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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2016年10月31日月曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第37回北見記念(2016/10/30)

ばんえい重賞レース回顧
第37回 北見記念(BG2)-2016年10月30日-10R 200m直 晴 0.9%
  1着△(6)フジダイビクトリー(松田道)2分24秒9
  2着▲(3)ニュータカラコマ
  3着 (4)オレノココロ
単勝 6 280円 馬単6-3 660円 三連単 6-3-4 2,630円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえいの古馬重賞第37回北見記念は、2番人気のフジダイビクトリーが障害を一番に抜け出し、他馬を引き離して圧勝。先月の岩見沢記念に続いて9度目の重賞制覇となった。
  馬場水分は0.9%と砂煙の上がるほど乾きかなり力のいる馬場。高重量戦らしく各馬何度も刻みながらのゆったりとしたペース。その中で前半積極的に先行したのはニュータカラコマ。その後1,2障害中間からフジダイビクトリー、内からホクショウユウキらが前を追う。第2障害手前まで70秒余りと、ゆったり進んだ割には時計は早め。各馬一斉に揃ったところで、先に障害を仕掛けたのはニュータカラコマ。しかし坂の中腹でストップ。続いてフジダイビクトリー。重い荷物で苦労しつつも腰を入れてしっかり引っ張りあげ、トップで駆け抜け。後続は各馬相当手間取り次のニュータカラコマがなんとか抜け出したころには、先頭のフジダイはすでに残り30m地点へ、そして止まることなくその差は開く一方でそのままゴールへ。終わってみれば圧勝だった。2着争いはニュータカラコマが一杯になり、そこに障害を膝を折りかけながら3番手で抜けたオレノココロとそれに続いたカイシンゲキ、ホクショウユウキが互いに詰まりながら追うが、なんとかニュータカラコマが逃げ切り2着。最後粘ったオレノココロが3着だった。1番人気になっていたコウシュハウンカイは障害何度も膝を折るなど苦しみ8着。連覇を目指したキタノタイショウも障害に手間取って7着に終わった。

次走へのひとことメモ
  フジダイビクトリー(1着):終わってみれば他馬を寄せ付けない圧勝。高重量で各馬障害苦しむ中、この馬のしっかりした踏み込みで障害を越えたあたりは力強さを感じた。馬場適性というより荷物適性ということだろう。今後は当然正月の帯広記念から大一番ばんえい記念に向けての臨戦プランということになるだろう。調整で他のレースも使ってくるかもしれないが、どんな時でも走れるのは強みだ。
  ニュータカラコマ(2着):馬体重も増え好調さが見えていた。それもあってか今回は序盤から積極的な先行策。しかし障害はひと腰目であまり上まで行けなかったのが手間取った原因だろう。それでも崩れることはなかった。この後も古馬重賞路線を行く。
  オレノココロ(3着):トップハンデや臨戦過程的に厳しいかと思われたが、持っている力を発揮しよく走れた。他馬が障害で苦しむ中、この馬自身も膝を折りかけながらもクリア。センスも身につけてきた感じだ。今後はまた怖い存在になるだろう。
  カイシンゲキ(4着):初めての高重量だったが、あまり苦にすることなくしっかり走り切れた。他馬との追い比べになったのも闘争心がわいて効果があったかもしれない。自己条件で走るより、上位と戦った方が力がつくという例だ。
  ホクショウユウキ(5着):ようやくしっかり前について走れるようになった。障害は得意な方なので、さらに積極的なレースが出来れば4,5歳時のあの強いホクショウユウキがよみがえるかもしれない。
  その他では、キサラキク(6着)は最後の直線で前を追うような見せ場まで作った。レースごとに力を付けてきているのが見える。当欄で推したキタノタイショウ(7着)はやはり障害の苦手意識が出てしまった感じで反応が鈍かった。コウシュハウンカイ(8着)は前半からこの馬らしさが見られなかった。大外枠が影響したか、ソラを使っているようにも見えた。この馬は端枠では成績が上がっておらず、数少ない弱点かもしれない。

