header2

 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年9月30日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第27回銀河賞(9/29)

ばんえい重賞レース回顧
第27回銀河賞(BG2)-2019年9月29日-10R 200m直 晴 1.0%
  1着 (1)キタノユウジロウ(松田道) 1分58秒6
  2着◎(2)アアモンドグンシン
  3着○(5)コウシュハレガシー
   単勝 1 450円(2番人気) 馬複 1-2 380円 三連単 1-2-5 4,430円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい4歳世代重賞三冠の第2弾・第27回銀河賞は、2番人気のキタノユウジロウが、最内枠から第2障害を先頭で抜け出し、後続を振り切って快勝。はまなす賞に続く重賞連覇となった。松田道明騎手もはまなす賞以来の重賞制覇、銀河賞は2013年ホクショウユウキで優勝して以来6年ぶり3度目、重賞通算51勝目。村上慎一調教師はこのレース初制覇となった。

レース振り返り
  帯広は1週間前に大雨が降ったが、それ以降は概ね晴れが続き、馬場は表面が乾燥していたため当日ABC散水が行われた。その影響で基本は力のいる馬場ではあったものの、夜になってやや水分が浮き走りやすい状況になっていた。
  揃ったスタートから各馬第1障害を横一線で越え、まず1番人気のアアモンドグンシンがやはり前のポジションを取りに一旦先頭へ、コウシュハレガシー、オレワチャンピオンもこれに続く。そして各馬が一旦刻みを入れ始めたところで、今度はトップハンデのキタノユウジロウが最内枠からスルスルと中間付近まで止まらずに行きレースの主導権を握ろうとする。その後はペースが落ち着き、キタノユウジロウがややリードしつつも、アアモンドグンシン、コウシュハレガシー、オレワチャンピオンが出入りを繰り返しながら先頭争いに加わろうとする。これにミノルシンザンやマツノタイガーあたりが差なく続く。第2障害手前にはオレワチャンピオンとコウシュハレガシーがほぼ並んで先着、わずかの差でキタノユウジロウ、アアモンドグンシン、マツノタイガーがこれに追いつく。ここまで60秒のほぼ平均ペース。
  各馬じっくり溜めて障害の仕掛けのタイミングを伺う。そしてオレワチャンピオン、マツノタイガーがほぼ同時に障害に挑戦。ごくわずかの差でコウシュハレガシーそしてキタノユウジロウが続き。ワンテンポ遅れてアアモンドグンシンそして外から追ってきたハマノダイマオーあたりが障害にチャレンジ。各馬グイグイと力を入れ登り始め、まずオレワチャンピオンが止まらずに障害を降り始め、キタノユウジロウ、コウシュハレガシー、一歩遅れてマツノタイガー、さらに一歩遅れてアアモンドグンシンが障害を降りた。
  先頭争いはわずかに先に降りたオレワチャンピオンを、キタノユウジロウ、コウシュハレガシーがすぐに追い抜いた。残り30m地点ではその2頭が並んで先頭争い、半馬身差でオレワチャンピオン、そして1歩遅れたアアモンドグンシンが前をじわじわと追い、1~2馬身差に近づいた。マツノタイガーは遅れはじめた。アアモンドグンシンはさらに前に詰めてくるが、前もしぶとく差の縮まり方はわずか。残り20m地点ごろからコウシュハレガシーがやや緩み始め、キタノユウジロウが前に出た。そしてアアモンドグンシンもコウシュハレガシーに並びかけるが、その前には届かない。キタノユウジロウはそのままのスピードで進み最後は突き放す形でゴールを先頭で駆け抜けた。アアモンドグンシンも迫ったが先頭と脚色が同じになり届かず半馬身差で2着。コウシュハレガシーも粘ったが最後は1馬身差で3着。4番手で粘っていたオレワチャンピオンを後方から来たオレノタイショウがかわし4着に入った。

次走へのメモ
キタノユウジロウ(1着):トップハンデの上、勝ち星のなかった最内枠に入り、かなり不利な状況であったが、積極的なレース展開で主導権を握り、障害もしっかりさばき、そして最後の直線も脚色が衰えることなく力強く走りきった。終わってみれば予想以上の強さであった。勝ちきれなかった時期を乗り越えて正に本格化してきたと言える。更に強くなる余地もあり、今後が楽しみな存在になってきた。次の目標は当然正月の天馬賞であるがまだ少し時間があるので、特別戦などで古馬オープン級に挑んで更に力をつけていくのも手か。
アアモンドグンシン(2着):序盤から積極的に攻める姿勢を見せた上に、障害も一腰で越えており、レースプランは全く問題がなかった。しかし最後の直線で追いつききれなかった。結果的に切れ味が不発に終わったのは、勝ち馬に前半からペースを握られ、見た目より消耗していたか。あるいは馬体が大きくなりズブさが出てきたようにも見える。いずれにせよ不完全燃焼感は残る。今後も重賞にチャレンジし巻き返しを期待。
コウシュハレガシー(3着):今回はいつも以上に積極的に攻めていたように見えるが、またしても3着。やはり決め手に欠けるのがこの馬の泣き所か。ただはまなす賞の不可解な敗戦のショックからは十分立ち直れたように見えた。安定感は抜群なものを持っており、今後も重賞での着争いには確実に入ってきそう。最近は馬体重も増やしてきており力強さが出てきた。
オレノタイショウ(4着):柏林賞で3着に入った実績から今回も最後の末脚で突っ込んでくることは期待された。馬券圏内には届かなかったが8番人気であったので善戦と言えよう。この馬にとってはもう少し流れが落ち着いてほしかったことであろう。ただ切れ味はさすがで、まだこれから伸びる余地はありそう。
オレワチャンピオン(5着):序盤からしっかり走り先行力のあるところは見せていたが、有力馬に早めに並びかけられ、この馬の持ち味を生かし切れなかった。ただ最後の直線もズルズル下がったわけではないので、今後も流れ次第では粘り込み可能。
  その他では、当欄で単穴に狙ったミノルシンザン(6着)は、位置取りは悪くなかったが、両隣に有力な先行馬が並びそのペースに巻き込まれたイメージか。障害でもやや戸惑っていた。3連勝で臨み3番人気に推されたハマノダイマオー(10着)は、やはり重賞では荷が重かったか。もう少し実戦を積むことが必要か。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 なし
  ワイドなどを含め完全外れ。ユウジロウを全く無印にしたのでしょうがないといえばしょうがないのだが、◎○が見事に2着3着と、やっぱり馬券の買い方はなんとかならなかったものかと反省。マイナスがさらにふくらんでさすがに滅入りそうだが、長くやっていればまたヒットも打てることと信じてやっていきたい。
  今回収支 -5,800
   (通常分) -4,100  (配当)0 (投入)4,100
   (単複・ワイド) -1,700  (配当)0 (投入)1,700
  今年度累計 -13,960(9/29・銀河賞終了時点)
   (通常分) -8,350 (配当 31,050 - 投入 39,400)
   (単複・ワイド) -5,610 (配当 7,190 - 投入 12,800)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は3週間後の10月22日、2歳最初の重賞、ナナカマド賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。

