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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年7月6日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第14回柏林賞(7/5)

ばんえい重賞レース回顧
第14回柏林賞(BG3)-2020年7月5日-10R 200m直 曇 1.7%
  1着△(4)メムロボブサップ(阿部武) 1分51秒4
  2着○(8)インビクタ
  3着 (7)サクラドリーマー
   単勝 4 430円(3番人気) 馬複 4-8 1,170円 三連単 4-8-7 11,800円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  4歳世代の三冠レース第一戦、第14回柏林賞は、3歳三冠馬ながら3番人気となっていたメムロボブサップが障害2番手から直線で一気に抜け出して快勝。重賞は昨年のばんえいダービー以来6勝目となった。阿部武臣騎手はこのレースは2008年のホッカイヒカル以来12年ぶり2勝目、通算25勝目。坂本東一調教師はこのレース初制覇で通算12勝目。

レース振り返り
  帯広はこの週はぐずつき気味で、水分を含んでいるものの粘り気もあり、ある程度力の要る馬場であった。
  レースはややバラバラとしたスタートでコマサンブラックとアポロンが出遅れ気味、他の各馬は勢いよく第1障害を越えてた。先にハナを取りに行ったのがダイリンファイター。これに最内のアオノブラックもついていき、メムロボブサップも前に付けた。外からはじわじわインビクタが追いつき、このあたりが先頭集団を形成。各馬刻みを入れて出入りを繰り返しながら第2障害に向かう。そして概ね態勢が変わらないまま第2障害手前へ。ダイリンファイターがわずかにリードを保ちながら先着。ここまで54秒とややハイペース。続いてメムロボブサップ、インビクタ、アオノブラックの順で第2障害に到達した。
  障害はダイリンファイターとインビクタがほぼ同時に仕掛け、踏み込みながら坂の頂上付近へ。しかしダイリンファイターは坂の天板付近で一旦ストップ。その間にインビクタが障害をひと腰で越えてこれが先頭へ。これを見るようにしてメムロボブサップとアオノブラックが障害に挑戦。メムロボブサップは勢いよく障害を越えて、先に降りたインビクタに迫る。一方、アオノブラックはややつまづき加減で、立て直したダイリンファイターと共に一歩遅れて第2障害を越えた。後の馬は大きく離された。
  先頭争いは、インビクタに追いついたメムロボブサップがさらに切れ味を生かし一気に先頭へ、インビクタも付いていくが、メムロボブサップが引き離しにかかり、残り20mで3馬身ほどのリード。インビクタの内からはアオノブラックとダイリンファイターが並走しながら迫って3頭で2番手争い。先頭を行くメムロボブサップは勢いが止まらず快調にゴールに近づく。2番手争いの方はインビクタが粘り、アオノブラックが懸命についていくが脚色が同じになる。ダイリンファイターは失速ぎみ、そうしている間に後方から大きく遅れていたサクラドリーマーが一気にこの集団まで迫ってきた。先頭のメムロボブサップはそれらを尻目に見ながらスピードが緩むことなく、ゆうゆうゴールを駆け抜けた。10秒ほど離れて2着争いはインビクタがスピードは落ちたもののなんとか粘って2着。3着はゴール直前でサクラドリーマーがアオノブラックをかわして入った。1番人気になっていたアオノブラックはわずかに4着。2番人気のダイリンファイターはゴール前でストップし6着に終わった。

次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):今シーズンはトップハンデもあって成績は上がっていなかったが、三冠馬の実力をここで見せ、終わってみれば強い勝ち方であった。懸念された障害の苦手意識も全く消えていた。ダービーの時と同様、序盤から攻めて行ったのも余裕を持ってレースを進められたということであろう。この後だが、秋の銀河賞で二冠を目指すことになるが、それまでに、ハンデの重そうなはまなす賞や、場合によっては夏のグランプリにも出走チャンスはありそうだが、どこに合わせてくるか。
インビクタ(2着):もうこれまでの逃げて粘るだけの馬ではなく、力を温存しながらしっかり最後まで押し切るという大関相撲を見せたイメージ。直線でのたたき合いを制したあたりは見応えがあった。レース運びに幅が出てきて、今後他馬にとって怖い存在になりそうだ。次の狙いはやはりはまなす賞だろう、初重賞制覇を目指す。
サクラドリーマー(3着):重賞でもようやく持ち前の目の覚めるような切れ味を見せることはできたが、全体として速い流れになった分遅れを取ってしまった。この馬は障害で時間がかかるのはある程度折り込んでおかなければならない。現状では着に入って良しというところか。自己条件の特別戦で勝ち星を重ねたい。
アオノブラック(4着):この馬としてはミスはなかった。ただ前半から力を使っていて、そこが後半の伸びを欠いた一因になっているように感じられる。トップハンデと最内枠というのが微妙に影響したか。決して力負けではないので立て直しは可能。次の狙いは昨年2着のはまなす賞。勝ちたいレースであろう。
ギンノダイマオー(5着):行き脚も良くなく、障害も何腰もかかっており、まだ復調には遠いイメージだが、それでも最後は掲示板まで入ってくるあたりは元々の力はある証拠。きっかけをつかめば復活は可能であろう。
  その他では、近走の好調から2番人気まで押し上げられていたダイリンファイター(6着)は思い切ってハナを切り見せ場は作ったが、障害でふた腰かかり、最後は一杯になった。しかし力を付けていることは確か。唯一の牝馬ジェイカトレア(7着)は自分の走りをしており障害のミスがなければ掲示板内もあった。重賞入着経験のあるアオノゴッド(8着)は前に行く素振りは見せていたが、全体の流れが厳しく追いつけなかった印象。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 枠複 4-7 3枚 ワイド 7-8 1枚
  やっぱりメムロボブサップ三冠馬。強かった。近走障害を苦しんでいただけにどうかと思っていたが、きちんと立て直していた。アオノブラックは周りの勢いに押されていたね。インビクタはよく粘った。
  ま、狙いを下げたボブサップが来てしまったからしょうがないね。よく枠複とワイドを押さえていたというところか。
  今回収支 -3,180
   (通常分) -2,400  (配当)2,100 (投入)4,500
   (単複・ワイド) -780  (配当)620 (投入)1,400
  今年度累計 +9,660(7/5・柏林賞終了時点)
   (通常分) +9,370 (配当 26,770 - 投入 17,400)
   (単複・ワイド) +290 (配当 5,790 - 投入 5,500)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次回は2週間後の7月19日(日)、今年からグレードが格上げになる古馬重賞、旭川記念(BG2)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年7月4日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第14回柏林賞(7/5)

  今週の重賞は4歳三冠路線の第一弾、柏林賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第14回柏林賞(BG3)
(2020年7月5日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
アオノブラック 牡4 720 西謙一 金田勇 鹿毛 差
ダイリンファイター 牡4 690 赤塚健 小林長 青毛 逃
アオノゴッド 牡4 690 村上章 金田勇 栗毛 差
メムロボブサップ 牡4 720 阿部武 坂本東 鹿毛 差
  ジェイカトレア 牝4 670 菊池一 平田義 青毛 先
  コマサンブラック 牡4 690 鈴木恵 金田勇 青毛 差
  サクラドリーマー 牡4 690 藤本匠 今井茂 鹿毛 追
インビクタ 牡4 700 藤野俊 松井浩 青毛 逃
  アポロン 牡4 690 長澤幸 服部義 芦毛 差
  10 ギンノダイマオー 牡4 700 西将太 松井浩 芦毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「柏林賞」の概要と傾向
  ばんえい独自の4歳世代重賞の三冠(柏林賞、銀河賞、天馬賞)の第一弾。「柏林」は、ばんえいの帯広競馬場の近くの「柏林台」の地名から取ったもので、十勝の防風林を形成する木の一つとして柏の木があることからこの名がついたといわれる。
  傾向は、過去10年で1番人気は(2,2,0,6)とかなり苦戦。2,3番人気もそれぞれわずか1勝と芳しくない。一方4番人気が5勝もしているのが特筆もの。三連単が発売されて以降の8年間で6回までが万馬券となっており、全体として波乱傾向のレースと言って良い。これはクラスによるハンデ差が大きいのが波乱要因の一つであると思われる。実績馬が重いハンデを課せられている一方、この時期になってから力を付けてくる上がり馬が軽ハンデを生かして大駈けしてくるといった、複雑な要素が絡んでいるからであろう。騎手別では鈴木恵介騎手が過去4勝と大きくリード。また、槻舘重人厩舎が4連覇中であったが今回は同厩舎からの出走馬はいない。

