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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2015年8月29日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第27回はまなす賞(8/30)

はむ!のばんえい重賞予想
  今年も本当に暑い夏でした。しかし秋は北から確実にやってきていて、本州にいるとまだまだ暑いのですが、ばんえいの行われている帯広あたりでは、朝は10℃前後とかなり冷え込む日も出てきているようです。秋になればまた競馬シーズンがやってきます。(筆者の場合は1年中競馬シーズンだけど・・)JRAもまた中央場所に戻るころですが、地方競馬も秋の大レースに向け始動開始といったところです。当欄でも、なお一層ばんえいを含む地方競馬を中心に応援していきたいと思います。
  ところで、先週月曜日の帯広競馬場で恒例のJRAジョッキーDayが開かれ、今年もJRAの人気騎手らがやってきてばんえいのエキシビションレースが行われました。(詳細については公式ページなどを参照)もう第9回にもなるんですね。開催の影響でどうしても平日になってしまうのが残念ですが、ばんえいにとっても盛り上がるし、JRA騎手も楽しみにしてもらっているようだし、こういうイベントはどんどんやってもらいたいと同時に、我々本州にいる者(ナイチャー)で現場へ行けない人のために、スカパーやネットなどの中継も(インタビューなどを含め)できる限りお願いしたいものです。
  それでは、ばんえい重賞の予想です。今週は3,4歳の交流重賞はまなす賞です。


【出馬表及びはむ!の予想印】
第27回はまなす賞(BG3)
(2015年8月30日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3・4歳オープン別定 )
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
テンカトウイツ 牡3 670 長澤幸 服部義 芦毛 逃
キサラキク 牝4 700 鈴木恵 金田勇 芦毛 差
  ホクショウマサル 牡4 720 阿部武 坂本東 鹿毛 差
カゲホウトウ 牡4 700 大河和 服部義 鹿毛 差
(取消) イノリノチカラ 牡3 670 工藤篤 小北栄 青毛 差
コウリキ 牡3 670 西謙一 久田守 鹿毛 追
  キンメダル 牡3 680 安部憲 小北栄 鹿毛 先
  タキニシサンデー 牝3 650 藤野俊 大橋和 芦毛 差
カイシンゲキ 牡4 700 浅田達 槻舘重 鹿毛 先
  10 アアモンドセブン 牝4 680 島津新 小林長 青毛 逃
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9→2,4,6→2,4,6,1,8,10 計18通り
  三連単(追加)9,2→9,2,4,6→9,2,4,6 合計12通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=4,9,6,1,8,10,3 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
イノリノチカラ号は出走取消になりました。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの名物重賞、はまなす賞。この時期の3,4歳世代対決戦ということで、いつもこのレースの位置づけを考察するのであるが、やはりよくわからない。今回例年より1か月開催が遅くなり、それぞれの世代重賞を1戦消化してからのレースということで、条件は揃った感はあるが、それぞれの路線がある中で各陣営がこのレースに臨んでいくのかは微妙なところがある。今回も出走権のある中では、3歳のセンゴクエース、シリウス、ホクショウキズナが回避、4歳のハクタイホウも休養中というところで、また、出走予定馬の中でも、ハンデ差などもあって無理に勝負にいかない馬もいるのではという感じがする。もっとも、そういう部分を含めて予想するのが、競馬の奥深さというものだ。楽しんで予想したい。
  過去の傾向はやはり4歳勢が強く、現在5連勝中。一方、その前の3歳馬の優勝馬を見ると後に名馬と言われるような馬の名前が並ぶ。つまり、総合的には実績のある4歳馬有利だが、強い3歳がいれば割り込む可能性は十分あるといったところか。

