header2

 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2017年8月27日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】重賞予想・第29回はまなす賞(8/27)

  ばんえい今週の重賞は3歳・4歳の対抗戦・はまなす賞。3歳馬の勢いか、4歳馬の意地か。早速予想します。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第29回はまなす賞(BG3)
(2017年8月27日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3・4歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ミノルシャープ 牡3 670 阿部武 大友人 鹿毛 差
  ホクトノホシ 牝4 660 村上章 村上慎 鹿毛 先
ホクショウディープ 牡4 700 鈴木恵 松井浩 青毛 逃
  ジェイワン 牡3 670 松田道 尾瀬富 鹿毛 差
  フウジンライデン 牡4 690 島津新 岩本利 栗毛 追
マルミゴウカイ 牡4 710 藤本匠 槻舘重 鹿毛 差
コウシュハサマー 牝3 650 西謙一 岡田定 栗毛 差
カネサスペシャル 牡3 670 大河和 村上慎 青毛 追
  ツルイテンリュウ 牡4 690 船山蔵 山田勇 鹿毛 先
  10 ホクショウムゲン 牡3 690 長澤幸 服部義 鹿毛 先
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
はまなす賞・傾向と対策?:
  当欄では毎年のようにこの時期に行われる3,4歳対抗戦のこのレースの意味を問うているが、やはりもう一つよくわからないままだ。もちろんファンから見ると、現時点での3歳馬と4歳馬の力関係を推し量れるという点で興味があり、予想を立てる楽しみもあるわけだが、競馬番組的には、3歳、4歳それぞれに三冠レースがある最中にあえてこのような対抗戦重賞があるというのは、各馬が目標を定めてローテーションを組んでいく上でどうなのか?という疑問がある。例えば、昨年、一昨年と世代トップのセンゴクエースがハンデ差や調整上このレースを回避している。とはいうものの29回も行われている重賞。それなりに意義あるレースなのだろう。
  このレースの傾向だが全体的には小波乱といったところ。過去10年の成績を見ると、1番人気は(2,3,1,4)と微妙。但し優勝馬は全て5番人気以内で、下位の馬の台頭は難しい。3歳対4歳では4歳馬が7勝3敗とやはり一日の長はあるものの、ハンデ差もあってか3歳馬も善戦はしている。3歳馬が優勝した3回がいずれもタイムが2分以上かかっており、ペースが速くなれば4歳馬が強く、時計がかかれば3歳馬が追いつけるというイメージか。牝馬も時折軽ハンデを生かして大駆けすることがある。
  今回は、柏林賞を快勝して4歳世代では一歩抜けているとみられるマルミゴウカイが昨年2着の雪辱を期すか、ばんえい大賞典を8番人気ながら怒濤の追い込みで勝った3歳馬カネサスペシャルが勢いに乗るか。それとも4歳馬ホクショウディープや3歳馬ホクショウムゲンなどそのまでの実績馬が巻き返してくるのかといったところが見物。