今回のみどころ
  この世代は、メムロボブサップが3歳シーズンで三冠を獲得し一歩リードしていたが、今年に入って他の各馬もそれぞれ急成長を示している。その第1人者がアオノブラック。ポプラ賞など重賞2勝を挙げているほか、メムロボブサップとも互角の戦いをしている。2強の様相だが、もちろんハンデ差などを生かせば他の馬にもチャンスはある。トライアルのライラック賞を勝ったサクラドリーマーや同2着のインビクタ、特別戦を勝ち上がってきたダイリンファイターらが注目されるところ。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 アオノブラック:重賞では2勝の実績もあるが、2着3回、3着3回と、確実に上位に入り安定感があるのがこの馬。障害もしっかり対応でき、直線では切れ味もある上最後まで粘れる。相手に合わせる傾向にあり後手に回ると追いつけないことも。最内枠は勝った経験ある。
 2 ダイリンファイター:母はオークスなどを勝ったダイリンビューティ。障害が上手で、先行して力強く走りきる馬だった。その仔のこの馬も当初は力不足であったものの、ここにきて特別戦を勝つなど素質の片鱗が見えてきた。母譲りの障害力と先行力で粘りの走りが見られるか。
 3 アオノゴッド:アオノブラックと同一馬主の馬ながら、こちらは目立たぬ存在。しかし重賞などでは人気薄ながら上位に食い込んで高配当を演じることがしばしば。後方待機から、障害を越えればいつの間にかこの馬がいるということがある。切れ味と粘りもある。
 4 メムロボブサップ:昨年度の三冠を含めここまで重賞5勝と、実績は世代no.1。昨年末のダービー勝利以降はハンデ差もあって思うような走りが出来ていない様子だが、一方、古馬一線級相手に互角のレースをしている。障害で若干もたつく傾向があり立て直したい。
 5 ジェイカトレア:昨年度のオークス馬。同世代牝馬では一歩抜けた存在だが、牡馬勢の中に入ると動きの面でやや見劣り感がある。ただ最後まで粘り強く走れるタイプで、障害もある程度こなせるので。好位置につけ前が崩れる展開になれば食い込んでいくことも可能。
 6 コマサンブラック:回避馬が出たため出走権が巡ってきた。重賞出走は昨年末のダービー(7着)が唯一でそれ以来の出走となる。父ウンカイ、母コマクインと活躍馬を両親に持ち素質は十分で、障害力はあるが、直線での切れ味はいま一つ。ただ最後まで粘り強く走れる。
 7 サクラドリーマー:抜群の切れ味を持っていながら、障害で苦戦するなどなかなか生かせないでいる。ただトライアルのライラック賞では目の覚めるような追い込みで他馬をまとめてかわして勝利した。一旦障害を越えられれば、メンバー中随一のスピードが生きる。
 8 インビクタ:逃げてこそ持ち味が発揮できる最近では珍しい個性派。とにかくハナを切って、先に障害を抜けて後はどこまで粘れるか。後続が苦戦すればまんまと逃げ切ることも。ただ障害は得意というわけでなく重賞など重い荷物のときは焦って行くと自滅することも。
 9 アポロン:これまで通算16勝で2着、3着は2回ずつ、着外が24回と極端な成績。流れに乗れればスピードと勝負強さを見せるが、一旦遅れを取ると全く走らない。好不調の波が大きい。ただ馬体は充実してきており、走りの安定度は増している。前に行ければ一発も。
 10 ギンノダイマオー:2歳から3歳にかけて4度の重賞2着に入ったころは、スピードがあり安定した走りを見せていたが、近走は流れに乗れず障害でも力が入らないなど、全体的に伸び悩んでいる印象。トライアルでも見せ場を作れなかった。きっかけをつかみたい。

展開予想
  そこそこの降水があったため馬場状態は軽めに推移か。重量格によるハンデ差があり、特にトップハンデの有力2頭(メムロボブサップ、アオノブラック)がどのような位置取りで行けるかがポイント。何が何でも先行したいのがインビクタ、それにダイリンファイターも前に付けるだろう。あとは好位置狙い。有力2頭もある程度は早めに動くか。インビクタはとにかく先頭で障害を降りて大きく離したい。アオノブラックはどの位置で障害を越えてくるか。メムロボブサップの方は焦ると障害のミスが出ないか。上位がもたつくようだと、サクラドリーマーやアオノゴッドあたりが後方から一気に追い込んでくることも。

【はむ!の見解まとめ】
  3歳三冠馬のメムロボブサップが実績では抜けており注目されるところだが、トライアルでは障害で苦しむなど不安点もある。一方、アオノブラックが力をつけてきておりその差はほとんどない。あとはハンデ差を生かして浮上する馬にも目をやりたい。
  そこで当欄では◎(1)アオノブラックの方を本命にした。安定度で一枚上、障害もしっかりこなせている。最内枠に入ったが特に不利はなさそう。少なくとも連は外さないだろう。
  対抗には、先行逃げ切りを図る○(8)インビクタを持ってきた。最後の粘りも出てきており、斤量的にも前残りの可能性は十分ある。もう一頭狙ってみたいのが▲(2)ダイリンファイター。こちらも先行力があり最近メキメキ力をつけている。前半で力を少しでも温存出来れば先に抜け出すことも可能。
  そして△(4)メムロボブサップだが、最近の調子や障害ミスのリスクを見て入着にとどめた。もちろん力は認めるところ。あとは、大きいレースに強く直線でじわじわ伸びてくる注(3)アオノゴッドも押さえておきたい。切れ味鋭い(7)サクラドリーマーは一発があるが、障害次第ということもあり全面的には狙いづらい。繰り上がってきた(6)コマサンブラックも先に重賞制覇した弟に続けと思い切って攻めてくるか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今シーズンの重賞4本目。ここまでのところはまずまずの収支で推移しているが、なんとかこの調子をキープ、あわよくば増やしていきたい。
  一応アオノブラックから入るが、インビクタとダイリンファイターの荷物の軽い2頭がどこまで先行していくかに注目したい。そしてボブサップが来たらごめんなさいというところか。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 1→8,2,4→8,2,4,3,7 合計12通り 各100円
      8,2→1→8,2,4,3 合計6通り 各100円
      8,2→8,2,4,3→1 合計6通り 各100円
  枠複 1=7,2 2=7 合計3通り 各500円
     4=7,2 合計2通り 各300円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 1 700円
  ワイド 8=1,2,7,6 2=1,7,6 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。その際には次年度の方針なども示していければと思います。(コラム欄は休みます)

【コラム】ようやく
   長い長い新型コロナウイルスの影響、この欄もこんなことばかり書かなければならないのが残念です。世の中は少しずつ通常に戻りつつあるものの、東京では連日100人以上の感染者が判明するなど肝心の感染拡大が収まらない状況です。しかしもう4月ごろのように完全な行動自粛というわけにはいかないでしょう。一人一人が新しい生活様式でソーシャルディスタンスを保って感染防止をしながら過ごしていくしかないのかな。というところです。
  スポーツではプロ野球やサッカーなどもようやく開幕、ただ観客が入れるようになるまではもう少しの辛抱、たとえ入れるようになっても当分は入場人数を減らして間を開けながらということになりそうです。そして競馬に関しても、場外での馬券発売は再開しつつあるものの、本場に観客を入れての開催はここまで見合わせ。やはり人が集まると密になりますからね。かといってやはり観客がいてこその競馬。ばんえいは7月6日まで無観客、その後は未発表ですがなんとか観客を入れられないか模索中だと思われます。今後を見守るしかありません。

2020年6月22日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第28回北斗賞(6/21)