2019年9月28日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第27回銀河賞(9/29)

  ばんえいの重賞は2週続き、今週は4歳世代の三冠第2戦、銀河賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第27回銀河賞(BG2)
(2019年9月29日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  キタノユウジロウ 牡4 750 松田道 村上慎 栗毛 差
アアモンドグンシン セン4 740 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
ミノルシンザン 牡4 710 阿部武 大友人 鹿毛 差
オレワチャンピオン 牡4 730 菊池一 中島敏 栗毛 逃
コウシュハレガシー 牡4 730 西謙一 平田義 栗毛 先
  マツノタイガー 牡4 720 鈴木恵 小北栄 鹿毛 追
  ジェイコマンダー 牡4 730 西将太 金山明 青毛 差
  オレノタイショウ 牡4 720 渡来心 久田守 鹿毛 差
ハマノダイマオー 牡4 720 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
  10 オールラウンダー 牡4 710 赤塚健 西弘美 鹿毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「銀河賞」の概要と傾向
  ばんえいの場合、4歳世代にも三冠レース(柏林賞、銀河賞、天馬賞)があることはこれまでも述べたところであるが、銀河賞はその第2弾である。創設当初は北見競馬場で開催されており、当時北見市と十勝を結んで走っていた鉄道「ふるさと銀河線」を想起させるネーミングとなっている。
  各馬4歳にもなると体も完成し、また古馬との対戦も経験して、どんどん力が付いてくるころである。世代の中での勢力図も固まるころで、勝ち馬は後にばんえいを代表するトップ馬となっていく場合が多い。傾向としては、過去10年間で1番人気は(3,3,1,3)と絶対的な強さがあるわけではなく波乱含みのレースとなっている。これは、元々の実績馬と、4歳になって力をつけてきた上がり馬が入り乱れ、ハンデもあるので、人気面で割れることが多いからと考えられる。但し、ここ数年は飛び抜けた存在の馬がいて実力どおりの走りを見せて、堅く収まっている。牝馬は苦戦しており、この時期の開催になってからは未勝利である。特にこのレースに強い騎手はおらず、現役騎手は最高でも2勝と分散している。一方、調教師では槻舘厩舎が5勝と、近年実力馬を連続して出していることもあり、一歩抜けている。(今回は槻舘厩舎からは不出走)

