲示板に滑り込んだ。先行することが予想されていたところ、序盤から前に行くも重馬場で体力消耗、障害も勢いを付けて登ろうとするも膝折。この条件の中でまずまずこの馬の走りはできた。巻き返しの余地は大きくある。
  コウシュハノユメ(5着):10番人気で無欲の走り。障害はひと腰ではなかったが、崩れなかったことが最後の脚が残って掲示板内に入れた結果であろう。重量適性もあったか。今回のように障害力を付けていけば上位争いができる余地は大いにある。
  その他では、1番人気になっていたコウシュハサマー(6着)は障害の天板までは上げていたが、そこで力尽きた。有力馬であったので前半から少し無理して行きすぎたか。プレシャスリン(7着)も終始押っつけぱなしで重量への厳しさが出た。当欄で単穴で狙ったウィナーブラック(8着)も障害が厳しかった。最後はやや脚を余しておりもったいない感じであった。

はむ!の予想結果
  この組み合わせはいくらなんでも無理。追い込み馬が台頭する想定はしていてウィナーブラックとか入れてたんだけど、キタノミサキとは・・。各馬寸評ではこの馬も決して無視はしていないけどそこまで手は回らないな。それよりもこういう難しい時があるのでそれまでに勝てるときに勝っておかなければならなかったんだけど・・・だらだらマイナスが増えてからドカンと行かれる最悪のパターン。本当になんとかしなければ。(もちろんやめるという選択肢はないけどw)
  今回収支 -5,400 (配当)0 (投入)5,400
  (今年度累計)-52,470

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)

  次回重賞は1週置いて2月26日(日)。重賞勝ち馬対抗戦のチャンピオンカップ(BG2)です。特段のことがない限り前日までには当欄で見解を書きます。そしてそれ以降は年度末のばんえい記念まで4週連続重賞、頑張って参りましょう。

2017年2月11日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2017】第42回黒ユリ賞(2/12)

