ばんえい重賞レース回顧
第39回北見記念(BG2)-2018年10月28日-10R 200m直 曇 2.1%
1着○(4)コウシュハウンカイ(藤本匠) 2分08秒2
2着注(7)オレノココロ
3着◎(6)センゴクエース
単勝 2 320円(2番人気) 馬複 4-7 380円 三連単 4-7-5 1,770円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい古馬重賞、四大記念競走第3弾の第39回北見記念は、2番人気のコウシュハウンカイが終始リードを保ち、追う各馬を振り切ってこのレース連覇。重賞は今シーズン3勝で通算10勝目。藤本匠騎手はこのレースは7勝目で通算68勝目。
レース振り返り
この日の帯広は概ね晴れたものの、前日のまとまった雨の影響で、時計の出る軽馬場だった。
レースは、軽馬場といえども850kgを越える荷物を引っ張る高重量戦だけあって初めはゆったりしたペース。フジダイビクトリー、ホクショウディープあたりは第1障害でもやや苦戦。各馬早めの刻みを入れる中で、コウシュハウンカイが少しずつ前に出て先頭へ。オレノココロがこれを追いかけ、1,2障害の中間あたりではフジダイビクトリーも前に追いつく、センゴクエースとソウクンボーイあたりがその後方に続く。第2障害に近づくに従って、前を行くコウシュハウンカイにフジダイビクトリーらが近づき徐々にペースが速まる。障害手前にはコウシュハウンカイが先着し、フジダイビクトリーがすぐ後ろにつく、ここまで65秒。続いてオレノココロ、センゴクエースと続くが、そのころにはコウシュハウンカイが仕掛けはじめており、踏ん張りながら障害をひと腰でクリア、フジダイビクトリーの方は第2障害でストップ、二の腰が入らない。次に仕掛けたオレノココロ、センゴクエースもひと腰めはストップ。その間にコウシュハウンカイはどんどん前を進む。オレノココロがふた腰めに障害を越えて2番手、センゴクエースも一歩遅れて3番手で越えたころにはコウシュハウンカイは残り30m地点へ。10馬身ほど離れていた。フジダイビクトリーは遅れて、後から来たシンザンボーイとほぼ同時に障害を越えて、4~5番手争い。逃げるコウシュハウンカイは残り20mあたりから徐々にスピードが緩み、そこにオレノココロが激しく追って差を詰めていく。センゴクエースも2馬身差ほどで続くが脚色はオレノココロと同じ。残り10mあたりで2~3馬身差、さらにオレノココロが激しく詰めるが、コウシュハウンカイはスピードは落ちても最後までしっかり歩ききってゴールを駆け抜けた。1番人気のオレノココロは最後は1馬身差くらいまで詰めたが届かず2着。結局は強い8歳2強のワンツーで決まる形となった。センゴクエースは前を詰められるような流れにならずそのまま3着に入った。後続は大きく離れてフジダイビクトリーとシンザンボーイが4着争い。最後はフジダイが4着に粘った。
次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):岩見沢記念で出走取消となり、レース間隔が開いたのでいきなりの高重量戦がどうかと思われたが、心配は全く無用であった。馬体重の変動もなく体調も回復。馬場が軽くなったことに加え、絡む馬もいなくて楽に前に行けたことがこの馬向きの展開になったということだろう。障害も実に上手く、最後ゴール前で緩んでもセーフティリードがあった。次の目標だが、この馬はおそらくドリームエイジカップの出走権がないので、正月の帯広記念に絞って調整していくことになるだろう。体調さえ維持できれば勝つ確率は高い。
オレノココロ(2着):軽馬場で端枠であったが、少頭数のレースで左側が開いており、楽に好位置に付けられた。体調は完璧ではないように見えたが体重が戻ってきており、力は出せる状態であった。今回は勝ち馬の流れだったので、2着に甘んじたが今の状態からは好走と言える。今後、この馬の持ち味を発揮する時が来る。次の大きな目標は帯広記念だが、ドリームエイジカップも取りに行くか。
センゴクエース(3着):軽馬場は苦手ではないはずだし、走れる条件は揃っていたが、どうしても後手に回ってしまう。またもやこの馬が勝ちきれない流れとなった。コウシュハウンカイはともかくオレノココロに先に降りられては勝てない。障害もなんとか越えたというところで力負けのイメージ。次は連覇を狙うドリームエイジカップ。なんとしても勝ちたいところ。
フジダイビクトリー(4着):馬場的には走れる状況であったが、今回は第1障害から引っかかり、第2障害ではさらに苦戦と、障害で良いところがなかった。好調時は踏ん張って力で上がっていく力強さがあっただけに、足腰が厳しくなってきているか。衰えとは思えないが。さしあたり少し軽めのドリームエイジカップで巻き返したい。
シンザンボーイ(5着):勢いでの上位食い込みも期待したが、この馬としてはまずまずといったところだろう。切れ味を見せるにはやや荷物が重かったか。ただ後方ながら障害はしっかり越えてきており、経験値を重ねている部分は見えた。ドリームエイジカップあたりで持ち味を出せるか。
その他では、ソウクンボーイ(6着)は序盤に前を伺うなど、なんとかしたいという工夫は見られたが流れが速くなり結局は置いて行かれる形となった。ホクショウディープ(7着)はまだこの体が戻りきってなくて、このメンバーではさすがに厳しい。経験を積んでいく段階か。
はむ!の予想(馬券)結果
(通常分)今回 -3,060 (配当)540 (投入)3,600
(単複・ワイド)今回 -1,700 (配当)0 (投入)1,700
今年度累計 -21,870 (10/28現在)
通常 -12,450 (配当 33,450 - 投入 45,900)
単・ワ -9,420 (配当 8,080 - 投入 17,500)
センゴクを深追いしていることもあるが、単勝狙いをするようになってから本命がどうしても1着に来ず、そこが苦戦の要因の一つとなっている。コウシュハも○にはしていたので、本来ならコウシュハの頭も買っておきたいところだったが。オレノココロまで手は回ってなかったか。配当も安かったので悔しさはそれほどない。重賞が続くし、気持ちは次に行っている。(それが泥沼に進んでいるような・・)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)
重賞は今週を含め3週連続。次は11月4日、ばんえい3歳三冠レースの第2弾・ばんえい菊花賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。また、平地競馬ですが、同じ11月4日に地方競馬の祭典、JBC3競走が、今回はJRA京都で行われます。こちらの予想も毎年やってますので、今年も簡単ですが当欄で触れられればと思います。
2018年10月29日月曜日
2018年10月27日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第39回北見記念(10/28・帯広10R)
名馬
先日、JRAではアーモンドアイが秋華賞を勝ち、「牝馬三冠」を獲得しました。デビューの頃から注目はされていたものの、父は短距離で慣らしたロードカナロアということで距離などの不安もありましたが、その心配は全く無用、強さを見せつける勝ち方でした。今後は海外に挑戦するのか、国内の古馬戦線で中心的存在となるか、あるいは早めの繁殖牝馬となるか将来が注目されます。
それにしても、筆者が(平地の)競馬を見始めたころは、過去の三冠馬といえば数えるほどしかおらず、牝馬ではメジロラモーヌ(三冠に加えトライアルも三冠という伝説的な馬)くらいのものでした。現在、歴代牝馬三冠はアーモンドアイを含め5頭(牡馬の三冠は7頭)になったということで、競馬の歴史は記録の積み重ねだということを実感するものでした。今後どんな名馬が現れるでしょうか。