各馬寸評:
 1 ミノルシャープ:今季に入り既に8勝、先行して良し控えて良しの競馬で目下絶好調。しかしばんえい大賞典では障害の手間取りで4着、大外枠が影響したか。重い荷物は若干苦手かも。前走では巻き返している。
 2 ホクトノホシ:昨年のオークス優勝以来、一気にクラスが上がって苦戦が続いている。長期休養をはさみ立て直しを図るが、今のところはついて行けていない感じだ。体調が回復しペースが嵌まれば見せ場までは。
 3 ホクショウディープ:ライバル・マルミゴウカイとしのぎを削りつつもここ1年以上無冠。そろそろ勝ちたいところではないか。障害の不安よりも最後のスタミナの課題が見えてきた。軽馬場ならスピードは上位。
 4 ジェイワン:2歳時は重賞で2着2回3着1回とあと一歩だったが成績は常に上位で障害力と安定性が売りであった。今季は調子を崩し一冠目の大賞典も回避。ただ大崩れはしていない。馬体回復がポイント。
 5 フウジンライデン:2歳時のイレネー記念優勝以来、勝ち星自体から1年半も遠ざかっている。ただ少しづつ調子は取り戻しつつあり、あと一歩のところまで来ている。鋭い切れ味と勝負強さが持ち味。接戦なら。
 6 マルミゴウカイ:昨年度は3冠中2冠、今シーズンは柏林賞を勝ち、更に前哨戦の特別戦・山鳩賞もトップハンデながら快勝。4歳世代トップの座を行く馬として負けられないところ。ペースが速くならなければ。
 7 コウシュハサマー:2歳時から注目されていたが、今季に入り素質開花。牝馬らしいスピードとウンカイの仔らしい安定性が絶妙にマッチ。大賞典でも3着ながら見せ場十分だった。走り切れるスタミナがほしい。
 8 カネサスペシャル:大賞典では8番人気で勝利しファンを驚かせたが、この馬の持ち味を発揮したレースだった。後方から行く馬だが時計がかかるレースになれば追いつける。障害も上手。もう一丁十分あり得る。
 9 ツルイテンリュウ:本来は持ち前の自在の脚を操り、昨年ばんえい菊花賞を勝つなど実力馬であるが、しばらくは馬体重が極端に減るなど不調が続いており結果も出ていない。馬体重が戻って来たので一変を期待。
 10 ホクショウムゲン:イレネー記念など2冠を獲得した2歳時のスピードと強さは全く影を潜めてしまった。ここ数戦は馬体重を大きく減らし力を出せる状況ではなかった。まずは体調がどこまで回復できるか。

まとめ:
  3歳、4歳の各世代のそれぞれの傾向を見ると、3歳馬は現時点ではまだどの馬が強いのかはっきりしておらず悪く言えばどんぐりの背比べ状態、4歳馬は各馬が力は付けてきたもののその中でも昨年から頭角を現した一頭が抜け出した格好。その一頭というのがマルミゴウカイ。障害が上手でかつスタミナがある。今シーズンは世代戦に的を絞って出走しその持ち味を存分に発揮。今回のメンバー相手には大きく水をあけている。あえて不安点を探すならば、時計が速くなったときへの対応がどうかというところだが、重賞で荷物もそれなりに重ければ軽馬場になってもこの馬が困るほど極端に速くなることは考えにくい。通算4000勝を達成した藤本Jの手綱も冴えわたる。絶対的本命と言っていいだろう。
  ただもちろん競馬なので何があるかわからない。わずかに逆転の可能性があるのはやはり4歳馬ホクショウディープということになるだろう。マルミゴウカイとはライバル関係であったが最近は連敗しておりやや勝負づけがされつつある。スピード戦に持ち込み障害をうまく切れれば好勝負になりそうだが、あとは最後のひと踏ん張りが課題。ただ一線級とも好勝負してきており見限る馬ではない。あとは実績馬フウジンライデンがようやく調子を取り戻しつつあるが、やはりまだ完調までは時間がかかるか。一方、3歳馬で一発ある馬ならミノルシャープ。ばんえい大賞典では力を余しているイメージもありしっかり走れれば食い込みも、最内は若干気になるが・・。そして大穴馬券を演出したカネサスペシャルも時計がかかるようなレースになれば見せ場まではありそう。当欄ではこれを単穴に持ってきた。あとは好調の牝馬コウシュハサマーが軽量を生かして迫れるか、あるいは4歳馬ツルイテンリュウは着外続きながら一発の魅力はあり穴で一考か。
はむ!の馬券狙いどころ:
  今回のようなレースは本当に馬券をどのように上手く買うかだろう。マルミゴウカイの力が抜けていることは確か。あとはそれを信頼して流していくか、それとも何らかの要素での逆転高配当を狙うか。いつもどっちつかずだから当たらないか当たっても取りガミとかになる。今回はなんとか軸を固めていきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 フォーメーション
   6→3,8,1→3,8,1,7 合計9通り 各300円
   6→3,8,1→5,9 合計6通り 各100円
   6→7→3,8,1,5 合計4通り 各100円
   3,8,1→6→3,8,1,7 合計9通り 各100円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 8=6,3,1,5 5=6,3,1 合計7点 100円
  合計5,300円で勝負! (残高80,870円-5,300円=75,570円)

