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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2017年12月31日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】遅れお詫びとお知らせ(12/29YC)

  筆者都合により、暮れのヤングチャンピオンシップの回顧が遅れております。
  そして年明けすぐに帯広記念、天馬賞が続いておりますので、先にこれらの重賞予想をアップ(いずれも前日予定)し、これらのレースの回顧も併せて数日後に行うこととします。
  要するに年末年始のバタバタです。御容赦を。

  なお、YCでは珍しく収支プラスになっております。
  今回収支 +6,530 (配当)11,430 (投入)4,900
  今年度累計 -59,770 (今年度残高40,230)・・12/29終了時

2017年12月28日木曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】重賞予想・第19回ヤングチャンピオンシップ(12/29)

  ばんえいの今年を締めくくる重賞は2歳重賞・ヤングチャンピオンシップ。5つの産地別予選をそれぞれ勝ち抜いてき馬たちの2歳チャンピオン決定戦です。どの馬が勝つかという興味もありますが、どの地区の馬が勝つかというのも興味深いところです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第19回ヤングチャンピオンシップ(BG2)
(2017年12月29日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 2歳産駒特別選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  アアモンドグンシン セン2 580 阿部武 小林長 栗毛 差
南北海道1着
コウシュハレガシー 牡2 590 松田道 平田義 栗毛 追
十勝2着
  フレイムゴールド 牡2 590 西謙一 金田勇 栗毛 差
釧路2着
  センショウブルー 牝2 570 藤本匠 岩本利 黒鹿毛 差
南北海道3着
バンリュウブラック 牡2 590 赤塚健 久田守 青毛 逃
北央2着
  インターセプト 牡2 590 松本秀 久田守 鹿毛 先
北見3着
ジェイコマンダー 牡2 600 西将太 槻舘重 青毛 先
十勝1着
オレワチャンピオン 牡2 600 鈴木恵 中島敏 栗毛 逃
北央1着
キンツルモリウチ 牡2 600 村上章 西康幸 芦毛 先
釧路1着
  10 コウシュハギョイ 牡2 590 工藤篤 松井浩 鹿毛 差
北見1着
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  ばんえいの名物重賞、ヤングチャンピオンシップ(YC)。馬産地を5つのブロックに分け、それぞれの産地別の予選(産駒特別)の上位2頭が出走権を得るというユニークだが厳しい条件。いくら賞金上位でも予選に勝ってこないと出走できない。強い馬が集まったブロックではそれだけこのレースに出られない馬が出てくるわけだ。現在はやはり帯広のある十勝地区が最もレベルが高く、過去10年で6勝、全体でも10勝しており、優勝の半数以上は十勝産駒だ。一方では他の地区も生産頭数の割には健闘している。南北海道産駒の優勝はまだない。人気面では過去10年1番人気は(3,3,2,2)、着外の2回はいずれも4着とまずまず。ただ全て3番人気以内の馬が優勝しており堅く収まることが多い。タイムは1分10秒~20秒台が多くスピードレースの様相。馬体重は1000kg以上の馬が過去10年で7勝しており、成長力もある程度ポイントのようだ。また「ホクショウ」の冠の馬が5勝、騎手では鈴木恵介騎手が3連覇中など特色のあるデータがいくつか出てくる。
  今年は2歳重賞第1弾のナナカマド賞で勝ったミスタカシマが予選で敗れて出走できないなど、全地区で2番人気の馬が敗れるという波乱の中、それぞれ勝ち上がってきた各2頭がしのぎを削る。十勝1位のジェイコマンダー、北央1位のオレワチャンピオンらが賞金上位だが、新顔の馬たちもここで素質開花ということも考えられる。

各馬寸評:
 1 アアモンドグンシン:新種牡馬アアモンドヤワラ産駒。南北海道産駒特別で1番人気のプランセスにしぶとく勝ってきたレースは親譲りの一面を見せた。その後も前走A-1組のレースで好走しわずか2秒弱の差の3着と遜色ない。阿部Jを擁してさらに化けるか。但し障害には課題が残る。斤量有利。
 2 コウシュハレガシー:ダービー馬メジロゴーリキの全弟。ナナカマド賞は6着だったが当時のこの馬としては善戦、そして強豪が並ぶ十勝産駒特別では大外から強烈な追い込みで2着に食い込み出走権を取ってきた。遅生まれでやや小柄な馬だが日に日に力を付けている。時計がかかる馬場が望みか。
 3 フレイムゴールド:釧路産駒特別では9番人気ながら勝ち馬にしっかり付いて行って最後の直線はバテる各馬をかわして2着に食い込んだ。能検時は全体6位の好成績を挙げており、元々素質馬として注目されていた。障害には課題が残るが、自分のペースで動ければ爆発力あり見せ場あるかも。
 4 センショウブルー:南北海道産駒特別2着のプランセスの回避に伴い、3着のこの馬に出走権が回ってきた。あきらめずに前について行ったのが功を奏した形だ。デビュー時は全く非力だったが、徐々に力をつけてきた。牝馬ならではの切れ味がある。ただ前走出血のため除外となった影響は若干心配。
 5 バンリュウブラック:ナナカマド賞では追走一杯で8着だったが、北央産駒特別ではオレワチャンピオンにピッタリ迫り差のない2着に食い込んだ。久田厩舎の僚馬プランセスが出走権を持ちながら回避、この馬一本に絞ってきたことで力の入れようも違う。粘りがあり接戦には滅法強い。先行が必須。
 6 インターセプト:予選の北見産駒特別では逃げを打ったが、最後の直線で緩んで、後ろから来る馬にも差されて3着。しかしそのレースで2着に入った牝馬のウィナーグラスが回避したため、出走権が回ってきた。強運を生かしたいところだが、まだ1勝馬でレベル差は否めない。障害は上手い。
 7 ジェイコマンダー:ナナカマド賞は接戦の末3着。そして最もレベルが高いとされる十勝産駒特別を快勝。この時点でYCはこの馬で決まりと思わせたが、その後の3戦がいずれも障害が上がらず大敗。特に前走は序盤から出足が悪く、ハンデがあったとはいえ心配な状況。本番での立て直しなるか。
 8 オレワチャンピオン:ナナカマド賞ではミスタカシマの強襲にあって勝利は逃したが2着に粘り、その後の北央産駒特別では終始先手を取り快勝しここに駒を進めた。1000kgを大きく越えメンバー中最も立派な馬体を誇り力強さもある。ただ2着が6回が示すように最後の詰めの甘さは課題。
 9 キンツルモリウチ:釧路産駒特別では終始先手を取り快勝。先行してこそ持ち味を発揮できるタイプで前に行きたい。障害も上手で崩れが少ないのである程度信頼はできる。しかし切れる脚はないのでペースはあまり速くならない方が良い。一線級との直接対決が少なくまだ勝負付けは済んでいないか。
 10 コウシュハギョイ:カネタマル産駒。北見産駒特別では一瞬の切れ味で前に出て最後まで粘ってゴール。ただ勝ち時計は1分53秒と他の組よりかなり時間を要しており、レベル比較するとやはり見劣りすることは否めない。この馬自身もムラ駆けタイプで大敗も多い。軽馬場なら力を発揮できる。