今回のみどころ
  今年の4歳世代はのランキングトップは牝馬のミスタカシマであり、今シーズンも柏林賞牝馬初優勝を上げていたが、銀河賞を回避した。今後を考えての選択か。そうなるとこの世代を代表する存在としては、まずダービー馬アアモンドグンシンの名前が挙がる。自慢の切れ味が炸裂するか。そしてはまなす賞で2着止まりにようやくピリオドを打ったキタノユウジロウも当然黙っていないだろう。一方下位からでも調子の上がってきている馬もおり、展開を含め見どころいっぱいのレースとなりそう。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 キタノユウジロウ:重賞はダービーなど2着が多く善戦どまりが続いたが、はまなす賞では追い比べを制してようやく花開いた。堅実な走りがモットーで確実に上位に食い込んでくる。障害力には自信を持っている。最後の直線もしっかり歩ききれる。一方、切れ味鋭いタイプではないので勝ちきれないことも多い。
 2 アアモンドグンシン:昨年のダービー馬で世代の1,2を争う実力馬。今シーズンは重賞未勝利だが古馬重賞にも果敢に挑戦し勝負勘を養っている。直線の切れ味は抜群で障害を降りれば速いが、障害自体は苦手で、なるべく余裕を持って挑みたい。そのためには前半で好位置につけられるかがポイントとなりそう。
 3 ミノルシンザン:8月の特別戦で勝って出走権を得てきた。重賞は3歳時の三冠レースにいずれも出走。最高は菊花賞の5着だが、この時は一瞬の切れ味で前に迫るなど見せ場を作った。基本的には前半控えて各馬の様子を見ながら、最後の直線で勝負をかけるタイプ。障害は得意ではないがある程度はこなす。
 4 オレワチャンピオン:デビュー時から期待され、2歳時にヤングCSを優勝して以降、成績が上がらなかった時期が長かったが、今シーズンに入って徐々に調子を取り戻し、8月には特別戦でようやく1年半以上ぶりの勝利を挙げた。この馬の持ち味は先行力と粘り。特に軽馬場ならフットワークが生きてくる。
 5 コウシュハレガシー:重賞は2着1回3着4回と優勝はないが善戦タイプ。脚質は自在で走りは安定しており障害も上手い。柏林賞では積極的に攻めて見せ場を作り2着に粘り込んだが、はまなす賞では流れに乗れず最下位に沈んだ。前走ではホクショウマサルら古馬勢相手に善戦しており巻き返しは十分可能。
 6 マツノタイガー:重賞は昨年のダービー、菊花賞、今年の柏林賞と出走しているが、いずれも大敗している。平場のレースなら素軽い立ち回りで強さを見せるが、荷物が重くなり相手が強くなると動きが悪くなり序盤から遅れる傾向にある。障害はこなせるのでしっかり追えば好走できそう。鈴木騎手の手腕に期待。
 7 ジェイコマンダー:2歳時はヤングCS2着など活躍したものの3歳時は苦しいレースが続いた。今シーズンに入り特に前半が好調で素軽い動きで勝ち星を重ねてきた。ただ重賞になると動きが重く成績が上がっていない。重い荷物が苦手か。父はカネサブラックで力を出せる素地はあるはず。転厩で気分一新か。
 8 オレノタイショウ:重賞初挑戦だった柏林賞では人気薄ながら、障害をしっかり越えて直線で見事な追い込みを見せ3着。その後も特別戦でAクラスの古馬相手に快勝し、賞金を加算してここに駒を進めてきた。切れ味の鋭さがこの馬の持ち味、障害も苦手にしていた時期もあったが、今は確実に上げてくる。
 9 ハマノダイマオー:デビュー当初から期待されていたが、障害で苦しむなど思うように成績は上がっていなかった。平場の軽めのレースになると動きが良くなり切れ味が生きる一方、重賞などでは重い荷物に対応できず着外に沈むことが多い。ここ数戦は調子が上がってきて連勝しており、勢いで攻めていきたい。
 10 オールラウンダー:世代ランクは16番目だが、ミスタカシマの回避による追加出走枠に手を挙げ出走。重賞は初出走で特別戦も今シーズンに入ってから本格参戦。障害の上手さがこの馬の売りで、ほとんど確実にひと腰で越えてくる。安定感はあるが、切れる脚はないようだ。高重量は未知数だが魅力はある。

【はむ!の見解まとめ】
  ミスタカシマが出ないことで、想定される流れも大きく変わってきそう。ライバルが減って喜んでいる馬はいるのか。それとも目標となる馬がいなくなりさらに難しいレースになるのか。帯広は一週間前に大雨が降っているが、その後は降水はなく乾燥して渋めの馬場になりそう。
  レース展開予想だが、前に行きたい馬が少なく、どの馬も他馬の様子をうかがいつつ牽制しあいながら進む形になるか。そうなるとペースは落ち着きそう。一応オレワチャンピオンがレースを引っ張る形になるか。あるいはアアモンドグンシンが苦手な障害を意識して押し出されるように前に行くことも考えられる。後の馬も好位にはつけたいが、ハナには立ちたくないというところ。直線勝負にもつれ込むことが考えられ、最後までしっかり走れるタイプが有利か。
  ハンデ差もあり予想は極めて難しいところだが、当欄では◎(5)アアモンドグンシンが、不安点は多少あるものの、やはり力やスピードはメンバー中では飛び抜けているとみて本命とした。おそらく前半から飛ばして障害はじっくり溜めるという作戦に出るのではないか。コンビを組む長澤騎手との息も合ってきたように見える。
  相手として、当欄ではまなす賞の際に狙った○(5)コウシュハレガシーに今一度期待したい。最下位となったはまなす賞の走りは不可解であったが、その時は流れに乗れなかったということで、その後の特別戦では巻き返しており、前半差なくついて行ければ勝ち負けにつながる走りができるだろう。面白い存在が▲(3)ミノルシンザン。重賞では目立った実績はないが、特別戦では有力な古馬を交えて善戦しており、同世代ライバルにも勝ち負けを繰り広げている。今回上位と40kgのハンデをもらっており、接戦が必至の中、切れ味のあるこの馬がチャンスを生かす場面も。
  入着候補としては、先行力のある△(4)オレワチャンピオン。スタミナが課題であるが切れる脚がないだけで、ポテンシャル自体は高い馬なので、思い切って行ければ粘り込みも。そして、更に穴として注目したいのが注(9)ハマノダイマオー。かつての実力馬が帰ってきたというイメージ。レース展開が落ち着いて障害を切れれば抜け出し可能。
  一方、はまなす賞を勝って勢いに乗る(1)キタノユウジロウも有力馬として支持されそうだが、今回はトップハンデ、端枠と悪い条件が重なっている。それを乗り越えるだけの力は十分持っている馬だが、やはり予想としては軽くしたい。他では、切れ味がある上に今回鈴木騎手が乗ってきた(6)マツノタイガー、柏林賞で3着に突っ込んできた(8)オレノタイショウあたりの動きが注目されるが、馬券的にはここまで手を広げられるかどうか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  徐々にマイナスがふくらんできたのでここらで歯止めをかけたいところ。特にそろそろ単勝を当てたい。今回はグンシンを中心に、前回狙ったコウシュハレガシーなど、なんだか買うと来ないというパターンに陥る懸念もあるが、そこは信じていくしかないだろう。ワイドも手広く。。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2,5,3→2,5,3,4→2,5,3,4,9 合計27通り 各100円
  馬複 2=5,3,4,9 5=3,4 合計6通り 各100円
  枠複 2=5,3,4,8 合計4通り 各200円 合計 4,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 2 800円
  ワイド 3=2,5,4,8,9 8=2,5,4,9 合計9点 各100円
  合計 1,700円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ディープとキンカメ
  ちょっと前の話ですが、前々回の当欄でディープインパクトのことについて長々と述べたところですが、もう一頭、同じ時期で出てきてディープと並ぶ名馬・名種牡馬であったキングカメハメハ(以下「キンカメ」と略します)も先日ディープの後を追うように永い眠りにつきました。筆者はディープは好きではありませんが、キンカメはどちらかというと好きな方の馬です。
  ディープとキンカメは同じ馬主の馬です。ですから前回述べたディープが好きでない理由はキンカメにも当てはまるはずです。強い馬を育てるという考え方は同じです。しかしこの2頭タイプが全然違います。そして、筆者はディープよりキンカメの方に断然軍配を上げたいと思います。それは筆者が判官贔屓ということもありますが、最大の理由はキンカメの方が奥深いからです。
  ディープは主流の父サンデーサイレンスでサラブレッドのサラブレッド(後者は例えの意味での)。ただただ整った日本の中央競馬の芝で最高のスピードで走る馬。一方、キンカメは父キングマンボで外国からも持ち込み馬。血統は良いのですが日本では主流ではありません。そのせいか、競走馬時代8戦7勝の素晴らしい成績は上げたものの、日本の高速馬場がこたえたのか脚元不安で早々と引退。華々しく脚光を浴びたディープに対して、強い割には地味に競馬ファンの間だけでたたえられた、それがキンカメです。ただNHKマイルカップと日本ダービー両方を勝つなどどんな状況でもどんな馬場でも走れるというオールマイティの力。それがその産駒に引き継がれました。世界で活躍したロードカナロアを出したかと思えば、ホッコータルマエなど地方のダートで大活躍する馬を多数出しました。芝とダート両方を走れるレッツゴードンキという馬などもいます(今週のGIスプリンターズステークスにも出走予定)。このようにキンカメ産駒は、地方競馬の盛り上げにも多大な貢献をした馬でもあることから、筆者的には断然キンカメの方が好きだったということです。