  今回の結果と回顧は、レース終了後2,3日後までに簡単に報告したいと思います。

はむ!のばんえいコラム
(しばらくコラム休憩します。)
  当ブログは、ばんえい競馬を中心とした話題で、予想もやっていて、あたかも専門家気取りで記事を書いてきたわけですが、自分以上によく知っている人も多いし、筆者はどうしても本業とかがあって競馬は趣味でやっている以上、話題作りにも限界があります。特にこのコラム欄の内容を考えるのが厳しくなってきています。というわけでしばらくコラム欄の連載は休憩、気が向いた時にだけ書くこととしたいと思います。(それが次回になるかもしれませんが・・)なお、重賞予想の方はある程度自分なりに蓄積したデータなどを元に続けられる限り続けていきます。

2017年8月17日木曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】回顧・第29回ばんえいグランプリ(8/13)

ばんえい重賞レース回顧
第29回ばんえいグランプリ(BG1)-2017年8月13日-10R 200m直 曇 1.8%
  1着△(1)ニュータカラコマ(藤野俊)1分49秒7
  2着○(3)コウシュハウンカイ
  3着◎(4)オレノココロ
単勝 1 340円 馬単1-3 1,010円 三連単 1-3-4 2,430円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいのファン投票選抜のBG1、第29回ばんえいグランプリは、2番人気のニュータカラコマがマッチレースを制し優勝した。重賞は今季2勝目で通算8勝目、BG1制覇は2011年のイレネー記念以来2度目。藤野騎手も今季重賞2勝目で通算49勝目。
  この日の帯広は前日からぐずつき気味、当日は雨は収まったが、その前のレースの2歳牝馬オープンで1分20秒台が出るほどの軽馬場。レース序盤はコウシュハウンカイが勢いよく飛び出し、その他の馬も続くものの馬場状態を意識してか全体にややばらついた展開、センゴクエースが第1障害でやや引っかかり気味、大外のシンザンボーイが離れた後方から行く。第1、2障害の中間ではコウシュハウンカイが先頭を切り、その後はキサラキクが積極的に前を伺い、フジダイビクトリーあたりが続くという態勢のまま第2障害へ、各馬先行馬に追いつきシンザンボーイ以外はほぼ横一線、ここまで53秒でこのレースとしては速いペース。障害を先に仕掛けたのはコウシュハウンカイで、フジダイビクトリー、ニュータカラコマと続く。この中でコウシュハウンカイは障害をひと腰で越えたが、それ以上に勢いよく障害を越えたのが最内のニュータカラコマ。他の後続各馬はフジダイビクトリーが障害中ほどで1歩止まるなど障害で苦戦する中、障害を先に抜けた2頭のマッチレースとなったが一瞬の切れ味でニュータカラコマが前へ、コウシュハウンカイが必死に追う態勢。そしてその差を保ったままゴール手前へ、両馬とも残り10m程度で苦しくなったものの後続とはかなり差は開いており、先行2頭の差も変わらず結局ニュータカラコマが逃げ切りゴール。コウシュハウンカイはまたしても2着。3着争いはフジダイビクトリーをやはり障害で一歩遅れていたオレノココロが障害を降りた直後から前に出て前の2頭を追ったが3着まで。フジダイビクトリーが4着だった。

