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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年3月22日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第52回ばんえい記念(3/21)

ばんえい重賞レース回顧
第52回ばんえい記念(BG1)-2020年3月21日-9R 200m直 晴 1.4%
  1着◎(7)オレノココロ(鈴木恵) 4分16秒0
  2着▲(2)センゴクエース
  3着注(6)ホクショウマサル
   単勝 7 220円(2番人気) 馬複 2-7 500円 三連単 7-2-6 1,700円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいの古馬重賞でばんえい最高峰のレース、第52回ばんえい記念は、2番人気となっていた10歳馬オレノココロが障害を3番手で降りてから前の馬を追い込んで差し切り、2年ぶり3度目のばんえい記念制覇、重賞は通算24勝目で自己の持つ最多重賞勝利記録を伸ばした。鈴木恵介騎手はばんえい記念は4勝で重賞通算79勝目 槻舘厩舎はばんえい記念4連覇、重賞は通算63勝目。

レース振り返り
  帯広は前日にわずかな降水はあったものの、昼間は気温が上昇、馬場は急速に乾燥、風も強くかなり力の要る重馬場であった。
  レースはバラバラとしたスタート。その中でアアモンドグンシンが勢いよく第1障害を越え、センゴクエース、オレノココロそしてコウシュハウンカイが続いた。その後はかなり離れてソウクンボーイが続き、スタートで出遅れたホクショウマサルは、第1障害で一旦膝をつき苦戦しながら越えた。さらに遅れてカブトゴールドが続いた。
  その後、各馬刻みを入れながら一歩一歩に時間をかけながら進む。全体としてはセンゴクエースとオレノココロがやや前に行きつつも、アアモンドグンシン、コウシュハウンカイも刻みのタイミングで前に出るなど、出たり入ったりの展開。1,2障害の中間では遅れていたホクショウマサルも追いついて、5頭が横一線のまま、ゆっくりゆっくり第2障害手前へ。センゴクエースがわずかに先着、オレノココロ、コウシュハウンカイが続き、アアモンドグンシン、ホクショウマサルも追いついた。ここまで2分15秒とばんえい記念としても遅いペース。各馬障害手前でもかなり長い時間息を入れ障害へのチャレンジを伺う。そしてソウクンボーイ、カブトゴールドも追いついた。
  障害を最初に仕掛けたのはオレノココロ、そしてセンゴクエースが続くが、2,3歩でストップ。センゴクエースは一旦膝をついた。そしてアアモンドグンシン、ホクショウマサルも障害に取り付き同じく坂の中腹手前あたりで止まった。それらを見るようにコウシュハウンカイが挑戦し、やはり一旦止まったものの、2歩目で前に進み始め、坂の天板近くに脚がかかった。そして他の馬がかなり苦戦している間に、膝をつきながらも障害をクリア、先頭に立って最後の直線での逃げ切り態勢。後続の馬たちも懸命に坂に挑戦するが苦戦。
  コウシュハウンカイが大きくリードを広げ残り30mに達したところで、ようやく2番手で降りたのがアアモンドグンシン、そしてオレノココロが続き、かなり遅れてホクショウマサルが降りた。センゴクエースは何度も膝を折りながら懸命に立て直しを図る。その間にコウシュハウンカイは残り20m地点へ。しかしここで一旦立ち止まり、その後スピードが極端に落ちた。その間にアアモンドグンシンとオレノココロがじわじわ迫っていく。しかし残り20m手前でオレノココロの方が先にストップ、これにホクショウマサルが近づいて行った。アアモンドグンシンがさらに勢いを付けてコウシュハウンカイに並びかけるが、残り10mでストップ。コウシュハウンカイが再び前を行くがこれもストップ。後方からホクショウマサルがオレノココロをかわし、その場で膝から崩れてしまったアアモンドグンシンもかわして2番手へ、但しこちらも勢いが鈍る。その間に一息入れたオレノココロが再度激しく追い逆転。さらには動きの止まったコウシュハウンカイをもかわして、そのままオレノココロが先頭でゴールを駆け抜けた。2番手争いは各馬が止まっているところ、障害を苦しんでいたセンゴクエースがかなり離れた後方から一気に追い込んできて、残り5mで逆転、最後はオレノココロにも1馬身差まで迫る2着に入った。3着争いは、コウシュハウンカイとホクショウマサルの粘り合いとなったが、ホクショウマサルがわずかに前に出て3着、逃げたコウシュハウンカイは完全に脚が上がり結局4着に沈んだ。

次走へのメモ
オレノココロ(1着):これぞオレノココロと言える見事な勝ち方であった。スローペースになったことにより、前半から遅れを取ることもなく、障害もじっくり攻められたことで、コウシュハウンカイらにかなり先に行かれても逆転できる自信があったのであろう。ミスもほとんどなく、鈴木恵介騎手の絶妙な手綱さばきのもと、ばんえい記念はこう攻めるという手本のような走りであった。10歳馬だが少なくとももう1年は走ると思われるので、4度目のばんえい記念制覇を目標に、昨年苦しんだ夏をどのように過ごしていくかといったところ。まずは、年度明けのオッズパーク杯から始動か。
センゴクエース(2着):とにかく最後の直線は1トンの荷物があることを忘れさせるような豪快な末脚であった。それだけに障害での手間取りが惜しまれるが、時間がかかってもしっかり立て直せたことは収穫であろう。高い能力と、柔軟性があることは証明された。さらに年齢を重ねて脚がパンとしてくれば、もっと強くなるであろう。来年度の重賞戦線では障害への対応力をつけて、勝ち味を覚えていきたいところ。
ホクショウマサル(3着):連勝記録更新の期待もあって、最終的には1番人気に推されていたが、それにふさわしい堂々とした走りはできていた。出足で躓いたことや第1障害で苦しんだことは、この馬らしいことであり、全体にはさほど影響はなかったように思われる。勝ち馬とは重賞経験の差というところか。これで連勝の呪縛も取れたので、来シーズンは思い切り重賞戦線に挑戦してほしい。
コウシュハウンカイ(4着):障害力を生かして最後の直線で大きくリードし、今年こそは逃げ切りかと思われたが、残り20mを切ってからの失速が急であった。もう少し馬場が軽ければ粘れたかもしれないが、やはり重量適性の範囲がもう少し少ないところにあるのであろう。重賞戦線では来年度も中心的存在であることには変わりはないので、その勢いで次のチャンスに期待する。
ソウクンボーイ(5着):他馬の動きに動ぜずこの馬なりの展開を刻み、最後の直線もしっかり走りきった。勝ち馬と1分差と大きく離されたものの、2度目の掲示板内入賞で賞金も獲得、陣営としては納得のいく結果だったのではないか。強い世代の一角として来年度も引き続きチャレンジ、力も切れ味もあり、他の重賞では勝てるチャンスもあるだろう。
カブトゴールド(6着):格上挑戦ながら、最初から最後までしっかり歩ききった。得るものは大きかったと思われる。自己条件に戻っても、この経験を生かして自信を持った走りで勝ち星を重ね、そしてここに再チャレンジすることを期待。
アアモンドグンシン(中止):一瞬そのまま差し切るのではという見せ場を作ったが、やはり5歳馬には厳しかったか。最後の直線で倒れ込んだので心配されたが大過なかったようだ。素質の片鱗は見せたのでここはじっくり体を作って再度挑戦してほしい。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 三連単 7-2-6 3枚 馬複 2-7 5枚 単勝 7 10枚 ワイド 2-6 6-7 各2枚
  まずは、本当にばんえいの醍醐味を十分味わえたレースであった。4,5頭の馬が一瞬勝ったかと思わせる見せ場があり、最後のサバイバル合戦も見応えがあった。その中でもオレノココロはやはり強かった。そしてセンゴクの追い込み、マサルもさすが連勝馬であるところを見せたし、グンシンも最後は力尽きたが見せ場は十分だった。グンシンは倒れて心配だったが、無事だったようでよかった。馬券?もうどっちでも良いという感じ。でも一応ばんえい記念に関しては久々に各種馬券が入ってくれた。それぞれの配当が安いので、負けを取り返すほどには至らなかったものの、最後だけでもプラスにできたのは気持ちの良いものだ。また次シーズンも頑張っていきたい。
  今回収支 +2,180
   (通常分) +1,700  (配当)6,600 (投入)4,900
   (単複・ワイド) +480  (配当)2,880 (投入)2,400
  今年度累計 -36,960(回収率75.0%)(今年度最終成績)
   (通常分) -28,640 (配当 80,060 - 投入 108,700 74%)
   (単複・ワイド) -8,320 (配当 30,980 - 投入 39,300 79%)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  これで今年度の重賞は全て終了、ばんえい競馬自体も24日の火曜日で今年度最終です。次回開催は1か月後の4月24日金曜日が初日、その前の4月12日には新しくデビューする2歳馬の能力検査もあります。また新年度最初の重賞は5月3日のばんえい十勝オッズパーク杯、さらにはその次の週の10日には牝馬重賞としてカーネーションカップが復活します。楽しんでまいりましょう。
  なお、当欄では来年も変わりなく重賞予想を続けたいと思いますが、少しスタイルを変えることを考えています。オッズパーク杯の前日にはアップしたいと思います。それより先に、能力検査に基づく2歳馬データ集を今年もなんとか作成したいと思います。twitterなどを通じてお知らせしますのでお待ちください。今後ともよろしくお願いします。

2020年3月20日金曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第52回ばんえい記念(3/21)

  いよいよ今年度納めの大一番。1トンのそりを引っ張る最重量戦、ばんえい記念です。ばんえいが最も盛り上がるこのレースが無観客で淋しいですが、また歓声が戻ってくることを祈って応援しましょう。果たして今年の最高峰に立つ馬はどの馬でしょうか。なお、今年は最終週は金曜日~火曜日までの5日連続開催で、ばんえい記念は例年と異なり土曜日に開催となっていますので注意が必要です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第52回ばんえい記念(BG1)
(2020年3月21日(土)17:20発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
コウシュハウンカイ 牡10 1000 藤本匠 松井浩 栗毛 先
センゴクエース 牡8 1000 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
アアモンドグンシン セン5 990 松田道 小林長 鹿毛 逃
  カブトゴールド 牡9 1000 西謙一 西弘美 栗毛 差
  ソウクンボーイ 牡10 1000 村上章 西邑春 鹿毛 追
ホクショウマサル 牡9 1000 阿部武 坂本東 鹿毛 先
オレノココロ 牡10 1000 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい記念」の概要と傾向
  ばんえい競馬最高峰のレース。負担重量は唯一1000kg(5歳馬は10kg減・牝馬が出走すれば20kg減)、つまり1トンの荷物を引っ張る。これは力持ちの馬たちでも、限界に近い荷物である。「ばんえい記念」はばん馬に携わる関係者に全てにおいて最高の舞台で、ここに出ること自体が最高の栄誉である。そして出走する馬は、直前には特別なトレーニングを重ねてくる。
  最高峰のレースだけあって、出走するメンバーももちろん一流。そして十分経験を積んだ古馬がほとんどで、若馬は活躍馬でもまだ力不足ということで回避する馬も多い。従ってフルゲートまで揃うことは少なく、少数精鋭となる。真の意味で最強の馬によるレースである。過去10年で1番人気は(6,2,1,1)とやはり抜けている。4連覇したスーパーペガサス、3連覇のトモエパワーなど、連覇や2回以上優勝する馬が多い。また、トモエパワーのようにその年の成績が芳しくなくてもこのレースは強いという馬も多く、やはり重量適性が重要であるといえる。
  勝ち時計は馬場状態によって違うが、平均して4分程度と、他のレースの倍近くかかる。障害力はある方が良いが、ひと腰で上がることはないので、崩れずスタミナを維持できることが重要である。このレースの前哨戦として正月の帯広記念があるが、過去10年で2勝とあまり連動していない。年齢はやはり古馬が強く8歳~9歳ごろが最も勝ち頃だが、7歳馬も善戦。一方、6歳以下の勝利は31年前の1989年のイエヤスまで遡る。騎手では現役では藤野俊一騎手が過去5勝と最も多く、鈴木恵介騎手、松田道明騎手がそれぞれ3勝と続く。

今回のみどころ
  ばんえい記念は1トンの荷物を引っ張る過酷なレースだけに、馬への影響も大きい。時にはダメージになることもある。したがってそれだけの力のある馬だけが出走を目指すことができる。最近は頭数が揃うことが少なく、今年も何頭が出走できるか心配されていたが7頭が出走。フルゲートには満たなかったが実力馬は顔をそろえた。連覇を目指すセンゴクエース、2年ぶり3度目の優勝を目指すオレノココロの2頭が優勝経験馬、これに今年度BG1を2勝し今度こそ最高峰の栄冠がほしいコウシュハウンカイ、そして、31連勝中のまま、他の重賞を経ずに、果敢に参戦してきたホクショウマサルらが注目される。今年の最強馬はどの馬になるのか。そして全馬が万全の体調で臨んで最高のパフォーマンスを出してほしい。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 コウシュハウンカイ:ばんえい記念は過去4回出走し、3、5、3、4着と上位安定しているものの、勝利には一歩足りない。先行力はあるが決め手に欠け、重量を背負って前に行ききれないうちに後続の切れ味のある馬に差されてしまうというパターンであった。今シーズンは、グランプリ、帯広記念とBG1を連覇し、その後も好調は維持、力は十分出せる状況にある。昨シーズンまでとはひと味違う点をアピールしたい。端枠は微妙。
 2 センゴクエース:昨年の覇者。初出走で初優勝しており、ばんえい記念連覇を目指す。今シーズンは北斗賞で優勝したもののその後は障害で苦しみ大きな着順が続いた。年が明けてからは持ち直してきているが、障害力はまだ怪しい。しかし昨年のこのレースのように、一旦膝を折っても立て直しができれば、末脚は確かなのでリカバリーは十分可能だ。今回も、前半から前に行った、障害のみを重点的に攻めて行くか。降りれば速い。
 3 アアモンドグンシン:5歳馬ながら果敢にばんえい記念に挑戦。5歳馬の出走は2002年のシンエイキンカイ(4着)以来18年ぶり、まだ優勝した馬はいない。今シーズンは世代重賞には勝てなかったが、古馬重賞で2勝しており力はある。5歳馬にいきなりの1トンは過酷であるが、耐えうるだけの馬体は作ってきているように思われる。しっかり障害を越えられれば、重い荷物でも最後まで走りきれる力は持っていると思われる。
 4 カブトゴールド:現在B2クラスでこれまで重賞どころか特別戦も出走したことのないこの馬がいきなりばんえい記念に挑戦してきた。昨年も同じような条件でドルフィンが手を挙げたが、今年はこの馬。ただでさえ出走数が少ない中、出てきてくれたことに拍手。父タカラボーイも、オープンで活躍したものの重賞は未出走。この馬のこれまでの走りをみると、先行して粘りこむタイプで障害もこなすが、重量適性も含めて全くの未知の状況。
 5 ソウクンボーイ:強い10歳馬の一角。ばんえい記念は3度目の出走で、特に一昨年の初出走の時は5着ながら末脚を見せ、勝ち馬と7秒差と差のないレースを展開している。今シーズンは前半は障害で後手に回るなど調子を崩し大敗していた時期もあったが、今年に入ってから帯広記念で3着に食い込むなど上位争いに加わっている。障害を越えればそれなりに走れる馬なので、経験を生かして積極的に行ければ追い比べで見せ場は作れそう。
 6 ホクショウマサル:平地競馬を含めた日本記録31連勝中のこの馬が、天馬賞以来4年ぶりの重賞出走でいきなりばんえい記念を選んできた。9歳馬。元々はイレネー記念やダービーなどを優勝している実力馬。長期休養明け以降負け無しで来ていることは相手関係に恵まれていたとはいえ極めて秀逸。前走準重賞ではミノルシャープら有力馬を押さえて快勝しており、ここでも十分戦える素地はある。馬体重も含めた充実ぶりは侮れない。
 7 オレノココロ:ここまで重賞通算23勝、ばんえい記念は2回優勝。既にばんえいの歴史に残る名馬である。今シーズンも当初は重賞を連覇するなど強さを見せていたが、夏場に体調を大きく崩しその後は苦戦が続いた。しかし徐々に立て直し、正月の帯広記念は差のない2着、そして前哨戦のとかちえぞまつ特別では前半から積極的に行って他を引き離して久々の勝ち星を上げた。万全の態勢で3度目の優勝を目指す。今回も前に行くか。

【はむ!の見解まとめ】
  改めて出走馬を並べると、ばんえい記念にふさわしい力のある馬ばかりで、実に好メンバーが揃った。センゴクエースの連覇なるか、オレノココロが2年ぶり3度目の栄誉を奪うか、それとも他の馬が浮上するか。連勝中のホクショウマサルはここでどういう走りを見せるか。天候もポイントで、前日にわずかな降水はあったものの、馬場状態が大きく変わることはなさそう。力の要る重めの馬場になりそう。
  展開だが、もうこのレースになるとあまり先行、差しなどは関係がなさそうで、それぞれのペースでいかにスタミナを温存しながら走れるか、障害で力を入れられるかがポイントであろう。前に行くのコウシュハウンカイか。2年前のように障害をほぼひと腰でクリアすることができれば逃げ態勢に入りそう。センゴクエースも障害を見据えて早めに動きたい。崩れてもすぐ立て直すだけの柔軟性はある。ホクショウマサルも序盤は前の方に来るのではないか。ただこの斤量を背負っての障害はどうか。オレノココロはそれらを見ながらというところか。こちらも落ち着いていければ。
  展開などを総合すると、今回は◎(7)オレノココロが栄冠を奪還するチャンスが大きいと見る。元々持っている踏み込みの力はやはり最強。障害を降りてからもしっかり歩けてスタミナも十分。一時期崩していた体調も戻っており万全の態勢で臨めそう。
  対抗には○(1)コウシュハウンカイにした。この馬にばんえい記念は数年の傾向を見ても重量適性的に厳しいのではという見方が多いが、流れによるところが大きく、力自体がないわけではない。今シーズンはBG1を2勝して好調、近走の連敗は極端なハンデ差によるもので度外視して良い。今回は自分でレースを引っ張れそうでチャンスは広がる。ゴール直前でどこまで粘れるか。そして、▲(2)センゴクエース。1トンを引っ張り切る力があるのは昨年の勝利で証明済みだが、どうしてもこの馬には障害の甘さがポイントになってくる。ばんえい記念なら焦らず障害を一歩ずつ進められるので、崩れてしまわなければ多少遅れても巻き返し可能であるが、腰の入れ方を間違うと大きく手間取ることも。そのリスクを含めて単穴とした。
  あとは△(3)アアモンドグンシン。10kg減とは言え5歳の若馬には過酷な荷物。しかし将来を見据えて経験も積んでおり、決して対応できない斤量ではないだろう。障害もじっくり攻められるし、降りてくれば勢いで上位食い込みも。そして注目の注(6)ホクショウマサル、自信を持っているからここに臨んできていると思われるが、とにかくいろいろな面で未知数。序盤から流れに乗って、障害をしっかり越えれば、切れ味では負けないはず。その他では(7)ソウクンボーイ、今シーズンは好調をキープしており、やはりこの馬も障害を降りてから歩けるタイプなので、前がもたつくとチャンスも出てきそう。下位クラスから挑戦してきた(4)カブトゴールドはやはり力の差が大きいか。序盤でスムーズに前に付けられれば案外の粘り込みも。