2019年9月24日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第55回岩見沢記念(9/22)

ばんえい重賞レース回顧
第55回岩見沢記念(BG2)-2019年9月22日-10R 200m直 晴 0.9%
  1着○(2)コウシュハウンカイ(藤本匠) 2分28秒9
  2着◎(9)メジロゴーリキ
  3着 (7)シンザンボーイ
   単勝 2 190円(1番人気) 馬複 2-9 310円 三連単 2-9-7 2,660円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬優勝で4大記念競走の第2弾・第55回岩見沢記念は、1番人気のコウシュハウンカイが障害を先頭で抜け出しそのまま駆け抜けて最後は2着に10秒以上の差をつける圧勝。ばんえいグランプリに続く重賞制覇で通算12勝目。藤本匠騎手は今期重賞2勝目、岩見沢記念は13年ぶり6度目の優勝で、重賞は通算70勝目。松井調教師はこのレース7年ぶり7度目の制覇。

レース振り返り
  ここ1週間の帯広はわずかな降水があったものの概ね晴れが続き、馬場は乾き気味でやや重め程度の状態であった。
  レースは、スタートからややばらつき気味。予想されたとおり5歳馬勢が前に出てレースを引っ張る展開。メジロゴーリキ、ミノルシャープにゴールデンフウジンが先頭集団へ、これにコウシュハウンカイが続き、センゴクエースらは中団、オレノココロは後方からの競馬となった。各馬早めに刻みを入れ、かなりゆったりしたペースに落ち着いた。第2障害手前にはメジロゴーリキ、ミノルシャープが先着、コウシュハウンカイが続き、中団にいたシンザンボーイ、カンシャノココロあたりもこれに追いついた。ここまで75秒とスローペース。
  障害を先に仕掛けたのはメジロゴーリキとカンシャノココロ。カンシャノココロは坂の中腹で、メジロゴーリキは踏み込んで天板付近まで上がったもののそこでストップ。続いてミノルシャープが挑戦するも、こちらも8分目あたりで止まる。それらを見るようにコウシュハウンカイが障害に挑み、止まらずしっかり越えて先頭へ、もう一度気合いを入れたメジロゴーリキが2番手で続いた。さらにはミノルシャープが3番手で降り、その後の馬は障害でかなり苦しんだ上、ゴールデンフウジン、カンシャノココロ、シンザンボーイの順で続いた。
  先頭集団はコウシュハウンカイが10m近く引き離して大きくリード、メジロゴーリキも追うが差は縮まらない。3番手はスピードの落ちたミノルシャープを切れ味を生かしたゴールデンフウジンがかわして前を追っていた。
  そして、先頭を行くコウシュハウンカイは最後まで緩むことなくゴールを駆け抜け、1番人気に応えた。追っていたメジロゴーリキは残り10mを切ったところで詰まって立ち止まった。これに3番手で追ってきたゴールデンフウジンが近づくがこちらもストップ。さらに後方からシンザンボーイとカンシャノココロが追い込み、ゴールデンフウジンをかわした上でさらに前に差を詰めてくるが、立て直したメジロゴーリキがなんとか粘って2着。勢いのあったシンザンボーイが3着に食い込み、結局1~3着はばんえいグランプリと同じ着順となった。その後ろはカンシャノココロが4着に入り、ゴールデンフウジン、ミノルシャープと続いた。実力馬オレノココロとセンゴクエースは、前半から遅れ障害も上がらず8着(センゴクエース)と9着(オレノココロ)に沈んだ。