  ニュータカラコマ(1着):見事なレースだった。馬場状態や展開すべてがこの馬に向いていたということもあるが、勝負を決めたのはなんと言っても障害力の差。ひと腰で越えただけでなく素早い動きで勢いを落とさなかった。若馬のころは苦手だった障害だが、今はメンバー随一の上手さと言える。また枠順の巧拙もほとんどない。この後は一息入れるか、それともそのまま機会があるごとにレースに出て行くか。いずれにせよ。荷物が重くなっていくとややスタミナに課題が出るので、正月の帯広記念あたりまで長期的視野で調整していくことになるだろう。
  コウシュハウンカイ(2着):馬体重はやや減とみっちり馬体を絞り込んで挑んだ印象。今回は序盤からかなり積極的に前に出て、勝ちを意識したレースだった。展開もこの馬としては完璧なレースだったのではないか。勝ち馬とのマッチレースとなったが、軽めの馬場が特に相手の方に有利に働いたようだ。またしても2着というのもいかにもこの馬らしい。しかしトップクラスの力があることは証明された。
  オレノココロ(3着):馬場が軽くなりこの馬にとってどうかと思われたが、走りそのものは悪くはなかった。障害はひと腰かかったもののこれも想定内。ただ今回は上位2頭に完璧なレースをされたということであって、終盤の伸び脚はさすがというところであった。体調も問題なかったが、この馬はやはり荷物の重くなる秋以降さらに調子を上げてくるだろう。
  フジダイビクトリー(4着):序盤はしっかり先行するなど、この馬の走りはできていた。それ以上に上位に入った馬の勢いが勝ったということだろう。障害もある程度時間がかかることは想定されたが、今回はやや手間取り一歩遅れた結果、前もじゃ追いつけなかった。
  サクラリュウ(5着):伏兵的に、ハナに立つなど攻めて行くのではと期待されたが、各馬の勢いが勝りで中盤までで4,5番手を追走と本来の自分のペースでレースができていなかったようにも感じられる。しかし重賞に出てこそこの馬の持ち味は発揮される。今後出走を確実にするためにももう少し賞金を稼ぎたい。
  その他では、カイシンゲキ(6着)が今回はある程度前に食らいつくレースを見せて復調の兆し。センゴクエース(7着)は障害が甘く、全体的にやはりまだ力不足感がみられた。格上挑戦のシンザンボーイ(8着)は序盤から大きく遅れているように見えたが、障害はひと腰で越えてきており重賞でもそこそこ走れるところを見せた。キサラキク(9着)セイコークイン(10着)の牝馬2頭は障害で苦しんだ。力がないわけではないのだが。

はむ!の予想結果
  頭を迷ったあげく◎をオレノココロにしていて、結果△のニュータカラコマが入ったということだけど、ま、印を打ったのが全部3頭に入ったのは良かった。ただ、本命サイドの三連複は余程点数を絞らないとプラスにならないね。今回も初めから取りガミになるような買い方だった。ただ絞りすぎてしまうと楽しみがなくなっちゃうからね。ばんえいで大もうけしようとは考えてないし・・応援馬券とかワイドとかも買っているように収支関係なくばんえいを楽しんでいるんだ。(と負け惜しみ)。
  今回収支 -3,240 (配当)2,460 (投入)5,700
  今年度累計 -19,130 (今年度残高80,870)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。(新しい年度に更新しています。)
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  次回の重賞ははさらに2週間後の8月27日(日)、3,4歳対抗戦、はまなす賞(BG3)です。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。

2017年8月12日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】重賞予想・第29回ばんえいグランプリ(8/13)