はむ!の予想結果
  キタノタイショウを本命、コウシュハを押さえ・・とこの時点で見立てが全く違った。これでは箸にも棒にもかからない。今回はワイドも厳しかった。ホクショウユウキやキサラキクが見せ場を作ってこれは!と思わせたがそうはうまくいかないものだ。ま、今回の組み合わせで三連単2千円台しか付かないのならしょうがない。重賞は3週続くので引きずらず次に挑戦だ。

  今回収支 -5,300 (配当)0 (投入)5,300
  (今年度累計)-25,680

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)

  次回重賞は来週11月6日(日)、3歳三冠第2弾のばんえい菊花賞(BG2)です。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。
  またその前に3日(木・祝)は地方競馬の祭典JBC。こちらの方の予想も例年どおりやりたいと思います。こちらは当日に見解を書きたいと思います。

2016年10月29日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第37回北見記念(10/30)

はむ!のばんえいコラム
  秋になってもつい最近まで暑い暑いと言っていたのが、近頃めっきり冷え込んできて北国では冬支度も始まっています。一方、競馬ファンにとっては最も盛り上がる時期、JRAでは先日菊花賞があって、そして今週は天皇賞(秋)、その後もGIの大きなレースが続き盛り上がります。そして地方競馬では11月3日(木・祝)に中央と地方のダート王者たちが集まり1日3つのJpnIレースが行われるJBCが行われます。今年の舞台は川崎。ばんえいに軸足を置いている当欄でも例年このレースについて予想し、馬券も買っています。地方競馬のお祭りですからね。今年も当日朝までには予想を載せたいと思います。
  とりあえず、今週はばんえいの方も重賞・北見記念がありますので、まずはこちらから注目していきましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第37回北見記念(BG2)
(2016年10月30日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ホクショウユウキ 牡7 850 西謙一 平田義 鹿毛 先
  カイシンゲキ 牡5 850 浅田達 槻舘重 鹿毛 先
ニュータカラコマ 牡8 860 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
  オレノココロ 牡6 870 鈴木恵 槻舘重 青毛 先
キタノタイショウ 牡10 850 大河和 服部義 栗毛 追
フジダイビクトリー 牡8 860 松田道 金山明 栗毛 逃
  キサラキク 牝5 830 阿部武 金田勇 芦毛 差
取消 オイドン 牡8 850 工藤篤 鈴木邦 栗毛 追
コウシュハウンカイ 牡6 870 藤本匠 松井浩 栗毛 先
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  ばんえい4大記念大会の第3弾、北見記念。冬シーズンの当初に行われ、荷物の基礎重量が850kgになる高重量の古馬オープン戦の一つ。過去10年では1番人気が(2,2,3,3)と心許なく、6番人気、7番人気がそれぞれ2勝するなど、他の古馬重賞に比べても荒れる傾向にある。ギンガリュウセイが3連覇するなどこのレースだけ強い馬というのが存在する。牝馬は北見での開催時代に優勝馬の名前が並ぶが、帯広開催となってからは勝ち星はない。2分台後半の力勝負となり、やはり荷物適性や障害力などで条件に適した馬が勝利に近い位置にあるようだ。
  さて今回はどうなるか。最近のトレンドである強い6歳対8歳世代の対決となるか。それとも伏兵の登場はあるか。このレースのディフェンディングチャンピオン10歳馬キタノタイショウなど他の世代も黙ってはいない。
各馬寸評:
 1 ホクショウユウキ:長いスランプが続き今年度は未勝利。しかし休養で一息入れて、また平田厩舎への転厩で心機一転。ここ2走ほどは上昇の気配が見えている。先行が必須。
 2 カイシンゲキ:5歳ながら岩見沢記念で3着に入り力のあるところ見せた。負担重量も850kgを越えるとこの馬にとって経験したことがなく見極め必要。障害は落ち着いて挑みたい。