まとめ:
  2歳馬のこのころというのは各馬成長途上でタケノコの背比べのように上位馬が入れ替わる。そしてこのYCは各産駒特別から2頭ずつ勝ち上がってきた馬の争いというのが微妙な力関係を演出。落選した有力馬たちもここを見守る。非常に興味深いレースだ。ただ出走権を持っていた有力馬の中ではプランセスの回避は残念。理由は不明だが、その後のことを見据えてということなのだろう。そうすると今回のメンバー中ではやはりオレワチャンピオンの力が1枚抜けている。デビュー以来15戦中12連対、3着と4着が1回ずつのみで圧倒的に強い上に成績が安定している。障害でもほとんどミスがない。接戦になって最後の詰めの甘さが出れば切れ味鋭い馬に差される心配はあるものの、それでも馬券圏外になることは考えづらい。現在このレース3連覇中の鈴木恵介騎手が必勝を期し、この馬の本命は外せないだろう。このオレワチャンピオンを今回のメンバーで負かす可能性があるのは、Aクラス上位で走っているジェイコマンダー、切れ味鋭いコウシュハレガシーくらいしかいないが、いずれも展開に左右される馬で慎重に検討を要する。そこで2番手候補の○印として当欄ではキンツルモリウチの先行力を買ってみたい。まだ力は未知数だが崩れが少なく粘り強い走りが期待もてそう。そして単穴にジェイコマンダー。力はオレワチャンピオンと全く引けを取らないが、なにしろここ3戦の走りがいただけない。障害も苦労しており、もしかして調子落ちあるいは自信を失っているのではという心配がある。勝つか負けるか一か八か。次に、上記寸評でも述べたように厩舎がここに賭けてきたバンリュウブラックに秘策がありそう。予選ではオレワチャンピオンに終始食らいついて2着に粘った実績もある。あとは十勝産駒特別で並みいる強豪をかわしてきたコウシュハレガシーの切れ味も不気味な存在。注意マークを。ただいずれは強くなれるだろうが、今はまだ成長途上の感があり、今回ついていけるか。他では障害さえ克服すれば粘りがありそうなアアモンドグンシンあたりが気になるが端枠は割引か。フレイムゴールドも嵌まれば相当走りそうだが、リスクも大きく狙いづらい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  もう本当に今後どうしようかというぐらい負けが込んできている。何回も言うようだが、予想はまずまずだが馬券がダメ。今回は軸はオレワチャンピオンに絞れそうなだけに相手をどう選んでいくか、2連系か3連系かどう組み合わせるか、そのあたりをしっかりチョイスしていかねば。今となってはプラス収支より、いかに負けを少なくして資金的に生き延びていくことが必要。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単
   フォーメーション 8→9,7,2,5→9,7,2,5 合計12通り 各100円
      〃     8→9,7,2→9,7,2,5,1,3 合計15通り 各100円
      〃     9,7,2→8→9,7,2,5 合計9通り 各100円
      〃     9,7,2→9,7,2→8 合計6通り 各100円

  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 9=8,7,2,5 2=8,7,5 合計7点 100円
  合計4,900円で勝負! (残高33,700円-4,900円=28,800円)

  今回の結果と回顧は、立て込んでいますので、年明けの重賞、帯広記念(1月2日)、天馬賞(1月3日)レース終了後数日後までに報告したいと思います。

2017年12月27日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】回顧・第46回ばんえいダービー(12/24)