ばんえいにも、当欄でしばしば紹介しているように、三冠レースがあり、それも2歳、3歳、4歳にそれぞれ設定されています。3歳三冠は過去4頭(ハクリュウ、マルトダンサー、ウンカイ、ヨコハマボーイ)います。あれ?センゴクエースは?と思われるかも知れませんが、センゴクエースは2歳と4歳でそれぞれ三冠馬になっていますが、3歳三冠はばんえい菊花賞が除外になっており、父ウンカイに続く親子三冠は達成されていません。しかし、今後はそんな強い馬も出てくる時もあるかもしれません。またスターホースが出てくることが楽しみです。もちろんばんえいが末永く続いてこそですが、それでは今週の重賞・北見記念の予想いきます。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
「北見記念」の概要と傾向
いわゆるばんえい「4大記念競走」の第3弾。かつて存在していた北見競馬場で開催されていたが、同競馬場の廃止に伴い2007年からこれを記念して帯広で行われている。古馬オープンの一戦だが、シーズンが進むにつれ負担重量が重くなってきており、このレースの基礎重量が850kg。これに本年度の賞金加算があるため、かなりの重量を引っ張れる力が要求される。勝ち時計は2分30秒前後。それでいて季節的に馬場が軽くなることが多く、あまり構えすぎると追いつけないことがあり、ある程度ペースを作れることも重要。
過去10年で1番人気は(1,2,3,4)と1勝のみで、オープン最上位のレースの割には荒れ気味。BG1レースとは前後2か月開いており、トップを目指す馬には調整が難しい時期というのが理由か。その上、前述の微妙な重量とハンデ差もレースを左右しており、トップハンデが6連敗中。夏のグランプリ勝ち馬も過去10年で1勝、岩見沢記念勝ち馬も2勝どまりでこれらともあまり連動していない。最近では2011~13年にギンガリュウセイが3連覇しているように、このレースに照準を合わせてきている馬が好走するようだ。牝馬は帯広開催となって以降は連対すらしておらず、そのあたりが岩見沢記念とは異なる。騎手では藤本匠騎手の6勝を始めベテラン勢が強く、若手騎手が付け入る隙がほとんどない。
今回のみどころ
今シーズン前半は、オレノココロとコウシュハウンカイの8歳馬2強が抜きんでている状況だったが、夏・秋と時期が進んで、岩見沢記念では5歳馬マルミゴウカイが優勝、そしてかねてから大きく期待されている6歳馬センゴクエースも常に上位争い、他にも新たな若馬が古馬戦線に挑戦して見せ場を作るなどと勢力図が変わる兆しもある。今回はマルミゴウカイが不出走など7頭立てと若干さみしいが、新興勢力が台頭するか、実績馬が意地を見せるか、興味深い一戦でもある。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 ホクショウディープ:長期休養から戻って、岩見沢記念にも挑戦したが、馬体重も大幅に減っておりまともには走れる状況ではなかった。かつては同じ5歳のマルミゴウカイとしのぎを削った馬。潜在能力は秘めているので、まずは馬体を回復し走れる状況に戻したい。
2 ソウクンボーイ:花の8歳世代の一頭。かつてはオレノココロ、コウシュハウンカイよりも強い時期もあった。昨シーズンのばんえい記念で掲示板内に入った走りを見ても重い荷物が不得手ではないはず。障害も苦手だがじっくり取り組めれば、最後の末脚はメンバー随一。
3 シンザンボーイ:グランプリでは持ち前の障害力を生かし3着に食い込んでアッと言わせた。前走もA1戦だが一頭だけ障害を抜け出し圧勝。勢いに乗っている。しかし馬体重が減り加減で、あまり使い詰めがきかないのか、休み休み使っている。力を出せる状態にはある。
4 コウシュハウンカイ:今シーズン前半は重賞2勝と絶好調で推移、安定した力で崩れることはなかったが、グランプリでは最後で失速し4着。その後立て直してはいるが、ほぼ休みなく走り詰めで見えない疲れが出ていたか。岩見沢記念を休んで、どこまで回復しているか。
5 センゴクエース:古馬戦線に本格参戦するようになってからも安定した成績を上げており、20戦以上掲示板を外していない。ただ、勝ちきれない面もあり、古馬重賞勝利は1勝のみで、そろそろ4大競走で勝ちたいところ。障害がポイントの馬だが、最近は崩れは少ない。
6 フジダイビクトリー:グランプリでは力が入らず大敗し心配されたが、岩見沢記念ではしっかり巻き返し2着。まだまだ衰えたとは言わせない走りを見せている。北見記念は優勝経験もある。高重量も歓迎、前半に他馬のペースに巻き込まれず自分の走りをしていけば。
7 オレノココロ:グランプリで完璧なレースで快勝した後、岩見沢記念ではその反動もあってかこの馬らしくない走りで障害も引っかかった。それでも4着まで巻き返すあたりはさすがの実力。現時点では暮れの大一番に向けて立て直している段階と思われどこまで力を入れるか。
【はむ!の見解まとめ】
古馬重賞の中でも荒れる傾向のレース。BG1レースの狭間、それでいて高重量、馬場も微妙と、難しい要素が並んでおり、各陣営も狙いづらい部分があるのだろう。今年も7頭立てながら波乱の匂いもする。各馬がこのレースに対しいかに照準を合わせてきているかも見極めどころ。
◎(5)センゴクエースは今度こそ善戦どまりにピリオドを打ちたいところ。高重量は決して歓迎すべき材料ではないが、ペースが落ち着く分、やや苦手の障害にもしっかり対応できそう。上位は堅いところ。1番人気にはなりそうだが、他の各馬にも一長一短あるだけにやはりこの馬を中心視したい。馬場が軽ければなお良い。相手には、やはり実力馬で○(4)コウシュハウンカイを持ってきた。岩見沢記念で取消、いきなり高重量の北見記念と、臨戦過程は気になるところだが、少し休養が取れたとプラスにとらえたい。障害は安定しているので崩れはないだろう。穴的存在として▲(3)シンザンボーイがおもしろそうだ。近走は障害力と切れ味を生かし素軽い走りで上位に食い込んでいる。グランプリで3着に入った実績もあり、今回は目下リーディングの阿部武臣騎手、展開次第では台風の目になり得る。高重量になれば△(6)フジダイビクトリーも全く無視できる存在ではない。障害も勢いはないがしっかり踏みしめて越えてくる。着には入ってきそうだ。注(7)オレノココロは現時点でどこまで力が出せる状態にあるのか。実力ナンバー1の馬なので普段どおり走れれば問題ないが。障害がカギになりそう。馬券的には少し疑っていきたい。(2)ソウクンボーイは切れ味はあるが障害でついていけるか。高重量でも対応はできそうだが。(1)ホクショウディープは体調がどこまで戻っているかだが、力の差はやはりありそう。
はむ!の馬券狙いどころ:
ナナカマド賞では予想はバッチリ、馬券はがっかりというパターン。思ったより配当が低かった。ということは結局みんなも同じような考えだったということ。あとはどこまで絞って、収支プラスに持って行けるか。
最近、古馬重賞ではずっとセンゴクから行ってるのだが、どうも勝ちきれずすっきりしない結果になっている。今回もセンゴクから行ってみたいと思うが、7頭立てなのでいかに絞れるかがポイント。変にマルチなど買うと手広くなってしまいそうなので、三連複や馬複を絡めて、当たらなければ仕方ないくらいのつもりでいきたい。あとはワイドで拾う。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 5→4,3,6,7→4,3,6,7 合計12通り 各100円
三連複 5=4,3,6,7 合計6通り 各200円