 3 ニュータカラコマ:8歳世代の一員。今年の北斗賞勝ちやグランプリ2着を経て、一旦立て直し。元の主戦の藤野騎手に戻り、この馬の最大のパフォーマンスを見せられるか。
 4 オレノココロ:6歳でメンバー中重賞勝ち頭。今年はグランプリも勝ち、力は最上位だが、今回は臨戦過程とハンデが気になるところ。ただ前走7着と言っても差はなかった。
 5 キタノタイショウ:昨年の優勝馬。しかしそれ以前はすべて着外。障害が実に苦手で厳しいが最近のレースではやや修正してきている。高重量戦ならじっくり溜めていける分チャンスも。
 6 フジダイビクトリー:岩見沢記念では他馬を引きつけて逃げ切るというレース運びで久々に重賞制覇。高重量は得意とするところ。北見記念は過去あまり成績は良くないがどうか。
 7 キサラキク:4年ぶりの牝馬の出走。2走前の軽量戦で激走し、スピードという新たな一面を見せた。序盤戦離れずについていって切れ味勝負になれば善戦も。
 8 オイドン取消:このレースは過去2回出走して9着、10着と大敗。高重量はやはりこの馬には向いていないようだ。展開と軽馬場の助けが必要。体調そのものは悪くなさそうだが。
 9 コウシュハウンカイ:安定度は極めて高く、近走も好調を保ちながらほとんど休まずオープン特別などで勝ち星を稼いでいる。今回は過去の成績が良くない端枠に入った。
まとめ:
  高重量戦となって有力馬勢にも死角がみられ、今年も荒れる要素をはらんでいる。どこからでも狙えそう。そこで、有力馬勢をおさえにまわし、思い切ってキタノタイショウの大復活劇に期待したい。障害など課題が多くここを頭にするのは勇気がいるが、障害さえ越えられれば高重量でもしっかり走れるし、10歳馬だが衰えそのものは見られない。有力馬との組み合わせで狙ってみたいところ。2番手にはやはり安定性でコウシュハウンカイ。今回大外に入ったのが気になるところだが、内詰めコースで左側が開くので問題なさそう。勝ちきれないところはあるがそれでも大崩れすることは考えづらい。軸に。ニュータカラコマも目立たないが常に上位に食い込んでいる馬だ。詰めの甘いところがあるが崩れはない。高重量はやや不安か。実力馬フジダイビクトリーも外すわけにはいかない。特に高重量になればこの馬の本領は発揮される。ただ各馬との追い比べとなったときにどうか。
  あとは、穴狙いでホクショウユウキがそろそろ上がってこないか。最近はジリ脚でついて行けない感じが続いたが、元々力を持っている馬。変わり身への期待はある。グランプリ馬オレノココロも大きいレースで力を発揮する馬で侮れないが、今回はマイナス点も多く狙いは次にまわしたい。他の馬もそれぞれに気になるが、馬券的には上記の馬を中心に絞って狙いたい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  馬券を買っても外れることが多くいつも後悔することが多いのだが、同じ後悔するにしても、絞って買って手を伸ばしきれなくて後悔するか、それとも点数を買いすぎて後悔するか。(それでも、買わなくて後悔というのはない。)どうせ後悔するならあとは外れたときどこまであきらめが付くかということだろう。今回、実力馬は揃うが、これまで4年連続3連単万馬券など荒れるレースということを考えれば、ここもやはり穴狙いで行きたいというのが心情。それなら後で割り切れる買い方をしたい。今回は本命をキタノタイショウにしたが、それの頭からというより、コウシュハの2,3着付けを中心に買っていきたい。あと好調ワイドの方でキタノタイショウ、ホクショウユウキから。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単
   5,3,6→9→5,3,6,1,4 合計12通り 各100円
   3,6→9→5,3,6,1 合計6通り 各100円
   5,3,6→5,3,6→9 合計6通り 各100円
   5→3,6,1→3,6,1,4 合計9通り 各100円
   9→5,3,6→5,3,6,1 合計9通り 各100円
  応援馬券(単勝+複勝) 7 各200円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 1=5,9,3,6 5=9,3,6 合計7点 100円
  合計5,300円で勝負!