はむ!のばんえいコラム
ばんえいファンとしての心配ごと・・Jリーグ放送
  久々にちゃんとしたコラムを。
  少し前ですが、自分的は結構憂いを感じるニュースがありました。それはJリーグ中継のスカパーからの撤退です。あれ?筆者はサッカーも見てたっけ?と思われそうですが、(本当はサッカーを見るのも結構好きですが)最近は日本代表戦以外はほとんど見ていません。それなのに?ということですが、これは競馬など公営競技にとっても大きな影響がある出来事だと思うからです。
  筆者は前も言ったことがあると思いますが、ばんえいをはじめ競馬実況はほとんど「スカパー!」で見ています(グリーンチャンネル・地方競馬ナインなど)。筆者はサラリーマンで、仕事のある日は当然競馬は見れませんので、特に見たいレースは録画して後日見ています。そしてトピック(それはレースのみでなくスタジオ解説やイベントなど)も含め残したい場面はビデオ(BD)に保存して自分用のライブラリーとして残しています。
  スカパーは、映画、音楽、趣味、スポーツ、ニュースなど多くのジャンルがあって、様々なニーズに合わせたコンテンツが放送されています。その中でも特にサッカーコンテンツは2002年の日韓W杯前後から特にスカパーがトップランナーで、Jリーグの全試合中継を行うなどサッカーファンとスカパーは切り離せないものであったと思います。しかしながら、放送権料などの関係で折り合いがつかず撤退。次シーズンからDAZNというネット配信のみになります。TVも通常の方法での視聴は困難になり、録画も不可能になってしまいます。これはいくら見逃し配信があるとはいえ、見たいときに見られない。やはり放送と配信では違うと思うのですが、Jリーグファンはそれでも納得なのでしょうか?
  何を心配しているかというと、最大のステークホルダーを持つサッカーファンがごっそりスカパーから抜けてしまい、(それでなくても決して順調とはいえない)スカパーそのもの運営基盤を揺るがしかねないことになりやしないか。そしてスカパー頼りの競馬(特に地方競馬)中継にも少なからず影響があるのではと案じています。競馬の方もWebサイトからの動画配信もあるにはありますが、これをTVで見るのは極めて煩雑ですし、録画は一切できません。アーカイブもレース結果だけが残っているだけで、その他の流れは全くありません。ネットだけではファン層の裾野も広がっていきません。今どれだけの人が競馬中継をスカパーで見ているかわかりませんが、決して揺るぎなく放送は続けてほしいものです。これに関連する話題は今後も続けていきたいと思います。
  というわけで、それでは今週のばんえい重賞予想です。今週は明け3歳牝馬の重賞、黒ユリ賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第42回黒ユリ賞(BG2)
(2017年2月12日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  ヤマトダイジン 牝3 640 藤野俊 金田勇 鹿毛 差
父 ニシキダイジン
  メヂカラ 牝3 640 工藤篤 西邑春 鹿毛 差
父 トウリュウ
プレシャスリン 牝3 640 渡来心 今井茂 鹿毛 先
父 キングシャープ
シンエイボブ 牝3 640 菊池一 久田守 鹿毛 先
父 ナリタボブサップ
ウィナーブラック 牝3 640 松田道 村上慎 青毛 追
父 カネサブラック
コウシュハサマー 牝3 640 西謙一 岡田定 栗毛 先
父 ウンカイ
  キタノサカエヒメ 牝3 640 鈴木恵 金山明 芦毛 差
父 キタノイチオク
  コウシュハノユメ 牝3 640 阿部武 小林勝 鹿毛 差
父 ニシキダイジン
ナカゼンガキタ 牝3 640 藤本匠 小北栄 鹿毛 逃
父 タケタカラニシキ
  10 キタノミサキ 牝3 640 大河和 服部義 青毛 追
父 キタノイチオク
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえい明け3歳牝馬の重賞・黒ユリ賞。数少ない牝馬重賞の一つ。いつもここでは「桜花賞と阪神JFを足して2で割ったような位置づけ」と紹介しているが、将来性を見据えた若馬の戦いで、勝ち馬には、少し前ならフクイズミ、サダエリコ、ハイトップレディ、現役馬ではナナノチカラ、キサラキクらの名前があり、名牝と呼ばれる馬への登竜門のレースである。
  この世代はまだ力量差がはっきり見えていないことが多く混戦になることが多いが、過去10年で1番人気は(4,2,2,2)とまずまず好成績で、優勝馬の9割が3番人気以内の馬である。ハンデ差のない定量戦でそのあたりは力の差がそのまま出るという傾向か。但し、2着には上位人気から下位人気までまんべんなく来ており、ヒモ穴で意外に高配当になることがある。しかし基本的には堅いレースと考えて良い。
  今年もまだ飛び抜けた力の馬は見当たらないが、連勝して勢いのあるコウシュハサマー、常に上位で戦ってきたナカゼンガキタ、シンエイボブらがランキング上位になっており、このあたりが中心となるか。それとも伏兵は現れるか。若きヒロインはどの馬となるか楽しみだ。

