(いまさらながら)方針変更
これまでも示唆しておりましたが、筆者またまた今年も転勤がありまして(今度は鹿児島県→岐阜県)、今までバタバタしておりました。(というかまだバタバタしています。)
一方、個人的には、昨今公私ともいろいろあって、ネットへの向き合い方も難しくなってきました。それでも、ホームページは20年以上、当欄のばんえい予想だけでも10年近く続けてきて、もしかして誰かの役に立てていればと思い、今までは無理してでもできる範囲のことは続けてきました。しかしながら今の状況では今後も同じようにやっていくのは、物理的にも精神的にもキツくなっています。ツイッターなどもたまにつぶやく程度だし、ホームページやメインのブログに至っては完全放置状態です。
このような言い訳じみたことは、これまで当欄でも何度も言っており聞き飽きたかもしれないので、結論だけ申しますと、当欄での重賞予想は当面休養します。重賞予想とかやり出すとそれなりに時間とエネルギーが必要で、しかもやり出したら止められないというのがありますので、ここらで一区切り入れたいと思います。応援してくださった方には申し訳ありません。
でも、何か気持ちが変わったとかそういうことはありません。当欄で応援しているばんえい競馬を取り巻く状況もまだまだ厳しいものがあり、さらに応援していきたいと思います。筆者としては、これからもtwitterとかは続けますし、当欄でも何らかのコラムは随時書いていきたいと思います。
それでは、今後もばんえいを応援してまいりましょう。
なお、ばんえい重賞結果一覧表は引き続き更新しています。(2021バージョンになっています)
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2021データ)
2021年6月4日金曜日
2021年4月25日日曜日
4/23~ばんえい2021年度シーズン開幕!(第1回能検結果と筆者おわび)
第1回能検成績など
(おわび)
すみません。筆者また引っ越しでまだ終わっておらず、ほとんど今作業ができません。というか、今後もこれまでのような重賞予想などは難しいのではないかと思います。ただ、なんらかの形で続けられればと思っていますので、よろしくお願いします。
とりあえず先日4月18日に行われた第1回能力検査の結果をまとめました。(筆者独自集計による合否別・タイム順一覧表(父母、毛色、生産地などの情報入り))参考にしてください。
・2021年 2歳馬・第1回能検(4/18)合格・タイム順一覧表
今年度最初の重賞は5月2日(日)ばんえい十勝オッズパーク杯がありますが、そういうわけで、いつもの重賞予想はできないかもしれません。また、twitterなどなんらかの形で今後の方針についてお知らせしますのでお待ちください。
それでは、今後もばんえいを応援してまいりましょう。
(おわび)
すみません。筆者また引っ越しでまだ終わっておらず、ほとんど今作業ができません。というか、今後もこれまでのような重賞予想などは難しいのではないかと思います。ただ、なんらかの形で続けられればと思っていますので、よろしくお願いします。
とりあえず先日4月18日に行われた第1回能力検査の結果をまとめました。(筆者独自集計による合否別・タイム順一覧表(父母、毛色、生産地などの情報入り))参考にしてください。
・2021年 2歳馬・第1回能検(4/18)合格・タイム順一覧表
今年度最初の重賞は5月2日(日)ばんえい十勝オッズパーク杯がありますが、そういうわけで、いつもの重賞予想はできないかもしれません。また、twitterなどなんらかの形で今後の方針についてお知らせしますのでお待ちください。
それでは、今後もばんえいを応援してまいりましょう。
2021年3月28日日曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第53回ばんえい記念(3/21)
ばんえい重賞レース回顧
第53回ばんえい記念(BG1)-2021年3月21日-9R 200m直 小雨 2.7%
1着 (9)ホクショウマサル(阿部武) 2分43秒4
2着注(4)キタノユウジロウ
3着▲(6)コウシュハウンカイ
単勝 9 390円(2番人気) 馬複 4-9 1,770円 三連単 9-4-6 13,330円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい競馬の最高峰、農林水産大臣賞典第53回ばんえい記念は、2番人気の10歳馬ホクショウマサルが、障害3~4番手から、直線で一気に抜け出して快勝。重賞は3歳時のばんえいダービー以来久々の勝利で通算3勝。阿部武臣騎手はばんえい記念初優勝で通算28勝。合わせて阿部騎手は初の今年度リーディングとなった。坂本東一調教師もばんえい記念初優勝で重賞通算15勝目。
レース振り返り
帯広は当日朝から雪模様、午後からはみぞれから小雨に変わって、極端な高速馬場にはならなかったが、それでもかなり軽い馬場となっていた。
レースは、スタートからダッシュで進み、ホクショウマサルがやや置かれ気味ではあったが、全体的にばんえい記念としては速いペースで、第1障害へ進んだ。第1障害ではミノルシャープを先頭にメジロゴーリキ、それにセンゴクエースが勢いをつけて前に出て先頭グループへ、後続も差がなく続いた。各馬は早めの刻みに入り、その間にコウシュハウンカイ、オレノココロといったところも前に追いつく。さらに各馬小刻みに息を入れて1,2障害の中間に向かう。ペースは落ち着いた。その流れの中でミノルシャープ、メジロゴーリキが行くところ、コウシュハウンカイが徐々に前に進む。さらに外からオレノココロ、その外から遅れていたホクショウマサルも追いつき、中枠からはキタノユウジロウも徐々に前に取り付いて、5~6頭が何度も刻みを入れる中で出たり入ったりしながら、1,2障害の中間を越えた。第2障害に向けては、ミノルシャープにコウシュハウンカイが並びかけこれがやや前に出た。オレノココロ、ホクショウマサルが並ぶようにこれを追いかけ、センゴクエース、キタノユウジロウも差がなく続く。カンシャノココロも追いかけ、メジロゴーリキはやや置かれた。シンザンボーイとソウクンボーイは前のグループからは遅れて進んだ。そして第2障害手前にはコウシュハウンカイが先着。続いて、ここまで98秒と、道中流れが落ち着いたこともあって、ばんえい記念としてはやや速めぐらいのペース。続いて、オレノココロやミノルシャープら各馬が続々と到着。馬によっては障害のやや手前に位置取り、第2障害の挑戦に備えた。
各馬十分溜めた後、最初に障害を仕掛けたのはオレノココロとコウシュハウンカイ。オレノココロは坂の中腹でストップ、コウシュハウンカイはしっかり越えた。そして差がなく、カンシャノココロ、キタノユウジロウ、ホクショウマサル、ミノルシャープと続々と障害を仕掛け、カンシャノココロあたりが膝を折りかけたものの、その他はいずれもスムーズに障害を越えた。態勢はコウシュハウンカイにキタノユウジロウが続き、ミノルシャープとホクショウマサルがほぼ同時に障害を降り、これに立て直したオレノココロが5番手で続いた。
直線は勢いを付けて、残り30m手前ではコウシュハウンカイにキタノユウジロウが並びかけ、2馬身差でホクショウマサル、ミノルシャープが追いかけ、4~5馬身遅れてオレノココロが続く展開となった。残り30mあたりからホクショウマサルが加速して前の2頭に徐々に近づき、さらにキャンター気味に勢いを付けて並びかけてきた。先頭はコウシュハウンカイがキタノユウジロウを引き連れながら逃げ切りを図るが、ホクショウマサルの勢いが良く、残り20mで一気に前をかわし先頭へ。コウシュハウンカイ、キタノユウジロウも懸命に粘り、4番手のミノルシャープも追う。しかし、ホクショウマサルの勢いは止まらず、残り10mからは突き放して最後は1馬身差を付けてゴールを駆け抜けた。2番手争いは追っていたコウシュハウンカイにキタノユウジロウが再度並びかけ、ゴール直前でかわしてキタノユウジロウが2着。わずかに遅れてコウシュハウンカイが3着に入った。その後は粘っていたミノルシャープが立ち止まって、その間に後ろから追っていたオレノココロがかわし4着、ミノルシャープは5着に残った。なお、当欄で対抗としていたセンゴクエースは速いペースについて行けず9着に敗れた。
次走へのメモ
ホクショウマサル(1着):軽馬場を生かししっかり差し切った。序盤はいつものように立ち後れたものの、1,2障害の中間までに早めに前に付けることができ、あとは自分のペースで進められたことが、障害でのひと腰、そして直線での切れ味につながったのではないか。軽馬場とはいえ1トンを引っ張りながらの直線でのキャンターでの走りは圧巻。力強さを見せつけた。新王者として、来シーズンは追われる立場となるが、障害さえ気をつければ、重賞も何勝かできそう。昨年のようなダメージも少なそう。まずは年度明け初戦のオッズパーク杯を皮切りに、4大競走をじっくり狙ってきそう。
キタノユウジロウ(2着):6歳馬でこの走り。軽馬場が味方したとはいえ、前日にイレネー記念で勝った菊池騎手が代役ながら積極的なレース運びを展開、それが功を奏した。最後はコウシュハウンカイをゴール直前で差し切るなど、粘りのあるところも見せた。障害力があり、ある程度走れることは期待されていたが、ここまでやれるとは・・というイメージだ。軽馬場でこの馬も1トンのダメージを軽減されたことは大きい。これで6歳世代のトップとなり、オープン馬の牽引役としての活躍が期待される。
コウシュハウンカイ(3着):レースとしては軽馬場で先頭で抜け出して期待されたが、全体としては若馬のペースに巻き込まれて、最後は3着に残るのがやっとであった。まずはお疲れ様といえるラストラン。ばんえい記念のタイトルは獲得できなかったが、その他重賞などでは常に上位に入り、安定した存在感を見せた。これで引退となるが、安定した成績の出せる産駒を出せるよう期待したい。
オレノココロ(4着):まさに軽馬場に泣いた。前半はある程度ペースが落ち着いたため、前に付けられていたが、それでも追走に懸命というところで余裕はなかった。障害を最初に仕掛けたのもそのあたりの意識はあったのだろうが、結局立ち後れて、4着が精一杯。不完全燃焼のイメージはあるがここは仕方ない。種牡馬としての活躍を期待。
ミノルシャープ(5着):昨夏以降大きく調子を崩し、立て直しに時間がかかっていたため、ここではどうかと思われたが、序盤にハナを切って進むなどほぼ完調に近いところまで戻していた。最後はさすがに息があがったが、それでも掲示板内は立派。来シーズンは前半から活躍が期待される。
メジロゴーリキ(6着):最初はレースを引っ張る勢いがあったが、全体的に速く展開して逆に追いかける態勢となってしまったのが敗因か。障害でも躓いていた。やはりこの馬は重馬場でこそ持ち味の出せる馬。
カンシャノココロ(7着):一昨年のこともあるので、無理して行かずしっかり溜めてから障害を上げて少しでも着順を上げることに重点を置いていたようだ。しかしやはりもう少し馬場は落ち着いてほしかったか。
シンザンボーイ(8着):実績的には他の有力馬に見劣りせず、調子がよければ前半から詰めることも可能であったはずだが、無理しては行かなかった。障害は越えたが、その時は前とは既にかなり離されていた。
センゴクエース(9着):各馬が障害をひと腰で越えていったため、多少慌てた面もあったか。やはり障害で動けず完敗。軽馬場も歓迎できず。序盤からもう少し前に行ければ良かったのだが。
ソウクンボーイ(10着):ラストランで勝負に出るイメージではなかった印象。終始後方から行っていた。ただ苦手な障害は越えていただけに、まだ余力残しのまま引退というところか。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 4-9 1枚 4-8 2枚
ホクショウマサルか~。確かに力のある馬だし、馬場も向いている様子だったし、調子も上がっていて怖い存在だったけど、やはり目移りする馬も多く、ここを中心にはできなかったな。何はともあれ、素晴らしいレースだった。マサルには脱帽。馬券の方はまたワイドのみ。これは仕方ない。そして今年は以下のとおり結局通常分もマイナスに落ちたところで終了。ま、例年はもっとひどいのでまだましといったところ。来年度の方針は未定だけど、いずれにしてもばんえいを買うことには変わりないので、また引き続き頑張っていこう。
今回収支 -6,910
(通常分) -6,100 (配当)0 (投入)6,100
(単複・ワイド)-810 (配当)1,290 (投入)2,100
今年度累計 -13,020(3/21・ばんえい記念終了時点)
(通常分) -1,620 (配当 114,380 - 投入 116,000)
(単複・ワイド) -11,400 (配当 28,000 - 投入 39,400)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
これにて、今年度は終了です。予想に付き合っていただきありがとうございました。先にお知らせしたとおり、現時点では次年度の方針は未定ですので改めてお知らせしますので少々お待ちください。なお、2021年の開幕は4月23日(金)、最初の重賞は5月2日のばんえい十勝オッズパーク杯です。またその前の4月18日には新しい年度にデビューする2歳馬の能力検査があります。
第53回ばんえい記念(BG1)-2021年3月21日-9R 200m直 小雨 2.7%
1着 (9)ホクショウマサル(阿部武) 2分43秒4
2着注(4)キタノユウジロウ
3着▲(6)コウシュハウンカイ
単勝 9 390円(2番人気) 馬複 4-9 1,770円 三連単 9-4-6 13,330円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい競馬の最高峰、農林水産大臣賞典第53回ばんえい記念は、2番人気の10歳馬ホクショウマサルが、障害3~4番手から、直線で一気に抜け出して快勝。重賞は3歳時のばんえいダービー以来久々の勝利で通算3勝。阿部武臣騎手はばんえい記念初優勝で通算28勝。合わせて阿部騎手は初の今年度リーディングとなった。坂本東一調教師もばんえい記念初優勝で重賞通算15勝目。
レース振り返り
帯広は当日朝から雪模様、午後からはみぞれから小雨に変わって、極端な高速馬場にはならなかったが、それでもかなり軽い馬場となっていた。
レースは、スタートからダッシュで進み、ホクショウマサルがやや置かれ気味ではあったが、全体的にばんえい記念としては速いペースで、第1障害へ進んだ。第1障害ではミノルシャープを先頭にメジロゴーリキ、それにセンゴクエースが勢いをつけて前に出て先頭グループへ、後続も差がなく続いた。各馬は早めの刻みに入り、その間にコウシュハウンカイ、オレノココロといったところも前に追いつく。さらに各馬小刻みに息を入れて1,2障害の中間に向かう。ペースは落ち着いた。その流れの中でミノルシャープ、メジロゴーリキが行くところ、コウシュハウンカイが徐々に前に進む。さらに外からオレノココロ、その外から遅れていたホクショウマサルも追いつき、中枠からはキタノユウジロウも徐々に前に取り付いて、5~6頭が何度も刻みを入れる中で出たり入ったりしながら、1,2障害の中間を越えた。第2障害に向けては、ミノルシャープにコウシュハウンカイが並びかけこれがやや前に出た。オレノココロ、ホクショウマサルが並ぶようにこれを追いかけ、センゴクエース、キタノユウジロウも差がなく続く。カンシャノココロも追いかけ、メジロゴーリキはやや置かれた。シンザンボーイとソウクンボーイは前のグループからは遅れて進んだ。そして第2障害手前にはコウシュハウンカイが先着。続いて、ここまで98秒と、道中流れが落ち着いたこともあって、ばんえい記念としてはやや速めぐらいのペース。続いて、オレノココロやミノルシャープら各馬が続々と到着。馬によっては障害のやや手前に位置取り、第2障害の挑戦に備えた。
各馬十分溜めた後、最初に障害を仕掛けたのはオレノココロとコウシュハウンカイ。オレノココロは坂の中腹でストップ、コウシュハウンカイはしっかり越えた。そして差がなく、カンシャノココロ、キタノユウジロウ、ホクショウマサル、ミノルシャープと続々と障害を仕掛け、カンシャノココロあたりが膝を折りかけたものの、その他はいずれもスムーズに障害を越えた。態勢はコウシュハウンカイにキタノユウジロウが続き、ミノルシャープとホクショウマサルがほぼ同時に障害を降り、これに立て直したオレノココロが5番手で続いた。
直線は勢いを付けて、残り30m手前ではコウシュハウンカイにキタノユウジロウが並びかけ、2馬身差でホクショウマサル、ミノルシャープが追いかけ、4~5馬身遅れてオレノココロが続く展開となった。残り30mあたりからホクショウマサルが加速して前の2頭に徐々に近づき、さらにキャンター気味に勢いを付けて並びかけてきた。先頭はコウシュハウンカイがキタノユウジロウを引き連れながら逃げ切りを図るが、ホクショウマサルの勢いが良く、残り20mで一気に前をかわし先頭へ。コウシュハウンカイ、キタノユウジロウも懸命に粘り、4番手のミノルシャープも追う。しかし、ホクショウマサルの勢いは止まらず、残り10mからは突き放して最後は1馬身差を付けてゴールを駆け抜けた。2番手争いは追っていたコウシュハウンカイにキタノユウジロウが再度並びかけ、ゴール直前でかわしてキタノユウジロウが2着。わずかに遅れてコウシュハウンカイが3着に入った。その後は粘っていたミノルシャープが立ち止まって、その間に後ろから追っていたオレノココロがかわし4着、ミノルシャープは5着に残った。なお、当欄で対抗としていたセンゴクエースは速いペースについて行けず9着に敗れた。
次走へのメモ
ホクショウマサル(1着):軽馬場を生かししっかり差し切った。序盤はいつものように立ち後れたものの、1,2障害の中間までに早めに前に付けることができ、あとは自分のペースで進められたことが、障害でのひと腰、そして直線での切れ味につながったのではないか。軽馬場とはいえ1トンを引っ張りながらの直線でのキャンターでの走りは圧巻。力強さを見せつけた。新王者として、来シーズンは追われる立場となるが、障害さえ気をつければ、重賞も何勝かできそう。昨年のようなダメージも少なそう。まずは年度明け初戦のオッズパーク杯を皮切りに、4大競走をじっくり狙ってきそう。
キタノユウジロウ(2着):6歳馬でこの走り。軽馬場が味方したとはいえ、前日にイレネー記念で勝った菊池騎手が代役ながら積極的なレース運びを展開、それが功を奏した。最後はコウシュハウンカイをゴール直前で差し切るなど、粘りのあるところも見せた。障害力があり、ある程度走れることは期待されていたが、ここまでやれるとは・・というイメージだ。軽馬場でこの馬も1トンのダメージを軽減されたことは大きい。これで6歳世代のトップとなり、オープン馬の牽引役としての活躍が期待される。
コウシュハウンカイ(3着):レースとしては軽馬場で先頭で抜け出して期待されたが、全体としては若馬のペースに巻き込まれて、最後は3着に残るのがやっとであった。まずはお疲れ様といえるラストラン。ばんえい記念のタイトルは獲得できなかったが、その他重賞などでは常に上位に入り、安定した存在感を見せた。これで引退となるが、安定した成績の出せる産駒を出せるよう期待したい。
オレノココロ(4着):まさに軽馬場に泣いた。前半はある程度ペースが落ち着いたため、前に付けられていたが、それでも追走に懸命というところで余裕はなかった。障害を最初に仕掛けたのもそのあたりの意識はあったのだろうが、結局立ち後れて、4着が精一杯。不完全燃焼のイメージはあるがここは仕方ない。種牡馬としての活躍を期待。
ミノルシャープ(5着):昨夏以降大きく調子を崩し、立て直しに時間がかかっていたため、ここではどうかと思われたが、序盤にハナを切って進むなどほぼ完調に近いところまで戻していた。最後はさすがに息があがったが、それでも掲示板内は立派。来シーズンは前半から活躍が期待される。
メジロゴーリキ(6着):最初はレースを引っ張る勢いがあったが、全体的に速く展開して逆に追いかける態勢となってしまったのが敗因か。障害でも躓いていた。やはりこの馬は重馬場でこそ持ち味の出せる馬。
カンシャノココロ(7着):一昨年のこともあるので、無理して行かずしっかり溜めてから障害を上げて少しでも着順を上げることに重点を置いていたようだ。しかしやはりもう少し馬場は落ち着いてほしかったか。
シンザンボーイ(8着):実績的には他の有力馬に見劣りせず、調子がよければ前半から詰めることも可能であったはずだが、無理しては行かなかった。障害は越えたが、その時は前とは既にかなり離されていた。
センゴクエース(9着):各馬が障害をひと腰で越えていったため、多少慌てた面もあったか。やはり障害で動けず完敗。軽馬場も歓迎できず。序盤からもう少し前に行ければ良かったのだが。
ソウクンボーイ(10着):ラストランで勝負に出るイメージではなかった印象。終始後方から行っていた。ただ苦手な障害は越えていただけに、まだ余力残しのまま引退というところか。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 4-9 1枚 4-8 2枚
ホクショウマサルか~。確かに力のある馬だし、馬場も向いている様子だったし、調子も上がっていて怖い存在だったけど、やはり目移りする馬も多く、ここを中心にはできなかったな。何はともあれ、素晴らしいレースだった。マサルには脱帽。馬券の方はまたワイドのみ。これは仕方ない。そして今年は以下のとおり結局通常分もマイナスに落ちたところで終了。ま、例年はもっとひどいのでまだましといったところ。来年度の方針は未定だけど、いずれにしてもばんえいを買うことには変わりないので、また引き続き頑張っていこう。
今回収支 -6,910
(通常分) -6,100 (配当)0 (投入)6,100
(単複・ワイド)-810 (配当)1,290 (投入)2,100
今年度累計 -13,020(3/21・ばんえい記念終了時点)
(通常分) -1,620 (配当 114,380 - 投入 116,000)
(単複・ワイド) -11,400 (配当 28,000 - 投入 39,400)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
これにて、今年度は終了です。予想に付き合っていただきありがとうございました。先にお知らせしたとおり、現時点では次年度の方針は未定ですので改めてお知らせしますので少々お待ちください。なお、2021年の開幕は4月23日(金)、最初の重賞は5月2日のばんえい十勝オッズパーク杯です。またその前の4月18日には新しい年度にデビューする2歳馬の能力検査があります。
2021年3月27日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第52回イレネー記念(3/20)
ばんえい重賞レース回顧
第52回イレネー記念(BG1)-2021年3月20日-11R 200m直 曇 0.8%
1着 (2)オーシャンウイナー(菊池一) 2分02秒0
2着◎(6)ネオキングダム
3着△(5)ミソギホマレ
単勝 2 390円(2番人気) 馬複 2-6 1,110円 三連単 2-6-5 26,640円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい明け3歳の頂点決戦第52回イレネー記念は、2番人気に推されたオーシャンウイナーが、障害3番手から直線で抜け出して押し切って優勝。重賞初出走で初優勝となった。父キタノタイショウもイレネー記念を勝っており父子制覇、同馬の産駒としても重賞初制覇。菊池騎手はこのレース初優勝で重賞は昨年の北斗賞(センゴクエース)に勝って以来通算6勝目。中島敏博調教師もこのレース初優勝で重賞通算3勝目。
レース振り返り
ロードヒーティングも切れて、完全に春の馬場。翌日は雨か雪予報だが、その前のカラカラ天気で馬場はかなり乾いてソリの動きも悪い重馬場となっていた。
レースは、スタートから第1障害まで勢いよく進みほぼ横一線。第1障害はタカナミとアバシリサクラが先に越えたが、後続も差がなく続いた。その後は各馬刻みを入れ、ゆったりとした流れに落ち着いた。1,2障害の中間にかけてはタカナミが行き、ネオキングダムが徐々に前に付け、中間あたりではアルジャンノオーや大外のカイセキングオーが追いついた。全体としては遅れを取る馬も少なく、各馬ほとんど差がないまま第2障害に向かう。その後、ネオキングダムとアルジャンノオーが心持ち前に出て、第2障害手前に到着。後続も相次いで追いついた。ここまで67秒のややスローペース。
各馬が一斉に揃ったところで、ネオキングダムとアルジャンノオーがほぼ同時に障害を仕掛けた。2頭ともスムーズに坂の天板へ、アルジャンノオーが若干引っかかり気味で一歩遅れたが、2頭とも障害を先に越えた。続いて外側からはマサタカラ、ホクセイジョーカーが障害に挑戦するが坂の7分どころでストップ。その後は内側から溜めていたオーシャンウイナーが勢いよく障害を越えこれが3番手、一歩遅れて、控えていたタカナミが続き4番手、そして大外枠のカイセキングオーと中枠からミソギホマレが続いた。
直線ではネオキングダムが先頭を進み、アルジャンノオーが付いていく形になったが、続いて障害を越えたオーシャンウイナーとタカナミの勢いがよく、すぐに前の2頭に追いつき、残り30mでは一気に追い越して、オーシャンウイナーが先頭に出てタカナミが追う態勢となった。そして残り20mあたりでは、タカナミのスピードが緩み始め、オーシャンウイナーがリードを1馬身、2馬身と広げていった。前の2頭から置いていかれたネオキングダムとアルジャンノオーに後ろからミソギホマレが追いつき、これが3番手争いを展開。オーシャンウイナーの方はリードをさらに広げ進み、残り10mを切ってたあとはスピードが若干緩んだものの、そのまま最後まで歩ききってゴールを先頭で駆け抜けた。2番手を行ったタカナミは残り10mのところでストップ、これを見るようにネオキングダムとミソギホマレがこれをかわして2着争い。一旦ミソギホマレが前に出たが、ネオキングダムが差し返し横一線。しかし、ゴール線上で両馬とも止まった。その間にアルジャンノオー、タカナミ、カイセキングオーと追ってきたがいずれもストップ。その中で立て直したミソギホマレとネオキングダムが同時に動き出したが、ネオキングダムの反応が良くこれが2着に駆け込み、ミソギホマレも差なく続いて3着に入った。あとの馬も再三再四止まりながら進み、タカナミが4着、カイセキングオーが5着、アルジャンノオーが6着と入った。
次走へのメモ
オーシャンウイナー(1着):重賞初挑戦で初めての重量もなんのその。近走の勢いそのままに直線抜け出しての快勝。ポイントであった障害もしっかり溜めてひと腰でまとめスムーズであった。降りてからの切れ味はさすがのもの。そして同じ脚質のタカナミに迫られてもしっかり落ち着いて最後まで走り切った。父キタノタイショウを彷彿とさせる走りであったともいえる。元々スピードはあったが、小柄で力はないイメージだったが、今日のレースを見る限りかなり力をつけてきていると感じられる。2回目の騎乗となる菊池騎手との相性もピッタリ。今後の3歳重賞戦線がさらに楽しみになってきた。
ネオキングダム(2着):道中から思い切ってハナを切る作戦に出て、障害を先頭でスムーズに越えたあたりは術中にはまったかと思われたが、後ろの切れ味のある馬たちにかわされた。しかし、再度立て直して、最後は大接戦を制して2着に食い込んでいくあたり、十分力のあるところは見せたと思われる。これで2歳(明け3歳)三冠レースはすべて2着。安定した力が出せるので、後は勝ちきるだけのレース運びができるよう力を付けていくことが期待される。来シーズン古馬勢との対戦も楽しみな一頭。
ミソギホマレ(3着):中団に位置取り、障害をしっかり越えて直線は牝馬らしい切れ味を見せ、上位争いを展開。一旦は2着も見えるところまで攻めた。そして最後まで臆することなく走り切り、持てる力を最大に発揮した。今年の牝馬のレベルの高さを見せた形だ。今後も3歳重賞戦線で十分戦えるだけのものは持っている。障害力があるので安心して見ていられる。ペースは落ち着いた方が良さそうで重賞の方が力を出せそう。
タカナミ(4着):翔雲賞勝ちの実績が評価され1番人気になっていた。その分位置取りが難しかったか。直線では鋭い切れ味を見せたが、同脚質の勝ち馬に比べるとやや余裕がなかったイメージで最後はいっぱいになってしまった。馬格のある馬だけにもう少し落ち着いて行ければ良かったか。スタミナ切れで敗北感は否めないが、力負けではないので当然今後の立て直しに期待。
カイセキングオー(5着):過去の重賞3着2回に比べると今回の成績はやや見劣りするイメージではあるが、今回は端枠で、隣の馬も障害が苦手なタイプと不利な条件が重なった。ここは我慢のレースを乗り切ったといえる。流れひとつで変わってきそう。
その他では、ヤングCS勝ち馬で当欄でも単穴として狙ったアルジャンノオー(6着)は、好位置につけ位置取りは良かったが接戦にもつれ込み、スタミナを費やした場面が多かったか伸びきれなかった。展開次第でまた変わってきそう。ホクセイジョーカー(7着)は、やはり障害で立ち止まった。同脚質の馬たちが活躍しているだけに、もう少し障害力をつけたい。シュトラール(8着)は序盤から思うように動けなかったイメージ。馬場が重かったのがすべてか。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 5-6 1枚のみ
オーシャンウイナーに上手く抜け出された。やはり勢いがあったし、一代限りのキタノタイショウ産駒が勝ったというのも大きい。それにしてもまだ3歳世代は全くわからないね。馬券の方だけど、オーシャンウイナーに勝たれたならどうしようもない。いきなり初重賞挑戦だったから軽視してしまった。ネオキングダムとミソギホマレまで押さえていただけに惜しい。ワイドで少し取り戻せたことだけでも良しとしなければ。あとはばんえい記念。スターたちのレースをゆっくり観戦するため勝負レースにはしたくなかったのだが、少しでも馬券が引っかかってくれることを願うしかない。
今回収支 -4,100
(通常分) -4,400 (配当)0 (投入)4,400
(単複・ワイド)+300 (配当)1,700 (投入)1,400
今年度累計 -6,110(3/20・イレネー記念終了時点)
(通常分) +4,480 (配当 114,380 - 投入 109,900)
(単複・ワイド) -10,590 (配当 26,710 - 投入 37,300)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
このあと、ばんえい記念の回顧もアップします。
第52回イレネー記念(BG1)-2021年3月20日-11R 200m直 曇 0.8%
1着 (2)オーシャンウイナー(菊池一) 2分02秒0
2着◎(6)ネオキングダム
3着△(5)ミソギホマレ
単勝 2 390円(2番人気) 馬複 2-6 1,110円 三連単 2-6-5 26,640円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい明け3歳の頂点決戦第52回イレネー記念は、2番人気に推されたオーシャンウイナーが、障害3番手から直線で抜け出して押し切って優勝。重賞初出走で初優勝となった。父キタノタイショウもイレネー記念を勝っており父子制覇、同馬の産駒としても重賞初制覇。菊池騎手はこのレース初優勝で重賞は昨年の北斗賞(センゴクエース)に勝って以来通算6勝目。中島敏博調教師もこのレース初優勝で重賞通算3勝目。
レース振り返り
ロードヒーティングも切れて、完全に春の馬場。翌日は雨か雪予報だが、その前のカラカラ天気で馬場はかなり乾いてソリの動きも悪い重馬場となっていた。
レースは、スタートから第1障害まで勢いよく進みほぼ横一線。第1障害はタカナミとアバシリサクラが先に越えたが、後続も差がなく続いた。その後は各馬刻みを入れ、ゆったりとした流れに落ち着いた。1,2障害の中間にかけてはタカナミが行き、ネオキングダムが徐々に前に付け、中間あたりではアルジャンノオーや大外のカイセキングオーが追いついた。全体としては遅れを取る馬も少なく、各馬ほとんど差がないまま第2障害に向かう。その後、ネオキングダムとアルジャンノオーが心持ち前に出て、第2障害手前に到着。後続も相次いで追いついた。ここまで67秒のややスローペース。
各馬が一斉に揃ったところで、ネオキングダムとアルジャンノオーがほぼ同時に障害を仕掛けた。2頭ともスムーズに坂の天板へ、アルジャンノオーが若干引っかかり気味で一歩遅れたが、2頭とも障害を先に越えた。続いて外側からはマサタカラ、ホクセイジョーカーが障害に挑戦するが坂の7分どころでストップ。その後は内側から溜めていたオーシャンウイナーが勢いよく障害を越えこれが3番手、一歩遅れて、控えていたタカナミが続き4番手、そして大外枠のカイセキングオーと中枠からミソギホマレが続いた。
直線ではネオキングダムが先頭を進み、アルジャンノオーが付いていく形になったが、続いて障害を越えたオーシャンウイナーとタカナミの勢いがよく、すぐに前の2頭に追いつき、残り30mでは一気に追い越して、オーシャンウイナーが先頭に出てタカナミが追う態勢となった。そして残り20mあたりでは、タカナミのスピードが緩み始め、オーシャンウイナーがリードを1馬身、2馬身と広げていった。前の2頭から置いていかれたネオキングダムとアルジャンノオーに後ろからミソギホマレが追いつき、これが3番手争いを展開。オーシャンウイナーの方はリードをさらに広げ進み、残り10mを切ってたあとはスピードが若干緩んだものの、そのまま最後まで歩ききってゴールを先頭で駆け抜けた。2番手を行ったタカナミは残り10mのところでストップ、これを見るようにネオキングダムとミソギホマレがこれをかわして2着争い。一旦ミソギホマレが前に出たが、ネオキングダムが差し返し横一線。しかし、ゴール線上で両馬とも止まった。その間にアルジャンノオー、タカナミ、カイセキングオーと追ってきたがいずれもストップ。その中で立て直したミソギホマレとネオキングダムが同時に動き出したが、ネオキングダムの反応が良くこれが2着に駆け込み、ミソギホマレも差なく続いて3着に入った。あとの馬も再三再四止まりながら進み、タカナミが4着、カイセキングオーが5着、アルジャンノオーが6着と入った。
次走へのメモ
オーシャンウイナー(1着):重賞初挑戦で初めての重量もなんのその。近走の勢いそのままに直線抜け出しての快勝。ポイントであった障害もしっかり溜めてひと腰でまとめスムーズであった。降りてからの切れ味はさすがのもの。そして同じ脚質のタカナミに迫られてもしっかり落ち着いて最後まで走り切った。父キタノタイショウを彷彿とさせる走りであったともいえる。元々スピードはあったが、小柄で力はないイメージだったが、今日のレースを見る限りかなり力をつけてきていると感じられる。2回目の騎乗となる菊池騎手との相性もピッタリ。今後の3歳重賞戦線がさらに楽しみになってきた。
ネオキングダム(2着):道中から思い切ってハナを切る作戦に出て、障害を先頭でスムーズに越えたあたりは術中にはまったかと思われたが、後ろの切れ味のある馬たちにかわされた。しかし、再度立て直して、最後は大接戦を制して2着に食い込んでいくあたり、十分力のあるところは見せたと思われる。これで2歳(明け3歳)三冠レースはすべて2着。安定した力が出せるので、後は勝ちきるだけのレース運びができるよう力を付けていくことが期待される。来シーズン古馬勢との対戦も楽しみな一頭。
ミソギホマレ(3着):中団に位置取り、障害をしっかり越えて直線は牝馬らしい切れ味を見せ、上位争いを展開。一旦は2着も見えるところまで攻めた。そして最後まで臆することなく走り切り、持てる力を最大に発揮した。今年の牝馬のレベルの高さを見せた形だ。今後も3歳重賞戦線で十分戦えるだけのものは持っている。障害力があるので安心して見ていられる。ペースは落ち着いた方が良さそうで重賞の方が力を出せそう。
タカナミ(4着):翔雲賞勝ちの実績が評価され1番人気になっていた。その分位置取りが難しかったか。直線では鋭い切れ味を見せたが、同脚質の勝ち馬に比べるとやや余裕がなかったイメージで最後はいっぱいになってしまった。馬格のある馬だけにもう少し落ち着いて行ければ良かったか。スタミナ切れで敗北感は否めないが、力負けではないので当然今後の立て直しに期待。
カイセキングオー(5着):過去の重賞3着2回に比べると今回の成績はやや見劣りするイメージではあるが、今回は端枠で、隣の馬も障害が苦手なタイプと不利な条件が重なった。ここは我慢のレースを乗り切ったといえる。流れひとつで変わってきそう。
その他では、ヤングCS勝ち馬で当欄でも単穴として狙ったアルジャンノオー(6着)は、好位置につけ位置取りは良かったが接戦にもつれ込み、スタミナを費やした場面が多かったか伸びきれなかった。展開次第でまた変わってきそう。ホクセイジョーカー(7着)は、やはり障害で立ち止まった。同脚質の馬たちが活躍しているだけに、もう少し障害力をつけたい。シュトラール(8着)は序盤から思うように動けなかったイメージ。馬場が重かったのがすべてか。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 5-6 1枚のみ
オーシャンウイナーに上手く抜け出された。やはり勢いがあったし、一代限りのキタノタイショウ産駒が勝ったというのも大きい。それにしてもまだ3歳世代は全くわからないね。馬券の方だけど、オーシャンウイナーに勝たれたならどうしようもない。いきなり初重賞挑戦だったから軽視してしまった。ネオキングダムとミソギホマレまで押さえていただけに惜しい。ワイドで少し取り戻せたことだけでも良しとしなければ。あとはばんえい記念。スターたちのレースをゆっくり観戦するため勝負レースにはしたくなかったのだが、少しでも馬券が引っかかってくれることを願うしかない。
今回収支 -4,100
(通常分) -4,400 (配当)0 (投入)4,400
(単複・ワイド)+300 (配当)1,700 (投入)1,400
今年度累計 -6,110(3/20・イレネー記念終了時点)
(通常分) +4,480 (配当 114,380 - 投入 109,900)
(単複・ワイド) -10,590 (配当 26,710 - 投入 37,300)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
このあと、ばんえい記念の回顧もアップします。
2021年3月20日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第53回ばんえい記念(3/21)
今年度最後を飾る大一番、1トンのそりを引っ張る最重量戦、ばんえい記念の季節がやってきました。昨年度は無観客であったことを思い出すと、人数制限があるとはいえ、観客を入れてのレースができることはありがたいことです。今後さらに通常が戻り、大歓声の中で競馬を楽しめることを願って、最高峰のレースを楽しみましょう。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
なお、ギンノダイマオー号は松田道→菊池一に騎手変更されています。
「ばんえい記念」の概要と傾向
ばんえい競馬のレースの中でも特別でかつ最高峰。負担重量は唯一1000kg(5歳馬は10kg減・牝馬が出走すれば20kg減)、つまり1トンの荷物を引っ張る。これは力持ちの馬たちでも、限界に近い荷物である。「ばんえい記念」はばん馬に携わる関係者に全てにおいて最高の舞台で、ここに出ること自体が最高の栄誉である。そして出走する馬は、直前には特別なトレーニングを重ねてくる。
メンバーももちろん一流。そして十分経験を積んだ古馬がほとんどで、若馬は活躍馬でもまだ力不足ということで回避する馬も多い。従ってフルゲートまで揃うことは少なく、少数精鋭となる。真の意味で最強の馬によるレースである。
過去10年で1番人気は(6,1,2,1)と強い。そして、スーパーペガサス(4連覇)やトモエパワー(3連覇)を始め、複数回優勝する馬が多い。トモエパワーのようにその年の成績が芳しくなくてもこのレースは強いという馬も多く、重量適性が最重要条件であるといえる。
勝ち時計は馬場状態によって違うが、平均して4分程度と、他のレースの倍近くかかる。障害力があるに越したことはないが、ひと腰で上がれることはまずなく、しっかりスタミナを維持しながら最後まで対応できることが必要である。このレースの前哨戦として正月の帯広記念があるが、過去10年で2勝とあまり連動していない。年齢はやはり古馬が強く8歳~9歳ごろが最も勝ち頃だが、7歳馬も善戦。一方、6歳以下の勝利は32年前の1989年のイエヤスまで遡る。騎手では現役では藤野俊一騎手が過去5勝と最も多く、鈴木恵介騎手が4勝で続く。調教師では松井浩文厩舎が5勝しているが、ここ4年は槻舘重人厩舎が4連覇中である。
今回のみどころ
いろいろ困難があった2020年度のばんえいの締めくくりにふさわしい大レース。ばんえい界を引っ張った大物オレノココロ、コウシュハウンカイそして同じ11歳馬ソウクンボーイがラストランとなる。このレース3勝のオレノココロがここで有終の美を飾るか、同年齢のライバルでこちらも多数の重賞の得たコウシュハウンカイが最後に大輪を咲かせるか。あるいは、一昨年の優勝馬センゴクエースが巻き返せるか。昨年度32連勝をかけて臨んだホクショウマサルがここで念願の優勝を果たすか。力を付けてきた7歳勢も侮れないし、大レースに登場して盛り上げに一役買っているシンザンボーイらの実力馬も、虎視眈々と狙ってきている。久々に頭数も揃って熱戦を期待したい。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メジロゴーリキ:ばんえい記念は7歳にして初挑戦。もともと力のある馬で、特に大レースに強かったが、一時期成績を崩し、得意なはずの障害も上れなくなった時もあった。今シーズンも調子は上がっていないが、重量戦になると本領を発揮し、北見記念で追い比べを制して勝利、帯広記念でもしっかり走って2着に粘った。一方、チャンピオンカップでは完全に崩れるなど、持ち前の安定感は薄れている。父ニシキダイジンはばんえい記念で活躍した馬。親譲りの力を発揮出来る余地はある。
2 シンザンボーイ:ばんえい記念は2年ぶり2回目の登場。2年前は苦しみながらも掲示板内の5着に粘った。重賞は一昨年の北見記念で勝利しているほか、しばしば上位に食い込んでいる。シーズン前半の軽いレースは好まず、シーズン後半になって各馬が重量に苦しんだ時にしっかり伸びてくる。障害力には定評があり、これも重くなるほど、じっくり構えられる分チャンスが生まれてくる。一方でペースが速まるとついて行けないことも多い。近走は調子を上げており、高重量も歓迎。
3 ミノルシャープ:ばんえい記念初挑戦。重賞は、今シーズン前半の破竹の3連覇を含む5勝。しかしばんえいグランプリで解消して以降は、調子を大きく崩し、大敗が続いている。馬体重も大幅に減らした時期があったが、最近は持ち直しつつある。本来は小気味よい先行力と障害力で他馬をリードし、最後まで粘りきるレース展開がこの馬の形。体調が良ければ積極的に行くだろうがどこまで力を取り戻せているか。重量への対応は未知数な面があるものの、十分対応はできそう。
4 キタノユウジロウ:6歳馬として唯一ここに挑戦してきた。むろん初出走。重賞は常連ではあるが、勝利したのは昨シーズンのはまなす賞と銀河賞のみ。ただ、古馬との対決でも引けを取ることはなく、レースを使うたびに力を付けてきているイメージ。帯広記念でも好位置から直線でじわじわ伸びて3着に食い込んだ。このレースぶりから見ても重量は対応可能。障害力もあり一歩一歩踏みしめていけるタイプ。粘りもあり、前半の位置取り次第では、なかなかしぶとい存在になりそう。
5 センゴクエース:一昨年のばんえい記念馬。昨年も追い込んで2着に食い込んでいる。しかしそれ以外のレースでは、障害がネックで、崩れることもしばしばあり、今シーズンはここまで重賞未勝利できている。近走はある程度対応できており上位に入っているが、動き自体は怪しい面もある。一時期1200kg前後あった馬体重を大きく落としているのも、その分動きは良くなっている面もあるが、1トンのばんえい記念ではやや不安点はある。障害をクリアできれば確実に伸びてくる。
6 コウシュハウンカイ:ばんえい記念は6回目の挑戦。過去5回は3、5、3、4、4着と確実に掲示板内には入っているが、勝利までは届いていない。先行力があり、障害はばんえい記念級の重量でもしっかり腰を入れて越えられるほどであるが、最後でスタミナ切れしてしまい、後ろの馬に差されることが多い。昨年のこのレースでも、今年最初の帯広記念でも直線で大幅リードしながら、ゴール前で緩み逆転を許している。これがラストランとなるが最後の力をふりしぼれるか。
7 カンシャノココロ:ばんえい記念の出走は2年ぶりで2回目。2年前はさすがについて行けず大差の7着に敗れている。重賞全体でも不思議にも未勝利で4歳時の銀河賞で2着に入ったのが最高。最近は賞金ランクの関係で重賞出走を取り逃していることが多い。走りは安定しており前に行っても後方からでも自在に立ち回れる。障害もじっくり一歩ずつ踏みしめて上がる。そのため速くはないが確実に越えてくる。重量戦がこの馬に向いているかは未知数だが、近走は調子を上げてきている。
8 オレノココロ:重賞通算25勝と歴代最高、ばんえい記念は3回優勝。ばんえい界のトップであるだけでなく、ばんえいの歴史に残る名馬である。今年度は11歳になり、その前年は体調維持に苦しんだこともあり、シーズン前半は力をセーブ気味にして、しっかり休養していた。そして正月の帯広記念では障害で一歩遅れながらも、しっかり追いゴール前で逆転する強い勝ち方を見せ、重賞勝ち記録を伸ばした。体調はピークと見るが、1トンを引っ張り切る力はまだまだありそう。
9 ホクショウマサル:昨年のばんえい記念は、日本記録の31連勝のまま臨み、3着に敗れたものの十分見せ場を作った。昨年のばんえい記念後、レースの疲れなどで大きく調子を崩し、障害も上がれない時期が続いたが、馬体重は維持し続けていた。今シーズン秋になってようやく立て直し、重賞では成績を出せなかったが、準重賞を2勝するなど調子は上向きである。スタートの出足が良くないが、ペースが落ち着けば徐々に伸びてくる。あとは障害を上手くさばければ、上位進出も有力。
10 ソウクンボーイ:ばんえい記念は4度目の出走。過去3回は5,6,5着と最後まで完走している。特に初出走の時はよく追い込んで5着ながら勝ち馬と7秒差まで迫った。重賞は出走すればそれなりに見せ場は作っているが、重賞勝ちは2歳時のヤングCSのみで遠い過去のイメージ。11歳の同世代にオレノココロやコウシュハウンカイらがいるため目立たないが、存在感は十分ある。今シーズンは障害が上がれず勝ち星からも遠ざかっているが、最後のチャンスで粘りの走りを期待。
展開予想
天気が雪か雨予報で微妙。馬場が軽くなれば展開も変わってきそう。とはいうものの1トンのレース、ごまかしはきかない。各馬しっかり刻んで、前半どこまでスタミナを温存できるかがポイント。やはりメジロゴーリキが前に行きそうだが、ばんえい記念初出走で荷物にも慣れておらず、様子を見ることも考えられる。さらに若い6歳馬キタノユウジロウも思い切って前にいく可能性もある。センゴクエースも早めに仕掛けるか。これを見るようにコウシュハウンカイが続いて、オレノココロはその後ろから、ホクショウマサルあたりはさらに後ろから追うという流れ。障害はもちろん一腰では上がらないだろう。その場合も1歩目で坂のどのあたりまで上げられるかがポイント。障害1番手となる可能性が強いコウシュハウンカイはこのあたりで後続に大きく差を付けておきたい。センゴクエース、オレノココロも落ち着いて障害をさばけば上位争いに加わる。あとは我慢比べ。
【はむ!の見解まとめ】
ばんえい最高峰のばんえい記念、今年は久々にフルゲートとなった。ばんえい界を引っ張ってきた盟主に、今後を担う勇者たち、どちらにしても最大のパフォーマンスが展開されるだろう。問題は馬場状態。軽馬場になれば大きく展開が変わってくる。
総合的に考えても、今年もやっぱり◎(8)オレノココロか。今シーズンは夏場を休養にあて、ここを最終目標にしっかり調整してきた。今年の帯広記念でもコウシュハウンカイの大逃げに接戦から抜け出すあたり、やはり強いという印象。速すぎる展開なら厳しいときもあるが、例え馬場が軽くなっても過酷な重量に耐えられる力はこの馬が何枚も上。落ち着いていつもの力を出せれば4度目の優勝は濃厚。
対抗にばんえい記念勝ちの実績がある○(5)センゴクエースを推す。軽いレースだとどうしても障害がネックになり大敗することもある。近走は落ち着いて対応できているが、やはりリスクは持っている。ただばんえい記念の場合、そこからでも巻き返しは十分可能なので、しっかり一歩ずつ対応していきたい。そして▲(6)コウシュハウンカイ、昨年のばんえい記念、そして帯広記念、直線大きくリードしながらの悔しい逆転負け。今回も同じような展開が頭をよぎるが、ここはラストで最後の力を振り絞ってゴールを駆け抜けるか。
恐らく、上に挙げた3頭に、ホクショウマサルを加えて4頭がおそらく人気上位となるだろう。そこで当欄は一ひねり、ばんえい記念初登場の△(1)メジロゴーリキが重量適性を生かした大駆けがあり得ないか。帯広記念でも2着に粘る走り、父ニシキダイジンの血が騒げば、父子制覇も夢ではない。自然に前に行けることが条件。同じ意味で6歳馬で挑戦してきた注(4)キタノユウジロウ も未知の魅力がある。元々先行力を持っている馬。近走のオープン特別なども他を押さえて勝ちきっている。流れが落ち着いてかつ力を出せる状況、そして(9)ホクショウマサルは昨年3着の実績からすると、ここでも好走必至というところだが、そこは競馬、前回はばんえい記念後に大きく調子を崩している。しかしほとんど休まず出走しその間に立て直してきた。
その他では、(3)ミノルシャープ、体調が十分戻っていれば良いが、まだ完調にはいっていないイメージ、そんな中どこまで粘れるか、(2)シンザンボーイも実力のある馬、障害力を生かして淡々と流れれば、十分走れそう。
はむ!の馬券狙いどころ:
泣いても笑っても今シーズン最後。ここまでに資金を残しておきたかったが、それは言っても仕方ない。ここは一発逆転を狙っていきたい。とはいうもののやはりずっとばんえいを引っ張ってきたオレノココロを買わないわけにはいかない。そして有力は何頭かに絞れそう、あとは組み合わせ次第。最後なので少し多めに。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 8→5,6,1,4→5,6,1,4 合計12通り各100円
8→5,6,1→5,6,1,4,9 合計12通り各100円
5,6,1→8→5,6,1,4,9 合計12通り各100円
5,6→5,6,1→8 合計4通り各100円
枠複 8=5,6,1 5=6 合計4通り 各500円 合計 6,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 8 1,000円
ワイド 4=8,5,6,1,9 9=8,5,6,1 合計9点 各100円
4=8 9=8(追加) 合計2点 各100円
合計 2,100円で勝負!
