ばんえい重賞レース回顧
第28回ヒロインズカップ(BG2)-2018年1月21日-10R 200m直 晴 1.4%
1着◎(6)キサラキク(阿部武)2分16秒9
2着▲(1)アアモンドセブン
3着○(8)セイコークイン
単勝 6 160円 馬単 6-1 560円 三連単 6-1-8 1,630円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい古馬牝馬の女王決定戦、第28回ヒロインズカップは1番人気キサラキクが障害トップ抜けから他馬を引き離して圧勝。名実とともに現役最強牝馬となった。重賞は昨年度のドリームエイジカップ以来5勝。阿部武臣騎手は重賞通算15勝目。
帯広は前日小雪があったものの基本的には乾燥した冬晴れが続き、ロータリーハローもかけられて馬場はかなり力のいる状態であった。
レースは、スタート直後にメムロコマチが出遅れて後方から、その他の馬もややばらつき気味。第1障害を越えたあたりから先行馬のファイトガールが、そして有力馬のキサラキク、アアモンドセブン、セイコークインといったところが前に行く展開、各馬小刻みに息を入れながらゆったりしたペースで進む。第2障害手前に先に到着したのはセイコークイン、そしてキサラキク、ファイトガール、アアモンドセブンと続く。ここまで70秒の遅めのペース。各馬じっくり溜めてから、第2障害に最初に仕掛けたのがセイコークイン。しかし2,3歩行って山の中腹でストップ。続いてキサラキクが障害に挑戦。力強く踏み込みひと腰で越え先頭へ。次に内からフェアリードール、アアモンドセブンとキサラキクを重賞で下したことのある2頭が続き障害を越えて前を追うが、今回はキサラキクの勢いが違う。ぐんぐん引き離して差は広がる一方。2番手以降の馬たちの方が厳しくなり後に障害を降りてきたヒカルナナヒメ、コウシュハサマーらと団子状態。キサラキクはトップハンデもなんのその、最後まで勢いが衰えずそのままゴール板を駆け抜けた。圧勝だった。2番手争いは各馬苦しむところ止まらずに歩ききったアアモンドセブンが抜け出し2着入線。連覇は逃したが2番人気に応えた。そして後方で障害に苦しんでいたセイコークインが追い込んで3着に入った。
  キサラキク(1着):序盤から先行して主導権を握り、障害は勢いよくひと腰で越えしかもトップ抜け、最後までスピードが緩まずと、全く非の打ち所がない圧勝。トップハンデも問題なく、力の差を見せつけた。懸念された気難しい部分も全く見られなかった。こんな強い勝ち方ができるのだから、牡馬相手でも十分戦えるはずなのだが・・・。次の狙いは、今回勝って出走権を得たチャンピオンカップあたりか。ファンとしては牡馬勢に一泡吹かせて、そして名牝への道を進んでもらいたいところ。それだけの力はある馬だ。
  アアモンドセブン(2着):この馬のレースはしっかりできていた。序盤出遅れることもなかった。今回は勝った馬に完璧なレースをされたということで、仕方ない。2着争いの接戦もしっかり抜け出して走りきり、むしろこれだけのレースができるということで、今後も特別戦などで力を発揮していけるのではないか。
  セイコークイン(3着):なんとか悲願の重賞制覇をということで積極的に攻めて行ったが、やはり障害で手間取ってしまった。最後に見せた強烈な末脚で3着に食い込んだところを見るともったいない感もある。次の狙いは準重賞のスピードスター賞でスピード王を目指す。
  メムロコマチ(4着):スタートが遅いのはいつものことだが、今回は特にゲートの出が悪かった。それでも後方でじっくり自分のペースで前を追い、障害もひと腰、最後は4着まで食い込んだ。この馬はこれで引退とのこと。個性的でファンの多い馬だった。
  コウシュハサマー(5着):4歳馬で厳しい条件だったが、障害をしっかり越えて見せ場を作ることはできた。重賞を勝ってきただけの力は十分見せられたのではないか。今後さらに力を付けていければ面白い存在になりそう。次の狙いは3月のポプラ賞か。
  その他ではフェアリードール(6着)も実力馬の一頭としてしっかりついて行ったがキレが地味なので伸びきれなかった。ヒカルナナヒメ(7着)も同様なことが言えるがこちらは将来の伸びしろに期待。ファイトガール(8着)は序盤からこの馬らしい積極さが見られなかった。
はむ!の予想結果
  キサラキク見事な勝利だったし、予想的にも◎▲○で見事なクリーンヒットと思いきや配当が安くやっぱり取りガミ。追い込んできたメムロコマチでも3着に入ってくれればワイドも含めてもう少しついたんだけど。きまぐれキサラキクだけに絞り込むのは難しいところだけどやはり強い馬だしもう少し厚めに買っておきたかった。ま、ゼロよりかはまし。しかしもう少しマイナス取り返したいんだけど。
  今回収支 -740 (配当)4,860 (投入)5,600
  今年度累計 -60,510 (今年度残高39,490) (1/21現在)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)
次回の重賞は3週間後になります。2月11日(日)明け3歳牝馬の戦い、黒ユリ賞(BG2)です。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。
2018年1月23日火曜日
2018年1月20日土曜日
【はむ!のばんえい競馬重賞予想2018】第28回ヒロインズカップ(1/21)
今週の重賞は、古馬牝馬のチャンピオン決定戦、ヒロインズカップです。JRAの競馬で言えばエリザベス女王杯にあたるレースです。ばんえいの今年の最強牝馬はいかに?
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
年に一度の古馬牝馬の重賞。やはり女王決定戦ともなると華やかな雰囲気に包まれる。過去の勝ち馬を見ると、ハイトップレディ、トカチプリティー、エンジュオウカン、フクイズミと複数回優勝する例が多いが最近5年は毎年顔ぶれが変わっている。名牝と言われる馬の中でもサダエリコやアンローズといった名前はなく、このあたりは微妙なハンデ差が影響しているか。過去10年で1番人気は(3,1,1,5)とやや微妙。但し勝ち馬は全て3番人気以内の馬が入っており、人気上位から狙っていくことが基本だが全面信頼は禁物・・といったところだ。トップハンデの馬は過去10年2勝とこれも若干苦しい。優勝馬の年齢は5歳、6歳が多いが、8歳以上の高齢馬が強い時期もあった。さらに8歳以上または最年長馬が連に絡むことがほとんどで、年の功は無視できない。なお、4歳馬は出走自体がほとんどなく過去10年で2010年のワタシハスゴイ1頭のみ(2着)。なお実績面からはここに出てくる馬はいずれもかなりの成績を積んできており、オークス馬が必ずしも強いなどということはない。また前哨戦のレディースカップの勝ち馬は過去10年わずか1勝と苦戦しており、勢いというのも信用しがたい。
今年のメンバーの中では、実績では第一人者のキサラキクが抜けているもののハンデ的にどうか。ディフェンディングチャンピオンはアアモンドセブンだが。その他新興勢力も力を付けてきており新たなシンデレラが誕生する可能性もある。
各馬寸評:
1 アアモンドセブン:昨年このレースで軽馬場を生かした見事な走りで勝利、連覇を目指す。それ以降は、相手がA1クラスの強い相手ということもあり苦戦続き。しかし前哨戦のレディースカップではキサラキクとの熱戦を演じた。障害力はあるがハナが遅く序盤から大きく置かれることも多い。
2 ファイトガール:昨年のこのレースが当時7歳にして重賞初出走。逃げ粘って3着に残ったレースは印象的であった。普段は自己条件のAクラスで着順は上がらないものの、常に上位馬と差のないレースをしている。8歳になる遅咲きの大輪は今年も健在だ。ハナを奪ってこそ持ち味発揮。
3 フェアリードール:7歳牝馬ではランク3位の馬で目立たない存在だが、特別戦の常連だしクインカップ優勝やオークス2着の実績がある。昨年のこのレースは5着。先行力と障害力で勝負する馬だが流れに乗れないと全く走らない時もある。しかし接戦に持ち込めば勝負強さが生きる。
4 コウシュハサマー:8年ぶりの4歳馬の挑戦。今年度のばんえい菊花賞馬。若馬にしては馬格がしっかりしている。差しタイプで好位から抜け出すのがこの馬の形。障害も悪くないがやや反応が鈍い面がある。高重量もまだ慣れていない様子がみられ、相手関係的にどうか。軽馬場なら。
5 ヒカルナナヒメ:古馬重賞は初挑戦。重賞はオークス、クインカップでいずれも2着。この馬はどっしりした安定感が売りで障害も上手。決め手に欠ける面はある。軽量戦の疾風賞に出たが追走一杯でスピードタイプではなかった。相手強化でも前にしっかり付いて行ければ勝負になりそう。
6 キサラキク:現役の牝馬ランキングのトップに君臨。前哨戦のレディースカップもトップハンデで勝利。馬体も充実。ただ牡馬のトップクラス相手だと厳しく名牝の領域まではまだ行っていない印象。まずここを勝って牝馬最強の座を不動にしたい。障害で気まぐれな面がでなければ良いが。
7 メムロコマチ:同世代の重賞では常連だったが同世代以外の重賞は初出走。かなり馬格があり尻尾を振りながら独特の走りをみせる。出足が遅く前半置かれることが多いがじわじわ前に付けてくるのが特徴。障害は苦手な部類だが、前が止まればこの馬のしっかりした末脚が生きてくる。
8 セイコークイン:この馬も8歳になりすっかりお姉さん。しかし今年は相手が厳しいというのもあり不調続き。障害も上がれていない。最近で唯一勝ったのが軽量戦の疾風賞。ここで0分47秒の驚異的なスピードを出せるほどなので決して衰えはない。流れをつかめれば好走可能。
まとめ:
このレースは、もちろんばんえい最強牝馬決定戦という意味合いもあるが、出走馬の決定方法が獲得賞金順ということで、実績を積み上げてきた古馬と世代重賞を勝ち上がってきた若馬との力関係を図るレースという要素が強い。実績馬はハンデも背負うのでそのあたりが勝負のあやになるか。重量を背負うのでその適性も必要だが、馬場状態によっても大きく展開が左右される。
さて、現在の牝馬賞金ランキング1位はキサラキク。天馬賞などのBG1勝ちもあり大きくリードしている。今回も勝って、女王の座を名実とものものにしたいところ。実力的にも当然黙って本命に推したいところだが、そこは競馬。何が起きるかわからない。特にキサラキクは古馬トップクラス相手とは言え、近走障害で大きく手間取ることが多く、もし今回もそれが出れば思わぬ苦戦を強いられる可能性も多いにある。前走も1番人気で大敗した。当欄ではそこも含めて熟考したが、やはりこのメンバー相手なら、多少のリスクがあったとしても本命に置く以外にはないだろう。崩れてしまわなければリカバリーは十分可能だ。軸は外せない。ただ障害の上手な馬に逃げられるか強烈な末脚の馬に差されたりして、逆転の目はないではない。
そしてその相手にはやっぱり百戦錬磨のセイコークイン。常にあと一歩のところで重賞を逃してきた無冠の女王、8歳となりナナノチカラらライバルが皆引退してもまだ頑張っている。悲願の重賞制覇をかけて臨む。近走衰えも指摘されるところだが、疾風賞での47秒の爆走を見ると全くそんなことはない。大外に入ったが内詰めで外が空くので楽に走れる。馬券的にも無視はできないだろう。単穴は昨年このレースを逃げ切って優勝、連覇を狙うアアモンドセブン。昨年よりズブくなっていて出足が遅くなっているのが若干気になるところだが、重賞のペースになればしっかりついて行けるだろう。最内は若干気になるが力は上。逆転まで見込んだ単穴で。さらに狙ってみたいのが8歳馬ファイトガール。昨年7歳で初めて重賞に出走したほどの遅咲きだが、この馬の先行力と障害力は驚異だ。若手の渡来騎手には思い切ったレースをしてもらいたい。
6歳以下の馬ではメムロコマチの末脚の鋭さも怖い存在。人気もそこそこ出そうだが、出足が遅い馬なので速いペースになれば置かれることも。思い切って狙うなら、ハンデに恵まれた5歳馬ヒカルナナヒメはどうか。障害が上手なので流れに乗れば上位食い込みも。
はむ!の馬券狙いどころ:
天馬賞で元取りしてようやくシーズン最後まで遊べる目処がついたので、今度は少しでもマイナスを減らすべくしっかり取っていきたい。キサラキク外しで一発狙いに行くという方法もあるが、キサラキクはやはり当欄で追い続けている馬でもあるので、この馬の力を信じて買っていきたい。相手を少し幅広に受けたいところ。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 フォーメーション
6→8,1,2,7→8,1,2,7 合計12通り 各100円
6→8,1,2→8,1,2,7 合計9通り 各100円
8,1→6,8,1,2→6,8,1,2,7 合計18通り 各100円
単勝 6 1,000円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 7=6,8,1,5 5=6,8,1 合計7点 各100円
合計5,600円で勝負! (残高40,230円-5,600円=34,630円)
今回の結果と回顧は、2,3日後までには当欄で報告したいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第28回ヒロインズカップ(BG2) (2018年1月21日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上牝馬オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
▲ | 1 | アアモンドセブン | 牝7 | 780 | 藤本匠 | 小林長 | 青毛 差 |
△ | 2 | ファイトガール | 牝8 | 770 | 渡来心 | 坂本東 | 鹿毛 逃 |
3 | フェアリードール | 牝7 | 770 | 長澤幸 | 岩本利 | 栗毛 先 | |
4 | コウシュハサマー | 牝4 | 760 | 西謙一 | 岡田定 | 栗毛 差 | |
5 | ヒカルナナヒメ | 牝5 | 750 | 工藤篤 | 谷あゆ | 鹿毛 先 | |
◎ | 6 | キサラキク | 牝7 | 790 | 阿部武 | 金田勇 | 芦毛 先 |
注 | 7 | メムロコマチ | 牝6 | 760 | 菊池一 | 西弘美 | 栗毛 追 |
○ | 8 | セイコークイン | 牝8 | 780 | 西将太 | 岡田定 | 鹿毛 差 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
年に一度の古馬牝馬の重賞。やはり女王決定戦ともなると華やかな雰囲気に包まれる。過去の勝ち馬を見ると、ハイトップレディ、トカチプリティー、エンジュオウカン、フクイズミと複数回優勝する例が多いが最近5年は毎年顔ぶれが変わっている。名牝と言われる馬の中でもサダエリコやアンローズといった名前はなく、このあたりは微妙なハンデ差が影響しているか。過去10年で1番人気は(3,1,1,5)とやや微妙。但し勝ち馬は全て3番人気以内の馬が入っており、人気上位から狙っていくことが基本だが全面信頼は禁物・・といったところだ。トップハンデの馬は過去10年2勝とこれも若干苦しい。優勝馬の年齢は5歳、6歳が多いが、8歳以上の高齢馬が強い時期もあった。さらに8歳以上または最年長馬が連に絡むことがほとんどで、年の功は無視できない。なお、4歳馬は出走自体がほとんどなく過去10年で2010年のワタシハスゴイ1頭のみ(2着)。なお実績面からはここに出てくる馬はいずれもかなりの成績を積んできており、オークス馬が必ずしも強いなどということはない。また前哨戦のレディースカップの勝ち馬は過去10年わずか1勝と苦戦しており、勢いというのも信用しがたい。
今年のメンバーの中では、実績では第一人者のキサラキクが抜けているもののハンデ的にどうか。ディフェンディングチャンピオンはアアモンドセブンだが。その他新興勢力も力を付けてきており新たなシンデレラが誕生する可能性もある。
各馬寸評:
1 アアモンドセブン:昨年このレースで軽馬場を生かした見事な走りで勝利、連覇を目指す。それ以降は、相手がA1クラスの強い相手ということもあり苦戦続き。しかし前哨戦のレディースカップではキサラキクとの熱戦を演じた。障害力はあるがハナが遅く序盤から大きく置かれることも多い。
2 ファイトガール:昨年のこのレースが当時7歳にして重賞初出走。逃げ粘って3着に残ったレースは印象的であった。普段は自己条件のAクラスで着順は上がらないものの、常に上位馬と差のないレースをしている。8歳になる遅咲きの大輪は今年も健在だ。ハナを奪ってこそ持ち味発揮。
3 フェアリードール:7歳牝馬ではランク3位の馬で目立たない存在だが、特別戦の常連だしクインカップ優勝やオークス2着の実績がある。昨年のこのレースは5着。先行力と障害力で勝負する馬だが流れに乗れないと全く走らない時もある。しかし接戦に持ち込めば勝負強さが生きる。
4 コウシュハサマー:8年ぶりの4歳馬の挑戦。今年度のばんえい菊花賞馬。若馬にしては馬格がしっかりしている。差しタイプで好位から抜け出すのがこの馬の形。障害も悪くないがやや反応が鈍い面がある。高重量もまだ慣れていない様子がみられ、相手関係的にどうか。軽馬場なら。
5 ヒカルナナヒメ:古馬重賞は初挑戦。重賞はオークス、クインカップでいずれも2着。この馬はどっしりした安定感が売りで障害も上手。決め手に欠ける面はある。軽量戦の疾風賞に出たが追走一杯でスピードタイプではなかった。相手強化でも前にしっかり付いて行ければ勝負になりそう。
6 キサラキク:現役の牝馬ランキングのトップに君臨。前哨戦のレディースカップもトップハンデで勝利。馬体も充実。ただ牡馬のトップクラス相手だと厳しく名牝の領域まではまだ行っていない印象。まずここを勝って牝馬最強の座を不動にしたい。障害で気まぐれな面がでなければ良いが。
7 メムロコマチ:同世代の重賞では常連だったが同世代以外の重賞は初出走。かなり馬格があり尻尾を振りながら独特の走りをみせる。出足が遅く前半置かれることが多いがじわじわ前に付けてくるのが特徴。障害は苦手な部類だが、前が止まればこの馬のしっかりした末脚が生きてくる。
8 セイコークイン:この馬も8歳になりすっかりお姉さん。しかし今年は相手が厳しいというのもあり不調続き。障害も上がれていない。最近で唯一勝ったのが軽量戦の疾風賞。ここで0分47秒の驚異的なスピードを出せるほどなので決して衰えはない。流れをつかめれば好走可能。
まとめ:
このレースは、もちろんばんえい最強牝馬決定戦という意味合いもあるが、出走馬の決定方法が獲得賞金順ということで、実績を積み上げてきた古馬と世代重賞を勝ち上がってきた若馬との力関係を図るレースという要素が強い。実績馬はハンデも背負うのでそのあたりが勝負のあやになるか。重量を背負うのでその適性も必要だが、馬場状態によっても大きく展開が左右される。
さて、現在の牝馬賞金ランキング1位はキサラキク。天馬賞などのBG1勝ちもあり大きくリードしている。今回も勝って、女王の座を名実とものものにしたいところ。実力的にも当然黙って本命に推したいところだが、そこは競馬。何が起きるかわからない。特にキサラキクは古馬トップクラス相手とは言え、近走障害で大きく手間取ることが多く、もし今回もそれが出れば思わぬ苦戦を強いられる可能性も多いにある。前走も1番人気で大敗した。当欄ではそこも含めて熟考したが、やはりこのメンバー相手なら、多少のリスクがあったとしても本命に置く以外にはないだろう。崩れてしまわなければリカバリーは十分可能だ。軸は外せない。ただ障害の上手な馬に逃げられるか強烈な末脚の馬に差されたりして、逆転の目はないではない。
そしてその相手にはやっぱり百戦錬磨のセイコークイン。常にあと一歩のところで重賞を逃してきた無冠の女王、8歳となりナナノチカラらライバルが皆引退してもまだ頑張っている。悲願の重賞制覇をかけて臨む。近走衰えも指摘されるところだが、疾風賞での47秒の爆走を見ると全くそんなことはない。大外に入ったが内詰めで外が空くので楽に走れる。馬券的にも無視はできないだろう。単穴は昨年このレースを逃げ切って優勝、連覇を狙うアアモンドセブン。昨年よりズブくなっていて出足が遅くなっているのが若干気になるところだが、重賞のペースになればしっかりついて行けるだろう。最内は若干気になるが力は上。逆転まで見込んだ単穴で。さらに狙ってみたいのが8歳馬ファイトガール。昨年7歳で初めて重賞に出走したほどの遅咲きだが、この馬の先行力と障害力は驚異だ。若手の渡来騎手には思い切ったレースをしてもらいたい。
6歳以下の馬ではメムロコマチの末脚の鋭さも怖い存在。人気もそこそこ出そうだが、出足が遅い馬なので速いペースになれば置かれることも。思い切って狙うなら、ハンデに恵まれた5歳馬ヒカルナナヒメはどうか。障害が上手なので流れに乗れば上位食い込みも。
はむ!の馬券狙いどころ:
天馬賞で元取りしてようやくシーズン最後まで遊べる目処がついたので、今度は少しでもマイナスを減らすべくしっかり取っていきたい。キサラキク外しで一発狙いに行くという方法もあるが、キサラキクはやはり当欄で追い続けている馬でもあるので、この馬の力を信じて買っていきたい。相手を少し幅広に受けたいところ。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 フォーメーション
6→8,1,2,7→8,1,2,7 合計12通り 各100円
6→8,1,2→8,1,2,7 合計9通り 各100円
8,1→6,8,1,2→6,8,1,2,7 合計18通り 各100円
単勝 6 1,000円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 7=6,8,1,5 5=6,8,1 合計7点 各100円
合計5,600円で勝負! (残高40,230円-5,600円=34,630円)
今回の結果と回顧は、2,3日後までには当欄で報告したいと思います。
2018年1月6日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2017-8】回顧・第19回ヤングチャンピオンシップ(12/29)・第40回帯広記念(1/2)・第11回天馬賞(1/3)
遅くなりましたが年末年始の重賞3本の回顧を一度に行います。日付の新しいものを上にしております。
ばんえい重賞レース回顧
第11回天馬賞(BG1)-2018年1月3日-10R 200m直 曇 2.7%
1着◎(9)マルミゴウカイ(藤本匠)1分50秒6
2着▲(5)ホクショウディープ
3着△(4)タカラシップ
単勝 9 140円 馬単9-5 460円 三連単 9-5-4 1,640円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
正月恒例、ばんえい明け5歳のチャンピオン決定戦の第11回天馬賞は、マルミゴウカイが障害中団から力強く抜け出し1番人気に応えて快勝。史上3頭目の4歳(明け5歳)三冠を達成した。同馬は通算5度目の重賞制覇。藤本騎手はこのレース3度目の制覇、今季は帯広記念に続き重賞5勝通算62勝目となった。
帯広は正月1日から雪が降ったりやんだりで3日の朝も多少降ったが、気温が比較的高いこともあって、馬場水分で表されるほど軽い状況ではなかった。レースはゆったりしたスタートで1,2障害中間手前まではほぼ横一戦。その後各馬刻みを入れる中、2番人気に推されていたタカラシップが果敢に前に出て行った。他馬はこれに付いていかず、集団からフウジンライデン、ホクショウディープらがやや前を行く程度、この時点でマルミゴウカイらは中団から後ろ。タカラシップが先頭で第2障害手前に到達。ここまで53秒。続いてフウジンライデンらが追うところをツルイテンリュウが詰めて2番手で障害手前に到達。後方から詰めてきたマルミゴウカイを始め各馬が障害に到達する間もなく、タカラシップは先に障害に挑戦。一歩一歩力強く踏みしめて仕掛け障害を越えた。続いてフウジンライデン、ツルイテンリュウ、ホクショウディープが障害に挑戦し、このうちツルイテンリュウは立ち止まり、他の馬は懸命に腰を入れて障害をなんとか越える。そうしているうちに外のマルミゴウカイも障害をしっかり越えた。降りてからの脚色はマルミゴウカイとホクショウディープが鋭い。しかし2頭ではマルミゴウカイが上回っていた。前でタカラシップが必死に逃げていたところ残り30mでかわし先頭へ、ホクショウディープも続いて残り20mのところで2番手に上がり懸命に追うが、前は離れる一方。そしてマルミゴウカイが勢いよくゴールを駆け抜けた。ホクショウディープも最後疲れたが2着を確保、タカラシップが粘って3着に入った。3番人気フウジンライデンは障害を降りてからの勢いがなく、最後は後ろからきたプレザントウェーにもかわされ5着だった。