馬複 5=4,3,6,7 合計4通り 各300円 合計3,600円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 5 1,000円
ワイド 3=5,4,6,7 6=5,4,7 合計7点 各100円
合計 1,700円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告します。
先日、JRAではアーモンドアイが秋華賞を勝ち、「牝馬三冠」を獲得しました。デビューの頃から注目はされていたものの、父は短距離で慣らしたロードカナロアということで距離などの不安もありましたが、その心配は全く無用、強さを見せつける勝ち方でした。今後は海外に挑戦するのか、国内の古馬戦線で中心的存在となるか、あるいは早めの繁殖牝馬となるか将来が注目されます。
それにしても、筆者が(平地の)競馬を見始めたころは、過去の三冠馬といえば数えるほどしかおらず、牝馬ではメジロラモーヌ(三冠に加えトライアルも三冠という伝説的な馬)くらいのものでした。現在、歴代牝馬三冠はアーモンドアイを含め5頭(牡馬の三冠は7頭)になったということで、競馬の歴史は記録の積み重ねだということを実感するものでした。今後どんな名馬が現れるでしょうか。
ばんえいにも、当欄でしばしば紹介しているように、三冠レースがあり、それも2歳、3歳、4歳にそれぞれ設定されています。3歳三冠は過去4頭(ハクリュウ、マルトダンサー、ウンカイ、ヨコハマボーイ)います。あれ?センゴクエースは?と思われるかも知れませんが、センゴクエースは2歳と4歳でそれぞれ三冠馬になっていますが、3歳三冠はばんえい菊花賞が除外になっており、父ウンカイに続く親子三冠は達成されていません。しかし、今後はそんな強い馬も出てくる時もあるかもしれません。またスターホースが出てくることが楽しみです。もちろんばんえいが末永く続いてこそですが、それでは今週の重賞・北見記念の予想いきます。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第39回北見記念(BG2) (2018年10月28日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | ホクショウディープ | 牡5 | 850 | 島津新 | 服部義 | 青毛 差 | |
2 | ソウクンボーイ | 牡8 | 850 | 村上章 | 西邑春 | 鹿毛 追 | |
▲ | 3 | シンザンボーイ | 牡7 | 850 | 阿部武 | 坂本東 | 栗毛 差 |
○ | 4 | コウシュハウンカイ | 牡8 | 870 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先 |
◎ | 5 | センゴクエース | 牡6 | 860 | 工藤篤 | 槻舘重 | 鹿毛 差 |
△ | 6 | フジダイビクトリー | 牡10 | 850 | 西将太 | 中島敏 | 栗毛 逃 |
注 | 7 | オレノココロ | 牡8 | 870 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 差 |
「北見記念」の概要と傾向
いわゆるばんえい「4大記念競走」の第3弾。かつて存在していた北見競馬場で開催されていたが、同競馬場の廃止に伴い2007年からこれを記念して帯広で行われている。古馬オープンの一戦だが、シーズンが進むにつれ負担重量が重くなってきており、このレースの基礎重量が850kg。これに本年度の賞金加算があるため、かなりの重量を引っ張れる力が要求される。勝ち時計は2分30秒前後。それでいて季節的に馬場が軽くなることが多く、あまり構えすぎると追いつけないことがあり、ある程度ペースを作れることも重要。
過去10年で1番人気は(1,2,3,4)と1勝のみで、オープン最上位のレースの割には荒れ気味。BG1レースとは前後2か月開いており、トップを目指す馬には調整が難しい時期というのが理由か。その上、前述の微妙な重量とハンデ差もレースを左右しており、トップハンデが6連敗中。夏のグランプリ勝ち馬も過去10年で1勝、岩見沢記念勝ち馬も2勝どまりでこれらともあまり連動していない。最近では2011~13年にギンガリュウセイが3連覇しているように、このレースに照準を合わせてきている馬が好走するようだ。牝馬は帯広開催となって以降は連対すらしておらず、そのあたりが岩見沢記念とは異なる。騎手では藤本匠騎手の6勝を始めベテラン勢が強く、若手騎手が付け入る隙がほとんどない。
今回のみどころ
今シーズン前半は、オレノココロとコウシュハウンカイの8歳馬2強が抜きんでている状況だったが、夏・秋と時期が進んで、岩見沢記念では5歳馬マルミゴウカイが優勝、そしてかねてから大きく期待されている6歳馬センゴクエースも常に上位争い、他にも新たな若馬が古馬戦線に挑戦して見せ場を作るなどと勢力図が変わる兆しもある。今回はマルミゴウカイが不出走など7頭立てと若干さみしいが、新興勢力が台頭するか、実績馬が意地を見せるか、興味深い一戦でもある。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 ホクショウディープ:長期休養から戻って、岩見沢記念にも挑戦したが、馬体重も大幅に減っておりまともには走れる状況ではなかった。かつては同じ5歳のマルミゴウカイとしのぎを削った馬。潜在能力は秘めているので、まずは馬体を回復し走れる状況に戻したい。
2 ソウクンボーイ:花の8歳世代の一頭。かつてはオレノココロ、コウシュハウンカイよりも強い時期もあった。昨シーズンのばんえい記念で掲示板内に入った走りを見ても重い荷物が不得手ではないはず。障害も苦手だがじっくり取り組めれば、最後の末脚はメンバー随一。
3 シンザンボーイ:グランプリでは持ち前の障害力を生かし3着に食い込んでアッと言わせた。前走もA1戦だが一頭だけ障害を抜け出し圧勝。勢いに乗っている。しかし馬体重が減り加減で、あまり使い詰めがきかないのか、休み休み使っている。力を出せる状態にはある。
4 コウシュハウンカイ:今シーズン前半は重賞2勝と絶好調で推移、安定した力で崩れることはなかったが、グランプリでは最後で失速し4着。その後立て直してはいるが、ほぼ休みなく走り詰めで見えない疲れが出ていたか。岩見沢記念を休んで、どこまで回復しているか。
5 センゴクエース:古馬戦線に本格参戦するようになってからも安定した成績を上げており、20戦以上掲示板を外していない。ただ、勝ちきれない面もあり、古馬重賞勝利は1勝のみで、そろそろ4大競走で勝ちたいところ。障害がポイントの馬だが、最近は崩れは少ない。
6 フジダイビクトリー:グランプリでは力が入らず大敗し心配されたが、岩見沢記念ではしっかり巻き返し2着。まだまだ衰えたとは言わせない走りを見せている。北見記念は優勝経験もある。高重量も歓迎、前半に他馬のペースに巻き込まれず自分の走りをしていけば。
7 オレノココロ:グランプリで完璧なレースで快勝した後、岩見沢記念ではその反動もあってかこの馬らしくない走りで障害も引っかかった。それでも4着まで巻き返すあたりはさすがの実力。現時点では暮れの大一番に向けて立て直している段階と思われどこまで力を入れるか。
【はむ!の見解まとめ】
古馬重賞の中でも荒れる傾向のレース。BG1レースの狭間、それでいて高重量、馬場も微妙と、難しい要素が並んでおり、各陣営も狙いづらい部分があるのだろう。今年も7頭立てながら波乱の匂いもする。各馬がこのレースに対しいかに照準を合わせてきているかも見極めどころ。