今回の結果と回顧は、前日のイレネー記念と合わせて、今年度の総括として行いたいと思いますので、しばらく時間をいただくことを御容赦ください。なお、次年度は開幕が4月23日(金)、最初の重賞は5月2日のばんえい十勝オッズパーク杯です。次年度の掲載方針は今後改めてお知らせしたいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第53回ばんえい記念(BG1) (2021年3月21日(日)17:25発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
△ | 1 | メジロゴーリキ | 牡7 | 1000 | 西謙一 | 松井浩 | 鹿毛 逃 |
2 | シンザンボーイ | 牡10 | 1000 | 西将太 | 鈴木邦 | 栗毛 追 | |
3 | ミノルシャープ | 牡7 | 1000 | 島津新 | 大友人 | 鹿毛 先 | |
注 | 4 | キタノユウジロウ | 牡6 | 1000 | 菊池一 | 村上慎 | 栗毛 先 |
○ | 5 | センゴクエース | 牡9 | 1000 | 長澤幸 | 槻舘重 | 鹿毛 差 |
▲ | 6 | コウシュハウンカイ | 牡11 | 1000 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先 |
7 | カンシャノココロ | 牡10 | 1000 | 藤野俊 | 鈴木邦 | 鹿毛 差 | |
◎ | 8 | オレノココロ | 牡11 | 1000 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 差 |
9 | ホクショウマサル | 牡9 | 1000 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 差 | |
10 | ソウクンボーイ | 牡11 | 1000 | 村上章 | 西邑春 | 鹿毛 追 |
なお、ギンノダイマオー号は松田道→菊池一に騎手変更されています。
「ばんえい記念」の概要と傾向
ばんえい競馬のレースの中でも特別でかつ最高峰。負担重量は唯一1000kg(5歳馬は10kg減・牝馬が出走すれば20kg減)、つまり1トンの荷物を引っ張る。これは力持ちの馬たちでも、限界に近い荷物である。「ばんえい記念」はばん馬に携わる関係者に全てにおいて最高の舞台で、ここに出ること自体が最高の栄誉である。そして出走する馬は、直前には特別なトレーニングを重ねてくる。
メンバーももちろん一流。そして十分経験を積んだ古馬がほとんどで、若馬は活躍馬でもまだ力不足ということで回避する馬も多い。従ってフルゲートまで揃うことは少なく、少数精鋭となる。真の意味で最強の馬によるレースである。
過去10年で1番人気は(6,1,2,1)と強い。そして、スーパーペガサス(4連覇)やトモエパワー(3連覇)を始め、複数回優勝する馬が多い。トモエパワーのようにその年の成績が芳しくなくてもこのレースは強いという馬も多く、重量適性が最重要条件であるといえる。
勝ち時計は馬場状態によって違うが、平均して4分程度と、他のレースの倍近くかかる。障害力があるに越したことはないが、ひと腰で上がれることはまずなく、しっかりスタミナを維持しながら最後まで対応できることが必要である。このレースの前哨戦として正月の帯広記念があるが、過去10年で2勝とあまり連動していない。年齢はやはり古馬が強く8歳~9歳ごろが最も勝ち頃だが、7歳馬も善戦。一方、6歳以下の勝利は32年前の1989年のイエヤスまで遡る。騎手では現役では藤野俊一騎手が過去5勝と最も多く、鈴木恵介騎手が4勝で続く。調教師では松井浩文厩舎が5勝しているが、ここ4年は槻舘重人厩舎が4連覇中である。
今回のみどころ
いろいろ困難があった2020年度のばんえいの締めくくりにふさわしい大レース。ばんえい界を引っ張った大物オレノココロ、コウシュハウンカイそして同じ11歳馬ソウクンボーイがラストランとなる。このレース3勝のオレノココロがここで有終の美を飾るか、同年齢のライバルでこちらも多数の重賞の得たコウシュハウンカイが最後に大輪を咲かせるか。あるいは、一昨年の優勝馬センゴクエースが巻き返せるか。昨年度32連勝をかけて臨んだホクショウマサルがここで念願の優勝を果たすか。力を付けてきた7歳勢も侮れないし、大レースに登場して盛り上げに一役買っているシンザンボーイらの実力馬も、虎視眈々と狙ってきている。久々に頭数も揃って熱戦を期待したい。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メジロゴーリキ:ばんえい記念は7歳にして初挑戦。もともと力のある馬で、特に大レースに強かったが、一時期成績を崩し、得意なはずの障害も上れなくなった時もあった。今シーズンも調子は上がっていないが、重量戦になると本領を発揮し、北見記念で追い比べを制して勝利、帯広記念でもしっかり走って2着に粘った。一方、チャンピオンカップでは完全に崩れるなど、持ち前の安定感は薄れている。父ニシキダイジンはばんえい記念で活躍した馬。親譲りの力を発揮出来る余地はある。
2 シンザンボーイ:ばんえい記念は2年ぶり2回目の登場。2年前は苦しみながらも掲示板内の5着に粘った。重賞は一昨年の北見記念で勝利しているほか、しばしば上位に食い込んでいる。シーズン前半の軽いレースは好まず、シーズン後半になって各馬が重量に苦しんだ時にしっかり伸びてくる。障害力には定評があり、これも重くなるほど、じっくり構えられる分チャンスが生まれてくる。一方でペースが速まるとついて行けないことも多い。近走は調子を上げており、高重量も歓迎。
3 ミノルシャープ:ばんえい記念初挑戦。重賞は、今シーズン前半の破竹の3連覇を含む5勝。しかしばんえいグランプリで解消して以降は、調子を大きく崩し、大敗が続いている。馬体重も大幅に減らした時期があったが、最近は持ち直しつつある。本来は小気味よい先行力と障害力で他馬をリードし、最後まで粘りきるレース展開がこの馬の形。体調が良ければ積極的に行くだろうがどこまで力を取り戻せているか。重量への対応は未知数な面があるものの、十分対応はできそう。
4 キタノユウジロウ:6歳馬として唯一ここに挑戦してきた。むろん初出走。重賞は常連ではあるが、勝利したのは昨シーズンのはまなす賞と銀河賞のみ。ただ、古馬との対決でも引けを取ることはなく、レースを使うたびに力を付けてきているイメージ。帯広記念でも好位置から直線でじわじわ伸びて3着に食い込んだ。このレースぶりから見ても重量は対応可能。障害力もあり一歩一歩踏みしめていけるタイプ。粘りもあり、前半の位置取り次第では、なかなかしぶとい存在になりそう。
5 センゴクエース:一昨年のばんえい記念馬。昨年も追い込んで2着に食い込んでいる。しかしそれ以外のレースでは、障害がネックで、崩れることもしばしばあり、今シーズンはここまで重賞未勝利できている。近走はある程度対応できており上位に入っているが、動き自体は怪しい面もある。一時期1200kg前後あった馬体重を大きく落としているのも、その分動きは良くなっている面もあるが、1トンのばんえい記念ではやや不安点はある。障害をクリアできれば確実に伸びてくる。
6 コウシュハウンカイ:ばんえい記念は6回目の挑戦。過去5回は3、5、3、4、4着と確実に掲示板内には入っているが、勝利までは届いていない。先行力があり、障害はばんえい記念級の重量でもしっかり腰を入れて越えられるほどであるが、最後でスタミナ切れしてしまい、後ろの馬に差されることが多い。昨年のこのレースでも、今年最初の帯広記念でも直線で大幅リードしながら、ゴール前で緩み逆転を許している。これがラストランとなるが最後の力をふりしぼれるか。
7 カンシャノココロ:ばんえい記念の出走は2年ぶりで2回目。2年前はさすがについて行けず大差の7着に敗れている。重賞全体でも不思議にも未勝利で4歳時の銀河賞で2着に入ったのが最高。最近は賞金ランクの関係で重賞出走を取り逃していることが多い。走りは安定しており前に行っても後方からでも自在に立ち回れる。障害もじっくり一歩ずつ踏みしめて上がる。そのため速くはないが確実に越えてくる。重量戦がこの馬に向いているかは未知数だが、近走は調子を上げてきている。
8 オレノココロ:重賞通算25勝と歴代最高、ばんえい記念は3回優勝。ばんえい界のトップであるだけでなく、ばんえいの歴史に残る名馬である。今年度は11歳になり、その前年は体調維持に苦しんだこともあり、シーズン前半は力をセーブ気味にして、しっかり休養していた。そして正月の帯広記念では障害で一歩遅れながらも、しっかり追いゴール前で逆転する強い勝ち方を見せ、重賞勝ち記録を伸ばした。体調はピークと見るが、1トンを引っ張り切る力はまだまだありそう。
9 ホクショウマサル:昨年のばんえい記念は、日本記録の31連勝のまま臨み、3着に敗れたものの十分見せ場を作った。昨年のばんえい記念後、レースの疲れなどで大きく調子を崩し、障害も上がれない時期が続いたが、馬体重は維持し続けていた。今シーズン秋になってようやく立て直し、重賞では成績を出せなかったが、準重賞を2勝するなど調子は上向きである。スタートの出足が良くないが、ペースが落ち着けば徐々に伸びてくる。あとは障害を上手くさばければ、上位進出も有力。
10 ソウクンボーイ:ばんえい記念は4度目の出走。過去3回は5,6,5着と最後まで完走している。特に初出走の時はよく追い込んで5着ながら勝ち馬と7秒差まで迫った。重賞は出走すればそれなりに見せ場は作っているが、重賞勝ちは2歳時のヤングCSのみで遠い過去のイメージ。11歳の同世代にオレノココロやコウシュハウンカイらがいるため目立たないが、存在感は十分ある。今シーズンは障害が上がれず勝ち星からも遠ざかっているが、最後のチャンスで粘りの走りを期待。
展開予想
天気が雪か雨予報で微妙。馬場が軽くなれば展開も変わってきそう。とはいうものの1トンのレース、ごまかしはきかない。各馬しっかり刻んで、前半どこまでスタミナを温存できるかがポイント。やはりメジロゴーリキが前に行きそうだが、ばんえい記念初出走で荷物にも慣れておらず、様子を見ることも考えられる。さらに若い6歳馬キタノユウジロウも思い切って前にいく可能性もある。センゴクエースも早めに仕掛けるか。これを見るようにコウシュハウンカイが続いて、オレノココロはその後ろから、ホクショウマサルあたりはさらに後ろから追うという流れ。障害はもちろん一腰では上がらないだろう。その場合も1歩目で坂のどのあたりまで上げられるかがポイント。障害1番手となる可能性が強いコウシュハウンカイはこのあたりで後続に大きく差を付けておきたい。センゴクエース、オレノココロも落ち着いて障害をさばけば上位争いに加わる。あとは我慢比べ。
【はむ!の見解まとめ】
ばんえい最高峰のばんえい記念、今年は久々にフルゲートとなった。ばんえい界を引っ張ってきた盟主に、今後を担う勇者たち、どちらにしても最大のパフォーマンスが展開されるだろう。問題は馬場状態。軽馬場になれば大きく展開が変わってくる。
総合的に考えても、今年もやっぱり◎(8)オレノココロか。今シーズンは夏場を休養にあて、ここを最終目標にしっかり調整してきた。今年の帯広記念でもコウシュハウンカイの大逃げに接戦から抜け出すあたり、やはり強いという印象。速すぎる展開なら厳しいときもあるが、例え馬場が軽くなっても過酷な重量に耐えられる力はこの馬が何枚も上。落ち着いていつもの力を出せれば4度目の優勝は濃厚。
対抗にばんえい記念勝ちの実績がある○(5)センゴクエースを推す。軽いレースだとどうしても障害がネックになり大敗することもある。近走は落ち着いて対応できているが、やはりリスクは持っている。ただばんえい記念の場合、そこからでも巻き返しは十分可能なので、しっかり一歩ずつ対応していきたい。そして▲(6)コウシュハウンカイ、昨年のばんえい記念、そして帯広記念、直線大きくリードしながらの悔しい逆転負け。今回も同じような展開が頭をよぎるが、ここはラストで最後の力を振り絞ってゴールを駆け抜けるか。
恐らく、上に挙げた3頭に、ホクショウマサルを加えて4頭がおそらく人気上位となるだろう。そこで当欄は一ひねり、ばんえい記念初登場の△(1)メジロゴーリキが重量適性を生かした大駆けがあり得ないか。帯広記念でも2着に粘る走り、父ニシキダイジンの血が騒げば、父子制覇も夢ではない。自然に前に行けることが条件。同じ意味で6歳馬で挑戦してきた注(4)キタノユウジロウ も未知の魅力がある。元々先行力を持っている馬。近走のオープン特別なども他を押さえて勝ちきっている。流れが落ち着いてかつ力を出せる状況、そして(9)ホクショウマサルは昨年3着の実績からすると、ここでも好走必至というところだが、そこは競馬、前回はばんえい記念後に大きく調子を崩している。しかしほとんど休まず出走しその間に立て直してきた。
その他では、(3)ミノルシャープ、体調が十分戻っていれば良いが、まだ完調にはいっていないイメージ、そんな中どこまで粘れるか、(2)シンザンボーイも実力のある馬、障害力を生かして淡々と流れれば、十分走れそう。
はむ!の馬券狙いどころ:
泣いても笑っても今シーズン最後。ここまでに資金を残しておきたかったが、それは言っても仕方ない。ここは一発逆転を狙っていきたい。とはいうもののやはりずっとばんえいを引っ張ってきたオレノココロを買わないわけにはいかない。そして有力は何頭かに絞れそう、あとは組み合わせ次第。最後なので少し多めに。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 8→5,6,1,4→5,6,1,4 合計12通り各100円
8→5,6,1→5,6,1,4,9 合計12通り各100円
5,6,1→8→5,6,1,4,9 合計12通り各100円
5,6→5,6,1→8 合計4通り各100円
枠複 8=5,6,1 5=6 合計4通り 各500円 合計 6,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 8 1,000円
ワイド 4=8,5,6,1,9 9=8,5,6,1 合計9点 各100円
4=8 9=8(追加) 合計2点 各100円
合計 2,100円で勝負!
今回の結果と回顧は、前日のイレネー記念と合わせて、今年度の総括として行いたいと思いますので、しばらく時間をいただくことを御容赦ください。なお、次年度は開幕が4月23日(金)、最初の重賞は5月2日のばんえい十勝オッズパーク杯です。次年度の掲載方針は今後改めてお知らせしたいと思います。
2021年3月18日木曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第52回イレネー記念(3/20)
今週はいよいよばんえい記念ウイークです。その前日の土曜日、今年からばんえい記念前日に開催されることとなった明け3歳馬の王者決定戦のイレネー記念が行われます。なお、ばんえい記念の予想は土曜日にアップしたいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
「イレネー記念」の概要と傾向
ばんえいの明け3歳の最強決定戦。イレネーとは明治末期の1910年にフランスから日本に輸入されたペルシュロン種の種牡馬で、ばん馬を始めとする重種馬の礎となった馬。現在のばんえいの馬の多くは、遠く遡るとこの馬に当たることが多いと言われる。そして、ばんえいの重賞では唯一の顕著馬を冠したレースとして残っている。イレネー記念は、今年で52回目を数え、一貫して帯広で開催されている。ダービーに匹敵するほど格調高いレースでむろん格付けはBG1。今年度デビューした全ての馬にとってまずはイレネー記念馬になることが最大の目標である。
このようなレースで、かつ定量戦ということは、実力上位の馬がスンナリ勝ちそうだが、傾向として、過去10年で1番人気は(3,3,1,3)と強いものの圧倒的ではない。むしろ2番人気が(4,3,2,1)とこちらの方が信頼できそうだ。まだこの世代のこの時期は力関係がはっきりしていないというのが混戦の原因か。但しあまり下位人気は着順上位には入っておらずある程度力がある必要がある。戦績としては直前のヤングチャンピオンシップより、その前のナナカマド賞で勝った馬の方が強い傾向にある。これは出走条件によるところが大きいか。但し、今年から牡馬は翔雲賞という重賞が新設され、イレネー記念の時期が2週間程度ずれたことがどのような影響があるか。騎手別では鈴木恵介騎手と藤野俊一騎手が3勝で現役トップ。
今回のみどころ
この世代は今のところ全くの群雄割拠。これまでこの世代の重賞は、ナナカマド賞は牝馬のアバシリサクラ、ヤングCSでは能検一番時計だったアルジャンノオー、翔雲賞では上がり馬タカナミ、黒ユリ賞は抜群のスピードを持つイオンと勝ち馬がすべて異なる。(イオンは回避)これに重賞2着2回のネオキングダム、最も勝ち星を上げているシュトラール、それにミソギホマレら牝馬勢も強く、Aクラス最上位のレースでも毎回勝ち馬が変わっている。そんな中、ここは真のチャンピオンを決める大一番となりそうだ。開催日もばんえい記念の前日に移行され、年度末に向けたさらなる盛り上がりが期待される。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 シュトラール:メンバー中最多の7勝を挙げている。重賞はナナカマド賞と翔雲賞いずれも4着、しかしナナカマド賞の時は8番人気、翔雲賞の時は2番人気と、良くも悪くも人気どおり走っていない。全体としても勝ち負けがはっきりしている。動きは軽く、基本的には軽馬場のスピード競馬で好成績を挙げているが、さまざまなパターンにしっかり対応できている。障害も得意とは言えないがまずまずこなせている。どこからでも競馬できるがなるべく前にはつけておきたい。
2 オーシャンウイナー:直前のA-1戦で直線鋭く抜け出して勝利、最後の切符をつかみここに駒を進めてきた。重賞は初出走、特別戦は釧路産駒特別のみに出走し4着となっている。シーズン初めはまだ体も小柄で非力で、能検は第4回で合格、デビューも遅れていた。最初はついていくのがやっとであったが、切れ味が鋭く父はキタノタイショウ譲りの走りのセンスが垣間見られていた。ここにきて徐々に力をつけてきて一気に駆け上がってきた。重量は未知数だがここで本領発揮も。
3 アバシリサクラ:ナナカマド賞勝ち馬。デビュー直後から動きの良さが目立ち完成度は高かったが、ナナカマド賞で牝馬として優勝、障害をじっくり溜めて5~6番手あたりから一瞬の切れ味で前をかわしそのまま押し切った。その後十勝産駒特別で軽馬場の速いペースに巻き込まれ失速したあたりから成績が全く上がらなくなった。馬体重もこれまでにないほど減らし、スタミナ切れで敗れたこともあった。基本は早めにスタートして障害をじっくり攻めて直線で粘るスタイル。
4 タカナミ:今年から新設された重賞・翔雲賞を勝った。それまでは重賞は未出走。特別戦も十勝産駒特別で9着のみ。自己条件戦でコツコツ勝ち上がり翔雲賞の出走権をつかみ、一気に花が開いた。その翔雲賞では障害を中団で越えてから、直線では鋭い切れ味で一気に前の馬たちをかわして、そのままゴール前まで押し切った。ゴール線上でストップしてヒヤリとしたがゴール線をわずかに越えて勝利。軽馬場も味方していた。ただこの馬は馬格があり、重い荷物でも十分対応できそう。
5 ミソギホマレ:重賞は黒ユリ賞(2着)のみ出走。特別戦はいちい賞で接戦を制して優勝しているのが目立つ。デビュー直後はほとんど力を出せなかったが、徐々に力を付け上位で戦えるようになってきた。黒ユリ賞の時は、前半好位置につけた後、直線は最後の我慢比べとなり、粘っての2着に入った。走りの安定感が売りで、先行力で好位置につけ、直線で粘りを見せる。障害も上手にこなしている。ただ切れ味には欠ける部分があり、自分のペースに持ちこめるかがカギである。
6 ネオキングダム:重賞はナナカマド賞とヤングCSの両方で2着に入っている。いずれも、持ち味である走りの安定感を見せ、先行グループから障害をしっかり越えて直線で粘る態勢に持ち込んでいる。翔雲賞でも同じような流れだったが、軽馬場でペースが速くなり、最後で厳しくなり着外に沈んだ。しかし全体としては非常に安定した成績を上げている。父シベチャタイガーはじっくり構えて勝負するタイプで、この馬も似たようなレーススタイルか。障害もしっかり越えてくる。
7 アルジャンノオー:ヤングチャンピオンシップの勝ち馬。能検一番時計、デビュー後も強さを見せていたが、ナナカマド賞で失速して以降、調子を崩していた。その後、北見産駒特別でギリギリの2着に入り、ヤングCSの出走権を得て、そこでは2,3番手の好位置から直線で抜け出し、最後の追い比べで粘って勝利した。翔雲賞では流れが向かなかったか追走一杯で5着であった。障害は上手でスムーズ、切れ味もなかなかのものがある。馬体もあって力強い。あとは折り合えるか。
8 マサタカラ:翔雲賞で重賞に初めて出走し、人気薄のところ直線で一気にに追い込んで2着に食い込んだ。それまでは力不足で特別戦にも出走できなかったが、徐々に力をつけて上がってきた。そして2開催前のA-1戦では上位馬相手に鋭い切れ味で抜け出し勝利、ここへの出走権を確定させた。直線でのスピードは特筆もの。粘りもある。障害はあまり得意ではないがある程度こなせている。父はインフィニティーで勝負強さを受け継いでいるイメージ。大レースの方が力を出せそう。
9 ホクセイジョーカー:最後の切符を争った直前のA-2戦では積極果敢に攻めて接戦で惜しくも敗れたものの、その時の勝ち馬が回避したため、希望出走してきた。重賞はヤングCSと翔雲賞に出ているが、いずれも障害などがうまくいかず大きく敗れている。特別戦は北央産駒特別で直線差し切って勝利している。能検3番時計、デビュー後も連勝と当初は勢いがあったが、障害がネックで成績は上がっていなかった。ただ障害を越えれば鋭く伸びて、最後まで押し切る力は持っている。
10 カイセキングオー:重賞はヤングCSと翔雲賞いずれも追い比べの末3着に入っている。特にヤングCSではゴール直前で一旦先頭に立って勝利をつかみかけるなど見せ場十分の走りを見せている。その他北見産駒特別では接戦を抜け出して勝利している。全体の脚質的には差しから追い込みタイプで、中団あたりからじっくり攻めて、直線で切れ味で前に追いつき、ゴール前まで粘るというのがこの馬の流れ。ただ無理して追うと最後でスタミナ切れもあり得るので、前半は楽に攻めたい。
展開予想
徐々に春らしくなって、馬場も 馬場も重量も微妙で、このレースに合わせて作戦を考えて来る陣営もありそうで、展開予想は非常に難しそう。イオンが出ていればこれがハナを切りそうだったが、回避。微妙にペースが変わってきそう。出足の良さそうなのはタカナミ、アルジャンノオーといったところ。あとはネオキングダム、シュトラールも早めにはついて行きたい。ミソギホマレ、マサタカラがこれに続くか。マサタカラはもう少し前に行く可能性もある。第2障害の仕掛けはほぼ一斉にということになりそうだが、障害がスムーズなのはネオキングダム、アルジャンノオー、シュトラールあたりか。タカナミは障害をじっくり溜めて一瞬の切れ味にかけそう。いずれにせよゴール前で各馬が詰まるような展開も考えられる。もたつくようなら、後ろから来るカイセキングオーやオーシャンウイナーらも届く可能性も強い。
【はむ!の見解まとめ】
今年の明け3歳は何が勝ってもおかしくないほどの大接戦。実績馬は定量戦で本来の力を見せそうだし、上がり馬には勢いがあり、どの馬にもチャンスがある。難解の中当欄ではあえて実績のある馬を中心に取った。その中でも重賞2着2回の◎(6)ネオキングダムを狙う。翔雲賞では当欄も本命にして実際1番人気になっていた。なかなか勝ち切れなかったが、走り自体は安定しており、崩れは少なく、軸としてはここから入るのが妥当か。
相手には、翔雲賞勝ちの○(4)タカナミのスピードを買いたい。直線での切れ味も鋭く接戦で抜け出してくる流れがイメージできる。サウスポー船山騎手がお手馬として手中に収め走りにも自信を付けてきている。序盤強さを見せていた▲( 7)アルジャンノオーも重賞なら侮れない存在。ヤングCSの時も近走の成績から人気落ちしていたが抜け出して勝利、その時の再現が期待される。馬体の大きさを活かし力勝負になれば上位に進出しそう。
接戦になれば△(5)ミソギホマレにもチャンスが出てきそう。牝馬は不利なレースではあるが、この世代の牝馬は牡馬勢と互角に戦っており、この馬も最上位クラスで堂々と上位争いを展開、しばしば勝利している。楽に行けるようだと上位の間に割って入ることも。注(1)シュトラールも押して攻めるタイプ。前半からスムーズに行って、障害を先頭で行くような展開になれば逃げ粘りも。あとは(8)マサタカラが勢いのある金田勇厩舎の秘密兵器、鈴木騎手が乗ってきて期待は大きそう。怖い存在ではあるが、この馬の活躍はもう少し先と見ているがどうか。他では(10)カイセキングオーも、重賞3着2回など当然上位争いに加われる力は持っているが、決め手に欠けるイメージ。軽馬場なら一発狙っても良さそうだが。また、(2)オーシャンウイナーの前走の鋭い追い込みを見せられると気になるところではあるが、いきなりこのレースはやや荷が重いか。
はむ!の馬券狙いどころ:
泣いても笑ってもあと2日、イレネーとばんえい記念と、大一番2レースを残すのみ、本当はここはプラスで余裕を持って勝負したかったが、先週再度マイナス入り、ばんえい記念はお祭り馬券なども買うことも考えれば、ここが最後のチャンスかもしれない。
今回は、安定のネオキングダムと勢いのタカナミ、そしてアルジャンノオーとこの3頭を中心にしっかり取りにいきたい。ワイドも狙いを定めていく。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 6,4,7→6,4,7→6,4,7,5,1,8 合計24通り 各100円
枠複 6,4,7(BOX) 5=6 合計4通り 各500円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 6 700円
ワイド 5=6,4,7,1 1=6,4,7 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧ですが、翌日のばんえい記念と合わせて最終結果として報告したいと思いますので、しばらく時間をいただくかもしれません。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第52回イレネー記念(BG1) (2021年3月20日(土)19:30発走 帯広11R ダ200m 3歳オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
注 | 1 | シュトラール | 牡3 | 690 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 先父レットダイヤ |
2 | オーシャンウイナー | 牡3 | 690 | 菊池一 | 中島敏 | 鹿毛 追父キタノタイショウ | |
3 | アバシリサクラ | 牝3 | 660 | 金田利 | 金田勇 | 青毛 差父トカチタカラ | |
○ | 4 | タカナミ | 牡3 | 690 | 船山蔵 | 金山明 | 鹿毛 逃父マルニセンプー |
△ | 5 | ミソギホマレ | 牝3 | 670 | 長澤幸 | 坂本東 | 鹿毛 先父フジカチドキ |
◎ | 6 | ネオキングダム | 牡3 | 690 | 阿部武 | 坂本東 | 青毛 先父シベチャタイガー |
▲ | 7 | アルジャンノオー | 牡3 | 690 | 藤野俊 | 松井浩 | 芦毛 逃父レットダイヤ |
8 | マサタカラ | 牡3 | 690 | 鈴木恵 | 金田勇 | 鹿毛 差父インフィニティー | |
9 | ホクセイジョーカー | 牡3 | 690 | 西謙一 | 西弘美 | 栗毛 追父シズユタカ | |
10 | カイセキングオー | 牡3 | 690 | 西将太 | 坂本東 | 栗毛 差父テンマビュウテイ |
「イレネー記念」の概要と傾向
ばんえいの明け3歳の最強決定戦。イレネーとは明治末期の1910年にフランスから日本に輸入されたペルシュロン種の種牡馬で、ばん馬を始めとする重種馬の礎となった馬。現在のばんえいの馬の多くは、遠く遡るとこの馬に当たることが多いと言われる。そして、ばんえいの重賞では唯一の顕著馬を冠したレースとして残っている。イレネー記念は、今年で52回目を数え、一貫して帯広で開催されている。ダービーに匹敵するほど格調高いレースでむろん格付けはBG1。今年度デビューした全ての馬にとってまずはイレネー記念馬になることが最大の目標である。
このようなレースで、かつ定量戦ということは、実力上位の馬がスンナリ勝ちそうだが、傾向として、過去10年で1番人気は(3,3,1,3)と強いものの圧倒的ではない。むしろ2番人気が(4,3,2,1)とこちらの方が信頼できそうだ。まだこの世代のこの時期は力関係がはっきりしていないというのが混戦の原因か。但しあまり下位人気は着順上位には入っておらずある程度力がある必要がある。戦績としては直前のヤングチャンピオンシップより、その前のナナカマド賞で勝った馬の方が強い傾向にある。これは出走条件によるところが大きいか。但し、今年から牡馬は翔雲賞という重賞が新設され、イレネー記念の時期が2週間程度ずれたことがどのような影響があるか。騎手別では鈴木恵介騎手と藤野俊一騎手が3勝で現役トップ。
今回のみどころ
この世代は今のところ全くの群雄割拠。これまでこの世代の重賞は、ナナカマド賞は牝馬のアバシリサクラ、ヤングCSでは能検一番時計だったアルジャンノオー、翔雲賞では上がり馬タカナミ、黒ユリ賞は抜群のスピードを持つイオンと勝ち馬がすべて異なる。(イオンは回避)これに重賞2着2回のネオキングダム、最も勝ち星を上げているシュトラール、それにミソギホマレら牝馬勢も強く、Aクラス最上位のレースでも毎回勝ち馬が変わっている。そんな中、ここは真のチャンピオンを決める大一番となりそうだ。開催日もばんえい記念の前日に移行され、年度末に向けたさらなる盛り上がりが期待される。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 シュトラール:メンバー中最多の7勝を挙げている。重賞はナナカマド賞と翔雲賞いずれも4着、しかしナナカマド賞の時は8番人気、翔雲賞の時は2番人気と、良くも悪くも人気どおり走っていない。全体としても勝ち負けがはっきりしている。動きは軽く、基本的には軽馬場のスピード競馬で好成績を挙げているが、さまざまなパターンにしっかり対応できている。障害も得意とは言えないがまずまずこなせている。どこからでも競馬できるがなるべく前にはつけておきたい。
2 オーシャンウイナー:直前のA-1戦で直線鋭く抜け出して勝利、最後の切符をつかみここに駒を進めてきた。重賞は初出走、特別戦は釧路産駒特別のみに出走し4着となっている。シーズン初めはまだ体も小柄で非力で、能検は第4回で合格、デビューも遅れていた。最初はついていくのがやっとであったが、切れ味が鋭く父はキタノタイショウ譲りの走りのセンスが垣間見られていた。ここにきて徐々に力をつけてきて一気に駆け上がってきた。重量は未知数だがここで本領発揮も。
3 アバシリサクラ:ナナカマド賞勝ち馬。デビュー直後から動きの良さが目立ち完成度は高かったが、ナナカマド賞で牝馬として優勝、障害をじっくり溜めて5~6番手あたりから一瞬の切れ味で前をかわしそのまま押し切った。その後十勝産駒特別で軽馬場の速いペースに巻き込まれ失速したあたりから成績が全く上がらなくなった。馬体重もこれまでにないほど減らし、スタミナ切れで敗れたこともあった。基本は早めにスタートして障害をじっくり攻めて直線で粘るスタイル。
4 タカナミ:今年から新設された重賞・翔雲賞を勝った。それまでは重賞は未出走。特別戦も十勝産駒特別で9着のみ。自己条件戦でコツコツ勝ち上がり翔雲賞の出走権をつかみ、一気に花が開いた。その翔雲賞では障害を中団で越えてから、直線では鋭い切れ味で一気に前の馬たちをかわして、そのままゴール前まで押し切った。ゴール線上でストップしてヒヤリとしたがゴール線をわずかに越えて勝利。軽馬場も味方していた。ただこの馬は馬格があり、重い荷物でも十分対応できそう。
5 ミソギホマレ:重賞は黒ユリ賞(2着)のみ出走。特別戦はいちい賞で接戦を制して優勝しているのが目立つ。デビュー直後はほとんど力を出せなかったが、徐々に力を付け上位で戦えるようになってきた。黒ユリ賞の時は、前半好位置につけた後、直線は最後の我慢比べとなり、粘っての2着に入った。走りの安定感が売りで、先行力で好位置につけ、直線で粘りを見せる。障害も上手にこなしている。ただ切れ味には欠ける部分があり、自分のペースに持ちこめるかがカギである。
6 ネオキングダム:重賞はナナカマド賞とヤングCSの両方で2着に入っている。いずれも、持ち味である走りの安定感を見せ、先行グループから障害をしっかり越えて直線で粘る態勢に持ち込んでいる。翔雲賞でも同じような流れだったが、軽馬場でペースが速くなり、最後で厳しくなり着外に沈んだ。しかし全体としては非常に安定した成績を上げている。父シベチャタイガーはじっくり構えて勝負するタイプで、この馬も似たようなレーススタイルか。障害もしっかり越えてくる。
7 アルジャンノオー:ヤングチャンピオンシップの勝ち馬。能検一番時計、デビュー後も強さを見せていたが、ナナカマド賞で失速して以降、調子を崩していた。その後、北見産駒特別でギリギリの2着に入り、ヤングCSの出走権を得て、そこでは2,3番手の好位置から直線で抜け出し、最後の追い比べで粘って勝利した。翔雲賞では流れが向かなかったか追走一杯で5着であった。障害は上手でスムーズ、切れ味もなかなかのものがある。馬体もあって力強い。あとは折り合えるか。
8 マサタカラ:翔雲賞で重賞に初めて出走し、人気薄のところ直線で一気にに追い込んで2着に食い込んだ。それまでは力不足で特別戦にも出走できなかったが、徐々に力をつけて上がってきた。そして2開催前のA-1戦では上位馬相手に鋭い切れ味で抜け出し勝利、ここへの出走権を確定させた。直線でのスピードは特筆もの。粘りもある。障害はあまり得意ではないがある程度こなせている。父はインフィニティーで勝負強さを受け継いでいるイメージ。大レースの方が力を出せそう。
9 ホクセイジョーカー:最後の切符を争った直前のA-2戦では積極果敢に攻めて接戦で惜しくも敗れたものの、その時の勝ち馬が回避したため、希望出走してきた。重賞はヤングCSと翔雲賞に出ているが、いずれも障害などがうまくいかず大きく敗れている。特別戦は北央産駒特別で直線差し切って勝利している。能検3番時計、デビュー後も連勝と当初は勢いがあったが、障害がネックで成績は上がっていなかった。ただ障害を越えれば鋭く伸びて、最後まで押し切る力は持っている。
10 カイセキングオー:重賞はヤングCSと翔雲賞いずれも追い比べの末3着に入っている。特にヤングCSではゴール直前で一旦先頭に立って勝利をつかみかけるなど見せ場十分の走りを見せている。その他北見産駒特別では接戦を抜け出して勝利している。全体の脚質的には差しから追い込みタイプで、中団あたりからじっくり攻めて、直線で切れ味で前に追いつき、ゴール前まで粘るというのがこの馬の流れ。ただ無理して追うと最後でスタミナ切れもあり得るので、前半は楽に攻めたい。
展開予想
徐々に春らしくなって、馬場も 馬場も重量も微妙で、このレースに合わせて作戦を考えて来る陣営もありそうで、展開予想は非常に難しそう。イオンが出ていればこれがハナを切りそうだったが、回避。微妙にペースが変わってきそう。出足の良さそうなのはタカナミ、アルジャンノオーといったところ。あとはネオキングダム、シュトラールも早めにはついて行きたい。ミソギホマレ、マサタカラがこれに続くか。マサタカラはもう少し前に行く可能性もある。第2障害の仕掛けはほぼ一斉にということになりそうだが、障害がスムーズなのはネオキングダム、アルジャンノオー、シュトラールあたりか。タカナミは障害をじっくり溜めて一瞬の切れ味にかけそう。いずれにせよゴール前で各馬が詰まるような展開も考えられる。もたつくようなら、後ろから来るカイセキングオーやオーシャンウイナーらも届く可能性も強い。
【はむ!の見解まとめ】
今年の明け3歳は何が勝ってもおかしくないほどの大接戦。実績馬は定量戦で本来の力を見せそうだし、上がり馬には勢いがあり、どの馬にもチャンスがある。難解の中当欄ではあえて実績のある馬を中心に取った。その中でも重賞2着2回の◎(6)ネオキングダムを狙う。翔雲賞では当欄も本命にして実際1番人気になっていた。なかなか勝ち切れなかったが、走り自体は安定しており、崩れは少なく、軸としてはここから入るのが妥当か。
相手には、翔雲賞勝ちの○(4)タカナミのスピードを買いたい。直線での切れ味も鋭く接戦で抜け出してくる流れがイメージできる。サウスポー船山騎手がお手馬として手中に収め走りにも自信を付けてきている。序盤強さを見せていた▲( 7)アルジャンノオーも重賞なら侮れない存在。ヤングCSの時も近走の成績から人気落ちしていたが抜け出して勝利、その時の再現が期待される。馬体の大きさを活かし力勝負になれば上位に進出しそう。
接戦になれば△(5)ミソギホマレにもチャンスが出てきそう。牝馬は不利なレースではあるが、この世代の牝馬は牡馬勢と互角に戦っており、この馬も最上位クラスで堂々と上位争いを展開、しばしば勝利している。楽に行けるようだと上位の間に割って入ることも。注(1)シュトラールも押して攻めるタイプ。前半からスムーズに行って、障害を先頭で行くような展開になれば逃げ粘りも。あとは(8)マサタカラが勢いのある金田勇厩舎の秘密兵器、鈴木騎手が乗ってきて期待は大きそう。怖い存在ではあるが、この馬の活躍はもう少し先と見ているがどうか。他では(10)カイセキングオーも、重賞3着2回など当然上位争いに加われる力は持っているが、決め手に欠けるイメージ。軽馬場なら一発狙っても良さそうだが。また、(2)オーシャンウイナーの前走の鋭い追い込みを見せられると気になるところではあるが、いきなりこのレースはやや荷が重いか。
はむ!の馬券狙いどころ:
泣いても笑ってもあと2日、イレネーとばんえい記念と、大一番2レースを残すのみ、本当はここはプラスで余裕を持って勝負したかったが、先週再度マイナス入り、ばんえい記念はお祭り馬券なども買うことも考えれば、ここが最後のチャンスかもしれない。
今回は、安定のネオキングダムと勢いのタカナミ、そしてアルジャンノオーとこの3頭を中心にしっかり取りにいきたい。ワイドも狙いを定めていく。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 6,4,7→6,4,7→6,4,7,5,1,8 合計24通り 各100円