ばんえい重賞レース回顧
第46回ばんえいダービー(BG1)-2017年12月24日-10R 200m直 曇 1.3%
  1着△(8)メジロゴーリキ(長澤幸)2分7秒7
  2着 (3)マツカゼウンカイ
  3着 (2)ジェイワン
単勝 8 370円 馬単8-3 11,030円 三連単 8-3-2 64,480円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい3歳クラシックの最終章、第46回ばんえいダービーは、2番人気のメジロゴーリキが逃げ切り勝ち。この馬は重賞初制覇。長澤幸太騎手は2012年にテンマデトドケで勝ったドリームエイジカップ以来約5年ぶりで3度目重賞制覇となった。
  この日の帯広は雪の予報が出るなど天気が微妙だったが、発走時刻までには降らず、乾燥したままで力が必要な馬場となった。
  レースは序盤から牽制しあいながらの展開、その中で先行すると予想されたメジロゴーリキやナカゼンガキタらが押し出されるように前へ。後はジェイワンやホクショウムゲンらが意識的に前について行くが、各馬刻みながらゆったりした流れとなった。第2障害に先着したのはメジロゴーリキ、そして先行各馬もこれに続く。ここまで57秒の遅いペース。障害では各馬が揃うところまで十分溜めてからメジロゴーリキとナカゼンガキタがほぼ同時に仕掛けた。そしてメジロゴーリキが障害をしっかり越えて先頭へ、ナカゼンガキタは一旦止まって膝を折りかけたがそれでもすぐに立て直し2番手で追う。その後はシンエイボブ、コウシュハサマーといった牝馬勢、それにカネサスペシャル、マツカゼウンカイといったところが続いて障害を越えた。先頭を行くメジロゴーリキはスピードはないもののしっかり前を見て進む。後続の馬たちは必死に追うが各馬苦しくなりなかなか追いつかない。特に牝馬勢は脚色が一杯になった。そうしているうちにさらに後方からホクショウムゲンが一気に前に追いつこうとする。ミノルシャープ、ジェイワンといったところも続き2番手以降は大混戦。そんな中メジロゴーリキは最後まで止まることなくゴールを駆け抜け、46代目のダービー馬となった。2着争いは混戦から一旦前に出たカネサスペシャルをホクショウムゲンがかわしたがこちらも脚が上がってゴール3~4m手前でストップ。そこを早めに降りていたマツカゼウンカイと追い込んできたジェイワンが襲いかかりほとんど同時にゴール。わずかの差でマツカゼウンカイが2着、ジェイワンが3着、ホクショウムゲンは4着だった。牝馬勢はいずれも最後厳しくなり1番人気となっていたナカゼンガキタが7着に入ったのが最高だった。

  メジロゴーリキ(1着):終わってみれば終始先手を取り他馬を寄せ付けないというレース運びで横綱相撲だった。体調も良さそうで大きい体を十分に生かした力強い走りを見せた。特に障害の捌きは完璧。これはかなり力を付けたと言っていいだろう。父はニシキダイジンだがそれ以上のスケールを感じる。ただ時計は2分以上かかっているので、今回のような乾燥した重い馬場なら力を発揮できるが、速いペースになったときはどのように対応できるかが課題だろう。この後は明け4歳戦線に向けて一息入れるか。それともチャンピオンカップなど古馬戦に挑戦するか。いずれにしても今後に注目。
  マツカゼウンカイ(2着):前のレースで大きく崩れていたので人気を落としていたが、大混戦を抜け出して2着に滑り込んだ。この馬としては早めに動いて自分のペースに持ち込めたのが好走の原因だろう。障害力も生かした。今後は自己条件を使いつつ明け4歳戦線に参戦か。
  ジェイワン(3着):久々にこの馬の好走を見た。惜しまれるのは障害での手間取り。直線の伸び脚がしっかりしていただけに、やや力を持て余した感じ。ただ一時期のスランプは完全に抜け出した様子だ。今後もチャンスは訪れるだろう。障害を修正できれば十分勝負になりそうだ。
  ホクショウムゲン(4着):障害を降りてからの鋭い切れ味で、一瞬は先頭まで追いつくかと思わせるぐらいの勢いであった。あまりに急な追い込みで最後は一杯になったが、厳しかった今年度の成績からすると復活の兆しが見えた一瞬だった。立て直せば当然怖い存在になる。
  カネサスペシャル(5着):大河原騎手が引退し島津騎手に変わってどのような走りになるか注目されたが、この馬の持ち味を生かそうとする姿勢がうかがえた。遅いペースでこの馬が走れるパターンに持ち込み一瞬の見せ場は作ったが、最後は上位馬に上手く走られた。
  他では、3番人気になっていたミノルシャープ(6着)はやはり大外枠がこたえたか。障害も手間取りこの馬らしい走りができず、見せ場もほとんどなかった。ただ大崩れしたわけではないので巻き返しは可能か。1番人気ナカゼンガキタ(7着)や当欄で本命にしたコウシュハサマー(8着)ら牝馬勢はやはり力のいる重い馬場となったのがこたえたか。障害は早めに抜け出せただけにまた展開次第では逆の結果もありえる。

はむ!の予想結果
  またもや厳しい結果。天気の読み違えもあったけど、根本的に勝てないような買い方をしていたと思われる。特に今回は惨敗だった。何も言うことがない。これ本当に残高なくなってきたよ。
  今回収支 -5,500 (配当)0 (投入)5,500
  今年度累計 -66,300 (今年度残高33,700)・・12/24終了時

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  年末の重賞シリーズの季節がやってきました。次回の重賞は12月29日(金)2歳重賞第2弾のヤングチャンピオンシップ(BG2)です。28日中に予想を書きます。また、正月は1月2日帯広記念、3日天馬賞です。こちらの方も前日にそれぞれ予想をアップしたいと思いますのでよろしくお願いします。

2017年12月23日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】重賞予想・第46回ばんえいダービー(12/24)