◎(5)センゴクエースは今度こそ善戦どまりにピリオドを打ちたいところ。高重量は決して歓迎すべき材料ではないが、ペースが落ち着く分、やや苦手の障害にもしっかり対応できそう。上位は堅いところ。1番人気にはなりそうだが、他の各馬にも一長一短あるだけにやはりこの馬を中心視したい。馬場が軽ければなお良い。相手には、やはり実力馬で○(4)コウシュハウンカイを持ってきた。岩見沢記念で取消、いきなり高重量の北見記念と、臨戦過程は気になるところだが、少し休養が取れたとプラスにとらえたい。障害は安定しているので崩れはないだろう。穴的存在として▲(3)シンザンボーイがおもしろそうだ。近走は障害力と切れ味を生かし素軽い走りで上位に食い込んでいる。グランプリで3着に入った実績もあり、今回は目下リーディングの阿部武臣騎手、展開次第では台風の目になり得る。高重量になれば△(6)フジダイビクトリーも全く無視できる存在ではない。障害も勢いはないがしっかり踏みしめて越えてくる。着には入ってきそうだ。注(7)オレノココロは現時点でどこまで力が出せる状態にあるのか。実力ナンバー1の馬なので普段どおり走れれば問題ないが。障害がカギになりそう。馬券的には少し疑っていきたい。(2)ソウクンボーイは切れ味はあるが障害でついていけるか。高重量でも対応はできそうだが。(1)ホクショウディープは体調がどこまで戻っているかだが、力の差はやはりありそう。
はむ!の馬券狙いどころ:
ナナカマド賞では予想はバッチリ、馬券はがっかりというパターン。思ったより配当が低かった。ということは結局みんなも同じような考えだったということ。あとはどこまで絞って、収支プラスに持って行けるか。
最近、古馬重賞ではずっとセンゴクから行ってるのだが、どうも勝ちきれずすっきりしない結果になっている。今回もセンゴクから行ってみたいと思うが、7頭立てなのでいかに絞れるかがポイント。変にマルチなど買うと手広くなってしまいそうなので、三連複や馬複を絡めて、当たらなければ仕方ないくらいのつもりでいきたい。あとはワイドで拾う。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 5→4,3,6,7→4,3,6,7 合計12通り 各100円
三連複 5=4,3,6,7 合計6通り 各200円
馬複 5=4,3,6,7 合計4通り 各300円 合計3,600円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 5 1,000円
ワイド 3=5,4,6,7 6=5,4,7 合計7点 各100円
合計 1,700円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告します。
2018年10月17日水曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第41回ナナカマド賞(10/14)
ばんえい重賞レース回顧
第41回ナナカマド賞(BG3)-2018年10月14日-10R 200m直 晴 1.7%
1着▲(2)メムロボブサップ(阿部武) 1分48秒3
2着◎(6)ギンノダイマオー
3着○(3)アオノブラック
単勝 2 250円(2番人気) 馬複 2-6 190円 三連単 2-6-3 3,770円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい2歳重賞、第41回ナナカマド賞は2番人気のメムロボブサップが障害4~5番手から直線鋭い脚で差し切り勝ち。この世代の最初の重賞を制覇した。阿部武臣騎手はこのレース初制覇、重賞は通算18勝目。坂本東一調教師は2014年のばんえいダービー(ホクショウマサル)以来4年ぶりの重賞制覇となった。
レース振り返り
帯広は土日と概ね晴れだったが、ここ1週間ほどの間に小雨が降って、馬場は適度な湿り気を含み、重すぎくも軽すぎくもなく丁度良い程度。
レースは2歳戦らしく序盤から各馬ダッシュで第1障害を越える。先行争いは予想どおりインビクタがハナを奪いに行き、1番人気のギンノダイマオーがこれをマーク、内枠からメムロボブサップがアオノブラックとサクラユウシュンを従える形で前に行った。インビクタは積極的に先頭を進み一歩リード。その後各馬2,3度刻みを入れたものの全体的に速いペースで第2障害へ、インビクタが先頭で到着し、ギンノダイマオー、メムロボブサップら先行勢も追いつく。ここまで48秒。
第2障害を最初に仕掛けたのもインビクタ。一歩一歩踏みしめて越えて行った。しかし程なく隣で続いていたギンノダイマオーはこれを上回る勢いで障害を駆け上がり、山を越えた時点で早くも先頭に立ち、最後の直線まで逃げ切りを図る。インビクタも迫ろうとするが脚色が同じ。後続は1歩遅れてメムロボブサップ、サクラユウシュン、アオノブラックの内枠3頭が肩を並べるように、いずれもひと腰で越え一団で前を追う。特にその中でもメムロボブサップの勢いが良く集団から抜け出そうとする。残り30m地点では先行した馬に後続の馬が追いつき5頭の先頭集団で横一線となった。その中からサクラユウシュンがやや遅れ始め、インビクタもかなり一杯になって遅れ加減。一方、メムロボブサップは加速するようにスピードを上げ、前を行くギンノダイマオーがやや緩んだところを残り10m程度で逆転。そのままゴールを駆け抜けた。ギンノダイマオーがなんとか粘り2着、3着争いは先頭集団の中からアオノブラックが抜け出してゴールした。3番人気インビクタは最後後方から追い込んできたヒメトラクイーンにもかわされ5着だった。
次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):トップハンデをもろともせず、切れ味も抜群。最後はバテる心配もあったが、軽めの馬場も味方したのか緩むことなくゴールを駆け抜け快勝だった。勝ってみれば強い勝ち方であったが、ただ、メンバー中でも馬体が小さく、今後荷物が重くなればどうか。もちろんこの馬自身がさらに成長していけば力をつけてくるだろう。今後を見守りたい。次の狙いは当然ヤングチャンピオンシップ(YC)だが、予選の十勝産駒特別で強豪揃いの中ハンデを課せられるという大きなハードルがあり、そこをいかにクリアするか。
ギンノダイマオー(2着):満を持して障害をトップ抜けしたが、勝ち馬の勢いにしてやられた形になった。馬体重の47kg増は、成長分とはいえレース自体が久々ということもありやや動きが重く感じられた。障害自体はスムーズで安定しており、崩れは少ないように見える。今後十分逆転可能。あとは最後にもう一つ粘りが欲しいところ。こちらも十勝産駒。YCに向け予選から全力か。
アオノブラック(3着):上がり馬らしく積極的なレースを展開、見せ場を作った。障害も上手かったが、追い比べになって経験の差が出たか。それでも人気薄で3着は立派。馬体は更に充実してきておりこれからまだまだ伸びしろがありそう。YCが楽しみ。まず予選だが、この馬は釧路産駒。この馬がランクトップではあるが相手も骨っぽいのが揃っており油断はできない。
ヒメトラクイーン(4着):牝馬では最先着。持ち前の直線の切れ味は鋭いものがあっただけに、前半にもう少し詰めておきたかったところ。次の狙いの十勝産駒特別は相手が厳しくYCに向け予選通過するのも大変。ギンノダイマオーとは生産地も馬主も厩舎も同じで、この馬は早めに照準を黒ユリ賞の方に合わせるか。
インビクタ(5着):先行策で果敢にハナを奪いに行った。攻めていって見せ場を作るところはさすが鈴木恵J。しかし出走中この馬だけが馬体が減っており、やや力が入っていなかったように見える。成長途上の中ではあり得る状況だが、今後の経過に注目。YCに向けて北見産駒特別では確実に勝っておきたい。