はむ!の馬券狙いどころ:
  いよいよ今年度オーラス。ここまでの収支決算は厳しいが、ま、今となってはまだ続けられている分、良しとしなきゃというところか。最後はなんとかしっかり当てて今年度を締めくくりたいもの。
  今回はやはり充実度からもオレノココロが強そうで、ここから入りたい。そして目玉はコウシュハウンカイ。ここが来てくれると配当は付きそうか。ラストなので少し多めに。そしてワイドなどで補完。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7→1,2,3→1,2,3,6 合計9通り 各200円
      7→1,2→1,2,3,6 合計6通り 各100円
      1,2→7→1,2,3,6 合計6通り 各100円
      1,2→1,2,3→7 合計4通り 各100円
  馬複  7=1,2,3 合計3通り 各500円 合計 4,900円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 7 1,000円
  ワイド 3=7,1,2,6 6=7,1,2 合計7点 各200円
  合計 2,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。その際には次年度の方針なども示していければと思います。(コラム欄は休みます)

【コラム】今年も熾烈なリーディング争い
  昨年のばんえい記念の際にも書きましたが、その中で毎年この時期に注目されるのが年間最多勝。ことさら騎手リーディングが話題になります。帯広単独開催以降は全て鈴木恵介騎手がリーディングトップを取っており、実に11年連続。他の騎手にその座を譲ったことがありません。一方、ここ数年鈴木騎手を脅かす存在となっているのが阿部武臣騎手。昨年、一昨年と、鈴木騎手と阿部騎手で最終日までその行方がわからないほど接戦となっています。今年も2月まで10勝以上の差をつけて阿部騎手がリードしていましたが、3月に入り一気に鈴木騎手が勝ち星を重ね逆転。3月20日開始前の時点で2勝差のリードとなっています。昨年も同様の展開でしたが、今年もまた鈴木騎手が勝ちきって12年連続リーディングとなるのか、それとも阿部騎手が再逆転して初リーディングを取るのか。ばんえい記念でもこの二人は、鈴木騎手のオレノココロに対して阿部騎手のホクショウマサルとの対決がありますが、それを含め最後まで目を離せません。

2020年3月17日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第41回ポプラ賞(3/15)

ばんえい重賞レース回顧
第41回ポプラ賞(BG3)-2020年3月15日-10R 200m直 晴 1.7%
  1着注(2)アオノブラック(西謙一) 2分01秒4
  2着 (1)インビクタ
  3着◎(8)ジェイエース
   単勝 2 820円(2番人気) 馬複 1-2 6,500円 三連単 2-1-8 40,530円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい4歳、5歳世代間重賞、第41回ポプラ賞は、4番人気の4歳馬アオノブラックが障害を先頭で降りてそのまま走りきり優勝。重賞は2歳時のヤングチャンピオンシップ以来2度目の重賞制覇となった。西謙一騎手はポプラ賞は初制覇、重賞は2月のヒロインズカップに続き今季2勝目で通算10勝目。金田勇調教師はこのレースは9年ぶり2度目の優勝。前週のイレネー記念に続き重賞連覇以来重賞は通算17勝目。

レース振り返り
  帯広はこの週の初めごろにまとまった降水があったもののその後は晴れ、日中は気温も上昇、馬場は砂煙をあげるほどの重馬場で力を要する状態であった。
  レースは、スタートから第1障害を越えるまでほぼ横一線。第1障害を越えてからは、内からアオノブラックが一歩前を進み、アフロディーテ、インビクタと続き、外からはジェイエースが心持ち前を伺った。しかし全体としてはゆったりしたペースに落ち着き、各馬早めに刻みを入れつつ出入りを繰り返しながら淡々と前に進んで行った。そして、同じような態勢のまま第2障害の手前へ。アオノブラック、ジェイエースが坂の入口に先着し、ここまで69秒のややスローペース。そして他の各馬も追いつき、出走9頭が障害手前に横一線に揃った。
  各馬十分息を入れた後、障害を最初に仕掛けたのはアオノブラック。そして少しおいてジェイエース、インビクタが続いて挑戦した。アオノブラックは、一歩一歩力強く踏み込んで障害を軽くクリアし、先頭で最後の直線に入った。インビクタもこれに続いてひと腰で障害を降りたが、ジェイエースは坂の7分どころで立ち止まった。その間に障害にチャレンジしていたアフロディーテが大きく歩を進めてひと腰でまとめで3番手で追った。あとの各馬はいずれも障害で苦戦。その中で先に仕掛けていたジェイエースが立て直し4番手、キタノユウジロウ、コウシュハレガシーといったところが続いた。人気どころではアアモンドグンシンはなかなか動けず、ミスタカシマは遅れた上に障害の天板で膝を折っていた。
  先頭はアオノブラックが勢いに乗り後続を大きく引き離して一人旅状態。残り10mあたりでは6、7馬身のセーフティリード。インビクタ以下はもう追いつかないと見たか2番手を確保する走りとなっていた。そしてアオノブラックは最後までスピードが落ちないままゴールを駆け抜けた。終わってみれば圧勝であった。2番手に続いていたインビクタは前と同じような流れで走り、残り10mを切ったところで脚色が鈍ってきたが、リードを守り切って2着。3番手は残り20mで前を進んでいたアフロディーテが緩んだところをジェイエースが差し切り3着。これで1~3着は4歳馬が独占した。その後は立ち止まったアフロディーテをかわしたキタノユウジロウが4着に入ってこれが5歳馬最先着となった。トップハンデながら1番人気のアアモンドグンシンは最後で追ってきたが6着。2番人気のミスタカシマは最下位の9着に終わった。

次走へのメモ
アオノブラック(1着):今回は序盤からハナを奪いに行く積極的なレース。重馬場でペースが落ち着くとみて、西謙一騎手が思い切って行ったのが功を奏した。障害もスムーズで重量にもしっかり対応できていた。この馬は落ち着いて走れればこれぐらいの力は出せる馬であるということだ。この時計のかかる馬場を780kgで走りきれたのも大きい。この後はやはり4歳三冠路線に向け、今回出走しなかった3歳三冠のメムロボブサップとの対決に向けて力を入れてくることになるだろう。
インビクタ(2着):逃げ一辺倒のこれまでに比べて、ハナに行くことにこだわらずしっかり自分の走りをすることに徹していた。その結果、障害もスムーズに対応、後半の緩みも最小限に抑え、出走した重賞では最高順位の2着。着順以上に今回は収穫のあったレース運びであった。調子も良かったのであろう。今後4歳三冠路線でも今回のような走りを見せられれば面白い存在になりそうだ。
ジェイエース(3着):ある程度この馬の力は出せていた。残念だったのは、周辺の5歳の有力馬の方を意識してか、思い切って行けず、障害でも押し切れなかったことか。内枠をスムーズに走っていた同世代の馬たちに遅れを取ってしまった。それでも最後は3着まで押し上げたのはさすがであったが、念願の重賞勝ちはお預けとなり課題を残したレースとなった。
キタノユウジロウ(4着):今回大苦戦した5歳勢の中では最先着となったが、全体としては行き脚も良くなく、この馬としてはやや不満の残るレースであった。どうしても相手に合わせる走りとなるので、重いレース展開になると力を出し切れないのか。この後は5歳の特別戦などもあるが、可能な限り古馬重賞にも参戦して経験を積んでいきたいところ。
ギンノダイマオー(5着):この馬の実績からするとまだ不満は残るものの、大きく着順を落としていた近走からはかなり立て直せていたように思われる。9番人気の掲示板内なので現時点では良しとすべきか。ただ障害はまだ課題が残る。今後は、次年度の4歳三冠路線もあるが、まずは自己条件戦あたりで勝ち癖を付けていきたい。
  その他では、1番人気のアアモンドグンシン(6着)はトップハンデがやはりきつかったか。障害でも止まっていたし全体として動きが重かった。ばんえい記念出走のプランもあったようだが現時点では困難か。アフロディーテ(7着)は、残り20mまで3番手をキープ、さすがに最後は息が上がったが見せ場は作れた。年度明け5月に行われる新重賞のカーネーションカップに向け大きな一歩となった。コウシュハレガシー(8着)はやはりここでは荷が重かったか、持ち前のスムーズな動きができなかった。2番人気のミスタカシマ(9着)は障害でのミスもあったが、全体として動きが厳しかった。牝馬としてやや曲がり角にあるのか心配されるところ。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 複勝 8 4枚  ワイド 1-2 1枚
  う~ん。狙ったジェイエースも3着どまりだったし、ミスタカシマもグンシンも止まってしまった。アオノブラックもいつも追っている馬ではあったが、今回はハンデが重いと思っていた。本当に裏目の予想ばかりで、当たらないもんだな。結局今年もマイナスを背負いながらばんえい記念に臨むことになってしまった。ま、ここまできたら取り返すというより、気持ちよく当てて次シーズンにつなげたい。
  今回収支 -4,350
   (通常分) -4,300  (配当)0 (投入)4,300
   (単複・ワイド) -50  (配当)1,650 (投入)1,700
  今年度累計 -39,140(3/15・ポプラ賞終了時点)
   (通常分) -30,340 (配当 73,460 - 投入 103,800)
   (単複・ワイド) -8,800 (配当 28,100 - 投入 36,900)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回はいよいよクライマックス。3月21日土曜日、最高峰のレース。ばんえい記念(BG1)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年3月14日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第41回ポプラ賞(3/15)

  年度末4週連続の重賞シリーズもクライマックスに近づいてきました。来週はいよいよ大一番ばんえい記念があります。残念ながら今年度は最後まで無観客レースとなってしまいましたが、ネットによる視聴や馬券購入などで盛り上げていきたいと思います。まず今週の重賞、明け4歳と5歳の対抗重賞ポプラ賞にチャレンジしましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回ポプラ賞(BG3)
(2020年3月15日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4・5歳選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  インビクタ 牡4 750 島津新 松井浩 青毛 逃
4歳5位
アオノブラック 牡4 780 西謙一 金田勇 鹿毛 差
4歳2位
  アフロディーテ 牝5 770 西将太 西弘美 栗毛 先
5歳5位
  コウシュハレガシー 牡5 790 藤野俊 平田義 栗毛 先
天馬賞
ミスタカシマ 牝5 770 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
柏林賞など
キタノユウジロウ 牡5 790 松田道 村上慎 栗毛 差
銀河賞など
  ギンノダイマオー 牡4 750 藤本匠 松井浩 芦毛 先
4歳3位
ジェイエース 牡4 750 阿部武 山本正 栗毛 追
4歳4位
アアモンドグンシン セン5 810 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
5歳1位
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ポプラ賞」の概要と傾向
  年度末の連続重賞シリーズの第3戦は、4歳、5歳世代対抗重賞のポプラ賞。夏のはまなす賞に並ぶばんえいならでは出走条件で、それぞれの世代の重賞勝ち馬と賞金上位の馬により出走馬が構成される。特殊な条件ながら41回目と歴史を重ねていることからもわかるように、ばんえいの中間世代の実力馬が顔をそろえ、それなりに意味を持つレースであると言える。
  過去10年で1番人気は(4,3,1,2)となかなかの成績。3番人気以内の馬で8勝しており、ハンデ差が大きいレースの割には上位人気の馬を信頼できる。一方で人気薄の馬もしばしば連対しており、実力馬と勢いのある軽ハンデ馬との組み合わせが面白いか。年齢別では5歳馬が7勝3敗とやはり一日の長があり有利。牝馬も健闘している。4歳5歳を連覇した馬はセンゴクエースの1頭のみ。また、不利とされる端枠の馬がここでは意外にも活躍することが多く、1番枠が3連勝中である。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とこのレースを得意としている。

今回のみどころ
  4歳、5歳それぞれの世代にスターや個性派の馬が揃い、これを比較するのは相当難しい。5歳馬は、ミスタカシマやアアモンドグンシンら古馬重賞で揉まれている馬が多く、経験では一日の長がある。一方、4歳馬の方は三冠馬メムロボブサップらがハンデを嫌ってか回避、しかし2着続きのアオノブラックらは古馬とも互角に戦っており力は遜色ない。また、夏のはまなす賞では現5歳馬のキタノユウジロウが勝ったり、その5歳馬同士のBG1天馬賞ではコウシュハレガシーが勝つなど、世代の中でも甲乙付けがたい状況になっている。ハンデ差の開きも大きく、展開も含めてかなり難解だが、レベルの高いレースになりそうだ。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 インビクタ:明け4歳。とにかく逃げてこそ持ち味が発揮できる。最後の粘りもあり特別戦では滅法強いが、重賞になると力を出せずに大敗している。今回はハンデ差を生かしたい。障害が得意というわけでもなく、一旦後手に回るとズルズルと下がることもある。
 2 アオノブラック:2歳時に重賞勝ちはあるが、他ではいつもライバルのメムロボブサップの後塵を拝していたが、互角の戦いは見せている。切れ味の鋭い馬だが、5歳馬勢に強力な同タイプの馬が揃っておりどこまで戦えるか。はまなす賞では2着に食い込んでいる。
 3 アフロディーテ:牝馬の世代重賞ではいずれも2着と常にミスタカシマの後塵を拝していたが、BG1ヒロインズカップでは、古馬も含めて押さえ込んで逃げ切り勝ち。全世代での牝馬チャンピオンとなった。前に行けるスピードに力強さも加わってきた。
 4 コウシュハレガシー:それまで善戦タイプだったが、天馬賞では各馬がもたつくところを障害力の良さで押し切り勝利。その後は古馬のオープンに挑戦しまずまずの成績を上げている。相手に合わせた走りができ大崩れはないが、勝ちきるには思い切った走りが必要。
 5 ミスタカシマ:牝馬代表格で同世代なら牡馬などが相手でも堂々トップ争いを展開。ただ近走はハンデ差や展開に泣いて十分力を出し切れていない。慌てると障害もミスが出ることも。好位置につけ、一瞬の切れ味で抜け出し最後まで粘るレースに持ち込みたい。
 6 キタノユウジロウ:5歳馬。夏にはまなす賞、銀河賞と連勝し、それまでの善戦止まりにピリオドを打っている。古馬重賞にも挑戦し、いずれも掲示板内に入る善戦を見せている。自在の脚を持ち障害もこなすが、できる限り先行して粘り込むレースがしたい。
 7 ギンノダイマオー:2歳時は常に上位争いを展開、2着4回とあと一歩のところまでいっていたが、ここに来てかなり伸び悩んでいる様子。近走は障害でも戸惑いを見せている。元々はスピードも障害力もある馬なので、立て直しのきっかけが欲しいところ。
 8 ジェイエース:3歳三冠ではダービーの3着を最高に、4着2回と上位には及ばなかったものの切れ味を生かし善戦している。その後はさらに勝ち星を重ね、明け4歳の特別戦・白雪賞では上位2頭を相手に接戦勝ち、今回もかなり有利はハンデをもらっており一発のチャンスか。
 9 アアモンドグンシン:5歳馬で実力は最上位、古馬相手でも強く、ドリームエイジ、チャンピオンカップの2重賞を制しているが、同世代の重賞では力を持て余し勝ちを逃している。障害を越えれば、鋭い切れ味と最後の粘りで強みを見せる。前半の流れが重要。

【はむ!の見解まとめ】
  4歳、5歳の世代間や、それぞれの世代内での力量差と、かなりのハンデ差が微妙に相まって非常に難しい予想。もちろん馬場状態にも留意する必要がある。この予想を書いている時点では晴れの予想でやや水分を含んでいるが重めの馬場になりそうか。
  レース展開だが、出走をめぐって当落線上にあったインビクタが無事出走できたのでやはりこの馬がハナを行きたいところだろう。アアモンドグンシンも前につけたいが、今回はトップハンデであまりペースを上げすぎると厳しくなることも、他に前の方に行きそうなのは、アフロディーテ、キタノユウジロウくらいか、ミスタカシマ、コウシュハレガシーやメムロボブサップあたりも好位置にはつけたいところ。障害は各馬どの位置で降りられるか。先行馬はなるべく後ろを離したい。前がもたつくとアオノブラックやジェイエースあたりが上がってきそう。
  当欄の印だが、ハンデに恵まれた4歳馬◎(8)ジェイエースを応援を兼ねて本命とした。まだ重賞勝ちはないが、今回は勝てる条件が揃っている。初の重量だがダービーより20kg重いだけで問題はないだろう。障害が怪しい馬だが、今の勢いなら乗り越えてくるだろう。リーディングを争う阿部武臣騎手がテン乗りでどう乗りこなすか。山本厩舎の初重賞制覇なるかも見もの。
  対抗には○(5)ミスタカシマがおもしろい。天馬賞では膝折、ヒロインズカップでは古馬相手にハンデを背負わされ800kgの荷物、とそれぞれ厳しい条件であった。それでも大崩れはしていない。今回は適重量で走れる状況にある。阿部騎手とリーディングを争う鈴木恵介騎手はこちらを選んできた。2頭の一騎打ちも考えられる。そして単穴だが、トップハンデでも障害さえ降りてくればということで▲(9)アアモンドグンシンを押さえたい。今回は条件は悪いものの、そこは実力馬、重量は経験しているし、気楽に走れそうな分、力は出せる状況にはある。あとは、力をつけてきた△(6)キタノユウジロウも有力な一頭。ただ謎なくらい力を出せず敗退することもあり、当日の調子も見ておきたい。
  あとは、4歳ながら切れ味がある注(2)アオノブラックが流れをつかんで来れば突っ込みも。実績馬(4)コウシュハレガシーも動きは良さそう。その他、逃げ粘りそうな(1)インビクタあたりにも目を配っておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今年度もあと2週。最後のばんえい記念Dayには資金を残しておきたい。そのためにもしっかり当てたいのだが、かなり難解。ジェイエースとミスタカシマの2頭を軸に自分で印を打ったところに流していきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8=5→9,6,2,4 合計8通り 各200円
      8→9,6,2,4→5 合計4通り 各100円
      5→9,6,2,4→8 合計4通り 各100円
      9,6→5=8 合計4通り 各100円
  枠複 8=5,8,6 合計3通り 各500円 合計 4,300円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 8 600円  応援馬券(複勝分)8 400円
  ワイド 4=8,5,9,1 1=8,5,9 合計7点 各100円
  合計 1,700円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】無観客競馬(2)
  どうしてもコロナウイルス関連の話題になってしまいます。先月末から続いているイベントの中止要請が、感染拡大の状況から長引いています。国内でも相変わらず連鎖的な感染者が出ていますし、欧米などでも更に感染が拡大。ついにパンデミック(世界的大流行)ということになってしまいました。経済も混乱しており、本当に先の見えない状況です。国内でも、相次ぐイベントの中止、スポーツでも、大相撲の無観客、プロ野球やJリーグなどの開幕が延期、そして高校野球も前代未聞の中止となってしまいました。戦争を除いては大正時代の米騒動以来というから正に歴史的危機という感じです。競馬の方も無観客が継続、ばんえいもついに大一番のばんえい記念を含み今年度一杯無観客となりました。一番盛り上がる時期だっただけに寂しい限りですが、レースそのものは関係者の努力あって開催されるので、ネットを通じて馬券などで応援していきましょう。