  年末も近づき、競馬界は1年の総決算の時期。JRAでは注目の有馬記念。地方競馬では暮れに東京大賞典。そしてばんえいの方も重賞目白押しで最も盛り上がる時です。まずは24日いきなりの大勝負。3歳クラシック3冠最終戦。BG1のばんえいダービーです。いわゆる「日本一遅いダービー」です。3歳チャンピオンはどの馬となるか。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第46回ばんえいダービー(BG1)
(2017年12月24日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ウンカイタイショウ 牡3 730 赤塚健 久田守 青毛 逃
父 ウンカイ
  ジェイワン 牡3 730 藤野俊 槻舘重 鹿毛 差
父 カネサブラック
  マツカゼウンカイ 牡3 730 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
父 マツカゼキング
  カネサスペシャル 牡3 730 島津新 村上慎 青毛 追
父 アサヒセンショウ
ナカゼンガキタ 牝3 710 西将太 西康幸 鹿毛 先
父 タケタカラニシキ
ホクショウムゲン 牡3 730 鈴木恵 服部義 鹿毛 差
父 マックスセンプー
コウシュハサマー 牝3 710 西謙一 岡田定 栗毛 差
父 ウンカイ
メジロゴーリキ 牡3 730 長澤幸 岡田定 鹿毛 逃
父 ニシキダイジン
  シンエイボブ 牝3 710 菊池一 久田守 鹿毛 差
父 ナリタボブサップ
10 ミノルシャープ 牡3 730 阿部武 大友人 鹿毛 差
父 キングシャープ
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  競馬ならJRAでも地方競馬でも、むろん海外の多くでも「ダービー」が最高峰と位置づけられ、これを勝つことが最も栄誉なこととされる(一部では競馬以外でも。)。ばんえいの場合は、イレネー記念や天馬賞などがあるので「最高峰」が若干分散されているものの、それでも格的には最も格調高いレースであることは間違いない。ばんえいの場合は「ダービー」が3歳三冠の最終戦に位置づけられているため、名実ともに3歳チャンピオン決定戦となっている。
  さて、このレースの傾向だが、さすがに定量戦で掛け値なしの戦いだけあって、1番人気は(5,3,1,1)と連対率8割、あとは2番人気が4勝しており、残り1勝が3番人気と、実力馬が実力どおりに走るレースと言って良い。6番人気以下では(0,0,1,43)と下位人気はまず出る幕がないと言って良い。牝馬の優勝は12年前のエンジュダイヤ以降遠ざかっている状況だが、それ以前は牝馬が4連覇した時期もあり、力のある馬が出れば可能性はある。オークス・ダービーを連覇した馬も過去に4頭(エンジュオウカン、サダエリコ、アンローズ、ハイトップレディ)いる。また、優勝タイムも6年続けて1分40秒台と安定している。
  以上のようなデータからも荒れる要素は少ないのだが、今年の場合は有力馬が多数おりどれが1番人気になるのかも予想が難しい状況でどうなるか。ばんえい菊花賞に勝ったコウシュハサマー、ばんえいオークスを勝ったナカゼンガキタら牝馬勢が12年ぶりのダービー馬を目指す一方、ばんえい大賞典馬のカネサスペシャルやはまなす賞で年上の馬にも勝ったミノルシャープら牡馬勢も黙ってはいないだろう。2歳時に活躍した馬の復活も考えられる。

各馬寸評:
 1 ウンカイタイショウ:重賞は過去3回出走。着順はいま一つだが、それなりに自分の走りはできている。本来先行力が持ち味だが、馬体は大きくなく、荷物が重くなり動きが固くなっているように見える。障害は以前は大崩れしたこともあったが近走はしっかり越えられている。軽馬場のスピードレースになると動きは一変しそう。
 2 ジェイワン:2歳時は安定した力を発揮し、障害力と先行力で常に上位争い。重賞もイレネー記念など2着が2回。しかし切れ味に欠け、勝ちきれない部分も多かった。3歳時は上位にも入れなくなりスランプに入ったように見えた。ただ相手は強かったこともあり決して大崩れしたわけではない。調子も上昇中で巻き返し可能。
 3 マツカゼウンカイ:激しい出走権争いで最後の切符を取った。重賞ではまだ成績は上がっていないが、ばんえい菊花賞では9着とは言え勝ち馬に9秒差とさほど差はなく、それ以降も日に日に力を付けてきている。自在な立ち回りのできる馬だが、近走は積極的なレース運びが功を奏している。最後もう一踏ん張りほしい。
 4 カネサスペシャル:何といってもばんえい大賞典の人気薄での差し切り勝ちが強烈な印象。前半控えて他馬が障害で苦しむところを差し切るというレース運びがこの馬の型。10月の同世代戦の秋桜賞でも本領を発揮しハナ差を制した。ただ主戦だった大河原騎手が引退しどのようなレースを見せるか。前走取消の影響も心配。
 5 ナカゼンガキタ:ばんえいオークス馬。ダービーとの連覇なるか。2歳時は重賞には出走したものの目立った活躍もなく今年度も夏はかなり体重を減らし苦戦していたが、今年秋になって急上昇。菊花賞で最下位人気で抜け出し2着、そしてオークスでは鮮やかに逃げ切り勝ち。先行力はただ者ではなく二の脚も使える。
 6 ホクショウムゲン:2歳時はイレネー記念など重賞2勝と非常に強かったこの馬も、今年度は大スランプで未だ1勝もできていない。かつて見せていたスピードと勢いも全く影を潜め、近走は出足も悪く障害も厳しい。元々荒削りだったが成長力にも欠けている印象。決してここで終わる馬ではないはず。何かきっかけをつかみたい。
 7 コウシュハサマー:牝馬ながら立派な体つきで力強い。大接戦のばんえい菊花賞では最内枠から他馬をマークしながらうまく抜け出して快勝、そして1番人気に推されたばんえいオークスでは一歩出遅れて4着。実績でも牡馬勢に全く引けを取らない。ややエンジンのかかりが遅い面があるのでしっかりついて行きたいところ。
 8 メジロゴーリキ:重賞は大賞典2着が最高。立派な馬格で力強い走りがこの馬の唯一無二の持ち味。先行力があるが、スピードで押すよりも力で持って行くタイプ。障害力は抜群。ばんえい菊花賞では1番人気に推されたものの切れ味のある牝馬勢などに敗れ6着。しかし差はなかった。ペースが落ち着けばこの馬の出番。
 9 シンエイボブ:ばんえいオークス2着馬。以前は小柄で非力なイメージの牝馬だったがここにきて馬体が急成長。力強さを感じるようになってきた。もともと立ち回りの器用なタイプで、3歳になってB3クラスあたりで勝ち癖をつけてきたこともあり、さらなるレースセンスに磨きがかかっている。苦手だった障害も最近は克服している。
 10 ミノルシャープ:重賞ははまなす賞を快勝しているが、同世代戦ではまだ勝ち切れていない。脚質は典型的な差しタイプで中団から障害を越えて前をとらえるレースが多い。菊花賞は負けて強しだったが、前走の平場戦はA1クラスの強い古馬勢が相手だったとはいえ終始後手を踏む苦しいレースとなりその影響が若干心配。