  さて今週はいよいよ夏の大一番、ファン投票選抜によるBG1レース・ばんえいグランプリです。早速予想いきます。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第29回ばんえいグランプリ(BG1)
(2017年8月13日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ニュータカラコマ 牡9 810 藤野俊 尾瀬富 鹿毛 差 3位
センゴクエース 牡5 810 大河和 槻舘重 鹿毛 先 2位
コウシュハウンカイ 牡7 810 藤本匠 松井浩 栗毛 先 4位
オレノココロ 牡7 810 鈴木恵 槻舘重 青毛 差 1位
  サクラリュウ 牡7 810 菊池一 金山明 鹿毛 逃 8位
  キサラキク 牝6 790 阿部武 金田勇 芦毛 差 7位
  カイシンゲキ 牡6 810 村上章 槻舘重 鹿毛 先
  セイコークイン 牝7 790 西将太 岡田定 鹿毛 追 19位
フジダイビクトリー 牡9 810 松田道 中島敏 栗毛 逃 4位
  10 シンザンボーイ 牡6 800 竹ケ茉 坂本東 栗毛 先
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえいグランプリ・傾向と対策?
  ファン投票選抜によるばんえい夏シーズン唯一のG1レース、グランプリ。下位ランクの馬でもファンに人気のある馬が時折登場することもあるが、基本的には古馬オープンのトップクラスが出そろう。従って、旭川記念、北斗賞と続いてきた夏シーズンの古馬重賞戦線の延長で総仕上げ的レースと考えて良い。しかしながら過去10年を見ると、旭川記念優勝馬、北斗賞優勝馬はいずれも2勝しかしておらず、直結しているとは言いがたい。また1番人気も(2,2,0,6)と怪しい。ファン投票1位の優勝も帯広開催以降8年前のフクイズミ1頭のみ。あの重賞歴代最多勝のカネサブラックはこのレースは勝てなかった。ただ連対馬を見ると多くが5番人気以内の馬で占めており、実力馬がしのぎを削り順位が入れ替わるというイメージだ。各馬がこのレースに照準を合わせて勝負にきているのがわかる。あとは季節的に強い馬の台頭もある。騎手では重賞50勝以上を挙げている大河原騎手がこのレースの優勝がない。牝馬の優勝も時折あったが帯広開催以降はフクイズミのみ。
  さて、今回はファン投票堂々の1位で連覇を狙うオレノココロがやはり最も注目。今年はばんえい記念優勝後、旭川記念でも優勝、その後はハンデもあって一息ついているが、当然BG1では実力ナンバー1の馬として負けられないところ。これに対して、ファン投票2位の5歳馬センゴクエース、ファン投票3位で北斗賞を勝ったニュータカラコマ、それにグランプリ過去2回優勝したフジダイビクトリー、そして今年度最初の重賞オッズパーク杯で優勝したコウシュハウンカイらが虎視眈々とグランプリの座を目指す。なお、雨の予報が出て馬場は軽くなることが想定されておりこのあたりも微妙な影響があるか。

各馬寸評
 1 ニュータカラコマ:先行力障害力ともに抜群で、常に馬券圏内に絡んでくるほど安定した走りがこの馬のモットー。但し、重賞では詰めの甘さが見られていた。しかし北斗賞では逆に突き放して勝つなど流れに乗っており目下絶好調。グランプリは過去3着、2着が1回ずつ。次はグランプリホースの座を奪いたいところ。端枠は苦にはしていない。
 2 センゴクエース:期待の5歳馬、古馬戦線に入ってオープン馬の壁に挑戦しているところ。当初は障害などで苦労したが、前回重賞の北斗賞では軽馬場の中、鋭い追い込みで馬券圏内まであと一歩の所まで迫った。前走の特別戦でも末脚炸裂し勝利。やはり力は非凡なものを持っている。過去1頭しかいない5歳馬のグランプリ制覇を目指す。
 3 コウシュハウンカイ:重賞は常連中の常連。強い7歳馬の一角。堅実な走りで崩れが少ない。一方よく指摘されるのが詰めの甘さ。決してスピードが落ちるわけではないが、他の馬の切れ味の前に競り負けることがしばしば。オッズパーク杯優勝後のここ3走も2着が3回続いている。今回は少し間を開けたローテーションでG1勝ちを目指す。
 4 オレノココロ:前回優勝馬。ファン投票は堂々1位で、3月のばんえい記念など重賞勝利を重ね、人気実力ともに現役最強馬と言って良い。障害は決して上手い方ではないが、出遅れても追いつけるだけの平地の脚力を持っている。但し、ここ2戦のように早いペースになると追いつき切れないことも。ファン投票1位の馬が勝てないというジンクスにも挑む。
 5 サクラリュウ:重賞では繰り上がり出走が多く、参加することに意義があるイメージであったが、今回は賞金ランクで出走権を取ってここに挑戦してきた。ファン投票も8位でなかなかの人気。とにかくこの馬は先行させればかなりしぶとい。障害で他馬が苦しむ間に先に抜け出せれば、今年正月の帯広記念のような見せ場も作れそう。重めの馬場が望みか。
 6 キサラキク:牡馬と渡り合える力は十分持っているが、重賞になるとやや力不足感があり序盤から後手に回ることが多い。近走は障害での反応も良くないことがあり壁に当たっているイメージだ。体調維持が難しいのか馬体重の変動が多いのも心配。ただ牝馬らしくれ味は鋭いものを持っており、軽馬場になって障害を越えてくれば一発大駆けもあり得る。
 7 カイシンゲキ:グランプリは昨年に続き2回目、3,4歳時の活躍に比して、近走は大敗が続いており完全に古馬の壁に当たっているイメージだが、重賞戦線には必ず顔を出しレース勘を磨いている。減っていた馬体重も戻しつつあり、本来はレースセンスの良い馬で相手なりに走れて切れ味もある、調子が上がってくればもっと戦えるはず。
 8 セイコークイン:7歳牝馬、ナナノチカラら同世代のライバルたちの多くが引退したがこの馬はまだまだ元気に走り続ける。まだ重賞タイトルが取てれいないのが不思議なほど。ただ牡馬オープンたちに交るとさすがに厳しいレースが続いている。やはりスピードと切れ味で勝負する馬だけに余程の軽馬場になって展開が向かないと厳しいか。
 9 フジダイビクトリー:グランプリは4度目の登場、3年前と一昨年にこのレースを優勝している。今シーズンについては序盤一息ついてやや出遅れたが、調子は徐々に上向きつつある。この馬の特徴は、脚取りのしっかりした走りと、障害も力強く引っ張り上げるような力業にある。それでいて軽馬場でも好成績を挙げている。出足の遅さをカバーしたい。
 10 シンザンボーイ:アスリートが回避したため繰り上がり、重賞は昨年の天馬賞以来1年半ぶり。しかし今シーズンは好調でA1クラスで連勝中。中団からすっと抜け出すようなレースぶり、スピードタイプだが障害もこなせる。展開が向けば案外しぶとい。重量は未知数。今回鞍上は久々登場の竹ヶ原茉耶騎手、持ち前の積極的な騎乗で沸かせてほしい。