  マルミゴウカイ(1着):結果としては力の差を見せつけた形になったが、まだこれでもこの馬の8分ぐらいの力しか出していない印象。ブルーオーシャンが出走取消になって端枠になったこともあり、ソラを使わぬよう左イタイタを付けて走っていたが、前半は決して反応が良くなくどうかと思わせた。しかし障害を越えてからはやはり力が違った。今後の成長が楽しみだし、ファンとしては古馬勢にもどんどん挑戦してほしいところ。それがさらに気性の成長にもつながるだろう。ただ槻館厩舎にはオレノココロ、センゴクエースといったトップ馬がおり、それらとの兼ね合いが注目。次の狙いは2月のチャンピオンカップや3月のポプラ賞が考えられるが、ハンデ差もあるのでどのように対応してくるか。
  ホクショウディープ(2着):またしてもマルミゴウカイの後塵を拝した。それでも今回は臨戦過程からか4番人気に甘んじていたものの、重賞になるときっちり仕上げてきた。苦手な障害もしっかり越えたし、いつものゴール前での緩みもなかった。立派な2着と言える。次の狙いはポプラ賞か、しかし馬体重も減っているように少し使い詰めのような感じもするので、一息入れて立て直すのも良いのではないか。
  タカラシップ(3着):積極的な逃げは初めて重賞に出走した昨年度のポプラ賞と同様。しかし前回よりも数段力を付けてきた印象だ。障害を力強く越え、直線での粘りも立派であった。2番人気にまで押し上がっていたのもうなづける。今後も重賞でこの走りを見たいところだが出走にはさらに勝ち星を重ねる必要がある。まずは自己条件(A2クラス)で古馬の実力馬相手に魅せるレースを期待したいところ。
  プレザントウェー(4着):この馬なりに積極的に前に行って、障害もしっかり越えていたのだが、先行馬の勢いに隠れあまり目立たない状況であった。最後は落ちて来たフウジンライデンをかわして4着に入るのが精一杯だった。やはり善戦タイプで安定性はあるのだが、勝負に持ち込むにはさらに何かがほしいところ。自己条件(A2クラス)でしっかり勝ち味を覚えたい。
  フウジンライデン(5着):馬体はしっかり作ってきた印象で体重もプラス10kg、そこそこやれるかと思われたが案外だった。2番手につけ障害も上手く越えてはいたが、勢いがなかったことと、若干よそ見をする仕草もみられまだ十分力を発揮できていなかったように思われる。賞金的にはポプラ賞の出走は可能なので、そのあたりを狙って稽古を重ねていきたいところ。
  その他では、タフガイ(6着)は自分の走りに徹していた。最後の脚色はかなり良かったので、積極的に行ってもおもしろかったかも。ツルイテンリュウ(7着)は今回は障害が上がらなかった。前半で一気に前に詰めるなどやや脚を使いすぎた感もある。牝馬勢はやはりこの世代は牡馬との力の差が大きかった。
はむ!の予想結果
  一応は◎▲△で当たったんだけど、大本命のマルミゴウカイ頭だからねぇ。三連単1,640円はやはり安い。そして三連単3本と枠複を含め計算したところ残念ながら100円のマイナス。ま、負け続けの自分的には外れるよりかはよっぽどまし。さて、今年度の重賞は残り6つ。従って、いつもの投入ペースでいけば最後のばんえい記念まで資金が持ちそうだ。ホッとしているけどやはり少しでもマイナスは減らさなきゃ。
  今回収支 -100 (配当)5,600 (投入)5,700
  今年度累計 -64,330 (今年度残高35,670) (1/3現在)
第40回帯広記念(BG1)-2018年1月2日-9R 200m直 曇 2.7%
1着△(9)コウシュハウンカイ(藤本匠)2分15秒9
2着注(10)サクラリュウ
3着◎(7)フジダイビクトリー
単勝 9 610円 馬単 9-10 3,580円 三連単 9-10-7 19,800円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい正月恒例の古馬重賞・帯広記念は3番人気のコウシュハウンカイが障害2番手から抜け出しトップハンデをもろともせず快勝。重賞は今期3勝で通算7勝目となった。藤本匠騎手は帯広記念は2000年以来18年ぶり2度目の優勝。
帯広は元旦から雪で、2日も小雪が降ったりやんだり。ただ気温も0度を少し下回る程度で当地としては暖かく馬場も軽めではあるが適当に粘り気があり時計もそれなりにかかっていた。レースは揃ったスタートで第1障害を越えてもほぼ横一線。ペースはゆったりしているものの高重量戦としては比較的スムーズな流れ、各馬早めに刻みを入れる中で、先行馬のトレジャーハンターがハナに立ち、それをフジダイビクトリーと先行馬のサクラリュウが追う形、フジダイ以外のBIG4勢ではニュータカラコマも早めに前に取り付き、オレノココロ、コウシュハウンカイも一馬身ほどの差で続く。ほぼ同じ隊列で第2障害手前へ、ここまで70秒強とこのレースとしてはいつもの年より早め。障害を先に仕掛けたのは逃げたトレジャーハンターだが坂の中腹でストップ。続いて大外のサクラリュウが駆け上がりこちらはスムーズに障害を越えて先頭へ。差が無くフジダイビクトリーが行くが膝が入り立ち止まる。その間にニュータカラコマそしてコウシュハウンカイが続きこちらはひと腰でクリアし前を追う。後は少し遅れて立て直したフジダイとトレジャーが続き、1番人気オレノココロは障害でよれて苦戦しながら大きく遅れて6番手でようやく降りた。その間先頭争いは既にのこり30mサクラリュウをコウシュハウンカイがあっという間にかわして先頭へ、ニュータカラコマも追うがあまりスピードが上がらず、フジダイビクトリーが逆にこれに迫る形。コウシュハウンカイは力強く前進し、サクラリュウもしぶとく粘るが、これを振り切ってゴールを駆け抜けた。2馬身ほどの差でサクラリュウが2着、3着争いはフジダイビクトリーがさらに脚色の鈍ったニュータカラコマをかわし3着。ニュータカラコマは最後は急追してきたオレノココロにもかわされ、オレノココロが4着、ニュータカラコマが5着だった。
  コウシュハウンカイ(1着):この馬はこれまで帯広記念は成績が上がっていなかったこと、トップハンデであったこと、前哨戦でも伸びきれない4着が続いていたことなどから、若干不利ではないかと思われたが、今年は全く違って強みを見せつけた。イメージ的には北見記念とほぼ同様の展開で、他馬の動きに全く動じず自分の走りに徹した。軽馬場も味方したものの、力強く安定した走りというこの馬の持ち味が存分に発揮された。北見記念以降月イチのローテーションでしっかり調整した上でここに臨んだのが馬体重の11kg増にも現れている。次は当然年度末の大一番ばんえい記念を目指すが、どのような課程で調整してくるか。力は問題ない。
  サクラリュウ(2着):もう善戦というより実力どおりの走りと言って良いだろう。完全に強い8歳世代の一角に入った。前半は自然に前に付け、障害もひと腰で越えて、あとはどれだけ粘るかという展開。最後の直線も勝ち馬に食らいつく粘りを見せた。高重量は本当に得意なのだろう。当然次の目標は大一番ばんえい記念だが、まずは特別戦か平場戦ででも勝つ味を覚えたいところ。
  フジダイビクトリー(3着):条件は悪くなかった。軽馬場も本来は歓迎すべきところ。ただ時々この馬にはあることだが、障害で腰が入ってしまい一歩立ち後れてしまったことが悔やまれる。臨戦過程からの期待と8歳馬勢に先着されたことからやや完敗感が残るが、1,2着馬には今回うまく走られたということであり決して力負けではない。ばんえい記念でのタイトル奪還に向け再起を図る。
  オレノココロ(4着):今回は障害でのミスが全て。いつもならすぐに立て直して追えるのだが今回は馬体重が37kg増の1225kgでかなり重かった。一旦崩れると巨体を立て直すのが大変に見える。さらに、他の先行馬勢が楽に行ったのでやや焦りが出たか。前半少し無理に前に詰めていたようにも見えた。3連覇はならなかったが次にも目標があるのでしっかり立て直してほしい。
  ニュータカラコマ(5着):特に不調な様子はなかったが、最後でかなり脚色が鈍ってしまった。高重量でトップハンデ、それでいてペースが速くなり、この馬にはいかにも不向きな条件だったか。決して力が落ちた訳ではないだろう。最大目標はばんえい記念だが、まずはオープン特別でこの馬のカンを取り戻したいところ。この馬が出走権を持つ2月のチャンピオンカップあたりもおもしろい。
  その他では当欄で単穴に推したカンシャノココロ(6着)は無理に勝負に行かず終始自分の走りに徹していた。このメンバーで6着は悪くない。良い経験ができたというところか。シンザンボーイ(7着)も同様だが、馬体重減は厳しかった。トレジャーハンター(8着)も前半先行して見せ場までは作った。障害もう少し腰が入れていれば。
はむ!の予想結果
  引っかかったのはサクラリュウ絡みのワイドだけ。いつも焼け石に水状態。それにしてもコウシュハはいつも結構信じて買っていたのに、北見記念と今回の帯広記念、買わない時に限って来る。結果を見ればなぜ軽視しちゃったのか?という感じなのだが・・。あと他のレースでもそうなのだが、△を付けた馬がよく来てそれを頭で買ってないというパターンが多いような気がする。点数を広げてもボックスにするとか、馬複を手広くとかもっと工夫が必要かもしれない。あとオレノココロも買った時は来ないの法則が。
  今回収支 -4,460 (配当)1,440 (投入)5,900
  今年度累計 -64,230 (今年度残高35,770) (1/2現在)
第19回ヤングチャンピオンシップ(BG2)-2017年12月29日-10R 200m直 晴 1.5%
1着◎(8)オレワチャンピオン(鈴木恵)1分39秒7
2着▲(7)ジェイコマンダー
3着△(2)コウシュハレガシー
単勝 8 140円 馬単8-7 990円 三連単 8-7-2 5,110円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい2歳馬の産地選抜重賞第19回ヤングチャンピオンシップは、1番人気のオレワチャンピオンが後続を振り切って逃げ切り勝ち。むろん重賞初制覇。北央地区産駒の勝利は2006年のカネサリュウ以来11年ぶり3度目(当該レース名になってからは初)、鈴木恵介騎手はこのレース4連覇で重賞通算64勝目となった。
晴天が続く帯広らしい天気で、コースは乾き気味でかなり時計のかかる重馬場。序盤はこのレースとしてはゆったりしたスタート。大外のコウシュハギョイは若干出遅れたがそれ以外はほぼ横一戦。第1障害を越えたあたりから最内のアアモンドグンシンが果敢に先頭に立った。続いてバンリュウブラック、そしてオレワチャンピオンと先行馬が前を伺う。あとはキンツルモリウチ、コウシュハレガシーと行ったところが追っていって、第2障害手前へここまで49秒。そして障害を先に仕掛けたのはオレワチャンピオン、両脚で力強くグイグイ引っ張るように障害を越えて先頭へ。これにすぐ続いたのが隣のジェイコマンダー。こちらはスムーズに障害を越え前を追う。少し遅れて、アアモンドグンシン、キンツルモリウチが障害をひと腰で越え、コウシュハレガシーが続いた。あとの馬は障害で手間取った。先頭争いは逃げるオレワチャンピオンにジェイコマンダーが並びかけ一騎打ちの激しい叩き合い。しかしオレワチャンピオンが終始クビ差のリードを保ったまま緩むことなくそのままゴールを駆け抜けて優勝した。ジェイコマンダーはピッタリ追ったが前をかわすことはできずそのまま2着。3着争いはやや前に出たアアモンドグンシンと追ってきたコウシュハレガシーのこれも叩き合いとなったが、アアモンドグンシンがスピードが緩むところをコウシュハレガシーが走りきり3着。アアモンドグンシンは残り10mで力尽きて前脚から崩れ、そこを外から続いていたキンツルモリウチがかわし4着に入った。2番人気になっていたバンリュウブラックは障害であと一歩のところで止まり8着、3番人気のアアモンドグンシンはその後立て直したが最下位の10着となった。