まとめ:
  定量戦で実力勝負となればある程度絞れそう、と当初は思ったが、1番人気候補として近走好成績を続けていたゴールドインパクトが出走権を持ちながら菊花賞に続きこのレースを回避、おそらく騎手の重複などが理由で厩舎サイドの思惑もあってのことと思われるが、実際のところを知りたい。その他の馬は実力伯仲。好調馬、実績馬が入り乱れもはやどれが勝ってもおかしくない状況で、いよいよ牝馬のダービー制覇も現実味を帯びてきた。
  そんな中、当欄では迷いに迷ったが、コウシュハサマーのばんえい菊花賞に続く2冠に賭けることにした。勝負強さは秀逸。出足が遅れがちなのが若干気になるが、700kg越えの荷物も経験しているし、走りきる力も十分にっている。左隣に先行馬がいるのでそれを見ながら楽に追走すれば粘り込みも。対抗にはミノルシャープ。今回、得意と言いがたい大外枠、前走は良いところなく大敗と割引き材料はいろいろ出てくるが、やはり力は一枚上だろう。定量戦なら力を発揮できそうか。オークスとの2冠を狙うナカゼンガキタの充実ぶりにも注目しておきたい。先行しながらもしぶとさがあり、上手く前に行ければそのまま逃げ切りも。安定感ではメジロゴーリキもやはり押さえておきたい1頭だ。しっかり逃げていきたいところだが一旦捕まってしまうとジリ脚になる懸念も。あとの馬はどこまで手を広げて押さえるかだが、超大穴としてホクショウムゲンの復活劇がないかということに注目したい。、近走は障害など非常に苦しんでいるが、ペースが落ち着いて障害をクリアできればなんとかならないか。トップJの鈴木恵介騎手が数ある馬の中からこの馬を取ったというのも何か秘策があるような気がする。その他では、嵌まった時のシンエイボブ、復活の兆しが見えるジェイワンあたりが気になるがどこまで絞れるか。いずれにしてもやはり最高峰のレース・ダービー。各馬勝利に向かってどのように駆け抜けていくのか見ものだ。
はむ!の馬券狙いどころ:
  「狙いどころ」という題名ながら、当たらないグチになっている。もう一度自己弁解すると予想はまずまず馬券は当たらずということだ。この年末年始の重賞シリーズでどこまで踏ん張れるか。それにしても今年のダービー、いつもの年ならある程度軸馬がはっきりしているはずだが、今回は本当に難しい。もうこれだけ当たってないのだがら、変に取りに行かず、4頭の決め打ちでいきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  馬複 BOX 7,10,5,8 合計6通り 各400円
  三連複 BOX 7,10,5,8 合計4通り 各300円
  三連単 フォーメーション 7,10→7,10,8→7,10,8,5,6 合計12通り 各100円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 6=10,5,8,2 2=10,5,8 合計7点 100円
  合計5,500円で勝負! (残高39,200円-5,500円=33,700円)

  今回の結果と回顧は、レース終了後なんとか2,3日後までに報告したいと思いますが、その後すぐに次の重賞ヤングチャンピオンシップ(29日)がありますので、その予想の方を先にアップし、結果報告は後になるかも知れません。その際は御容赦ください。

2017年12月7日木曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】回顧・第8回ドリームエイジカップ(11/26)、第42回ばんえいオークス(12/3)