次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):絶好調そのものの走り。5歳馬が前に行っても全く慌てず中段の構え。障害はじっくり溜めていたが、これは最後の詰めを考えてのもので、自信があるからこその作戦であった。直線は他馬の方がついて行けず、着差以上の圧勝であった。次の狙いはもちろん3連覇がかかる北見記念。重量はさらに重くなるが、好調を維持しており、他のライバルたちがもたついている間は天下は続くだろう。
メジロゴーリキ(2着):この馬としては100%の力を出していた。強いて敗因を探すなら、障害の天板でもう一歩が出ず勝ち馬に絡んでいけなかったことぐらいか。障害に挑戦するタイミングも微妙だったかもしれずそこは端枠も多少影響があったか。力負けではないので、今後更に荷物が重くなって未知の領域に入っても対応は十分可能だろう。北見記念も狙えそう。
シンザンボーイ(3着):グランプリに続き3着に食い込んだ。いずれも7番人気の人気薄を克服。ただ最後の直線の走りはしっかりしており、そこは力のあるところを見せた。今回は前半から積極的に行き好位置につけられたことも善戦の要因であるだろう。渡来騎手とのコンビも息が合っているようだ。経験も積んでおり、高重量戦では今後も期待できそう。
カンシャノココロ(4着):繰り上がり出走ながら4着は立派。障害をひと腰で決めようとせず、じっくり一歩ずつ攻めていく姿勢が重賞では好走につながっている。今後の重賞も出走さえできれば期待が持てる。ただA1組の身で出走できるかは運次第のところがあるので、しっかり平場でも勝ち星を重ねたい。今回のような積極的な走りができれば。
ゴールデンフウジン(5着):この馬は障害が苦手で数発かかることは想定内。降りてからの切れ味が勝負で、今回障害を4番手あたりで降りれた時は着内食い込みもあると思われたが、最後で失速するあたりはまだやはり力不足が見える。初めての800kg台の荷物では致し方ない。今後経験を積んでいけば、戦える力をつけていけるだろう。
  その他では、ミノルシャープ(6着)も自分の走りはしていたが、失速具合を見ると、やはりこれぐらいの高重量はまだ厳しそう。センゴクエース(8着)はやはり障害の修正は完全ではなかったが、今回は隣の馬の影響を受けたこともあり見限るのは早いか。一方オレノココロ(9着)はまだ本調子ではなく、今後どのように立て直していけるか。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 枠複 2-8(2本) 馬複 2-9 ワイド 7-9 のみ
  当欄で単勝買いを行うようになってからか、本当に本命が1着に来ない。もっとも、外れるように予想しているとしか思えない。あと、過去データは本当にアテにならない。今回もグランプリ馬は勝てないというジンクスもコウシュハウンカイがあっさり打ち破った。というか。やっぱり今回はコウシュハでしょ?という感じ。しかも3着のシンザンボーイも気になってワイドで押さえていながら不十分。本当に馬券はうまくいかないものだ。
  今回収支 -5,800
   (通常分) -3,710  (配当)890 (投入)4,600
   (単複・ワイド) -650  (配当)550 (投入)1,200
  今年度累計 -8,160(9/22・岩見沢記念終了時点)
   (通常分) -4,250 (配当 31,050 - 投入 35,300)
   (単複・ワイド) -3,910 (配当 7,190 - 投入 11,100)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  重賞は2週続き、次回は9月29日、4歳の三冠レース第2弾、銀河賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。

2019年9月21日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第55回岩見沢記念(9/22)

  今週のばんえい重賞は、古馬オープンで4大記念競走の第2弾、岩見沢記念です。まずは、早速予想いってみましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第55回岩見沢記念(BG2)
(2019年9月22日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  オレノココロ 牡9 840 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
コウシュハウンカイ 牡9 840 藤本匠 松井浩 栗毛 先
ミノルシャープ 牡5 830 阿部武 大友人 鹿毛 逃
ゴールデンフウジン 牡5 820 藤野俊 今井茂 青毛 追
センゴクエース 牡7 830 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
  ソウクンボーイ 牡9 820 村上章 西邑春 鹿毛 追
  シンザンボーイ 牡8 820 渡来心 坂本東 栗毛 差
  カンシャノココロ 牡8 820 松田道 坂本東 鹿毛 先
メジロゴーリキ 牡5 820 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「岩見沢記念」の概要と傾向
  岩見沢記念は、古馬重賞のいわゆるばんえい4大記念競走のうち、6月の旭川記念に続く第2戦。現存するばんえい重賞では最も歴史が古く今年で第55回目となる。かつてはそのレース名のとおり岩見沢競馬場で開催されていたが、2007年の帯広単独開催以降は帯広の秋シーズンの開幕を告げるこの時期に開催されている。
  このレースの傾向だが、過去10年で1番人気は(4,2,2,2)とまずまずといったところ。2番人気も3勝しており、やはり上位馬が安定している。ただ、1か月前の重賞BG1のばんえいグランプリ勝ち馬は大苦戦で、帯広単独開催以降の12年間未勝利となっている。グランプリ勝ち馬は賞金による重量加増が大きいことなどからそもそも出走してこないケースが多いためである。したがってその年の重賞初勝利がこのレースという馬も多い。若い5歳馬や牝馬が健闘しているのも特徴で、昨年はマルミゴウカイが初めての古馬重賞優勝をここで達成。過去には名牝アンローズやフクイズミが3勝している。820kg程度の基礎重量とハンデ差が勢いのある馬に有利に働いているのかも。騎手では藤本匠騎手が5勝、松田道明騎手4勝と得意にしている。一方、鈴木恵介騎手が勝てなかった重賞の一つであったが、一昨年オレノココロで初めて勝利した。