ばんえい重賞レース回顧
第28回北斗賞(BG3)-2020年6月21日-10R 200m直 曇 1.5%
  1着△(7)ミノルシャープ(島津新) 1分59秒7
  2着○(1)アアモンドグンシン
  3着◎(8)オレノココロ
   単勝 7 1,540円(6番人気) 馬複 1-7 3,850円 三連単 7-1-8 42,620円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  古馬オープン重賞の一戦、第28回北斗賞は、6番人気の伏兵、6歳馬ミノルシャープが先頭で障害を抜け出し逃げ切り勝ち、重賞は3歳時のはまなす賞、4歳時の銀河賞(2018年)以来3勝目、古馬重賞は初めての優勝となった。島津新騎手は2014年1月の帯広記念をホリセンショウで勝って以来6年ぶりの重賞勝利で通算3勝目、大友栄人調教師はこの北斗賞は5度目の制覇で重賞通算47勝目。

レース振り返り
  この日の帯広は、前日まで雨が降ったこともあり、馬場は水分を含んでいたが、当日は降水がなく少しずつ乾いていたせいか重くもなく軽くもなくといったところであった。
  レースは、スタート直後から、アアモンドグンシン、メジロゴーリキそしてミノルシャープらが勢いよく飛び出し第1障害を越えて先頭集団を形成、他の馬らもついて行くが、ホクショウマサル、キタノユウジロウ、そして大外のコウシュハウンカイあたりは行き脚が付かず後方からの競馬となった。その後各馬刻みを入れペースが落ち着き、1,2障害中間あたりでは後方の馬も前に追いついた。その中からアアモンドグンシンとミノルシャープがわずかにリードを保ちながら第2障害手前に到着。ここまで64秒と中間ペース。
  障害を最初に仕掛けたのはミノルシャープ、しっかり踏みしめて障害の天板へ。続いてアアモンドグンシンが勢いを付けて障害に挑戦するが天板近くで前膝をついた。さらに続いたメジロゴーリキも膝を折りこちらは転倒。センゴクエース、ミスタカシマ、1番人気オレノココロといったところも障害に挑戦するが、いずれも坂の中腹で立ち止まる。そうしている間にミノルシャープは立ち止まることなく障害を越え先頭で直線へ。キャンターで引き離しにかかった。後続は障害で苦戦が続いたが、先に立て直したアアモンドグンシンが2番手、前半遅れていた外枠のコウシュハウンカイ、コウシュハレガシーの2頭が相次いで障害をひと腰で越え、3,4番手、そしてオレノココロ、ミスタカシマと続いた。センゴクエースは膝を折っていた。
  先頭を行くミノルシャープは直線を快調に飛ばし、アアモンドグンシンが障害を降りた時点で残り30mあたりに達していた。その後もスピードは落ちず、後続を大きく引き離したまま進み、最後までほとんど緩むことなくゴールを駆け抜けた。終わってみれば快勝だった。その後はアアモンドグンシンがそのままのペースで流れ込み2着を確保。3着争いは、コウシュハウンカイがコウシュハレガシーを押さえ前に行くところを、5番手からじわじわと伸びてきたオレノココロが迫り、ゴール直前で逆転して3着に入った。オッズパーク杯を勝ち2番人気になっていたコウシュハウンカイは4着だった。

次走へのメモ
ミノルシャープ(1着):終始自分のペースで行き、障害もしっかり越えて、見事な逃げ切り勝ちであった。馬場もこの馬に向いていたか。ウイークポイントだった最後の詰めも、今回はほとんどスピードを落とさずゴールを駆け抜けた。初の古馬重賞勝ちと共にレースぶりも秀逸で、収穫のあったレースといえよう。先行力はこの馬の強みである。次は当然来月の旭川記念で重賞連覇を目指す。もう少し荷物が重くても十分対応可能。
アアモンドグンシン(2着):障害での膝折はもったいなかったが、リカバリーが早く2着を確保したことは立派だ。前半積極的に攻めて行ったことも、後の粘りにつながったと言える。今後も古馬重賞戦線で互角以上に戦えそう。旭川記念、グランプリとこの後の重賞も、障害をしっかり攻められれば勝てるチャンスは十分にある。
オレノココロ(3着):動きが悪かったわけではないが、今回は若馬勢のスピードに押された形になった。障害ももう少しじっくり攻めたかったところだが、早く仕掛けなければならなくなり、勢いがつかなかった。この馬は夏が苦手と言われているがどう乗り切っていくか。次は4連覇のかかる旭川記念が目標。
コウシュハウンカイ(4着):今回はこの馬としては大きい28kgの馬体重減と、大外枠に入ったことがはっきりした敗因であろう。特にこの馬は大外が相当苦手で成績が上がっていない。このような条件でもしっかり障害を上げ上位争いするのだからやはり力は上の馬だ。次には巻き返し十分可能。
コウシュハレガシー(5着):5歳馬ながら、古馬勢に遅れることなくしっかりついていき、得意の障害もクリアし上位争いを展開。この馬のセンスの良さが見られるレースぶりであった。さらに最後まで勝負ができるように力をつけていくことを期待する。
  その他では、牝馬ミスタカシマ(6着)は一線級のメンバー相手でも臆することなく、この馬らしい走りであった。初騎乗の村上騎手とのコンビも合っていたようだ。センゴクエース(8着)はまたも障害で失敗、焦るとだめなようだ。ホクショウマサル(9着)も出足から遅れを取るなど、ひところの勢いが感じられない。立て直しが必要か。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 枠複 1-7 5枚 ワイド 1-7 7-8 各1枚
  ミノルシャープにまんまと逃げられたね。軽馬場だしある程度粘るとは思って△にはしていたが、さすがに頭までは難しかった。でも、オレノココロと同枠だったので枠複が入って助かったし、あとはワイドに入れていたのが良かった。グンシンとのワイドがそこそこついたから良かった。グンシンもあそこからの立て直しが速かったね。
  レース全体ではわずかなマイナスなんだけど、まあこの配当で、原点に近いところまで戻せたから良しとしよう。
  今回収支 -190
   (通常分) -650  (配当)15,540 (投入)4,200
   (単複・ワイド) +460  (配当)1,860 (投入)1,400
  今年度累計 +13,030(6/21・北斗賞終了時点)
   (通常分) +11,270 (配当 24,670 - 投入 12,900)
   (単複・ワイド) +1,070 (配当 5,170 - 投入 4,100)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次回は2週間後の7月5日(日)、4歳三冠の第一弾、柏林賞(BG3)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年6月20日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第28回北斗賞(6/21)

  1ヶ月半ぶりの重賞競走は古馬の一戦、北斗賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第28回北斗賞(BG3)
(2020年6月21日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
アアモンドグンシン セン5 770 西将太 小林長 鹿毛 逃
センゴクエース 牡8 770 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
  ミスタカシマ 牝5 750 村上章 槻舘重 栗毛 差
  ホクショウマサル 牡9 770 阿部武 坂本東 鹿毛 先
  メジロゴーリキ 牡6 770 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
  キタノユウジロウ 牡5 770 松田道 村上慎 栗毛 差
ミノルシャープ 牡6 770 島津新 大友人 鹿毛 逃
オレノココロ 牡10 770 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  コウシュハレガシー 牡5 770 藤野俊 平田義 栗毛 追
10 コウシュハウンカイ 牡10 780 藤本匠 松井浩 栗毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「北斗賞」の概要と傾向
  かつて1992年まで岩見沢ないしは北見を中心に実施されていた「地方競馬全国協会会長賞」を引き継ぐ伝統ある古馬重賞。最近は7月に行われ初夏の風物詩的レースとなっていたが、今年から姉妹重賞ともいえる「旭川記念」と時期を入れ替え、6月に行われることになった。前後に重賞が少ない時期でもあり、ほぼオープン一線級が揃う。
  時期が入れ替わったことによりここでは過去の旭川記念の傾向を見ていった方が良いだろう。旭川記念は過去10年で1番人気は(5,1,3,1)とまずまずといったところか。オレノココロが3連覇中でコウシュハウンカイもその前の2年を優勝、その後も2着2回3着1回と、この2頭が永く引っ張ってきている。勝ち馬は4番人気以内に収まっており、2着も3番人気以内で10頭中8頭と好成績、馬券的にもかなり安い配当となっており、かなり本命サイドで決まると言って良い。やはりこの時期はハンデ差が少ないことで実力どおり走れる状況にあるというところか。強いて言うなら3番人気の馬が2勝2着3回と気を吐いており、このあたりを絡めての狙ってみるのがおもしろそう。
  ちなみに、北斗賞としては過去10年で1番人気は(4,1,1,4)とやや不安定になってくる。季節的なものや重賞の端境期ということもありそう。時期が入れ替わって実施される旭川記念がBG2に格上げされるだけに、各陣営にとっては、北斗賞と旭川記念で微妙な力の入れ方の違いが出てくるか。馬齢による有利不利はないが、5歳馬あたりの若馬が思い切ったレースしてきたときは好成績を挙げている。騎手別では旭川記念が藤本匠騎手が5勝と抜けており鈴木恵介騎手が3勝で追っている。北斗賞の方は、群雄割拠の状態で若手騎手の台頭もある。