枠複 6,4,7(BOX) 5=6 合計4通り 各500円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 6 700円
ワイド 5=6,4,7,1 1=6,4,7 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧ですが、翌日のばんえい記念と合わせて最終結果として報告したいと思いますので、しばらく時間をいただくかもしれません。
2021年3月14日日曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第42回ポプラ賞(3/13)
ばんえい重賞レース回顧
第42回ポプラ賞(BG2)-2021年3月13日-10R 200m直 曇 1.2%
1着○(7)アオノブラック(藤野俊) 2分03秒4
2着 (5)キョウエイリュウ
3着▲(6)ゴールドハンター
単勝 7 170円(1番人気) 馬複 5-7 1,320円 三連単 7-5-6 14,820円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの4,5歳対抗の重賞、第42回ポプラ賞は、1番人気の5歳馬アオノブラックが、直線でのたたき合いを制して優勝。このレースは2016-17年のセンゴクエース以来史上2頭目の連覇となった。藤野騎手はこのレース5勝で重賞通算60勝目。金田勇調教師はこのレース3勝目で今年度7勝、重賞通算25勝目。
レース振り返り
ここ1週間は帯広としては春の気候で、昼間は気温も上がり、力の要る重馬場となっていた。
レースは、一斉のスタートから、第1障害は各馬ほぼ揃って勢いよく越えていった。最初の障害を越えてからは、隊列がややばらけはじめ、早めに刻みを入れる馬もいた。その中でスタートから金田騎手がソリに座って追っていたゴールドハンターがスルスルと前に出た。そして騎手が立ち上がった時点で2,3馬身リードした。1,2障害中間にかけても同じような態勢で、ゴールドハンターが前に行き、少し離れてカイセドクター、キョウエイリュウ、外からコマサンダイヤがやや前に、アオノブラック、メムロボブサップらも差がなくついていく。第2障害に近づいたところで、ゴールドハンターに他の各馬がほぼ追いつき、第2障害手前にはキョウエイリュウが前に出てこちらが先着、カイセドクター、コマサンダイヤも続き、前に行っていたゴールドハンターに、にインビクタそしてアオノブラックも追いついた。ここまで67秒とスローペース。
各馬溜めたあと、最初に障害を仕掛けたのはインビクタ、そして、アオノブラック、外枠のコマサンダイヤ、コマサンブラックが続いた。このうちインビクタが天板でやや脚が引っかかっている間に、アオノブラックがしっかり障害を切ってこちらが先頭で障害を降りた。インビクタもすぐに立て直し2番手で直線に入った。コマサンの2頭はいずれも坂の上の方で止まった。その間に、溜めていたキョウエイリュウ、メムロボブサップ、カイセドクターと続いたが、この中からはキョウエイリュウがスムーズに障害を越え3番手で前を追った。これに少し離れてメムロボブサップ、坂で一旦止まっていたカイセドクター、立て直したコマサンブラックが続いた。
直線に入り、アオノブラックにインビクタが並びかけ、その後ろから来たキョウエイリュウが一気に前の2頭に追いついて、残り30mあたりでは三つ巴、2,3馬身遅れてメムロボブサップ、さらに遅れてカイセドクター、コマサンブラックが続いた。先頭争いは残り30mを切ったところで、インビクタがやや遅れ始め、アオノブラックにキョウエイリュウが並んで2頭の一騎打ちに。2頭のたたき合いの末、ゴール板あたりでアオノブラックが一歩前に出て、そのままゴールを先頭で駆け抜けた。そしてキョウエイリュウも粘って、最後は半馬身ほど差が付いたものの2着に入った。3着争いは、インビクタにメムロボブサップが追っていたところ、かなり後方で障害で苦しんでいたゴールドハンターが大きく離れた7番手あたりで障害を降りてからものすごい脚で一気に追い込んで、最後は3番手争い馬たちをもかわして3着に食い込んだ。その後はインビクタとメムロボブサップがほぼ並んでゴール。わずかにメムロボブサップが4着に入った。当欄で本命にしたカイセドクターは伸びずに6着に終わった。
次走へのメモ
アオノブラック(1着):連覇は見事である。今回は、荷物とハンデが重かったことと、前に行く若馬もいたりしたこともあり、前半はあまり行き脚も良くないように見えたが、それでも障害は先頭で越えてこの馬の展開に持ち込んだ。今年度ダービー馬のキョウエイリュウに迫られ、ハンデ的にも危ないと思わせたが、そこから突き放すあたり、やはりその力はかなりのものだ。これで前回のチャンピオンカップに続く重賞連覇で古馬に対しても脅威の1頭になったといえる。重量を経験できたのも大きい。次の狙いはやはり新年度最初の重賞オッズパーク杯か。
キョウエイリュウ(2着):2か月ぶりのレースであったが、これはかなり力をつけている。790kgと4歳にしては決して軽くない荷物を引っ張りながらもアオノブラックと互角の勝負、一旦は先頭に立つなど見せ場十分の走りであった。特に障害が非常にスムーズだったのも大きい。全体的に無理のない走りで、さらに力を出せそう。これは同世代ライバルたちにも差を付けたともいえる。次の狙いは年度明けの4歳特別(すずらん賞、ライラック賞)を経て、柏林賞となるだろう。そして4歳3冠を目指す。
ゴールドハンター(3着):前半は落ち着かせるためのクラウチング姿勢、そして積極的に他馬を引っ張り、障害では気の悪さを見せたものの、障害を越えてからのものすごい追い込み。ある意味、新人金田利貴騎手の手綱捌きが試されるような展開であったが、しっかり対応できていたように思われる。あの直線の切れ味を見せられると、今後走りが安定してくれば、さらに怖い存在になりそう。
メムロボブサップ(4着):やはりトップハンデなど条件が厳しすぎたか。それでも最初から最後までしっかり走れていたし、障害も問題なく対応できていた。アオノブラックとのライバル関係は続くが、守備範囲的には、軽めの馬場や荷物ならこの馬の方か。オッズパーク杯での再度対決を期待したい。
インビクタ(5着):好位置につけ直線で粘る。最近のこの馬のスタイルは確立されてきている。障害でやや躓き加減だったのは誤算だが、先頭に行こうと慌てて崩れていた時期のことを考えると成長したように見える。自分でレースを作れる強みは今後生きてきそう。
その他では、当欄で本命に狙ったカイセドクター(6着)は、位置取り自体は悪くなく、この馬の走りはしていたが、障害で立ち止まったこととで勢いがそがれたか。全体としても決め手に欠けるイメージで、今後大きいレースで上位争いするための課題は残った。4歳戦線での立て直しを期待。コマサンブラック(7着)も、穴人気していたが、前半から追走一杯で、障害でも止まっていた。馬体的に見ても調子は悪くなかったと思われる。牝馬ジェイカトレア(8着)は終始後方で、勝ちに来るイメージではなかった。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 6-7 1枚のみ
アオノブラックはやっぱり強かった。今日はちょっと重いかなと思ってたけど走り切ったね。それにしても4歳のキョウエイリュウの粘りはなかなかだった。実は最初は密かに狙ってたんだけど、やはり荷物が重いかなと思って諦めてしまった。ゴールドハンターも突っ込んできただけにもう少し考えれば狙えたなあ。本命にしたカイセドクターはやはりちょっとパッとしなかったね。大レース向けではないのだろうか。見捨てる気はないけど。しかし、やはりマイナスに転じてしまった。結局最終週で一発逆転に期待するしかないか。
今回収支 -4,920
(通常分) -3,800 (配当)0 (投入)3,800
(単複・ワイド)-1,120 (配当)280 (投入)1,400
今年度累計 -2,010(3/13・ポプラ賞終了時点)
(通常分) +8,880 (配当 114,380 - 投入 105,500)
(単複・ワイド) -10,890 (配当 25,010 - 投入 35,900)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
いよいよ来週はクライマックス。まず土曜日3月20日に明け3歳の王者決定戦、イレネー記念です。そしてその翌日には大一番ばんえい記念です。予想はなんとかイレネー記念前日までに両方をアップできればと思います。
第42回ポプラ賞(BG2)-2021年3月13日-10R 200m直 曇 1.2%
1着○(7)アオノブラック(藤野俊) 2分03秒4
2着 (5)キョウエイリュウ
3着▲(6)ゴールドハンター
単勝 7 170円(1番人気) 馬複 5-7 1,320円 三連単 7-5-6 14,820円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの4,5歳対抗の重賞、第42回ポプラ賞は、1番人気の5歳馬アオノブラックが、直線でのたたき合いを制して優勝。このレースは2016-17年のセンゴクエース以来史上2頭目の連覇となった。藤野騎手はこのレース5勝で重賞通算60勝目。金田勇調教師はこのレース3勝目で今年度7勝、重賞通算25勝目。
レース振り返り
ここ1週間は帯広としては春の気候で、昼間は気温も上がり、力の要る重馬場となっていた。
レースは、一斉のスタートから、第1障害は各馬ほぼ揃って勢いよく越えていった。最初の障害を越えてからは、隊列がややばらけはじめ、早めに刻みを入れる馬もいた。その中でスタートから金田騎手がソリに座って追っていたゴールドハンターがスルスルと前に出た。そして騎手が立ち上がった時点で2,3馬身リードした。1,2障害中間にかけても同じような態勢で、ゴールドハンターが前に行き、少し離れてカイセドクター、キョウエイリュウ、外からコマサンダイヤがやや前に、アオノブラック、メムロボブサップらも差がなくついていく。第2障害に近づいたところで、ゴールドハンターに他の各馬がほぼ追いつき、第2障害手前にはキョウエイリュウが前に出てこちらが先着、カイセドクター、コマサンダイヤも続き、前に行っていたゴールドハンターに、にインビクタそしてアオノブラックも追いついた。ここまで67秒とスローペース。
各馬溜めたあと、最初に障害を仕掛けたのはインビクタ、そして、アオノブラック、外枠のコマサンダイヤ、コマサンブラックが続いた。このうちインビクタが天板でやや脚が引っかかっている間に、アオノブラックがしっかり障害を切ってこちらが先頭で障害を降りた。インビクタもすぐに立て直し2番手で直線に入った。コマサンの2頭はいずれも坂の上の方で止まった。その間に、溜めていたキョウエイリュウ、メムロボブサップ、カイセドクターと続いたが、この中からはキョウエイリュウがスムーズに障害を越え3番手で前を追った。これに少し離れてメムロボブサップ、坂で一旦止まっていたカイセドクター、立て直したコマサンブラックが続いた。
直線に入り、アオノブラックにインビクタが並びかけ、その後ろから来たキョウエイリュウが一気に前の2頭に追いついて、残り30mあたりでは三つ巴、2,3馬身遅れてメムロボブサップ、さらに遅れてカイセドクター、コマサンブラックが続いた。先頭争いは残り30mを切ったところで、インビクタがやや遅れ始め、アオノブラックにキョウエイリュウが並んで2頭の一騎打ちに。2頭のたたき合いの末、ゴール板あたりでアオノブラックが一歩前に出て、そのままゴールを先頭で駆け抜けた。そしてキョウエイリュウも粘って、最後は半馬身ほど差が付いたものの2着に入った。3着争いは、インビクタにメムロボブサップが追っていたところ、かなり後方で障害で苦しんでいたゴールドハンターが大きく離れた7番手あたりで障害を降りてからものすごい脚で一気に追い込んで、最後は3番手争い馬たちをもかわして3着に食い込んだ。その後はインビクタとメムロボブサップがほぼ並んでゴール。わずかにメムロボブサップが4着に入った。当欄で本命にしたカイセドクターは伸びずに6着に終わった。
次走へのメモ
アオノブラック(1着):連覇は見事である。今回は、荷物とハンデが重かったことと、前に行く若馬もいたりしたこともあり、前半はあまり行き脚も良くないように見えたが、それでも障害は先頭で越えてこの馬の展開に持ち込んだ。今年度ダービー馬のキョウエイリュウに迫られ、ハンデ的にも危ないと思わせたが、そこから突き放すあたり、やはりその力はかなりのものだ。これで前回のチャンピオンカップに続く重賞連覇で古馬に対しても脅威の1頭になったといえる。重量を経験できたのも大きい。次の狙いはやはり新年度最初の重賞オッズパーク杯か。
キョウエイリュウ(2着):2か月ぶりのレースであったが、これはかなり力をつけている。790kgと4歳にしては決して軽くない荷物を引っ張りながらもアオノブラックと互角の勝負、一旦は先頭に立つなど見せ場十分の走りであった。特に障害が非常にスムーズだったのも大きい。全体的に無理のない走りで、さらに力を出せそう。これは同世代ライバルたちにも差を付けたともいえる。次の狙いは年度明けの4歳特別(すずらん賞、ライラック賞)を経て、柏林賞となるだろう。そして4歳3冠を目指す。
ゴールドハンター(3着):前半は落ち着かせるためのクラウチング姿勢、そして積極的に他馬を引っ張り、障害では気の悪さを見せたものの、障害を越えてからのものすごい追い込み。ある意味、新人金田利貴騎手の手綱捌きが試されるような展開であったが、しっかり対応できていたように思われる。あの直線の切れ味を見せられると、今後走りが安定してくれば、さらに怖い存在になりそう。
メムロボブサップ(4着):やはりトップハンデなど条件が厳しすぎたか。それでも最初から最後までしっかり走れていたし、障害も問題なく対応できていた。アオノブラックとのライバル関係は続くが、守備範囲的には、軽めの馬場や荷物ならこの馬の方か。オッズパーク杯での再度対決を期待したい。
インビクタ(5着):好位置につけ直線で粘る。最近のこの馬のスタイルは確立されてきている。障害でやや躓き加減だったのは誤算だが、先頭に行こうと慌てて崩れていた時期のことを考えると成長したように見える。自分でレースを作れる強みは今後生きてきそう。
その他では、当欄で本命に狙ったカイセドクター(6着)は、位置取り自体は悪くなく、この馬の走りはしていたが、障害で立ち止まったこととで勢いがそがれたか。全体としても決め手に欠けるイメージで、今後大きいレースで上位争いするための課題は残った。4歳戦線での立て直しを期待。コマサンブラック(7着)も、穴人気していたが、前半から追走一杯で、障害でも止まっていた。馬体的に見ても調子は悪くなかったと思われる。牝馬ジェイカトレア(8着)は終始後方で、勝ちに来るイメージではなかった。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 6-7 1枚のみ
アオノブラックはやっぱり強かった。今日はちょっと重いかなと思ってたけど走り切ったね。それにしても4歳のキョウエイリュウの粘りはなかなかだった。実は最初は密かに狙ってたんだけど、やはり荷物が重いかなと思って諦めてしまった。ゴールドハンターも突っ込んできただけにもう少し考えれば狙えたなあ。本命にしたカイセドクターはやはりちょっとパッとしなかったね。大レース向けではないのだろうか。見捨てる気はないけど。しかし、やはりマイナスに転じてしまった。結局最終週で一発逆転に期待するしかないか。
今回収支 -4,920
(通常分) -3,800 (配当)0 (投入)3,800
(単複・ワイド)-1,120 (配当)280 (投入)1,400
今年度累計 -2,010(3/13・ポプラ賞終了時点)
(通常分) +8,880 (配当 114,380 - 投入 105,500)
(単複・ワイド) -10,890 (配当 25,010 - 投入 35,900)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
いよいよ来週はクライマックス。まず土曜日3月20日に明け3歳の王者決定戦、イレネー記念です。そしてその翌日には大一番ばんえい記念です。予想はなんとかイレネー記念前日までに両方をアップできればと思います。
2021年3月12日金曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第42回ポプラ賞(3/13)
今シーズンもいよいよ大詰めが近づいてきました。来週にはいよいよ大一番ばんえい記念もあります。その1週前、今週の重賞は4歳馬と5歳馬による世代対抗戦、ポプラ賞です。土曜日に組まれていますので注意が必要です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
「ポプラ賞」の概要と傾向
ばんえいならではの4歳、5歳世代対抗重賞。このような出走条件は、夏に実施される「はまなす賞」と、この「ポプラ賞」の2レース組まれている。特にこのポプラ賞は、年度末のこの時期に実施され、各世代の重賞勝ち馬と賞金上位の馬により出走馬が構成される。ばんえいでは、この世代はまだ若馬の部類。将来を担う馬たちの一戦である。
過去10年で1番人気は(4,2,1,3)とまずまずといったところ。あまり下位人気だとは不利だが、5番人気までの馬ならまんべんなく連対しており、上位クラスがしのぎを削っている。年齢別では5歳馬が過去10年7勝3敗とリードしているが、4歳馬も善戦しており、昨年は1~3着を4歳が独占した。このあたりはハンデ差なども影響しているか。4歳5歳を連覇したのは過去センゴクエースただ1頭。ハンデ差の大きいレースだが、トップハンデでも4勝と強い馬は強い。牝馬も出走すればそこそこ健闘しているが、ある程度ハンデをもらっていることが条件か。騎手は鈴木恵介騎手が5勝で、現役トップ。昨年、一昨年は西謙一騎手が連覇している。
今回のみどころ
なんといっても、5歳のメムロボブサップが2世代にわたる三冠を獲得するなど実績では飛び抜けている。そして同じ5歳のライバル・アオノブラックはこのレースに連覇がjかかり、ドリームエイジカップ、チャンピオンカップなど古馬重賞で勝っている。特にこの2頭はまさにライバルで負けられない。そして4歳馬の方はダービー馬キョウエイリュウをはじめ、大賞典に勝ったコマサンダイヤ、そして夏の世代重賞はまなす賞に勝ったゴールドハンターらがいる。世代間の争いも見ものだが、世代の中でも激しい戦いが繰り広げられ、非常に興味深いレースになりそうだ。ただ実績馬には重いハンデが課されており、下位の馬にも大いにチャンスがある。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メムロボブサップ:5歳馬。3歳に続き、4歳(明け5歳)も三冠を達成。力強い走りがモットーだが、スピードスター賞では44秒2の驚異的なタイムで優勝するなどスピードもある。チャンピオンカップでは最強馬が集まる中850kgものトップハンデを引っ張るなどさすがに過酷な条件だったがしっかり走れていた。ここでもレースになりそう。
2 カイセドクター:4歳馬。重賞は2着2回3着3回と非常に着実だが、一方では勝ちきれないレースが続いている。先行グループから、障害を踏みしめるように登って、直線での粘り合いに持ち込むのがこの馬のスタイル。障害は時間がかかるが確実、一瞬の切れ味もあるが、最後の決め手で一歩及ばないことも。力は持っており、逆転をめざす。
3 ジェイカトレア:5歳馬。3歳時のオークス、今年度のクインカップ勝ちなど、世代の牝馬ではほぼ敵無しの馬だが、同世代には強い牡馬勢もいるため、目立たない存在。しかし力は持っており、前走チャンピオンカップではハンデをもらったものの、トップ馬相手に好走し4着に入っている。好位につけ障害もこなし、直線でも粘りの走りを見せる。
4 アバシリルビー:4歳馬。今年度のオークス馬。オークスでは障害5番手あたりから直線での鋭い切れ味で一気に前に出て最後はいっぱいになりながらも粘り込んだ。その後のレースは荷物が重くなったことあって障害が上がれなくなり苦戦が続いている。もともと出足が良く、直線でのスピードはかなりのもの。きっかけをつかめば立て直し可能。
5 キョウエイリュウ:4歳馬。今年度のダービー馬で、その他ばんえい菊花賞、2歳時にも重賞2勝している。デビュー時は能検1番時計から10連勝するなど圧巻の強さであったが、一時期成績が落ちていた時期もあった。大事に使われており、今回も2か月ぶりとなるが力は出せる。好位につけ、直線の切れ味で勝負する。障害もほぼこなす。
6 ゴールドハンター:4歳馬。重賞ははまなす賞で豪快な差し脚を見せ、同世代ライバルやメムロボブサップら年上の有力馬たちを押さえて優勝している。始めのころはフラフラ走っていて騎手もまっすぐ走らせるのに苦労する状況だったが、徐々に安定して持ち前の切れ味が生かせるようになってきた。障害も不安があるが、流れに乗れば一発がある。
7 アオノブラック:5歳馬。昨年このレースに4歳で出走しそこそこ780kgとそこそこ重い荷物ながら、他を突き放す快勝、連覇を目指す。そして前走チャンピオンカップではトップクラスの古馬勢を尻目に直線抜け出して圧勝。実力のあるところを見せた。障害が強み。同世代のメムロボブサップとは正に宿敵、ここは同斤量でしっかり勝ちたい。
8 インビクタ:5歳馬。重賞は昨年のポプラ賞と柏林賞でいずれも2着に逃げ粘っている。当初は典型的な逃げ脚質で前半引き離して直線で我慢するタイプのレースを見せていたが、最近はハナにこだわらず、それよりしっかり障害を越えて直線勝負にかけるようなレース見せており、オープン入りしても互角の戦いを見せている。前には行きたい。
9 コマサンブラック:5歳馬。コマサンダイヤの全兄で兄弟同時登場。重賞は銀河賞の4着が最高で、重賞勝ちの弟に先に越された形になったが、徐々に力をつけてきてこの位置まで上がってきた。本来先行力で押して行くタイプだが、好位につけて直線ではじわじわ伸びて行くレースがこの馬の形。障害力はあるが、遅れを取るとジリ貧も。
10 コマサンダイヤ:4歳馬。重賞はイレネー記念とばんえい大賞典の2勝。いずれも先行して押し切っての勝利。今シーズン前半までは勢いがあり世代のトップを走っていたが、その後はレース間隔が開いたこともあり、菊花賞、ダービーでは苦戦した。ただ大崩れした訳ではなく流れに乗れなかった。また久々となるがどこまで力を出せるか。
展開予想
帯広も少しずつ春の兆しが見え始めるころ。夜はまだ冷え込むものの昼間は気温が上がって馬場は乾いている様子。メムロボブサップやキョウエイリュウら有力馬が先行したいところだが、かなりのハンデを背負わされており、様子を見ながら前につけるという形になるか。そうなるとやはり本来の先行馬インビクタ、4歳馬コマサンダイヤあたりが前に行くか。アオノブラックも勝ちにくるなら前につけるだろう。障害もじっくり溜めてという形になるか。スンナリ抜ければハンデが重くてもメムロボブサップやアオノブラックが行きそうだが、一歩遅れればキョウエイリュウやカイセドクター、牝馬のジェイカトレアなど荷物の軽い馬が進出してくるか。ゴールドハンターは直線の追い込みにかける。
【はむ!の見解まとめ】
実力なら5歳のメムロボブサップとアオノブラックの2強が飛び抜けているが、ポプラ賞では過去にないほどの負担重量とハンデ差、ここはやはり軽い馬の方に目が行く。
特に4歳勢のハンデが恵まれている。その中で、◎(2)カイセドクターにチャンスが巡ってきた。地味ではあるが、重賞では常に上位に入っており、走りも障害力も安定している。このレース2連覇中の西謙一騎手が乗るのも注目。あとは最後の粘りが課題だが、ハンデを活かしてなんとか残れるのではないか。前半でも好位置にはつけたい。
そして絶好調の○(7)アオノブラックが、ハンデはあるものの勢いで押してくるとみて、対抗としたい。チャンピオンカップの走りは圧巻。この時と同じ斤量で走れるのは強み。最近は自信を持って前に行けており、障害も確実に越えてくる。少なくとも大敗は考えにくい。一発を狙うなら、同様の条件のはまなす賞で勝っている▲(6)ゴールドハンターがおもしろい。不安定な走りで障害も怪しいので過信は禁物だが、一旦障害を抜ければ鋭い切れ味がある。大きなハンデをもらっており、新人・金田利貴騎手の思い切った手綱さばきでしっかり走れれば大きな見せ場も期待できる。
ハンデ有利を見るなら、牝馬ながらチャンピオンカップで4着に食い込んだ△(3)ジェイカトレアも無視ができない。マイペースで走れ、最後まで走り切れるだけの力は持っている。力勝負になれば。他では、注(9)コマサンブラックも力は十分つけてきている、天馬賞あたりの走りを見ていると上位馬に揉まれて遅れを取ると厳しいようだが、流れに乗れれば。ダービー馬(5)キョウエイリュウも4歳にしてはハンデが厳しいが、使い詰めしていないので、力を出せる状況にはありそう。ここは力試しというところか。そして三冠馬(1)メムロボブサップだが、荷物が重くここは厳しいか。あとは(8)インビクタの逃げ粘りもあるが上位馬が速く厳しそう。
はむ!の馬券狙いどころ:
当欄での馬券収支は例年になく善戦しており、今年度の収支がプラスになるかマイナスになるか、本当に微妙なところにきている。ここでしっかり決めたいところだが、これがまた難解。プラスにならずとも、なんとか一部引っかかって今後につながるよう、少しでも入りそうな組み合わせを選んだつもり。安定感のあるカイセドクターと、力上位のアオノブラックを軸に、一発狙いでゴールドハンターを絡めて、なんとか引っかかってくれることを願う。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 2,7,6→2,7,6→2,7,6,3,9 合計18通り 各100円
枠複 2,7,6(BOX) 2=8,7 合計5通り 各400円 合計 3,800円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 2 700円
ワイド 6=2,7,3,9 3=2,7,9 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第42回ポプラ賞(BG3) (2021年3月13日(土)19:30発走 帯広10R ダ200m 4・5歳選抜別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | メムロボブサップ | 牡5 | 830 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 先天馬賞ほか | |
◎ | 2 | カイセドクター | 牡4 | 760 | 西謙一 | 坂本東 | 鹿毛 差4歳3位 |
△ | 3 | ジェイカトレア | 牝5 | 740 | 菊池一 | 平田義 | 青毛 差クインカップ |
4 | アバシリルビー | 牝4 | 730 | 西将太 | 金田勇 | 鹿毛 先オークス | |
5 | キョウエイリュウ | 牡4 | 790 | 松田道 | 村上慎 | 鹿毛 逃ダービーほか | |
▲ | 6 | ゴールドハンター | 牡4 | 740 | 金田利 | 金田勇 | 栗毛 追はまなす賞 |
○ | 7 | アオノブラック | 牡5 | 820 | 藤野俊 | 金田勇 | 鹿毛 差5歳2位 |
8 | インビクタ | 牡5 | 780 | 藤本匠 | 松井浩 | 青毛 逃5歳4位 | |
注 | 9 | コマサンブラック | 牡5 | 790 | 島津新 | 金田勇 | 青毛 先5歳3位 |
10 | コマサンダイヤ | 牡4 | 780 | 鈴木恵 | 金田勇 | 青毛 先大賞典ほか |
「ポプラ賞」の概要と傾向
ばんえいならではの4歳、5歳世代対抗重賞。このような出走条件は、夏に実施される「はまなす賞」と、この「ポプラ賞」の2レース組まれている。特にこのポプラ賞は、年度末のこの時期に実施され、各世代の重賞勝ち馬と賞金上位の馬により出走馬が構成される。ばんえいでは、この世代はまだ若馬の部類。将来を担う馬たちの一戦である。
過去10年で1番人気は(4,2,1,3)とまずまずといったところ。あまり下位人気だとは不利だが、5番人気までの馬ならまんべんなく連対しており、上位クラスがしのぎを削っている。年齢別では5歳馬が過去10年7勝3敗とリードしているが、4歳馬も善戦しており、昨年は1~3着を4歳が独占した。このあたりはハンデ差なども影響しているか。4歳5歳を連覇したのは過去センゴクエースただ1頭。ハンデ差の大きいレースだが、トップハンデでも4勝と強い馬は強い。牝馬も出走すればそこそこ健闘しているが、ある程度ハンデをもらっていることが条件か。騎手は鈴木恵介騎手が5勝で、現役トップ。昨年、一昨年は西謙一騎手が連覇している。
今回のみどころ
なんといっても、5歳のメムロボブサップが2世代にわたる三冠を獲得するなど実績では飛び抜けている。そして同じ5歳のライバル・アオノブラックはこのレースに連覇がjかかり、ドリームエイジカップ、チャンピオンカップなど古馬重賞で勝っている。特にこの2頭はまさにライバルで負けられない。そして4歳馬の方はダービー馬キョウエイリュウをはじめ、大賞典に勝ったコマサンダイヤ、そして夏の世代重賞はまなす賞に勝ったゴールドハンターらがいる。世代間の争いも見ものだが、世代の中でも激しい戦いが繰り広げられ、非常に興味深いレースになりそうだ。ただ実績馬には重いハンデが課されており、下位の馬にも大いにチャンスがある。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メムロボブサップ:5歳馬。3歳に続き、4歳(明け5歳)も三冠を達成。力強い走りがモットーだが、スピードスター賞では44秒2の驚異的なタイムで優勝するなどスピードもある。チャンピオンカップでは最強馬が集まる中850kgものトップハンデを引っ張るなどさすがに過酷な条件だったがしっかり走れていた。ここでもレースになりそう。
2 カイセドクター:4歳馬。重賞は2着2回3着3回と非常に着実だが、一方では勝ちきれないレースが続いている。先行グループから、障害を踏みしめるように登って、直線での粘り合いに持ち込むのがこの馬のスタイル。障害は時間がかかるが確実、一瞬の切れ味もあるが、最後の決め手で一歩及ばないことも。力は持っており、逆転をめざす。
3 ジェイカトレア:5歳馬。3歳時のオークス、今年度のクインカップ勝ちなど、世代の牝馬ではほぼ敵無しの馬だが、同世代には強い牡馬勢もいるため、目立たない存在。しかし力は持っており、前走チャンピオンカップではハンデをもらったものの、トップ馬相手に好走し4着に入っている。好位につけ障害もこなし、直線でも粘りの走りを見せる。
4 アバシリルビー:4歳馬。今年度のオークス馬。オークスでは障害5番手あたりから直線での鋭い切れ味で一気に前に出て最後はいっぱいになりながらも粘り込んだ。その後のレースは荷物が重くなったことあって障害が上がれなくなり苦戦が続いている。もともと出足が良く、直線でのスピードはかなりのもの。きっかけをつかめば立て直し可能。
5 キョウエイリュウ:4歳馬。今年度のダービー馬で、その他ばんえい菊花賞、2歳時にも重賞2勝している。デビュー時は能検1番時計から10連勝するなど圧巻の強さであったが、一時期成績が落ちていた時期もあった。大事に使われており、今回も2か月ぶりとなるが力は出せる。好位につけ、直線の切れ味で勝負する。障害もほぼこなす。
6 ゴールドハンター:4歳馬。重賞ははまなす賞で豪快な差し脚を見せ、同世代ライバルやメムロボブサップら年上の有力馬たちを押さえて優勝している。始めのころはフラフラ走っていて騎手もまっすぐ走らせるのに苦労する状況だったが、徐々に安定して持ち前の切れ味が生かせるようになってきた。障害も不安があるが、流れに乗れば一発がある。
7 アオノブラック:5歳馬。昨年このレースに4歳で出走しそこそこ780kgとそこそこ重い荷物ながら、他を突き放す快勝、連覇を目指す。そして前走チャンピオンカップではトップクラスの古馬勢を尻目に直線抜け出して圧勝。実力のあるところを見せた。障害が強み。同世代のメムロボブサップとは正に宿敵、ここは同斤量でしっかり勝ちたい。
8 インビクタ:5歳馬。重賞は昨年のポプラ賞と柏林賞でいずれも2着に逃げ粘っている。当初は典型的な逃げ脚質で前半引き離して直線で我慢するタイプのレースを見せていたが、最近はハナにこだわらず、それよりしっかり障害を越えて直線勝負にかけるようなレース見せており、オープン入りしても互角の戦いを見せている。前には行きたい。
9 コマサンブラック:5歳馬。コマサンダイヤの全兄で兄弟同時登場。重賞は銀河賞の4着が最高で、重賞勝ちの弟に先に越された形になったが、徐々に力をつけてきてこの位置まで上がってきた。本来先行力で押して行くタイプだが、好位につけて直線ではじわじわ伸びて行くレースがこの馬の形。障害力はあるが、遅れを取るとジリ貧も。
10 コマサンダイヤ:4歳馬。重賞はイレネー記念とばんえい大賞典の2勝。いずれも先行して押し切っての勝利。今シーズン前半までは勢いがあり世代のトップを走っていたが、その後はレース間隔が開いたこともあり、菊花賞、ダービーでは苦戦した。ただ大崩れした訳ではなく流れに乗れなかった。また久々となるがどこまで力を出せるか。
展開予想
帯広も少しずつ春の兆しが見え始めるころ。夜はまだ冷え込むものの昼間は気温が上がって馬場は乾いている様子。メムロボブサップやキョウエイリュウら有力馬が先行したいところだが、かなりのハンデを背負わされており、様子を見ながら前につけるという形になるか。そうなるとやはり本来の先行馬インビクタ、4歳馬コマサンダイヤあたりが前に行くか。アオノブラックも勝ちにくるなら前につけるだろう。障害もじっくり溜めてという形になるか。スンナリ抜ければハンデが重くてもメムロボブサップやアオノブラックが行きそうだが、一歩遅れればキョウエイリュウやカイセドクター、牝馬のジェイカトレアなど荷物の軽い馬が進出してくるか。ゴールドハンターは直線の追い込みにかける。
【はむ!の見解まとめ】
実力なら5歳のメムロボブサップとアオノブラックの2強が飛び抜けているが、ポプラ賞では過去にないほどの負担重量とハンデ差、ここはやはり軽い馬の方に目が行く。
特に4歳勢のハンデが恵まれている。その中で、◎(2)カイセドクターにチャンスが巡ってきた。地味ではあるが、重賞では常に上位に入っており、走りも障害力も安定している。このレース2連覇中の西謙一騎手が乗るのも注目。あとは最後の粘りが課題だが、ハンデを活かしてなんとか残れるのではないか。前半でも好位置にはつけたい。
そして絶好調の○(7)アオノブラックが、ハンデはあるものの勢いで押してくるとみて、対抗としたい。チャンピオンカップの走りは圧巻。この時と同じ斤量で走れるのは強み。最近は自信を持って前に行けており、障害も確実に越えてくる。少なくとも大敗は考えにくい。一発を狙うなら、同様の条件のはまなす賞で勝っている▲(6)ゴールドハンターがおもしろい。不安定な走りで障害も怪しいので過信は禁物だが、一旦障害を抜ければ鋭い切れ味がある。大きなハンデをもらっており、新人・金田利貴騎手の思い切った手綱さばきでしっかり走れれば大きな見せ場も期待できる。
ハンデ有利を見るなら、牝馬ながらチャンピオンカップで4着に食い込んだ△(3)ジェイカトレアも無視ができない。マイペースで走れ、最後まで走り切れるだけの力は持っている。力勝負になれば。他では、注(9)コマサンブラックも力は十分つけてきている、天馬賞あたりの走りを見ていると上位馬に揉まれて遅れを取ると厳しいようだが、流れに乗れれば。ダービー馬(5)キョウエイリュウも4歳にしてはハンデが厳しいが、使い詰めしていないので、力を出せる状況にはありそう。ここは力試しというところか。そして三冠馬(1)メムロボブサップだが、荷物が重くここは厳しいか。あとは(8)インビクタの逃げ粘りもあるが上位馬が速く厳しそう。
はむ!の馬券狙いどころ:
当欄での馬券収支は例年になく善戦しており、今年度の収支がプラスになるかマイナスになるか、本当に微妙なところにきている。ここでしっかり決めたいところだが、これがまた難解。プラスにならずとも、なんとか一部引っかかって今後につながるよう、少しでも入りそうな組み合わせを選んだつもり。安定感のあるカイセドクターと、力上位のアオノブラックを軸に、一発狙いでゴールドハンターを絡めて、なんとか引っかかってくれることを願う。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 2,7,6→2,7,6→2,7,6,3,9 合計18通り 各100円
枠複 2,7,6(BOX) 2=8,7 合計5通り 各400円 合計 3,800円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 2 700円
ワイド 6=2,7,3,9 3=2,7,9 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
2021年3月2日火曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第42回チャンピオンカップ(2/28)
ばんえい重賞レース回顧
第42回チャンピオンカップ(BG2)-2021年2月28日-10R 200m直 晴 1.4%
1着▲(4)アオノブラック(藤野俊) 1分54秒1
2着◎(6)コウシュハウンカイ
3着 (5)フェアリースズ
単勝 4 230円(1番人気) 馬複 4-6 420円 三連単 4-6-5 13,780円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの今年度の重賞優勝馬による対決、第42回チャンピオンカップは、1番人気となっていた5歳馬アオノブラックが障害を先頭で越え後続を引き離しての圧勝で、このレースは5歳馬が3年連続の優勝となった。同馬は昨年11月のドリームエイジカップ以来重賞4勝目、藤野騎手はこのレース3勝で重賞通算59勝目。金田勇調教師はこのレース初優勝で重賞は今年度6勝で通算24勝目
レース振り返り
帯広は、週の前半に小雪が降り、その後もこの時期らしい気温で推移、馬場は丁度良い湿り気といったところで、力は必要な状況であった。