その他では穴人気していたサクラユウシュン(6着)は、有力どころにしっかり付いて行ったように見えたが、端枠もあってか最後で厳しくなった。展開に敗れたイメージ、このあたりが牡馬との差なのか。カツヒーロー(7着)も自分の走りは見せたが、周りはさらに速く取り残される形となった。その他も馬も含め馬場状態が変わればまた違った展開になりそう。次のこの世代の重賞は暮れのヤングチャンピオンシップ(YC)。それに向けた各地区の予選でしのぎを削る。
はむ!の予想(馬券)結果
(通常分)今回 -250 (配当)4,150 (投入)4,400
(単複・ワイド)今回 -480 (配当)1,020 (投入)1,500
今年度累計 -17,110 (10/13現在)
通常 -9,390 (配当 32,910 - 投入 42,300)
単・ワ -7,720 (配当 8,080 - 投入 15,800)
当欄で対抗に置いた若干人気薄のアオノブラックが3着に粘り込み、三連単が▲◎○とバッチリ当たり、これは会心の一撃と喜んだのもつかの間、配当見れば安いのなんのって。しかも計算すればわずかに取りガミ。これは情けない。結果的にはBOXで買っている分だけ手を広げ過ぎているということなんだろう。あと買った馬複が190円に対して同じ組み合わせの枠複が280円と付いて、あまり変わらないとはいえ、こういうところも注意しておきたいところ。今後重賞が続くので心してかからなければ。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)
次回重賞は2週間後の10月28日、古馬の4大記念競走の第3弾・北見記念です。そしてその後重賞が3週続きますので頑張ってまいりましょう。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。
第41回ナナカマド賞(BG3)-2018年10月14日-10R 200m直 晴 1.7%
1着▲(2)メムロボブサップ(阿部武) 1分48秒3
2着◎(6)ギンノダイマオー
3着○(3)アオノブラック
単勝 2 250円(2番人気) 馬複 2-6 190円 三連単 2-6-3 3,770円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい2歳重賞、第41回ナナカマド賞は2番人気のメムロボブサップが障害4~5番手から直線鋭い脚で差し切り勝ち。この世代の最初の重賞を制覇した。阿部武臣騎手はこのレース初制覇、重賞は通算18勝目。坂本東一調教師は2014年のばんえいダービー(ホクショウマサル)以来4年ぶりの重賞制覇となった。
レース振り返り
帯広は土日と概ね晴れだったが、ここ1週間ほどの間に小雨が降って、馬場は適度な湿り気を含み、重すぎくも軽すぎくもなく丁度良い程度。
レースは2歳戦らしく序盤から各馬ダッシュで第1障害を越える。先行争いは予想どおりインビクタがハナを奪いに行き、1番人気のギンノダイマオーがこれをマーク、内枠からメムロボブサップがアオノブラックとサクラユウシュンを従える形で前に行った。インビクタは積極的に先頭を進み一歩リード。その後各馬2,3度刻みを入れたものの全体的に速いペースで第2障害へ、インビクタが先頭で到着し、ギンノダイマオー、メムロボブサップら先行勢も追いつく。ここまで48秒。
第2障害を最初に仕掛けたのもインビクタ。一歩一歩踏みしめて越えて行った。しかし程なく隣で続いていたギンノダイマオーはこれを上回る勢いで障害を駆け上がり、山を越えた時点で早くも先頭に立ち、最後の直線まで逃げ切りを図る。インビクタも迫ろうとするが脚色が同じ。後続は1歩遅れてメムロボブサップ、サクラユウシュン、アオノブラックの内枠3頭が肩を並べるように、いずれもひと腰で越え一団で前を追う。特にその中でもメムロボブサップの勢いが良く集団から抜け出そうとする。残り30m地点では先行した馬に後続の馬が追いつき5頭の先頭集団で横一線となった。その中からサクラユウシュンがやや遅れ始め、インビクタもかなり一杯になって遅れ加減。一方、メムロボブサップは加速するようにスピードを上げ、前を行くギンノダイマオーがやや緩んだところを残り10m程度で逆転。そのままゴールを駆け抜けた。ギンノダイマオーがなんとか粘り2着、3着争いは先頭集団の中からアオノブラックが抜け出してゴールした。3番人気インビクタは最後後方から追い込んできたヒメトラクイーンにもかわされ5着だった。
次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):トップハンデをもろともせず、切れ味も抜群。最後はバテる心配もあったが、軽めの馬場も味方したのか緩むことなくゴールを駆け抜け快勝だった。勝ってみれば強い勝ち方であったが、ただ、メンバー中でも馬体が小さく、今後荷物が重くなればどうか。もちろんこの馬自身がさらに成長していけば力をつけてくるだろう。今後を見守りたい。次の狙いは当然ヤングチャンピオンシップ(YC)だが、予選の十勝産駒特別で強豪揃いの中ハンデを課せられるという大きなハードルがあり、そこをいかにクリアするか。
ギンノダイマオー(2着):満を持して障害をトップ抜けしたが、勝ち馬の勢いにしてやられた形になった。馬体重の47kg増は、成長分とはいえレース自体が久々ということもありやや動きが重く感じられた。障害自体はスムーズで安定しており、崩れは少ないように見える。今後十分逆転可能。あとは最後にもう一つ粘りが欲しいところ。こちらも十勝産駒。YCに向け予選から全力か。
アオノブラック(3着):上がり馬らしく積極的なレースを展開、見せ場を作った。障害も上手かったが、追い比べになって経験の差が出たか。それでも人気薄で3着は立派。馬体は更に充実してきておりこれからまだまだ伸びしろがありそう。YCが楽しみ。まず予選だが、この馬は釧路産駒。この馬がランクトップではあるが相手も骨っぽいのが揃っており油断はできない。
ヒメトラクイーン(4着):牝馬では最先着。持ち前の直線の切れ味は鋭いものがあっただけに、前半にもう少し詰めておきたかったところ。次の狙いの十勝産駒特別は相手が厳しくYCに向け予選通過するのも大変。ギンノダイマオーとは生産地も馬主も厩舎も同じで、この馬は早めに照準を黒ユリ賞の方に合わせるか。
インビクタ(5着):先行策で果敢にハナを奪いに行った。攻めていって見せ場を作るところはさすが鈴木恵J。しかし出走中この馬だけが馬体が減っており、やや力が入っていなかったように見える。成長途上の中ではあり得る状況だが、今後の経過に注目。YCに向けて北見産駒特別では確実に勝っておきたい。
その他では穴人気していたサクラユウシュン(6着)は、有力どころにしっかり付いて行ったように見えたが、端枠もあってか最後で厳しくなった。展開に敗れたイメージ、このあたりが牡馬との差なのか。カツヒーロー(7着)も自分の走りは見せたが、周りはさらに速く取り残される形となった。その他も馬も含め馬場状態が変わればまた違った展開になりそう。次のこの世代の重賞は暮れのヤングチャンピオンシップ(YC)。それに向けた各地区の予選でしのぎを削る。
はむ!の予想(馬券)結果
(通常分)今回 -250 (配当)4,150 (投入)4,400
(単複・ワイド)今回 -480 (配当)1,020 (投入)1,500
今年度累計 -17,110 (10/13現在)
通常 -9,390 (配当 32,910 - 投入 42,300)
単・ワ -7,720 (配当 8,080 - 投入 15,800)