今回のみどころ
  今年は帯広方面も猛暑の日が続き、夏負けして体調を崩した馬も多く出ていた。(中には全く動けなくなってしまった馬もいたようだ)8月のばんえいグランプリでもオレノココロ、センゴクエースとトップクラスの馬が障害で力を出せず敗れるようなこともあった。しかし、これらの馬も秋になって馬にとっても過ごしやすい季節になれば、元気に巻き返してくれることだろう。古馬重賞戦線は、今後、年始の帯広記念を次の大きな目標として、今回の岩見沢記念を皮切りに北見記念やドリームエイジカップなどの重賞がひと月ごとに行われていくことになる。さて、岩見沢記念ではグランプリで失敗した馬たちが体調を取り戻しているか、グランプリで勝ったコウシュハウンカイが好調を保っているか、あるいはメジロゴーリキら成長著しい5歳馬がさらに力をつけ勝負に絡んでくるのかが見どころ。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレノココロ:シーズン当初はオッズパーク杯、旭川記念と快勝し、その強さが目立っていたが、北斗賞やグランプリでは行き脚が悪く障害も苦労した。ハンデを苦にするタイプではないので、夏に入って体調を崩したことが原因か。前走では馬体重が増え体調は戻っていた様子だが、勝負勘が戻っていなかった。
 2 コウシュハウンカイ:今シーズンは勝ちきれないレースが続いていたが、ばんえいグランプリでは終始自分のペースで走りきり他馬を押さえ込む横綱相撲で快勝。その後もしっかり体調を維持して、前哨戦の特別戦マロニエ賞では余裕の勝利。負担重量が増えてくると微妙だが、800kg台前半なら守備範囲。
 3 ミノルシャープ:重賞は常連でここまで2勝。5歳になって古馬戦線に本格参戦後も旭川記念2着などなかなかの成績を上げている。この馬の売りはなんといっても先行力と障害力。動きも軽く一度は見せ場を作る。課題は最後の詰めと言われるが、最近は粘りも見られる。ただ負担重量が重くなると厳しくなるか。
 4 ゴールデンフウジン:5歳となり本格的に古馬戦線に参戦。成績としては入着までには至らないものの見せ場は作っている。障害さえ降りればメンバー中でも上位クラスの切れ味を持っているが、障害で引っかかる場面が多く持ち味を出し切れていない。まだ力不足感はあるか。前走はしっかり障害を越えてきた。
 5 センゴクエース:3月のばんえい記念を勝った後は、一度スランプに陥り障害が上がれなくなった。その後立て直しで北斗賞では圧巻の走りで優勝。しかし再び調子を崩し、グランプリではまた障害で崩れて大敗、その後の特別戦(マロニエ賞)では障害を立て直すことに重点を置き、少しずつ修正してきている。
 6 ソウクンボーイ:百戦錬磨の9歳馬。クラスはA1に落ちているが、重賞には機会があるごとに出走しており、それなりに見せ場を作っている。一時期は流れについて行けず障害も苦しんだ時期もあったが、近走の特別戦などでは復調の兆しが見え、前がもたついた時には持ち前の切れ味でしっかり詰めてきている。
 7 シンザンボーイ:ばんえいグランプリでは2年連続の3着。重賞優勝経験はないものの、出走すれば存在感を示している。岩見沢記念は不思議にも初出走。相手に合わせて走れるタイプだが、ペースが速いと置いて行かれてしまう場面も多い。一方流れが落ち着いてしっかり障害をさばければ、直線で伸びてくる。
 8 カンシャノココロ:回避馬が出たための追加出走。しかし重賞はいつでも出られる態勢を整えており、ファン投票2位に支持されて出走した8月のグランプリでも、この馬らしくマイペースな走りで5着と掲示板に粘り込んでいる。障害力があり、切れる脚はないものの力強い走りで高重量戦で持ち味を発揮する。
 9 メジロゴーリキ:重賞はダービー、天馬賞などここまで4勝。古馬戦線でもトップクラスと互角に戦っており、グランプリ2着も立派。今シーズン未勝利というのが不思議だが、全て掲示板には入っている。先行力と障害の上手さに定評があり安定性は抜群。負担重量増も歓迎。ただ切れる脚がないのが弱点。