レースは、揃ったスタートから第1障害までは横一線で進み、第1障害を越えたあたりからオレノココロ、コウシュハウンカイの11歳勢とフェアリースズらががやや後ろになり、メジロゴーリキ、アオノブラック、メムロボブサップらが一歩前に出た。各馬刻みを入れはじめ、そこからは予定どおりメジロゴーリキが先頭に立ちリード、これにアオノブラックが続き、出たり入ったりを繰り返しながら遅れていたコウシュハウンカイも追いつき、ミノルシャープ、メムロボブサップと外からジェイカトレアも前の方につけた。1,2障害の中間からはメジロゴーリキがさらに後ろを離しにかかり、アオノブラック、コウシュハウンカイらが続く展開で第2障害へ、第2障害に向けてはメジロゴーリキが手前で息を入れる間に、アオノブラック、コウシュハウンカイにミノルシャープが追いつき、第2障害手前はほぼ同時に到着。ここまでは65秒のややスローペース。
その他の馬もほぼ集まったところで、アオノブラックとミノルシャープが最初に障害を仕掛けた。アオノブラックはしっかり踏み込んで天板で軽く躓きそうになりながらも一気に障害を越えて直線に入った。ミノルシャープは坂の中腹でストップ。これに続きメジロゴーリキ、コウシュハウンカイが障害に挑戦、メジロゴーリキが天板で力を入れたところで後ろ足から転倒、ミノルシャープの走路を半分塞ぐ形になった。コウシュハウンカイは一歩一歩踏み込んで障害を越え、これが2番手、あとは各馬大きく苦戦、続いたメムロボブサップやオレノココロも坂の中腹で止まり、その間に最後方から追っていたフェアリースズがひと腰で障害を越え3番手、2腰ほどかかって坂を登ったジェイカトレアが4番手で続いた。 そうしている間に先頭はアオノブラックが快調に飛ばして、既に残り30mを切る位置まで来ていた。コウシュハウンカイが追うも7~8馬身もの大差、あとの馬はさらに離れていた。先頭を行くアオノブラックは大きな差をつけたままスピードも緩むことなく、そのままゴールを一気に駆け抜けた。後続に影も踏ませぬ圧勝であった。2番手のコウシュハウンカイも前には離されたものの、その後ろには大差をつけており、楽々2着に入った。さらに障害を3番手で降りていたフェアリースズがしっかり歩いて3着、これに続いていたジェイカトレアがゴール線上で止まったものの、後ろから追って来た馬たちを押さえて4着に入った。このレース4勝目を目指したオレノココロは障害で遅れ、最後は追ったが5着まで。本欄で対抗に推したメジロゴーリキが障害での転倒が響き、大きく遅れて最下位の8着だった。
次走へのメモ
アオノブラック(1着):展開が嵌まったことや、他馬のミスなどすべてがうまくいっての圧勝だった。条件的には揃っていたので1番人気になることは想定されたが、これほど大差がつくとは見事というべきであろう。前走に軽量戦を使っていたのも勢いがつく要因となったか。いずれにしてもこの斤量と力の必要な馬場で圧勝できたことは今後に向けても明るい材料だ。次は、次開催のポプラ賞で4,5歳連覇を目指す。今回30kgのハンデをもらっていたライバルのメムロボブサップに対し、今度はハンデを背負う立場となりそうで、真価が問われるレースとなるだろう。
コウシュハウンカイ(2着):この馬としてはいつものようにしっかり走っていた。ただやはりスロースタートになってしまうのは年齢もあるか。特に若馬がいる時は追いつくのがやっとというイメージ。しかし障害はやはり上手いし、安定した走りには安心感がある。今回はアオノブラックの勢いにやられたが、その他の馬にはしっかり先着しており、文句のない成績だったといえる。この後は、いよいよ本番のばんえい記念。今年度をもって種牡馬入りが確実と伝えられており、大一番では最後の力を振り絞ってほしい。
フェアリースズ(3着):他馬のミスがあったとはいえ、800kgを引っ張りながら障害をひと腰で越えて最後までしっかり走り抜いたあたりは、この馬の潜在能力がようやく開花したというところ。ウンカイ産駒の底力といったところか。最後方に待機していたのも障害以降にスタミナを温存できた要因といえる。この馬の今後についてはまだ伝えられていないが、母ハタノダイヤも重賞勝ち馬を出しており、まだまだこれからさらにひと花咲かせる素地はある。次の狙いは年度明けのカーネーションカップか。
ジェイカトレア(4着):この馬もハンデを活かし、しっかり前につけて、最後は粘って王者オレノココロの猛追を振り切って4着に入ったことは善戦だったといえる。障害もひと腰ではなかったがしっかり対応していた。今後に向けても良い経験となったのではないか。次はとりあえず次開催のポプラ賞に出て、その後のカーネーションカップに狙いを定める。経験値が上がっており、チャンスも。
オレノココロ(5着):今回はハンデも大きかったし、ばんえい記念に向けた調整に徹していたというイメージ。勝ちに行くなら前半からもっと積極的に行っていたと思われるが、隣のジェイカトレアに先に行かせるぐらいの余裕の走り。障害がひと腰ではなかったのは崩れないよう力をセーブしていたようにも見えた。いずれにせよ本番はこの後。このレースの影響はないだろう。
その他では、ミノルシャープ(6着)は、隣の馬が転倒して自コースにはみ出てきた影響がかなりあったが、この馬自身もひと腰では障害を上がっておらず、やはりまだ完調まではいっていないようだ。しかしかなり戻って来たイメージはあり今後に期待。メムロボブサップ(7着)はやはりいかにもハンデが重かった。障害は崩れないように頑張っていたので、次のポプラ賞でリベンジを果たす。メジロゴーリキ(8着)は無念の障害転倒。ただ後ろ足から崩れたあたり、かなりきつくなっていたか。さて初めてのばんえい記念にチャレンジするかどうか。素質はあるはず。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 馬複4-6 5枚 ワイド 4-6 1枚
アオノブラックは完璧なレースをしたね。ここにかけていたのだろう。他の馬たちが崩れたのもあったが、それでも強かった。当欄で本命にしたコウシュハウンカイは悪くはなかったが、また若馬の勢いにやられたね。メジロゴーリキの転倒は痛かった。たらればになるけどもし転倒がなかったらいいところまで行っていたと思うだけに残念。これも競馬だね。そして牝馬勢が健闘したね。馬券はまあ馬複がきてくれたのでボウズにはならなかったけど、プラスは風前の灯になっている。あと3レース、ばんえい記念まではプラス維持したいのだが。
今回収支 -3,590
(通常分) -2,400 (配当)2,100 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,190 (配当)210 (投入)1,400
今年度累計 +2,910(2/28・チャンピオンカップ終了時点)
(通常分) +12,680 (配当 114,380 - 投入 101,700)
(単複・ワイド) -9,770 (配当 24,730 - 投入 34,500)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次の重賞は2週後、3月13日(土)、明け4歳馬、5歳馬による世代対抗重賞、ポプラ賞です。予想は前日までにアップしたいと思っています。なお、この週は金曜日から日曜日までという変則開催で、ポプラ賞も土曜日となっていますので注意が必要です。そして、ばんえいは、その次の週で年度末。最終週には土曜日にイレネー記念、そして最終日の日曜日に大一番ばんえい記念があり、いよいよクライマックスに入ります。
第42回チャンピオンカップ(BG2)-2021年2月28日-10R 200m直 晴 1.4%
1着▲(4)アオノブラック(藤野俊) 1分54秒1
2着◎(6)コウシュハウンカイ
3着 (5)フェアリースズ
単勝 4 230円(1番人気) 馬複 4-6 420円 三連単 4-6-5 13,780円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの今年度の重賞優勝馬による対決、第42回チャンピオンカップは、1番人気となっていた5歳馬アオノブラックが障害を先頭で越え後続を引き離しての圧勝で、このレースは5歳馬が3年連続の優勝となった。同馬は昨年11月のドリームエイジカップ以来重賞4勝目、藤野騎手はこのレース3勝で重賞通算59勝目。金田勇調教師はこのレース初優勝で重賞は今年度6勝で通算24勝目
レース振り返り
帯広は、週の前半に小雪が降り、その後もこの時期らしい気温で推移、馬場は丁度良い湿り気といったところで、力は必要な状況であった。
レースは、揃ったスタートから第1障害までは横一線で進み、第1障害を越えたあたりからオレノココロ、コウシュハウンカイの11歳勢とフェアリースズらががやや後ろになり、メジロゴーリキ、アオノブラック、メムロボブサップらが一歩前に出た。各馬刻みを入れはじめ、そこからは予定どおりメジロゴーリキが先頭に立ちリード、これにアオノブラックが続き、出たり入ったりを繰り返しながら遅れていたコウシュハウンカイも追いつき、ミノルシャープ、メムロボブサップと外からジェイカトレアも前の方につけた。1,2障害の中間からはメジロゴーリキがさらに後ろを離しにかかり、アオノブラック、コウシュハウンカイらが続く展開で第2障害へ、第2障害に向けてはメジロゴーリキが手前で息を入れる間に、アオノブラック、コウシュハウンカイにミノルシャープが追いつき、第2障害手前はほぼ同時に到着。ここまでは65秒のややスローペース。
その他の馬もほぼ集まったところで、アオノブラックとミノルシャープが最初に障害を仕掛けた。アオノブラックはしっかり踏み込んで天板で軽く躓きそうになりながらも一気に障害を越えて直線に入った。ミノルシャープは坂の中腹でストップ。これに続きメジロゴーリキ、コウシュハウンカイが障害に挑戦、メジロゴーリキが天板で力を入れたところで後ろ足から転倒、ミノルシャープの走路を半分塞ぐ形になった。コウシュハウンカイは一歩一歩踏み込んで障害を越え、これが2番手、あとは各馬大きく苦戦、続いたメムロボブサップやオレノココロも坂の中腹で止まり、その間に最後方から追っていたフェアリースズがひと腰で障害を越え3番手、2腰ほどかかって坂を登ったジェイカトレアが4番手で続いた。 そうしている間に先頭はアオノブラックが快調に飛ばして、既に残り30mを切る位置まで来ていた。コウシュハウンカイが追うも7~8馬身もの大差、あとの馬はさらに離れていた。先頭を行くアオノブラックは大きな差をつけたままスピードも緩むことなく、そのままゴールを一気に駆け抜けた。後続に影も踏ませぬ圧勝であった。2番手のコウシュハウンカイも前には離されたものの、その後ろには大差をつけており、楽々2着に入った。さらに障害を3番手で降りていたフェアリースズがしっかり歩いて3着、これに続いていたジェイカトレアがゴール線上で止まったものの、後ろから追って来た馬たちを押さえて4着に入った。このレース4勝目を目指したオレノココロは障害で遅れ、最後は追ったが5着まで。本欄で対抗に推したメジロゴーリキが障害での転倒が響き、大きく遅れて最下位の8着だった。
次走へのメモ
アオノブラック(1着):展開が嵌まったことや、他馬のミスなどすべてがうまくいっての圧勝だった。条件的には揃っていたので1番人気になることは想定されたが、これほど大差がつくとは見事というべきであろう。前走に軽量戦を使っていたのも勢いがつく要因となったか。いずれにしてもこの斤量と力の必要な馬場で圧勝できたことは今後に向けても明るい材料だ。次は、次開催のポプラ賞で4,5歳連覇を目指す。今回30kgのハンデをもらっていたライバルのメムロボブサップに対し、今度はハンデを背負う立場となりそうで、真価が問われるレースとなるだろう。
コウシュハウンカイ(2着):この馬としてはいつものようにしっかり走っていた。ただやはりスロースタートになってしまうのは年齢もあるか。特に若馬がいる時は追いつくのがやっとというイメージ。しかし障害はやはり上手いし、安定した走りには安心感がある。今回はアオノブラックの勢いにやられたが、その他の馬にはしっかり先着しており、文句のない成績だったといえる。この後は、いよいよ本番のばんえい記念。今年度をもって種牡馬入りが確実と伝えられており、大一番では最後の力を振り絞ってほしい。
フェアリースズ(3着):他馬のミスがあったとはいえ、800kgを引っ張りながら障害をひと腰で越えて最後までしっかり走り抜いたあたりは、この馬の潜在能力がようやく開花したというところ。ウンカイ産駒の底力といったところか。最後方に待機していたのも障害以降にスタミナを温存できた要因といえる。この馬の今後についてはまだ伝えられていないが、母ハタノダイヤも重賞勝ち馬を出しており、まだまだこれからさらにひと花咲かせる素地はある。次の狙いは年度明けのカーネーションカップか。
ジェイカトレア(4着):この馬もハンデを活かし、しっかり前につけて、最後は粘って王者オレノココロの猛追を振り切って4着に入ったことは善戦だったといえる。障害もひと腰ではなかったがしっかり対応していた。今後に向けても良い経験となったのではないか。次はとりあえず次開催のポプラ賞に出て、その後のカーネーションカップに狙いを定める。経験値が上がっており、チャンスも。
オレノココロ(5着):今回はハンデも大きかったし、ばんえい記念に向けた調整に徹していたというイメージ。勝ちに行くなら前半からもっと積極的に行っていたと思われるが、隣のジェイカトレアに先に行かせるぐらいの余裕の走り。障害がひと腰ではなかったのは崩れないよう力をセーブしていたようにも見えた。いずれにせよ本番はこの後。このレースの影響はないだろう。
その他では、ミノルシャープ(6着)は、隣の馬が転倒して自コースにはみ出てきた影響がかなりあったが、この馬自身もひと腰では障害を上がっておらず、やはりまだ完調まではいっていないようだ。しかしかなり戻って来たイメージはあり今後に期待。メムロボブサップ(7着)はやはりいかにもハンデが重かった。障害は崩れないように頑張っていたので、次のポプラ賞でリベンジを果たす。メジロゴーリキ(8着)は無念の障害転倒。ただ後ろ足から崩れたあたり、かなりきつくなっていたか。さて初めてのばんえい記念にチャレンジするかどうか。素質はあるはず。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 馬複4-6 5枚 ワイド 4-6 1枚
アオノブラックは完璧なレースをしたね。ここにかけていたのだろう。他の馬たちが崩れたのもあったが、それでも強かった。当欄で本命にしたコウシュハウンカイは悪くはなかったが、また若馬の勢いにやられたね。メジロゴーリキの転倒は痛かった。たらればになるけどもし転倒がなかったらいいところまで行っていたと思うだけに残念。これも競馬だね。そして牝馬勢が健闘したね。馬券はまあ馬複がきてくれたのでボウズにはならなかったけど、プラスは風前の灯になっている。あと3レース、ばんえい記念まではプラス維持したいのだが。
今回収支 -3,590
(通常分) -2,400 (配当)2,100 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,190 (配当)210 (投入)1,400
今年度累計 +2,910(2/28・チャンピオンカップ終了時点)
(通常分) +12,680 (配当 114,380 - 投入 101,700)
(単複・ワイド) -9,770 (配当 24,730 - 投入 34,500)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次の重賞は2週後、3月13日(土)、明け4歳馬、5歳馬による世代対抗重賞、ポプラ賞です。予想は前日までにアップしたいと思っています。なお、この週は金曜日から日曜日までという変則開催で、ポプラ賞も土曜日となっていますので注意が必要です。そして、ばんえいは、その次の週で年度末。最終週には土曜日にイレネー記念、そして最終日の日曜日に大一番ばんえい記念があり、いよいよクライマックスに入ります。
2021年2月27日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第42回チャンピオンカップ(2/28)
今週の重賞は、今年度優勝馬によるいわゆるグランドチャンピオン決定戦、チャンピオンカップです。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
「チャンピオンカップ」の概要と傾向
ばんえいの1年単位は4月から始まり3月で終わるいわゆる年度となっているが、その年度における重賞で勝った馬による一戦、いわゆる当該年度のグランドチャンピオンを決める一戦がこのチャンピオンカップだ。したがって成績上位の馬でも重賞に優勝していない馬は出走権がない。
過去10年で1番人気は(4,2,0,4)でまずまずといったところ。ここ5年は連対している。一方下位人気でもそれなりに善戦している傾向がある。但し、時期的なものもあって出走が少頭数にとどまることが多く、馬券的にはちょい荒れといったところか。年齢的には、8歳、9歳が上位だが、5歳馬が善戦し現在連勝中、過去10年でも3勝している。天馬賞などの勢いがあることと、若馬はハンデが有利であることなどが挙げられる。一方では年度末のばんえい記念に向けたたたき台として臨んで勝ちきる例も多い。牝馬は厳しく、14年前の2007年フクイズミまで遡る。連対も過去10年で1回のみ。騎手別では松田道明騎手が4勝、鈴木恵介騎手が3勝などとなっている。
今回のみどころ
年度末が近づき、最大の大一番ばんえい記念が近づいているこの時期。その本番に向け調整を続ける実力馬に対し、ここを本番と考える陣営、特に勢いのある若馬が挑み、少頭数ながら興味深い戦いが展開されそう。ばんえい記念4勝目を狙うオレノココロは、このレースも過去3勝しており、今回も決して手抜きはしないだろう。永遠のライバル、コウシュハウンカイもこの条件では負けられない。一方、3歳、4歳(明け5歳)と2年連続で三冠を獲得したメムロボブサップ、そのライバルでドリームエイジカップを勝ってきたアオノブラックなど5歳馬勢も勢いがありそうだし、その中間で最強世代と言われるメジロゴーリキ、ミノルシャープら7歳勢もここを狙ってきていると考えられ激しい争いとなりそう。面白いことに、5歳馬、7歳馬、11歳馬の3つの世代だけが揃った。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メムロボブサップ:今年度の4歳三冠馬(柏林賞、銀河賞、天馬賞)3歳時にも三冠を獲っており、世代では抜けた存在。古馬との対戦でも特別戦で最上位のメンバーにほぼハンデ差なしで勝利。また直前の軽量戦スピードスター賞では44秒2という驚異的なタイムで優勝。自在の脚でここでも十分戦えそう。荷物は重いが。
2 メジロゴーリキ:7歳馬。一昨年のこのレースの勝ち馬。当時は5歳だったが勢いがあり、大逃げから障害をしっかり越えて最後まで粘って勝利した。最近はこのころの勢いは見られず、障害も怪しい時もあったが、その中でも北見記念でトップクラスを相手に押さえきったのは大きい。帯広記念でも善戦。楽に先行できれば。
3 ミノルシャープ:今年度は、北斗賞、旭川記念、ばんえいグランプリに勝ち、シーズン前半は破竹の勢いであった。その後体調を崩し、少しずつ復活の兆しは見え始めているものの、まだ十分戻っていない印象。本来なら、先行力と障害力に切れ味もあって、課題であった最後の粘りも増していた。流れをつかめれば。
4 アオノブラック:5歳馬で今期はドリームエイジカップで古馬勢相手に直線抜け出して重賞勝利している。メムロボブサップとは永遠のライバルであるが、世代三冠戦ではいずれも勝ちを譲っている。前走軽量戦のスピードスター賞では44秒4と激走したがまたもやボブサップに一歩及ばなかった。リベンジを期する。
5 フェアリースズ:7歳牝馬。前走BG1のヒロインズカップでは、障害2番手から直線での粘りあいを制して、7歳にして重賞初優勝、牝馬チャンピオンとなった。安定した走りと障害力がモットー。重量も対応できる。今回は初めてのオープントップクラスが相手で厳しいが、自分の走りに徹してついていければ着拾いも。
6 コウシュハウンカイ:これまで重賞15勝と百戦錬磨の10歳馬、今シーズンはオッズパーク杯と岩見沢記念の重賞2勝。抜群の安定性と障害力で、オレノココロとともにばんえい界を引っ張る存在。もちろん目標はその先のばんえい記念だが、ここは斤量的に勝てる条件が揃っている。このレースは初優勝をめざす。
7 オレノココロ:ばんえい界のトップ馬、当然目標は年度末の大一番ばんえい記念だが、このレースも得意で過去3勝。本番に向けた良いたたき台としての位置づけもあるが、しっかり狙ってきている。脚質は中団あたりから直線で一歩一歩迫っていく差し馬タイプ。帯広記念ではゴール前の粘り合いを制して勝利した。
8 ジェイカトレア:5歳牝馬。今年度のクインカップ勝ちなど世代の重賞では負けなしと抜けた存在。好位から直線で抜け出し引き離す展開が理想。ただ牡馬勢や古馬相手だと勢いがそがれ後手に回ってしまうことが多い。馬格はあり力自体はありそう。軽ハンデを活かし前半から離されずついていければ、直線で粘り込みも。
展開予想
この時期にしてはやや軽めの荷物であり、馬場も落ち着くと考えられるため各馬が持ち味を存分に出せる状況にあるといえる。やはり飛び出すのは5歳馬メムロボブサップか。ただ今回はハンデ差で荷物が重い。そうなるとライバルのアオノブラックが意識的に前に行くか。先行馬メジロゴーリキは5歳馬勢の様子を見て行く形になるか。本来ならミノルシャープあたりも行きたいところだがまだ本調子ではなさそう。あとはコウシュハウンカイあたりがついて行くか。オレノココロも勝ちに行くならこの集団にはつけたい。第2障害をメムロボブサップとアオノブラックが先に越えるようだとそのまま一騎打ちに入るか。もたつくようだと、コウシュハウンカイ、オレノココロら古馬勢らが突っ込んでくる。障害は各馬問題ないだろう。降りた時点での位置取りが重要。
【はむ!の見解まとめ】
今回のポイントはやはり荷物の重量とハンデ差。この時期の重賞としては軽めだが、今年は賞金が大きいからか、上位馬はそこそこ荷物を背負わされる。年度末の大一番ばんえい記念を見据えた古馬勢に対し、今特に勢いのあるのはメムロボブサップ、アオノブラックら5歳勢だが、力関係に加え、斤量が微妙に影響しそう。
いろいろ総合的に考え、当欄ではもう一度11歳馬◎(6)コウシュハウンカイを狙う。帯広記念ではゴール前での悔しい逆転負けを喫したが、斤量が比較的軽くなるここでは粘り切れる可能性は大きい。巻き返しのチャンス。このレースはこれまで相性は悪かったが、それはトップハンデを背負わされてのもの。今回は丁度良いハンデ差で最大の力を出せるとみて本命とした。
対抗には、今シーズン北見記念に勝ち、帯広記念も2着に入った○(2)メジロゴーリキを推したい。着順だけをみるとあまり実力を出せていないように見えるが、高重量戦では好走。自分でレースを作りに行ける強みがある。障害も立て直してきた。前走軽量戦を使ったことにより、動きがさらに軽くなることにも期待。そして5歳馬▲(4)アオノブラックを単穴にした。820kgは重くはあるが、北見記念では850kgを経験しており、ライバルのメムロボブサップが重量未経験であることを考えると、ここでも力を出せる状況にある。しっかり走って経験を積み上げたい。そしてあわよくば上位進出も。△(7)オレノココロも相対的にこの位置の評価となったが、この斤量でも全く苦にしない。目標は先だがここでもたたき台としてしっかり走ってくるだろう。最後でハンデ差がこたえるかも知れないが、大崩れはなさそう。
あとは、注目の注(1)メムロボブサップだが、さすがに850kgの荷物とハンデ差だと上位進出は厳しいか。ある程度エネルギーをセーブして、最後の粘りを見せれば上位のチャンスはあるが、入着までか。5歳牝馬(8)ジェイカトレアは負担重量760kgと最上位馬と90kgものハンデ差をもらっているが、それでもタイム的にはまだ遠い。実力馬(3)ミノルシャープは復活の兆しは見えつつあるものの現時点ではまだ厳しいか。先行できれば強いが、現状ではついていくのがやっと。(5)フェアリースズはヒロインズカップ勝ち馬ではあるがやはり800kgは重い。
はむ!の馬券狙いどころ:
黒ユリ賞でうまく引っかかってくれて、珍しく現時点でプラス収支。しかし風前の灯、年度末まであと4レース。もう一本決められればトータルプラスも夢でない。
今回は安定度でコウシュハウンカイから。少頭数なのでなるべく絞って。そしてここのところ単勝で取れていないので、このあたりでしっかり取りたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 6=2,4,7→2,4,7,1 合計18通り 各100円
6→2,4,7→2,4,7,1(追加)合計9通り 各100円
2,4,7→2,4,7→6,2,4,7 合計12通り 各100円
馬複 6=2,4,7 合計3通り 各200円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 6 700円
ワイド 2=6,4,7,1 4=6,7,1 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第42回チャンピオンカップ(BG2) (2021年2月28日(日)18:25発走 帯広10R ダ200m 4歳以上選抜別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
注 | 1 | メムロボブサップ | 牡5 | 850 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 先天馬賞ほか |
○ | 2 | メジロゴーリキ | 牡7 | 820 | 西謙一 | 松井浩 | 鹿毛 逃北見記念 |
3 | ミノルシャープ | 牡7 | 830 | 島津新 | 大友人 | 鹿毛 先ばグランプリほか | |
▲ | 4 | アオノブラック | 牡5 | 820 | 藤野俊 | 金田勇 | 鹿毛 差ドリームエイジC |
5 | フェアリースズ | 牝7 | 800 | 長澤幸 | 岩本利 | 栗毛 先ヒロインズカップ | |
◎ | 6 | コウシュハウンカイ | 牡11 | 830 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先オッズパーク杯ほか |
△ | 7 | オレノココロ | 牡11 | 850 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 差帯広記念 |
8 | ジェイカトレア | 牝5 | 760 | 菊池一 | 平田義 | 青毛 追クインカップ |
「チャンピオンカップ」の概要と傾向
ばんえいの1年単位は4月から始まり3月で終わるいわゆる年度となっているが、その年度における重賞で勝った馬による一戦、いわゆる当該年度のグランドチャンピオンを決める一戦がこのチャンピオンカップだ。したがって成績上位の馬でも重賞に優勝していない馬は出走権がない。
過去10年で1番人気は(4,2,0,4)でまずまずといったところ。ここ5年は連対している。一方下位人気でもそれなりに善戦している傾向がある。但し、時期的なものもあって出走が少頭数にとどまることが多く、馬券的にはちょい荒れといったところか。年齢的には、8歳、9歳が上位だが、5歳馬が善戦し現在連勝中、過去10年でも3勝している。天馬賞などの勢いがあることと、若馬はハンデが有利であることなどが挙げられる。一方では年度末のばんえい記念に向けたたたき台として臨んで勝ちきる例も多い。牝馬は厳しく、14年前の2007年フクイズミまで遡る。連対も過去10年で1回のみ。騎手別では松田道明騎手が4勝、鈴木恵介騎手が3勝などとなっている。
今回のみどころ
年度末が近づき、最大の大一番ばんえい記念が近づいているこの時期。その本番に向け調整を続ける実力馬に対し、ここを本番と考える陣営、特に勢いのある若馬が挑み、少頭数ながら興味深い戦いが展開されそう。ばんえい記念4勝目を狙うオレノココロは、このレースも過去3勝しており、今回も決して手抜きはしないだろう。永遠のライバル、コウシュハウンカイもこの条件では負けられない。一方、3歳、4歳(明け5歳)と2年連続で三冠を獲得したメムロボブサップ、そのライバルでドリームエイジカップを勝ってきたアオノブラックなど5歳馬勢も勢いがありそうだし、その中間で最強世代と言われるメジロゴーリキ、ミノルシャープら7歳勢もここを狙ってきていると考えられ激しい争いとなりそう。面白いことに、5歳馬、7歳馬、11歳馬の3つの世代だけが揃った。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メムロボブサップ:今年度の4歳三冠馬(柏林賞、銀河賞、天馬賞)3歳時にも三冠を獲っており、世代では抜けた存在。古馬との対戦でも特別戦で最上位のメンバーにほぼハンデ差なしで勝利。また直前の軽量戦スピードスター賞では44秒2という驚異的なタイムで優勝。自在の脚でここでも十分戦えそう。荷物は重いが。
2 メジロゴーリキ:7歳馬。一昨年のこのレースの勝ち馬。当時は5歳だったが勢いがあり、大逃げから障害をしっかり越えて最後まで粘って勝利した。最近はこのころの勢いは見られず、障害も怪しい時もあったが、その中でも北見記念でトップクラスを相手に押さえきったのは大きい。帯広記念でも善戦。楽に先行できれば。
3 ミノルシャープ:今年度は、北斗賞、旭川記念、ばんえいグランプリに勝ち、シーズン前半は破竹の勢いであった。その後体調を崩し、少しずつ復活の兆しは見え始めているものの、まだ十分戻っていない印象。本来なら、先行力と障害力に切れ味もあって、課題であった最後の粘りも増していた。流れをつかめれば。
4 アオノブラック:5歳馬で今期はドリームエイジカップで古馬勢相手に直線抜け出して重賞勝利している。メムロボブサップとは永遠のライバルであるが、世代三冠戦ではいずれも勝ちを譲っている。前走軽量戦のスピードスター賞では44秒4と激走したがまたもやボブサップに一歩及ばなかった。リベンジを期する。
5 フェアリースズ:7歳牝馬。前走BG1のヒロインズカップでは、障害2番手から直線での粘りあいを制して、7歳にして重賞初優勝、牝馬チャンピオンとなった。安定した走りと障害力がモットー。重量も対応できる。今回は初めてのオープントップクラスが相手で厳しいが、自分の走りに徹してついていければ着拾いも。
6 コウシュハウンカイ:これまで重賞15勝と百戦錬磨の10歳馬、今シーズンはオッズパーク杯と岩見沢記念の重賞2勝。抜群の安定性と障害力で、オレノココロとともにばんえい界を引っ張る存在。もちろん目標はその先のばんえい記念だが、ここは斤量的に勝てる条件が揃っている。このレースは初優勝をめざす。
7 オレノココロ:ばんえい界のトップ馬、当然目標は年度末の大一番ばんえい記念だが、このレースも得意で過去3勝。本番に向けた良いたたき台としての位置づけもあるが、しっかり狙ってきている。脚質は中団あたりから直線で一歩一歩迫っていく差し馬タイプ。帯広記念ではゴール前の粘り合いを制して勝利した。
8 ジェイカトレア:5歳牝馬。今年度のクインカップ勝ちなど世代の重賞では負けなしと抜けた存在。好位から直線で抜け出し引き離す展開が理想。ただ牡馬勢や古馬相手だと勢いがそがれ後手に回ってしまうことが多い。馬格はあり力自体はありそう。軽ハンデを活かし前半から離されずついていければ、直線で粘り込みも。
展開予想
この時期にしてはやや軽めの荷物であり、馬場も落ち着くと考えられるため各馬が持ち味を存分に出せる状況にあるといえる。やはり飛び出すのは5歳馬メムロボブサップか。ただ今回はハンデ差で荷物が重い。そうなるとライバルのアオノブラックが意識的に前に行くか。先行馬メジロゴーリキは5歳馬勢の様子を見て行く形になるか。本来ならミノルシャープあたりも行きたいところだがまだ本調子ではなさそう。あとはコウシュハウンカイあたりがついて行くか。オレノココロも勝ちに行くならこの集団にはつけたい。第2障害をメムロボブサップとアオノブラックが先に越えるようだとそのまま一騎打ちに入るか。もたつくようだと、コウシュハウンカイ、オレノココロら古馬勢らが突っ込んでくる。障害は各馬問題ないだろう。降りた時点での位置取りが重要。
【はむ!の見解まとめ】
今回のポイントはやはり荷物の重量とハンデ差。この時期の重賞としては軽めだが、今年は賞金が大きいからか、上位馬はそこそこ荷物を背負わされる。年度末の大一番ばんえい記念を見据えた古馬勢に対し、今特に勢いのあるのはメムロボブサップ、アオノブラックら5歳勢だが、力関係に加え、斤量が微妙に影響しそう。
いろいろ総合的に考え、当欄ではもう一度11歳馬◎(6)コウシュハウンカイを狙う。帯広記念ではゴール前での悔しい逆転負けを喫したが、斤量が比較的軽くなるここでは粘り切れる可能性は大きい。巻き返しのチャンス。このレースはこれまで相性は悪かったが、それはトップハンデを背負わされてのもの。今回は丁度良いハンデ差で最大の力を出せるとみて本命とした。
対抗には、今シーズン北見記念に勝ち、帯広記念も2着に入った○(2)メジロゴーリキを推したい。着順だけをみるとあまり実力を出せていないように見えるが、高重量戦では好走。自分でレースを作りに行ける強みがある。障害も立て直してきた。前走軽量戦を使ったことにより、動きがさらに軽くなることにも期待。そして5歳馬▲(4)アオノブラックを単穴にした。820kgは重くはあるが、北見記念では850kgを経験しており、ライバルのメムロボブサップが重量未経験であることを考えると、ここでも力を出せる状況にある。しっかり走って経験を積み上げたい。そしてあわよくば上位進出も。△(7)オレノココロも相対的にこの位置の評価となったが、この斤量でも全く苦にしない。目標は先だがここでもたたき台としてしっかり走ってくるだろう。最後でハンデ差がこたえるかも知れないが、大崩れはなさそう。
あとは、注目の注(1)メムロボブサップだが、さすがに850kgの荷物とハンデ差だと上位進出は厳しいか。ある程度エネルギーをセーブして、最後の粘りを見せれば上位のチャンスはあるが、入着までか。5歳牝馬(8)ジェイカトレアは負担重量760kgと最上位馬と90kgものハンデ差をもらっているが、それでもタイム的にはまだ遠い。実力馬(3)ミノルシャープは復活の兆しは見えつつあるものの現時点ではまだ厳しいか。先行できれば強いが、現状ではついていくのがやっと。(5)フェアリースズはヒロインズカップ勝ち馬ではあるがやはり800kgは重い。
はむ!の馬券狙いどころ:
黒ユリ賞でうまく引っかかってくれて、珍しく現時点でプラス収支。しかし風前の灯、年度末まであと4レース。もう一本決められればトータルプラスも夢でない。
今回は安定度でコウシュハウンカイから。少頭数なのでなるべく絞って。そしてここのところ単勝で取れていないので、このあたりでしっかり取りたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 6=2,4,7→2,4,7,1 合計18通り 各100円
6→2,4,7→2,4,7,1(追加)合計9通り 各100円
2,4,7→2,4,7→6,2,4,7 合計12通り 各100円
馬複 6=2,4,7 合計3通り 各200円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 6 700円
ワイド 2=6,4,7,1 4=6,7,1 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
2021年2月17日水曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第46回黒ユリ賞(2/14)
ばんえい重賞レース回顧
第46回黒ユリ賞(BG2)-2021年2月14日-10R 200m直 曇 1.4%
1着▲(10)イオン(鈴木恵) 2分00秒8
2着◎(9)ミソギホマレ
3着注(7)ミラクルクイーン
単勝 10 240円(1番人気) 馬複 9-10 270円 三連単 10-9-7 12,810円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい明け3歳牝馬による重賞、第46回黒ユリ賞は、1番人気に推されたイオンが障害を先頭で降りてから最後まで粘って優勝。この世代の牝馬チャンピオンとなった。鈴木恵介騎手はこのレースは2018年ミスタカシマ以来5勝、重賞は今年の帯広記念に続き今期2勝で通算81勝目。槻舘重人調教師もミスタカシマ以来このレース3勝目で重賞通算65勝目。
レース振り返り
帯広はこの時期らしい冬の天気が続き、馬場は乾燥気味で、そこそこ力の必要な馬場状態であった。
レースは、ほぼ一斉のスタートから第1障害までは勢いよく進み、各馬問題なく第1障害はクリア、第1障害を越えてからは、大外からイオン、最内のサクラヒメが飛び出し、ミススマイルそしてアバシリサクラが続いた。一度刻んでからは、各馬もまた横並びの態勢となり、全体的にペースが落ち着いたまま1、2障害の中間へ。イオンとサクラヒメが心持ち前に行くが、各馬はまだ横一線。そのままの態勢で第2障害に向かう、ジェイマリア、ニュクスそしてミソギホマレあたりもやや前を伺うが、ほとんど差はない。先頭を行くイオンは第2障害のかなり手前で刻み、その間にニュクス、ミソギホマレが第2障害手前に到達。ここまで62秒とまずまずのペース。
そこでイオンが第2障害手前では立ち止まらず障害の坂に直行。勢いをつけて坂の頂上まできて、そのまま障害を越えた。これを見るように、ニュクスとミソギホマレが障害に挑戦、しかしニュクスは膝を折ってくずれ、ミソギホマレも坂の上で立ち止まる。続いてアバシリサクラとシンデレラナイトが障害に挑戦、苦労しながらも障害をクリアし、これが2,3番手、もう一度力を入れたミソギホマレが4番手で障害を越えた。あとの馬は障害に苦戦し、遅れて、後方から仕掛けたミラクルクイーンが5番手で障害を降りた。
そうしている間に、先頭のイオンはすでに残り30mに達し一人旅、10馬身以上大きく離れてアバシリサクラ、シンデレラナイトが続き、ミソギホマレが追う展開。イオンは逃げるが、徐々にスピードが落ち、残り20mを切ったところで一度止まった。その間に後続の集団が近づくがまだリードはあった。その中ではアバシリサクラが止まり、シンデレラナイトが2番手に出て、ミソギホマレが続いていた。再び動き出したイオンが残り10mを切ったところでもう一度ストップ。そこでシンデレラナイトが追いつき、ミソギホマレも1馬身差に迫った。シンデレラナイトは一旦先頭に立ちかけたが、ゴール直前でストップ、その間にまた立て直したイオンが、最後ギリギリになりながらも歩ききってゴールを駆け抜けて優勝した。続シンデレラナイトはまだ動けず、その後ろのミソギホマレがこれもゴール前でストップしながらも再び動き出し2着に入った。シンデレラナイトはようやく動き出したが、力が残っておらずゴール線上で再びストップ。その間に止まっていたアバシリサクラ、後方から追っていたミススマイル、ミラクルクイーンが近づき、これらも我慢比べになったが、最後まで走り切ったミラクルクイーンがわずかに抜け出し3着に入った。シンデレラナイトが4着。3番人気で当欄でも対抗にしていたニュクスは障害の失敗が響き8着に終わった。