今回のみどころ
  大きなレースが少なく、狭間となりがちなこの時期ではあるが、それでも古馬オープン一線級が顔をそろえた。まだまだばんえいの盟主の座に君臨するオレノココロ、コウシュハウンカイの双璧に、円熟のセンゴクエース、そして復調を目指すホクショウマサルというところが年長組。一方、ミノルシャープやアアモンドグンシンといった勢いのある5歳、6歳がどこまで絡んでくるか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 アアモンドグンシン:ばんえい記念挑戦後は立て直しにやや苦しんだものの、オープン特別の大雪賞ではしっかり障害を上げ、切れ味鋭く快勝。今シーズンから西将太騎手とのコンビとなり、この馬の持ち味を引き出している印象。このメンバーでも勝てるだけの力はある。
 2 センゴクエース:ばんえい記念(2着)好走後は一息いれた形となったが、出来落ちはしていない。オッズパーク杯では追い込んで3着をキープ。ただ前走のオープン特別のように、速いペースになると慌てて障害でミスというケースもあり、この馬の永遠の課題である。
 3 ミスタカシマ:牝馬の代表格で重賞6勝の実績は堂々たるもの。しかし昨シーズン秋ごろは苦戦が続いた。今シーズンは重賞カーネーションCで復活の兆しの見える2着、オープン特別の大雪賞でも好走、あと一歩のところまできている。本来の先行力が戻ってくれば勝負になる。
 4 ホクショウマサル:日本競馬記録31連勝のあと、ばんえい記念に出して3着と敗れたものの好走。しかしダメージが残ったかシーズン明けは障害で苦しんで崩れている。出足でつまづき前半出遅れる癖も出てきているのも気になるが、本来の調子を取り戻せば走りきれるだろう。
 5 メジロゴーリキ:しばらく重賞から離れて別路線に行っていたため、昨年12月以来の重賞挑戦となる。近走は、本来の先行力が影を潜め全体として動きが固い印象。ただ前走スタリオンカップで粘りの走りで久々勝利した。じっくり構えていければ持ち味を発揮できそう。
 6 キタノユウジロウ:昨シーズンは本格化し、重賞2勝など好成績を挙げているが、ここにきてパッとせず足踏みしている。本来は先行力と安定した障害力が持ち味だが、近走は相手関係もあって、流れに乗れず後方追走で一杯のレースが続く。きっかけをつかんで流れに乗れれば。
 7 ミノルシャープ:オッズパーク杯では珍しく障害膝を折ったが、それでも4着に入るなど力のあるところを見せている。基本的には先行逃げ切りタイプではあるが、近走は、直線での失速も計算に入れて、無理に行かず流れに乗る作戦に出ている。レースを引っ張っていきたい。
 8 オレノココロ:ばんえい記念優勝後、一息いれたもののすぐ持ち直し、オッズパーク杯で障害を切っての2着、その後のオープンのさつき特別でも勢いのある若馬勢を蹴散らして勝利している。馬体重の減は若干気になるが、好調はキープしている様子。意地をみせるか。
 9 コウシュハレガシー:昨シーズンの天馬賞勝ちが唯一にしてひときわ輝く実績。素軽い動きと確実に越えられる障害力がこの馬の武器で、重厚感のある兄メジロゴーリキとは対照的。ただ重賞となると力強さでやや見劣りするイメージ。軽馬場で他を慌てさせる展開になれば。
 10 コウシュハウンカイ:ばんえい記念ではリードしながら重い荷物で失速し4着、一方、年度明けのオッズパーク杯では先行力を発揮し快勝。今回も十分守備範囲のレースだが、ここひと月ほど休ませ、レース勘が戻っているか。若馬のペースに巻き込まれたくないところ。

展開予想
  馬場もこなれてきて、力のある今回のメンバーなら問題なくこなすだろう。あとは各陣営がどのような狙いでくるかにより展開も変わってきそう。序盤はミノルシャープ、メジロゴーリキあたりが先行しそうだが、あまりガツガツとは行かず様子を見ながら中間で前に出るというイメージか。むしろアアモンドグンシンの方が先に前に行くことが考えられる。コウシュハウンカイ、コウシュハレガシーあたりが続くか。センゴクエースとオレノココロは中団待機から障害を重点に攻めてくるだろう。ホクショウマサルは出足がポイントで、そこで大きく遅れるとその後追いついても後半苦しい。後続がもたつくと先行勢がそのまま逃げ切る可能性も。
【はむ!の見解まとめ】
  やはりウンカイ産駒を中心とした実績馬勢の重賞での安定感は抜群。その中で、今回は◎(8)オレノココロの方を本命とした。昨年までこの時期に行われていた旭川記念で3連覇中と、時期的にもこの馬が最も走りやすい頃だと思われる。例年のことだが、ばんえい記念後の崩れも少ない。障害を好位置で降りられれば、他馬を振り切る確率は極めて高い。
  相手には5歳馬○(1)アアモンドグンシンの勢いを取りたい。切れ味勝負の馬だが、先行力もあり、流れに乗って自然に好位置に付けられればこのメンバーでも互角に戦える。あとは障害だけが課題だが最内に入りかえって落ち着いて攻められるか。そして▲(10)コウシュハウンカイ。引き続き安定度は抜群だが、オッズパーク杯勝ちで以降レース間隔が開いたのと10kg加増の荷物がどうか。大外枠もやや苦手にしている、若馬の速いペースに巻き込まれると失速も。
  6歳馬△(7)ミノルシャープは地味ながら確実に走れる。課題のゴール前も最近は粘りを増しており、自分の走りをすれば上位に残れそう。あとは、このレース連覇を目指す注(2)センゴクエースも無視はできない存在だが、相変わらず障害のリスクがあり全面的には信頼しがたいところ。(4)ホクショウマサルは今シーズンに入ってからはばんえい記念の影響が残ってか不調が続いている。出足も遅れ気味。立て直しの気配は見えつつあるので、本来の力を出せれば上位食い込み可能。少し重賞戦線から遠ざかっていた(5)メジロゴーリキも前走あたりで復活の兆しが見えつつある。

はむ!の馬券狙いどころ:
  久々の重賞。筆者もこの間、個人的に馬券から遠ざかっており勘を取り戻したい。まずはプラスキープを目指す。
  やはり困った時は実力馬オレノココロを軸に。アアモンドグンシンの一発にも賭けてみたい。一方、コウシュハウンカイの狙いを少しだけ下げてみたがどうなるか。ワイドは6歳馬2頭で。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8,1→8,1,10,7→8,1,10,7,2 合計18通り 各100円
      8→1,10,7→1,10,7,2 合計9通り 各100円
  枠複  7=1,8,2 合計3通り 各500円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 8 700円
  ワイド 7=8,1,10,5 5=8,1,10 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】再開に向けて
  新型コロナウイルスの感染拡大からもう半年近く経とうとしていますが、いまだ影響が長引き、緊急事態宣言は解除されたものの、日常に戻るにはまだまだ時間がかかる状況です。そんな中、競馬はこの期間も無観客ながらレースは実施されてきました。改めて関係者の方々の努力に敬意を表します。本場や場外で馬券が買えない分ネットによる投票が増加。ばんえいも昨年度比50%増の売上となっています。そして少しずつ光が見えてきました。競輪、競艇などでは既に観客を入れたレースが再開され始めていますし、競馬も一部の場外で馬券の発売が再開しました。ばんえいも今週から直営場外での馬券発売を開始、あとは本場での再開を待つのみです。ただ、完全に感染拡大が収まってはおらず、3密を避けるなど新しい生活様式が叫ばれる中、今後もネットによる投票が中心となっていくことでしょう。でもやはり応援と歓声があってこそのスポーツ、早く競馬場に人が戻ることを祈ってやみません。