 今回はばんえいオークスとドリームエイジカップを併せて回顧します。

ばんえい重賞レース回顧(1)
第42回ばんえいオークス(BG1)-2017年12月3日-10R 200m直 晴1.4%
  1着○(5)ナカゼンガキタ(西将太)1分41秒3
  2着△(6)シンエイボブ
  3着▲(7)キタノサカエヒメ
単勝 5 260円 馬単5-6 720円 三連単 5-6-7 4,160円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい3歳牝馬の頂点、第42回ばんえいオークスは、2番人気のナカゼンガキタが最後の直線のマッチレースを制しで優勝。重賞は初制覇。タケタカラニシキ産駒としても初めての重賞制覇。西将太騎手は今年重賞初勝利で通算4勝目。西康幸調教師は初の重賞制覇となった。
  帯広は冬の天気が続き、ロードヒーティングも効いて乾燥した馬場では、気温が低いものの乾燥した状況。ただ脚抜きが良く他のレースでも時計はそこそこ出ていた。
  レース序盤から先行争いの勢いで速めに進みでややばらけた展開。1,2障害中間あたりで各馬刻みを入れ始めたころから、先行すると見られたナカゼンガキタがすっと前に出て2馬身ほどリード、これを見ながらシンエイボブ、メヂカラあたりが付いていき、コウシュハサマーも徐々に近づこうとする。しかしナカゼンガキタ第2障害に先に到着、そしてシンエイボブあたりが2番手。ここまで53秒程度。障害を先に仕掛けたのはナカゼンガキタ。やや引っかかりながらも障害をひと腰でクリア。そして程なくシンエイボブが続きこちらはスムーズに障害を越えこの2頭が先行。その後コウシュハサマーが障害をなんとかひと腰で越えるが勢いが見られない。むしろ後方でじっくり溜めていたキタノサカエヒメが障害を越えてからの勢いが良い。先頭争いはナカゼンガキタとシンエイボブに絞られ、一騎打ちの様相。デッドヒートが続き、残り20mあたりでは一旦シンエイボブがわずかに前に出るが、残り10mあたりで西将太騎手がさらに気合いを入れてナカゼンガキタが差し返す。そしてそのままわずかなリードを保ってゴールした。3番人気シンエイボブは惜しくも2着。3着争いは5番人気のキタノサカエヒメがコウシュハサマーをかわして3着に入った。1番人気コウシュハサマーは4着だった。
  ナカゼンガキタ(1着):前半の途中から無理なく前に出て主導権を握った。先行馬なので最後どこまで粘れるかというところであったが、一旦遅れるも最後で差し返すという根性を見せた。やはり菊花賞での経験が大きかったようだ。馬体も1000kgを回復し充実していた。終わってみれば強い勝ち方であった。この次はもちろん13年ぶりのダービー、オークス両制覇を狙ってほしいところ。またそれだけの力は持っている馬だ。
  シンエイボブ(2着):第2障害を降りて前に出た時は、この馬の脚質からして勝てたと思わせた。前半詰めた分だけ最後緩んでしまったか。しかしこの馬のパフォーマンスは十分に見せて、立派な2着だ。元々課題だった障害も上手にこなした。賞金も加算できたのでダービーの出走権もほぼ手中に収めている。当然狙っていくか。
  キタノサカエヒメ(3着):前半は控えたのかついて行けなかったのか。先行策も考えられただけにやや遅れをとった形。しかし慌てず、障害を降りてからはこの馬にこの切れ味があったのかと思わせる軽快な走りだった。今後はダービーは出走権的に無理だが、自己条件(B2クラス)のまま走れるので、勝ち星を重ねていくチャンス。
  コウシュハサマー(4着):この馬の負けは案外であった。別に走りが悪かったわけではなく、上位に入った馬の方が立ち回りが上手く一歩出遅れたのが響いたというところか。障害はひと腰で越えたものの少し慎重になりすぎた感はある。馬体重がやや減っていたのをどう見るか。体調が落ちてなければ当然ダービーで再チャレンジか。
  メヂカラ(5着):どちらかというと切れ味で勝負する馬だが、今回は序盤から積極的に出ていった。結果として障害で止まってしまったがそれが悪かったわけではなく、端枠での不利という要素の方が大きかったか。自己条件で巻き返しを図る。
  他では、10番人気のライデンメルテイ(6着)は善戦。上位馬とは力の差は見えたものの自分の走りで一つ一つ順位を上げて行った。4番人気にまでなっていたフェアリースズ(8着)は前に行くそぶりはあったがやや動きが重かったか。マツノビューティ(9着)は先行して見せ場はあったがやはりスタミナ面で力の差があった。

はむ!の予想結果
  とにかくひどく負け続けていたので、取りガミでも少しだけでも引っかかって、ほっとしたところ。ワイドも少しだけ取れたし。本当はこんなんじゃダメだけど気持ち立て直さなきゃなんないので。もう今年度の負けが6万円とひどいことになった。ただ正月のレースはなんとか参加できそうだ。年度末まではまだだけど・・
  今回収支 -3,120 (配当)2,580 (投入)5,700
  今年度累計 -60,800 (今年度残高39,200)・・12/3終了時

ばんえい重賞レース回顧(2)
第8回ドリームエイジカップ(BG3)-2017年11月26日-10R 200m直 小雪 2.2%
  1着◎(8)センゴクエース(鈴木恵)1分37秒3
  2着 (5)フジダイビクトリー
  3着 (9)ニュータカラコマ
単勝 8 260円 馬単8-5 780円 三連単 8-5-9 3,130円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい世代別対抗重賞第8回ドリームエイジカップは5歳馬センゴクエースが障害6番手から一気に他馬をかわし差し切り勝ち。1番人気に応えた。重賞は昨年度末のポプラ賞以来11勝目だが古馬重賞は初の獲得。鈴木恵介騎手は通算63度目の重賞制覇となった。
  この日は気温が低く時折にわか雪が降って軽い馬場。ただヒーティングの影響か超高速というところまではいかなかった。レースは当然のことながら各馬が早いペースになることを意識したような展開、ほぼ横一戦で進み、第1障害を越えたあたりからハクタイホウ、キサラキク、サクラリュウあたりが心持ち前を伺い、1,2障害の中間あたりからフジダイビクトリーが前に出て行った。ほぼ同じような態勢で第2障害手前へ、ここまで46秒の早いペース。第2障害の仕掛けはフジダイと大外のサクラリュウが早く、差が無くハクタイホウが続き、この3頭がいずれもひと腰で越えて障害を降りる。そのあとすぐに続いたキサラキク、ニュータカラコマ、コウシュハウンカイのうち、キサラキクが障害を越えきれずストップ、他の2頭は難なく越えて前を追う。センゴクエースはそれらを見ながら障害にチャレンジする形となりやや引っかかって一歩出遅れたものの越えてから激しく前を追う。障害を降りてからはフジダイビクトリーが切れ味良く前に出て、サクラリュウ、ニュータカラコマあたりがついて行く展開だったが、後ろから来たセンゴクエースの脚色が良く、残り30mを切ったあたりで並びかけ、残り20mのところでかわして先頭に出た。フジダイとニュータカラコマも遅れまいとついて行くが、センゴクの脚色が最後まで衰えることなく、ゴールを駆け抜けて優勝した。2着争いも激しかったが1番人気フジダイビクトリーがニュータカラコマを振り切り2着、2番人気のニュータカラコマが3着。コウシュハウンカイが4着に入り、連覇を狙ったキサラキクは9着に終わった。