次走へのメモ
イオン(1着):前半はなるべく力を使わず自然体に進み、障害もかなり手前から勢いをつけて登るなど、最後の失速も想定しての展開だったように見える。このような流れを作ったのはさすが鈴木騎手といったところ。最後は粘って突き放した。結果的には持ち味を十分出しての優勝。この馬のポテンシャルの高さを見せたレースであった。馬体も立派で、今後走りが安定してくればさらに強くなりそうなイメージ。今後だが、今年の牝馬のレベルからするとイレネー記念でも1番人気になりそうな気配だが、その先の来シーズンを見据えていくことも考えられる。
ミソギホマレ(2着):この馬としては、全くミスのない走りであった。強いて言えば障害のところで勝ち馬に出し抜かれ、隣で崩れた馬がいた影響もあってか、2,3腰かかってしまったのが一歩遅れを取った原因であろう。それでも最後は接戦まで持ち込んでいるので力のあるところは見せたといえる。こちらもイレネー記念に行くかどうか。
ミラクルクイーン(3着):最下位人気となっていたが、全体のペースに巻き込まれず、自分のペースで走れたことが、最後の追い込みと粘りにつながったといえる。接戦は十勝産駒特別などでも経験しており、父ホリセンショウ譲りのレースセンスもあった。更に馬体が成長すれば上位でも好勝負できそう。
シンデレラナイト(4着):動きの良さや障害の上手さはこの馬の持ち味。それを存分に発揮したといえる。ゴール手前で一旦先頭に立つ場面もあり、十分見せ場を作った。小柄なこともあり、最後はスタミナ切れとなってしまったが、将来成長してくれば相当強くなりそうな気配がある。
ミススマイル(5着):直前Bクラスで勝ち最後の切符での出走、切れ味はあるものの力的にはどうかと思われたが、父ライデンロックを彷彿とさせる追い込みを見せ、今後に期待がもてるレースを展開した。自己条件では中心的存在となるだろう。
その他では、ジェイマリア(6着)は、やはり障害は厳しかったものの最後は追い込んできており、展開次第では無視できない存在となりそう。アバシリサクラ(7着)は、完全なスタミナ切れ、マイナス25kgの馬体重が示すように体調が良くなかったように見える。それでも走りはしっかりしており、体調が戻れば再び活躍するだろう。当欄で対抗に狙ったニュクス(8着)は障害で崩れてしまったのがすべて。前半も余裕がなかったか。しかし障害を修正すれば立て直しは可能。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 三連単10-9-7 1枚 枠複8-8 5枚 ワイド 7-10 9-10 各1枚
ゴール直前の我慢比べで最後までハラハラする大接戦で見応えがあった。イオンはやはりスピードがあったね。最後はいっぱいになっていたけど、押し切った感じ。今後成長すればさらに強くなりそうだね。ミソギホマレもよく頑張っていたが及ばなかった。馬券的には注意で押さえていたミラクルクイーンが突っ込んできてくれたので、三連単もワイドも美味しい結果になった。これでまたなんとか今シーズンプラスに持ってこれた。この時期でプラスは久しくなかったんじゃないかな。あと4レース。なんとか押し切りたい。
今回収支 +13,010
(通常分) +9,860 (配当)14,260 (投入)4,400
(単複・ワイド)+3,150 (配当)4,550 (投入)1,400
今年度累計 +6,500(2/14・黒ユリ賞終了時点)
(通常分) +15,080 (配当 112,280 - 投入 97,200)
(単複・ワイド) -8,580 (配当 24,520 - 投入 33,100)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次の重賞は2週後、2月28日(日)、今年度の重賞優勝馬による一戦、チャンピオンカップです。予想は前日までにアップしたいと思っています。
第46回黒ユリ賞(BG2)-2021年2月14日-10R 200m直 曇 1.4%
1着▲(10)イオン(鈴木恵) 2分00秒8
2着◎(9)ミソギホマレ
3着注(7)ミラクルクイーン
単勝 10 240円(1番人気) 馬複 9-10 270円 三連単 10-9-7 12,810円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい明け3歳牝馬による重賞、第46回黒ユリ賞は、1番人気に推されたイオンが障害を先頭で降りてから最後まで粘って優勝。この世代の牝馬チャンピオンとなった。鈴木恵介騎手はこのレースは2018年ミスタカシマ以来5勝、重賞は今年の帯広記念に続き今期2勝で通算81勝目。槻舘重人調教師もミスタカシマ以来このレース3勝目で重賞通算65勝目。
レース振り返り
帯広はこの時期らしい冬の天気が続き、馬場は乾燥気味で、そこそこ力の必要な馬場状態であった。
レースは、ほぼ一斉のスタートから第1障害までは勢いよく進み、各馬問題なく第1障害はクリア、第1障害を越えてからは、大外からイオン、最内のサクラヒメが飛び出し、ミススマイルそしてアバシリサクラが続いた。一度刻んでからは、各馬もまた横並びの態勢となり、全体的にペースが落ち着いたまま1、2障害の中間へ。イオンとサクラヒメが心持ち前に行くが、各馬はまだ横一線。そのままの態勢で第2障害に向かう、ジェイマリア、ニュクスそしてミソギホマレあたりもやや前を伺うが、ほとんど差はない。先頭を行くイオンは第2障害のかなり手前で刻み、その間にニュクス、ミソギホマレが第2障害手前に到達。ここまで62秒とまずまずのペース。
そこでイオンが第2障害手前では立ち止まらず障害の坂に直行。勢いをつけて坂の頂上まできて、そのまま障害を越えた。これを見るように、ニュクスとミソギホマレが障害に挑戦、しかしニュクスは膝を折ってくずれ、ミソギホマレも坂の上で立ち止まる。続いてアバシリサクラとシンデレラナイトが障害に挑戦、苦労しながらも障害をクリアし、これが2,3番手、もう一度力を入れたミソギホマレが4番手で障害を越えた。あとの馬は障害に苦戦し、遅れて、後方から仕掛けたミラクルクイーンが5番手で障害を降りた。
そうしている間に、先頭のイオンはすでに残り30mに達し一人旅、10馬身以上大きく離れてアバシリサクラ、シンデレラナイトが続き、ミソギホマレが追う展開。イオンは逃げるが、徐々にスピードが落ち、残り20mを切ったところで一度止まった。その間に後続の集団が近づくがまだリードはあった。その中ではアバシリサクラが止まり、シンデレラナイトが2番手に出て、ミソギホマレが続いていた。再び動き出したイオンが残り10mを切ったところでもう一度ストップ。そこでシンデレラナイトが追いつき、ミソギホマレも1馬身差に迫った。シンデレラナイトは一旦先頭に立ちかけたが、ゴール直前でストップ、その間にまた立て直したイオンが、最後ギリギリになりながらも歩ききってゴールを駆け抜けて優勝した。続シンデレラナイトはまだ動けず、その後ろのミソギホマレがこれもゴール前でストップしながらも再び動き出し2着に入った。シンデレラナイトはようやく動き出したが、力が残っておらずゴール線上で再びストップ。その間に止まっていたアバシリサクラ、後方から追っていたミススマイル、ミラクルクイーンが近づき、これらも我慢比べになったが、最後まで走り切ったミラクルクイーンがわずかに抜け出し3着に入った。シンデレラナイトが4着。3番人気で当欄でも対抗にしていたニュクスは障害の失敗が響き8着に終わった。
次走へのメモ
イオン(1着):前半はなるべく力を使わず自然体に進み、障害もかなり手前から勢いをつけて登るなど、最後の失速も想定しての展開だったように見える。このような流れを作ったのはさすが鈴木騎手といったところ。最後は粘って突き放した。結果的には持ち味を十分出しての優勝。この馬のポテンシャルの高さを見せたレースであった。馬体も立派で、今後走りが安定してくればさらに強くなりそうなイメージ。今後だが、今年の牝馬のレベルからするとイレネー記念でも1番人気になりそうな気配だが、その先の来シーズンを見据えていくことも考えられる。
ミソギホマレ(2着):この馬としては、全くミスのない走りであった。強いて言えば障害のところで勝ち馬に出し抜かれ、隣で崩れた馬がいた影響もあってか、2,3腰かかってしまったのが一歩遅れを取った原因であろう。それでも最後は接戦まで持ち込んでいるので力のあるところは見せたといえる。こちらもイレネー記念に行くかどうか。
ミラクルクイーン(3着):最下位人気となっていたが、全体のペースに巻き込まれず、自分のペースで走れたことが、最後の追い込みと粘りにつながったといえる。接戦は十勝産駒特別などでも経験しており、父ホリセンショウ譲りのレースセンスもあった。更に馬体が成長すれば上位でも好勝負できそう。
シンデレラナイト(4着):動きの良さや障害の上手さはこの馬の持ち味。それを存分に発揮したといえる。ゴール手前で一旦先頭に立つ場面もあり、十分見せ場を作った。小柄なこともあり、最後はスタミナ切れとなってしまったが、将来成長してくれば相当強くなりそうな気配がある。
ミススマイル(5着):直前Bクラスで勝ち最後の切符での出走、切れ味はあるものの力的にはどうかと思われたが、父ライデンロックを彷彿とさせる追い込みを見せ、今後に期待がもてるレースを展開した。自己条件では中心的存在となるだろう。
その他では、ジェイマリア(6着)は、やはり障害は厳しかったものの最後は追い込んできており、展開次第では無視できない存在となりそう。アバシリサクラ(7着)は、完全なスタミナ切れ、マイナス25kgの馬体重が示すように体調が良くなかったように見える。それでも走りはしっかりしており、体調が戻れば再び活躍するだろう。当欄で対抗に狙ったニュクス(8着)は障害で崩れてしまったのがすべて。前半も余裕がなかったか。しかし障害を修正すれば立て直しは可能。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 三連単10-9-7 1枚 枠複8-8 5枚 ワイド 7-10 9-10 各1枚
ゴール直前の我慢比べで最後までハラハラする大接戦で見応えがあった。イオンはやはりスピードがあったね。最後はいっぱいになっていたけど、押し切った感じ。今後成長すればさらに強くなりそうだね。ミソギホマレもよく頑張っていたが及ばなかった。馬券的には注意で押さえていたミラクルクイーンが突っ込んできてくれたので、三連単もワイドも美味しい結果になった。これでまたなんとか今シーズンプラスに持ってこれた。この時期でプラスは久しくなかったんじゃないかな。あと4レース。なんとか押し切りたい。
今回収支 +13,010
(通常分) +9,860 (配当)14,260 (投入)4,400
(単複・ワイド)+3,150 (配当)4,550 (投入)1,400
今年度累計 +6,500(2/14・黒ユリ賞終了時点)
(通常分) +15,080 (配当 112,280 - 投入 97,200)
(単複・ワイド) -8,580 (配当 24,520 - 投入 33,100)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次の重賞は2週後、2月28日(日)、今年度の重賞優勝馬による一戦、チャンピオンカップです。予想は前日までにアップしたいと思っています。
2021年2月13日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第46回黒ユリ賞(2/14)
今週の重賞は、明け3歳牝馬による一戦・黒ユリ賞です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
「黒ユリ賞」の概要と傾向
ばんえい明け3歳の牝馬による重賞。「黒ユリ」は帯広市の市花で、1975年創設以降、4場開催時代から一貫して帯広で行われている伝統あるレースとなっている。JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割ったくらいの位置づけ。過去の勝ち馬にはハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ、最近ではナナノチカラ、キサラキク、現役のミスタカシマなど名牝といわれる馬の名前がずらりと並ぶ。また、今年新設された翔雲賞と対をなすレースになっている。
傾向としては、1番人気の馬は過去10年で(4,0,3,3)とやや微妙なところ。6番人気以下も3勝しており、2017年には三連単で200万円馬券が飛び出すなど、波乱含みである。定量戦ではあるが、まだ各馬は成長途上で、力の差がはっきりしていないことなどが考えられる。重賞や特別戦の経験はあまり影響していない。流れに乗れることや、接戦に強いことが求められる。騎手では鈴木恵介騎手が現役4勝でリードしている。
今回のみどころ
非常にレベルが高い今年の明け3歳牝馬勢。前開催で牡馬の翔雲賞があったが、今回出走する牝馬勢どれをとっても十分戦える力がある。実績では重賞勝ちのあるアバシリサクラが力もスピードも抜けているが、ここにきて他馬も急追。特に破竹の勢いで上がってきたのがイオン。鋭い切れ味で追い込んでくる。さらには特別戦に勝っているニュクスやミソギホマレも上位争い、あるいは優勝まで狙ってきているだろう。もちろんランク下位でも一発の魅力を持っている馬が揃っており、まだまだ成長途上であることから一気に開花する馬も出てくるだろう。熱戦を期待したい。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 サクラヒメ:能検は第3回で合格、6月にデビューしたがまだ体ができあがっておらず、実際は夏を過ぎてから本格的に出走、ただレースセンスは良く、すぐに勝ち星を重ねていった。特別戦の釧路産駒特別では大敗したが、その後も好走し、前走A-2クラスで2着に入りここへの出走権を得てきた。積極的に前に行くタイプ、あとは最後のスタミナが課題である。
2 ミススマイル:直前B-1クラスで直線一気の脚を見せ優勝し、このレースへの最後の切符をつかんできた。能検やデビュー時は力不足で障害にも苦労していたが徐々に力をつけ勝ち星を重ねている。特別戦は白菊賞(8着)と十勝産駒特別(5着)に出走。父ライデンロック譲りの脚で、直線では飛ぶほどの鋭い切れ味を持っている。ただ障害はまだ課題がありそう。
3 ホクセイサクラコ:特別戦はいちい賞(6着)と十勝産駒特別に出走している。十勝産駒では強豪を相手に直線で一度は先頭に立つ場面があったが、最後にかわされ、その時点での重賞出走は逃している。比較的小柄な馬でその分動きが軽く、スピードも抜群だが力勝負にもつれ込むと分が悪い。障害力は持っているので、序盤からある程度前には詰めていきたい。
4 ジェイマリア:特別戦は南北海道産駒特別にのみ出ているが直線不発で7着に終わっている。脚質的には中団待機から直線で伸びていくタイプだが、まだ定まっていないイメージ。調子が良い時は前に行くこともある。障害はあまり得意ではなくミスが出ることもある。父ジャングルソングの性質を受け継いでいるのか、人気薄で連勝した時もあり一発の魅力は十分持っている。
5 アバシリサクラ:重賞ナナカマド賞勝ち馬。この時は中団後ろから障害を攻めて、直線では鋭い切れ味を見せ快勝した。それ以前のレースでも連勝中だったアルジャンノオーに土をつけるなど、高いレベルでの力を持っている。しかし近走はハンデ差や馬場状態もあってか成績は今一つ、馬体重もデビュー以降あまり増えていないのも気がかり。ここで本来の力を見せたい。
6 シンデレラナイト:特別戦はいちい賞5着と十勝産駒特別4着の実績。いずれも先頭グループにつけてのレース運びであった。デビュー戦勝利後しばらく立て直してから徐々に力をつけてきたイメージ。父スギノハリアーの動きの良さを受け継いだか、まだ馬体は小柄だが、素軽い動きで先行力もあり障害も上手にこなす。切れ味はあまり鋭くはないが、最後まで粘れる。
7 ミラクルクイーン:特別戦は白菊賞、いちい賞と北央産駒特別に出走している。特に北央産駒特別では直線で一旦先頭に立つ場面もあったが、最後でかわされ3着となりヤングCSへの出走権を惜しくも逃している。中団待機から鋭い切れ味で勝負するタイプ。障害は苦手ではないが得意でもなさそう。切れ味に頼りすぎると最後で息が上がるので好位にはつけたい。
8 ニュクス:能検2番時計で華々しくデビューしたがやや気まぐれな面があり、好不調の波がはっきりしている印象。特別戦では牝馬限定の白菊賞で障害4番手から前に詰めて、最後逆転して勝っている。脚質は差しから追い込みで、中団から前に取り付いて最後の直線で勝負する。切れ味の鋭さというよりも、じわじわ伸びてきて最後までスピードを緩めず粘り込む。
9 ミソギホマレ:能検やデビュー時は目立った存在ではなかったが、徐々に勝ち星を増やし、牝馬限定の特別戦いちい賞では接戦を制して優勝している。坂本厩舎の馬でこれまで複数の騎手が手綱を握っているが、これまで5勝はいずれも阿部武臣騎手が騎乗した時となっている。先行力と障害力がモットーの馬だが自在に動けるタイプで、好位から抜け出す展開に持ち込みたい。
10 イオン:ここにきて一気にクラスを駆け上がってきた昇り馬。障害を降りてからの切れ味の鋭さは相当なもので後方からでも一気に追い込んでくる。障害自体も今のところはこなせている。特別戦は牝馬限定のいちい賞で直線の切れ味を生かして2着に入ったのが目立つ程度。直線ゴール前で失速することが多く課題となっている。楽に前の方に詰めていきたい。
展開予想
馬場状態によって大きく展開は変わりそう。天気傾向からすると重くもなく軽くもなくといったところか。このメンバーはまだ展開の予想もつかないが、これまでの流れからするとどちらかというと前半自重して直線勝負に持ち込みたい馬が多い。その中で、ハナを切るのはミソギホマレか。スピードのあるイオンもどんどん前に行きたいだろうが、後半での失速が多いことを考えると、あまり無理して行かず自重する可能性も。あと前に行きたいのはサクラヒメ、シンデレラナイトあたりか。アバシリサクラはどの辺に位置どるか。調子が良ければ押し出されるように前に行く可能性も。障害はミソギホマレやイオンは軽く越えられるだろう。あとはどこまで持ちこたえるか。その時点で、アバシリサクラ、ニュクス、ホクセイサクラコあたりが好位につけていれば直線勝負で抜け出しも、前がもたつけば、ジェイマリア、ミラクルクイーン、ミススマイルが切れ味鋭く追い込んでくる可能性も。
【はむ!の見解まとめ】
一開催前のA-1戦にここのメンバーの多くが出走。また昨年のいちい賞などで、だいたいの力関係は見えてきている。もちろん、展開や最近の調子、成長度合い、馬場状態でかなり条件が変わってきそう。本来ならナナカマド賞馬のアバシリサクラの力が抜けているはずだが、近走どうも調子があがっておらず、この馬の扱いが難しい。
当欄では、安定度で◎(9)ミソギホマレを本命にした。先行力で常に上位をキープ。障害もしっかり対応できている。切れ味勝負の馬ではないので、一発のある馬に出し抜かれる危険性はあるが、それでも安定した走りで軸として信頼できる。
相手には、○(8)ニュクスが不気味だ。活躍中のレットダイヤ産駒で一発がある上に、混戦模様なら勝負強さが生きそう。課題の負担重量だが、これは他の馬にも同じように条件が付されるので、それなら力がありそうなこの馬を狙ってみていいだろう。スピード抜群の▲(10)イオンは、勝てば圧勝しそうな勢いだが、どうも詰めの段階で遊んでしまう傾向にある。ゴール板を先に駆け抜けることができるか。
重賞実績のある△(5)アバシリサクラはこの位置の評価とした。重賞勝ち以降はハンデがあったものの大きい着順が続き、前走も取消と、あまり順調に来ていない。実力はあるだけに、粘りは見せそうだが、勝ちきるにはややインパクトに欠ける。その他では注(7)ミラクルクイーンという馬の切れ味に注目したい。父ホリセンショウは自在に立ち回った馬、重量がある方が活躍できそう。(3)ホクセイサクラコも上位で戦ってきているが、小柄な馬で重賞では力的にめいっぱいか。それなら( 4)ジェイマリアや(2)ミススマイルあたりの方が一発があるか。
はむ!の馬券狙いどころ:
3週連続重賞最終戦。当欄では、最初の翔雲賞でうまくいったと思ったが、ヒロインズカップで完全にやられた。そして黒ユリ賞。しかし、明け3歳牝馬で実力伯仲、どこからでも狙える難解なレース。高配当をズパッと当てたい気持ちもあるが、とにかくしっかりつなぎたい。そこで最も安定性の高そうなミソギホマレから狙う。本当はアバシリサクラの方を買いたいが調子が心配。いずれにせよ、少しでも当てて年度末の大一番まで資金を温存したいところ。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 9,8,10→9,8,10,5→9,8,10,5,7 合計27通り 各100円
枠複 8=7 700円 8=8 5=8 各500円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 9 700円
ワイド 7=9,8,10,4 4=9,8,10 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。(コラム欄はお休み中です)
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第46回黒ユリ賞(BG2) (2021年2月14日(日)18:25発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | サクラヒメ | 牝3 | 640 | 中山直 | 今井茂 | 鹿毛 先父キタノイチオク | |
2 | ミススマイル | 牝3 | 640 | 赤塚健 | 小北栄 | 青毛 追父ライデンロック | |
3 | ホクセイサクラコ | 牝3 | 640 | 西謙一 | 今井茂 | 鹿毛 差父ミタコトナイ | |
4 | ジェイマリア | 牝3 | 640 | 藤本匠 | 今井茂 | 青毛 追父ジャングルソング | |
△ | 5 | アバシリサクラ | 牝3 | 640 | 島津新 | 金田勇 | 青毛 差父トカチタカラ |
6 | シンデレラナイト | 牝3 | 640 | 西将太 | 鈴木邦 | 青毛 先父スギノハリアー | |
注 | 7 | ミラクルクイーン | 牝3 | 640 | 松本秀 | 坂本東 | 栗毛 差父ホリセンショウ |
○ | 8 | ニュクス | 牝3 | 640 | 藤野俊 | 松井浩 | 鹿毛 差父レットダイヤ |
◎ | 9 | ミソギホマレ | 牝3 | 640 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 逃父フジカチドキ |
▲ | 10 | イオン | 牝3 | 640 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 先父カネサブラック |
「黒ユリ賞」の概要と傾向
ばんえい明け3歳の牝馬による重賞。「黒ユリ」は帯広市の市花で、1975年創設以降、4場開催時代から一貫して帯広で行われている伝統あるレースとなっている。JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割ったくらいの位置づけ。過去の勝ち馬にはハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ、最近ではナナノチカラ、キサラキク、現役のミスタカシマなど名牝といわれる馬の名前がずらりと並ぶ。また、今年新設された翔雲賞と対をなすレースになっている。
傾向としては、1番人気の馬は過去10年で(4,0,3,3)とやや微妙なところ。6番人気以下も3勝しており、2017年には三連単で200万円馬券が飛び出すなど、波乱含みである。定量戦ではあるが、まだ各馬は成長途上で、力の差がはっきりしていないことなどが考えられる。重賞や特別戦の経験はあまり影響していない。流れに乗れることや、接戦に強いことが求められる。騎手では鈴木恵介騎手が現役4勝でリードしている。
今回のみどころ
非常にレベルが高い今年の明け3歳牝馬勢。前開催で牡馬の翔雲賞があったが、今回出走する牝馬勢どれをとっても十分戦える力がある。実績では重賞勝ちのあるアバシリサクラが力もスピードも抜けているが、ここにきて他馬も急追。特に破竹の勢いで上がってきたのがイオン。鋭い切れ味で追い込んでくる。さらには特別戦に勝っているニュクスやミソギホマレも上位争い、あるいは優勝まで狙ってきているだろう。もちろんランク下位でも一発の魅力を持っている馬が揃っており、まだまだ成長途上であることから一気に開花する馬も出てくるだろう。熱戦を期待したい。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 サクラヒメ:能検は第3回で合格、6月にデビューしたがまだ体ができあがっておらず、実際は夏を過ぎてから本格的に出走、ただレースセンスは良く、すぐに勝ち星を重ねていった。特別戦の釧路産駒特別では大敗したが、その後も好走し、前走A-2クラスで2着に入りここへの出走権を得てきた。積極的に前に行くタイプ、あとは最後のスタミナが課題である。
2 ミススマイル:直前B-1クラスで直線一気の脚を見せ優勝し、このレースへの最後の切符をつかんできた。能検やデビュー時は力不足で障害にも苦労していたが徐々に力をつけ勝ち星を重ねている。特別戦は白菊賞(8着)と十勝産駒特別(5着)に出走。父ライデンロック譲りの脚で、直線では飛ぶほどの鋭い切れ味を持っている。ただ障害はまだ課題がありそう。
3 ホクセイサクラコ:特別戦はいちい賞(6着)と十勝産駒特別に出走している。十勝産駒では強豪を相手に直線で一度は先頭に立つ場面があったが、最後にかわされ、その時点での重賞出走は逃している。比較的小柄な馬でその分動きが軽く、スピードも抜群だが力勝負にもつれ込むと分が悪い。障害力は持っているので、序盤からある程度前には詰めていきたい。
4 ジェイマリア:特別戦は南北海道産駒特別にのみ出ているが直線不発で7着に終わっている。脚質的には中団待機から直線で伸びていくタイプだが、まだ定まっていないイメージ。調子が良い時は前に行くこともある。障害はあまり得意ではなくミスが出ることもある。父ジャングルソングの性質を受け継いでいるのか、人気薄で連勝した時もあり一発の魅力は十分持っている。
5 アバシリサクラ:重賞ナナカマド賞勝ち馬。この時は中団後ろから障害を攻めて、直線では鋭い切れ味を見せ快勝した。それ以前のレースでも連勝中だったアルジャンノオーに土をつけるなど、高いレベルでの力を持っている。しかし近走はハンデ差や馬場状態もあってか成績は今一つ、馬体重もデビュー以降あまり増えていないのも気がかり。ここで本来の力を見せたい。
6 シンデレラナイト:特別戦はいちい賞5着と十勝産駒特別4着の実績。いずれも先頭グループにつけてのレース運びであった。デビュー戦勝利後しばらく立て直してから徐々に力をつけてきたイメージ。父スギノハリアーの動きの良さを受け継いだか、まだ馬体は小柄だが、素軽い動きで先行力もあり障害も上手にこなす。切れ味はあまり鋭くはないが、最後まで粘れる。
7 ミラクルクイーン:特別戦は白菊賞、いちい賞と北央産駒特別に出走している。特に北央産駒特別では直線で一旦先頭に立つ場面もあったが、最後でかわされ3着となりヤングCSへの出走権を惜しくも逃している。中団待機から鋭い切れ味で勝負するタイプ。障害は苦手ではないが得意でもなさそう。切れ味に頼りすぎると最後で息が上がるので好位にはつけたい。
8 ニュクス:能検2番時計で華々しくデビューしたがやや気まぐれな面があり、好不調の波がはっきりしている印象。特別戦では牝馬限定の白菊賞で障害4番手から前に詰めて、最後逆転して勝っている。脚質は差しから追い込みで、中団から前に取り付いて最後の直線で勝負する。切れ味の鋭さというよりも、じわじわ伸びてきて最後までスピードを緩めず粘り込む。
9 ミソギホマレ:能検やデビュー時は目立った存在ではなかったが、徐々に勝ち星を増やし、牝馬限定の特別戦いちい賞では接戦を制して優勝している。坂本厩舎の馬でこれまで複数の騎手が手綱を握っているが、これまで5勝はいずれも阿部武臣騎手が騎乗した時となっている。先行力と障害力がモットーの馬だが自在に動けるタイプで、好位から抜け出す展開に持ち込みたい。
10 イオン:ここにきて一気にクラスを駆け上がってきた昇り馬。障害を降りてからの切れ味の鋭さは相当なもので後方からでも一気に追い込んでくる。障害自体も今のところはこなせている。特別戦は牝馬限定のいちい賞で直線の切れ味を生かして2着に入ったのが目立つ程度。直線ゴール前で失速することが多く課題となっている。楽に前の方に詰めていきたい。
展開予想
馬場状態によって大きく展開は変わりそう。天気傾向からすると重くもなく軽くもなくといったところか。このメンバーはまだ展開の予想もつかないが、これまでの流れからするとどちらかというと前半自重して直線勝負に持ち込みたい馬が多い。その中で、ハナを切るのはミソギホマレか。スピードのあるイオンもどんどん前に行きたいだろうが、後半での失速が多いことを考えると、あまり無理して行かず自重する可能性も。あと前に行きたいのはサクラヒメ、シンデレラナイトあたりか。アバシリサクラはどの辺に位置どるか。調子が良ければ押し出されるように前に行く可能性も。障害はミソギホマレやイオンは軽く越えられるだろう。あとはどこまで持ちこたえるか。その時点で、アバシリサクラ、ニュクス、ホクセイサクラコあたりが好位につけていれば直線勝負で抜け出しも、前がもたつけば、ジェイマリア、ミラクルクイーン、ミススマイルが切れ味鋭く追い込んでくる可能性も。
【はむ!の見解まとめ】
一開催前のA-1戦にここのメンバーの多くが出走。また昨年のいちい賞などで、だいたいの力関係は見えてきている。もちろん、展開や最近の調子、成長度合い、馬場状態でかなり条件が変わってきそう。本来ならナナカマド賞馬のアバシリサクラの力が抜けているはずだが、近走どうも調子があがっておらず、この馬の扱いが難しい。
当欄では、安定度で◎(9)ミソギホマレを本命にした。先行力で常に上位をキープ。障害もしっかり対応できている。切れ味勝負の馬ではないので、一発のある馬に出し抜かれる危険性はあるが、それでも安定した走りで軸として信頼できる。
相手には、○(8)ニュクスが不気味だ。活躍中のレットダイヤ産駒で一発がある上に、混戦模様なら勝負強さが生きそう。課題の負担重量だが、これは他の馬にも同じように条件が付されるので、それなら力がありそうなこの馬を狙ってみていいだろう。スピード抜群の▲(10)イオンは、勝てば圧勝しそうな勢いだが、どうも詰めの段階で遊んでしまう傾向にある。ゴール板を先に駆け抜けることができるか。
重賞実績のある△(5)アバシリサクラはこの位置の評価とした。重賞勝ち以降はハンデがあったものの大きい着順が続き、前走も取消と、あまり順調に来ていない。実力はあるだけに、粘りは見せそうだが、勝ちきるにはややインパクトに欠ける。その他では注(7)ミラクルクイーンという馬の切れ味に注目したい。父ホリセンショウは自在に立ち回った馬、重量がある方が活躍できそう。(3)ホクセイサクラコも上位で戦ってきているが、小柄な馬で重賞では力的にめいっぱいか。それなら( 4)ジェイマリアや(2)ミススマイルあたりの方が一発があるか。
はむ!の馬券狙いどころ:
3週連続重賞最終戦。当欄では、最初の翔雲賞でうまくいったと思ったが、ヒロインズカップで完全にやられた。そして黒ユリ賞。しかし、明け3歳牝馬で実力伯仲、どこからでも狙える難解なレース。高配当をズパッと当てたい気持ちもあるが、とにかくしっかりつなぎたい。そこで最も安定性の高そうなミソギホマレから狙う。本当はアバシリサクラの方を買いたいが調子が心配。いずれにせよ、少しでも当てて年度末の大一番まで資金を温存したいところ。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 9,8,10→9,8,10,5→9,8,10,5,7 合計27通り 各100円
枠複 8=7 700円 8=8 5=8 各500円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 9 700円
ワイド 7=9,8,10,4 4=9,8,10 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。(コラム欄はお休み中です)
2021年2月9日火曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第31回ヒロインズカップ(2/7)
ばんえい重賞レース回顧
第31回ヒロインズカップ(BG1)-2021年2月7日-10R 200m直 曇 1.9%
1着 (7)フェアリースズ(島津新) 2分12秒7
2着▲(10)アフロディーテ
3着◎(4)ミスタカシマ
単勝 7 670円(3番人気) 馬複 7-10 1,010円 三連単 7-10-4 5,670円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの牝馬重賞の最高峰、第31回ヒロインズカップは、3番人気の7歳馬フェアリースズが障害を2番手から抜け出して優勝。重賞初制覇をBG1のこのレースで達成した。島津新騎手はヒロインズカップ初制覇、今シーズンは絶好調で今期重賞7勝、通算9勝。岩本利春調教師もヒロインズカップは初優勝、重賞勝ちは5年ぶり(2016ナナカマド賞・ゴールデンフウジン)で通算8勝目。
レース振り返り
帯広は前日まで降水はなかったが、当日小雪が降ったりやんだりで馬場水分はやや上がっていた。やや軽めだがそれなりに力のいる馬場状態であった。
レースは、スタートから落ち着いた流れで、追い込み脚質のサクラユウシュンやサンシルクラポピーといったところが出足が良く第1障害まで一歩前に出たが、その他は横一線。第1障害を越えてからは、各馬早めに刻みを入れゆったりした流れに落ち着き、各馬ほとんど離れずに進んだ。1,2障害の中間に向けては、フェアリースズ、アフロディーテ、ミスタカシマが徐々に抜け出し、スタートの良かったサクラユウシュン、サンシルクラポピー、そしてマオノクイーン、イズミクィーンあたりがついて行くが、前の3頭がじわじわと抜け出し、第2障害に向かう。第2障害手前には大外のアフロディーテの方が先に到着し、フェアリースズとミスタカシマとが程なく続いた。ここまで72秒と、ゆったりしているが、重量などを考えればまずまずのペース。あとは続々と各馬が続いた。
障害を一番先に仕掛けたのはアフロディーテ、一歩ずつ踏みしめつつもほぼひと腰で坂の頂上へ、続いてフェアリースズとミスタカシマが挑戦。勢いは付けたがミスタカシマは坂の頂上で脚元がふらつきストップ、一方、フェアリースズはしっかり踏み込んで坂を越え、先に降りたアフロディーテを追う。後の馬は各馬障害で苦戦。崩れる馬も数頭いた。その間にミスタカシマが立て直し、前とは離れた3番手で前を追う。その後ろはマオノクイーンやイズミクィーンがなんとか障害を越えていた。
先頭争いは先を行くアフロディーテにフェアリースズがじわじわ迫り、残り30m手前で並びかけた。そして徐々にフェアリースズの方が前に出て、残り20m付近へ。ここからは両頭ともややスピードが落ち、粘り合いへ。3番手のミスタカシマも追うが10mほどの大差があり、前を目指すよりも後ろから来る馬の方が気になるような状況。先頭はフェアリースズが半馬身~1馬身差を保ったままゴールまで粘り込んで優勝。アフロディーテも懸命に追ったが2着。3着争いは1番人気ミスタカシマが、追ってきたイズミクィーンを押さえて3着、ラストランのイズミクィーンは4着、もう一頭のトップハンデ、シンエイボブは中団から追ったが最後は苦しくなり5着だった。
次走へのメモ
フェアリースズ(1着):力がありながら重賞では結果を出せていなかったが、今回は前半からスムーズに行けて、特に絡んでくる馬もいなかったため、自分のペースに持ちこめたのが大きい。走りや障害は安定しており、力を十分に出した上での快勝であった。今シーズン重賞勝ちを重ねる島津新騎手の勢いもあったようだ。大きな賞金を加算しオープン入り。今後は不明だが、とりあえずチャンピオンカップの出走権を得たので、挑戦するかをにらみつつ、来シーズンのカーネーションカップが狙いか。
アフロディーテ(2着):さすがに連覇はならなかったが、勝ち馬によく食らいついていたし、ライバルのミスタカシマにはしっかり先着したので、この馬としては満足の走りだったのではないか。大外も問題なかったし、やはり先行力、障害力はこの馬の強みでもある。こちらもオープン入りだが、上位馬に胸を借りつつ、次の目標カーネーションカップに照準を合わせる。
ミスタカシマ(3着):流れは悪くなかったが、ややぎこちない動きで、障害で引っかかり、それが最後まで尾を引いた。トップハンデも厳しかったか。このレースの勝ちはまた来年へお預け。実力馬が勝てないのも条件が厳しい。やはりこの馬はじっくり走って後続を突き放すようなレースが得意。来シーズンの古馬重賞あたりが狙いか。
イズミクィーン(4着):このレースがラストランだった。障害が苦手になってしまったことで大成は遅れたが、最後は本来この馬が持つ切れ味と力の片鱗を見せたレース運びであった。もう少し上位に入りたかったところだろうが、仕方ない。精一杯戦った。繁殖牝馬としてその素質を次の世代に受け継いでほしい。
シンエイボブ(5着):やはり800kgは厳しかったか。序盤から動きが重かったし、最後の切れ味も不発だった。思いのほか軽馬場でペースが速くなってしまったのも不利に働いたか。ただ障害はしっかり越えており、展開次第で力を発揮できる場面もあるだろう。
その他では、追加参戦のマオノクイーン(6着)は隣の動きに惑わされず自分の走りに徹していた。障害もしっかり越えていたし、今後の自信につながったのではないか。5歳馬ジェイカトレア(7着)も、この馬本来の走りはできていたようで、将来に向けたいい経験が積めた。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 なし