2020年3月8日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第51回イレネー記念(3/7)

ばんえい重賞レース回顧
第51回イレネー記念(BG1)-2020年3月7日-10R 200m直 晴 2.0%
  1着▲(10)コマサンダイヤ(藤野俊) 2分01秒5
  2着○(6)トワトラナノココロ
  3着注(5)カイセドクター
   単勝 10 850円(3番人気) 馬複 6-10 2,050円 三連単 10-6-5 25,600円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け3歳によるチャンピオン決定戦、第51回イレネー記念は、3番人気のコマサンダイヤが障害を先頭に抜け出し、そのまま後続との差を広げて最後は大差で圧勝。重賞は3度目の出走で初制覇となった。藤野騎手はイレネー記念は3度目の制覇、今季重賞3勝で通算55勝目。金田勇調教師はこのレース初制覇で重賞は通算16勝目。

レース振り返り
  帯広はこの週の半ばに大雪が降ったが、その後は晴れとなり、適度な水分を含みやや力の要る馬場であった、
  レースは、スタート直後にキョウエイリュウがゲート内で立ち上がるシーンがあったが、すぐ立て直し事なきを得た。そして各馬勢いに乗って第1障害をクリア、障害を越えたあたりからアバシリルビー、トワトラナノココロが前に出て、キョウエイリュウもすぐに前に追いついた。1,2障害中間あたりからは、各馬刻みを入れてペースが落ち着き、その間に最内からコウテイ、大外からコマサンダイヤも上がってきて、5,6頭が先頭集団で出入りを繰り返しながら前に進んだ。第2障害手前に向かってさらにペースが落ち、その中からコウテイとトワトラナノココロが心待ち前に出て、コマサンダイヤそしてキョウエイリュウと相次いで第2障害に到着、ここまで68秒のややスローペース。
  各馬じっくり溜めたあと、障害を最初に仕掛けたのが最内のコウテイ、そしてコマサンダイヤが続いた。コウテイは坂の中腹でストップ、コマサンダイヤの方はしっかり踏み込んで障害の天板へ、そしてそのまま障害を越えて先頭で直線に入った。これを見るようにトワトラナノココロとキョウエイリュウが障害にチャレンジ、トワトラナノココロは一歩一歩踏みしめて障害を越えたが、キョウエイリュウは障害天板近くで力が入らず崩れ込んだ。その間に再び力を入れ直したコウテイが3番手、やや遅れたアバシリルビーが4番手が相次いで障害を越え、その後は後方から行っていたダイナマイトとカイセドクターが続いた。キョウエイリュウは完全に座り込んだ。
  先頭はコマサンダイヤが快調に飛ばし、後続を離しにかかる。トワトラナノココロは前を追うが勢いがなく差は離れる一方。コマサンダイヤはさらに勢いをつけ残り20mを切って10馬身程度の大きなリード。トワトラナノココロの方はさらにスピードは落ちたが、後続も勢いがない。コウテイが厳しくなったところをアバシリルビーが切れ味でかわし前を追うがこちらも息があがり、さらにダイナマイトとカイセドクターが並んで2頭をかわして前に出たが、こちらも前と脚色が同じになった。それらを尻目に先頭を行くコマサンダイヤは楽々ゴールを駆け抜け、圧勝となった。後続その時点で20mと大きく離れていたトワトラナノココロは懸命に最後まで粘り込み2着に入った。3着争いは残り20mを切ったところでカイセドクターが前に出て、トワトラナノココロに迫ったが追いつききれず3着、ダイナマイトが4着。圧倒的1番人気だったキョウエイリュウは障害で立ち直れず、そのまま競走中止となった。

次走へのメモ
コマサンダイヤ(1着):終わってみれば大勝。キョウエイリュウが転倒したからといっても、それ以上の強さを見せた。これまで勝ちきれなかったのがウソのようだ。やはり父ウンカイと母コマクインという血統、力強さと障害力がこういう大きなレースで生きてきたのであろう。重賞請負人と言われる藤野騎手の絶妙の手綱さばきもあった。まだまだこれから力をつけていきそうな馬で、今後の3歳三冠路線も中心的存在となるだろう。今回は崩れたキョウエイリュウとの再戦が見ものだ。ハンデがきつくなりそうな年度末の若草特別は使うかどうか。
トワトラナノココロ(2着):ある程度先行して、障害も時間はかかりながらもひと腰で越えて、この馬としては持てる力は十分出していたのではないか。できれば序盤からもう少し前に行きたかっただろうが、現状ではこんなところか。しかし苦しみながらも2着を確保できたことは収穫であったといえる。ハンデがもらえる年度末の若草特別は勝てるチャンスか。もちろんその後の三冠路線は狙える一頭だ。
カイセドクター(3着):やはりこの馬も現時点で出せる最高の力を発揮できたように思われる。前半の位置取りも後ろであったが、この馬にとっては問題のないところ。障害もひと腰で得意なところを見せた。ただ荷物が重くなったことに伴い全体の動きがやや重くなったか。上位に馬に比べるとまだやや力不足感があるのでこれからの成長に期待。実戦を積めば力はついてくるだろう。
ダイナマイト(4着):こちらも持てる力を出した上でのこの成績であった。やや経験不足の分、重賞では本来の切れ味は十分見せられなかったが、障害は切っていたし、それなりに粘りの走りはしていた。今回は経験を積めたので、今後は上位で安定して走れるよう賞金を稼ぐとともに力をつけていきたい。馬場は軽い方がよさそう。
コウテイ(5着):繰り上がり出走ながら、持ち前の先行力を見せて、見せ場までは作れた。掲示板内はひとまず善戦。障害をひと腰で越えられなかったのは、やはり初重賞の経験不足が出てしまったか。馬格のある馬なので、走りのセンスを磨けば力を発揮できる場面は出てくるだろう。
  その他では、キタノボブサップ(6着)は今回もナナカマド賞時と同様に前半から流れに乗れなかった。最後はじわじわ伸びていただけに出足の動きがカギ。牝馬勢はやはり力の差があったイメージ。アバシリルビー(7着)だけが果敢に攻めていたがそれでもついて行けず、最後は息が続かなかった。キョウエイリュウ(中止)は、敗因はいろいろありそうだが、無敗で来ていたために、実戦を使いづらかったのが本番で波に乗れなかったのが痛かったか。それでも世代のリーダーであることには変わりなく、来年度3歳三冠に向けて当然立て直してくるだろう。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 枠複 4-8 4枚 ワイド 5-10 5-6 各1枚
  やはり競馬。キョウエイリュウの転倒とは、こういうこともあるものだ。しかし▲○注と予想しておきながらせめて馬複ぐらいでも押さえられなかったものかとまた反省。カイセドクターからのワイドがうまく引っかかってくれていたので、少しだけ保険にはなったが、それでもマイナスには変わりない。それが毎回続いてボディブローのように効いてくる。今年度残り2レース、なんとか頑張りたいところ。
  今回収支 -2,650
   (通常分) -3,120  (配当)1,080 (投入)4,200
   (単複・ワイド) +470  (配当)2,700 (投入)1,800
  今年度累計 -32,140(3/7・イレネー記念終了時点)
   (通常分) -26,040 (配当 73,460 - 投入 99,500)
   (単複・ワイド) -8,750 (配当 26,450 - 投入 35,200)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  4週連続の重賞シリーズ、翌週もあります。次は3月15日日曜日、4歳、5歳の世代選抜の重賞、ポプラ賞(BG3)です。いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年3月7日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第51回イレネー記念(3/7)

  新型コロナウイルスの影響で、今週も無観客競馬が続きます。今月末まではこの状態が続きそうで残念ですが、ネットで楽しめますので応援してまいりましょう。今週のばんえい重賞は、明け3歳の最強馬決定戦イレネー記念です。なお、例年と違い土曜日の3月7日に行われるので注意が必要です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第51回イレネー記念(BG1)
(2020年3月7日(土)18:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  コウテイ 牡3 690 菊池一 槻舘重 鹿毛 先
父シベチャタイガー
キタノボブサップ 牡3 690 鈴木恵 服部義 鹿毛 先
父ナリタボブサップ
  ニセコヒカル 牝3 670 赤塚健 平田義 栗毛 追
父ホッカイヒカル
  ダイナマイト 牡3 690 藤本匠 大河和 鹿毛 追
父カネサテンリュウ
カイセドクター 牡3 690 渡来心 坂本東 鹿毛 差
父カネサテンリュウ
トワトラナノココロ 牡3 690 阿部武 坂本東 鹿毛 逃
父ナリタボブサップ
  アバシリルビー 牝3 670 西将太 金田勇 鹿毛 先
父カネサブラック
  アヴエクトワ 牝3 670 西謙一 久田守 鹿毛 逃
父コトノカツマ
キョウエイリュウ 牡3 690 松田道 村上慎 鹿毛 逃
父カネサテンリュウ
10 コマサンダイヤ 牡3 690 藤野俊 金田勇 青毛 先
父ウンカイ
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「イレネー記念」の概要と傾向
  ばんえいの今年度の2歳(明け3歳)三冠の最終戦。ばんえいの重賞では唯一顕著馬がレース名となっており、今年で51回目を数え一貫して帯広で開催されている。ダービーに匹敵するほど格調高いレースでむろん格付けはBG1。今年度デビューした全ての馬にとってまずはイレネー記念馬になることが最大の目標であるといえる。
  その時点でのトップ10頭が顔をそろえ、ハンデのない定量戦ということで、実力勝負が期待される。過去10年で1番人気は(4,3,1,2)と連対率としてはまずまず。そして2番人気も(4,3,2,1)とこちらもなかなか強い。その時点でのトップの馬と、同じぐらいの力を持ったライバルがそれを負かせに行くといったところか。力が拮抗していれば下位人気の馬でも勝つことはあるが、基本は上位人気が軸になると考えて良い。
  他のデータとしては、ここ2年は1000kgを切る馬体重の馬が勝つなど成長力はあまり重要ではなさそうだ。臨戦過程ではヤングチャンピオンシップ(以下ヤングCSと略します。)勝ち馬が2勝しか挙げていないのに対して、ナナカマド賞勝ち馬が5勝しており、こちらの方が信頼できそうだ。牝馬の優勝は21年前のアーティガールにまで遡り、かなり有力な牝馬でも3着に入るのがやっとで、歯が立たない状況。騎手では現役として鈴木恵介騎手が3勝とわずかにリード、藤野騎手、阿部騎手が2勝で続く。過去には大河原調教師が騎手時代に6勝とこのレースを得意としていた。

今回のみどころ
  なんといってもこの世代はキョウエイリュウが抜けており、能検1番時計のあと、ナナカマド賞、ヤングCSの重賞2勝を含み、デビュー以来無敗の10連勝中。ヤングCS以降は完全に休養に充て、センゴクエース以来の無敗の三冠馬を目指す。普段どおりに走れれば実力は抜けている。まずはその走りに注目したい。これに対抗する馬だが、ヤングCSで直線先頭に立ちあわやを思わせたブラックサファイアや牝馬重賞の黒ユリ賞で合ったエンゼルフクヒメが今回は回避。それなら、あとは常に上位で戦ってきたコマサンダイヤ、トワトラナノココロ、9月の平場戦でキョウエイリュウにわずかの差に迫ったアバシリルビーといったところが注目される。しかしキョウエイリュウを逆転するのは至難の業か。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)

 1 コウテイ:世代の賞金ランクは14番目であったが、回避馬が複数出てこの馬に出走権が回ってきた。これまで重賞、特別戦いずれも未出走で、いきなりのBG1挑戦である。デビュー戦で勝利して以降、出世が期待されたが勝ちきれず、下位クラスでの戦いが続いていた。既に1100kgを越える大きな馬体で力強さはあるが、今一つ動きが重かった。父シベチャタイガーは晩成型。斤量が増えれば本来の力発揮も。
 2 キタノボブサップ:直前のA-2クラスのレースを逃げ切り、最後の切符を手にして出走にこぎつけた。重賞はナナカマド賞に出走し4着の実績がある。終始安定した走りがこの馬の持ち味で、障害力もあり、最後までしっかり走りきれる。ただ流れが速くなると後手に回ることも。負担重量が重くなるのはペースが落ち着き歓迎材料か。1歳年上の全姉は重賞でも活躍しているヒメトラクイーン。どちらかというと晩成型か。
 3 ニセコヒカル:繰り上げ出走となった一頭だが、ナナカマド賞の時と同様にチャンスがあればいつでも出走する準備ができていたように思われる。そのナナカマド賞では牝馬最先着の6着、他に重賞では黒ユリ賞で4着に入っておりいずれも人気以上に走っている。父ホッカイヒカル同様に前半は後方に控え障害を越えてから直線で勝負する。一瞬の切れ味というより、じわじわ伸びて行くタイプ。ペースが落ち着けば見せ場も。
 4 ダイナマイト:デビューがやや遅れ、当初は非力さも見られたが徐々に成長。特別戦では青雲賞と十勝産駒特別でいずれも4着とまずまずの成績を上げた。重賞は初出走で重量への対応は未知数。切れ味の鋭さと爆発力がこの馬の強みで、下位クラス相手だとその持ち味が発揮されるが、上位クラスに入ると同タイプの馬に押されて埋もれてしまうことがある。自分のペースで行ければ素軽い動き見せ場は作れそう。
 5 カイセドクター:重賞はヤングCSのみ出走し、直線での切れ味を見せ上位とは差のない3着に食い込んでいる。この馬の持ち味はどんな展開でも対応できる自在性。障害もほとんど崩れることはない。A-1クラスの強い相手との対戦ばかりで、どうしても切れ味のある馬に押し切られて勝ちきれない部分もあるが、大敗もほとんどない。この冬に入り更に馬体も充実し力を付けてきており、流れをつかめば押し切れるか。
 6 トワトラナノココロ:重賞はナナカマド賞に出走。速い流れに乗りきれず5着に終わった。能検2番時計のあとデビューし常にA-1クラスで戦い上位争いを展開、入着率が高く着外の時も上位とは差のないレースをしている。脚質は先行して押し切るタイプ。障害は崩れることはほとんどない。直線の切れ味はまずまずだが、追い比べとなれば最後のスタミナに若干課題がある。父に似たタイプで大レースには強そうだが。
 7 アバシリルビー:完成度の高い牝馬で、常に上位で活躍。掲示板外も一度しかない。キョウエイリュウにわずかの差に迫った実績もある。重賞黒ユリ賞では1番人気に推され障害を降りて先頭に立つ場面もあったが直線で詰まって逆転負けを喫しておりリベンジを期する。直線の鋭い切れ味が武器だが、最後の10mで脚が上がる時があり、走りきれるだけのスタミナが課題。負担重量は黒ユリ賞で経験したので対応できそう。
 8 アヴエクトワ:重賞はナナカマド賞7着、そして黒ユリ賞では人気薄のところ逃げ粘って2着に入っている。やや遅めのデビューの後、連勝して上位クラスで戦い、近走はやや壁に当たっていたがまた自分の走りを見せている。この馬はとにかく前に行くことで持ち味を発揮、同型は強力だができればハナを切っていきたい。障害はまずまずこなせ、あとは直線での粘りにかける。馬体重の増加も緩やかで、まだ非力感はあるが。
 9 キョウエイリュウ:先述のように能検1番時計の後デビュー以来ナナカマド賞、ヤングCSの2重賞を含み10連勝と負け知らず。そして休養期間を経て満を持して出走してきた。もともと完成度の高い馬だったが、休養中にどこまで成長しているか、馬体重などにも注目。絶対的能力が高いため脚質は不明だが、ヤングCSの時のように一旦立ち後れてもすぐ巻き返し粘りも見せているところから、控えても戦えそう。
 10 コマサンダイヤ:重賞はナナカマド賞3着、ヤングCS4着など常に上位争いを展開しており、最近は掲示板を外しておらず非常に安定感がある。特に前走は有力馬勢を相手に直線で抜け出し圧勝し調子は上昇中。父ウンカイ、母コマクインと素質は十分。先行力と障害力がこの馬のモットー。ただ、切れ味に欠ける部分がり、全体の流れが速くなると追走一杯になる可能性も。自分からペースを作りに行きたいところ。

【はむ!の見解まとめ】
  明け3歳の大一番。とにかくキョウエイリュウの動きに全ての視線が注がれそう。馬場は木曜日までに降った大雪の影響がどこまで残っているか。しかし馬場の重軽はキョウエイリュウにはあまり関係がないか。
  展開だが、出足が速そうなのは、アバシリルビーとアヴエクトワの牝馬勢。これにトワトラナノココロが追いつき、コマサンダイヤ、キタノボブサップ、コウテイあたりが前に行くか。キョウエイリュウも遅れは取りたくないが、前回のようなこともあるので、落ち着かせて少し控えてから行くか。カイセドクターはさらにキョウエイリュウの動きをマークしながら行くか。先行馬が障害をスムーズにさばけば、キョウエイリュウの最後の脚を封じ込めることも可能か。
  そして当欄の予想だが、やはり◎(9)キョウエイリュウが大きく抜けている。ヤングチャンピオンシップ以来の久々の実戦でぶっつけ本番で、不安点はあるが、それらを差し引いても力の差が歴然。しかも今回は定量戦。普通に走れば大勝となるだろう。この馬が敗れるとすれば自滅のみだが、安定度からみてもその可能性も低いように思われる。
  相手だか、こちらは難解。キョウエイリュウを負かせに行くかによっても違いそう。先行力のあるのは牝馬2頭だが、やはり最後まで走り切れる馬ということで○(6)トワトラナノココロを推したい。出足が速く障害も安定しており、A-1クラスで常に上位争いを演じている。今回思い切って勝ちに行くか、順位より自分の走りに徹するかで違ってきそうだが、いずれにしても崩れることはなさそう。3番手には、こちらも先行力のある▲(10)コマサンダイヤをおく。勢いに乗ればこちらの方が前に行ける。大外に入ったのは気になるが、観客がいないこともあり、割引材料ではなさそうだ。
  穴っぽいところでは、A-2クラスを勝ってきた△(2)キタノボブサップがおもしろそう。こちらも崩れのない安定した走りが身上。力も付けてきた。入着に。他では、ペースが落ち着き、後方からでも届く展開になれば注(5)カイセドクターの末脚の鋭さには注意しておく必要がある。あとはやはり切れ味のある(4)ダイナマイト、牝馬勢からは繰り上がりながら末脚鋭い(3)ニセコヒカル、軽馬場なら先行力のある(7)アバシリルビーあたりも注目しておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  佳境には入っているのだが、じわじわと増えていくマイナス。ま、競馬が開催されていてネットで馬券が買える歓びを感じながら、今年度残り3週をがんばりたい。今週はBG1イレネー記念。キョウエイリュウは外せないので、あとはどこまで絞って流せるか、本命がコケる夢馬券も押さえておきたいがほどほどに、そこはワイドなどでカバーしたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9→6,10,2→6,10,2,5 合計9通り 各200円
      9→6,5→6,10,2,5 合計6通り 各100円
      6,10→9→6,10,2,5 合計6通り 各100円
  枠複 8=8,6,2 合計3通り 各400円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 900円
  ワイド 2=6,10,5,4 5=6,10,4 4=6,10 合計9点 各100円
  合計 1,800円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】無観客競馬
  本当はLVRとか他の話題もしたかったのですが、やはり、今は先の見えない新型コロナウイルスの影響の話をしなければなりません。とにかく人の集まるイベントごとは中止。競馬のみならずスポーツイベントはほとんどが中止か無観客。ばんえいの場合も、特に感染者の多い北海道にあって、無観客競馬を受け入れざるを得ません。それでも我々ネットで馬券が買え、CSやネット中継で番組が見られる。それだけでもありがたいことです。こんな中開催を続けていただいていることに感謝したいと思います。ばんえいは、無観客競馬の期間3月8日までのところ、ひとまず16日まで延長となりました。そして20日の「ばんえい記念」を含む24日の最終日までも無観客競馬の可能性が強いです。年度末の一番盛り上がるところ残念ですが、なんとかこれ以上感染が広がらないことを祈って、ネットで応援しましょう。