まとめ
  上位馬は拮抗しており、過去データを踏まえながらどのように勝負していくか。展開次第でいろいろなパターンが考えられる。
  本命党なら当然連覇を狙うオレノココロということになるが、当欄ではことごとくこの馬の評価を後ろ回しにしてきた。この馬の実力・人気とも認めるところだが、馬券検討ともなるとどうしても障害ミスのリスクがある上、ファン投票1位が苦戦しているなど特に今回は避けたいようなデータが揃う。雨予報で馬場が軽くなりそうなのも不安要素だ。この馬を含め有力馬の順位争いとなることが予想され、どこからでも入れそうだ。
  そこで当欄は今回はあえてオレノココロから入ってみたい。いつも不利な条件を克服してきて良い意味で裏切ってくれるのがこの馬。やはりそれが実力馬たるゆえんであろう。G1レースでハンデなしとなればやはり持っている力を見せつける可能性が強い。軽馬場になっても荷物が800kgを越えてくればやはり力勝負になるだろう。
  対抗選びは迷うところだが、同じ7歳のライバルコウシュハウンカイ。やはり安定度抜群なのが魅力、但し、力は持っていてもどうしても勝ちきれないところがあるのがこの馬の弱み。ただ今回は余裕を持ったローテーションで臨んできており今回は勝ちに来ているとも考えられる。
  単穴にはセンゴクエース。だいぶ古馬戦線にも慣れてきてこの馬らしい走りができるようになってきている。障害のミスがしばしば見られるので信頼はできないが一発の魅力は十分にある。軽馬場になりそうなのもこの馬には追い風だ。
  さらに北斗賞を勝ち勢いに乗るニュータカラコマが近走充実しており、馬券的な確度が高い。障害を確実に抜けてくるので安心して見られる。あとはどこまで粘れるか。この上位4頭は拮抗しているとみる。
  あとは、調子が上がって来たフジダイビクトリー、かつてこのレースを連覇した力を見せるか。意外に雨降り馬場は得意。牝馬キサラキクはやや気まぐれな面があるが、障害を越え流れに乗れればしぶとい。サクラリュウも先行力はあるが掲示板に残れるかどうか。