フェアリースズか。上手く走ったね。もちろん実力は十分ある馬だと思ったけど、展開的にどうかと思い無印にしてしまった。雪が降ったことも、後ろの馬が届かない展開でちょっと予想が狂ったかな。ラストランのイズミクィーンだけでもと思ったがこれも届かず、完全ハズレ。仕方ない。いいレースが見られたのだから良しとしよう。
今回収支 -6,200
(通常分) -4,500 (配当)0 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,700 (配当)0 (投入)1,700
今年度累計 -6,510(2/7・ヒロインズカップ終了時点)
(通常分) +5,220 (配当 98,020 - 投入 92,800)
(単複・ワイド) -11,730 (配当 19,970 - 投入 31,700)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
来週も重賞、2月14日(日)に行われる明け3歳牝馬によるBG2の黒ユリ賞があります。予想は前日までにアップしたいと思っています。
第31回ヒロインズカップ(BG1)-2021年2月7日-10R 200m直 曇 1.9%
1着 (7)フェアリースズ(島津新) 2分12秒7
2着▲(10)アフロディーテ
3着◎(4)ミスタカシマ
単勝 7 670円(3番人気) 馬複 7-10 1,010円 三連単 7-10-4 5,670円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの牝馬重賞の最高峰、第31回ヒロインズカップは、3番人気の7歳馬フェアリースズが障害を2番手から抜け出して優勝。重賞初制覇をBG1のこのレースで達成した。島津新騎手はヒロインズカップ初制覇、今シーズンは絶好調で今期重賞7勝、通算9勝。岩本利春調教師もヒロインズカップは初優勝、重賞勝ちは5年ぶり(2016ナナカマド賞・ゴールデンフウジン)で通算8勝目。
レース振り返り
帯広は前日まで降水はなかったが、当日小雪が降ったりやんだりで馬場水分はやや上がっていた。やや軽めだがそれなりに力のいる馬場状態であった。
レースは、スタートから落ち着いた流れで、追い込み脚質のサクラユウシュンやサンシルクラポピーといったところが出足が良く第1障害まで一歩前に出たが、その他は横一線。第1障害を越えてからは、各馬早めに刻みを入れゆったりした流れに落ち着き、各馬ほとんど離れずに進んだ。1,2障害の中間に向けては、フェアリースズ、アフロディーテ、ミスタカシマが徐々に抜け出し、スタートの良かったサクラユウシュン、サンシルクラポピー、そしてマオノクイーン、イズミクィーンあたりがついて行くが、前の3頭がじわじわと抜け出し、第2障害に向かう。第2障害手前には大外のアフロディーテの方が先に到着し、フェアリースズとミスタカシマとが程なく続いた。ここまで72秒と、ゆったりしているが、重量などを考えればまずまずのペース。あとは続々と各馬が続いた。
障害を一番先に仕掛けたのはアフロディーテ、一歩ずつ踏みしめつつもほぼひと腰で坂の頂上へ、続いてフェアリースズとミスタカシマが挑戦。勢いは付けたがミスタカシマは坂の頂上で脚元がふらつきストップ、一方、フェアリースズはしっかり踏み込んで坂を越え、先に降りたアフロディーテを追う。後の馬は各馬障害で苦戦。崩れる馬も数頭いた。その間にミスタカシマが立て直し、前とは離れた3番手で前を追う。その後ろはマオノクイーンやイズミクィーンがなんとか障害を越えていた。
先頭争いは先を行くアフロディーテにフェアリースズがじわじわ迫り、残り30m手前で並びかけた。そして徐々にフェアリースズの方が前に出て、残り20m付近へ。ここからは両頭ともややスピードが落ち、粘り合いへ。3番手のミスタカシマも追うが10mほどの大差があり、前を目指すよりも後ろから来る馬の方が気になるような状況。先頭はフェアリースズが半馬身~1馬身差を保ったままゴールまで粘り込んで優勝。アフロディーテも懸命に追ったが2着。3着争いは1番人気ミスタカシマが、追ってきたイズミクィーンを押さえて3着、ラストランのイズミクィーンは4着、もう一頭のトップハンデ、シンエイボブは中団から追ったが最後は苦しくなり5着だった。
次走へのメモ
フェアリースズ(1着):力がありながら重賞では結果を出せていなかったが、今回は前半からスムーズに行けて、特に絡んでくる馬もいなかったため、自分のペースに持ちこめたのが大きい。走りや障害は安定しており、力を十分に出した上での快勝であった。今シーズン重賞勝ちを重ねる島津新騎手の勢いもあったようだ。大きな賞金を加算しオープン入り。今後は不明だが、とりあえずチャンピオンカップの出走権を得たので、挑戦するかをにらみつつ、来シーズンのカーネーションカップが狙いか。
アフロディーテ(2着):さすがに連覇はならなかったが、勝ち馬によく食らいついていたし、ライバルのミスタカシマにはしっかり先着したので、この馬としては満足の走りだったのではないか。大外も問題なかったし、やはり先行力、障害力はこの馬の強みでもある。こちらもオープン入りだが、上位馬に胸を借りつつ、次の目標カーネーションカップに照準を合わせる。
ミスタカシマ(3着):流れは悪くなかったが、ややぎこちない動きで、障害で引っかかり、それが最後まで尾を引いた。トップハンデも厳しかったか。このレースの勝ちはまた来年へお預け。実力馬が勝てないのも条件が厳しい。やはりこの馬はじっくり走って後続を突き放すようなレースが得意。来シーズンの古馬重賞あたりが狙いか。
イズミクィーン(4着):このレースがラストランだった。障害が苦手になってしまったことで大成は遅れたが、最後は本来この馬が持つ切れ味と力の片鱗を見せたレース運びであった。もう少し上位に入りたかったところだろうが、仕方ない。精一杯戦った。繁殖牝馬としてその素質を次の世代に受け継いでほしい。
シンエイボブ(5着):やはり800kgは厳しかったか。序盤から動きが重かったし、最後の切れ味も不発だった。思いのほか軽馬場でペースが速くなってしまったのも不利に働いたか。ただ障害はしっかり越えており、展開次第で力を発揮できる場面もあるだろう。
その他では、追加参戦のマオノクイーン(6着)は隣の動きに惑わされず自分の走りに徹していた。障害もしっかり越えていたし、今後の自信につながったのではないか。5歳馬ジェイカトレア(7着)も、この馬本来の走りはできていたようで、将来に向けたいい経験が積めた。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 なし
フェアリースズか。上手く走ったね。もちろん実力は十分ある馬だと思ったけど、展開的にどうかと思い無印にしてしまった。雪が降ったことも、後ろの馬が届かない展開でちょっと予想が狂ったかな。ラストランのイズミクィーンだけでもと思ったがこれも届かず、完全ハズレ。仕方ない。いいレースが見られたのだから良しとしよう。
今回収支 -6,200
(通常分) -4,500 (配当)0 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,700 (配当)0 (投入)1,700
今年度累計 -6,510(2/7・ヒロインズカップ終了時点)
(通常分) +5,220 (配当 98,020 - 投入 92,800)
(単複・ワイド) -11,730 (配当 19,970 - 投入 31,700)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
来週も重賞、2月14日(日)に行われる明け3歳牝馬によるBG2の黒ユリ賞があります。予想は前日までにアップしたいと思っています。
2021年2月7日日曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第31回ヒロインズカップ(2/7)
今週の重賞は、古馬牝馬の女王決定戦でBG1のヒロインズカップです。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
「ヒロインズカップ」の概要と傾向
ばんえいの古馬を含む牝馬の賞金上位馬による重賞。JRAでいえばエリザベス女王杯にあたるレースで。2019年からBG1に昇格しており、正にばんえいの女王決定戦となっている。
レース傾向だが、過去10年で1番人気は(3,2,1,4)とやや微妙。BG1になっても別定重量が設定されていることもあり、最強馬といわれる馬がハンデに泣くことも多く、古くはサダエリコ、アンローズなど名牝と言われる馬が勝てていない。昨年もミスタカシマがトップハンデで1番人気の7着に敗れている。かと言って、人気下位の馬が勝てている訳ではなく、2、3番人気あたりの馬が好成績を挙げていることから、実力上位の馬か一昨年のタイキンのように好調でここに臨んでくる馬あたりが狙い目か。年齢ではかつては高齢馬が勝っていたこともあるが、最近8年はいずれも5歳~7歳で勝っており、5歳馬3勝、6歳馬3勝、7歳馬2勝となっている。また、オークス、クインカップなどに出走している馬が上位に入っており、実績も重視、今年度から春に同様のメンバーでカーネーションカップという重賞が創設されており、このあたりがどのような傾向を見せるか。騎手では藤本匠騎手が4勝と現役ではトップ。藤野騎手がこのレースに勝っておらず、鈴木騎手も9年前に1勝したのみ。
今回のみどころ
今年の女王はどの馬か。牝馬としては過酷な重量への対応もポイント。実績面ではミスタカシマが格段上位。昨年は惜しくも優勝を逃しここは再チャレンジ。一方、昨年のこのレースに勝ったアフロディーテはミスタカシマと同じ6歳のライバル。常に陰に隠れていたが、重賞連覇で改めて存在感を示すか。1つ年上の7歳馬勢も負けられない。シンエイボブらは、重賞出走は常連だがタイトルには手が届いておらずここは悲願達成なるか。ランク下位の馬たちもそれぞれ必死に戦ってきており、それぞれが花を咲かせる時。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 シンエイボブ:7歳馬。重賞は世代戦を中心に活躍、ばんえいオークス2着、柏林賞3着などの実績がある。ヒロインズカップは2回目の出走、前回は6着。最近では今回と同様のメンバーの準重賞レディースカップで、好位から抜け出し優勝している。脚質は差しから追い込みに近いタイプで、障害を越えれば直線で切れ味と粘りを発揮する。障害自体は苦手な方だったが、最近は対応できている。重量や端枠が微妙。
2 サクラユウシュン:5歳馬。重賞は世代の牝馬戦には一通り出ているが、黒ユリ賞の4着が最高、この時も1番人気に推されながら障害で失敗し、最後追い込んだものの遅れは取り戻せなかった。この馬も障害が苦手でこれがポイントとなっている。一方では軽量戦の疾風賞でトップクラス相手に0分50秒で駆け抜け2着に食い込むスピードを見せている。また、激しく追うとゴール前で詰まることも。流れをつかみたい。
3 ジェイカトレア:5歳馬。黒ユリ賞、オークス、クインカップと同世代の牝馬重賞はすべて優勝したが、牡馬勢も含めると善戦どまりとなっている。古馬相手では春先に行われたカーネーションカップに出走、積極的に先行グループに取り付いたが、ついて行くのがやっとであった。現在はさらに馬格も大きくなり、力も付けてきている。どこからでもレースはできるが、なるべく前につけて直線で抜け出すレースがしたい。
4 ミスタカシマ:6歳馬。重賞6勝はメンバー中でも飛び抜けた実績。今シーズンは古馬重賞にも挑戦し、岩見沢記念では2着に食い込んでいる。しかし全体としては相手強化とハンデ差に苦しみ、ここに来て体調も崩して馬体重を大きく減らしていた。オーブン特別を叩いて、どこまで調子を取り戻せているか。しかし本来の力はやはり上位。重量経験も積んでおり、障害力も抜群。好位置でスムーズに進められれば。
5 サンシルクラポピー:6歳馬。重賞は世代の牝馬戦を中心に出ているが、黒ユリ賞とクインカップの3着が最高成績である。とにかくスピードが自慢の馬で、軽量戦ではトップクラスの走り、0分50秒台でコースを駆け抜けた。これが重量レースでも直線の抜群の切れ味に生きている。但し、障害は大の苦手で一旦立ち止まると2の脚が出ない。立派な馬格を誇る馬だが、自分の体重が障害の足かせになることも。
6 イズミクィーン:7歳馬。重賞はこれまで3戦に出場しているが、いずれも7~8着と目立った成績は上がっていない。父カネサブラック、母フクイズミと名馬を両親に持ち素質は十分だが、障害が特段苦手で、気まぐれな面もあって、親に並ぶような成績は上げられていない。今シーズンで引退、繁殖上がりの予定であるが、ここあたりで今後の実績に花を添えたい。障害を越えてくれば直線の切れ味は抜群。
7 フェアリースズ:7歳馬。ヒロインズカップは3度目の出走。昨年のこのレースでは中団から直線で伸びて3着に入っている。他の重賞は出走はしているが、成績は上がっていない。前哨戦の準重賞レディースカップでも終始後方からの競馬で伸びなかった。走りは安定しており、障害も得意でミスはほとんどないが、決め手に欠けるので、目立たないままジリジリと後方で終わることもある。流れについて行きたい。
8 ジャスミンガール:6歳馬。回避馬や失格馬が出たことにより出走権が回ってきた。重賞は4歳時のクインカップにのみ出走、この時は先頭集団から障害をしっかり越え、強豪が並ぶ中4着に粘った。先行力と障害力には定評があるが、切れ味はあまりないので追い比べになると見劣りする。ただ安定性があり、近走は馬体重も増加しさらに力をつけてきるイメージ、じっくり攻めて流れに乗れれば粘り込みも。
9 マオノクイーン:5歳馬。牝馬賞金ランキングでは19番目の馬だが、出走枠に空きが出たため手を挙げてきた。重賞は今年度のクインカップに出走。第2障害を先頭集団で越え、最後は切れ味のある馬たちに差されたものの5着に粘っている。その前の特別戦紅バラ賞では人気薄ながら逃げ切って勝利している。先行できる力があり障害もしっかり越える。重量は未知数だがハンデ差のアドバンテージは生かせそう。
10 アフロディーテ:昨年に続き連覇を狙う。それまでは同世代にミスタカシマがいるため、常に同馬の影に隠れていたが、昨年勝利したときは、積極的に前半から押して障害も軽く越えて逃げ切っている。先行力を活かした走りで障害も上手。あとは直線でどこまで粘れるか。スピードでグイグイ押すタイプではなく、じっくり構えてじわじわ伸びていく。軽馬場などで前半が速くなりすぎると取り残されることも。
展開予想
寒さの最中のこの時期なので馬場自体は水分を含んでいるが、最近はロードヒーティングやロータリーハローがけなど整備が行き届いていることもあり、レース中に雪でも降らない限り完全な軽馬場にはなりにくい。今回は牝馬にとってはかなりの高重量戦。逃げたい馬も少なく、展開はかなり落ち着きそう。
先行するのは連覇を狙うアフロディーテだろう。追加参戦してきたマオノクイーンも軽ハンデを生かして前に行くか。ミスタカシマも調子さえ戻っていれば勝ちを意識して前に行くだろう。シンエイボブも早めに付けるか。その他フェアリースズ、ジェイカトレアにジャスミンガールあたりも上位狙いなら前の方にはついておきたい。イズミクィーン、サンシルクラポピー、サクラユウシュンといったところは後方から行きそうだが、こちらも自慢の末脚を生かすためには第2障害まで無理なく付けられているかがカギ。障害はどの馬もひと腰では難しそうなので、二の腰が使える馬が抜け出しそう。すんなり行けば先行馬勢が有利か。
【はむ!の見解まとめ】
牝馬はどうしても好不調の波が大きいこともあり、実力どおり決まらないこともしばしば。そのあたりが予想を難しくしている。実績では飛び抜けているミスタカシマだが調子の方はどうなのか。そこがポイントとなってくる。
当欄では悩みに悩んだあげく◎(4)ミスタカシマを本命にした。不安要素は多々あるが、やはり810kgの荷物で2着に入った岩見沢記念などトップクラスのレースを経験しているのは大きい。今回は慌てずに行けそうで、そうなればやはり力は数段上か。このメンバーなら軸に信頼。
相手には経験豊富な○(1)シンエイボブを持ってきた。年を重ねるごとに安定感が増している。先行して障害もしっかり対応できており、悲願の重賞初制覇も見えてきている。高重量、端枠は歓迎ではないが力でねじ伏せるか。連覇を狙う▲(10)アフロディーテも強い。こちらも先行力があり、さらに力をつけている。ただ昨年より荷物が重く、他馬に絡まれると切れ味の差で遅れることも考えられるが、崩れることは少なそう。
さらには、追い込み脚質の馬たちも魅力があるが、障害次第なところもあり狙いづらい。その中で△(6)イズミクィーンは年齢を重ねて踏み込みがしっかりしてきた。期待された素質馬、最後にひと花咲かせたい。あとは、追加参戦してきた注(9)マオノクイーンは先行力があり軽ハンデを生かした逃げ粘りも。切れ味トップクラスの(5)サンシルクラポピーも気にはなる。重量がポイントだが勢いで食い込みも。(2)サクラユウシュンも切れ味期待だが、未経験の荷物を運びきれるか。前に行きそうな(7)フェアリースズらはやや決め手に欠けるイメージだが展開次第で一変も。
はむ!の馬券狙いどころ:
先週は予想は外れたが枠複が引っかかって、ちょいプラスといういつもと違うパターン。ここはしっかりつないで、終盤でプラスに持って行けるよう頑張りたい。
牝馬戦はどの馬も良くて目移りするところだが、ここは女王ミスタカシマを信頼。そして相手も実績馬勢から狙いたい。個人的にはイズミクィーンに花道を飾りたいところ。久々の応援馬券で。ワイドは追加参戦のマオノクイーンと一発のサンシルクから。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 4,1,10=4,1,10→4,1,10,6,9,5 合計24通り 各100円
4,1,10 BOX 合計6通り 各100円
枠複 4=1,8 1=8 合計3通り 各500円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 4 600円
応援馬券(単+複)6 各200円
ワイド 9=4,1,10,5 5=4,1,10 合計7点 各100円
合計 1,700円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第31回ヒロインズカップ(BG1) (2021年2月7日(日)18:25発走 帯広10R ダ200m 4歳以上牝馬オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
○ | 1 | シンエイボブ | 牝7 | 800 | 藤本匠 | 久田守 | 鹿毛 差 |
2 | サクラユウシュン | 牝5 | 760 | 西将太 | 金山明 | 栗毛 差 | |
3 | ジェイカトレア | 牝5 | 770 | 菊池一 | 平田義 | 青毛 先 | |
◎ | 4 | ミスタカシマ | 牝6 | 800 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 栗毛 差 |
5 | サンシルクラポピー | 牝6 | 780 | 藤野俊 | 鈴木邦 | 栗毛 追 | |
△ | 6 | イズミクィーン | 牝7 | 780 | 村上章 | 小北栄 | 芦毛 追 |
7 | フェアリースズ | 牝7 | 780 | 島津新 | 岩本利 | 栗毛 先 | |
8 | ジャスミンガール | 牝6 | 760 | 渡来心 | 大友人 | 鹿毛 先 | |
注 | 9 | マオノクイーン | 牝5 | 750 | 阿部武 | 松井浩 | 鹿毛 逃 |
▲ | 10 | アフロディーテ | 牝6 | 790 | 西謙一 | 西弘美 | 栗毛 逃 |
「ヒロインズカップ」の概要と傾向
ばんえいの古馬を含む牝馬の賞金上位馬による重賞。JRAでいえばエリザベス女王杯にあたるレースで。2019年からBG1に昇格しており、正にばんえいの女王決定戦となっている。
レース傾向だが、過去10年で1番人気は(3,2,1,4)とやや微妙。BG1になっても別定重量が設定されていることもあり、最強馬といわれる馬がハンデに泣くことも多く、古くはサダエリコ、アンローズなど名牝と言われる馬が勝てていない。昨年もミスタカシマがトップハンデで1番人気の7着に敗れている。かと言って、人気下位の馬が勝てている訳ではなく、2、3番人気あたりの馬が好成績を挙げていることから、実力上位の馬か一昨年のタイキンのように好調でここに臨んでくる馬あたりが狙い目か。年齢ではかつては高齢馬が勝っていたこともあるが、最近8年はいずれも5歳~7歳で勝っており、5歳馬3勝、6歳馬3勝、7歳馬2勝となっている。また、オークス、クインカップなどに出走している馬が上位に入っており、実績も重視、今年度から春に同様のメンバーでカーネーションカップという重賞が創設されており、このあたりがどのような傾向を見せるか。騎手では藤本匠騎手が4勝と現役ではトップ。藤野騎手がこのレースに勝っておらず、鈴木騎手も9年前に1勝したのみ。
今回のみどころ
今年の女王はどの馬か。牝馬としては過酷な重量への対応もポイント。実績面ではミスタカシマが格段上位。昨年は惜しくも優勝を逃しここは再チャレンジ。一方、昨年のこのレースに勝ったアフロディーテはミスタカシマと同じ6歳のライバル。常に陰に隠れていたが、重賞連覇で改めて存在感を示すか。1つ年上の7歳馬勢も負けられない。シンエイボブらは、重賞出走は常連だがタイトルには手が届いておらずここは悲願達成なるか。ランク下位の馬たちもそれぞれ必死に戦ってきており、それぞれが花を咲かせる時。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 シンエイボブ:7歳馬。重賞は世代戦を中心に活躍、ばんえいオークス2着、柏林賞3着などの実績がある。ヒロインズカップは2回目の出走、前回は6着。最近では今回と同様のメンバーの準重賞レディースカップで、好位から抜け出し優勝している。脚質は差しから追い込みに近いタイプで、障害を越えれば直線で切れ味と粘りを発揮する。障害自体は苦手な方だったが、最近は対応できている。重量や端枠が微妙。
2 サクラユウシュン:5歳馬。重賞は世代の牝馬戦には一通り出ているが、黒ユリ賞の4着が最高、この時も1番人気に推されながら障害で失敗し、最後追い込んだものの遅れは取り戻せなかった。この馬も障害が苦手でこれがポイントとなっている。一方では軽量戦の疾風賞でトップクラス相手に0分50秒で駆け抜け2着に食い込むスピードを見せている。また、激しく追うとゴール前で詰まることも。流れをつかみたい。
3 ジェイカトレア:5歳馬。黒ユリ賞、オークス、クインカップと同世代の牝馬重賞はすべて優勝したが、牡馬勢も含めると善戦どまりとなっている。古馬相手では春先に行われたカーネーションカップに出走、積極的に先行グループに取り付いたが、ついて行くのがやっとであった。現在はさらに馬格も大きくなり、力も付けてきている。どこからでもレースはできるが、なるべく前につけて直線で抜け出すレースがしたい。
4 ミスタカシマ:6歳馬。重賞6勝はメンバー中でも飛び抜けた実績。今シーズンは古馬重賞にも挑戦し、岩見沢記念では2着に食い込んでいる。しかし全体としては相手強化とハンデ差に苦しみ、ここに来て体調も崩して馬体重を大きく減らしていた。オーブン特別を叩いて、どこまで調子を取り戻せているか。しかし本来の力はやはり上位。重量経験も積んでおり、障害力も抜群。好位置でスムーズに進められれば。
5 サンシルクラポピー:6歳馬。重賞は世代の牝馬戦を中心に出ているが、黒ユリ賞とクインカップの3着が最高成績である。とにかくスピードが自慢の馬で、軽量戦ではトップクラスの走り、0分50秒台でコースを駆け抜けた。これが重量レースでも直線の抜群の切れ味に生きている。但し、障害は大の苦手で一旦立ち止まると2の脚が出ない。立派な馬格を誇る馬だが、自分の体重が障害の足かせになることも。
6 イズミクィーン:7歳馬。重賞はこれまで3戦に出場しているが、いずれも7~8着と目立った成績は上がっていない。父カネサブラック、母フクイズミと名馬を両親に持ち素質は十分だが、障害が特段苦手で、気まぐれな面もあって、親に並ぶような成績は上げられていない。今シーズンで引退、繁殖上がりの予定であるが、ここあたりで今後の実績に花を添えたい。障害を越えてくれば直線の切れ味は抜群。
7 フェアリースズ:7歳馬。ヒロインズカップは3度目の出走。昨年のこのレースでは中団から直線で伸びて3着に入っている。他の重賞は出走はしているが、成績は上がっていない。前哨戦の準重賞レディースカップでも終始後方からの競馬で伸びなかった。走りは安定しており、障害も得意でミスはほとんどないが、決め手に欠けるので、目立たないままジリジリと後方で終わることもある。流れについて行きたい。
8 ジャスミンガール:6歳馬。回避馬や失格馬が出たことにより出走権が回ってきた。重賞は4歳時のクインカップにのみ出走、この時は先頭集団から障害をしっかり越え、強豪が並ぶ中4着に粘った。先行力と障害力には定評があるが、切れ味はあまりないので追い比べになると見劣りする。ただ安定性があり、近走は馬体重も増加しさらに力をつけてきるイメージ、じっくり攻めて流れに乗れれば粘り込みも。
9 マオノクイーン:5歳馬。牝馬賞金ランキングでは19番目の馬だが、出走枠に空きが出たため手を挙げてきた。重賞は今年度のクインカップに出走。第2障害を先頭集団で越え、最後は切れ味のある馬たちに差されたものの5着に粘っている。その前の特別戦紅バラ賞では人気薄ながら逃げ切って勝利している。先行できる力があり障害もしっかり越える。重量は未知数だがハンデ差のアドバンテージは生かせそう。
10 アフロディーテ:昨年に続き連覇を狙う。それまでは同世代にミスタカシマがいるため、常に同馬の影に隠れていたが、昨年勝利したときは、積極的に前半から押して障害も軽く越えて逃げ切っている。先行力を活かした走りで障害も上手。あとは直線でどこまで粘れるか。スピードでグイグイ押すタイプではなく、じっくり構えてじわじわ伸びていく。軽馬場などで前半が速くなりすぎると取り残されることも。
展開予想
寒さの最中のこの時期なので馬場自体は水分を含んでいるが、最近はロードヒーティングやロータリーハローがけなど整備が行き届いていることもあり、レース中に雪でも降らない限り完全な軽馬場にはなりにくい。今回は牝馬にとってはかなりの高重量戦。逃げたい馬も少なく、展開はかなり落ち着きそう。
先行するのは連覇を狙うアフロディーテだろう。追加参戦してきたマオノクイーンも軽ハンデを生かして前に行くか。ミスタカシマも調子さえ戻っていれば勝ちを意識して前に行くだろう。シンエイボブも早めに付けるか。その他フェアリースズ、ジェイカトレアにジャスミンガールあたりも上位狙いなら前の方にはついておきたい。イズミクィーン、サンシルクラポピー、サクラユウシュンといったところは後方から行きそうだが、こちらも自慢の末脚を生かすためには第2障害まで無理なく付けられているかがカギ。障害はどの馬もひと腰では難しそうなので、二の腰が使える馬が抜け出しそう。すんなり行けば先行馬勢が有利か。
【はむ!の見解まとめ】
牝馬はどうしても好不調の波が大きいこともあり、実力どおり決まらないこともしばしば。そのあたりが予想を難しくしている。実績では飛び抜けているミスタカシマだが調子の方はどうなのか。そこがポイントとなってくる。
当欄では悩みに悩んだあげく◎(4)ミスタカシマを本命にした。不安要素は多々あるが、やはり810kgの荷物で2着に入った岩見沢記念などトップクラスのレースを経験しているのは大きい。今回は慌てずに行けそうで、そうなればやはり力は数段上か。このメンバーなら軸に信頼。
相手には経験豊富な○(1)シンエイボブを持ってきた。年を重ねるごとに安定感が増している。先行して障害もしっかり対応できており、悲願の重賞初制覇も見えてきている。高重量、端枠は歓迎ではないが力でねじ伏せるか。連覇を狙う▲(10)アフロディーテも強い。こちらも先行力があり、さらに力をつけている。ただ昨年より荷物が重く、他馬に絡まれると切れ味の差で遅れることも考えられるが、崩れることは少なそう。
さらには、追い込み脚質の馬たちも魅力があるが、障害次第なところもあり狙いづらい。その中で△(6)イズミクィーンは年齢を重ねて踏み込みがしっかりしてきた。期待された素質馬、最後にひと花咲かせたい。あとは、追加参戦してきた注(9)マオノクイーンは先行力があり軽ハンデを生かした逃げ粘りも。切れ味トップクラスの(5)サンシルクラポピーも気にはなる。重量がポイントだが勢いで食い込みも。(2)サクラユウシュンも切れ味期待だが、未経験の荷物を運びきれるか。前に行きそうな(7)フェアリースズらはやや決め手に欠けるイメージだが展開次第で一変も。
はむ!の馬券狙いどころ:
先週は予想は外れたが枠複が引っかかって、ちょいプラスといういつもと違うパターン。ここはしっかりつないで、終盤でプラスに持って行けるよう頑張りたい。
牝馬戦はどの馬も良くて目移りするところだが、ここは女王ミスタカシマを信頼。そして相手も実績馬勢から狙いたい。個人的にはイズミクィーンに花道を飾りたいところ。久々の応援馬券で。ワイドは追加参戦のマオノクイーンと一発のサンシルクから。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 4,1,10=4,1,10→4,1,10,6,9,5 合計24通り 各100円
4,1,10 BOX 合計6通り 各100円
枠複 4=1,8 1=8 合計3通り 各500円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 4 600円
応援馬券(単+複)6 各200円
ワイド 9=4,1,10,5 5=4,1,10 合計7点 各100円
合計 1,700円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
2021年2月3日水曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第1回翔雲賞(1/31)
ばんえい重賞レース回顧
第1回翔雲賞(BG2)-2021年1月31日-10R 200m直 曇 2.5%
1着▲(1)タカナミ(船山蔵) 1分40秒6
2着 (7)マサタカラ
3着注(3)カイセキングオー
単勝 1 770円(4番人気) 馬複 1-7 4,720円 三連単 1-7-3 62,840円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
今年から新設されたばんえい明け3歳牡馬の重賞、第1回天馬賞は、4番人気のタカナミが障害3~4番手から切れ味を見せて先頭に立ち、ゴール線上で止まったがかろうじてゴール板を通過し、このレースの初代優勝馬となった。船山蔵人騎手は2012年ヒロインズカップをエンジュオウカンで優勝して以来、9年ぶりの重賞制覇で通算2度目。金山明彦調教師は2017年チャンピオンカップのフジダイビクトリー以来久々の重賞制覇となった。
レース振り返り
帯広は前々日にかなりの降雪があって水分はかなり含んでいるものの、当日は晴れ。直前に小雪が降ったが、馬場の表面は乾燥、それなりに時計のかかる状態であった。
レースは、スタート直後からほぼ横一線の展開。第1障害も各馬ほとんど並んだ状態で越えた。障害を越えたあたりから最内のタカナミ、ネオキングダムが勢いをつけて心持ち前を進む。これにイワキダイヤ、カイセキングオーがついていく展開。1,2障害中間まで各馬軽く刻みを入れつつも、スムーズに進み、やや様子を見ていた外枠の馬たちも追いついて、10頭がほとんど並んだ状態で第2障害に向かう。この中ではネオキングダムがややリードをつけて第2障害手前に到着。後続も続々と追いついた。ここまで53秒とこの世代のレースとしてはまずまずのペース。
第2障害を先に仕掛けたのはネオキングダム。勢いをつけて坂を登りスムーズに障害を越えた。あとは、ジェイスター、カイセキングオー、ホクセイジョーカーそしてアルジャンノオーあたりが一斉に障害にチャレンジ。この中ではジェイスターが一旦膝を折った。その他の馬は一歩ずつ踏みしめながら坂を上がり、アルジャンノオーとカイセキングオーがほぼ同時に障害を越える。そして程なく、やや溜めていたタカナミと大外のシュトラールが障害を降りた。
直線ではネオキングダムが先頭で抜け出そうとするところ、3,4番手で障害を降りてきたタカナミが、キャンターで駆けて、カイセキングオーやアルジャンノオーを軽くかわしたあと、ネオキングダムをもかわして一気に先頭に出た。タカナミはそのままさらに勢いをつけ、後続を3馬身、4馬身と離して行く。2番手争いはネオキングダムにカイセキングオー、アルジャンノオーがついていくところ、後方の障害6番手あたりから、鋭い切れ味で追ってきたマサタカラが一気に並びかけ、残り20m付近で前に出て単独2番手へ。一方、先頭を行くタカナミは残り10m近くにさしかかってもセーフティリードを保ちゴールへ向かい、そしてゴール線まで達するが、ゴール線上微妙なところでストップ。その間に2,3馬身差まで詰めていたマサタカラがそのままゴールを駆け抜けた。しかしタカナミがわずかにゴール線を越えており、優勝。マサタカラは惜しくも2着だった。その後、3番手を進んでいたネオキングダムがゴール線上でストップし、その間にカイセキングオーが抜けて3着、アルジャンノオーの方は直線で緩んで大外からきたシュトラールにかわされ、シュトラールが4着、ヤングチャンピオンシップの勝ち馬アルジャンノオーは5着、1番人気となっていたネオキングダムは立て直したが6着に終わった。
次走へのメモ
タカナミ(1着):昇り調子の勢いそのままに重賞タイトルをゲット。終わってみれば体重が大きい馬が上位、荷物が重くなってさらに力を発揮したイメージだ。最後はゴール線上でヒヤリとしたがレースでは十分勝っていた。しかし、障害を降りてからこれほど鋭い切れ味を持っているとは新たな発見。今後さらに走りが安定してくればかなりの力を見せそう。次の狙いは当然年度末のイレネー記念。今回同様に自分の走りができれば最有力であることは間違いのないところだろう。
マサタカラ(2着):人気薄であったが、あわやゴール逆転のところまで迫り、パフォーマンスは十分見せた。障害を降りてからの切れ味は、勝ったタカナミをも上回る勢い。鈴木騎手の攻め方も絶妙であった。重賞どころか特別戦も出ていなかったが、ここで素質開花したイメージ。じっくり晩成型の父インフィニティーの性質も受け継いでいるか。障害も良く、今後も侮れない。
カイセキングオー(3着):無理なく先頭グループにつけ、障害もこなし、前回失速した直線も最後まで粘るというこの馬としてはほぼ完璧なレース運び。今回は勝ち馬らの決め手にやられたというところ。しかし有力勢には先着しており、今後さらに走りが安定してくれば優勝も狙えるだろう。
シュトラール(4着):動き自体は悪くなかったが、序盤から流れに乗れなかったイメージ。障害はしっかり越えたものの、直線での伸びも欠いた。大外枠が影響したか。それでも差のないところまでは詰めてきており、力はあるので、今後展開次第では逆転も可能。
アルジャンノオー(5着):この馬も序盤から流れに乗れていなかった印象。前に行けず、やはりもう少しペースが落ち着いて欲しかったところ。負担重量加増も5kgとはいえ動きに影響したか。定量戦のイレネー記念では一変も。
その他では、1番人気ネオキングダム(6着)、逃げ作戦に出たことは悪くなく、動きも良かったが最後お釣りがなくなった。展開のアヤがあり力負けではないが、勝ち星がほしい。ホクセイジョーカー(7着)も直線勝負に賭けようとしたが、序盤から遅れをとってしまった。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 枠複 1-7 5枚
大混戦模様だった翔雲賞だったけど、タカナミは勢いがあったね。馬格もあるし今後怖い存在になりそう。それ以上に船山騎手の久々の重賞勝ちが嬉しいね。フクイズミとの女王対決に勝ったエンジュオウカンで初優勝して以来もう9年たつのか。早いものだ。当欄でも気になっていて単穴まで推したけどもう一押しが足りなかった。マサタカラはノーマークだったけど後から思えば、障害上手で鈴木騎手なら押さえで一考できたよな。でもアルジャンノオーと同枠だったので、枠複で恩恵を受けた。なんかずるいけど、これまで逆パターン(予想で当たっても馬券はハズレ)でことごとくやられてるからたまにはこういうことがあってもいいね。なんとか食いつなげた。
今回収支 +1,500
(通常分) +2,900 (配当)7,400 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,400 (配当)0 (投入)1,400
今年度累計 -310(1/31・翔雲賞終了時点)
(通常分) +9,720 (配当 98,020 - 投入 88,300)
(単複・ワイド) -10,030 (配当 19,970 - 投入 30,000)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
重賞は3週連続、次は2月7日(日)。牝馬のチャンピオン決定戦、BG1のヒロインズカップです。予想は前日までにアップしたいと思っています。
第1回翔雲賞(BG2)-2021年1月31日-10R 200m直 曇 2.5%
1着▲(1)タカナミ(船山蔵) 1分40秒6
2着 (7)マサタカラ
3着注(3)カイセキングオー
単勝 1 770円(4番人気) 馬複 1-7 4,720円 三連単 1-7-3 62,840円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
今年から新設されたばんえい明け3歳牡馬の重賞、第1回天馬賞は、4番人気のタカナミが障害3~4番手から切れ味を見せて先頭に立ち、ゴール線上で止まったがかろうじてゴール板を通過し、このレースの初代優勝馬となった。船山蔵人騎手は2012年ヒロインズカップをエンジュオウカンで優勝して以来、9年ぶりの重賞制覇で通算2度目。金山明彦調教師は2017年チャンピオンカップのフジダイビクトリー以来久々の重賞制覇となった。
レース振り返り
帯広は前々日にかなりの降雪があって水分はかなり含んでいるものの、当日は晴れ。直前に小雪が降ったが、馬場の表面は乾燥、それなりに時計のかかる状態であった。
レースは、スタート直後からほぼ横一線の展開。第1障害も各馬ほとんど並んだ状態で越えた。障害を越えたあたりから最内のタカナミ、ネオキングダムが勢いをつけて心持ち前を進む。これにイワキダイヤ、カイセキングオーがついていく展開。1,2障害中間まで各馬軽く刻みを入れつつも、スムーズに進み、やや様子を見ていた外枠の馬たちも追いついて、10頭がほとんど並んだ状態で第2障害に向かう。この中ではネオキングダムがややリードをつけて第2障害手前に到着。後続も続々と追いついた。ここまで53秒とこの世代のレースとしてはまずまずのペース。