各馬寸評:
  1 テンカトウイツ:同世代戦では滅法強く大賞典2着に入ったが、古馬との対戦になると苦戦している。基本的には逃げ脚質だが、ペースが速すぎるとついていけないようだ。しかし障害が上手で、重量もこなせるので他馬が苦戦するようだと食い込んできそう。
  2 キサラキク:まだこのレースに出られるのかと思えるぐらいの実績馬。古馬上位との対戦でも互角に戦っており、2走前には勝利した。体格も大きく風格も出てきた。重量も得意で、ハンデ差も問題ないだろう。ただペースが速くなると慌てて障害ミスなどが時々ある。
  3 ホクショウマサル:昨年末のダービー制覇以降はハンデ差などに苦しんで結果は出せていないが、やや重量の軽い一般レースでは勝利もしており、馬体重もほぼ一定で調子そのものは悪くないようだ。あとは展開の助けが必要。後ろからの競馬になりがち。
  4 カゲホウトウ:なんといっても柏林賞の勝利は鮮やかだった。ひ弱なイメージがあったが、デビュー以来ほとんど休まず出走し、コンスタントに勝ち星を挙げている。ここ何走かは大敗が続いているが、これは急激にクラスが上がってのもの。この条件なら。
  5 イノリノチカラ(出走取消):相次ぐ回避馬が出たため繰り上がりで出走権を得た。重賞どころか特別戦も未経験。馬格があるだけに、いきなり重量を背負ってもそこそこ走れそうなイメージがあり、未知の魅力はある。しかしもう少し様子は見たい。
  6 コウリキ:一時期調子を落としていた時期もあったが、大賞典3着後は3連勝でランクもアップ。他馬の様子を見ながらついて行き、最後の切れ味で勝負する馬だ。小回りがきき、スピードで押し切る。ただ小柄なので馬体変動には注意。
  7 キンメダル:今回出場の3歳馬では賞金ランク最上位。他馬に影響されず、しっかり走りきる力は持っている。ただ、自己条件での古馬との対戦では苦戦しており、今回4歳勢の強いどころがいる中でもついていけるかどうか。先行できればチャンスも。
  8 タキニシサンデー:3歳牝馬では今回出ていないシリウスにやや差を付けられた感はあるが、安定感ではやはりこの馬だ。今回トップハンデ馬と70kg差の650kgで出られるのは華奢なこの馬にとって大きい。今回厩舎・騎手も代わり心機一転だ。
  9 カイシンゲキ:目下絶好調。柏林賞以降は7連対中だ。騎手との相性も良いようだ。この馬の数少ない弱点は障害だが、近走はしっかり対応できてきている。障害を降りれば切れ味は鋭い。相手関係的にも恵まれた。中心視か。
  10 アアモンドセブン:逃げて力を発揮する馬。柏林賞で最下位人気で2着に入ったように、うまく前に行ければかなりしぶとい。しかし出遅れるとジリ脚になる。大外枠に入り決して楽ではないが、自分のペースで行って前残りを狙う。軽馬場ならさらに良さそう。


はむ!の予想まとめ:
  一頭ずつ見てみると、重賞に出るだけあってそれぞれ力もあるし個性もある。ただ、やはりビッグネームが揃った4歳馬が実力では上か。あとはハンデ差や展開をどう見るかが予想のカギだ。
  その中で、やはりカイシンゲキは一歩抜けている。あら探しをすれば障害など気になる点もないわけではないが、近走は安定しており、若干のミスがあってもリカバリー可能だ。絶好調でAクラスの古馬勢とも勝ち負けに持ち込んでおり、今回はメンバー的にも恵まれている。思わぬ伏兵が来る可能性はあるが、軸は堅いだろう。
  逆に対抗にはいろいろ考え方がありどれを取るか難しいが、やはり4歳の実力馬からいきたい。当欄で追いかけているキサラキクは、実績は十分だ。あとはハンデ差が課題だが、700kgの重量では問題ないだろう。10着に沈んだ柏林賞は本来のこの馬の動きでなく度外視して良いだろう。あとはカゲホウトウの巻き返しもこのメンバーならあり得る。3歳勢はどれも若干力不足感はあるが、勢いが出てきたコウリキがうまく前半をさばければ食い込みも。あとは上手く逃げられればテンカトウイツの粘り込みも。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  カイシンゲキを頭にした場合、ある程度絞らないと配当は付かない。しかしやはりもしものことも考えて、別パターンも買いたい。そこでやっぱりキサラキク。ここでどこまで本気出すのかという気持ちはあるが、一応注目しているので、ワイドも含めて狙っていく。あとは状況を見て直前に何点か買い増すかもしれない。(但しそういうときはたいてい外すのだが)