  オレワチャンピオン(1着):粘りの勝利であった。最後の直線の叩き合いになったとき、いつもならゴール手前で緩むことも多かったが、今回は最後までしっかり走りきり追いすがるジェイコマンダーを振り切った。並びかけられて根性が復活したか。あるいは前半に力をセーブできていてその分、最後まで力を温存できていたのかもしれない。いずれにせよ終わってみればこの馬の力強さを見せるレースだった。この後は当然3月のイレネー記念を目指していくことになるが、それまでの平場戦を使えば賞金加増は+30kgとなる。ぶっつけで行くことも含めどのような臨戦過程を取るか。
  ジェイコマンダー(2着):近走障害で苦しみ4番人気まで下げていたが、今回はしっかり立て直してきた。マイナス10kgの馬体重も稽古をしっかりしてきた成果だろう。障害の捌きは勝ったオレワチャンピオン以上のものがあった。勝ち馬をかわすところまでは至らなかったがこの馬の持ち味は出せたと思われる。さらに磨きをかけてイレネー記念で雪辱を期する。
  コウシュハレガシー(3着):900kgそこそこの小柄な馬が今回プラス26kgと体重を増やしてきた。体調は良かったのだと思われる。ただ周りに合わせて仕掛けるタイプなので、どうしても一歩出遅れてしまう。荷物が重くなり切れ味の鋭さも若干そがれたように見えた。賞金加増はなかったので自己条件できっちり勝ってイレネー記念の出走権を確実なものとしたい。
  キンツルモリウチ(4着):隣の馬の影響か若干スタートダッシュがきかなかったように見えた。その分第2障害時点でも一歩遅れたか。キレのある馬ではないだけにさらに上位に入るためにはもう少し前に行きたかったところ。ただこのクラスでも十分やれるところは見せたのではないか。イレネー記念出走を確実にするためにはもう1勝くらいは積み上げたいところ。
  フレイムゴールド(5着):今回は終始後方から行っておりあまり無理には詰めなかったか。降りてからの切れ味の鋭いところは見せた。能検6位の素質馬がようやく本来の力を出せるところまで来たというところ。今後さらに稽古を重ねて力をつけていけばそこそこやれそう。
  その他では紅一点のセンショウブルー(6着)は自分のペースを貫き通した。激しいレースで戦った経験は今後に生きそうだ。バンリュウブラック(8着)は予選での走りなどから2番人気にまで押されていたが、障害を天板まで上げておきながらもう一歩が出なかった。アアモンドグンシン(10着)は果敢な逃げで見せ場は作ったが、オーバーペースがたたったか直線で崩れてしまった。
はむ!の予想結果
  本当に珍しいプラス配当。本命をしっかり抑えていたのが結果として良かったが、しかし「本命1着でプラス終始」というが今シーズン初というのがいかにも情けない。まだ大きなマイナスは続くので、今後も少しずつ借金を返していきたい。
  今回収支 +6,530 (配当)11,430 (投入)4,900
  今年度累計 -59,770 (今年度残高40,230)・・12/29終了時
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)
次回の重賞は2週間と少しあいて。1月21日(日)、牝馬チャンピオン決定戦・ヒロインズカップ(BG2)です。薄暮開催なので発走時刻はいつものナイターに戻って18:05の予定。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。
ばんえい重賞レース回顧
第11回天馬賞(BG1)-2018年1月3日-10R 200m直 曇 2.7%
1着◎(9)マルミゴウカイ(藤本匠)1分50秒6
2着▲(5)ホクショウディープ
3着△(4)タカラシップ
単勝 9 140円 馬単9-5 460円 三連単 9-5-4 1,640円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
正月恒例、ばんえい明け5歳のチャンピオン決定戦の第11回天馬賞は、マルミゴウカイが障害中団から力強く抜け出し1番人気に応えて快勝。史上3頭目の4歳(明け5歳)三冠を達成した。同馬は通算5度目の重賞制覇。藤本騎手はこのレース3度目の制覇、今季は帯広記念に続き重賞5勝通算62勝目となった。
帯広は正月1日から雪が降ったりやんだりで3日の朝も多少降ったが、気温が比較的高いこともあって、馬場水分で表されるほど軽い状況ではなかった。レースはゆったりしたスタートで1,2障害中間手前まではほぼ横一戦。その後各馬刻みを入れる中、2番人気に推されていたタカラシップが果敢に前に出て行った。他馬はこれに付いていかず、集団からフウジンライデン、ホクショウディープらがやや前を行く程度、この時点でマルミゴウカイらは中団から後ろ。タカラシップが先頭で第2障害手前に到達。ここまで53秒。続いてフウジンライデンらが追うところをツルイテンリュウが詰めて2番手で障害手前に到達。後方から詰めてきたマルミゴウカイを始め各馬が障害に到達する間もなく、タカラシップは先に障害に挑戦。一歩一歩力強く踏みしめて仕掛け障害を越えた。続いてフウジンライデン、ツルイテンリュウ、ホクショウディープが障害に挑戦し、このうちツルイテンリュウは立ち止まり、他の馬は懸命に腰を入れて障害をなんとか越える。そうしているうちに外のマルミゴウカイも障害をしっかり越えた。降りてからの脚色はマルミゴウカイとホクショウディープが鋭い。しかし2頭ではマルミゴウカイが上回っていた。前でタカラシップが必死に逃げていたところ残り30mでかわし先頭へ、ホクショウディープも続いて残り20mのところで2番手に上がり懸命に追うが、前は離れる一方。そしてマルミゴウカイが勢いよくゴールを駆け抜けた。ホクショウディープも最後疲れたが2着を確保、タカラシップが粘って3着に入った。3番人気フウジンライデンは障害を降りてからの勢いがなく、最後は後ろからきたプレザントウェーにもかわされ5着だった。
  マルミゴウカイ(1着):結果としては力の差を見せつけた形になったが、まだこれでもこの馬の8分ぐらいの力しか出していない印象。ブルーオーシャンが出走取消になって端枠になったこともあり、ソラを使わぬよう左イタイタを付けて走っていたが、前半は決して反応が良くなくどうかと思わせた。しかし障害を越えてからはやはり力が違った。今後の成長が楽しみだし、ファンとしては古馬勢にもどんどん挑戦してほしいところ。それがさらに気性の成長にもつながるだろう。ただ槻館厩舎にはオレノココロ、センゴクエースといったトップ馬がおり、それらとの兼ね合いが注目。次の狙いは2月のチャンピオンカップや3月のポプラ賞が考えられるが、ハンデ差もあるのでどのように対応してくるか。
  ホクショウディープ(2着):またしてもマルミゴウカイの後塵を拝した。それでも今回は臨戦過程からか4番人気に甘んじていたものの、重賞になるときっちり仕上げてきた。苦手な障害もしっかり越えたし、いつものゴール前での緩みもなかった。立派な2着と言える。次の狙いはポプラ賞か、しかし馬体重も減っているように少し使い詰めのような感じもするので、一息入れて立て直すのも良いのではないか。
  タカラシップ(3着):積極的な逃げは初めて重賞に出走した昨年度のポプラ賞と同様。しかし前回よりも数段力を付けてきた印象だ。障害を力強く越え、直線での粘りも立派であった。2番人気にまで押し上がっていたのもうなづける。今後も重賞でこの走りを見たいところだが出走にはさらに勝ち星を重ねる必要がある。まずは自己条件(A2クラス)で古馬の実力馬相手に魅せるレースを期待したいところ。
  プレザントウェー(4着):この馬なりに積極的に前に行って、障害もしっかり越えていたのだが、先行馬の勢いに隠れあまり目立たない状況であった。最後は落ちて来たフウジンライデンをかわして4着に入るのが精一杯だった。やはり善戦タイプで安定性はあるのだが、勝負に持ち込むにはさらに何かがほしいところ。自己条件(A2クラス)でしっかり勝ち味を覚えたい。
  フウジンライデン(5着):馬体はしっかり作ってきた印象で体重もプラス10kg、そこそこやれるかと思われたが案外だった。2番手につけ障害も上手く越えてはいたが、勢いがなかったことと、若干よそ見をする仕草もみられまだ十分力を発揮できていなかったように思われる。賞金的にはポプラ賞の出走は可能なので、そのあたりを狙って稽古を重ねていきたいところ。
  その他では、タフガイ(6着)は自分の走りに徹していた。最後の脚色はかなり良かったので、積極的に行ってもおもしろかったかも。ツルイテンリュウ(7着)は今回は障害が上がらなかった。前半で一気に前に詰めるなどやや脚を使いすぎた感もある。牝馬勢はやはりこの世代は牡馬との力の差が大きかった。
はむ!の予想結果
  一応は◎▲△で当たったんだけど、大本命のマルミゴウカイ頭だからねぇ。三連単1,640円はやはり安い。そして三連単3本と枠複を含め計算したところ残念ながら100円のマイナス。ま、負け続けの自分的には外れるよりかはよっぽどまし。さて、今年度の重賞は残り6つ。従って、いつもの投入ペースでいけば最後のばんえい記念まで資金が持ちそうだ。ホッとしているけどやはり少しでもマイナスは減らさなきゃ。
  今回収支 -100 (配当)5,600 (投入)5,700
  今年度累計 -64,330 (今年度残高35,670) (1/3現在)
第40回帯広記念(BG1)-2018年1月2日-9R 200m直 曇 2.7%
1着△(9)コウシュハウンカイ(藤本匠)2分15秒9
2着注(10)サクラリュウ
3着◎(7)フジダイビクトリー
単勝 9 610円 馬単 9-10 3,580円 三連単 9-10-7 19,800円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい正月恒例の古馬重賞・帯広記念は3番人気のコウシュハウンカイが障害2番手から抜け出しトップハンデをもろともせず快勝。重賞は今期3勝で通算7勝目となった。藤本匠騎手は帯広記念は2000年以来18年ぶり2度目の優勝。
帯広は元旦から雪で、2日も小雪が降ったりやんだり。ただ気温も0度を少し下回る程度で当地としては暖かく馬場も軽めではあるが適当に粘り気があり時計もそれなりにかかっていた。レースは揃ったスタートで第1障害を越えてもほぼ横一線。ペースはゆったりしているものの高重量戦としては比較的スムーズな流れ、各馬早めに刻みを入れる中で、先行馬のトレジャーハンターがハナに立ち、それをフジダイビクトリーと先行馬のサクラリュウが追う形、フジダイ以外のBIG4勢ではニュータカラコマも早めに前に取り付き、オレノココロ、コウシュハウンカイも一馬身ほどの差で続く。ほぼ同じ隊列で第2障害手前へ、ここまで70秒強とこのレースとしてはいつもの年より早め。障害を先に仕掛けたのは逃げたトレジャーハンターだが坂の中腹でストップ。続いて大外のサクラリュウが駆け上がりこちらはスムーズに障害を越えて先頭へ。差が無くフジダイビクトリーが行くが膝が入り立ち止まる。その間にニュータカラコマそしてコウシュハウンカイが続きこちらはひと腰でクリアし前を追う。後は少し遅れて立て直したフジダイとトレジャーが続き、1番人気オレノココロは障害でよれて苦戦しながら大きく遅れて6番手でようやく降りた。その間先頭争いは既にのこり30mサクラリュウをコウシュハウンカイがあっという間にかわして先頭へ、ニュータカラコマも追うがあまりスピードが上がらず、フジダイビクトリーが逆にこれに迫る形。コウシュハウンカイは力強く前進し、サクラリュウもしぶとく粘るが、これを振り切ってゴールを駆け抜けた。2馬身ほどの差でサクラリュウが2着、3着争いはフジダイビクトリーがさらに脚色の鈍ったニュータカラコマをかわし3着。ニュータカラコマは最後は急追してきたオレノココロにもかわされ、オレノココロが4着、ニュータカラコマが5着だった。
  コウシュハウンカイ(1着):この馬はこれまで帯広記念は成績が上がっていなかったこと、トップハンデであったこと、前哨戦でも伸びきれない4着が続いていたことなどから、若干不利ではないかと思われたが、今年は全く違って強みを見せつけた。イメージ的には北見記念とほぼ同様の展開で、他馬の動きに全く動じず自分の走りに徹した。軽馬場も味方したものの、力強く安定した走りというこの馬の持ち味が存分に発揮された。北見記念以降月イチのローテーションでしっかり調整した上でここに臨んだのが馬体重の11kg増にも現れている。次は当然年度末の大一番ばんえい記念を目指すが、どのような課程で調整してくるか。力は問題ない。