  今回の結果と回顧は、終了後数日以内にアップします。

2016年10月19日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第39回ナナカマド賞(2016/9/19)

ばんえい重賞レース回顧
第39回 ナナカマド賞(BG3)-2016年10月16日-10R 200m直 晴 1.0%
  1着 (10)ゴールデンフウジン(西将太)1分24秒0
  2着○(6)ジェイワン
  3着△(1)メジロゴーリキ
単勝 10 3,160円 馬単 10-6 18,790円 三連単 10-6-1 74,110円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい2歳馬重賞第1弾のナナカマド賞は6番人気の伏兵ゴールデンフウジンが大外から障害をしっかり越えて駆け抜けて快勝。2歳馬重賞の最初の勝ち名乗りを上げた。西将太騎手は今年度重賞2勝目となった。ここまで7戦無敗で断然1番人気だったホクショウムゲンは障害で苦労し8着に終わった。
  、現地は晴れで気温も上がり馬場水分は1.0%と乾燥気味であったが、レース前に散水されたこともありこの日の各レースは時計の出る軽馬場であった。レースは序盤から各馬勢いよく飛び出しかなりのハイペース。その中でも内枠のメジロゴーリキ、ホクショウムゲンを中心に有力どころがハナを奪いに行くが各馬ほとんど差がないまま第2障害手前まで30秒台で到着。そして5,6頭がほぼ一斉に第2障害に挑戦。ホクショウムゲンは坂の中腹でストップ。最も早く越えたのが大外10番のゴールデンフウジン、そして最内1番のメジロゴーリキ、一歩遅れてジェイワン、ミノルシャープと続き後は大きく遅れた。先に抜けたゴールデンフウジンは勢いに乗ってキャンターで駆け抜け、2番手はジェイワンがメジロゴーリキをかわして前を追う。しかし前との差は詰まらず残り20mあたりからは逆に差が開いてゴールデンフウジンがゴール板を駆け抜けた。ジェイワンの方は最後息が上がりゴール前で詰まったがそれでもリードを保って2着に入線。続いてメジロゴーリキが一杯になりながら、後方から追い込んできたシンエイボブをかわし3着に粘り込んだ。結果的には1着と3着が父ニシキダイジン、2着が父カネサブラック、4着が父ナリタボブサップと種牡馬の世代交代も感じられた一戦だった。

次走へのひとことメモ
  ゴールデンフウジン(1着):元々力は持っていたもののこれまで時々障害で苦しんでおり人気を下げていた。しかし今回はしっかり立て直し、障害も出走馬中最もスムーズに越え、あとは持ち前のスピードで走りきった。大外もこの馬にはかえって良かったかもしれない。この後は北央産駒特別を使ってヤングチャンピオンシップを目指すが、今回の賞金加算によるハンデもにらみながらということになるだろう。
  ジェイワン(2着):全体の速いペースに戸惑いながらも障害もひと腰で越えしっかり自分の走りはできていた。最後詰まったが、このあたりは今後さらに鍛えられていくだろう。次回は北見産駒特別でヤングCSの出走権を確実に取りに行きたい。
  メジロゴーリキ(3着):前半から思い切って前に行けたことが隣のゴールドインパクトのミスを誘ったのかもしれない。先行力で勝負できる馬で、ペースを作れる点で今後も他馬からの脅威になるだろう。次走はライバルの多い十勝産駒特別でしのぎを削る。
  シンエイボブ(4着):前半から遅れを取っていたが最後で切れ味を見せて牝馬最先着。始めから無理に前を追わず、自分のレースに徹していた。やや苦手だった障害をクリアすることを重点に置いていたように見える。十勝産駒。
  ミノルシャープ(5着):こちらは積極的に前に行くレースを見せ、最後はいっぱいになったもののなんとか掲示板内に粘った。馬体重も増え、力を付けてきた。十勝産駒。
  その他では、ヤマトダイジン(6着)はさすがに力の差があったが自分の走りができていた。そして、1番人気のホクショウムゲン(8着)は障害で早々とストップ、前走が除外で体調面が良くなかったか。今後の経過を注視する必要。3番人気のゴールドインパクト(9着)もこれまでになく障害で崩れてしまった。こちらはやや焦りがあったか。

はむ!の予想結果
  ムゲンから入ってるので、今回はしょうがない。競馬、特にばんえいにはよくあること。ただゴールデンフウジンは前哨戦の青雲賞の時には買っていただけにもう少し狙えなかったかという反省はある。一方、ワイドの方が1,10を軸にしたので3本とも当たるという珍しいことが起きた。さすがに全体の負け分を取り戻すまでにはいかなかったが、なにより狙ったのが入ったということが良かった。