第2障害を先に仕掛けたのはネオキングダム。勢いをつけて坂を登りスムーズに障害を越えた。あとは、ジェイスター、カイセキングオー、ホクセイジョーカーそしてアルジャンノオーあたりが一斉に障害にチャレンジ。この中ではジェイスターが一旦膝を折った。その他の馬は一歩ずつ踏みしめながら坂を上がり、アルジャンノオーとカイセキングオーがほぼ同時に障害を越える。そして程なく、やや溜めていたタカナミと大外のシュトラールが障害を降りた。
直線ではネオキングダムが先頭で抜け出そうとするところ、3,4番手で障害を降りてきたタカナミが、キャンターで駆けて、カイセキングオーやアルジャンノオーを軽くかわしたあと、ネオキングダムをもかわして一気に先頭に出た。タカナミはそのままさらに勢いをつけ、後続を3馬身、4馬身と離して行く。2番手争いはネオキングダムにカイセキングオー、アルジャンノオーがついていくところ、後方の障害6番手あたりから、鋭い切れ味で追ってきたマサタカラが一気に並びかけ、残り20m付近で前に出て単独2番手へ。一方、先頭を行くタカナミは残り10m近くにさしかかってもセーフティリードを保ちゴールへ向かい、そしてゴール線まで達するが、ゴール線上微妙なところでストップ。その間に2,3馬身差まで詰めていたマサタカラがそのままゴールを駆け抜けた。しかしタカナミがわずかにゴール線を越えており、優勝。マサタカラは惜しくも2着だった。その後、3番手を進んでいたネオキングダムがゴール線上でストップし、その間にカイセキングオーが抜けて3着、アルジャンノオーの方は直線で緩んで大外からきたシュトラールにかわされ、シュトラールが4着、ヤングチャンピオンシップの勝ち馬アルジャンノオーは5着、1番人気となっていたネオキングダムは立て直したが6着に終わった。
次走へのメモ
タカナミ(1着):昇り調子の勢いそのままに重賞タイトルをゲット。終わってみれば体重が大きい馬が上位、荷物が重くなってさらに力を発揮したイメージだ。最後はゴール線上でヒヤリとしたがレースでは十分勝っていた。しかし、障害を降りてからこれほど鋭い切れ味を持っているとは新たな発見。今後さらに走りが安定してくればかなりの力を見せそう。次の狙いは当然年度末のイレネー記念。今回同様に自分の走りができれば最有力であることは間違いのないところだろう。
マサタカラ(2着):人気薄であったが、あわやゴール逆転のところまで迫り、パフォーマンスは十分見せた。障害を降りてからの切れ味は、勝ったタカナミをも上回る勢い。鈴木騎手の攻め方も絶妙であった。重賞どころか特別戦も出ていなかったが、ここで素質開花したイメージ。じっくり晩成型の父インフィニティーの性質も受け継いでいるか。障害も良く、今後も侮れない。
カイセキングオー(3着):無理なく先頭グループにつけ、障害もこなし、前回失速した直線も最後まで粘るというこの馬としてはほぼ完璧なレース運び。今回は勝ち馬らの決め手にやられたというところ。しかし有力勢には先着しており、今後さらに走りが安定してくれば優勝も狙えるだろう。
シュトラール(4着):動き自体は悪くなかったが、序盤から流れに乗れなかったイメージ。障害はしっかり越えたものの、直線での伸びも欠いた。大外枠が影響したか。それでも差のないところまでは詰めてきており、力はあるので、今後展開次第では逆転も可能。
アルジャンノオー(5着):この馬も序盤から流れに乗れていなかった印象。前に行けず、やはりもう少しペースが落ち着いて欲しかったところ。負担重量加増も5kgとはいえ動きに影響したか。定量戦のイレネー記念では一変も。
その他では、1番人気ネオキングダム(6着)、逃げ作戦に出たことは悪くなく、動きも良かったが最後お釣りがなくなった。展開のアヤがあり力負けではないが、勝ち星がほしい。ホクセイジョーカー(7着)も直線勝負に賭けようとしたが、序盤から遅れをとってしまった。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 枠複 1-7 5枚
大混戦模様だった翔雲賞だったけど、タカナミは勢いがあったね。馬格もあるし今後怖い存在になりそう。それ以上に船山騎手の久々の重賞勝ちが嬉しいね。フクイズミとの女王対決に勝ったエンジュオウカンで初優勝して以来もう9年たつのか。早いものだ。当欄でも気になっていて単穴まで推したけどもう一押しが足りなかった。マサタカラはノーマークだったけど後から思えば、障害上手で鈴木騎手なら押さえで一考できたよな。でもアルジャンノオーと同枠だったので、枠複で恩恵を受けた。なんかずるいけど、これまで逆パターン(予想で当たっても馬券はハズレ)でことごとくやられてるからたまにはこういうことがあってもいいね。なんとか食いつなげた。
今回収支 +1,500
(通常分) +2,900 (配当)7,400 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,400 (配当)0 (投入)1,400
今年度累計 -310(1/31・翔雲賞終了時点)
(通常分) +9,720 (配当 98,020 - 投入 88,300)
(単複・ワイド) -10,030 (配当 19,970 - 投入 30,000)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
重賞は3週連続、次は2月7日(日)。牝馬のチャンピオン決定戦、BG1のヒロインズカップです。予想は前日までにアップしたいと思っています。
2021年1月30日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第1回翔雲賞(1/31)
今週の重賞は今年新設された重賞、明け3歳牡馬による重賞・翔雲賞です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
「翔雲賞」の概要と傾向
今シーズン新設された重賞。これまで2歳(明け3歳)の重賞戦線は、ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップ(以下当欄では「ヤングCS」または「YCS」と略します。)、そして3月のイレネー記念の3冠のほか、牝馬限定の黒ユリ賞があったが、牡馬の重賞(いわゆるJRAでいうところのフューチュリティステークス)は設定されていなかった。このたび2歳戦線の充実のため新たに牡馬限定の翔雲賞を創設、そして3月の上旬に行われていたイレネー記念をばんえい記念の前日に移行し、年度末に向けたレースの盛り上げが図られた。翔ぶ雲のごとくはばたく若馬のレースを期待したい。
新設重賞でこれまでもこれに当たるレースがなかったため、データがなく傾向を測るのは難しい。これまでの重賞ナナカマド賞やヤングCSの成績、平場戦の最上位Aクラスのレースの状況、それから牡馬同士の対戦としては8月に青雲賞という特別戦が行われているが、このあたりが参考になるか。
今回のみどころ
第1回、しかも牡馬限定ということで、どういったレースが展開されるか、全くの未知数。力も拮抗しており接戦が予想される。一応実績ではヤングCS勝ちのアルジャンノオーが頭一つ出ているが、これに対し、ナナカマド賞、ヤングCSでいずれも2着に食い込んでいるネオキングダム、ヤングCSでゴール前まで接戦に持ち込んだカイセキングオー、重賞初出走ながら勢いで上がってきたタカナミらが注目されるところだろう。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 タカナミ:3回目の能検で合格、デビュー後も順調ではなかったが、元々馬格があり素質の片鱗は見せていた。唯一特別戦の十勝産駒特別では速いペースについていったが直線で伸びを欠いた。しかしその後連勝で一気に上がってきた。やはり時計のかかる力勝負の方がよさそう。脚質的には先行タイプだがハナにはこだわらず好位から伸びる。
2 イワキダイヤ:重賞は初出走。能検は3回目での合格、デビュー後は障害も上がれず力不足は顕著だったが、秋頃から馬体が急成長し、力をつけてきた。釧路産駒特別では荷物の加増もあってか6着に終わったが、前走、事実上の出走権争いのA-3クラスで軽馬場を生かして接戦勝ち。基本は先行、好位付けで障害もまずまず。軽馬場なら。
3 カイセキングオー:重賞はヤングCSに出走、この時は、ゴール直前で一旦先頭に立つ場面もあったが、ゴール線上で詰まって惜しくも3着となっている。当初は走りが安定していなかったが、近走は終始しっかり走れており、上位に入っている。中団に位置取り直線で伸びていくタイプ。あまり速いペースだとついていけないことも。
4 ネオキングダム:重賞はナナカマド賞、ヤングCSともに2着。いずれもわずかの差で涙をのんでいる。トータルでは既に6勝しており、力強く安定した走りで常に上位に入っている。先行力と障害力もあるが、切れ味のある馬にやられることもある。父シベチャタイガーで重量が増えて落ち着いた流れになればさらに力が出せそう。
5 ジェイスター:重賞はヤングCS4着の実績、その前の十勝産駒特別で強豪相手に接戦で勝利している。そのことからヤングCSでは2番人気になっていた。デビュー時はまだ体ができておらず非力感があったが、徐々に体も大きくなり力をつけてきた。走りのセンスは良く、自在に構えて、障害力と素軽さで上位に食い込んでくる。
6 ホクセイジョーカー:能検3番時計で、デビュー後も新馬戦から連勝とかなり期待されたが、その後障害に苦手意識を持ったか大敗が続いた。北央産駒特別では見事な差し切りを見せ、ヤングCSに臨んだがまたも障害で立ち止まり8着に終わった。とにかくこの馬は障害の出来いかん。坂を越えさえすれば鋭い切れ味とスピードで一気に来る。
7 マサタカラ:重賞どころか特別戦にも出ておらず、いきなりの大舞台。能検も1回目で合格したものの平凡なタイム、デビュー後も6戦目で初勝利するなどスロースターター。しかし徐々に力を付けてここに駒を進めてきた。接戦で前に出て粘り込む父インフィニティーと同じようなレース運びを見せる。障害は十分対応できる。じっくり攻めたい。
8 アルジャンノオー:ヤングCS勝ち馬。能検1番時計でデビュー直後は勢いがあったが、ナナカマド賞で失速してから、自信を失ったのか走れくなった時期があった。その後徐々に立て直し、ヤングCSではトップ抜けから最後の接戦を制して優勝。本来の走りを取り戻した。基本は先行して逃げ込むタイプ。障害は問題なくこなす。
9 ショウリノホシ:直前A-2クラスのレースで逃げ粘り最後の出走権を確保してここに進んできた。重賞はヤングCSに出走し6着となっている。父インフィニティーの性質を受け継いでいるか、基本は先行力と障害力で勝負するタイプ。降りてからの切れ味と粘りもある。ただ前半で流れに乗れないと追走一杯で終わることもある。軽馬場なら。
10 シュトラール:重賞はナナカマド賞4着。この時は好位から先頭争いに加わっていたが最後やや失速した。デビュー後3連勝など勢いがある時期と、障害で立ち止まるなど走れない時期が交互に現れる。上手く流れれば人気薄でも突っ込んでいくこともある。今年ブレイクしたレットダイヤ産駒、持ち前のでスピードで押して粘り込みたい。
展開予想
天気によって展開は大きく左右されそう。金曜日にかなりの降雪があり、軽馬場は必至か。逃げたいタイプの馬は見当たらないが、出足の良さそうなのはタカナミで、これが前に行きそう、これにアルジャンノオー、シュトラールといったところがついて行くか、マサタカラ、ショウリノホシといったところも先行したい馬だが、力的にあまり無理しないか。先行馬勢は障害も苦労せずに行きそうで、後半にかけるネオキングダム、カイセキングオーあたりも早めにはついておきたい。ジェイスターは控えても良いが障害がカギ。
【はむ!の見解まとめ】
この世代は、まだ飛び抜けた存在はなく、また有力馬とされる馬も凡走する場面も多い。大混戦模様で、、一発の馬にも魅力はあるがリスクは大きい、こういう時はやはり安定度の高い方を取りたい。
そういう意味でここでは◎(4)ネオキングダムを取りたい。障害力、走りの安定感はやはりこの馬、各馬が直線で詰まるような展開になれば、最後までしっかり走り切れそうなこの馬に強みがある。荷物も重い方がじっくり攻められそう。馬場が軽くなりすぎると心配だが、軸には信頼できる。
ヤングCSの勝ち馬○(8)アルジャンノオーも大一番には強い。前走は着順こそ最下位であったが、雪の超軽馬場でハンデもある中、差は10秒程度に収まっており度外視してよさそう。あとは荷物への対応か。単穴には上がり馬▲(1)タカナミに注目した。出足が良く、持ち前の先行力で押していければ、後続を封じ込めて逃げ切ることも可能。馬格があり他馬にも見劣りがしない。荷物が重くなるのは歓迎。ゴール線上で勝利を逃した前走のリベンジを果たしたい。
接戦になれば△(10)シュトラールも強い。自在の脚で動きが軽く、障害も最近はあまり不安はない。好位置で障害を降りられればゴール前での接戦に加われそう。但し外枠は割引か。さらに、ヤングCSでゴール直前まで先頭に立っていた注(3)カイセキングオーもリベンジを図る。レースセンスは良いが、この馬も位置取りと最後どこまで粘れるかが課題。
あとは、障害を上がってきた時の(6)ホクセイジョーカーの鋭い追い込みにも警戒はしておく必要があるだろう。(5)ジェイスターも力はつけてきているが、スピードに乗れないと上位馬に取り残される心配もあり、押さえまでか。
はむ!の馬券狙いどころ:
年末年始は、暮れに盛り返したものの、年初で連敗し元の鞘に。それ以来約1か月ぶりの重賞。これから3週間連続の重賞が今年度の成否を占う。新設重賞なので新しい気分で臨み、得意レースにしたいところ。
しかし難しい明け3歳戦。気持ち的には実績のあるアルジャンノオーを応援したいが、馬券としてはネオキングダムか。この2頭を軸に、上がり馬のタカナミ、動きの良いシュトラールを絡めたい。穴狙いならホクセイジョーカーあたりが面白そうだが、馬券にどう絡めるか。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 4=8=1,10,3 マルチ 合計18通り 各100円
4=8→1,10,3,6 合計8通り 各100円
4,8→1,10=1,10 合計4通り 各100円
枠複 4=7,1 1=7 合計3通り 各500円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 4 700円
ワイド 1=4,8,10,6 6=4,8,10 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
【コラム】しばらくお休みします
筆者めいっぱいにつき、コラム欄はしばらく(恐らく今シーズンいっぱい)お休みにします。楽しみにされていた方(いないとは思うけど)ごめんなさい。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第1回翔雲賞(BG2) (2021年1月31日(日)18:20発走 帯広10R ダ200m 3歳牡馬オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
▲ | 1 | タカナミ | 牡3 | 640 | 船山蔵 | 金山明 | 鹿毛 逃父マルニセンプー |
2 | イワキダイヤ | 牡3 | 640 | 島津新 | 小林長 | 鹿毛 差父コマローレンス | |
注 | 3 | カイセキングオー | 牡3 | 640 | 西将太 | 坂本東 | 栗毛 追父テンマビュウテイ |
◎ | 4 | ネオキングダム | 牡3 | 645 | 阿部武 | 坂本東 | 青毛 差父シベチャタイガー |
5 | ジェイスター | 牡3 | 640 | 菊池一 | 今井茂 | 鹿毛 差父ミタコトナイ | |
6 | ホクセイジョーカー | 牡3 | 640 | 西謙一 | 西弘美 | 栗毛 追父シズユタカ | |
7 | マサタカラ | 牡3 | 640 | 鈴木恵 | 金田勇 | 鹿毛 先父インフィニティー | |
○ | 8 | アルジャンノオー | 牡3 | 645 | 藤野俊 | 松井浩 | 芦毛 逃父レットダイヤ |
9 | ショウリノホシ | 牡3 | 640 | 松田道 | 村上慎 | 鹿毛 先父インフィニティー | |
△ | 10 | シュトラール | 牡3 | 645 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 先父レットダイヤ |
「翔雲賞」の概要と傾向
今シーズン新設された重賞。これまで2歳(明け3歳)の重賞戦線は、ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップ(以下当欄では「ヤングCS」または「YCS」と略します。)、そして3月のイレネー記念の3冠のほか、牝馬限定の黒ユリ賞があったが、牡馬の重賞(いわゆるJRAでいうところのフューチュリティステークス)は設定されていなかった。このたび2歳戦線の充実のため新たに牡馬限定の翔雲賞を創設、そして3月の上旬に行われていたイレネー記念をばんえい記念の前日に移行し、年度末に向けたレースの盛り上げが図られた。翔ぶ雲のごとくはばたく若馬のレースを期待したい。
新設重賞でこれまでもこれに当たるレースがなかったため、データがなく傾向を測るのは難しい。これまでの重賞ナナカマド賞やヤングCSの成績、平場戦の最上位Aクラスのレースの状況、それから牡馬同士の対戦としては8月に青雲賞という特別戦が行われているが、このあたりが参考になるか。
今回のみどころ
第1回、しかも牡馬限定ということで、どういったレースが展開されるか、全くの未知数。力も拮抗しており接戦が予想される。一応実績ではヤングCS勝ちのアルジャンノオーが頭一つ出ているが、これに対し、ナナカマド賞、ヤングCSでいずれも2着に食い込んでいるネオキングダム、ヤングCSでゴール前まで接戦に持ち込んだカイセキングオー、重賞初出走ながら勢いで上がってきたタカナミらが注目されるところだろう。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 タカナミ:3回目の能検で合格、デビュー後も順調ではなかったが、元々馬格があり素質の片鱗は見せていた。唯一特別戦の十勝産駒特別では速いペースについていったが直線で伸びを欠いた。しかしその後連勝で一気に上がってきた。やはり時計のかかる力勝負の方がよさそう。脚質的には先行タイプだがハナにはこだわらず好位から伸びる。
2 イワキダイヤ:重賞は初出走。能検は3回目での合格、デビュー後は障害も上がれず力不足は顕著だったが、秋頃から馬体が急成長し、力をつけてきた。釧路産駒特別では荷物の加増もあってか6着に終わったが、前走、事実上の出走権争いのA-3クラスで軽馬場を生かして接戦勝ち。基本は先行、好位付けで障害もまずまず。軽馬場なら。
3 カイセキングオー:重賞はヤングCSに出走、この時は、ゴール直前で一旦先頭に立つ場面もあったが、ゴール線上で詰まって惜しくも3着となっている。当初は走りが安定していなかったが、近走は終始しっかり走れており、上位に入っている。中団に位置取り直線で伸びていくタイプ。あまり速いペースだとついていけないことも。
4 ネオキングダム:重賞はナナカマド賞、ヤングCSともに2着。いずれもわずかの差で涙をのんでいる。トータルでは既に6勝しており、力強く安定した走りで常に上位に入っている。先行力と障害力もあるが、切れ味のある馬にやられることもある。父シベチャタイガーで重量が増えて落ち着いた流れになればさらに力が出せそう。
5 ジェイスター:重賞はヤングCS4着の実績、その前の十勝産駒特別で強豪相手に接戦で勝利している。そのことからヤングCSでは2番人気になっていた。デビュー時はまだ体ができておらず非力感があったが、徐々に体も大きくなり力をつけてきた。走りのセンスは良く、自在に構えて、障害力と素軽さで上位に食い込んでくる。
6 ホクセイジョーカー:能検3番時計で、デビュー後も新馬戦から連勝とかなり期待されたが、その後障害に苦手意識を持ったか大敗が続いた。北央産駒特別では見事な差し切りを見せ、ヤングCSに臨んだがまたも障害で立ち止まり8着に終わった。とにかくこの馬は障害の出来いかん。坂を越えさえすれば鋭い切れ味とスピードで一気に来る。
7 マサタカラ:重賞どころか特別戦にも出ておらず、いきなりの大舞台。能検も1回目で合格したものの平凡なタイム、デビュー後も6戦目で初勝利するなどスロースターター。しかし徐々に力を付けてここに駒を進めてきた。接戦で前に出て粘り込む父インフィニティーと同じようなレース運びを見せる。障害は十分対応できる。じっくり攻めたい。
8 アルジャンノオー:ヤングCS勝ち馬。能検1番時計でデビュー直後は勢いがあったが、ナナカマド賞で失速してから、自信を失ったのか走れくなった時期があった。その後徐々に立て直し、ヤングCSではトップ抜けから最後の接戦を制して優勝。本来の走りを取り戻した。基本は先行して逃げ込むタイプ。障害は問題なくこなす。
9 ショウリノホシ:直前A-2クラスのレースで逃げ粘り最後の出走権を確保してここに進んできた。重賞はヤングCSに出走し6着となっている。父インフィニティーの性質を受け継いでいるか、基本は先行力と障害力で勝負するタイプ。降りてからの切れ味と粘りもある。ただ前半で流れに乗れないと追走一杯で終わることもある。軽馬場なら。
10 シュトラール:重賞はナナカマド賞4着。この時は好位から先頭争いに加わっていたが最後やや失速した。デビュー後3連勝など勢いがある時期と、障害で立ち止まるなど走れない時期が交互に現れる。上手く流れれば人気薄でも突っ込んでいくこともある。今年ブレイクしたレットダイヤ産駒、持ち前のでスピードで押して粘り込みたい。
展開予想
天気によって展開は大きく左右されそう。金曜日にかなりの降雪があり、軽馬場は必至か。逃げたいタイプの馬は見当たらないが、出足の良さそうなのはタカナミで、これが前に行きそう、これにアルジャンノオー、シュトラールといったところがついて行くか、マサタカラ、ショウリノホシといったところも先行したい馬だが、力的にあまり無理しないか。先行馬勢は障害も苦労せずに行きそうで、後半にかけるネオキングダム、カイセキングオーあたりも早めにはついておきたい。ジェイスターは控えても良いが障害がカギ。
【はむ!の見解まとめ】
この世代は、まだ飛び抜けた存在はなく、また有力馬とされる馬も凡走する場面も多い。大混戦模様で、、一発の馬にも魅力はあるがリスクは大きい、こういう時はやはり安定度の高い方を取りたい。
そういう意味でここでは◎(4)ネオキングダムを取りたい。障害力、走りの安定感はやはりこの馬、各馬が直線で詰まるような展開になれば、最後までしっかり走り切れそうなこの馬に強みがある。荷物も重い方がじっくり攻められそう。馬場が軽くなりすぎると心配だが、軸には信頼できる。
ヤングCSの勝ち馬○(8)アルジャンノオーも大一番には強い。前走は着順こそ最下位であったが、雪の超軽馬場でハンデもある中、差は10秒程度に収まっており度外視してよさそう。あとは荷物への対応か。単穴には上がり馬▲(1)タカナミに注目した。出足が良く、持ち前の先行力で押していければ、後続を封じ込めて逃げ切ることも可能。馬格があり他馬にも見劣りがしない。荷物が重くなるのは歓迎。ゴール線上で勝利を逃した前走のリベンジを果たしたい。
接戦になれば△(10)シュトラールも強い。自在の脚で動きが軽く、障害も最近はあまり不安はない。好位置で障害を降りられればゴール前での接戦に加われそう。但し外枠は割引か。さらに、ヤングCSでゴール直前まで先頭に立っていた注(3)カイセキングオーもリベンジを図る。レースセンスは良いが、この馬も位置取りと最後どこまで粘れるかが課題。
あとは、障害を上がってきた時の(6)ホクセイジョーカーの鋭い追い込みにも警戒はしておく必要があるだろう。(5)ジェイスターも力はつけてきているが、スピードに乗れないと上位馬に取り残される心配もあり、押さえまでか。
はむ!の馬券狙いどころ:
年末年始は、暮れに盛り返したものの、年初で連敗し元の鞘に。それ以来約1か月ぶりの重賞。これから3週間連続の重賞が今年度の成否を占う。新設重賞なので新しい気分で臨み、得意レースにしたいところ。
しかし難しい明け3歳戦。気持ち的には実績のあるアルジャンノオーを応援したいが、馬券としてはネオキングダムか。この2頭を軸に、上がり馬のタカナミ、動きの良いシュトラールを絡めたい。穴狙いならホクセイジョーカーあたりが面白そうだが、馬券にどう絡めるか。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 4=8=1,10,3 マルチ 合計18通り 各100円
4=8→1,10,3,6 合計8通り 各100円
4,8→1,10=1,10 合計4通り 各100円
枠複 4=7,1 1=7 合計3通り 各500円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 4 700円
ワイド 1=4,8,10,6 6=4,8,10 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
【コラム】しばらくお休みします
筆者めいっぱいにつき、コラム欄はしばらく(恐らく今シーズンいっぱい)お休みにします。楽しみにされていた方(いないとは思うけど)ごめんなさい。
2021年1月5日火曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第14回天馬賞(1/3)
ばんえい重賞レース回顧
第14回天馬賞(BG1)-2021年1月3日-11R 200m直 晴 1.1%
1着○(1)メムロボブサップ(阿部武) 1分47秒1
2着◎(5)アオノブラック
3着 (8)ジェイエース
単勝 1 160円(1番人気) 馬複 1-5 130円 三連単 1-5-8 2,230円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい明け5歳馬の重賞、今年度の4歳世代の三冠最終戦、第14回天馬賞は、1番人気のメムロボブサップが終始先頭を維持し、後続を離しての貫禄勝ち。3歳三冠に続き、4歳三冠も達成した。4歳三冠は3頭目、3歳、4歳両方の三冠を獲得したのは2017年センゴクエース以来2頭目。重賞は8勝目。阿部武臣騎手は天馬賞初優勝、今季は銀河賞で同馬で勝って以来重賞3勝、通算27勝。坂本東一調教師はこのレース初制覇で今季重賞3勝、通算14勝。
レース振り返り
帯広は前日に引き続き雪は降らないまま乾燥していた。ただ気温が低く最低気温がマイナス18℃台、日中も氷点下で推移。開催も進んだので、重馬場ながら前日よりかは走りやすそうな馬場であった。
レースは、スタートから勢いよく第1障害へ。第1障害の時点からメムロボブサップが飛び出し、これにアオノブラックも差なく追いかけインビクタも付いて行く。一歩遅れてコマサンエース、外側からジェイカトレアが続いた。あとはややばらけた展開となった。各馬刻みを入れた後1,2障害中間に向けてもメムロボブサップが前に行き、アオノブラックが追いかける開。インビクタ、コマサンエースも付いて行くが、2頭が他を引き離し、この時点で1,2番人気の両馬の一騎打ちの様相。そしてそのまま第2障害手前にも2頭がほぼ同時に先着。ここまで61秒と平均的なペース。しばらく遅れて、インビクタ、コマサンエース、外側からギンノダイマオー、コマサンブラックが相次いで第2障害手前に到着した。
5~6頭が揃ったところで、最初にメムロボブサップが障害を仕掛け、アオノブラックもすぐに対応。両方ともしっかりひと腰で坂を越えたが、メムロボブサップの方が一歩先に降り、アオノブラックが追いかける展開。後の馬も障害に挑戦したが苦戦、時間をかなりかけてインビクタが坂を越え、後の馬は坂の頂上でストップ、後ろから仕掛けたジェイエースが4番手で坂を降りたころには、前は既に残り30mに達していた。
先頭争いは、完全に2頭の一騎打ちとなり、メムロボブサップが逃げ込みを図り、アオノブラックが必死に追うが1馬身半ほどの差が詰まらない。そしてその態勢のままゴールへ。メムロボブサップはしっかり最後まで同じペースで走りきってゴールを駆け抜けた。アオノブラックも追ったがそのままの着差で2着。後は大きく離れて3着争いを展開。インビクタが前に行くところをジェイエースが迫り、そして後ろからコマサンエース、後方から脚色良く追ってきたアオノゴッド、外からコマサンブラックも追いかけ、5頭による激しい競り合いになった。その中ではインビクタのスピードが鈍ったところ、アオノゴッドが最も勢いよく進み前に出る、ジェイエースも追い、内からコマサンエースもスルスルと前に付け、コマサンブラックは一歩後退。そしてアオノゴッドがゴール線にさしかかったところでストップし、その間にジェイエースが抜けてゴールし3着、さらにコマサンエースが続き、その後にアオノゴッドが入った。3番人気で当欄で単穴としたコマサンブラックは競り合いに敗れ7着に終わった。
次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):ここ一番の強さを見せつけたイメージ。スタートから先手を奪って終始主導権を握り、ライバルのアオノブラックを完全に封じ込めた。障害もスムーズで最高のレース運びだった。馬体重が28kg減っていたが、それまでが余裕残しで、その後びっしり追われてこのレースに臨んだ結果と思われる。それほど三冠にかける意気込みもあったということだろう。今後古馬重賞戦線でも中心的存在になっていくことが期待される。さしあたり2月のチャンピオンカップは重量的にも狙いたいレース。
アオノブラック(2着):この馬としては持てる力は十分発揮したが、メムロボブサップに先に行かれ、導権を握られてしまいどうしても並んで行かなければならないような展開になってしまった。もう少し馬場が軽ければ切れ味で追いつけたかもしれないが、これが精一杯だった。しかしこのような厳しい展開になっても最後まで崩れなかったことは収穫。この馬もチャンピオンカップの出走権があるので、リベンジを果たしたい。
ジェイエース(3着):これまで障害で苦しんでいたが、近走になって調子を上げ坂越えのイメージをつかんでいた。今回は前のペースに巻き込まれず進み、障害をひと腰でさばき、その後も慌てて追わず落ち着いて前に進んで最後で着を拾った。元々は重賞でも好走していた馬、本来の力を出せたというところ。今後も上積みは期待できる。自己条件での特別戦などは中心的存在になるだろう。
コマサンエース(4着):思い切ってハナを切ることも予想されたが、さすがに王者に先に行かれてしまい、ついて行くのがやっとであった。しかし、ここで無理に行こうとせず、落ち着いて障害をさばいたことで、最後の抜け出しにつながった。新人の金田騎手の落ち着いたプレーぶりであったとも言える。今後も人馬ともさらなる成長が期待される。
アオノゴッド(5着):前半はマイペースで進んで後半他馬が苦しむところをかわしていくという、この馬としては狙いどおりの展開だったが、あまりにうまく行きすぎたのか直線早めに出てしまった。それが最後のゴール前での詰まりにつながったか。しかしこの馬らしさは十分に出せたと思われる。 その他では、インビクタ(6着)はハナにはこだわっていなかったとは思われるがやはり2強の後手に回ってしまった。馬場が重かったのもこの馬には大きく不利だったといえる。コマサンブラック(7着)も、近走までとは違い、やはり流れが厳しかったといえる。伸び脚も不発だった。自己条件で立て直したい。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 枠複 1-5 5枚
まずメムロボブサップ連続3冠おめでとうございます。アオノブラックも追いすがったが、終始先頭を譲ることはなかった。きっちり狙ったレースを勝つ、それが本物の強さだね。この馬の今後が楽しみ。馬券の方は妙味を狙ったのでこの結果は仕方ない。しかし3着はアオノゴッドが来てたのでやったと思ったが、前日同様またまた直前で入れ替わってしまった。ジェイエースはやっぱり外してたと思うのでこれは完敗。折角ヤングCSでプラスに持って行ったのに、この2レースで吐き出してしまった。ま、魔を払ったと思って今後頑張ろう。
今回収支 -4,950
(通常分) -3,350 (配当)650 (投入)4,000
(単複・ワイド)-1,600 (配当)0 (投入)1,600
今年度累計 -1,810(1/3・天馬賞終了時点)
(通常分) +6,820 (配当 90,620 - 投入 83,800)
(単複・ワイド) -8,630 (配当 19,970 - 投入 28,600)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次回は、1月31日(日)今年度から新設される明け3歳牡馬の重賞、翔雲賞です。その後また3週間重賞が続きます。予想は前日までにアップしたいと思っています。
第14回天馬賞(BG1)-2021年1月3日-11R 200m直 晴 1.1%
1着○(1)メムロボブサップ(阿部武) 1分47秒1
2着◎(5)アオノブラック
3着 (8)ジェイエース
単勝 1 160円(1番人気) 馬複 1-5 130円 三連単 1-5-8 2,230円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい明け5歳馬の重賞、今年度の4歳世代の三冠最終戦、第14回天馬賞は、1番人気のメムロボブサップが終始先頭を維持し、後続を離しての貫禄勝ち。3歳三冠に続き、4歳三冠も達成した。4歳三冠は3頭目、3歳、4歳両方の三冠を獲得したのは2017年センゴクエース以来2頭目。重賞は8勝目。阿部武臣騎手は天馬賞初優勝、今季は銀河賞で同馬で勝って以来重賞3勝、通算27勝。坂本東一調教師はこのレース初制覇で今季重賞3勝、通算14勝。
レース振り返り
帯広は前日に引き続き雪は降らないまま乾燥していた。ただ気温が低く最低気温がマイナス18℃台、日中も氷点下で推移。開催も進んだので、重馬場ながら前日よりかは走りやすそうな馬場であった。
レースは、スタートから勢いよく第1障害へ。第1障害の時点からメムロボブサップが飛び出し、これにアオノブラックも差なく追いかけインビクタも付いて行く。一歩遅れてコマサンエース、外側からジェイカトレアが続いた。あとはややばらけた展開となった。各馬刻みを入れた後1,2障害中間に向けてもメムロボブサップが前に行き、アオノブラックが追いかける開。インビクタ、コマサンエースも付いて行くが、2頭が他を引き離し、この時点で1,2番人気の両馬の一騎打ちの様相。そしてそのまま第2障害手前にも2頭がほぼ同時に先着。ここまで61秒と平均的なペース。しばらく遅れて、インビクタ、コマサンエース、外側からギンノダイマオー、コマサンブラックが相次いで第2障害手前に到着した。
5~6頭が揃ったところで、最初にメムロボブサップが障害を仕掛け、アオノブラックもすぐに対応。両方ともしっかりひと腰で坂を越えたが、メムロボブサップの方が一歩先に降り、アオノブラックが追いかける展開。後の馬も障害に挑戦したが苦戦、時間をかなりかけてインビクタが坂を越え、後の馬は坂の頂上でストップ、後ろから仕掛けたジェイエースが4番手で坂を降りたころには、前は既に残り30mに達していた。
先頭争いは、完全に2頭の一騎打ちとなり、メムロボブサップが逃げ込みを図り、アオノブラックが必死に追うが1馬身半ほどの差が詰まらない。そしてその態勢のままゴールへ。メムロボブサップはしっかり最後まで同じペースで走りきってゴールを駆け抜けた。アオノブラックも追ったがそのままの着差で2着。後は大きく離れて3着争いを展開。インビクタが前に行くところをジェイエースが迫り、そして後ろからコマサンエース、後方から脚色良く追ってきたアオノゴッド、外からコマサンブラックも追いかけ、5頭による激しい競り合いになった。その中ではインビクタのスピードが鈍ったところ、アオノゴッドが最も勢いよく進み前に出る、ジェイエースも追い、内からコマサンエースもスルスルと前に付け、コマサンブラックは一歩後退。そしてアオノゴッドがゴール線にさしかかったところでストップし、その間にジェイエースが抜けてゴールし3着、さらにコマサンエースが続き、その後にアオノゴッドが入った。3番人気で当欄で単穴としたコマサンブラックは競り合いに敗れ7着に終わった。
次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):ここ一番の強さを見せつけたイメージ。スタートから先手を奪って終始主導権を握り、ライバルのアオノブラックを完全に封じ込めた。障害もスムーズで最高のレース運びだった。馬体重が28kg減っていたが、それまでが余裕残しで、その後びっしり追われてこのレースに臨んだ結果と思われる。それほど三冠にかける意気込みもあったということだろう。今後古馬重賞戦線でも中心的存在になっていくことが期待される。さしあたり2月のチャンピオンカップは重量的にも狙いたいレース。
アオノブラック(2着):この馬としては持てる力は十分発揮したが、メムロボブサップに先に行かれ、導権を握られてしまいどうしても並んで行かなければならないような展開になってしまった。もう少し馬場が軽ければ切れ味で追いつけたかもしれないが、これが精一杯だった。しかしこのような厳しい展開になっても最後まで崩れなかったことは収穫。この馬もチャンピオンカップの出走権があるので、リベンジを果たしたい。
ジェイエース(3着):これまで障害で苦しんでいたが、近走になって調子を上げ坂越えのイメージをつかんでいた。今回は前のペースに巻き込まれず進み、障害をひと腰でさばき、その後も慌てて追わず落ち着いて前に進んで最後で着を拾った。元々は重賞でも好走していた馬、本来の力を出せたというところ。今後も上積みは期待できる。自己条件での特別戦などは中心的存在になるだろう。
コマサンエース(4着):思い切ってハナを切ることも予想されたが、さすがに王者に先に行かれてしまい、ついて行くのがやっとであった。しかし、ここで無理に行こうとせず、落ち着いて障害をさばいたことで、最後の抜け出しにつながった。新人の金田騎手の落ち着いたプレーぶりであったとも言える。今後も人馬ともさらなる成長が期待される。