  サクラリュウ(2着):もう善戦というより実力どおりの走りと言って良いだろう。完全に強い8歳世代の一角に入った。前半は自然に前に付け、障害もひと腰で越えて、あとはどれだけ粘るかという展開。最後の直線も勝ち馬に食らいつく粘りを見せた。高重量は本当に得意なのだろう。当然次の目標は大一番ばんえい記念だが、まずは特別戦か平場戦ででも勝つ味を覚えたいところ。
  フジダイビクトリー(3着):条件は悪くなかった。軽馬場も本来は歓迎すべきところ。ただ時々この馬にはあることだが、障害で腰が入ってしまい一歩立ち後れてしまったことが悔やまれる。臨戦過程からの期待と8歳馬勢に先着されたことからやや完敗感が残るが、1,2着馬には今回うまく走られたということであり決して力負けではない。ばんえい記念でのタイトル奪還に向け再起を図る。
  オレノココロ(4着):今回は障害でのミスが全て。いつもならすぐに立て直して追えるのだが今回は馬体重が37kg増の1225kgでかなり重かった。一旦崩れると巨体を立て直すのが大変に見える。さらに、他の先行馬勢が楽に行ったのでやや焦りが出たか。前半少し無理に前に詰めていたようにも見えた。3連覇はならなかったが次にも目標があるのでしっかり立て直してほしい。
  ニュータカラコマ(5着):特に不調な様子はなかったが、最後でかなり脚色が鈍ってしまった。高重量でトップハンデ、それでいてペースが速くなり、この馬にはいかにも不向きな条件だったか。決して力が落ちた訳ではないだろう。最大目標はばんえい記念だが、まずはオープン特別でこの馬のカンを取り戻したいところ。この馬が出走権を持つ2月のチャンピオンカップあたりもおもしろい。
  その他では当欄で単穴に推したカンシャノココロ(6着)は無理に勝負に行かず終始自分の走りに徹していた。このメンバーで6着は悪くない。良い経験ができたというところか。シンザンボーイ(7着)も同様だが、馬体重減は厳しかった。トレジャーハンター(8着)も前半先行して見せ場までは作った。障害もう少し腰が入れていれば。
はむ!の予想結果
  引っかかったのはサクラリュウ絡みのワイドだけ。いつも焼け石に水状態。それにしてもコウシュハはいつも結構信じて買っていたのに、北見記念と今回の帯広記念、買わない時に限って来る。結果を見ればなぜ軽視しちゃったのか?という感じなのだが・・。あと他のレースでもそうなのだが、△を付けた馬がよく来てそれを頭で買ってないというパターンが多いような気がする。点数を広げてもボックスにするとか、馬複を手広くとかもっと工夫が必要かもしれない。あとオレノココロも買った時は来ないの法則が。
  今回収支 -4,460 (配当)1,440 (投入)5,900
  今年度累計 -64,230 (今年度残高35,770) (1/2現在)
第19回ヤングチャンピオンシップ(BG2)-2017年12月29日-10R 200m直 晴 1.5%
1着◎(8)オレワチャンピオン(鈴木恵)1分39秒7
2着▲(7)ジェイコマンダー
3着△(2)コウシュハレガシー
単勝 8 140円 馬単8-7 990円 三連単 8-7-2 5,110円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい2歳馬の産地選抜重賞第19回ヤングチャンピオンシップは、1番人気のオレワチャンピオンが後続を振り切って逃げ切り勝ち。むろん重賞初制覇。北央地区産駒の勝利は2006年のカネサリュウ以来11年ぶり3度目(当該レース名になってからは初)、鈴木恵介騎手はこのレース4連覇で重賞通算64勝目となった。
晴天が続く帯広らしい天気で、コースは乾き気味でかなり時計のかかる重馬場。序盤はこのレースとしてはゆったりしたスタート。大外のコウシュハギョイは若干出遅れたがそれ以外はほぼ横一戦。第1障害を越えたあたりから最内のアアモンドグンシンが果敢に先頭に立った。続いてバンリュウブラック、そしてオレワチャンピオンと先行馬が前を伺う。あとはキンツルモリウチ、コウシュハレガシーと行ったところが追っていって、第2障害手前へここまで49秒。そして障害を先に仕掛けたのはオレワチャンピオン、両脚で力強くグイグイ引っ張るように障害を越えて先頭へ。これにすぐ続いたのが隣のジェイコマンダー。こちらはスムーズに障害を越え前を追う。少し遅れて、アアモンドグンシン、キンツルモリウチが障害をひと腰で越え、コウシュハレガシーが続いた。あとの馬は障害で手間取った。先頭争いは逃げるオレワチャンピオンにジェイコマンダーが並びかけ一騎打ちの激しい叩き合い。しかしオレワチャンピオンが終始クビ差のリードを保ったまま緩むことなくそのままゴールを駆け抜けて優勝した。ジェイコマンダーはピッタリ追ったが前をかわすことはできずそのまま2着。3着争いはやや前に出たアアモンドグンシンと追ってきたコウシュハレガシーのこれも叩き合いとなったが、アアモンドグンシンがスピードが緩むところをコウシュハレガシーが走りきり3着。アアモンドグンシンは残り10mで力尽きて前脚から崩れ、そこを外から続いていたキンツルモリウチがかわし4着に入った。2番人気になっていたバンリュウブラックは障害であと一歩のところで止まり8着、3番人気のアアモンドグンシンはその後立て直したが最下位の10着となった。
  オレワチャンピオン(1着):粘りの勝利であった。最後の直線の叩き合いになったとき、いつもならゴール手前で緩むことも多かったが、今回は最後までしっかり走りきり追いすがるジェイコマンダーを振り切った。並びかけられて根性が復活したか。あるいは前半に力をセーブできていてその分、最後まで力を温存できていたのかもしれない。いずれにせよ終わってみればこの馬の力強さを見せるレースだった。この後は当然3月のイレネー記念を目指していくことになるが、それまでの平場戦を使えば賞金加増は+30kgとなる。ぶっつけで行くことも含めどのような臨戦過程を取るか。
  ジェイコマンダー(2着):近走障害で苦しみ4番人気まで下げていたが、今回はしっかり立て直してきた。マイナス10kgの馬体重も稽古をしっかりしてきた成果だろう。障害の捌きは勝ったオレワチャンピオン以上のものがあった。勝ち馬をかわすところまでは至らなかったがこの馬の持ち味は出せたと思われる。さらに磨きをかけてイレネー記念で雪辱を期する。
  コウシュハレガシー(3着):900kgそこそこの小柄な馬が今回プラス26kgと体重を増やしてきた。体調は良かったのだと思われる。ただ周りに合わせて仕掛けるタイプなので、どうしても一歩出遅れてしまう。荷物が重くなり切れ味の鋭さも若干そがれたように見えた。賞金加増はなかったので自己条件できっちり勝ってイレネー記念の出走権を確実なものとしたい。
  キンツルモリウチ(4着):隣の馬の影響か若干スタートダッシュがきかなかったように見えた。その分第2障害時点でも一歩遅れたか。キレのある馬ではないだけにさらに上位に入るためにはもう少し前に行きたかったところ。ただこのクラスでも十分やれるところは見せたのではないか。イレネー記念出走を確実にするためにはもう1勝くらいは積み上げたいところ。
  フレイムゴールド(5着):今回は終始後方から行っておりあまり無理には詰めなかったか。降りてからの切れ味の鋭いところは見せた。能検6位の素質馬がようやく本来の力を出せるところまで来たというところ。今後さらに稽古を重ねて力をつけていけばそこそこやれそう。
  その他では紅一点のセンショウブルー(6着)は自分のペースを貫き通した。激しいレースで戦った経験は今後に生きそうだ。バンリュウブラック(8着)は予選での走りなどから2番人気にまで押されていたが、障害を天板まで上げておきながらもう一歩が出なかった。アアモンドグンシン(10着)は果敢な逃げで見せ場は作ったが、オーバーペースがたたったか直線で崩れてしまった。
はむ!の予想結果
  本当に珍しいプラス配当。本命をしっかり抑えていたのが結果として良かったが、しかし「本命1着でプラス終始」というが今シーズン初というのがいかにも情けない。まだ大きなマイナスは続くので、今後も少しずつ借金を返していきたい。
  今回収支 +6,530 (配当)11,430 (投入)4,900
  今年度累計 -59,770 (今年度残高40,230)・・12/29終了時
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)
次回の重賞は2週間と少しあいて。1月21日(日)、牝馬チャンピオン決定戦・ヒロインズカップ(BG2)です。薄暮開催なので発走時刻はいつものナイターに戻って18:05の予定。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。
2018年1月2日火曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第11回天馬賞(1/3)
正月シリーズのばんえいは2日連続の重賞。3日は明け5歳の世代最強決定戦。天馬賞です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
正月恒例の重賞2本立ての第2弾は明け5歳のチャンピオン決定戦、天馬賞。歴史は浅いものの正月の風物詩的レースとしてすっかり定着した。定量戦で、このころになると力関係がはっきりしてくるためか人気どおり決まることがほとんど。過去10年では1番人気は(7,1,2,0)と極めて安定。2番人気も(1,4,0,5)と半数が連対している。現在年間25ある重賞のうち、最も本命サイドで決まるレースと言って良い。一方、3番人気は連対が一度もないなど苦戦しており、馬券で言えば軸は信頼できるが、連勝式、3連系を狙うなら相手は幅広く受けたいところ。ちなみに前年度のダービー馬は5勝と強く、ハンデ差のある当該年度の銀河賞勝ち馬は4勝、柏林賞馬は2勝。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とこのレースを得意としている。牝馬の優勝は一昨年のキサラキクの一頭のみ。
今年はダービー馬で今年の柏林賞、銀河賞も連覇しているマルミゴウカイが実績では圧倒的ナンバー1。これにホクショウディープ、ツルイテンリュウ、フウジンライデンといった重賞勝ち経験のある馬たちを始め各馬がどう挑むのか。
各馬寸評:
1 ホクトノホシ:一昨年のばんえいオークスでの人気薄での勝利が今も強烈に記憶に残る。今年度に入ってからは一息入れたことやハンデ差での不利もあり結果は出ていないものの、近走は馬体も成長し、差の無いレースができている。今回はオークスで勝った村上章騎手とのコンビで再度見せ場を作ることができるか。前に詰めて行ければ。
2 フウジンライデン:明け3歳時のイレネー記念勝ちなど元々力のある馬、今シーズンは一時期のスランプを抜け出し安定して上位に食い込んでいる。特に前走はA1クラスの強豪を相手に大外から力強く逃げ切っての勝利で、相当力を付けたところを見せた。馬体重もここにきて増加し充実。控える競馬も可能だが出来れば前にいきたいところ。
3 プレザントウェー:同世代戦では必ず顔を出し重賞の常連。しかし柏林賞で離されての3着がある程度で善戦止まりとなっている。障害は巧者の部類で崩れることは少ない。自己条件のクラスなら主導権を握って粘りきるようなレースも見せている。重賞では前半で置かれるようなこともあるので、積極的に前に行けば見せ場もありそう。
4 タカラシップ:重賞は昨年度いきなりの繰り上げで出走したポプラ賞以来。この時は6着だったが年上の馬たちを相手に思い切った先行策で見せ場を作った。今回は自己条件クラスを連勝し自力で出走権を獲得。先行力と障害力がモットー。ウンカイの産駒で大きいレースの方が力を出せそう。使い詰めできているのはやや疲れが心配な面もある。
5 ホクショウディープ:昨年度のダービー以来世代戦では常にライバルのマルミゴウカイの壁に阻まれ2着続き。スピードはあるが障害で手間取る分だけ遅れをとってしまう。しかし古馬オープンでの強い相手が揃うレースにも果敢に挑戦し結果を出している。前走は軽量戦の地吹雪賞を使いスピード感覚を磨いて、タイトル奪還をめざす。