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年8月17日月曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第27回ばんえいグランプリ(2015/8/15)

  元々ばんえいグランプリは8月15日固定で開催されていました。近年は曜日に合わせて日程変更されていましたが、今年は久々に8月15日に戻ってきました。終戦記念日でしかも今年は戦後70年の節目。この日を意識して大レースの日程が組まれているわけではないけれど、戦時中競馬は軍馬育成に使われ、ばん馬たちも戦争に借り出されるなど、馬にとってもつらい歴史があり、今こうやってレジャーとして競馬を楽しめる幸せを少しでも意識するべき日なんだろうなと思います。というわけで、ばんえいグランプリの回顧です。

ばんえい重賞レース回顧
第27回ばんえいグランプリ(BG1)-2015年8月15日-10R 200m直 曇 1.5%
  1着◎(2)フジダイビクトリー 2分30秒7
  2着△(8)コウシュハウンカイ
  3着注(1)インフィニティー
単勝 2 260円 三連単 2-8-1 3,820円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ファン投票を中心に選抜された今年のグランプリは、ファン投票4位ながらレースは1番人気となったフジダイビクトリーが、終始リードを保ち他馬を寄せ付けずに快勝。昨年度に続くこのレース連覇となった。2着はコウシュハウンカイ、3着はインフィニティーが入った。
  このレースに向けびっしり乗り込まれたのだろう。全馬が前走より馬体重減であった。馬場水分は1.5%、天気予報どおりには雨が降らず馬場は重め。この日の他レースでも時計がかかるタフな馬場だった。レースは序盤からスローペース。当初は各馬ほぼ横一線で進んだが、徐々にインフィニティー、フジダイビクトリーにオレノココロと外からキタノタイショウらが前に出るという大方予想されたとおりの展開。有力馬が前に行きこれまでの古馬重賞より若干ばらける展開となった。第2障害はフジダイビクトリーから仕掛け、いつものように一歩一歩踏みしめながら障害をクリア。インフィニティーも差がなく続くが、こうなるとフジダイの方が脚色はよく、すっと前に出てリード。次にオレノココロが続こうとするが、一旦膝を折りすぐに立て直したものの一歩出遅れ、キタノタイショウはやはり障害でストップ。その他の馬も障害でもたつく中、後ろから溜めていったコウシュハウンカイがひと腰で障害を越え4番手で続いた。その間にフジダイビクトリーは順調にゴール近くにさしかかり、ゴール前はさすがに緩むものの松田Jの気合いでゴールを駆け抜け圧勝。2着争いはオレノココロと後ろから追ってきたコウシュハウンカイの5歳馬2頭が競り合い、コウシュハウンカイが最後かわして2着、オレノココロは3着入線の直前わずか10cmのところで跪いてしまい完全にストップ。そこを前の馬に抜かれていたインフィニティーがかわし3着に入った。結局オレノココロは、後から来たオイドンや、ホクショウユウキにもかわされ6着、キタノタイショウは7着だった。