2020年3月2日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第41回チャンピオンカップ(3/1)

ばんえい重賞レース回顧
第41回チャンピオンカップ(BG2)-2020年3月1日-10R 200m直 小雪 2.4%
  1着◎(4)アアモンドグンシン(長澤幸) 1分49秒1
  2着△(7)オレノココロ
  3着○(5)センゴクエース
   単勝 4 210円(1番人気) 馬複 4-7 450円 三連単 4-7-5 1,620円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい今年度の優勝馬による重賞、第41回チャンピオンカップは、1番人気の5歳馬アアモンドグンシンが障害を先頭で抜け出し、後続の追撃をかわして快勝、秋のドリームエイジカップ以来重賞4勝目となった。長澤幸太騎手も同レースで優勝して以来の重賞制覇で、通算5勝目。このレースは初優勝。小林長吉調教師もこのレース初制覇で、重賞は黒ユリ賞に続く連覇で通算11勝目。

レース振り返り
  帯広はこの日朝から小雪が降ったり止んだりで、馬場は湿り気味、レース前後も雪が舞い、全体としては軽めの馬場であった。
  レースは、一斉のスタートから各馬ほぼ揃って第1障害へ、障害を越えたあたりから1番人気に推されたアアモンドグンシンが一歩前に出て、2番人気のセンゴクエースがこれをマークして続く展開。さらにコウシュハレガシー、キタノユウジロウらがこれに続いた。そして1,2障害中間あたりでは外からオレノココロが、内からはシンザンボーイが追いついてきた。トップハンデのコウシュハウンカイは後方からのレース。各馬は刻みを入れながらも早めの動き。その中でアアモンドグンシンが後続を引き離し気味で第2障害へ、そして障害手前まで先着、ここまで57秒と荷物の割には速いペース。これにオレノココロ、センゴクエースが相次いで到着した。
  第2障害もアアモンドグンシンが先に仕掛け、すぐにセンゴクエースも反応。アアモンドグンシンがスンナリ障害を越えたのに対し、センゴクエースは坂の天板近くで両膝を折る。それを見ながらオレノココロが仕掛けてこちらはしっかり坂を越えていく。後はシンザンボーイ、コウシュハレガシー、キタノユウジロウが相次いで障害をクリア、センゴクエースも立て直してこれを追う。
  先頭争いは、アアモンドグンシンが坂を下りて勢いに乗って後続を引き離しにかかる、4,5馬身離れてオレノココロも激しく追うが脚色は同じ。さらに後続はシンザンボーイらに、遅れたセンゴクエースも追いつき4頭の3番手集団を形成。アアモンドグンシンは残り20mを切って少しずつスピードは落ちるが依然3馬身ほどのリード、オレノココロも激しく追うが差は縮まらない。そして長澤騎手の必死の追いに応える形でアアモンドグンシンがゴールまで到達、そのまま先頭で駆け抜けた。オレノココロも最後は手綱を緩め諦めた形、それでも2着は楽々確保。以下はやや離れて、集団からセンゴクエースが抜け出し3着。続いてシンザンボーイが詰まったところをキタノユウジロウがかわし4着に入った。今年度BG1を連勝したコウシュハウンカイは最下位の7着に終わった。

次走へのメモ
アアモンドグンシン(1着):完璧なレース展開だった。終始先頭を行き、障害も慌てることなくクリア。あとは直線で走りきるのみ。これぐらい先に行かれればいくらオレノココロやセンゴクエースでも追いつけない。自分でペースを作れれば実力を存分に発揮できるというところを見せた。斤量もまだまだ対応できそう。さて次だが、5歳にしてばんえい記念にチャレンジするか。それともそれは来年以降の楽しみに回すか。とりあえず2週後にはポプラ賞もあるが、ハンデ的にはキツそう。それなら来年度当初のオッズパーク杯あたりからの始動となるか。
オレノココロ(2着):昨夏以来崩していた調子を考えれば、十分元の力を出せるところまで戻ってきた。障害もスムーズであった。今回は軽馬場で勝ち馬の勢いに一歩遅れた形になったが、本番のばんえい記念に向けての手応えは十分感じられたと言える。このまま本番に突入か、もう一戦特別戦あたりで調整を図るか。
センゴクエース(3着):やはり心配された障害の甘さが出てしまった。軽馬場でペースが速くなりやや慌てた様子。力を持て余したままの3着。全体としてはしっかり走れていただけに、このあたりで勝ち味を覚えておきたかった。連覇のかかるばんえい記念に向け、もう一戦実戦で立て直しに行くか。
キタノユウジロウ(4着):序盤から臆することなく積極的に行き、速い流れにもしっかりついて行って、最後は粘りの4着。前の馬には離されたものの5歳のこの馬にとっては上々の成績と言えよう。この馬の照準は2週後の重賞ポプラ賞、ぜひ勝ちたいレースだろう。
シンザンボーイ(5着):北見記念勝ち以降は若干壁に当たっていたイメージだが、今回は、速い流れにもかかわらず直線で上位争いを演じるなどかなり復調していたように見える。障害の上手さもさすがであった。ばんえい記念でもある程度力は出せそう。
  その他では、コウシュハレガシー(6着)は上位馬と相対的な力の差はあったものの、自分の走りそのものはでき、さほど離されていなかったので、今後さらに力を付けていけば十分戦えそう。コウシュハウンカイ(7着)はやはりハンデ差が大きく、無理をしなかった。序盤から後方に待機し、最後まで本番のばんえい記念を見据えて自分のレースを組み立てることに徹していた。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 4 7枚 馬複 4-7 1枚 三連単 4-7-5 1枚
  グンシンは理想どおりの走りで期待に応えてくれた。これは大きな収穫。センゴクエースの方はやはり心配した障害でのミスが出たね。それでも立て直して3着は立派。オレノココロはやはり実力馬、普通に走られたら来ちゃうよね。シンザンボーイも悪くはなかったけど相手のミス待ちだった。馬券は何枚か引っかかっているものの結局トータルとしてはマイナス。ま、大きく割り込まなかっただけよしとして、次がんばろう。
  今回収支 -1,460
   (通常分) -1,530  (配当)2,970 (投入)4,500
   (単複・ワイド) +70  (配当)1,470 (投入)1,400
  今年度累計 -32,140(3/1・チャンピオンカップ終了時点)
   (通常分) -22,920 (配当 72,380 - 投入 95,300)
   (単複・ワイド) -9,220 (配当 22,920 - 投入 33,400)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  4週連続の重賞シリーズ、次は翌週3月7日土曜日、明け3歳のチャンピオン決定戦、イレネー記念(BG1)です。(日曜日ではないので注意しましょう)いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年2月29日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第41回チャンピオンカップ(3/1)

  新型コロナウイルスの影響で、ばんえいを含む地方競馬は当面無観客で行われることとなりました。ばんえいも折角今週から年度末に向け4週連続重賞と最後の追い込み、大一番のばんえい記念まで4週連続の重賞で盛り上がるはずのところで、寂しい限りですが、ネットで馬券は買えますので頑張っていきましょう。年度末重賞シリーズの第1弾は今季の重賞優勝馬によるチャンピオンカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回チャンピオンカップ(BG2)
(2020年3月1日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
シンザンボーイ 牡9 810 阿部武 坂本東 栗毛 追
北見記念
  コウシュハレガシー 牡5 810 藤野俊 平田義 栗毛 先
天馬賞
コウシュハウンカイ 牡10 850 藤本匠 松井浩 栗毛 先
グランプリなど
アアモンドグンシン セン5 810 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
ドリームエイジC
センゴクエース 牡8 810 菊池一 槻舘重 鹿毛 先
北斗賞
  キタノユウジロウ 牡5 810 松田道 村上慎 栗毛 差
銀河賞など
オレノココロ 牡10 820 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
オッズパーク杯など
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「チャンピオンカップ」の概要と傾向
  ばんえいの重賞には古馬重賞のほか3歳、4歳などの世代別重賞や牝馬重賞があるが、チャンピオンカップはそれらのレースについてその年度における優勝馬が一堂に会するいわゆる決勝戦的位置づけの重賞である。
  世代によって力の差があるため大きめのハンデがあること、また、この時期にしては負担重量が軽めであることが特色。したがって力量的にやや不足の馬でも活躍できるチャンスがある。
  過去10年で1番人気は(4,2,0,4)で微妙、2,3番人気も比較的苦戦しており、中波乱といったところか。複数の重賞勝ち馬が多い年は頭数が揃わないことが多くその時は配当的に安く収まる。一方、過去にはカネサブラックやオレノココロなど、後にばんえい記念に勝つ馬がここでもそれぞれ3勝しているなど、年度末の大一番ばんえい記念に向けて、良いたたき台と考えている陣営も多いようだ。全体としては古馬有利だが、昨年はメジロゴーリキが優勝するなど5歳馬も軽ハンデで侮れない。騎手では松田道明騎手がこのレース4勝と現役では最も多く勝っている。

今回のみどころ
  古馬と若馬のチャンピオンが争うという興味深い条件であるが、特に若馬の場合、1頭が複数の重賞を制していることや、牝馬などでは明らかに力の差があること、ポプラ賞など別路線の狙いもあるため、回避馬が続出して頭数が揃わない場合が多い。一方、常に上位の常連にいながら今年の重賞勝ちに手が届かず出走権が得られない馬もいる。昨年のセンゴクエース、今年は昨年優勝のメジロゴーリキらが涙をのんでいる。そして今年は、ミノルシャープら強いはずの6歳馬が一頭もいないという不思議な現象がおき、また、牝馬勢と4歳馬が回避して結局7頭立てと頭数的にはやや寂しい。
  さて、古馬勢は年度末の大一番ばんえい記念に向けての調整としてとらえる向きもあるし、一方、やや軽めの荷物とハンデ差があることから、若馬を中心にこのレース自体を狙ってきている馬もいるだろう。どこから入るかが考えどころ。帯広記念に勝ったコウシュハウンカイ、立て直してきた実力馬オレノココロ、そしてばんえい記念連覇に向けてここで調整したいセンゴクエースの実績馬に対し、一発のあるアアモンドグンシンらが虎視眈々と狙ってきていると思われる。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 シンザンボーイ:9歳馬ながら昨年度まで重賞勝ちがなかったため、過去のこのレースには出走ができなかった。今シーズンは北見記念で障害力を生かして快勝、堂々出走権を得てきた。帯広記念では行き脚がつかず良いところが見られなかったが、その後は立て直してきている。斤量も丁度良く、再び鋭い切れ味を見せるチャンス。ただ最内枠はやや不利か。
 2 コウシュハレガシー:力はありながら無冠がつづいていたが、天馬賞では障害力で押しきり重賞初制覇。素質の片鱗を見せた。藤野騎手が手綱を握るようになってさらに力が出せるようになっている。今回は昨年優勝の全兄のメジロゴーリキが出走権が得られなかったためその敵討ちとなる。若馬らしく積極的にレースを引っ張って行ければ見せ場も作れそう。
 3 コウシュハウンカイ:今シーズンはグランプリ、帯広記念とBG1を2勝と強いところを見せている。但し、このレースは過去5回出走しているが、2着2回が最高で、ここ2年は5着とあまり得意としていない。時期的に大レースの狭間で調整段階といったところか。ハンデも大きい。ただ力は上位で、安定した走りと障害力でしっかり走って来れるだろう。
 4 アアモンドグンシン:昨年12月のドリームエイジカップで古馬勢に勝ち、5歳馬でこのレース初出走。同世代の中でもランクは一番上で実力上位のはずだが、なぜか4歳三冠は無冠に終わっている。一方、古馬戦線にも積極的に参戦し好走している。障害が得意ではないほか序盤の走りにやや無駄があり、力を持て余している感がある。今回の条件は悪くないが。
 5 センゴクエース:チャンピオンカップは一昨年に出走し2着、昨年はこのレースまでに重賞勝ちがなく出走がかなわなかった。結果的にその後ばんえい記念で勝利することになるが、このレースとの関連性は定かでない。この馬のすべては障害の可否いかん。ようやく調子を上げてきているので、ここはしっかり障害を上げて最終目標に臨みたいところ。
 6 キタノユウジロウ:5歳馬でこのレースは初出走。今シーズンは夏に2つの重賞を連勝し、善戦止まりにピリオドを打っている。まだ古馬戦線に本格参戦はしていないが、ドリームエイジカップに出走、5着だったが積極的に攻めて良い経験ができた。一方、天馬賞では流れをつかめずに敗れた。やはり好位につけ自分のペースに持ち込みたいところ。
 7 オレノココロ:このレースは過去5回出走し3勝している。敗れた2戦もハンデ差によるもので差はほとんどない。この馬は目標はあくまで翌月のばんえい記念だが、それに向け、斤量も手頃で、調子を整えるための良いたたき台となっているようだ。課題の障害もこのレースで立て直しを図る。イキの良い若馬勢のペースにしっかりついていきたい。

【はむ!の見解まとめ】
  とにかく3週間後にばんえい記念という大レースがあり、そこに向けて調整を進める陣営と、そこには向かわず、適度な重量で力試しと考える陣営とで思惑の違いがあると思われ、そこを読むのが難しいところ。レースを引っ張る6歳馬の有力どころがいないのも影響がありそうだ。
  そんな中展開を予想すると、明らかな逃げ馬がいないものの、障害をじっくり攻めたい馬が前半から飛ばしていくことが考えられる。その中ではまずアアモンドグンシンが飛び出して行きそう。コウシュハウンカイも前に付けるだろう。センゴクエースやオレノココロも障害のことを考えて前に行くか。障害力はコウシュハウンカイが抜けているが、トップハンデも考えて先頭で降りて大きくリードを保つことが重要。後の馬はいずれも障害がカギ。各馬がもたつくようだとシンザンボーイあたりが追いついて抜け出してくるか。
  予想だが、ここは◎(4)アアモンドグンシンが勝てる条件が揃っている。スピード、素軽さ、直線での伸びなどどれをとっても秀逸。重量も北見記念で840kgまで経験しており問題はない。流れに乗れないと後手を踏むこともしばしばあるが、今回は他に速い馬も少ないので自分のペースで行けそう。本命視して良いだろう。
  相手には、ようやく調子の上がってきた○(5)センゴクエースを推す。まだ障害での不安は残るが、本番のばんえい記念に向けしっかり調整してきている様子。今回は斤量も手頃で、じっくり構えて行けそう。単穴にはすっかり重賞慣れしてきた▲(1)シンザンボーイ、今回は相手的に流れに乗れそうでチャンスが広がる。最内枠が若干気になるが力は出せそう。△(7)オレノココロも実力的にはまだまだ上位だが、近走は勝ち癖がついておらず、前走も大幅体重減など体調がやや不安。ばんえい記念も見据えて今回はどこまで仕上げてきているか。グランプリや帯広記念を勝ってきた注(3)コウシュハウンカイはやはり大きなハンデ差がネック。それでも実力は上位。前半で流れには乗れれば良いが。
  あとは5歳馬(6)キタノユウジロウ(2)コウシュハレガシーと、いずれも動きは良く、障害はこなせそうで、前半からうまく流れをつかめれば上位に食い込むことは可能だが、相対的にはやや力不足感がある。

はむ!の馬券狙いどころ:
  こんな時期だからこそ、改めてネットで馬券が買えるのは嬉しいことだ。さて、ばんえい記念に向けて最後の追い込み。ここはしっかりつないでいきたい。
  今回は、少頭数なので控えめに。グンシンの一発にかけてみたい。センゴクもそうだけど、どちらかというと勝つか負けるかというタイプなので全面信頼はできないけど、勝ったときにはスカッとした気分になりそう。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 4=5→1,7,3 合計6通り 各200円
      4→5,1,7,3→5,1,7,3 合計12通り 各100円
      5→4,1,7,3→4,1,7,3 合計12通り 各100円
  馬複  4=5,1,7 合計3通り 各300円
合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 4 700円
  ワイド 1=4,5,7,3 3=1,4,5 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】招かざる客
  世間を騒がせている新型コロナウイルスの感染拡大。まさに招かざる客です。そして日に日に影響が大きくなり、学校の一斉休校が要請されたり、一方では、買い占めなど社会の混乱を招いており、出口の見えない状況となっています。メディアやネットでいろいろ議論が巻き起こり、何が正しいのか間違っているのかわからない状況です。我々は変な情報に惑わされず、インフルエンザや他の病気などと同様に、手洗いうがいなど一人一人ができる感染予防対策を取ることくらいでしょう。
  政府は26日に、感染防止対策として、今後2週間のスポーツ、文化イベントの中止、延期、規模縮小を要請しました。これを受けて、ばんえいを含む地方競馬は無観客としてレースを開催することが決定。競馬場のほか直営場外発売所も閉場され、馬券はネットのみでの発売となりました。無観客というとえっ?と思うかもしれませんが、公営ギャンブルではこれまでもミッドナイト競輪で無観客で実施されており、ネットでの売上が8割を占めるようになった昨今では売上だけ見るとさほど影響はないでしょう。
  ばんえい帯広競馬は、2月29日から3月8日までが無観客レース、場外は3月13日までが閉鎖となり、その後については状況を見てというところです。ばんえいの場合、観光資源としての側面も大きいだけに、観客がいないのは寂しい限りですがこういうご時世なのでやむを得ない判断でしょう。早く事態が収拾することを祈るのみです。

2020年2月19日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第45回黒ユリ賞(2/16)