6 ツルイテンリュウ:重賞は一昨年のばんえい菊花賞勝ちがある。普段は序盤から置いて行かれて障害でも苦しむことも多いが、重賞になると不思議と力を発揮して人気薄でも上位に食い込んでくる。ペースが落ち着けばじっくり行けて直線で鋭い切れ味を発揮できるようだ。今年度引退した大河原騎手の手綱捌きを長澤騎手がいかに引き継ぐか。
7 タフガイ:明け5歳では11番目のランクだったが、コウシュハローヤルの回避により出走権を獲得した。重賞は柏林賞以来2度目の挑戦。柏林賞は5着だったがかなり差を付けられている。一方同世代の特別戦すずらん賞で鮮やかな差し切りを決めて勝利したこともあり、一旦嵌まれば切れ味で一発も。テン乗りの西謙一騎手にも期待。
8 ヒカルナナヒメ:ばんえいオークス、クインカップと牝馬重賞でいずれも惜しい2着。牡馬との混合重賞の出走は2歳時のナナカマド賞以来となる。先行力、障害力ともに持ち合わせており成績は安定性している。ただこの世代は牡馬と牝馬の力の差があると言われ、その中でどこまで粘れるかがカギ。爆発力はないが粘り強さは持っている。
9 マルミゴウカイ:真打ち登場。世代重賞はダービー、柏林賞、銀河賞といずれも横綱相撲で快勝。特に銀河賞は最大60kgのハンデ差をもろともせず次元の違う走りであった。その後3か月休養した後、前走はオープン最上級の馬に挑戦。無理に行かずにレース勘を養うことに徹した。叩き2走目で万全の態勢。軽馬場で障害を焦らなければ。
10 ブルーオーシャン:(同馬は取消となりました。)明け3歳時に黒ユリ賞を優勝したがその後大スランプ障害が全く上がらない時期が続いた。しかし一息入れて今年度に入ってからぐんぐん力を付け快進撃。クインカップでは障害をスムーズにクリアして快勝した。しかしその後はクラスが上がって壁に当たりつつある。鋭い切れ味はあるので嵌まれば見せ場はありそう。
まとめ:
明け5歳にもなると大体勢力図は固まってきており、定量戦のこのレースでは実績馬に極めて有利だ。本命絶対のデータからするとここはマルミゴウカイで鉄板だろう。4歳(明け5歳)三冠の可能性は極めて大きい。ただ競馬なので何が起こるかわからない。そこであえて弱点を探してみた。一つは臨戦過程、3か月休養した後の復帰戦は古馬オープン相手とは言え全く勝負になっておらず、叩き2走で勝負勘を取り戻せるか。それと最近はほとんど出ていないが障害で若干引っかかることがあり、雪の影響で軽馬場になってペースが速くなった時にどうかというところ。あとは両脇が牝馬でそれらを気にすることがないか。(昨年度9月に同様のケースがあり1番人気の7着に沈んでいる)しかしそれらを多く割り引いてもなおこの馬の力は数枚上だ。素直に相手探しをした方が良い。
2番手にはフウジンライデンの復活に注目したい。2歳時の重賞2勝の力がここに来てよみがえってきた。最近は馬体も充実し体調も良さそうだ。マルミゴウカイは強いがしっかり自分のペースを作って接戦に持ち込めれば勝機はゼロではないとみる。重賞2着続きのホクショウディープも当然巻き返しを図る。障害は決して得意でないが、それでも諦めずに進む姿勢はいつか功を奏するだろう。古馬戦や軽量戦を積極的に使い勝負勘を養っている。上手く障害を越えればスピードで押していくことも考えられ、これを単穴とした。あとの馬は若干力の差がありそう。その次となるとやはり菊花賞馬で鋭い追い込みで馬券圏内に食い込んでくるツルイテンリュウが妥当なところだろうが、あえてヒモ穴を狙うなら連勝でフナノクンやサクラダイチなどを抑えて出走権をつかんできたタカラシップはどうだろう。障害力・先行力とも兼ね備えており実績のあるウンカイ産駒、大きく力の差はないのではないか。あとは地力と経験のあるプレザントウェーあたりが接戦になれば台頭か。牝馬勢は勢いのある馬も多いがやはりこの世代はやや力の差がありそうで無印とした。
はむ!の馬券狙いどころ:
昨年のこのレースの馬券を振り返ると、センゴクエースという絶対的王者がいてそこから狙ったにもかかわらず2着に無印のコウリキが入り配当ゼロだった。あるいはこの世代の銀河賞でもツルイテンリュウにやられている。2連、3連を狙うとそのようなことが多い。今回もマルミゴウカイが頭としてはかなり信頼できるが2,3着でなんとか取りこぼしのないようにいきたい。といいつつマルミがこければ大穴馬券も狙えるのではという誘惑が迫ってくる。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単
9→2,5→2,5 合計2通り 各200円
9→2,5→2,5,4,6 合計6通り 各200円
9→2,5,4,6→2,5,4,6,3,7 合計20通り 各100円
2,5→9→2,5,4,6 合計6通り 各100円
枠複 8=2,5,4 2=5 各200円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 6=9,2,5,3 3=9,2,5 合計7点 100円
合計5,700円で勝負! (残高34,330円-5,700円=28,630円)
※残高には帯広記念の当たり分(わずか)は入っておりません。
今回の結果と回顧は、ヤングチャンピオンシップや帯広記念の結果と併せて年明け第1週までには報告したいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第11回天馬賞(BG1) (2018年1月3日(水)16:40発走 帯広10R ダ200m 5歳オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | ホクトノホシ | 牝5 | 740 | 村上章 | 村上慎 | 鹿毛 差 | |
○ | 2 | フウジンライデン | 牡5 | 760 | 島津新 | 岩本利 | 栗毛 先 |
3 | プレザントウェー | 牡5 | 760 | 赤塚健 | 久田守 | 鹿毛 差 | |
△ | 4 | タカラシップ | 牡5 | 760 | 西将太 | 岩本利 | 鹿毛 逃 |
▲ | 5 | ホクショウディープ | 牡5 | 760 | 鈴木恵 | 松井浩 | 青毛 逃 |
注 | 6 | ツルイテンリュウ | 牡5 | 760 | 長澤幸 | 山田勇 | 鹿毛 追 |
7 | タフガイ | 牡5 | 760 | 西謙一 | 服部義 | 鹿毛 追 | |
8 | ヒカルナナヒメ | 牝5 | 740 | 工藤篤 | 谷あゆ | 鹿毛 先 | |
◎ | 9 | マルミゴウカイ | 牡5 | 760 | 藤本匠 | 槻舘重 | 鹿毛 差 |
取消 | 10 | ブルーオーシャン | 牝5 | 740 | 藤野俊 | 松井浩 | 青毛 差 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
正月恒例の重賞2本立ての第2弾は明け5歳のチャンピオン決定戦、天馬賞。歴史は浅いものの正月の風物詩的レースとしてすっかり定着した。定量戦で、このころになると力関係がはっきりしてくるためか人気どおり決まることがほとんど。過去10年では1番人気は(7,1,2,0)と極めて安定。2番人気も(1,4,0,5)と半数が連対している。現在年間25ある重賞のうち、最も本命サイドで決まるレースと言って良い。一方、3番人気は連対が一度もないなど苦戦しており、馬券で言えば軸は信頼できるが、連勝式、3連系を狙うなら相手は幅広く受けたいところ。ちなみに前年度のダービー馬は5勝と強く、ハンデ差のある当該年度の銀河賞勝ち馬は4勝、柏林賞馬は2勝。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とこのレースを得意としている。牝馬の優勝は一昨年のキサラキクの一頭のみ。
今年はダービー馬で今年の柏林賞、銀河賞も連覇しているマルミゴウカイが実績では圧倒的ナンバー1。これにホクショウディープ、ツルイテンリュウ、フウジンライデンといった重賞勝ち経験のある馬たちを始め各馬がどう挑むのか。
各馬寸評:
1 ホクトノホシ:一昨年のばんえいオークスでの人気薄での勝利が今も強烈に記憶に残る。今年度に入ってからは一息入れたことやハンデ差での不利もあり結果は出ていないものの、近走は馬体も成長し、差の無いレースができている。今回はオークスで勝った村上章騎手とのコンビで再度見せ場を作ることができるか。前に詰めて行ければ。
2 フウジンライデン:明け3歳時のイレネー記念勝ちなど元々力のある馬、今シーズンは一時期のスランプを抜け出し安定して上位に食い込んでいる。特に前走はA1クラスの強豪を相手に大外から力強く逃げ切っての勝利で、相当力を付けたところを見せた。馬体重もここにきて増加し充実。控える競馬も可能だが出来れば前にいきたいところ。
3 プレザントウェー:同世代戦では必ず顔を出し重賞の常連。しかし柏林賞で離されての3着がある程度で善戦止まりとなっている。障害は巧者の部類で崩れることは少ない。自己条件のクラスなら主導権を握って粘りきるようなレースも見せている。重賞では前半で置かれるようなこともあるので、積極的に前に行けば見せ場もありそう。
4 タカラシップ:重賞は昨年度いきなりの繰り上げで出走したポプラ賞以来。この時は6着だったが年上の馬たちを相手に思い切った先行策で見せ場を作った。今回は自己条件クラスを連勝し自力で出走権を獲得。先行力と障害力がモットー。ウンカイの産駒で大きいレースの方が力を出せそう。使い詰めできているのはやや疲れが心配な面もある。
5 ホクショウディープ:昨年度のダービー以来世代戦では常にライバルのマルミゴウカイの壁に阻まれ2着続き。スピードはあるが障害で手間取る分だけ遅れをとってしまう。しかし古馬オープンでの強い相手が揃うレースにも果敢に挑戦し結果を出している。前走は軽量戦の地吹雪賞を使いスピード感覚を磨いて、タイトル奪還をめざす。
6 ツルイテンリュウ:重賞は一昨年のばんえい菊花賞勝ちがある。普段は序盤から置いて行かれて障害でも苦しむことも多いが、重賞になると不思議と力を発揮して人気薄でも上位に食い込んでくる。ペースが落ち着けばじっくり行けて直線で鋭い切れ味を発揮できるようだ。今年度引退した大河原騎手の手綱捌きを長澤騎手がいかに引き継ぐか。
7 タフガイ:明け5歳では11番目のランクだったが、コウシュハローヤルの回避により出走権を獲得した。重賞は柏林賞以来2度目の挑戦。柏林賞は5着だったがかなり差を付けられている。一方同世代の特別戦すずらん賞で鮮やかな差し切りを決めて勝利したこともあり、一旦嵌まれば切れ味で一発も。テン乗りの西謙一騎手にも期待。
8 ヒカルナナヒメ:ばんえいオークス、クインカップと牝馬重賞でいずれも惜しい2着。牡馬との混合重賞の出走は2歳時のナナカマド賞以来となる。先行力、障害力ともに持ち合わせており成績は安定性している。ただこの世代は牡馬と牝馬の力の差があると言われ、その中でどこまで粘れるかがカギ。爆発力はないが粘り強さは持っている。
9 マルミゴウカイ:真打ち登場。世代重賞はダービー、柏林賞、銀河賞といずれも横綱相撲で快勝。特に銀河賞は最大60kgのハンデ差をもろともせず次元の違う走りであった。その後3か月休養した後、前走はオープン最上級の馬に挑戦。無理に行かずにレース勘を養うことに徹した。叩き2走目で万全の態勢。軽馬場で障害を焦らなければ。
10 ブルーオーシャン:(同馬は取消となりました。)明け3歳時に黒ユリ賞を優勝したがその後大スランプ障害が全く上がらない時期が続いた。しかし一息入れて今年度に入ってからぐんぐん力を付け快進撃。クインカップでは障害をスムーズにクリアして快勝した。しかしその後はクラスが上がって壁に当たりつつある。鋭い切れ味はあるので嵌まれば見せ場はありそう。
まとめ:
明け5歳にもなると大体勢力図は固まってきており、定量戦のこのレースでは実績馬に極めて有利だ。本命絶対のデータからするとここはマルミゴウカイで鉄板だろう。4歳(明け5歳)三冠の可能性は極めて大きい。ただ競馬なので何が起こるかわからない。そこであえて弱点を探してみた。一つは臨戦過程、3か月休養した後の復帰戦は古馬オープン相手とは言え全く勝負になっておらず、叩き2走で勝負勘を取り戻せるか。それと最近はほとんど出ていないが障害で若干引っかかることがあり、雪の影響で軽馬場になってペースが速くなった時にどうかというところ。あとは両脇が牝馬でそれらを気にすることがないか。(昨年度9月に同様のケースがあり1番人気の7着に沈んでいる)しかしそれらを多く割り引いてもなおこの馬の力は数枚上だ。素直に相手探しをした方が良い。
2番手にはフウジンライデンの復活に注目したい。2歳時の重賞2勝の力がここに来てよみがえってきた。最近は馬体も充実し体調も良さそうだ。マルミゴウカイは強いがしっかり自分のペースを作って接戦に持ち込めれば勝機はゼロではないとみる。重賞2着続きのホクショウディープも当然巻き返しを図る。障害は決して得意でないが、それでも諦めずに進む姿勢はいつか功を奏するだろう。古馬戦や軽量戦を積極的に使い勝負勘を養っている。上手く障害を越えればスピードで押していくことも考えられ、これを単穴とした。あとの馬は若干力の差がありそう。その次となるとやはり菊花賞馬で鋭い追い込みで馬券圏内に食い込んでくるツルイテンリュウが妥当なところだろうが、あえてヒモ穴を狙うなら連勝でフナノクンやサクラダイチなどを抑えて出走権をつかんできたタカラシップはどうだろう。障害力・先行力とも兼ね備えており実績のあるウンカイ産駒、大きく力の差はないのではないか。あとは地力と経験のあるプレザントウェーあたりが接戦になれば台頭か。牝馬勢は勢いのある馬も多いがやはりこの世代はやや力の差がありそうで無印とした。
はむ!の馬券狙いどころ:
昨年のこのレースの馬券を振り返ると、センゴクエースという絶対的王者がいてそこから狙ったにもかかわらず2着に無印のコウリキが入り配当ゼロだった。あるいはこの世代の銀河賞でもツルイテンリュウにやられている。2連、3連を狙うとそのようなことが多い。今回もマルミゴウカイが頭としてはかなり信頼できるが2,3着でなんとか取りこぼしのないようにいきたい。といいつつマルミがこければ大穴馬券も狙えるのではという誘惑が迫ってくる。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単
9→2,5→2,5 合計2通り 各200円
9→2,5→2,5,4,6 合計6通り 各200円
9→2,5,4,6→2,5,4,6,3,7 合計20通り 各100円
2,5→9→2,5,4,6 合計6通り 各100円
枠複 8=2,5,4 2=5 各200円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 6=9,2,5,3 3=9,2,5 合計7点 100円
合計5,700円で勝負! (残高34,330円-5,700円=28,630円)
※残高には帯広記念の当たり分(わずか)は入っておりません。
今回の結果と回顧は、ヤングチャンピオンシップや帯広記念の結果と併せて年明け第1週までには報告したいと思います。
2018年1月1日月曜日
【はむ!と一緒にばんえい競馬2018】1/2帯広記念Dayの全レース予想(狙い目)
1月2日の帯広記念dayは全国発売。そして大井(ふるさとコーナー)や川崎、園田、高知の各競馬場と場外などでこの日の全レースが発売されます。
今年はやらない(やっても載せない)と思ってたけど、折角予想したので、簡単に本命と買い目だけ載せときます。
(9Rの帯広記念はこちらで予想しています。)
2018年1月2日(火)帯広ば
1R 11;10
◎ホクショウミラクル
6→4,3,10→1
2R 11:45
◎フナノダイヤモンド
10→7,4,3→5
3R 12:20
◎ブラックショウ
8→3,5,4→7
4R 12:55
◎フレイムゴールド
6→8,5,10→1
5R 13:30
◎ジンタロー
2→8,4,3
6R 14:05
◎キンオーザ
6→7,1,8→(5)
7R 14:40
◎チヨノシアトル
7→8,1,6→3
8R 15:20
◎センショウニシキ
4→2,5,8
9R 帯広記念 16:10 (詳細は別掲)
◎フジダイビクトリー
7→5,1,9→10
10R オッズパーク杯 16:45
◎アースパワー
8→3,5,1→2
11R 17:15
◎フェアリードール
5→7,8,4→2
この部分の結果報告は特段しない予定です。
それでは帯広記念dayを楽しんで参りましょう。
今年はやらない(やっても載せない)と思ってたけど、折角予想したので、簡単に本命と買い目だけ載せときます。
(9Rの帯広記念はこちらで予想しています。)
2018年1月2日(火)帯広ば
1R 11;10
◎ホクショウミラクル
6→4,3,10→1
2R 11:45
◎フナノダイヤモンド
10→7,4,3→5
3R 12:20
◎ブラックショウ
8→3,5,4→7
4R 12:55
◎フレイムゴールド
6→8,5,10→1
5R 13:30
◎ジンタロー
2→8,4,3
6R 14:05
◎キンオーザ
6→7,1,8→(5)
7R 14:40
◎チヨノシアトル
7→8,1,6→3
8R 15:20
◎センショウニシキ
4→2,5,8
9R 帯広記念 16:10 (詳細は別掲)
◎フジダイビクトリー
7→5,1,9→10
10R オッズパーク杯 16:45
◎アースパワー
8→3,5,1→2
11R 17:15
◎フェアリードール
5→7,8,4→2
この部分の結果報告は特段しない予定です。
それでは帯広記念dayを楽しんで参りましょう。
【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第40回帯広記念(1/2)
2018年。今年は(も)良い年でありますように。さてばんえいは正月1日から開催されています。そして2日は古馬のBG1、例年正月恒例の帯広記念。このレースは全国の地方競馬施設で発売される「全国発売」レースとなっています。普段ばんえい競馬をやらない人もぜひこれを機会にばんえいの馬券にも挑戦していただきたいものです。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえい古馬のいわゆる4大記念大会最高峰のレース。3月のばんえい記念に次ぐ格調高いレースで農林水産大臣賞典はばんえい記念と帯広記念のみである。基礎重量が890kgで賞金加算の馬が多く相当な高重量戦である。
傾向だが、過去10年1番人気が(1,0,5,4)で9連敗中と大苦戦。高配当は必至だ。しかし逆にいうと3着は5回あり、全く外してしまうのも考えものか。4番人気以内が8勝している。年齢別ではやはり高齢馬が強い傾向は出ているものの6歳馬の勝利もある。牝馬は8~9年前に連覇したフクイズミの名前が光るがそれより前になると1994年キクコトブキまで遡る。(今回は牝馬は不出走)。時折連覇が見られこのレースを得意とする馬がいる。やはり高重量適性を重視か。タイムは最近は2分40秒前後の決着が多い。
最近の古馬戦線はすっかりBIG4(オレノココロ、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、フジダイビクトリー)と呼ばれ、今年もこれらを中心に展開しそうだ。その中でもこのレース初の3連覇がかかるオレノココロ、高重量なら絶対の自信を持っている。しかし荒れる帯広記念。新興勢力の台頭にも目を配っておきたいところ。
各馬寸評:
1 カンシャノココロ:重賞は2年前の天馬賞以来の挑戦で、古馬重賞は初出走。オープン馬の中堅どころが金杯の方に回ったので、この馬に出走機会が巡ってきた。重賞勝ちはないが、4歳時は銀河賞2着など馬券圏内に入っている。先行力が身上だが同型が多く厳しい戦い。しかし最後の粘りもしぶといものを持っており、主導権を取れれば。
2 トレジャーハンター:重賞は一昨年のばんえい記念以来久々の出走。帯広記念は4度目の挑戦になるが過去はいずれも9着以下の大きな着順で成績は上がっていない。前走は5日前に500kgの軽量戦の地吹雪賞に出走して激走(優勝)したばかり。スピードはあるがスタミナには課題あり、いきなりの900kgの重い荷物はどうか。
3 ソウクンボーイ:重賞は今年度4月のオッズパーク杯以来。そこでは人気薄ながら思い切った先行策に出て粘って4着に入った。若馬時代は素軽い走りで重賞勝ちの経験もあるが、近走は平場戦でも後れを取り厳しいレースが続いている。重い荷物も決して向いているとは思えないが、自在に立ち回れるタイプなので、重賞戦になって一変も。
4 ニュータカラコマ:帯広記念は5度目の出走。但し、3着2回が最高の成績と厳しい。今シーズンは特に前半に活躍し北斗賞の後ばんえいグランプリを快勝し絶好調だったが、後半はハンデ差が大きく厳しいレースが続いている。今回もトップハンデで920kgもの高重量。鍛えた上での障害の力強い捌きはこの馬の一番の持ち味だが。
5 オレノココロ:昨年は帯広記念、ばんえい記念とそれぞれ優勝と実績ではNO.1。今年度も旭川記念と岩見沢記念をきっちり勝っている。鈴木恵介騎手が他の有力馬と騎乗が重なった場合でもこの馬を最優先にするほど信頼度は高い。3連覇の視野。障害を溜めて上げて最後の直線にかける。雪でも降ってスピード競馬になれば展開は変わるが。
6 フクドリ:帯広記念は4度目の出走。3年前のこのレースでは6番人気ながら差し切って優勝している。重賞は昨年度のばんえい記念以来。もう12歳になるがまだまだ元気いっぱいで、前々走は平場戦ながらAクラスの馬を相手に好位抜け出して完勝。前走は5日前に軽量戦地吹雪賞に出走し勢いを保っている。この馬にとってはプラスに働くか。
7 フジダイビクトリー:帯広記念は4度目の挑戦。実力馬ではあるがこのレースについては3着1回あるのみで結果は出ていない。ただ今回はハンデをもらっている方なので気楽に走れそう。この馬は晴雨兼用で軽い馬場でもそれなりに結果が出せるところも強み。先行力があり崩れることは少ない。あとは切れ味のある馬に差されないよう粘りたい。
8 シンザンボーイ:帯広記念は初出走。重賞出走は10月の北見記念以来。結果は出ていなくても果敢に挑戦して経験と力をつけている。今までの走りからして高重量は決して得意とは思えないが、障害は上手く粘りの走りはできそう。今回は竹ヶ原騎手を擁して思い切った先行策に出ることも考えられる。ここにきて馬体が増えてきたのも好材料だ。
9 コウシュハウンカイ:言わずと知れた実力馬。今年はオッズパーク杯と北見記念の重賞2勝と、安定性に加え課題だった詰めの甘さも克服しつつある。しかし帯広記念は過去2回の出走でこの馬にしては珍しく大敗しており、どうも相性の悪いレースになっている。今回はハンデ差も大きくなっているので、どこまでこの馬の走りが出来るのかが注目。
10 サクラリュウ:昨年のこのレースで積極的な先行策で障害をトップ抜けして見せ場を演出して以降、今年度はすっかり重賞の常連になってきた。岩見沢記念では惜しい2着まで粘っている。とにかく先行してこそ力の出る馬。今回は先行馬が揃っておりハナにこだわらず自分のペースに持ち込みたい。大外は決して好材料ではないが影響は少ないか。
まとめ:
先に述べたように、人気どおり決まった試しがないこのレース。全国発売で初めてばんえいを買う人もいると思われるが、初心者にはかなり難しい。だからといって初めから穴狙いに行くのは問題だろう。むしろ900kg前後の重量戦で、下位の馬でも重量適性で挑戦してくる馬もおり留意したいところ。なお、雪の影響による馬場状態も十分考慮しておくべき。
そんな中、当欄では今回は馬場状態、ハンデ、勢いを考慮してフジダイビクトリーを本命に持ってきた。これまで帯広記念では結果は出ていないが、いずれも端枠であったりトップハンデであったりと不利な条件であった。今回は中枠でハンデ的にも有利。馬場適性もオールマイティで、この馬自身が崩れることは考えにくい。軸にするには十分であろう。