当欄で対抗に置いた若干人気薄のアオノブラックが3着に粘り込み、三連単が▲◎○とバッチリ当たり、これは会心の一撃と喜んだのもつかの間、配当見れば安いのなんのって。しかも計算すればわずかに取りガミ。これは情けない。結果的にはBOXで買っている分だけ手を広げ過ぎているということなんだろう。あと買った馬複が190円に対して同じ組み合わせの枠複が280円と付いて、あまり変わらないとはいえ、こういうところも注意しておきたいところ。今後重賞が続くので心してかからなければ。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)
次回重賞は2週間後の10月28日、古馬の4大記念競走の第3弾・北見記念です。そしてその後重賞が3週続きますので頑張ってまいりましょう。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。
2018年10月13日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第41回ナナカマド賞(10/14・帯広10R)
相互盛り上げ
近頃はばんえい競馬というものがあちこちで紹介されるようになってきて、認知度はかなり上がってきているという実感があります。ここ数年で売上も伸びており、ファンとしては好ましいことです。これは各地でのプロモーションなど関係者の方々の地道のおかげだと思います。今後は外国人客にもどんどん来てもらえると良いと思います。
一方、ばんえいは馬券で支えられている以上、公営ギャンプルの一つとして認識してもらうことも必要と考えます。先日からJRAジョッキーDayや地方競馬女性騎手によるレディズビクトリーラウンド(LVR)などが行われ、平地競馬のジョッキーがばんえいを盛り上げました。さらに、先週は初めての試みとして、競輪のガールズケイリンの女性選手たちがやってきてエキシビションレースなどが行われました。競輪界は競馬以上に運営面で厳しい環境にあって、ミッドナイト競輪などいろいろな試みがされていてようやくここ2,3年で売上が上向きにはなっているものの、ファン層が高齢化するなど競馬以上に厳しい環境にあります。そんな中、2012年から始まったガールズケイリンは競輪界の救世主的な存在になっています。今回、そういった選手たちが帯広に来場したことは、互いに刺激になったことと思います。しかもさすがアスリート、エキシビションでもなかなかの腕前で大変サマになっていました。今後もこういった異種交流のイベントがあれば良いなと思います。
それでは、今週のばんえいは3週間ぶりの重賞、この週は帯広競馬場で花火大会があるため、薄暮開催となっており、発走時刻には注意。それでは早速予想です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
「ナナカマド賞」の概要と傾向
今年デビューの2歳世代の最初の重賞。この世代はこのあと暮れにヤングチャンピオンシップ(YC)、そして、3月にBG1のイレネー記念があり、この3つの重賞でこの世代の三冠レースとなっている。(牝馬はこの他に黒ユリ賞がある。)
ばんえいの場合はこの時期の2歳馬はまだまだ成長途上でまだまだ力不足に見える。古馬のように1000kgを越える馬は少ない(それでも大きいが)。荷物も軽めのためスピード中心のレースとなり、1分30秒程度の決着となる。過去10年で1番人気は(5,2,1,2)と好成績、2番人気も2勝しているが、3番人気は(0,0,1,9)と不振。上位人気馬は信頼できるが、穴人気している馬には要注意といったところか。下位人気の馬が連対に絡むこともしばしば見られる。馬体重は小さめの馬でも善戦はしているもののやはり1000kgを越える馬の方が連対率が高く、その時点での成長度合いの高い馬が有利といったところか。牝馬は長く優勝がなかったが、昨年ミスタカシマが20年ぶりの牝馬優勝をもたらした。牝馬の出走自体が少ないということもあり、強い馬が出ればそれなりに勝負はできる。騎手別では特に傾向はなく現役騎手では2勝が最高となっている。調教師は最近の勢いに乗っている槻舘厩舎がここ5年で3勝。(今回は同厩舎からの出走はない)
今回のみどころ
今年の2歳は上位拮抗。各馬デビュー以来ここまで4勝が最高で、メムロボブサップ、エースモリウチ(今回不出走)とギンノダイマオーが上げている。前哨戦の青雲賞ではメムロボブサップが快勝したが、今回10kgのハンデを背負う。これらに対し、昨年に続き牝馬勢も侮れない。牝馬レースのいちい賞に勝ったサクラユウシュン、白菊賞に勝ったヒメトラクイーンの2頭は、前開催でも牡馬勢を抑えてワンツーに入っており、展開次第では台風の目になりそう。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 サクラユウシュン:デビュー直後は未熟な点が見られ、障害も不安定なところがあったが、徐々に力を付け、いちい賞では大勝ち。その次も最上位のA-1クラス勢を相手に逃げ切り勝ち。先行力がある上に牝馬ならではの切れ味もある。
2 メムロボブサップ:ここまで前哨戦の青雲賞勝ちなど4勝。現在2歳賞金ランクではトップ。父ナリタボブサップ譲りの力強い先行力に、母父にアキバオーショウの切れ味が加わる。障害はややふらつきもあるが勢いで越えてきている。
3 アオノブラック:デビューは遅れたがここにきて連勝して一気に出走権を得てきた。馬体も急成長。特に前走A-2組では他を引き離して快勝。障害も上手く降りてからの切れ味もある。オープン相手は未知数だが台風の目になるか。
4 ヒメトラクイーン:能検4番時計、デビュー時から非凡なところを見せて白菊賞勝ち、いちい賞2着とライバルたちと勝ち負けを演じている。ハナの遅い面があるが障害を降りてからのスピードはかなりのものがある。障害自体も悪くない。
5 カツヒーロー:前半控えて後半の切れ味で勝負する馬。父ダイエイヒーローは現役時代目立った成績はなかったが、産駒にマルミゴウカイが出てにわかに注目されている。軽馬場の時に時折大駆けすることがあり、障害さえ越えれば見せ場も。
6 ギンノダイマオー:デビュー4連勝で、8月の2着以降はは同厩舎の有力馬が重なることもあってか休養に入っていた。1分そこそこで走れるスピードを持っているが軽いところしか経験がなく、障害力を含め未知数。先行力はありそう。
7 インビクタ:能検3番時計、デビュー時からかなりのスピードを見せ6連対していたが、ここに来て成績を落としている。先行力はあるが、スタミナがまだ不足な面もあり、最後の直線で切れ味のある馬たちにかわされる場面が見られている。
8 コウシュハシャトー:ランキング11番目ながら回避馬が出て出走権が回ってきた。能検時、上位入線しながらも他の進路に入り再検となるなど、やや走りが不安定。しかし流れに乗ったときはかなりのスピードを発揮する。障害は怪しい。軽馬場得意。
9 アアモンドノース:Aー3組のレースで9番人気ながら障害を先頭で抜け出し快勝、最後の切符をつかんだ。いちい賞でも5着に入っている。まだ華奢でふらつく部分は見られるもの、動きは素軽く、障害をクリアできれば切れ味がある。
10 ホクショウゴールド:父はダービー馬。第1回能検で障害が越えられずデビューが遅れたが7月緒戦から連勝、A-1戦でも切れ味を生かして上位に食い込んだ。ここに来て壁に当たっている、小柄な馬で、まだこれからの成長に期待か。
【はむ!の見解まとめ】
今年の2歳は松井浩文厩舎の馬が絶好調で、4頭もの有力馬をこのレースに出走させてきた。もちろん他の厩舎の馬も負けてはおらず、そのあたりの戦いも楽しみだ。予想となると非常に難しい。2歳なのでどの馬もまさに伸び盛り。レースに出るたび成長した姿が見られる。当日の馬体重には十分注目したい。
当地は木曜から金曜にかけ5mm程度の雨が降っているが、土日の天気は崩れない予報で、馬場は適度に水分を含み比較的重めとなるか。ゴール前までのサバイバルレースが展開されそう。