  今回収支 -1,670 (配当)3,630 (投入)5,300
  (今年度累計)-27,550

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)

  次回重賞は3週間あきます。10月30日(日)、古馬重賞の北見記念(BG2)です。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。

2016年10月15日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第39回ナナカマド賞(10/16)

はむ!のばんえいコラム
  前回この欄で凱旋門賞の話をしましたが、結果はともかく(日本期待のマカヒキはやや残念な成績でした)、初めて発売された海外馬券の売り上げがなんと41億円!この金額がどれくらいすごいかというと、同じ週に行われたJRAのG2オールカマーが全体で42億円で、深夜のネット投票だけでこの売上というのは相当注目度が高かったということでしょう。次は豪メルボルンカップ、米ブリーダーズカップが発売予定です。それにしてもネット投票(最近までIPATと呼んでいたが、トータルで「ネット投票」と呼ぶことにしたよう。)は今や当たり前になってきています。そしてJRAのネット投票で地方競馬の一部が買えるのも嬉しいところです。
  しかしながら、この欄でも何度か触れてきましたが、JRAネット投票はばんえいのレースは扱っていません。一時期話も出ていましたが最近は動きがないようです。おそらく地方競馬は楽天競馬やオッズパークなどで買え、特に楽天はかなり熱心にばんえいの支援をしていることなどから、JRAネット投票の参入は困難になっているのだと想像します。ただ、JRAのレースがない月曜日の売上が伸びていることを見れば、パイの食い合いになることは考えづらく、むしろ裾野が広がって、楽天やオッズパークもかえって売上が伸びるのではないかと思います。JRAには海外馬券だけでなく地方競馬全体への拡大を望む限りです。
  さて、3週間ぶりのばんえい重賞は今シーズン初の2歳重賞ナナカマド賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第39回ナナカマド賞(BG3)
(2016年10月16日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 2歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
メジロゴーリキ 牡2 570 安部憲 岡田定 鹿毛 逃
父ニシキダイジン
ホクショウムゲン 牡2 580 鈴木恵 服部義 鹿毛 逃
父マックスセンプー
  ミノルシャープ 牡2 570 阿部武 大友人 鹿毛 差
父キングシャープ
ゴールドインパクト 牡2 570 渡来心 久田守 栗毛 先
父ヒカルイットウセイ
  シンエイボブ 牝2 550 菊池一 久田守 鹿毛 差
父ナリタボブサップ
ジェイワン 牡2 580 松田道 槻舘重 鹿毛 先
父カネサブラック
コウシュハサマー 牝2 550 西謙一 岡田定 栗毛 追
父ウンカイ
  ヤマトダイジン 牝2 550 藤本匠 金田勇 鹿毛 追
父ニシキダイジン
  ホクショウゼウス 牡2 570 大口泰 松井浩 鹿毛 差
父ナリタボブサップ
  10 ゴールデンフウジン 牡2 570 西将太 岩本利 青毛 差
父ニシキダイジン
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえい2歳馬のシーズン最初の重賞・ナナカマド賞。ばんえいの場合、この時期の2歳馬はまだ成長途上であり、時には心許ない走りの馬もいる。2012年のダイコクパワーは当時力がありながら隣のコースに入ってしまい降着。その時に棚ぼたで勝ったショウチシマシタが後にイレネー記念で勝ち真の実力を見せたというようなこともあった。しかし過去10年をみると1番人気が(4,2,2,2)と比較的安定した成績をあげるなど堅く収まる傾向にあり、早くから活躍し完成度の高い馬が有利な状況だ。牝馬は出走 は するものの優勝からは20年近く遠ざかっており、3着内も数少なく、かなり厳しいデータとなっている。
  今年は、なんといってもデビューから無敗でここまできたホクショウムゲンが2年前のセンゴクエースの再現なるかというところ。しかしその他の各馬もスピードに乗った走りを見せており、今年は層の厚さをうかがわせる。将来のスターを発掘できるか。