相手にはやはりオレノココロ。今年度は昨年度ほどの勢いがないように感じるが、重賞も2勝しているし、臨戦過程での成績はむしろ昨年度以上。高重量戦になれば必ず巻き返してくる。ただ今回は先行したい馬も多いので展開が乱れた時に一歩出遅れる可能性があるのではと見た。ただ障害を降りれば多少遅れていても巻き返せる。本命と対抗はほとんど差が無いとみる。あと3番手、4番手もBIG4が占めればあまりにも堅すぎるし、荒れる帯広記念には似合わない。そこで単穴候補として古馬重賞に果敢に挑戦してきたカンシャノココロの未知の魅力に注目してみたい。先行力がある上に、障害で一歩一歩踏みしめながら確実に登っており高重量でその力強さが生きるのではないか。隣に先行馬がいるのもアシストになりそうだ。穴で一考。そして抜群の安定力を持つコウシュハウンカイはやはり外すわけにはいかない。障害は間違いなく越えてくる。ただ今回はトップハンデで切れ味がそがれないか。あとは昨年の帯広記念で一瞬沸かせたサクラリュウが経験を積んでさらに上位を狙いに来るか。その他ではBIG4のうちニュータカラコマの評価を下げた。確かに障害は確実な馬だが、高重量でトップハンデはやはり割り引きたい。極端な軽馬場になれば12歳馬フクドリやトレジャーハンターのスピードも面白いところではあるが、広げ過ぎるので天候を見て決めたい。
はむ!の馬券狙いどころ:
ヤングチャンピオンシップでわずかに取り戻したので、資金的にはようやく少し生き延びた。そして帯広記念。全国発売なのででしっかり取りたいと思う一方、やはり荒れるレースということで一発狙いたい部分もある。一応本命フジダイ、対抗オレノココロを軸にしてあとは手広くいきたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単
7=5=1,9,10 マルチ 合計18通り 各100円
7=5→1,9,10(追加) 合計6通り 各100円
7=5→1,9,10,4,6,2 合計12通り 各100円
7→1,9,10→5,1,9,10,4 合計12通り 各100円
枠複 7=5,8 合計2通り 各200円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=7,5,9,10 10=7,5,9 合計7点 各100円
合計5,900円で勝負! (残高40,230円-5,900円=34,330円)
今回の結果と回顧は、ヤングチャンピオンシップや天馬賞の結果と併せて年明け第1週までには報告したいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回帯広記念(BG1) 全国発売 (2018年1月2日(火)16:10発走 帯広9R ダ200m 4歳以上オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
▲ | 1 | カンシャノココロ | 牡7 | 890 | 西謙一 | 坂本東 | 鹿毛 先 |
2 | トレジャーハンター | 牡11 | 900 | 阿部武 | 金田勇 | 鹿毛 逃 | |
3 | ソウクンボーイ | 牡8 | 890 | 工藤篤 | 西邑春 | 鹿毛 差 | |
4 | ニュータカラコマ | 牡10 | 920 | 藤野俊 | 尾瀬富 | 鹿毛 差 | |
○ | 5 | オレノココロ | 牡8 | 910 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 差 |
6 | フクドリ | セン12 | 890 | 松田道 | 平田義 | 鹿毛 追 | |
◎ | 7 | フジダイビクトリー | 牡10 | 900 | 西将太 | 中島敏 | 栗毛 先 |
8 | シンザンボーイ | 牡7 | 900 | 竹ケ茉 | 坂本東 | 栗毛 差 | |
△ | 9 | コウシュハウンカイ | 牡8 | 920 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先 |
注 | 10 | サクラリュウ | 牡8 | 900 | 菊池一 | 金山明 | 鹿毛 逃 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえい古馬のいわゆる4大記念大会最高峰のレース。3月のばんえい記念に次ぐ格調高いレースで農林水産大臣賞典はばんえい記念と帯広記念のみである。基礎重量が890kgで賞金加算の馬が多く相当な高重量戦である。
傾向だが、過去10年1番人気が(1,0,5,4)で9連敗中と大苦戦。高配当は必至だ。しかし逆にいうと3着は5回あり、全く外してしまうのも考えものか。4番人気以内が8勝している。年齢別ではやはり高齢馬が強い傾向は出ているものの6歳馬の勝利もある。牝馬は8~9年前に連覇したフクイズミの名前が光るがそれより前になると1994年キクコトブキまで遡る。(今回は牝馬は不出走)。時折連覇が見られこのレースを得意とする馬がいる。やはり高重量適性を重視か。タイムは最近は2分40秒前後の決着が多い。
最近の古馬戦線はすっかりBIG4(オレノココロ、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、フジダイビクトリー)と呼ばれ、今年もこれらを中心に展開しそうだ。その中でもこのレース初の3連覇がかかるオレノココロ、高重量なら絶対の自信を持っている。しかし荒れる帯広記念。新興勢力の台頭にも目を配っておきたいところ。
各馬寸評:
1 カンシャノココロ:重賞は2年前の天馬賞以来の挑戦で、古馬重賞は初出走。オープン馬の中堅どころが金杯の方に回ったので、この馬に出走機会が巡ってきた。重賞勝ちはないが、4歳時は銀河賞2着など馬券圏内に入っている。先行力が身上だが同型が多く厳しい戦い。しかし最後の粘りもしぶといものを持っており、主導権を取れれば。
2 トレジャーハンター:重賞は一昨年のばんえい記念以来久々の出走。帯広記念は4度目の挑戦になるが過去はいずれも9着以下の大きな着順で成績は上がっていない。前走は5日前に500kgの軽量戦の地吹雪賞に出走して激走(優勝)したばかり。スピードはあるがスタミナには課題あり、いきなりの900kgの重い荷物はどうか。
3 ソウクンボーイ:重賞は今年度4月のオッズパーク杯以来。そこでは人気薄ながら思い切った先行策に出て粘って4着に入った。若馬時代は素軽い走りで重賞勝ちの経験もあるが、近走は平場戦でも後れを取り厳しいレースが続いている。重い荷物も決して向いているとは思えないが、自在に立ち回れるタイプなので、重賞戦になって一変も。
4 ニュータカラコマ:帯広記念は5度目の出走。但し、3着2回が最高の成績と厳しい。今シーズンは特に前半に活躍し北斗賞の後ばんえいグランプリを快勝し絶好調だったが、後半はハンデ差が大きく厳しいレースが続いている。今回もトップハンデで920kgもの高重量。鍛えた上での障害の力強い捌きはこの馬の一番の持ち味だが。
5 オレノココロ:昨年は帯広記念、ばんえい記念とそれぞれ優勝と実績ではNO.1。今年度も旭川記念と岩見沢記念をきっちり勝っている。鈴木恵介騎手が他の有力馬と騎乗が重なった場合でもこの馬を最優先にするほど信頼度は高い。3連覇の視野。障害を溜めて上げて最後の直線にかける。雪でも降ってスピード競馬になれば展開は変わるが。
6 フクドリ:帯広記念は4度目の出走。3年前のこのレースでは6番人気ながら差し切って優勝している。重賞は昨年度のばんえい記念以来。もう12歳になるがまだまだ元気いっぱいで、前々走は平場戦ながらAクラスの馬を相手に好位抜け出して完勝。前走は5日前に軽量戦地吹雪賞に出走し勢いを保っている。この馬にとってはプラスに働くか。
7 フジダイビクトリー:帯広記念は4度目の挑戦。実力馬ではあるがこのレースについては3着1回あるのみで結果は出ていない。ただ今回はハンデをもらっている方なので気楽に走れそう。この馬は晴雨兼用で軽い馬場でもそれなりに結果が出せるところも強み。先行力があり崩れることは少ない。あとは切れ味のある馬に差されないよう粘りたい。
8 シンザンボーイ:帯広記念は初出走。重賞出走は10月の北見記念以来。結果は出ていなくても果敢に挑戦して経験と力をつけている。今までの走りからして高重量は決して得意とは思えないが、障害は上手く粘りの走りはできそう。今回は竹ヶ原騎手を擁して思い切った先行策に出ることも考えられる。ここにきて馬体が増えてきたのも好材料だ。
9 コウシュハウンカイ:言わずと知れた実力馬。今年はオッズパーク杯と北見記念の重賞2勝と、安定性に加え課題だった詰めの甘さも克服しつつある。しかし帯広記念は過去2回の出走でこの馬にしては珍しく大敗しており、どうも相性の悪いレースになっている。今回はハンデ差も大きくなっているので、どこまでこの馬の走りが出来るのかが注目。
10 サクラリュウ:昨年のこのレースで積極的な先行策で障害をトップ抜けして見せ場を演出して以降、今年度はすっかり重賞の常連になってきた。岩見沢記念では惜しい2着まで粘っている。とにかく先行してこそ力の出る馬。今回は先行馬が揃っておりハナにこだわらず自分のペースに持ち込みたい。大外は決して好材料ではないが影響は少ないか。
まとめ:
先に述べたように、人気どおり決まった試しがないこのレース。全国発売で初めてばんえいを買う人もいると思われるが、初心者にはかなり難しい。だからといって初めから穴狙いに行くのは問題だろう。むしろ900kg前後の重量戦で、下位の馬でも重量適性で挑戦してくる馬もおり留意したいところ。なお、雪の影響による馬場状態も十分考慮しておくべき。
そんな中、当欄では今回は馬場状態、ハンデ、勢いを考慮してフジダイビクトリーを本命に持ってきた。これまで帯広記念では結果は出ていないが、いずれも端枠であったりトップハンデであったりと不利な条件であった。今回は中枠でハンデ的にも有利。馬場適性もオールマイティで、この馬自身が崩れることは考えにくい。軸にするには十分であろう。
相手にはやはりオレノココロ。今年度は昨年度ほどの勢いがないように感じるが、重賞も2勝しているし、臨戦過程での成績はむしろ昨年度以上。高重量戦になれば必ず巻き返してくる。ただ今回は先行したい馬も多いので展開が乱れた時に一歩出遅れる可能性があるのではと見た。ただ障害を降りれば多少遅れていても巻き返せる。本命と対抗はほとんど差が無いとみる。あと3番手、4番手もBIG4が占めればあまりにも堅すぎるし、荒れる帯広記念には似合わない。そこで単穴候補として古馬重賞に果敢に挑戦してきたカンシャノココロの未知の魅力に注目してみたい。先行力がある上に、障害で一歩一歩踏みしめながら確実に登っており高重量でその力強さが生きるのではないか。隣に先行馬がいるのもアシストになりそうだ。穴で一考。そして抜群の安定力を持つコウシュハウンカイはやはり外すわけにはいかない。障害は間違いなく越えてくる。ただ今回はトップハンデで切れ味がそがれないか。あとは昨年の帯広記念で一瞬沸かせたサクラリュウが経験を積んでさらに上位を狙いに来るか。その他ではBIG4のうちニュータカラコマの評価を下げた。確かに障害は確実な馬だが、高重量でトップハンデはやはり割り引きたい。極端な軽馬場になれば12歳馬フクドリやトレジャーハンターのスピードも面白いところではあるが、広げ過ぎるので天候を見て決めたい。
はむ!の馬券狙いどころ:
ヤングチャンピオンシップでわずかに取り戻したので、資金的にはようやく少し生き延びた。そして帯広記念。全国発売なのででしっかり取りたいと思う一方、やはり荒れるレースということで一発狙いたい部分もある。一応本命フジダイ、対抗オレノココロを軸にしてあとは手広くいきたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単
7=5=1,9,10 マルチ 合計18通り 各100円
7=5→1,9,10(追加) 合計6通り 各100円
7=5→1,9,10,4,6,2 合計12通り 各100円
7→1,9,10→5,1,9,10,4 合計12通り 各100円
枠複 7=5,8 合計2通り 各200円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=7,5,9,10 10=7,5,9 合計7点 各100円
合計5,900円で勝負! (残高40,230円-5,900円=34,330円)
今回の結果と回顧は、ヤングチャンピオンシップや天馬賞の結果と併せて年明け第1週までには報告したいと思います。
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