ばんえい重賞レース回顧
第45回黒ユリ賞(BG2)-2020年2月16日-10R 200m直 雪 1.6%
  1着△(6)エンゼルフクヒメ(中山直) 1分30秒7
  2着 (5)アヴエクトワ
  3着◎(3)アバシリルビー
   単勝 6 540円(2番人気) 馬複 5-6 5,620円 三連単 6-5-3 19,740円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け3歳牝馬の重賞、第45回黒ユリ賞は、2番人気のエンゼルフクヒメが第2障害4番手から最後の直線で差し切って勝利し重賞初制覇。中山直樹騎手は49歳、デビュー23年目にして初めての重賞勝利となった。小林長吉調教師は昨年12月のドリームエイジカップ以来重賞10勝目。

レース振り返り
  この日はレース前半はやや乾燥気味の馬場であったが、午後の5Rごろから雪が降り出し、黒ユリ賞までには走路が白くなり始め、超高速までには至らないもののスピードの出る軽めの馬場になっていた。
  レースは、ゲートが開いてから各馬ダッシュで進み、第1障害をほぼ横一線で越えた。そこからはやはりアバシリルビーとアヴエクトワといった先行馬が一歩前に出てそのままキャンター気味に進む。これにアーティウィング、コウシュハハイジーあたりが続き、後続の馬もキラリとミスリオンあたりが遅れ気味だった他は、ほとんどが離れずについて行く、そして各馬刻みを入れないまま、相次いで第2障害手前に到着。ここまで36秒とかなりのハイペース。
  各馬一息入れた後、障害を先に仕掛けたのはアヴエクトワ。すぐに隣のヒメトラマジックがこれに続く、更にアバシリルビー、アーティウィングもほどなく続く。この中でアーティウィングが膝を折りかけたほかは、ほぼスムーズに障害を越えた。直線に入り、最初に降りたアヴエクトワを、アバシリルビーがすぐにかわし先頭へ、ヒメトラマジックが続く。そして一歩遅れて障害を仕掛けたエンゼルフクヒメは障害を上手くまとめたが少し離れた4番手で障害を降りた。
  先頭を行くアバシリルビーは更に勢いをつけて他馬を離しにかかる。ヒメトラマジック、アヴエクトワがこれに続き、エンゼルフクヒメがじわじわと前に迫る。アバシリルビーの方は残り20m付近では2~3馬身のリードを保ち逃げ切りを図るがここから徐々にスピードが緩む。後続はエンゼルフクヒメがヒメトラマジック、アヴエクトワに残り20mを切ったところで並びかけ、3頭がほぼ横一線で前を追う。そしてアバシリルビーが残り10mの手前で詰まって立ち止まったところを、3頭から脚色良く抜け出したエンゼルフクヒメがかわし、アヴエクトワとヒメトラマジックが続く、アバシリルビーも立て直し、4頭が並びサバイバル合戦の様相。その中からヒメトラマジックが脱落、アヴエクトワも緩み始め、エンゼルフクヒメとアバシリルビーの一騎打ちへ。そしてゴール前でアバシリルビーがもう一度止まり、結局止まることのなかったエンゼルフクヒメがそのまま最初にゴールに駆け込んだ。更に止まっているアバシリルビーをアヴエクトワが差し返し2着、1番人気のアバシリルビーが惜しくも3着、後方から追っていたニセコヒカルが最後再び止まったヒメトラマジックをかわし4着に入った。当欄で対抗に推したフォルテシモは前半で後れ6着に終わった。

次走へのメモ
エンゼルフクヒメ(1着):人馬一体となった見事な勝利であった。軽馬場となり後方から行くこの馬には厳しい流れと思われたが、前半から無理なく好位につけ、障害をスムーズにまとめたのが大きかった。最後の直線も止まることなく駆け抜け、切れ味だけでなくこの馬のスタミナが生きた形となった。馬の能力とそれを最大に引き出した中山騎手のファインプレーであったと思われる。この後はイレネー記念に挑戦するか。ヤングチャンピオンシップでも差のない5着に好走しており、流れに乗れば十分戦えそう。
アヴエクトワ(2着):近走の成績から調子を崩していたように思われたが、馬体重も再び900kg台に戻し、かなり体調は回復していたようだ。そうなると元々持っていた力は上位。それを鈴木騎手が最大に生かして積極的に展開、直線でも粘って一瞬勝ちが見えるところまで運んだ。先行力と障害力があり、まだまだこれから成長の余地がある。今後の活躍に期待。イレネー記念にも出走可能だがこの馬は長い目で見た方が良いか。
アバシリルビー(3着):レース運びそのものは理想の形であった。ただ馬場が軽かったことで、逆に他の馬の追随を許してしまったというところか。前に行くためのエネルギーを前半で使ってしまい、心配された直線での緩みにつながった形となった。ただ絶対的なスピードは持っており巻き返しに期待。イレネー記念も出走可能圏内で、牡馬勢に迫った実績からも出走すれば面白い存在になる。
ニセコヒカル(4着):やはりこの馬には馬場が軽すぎた。最後の直線では止まることなく走って最後は4着まで押し上げただけに、前半でついて行けなかったことが悔やまれる。ペースが落ち着けばチャンスも生まれてくるだろう。次は年度末の世代牝馬戦の福寿草特別あたりが狙いか。
ヒメトラマジック(5着):馬場も見ながら前半からなんとか食らいついていったが、やはりこの馬にはオーバーペースだったか。最後はお釣りがなくなった。しかし先行力と障害力があるところは見せた。こちらも今後は世代の牝馬戦あたりで活躍のチャンスはありそう。
  その他では、フォルテシモ(6着)は前に行く素振りも見せたが、やはり全体が速すぎたか。端枠と隣の馬の転倒も影響したように見える。5着とはわずかの差。立て直し可能。アーティウィング(7着)は障害での膝折が惜しまれるが、前半も流れについて行くのがやっとであった。ミスリオン(10着)は全くついていけず、障害でも転倒。まだ力不足か。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 応援馬券(単+複) 6 各2枚
  まず、エンゼルフクヒメと中山直樹騎手、悲願の重賞制覇おめでとうございます。ヒーローインタビューでも苦節23年のいろんな思いが表れて感動的でした。馬券の方はほとんど外れたけど、応援馬券が入ってくれて良かった。しかし、当初はエンゼルフクヒメを本命に考えていただけに、雪予報で惑わされた感じか。信じることが大事だと思う。さて、年度末の4連続重賞に向けて立て直し。
  今回収支 -4,800
   (通常分) -4,200  (配当)0 (投入)4,200
   (単複・ワイド) -600  (配当)1,400 (投入)2,000
  今年度累計 -30,680(2/16・黒ユリ賞終了時点)
   (通常分) -21,390 (配当 69,410 - 投入 90,800)
   (単複・ワイド) -9,290 (配当 22,710 - 投入 32,000)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次の重賞は2週あいて3月1日、今年度の重賞勝ち馬による一戦、チャンピオンカップです。そしてその後は年度最後のばんえい記念まで4週連続で重賞があります。いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年2月15日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第45回黒ユリ賞(2/16)

  今週のばんえい重賞は、明け3歳牝馬のチャンピオン決定戦、黒ユリ賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第45回黒ユリ賞(BG2)
(2020年2月16日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  キラリ 牝3 640 村上章 谷あゆ 鹿毛 差
父インフィニティー
  ニセコヒカル 牝3 640 赤塚健 平田義 栗毛 追
父ホッカイヒカル
アバシリルビー 牝3 640 藤野俊 金田勇 鹿毛 差
父カネサブラック
  ヒメトラマジック 牝3 640 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
父ナリタボブサップ
  アヴエクトワ 牝3 640 鈴木恵 久田守 鹿毛 逃
父コトノカツマ
エンゼルフクヒメ 牝3 640 中山直 小林長 栗毛 追
父コマローレンス
  コウシュハハイジー 牝3 640 渡来心 大友人 栗毛 追
父マルニセンプー
アーティウィング 牝3 640 西謙一 坂本東 鹿毛 先
父シベチャタイガー
ミスリオン 牝3 640 松田道 坂本東 鹿毛 追
父アサノカイリキ
10 フォルテシモ 牝3 640 阿部武 坂本東 栗毛 先
父シベチャタイガー
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「黒ユリ賞」の概要と傾向
  ばんえいの明け3歳牝馬による一戦。1975年創設以降、4場開催時代から一貫して帯広で行われている伝統ある重賞。この世代にとって初めての牝馬重賞で、JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割ったくらいの位置づけ。過去の勝ち馬にはハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ、最近ではナナノチカラ、キサラキク、現役のミスタカシマなど名牝といわれる馬の名前がずらりと並ぶ。
  傾向としては、2011年以降定量戦で行われており、実力どおりに決まりそうなものだが、過去10年では1番人気は(4,1,2,3)とやや微妙。6番人気以下の馬でも3勝しており、波乱含み。対戦が少なく、勝負付けがまだ済んでいないということも理由としてあるだろう。重賞や特別戦の経験があってもそれが有利というわけではない。その時点で好調な馬にチャンスが多い。パドックの様子などに注目。騎手では鈴木恵介騎手が現役4勝でトップ。

今回のみどころ
  今年の明け3歳牝馬世代はなかなかの粒ぞろい。当初は牡馬とも互角に争っていた。重賞ではさすがに牡馬勢の力に押されたものの存在感は見せている。今回のメンバーの中では、牝馬特別のいちい賞勝ちなど既に6勝し、ヤングチャンピオンシップで5着に入ったエンゼルフクヒメが実績筆頭、牝馬特別でいずれも2着だったアヴエクトワ、そして特別戦いずれも3着ながら、目下無敗の牡馬キョウエイリュウにわずかの差まで迫ったアバシリルビーといったところが注目される。ただ全体としては力の差はそれほどなく、まだ成長途上の馬もおり、どの馬にも十分チャンスはある。なお、帯広地方は雪予報が出ており馬場状態によっては大きく展開も変わってくることが考えられるため注目。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 キラリ:3歳牝馬ランク10位。重賞は初出走。特別戦も十勝産駒特別に登録があったが取り消している。後方に構えて、直線で勝負するタイプだが、一瞬の切れ味というより尻上がりに伸びてくる。障害は上手な方。速いペースだとついて行けないことも。父インフィニティー、母の父ニシキダイジンという血統からも晩成型か。
 2 ニセコヒカル:3歳牝馬ランク5位。前走A-4クラスを差し切り勝ちで最後の切符を得てきた。ナナカマド賞では牝馬最先着の6着。その他白菊賞6着、いちい賞4着の実績がある。父ホッカイヒカル、母エメラルドとも重賞勝ち馬、序盤後方からじわじわ先団に取り付く差しタイプ。障害もこなす。最後どこまで粘れるか。
 3 アバシリルビー:4勝し、3歳牝馬ランクは2位。白菊賞、いちい賞ではいずれも1番人気に推されたが3着、北見産駒特別でも一旦は先頭に立つ場面もあったが惜しくも3着だった。出足のスピードがある上、切れ味も鋭く、キョウエイリュウを追い詰めたレースは圧巻だった。ただゴール直前でのスタミナ切れがこの馬の課題。
 4 ヒメトラマジック:3歳牝馬ランクは4位。これまで4勝でうちAクラスで2勝。特別戦は白菊賞4着、いちい賞5着と上位と差のないレースを展開している。半兄にメジロゴーリキやコウシュハレガシーらがおり素質は十分。好位につけ抜け出すタイプだが速いペースだとついて行けていない。障害も大崩れはないが不安はある。
 5 アヴエクトワ:3歳牝馬ランクは6位。これまで3勝、重賞ナナカマド賞に出走し7着、特別戦は白菊賞、いちい賞はいずれも2着、釧路産駒特別で4着に入っている。特別戦でも見せたように、行けるだけ行って逃げ粘るタイプ。障害力もあるので後続が苦しむとそのまま抜け出すことも。馬体重が増えていないのは気がかり。
 6 エンゼルフクヒメ:先にも述べたようにいちい賞を含む6勝を挙げており3歳牝馬ランク目下1位。最上位のA-1クラスでも混戦を抜け出し勝利している。小気味よい切れ味で後方からでも追いつけるだけの脚を持つ。障害は上手ではないが大崩れはしていない。主戦の中山直樹騎手にとっても悲願の初重賞制覇のチャンス。
 7 コウシュハハイジー:3歳牝馬ランクは7位。これまで4勝している。特別戦はいちい賞8着、十勝産駒特別では離されての8着に終わっている。栗毛だが母は白毛のハクバビューティーでその毛色が混じっている。大勝と大敗を繰り返すなど成績はかなり不安定。前半の入りと障害がポイント。直線の伸び脚は鋭いものがある。
 8 アーティウィング:3歳牝馬ランクは3位。前々走Aクラスでの初めての勝利を含め4勝。特別戦はいちい賞で6着、釧路産駒特別で5着ながら離されずについていっての結果。この冬になって一気に馬体重も増え力を付けてきたイメージ。中団に位置づけ、直線は切れ味というよりじわじわ伸びていくタイプ、障害もこなす。
 9 ミスリオン:3歳牝馬ランク9位。前走B-1クラスで最後方から鋭い追い込みで逆転勝利し出走権を得てきた。後方から直線の伸び脚で勝負するタイプだが速いペースだと追いつききれない。障害の大崩れもあるが近走は越えてきている。父アサノカイリキは現役時代の実績はないが産駒にハクタイホウなどがおりここで素質開花も。
 10 フォルテシモ:3歳牝馬ランクは8位。これまで3勝で特別戦は白菊賞、いちい賞ともに7着。釧路産駒特別で3着に粘っている。どちらかというと先行して押して行くタイプ、障害も上手く直線での粘りもあり、Aクラスでも上位争いを演じている。デビュー時は華奢だった馬体重も大きく増え、成長力が顕著に現れている。

【はむ!の見解まとめ】
  とにかくこれを書いている時点で当地の雪の予報がどの程度かわからず、それによって大きく予想が変わるため、非常に難しい状況である。普通の馬場なら重賞実績でエンゼルフクヒメ、勢いでアバシリルビー、この2頭の一騎打ちの様相と考えられたが、雪で高速馬場にでもなると、追い込みにかけるエンゼルフクヒメは苦しい。アバシリルビーも勢い余って上滑りの可能性がある。そうなると他の馬にチャンスが巡ってくることが考えられる。
  展開予想をしようにも、明け3歳牝馬でまだ脚質が固まっていない馬も多く非常に難しい。一応、小雪でやや軽めということで予想をしてみる、前半ハナを切って行くのはアヴエクトワか。調子が良ければ他を引き離して逃げたいところだが、近走までやや体調が落ち気味に見えているのが心配。アバシリルビーも前の方に行くか場合によってはこちらの方が先頭に行く可能性もある。他ではフォルテシモも先行して力を出せるし、時計が落ち着けばヒメトラマジックあたりも先頭集団について行くか。エンゼルフクヒメは中団からやや後ろか。しかしなんとか離されずには行きたい。障害は軽馬場ならひと腰で、そうでなければ各馬2,3腰かかると思われる。前半のペース次第では直線で詰まる馬も出ると思われ、順位争いで生き残り合戦にもつれ込む可能性も、
  そして予想だが、当初はエンゼルフクヒメが鞍上の中山騎手に念願の初重賞プレゼントすることを期待して本命に考えたが、やはり馬場状況が苦しい。一方、アバシリルビーもオーバーペースになると直前での失速が心配。第3の馬も視野に置く必要がありそう。一応、軸ということで◎(3)アバシリルビーを本命とした。やはりメンバーの中ではスピード上位。スムーズに行ければ強いが、流れによって接戦に持ち込まれれば思わぬ落とし穴も。しかしここは重賞の勝ち方を知るベテラン藤野騎手の手綱にかけてみたい。
  相手だが、目下調教師リーディングの坂本東一厩舎の3頭が外枠に並びいずれも軽馬場で跳ねそうな馬が揃った。その中ではここにきて急成長してきた○(10)フォルテシモが面白い。先行力があり、最後までしっかり粘れる。激しい騎手リーディング争いのさなかにいる阿部武臣騎手がこの馬を上位に導けるか。さらに同厩舎で父親も同じシベチャタイガー産駒の▲(8)アーティウィングも先行して直線での伸びが期待できる。そして△(6)エンゼルフクヒメは入着とした。流れとしてはかなり厳しくなりそうだが、それでも強い相手と戦ってきた経験もあり、今回は障害も越えられそうで好走は期待できそう。
  その他では、穴狙いとして、もう一頭坂本厩舎から出走してくる注(9)ミスリオンが軽馬場になって障害を越えてくれば切れ味があり面白い存在になりそう。重馬場のままなら(2)ニセコヒカルの切れ味や、(4)ヒメトラマジックの粘りの走りの方が浮上してくるが、どちらを取るかは難しいところ。また(5)アヴエクトワも特別戦2着2回の実績馬で今回鈴木恵介騎手が乗ってくるが、近走の体調が良く見えず、逃げ切りは難しいとみて無印とした。

はむ!の馬券狙いどころ:
  次回からは4週連続の重賞シリーズに入るし、ここはなんとか資金を維持して臨みたいところ。しかしここでこの難解なレース。しかも天気予報も読めず。とにかく少しでも返ってくれれば良いというところで、無難なアバシリルビーを中心にいきたい。応援したいのはエンゼルフクヒメの方だが今回は難しいのか。そこは応援馬券で対応。穴狙いはワイドの方でカバーしたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3=10,8→10,8,6,9 合計12通り 各100円
      3→10,8,6→10,8,6,9,2 合計12通り 各100円
  枠複 3=7,8 7=8 各500円 8=8 300円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 3 700円
  応援馬券(単+複)6 各200円
  ワイド 2=3,10,8,9,4 4=3,10,8,9 合計9点 各100円
  合計 2,000円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】2020世界へのアピール
  前回記事でホクショウマサルの30連勝について取り上げましたが、この時は全国のニュースに取り上げられ、ばんえい競馬の存在を少しでも知ってもらえるきっかけになったのでは思います。その前、昨年末にもう一つ話題になったことがあります。今年開催される2020東京オリンピックの聖火リレーは各都道府県の名所・旧跡などを回るわけですが、その中で北海道のルートに帯広競馬場、それもばんえい競馬のソリに乗せて走ることが発表されました。
  これは素晴らしいことで、ばんえい競馬を日本のみならず世界に知らしめる大きな機会となることでしょう。筆者も当欄でも述べたことがありますが、何かばんえいがオリパラの際にアピールできないものかと願っていたところでした。ルート選定にあたっては、各都道府県(北海道なら道庁)が、各市町村(北海道なら振興局など含む)からの意見などを踏まえて案を作成、有識者などの意見を経て、組織委員会提出し決定されたものです。そのプロセスの中でばんえい競馬をルートに組み込むアイデアが出され、採用されたものと思います。これは「ばんえい競馬」が世界にアピールできる日本文化の一つであることが認識されていたという証で、関係者の方々の、それも普段からの地道な努力があってこそ。そしてファンが後押ししたとも言えると思います。
  聖火リレーは1人あたり200mを走ることが原則となっています。それこそ、ばんえいのコースと同じ距離です。当日は、恐らく、市内を走ってきた聖火が競馬場に到着、そして発送ゲートからゴールまで聖火が走ることと思われます。さて、その栄えある聖火を持つのはもちろん騎手になると思いますが、誰が持つことになるのでしょう。そしてそれを引っ張る馬は?帯広に聖火がやってくる6月14日を楽しみにしましょう。