2020年5月11日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第13回カーネーションカップ(5/10)

ばんえい重賞レース回顧
第13回カーネーションカップ(BG3)-2020年5月10日-10R 200m直 雨 2.4%
  1着◎(1)ナカゼンガキタ(藤本匠) 1分33秒2
  2着▲(10)ミスタカシマ
  3着△(9)ヤマノホシ
   単勝 1 190円(1番人気) 馬複 1-10 580円 三連単 1-10-9 12,790円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  今年から復活した牝馬重賞、第13回カーネーションカップは、1番人気の6歳馬ナカゼンガキタが障害2番手から直線すぐに抜け出し他馬を引き離して大差勝ち。重賞は3歳時のばんえいオークス以来2度目の制覇となった。藤本匠騎手、松井浩文調教師とも先週のばんえい十勝オッズパーク杯に続く重賞連勝、このレースは初優勝、藤本匠騎手は通算重賞73勝目、松井浩文調教師は通算重賞65勝目。

レース振り返り
  この日の帯広は、午前中から雨模様で、雨量も増え、馬場は滑りやすい軽馬場となっていた。
  レースは、ややばらついたスタートで、第1障害でサンシルクラポピーとイズミクィーンらが後方に回った。先頭はシンエイボブとジェイカトレアが積極的に行きこの2頭がやや前に、ヤマノホシ、アフロディーテが続き、ミスタカシマも前の方に付いて行く。これら5頭が先頭集団を形成、フェアリースズとナカゼンガキタが中団、あとの馬は遅れ気味。そして、各馬刻みも入れずスピードを上げながら第2障害に向かう。そして4~5頭がバラバラと第2障害手前に到着。ここまで44秒とかなりのハイペース。
  障害手前で一旦止めてからすぐ、最初に障害を仕掛けたのがヤマノホシ、そしてシンエイボブが続く。ヤマノホシは一歩一歩踏みしめて進み先頭で障害を降りた一方、シンエイボブは坂の中腹でストップ。さらにアフロディーテとミスタカシマが坂にさしかかり、そのうちミスタカシマは坂の頂上付近で軽く膝を折りストップ、アフロディーテは力を入れながらなんとか障害を越えた。その間にこれらを見るように最内からナカゼンガキタが障害をスムーズに越え、その勢いでアフロディーテをかわし2番手で前を追った。アフロディーテが3番手、ミスタカシマもすぐに立て直し4番手、同じく立て直したシンエイボブが5番手で降りた。
  先頭争いは、ナカゼンガキタが勢いを付け、先頭を行くヤマノホシにもすぐに追いつき逆転。そしてどんどん差を広げていく。ヤマノホシも前とは離される一方だが、アフロディーテ以下の後続にはわずかにリードを保ちながら進んでいく。先頭のナカゼンガキタがさらに大きく引き離し、スピードも緩まず、最後は10m以上の大差を付けてゴール。圧勝だった。2番手は、粘るヤマノホシに、残り30mあたりでアフロディーテをかわしたミスタカシマがじわじわと外から並びかけ、残り10mでヤマノホシとミスタカシマが全く並び、デッドヒートの末、最後ゴール直前でミスタカシマがわずかに前に出て2着、ヤマノホシが3着、その後はややスピードの落ちたアフロディーテを、追ってきたシンエイボブがかわして4着に入った。アフロディーテは5着、4歳馬ジェイカトレアは障害で遅れ、最後追ったが6着まで。

次走へのメモ
ナカゼンガキタ(1着):終わってみれば圧勝。軽めの荷物に雨降りの軽馬場、この条件を完全に自分のものにして、完璧な走りであった。前半慌てずに中団につけたことで障害もなめらかに対応していたように見える。体調も良さそうでオークスを勝ったころの勢いが戻っていた。これでオープン手前のA1クラスに格付け、今後、当面荷物が軽めで好調が続いている間は特別戦に出走し、もう少し勝ち星を重ねれば古馬重賞に出走するチャンスも。
ミスタカシマ(2着):近走成績が崩れている上に、トップハンデ、端枠そして馬体重減と不安な要素ばかりであったが、膝を折りながらも最後は2着に粘り込むあたり、この馬のポテンシャルの高さを見た。まだ5歳、これから徐々に立て直せれば、牝馬代表として古馬重賞戦線に参戦することも可能。
ヤマノホシ(3着):ハナに行きたかったところだが、軽馬場となって速いペースになったことで無理には前に行かず自分のペースで走った。それが結果的に最後の粘りにつながったといえる。大レースへの対応は年長馬らしさといったところか。自己条件ならまだまだ勝ち星を上げられそう。
シンエイボブ(4着):やはり差し馬には軽馬場は厳しかったか。前半から遅れないようについて行ったが、やはり障害で一歩立ち止まってしまった。直線はこの馬らしくしっかり追ったが、前が速く追いつかなかった。今後もこの馬にとって障害がポイントか。
アフロディーテ(5着):位置取りも悪くなく障害も止まることはなく、この馬の走りはできていたと思われる。ただペースが速くなってしまい追いつくのがやっとだった。5着だったが、2着までは4秒差と大敗した感はなく、今後巻き返し可能。
  その他では、4歳馬ジェイカトレア(6着):は積極的に攻めたものの、やはり馬場が軽すぎて途中で付いて行けず、障害でも立ち止まった。今回は厳しかったが良い経験にはなったのでは。イズミクィーン(7着):も追い込み馬としては前が速くなりすぎた。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 1 6枚  枠複 1-8 5枚 三連単 1-10-9 1枚
  ナカゼンは雨降り馬場も生かして楽なレースを見せたね。牝馬レースは目移りするところだったが、やはり実績+調子の良い馬が来た。そしてミスタカシマもやはり実力のあるところを見せていた。調子が良ければさらにやれるのでは。ヤマノホシもよく粘ってくれた。ほぼ狙ったように来てくれて良かった。
  馬券の方も◎▲△で入ってくれて、三連単で久々の万馬券。1枚だけなので大もうけというわけには行かなかったけど、この後2,3戦遊べそうな資金が出来たのは良かった。重賞は1か月半ほど開くけどプラスを持続したいね。
  今回収支 +10,880
   (通常分) +11,040  (配当)15,540 (投入)4,500
   (単複・ワイド) -160  (配当)1,140 (投入)1,300
  今年度累計 +13,030(5/10・カーネーションカップ終了時点)
   (通常分) +12,240 (配当 21,120 - 投入 8,700)
   (単複・ワイド) +610 (配当 3,310 - 投入 2,700)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。(新年度バージョンになっています)
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次回はしばらく間隔が開いて6週間後の6月21日(日)、今年から開催時期が繰り上がった古馬重賞、北斗賞(BG3)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年5月9日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第13回カーネーションカップ(5/10)