各馬寸評:
 1 ヤマトダイジン:重賞ナナカマド賞6着の実績がある。ハナが速くなく控えていくタイプだが障害はまずまずこなせる。接戦になった時やや甘い部分があるか。父のように大きいレースで強みを出していけるか。
 2 メヂカラ:白菊賞3着、いちい賞5着など。やや控えて行って直線の切れ味で勝負するタイプ。あまり後ろから行くと前に追いつかないこともあり、この馬にはペースが落ち着いてほしいところ。トウリュウ産駒。
 3 プレシャスリン:白菊賞を接戦で制して優勝した時には、先がかなり期待されたが、怪我で3か月ほど休んで立て直しに苦労した。調子は取り戻しつつあるが前走の大敗が心配。先行力はあるのでスムーズに運べれば。
 4 シンエイボブ:父ナリタボブサップの期待の星。過去は白菊賞5着、いちい賞4着で、重賞ナナカマド賞4着の戦績が光る。やや小柄な馬体で自在に立ち回れるのが強みだが、一旦障害が上がらないと苦しむ場面も。
 5 ウィナーブラック:重賞も特別戦も未経験で未知の魅力たっぷり。この馬の追い込みの脚は特筆もの。一方障害は不安定で転倒する場面もしばしば見られる。重量適性も未知数だが父カネサブラックの勝負強さが出れば。
 6 コウシュハサマー:秋の牝馬特別いちい賞勝ち、重賞はナナカマド賞10着。ここ2戦はA-2クラスで連勝中。ウンカイの仔らしく基礎的力量はある。障害も問題なさそう。2,3番手で攻めるか。落ち着いた展開が望み。
 7 キタノサカエヒメ:実績面では釧路産駒特別優勝の戦績が光る。障害は苦手でデビュー時は大敗続きだったが、一度越えてくればしっかり伸びてくる。前で競馬をしたいところだが、前半でどこまで力をセーブできるか。
 8 コウシュハノユメ:今のところ目立った戦績はなく、1番人気には一度もなっていないがそれでも4勝している。ニシキダイジンの産駒でここ一番に強い性質を受け継いでいるか。負担重量が増えて持ち味が生かせるか。
 9 ナカゼンガキタ:夏の牝馬特別戦白菊賞の4着、いちい賞3着など特別戦では1番人気ながら接戦負けしている。先行力はメンバー中でも最上位で今回もハナを奪いに行くか。安定しているが決め手に欠ける部分がある。
 10 キタノミサキ:目立った戦績としては釧路産駒特別で追い込んで入った2着。その後は軽馬場に泣かされ着順こそ大敗が続いているものの着差は大きく離れてはいない。メンバー中では小柄な馬で立ち回りがカギ。

まとめ:
  かなりの混戦ではあるが、定量戦で、過去も堅く収まっており、やはり重賞や特別戦で好走している実績馬が有利ではないか。その中でもナカゼンガキタは実力上位。馬体も1000kgを越えかなり成長してきた。勝ちきれない印象はあるものの、これまで戦ってきた相手も強かったということもある。今回の相手ならやはり中心視すべきか。あとはどこまで粘れるか。当欄では軸として安定性が高いと見てこの馬を本命とした。
  相手はやはり、連勝で勢いのあるコウシュハサマー。どっしりとして力強さを感じる馬格が魅力。スピードもあり接戦にも強い。ナカゼンガキタとの一騎打ちになるか。しかしこのレースは2着あたりにヒモ穴の馬が来ていることも多く、そういう意味で期待したいのがウィナーブラック。この馬の最後の直線はまさに鬼脚。障害さえ越えられれば頭(1着)もあり得るとみた。単穴に。
  あとは、上位で好走実績があり切れ味も持っているシンエイボブ、白菊賞で接戦を制し、休養明けの立て直しを図るプレシャスリンあたりが入着の狙い目か。穴狙いならやはり降りてからの脚のあるメヂカラあたりも押さえておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  個人的に(普通の)風邪を引いてしまい。なんとなくボンヤリしながらの予想。そんな時の方が当たるかもしれない。さて、先物買いとしてもこの黒ユリ賞は当てたいと思っている。勢いのコウシュハサマーか実績のナカゼンガキタか、一騎打ちの様相だが、自分はここでヒモ穴狙いで底を見せていないウィナーブラックの追い込みに期待したい。既に大きく負けているのでそれくらい勝負に出ないと・・。
  三連単 9,6,5→9,6,5→9,6,5,4,3,2 合計24通り 各100円
  三連単 9→6,5,4,3→6,5,4,3,2 合計16通り 各100円
  枠複 8=6 400円 5=8,6 各100円 合計600円
  (はむ!のワイドで勝負!)
   ワイド 5=9,6,4,3 2=9,6,5,4 合計8点 100円
  合計5,400円で勝負!

  今回の結果と回顧は、レース終了後2,3日でアップしたいと考えています。