【はむ!の見解まとめ】
  グランプリで勝ったコウシュハウンカイ、障害で崩れたオレノココロやセンゴクエースの巻き返し、そして勢いのある5歳勢、それぞれどの程度の仕上げでここに挑んでくるのか、それによって展開も変わってくるだろう。基礎重量820kgとそこそこ重くなってきた荷物への対応もポイント。馬場は重くもなく軽くもなくというところか。
  展開予想だが、やはりスピードのある5歳馬勢がこの荷物ならまだ許容範囲とみて積極的に攻めてくるだろう。特にメジロゴーリキ、ミノルシャープらが前に行って、コウシュハウンカイが好位でマークする展開か。一方、オレノココロやセンゴクエースも障害のことを考え、前半であまり遅れを取りたくはないだろう。そうなるとおのずからペースが速くなるか。あとは第2障害を各馬がどのように捌き、そしてどの位置で降りられるのかが勝負の分かれとなる。
  当欄の見立てだが、過去のデータから、グランプリ馬の勝ち星がないことや5歳馬が善戦傾向にあることから、今回も5歳馬に注目したい。その中でも◎(9)メジロゴーリキの先行力と障害力に期待。地味な存在ではあるが、今シーズンは最悪でも4着以上と安定感は抜群、ほとんど崩れがない。820kgはこの馬にとって未知の重量ではあるが、高重量になればなるほど力は生きてくるタイプ。外枠も気にするタイプではない。信頼できそう。本命に。
  そして○(2)コウシュハウンカイは対抗に置いた。グランプリ以降もとにかく好調を維持しており重量も適鞍。ハンデ差も許容範囲。勝つ可能性は極めて高いが、ただグランプリ馬は勝てないというジンクスのみで2番手の評価とした。5歳馬のペースに巻き込まれた時、追い比べで一歩届かぬことも。
  人気を落とすなら狙いたいのが実力馬▲(5)センゴクエース。グランプリでは夏負け、その後も障害で苦しんだが徐々に修正を図っており、今回は荷物も重くなりペースが落ち着けば、しっかり対応できそう。同じ意味でオレノココロの方もトップ馬としての意地を見せたいところだが、こちらは9歳馬でまだ少し動きが重そうなのと今回は最内枠ということでともう一回見送りたい。そこで穴としてここで狙ってみたいのが5歳馬△(4)ゴールデンフウジン。まだまだ実力的に見劣りするイメージは否めないが、前走の特別戦で課題の障害を克服ししっかり走り切って勝利した。障害を越えれば切れ味は見応え十分だ。お手並み拝見というところ。
  他では注(3)ミノルシャープも先行力でどこまで引っ張れるか。最近は粘りも出てきてズルズル下がる場面が少なくなってきており力はつけている。ただ荷物が重くなってどうか。以上のように見解をまとめると相対的に(1)オレノココロは無印となってしまったが、ここは実績馬。キープはしておきたい。あと、(7)シンザンボーイも好調で、他馬がもたついた時はグランプリの時のように浮上も。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今シーズントータルではまたまたマイナス街道に入りつつあるが、今週来週の重賞2連発で早めになんとか抜け出したい。それ以上に、ここで単勝を狙うようになったから、本命に狙った馬がどうも芳しくない。今回も本命をメジロゴーリキにして、この馬も勝ちきるまでは心許ないが、安定性を信じて連を狙ってみたい。買い方も馬複・枠複なども交え、一ひねりしてプラスに持って行きたいところ。ワイドは無印の2頭から狙ってコウシュハを外す。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9,2,5→9,2,5,4→9,2,5,4,3 合計27通り 各100円
      9,2→9,2,5→9,2,5 合計4通り 各100円
  枠複 8,2,5,4 BOX 合計6通り 各100円
     8,2,5 BOX 合計3通り 各100円
  馬複 9,2,5,4 BOX 合計6通り 各100円 合計 4,600円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 500円
  ワイド 1=9,5,4,7 7=9,5,4 合計7点 各100円
  合計 1,200円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】胆振東部地震から1年
  そういえば・・・と言えば失礼なんですが、昨年の9月6日に突然襲ったあの北海道胆振東部地震から1年を少し過ぎました。近頃は災害が多すぎて(つい先日も九州や千葉方面など各地で台風の被害が出ましたし、これを書いている途中も台風が近づいていますが)、当事者でなければ、一つ一つの悲しい、あるいは苦しい出来事は忘れてしまうほどです。昨年の地震の被害が大きかった地域では1年経っても未だに不便な思いをしている方もおられるということで、改めて災害の大変さを認識するばかりです。
  一方、昨年のこの時期を思い出しますと、地震の影響で北海道地方は大規模な停電などもあり、競馬関係にもいろいろな影響がありました。ばんえいの場合は一週間開催中止、翌週(この昨年の岩見沢記念)はナイターから昼間の開催へ変更、もちろん我々が直接見えないところでは、厩舎や馬産地などでの馬の体調管理に問題が生じたこともあったようです。
  喉元過ぎれば熱さを忘れてしまうことは、人間がいろんな社会生活をやっていく以上あり得ることではありますが、やはり時には災害当時のことを思い出しつつ、今またこうやって普通に競馬を楽しめることの歓びをかみしめていきたいものです。

2019年9月2日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第31回はまなす賞(9/1)

ばんえい重賞レース回顧
第31回はまなす賞(BG3)-2019年9月1日-10R 200m直 晴 1.5%
  1着△(5)キタノユウジロウ 1分50秒5
  2着 (4)アオノブラック
  3着▲(3)アアモンドグンシン
   単勝 5 680円(4番人気) 馬複 4-5 1,970円 三連単 5-4-3 17,840円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいの3歳・4歳による重賞、第31回はまなす賞は、4番人気の4歳馬キタノユウジロウが直線の一騎打ちを制し、念願の重賞初制覇となった。松田道明騎手は2017年2月のチャンピオンカップ(フジダイビクトリー)以来2年半ぶり通算50回目の重賞制覇。はまなす賞は2002年のヴィクトリーベガ以来17年ぶりの勝利。