  新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が延長され、ばんえい競馬の行われている北海道は13の特別警戒地域に入っています。このことから、ばんえいの無観客競馬は6月1日まで延長されることになりました。つらい日々は続きますが、もうしばらくの辛抱です。なんとか早く競馬場に賑わいが戻ることを願いましょう。さて、今週は、今年から重賞に復活した牝馬の一戦、カーネーションカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第13回カーネーションカップ(BG3)
(2020年5月10日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上牝馬オープン)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ナカゼンガキタ 牝6 670 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
  サンシルクラポピー 牝5 670 松田道 鈴木邦 栗毛 差
テツアズマ 牝5 660 菊池一 松井浩 青毛 追
  シンエイボブ 牝6 670 渡来心 久田守 鹿毛 差
  フェアリースズ 牝6 670 島津新 岩本利 栗毛 先
  イズミクィーン 牝6 660 村上章 小北栄 芦毛 追
ジェイカトレア 牝4 650 藤野俊 平田義 青毛 先
アフロディーテ 牝5 670 西謙一 西弘美 栗毛 逃
ヤマノホシ 牝8 660 赤塚健 長部幸 鹿毛 逃
10 ミスタカシマ 牝5 690 鈴木恵 槻舘重 栗毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「カーネーションカップ」の概要と傾向
  かつて2009年~2年間重賞として行われ、その後は特別戦に格下げされていたが、2018年から準重賞に再格上げ、そして今年から古馬牝馬の重賞として復活した。実施回数は特別戦時代から通しで付され、今回が第13回となる。一旦格下げされていたのは、ばんえい競馬が数年前まで非常に運営が苦しかったことや、馬資源の不足で繁殖牝馬を確保する必要もあって、牝馬自体が少なくなっていたのもあるか。現在まだその状況が劇的に改善されたわけではないが、売上が回復し少しずつ改善の兆しがみえることから今回の重賞復活に至ったと思われる。これまで古馬の牝馬重賞はヒロインズカップしかなかったので、この復活は歓迎すべきところ。
  特別戦時代を含む傾向として、過去10年で1番人気は(5,0,1,4)と勝ち負けがはっきりしている。強い馬は強く連覇も多いが、人気馬が障害などで失敗し大敗するパターンもしばしば見られる。やはりこの時期の牝馬の特徴でもありそう。但し、勝ち馬は全て4番人気以内となっており、下位の馬が逆転することは難しそうだ。今年は重賞となり重量加増となることはさらに上位馬に有利に働くか。年齢別では4歳~8歳以上とそれぞれ2勝ずつと有利不利は少ない。騎手別では鈴木恵介騎手が重賞時代2勝を含む4勝と現役トップで抜けている。

今回のみどころ
  今年重賞に復活したカーネーションカップ。古馬牝馬の一戦で、ヒロインズカップの再戦的位置づけでもあるが、ヒロインズカップより重量が軽く、メンバーも入れ替わっており、また新たな展開が期待される。賞金順で抜けているミスタカシマ、ヒロインズカップを勝ったアフロディーテら5歳馬のイキが良さそう。対する6歳馬勢はフェアリースズ、ナカゼンガキタらに一日の長がある。昨年のオークス馬4歳馬ジェイカトレアの挑戦も注目。新たな歴史の1ページを刻む馬はどれか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ナカゼンガキタ:6歳馬。転厩などもあり3歳でオークスを優勝したことが過去のように思える。昨年も常に安定した成績は上げていたが、今一歩決め手がなく2勝に終わっている。障害力と安定感があり、切れ味も持っているので流れに乗れば。
 2 サンシルクラポピー:5歳馬。重賞勝ちこそないが上位で活躍し存在感を見せている。よく引き合いに出される半兄のオイドン同様、スピード抜群で軽量戦の疾風賞で勝っている。障害は苦手だが、一旦越えてくれば前に届くだけの鋭い切れ味がある。
 3 テツアズマ:5歳馬。昨年のクインカップ(7着)以来2回目の重賞挑戦。切れ味鋭く直線でのスピードは相当のものを持っているが、障害はかなり苦手で特に二の腰が入らない。小柄なこともあって非力感がある。しかし荷物が軽くなれば一変も。
 4 シンエイボブ:6歳馬。重賞勝ちはないが3歳時にオークス2着、柏林賞3着などの実績がある。障害が苦手で全く動けない時も多いが、一旦越えてくると鋭い切れ味と粘りの走りで上位に食い込んでくる。人気薄なら一発の魅力があり侮れない。
 5 フェアリースズ:6歳馬の牝馬ランク1位。地味な存在ではあるが、堅実な走りと障害力でここまで上がってきた。ヒロインズカップでもじわじわ伸びて最後は粘っての3着。馬体もしっかりしている。今回の負担重量も手頃で力も出せそう。
 6 イズミクィーン:6歳馬。人気馬で血統的にも毛色的にも注目されている馬だが、出世が遅れたこともあり今のところ目立った実績はない。障害はこの馬自身が意識していると思わせるほど苦手。降りてからの脚は抜群なだけに、前半流れに乗りたい。
 7 ジェイカトレア:4歳馬。黒ユリ賞、オークスで勝つなど同世代牝馬では実績で一歩抜けているが、古馬との対決が少なく未知数。1月以来休養に入り立て直しを図ってきた。基本は中団に構えての差しタイプだが先行することもある。障害はまずまず。
 8 アフロディーテ:5歳馬。同世代のミスタカシマの後塵を長く拝していたが、BG1ヒロインズカップでは積極的に攻めて逃げ切り勝ち、初重賞制覇で勢いがついている。ここにきて馬体も充実、力強さも出てきた。前に行ければ重賞連覇も。
 9 ヤマノホシ:8歳馬。重賞は過去3戦に出走し、一昨年のヒロインズカップで4着の実績。大型馬で力強く、抜群の先行力がある。障害は越えられるが反応は鈍い。昨年、準重賞であったこのレースで逃げて2着に粘っており、荷物的には丁度よさそう。
 10 ミスタカシマ:5歳馬だが重賞6勝の実績はメンバー随一。しかしヒロインズカップではトップハンデとは言え謎の大敗、ポプラ賞でも大崩れと、ここにきて精細を欠いているのが気になるところ。立て直せていれば実力はずば抜けているはず。

展開予想
  昨年までのこのレースはスピードで押していくことが可能だったが、重賞に昇格して基礎重量が20kg増となり、それなりに力は必要となる。ただ雨の予報が出ており、馬場が軽くなることが考えられるため、各馬の位置取りがポイントになる。先行馬はヤマノホシ、まずはハナを取りに行くだろう。これについて行くのはアフロディーテ、フェアリースズあたりか。ナカゼンガキタ、ジェイカトレアも好位置には付けたい。ヤマノホシは障害もまずまず越えられそうだが、直線どこまで持ちこたえられるか。アフロディーテやナカゼンガキタは越えてくれば直線も伸びてくる。トップハンデのミスタカシマはこれらを見るように行くだろうが、あまり遅れると追いつけない。前が止まれば、シンエイボブ、イズミクィーンあたりが後方から伸びてくる。

【はむ!の見解まとめ】
  メンバー的にはヒロインズカップの再戦かと思いつつ、この季節は馬自身の体調の変化もあり牝馬ならその傾向は顕著、そして荷物が軽くなり今年は雨も降りそうということで、意外な展開も考えられる。4歳馬ジェイカトレアの存在も不気味だ。
  なかなか読めず難解だが、最も安定度が高そうということで、6歳馬◎(1)ナカゼンガキタを本命に推す。存在は地味だが、障害力には定評がありじわじわ伸びてくる脚がある。このレースも2着1回、3着1回と好成績。ヒロインズカップの時は馬体も減っていて体調は万全そうでない中、差のない5着に粘り力のあるところを見せている。近走は調子が上がっており、なお走れる状態にある。軽馬場も歓迎。軸に。   対抗は、いろいろ目移りするところだが、やはり今年のヒロインズカップを勝つなど、力を持っている○(8)アフロディーテにした。この馬も流れに乗ればしぶとい。ここ数戦は大敗しているが、これは相手関係によるところが大きい。牝馬同士なら力は上。そして大御所▲(10)ミスタカシマ。ここ数戦は不本意な成績が続き、体調面でも心配だが、やはり今回のメンバーに入れば格は上。巻き返しは十分可能とみる。パドックも見て判断したいところ。このレースに実績のある8歳馬△(9)ヤマノホシも軽馬場なら無視できない。前半うまくリードを保っていければ前残りも。
  あとは、未知数ながら注目したいのが4歳馬注(7)ジェイカトレア。今回は一線級を相手に胸を借りる立場ではあるが、昨年のオークス馬としてどこまでやれるか。その他では(4)シンエイボブ、そして(6)イズミクィーンら切れ味のある馬らが、一旦障害を越えてくれば怖い存在となる。しかしアテにしづらい面もあり、そのあたりをどうとらえるか。あとの馬も、障害さえ降りられれば鋭い追い込みが見られそうな馬が多く、無視はできない。