次走へのひとことメモ
  フジダイビクトリー(1着):強い。の一言だ。序盤から完全にこの馬のペース。障害もしっかり越えて、後はほとんど競られることもなく、着差以上の強さを感じた。相当力を付けてきており、崩れも全くない。将来的にかなりの大物になる気配も見えてきた。今後だが、今回の賞金加算でBG2以下のレースではかなりハンデが重くなることから、正月のBG1帯広記念を目標にしつつ、秋の古馬重賞は様子を見ながら使っていくという感じになるだろう。
  コウシュハウンカイ(2着):今回、後ろから行って前の馬を拾って行くという新たな展開の境地を開いた。元々障害など安定感のある馬なので、時計がかかれば確実に上位に入ってこられるということを読んでの作戦だったのだろう。さすがに勝ち馬には届かなかったが、ライバルのオレノココロらを押さえて2着に入ったことは価値がある。この後の古馬重賞戦線ではこの馬にとっても未知の重量を引っ張っていくことになるが、さほど苦にしないのではないか。
  インフィニティー(3着):結果は3着であったが、とにかく先行して障害を越えて粘るという、この馬にはこれしかないというレースができたのではないか。崩れることなく確実に掲示板に入っているという意味では賞賛できる。今後の重賞戦線は日に日に負担重量が増えていくので、重量得意のこの馬には歓迎材料だ。秋から冬にかけてどのような調整をしていくか。最終目標はやはり帯広記念からばんえい記念だろう。
  オイドン(4着):行き脚も良くなかった上に、障害でもやはり苦戦した中、むしろよく4着まで入って来られたという印象だ。やはり他馬を意識せず自分のレースができれば結果は付いてくるという感じだろう。素質がありファンの期待は大きい馬であるが、丈夫でない面もあるので無理せずじっくり力を付けていきたいというところだろう。今後は、昨年歯が立たなかった岩見沢記念、北見記念に挑戦して少しでも上位を目指すというプランか。
  ホクショウユウキ(5着):この馬も今回は勝ちに行くというより自分のペースで行くことに徹していた感がする。本来前に付けたいところだが、前半からじっと我慢していた。その結果最後までしっかり走って人気より上位に入り、掲示板入賞を果たせたというところだろう。この後も古馬重賞戦線を行くだろうが、調子が戻りつつあるのでどこかで一発あるかもしれない。
  ゴール直前で膝を折り崩れたオレノココロ(6着)は結局着外に沈んだ。初めて見る方々にはびっくりしたことだろうと思うが、こういうことはばんえいではまれに起きること。この馬の唯一の弱点として膝の甘さが指摘されているところであり、前の馬を負かしに行って力尽きて脚から崩れたというところだろう。しかしゴールまで残り10cmでの出来事は改めてばんえいの怖さを見せた。
  その他ではファン投票1位のキタノタイショウ(7着)は、やはり馬場が軽くならなかったことと、またもや大外枠というくじ運の悪さがこたえたか。馬体重の大幅減も体調維持としてどうだったのだろうか。今後の立て直しが期待される。

はむ!の予想結果(-.-)
  フジダイビクトリー本命だったので一応当たったんだけど、ちょっと点数を広げすぎてしまったのでほとんど取りガミ。オレノココロが残ってくれてれば2枚買ってたんだけど・・。もう少し配当つくと思ったのだが・・・。ワイドの方も勢いがなくなってしまった。ま、当たらないよりまし。三連単はやめられないけどなんとかもう少し絞りたい。でも当てたい。そんなことを考えながらまた次のレースに挑戦。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次回ばんえいの重賞は、2週後の8月30日はまなす賞(BG3)です。次回重賞の前日までにまた重賞予想を書きます。この間もできる限り何らかの記事が書けたらと思います。引き続きご愛顧ください。

2015年8月13日木曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第27回ばんえいグランプリ(8/15)

はむ!のばんえい重賞予想
  本来なら当サイトはばんえい予想・結果のみならず、コラムなど書く予定だったのですが(書く方もその方が楽だと思ってた。)管理人は他のことで余裕がなさ過ぎで、重賞予想が精一杯です。でもいずれ書きますので、また見守っていてください。
  さて、ばんえい競馬はいよいよ今週夏のG1ばんえいグランプリです。ファン投票結果に基づく上位7頭と賞金順の3頭の合計10頭が出走します。ファン投票1位で昨年度のばんえい記念馬キタノタイショウ、昨年のこのレースの覇者で実績で勝負のフジダイビクトリー、あるいは人気抜群のスピード馬オイドン、若きホープのオレノココロら、人気と実力を兼ね備えた精鋭たちの戦いに注目です。
ところで、このレースは「柳月杯」として行わています。帯広のお菓子といえば全国的には「六花亭」が有名ですが、「三方六」を始めとした「柳月」のお菓子は管理人はむ!的にも超おすすめです。またいずれそんな話もしてみたいと思います。
それでは早速予想いきます。今回はいつもの重賞と違って土曜日の10Rになりますのでご注意を。