2020年2月12日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第30回ヒロインズカップ(2/9)

ばんえい重賞レース回顧
第30回ヒロインズカップ(BG1)-2020年2月9日-10R 200m直 晴 1.8%
  1着◎(4)アフロディーテ(西謙一) 2分13秒3
  2着 (3)タナボタチャン
  3着△(8)フェアリースズ
   単勝 4 280円(2番人気) 馬複 3-4 1,800円 三連単 4-3-8 10,430円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい牝馬の女王決定戦、第30回ヒロインズカップは、2番人気の5歳馬アフロディーテが障害を先頭で抜け出し、他の追随を許さず快勝、重賞は4度目の挑戦で初制覇となった。西謙一騎手はヒロインズカップは初制覇、重賞は昨年のポプラ賞以来9勝目。西弘美調教師もこのレース初制覇で重賞は10年ぶりの勝利となった。

レース振り返り
  帯広方面は前の週にややまとまった雪が降ったあと、寒波の影響でかなり気温が低い状況。ただロードヒーティングが効いて走路も整備されており、やや力の要る馬場であった。
  レースは、重量を意識しながらのゆったりしたペース。第1障害を越えてアフロディーテと外のシンエイボブがやや前に出るが早めに刻みを入れ始める。1、2障害中間あたりからは先行馬のヤマノホシがじわじわ前に出て、これに隣の枠のタナボタチャンがついて行く。ミスタカシマら有力どころはやや後ろから。第2障害手前に向けては、各馬出入りを繰り返しながら、ヤマノホシ、アフロディーテ、タナボタチャンの3頭がやや前に出て先頭集団を形成、そのまま第2障害に到着した。ここまで70秒。後続からはイズミクィーン、フェアリースズあたりが追いついた。他もそれほど大きく離れていなかった。
  障害を先に仕掛けたのはヤマノホシ。かなり苦労しながらも力を入れ一歩一歩坂の頂上へ進んだ。これをじっくり見るようにしてアフロディーテが障害に挑戦し、こちらは大きい歩幅でしっかり坂の頂上へ。ヤマノホシの方がわずかに先に障害を降り始めたが、すぐにアフロディーテがこれをかわし、勢いよく障害を越えていった。その後はタナボタチャン、ナカゼンガキタ、シンエイボブがそれぞれひと腰でまとめ、フェアリースズ、ナカゼンレディーと続々と障害を降りる。1番人気ミスタカシマはさらにその後で障害を降りたが勢いはない。
  各馬が障害を降りたころには、アフロディーテが先頭で残り30m。後続は3,4馬身離れて、ヤマノホシが失速するところをシンエイボブが追い抜いて逆転し2番手、さらにナカゼンガキタが続くが、内からタナボタチャン、外からフェアリースズ、最内からナカゼンレディーがこれを追う展開で混戦模様。先頭は残り20mを切りアフロディーテが逃げるところ、シンエイボブが激しく追う。しかしシンエイボブの方がいっぱいになり失速。アフロディーテが突き放しにかかる。後ろからは混戦をタナボタチャンが抜け出し後続も追うが、逃げるアフロディーテはまだ余裕があった。そしてそのままゴールを駆け抜けた。続いてタナボタチャンが流れ込んで2着、3着争いは半馬身差でフェアリースズが内から切れ込んだナカゼンレディーをわずかに押さえ3着だった。1番人気ミスタカシマは結局最後まで伸びきれず7着に終わった。

次走へのメモ
アフロディーテ(1着):前半から積極的に前に行き、障害をしっかり越えて快勝。最後も緩むことなく走りきった。特にライバルのミスタカシマにはハンデ差も生かし序盤から差をつけ、まさに勝ちに行っての勝利。2着続きにピリオドを打った。これでオープン入り。相手は強くなり当初は戸惑うだろうが、父のニシキダイジンは大レースに強く晩成型、この馬もまだこれから力をつけて好勝負できそうだ。次はどこを狙うか。重賞ならチャンピオンカップなどの出走権を得たので、勢いでチャレンジしてみても面白いが。
タナボタチャン(2着):どちらかというと後方から行って切れ味で勝負するタイプだが、今回は序盤から積極的に行っていた。それがやや苦手な障害も勢いでクリアし、末脚の伸びにつながった。混戦を抜け出したのもこの馬らしいレース運びであった。調子も良かったのだろう。元々重賞2着の実力馬でその力を証明したレースであった。今シーズンで繁殖入りがささやかれており、このまま引退となるか、A1クラスの特別戦あたりをラストランに選ぶか注目される。
フェアリースズ(3着):好位置につけ、障害も問題なくクリアしじわじわ伸びての3着。鋭い切れ味がないため我慢のレースとなったが、しっかり3着に入ってきたことはこの馬の潜在的能力は発揮できたといえる。この馬もこれで一旦オープンに上がるが、自分の走りを続ければ勝てるチャンスは出てくるだろう。
ナカゼンレディー(4着):繰り上がりでの重賞初挑戦ながら、それなりに走れる自信を持っていたのだろう。障害をしっかりクリアし、スルスル抜け出し3着までわずかのところまで迫った。8番人気であり善戦といえるだろう。8歳になるのでこのあとの動向は不明だが、自己条件ならまだまだ十分戦えそう。
ナカゼンガキタ(5着):好位につけ、障害もしっかり越えるなど本来のレース展開は見せていたが、この馬らしいしっかり伸びてくる脚があまり見られなかった。マイナス26kgの馬体重が示すように、体調自体は万全でなかったか。790kgの荷物もこたえた。巻き返しに期待。
  その他では、シンエイボブ(6着)は近走の成績から人気を落としていたが、元々は重賞常連の実力馬。直線では一瞬先頭を伺うなど見せ場を作ったのはさすがといえよう。まだまだ戦える。そしてミスタカシマ(7着)。序盤から行き脚が良くなく、追走一杯。やはり800kgの荷物は厳しかったか。ただ勝ち馬には10秒差以内に収まっており、見限るのは早い。イズミクィーン(8着)は前に行く素振りもあったがやはりここは厳しかった。ヤマノホシ(9着)は序盤で逃げ切れなかった。メヂカラ(10着)も万全ではなかったか障害が上がれなかった。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 4 6枚 ワイド 3-4,3-8 各1枚
  アフロディーテはよく頑張ってくれた。良いレースだった。ミスタカシマはやはりハンデが厳しかったね。それにしてもタナボタチャンが魅せた。2着までくるとは思わなかった。馬券の方は単勝とタナボタチャンのワイドからがなんとか引っかかったけど思ったより安かった。3連単などはミスタカシマがいない分ハズレ、しかしこれも配当はそれほどでもない感じ。みんな馬券上手いよね。重賞は来週もあるし、その後はクライマックスも近いから頑張りたいところだけど、難解レースが続くよ。なんとか資金持たせたい。
  今回収支 -2,910
   (通常分) -4,100  (配当)0 (投入)4,100
   (単複・ワイド) +1,190  (配当)2,690 (投入)1,500
  今年度累計 -25,880(2/9・ヒロインズカップ終了時点)
   (通常分) -17,190 (配当 69,410 - 投入 86,600)
   (単複・ワイド) -8,690 (配当 21,310 - 投入 30,000)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次の重賞はすぐ。次の日曜日2月16日、今度は若い明け3歳牝馬の重賞、黒ユリ賞です。いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年2月8日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第30回ヒロインズカップ(2/9)

  正月以来1か月ぶりのばんえい重賞は牝馬女王決定戦のBG1、ヒロインズカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第30回ヒロインズカップ(BG1)
(2020年2月9日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 4歳以上牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ナカゼンレディー 牝8 760 船山蔵 小北栄 鹿毛 差
  ヤマノホシ 牝8 780 中山直 長部幸 鹿毛 逃
タナボタチャン 牝10 770 阿部武 坂本東 栗毛 差
アフロディーテ 牝5 760 西謙一 西弘美 栗毛 先
ナカゼンガキタ 牝6 790 藤本匠 松井浩 鹿毛 逃
  メヂカラ 牝6 770 長澤幸 西邑春 鹿毛 追
  イズミクィーン 牝6 770 村上章 小北栄 芦毛 差
フェアリースズ 牝6 780 島津新 岩本利 栗毛 先
  シンエイボブ 牝6 780 渡来心 久田守 鹿毛 追
10 ミスタカシマ 牝5 800 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ヒロインズカップ」の概要と傾向
  ばんえいの場合、牝馬は全体の頭数が少ないことや力の差があることから、牝馬重賞は絞られており、世代戦として2歳(明け3歳)の黒ユリ賞、3歳のばんえいオークス、4歳のクインカップ、そして世代共通の重賞としてこのヒロインズカップと4レースのみとなっている。その中で、ヒロインズカップは真の女王を決める一戦で、昨年からBG1に格付けされている。JRAでいえばエリザベス女王杯にあたるレースと考えて良い。
  レース傾向だが、過去10年で1番人気は(3,2,1,4)とやや微妙なところ。牝馬チャンピオン決定戦ではあるが、サダエリコ、アンローズと言ったトップと言われる馬が勝てていない。わずかなハンデ差も影響か。ただ、2番人気、3番人気がそれぞれ3勝しており、ランク下位の馬が逆転する可能性は低い。3歳時にばんえいオークスを勝った馬が5勝している一方、昨年のタイキン、3年前のアアモンドセブンのようにあまり実績のない馬が勢いに乗って勝つこともある。これらのことから、上位人気と上手く組み合わせて狙ってみたいところ。年齢ではかつて高齢馬が強い時期があったが、ここ7年優勝馬は5歳~7歳で分け合い、8歳馬は2着が過去10年5回、4歳馬は厳しいがそれ以外は年齢による有利不利はあまりないようだ。騎手では藤本匠騎手が4勝と現役トップ。藤野騎手はこのレース未勝利、鈴木騎手は9年前に1勝したのみ。

今回のみどころ
  なんといっても、5歳馬ミスタカシマが満を持しての初登場。ここまで世代牝馬重賞を総ナメ、牡馬・セン馬を含む重賞レースにも勝ち、重賞通算6勝、2016年ナナノチカラ以来の牝馬重賞完全制覇をめざす。ナナノチカラはこれを6歳で達成しており、ミスタカシマがもし5歳で達成できれば上回る記録となる。現在、獲得賞金でも2位のナカゼンガキタの2倍近く差を付けてリードしており、数字どおりの力を発揮できるか。そのナカゼンガキタをはじめ一つ上の世代もここは先輩格の意地を見せたいところだろう。重賞勝ち馬のメヂカラに上位常連のフェアリースズ、シンエイボブそして華麗な両親を親に持つイズミクィーンなど、女王をめぐる熱き戦いになりそう。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ナカゼンレディー:牝馬賞金ランク16位、8歳馬にして重賞はこれまで未経験。今回は引退馬や回避馬が出たため、繰り上げ出走で栄光の舞台に立つことになった。普段はB1~B2クラスで活躍しており、特別戦にも出てまずまずの成績を収めている。中団から抜け出すタイプで、障害の崩れはない。一つ上の全兄にオープンで活躍するカンシャノココロがおり、重賞での走りで一変があるか注目される。
 2 ヤマノホシ:牝馬賞金ランク7位、8歳馬。昨年に続いてのヒロインズカップ出走。昨年は中間まで先頭に立ち、逃げ粘って差のない4着に入っている。前哨戦のレディースカップ好走後ここに臨むという過程は昨年同様。抜群の先行力が持ち味で、とにかくハナを切ってどこまで粘れるかというところ。今回の相手なら逃げ切りも可能か。障害も大きい馬体を生かして力強く越えていける。馬場状態は問わない。
 3 タナボタチャン:牝馬賞金ランク11位、7歳馬。前開催最終レースの雪の馬場をノンストップで駆け抜け、昨年に続いてのヒロインズカップ出走権をもぎ取ってきた。これまで重賞は牝馬戦のみに出走、黒ユリ賞では2着に入っている。淡い栗毛の馬で人気がある。脚質は後方から行って直線の伸び脚で勝負するタイプ。障害は一時期は苦手としていた時期もあったが、最近はある程度こなしている。
 4 アフロディーテ:牝馬賞金ランク9位、5歳馬。重賞は世代牝馬戦のみ出走し、いずれもミスタカシマには敗れているものの2着を確保。この馬自身馬体も成長して力を付けてきておりその差は詰まってきている。先行力があり、障害も確実に上がれる。それでいて切れ味も持っている。いきなりの高重量は未知数だが、重馬場はこなしており、父はニシキダイジンというところからも対応できそう。
 5 ナカゼンガキタ:牝馬賞金ランク2位、6歳馬。昨年もこのレースに出走しわずかの差の3着と好走している。重賞勝ちは3歳時のオークスのみ。しかし各重賞にはしばしば顔を出し、ばんえい菊花賞では2着に入っている。近走の着順は大きいがAクラスの有力どころと戦っているためであり、大敗はしていない。先行力、障害力ともしっかりしており、松井厩舎の馬らしく安定した力を発揮し崩れも少ない。
 6 メヂカラ:牝馬賞金ランク13位、6歳馬。登録なしの馬が出たため出走権に滑り込んだ。重賞は世代牝馬戦を中心に活躍、4歳時にクインカップで大外一気の追い込みで勝利している。その他黒ユリ賞3着、オークス5着などの実績。近走は障害などで苦戦気味。スピードと鋭い切れ味が持ち味。障害は得意とは言えないが、流れに乗れればすんなり越えられる。前半で遅れを取ると伸びきれないことも。
 7 イズミクィーン:牝馬賞金ランク8位、6歳馬。重賞出走は4歳時のクインカップで8着。カネサブラックとフクイズミという現役時代大活躍した名馬を父母に持ち、デビュー前から注目されていたが、成長が緩やかであったことや障害が苦手であったことで出世が遅れていた。古馬になってからようやく本格化、障害を降りてからの切れ味は抜群で最後の粘りもある。いきなりの高重量でどこまでやれるか。
 8 フェアリースズ:牝馬賞金ランク3位、6歳馬。昨年に続く出走。初出走だった昨年はそれまでの実績からそこそこ人気したが、ついて行けず大きく敗れている。その後もスランプの時期があったが、今年度の夏頃は絶好調で連勝を重ねていた。障害力があり坂はしっかり上がれる。最後の直線も粘り強さがあるタイプ。切れ味があまりないので流れに乗れないと遅れることも。特に高重量だと厳しいか。
 9 シンエイボブ:牝馬賞金ランク5位、6歳馬でこのレース初出走。重賞勝ちこそないがオークス2着、柏林賞3着などの成績が目立つ。いずれも人気以上の走りで鋭い切れ味を見せ上位に食い込んでいる。ただ好不調の波が大きく、一旦不調に陥ると全く力を出せずに大敗することも多い。障害も苦手で、特に近走は動けていない。これが軽馬場になると一変することも。障害を越えられれば長い脚が使える。
 10 ミスタカシマ:牝馬賞金ランク1位、5歳馬。重賞6勝でオークスなど世代牝馬重賞3勝と、ナナカマド賞、ばんえい菊花賞、柏林賞といずれも牡馬・セン馬の強豪相手に勝利してきている。ただ他世代との勝負は昨年5月のカーネーションカップで勝っているもののまだ未知数な面もある。好位につけ障害力と切れ味で勝負するタイプで安定感も抜群。ただ時々出足が悪さを見せ、焦って障害で崩れることも。

【はむ!の見解まとめ】
  メンバーを並べると、やはり明け5歳ながらミスタカシマの成績が目立つ。ただ若い牝馬には過酷な高重量戦。ここは古馬勢も一矢報いたいところ。前哨戦のレディースカップのサカノチサトのように大駆けする馬もありえるか。
  展開予想だが、まずペースは馬場状態にもよるが平均くらいか。ハナに行きたいのはヤマノホシ。そしてアフロディーテも少なくともミスタカシマより前に位置取りしたいところだろう。この2頭が先行か。ミスタカシマは出足は良いほうではないので中間くらいで先頭グループに近づく形か、ペース次第で入れ替わりも。あとはナカゼンガキタ、フェアリースズあたりが中団からやや前といったところか。障害がカギになりそうだが、ミスタカシマはどの位置で降りられるか。その他追い込みにかける馬も好位置につけ障害を我慢して越えてくればチャンスも。
  当欄の見解だが、やはりミスタカシマ・・といきたいところだが、どうしても800kgの斤量とハンデ差が気になる。そこでミスタカシマに40kgのハンデをもらった同じ5歳馬の◎(4)アフロディーテの方を本命に取った。近走力をつけてきて馬体も充実。ミスタカシマとの差は確実に縮まってきている。他馬と比しても760kgで走れるのは魅力だ。障害も上手な方で軸にできる。うまく先行して逃げきりたい。
  そして、○(10)ミスタカシマ。それでも力は上位だろう。ハンデ差は気になるが重量面でも昨年のポプラ賞で770kgまでなら経験しており不安は少ない。大外枠も柏林賞で勝っており問題ない。ペースを攪乱してくるような馬が出てくれば、焦って障害でミスが出る心配はあるが、まずは問題ないだろう。
  古馬勢からは、昨年同レース3着の実績がありオープン格の▲(5)ナカゼンガキタ、女王の座を年下の馬には持って行かれたくないところ。持ち前の障害力で先に抜け出せれば。同じく障害力があって安定した力の出せる△(8)フェアリースズも力はは引けを取らない。ただ切れ味の違いでナカゼンの方を単穴、フェアリーの方を入着とした。穴っぽいところではその素質が注目されてきた注(7)イズミクィーン。障害は苦手だが、高重量でペースが落ち着いた時上手くクリアできれば直線の脚は鋭い。同タイプも多く厳しいが、母娘でのヒロインズカップ制覇に期待をこめて。
  その他では、実績のある(9)シンエイボブ、軽くなれば(3)タナボタチャンの切れ味、先行力のある(2)ヤマノホシも流れが嵌まれば逃げ粘りも。繰り上がり出走の(1)ナカゼンレディーも障害が上手く不気味な存在ではあるが、やはり未知な分狙いづらい。重賞勝ち経験のある(6)メヂカラも切れ味はあるが現状ではやや厳しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  馬券的にも年末年始の激戦から1か月あいて、ようやく刻みを(一息)入れることができたというところか。「問題はここからであります。」(by井馬博アナ←永年ばんえいの実況を担当した名物アナのセリフの一つ)、年度末までが最後の追い込み。なんとかここから逆転を狙っていきたい。今回は上位2頭が本命サイド本命にする堅い予想だが、しっかり取っていきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 4=10→5,8,7 合計6通り 各200円
      4=10→5,8,9,3,2 合計10通り 各100円
      4→10=5,8,7 合計6通り 各100円
      10→5,8,7→4 合計3通り 各100円
  枠複  4=8,7 合計2通り 各500円 合計 4,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 4 600円
  ワイド 3=4,10,5,8,2 2=4,10,5,8 合計9点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ホクショウマサル日本記録の30連勝
  久々のコラムの記述です。当欄でも時々取り上げ、既に報道などでも御存知だとは思いますが、ばんえいのホクショウマサルが1月6日の準重賞「ばんえい十勝金杯」において30連勝を達成、2001年の宇都宮競馬におけるドージマファイターの29連勝を塗り替え、中央・地方を通じて日本記録となりました。たいへん素晴らしいことですし、全国のニュースでも紹介され、ばんえいの存在を知らしめることとなり、ファンとしても好ましいことです。
  一方、表面上だけ見ている人には、下位からの連勝で最上位クラスとの対戦もなかったこと、勝てるレースを選んで出走したように見えることから、記録を狙うための作戦であったように見えるかもしれません。しかしアクシデントもつきものの競馬のレースで30戦負けなしを続けることは並大抵のことではありません。もともとイレネー記念やばんえいダービーなどを勝った実力馬ではあったものの、喉の病気で2年以上の休養を余儀なくされ、そして復帰して一から出直し。ここに至るまでは厩舎はじめ関係者の並々ならぬ努力があってこそです。ここは心から賞賛したいと思います。
  そして最上位クラスのオープン1組、つまりオレノココロやコウシュハウンカイなどばんえいを代表するトップクラスとの対決が見られる位置まで上がってきました。今後はいよいよそれらとの対決に臨むか、それとももう少し連勝記録を伸ばすため一クラス下のレースに出られるまで待つか。馬の調子を見ながら相談することになると思います。ファンとしては早くトップとの対決が見たいものです。その時期は近いでしょう。