はむ!の馬券狙いどころ:
  オッズパーク杯では、安いながらもプラスに持って行けて幸先はまずまず良しということで、このままの調子を維持したい。今回は難しい牝馬重賞だが、なんとか当たってプラスをキープできれば。
  それにしても今回は難解なレース。あれこれ目移りもする。したがってナカゼンガキタを軸にしつつも、一発のある馬も多いので、ここはやや手広くいきたい。漏れた分はワイドでもカバーしたいと思っている。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 1,8,10=1,8,10→1,8,10,9,7,4 合計24通り 各100円
      1,8,10 BOX 合計6通り 各100円
  枠複  1=7,8 7=8 合計3通り 各500円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 1 600円
  ワイド 7=1,8,10,4 4=1,8,10 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ばんえいアワード
  前回、昨年度のリーディングの話をしましたが、ばんえい競馬では、4年前から騎手を含め、昨年度に活躍した馬や関係者などを表彰する制度「ばんえいアワード」(帯広市と楽天競馬などが主催)が実施されています。今年も2019年度の表彰が行われ、ベストホースにはばんえい記念馬のオレノココロ、ベストジョッキーはやはりリーディングの鈴木恵介騎手が選ばれました。そのほか、各年齢別の最優秀馬や最優秀生産者、最優秀厩舎などが選ばれています。(詳細はばんえいアワード結果発表へ。)その中でも、特別賞として、31連勝の競馬の日本記録を打ち立てたホクショウマサル、デビュー23年目で初めて重賞制覇した中山直樹騎手が選ばれたことが特筆ものです。結果を出した馬や人だけでなく、日々の努力に対しても表彰の対象となる制度、これは今後も関係者の方々のモチベーションとして続けていっていただきたいものです。

2020年5月4日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第14回ばんえい十勝オッズパーク杯(5/3)

ばんえい重賞レース回顧
第14回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)-2020年5月3日-10R 200m直 晴 0.8%
  1着◎(5)コウシュハウンカイ(藤本匠) 1分57秒9
  2着△(9)オレノココロ
  3着注(1)センゴクエース
   単勝 5 310円(1番人気) 馬複 5-9 330円 三連単 5-9-1 2,250円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  今シーズン最初のばんえい重賞、第14回ばんえい十勝オッズパーク杯は、1番人気に推された10歳馬コウシュハウンカイが障害を先頭で抜け出し快勝。このレース3度目の制覇で6年連続連対。1月の帯広記念以来通算14勝目。藤本匠騎手も同馬で帯広記念に勝って以来重賞72勝目。松井浩文調教師はこのレース6勝目、通算64勝目。

レース振り返り
  シーズン当初で砂の入れ替えやソリのズリ金が新しくなったことにより力が要る状況になっている上に、帯広は降水が少なくこの日は昼間30℃近くまで気温が上昇、馬場は乾燥して力のいる馬場になっていた。
  レースは、スタート直後からアアモンドグンシンが勢いよく飛び出した一方、ホクショウマサルが立ち後れ最後方。第1障害までにキタノユウジロウ、シンザンボーイもやや後ろから行き、ばらついた展開となった。第1障害を越えてからは後方の馬も少しずつ前に近づき、前と差のない位置へ。先行争いは、アアモンドグンシンにミノルシャープ、これにオレノココロも早めに前に付け、各馬刻みを入れている間にシンザンボーイあたりも先頭に追いついた。コウシュハウンカイ、センゴクエースはこれを見るような形で中団を進んだ。第2障害手前にはミノルシャープ、シンザンボーイあたりが心持ち先に到着するも、後続もすぐに追いつき7、8頭が一線に並んだ。ここまで60秒と平均ペース。
  各馬息を入れた後、障害を先に仕掛けたのはミノルシャープとアアモンドグンシン。しかし天板手前あたりでストップし、その後膝を折った。その間に、コウシュハウンカイ、コウシュハレガシー、オレノココロがほぼ同時に障害に挑戦。そのうち、オレノココロは勢いよく天板まで脚がかかったもののそこでストップ。その間にコウシュハウンカイがしっかり踏み込んで障害を越え、先頭で直線に入った。その他の馬は障害で苦戦、その中でコウシュハレガシーがふた腰ほどかかって障害をクリアし2番手、立て直したオレノココロが3番手、最内で一歩一歩進んでいたセンゴクエースが4番手、一旦膝を折っていたミノルシャープが5番手で障害を降りた。
  先頭を行くコウシュハウンカイは後続をさらに引き離し残り20m付近で7~8馬身差の大きなリード、2番手争いはコウシュハレガシーが失速するところをオレノココロとミノルシャープ並びかけ一団で進む。そこからオレノココロが抜け出し、激しく前を追い、集団の後方にいたセンゴクエースも3番手まで上がって前を追った。しかしながら、前のコウシュハウンカイとは依然大きな差があり、コウシュハウンカイは最後若干スピードは緩んだものの、そのままゴールを駆け抜けた。オレノココロは前には追いつかなかったが2着をキープ、センゴクエースも追ったが前とは脚色が同じになり3着までとなった。ミノルシャープもしっかり歩いていたが勢いはなく4着、なお、3番人気のホクショウマサルは終始後方を進み、障害でも反応が鈍く8着に終わった。

次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):斤量、馬場ともにこの馬の最大の力を発揮できる条件が揃っていた。障害も実に上手で騎手とともに安心感があった。前半あえて前に行かず中団に控えていたのも障害での自信があってこそだろう。今後だが、この馬は出続けた方が調子をキープできそうなイメージもあるので、ハンデ差が少ない間は、古馬重賞戦線に出走していくだろう。さしあたり6月の北斗賞で追ってくるライバルたちを迎え撃つことになるか。
オレノココロ(2着):前年度のばんえい記念馬がこのレースに勝てないというのがジンクスになりつつある。レース運びには問題なかった。障害では天板まで来ていただけにやや惜しい感じはするが、ただ今回は勝ち馬に完璧なレースをされたというところか。北斗賞では当然巻き返してくるだろう。
センゴクエース(3着):最内に入ったからか、若干恐る恐る走っていた感はある。ただ障害は他馬の流れに巻き込まれなかった分、慌てず崩れなかった。前が速かったので追いつかなかったが、力はまずまず発揮できていた。次の狙いは当然連覇を狙う北斗賞。そろそろ久々の重賞勝ちが欲しい。
ミノルシャープ(4着):今回は障害で膝を折ったのが全て。この馬は障害力があるはずだが時折このようなミスが出る。直線で先頭へ行けないとこの馬の持ち味は半減する。しかし最後まで詰まらずに走りきれたことは粘りが増していることの表れか。流れに乗って行ければ巻き返し可能。
アアモンドグンシン(5着):前半は攻めていったものの障害で崩れてしまった。直線の脚は鋭かっただけに、どうしても障害などに注文がつくのがこの馬の泣き所か。ただ5歳で果敢に挑戦したばんえい記念の影響はかなり薄まったように見える。落ち着いて走れれば上位争いも。
  その他では、コウシュハレガシー(6着):は最後は力負け感はあったものの、障害を2番手で抜け出すなど見せ場は作った。オープン特別あたりではある程度やれそう。そして注目のホクショウマサル(8着):は出足から動きが悪く障害も止まっていた。連勝中の時の勢いが見られず、若干疲れが残っているのか。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 5 7枚  枠複 5-8 4枚 三連単 5-9-1 2枚
  コウシュハウンカイやっぱりここでは強かったね。まさに横綱相撲を見せてもらった。オレノココロやセンゴクもさすがというところ、一方ではマサルがやや心配だね。動きが良くなかった。立て直しを期待したい。
  馬券の方は、◎△注だし、配当も安めなので、やや控えめに振る舞いたいところ。もう少し攻められなかったものか。ま、本命の単勝が取れたことと、トータルでプラスということで、幸先良いスタートと言って良いだろう。過去を見てもオッズパーク杯は比較的当たっているレースだと思う。あとはこの勢いを続けていきたい。
  今回収支 +2,150
   (通常分) +1,380  (配当)5,580 (投入)4,200
   (単複・ワイド) +770  (配当)2,170 (投入)1,400
  今年度累計 +2,150(5/3・ばんえい十勝オッズパーク杯終了時点)
   (通常分) +1,380 (配当 5,580 - 投入 4,200)
   (単複・ワイド) +770 (配当 2,170 - 投入 1,400)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。(新年度バージョンになっています)
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次回は来週5月10日(日)、今年から重賞に格上げとなった古馬牝馬の一戦、カーネーションカップ(BG3)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年5月2日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第14回ばんえい十勝オッズパーク杯(5/3)