はむ!の馬券狙いどころ
  さすがグランプリ、こうやって一頭一頭取り上げていくと、どれも強そうで絞りきれない。上位4頭は強そうだが、フジダイあたりも突っ込んできそうな感じもある。ただ折角オレノココロを本命にするなら、そこを頭に厚めにしたい。ここ2戦ほど悔しい外し方をしているので、なんとか当てに行きたいものだ。あと、少し応援馬券などを買っているがそれは記念にということで。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連複 BOX 4,3,2,1 合計4通り 各600円
  三連単 フォーメーション
   4→3,2,1→3,2,1,9,6 合計12通り 各100円
   4→3,2,1→3,2,1(追加)合計6通り 各100円
  応援馬券(単+複)6 各200円 7,10 各100円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=4,3,1,5 5=4,3,1 合計7点 各100円
  合計5,700円で勝負! (残高84,110円-5,700円=78,410円)

  今回の結果と回顧は、レース終了後2,3日後までに簡単に報告したいと思います。

はむ!のばんえいコラム
最近のばんえいの売上増の要因(4)
  ばんえいが売上増となることはもちろん悪いことではありません。そしてここ5年は年々売上が伸び続けているわけですから、その貢献度の高さからしてネット投票さまさまです。ただ、今後も売上が伸びて安定した運営がなされ、将来にわたって持続的にばんえい競馬が行われていけるようになるためには、さらに足元を固める必要があると思われます。広い意味では競馬の基盤となるあらゆる部分において改善されていかなければなりません。(馬の生産や育成、調教、騎手の騎乗、あるいは更に裏方的な馬場管理、馬具整備、馬の健康管理など・・これらの詳細はまた別の機会に述べるとして、)、やはりそのためにはばんえい競馬が広く理解されるとともに経営が安定すること、そしてその収入源となる馬券の売上を確保することが命題となってきます。
  馬券売上増の中で、やや心配なことは、ネットでの売上は増えているものの、競馬場や直営場外馬券場での売上は横ばいかやや下がり気味であることです。むろん今の時代ですから、ネット中心になっていくことは必然的なことです。ただネットで馬券を買うような人は、当然他の競馬場のレースもやるし、あるいはでネットを通じて他のことに金をつぎ込むかもしれません。それが証拠に、ばんえいの売上はJRAのレースのない月曜日の売上が多くなっているのです。つまり、ばんえい競馬が魅力がなくなれば、売上はあっという間に落ちることだって考えられるわけです。そういう人たちをつなぎ止めていく努力が必要なんだろうと思われます。(なんだか煮詰まってきましたのでこの話題は今回で一段落にしたいと思います。)

2017年8月1日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】回顧・第42回ばんえい大賞典(7/30)

ばんえい重賞レース回顧
第42回ばんえい大賞典(BG3)-2017年7月31日-10R 200m直 曇 0.9%
  1着 (2)カネサスペシャル(大河和)2分05秒2
  2着▲(4)メジロゴーリキ
  3着△(6)コウシュハサマー
単勝 2 5,650円 馬単2-4 24,400円 三連単 2-4-6 102,870円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい重賞、3歳3冠第1弾の第42回ばんえい大賞典は人気薄8番人気の伏兵カネサスペシャルが障害3番手から先行する馬をとらえ差し切り勝ち。重賞初制覇となった。大河原和雄騎手はこのレース3勝目で、重賞勝利は今年2月の黒ユリ賞をキタノミサキで勝って以来通算54度目。
  帯広はここ数日晴れて乾燥した天候、馬場は砂煙が上がるほど、さらにこの週からソリのズリ金を交換したため、力が必要で時計のかかる馬場となっていた。レース序盤はややばらついた展開。メジロゴーリキが想定どおりハナを奪い、やはり先行馬のウンカイタイショウ、そして有力馬のコウシュハサマー、ミノルシャープがそれぞれ出入りしながら先行集団を形成しそのまま第2障害手前へ、ペースはややゆったりでここまで57秒程度。障害を先に仕掛けたのはメジロゴーリキで、力強くひと腰で障害を先頭で越えた。続いてすぐにコウシュハサマー、ミノルシャープが障害に挑戦。コウシュハサマーは一旦膝を折りかけたが、なんとか障害を抜けて前を激しく追う。ミノルシャープは障害天板近くまで来たものの2回ほど両膝をつき立て直しに手間取った。さらにこれに続こうとしたウンカイタイショウは完全に座り込んだ。その間に中間で待機していたカネサスペシャルが一気に障害を越え3番手で追う。先頭争いはメジロゴーリキに一旦コウシュハサマーが並びかけるが残り20mあたりで脚色が鈍くなり、再度メジロゴーリキが先頭を行く。しかしこちらもスピードが緩む。その間に内枠から追ってきたカネサスペシャルがじわじわ近づき、まずコウシュハサマーをかわした後、残り10mで詰まったメジロゴーリキをもかわして一気に先頭へ、そしてそのままゴールに駆け抜けた。立て直したメジロゴーリキが再度追うが届かず2着。コウシュハサマーは最後一杯になりながら3着に粘り込み。1番人気のミノルシャープは最後追ったが障害での遅れを取り返せず4着だった。