  センゴクエース(1着):序盤は各馬の様子を見ながら進み、障害で十分溜めて最後の直線で切れ味良く差し切り、この馬が勝つならこれしかないといいう勝ち方であった。軽馬場も味方したが、前半しっかりついて行けたことと、最後の勝負強さを発揮したことも優勝の要因であろう。馬体も充実し出走馬で最重量。力も十分付けてきた。今後さらにレースを重ねればさらに強くなりそうな気配だ。鈴木恵介騎手との相性も良い。次の目標はやはり帯広記念か。その場合高重量に対応できるかがポイント課題になりそう。または一息入れて準重賞の金杯あたりを狙うことも考えられる。
  フジダイビクトリー(2着):好調を持続しており、終始レースの主導権を握った。センゴクには勢いでかわされたものの他の馬の追随は許さなかった。意外にも軽馬場でも十分走れるのがこの馬の特徴。このまま好調をキープしていけばこの後の帯広記念でもかなり走れるだろう。
  ニュータカラコマ(3着):障害の上手さがここでも生きた形。この馬らしい走りができた。得意の軽馬場でもあり最後の直線の失速も最小限だった。今回はハンデが重く勝ちきれなかったが、十分力のあるところは見せている。帯広記念でBG1連覇をめざす。
  コウシュハウンカイ(4着):障害は実に上手く、自分の走りは完璧にできている。ただ今回は軽馬場で全体的にペースが速くなり相対的に切れ味に欠ける走りになってしまった。他の馬が持ち味を発揮しただけに、やや敗北感が漂う。帯広記念でリベンジを期す。
  サクラリュウ(5着):積極的なレース運びで、他馬にも全く引けは取っていなかったが、最後の勢いがなかった。端枠も影響したか。やはりこの馬は時計のかかる馬場の方が良さそうだ。次の目標はもちろん帯広記念。見せ場を作った前回以上の走りを期待。
  他では、ハクタイホウ(6着)は久々の重賞としてはまずまず走れたのではないか。重賞慣れしてくれば更に上位も。4歳馬ではフウジンライデン(7着)が目立たないものの力強い走りができていた。当欄で対抗に狙ったキサラキク(9着)は積極的に前に行ったが障害でも踏ん張りがきかなかった。降りれば見せ場はあったのだが。

はむ!の予想結果
  もう情けないといっちゃありゃしない。センゴクの勝ちは予想バッチリだったが、2着3着を読み違え。やはりトップ馬たちは強い。このへんをきちんと押さえられない限り馬券は勝てない。
  今回収支 -5,100 (配当)0 (投入)5,100
  今年度累計 -57,680 (今年度残高42,320)・・11/26終了時


今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  そろそろ年末も近づき、ばんえいも重賞シリーズの時がやってきました。次回の重賞は3週開いて12月24日(日)3歳クラシック総決算、ばんえいダービー(BG1)です。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。

2017年12月2日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2017】重賞予想・第42回ばんえいオークス(12/3)

  2週続けてのばんえい重賞はいよいよ3歳牝馬の頂点、ばんえいオークスです。それでは筆者の予想です。(あくまで素人予想ですのでご留意ください。)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第42回ばんえいオークス(BG1)
(2017年12月3日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  メヂカラ 牝3 670 工藤篤 西邑春 鹿毛 追
父 トウリュウ
マツノビューティ 牝3 670 松田道 長部幸 鹿毛 先
父 ヤマノキャプテン
コウシュハサマー 牝3 670 西謙一 岡田定 栗毛 差
父 ウンカイ
  サクラニシキヒメ 牝3 670 阿部武 金山明 鹿毛 差
父 ニシキダイジン
ナカゼンガキタ 牝3 670 西将太 西康幸 鹿毛 逃
父 タケタカラニシキ
シンエイボブ 牝3 670 菊池一 久田守 鹿毛 差
父 ナリタボブサップ
▲  キタノサカエヒメ 牝3 670 鈴木恵 中島敏 芦毛 先
父 キタノイチオク
  ライデンメルテイ 牝3 670 島津新 岡田定 黒鹿毛 差
父 春錦
  フェアリースズ 牝3 670 長澤幸 岩本利 栗毛 先
父 ウンカイ
  10 サカノイサムヒメ 牝3 670 藤本匠 松井浩 鹿毛 差
父 カネサブラック
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  ばんえいオークスはばんえい唯一の牝馬G1。いわゆる3歳クラシックで全ての牝馬はここが最大の目標と言って良い。帯広単独開催となってからは毎年初冬のこの時期に行われ、「日本一遅いオークス」となっている。傾向だが、過去10年で1番人気は(3,2,0,5)と2分の1の確率で連対か大敗かとなっている。一方2番人気は(4,2,2,2)と比較的安定。但し3番人気は(0,1,0,9)と全く振るわない。下位人気では昨年ホクトノホシが9番人気で勝ったがそれより前は10年前のキキリンドウ(10番人気)まで遡る。2歳時の重賞黒ユリ賞との関係は勝利か大敗かと極端となっており、ナナノチカラのように相当強い馬で無い限り連動性は見られない。定量戦であり、やはり実績上位の馬が有利であることには違いないが、牝馬戦ということもあり、時にペースが乱れたり、障害のミスなどがあったりして思わぬ展開になり波乱を呼ぶこともある。
  今年は黒ユリ賞馬キタノキセキが既に登録抹消しており、現在は新興勢力が台頭している。その中でもばんえい菊花賞で牡馬を押さえて1,2着を占めたコウシュハサマー、ナカゼンガキタあたりが注目されるところ。しかし実績はないものの潜在的能力を秘めていそうな上がり馬も多く将来性も含めて注目したい。