当欄では、悩んだあげく、松井厩舎の◎(6)ギンノダイマオーを本命にした。これまで4勝2着1回。青雲賞は回避してここに照準を合わせてきた。レース間隔が開いたのは不安材料ではあるが、その間ここに狙いを定めてしっかり体を作ってきているのではないか。隣のインビクタが先行しそうなのでしっかりマークしていきたいところ。接戦にもつれ込めば強そう。対抗だが、当欄では思い切って○(3)アオノブラックという馬を抜擢する。初勝利が遅れたため上位クラスとの対戦はないが、ここにきて馬体が急成長。格下とはいえ障害力と切れ味を見せつけた前走と前々走のような走りができればチャンスはある。主戦の阿部武Jはメムロボブサップの方に乗るが、乗り替わりの西謙一Jも乗れておりノーマークなら侮れない。
前哨戦の青雲賞を勝った▲(2)メムロボブサップももちろん強い。3着以下はなく底を見せていない強みがある。ハナから走れるスピードが自慢。ただ、成長してきたとは言え、前走まで800kg台の華奢な体つき、過去敗れた2戦はいずれも重めの馬場。荷物もやや重くなる今回はスタミナ面でどうか。スンナリ先行できれば逃げ切りも考えられるが。ハンデもあり人気になるようなら弱点ありとみて単穴とした。牝馬勢も強く、前走のA-1戦ではサクラユウシュンとヒメトラクイーンがワンツーを決めた。昨年も牝馬が優勝しておりここは無視するわけにはいかない、両者ライバル同士だがタイプは真逆。△(1)サクラユウシュンの方が先行力があって最近の勢いがある。端枠に入ったのが気になるが前走も同じ枠で勝利した。乗り替わりの菊池一Jだがこのレース優勝したこともあり遜色はない。ただ他馬との比較でどうしても4番手評価にせざるを得なくなった。(4)ヒメトラクイーンの方は逆に追い込みタイプ。降りてからの切れ味はメンバー中でも随一だがハナが遅いのが気になる。展開が向けば大駆けもあり得るが。同じ松井厩舎には注(7)インビクタという馬もいる。なかなかの先行力と障害力がある。若干ジリ脚っぽいところが気になるが、今回、鈴木恵Jが乗ってきておりこの馬がハナを切ることも考えられ、粘りの走りができれば上位食い込みも。当欄では印はインビクタの方にした。他では切れ味のある走りを見せる(5)カツヒーロー、走りの軽やかな(10)ホクショウゴールドあたりが気になるところだが、絞り込むとすれば印を打ったあたりまでか。
はむ!の馬券狙いどころ:
またじわじわと負け出してきた。最近は予想そのものが的外れになってきているのも問題。スカッと1回当てれば今後にも余裕が出てくるのだが。しかし今回がまた2歳戦で難解。本命っぽいところ穴っぽいところいろいろ取り混ぜてなんとか引っかからないか。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 BOX 6,3,2,1 合計24通り 各100円
6→3,2→3,2,1,7,4 合計8通り 各100円
馬複 BOX 6,3,2,1 合計6通り 各200円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 6 500円 3 300円
ワイド 3=6,2,1,4 4=6,2,1 合計7点 各100円
合計 1,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
近頃はばんえい競馬というものがあちこちで紹介されるようになってきて、認知度はかなり上がってきているという実感があります。ここ数年で売上も伸びており、ファンとしては好ましいことです。これは各地でのプロモーションなど関係者の方々の地道のおかげだと思います。今後は外国人客にもどんどん来てもらえると良いと思います。
一方、ばんえいは馬券で支えられている以上、公営ギャンプルの一つとして認識してもらうことも必要と考えます。先日からJRAジョッキーDayや地方競馬女性騎手によるレディズビクトリーラウンド(LVR)などが行われ、平地競馬のジョッキーがばんえいを盛り上げました。さらに、先週は初めての試みとして、競輪のガールズケイリンの女性選手たちがやってきてエキシビションレースなどが行われました。競輪界は競馬以上に運営面で厳しい環境にあって、ミッドナイト競輪などいろいろな試みがされていてようやくここ2,3年で売上が上向きにはなっているものの、ファン層が高齢化するなど競馬以上に厳しい環境にあります。そんな中、2012年から始まったガールズケイリンは競輪界の救世主的な存在になっています。今回、そういった選手たちが帯広に来場したことは、互いに刺激になったことと思います。しかもさすがアスリート、エキシビションでもなかなかの腕前で大変サマになっていました。今後もこういった異種交流のイベントがあれば良いなと思います。
それでは、今週のばんえいは3週間ぶりの重賞、この週は帯広競馬場で花火大会があるため、薄暮開催となっており、発走時刻には注意。それでは早速予想です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回ナナカマド賞(BG3) (2018年10月14日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 2歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
△ | 1 | サクラユウシュン | 牝2 | 550 | 菊池一 | 金山明 | 栗毛 先父ウンカイ |
▲ | 2 | メムロボブサップ | 牡2 | 580 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 逃父ナリタボブサップ |
○ | 3 | アオノブラック | 牡2 | 570 | 西謙一 | 金田勇 | 鹿毛 先父ケンジュオー |
4 | ヒメトラクイーン | 牝2 | 550 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 追父ナリタボブサップ | |
5 | カツヒーロー | 牡2 | 570 | 島津新 | 岩本利 | 鹿毛 追父ダイエイヒーロー | |
◎ | 6 | ギンノダイマオー | 牡2 | 570 | 藤野俊 | 松井浩 | 芦毛 先父キタノドリーマー |
注 | 7 | インビクタ | 牡2 | 570 | 鈴木恵 | 松井浩 | 青毛 逃父イッスンボウシ |
8 | コウシュハシャトー | 牡2 | 570 | 西将太 | 松井浩 | 栗毛 差父フナノコーネル | |
9 | アアモンドノース | 牝2 | 550 | 赤塚健 | 小林長 | 芦毛 差父トウリュウ | |
10 | ホクショウゴールド | 牡2 | 570 | 松田道 | 村上慎 | 鹿毛 差父ナカゼンスピード |
「ナナカマド賞」の概要と傾向
今年デビューの2歳世代の最初の重賞。この世代はこのあと暮れにヤングチャンピオンシップ(YC)、そして、3月にBG1のイレネー記念があり、この3つの重賞でこの世代の三冠レースとなっている。(牝馬はこの他に黒ユリ賞がある。)
ばんえいの場合はこの時期の2歳馬はまだまだ成長途上でまだまだ力不足に見える。古馬のように1000kgを越える馬は少ない(それでも大きいが)。荷物も軽めのためスピード中心のレースとなり、1分30秒程度の決着となる。過去10年で1番人気は(5,2,1,2)と好成績、2番人気も2勝しているが、3番人気は(0,0,1,9)と不振。上位人気馬は信頼できるが、穴人気している馬には要注意といったところか。下位人気の馬が連対に絡むこともしばしば見られる。馬体重は小さめの馬でも善戦はしているもののやはり1000kgを越える馬の方が連対率が高く、その時点での成長度合いの高い馬が有利といったところか。牝馬は長く優勝がなかったが、昨年ミスタカシマが20年ぶりの牝馬優勝をもたらした。牝馬の出走自体が少ないということもあり、強い馬が出ればそれなりに勝負はできる。騎手別では特に傾向はなく現役騎手では2勝が最高となっている。調教師は最近の勢いに乗っている槻舘厩舎がここ5年で3勝。(今回は同厩舎からの出走はない)