2020年1月5日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第13回天馬賞(1/3)

ばんえい重賞レース回顧
第13回天馬賞(BG1)-2020年1月3日-10R 200m直 晴 1.7%
  1着△(4)コウシュハレガシー(藤野俊) 2分08秒9
  2着○(10)アアモンドグンシン
  3着◎(9)ミスタカシマ
   単勝 4 2,510円(6番人気) 馬複 4-10 2,600円 三連単 4-10-9 49,960円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け5歳の重賞、第13回天馬賞は、6番人気の伏兵コウシュハレガシーが各馬障害で苦しむ中、先頭で抜け出して押し切って快勝。重賞は11回目の挑戦にして初制覇。なお、同馬は昨年このレースを優勝したメジロゴーリキの全弟であり、兄弟での同一重賞連覇となった。これはばんえい史上初。藤野俊一騎手は天馬賞初優勝、重賞は今季2勝で通算53勝。平田義弘調教師もこのレースは初優勝となった。

レース振り返り
  帯広方面は前日ほど風は強くないものの、乾燥が続き、馬場状態はやや重めといった状況。
  レースは、マツノタイガーが熱発のため競走除外となり9頭の争い。スタートから各馬一斉に飛び出し、第1障害を越えてもほぼ横一線。小刻みに息を入れながら出たり入ったりを繰り返し、アアモンドグンシン、キタノユウジロウ、ミスタカシマの外枠の人気3頭が心持ち前に行こうとするものの、牽制しあっているのか特に飛び出していく馬もいないまま、1,2障害中間まで同じような態勢。その後は、内枠の馬らも相次いで並びかけ、サンシルクラポピーとハマノダイマオーが後ろから行った以外はほとんど差はないまま進む。その後第2障害手前に向け人気3頭がややスピードを上げ、結局3頭がほぼ同時に障害手前に先着した。ここまで61秒と平均よりやや遅めのペース。
  3頭に続き、オレワチャンピオン、ジェイコマンダーといったところが続いて障害手前に到着したところで、最も先に障害を仕掛けたのはキタノユウジロウ。しかし坂の7分どころで止まり動けない。それを見ながらミスタカシマとアアモンドグンシンがほぼ同時に障害を仕掛け。ミスタカシマは天板まで脚がかかったもののそこで勢い余って膝から崩れた。アアモンドグンシンの方も坂の中腹でストップし次の反応が鈍い。続いてオレワチャンピオンも障害に挑戦するがこれも膝折、そうしている間に内枠の馬たちが障害に挑戦、その中から障害をひと腰で越えたのがコウシュハレガシー。これが先頭で直線へ。
  直線では、コウシュハレガシーがリードを広げにかかり、同じく障害をひと腰で越えたオールラウンダーと立て直したオレワチャンピオンが続く。そして崩れから立ち上がったミスタカシマが4番手、最内で障害に2,3発かかっていたジェイコマンダーが5番手、さらにかなり離れてキタノユウジロウ、アアモンドグンシンがようやく障害を降りた。
  そのころには先頭のコウシュハレガシーは残り30m地点を進む。5,6馬身離れてオレワチャンピオン、オールラウンダーと続き、そしてその後ろからミスタカシマがじわじわ迫る。さらに後方からはアアモンドグンシンがキャンターで激しく追う。しかし前との差は大きい。コウシュハレガシーは残り10mでも5,6馬身差でゴールに徐々に近づいていた。2番手集団の方が脚色が鈍ったところをミスタカシマが並び、更に大外からアアモンドグンシンが一気に追い込みんできた。2番手集団をまとめてかわして2番手まで上がるがここまでが精一杯。先頭を行くコウシュハレガシーは最後にはさすがにスピードは緩んだものの、リードを守ったままゴールを駆け抜けた。アアモンドグンシンは激しく追って最後は2馬身差くらいまで迫ったが届かず2着。その後ろは各馬一杯になる中ミスタカシマが他馬との混戦を抜け出して3着に入った。オールラウンダーが粘って4着。2番人気のキタノユウジロウは立て直しが遅れた上、直線での脚も鈍り7着に終わった。

次走へのメモ
コウシュハレガシー(1着):重賞は2着や3着が多く、なかなか勝てなかったこの馬がここで花開いた。今回は近走の成績からやや人気を落としていたが、その分じっくり攻めることができ、障害もひと腰、後は粘るのみというこの馬の理想の展開に持ち込んだ。久々にこの馬に乗ったベテラン藤野騎手の手綱捌きも絶妙であった。馬体も大きくないもののしっかり作ってきており兄のような安定感がある。この後はチャンピオンカップでトップ馬の胸を借りるか。
アアモンドグンシン(2着):序盤で前に行き切れず、障害でも立ち止まり、この馬の最も懸念された展開になった。最後の鬼脚は目の覚めるものがあっただけに、もったいなさこの上ない。落ち着いた展開の方が向いているのであろう。次の狙いはやはりチャンピオンカップか。古馬との対戦のみならず、ここでのライバルたちとの再戦が楽しみである。
ミスタカシマ(3着):隣の馬が障害で止まったのを見て、一気に障害を越えようと挑んだが、勢い余って完全に崩れてしまった。それでも立て直して3着まで取り戻したのはさすが実力馬といったところであろう。次に期待。次の狙いはやはりヒロインズカップでまず女王の座を確立させたいところだろう。
オールラウンダー(4着):こちらも障害力が生きた。各馬が苦しむところをコウシュハレガシーと共にひと腰でクリア、最後は経験不足の面は出たものの、しっかり走りきっての4着は今後に向けた収穫の方が大きかったといえる。今後は当面自己条件の特別戦などでの活躍を期待。
サンシルクラポピー(5着):当初からこの相手は厳しいと思われたが、無理に追わずこの馬のペースでの走りに徹し、最後は前の馬を拾って掲示板内に潜り込んだ。高重量で苦手の障害を克服できたことは大きい。次の狙いはやはりヒロインズカップか。
  その他では、オレワチャンピオン(6着)は先行馬として他馬を引っ張るような展開に持って行けず、得意な障害でも引っかかってしまい最後も失速。馬場も向かなかった。キタノユウジロウ(7着)も今回は障害の反応が特に悪かった。重量は経験していたので問題ないはずだが有力馬との牽制で力を使ったか。ハマノダイマオー(8着)は荷物が重く序盤からついて行けていなかった。ジェイコマンダー(9着)も高重量になると特に動きが悪くなるタイプだ。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 枠複 4-8 5枚 ワイド 4-10,4-9 各1枚
  レガシーの頭はさすがに買えなかったものの、8枠から流した枠複が引っかかってくれて、5枚入れていたのでなんとかプラスに持って行けた。大きい配当ではなかったが、前日の帯広記念が全くのゼロだっただけに、その負け分を取り返した形、なんとか助かったというところ。それにしても有力馬が相次いで障害で苦しむ結果になるとは、やはりばんえいは難しいよ。
  今回収支 +5,460
   (通常分) +4,850  (配当)9,350 (投入)4,500
   (単複・ワイド) +610  (配当)1,910 (投入)1,300
  今年度累計 -22,970(1/3・天馬賞終了時点)
   (通常分) -13,090 (配当 69,410 - 投入 82,500)
   (単複・ワイド) -9,880 (配当 18,620 - 投入 28,500)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  このあと重賞は1か月ほどお休みです。(その間にもばんえいは毎週土日月と行われており、準重賞レースもあります。)次回重賞は2月9日、古馬牝馬の女王決定戦、BG1のヒロインズカップです。予想は前日までにアップしたいと思います。その間はツイッターや他のブログの記事を動かすかもしれませんので、そちらの方をお楽しみに。

2020年1月4日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第42回帯広記念(1/2)

ばんえい重賞レース回顧
第42回帯広記念(BG1)-2020年1月2日-10R 200m直 晴 1.6%
  1着注(3)コウシュハウンカイ(藤本匠) 2分44秒8
  2着○(1)オレノココロ
  3着 (7)ソウクンボーイ
   単勝 3 1,370円(5番人気) 馬複 1-3 770円 三連単 3-1-7 30,680円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい2020年最初の重賞、第42回帯広記念は、今年度のグランプリ馬ながら5番人気となっていた明け10歳馬コウシュハウンカイが障害をひと腰で越え最後まで粘って勝利。このレースは2年ぶり2度目の帯広記念制覇となった。重賞はばんえいグランプリ以来今季2勝で通算13勝目。藤本匠騎手は今季重賞3勝で、帯広記念は一昨年同馬で優勝して以来2年ぶり3勝目、重賞通算71勝目。松井浩文調教師はこのレース実に7勝目、今季重賞3勝で通算63勝目。

レース振り返り
  年末年始の冬型の気圧配置により、帯広方面は気温は低いものの晴れて乾燥、力の要る重い馬場の上に、日暮れ前で向かい風が強くかなり走りにくそうな状況であった。
  レースは、高重量戦ならではのゆったりとしたペース。第1障害を各馬がしっかり越えて、それぞれが早めの刻みを入れながら進んだ。その中から想定どおりミノルシャープ、ゴールデンフウジンの6歳勢がやや前へ、ただペースが遅いため、他の各馬も出たり入ったりを繰り返しながらほとんど差がなくついていく。シンザンボーイ、ソウクンボーイといった後方から行くと思われた馬らも先頭集団へ。第2障害に向けさらにペースが落ちていった。そのままの流れで進み、第2障害手前に先着したのはミノルシャープ、しばらくしてシンザンボーイ、オレノココロといったところが続き、他の馬も相次いで到着。全く横一線に並んだ。ここまで89秒とかなりのスローペース。
  各馬十分に溜めてから、障害を先に仕掛けたのがミノルシャープ、続いて最内枠からオレノココロ、センゴクエースが障害に挑戦した。それぞれ天板近くまできたところで相次いで膝を折っては立て直しの繰り返しで苦心。シンザンボーイ、ソウクンボーイ、ゴールデンフウジンも相次いで障害に挑戦するがいずれも坂の天板手前で立ち止まった。各馬障害で苦しむ中、最後方から障害を攻めたのがコウシュハウンカイ。じわじわとせり上がるように坂を登り、ひと腰で障害をクリア。立て直したミノルシャープと並んで第2障害を越えた。その次にオレノココロが立て直して障害を越えて前を追う。後続は大きく離れされた。
  先頭争いはコウシュハウンカイがミノルシャープを押さえてわずかに先頭へ、オレノココロは3馬身差からじわじわと前に接近する。残り30mを切ったあたりでミノルシャープが遅れ始め、その後立ち止まり脱落、これをオレノココロがかわしさらにコウシュハウンカイに迫る勢い、2頭の一騎打ちへ。残り20mで2馬身差、残り10m手前で1馬身差に迫った。さらにオレノココロが半馬身差近くまで迫ったが残り10mを切ったところで一杯になり立ち止まった。コウシュハウンカイもゴール前でかなり厳しくなったが必死で歩ききり、ゴールを先頭で駆け抜けた。1番人気オレノココロも最後で立て直すが時既に遅く2着。3着争いはミノルシャープが度々立ち止まったところを、外からソウクンボーイとゴールデンフウジン、そしてセンゴクエースと追ってきたが、その中でしっかり追ってきた大外のソウクンボーイ。ミノルシャープをかわし、そのまま止まることなくゴールし3着に入った。終わってみれば明け10歳馬が1~3着を独占。当欄で本命に狙ったセンゴクエースは何度も膝折を繰り返し、時間がかかったためく、直線で追いかけ落ちてきた馬をかわしたものの4着までが精一杯であった。

次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):各馬が障害で苦しむところ、今回は最後方から行って障害をひと腰でクリアし、最後は粘り勝ち。トップハンデ、近走の成績や前走の熱発による出走取消などから今回は厳しいと見られており5番人気に甘んじていたが、障害力と展開の利を生かして見事に歩ききった。体調も決して万全ではなく、馬場も重い中にもかかわらずこのようなレースができるのは、この馬の持つポテンシャルの高さというところか。この後は悲願のばんえい記念勝利に向けての調整となるが、その前のチャンピオンカップあたりも狙ってくるか。
オレノココロ(2着):馬体重が大きく増え体調は良かったと言える。障害で膝を折るのも想定内であっただろう。好位置で降りいつものように差し切れる態勢であったが、最後詰まってかわしきれなかったのは、コウシュハウンカイに上手く走られたということと、勝ち星からやや遠ざかっていたことで勝負勘が鈍っていたというところか。今後は当然ばんえい記念に向けての再度調整していくことになる。もちろん逆転可能な位置にいる。
ソウクンボーイ(3着):ペースが遅くなったところで好位置につけられた。障害で時間がかかるのは仕方のないところ。むしろ直線は最後まで止まることなく歩ききった。2年前のばんえい記念の時も然り、この馬が本来の力を出せればこれくらいは十分やれるというところだろう。10歳馬のレベルの高さも見せた。この馬も次の狙いはばんえい記念。今の調子をキープできれば上位進出のチャンスも。
センゴクエース(4着):前半のペースが落ち着き好位につけられた上に、障害も一歩引いたところから勢いで駆け上がる作戦に出たが、膝の甘さが出てしまい、何度も崩れては立て直しの連続。やはりこの馬は障害がすべて。もう少し落ち着いて登りたかったところだろう。動き自体は悪くなかったし、調子は上がってきている。ばんえい記念で意地を見せたい。
ゴールデンフウジン(5着):今回は初挑戦ということもあり、様子を見ながらのレース。障害も上げることを重点に置いていた。最後はライバルのミノルシャープをかわして掲示板に入っており、それなりに収穫のあったレースと言える。今後はオープン特別あたりで勝ち星を重ねていきたいところだが、ばんえい記念もチャンレンジできる目処はついたか。
  その他では、ミノルシャープ(6着)は中間まで先頭を引っ張るなど自分の形には持って行けていた。さすがに高重量ではスタミナ切れとなってしまったが、こちらも良い経験ができたのではないか。シンザンボーイ(7着)は珍しく障害で手間取った。二の腰が入らず膝折まで出る始末。流れが向かなかったか。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 なし
  銀河賞以来の完全ハズレ。それまでもじわじわマイナスはボディブローのように増えていただけに、ここでボウズとは参った。コウシュハウンカイの評価を下げすぎたのと、やはり本命センゴクが4着どまりだったことがすべて。こういう時もあるから取れるときにはきっちり取っていかなきゃなんないんだけどな。
  今回収支 -5,500
   (通常分) -4,200  (配当)0 (投入)4,200
   (単複・ワイド) -1,300  (配当)0 (投入)1,300
  今年度累計 -28,430(1/2・帯広記念終了時点)
   (通常分) -17,940 (配当 60,060 - 投入 78,000)
   (単複・ワイド) -10,490 (配当 16,710 - 投入 27,200)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  この後すぐ、次の記事で天馬賞の回顧をアップします。

2020年1月1日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第13回天馬賞(1/3)

  ばんえい年末年始の重賞シリーズ。正月2日は帯広記念、そして3日は明け5歳世代の三冠最終戦、天馬賞です。レース番号がこれまでと変わっていますので注意しましょう。なお、マツノタイガーは競走除外となりました。(1/3)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第13回天馬賞(BG1)
(2020年1月3日(金)16:40発走 帯広11R ダ200m 5歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ジェイコマンダー 牡5 760 西将太 金山明 青毛 差
  ハマノダイマオー 牡5 760 藤本匠 松井浩 鹿毛 差
  オールラウンダー 牡5 760 西謙一 西弘美 鹿毛 先
コウシュハレガシー 牡5 760 藤野俊 平田義 栗毛 先
除外 マツノタイガー 牡5 760 船山蔵 小北栄 鹿毛 追
  オレワチャンピオン 牡5 760 菊池一 中島敏 栗毛 逃
  サンシルクラポピー 牝5 740 村上章 鈴木邦 栗毛 差
キタノユウジロウ 牡5 760 松田道 村上慎 栗毛 差
ミスタカシマ 牝5 740 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
10 アアモンドグンシン セン5 760 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「天馬賞」の概要と傾向
  毎年、前日の帯広記念に引き続き、正月3日に行われるBG1格付の重賞。4歳馬が年が明けて5歳馬となり、前年からの柏林賞、銀河賞と続いたこの世代の重賞三冠の最終戦である。今年が13回目とまだ歴史が浅いが、定量戦であり、世代チャンピオン決定戦として定着している。
  傾向としては過去10年で1番人気は(6,1,2,1)と強く、実力馬がその力を遺憾なく発揮できるレースと言える。1番人気が敗れる場合とは実力が拮抗している場合に限られる。前年のばんえいダービー馬が過去10年6勝とやはり強い。また当該年度の三冠では、柏林賞馬が(3,2,0,5)、銀河賞馬が(5,1,0,3)でこのあたりはハンデ差があって微妙だが強い馬は強いと言える。牝馬の出走も多いレースだが、優勝は2016年のキサラキクのみ。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とリード。以下、藤本匠騎手が3勝、松田道明騎手が2勝、あとは昨年の西謙一騎手と、現役騎手の優勝はこの4人のみである。