【出馬表及びはむ!の予想印】
柳月杯第27回ばんえいグランプリ(BG1)
(2015年8月15日(土)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安・
ファン投票順位)
インフィニティー 牡9 810 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃 4位
フジダイビクトリー 牡7 810 松田道 皆川公 栗毛 先 5位
  ライデンロック 牡10 790 藤野俊 今井茂 鹿毛 差 8位
  ホリセンショウ 牡10 810 工藤篤 岩本利 栗毛 逃 23位
オレノココロ 牡5 810 鈴木恵 槻舘重 青毛 差 3位
  オイドン 牡7 810 安部憲 鈴木邦 栗毛 追 2位
  トレジャーハンター 牡8 800 浅田達 金田勇 鹿毛 先 7位
コウシュハウンカイ 牡5 810 藤本匠 大友人 栗毛 先 11位
  ホクショウユウキ 牡6 810 島津新 岡田定 鹿毛 先 16位
10 キタノタイショウ 牡9 810 大河和 服部義 栗毛 差 1位
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2,5,10→2,5,10,8→2,5,10,8,1 合計27通り
  枠複 2,5,7,8(BOX) 6点
    (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=10,1,6,9 10=1,6 5=1,6 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいにも重賞はいろいろあるが、グランプリはBG1に格付けされている夏の最大イベントだ。ファン投票上位の馬ということでJRAで言えば宝塚記念のような位置づけである。ばんえいのスターたちの走りに注目したい。
  レースの傾向であるが、過去の勝ち馬を並べて見るとやはり名馬と言われる馬の顔ぶれが揃っている。しかし昨年でのこの欄でも述べたように重賞過去最多勝のカネサブラックの名前がない(2着は2回)。これはこの時期の北海道は意外と雨が多く数年軽馬場が続いていたこともあって、巧者の馬が台頭してきたというのも理由の一つであろう。(ばんえいの場合このレースに限ったことではないが)やはり天気が大きなカギを握りそうだ。
  今年はこれまで時計のかかる渋い馬場が続いていたものの、今週に入り大雨が降ったりしており、ある程度の軽馬場を想定して予想するが、馬券は実際その日の傾向を見てから買った方がよさそうだ。