  今回は2歳馬が重賞初見参なので2行寸評します。
各馬寸評:
 1 メジロゴーリキ:デビューは遅れたがここに来て急成長の上がり馬。馬体も充実している。出足が鋭く先行力が持ち味。障害も安定している。力の差はないことも前走で証明した。
 2 ホクショウムゲン:デビュー以降7戦無敗でいずれも圧勝。能検も1番時計で今のところ敵なし。障害は勢いで抜けている状況でその巧拙はまだ不明だが苦手ではなさそう。
 3 ミノルシャープ:デビュー時は非力さが目立った馬であったが、ここにきて馬体も成長して走りもしっかりしてきた。なんとかついて行ければ持ち前の切れ味を生かせる。
 4 ゴールドインパクト:常に成績上位で走りに安定感。馬格があり重賞向けのタイプ。接戦になるといま一歩勝ちきれない部分がある。デビューから乗っている渡来Jの初重賞なるか。
 5 シンエイボブ:前走A2クラスで勝って出走権。デビュー時は障害にかなり苦しんだが、だんだん力を付けてきた。スピードは非凡なものを持つ。軽馬場で混戦に持ち込みたい。
 6 ジェイワン:カネサブラックの産駒。能検は4番目の時計。デビュー以降は10戦ですべて3着以内に入り青雲賞でも勝っている。障害は崩れてはいないが戸惑いを見せることがある。
 7 コウシュハサマー:いちい賞では人気薄ながら大外から切れ味を見せて快勝。ウンカイ産駒らしく、牝馬ながら馬格もあって走りもしっかりしている。斤量増は歓迎か。
 8 ヤマトダイジン:前走A3クラスを勝利してここに駒を進めてきた。出足が鈍いタイプではあるが、粘り腰が身上。メンバー中では小柄で荷物が増えるとどうか。
 9 ホクショウゼウス:ナリタボブサップ産駒。ここ2戦の大敗が気になる。スピード自体はあるので障害を上手く越えられるかがカギ。重量を背負えばレースが落ち着きチャンスも。
 10 ゴールデンフウジン:常に上位争いしておりジェイワンらを押さえ込んで勝利したこともある。青雲賞は3着。やや走りが不安定で前走では障害で崩れたが力のない馬ではない。
まとめ:
  なんといっても7連勝中のホクショウムゲンをどう見るかがこのレースのポイント。どうしても2年前のセンゴクエースとの比較ということになるが、タイム的にもほとんど同じで臨戦過程も似通っている。2年前と違うのはセンゴクがほとんど敵無しだったのに比して、今回のホクショウムゲンの場合はライバルたちもかなりの力を持っているというところか。
  当欄では、やはりホクショウムゲンを軸にしたい。今までのところ障害など走りの安定度ではセンゴクよりも上のように感じる。10kgのハンデを背負うが問題ないだろう。相手だが、まず逆転の目がある馬を探してみた。その筆頭はやはりジェイワン。現在賞金ランクではこちらの方が上位。前哨戦の青雲賞での勝利(ホクショウムゲンは不出走)は強さを見せた。ただやや障害などが不安定に見えるのが気がかり。まだ崩れるところまでいっていないので勢いがつけば好勝負できそう。3番手にはこれも手堅くゴールドインパクトの安定感。渡来騎手が重賞初勝利に挑戦する。
  あとは力を付けてきたメジロゴーリキの先行逃げ粘り、障害を上手くクリアした時のゴールデンフウジン、牝馬のコウシュハサマーあたりに注目。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  こういうふうに全部の馬をチェックしながら予想するとどの馬も良さそうに見えて、どれも切れずに幅広に買ってしまい取りガミ、あるいは無理矢理切ってしまったのが来るという悪循環。これほど馬券が儲からないと、ブログも単なるオヤジのつぶやきに過ぎなくなってしまう。なんとか当てなければ・・・。今回はホクショウムゲンを全面的に信頼。2着以下はヒモ荒れありと見ているが・・・。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  馬複 2=6 1,000円 2=4,1 各500円 2=7,10 各300円
  三連単(フォーメーション)2→6→4,1,10,7 合計4通り 各200円
  三連単(追加)2→6→4,1 合計2通り 200円
  三連単(追加)2→4,1→6,4,1,7,10 合計8通り 100円
  (はむ!のワイドで勝負!)
   ワイド 1=2,6,4,10 10=2,6,4 合計7点 100円
  合計5,300円で勝負!

  今回の結果と回顧は、近日アップします。