今回のみどころ
  明け5歳馬にとって最後の世代重賞。この世代のこれまでを振り返ってみると、主なところでは、ミスタカシマがナナカマド賞、ばんえい菊花賞、柏林賞と牝馬重賞3レースの計6勝で賞金ランクもトップ、アアモンドグンシンがばんえい大賞典、ばんえいダービーに加え、古馬混合のドリームエイジカップを勝ち、重賞3勝、そしてキタノユウジロウが4歳になってからはまなす賞、銀河賞と勝っており、これが3強といったところか。もちろん他の馬も上位で争っている。この天馬賞が総決算と言って良いだろう。天馬賞は堅いレースとは言われているが、今年はどの馬も古馬戦線で既に中心的存在となっており、いずれも勝てるだけの力を持っている。高いレベルでの混戦模様の中どの馬が抜け出すか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ジェイコマンダー:重賞は2歳時はヤングCS2着などがあるが優勝はない。3歳以降では苦しいレースが続き掲示板外に沈むことも多かった。平場戦など軽めのレースでは動きが良いが、重賞になると動けないのは重い荷物が苦手というところか。流れに自在に合わせることができ一瞬の切れ味も持っているが、最後まで続かないこともある。障害も得意ではないが遅れるほどではない。勢いがつけば戦える。
 2 ハマノダイマオー:重賞は常連ではあるが、成績は上がっておらず、ナナカマド賞と大賞典の4着が最高で他は大敗が多い。展開も向かない上に障害も苦労している。これが特別戦や平場戦になるとガラリと一変。動きが軽くなり、直線でも鋭い切れ味を見せる。軽馬場ならなお歓迎。明らかに重い荷物や馬場が苦手なようだ。障害のデキもこの馬に流れが向くかで決まる。前半からできるだけ前に詰めて行きたい。
 3 オールラウンダー:重賞は4歳に入って銀河賞に出走したのが唯一。この時は繰り上がり出走で、9着に敗れているものの大きく離された負け方ではなかった。むしろ大外枠でよく動けたというところだろう。その後は自己条件の特別戦などで軽い動きで快勝している。障害は上手でしっかり越えてくる。その割に道中の動きは平凡で遅れを取ることも多い。父はナリタボブサップで大きいレースには強そうだが。
 4 コウシュハレガシー:重賞は常連だが未だ優勝はなく、2着は柏林賞のみ。そして3着が実に5回とブロンズコレクターとなっている。時には攻めて前に行ったり控えて瞬発力に賭けたりと自在に立ち回ることができる。しかし善戦はするものの勝ちきるところまでは行っていない。近走は障害で止まる場面も見られ気がかりではあるが、これは古馬オープン級の強い相手と戦ってのもの。しっかり流れに乗りたい。
 5 マツノタイガー同馬は競争除外となりました。出走権をめぐる最後の切符を手にしてここに進んできた。重賞は3歳時に菊花賞に初めて出走して以降、ひととおり出ているがいずれも掲示板外と結果は出ていない。本来は前半に好位につけて直線の切れ味で勝負するタイプだが、荷物が重くなると極端に動きが悪くなる。シーズン前半は連勝を重ねるなど活躍していたが、近走やや壁に当たっており直線も不発になっている。障害はこなす。
 6 オレワチャンピオン:これまで重賞にはほぼ顔を出しており、2歳時のヤングCSで逃げ切って優勝している。先行力があり障害が上手で崩れるてしまうことはまずない。切れ味が鋭いわけではなく、やや決め手に欠ける部分があるが最後まで粘って走れる。1100kg前後の完成された雄大な馬体で、力はいつでも出せる状況にある。軽馬場なら更にスピードが生きそう。重賞勝ち経験の存在感を示したい。
 7 サンシルクラポピー:これまで牝馬重賞に出走し、黒ユリ賞とクインカップで3着の実績があるが、牡馬などを交えた世代重賞の出走は初めて。兄は重賞戦線で活躍したオイドンで、兄同様抜群のスピードを持っており、今年度の軽量戦の疾風賞では0分54秒台で走りスピードスター賞馬のアアモンドロシアを完封した。課題は障害で一腰で上がらない時の方が多い。立て直せばかなり後方からでも届く脚がある。
 8 キタノユウジロウ:重賞はダービーなど2着が多かったが、はまなす賞で接戦を制し重賞初制覇以降、銀河賞でも積極的に攻めて行って他馬を押さえ込んで勝利した。古馬重賞のドリームエイジカップでは5着ながら、古馬と同じような重量を背負わされる中よく粘っていた。今日の重量はこれまでも十分経験しており、荷物で苦しむことはないだろう。障害力も抜群でまず崩れない。瞬発力がもう少し欲しいところ。
 9 ミスタカシマ:先述したように重賞は既に6勝。牝馬重賞を除いてもやはり世代トップであることは間違いない。今シーズンは主戦の鈴木騎手のスケジュールを踏まえ特にレースを絞り込んでおり、狙いをつけたレースは確実に結果を出している。通常であれば自然と好位置につけ、上手に障害を抜けて最後で突き放すというのがこの馬ならではの展開となっている。キサラキク以来5年ぶりの牝馬の制覇なるか。
 10 アアモンドグンシン:重賞は先述のようにばんえいダービーを含む3勝。その中でもドリームエイジカップでは古馬一線級相手に堂々の戦いを挑み、障害を先頭で越えて10秒以上の差をつけ圧勝したことが特筆される。早くから古馬重賞にも挑戦し揉まれていることで経験値を上げている。障害さえ抜けてくればトップ馬でも追いつけないくらいのスピードを持っている。苦手の障害は先行力でカバーしている。

【はむ!の見解まとめ】
  今シーズン重賞勝ちの有力3頭が外に並んで入り、互いをかなり意識しながらのレースになると思われる。馬場状況もポイントだが、天気が大きく変わる要素もなく、重くも軽くもなくといったところか。   レース展開だが、先行馬不在のメンバーだが、最近はアアモンドグンシンが序盤から飛ばしていく傾向にあり、今回も大外で揉まれたくないことから先頭を切っていくことが考えられる。他ではオレワチャンピオンが前半が速く、コウシュハレガシーも前に行きそう。そしてキタノユウジロウ、ミスタカシマの位置取りがポイント。キタノユウジロウは銀河賞の時にように早めに詰めてくるか。ミスタカシマはこれを見ながら行くとしても遅れは取りたくないところ。障害では横一線の勝負になりそうで、しっかり第2障害をまとめた馬が有利だろう。
  そして予想だが、やはり3強を中心とした争いにはなりそう。ただ牽制しあうと内枠の馬が突っ込む可能性も。そして流れをトータルでみて、当欄では、今回は世代ランクトップの◎(9)ミスタカシマを本命にした。やはり障害力がメンバーの中でも抜けているのが強み。最後まで走りきれる粘りもある。完成された牝馬で上積みは少ないように見えるが、狙ったレースをしっかり勝ちにくる。体調が順調なら勝負強さで一歩リードか。
  差のない対抗に○(8)キタノユウジロウを推す。銀河賞で見せた積極的なレース運びが再び見られるか。その後も高重量戦で力を付けており、勝ちきれる可能性は十分にある。そしてもう一頭の実力馬▲(10)アアモンドグンシン。ドリームエイジカップの快勝、その後のオープン勝ちなどインパクトは大きいが、この馬は古馬相手の方が落ち着いて走れそう。今回は大外に入ったこともあり、障害のリスクも勘案して単穴評価にした。もちろん勝つときは強い勝ち方を見せるだろう。
  3強が抜けているように見えるが、枠が並んでおり、内側の馬で楽に走れる馬が大駆けすることも。その中では△(4)コウシュハレガシーが面白そう。こちらも重賞3着以内が6回の実績馬。近走はやや不調に見えるが、流れと相手関係によるもの。流れに乗れれば上位に割って入ることは可能。あとは、勢いが戻ってきた注(1)ジェイコマンダー、これまで重賞では苦戦しているが、近走の動きは良くなっている。その他では先行力のある(6)オレワチャンピオンも軽い馬場になれば逃げ粘りのチャンスはあるが流れは厳しいか。牝馬(7)サンシルクラポピーも抜群のスピードを持っているが今回は荷物が重そう。他の馬は力の差が大きく現状では上位進出は難しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  年末年始の重賞シリーズも最終戦。さすがに4連チャンはきつい。本命サイドだと返りは安いし、穴狙いすると外れる。しかし最後はしっかり決めたいところ。今回は3強どれも強いので幅を広げるとどんどん安くなってしまう。ここはミスタカシマの頑張りに期待して厚めに、なるべく点数を絞って。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9→8,10→8,10,4,1 合計6通り 各200円
      8,10→9→8,10,4,1 合計6通り 各200円
      8=10→9,4,1 合計6通り 各100円
  枠複 8=7,8,4 合計3通り 各500円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 600円
  ワイド 4=9,8,10,1 1=9,8,10 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  天馬賞の結果と回顧は、前日の帯広記念の結果等と合わせて数日以内に報告したいと思います。

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第42回帯広記念(1/2)

  2020年になりました。今年は皆さんにとっても、自分にとっても良い年でありますように。
   さて、新年最初のばんえい重賞は、4大記念競走の最終戦・帯広記念です。全国発売となっており、普段ばんえいの馬券が発売されない地方競馬の場外馬券売り場などでも購入することができます。地区によってはこの日の帯広競馬全レースが購入できるところがあります。なお、帯広記念はレース番号と発走時刻が例年と少し変わっていますので注意しましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第42回帯広記念(BG1)(全国発売)
(2020年1月2日(木)16:10発走 帯広10R ダ200m 4歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
オレノココロ 牡10 910 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
ミノルシャープ 牡6 900 島津新 大友人 鹿毛 逃
コウシュハウンカイ 牡10 920 藤本匠 松井浩 栗毛 先
シンザンボーイ 牡9 900 阿部武 坂本東 栗毛 差
センゴクエース 牡8 900 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
  ゴールデンフウジン 牡6 900 藤野俊 今井茂 青毛 差
  ソウクンボーイ 牡10 890 村上章 西邑春 鹿毛 追
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「帯広記念」の概要と傾向
  古馬重賞のばんえい4大記念競走の最終戦。BG1格付けのレースの中でも、3月のばんえい記念に次ぐ大きなレースで、ばんえい記念とともに農林水産大臣賞典の冠が付いている。毎年正月2日に行われるレースとして定着しており、以前から唯一このレースのみ全国の地方競馬場など馬券が発売され、一種のお祭りとなっている。
  荷物の重さが900kg前後の高重量戦。力と力の勝負である。しかしながら荒れることで有名で、過去10年1番人気は(1,0,4,5)と大苦戦、昨年オレノココロが1番人気で11年ぶりに勝利するまでその間2着もなかった。2014年ホリセンショウや2015年フクドリなど人気薄がしばしば優勝、これは重量適性が合ったものと思われる。一方、2~4番人気が過去10年7勝しており、始めから大穴狙いは危険。馬場状態や力関係など全体の状況をしっかり見極めたい。
  勝ち時計は通常の馬場だと2分30~40秒くらい。これより軽くなるとその適性に合った馬が台頭してくる。基本的には9歳以上の高齢馬が強いが、6~7歳でも実力があれば戦える。牝馬は以前はフクイズミのように勝てる馬も出ていたが、ここ6年間は出走がない。騎手では鈴木恵介騎手が4勝(うちオレノココロで3勝)と現役最多でリード、藤野俊一騎手が3勝で続く。

今回のみどころ
  正月最初の重賞にして大一番。全国から注目されるレース。今回は勢いのある明け6歳から5頭出走権があったが、メジロゴーリキら3頭が回避し7頭立てとやや寂しい感じもするが、それでもばんえいを代表する実力馬は顔をそろえた。これまでばんえいを引っ張ってきたオレノココロ、コウシュハウンカイは明けて10歳になる。当然まだまだ衰えるような時期ではないが、最近は若馬勢も台頭してきている。明け6歳勢からは古馬重賞でも上位に入っているミノルシャープらの勢いに注目だ。さらには北見記念で勝ったシンザンボーイ、ばんえい記念馬のセンゴクエースら中間層も調子を上げてきており、これまで以上に各馬の力の差は縮まってきているといえる。ただし高重量戦ともなると、古馬勢も意地を見せたいところだろう。荒れる帯広記念ということも含めてどんな展開が待っているのであろうか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレノココロ:ここまで重賞通算23勝、帯広記念は3勝と名実ともにばんえいのトップ馬。今シーズンも当初、オッズパーク杯、旭川記念と連勝し強さを見せていたが、夏に入り体調を崩したこともあって、グランプリなどでは全く動けず障害も苦労した。その後北見記念を回避するなど立て直しを図り、馬体重も1200kgを越え、十分戦えるほどに回復。あとはスピードのある若馬勢にしっかり対応できることがポイント。重量戦なら対応可能だろう。
 2 ミノルシャープ:黄金世代とも言われる明け6歳馬の1頭。重賞ははまなす賞を3歳で優勝したのと、4歳時に銀河賞に勝っている。今シーズンは5歳の準重賞・朱雀賞を逃げ切って勝っているが、それ以外は目立った勝ち星は上げられていない。しかし各レースで善戦しており、旭川記念のほか比較的荷物の重い北見記念でも2着に粘っている。とにかく先行力と障害力は抜群。最後の10mでの詰めが甘いのが泣き所だったが最近は粘りが増している。
 3 コウシュハウンカイ:重賞は通算12勝。安定した成績でばんえい界を引っ張る。帯広記念は5度目の出走、前々回に優勝している一方、この馬としては大敗している例も多く、決して得意なレースとは言えない。今シーズンはばんえいグランプリで快勝するなど勢いのある時期もあったが、その後ハンデ差があったとはいえ重賞で大敗するなどその勢いに陰りがあるようにも見えた。勢いのある若馬に展開を作られてしまうとこの馬の持ち味は半減する。
 4 シンザンボーイ:今年度の北見記念で8歳にして重賞初優勝。そして明け9歳となるが、ここにきて更に充実してきているイメージ。帯広記念は3度目の出場。前回に4着に入っている。いわゆるBG1のレースには繰り上がりで臨むことが多かったが、出てくれば滅法強く掲示板内にしっかり食い込んでくる。今回は堂々の賞金ランク上位での出走。中団に控え障害をじっくり越えて直線でじわじわ伸びていくタイプ。高重量戦でこそ力の出せる馬。
 5 センゴクエース:重賞は昨年度ばんえい記念勝ちを含み通算8勝、帯広記念は昨年初出走で5番人気ながら2着に食い込んだ。8歳馬となり最も充実するころだが、今シーズンは障害で大きく崩れ苦しんだ。立て直しにも時間がかかったが、前走ドリームエイジカップで追い込んで2着に入り、ようやく復活の兆しが見えた。デビュー時から圧倒的なスピードでスケールの大きさで常に注目され続けていたが、障害の苦手意識が唯一のウィークポイント。
 6 ゴールデンフウジン:明け6歳馬勢の1頭で帯広記念は初登場。重賞は常連だが勝ったのは2歳時のナナカマド賞のみ。この馬の持ち味はやはり一瞬の切れ味。瞬発力ならメンバー中でも1,2を争う。障害は得意とはいえないが、崩れかけても立て直すだけの器用さがある。むしろ最後の粘りの方が課題か。特別戦ならオープン馬相手でも勝ちきる力があるだけに、一押しのためにはもう少しパワーアップが必要か。同世代のライバルには負けられない。
 7 ソウクンボーイ:明け10歳馬。帯広記念は3度目の出走。この馬も忘れては困るとばかり、重賞にはしっかり顔を出している。過去の重賞勝ちは2歳時のヤングチャンピオンシップのみで、それ以来7年離れている。これまで頭数揃えで出ている感はあるが、高重量戦では案外好走しており、一昨年のばんえい記念で勝ち馬の7秒差に迫った実績が光る。障害さえ越えてくれば直線でしっかり歩けるので、なんとか前半で流れについて行きたいところ。

【はむ!の見解まとめ】
  先述のように古馬勢がこれまでどおり実力を発揮するのか。それとも新興勢力が台頭するのか。高重量戦のここで真価が見えてくると言っても過言ではない。番狂わせの多い帯広記念、実力は接近しており、少頭数とは言え馬券的には面白いとみる。馬場状態だが、大晦日にわずかな降水があった後気温が下がっていることから重くもなく軽くもなくと言ったところか。
  展開を想定すると、逃げると思われたメジロゴーリキがいないので、同じ6歳のミノルシャープそしてゴールデンフウジンが前半は引っ張っていく形か。ただ900kgもの重い荷物は初経験。これまでのように楽に行けるかどうか。それらを考えるとペースは落ち着きそう。そうすればコウシュハウンカイも楽に前に行けそうか。オレノココロ、シンザンボーイが中団、センゴクエースは障害重点のため控えることが考えられる。障害はどの馬もひと腰は難しいと見られており、しっかり踏みしめて、崩れても立て直しの早い馬が行けば、最後の展開のカギを握るだろう。
  予想だが、1番人気が成績が上がっていないことを踏まえ少しひねっていきたい。そこで当欄ではもうそろそろ本格化しても良いだろう◎(5)センゴクエースを本命に持ってきた。とにかく苦手の障害などリスクは大きいが、そこはばんえい記念勝ち馬。負担重量も900kgを越えてくると特に若馬勢が苦しむことが想定される中、じっくり焦らず行ければこの馬の流れになるだろう。障害がすべて。
  そしてこのレース4勝目を目指す○(1)オレノココロは対抗の方に持ってきた。これまでの不調からようやく立て直しつつある。半年勝ち星から遠ざかって以降はまだ勝ち切れていないがそれでも実力馬、8分の力でも十分戦えるだろう。ただこれまでのような強さが戻ってくるかどうか。単穴には▲(4)シンザンボーイを狙いたい。北見記念で本領を発揮して以降力を出せる状況にある。これまで同様に流れに上手く乗れれば逆転の可能性も高重量は歓迎材料。
  明け6歳勢からは、先行力と切れ味のある△(2)ミノルシャープに、最後の粘りを期待したい。ここに来て馬体も充実しており力はつけてきたイメージ。そして今年のグランプリ馬注(3)コウシュハウンカイがこのレース2勝目を目指すが、近走ドリームエイジカップなどでは流れについて行けない場面があるところが若干心配。前走も出走取消と順調さに欠ける分、今回は評価を下げた。あとは(7)ソウクンボーイは高重量得意で、調子も上がってきており、一発はありそうだが、さすがにこのメンバーでは届かないか。(6)ゴールデンフウジンもまともに走って障害を越えた時にはチャンスはありそうだが、どこまで粘れるかというところ。

はむ!の馬券狙いどころ:
  年末年始重賞シリーズの後半戦。年末のダービー、YCは堅く決まり、収支的にはギリギリ踏みとどまっているというところ。帯広記念ではしっかり夢を見よう。
  オレノココロの復活も期待されるところだが、馬券的に狙いたいのはやはりセンゴクエース。もちろん全くアテにはできないが、それでもばんえい記念馬。ここはしっかり立て直してくれるものと思う。センゴクから行くなら手広く。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 5=1→4,2,3 合計6通り 各200円
      5→1,4,2,3→1,4,2,3 合計12通り 各100円
      1→5,4,2,3→5,4,2,3 合計12通り 各100円
      4→5,1→5,1,2,3 合計6通り 各100円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 5 600円
  ワイド 4=5,1,2,3 2=5,1,3 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、3日の天馬賞と合わせて数日後に報告したいと思います。次の記事は先に3日の天馬賞の予想をできれは本日中にアップします。