各馬寸評:
  1 インフィニティー:一昨年度のばんえい記念馬というイメージがずっと残っているが、それ以降も勝ちきれないまでも安定した成績を上げている。しかし4着が多いのが馬券泣かせでもある。先行力と障害力はメンバー随一で、障害はほとんど先頭グループで駆け抜けているが、それ以上の切れ味をもつ馬に差されるパターンが多い。 他馬がもたつくようだと逃げ切りのシーンも。最内枠に入ったが枠順はあまり影響はなさそう。
  2 フジダイビクトリー:昨年度のこのレースの覇者。近走では先月の北斗賞に勝っており、ここ5走もすべて連対と成績上位だ。この馬の戦績を見ると、圧勝はしないが接戦に強いということがうかがえる。レーススタイルとしては、序盤は中団からやや前につけ、障害を粘り強く越えて、他馬との接戦に持ち込み最後で抜け出すような展開がこの馬の勝ちパターンだ。今回は一開催休んで息を入れ万全の態勢で臨む。
  3 ライデンロック:かつてのダービー馬(2008年)がファンに後押しされて4年ぶりの重賞出場となった。元々は大きくどっしりした馬だったが一度大きく体重を落としてからは切れ味勝負の馬に変わってきた。この馬の課題は折り合いで、調子の良い時はかなりのスピードを持っているが、調子が上がらない時は全く走らない。障害手前で立ち止まって動かないこともしばしばだ。久々の重賞で気合いは入っていると思われるが、今回は出ることに意義があるといったところか。
  4 ホリセンショウ:この馬はやはり1年半前の帯広記念勝ちの印象が強く残り、またいずれその再来があるのではといつも期待させてる。しかしながらこの期間は1勝のみで、今年に入ってからは未勝利という状況では厳しいことには変わりない。持ち前の先行力も近走は陰り気味だ。荷物は重い方がペースが落ち着くので歓迎材料ではあるが、今回のメンバーを見るとやはりついて行くのがやっとか。
  5 オレノココロ:今最も勢いのある5歳馬。オッズパーク杯勝ち以降一息入れた感じだが、前走の前哨戦とかちえぞまつ特別では馬体も戻ってきて有力馬勢をねじ伏せた。どうしても障害で膝を折るリスクがあるが、すぐに立て直すだけの素軽さも持ち合わせており、今の勢いなら押し切れそう。重い荷物も苦にしないどころかじっくり走れる分だけ有利だ。ただ馬場が軽くなりすぎると前のめりも。
  6 オイドン:ファン投票2位と人気抜群のこの馬。栗毛の馬体と勢いがついたら止まらないスピードが魅力だ。フジダイビクトリーと今回出ていないがニュータカラコマとともに7歳世代三羽ガラスとしても人気がある。ただ古馬重賞は未勝利。重い荷物は相変わらず苦手なようだ。障害さえ越えればなんとかなるのだが、そのためには折り合いも必要。軽馬場になればチャンスか。
  7 トレジャーハンター:堂々ファン投票で選ばれた馬。現在の格付けは第2ランクのA1だが、昨年のこのレースも出場するなど、重賞にはしばしば顔を出して、時には好走する。今年に入っていったんクラスが下がったが、そこで6連勝するなど下位では格の違いを見せている。重い荷物にはやや難があり最後で息切れすることもあるが、先行力とスピードがあるので軽馬場になれば前残りの線は考えておきたい。
  8 コウシュハウンカイ:オレノココロと並ぶ強い5歳勢のもう一頭。今年の旭川記念での走りはこの馬の持ち味を十分発揮し有力馬をねじ伏せた。この馬のキーワードは安定性。障害力と粘りを持ち合わせているので常に上位争いができる。しかし、前回の重賞北斗賞では、珍しくレース始めから遅れをとり大崩れした。レースぶりからおそらく調子を崩していたと思われる。しかし徐々に立て直してきており、今回は十分戦えそうだ。
  9 ホクショウユウキ:4,5歳時の勢いは破竹のものがあったが、6歳になり近走は成績が上がっていない。年を重ねズブくなっているのか、やや反応が鈍いように見え自分のペースでレースができていない。スタミナもあまりないようだ。それでもどこかで一発あるのではという期待があり当欄ではチェックしてきたが、もう少し調子を取り戻したいところ。ただ軽馬場になればスルっと抜け出すことも。
  10 キタノタイショウ:言わずと知れた今年のばんえい記念馬。昨年のこのレースも勝ち馬と差の無い2着に突っ込んで来ている。この馬をどう取るかはいつも古馬重賞の予想の上で悩みの種だ。障害が特に苦手で、そのために前半は先頭を行くぐらい前にいって、溜めにためてから障害に挑戦するなど、大河原Jもいつも展開に苦心している。しかし本当にくじ運が悪いのかまたまた大外枠に入ってしまった。障害さえ越えればそれより後ろから差せるような馬はいないのだが。

はむ!の予想まとめ:
  馬場状態によって展開は変わりそうなので直前で見極めたいが(2日前の13日現在)雨の予報が出ており、ここではやや軽馬場を想定して予想してみる。昨年の覇者フジダイビクトリーはやはり力としては一枚上だろう。障害に対して踏ん張って登っていくあたりにこの馬の力を感じる。ここを目標に調整されていると考えられ大きく崩れることはないだろう。馬場も重軽問わない。ただマークされる立場なので、何かに差されることも考え、2,3着になることも想定しておきたい。
  2番手は勢いのある若馬オレノココロか。障害が上手く行けば逆転もあり得る。ただペースが速くなると障害でミスすることは頭に置いておきたい。
  そして今回単穴にキタノタイショウを抜擢した。近走はパッとせず障害も苦戦続きでしかも大外と条件は厳しいが、昨年のように軽馬場で障害をなんとかクリアできれば一気に前に詰めてくることが考えられる。人気と実績はナンバー1の馬、G1ともなると黙っていられないだろう。
  あとはコウシュハウンカイの巻き返しまでは押さえておきたい。3着付けにはインフィニティーの逃げ残り、ホクショウユウキの突っ込みぐらいか。オイドンもはまれば怖いが馬券的にはそこまでは手が回らないか。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回はG1なのでなるべくオーソドックスに、フジダイを頭に、オレノココロ、キタノタイショウ、コウシュハを入れて4頭を中心に。三連単と枠複。あとはワイドで印→印以外の組み合わせで何点か。
やはり買いすぎ感がありありだが、そろそろまた当てにいきたい。

  今回の結果と回顧はレース数日以内にアップします。