アオノゴッド(5着):前半はマイペースで進んで後半他馬が苦しむところをかわしていくという、この馬としては狙いどおりの展開だったが、あまりにうまく行きすぎたのか直線早めに出てしまった。それが最後のゴール前での詰まりにつながったか。しかしこの馬らしさは十分に出せたと思われる。 その他では、インビクタ(6着)はハナにはこだわっていなかったとは思われるがやはり2強の後手に回ってしまった。馬場が重かったのもこの馬には大きく不利だったといえる。コマサンブラック(7着)も、近走までとは違い、やはり流れが厳しかったといえる。伸び脚も不発だった。自己条件で立て直したい。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 枠複 1-5 5枚
まずメムロボブサップ連続3冠おめでとうございます。アオノブラックも追いすがったが、終始先頭を譲ることはなかった。きっちり狙ったレースを勝つ、それが本物の強さだね。この馬の今後が楽しみ。馬券の方は妙味を狙ったのでこの結果は仕方ない。しかし3着はアオノゴッドが来てたのでやったと思ったが、前日同様またまた直前で入れ替わってしまった。ジェイエースはやっぱり外してたと思うのでこれは完敗。折角ヤングCSでプラスに持って行ったのに、この2レースで吐き出してしまった。ま、魔を払ったと思って今後頑張ろう。
今回収支 -4,950
(通常分) -3,350 (配当)650 (投入)4,000
(単複・ワイド)-1,600 (配当)0 (投入)1,600
今年度累計 -1,810(1/3・天馬賞終了時点)
(通常分) +6,820 (配当 90,620 - 投入 83,800)
(単複・ワイド) -8,630 (配当 19,970 - 投入 28,600)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次回は、1月31日(日)今年度から新設される明け3歳牡馬の重賞、翔雲賞です。その後また3週間重賞が続きます。予想は前日までにアップしたいと思っています。
2021年1月4日月曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】回顧・第43回帯広記念(1/2)
ばんえい重賞レース回顧
第43回帯広記念(BG1)-2021年1月2日-10R 200m直 晴 1.2%
1着△(6)オレノココロ(鈴木恵) 2分50秒9
2着○(8)メジロゴーリキ
3着注(4)キタノユウジロウ
単勝 1 190円(1番人気) 馬複 6-8 1,010円 三連単 6-8-4 9,450円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい今年度最初の重賞、第43回帯広記念は、1番人気のオレノココロが障害4番手から追いゴール直前で逆転して2年ぶり4度目の優勝。重賞は昨年のばんえい記念以来25勝目で自己の持つ最多重賞勝利記録を伸ばした。鈴木恵介騎手は帯広記念5勝目、重賞は昨年ばんえい記念以来で重賞通算80勝目、
レース振り返り
新年となっても帯広は雪がほとんど降らず、乾燥して、馬場は相当力の必要な重馬場となっていた。
レースは、スタート直後からゆったり進み、第1障害はミノルシャープが先に行き、ソウクンボーイ、メジロゴーリキあたりが続いた。センゴクエースがやや躓き加減、キタノユウジロウと共に第1障害は後ろから遅れて行く展開。各馬は早くから刻みを入れて非常にゆったり流れる展開。遅れていた馬も追いつき出たり入ったりで進む。1,2障害中間あたりからは内からコウシュハウンカイ少しずつ前に出て、遅れていたキタノユウジロウも積極的に進む。オレノココロも早めに付け、ミノルシャープらと共に4頭程度が先頭集団を形成。第2障害に向けてはキタノユウジロウが少し前に出て、そのまま障害手前に先着、差がなくコウシュハウンカイ、オレノココロと続き、ミノルシャープ、センゴクエースが続いた。ここまで91秒の超スローペース。
各馬溜めにためて10秒ほど息を整えてから、障害を先に仕掛けたのはキタノユウジロウ。勢いを付けて上がったが坂の5分どころでストップ、続いてオレノココロも続いたが、これも7分どころで立ち止まった。これを見るように最内のコウシュハウンカイ1歩1歩力強く踏みしめて障害を止まらずに越えて先頭に立った。その間にキタノユウジロウ、オレノココロは再び力を入れて少し上がるがまだ坂の天板手前くらいまででもう一度止まる。その間に、ミノルシャープら各馬も障害に挑戦するが、それぞれ苦戦。その中で大外のメジロゴーリキがひと腰で障害を越えこれが2番手、立て直したキタノユウジロウが3番手、ひと腰かかっていたミノルシャープが続き、差がなくオレノココロが続いて前を追った。
先頭はコウシュハウンカイが5,6馬身ほど離して逃げ込みを図る。メジロゴーリキが外から追い、半馬身ほどの差でキタノユウジロウとミノルシャープが並んで進み、さらに一歩遅れてオレノココロが追う展開。残り20mくらいまでは同じような態勢で進むが、コウシュハウンカイが徐々に緩みはじめ、後続がじわじわ迫ってきた。その中ではメジロゴーリキが進み、キタノユウジロウが追いさらにはオレノココロも2番手に並びかけてきた。ミノルシャープはここで失速。残り10mを切ってコウシュハウンカイは更にスピードが落ちるがなんとか粘ろうとする。しかしメジロゴーリキとオレノココロがほぼ並んで迫ってくる。そしてゴール直前、ソリがゴール上に達したところで2頭がコウシュハウンカイを逆転。最後にわずか10cm程度オレノココロが前に出てゴール。メジロゴーリキも2着に入った。コウシュハウンカイはソリの後端があと10cm程度の所でストップ、その間に1馬身ほど遅れて追っていたキタノユウジロウがゴールに入り3着、コウシュハウンカイは4着だった。2番人気になっていたセンゴクエースは、障害で時間がかかり最後追い込んだものの5着に終わった。
次走へのメモ
オレノココロ(1着):やはりこの馬は強い。単に力強いだけでなく、もうダメかと思わせるような場面で最後できっちり差し切るところが素晴らしい。展開的にはまず想定された流れ。重馬場だったので前半からじっくり攻めることができたのも大きい。障害も初めから無理せず2,3腰で上げることを狙っていたか。崩れることもなく負担もかからなかったのが最後の逆転につながったと思われる。鈴木騎手共々ようやく今シーズンのエンジンがかかってきたところか。あとは最終目標のばんえい記念に向けて万全の態勢。2月末のチャンピオンカップの出走権も得たので丁度良い調整レースになるか。
メジロゴーリキ(2着):重量戦でこの馬の持ち味が生きることが改めて証明された。前走に軽量戦を使っているので前に行きたいところだったが、西謙一騎手がそこを十分に抑えた前に行かず控えて行って、そして障害をひと腰で上げて最後の追い比べに持ち込んだ。負けた相手は強かったが、最後の粘りは堂々たるものだった。いよいよばんえい記念にチャレンジか。その前のチャンピオンカップも勝ちたいレース。
キタノユウジロウ(3着):明け6歳馬ながら堂々としたレースぶりであった。スタート直後は出遅れたものの、その後道中は積極的に攻めて、障害も力を上手く分散しながら上げていった。最後は置いて行かれそうになったが、しっかりついて行って、最後はコウシュハウンカイをかわして3着。今後が楽しみな存在になった。
コウシュハウンカイ(4着):昨年と同様に、障害力を行かして逃げ切り態勢。リードが大きかったので逃げ切れるかと思われたが、やはりハンデ差と重い馬場で最後の最後でスタミナ切れとなってしまった。昨年のばんえい記念と同様悔しい負け。次のばんえい記念では最後の力を振り絞ってほしい。
センゴクエース(5着):好調に推移し馬体も戻して、今度は期待されたが、やはり障害がネックだった。崩れるリスクもあったので大事に上げようとしたように見えたが、その分勢いがつかなかった。重馬場で脚が前に進まなかったか。しかし崩れなかったので今後に向けての展望は開けたか。
その他では、ミノルシャープ(6着)はだいぶ体調は戻してきていたが、それでも15kg減。苦しい状況でも障害を上手く越えたのはこの馬のセンスの良さが見えたが、息が続かなかった。ただ立ち直りのきっかけはつかめたか。ソウクンボーイ(7着)は攻める姿勢は見えたが、やはり馬場が重すぎたか。シンザンボーイ(8着)もここでは厳しかったか。ばんえい記念には出てほしいが。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 6-8 4-9 各1枚
コウシュハウンカイが抜け出しやったと思ったが、ゴール線上でストップ、それでも3着までとどまってくれれば良かったけど、そこから動けず馬券圏外の4着。あと一歩だったのに。ばんえいならではの悔しい結果となってしまった。メジロゴーリキとかも狙って2着まで来ただけに、馬複ぐらい買っておけなかったのかと反省。しかし、この状況でも勝ちきるオレノココロはやはりすごい馬だ。いよいよ伝説の領域だね。恐れ入った。2着のメジロゴーリキもあとわずかだったね。これからが楽しみな馬だ。
今回収支 -5,500
(通常分) -4,500 (配当)0 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,000 (配当)400 (投入)1,400
今年度累計 +3,140(1/2・帯広記念終了時点)
(通常分) +10,170 (配当 89,970 - 投入 79,800)
(単複・ワイド) -7,030 (配当 19,970 - 投入 27,000)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
天馬賞の回顧は明日お送りします。その後、今後の予定をアップします。
第43回帯広記念(BG1)-2021年1月2日-10R 200m直 晴 1.2%
1着△(6)オレノココロ(鈴木恵) 2分50秒9
2着○(8)メジロゴーリキ
3着注(4)キタノユウジロウ
単勝 1 190円(1番人気) 馬複 6-8 1,010円 三連単 6-8-4 9,450円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい今年度最初の重賞、第43回帯広記念は、1番人気のオレノココロが障害4番手から追いゴール直前で逆転して2年ぶり4度目の優勝。重賞は昨年のばんえい記念以来25勝目で自己の持つ最多重賞勝利記録を伸ばした。鈴木恵介騎手は帯広記念5勝目、重賞は昨年ばんえい記念以来で重賞通算80勝目、
レース振り返り
新年となっても帯広は雪がほとんど降らず、乾燥して、馬場は相当力の必要な重馬場となっていた。
レースは、スタート直後からゆったり進み、第1障害はミノルシャープが先に行き、ソウクンボーイ、メジロゴーリキあたりが続いた。センゴクエースがやや躓き加減、キタノユウジロウと共に第1障害は後ろから遅れて行く展開。各馬は早くから刻みを入れて非常にゆったり流れる展開。遅れていた馬も追いつき出たり入ったりで進む。1,2障害中間あたりからは内からコウシュハウンカイ少しずつ前に出て、遅れていたキタノユウジロウも積極的に進む。オレノココロも早めに付け、ミノルシャープらと共に4頭程度が先頭集団を形成。第2障害に向けてはキタノユウジロウが少し前に出て、そのまま障害手前に先着、差がなくコウシュハウンカイ、オレノココロと続き、ミノルシャープ、センゴクエースが続いた。ここまで91秒の超スローペース。
各馬溜めにためて10秒ほど息を整えてから、障害を先に仕掛けたのはキタノユウジロウ。勢いを付けて上がったが坂の5分どころでストップ、続いてオレノココロも続いたが、これも7分どころで立ち止まった。これを見るように最内のコウシュハウンカイ1歩1歩力強く踏みしめて障害を止まらずに越えて先頭に立った。その間にキタノユウジロウ、オレノココロは再び力を入れて少し上がるがまだ坂の天板手前くらいまででもう一度止まる。その間に、ミノルシャープら各馬も障害に挑戦するが、それぞれ苦戦。その中で大外のメジロゴーリキがひと腰で障害を越えこれが2番手、立て直したキタノユウジロウが3番手、ひと腰かかっていたミノルシャープが続き、差がなくオレノココロが続いて前を追った。
先頭はコウシュハウンカイが5,6馬身ほど離して逃げ込みを図る。メジロゴーリキが外から追い、半馬身ほどの差でキタノユウジロウとミノルシャープが並んで進み、さらに一歩遅れてオレノココロが追う展開。残り20mくらいまでは同じような態勢で進むが、コウシュハウンカイが徐々に緩みはじめ、後続がじわじわ迫ってきた。その中ではメジロゴーリキが進み、キタノユウジロウが追いさらにはオレノココロも2番手に並びかけてきた。ミノルシャープはここで失速。残り10mを切ってコウシュハウンカイは更にスピードが落ちるがなんとか粘ろうとする。しかしメジロゴーリキとオレノココロがほぼ並んで迫ってくる。そしてゴール直前、ソリがゴール上に達したところで2頭がコウシュハウンカイを逆転。最後にわずか10cm程度オレノココロが前に出てゴール。メジロゴーリキも2着に入った。コウシュハウンカイはソリの後端があと10cm程度の所でストップ、その間に1馬身ほど遅れて追っていたキタノユウジロウがゴールに入り3着、コウシュハウンカイは4着だった。2番人気になっていたセンゴクエースは、障害で時間がかかり最後追い込んだものの5着に終わった。
次走へのメモ
オレノココロ(1着):やはりこの馬は強い。単に力強いだけでなく、もうダメかと思わせるような場面で最後できっちり差し切るところが素晴らしい。展開的にはまず想定された流れ。重馬場だったので前半からじっくり攻めることができたのも大きい。障害も初めから無理せず2,3腰で上げることを狙っていたか。崩れることもなく負担もかからなかったのが最後の逆転につながったと思われる。鈴木騎手共々ようやく今シーズンのエンジンがかかってきたところか。あとは最終目標のばんえい記念に向けて万全の態勢。2月末のチャンピオンカップの出走権も得たので丁度良い調整レースになるか。
メジロゴーリキ(2着):重量戦でこの馬の持ち味が生きることが改めて証明された。前走に軽量戦を使っているので前に行きたいところだったが、西謙一騎手がそこを十分に抑えた前に行かず控えて行って、そして障害をひと腰で上げて最後の追い比べに持ち込んだ。負けた相手は強かったが、最後の粘りは堂々たるものだった。いよいよばんえい記念にチャレンジか。その前のチャンピオンカップも勝ちたいレース。
キタノユウジロウ(3着):明け6歳馬ながら堂々としたレースぶりであった。スタート直後は出遅れたものの、その後道中は積極的に攻めて、障害も力を上手く分散しながら上げていった。最後は置いて行かれそうになったが、しっかりついて行って、最後はコウシュハウンカイをかわして3着。今後が楽しみな存在になった。
コウシュハウンカイ(4着):昨年と同様に、障害力を行かして逃げ切り態勢。リードが大きかったので逃げ切れるかと思われたが、やはりハンデ差と重い馬場で最後の最後でスタミナ切れとなってしまった。昨年のばんえい記念と同様悔しい負け。次のばんえい記念では最後の力を振り絞ってほしい。
センゴクエース(5着):好調に推移し馬体も戻して、今度は期待されたが、やはり障害がネックだった。崩れるリスクもあったので大事に上げようとしたように見えたが、その分勢いがつかなかった。重馬場で脚が前に進まなかったか。しかし崩れなかったので今後に向けての展望は開けたか。
その他では、ミノルシャープ(6着)はだいぶ体調は戻してきていたが、それでも15kg減。苦しい状況でも障害を上手く越えたのはこの馬のセンスの良さが見えたが、息が続かなかった。ただ立ち直りのきっかけはつかめたか。ソウクンボーイ(7着)は攻める姿勢は見えたが、やはり馬場が重すぎたか。シンザンボーイ(8着)もここでは厳しかったか。ばんえい記念には出てほしいが。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 6-8 4-9 各1枚
コウシュハウンカイが抜け出しやったと思ったが、ゴール線上でストップ、それでも3着までとどまってくれれば良かったけど、そこから動けず馬券圏外の4着。あと一歩だったのに。ばんえいならではの悔しい結果となってしまった。メジロゴーリキとかも狙って2着まで来ただけに、馬複ぐらい買っておけなかったのかと反省。しかし、この状況でも勝ちきるオレノココロはやはりすごい馬だ。いよいよ伝説の領域だね。恐れ入った。2着のメジロゴーリキもあとわずかだったね。これからが楽しみな馬だ。
今回収支 -5,500
(通常分) -4,500 (配当)0 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,000 (配当)400 (投入)1,400
今年度累計 +3,140(1/2・帯広記念終了時点)
(通常分) +10,170 (配当 89,970 - 投入 79,800)
(単複・ワイド) -7,030 (配当 19,970 - 投入 27,000)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
天馬賞の回顧は明日お送りします。その後、今後の予定をアップします。
2021年1月2日土曜日
【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第14回天馬賞(1/3)
年末年始重賞シリーズの最終戦は、4歳(明け5歳)の三冠最終戦、天馬賞です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
なお、ギンノダイマオー号は松田道→西将太に騎手変更されています。
「天馬賞」の概要と傾向
ばんえい独自の4歳(明け5歳)世代の三冠(柏林賞、銀河賞、天馬賞)の最終戦でBG1格付け。正月3日に実施され、この世代のチャンピオン決定戦として名物レースと一つとなっている。
過去10年で1番人気は(6,2,1,1)と強い。定量戦であり実力馬が遺憾なくその力を発揮できる場合が多い。配当も堅く収まる場合が多いが、昨年、一昨年と3連単で万馬券が出ており、伏兵にもチャンスはある。戦績ではダービー馬や銀河賞の勝ち馬がこのレースでも有利になっている。牝馬は出走数は多いが、優勝は2016年のキサラキクのみである。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とリードし、藤本匠騎手が3勝で追う。
今回のみどころ
いよいよメムロボブサップが史上3頭目の3歳、4歳連続三冠に挑む。日に日に力をつけ馬体も大きくなり頼もしい。しかしここにきて、ライバルのアオノブラックが急成長、古馬も交えたドリームエイジカップではメムロボブサップに土をつけているし、前走の平場戦でも勝利している。天馬賞が最後の勝負、果たしてどちらが勝つのか。あるいはコマサンブラックなど急激に力をつけてきた馬がこれらに割って入ることはできるか。世代戦最後の大勝負である。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メムロボブサップ:いよいよ三冠チャレンジ。ここまで重賞は3歳クラシック三冠を含め7勝。全体でも重賞は10戦に出て全て3着以内に入っている。今シーズンも柏林賞以降は10連続連対と非常に安定。一時期は障害が怪しい時期もあったが、近走は非常にスムーズ。2歳時は小柄だった馬体も大きく成長して前走では1100kg台。親譲りの風格が出てきた。あとは自分の走りをするだけ。
2 コマサンエース:重賞は初めて出走した銀河賞のみ、この時はついて行くのがやっとだったが、障害を越えてしっかり前を追い掲示板内に食い込んだ。その後さらに先行力を身につけ、B1からA2クラスに上がっても力強い走りを見せ、勝ち星を重ねて出走にこぎつけた。障害力もある。そして前走からデビュー間したばかりの新人・金田利貴騎手が手綱を取り、ここで重賞初挑戦。思い切って行けるか。
3 アオノゴッド:重賞は過去4レースに出走。3歳時のばんえい菊花賞では2強に続く3着に食い込んでいる。同一馬主の僚馬アオノブラックの陰に隠れて目立たぬ存在で、レーススタイルも後方から行くタイプだが、ノーマークにしていると障害を越えてからじわじわ最後まで伸びてきて前の馬に迫ってくる。重い荷物で前がもたつけば脅威になるが、ペースが速くなると後方のまま置いて行かれることも。
4 インビクタ:世代賞金ランクでは3番目に位置する。重賞も常連だが3歳時までは先行しても直線で失速するなど成績が上がっていなかった。しかし4歳になってからは粘りが増し、ポプラ賞と柏林賞でいずれも2着に粘っている。当初は逃げ一辺倒だったが、近走は控える競馬も覚え、その分最後まで走りきれるスタミナが身についてきている。前走は古馬オープンに胸を借り敗れたものの流れを身につけた。
5 アオノブラック:2歳時からメムロボブサップの最大のライバルとして君臨。世代重賞では惜しい競馬で2、3着が多いが、時折チャンスをつかんで勝利しており、これまで重賞3勝。古馬一線級と対戦したドリームエイジカップでは好位置から抜け出して快勝。存在感を見せた。中団から前の馬をマークする位置につけ、直線の切れ味で差し切っていくような展開が得意。障害はこなすが時折失敗することも。
6 ギンノダイマオー:重賞は常連、2歳時は、メムロボブサップ、アオノブラックにこの馬も入って3強時代を築き、3レースでいずれも2着に入るなど活躍していたが、3歳以降は大きなスランプに陥り、障害も全く動けなくなる時があった。4歳になり復活の兆しが見えてきたが、それでもなかなか前に行けず歯がゆいレースが続いている。本来は先行力があり動きも軽い。軽馬場になれば一変のチャンスもある。
7 ジェイカトレア:世代の牝馬重賞は黒ユリ賞、オークス、クインカップと完全制覇。世代の重賞戦線にもほぼ孤軍奮闘で参戦している。牝馬としては馬体も大きくどっしりと構えて力強い走りを見せる。脚質的には中団から障害力で押して直線でじわじわ伸びる差しタイプ。この世代は牡馬勢が非常に強くいつも胸を借りる立場だがしっかりついて行っている。その後のヒロインズカップを目標にここでも善戦したい。
8 ジェイエース:能検1番時計の馬でデビュー時から注目されていたが、障害が大の苦手ということもあり本格化が遅れていた。重賞は時折顔を出し、ダービー3着などある程度の成績は上げているが、この馬の能力からするとまだまだ物足りないイメージ。度重なる転厩による環境の変化も成績が安定しない要因か。ただ近走の平場戦では強い勝ち方を見せており、自分のペースに持ち込めばこの中でも十分戦える。
9 コマサンブラック:2歳から3歳にかけてはあまり勝ち星に恵まれず、全弟で重賞勝ちもあるコマサンダイヤに比しても出世が遅れていたが、4歳になって徐々に本領発揮、特別戦を中心に自在の走りで勝ち星を重ねてきた。重賞は銀河賞の4着が最高成績。この時は勢いで2番人気まで押し上げられていた。先行力があって障害も上手いが、決め手よりもじわじわ伸びるくタイプで、一発の魅力には欠けるイメージ。
10 サクラドリーマー:重賞の常連ではあるが、近走は障害でかなり苦しむなど着外が続いている。賞金ランクもギリギリ10番目に残ってなんとか天馬賞の出走権を確保した。本来は抜群の切れ味で勝負するタイプで、春の世代特別戦では一気に差し切って勝利した場面もあったが近走は不発続き。やっと障害を上げて追い込んでも、ゴール手前で息切れし失速するような場面も見られる。まずは道中スムーズに行きたい。
展開予想
引き続き乾燥した気候、ただレースを使い詰めしているので馬場は徐々にこなれてきているか。それでもある程度力の要る馬場にはなりそう。先行したいのはやはりインビクタ。最近は控えて行く競馬も見せているが、上位に入るには前に行っておきたい。最内枠に入ったメムロボブサップも自分のペースで行けば自然と前に出るだろうし、アオノブラックの方もこれをマークするように前に付けるだろう。あと、注目されるのがコマサンエース。元々先行タイプの馬に、重賞初騎乗の金田騎手が乗り、思い切って前に出ることも考えられる。僚馬もコマサンブラックも比較的前の方で行くか。障害はどの馬も問題なさそう。そこでメムロボブサップとアオノブラックの一騎打ちとなるか。直線では相手より先に出たい。その他の馬が食い込むには、前述の先行馬が飛ばして大きく逃げるような展開になったり、ジェイエースやサクラドリーマーあたりがひと腰で障害を上げるような展開にでもなれば変わってきそうだが。
【はむ!の見解まとめ】
メムロボブサップとアオノブラックの2強の態勢はどうみても揺るぎそうにない。両馬とも非常に充実してきている。タイミング一つで勝ち負けが決まりそう。もちろんメムロボブサップも3冠のシーンを見たいところだが。。。
当欄でも迷ったが、ここは好枠に入った◎(5)アオノブラックの方に1票を投じたい。ドリームエイジカップでは完全にメムロボブサップをマークし一瞬の切れ味で逆転して勝利した。前走の平場戦も調整とはいえしっかりライバルを押さえる走り。北見記念では850kgもの荷物も経験しており、今回定量戦になっても問題ない。隣に逃げ馬のインビクタもいるのでその力を借りたい。
○(1)メムロボブサップももちろん持てる実力どおり走れば三冠の可能性は大きい。ハンデがないのも有利に働きそう。最内枠も疾風賞でスピード馬相手に逃げ切るなど全く苦にしないだろう。あとは、ライバルのアオノブラックとの位置取り次第。追い比べになっても最後で差し返す力もあり、最後まで熱いレースを見せてくれることを期待。この2頭に割って入るのは至難の業だろう。むしろしっかり3着をキープする方を狙ってくるか。その中では▲(9)コマサンブラックが充実してきている。徐々に力をつけA1クラスの特別戦を連勝。動きもよく、自分のペースで走れる。無理に前を潰しに行くような走りをしなければ3着は狙えるだろう。
△(4)インビクタも粘り強い。もう少し軽馬場を望みたいが前半スムーズに流れれば逃げ込みも。あとは前が崩れるようなことがあると注(3)アオノゴッドがじわじわ伸びてくることも。(2)コマサンエースも新人の金田騎手で面白いがさすがに今回は相手が厳しく難しいか。思い切った騎乗を期待したい。(8)ジェイエース、(10)サクラドリーマーあたりも切れ味は鋭いが、やはり障害のリスクは大きいし、急激に追い込むと最後のスタミナにも課題が生じる。
はむ!の馬券狙いどころ:
昨年のこのレースは伏兵が来て、枠複で高配当、前日の帯広記念でコテンパンにやられていたので取り返した感じ。今年はこの記事を書いている時点で帯広記念の収支がわからないが、同じようにプラスになれれば。2強で決まりそうな気配が強く、少しでも高配当を狙うなら、ボブサップよりアオノブラックの方を頭にして買うか、あとは絞ってドカンと勝負するか。ワイドはコマサンの2頭を狙ってみる。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 5=1→9,4,3 合計6通り 各300円
5→1=9,4,3 合計6通り 各100円
1→5=9,4,3 合計6通り 各100円
枠複 5=1,8 合計2通り 各500円 合計 4,000円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 5 700円
ワイド 9=5,1,4,3,2 2=5,1,4,3 合計9点 各100円
合計 1,600円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
コラムは今回休みます。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第14回天馬賞(BG1) (2021年1月3日(日)16:40発走 帯広11R ダ200m 5歳オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
○ | 1 | メムロボブサップ | 牡5 | 760 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 先 |
2 | コマサンエース | 牡5 | 750 | ☆金田利 | 金田勇 | 鹿毛 先 | |
注 | 3 | アオノゴッド | 牡5 | 760 | 村上章 | 金田勇 | 栗毛 差 |
△ | 4 | インビクタ | 牡5 | 760 | 藤野俊 | 松井浩 | 青毛 逃 |
◎ | 5 | アオノブラック | 牡5 | 760 | 西謙一 | 金田勇 | 鹿毛 差 |
6 | ギンノダイマオー | 牡5 | 760 | 西将太 | 松井浩 | 芦毛 先 | |
7 | ジェイカトレア | 牝5 | 740 | 菊池一 | 平田義 | 青毛 差 | |
8 | ジェイエース | 牡5 | 760 | 鈴木恵 | 坂本東 | 鹿毛 追 | |
▲ | 9 | コマサンブラック | 牡5 | 760 | 島津新 | 金田勇 | 青毛 先 |
10 | サクラドリーマー | 牡5 | 760 | 藤本匠 | 今井茂 | 鹿毛 追 |
なお、ギンノダイマオー号は松田道→西将太に騎手変更されています。
「天馬賞」の概要と傾向
ばんえい独自の4歳(明け5歳)世代の三冠(柏林賞、銀河賞、天馬賞)の最終戦でBG1格付け。正月3日に実施され、この世代のチャンピオン決定戦として名物レースと一つとなっている。
過去10年で1番人気は(6,2,1,1)と強い。定量戦であり実力馬が遺憾なくその力を発揮できる場合が多い。配当も堅く収まる場合が多いが、昨年、一昨年と3連単で万馬券が出ており、伏兵にもチャンスはある。戦績ではダービー馬や銀河賞の勝ち馬がこのレースでも有利になっている。牝馬は出走数は多いが、優勝は2016年のキサラキクのみである。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とリードし、藤本匠騎手が3勝で追う。
今回のみどころ
いよいよメムロボブサップが史上3頭目の3歳、4歳連続三冠に挑む。日に日に力をつけ馬体も大きくなり頼もしい。しかしここにきて、ライバルのアオノブラックが急成長、古馬も交えたドリームエイジカップではメムロボブサップに土をつけているし、前走の平場戦でも勝利している。天馬賞が最後の勝負、果たしてどちらが勝つのか。あるいはコマサンブラックなど急激に力をつけてきた馬がこれらに割って入ることはできるか。世代戦最後の大勝負である。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メムロボブサップ:いよいよ三冠チャレンジ。ここまで重賞は3歳クラシック三冠を含め7勝。全体でも重賞は10戦に出て全て3着以内に入っている。今シーズンも柏林賞以降は10連続連対と非常に安定。一時期は障害が怪しい時期もあったが、近走は非常にスムーズ。2歳時は小柄だった馬体も大きく成長して前走では1100kg台。親譲りの風格が出てきた。あとは自分の走りをするだけ。
2 コマサンエース:重賞は初めて出走した銀河賞のみ、この時はついて行くのがやっとだったが、障害を越えてしっかり前を追い掲示板内に食い込んだ。その後さらに先行力を身につけ、B1からA2クラスに上がっても力強い走りを見せ、勝ち星を重ねて出走にこぎつけた。障害力もある。そして前走からデビュー間したばかりの新人・金田利貴騎手が手綱を取り、ここで重賞初挑戦。思い切って行けるか。
3 アオノゴッド:重賞は過去4レースに出走。3歳時のばんえい菊花賞では2強に続く3着に食い込んでいる。同一馬主の僚馬アオノブラックの陰に隠れて目立たぬ存在で、レーススタイルも後方から行くタイプだが、ノーマークにしていると障害を越えてからじわじわ最後まで伸びてきて前の馬に迫ってくる。重い荷物で前がもたつけば脅威になるが、ペースが速くなると後方のまま置いて行かれることも。
4 インビクタ:世代賞金ランクでは3番目に位置する。重賞も常連だが3歳時までは先行しても直線で失速するなど成績が上がっていなかった。しかし4歳になってからは粘りが増し、ポプラ賞と柏林賞でいずれも2着に粘っている。当初は逃げ一辺倒だったが、近走は控える競馬も覚え、その分最後まで走りきれるスタミナが身についてきている。前走は古馬オープンに胸を借り敗れたものの流れを身につけた。
5 アオノブラック:2歳時からメムロボブサップの最大のライバルとして君臨。世代重賞では惜しい競馬で2、3着が多いが、時折チャンスをつかんで勝利しており、これまで重賞3勝。古馬一線級と対戦したドリームエイジカップでは好位置から抜け出して快勝。存在感を見せた。中団から前の馬をマークする位置につけ、直線の切れ味で差し切っていくような展開が得意。障害はこなすが時折失敗することも。
6 ギンノダイマオー:重賞は常連、2歳時は、メムロボブサップ、アオノブラックにこの馬も入って3強時代を築き、3レースでいずれも2着に入るなど活躍していたが、3歳以降は大きなスランプに陥り、障害も全く動けなくなる時があった。4歳になり復活の兆しが見えてきたが、それでもなかなか前に行けず歯がゆいレースが続いている。本来は先行力があり動きも軽い。軽馬場になれば一変のチャンスもある。
7 ジェイカトレア:世代の牝馬重賞は黒ユリ賞、オークス、クインカップと完全制覇。世代の重賞戦線にもほぼ孤軍奮闘で参戦している。牝馬としては馬体も大きくどっしりと構えて力強い走りを見せる。脚質的には中団から障害力で押して直線でじわじわ伸びる差しタイプ。この世代は牡馬勢が非常に強くいつも胸を借りる立場だがしっかりついて行っている。その後のヒロインズカップを目標にここでも善戦したい。
8 ジェイエース:能検1番時計の馬でデビュー時から注目されていたが、障害が大の苦手ということもあり本格化が遅れていた。重賞は時折顔を出し、ダービー3着などある程度の成績は上げているが、この馬の能力からするとまだまだ物足りないイメージ。度重なる転厩による環境の変化も成績が安定しない要因か。ただ近走の平場戦では強い勝ち方を見せており、自分のペースに持ち込めばこの中でも十分戦える。
9 コマサンブラック:2歳から3歳にかけてはあまり勝ち星に恵まれず、全弟で重賞勝ちもあるコマサンダイヤに比しても出世が遅れていたが、4歳になって徐々に本領発揮、特別戦を中心に自在の走りで勝ち星を重ねてきた。重賞は銀河賞の4着が最高成績。この時は勢いで2番人気まで押し上げられていた。先行力があって障害も上手いが、決め手よりもじわじわ伸びるくタイプで、一発の魅力には欠けるイメージ。
10 サクラドリーマー:重賞の常連ではあるが、近走は障害でかなり苦しむなど着外が続いている。賞金ランクもギリギリ10番目に残ってなんとか天馬賞の出走権を確保した。本来は抜群の切れ味で勝負するタイプで、春の世代特別戦では一気に差し切って勝利した場面もあったが近走は不発続き。やっと障害を上げて追い込んでも、ゴール手前で息切れし失速するような場面も見られる。まずは道中スムーズに行きたい。
展開予想
引き続き乾燥した気候、ただレースを使い詰めしているので馬場は徐々にこなれてきているか。それでもある程度力の要る馬場にはなりそう。先行したいのはやはりインビクタ。最近は控えて行く競馬も見せているが、上位に入るには前に行っておきたい。最内枠に入ったメムロボブサップも自分のペースで行けば自然と前に出るだろうし、アオノブラックの方もこれをマークするように前に付けるだろう。あと、注目されるのがコマサンエース。元々先行タイプの馬に、重賞初騎乗の金田騎手が乗り、思い切って前に出ることも考えられる。僚馬もコマサンブラックも比較的前の方で行くか。障害はどの馬も問題なさそう。そこでメムロボブサップとアオノブラックの一騎打ちとなるか。直線では相手より先に出たい。その他の馬が食い込むには、前述の先行馬が飛ばして大きく逃げるような展開になったり、ジェイエースやサクラドリーマーあたりがひと腰で障害を上げるような展開にでもなれば変わってきそうだが。
【はむ!の見解まとめ】
メムロボブサップとアオノブラックの2強の態勢はどうみても揺るぎそうにない。両馬とも非常に充実してきている。タイミング一つで勝ち負けが決まりそう。もちろんメムロボブサップも3冠のシーンを見たいところだが。。。
当欄でも迷ったが、ここは好枠に入った◎(5)アオノブラックの方に1票を投じたい。ドリームエイジカップでは完全にメムロボブサップをマークし一瞬の切れ味で逆転して勝利した。前走の平場戦も調整とはいえしっかりライバルを押さえる走り。北見記念では850kgもの荷物も経験しており、今回定量戦になっても問題ない。隣に逃げ馬のインビクタもいるのでその力を借りたい。
○(1)メムロボブサップももちろん持てる実力どおり走れば三冠の可能性は大きい。ハンデがないのも有利に働きそう。最内枠も疾風賞でスピード馬相手に逃げ切るなど全く苦にしないだろう。あとは、ライバルのアオノブラックとの位置取り次第。追い比べになっても最後で差し返す力もあり、最後まで熱いレースを見せてくれることを期待。この2頭に割って入るのは至難の業だろう。むしろしっかり3着をキープする方を狙ってくるか。その中では▲(9)コマサンブラックが充実してきている。徐々に力をつけA1クラスの特別戦を連勝。動きもよく、自分のペースで走れる。無理に前を潰しに行くような走りをしなければ3着は狙えるだろう。
△(4)インビクタも粘り強い。もう少し軽馬場を望みたいが前半スムーズに流れれば逃げ込みも。あとは前が崩れるようなことがあると注(3)アオノゴッドがじわじわ伸びてくることも。(2)コマサンエースも新人の金田騎手で面白いがさすがに今回は相手が厳しく難しいか。思い切った騎乗を期待したい。(8)ジェイエース、(10)サクラドリーマーあたりも切れ味は鋭いが、やはり障害のリスクは大きいし、急激に追い込むと最後のスタミナにも課題が生じる。
はむ!の馬券狙いどころ:
昨年のこのレースは伏兵が来て、枠複で高配当、前日の帯広記念でコテンパンにやられていたので取り返した感じ。今年はこの記事を書いている時点で帯広記念の収支がわからないが、同じようにプラスになれれば。2強で決まりそうな気配が強く、少しでも高配当を狙うなら、ボブサップよりアオノブラックの方を頭にして買うか、あとは絞ってドカンと勝負するか。ワイドはコマサンの2頭を狙ってみる。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 5=1→9,4,3 合計6通り 各300円
5→1=9,4,3 合計6通り 各100円
1→5=9,4,3 合計6通り 各100円
枠複 5=1,8 合計2通り 各500円 合計 4,000円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 5 700円
ワイド 9=5,1,4,3,2 2=5,1,4,3 合計9点 各100円
合計 1,600円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
コラムは今回休みます。
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