各馬寸評:
 1 メヂカラ:3歳牝馬6位、黒ユリ賞で3着と善戦して以降久しぶりの重賞出走。この馬の成績は障害次第で、障害を越えられれば鋭い切れ味を見せるが、立ち止まってしまうと二の脚が出ないこともしばしば、ただ大崩れは少ないので、ペースがゆったりすれば展開でチャンスも出てくる。攻めて行きたいところ。
 2 マツノビューティ:3歳牝馬10位、前走までC1クラスだったがそこを勝ち上がって出走権を得てきた。重賞は初出走だが2歳時に北央産駒特別の出走経験がありそこそこ好走。基本的には先行馬で障害も得意そうだが、いきなりのBG1で相手は数段強化、どこまでついていけるか。馬格があって力はありそう。
 3 コウシュハサマー:3歳牝馬ランク1位。メンバーでは唯一重賞を勝っている。ばんえい菊花賞では最内から直線で捲り勝ち。牡馬勢を蹴散らすようなレース運び。今シーズンは他の重賞でも好走しており経験も十分。今回も最右翼になることは間違いないだろう。中団からの抜け出しを狙う。障害もまずまず。
 4 サクラニシキヒメ:3歳牝馬9位、重賞も特別戦もこれまで走っておらず初出走。2歳時はほとんどCクラスだったが、3歳になって勝ち星を重ねここに駒を進めてきた。やや控えて他馬を見ながらの競馬か。重量の経験がなく力は全くの未知数だがニシキダイジン産駒で今後年齢を重ねて力をつけていきそう。
 5 ナカゼンガキタ:3歳牝馬ランク2位。今シーズンは好調はキープしていたものの重賞出走はなかったため、力の度合いが不明だったが、菊花賞で終始先行力を生かした積極的なレースで2着に粘り込み。その後の自己条件でもライバルたちに圧勝、成長したところを見せた。先行逃げ切りを狙う。障害得意。
 6 シンエイボブ:3歳牝馬ランク3位、今シーズン好調で馬体も急成長。今年度だけで10勝を挙げている。菊花賞では出足でやや後れて5着だったが勝ち馬とは2秒台の差、むしろよく追い込んだと言って良いだろう。他馬を見ながらの競馬ながら切れ味は鋭い。障害は時折ミスがあるものの最近は減ってきた。
 7 キタノサカエヒメ:3歳牝馬ランク4位、重賞は3度目だが今年2月の黒ユリ賞2着という成績が光る。この時は各馬が障害で苦しむ中でひと腰で越え勝利目前までいった。障害はかつて苦手だったが最近はある程度対応できている。控えても競馬できるができれば前に行きたい。時計はかかった方がよさそう。
 8 ライデンメルテイ:3歳牝馬11位、休養馬がいたため最後の切符はこの馬がつかんだ。過去特別戦に2回出走しているが成績は上がっていない。4戦前にB4に上がってきたばかりでまたクラス慣れもしておらず、このメンバーに入ると力不足感は否めない。ただ出足は早いので軽馬場ならある程度走れそう。
 9 フェアリースズ:3歳牝馬ランク5位、重賞も特別戦も走ったことがなく、いきなりりの大舞台でどこまでやれるか。2歳時はBクラス止まりだったが3歳になって勝ちこんできた。前2走は大敗だが端枠。前に行ける馬で軽馬場なら速いタイムでで走れるが重量戦でどうか。ウンカイ産駒で潜在能力はありそう。
 10 サカノイサムヒメ:3歳牝馬7位、重賞出走は2歳時のヤングCS(6着)の実績。2歳時はこのほか特別戦で2着3回となかなかの成績を上げている。もともと先行力はあるが相手に合わせて自在な走りが可能。障害もまずまず。ただ今シーズンに入っても馬体重があまり増えてないことがスタミナ面で心配。

まとめ:
  BG1で定量戦。クラス上位と下位の馬ではやはり力も経験も大きな差があり、極端な下克上は見込めまい。ただ昨年のホクトノホシのように展開次第で眠っていた能力が開花することもあり得るので注意深く見守りたい。
  とはいうものの、コウシュハサマーの力はやはり一枚上とみる。決して有利な条件ではない中、鮮やかに抜け出して牡馬勢を押さえ勝ったばんえい菊花賞は着差以上の強さを見せた。1100kgを越える馬体は風格すらありオークス馬の戴冠が似合いそう。障害は得意ではなさそうだがそれでも大崩れは考えづらい。軸は堅いだろう。本命に。
  相手はこれも堅いところだが、菊花賞2着以降、さらに調子が上がってきたナカゼンガキタ。スピード感は抜群。近走はほとんど着を外していない。ただ勝負に出るなら逃げてコウシュハサマーの前で競馬していくしかないだろう。この2頭がやはり抜けていると見た。一方、3番手以下は過去データからも入れ替わりが起きており、ヒモ穴も含めて幅広に受けたいところ。実際は重賞好走経験があり切れ味も鋭いシンエイボブがレーティング的には上だろうが、これだと堅すぎて面白みに欠けるので、今回は3番手評価としてキタノサカエヒメを単穴マークで狙ってみたい。黒ユリ賞2着の実績で力は見劣りしない。先行力があってほとんど崩れることがない。粘り合いになれば力を発揮か。そしてシンエイボブはその次の評価としたい。穴狙いではウンカイ産駒で未知の魅力がありそうなフェアリースズ、さらに大穴狙いとして上がってきたばかりのマツノビューティが重い荷物で一変しないか。いずれにしても上位馬とは差があり3連系のヒモ穴として考えたい。その他ではメヂカラサカノイサムヒメらが実績があるが今シーズンは苦戦しており成長力も今一つに感じるので今回は良くて押さえまでか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  守りに入っていると思われても仕方ない。安くてもいい。そろそろ勝たないとやばいのだ。今回は割と本命がしっかりしているのでそこを軸にしていきたい。コウシュハサマーからナカゼンガキタの菊花賞1,2着を中心に。もちろん競馬なので考えるとおりにはいかないのだが。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単
   フォーメーション 3→5,7,6→5,7,6,2,9 合計12通り 各100円
      〃     3=5→7,6,2,9,1 合計10通り 各100円
      〃     3→7,6→5,7,6,2 合計6通り 各100円
  馬複 3=5,7,6 各500円  5=7,6 各300円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 7=3,5,6,9 9=3,5,6 合計7点 100円
  合計5,700円で勝負! (残高42,320円-5,700円=36,620円)

  今回の結果と回顧は、前回のドリームエイジカップ回顧と併せて、2,3日後までに報告したいと思います。