  カネサスペシャル(1着):近走の戦績から8番人気まで落ちていたが、近走は速いペースに遅れをとって追いつききれなかったもの。今回のようにじっくり走れて前が止まるような展開はこの馬に向いていた。障害も得意な方で、振り返れってみれば2歳時ヤングチャンピオンシップで人気薄で2着に入った時も同じような展開だった。今後、賞金ハンデが付き厳しいが、荷物の重くなる重賞戦線などでは侮れない存在になるだろう。次ははまなす賞に行くか、2冠目のばんえい菊花賞まで息を入れるか。
  メジロゴーリキ(2着):先行逃げ切りを狙うこの馬らしいレースで持ち味は発揮した。強いていうなら荷物を意識してかやや押さえようとしたような動きに見えたが、ここはさらに思い切って行ってもよかったかもしれない。大型馬で先行力とパワーがあるので、今後も力勝負になればチャンスはあるだろう。
  コウシュハサマー(3着):好調をそのまま持ち込んでレースに臨めた。第2障害では牝馬らしい一瞬の切れ味で見せ場は作った。最後はさすがに一杯になったが、この馬としては力を十分に発揮したのではないか。ただやはり黒ユリ賞時と同様、障害で一歩かかったのが惜しい。ここを克服すればさらに上昇も。
  ミノルシャープ(4着):今回に限って言えば大外枠に入ったのがポイントだったか。序盤から若干ソラを使いながら走っていたような印象で、障害でも一歩力が入らなかったように見えた。やや不完全燃焼気味か。大きく崩れたわけではないので、巻き返しは可能だろう。
  センショウニシキ(5着):前とはかなりの差があり、今回あまり力を発揮できたとは言いがたいが、中団に控えるレースプランは間違っていなかったようだ。障害でも時間はかかったものの崩れてしまわなかったことが次につながりそうだ。
  その他では、2冠馬ホクショウムゲン(6着)はやはり条件が悪すぎたか。障害もなかなか力が入らずかなり手こずった。まずは体調を整えたいところか。ウンカイタイショウ(失格)は先行したものの障害で完全に崩れてしまった。やや焦りがみられたか。

はむ!の予想結果
  完敗。ノーマークのカネサスペシャルが頭ではどうしようもない。脱帽。しかし、馬券を検討する上で重賞好走経験のあるこの馬を本当にノーマークにして良かったのか、当欄の予想の際には一発の魅力のある馬と言っている。そういう馬を押さえるために「ワイドで勝負」をやっていたのではなかったのか、という気持ちがある。本当に資金のあるうちにもっと攻めていかねば。グランプリでの巻き返しを図りたい。
  今回収支 -5,500 (配当)0 (投入)5,500
  今年度累計 -15,890 (今年度残高84,110)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。(新しい年度に更新しています。)
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  さて、次の重賞は2週間後8月13日(日)、いよいよ夏の大一番、ばんえいグランプリ(BG1)です。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。