今回のみどころ
今年の2歳は上位拮抗。各馬デビュー以来ここまで4勝が最高で、メムロボブサップ、エースモリウチ(今回不出走)とギンノダイマオーが上げている。前哨戦の青雲賞ではメムロボブサップが快勝したが、今回10kgのハンデを背負う。これらに対し、昨年に続き牝馬勢も侮れない。牝馬レースのいちい賞に勝ったサクラユウシュン、白菊賞に勝ったヒメトラクイーンの2頭は、前開催でも牡馬勢を抑えてワンツーに入っており、展開次第では台風の目になりそう。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 サクラユウシュン:デビュー直後は未熟な点が見られ、障害も不安定なところがあったが、徐々に力を付け、いちい賞では大勝ち。その次も最上位のA-1クラス勢を相手に逃げ切り勝ち。先行力がある上に牝馬ならではの切れ味もある。
2 メムロボブサップ:ここまで前哨戦の青雲賞勝ちなど4勝。現在2歳賞金ランクではトップ。父ナリタボブサップ譲りの力強い先行力に、母父にアキバオーショウの切れ味が加わる。障害はややふらつきもあるが勢いで越えてきている。
3 アオノブラック:デビューは遅れたがここにきて連勝して一気に出走権を得てきた。馬体も急成長。特に前走A-2組では他を引き離して快勝。障害も上手く降りてからの切れ味もある。オープン相手は未知数だが台風の目になるか。
4 ヒメトラクイーン:能検4番時計、デビュー時から非凡なところを見せて白菊賞勝ち、いちい賞2着とライバルたちと勝ち負けを演じている。ハナの遅い面があるが障害を降りてからのスピードはかなりのものがある。障害自体も悪くない。
5 カツヒーロー:前半控えて後半の切れ味で勝負する馬。父ダイエイヒーローは現役時代目立った成績はなかったが、産駒にマルミゴウカイが出てにわかに注目されている。軽馬場の時に時折大駆けすることがあり、障害さえ越えれば見せ場も。
6 ギンノダイマオー:デビュー4連勝で、8月の2着以降はは同厩舎の有力馬が重なることもあってか休養に入っていた。1分そこそこで走れるスピードを持っているが軽いところしか経験がなく、障害力を含め未知数。先行力はありそう。
7 インビクタ:能検3番時計、デビュー時からかなりのスピードを見せ6連対していたが、ここに来て成績を落としている。先行力はあるが、スタミナがまだ不足な面もあり、最後の直線で切れ味のある馬たちにかわされる場面が見られている。
8 コウシュハシャトー:ランキング11番目ながら回避馬が出て出走権が回ってきた。能検時、上位入線しながらも他の進路に入り再検となるなど、やや走りが不安定。しかし流れに乗ったときはかなりのスピードを発揮する。障害は怪しい。軽馬場得意。
9 アアモンドノース:Aー3組のレースで9番人気ながら障害を先頭で抜け出し快勝、最後の切符をつかんだ。いちい賞でも5着に入っている。まだ華奢でふらつく部分は見られるもの、動きは素軽く、障害をクリアできれば切れ味がある。
10 ホクショウゴールド:父はダービー馬。第1回能検で障害が越えられずデビューが遅れたが7月緒戦から連勝、A-1戦でも切れ味を生かして上位に食い込んだ。ここに来て壁に当たっている、小柄な馬で、まだこれからの成長に期待か。
【はむ!の見解まとめ】
今年の2歳は松井浩文厩舎の馬が絶好調で、4頭もの有力馬をこのレースに出走させてきた。もちろん他の厩舎の馬も負けてはおらず、そのあたりの戦いも楽しみだ。予想となると非常に難しい。2歳なのでどの馬もまさに伸び盛り。レースに出るたび成長した姿が見られる。当日の馬体重には十分注目したい。
当地は木曜から金曜にかけ5mm程度の雨が降っているが、土日の天気は崩れない予報で、馬場は適度に水分を含み比較的重めとなるか。ゴール前までのサバイバルレースが展開されそう。
当欄では、悩んだあげく、松井厩舎の◎(6)ギンノダイマオーを本命にした。これまで4勝2着1回。青雲賞は回避してここに照準を合わせてきた。レース間隔が開いたのは不安材料ではあるが、その間ここに狙いを定めてしっかり体を作ってきているのではないか。隣のインビクタが先行しそうなのでしっかりマークしていきたいところ。接戦にもつれ込めば強そう。対抗だが、当欄では思い切って○(3)アオノブラックという馬を抜擢する。初勝利が遅れたため上位クラスとの対戦はないが、ここにきて馬体が急成長。格下とはいえ障害力と切れ味を見せつけた前走と前々走のような走りができればチャンスはある。主戦の阿部武Jはメムロボブサップの方に乗るが、乗り替わりの西謙一Jも乗れておりノーマークなら侮れない。
前哨戦の青雲賞を勝った▲(2)メムロボブサップももちろん強い。3着以下はなく底を見せていない強みがある。ハナから走れるスピードが自慢。ただ、成長してきたとは言え、前走まで800kg台の華奢な体つき、過去敗れた2戦はいずれも重めの馬場。荷物もやや重くなる今回はスタミナ面でどうか。スンナリ先行できれば逃げ切りも考えられるが。ハンデもあり人気になるようなら弱点ありとみて単穴とした。牝馬勢も強く、前走のA-1戦ではサクラユウシュンとヒメトラクイーンがワンツーを決めた。昨年も牝馬が優勝しておりここは無視するわけにはいかない、両者ライバル同士だがタイプは真逆。△(1)サクラユウシュンの方が先行力があって最近の勢いがある。端枠に入ったのが気になるが前走も同じ枠で勝利した。乗り替わりの菊池一Jだがこのレース優勝したこともあり遜色はない。ただ他馬との比較でどうしても4番手評価にせざるを得なくなった。(4)ヒメトラクイーンの方は逆に追い込みタイプ。降りてからの切れ味はメンバー中でも随一だがハナが遅いのが気になる。展開が向けば大駆けもあり得るが。同じ松井厩舎には注(7)インビクタという馬もいる。なかなかの先行力と障害力がある。若干ジリ脚っぽいところが気になるが、今回、鈴木恵Jが乗ってきておりこの馬がハナを切ることも考えられ、粘りの走りができれば上位食い込みも。当欄では印はインビクタの方にした。他では切れ味のある走りを見せる(5)カツヒーロー、走りの軽やかな(10)ホクショウゴールドあたりが気になるところだが、絞り込むとすれば印を打ったあたりまでか。
はむ!の馬券狙いどころ:
またじわじわと負け出してきた。最近は予想そのものが的外れになってきているのも問題。スカッと1回当てれば今後にも余裕が出てくるのだが。しかし今回がまた2歳戦で難解。本命っぽいところ穴っぽいところいろいろ取り混ぜてなんとか引っかからないか。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 BOX 6,3,2,1 合計24通り 各100円
6→3,2→3,2,1,7,4 合計8通り 各100円
馬複 BOX 6,3,2,1 合計6通り 各200円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 6 500円 3 300円
ワイド 3=6,2,1,4 4=6,2,1 合計7点 各100円
合計 1,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
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