レース振り返り
  この週の北海道方面は局地的に大雨が降る不安定な天気、そして帯広も木曜日ごろにややまとまった雨が降り、その影響もあって馬場は表面は乾いているものの、水分を含んで軽めで推移していた。
  レースは、各馬勢いよく飛び出して一斉に第1障害を越え、前半からかなり速いペース。その後各馬が刻みを入れ始める中、軽量の3歳牝馬ジェイカトレアが中間まで止まらずに行き一歩前に出る。しかし、すぐにミスタカシマ、アアモンドグンシンら有力各馬も追いつき、後続もほとんど差がないまま第2障害へ向かう。第2障害手前にはミスタカシマがわずかに先着するも、各馬も追いつき出走馬7頭がほぼ横一線に並んだ。ここまで53秒のハイペース。
  そして、ほとんど息をつく暇もなく最初に障害を仕掛けたのはミスタカシマ。その後すぐにコウシュハレガシー、キタノユウジロウが障害に挑戦。ミスタカシマは天板まで足をかけるが勢い余って膝を折った。コウシュハレガシーも坂の中腹でストップ、その一方、キタノユウジロウが一歩一歩踏みしめながら障害を越えた。その間にやや後ろから行っていたアオノブラックがややふらつきながらも障害をしっかり越え、この2頭が障害を降りて先頭へ。後続の障害は、じっくり溜めたアアモンドグンシンが障害に挑戦するがこれも膝折、踏み出したコウシュハレガシーと更に後から障害に挑戦したジェイカトレア、ジェイコマンダーを含めた4頭が苦労しながらようやく障害を越えた。膝折の立て直しに時間のかかったミスタカシマは最後方から追う展開となった。
  後続が障害を越えたころは、前を行くキタノユウジロウとアオノブラックの2頭は早くも残り30m地点に達しており、2頭が全く並んで激しいデッドヒートを展開、互いに譲らない好レースとなった。そして、残り10mを切ったところでわずかにキタノユウジロウが前に出て、最後はかなり緩んだもののそのままゴールを駆け抜けた。続くアオノブラックはさらにゴール前で厳しくなって、後方から追ってきたアアモンドグンシンに激しく迫られたものの半馬身ほどのリードを残して2着にゴール。アアモンドグンシンが3着、軽量のジェイカトレアが4着に入った。1番人気のミスタカシマは最後に激しく追ったもの5着まで押し上げるのが精一杯。当欄で本命に狙ったコウシュハレガシーは直線伸びず最下位の7着に終わった。

次走へのメモ
キタノユウジロウ(1着):自分の存在を忘れるなとこの馬が言っているような力強い勝ち方であった。これまでイレネー記念やダービーなど好走するも2着どまりで勝ちきれないレースが多かったが、今回は最後の直線でイキの良い3歳馬との一騎打ちとなり、最後は年上の意地を見せた。速いペースに惑わされず自分のペースで走れたことと、障害に自信を持っていたことも勝因として挙げられるだろう。松田騎手が我慢してこの馬を育てたことが花開いたともいえる。次は狙いはもちろん今月末の銀河賞。今回のようにしっかり自分の走りができれば、連続重賞勝利も十分考えられる。
アオノブラック(2着):3歳馬代表として堂々たるレース運びであった。軽馬場を味方につけ、前半遅れずに好位置につけられたことで、障害を上手く越え、直線勝負に持ちこめた。このあたりは阿部騎手の手腕か。最後は4歳馬に力負けの形になったが、3歳馬のレベルの高さを示したと言える。次の照準は11月のばんえい菊花賞、今回出走しなかった他の同世代ライバルたちに経験というアドバンテージを得たのではないだろうか。
アアモンドグンシン(3着):直線は脚を持て余す感じの3着。走りは悪くなかったが敗因を探すなら、やはり前半の流れにうまく乗れなかったことか。障害である程度時間がかかることは織り込み済みのはず。直線の切れ味のある馬なので、前半もっと思い切って行っても良かったかもしれない。銀河賞で巻き返したい。
ジェイカトレア(4着):強い相手の中、後方待機かと思われたが、軽ハンデを生かして積極的に前に行きレースを引っ張り見せ場を作った。最下位人気ながら4着に粘り込んだことは立派なレースであった。この馬の最大目標は12月のばんえいオークス、ライバルにかなり差をつけたのではないか。
ミスタカシマ(5着):珍しく膝折が出てしまい、立て直しにも時間がかかった。ペースが速くなってやや慌てたことが障害のミスにつながったか。馬体重が落ちており、このレースに向けてはやや順調でなかったのかもしれない。しかし銀河賞では当然巻き返してくるだろう。
  その他では、ジェイコマンダー(6着)は走りそのものは悪くなかったが、前半の速い流れに対し遅れを取ったイメージ。大外枠も影響したか。そして当欄で本命に狙ったコウシュハレガシー(7着)も流れに上手く乗れなかった。この2頭は降りてからの切れ味もあまりなく一旦遅れるとジリジリと下がっていく傾向にある。今後、負担重量が増え力のいるレースになれば持ち味を発揮できる場面もありそう。巻き返しに期待。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 ワイド 3-4 のみ
  本命のコウシュハレガシーが最下位という時点で問題外であったが、人気馬勢も相次いでコケたため、これは予想も馬券も大外れ。密かにワイドで狙ったジェイカトレアも惜しい4着と馬券には絡まず。もう一頭の3歳アオノブラックからのワイドもユウジロウまでは回らずと、本当にうまくいかないものだ。ま、今回の組み合わせで三連単1万円ちょっとしかつかないし、しょうがないと思うしかない。またマイナス街道に戻ったが、すぐに抜け出せるよう秋シーズンを頑張っていきたい。
  今回収支 -5,350
   (通常分) -4,500  (配当)0 (投入)4,500
   (単複・ワイド) -850  (配当)450 (投入)1,300
  今年度累計 -3,800(9/1・はまなす賞終了時点)
   (通常分) -540 (配当 30,160 - 投入 30,700)
   (単複・ワイド) -3,260 (配当 6,640 - 投入 9,900)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は3週間後の9月22日、古馬重賞で4大記念競走の第2弾、岩見沢記念です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。