  新型コロナウイルスの影響が続いており、つらい新年度となりましたが、なんとか2020シーズンの幕開けとなりました。無観客で寂しい限りですが、早くこの状況が収まって、競馬場に人が戻ってくるのを祈ります。さて、今年度最初の重賞は、ばんえい十勝オッズパーク杯です。今年度ももちろん重賞予想続けますが、もう少し読者に参考にしてもらえるように頑張りたいと思います。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第14回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)
(2020年5月3日(日)20:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
センゴクエース 牡8 720 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
  アアモンドグンシン セン5 720 西将太 小林長 鹿毛 逃
  シンザンボーイ 牡9 720 渡来心 坂本東 栗毛 追
  コウシュハレガシー 牡5 720 藤野俊 平田義 栗毛 差
コウシュハウンカイ 牡10 720 藤本匠 松井浩 栗毛 先
  ソウクンボーイ 牡10 720 村上章 西邑春 鹿毛 追
ミノルシャープ 牡6 720 島津新 大友人 鹿毛 逃
  キタノユウジロウ 牡5 720 松田道 村上慎 栗毛 先
オレノココロ 牡10 720 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
10 ホクショウマサル 牡9 720 阿部武 坂本東 鹿毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい十勝オッズパーク杯」の概要と傾向
  ばんえいの新年度最初の重賞。2007年に帯広単独開催となって以降創設された重賞で今年で14回目。インターネット投票の先駆けでもあるオッズパークの名をレース名としている。出走条件は前年度の賞金上位馬というやや特殊な出走条件。基本は実績のあるオープン馬中心だが、下位クラスでも前年度の活躍によっては出走のチャンスがある。
  傾向は、過去10年で1番人気は(3,5,1,1)と連対率8割でまずまず。勝ち馬は全て3番人気以内に入っており、それ以下の人気の馬が絡んでくるのは苦しい。馬券も堅く収まっている。シーズン当初でハンデ差がほとんどないことから実力馬が力どおり走れるといったところか。連覇又は複数優勝も多い。但し、その年のばんえい記念馬は過去10年で1勝のみとなっており、ばんえい記念で最大の力を出し切った馬はここはやや力を緩めているというところか。年齢については顕著な差はないが、過去5歳馬の優勝は2頭(カネサブラック、オレノココロ)のみで、いずれも後に大名馬となる2頭である。騎手別では松田道明騎手が過去3勝とトップ。

今回のみどころ
  前年度のスターたちが再集結。重賞の開幕にふさわしい好メンバーが揃った。ばんえい記念出走組と、6歳勢を中心とした若馬勢との対決が見もの。開幕初日に行われた前哨戦のスプリングカップでは、ばんえい記念で残り20mまで先頭を走ったコウシュハウンカイが意地を見せ勝利。一方、ばんえい記念の1~3着馬(オレノココロ、センゴクエース、ホクショウマサル)はいずれもスロースタート。特にホクショウマサルは連勝中にもなかった障害のミスで8着といずれも不完全燃焼に終わった。これらのばんえい記念組が重賞となってどのような走りを見せるか。一方では6歳馬ミノルシャープ、そしてばんえい記念にも出た5歳馬アアモンドグンシンら新興勢力がどう絡んでくるか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 センゴクエース:昨シーズンは障害で苦しみ、重賞は1勝に終わったが、ばんえい記念でははるか後方から怒濤の追い込みを見せ2着に食い込んだ。障害さえ降りられれば力は上位。オッズパーク杯はこの馬にも適鞍のはずだが縁がなく、昨年は前哨戦で障害を失敗し出走すらできなかった。今回はじっくり攻めたい。
 2 アアモンドグンシン:昨シーズンは重賞2勝、5歳馬にしてばんえい記念にも挑戦、最後は力尽きたものの見せ場まで作った。しかしシーズン全体としては世代重賞で全て敗れるなど取りこぼしも多く、この馬の力は十分出し切れてないように見える。障害が課題ではあるが、それ以上に流れをつかめることがポイント。
 3 シンザンボーイ:9歳馬。晩成型で本格的な重賞参戦はここ2年ほど、昨シーズンはほとんどの古馬重賞に出走し。北見記念では念願の重賞初制覇を果たしている。近走は5着が5回と可もなく不可もなくといったところ、爆発力よりじわじわ伸びるタイプ。差し馬にしては障害は上手。今回は流れに乗れそうな条件だが。
 4 コウシュハレガシー:5歳馬。善戦タイプではあるが決め手に欠け重賞勝ちを逃していたが、正月のBG1天馬賞では終始持ち味の安定した走りを見せ、先頭でゴールを駆け抜けた。その後は古馬オープン相手に壁に当たった勘があるが、今回負担重量が軽くなるのは歓迎材料。脚質も自在で障害も崩れることは少ない。
 5 コウシュハウンカイ:昨シーズンはBG1を2勝。ばんえい記念でも最後の直線で一旦大きくリードしたが最後で失速。やはり重すぎるのは苦手か。しかし最強クラスであることには変わりない。オッズパーク杯は過去2勝で2着3回と得意としている。重量的にも適鞍か。今回は出足の早い若馬勢との折り合いもカギ。
 6 ソウクンボーイ:強い10歳馬の一頭。昨シーズンもコンスタントに出走、オープン2組のレースでは常に上位に入っている。重賞ではさすがに成績は上がっていなかったが、正月の帯広記念では追い込んで3着に食い込んだ。固めの動きで障害も時間がかかるが直線ではしっかり伸びてスタミナもある。調子も良さそう。
 7 ミノルシャープ:昨シーズンは本格的に古馬戦線に参加、常に上位に入っておりブレイクしたイメージがあるが、重賞勝ちはなかった。しかし持ち前の先行力で実力のある古馬勢を慌てさせており、存在感は十分見せている。課題は最後のスタミナだが、近走は粘り強さも増してきており、今回の斤量なら逃げ切り可能。
 8 キタノユウジロウ:5歳馬、昨シーズンはそれまで勝てなかった重賞を2勝しようやく本格化してきた。古馬重賞でも掲示板内に入りまずまずの成績を上げている。障害力や粘りもあり、流れに乗れれば力強さを発揮するが、後手に回るとズルズルと後退する傾向にある。今回は斤量も手頃なのでしっかり前につけたい。
 9 オレノココロ:誰もが認める現役最強馬。昨シーズンは当初好調ながら夏に大きく体調を崩し、立て直すのに時間がかかったが、年明けにはしっかり取り戻し、ばんえい記念では本来の強さを遺憾なく発揮した。オッズパーク杯も得意なレースで4勝目をめざすが、今度はスピードのある若馬勢との勝負になりそう。
 10 ホクショウマサル:連勝記録の方がクローズアップされ、トップクラスとの力量差が不明であったが、初めてのばんえい記念ではしっかり走りきって差のない3着、実力は証明した。今シーズンは記録の足かせもないので思い切って走れるのではないか。前哨戦では障害でのミスが出たが、1レースこなし立て直しは可能。

展開予想
  負担重量は昨秋より軽くなっているものの、砂の入れ替えやズリ金交換などで、それなりの力は要りそう。ハンデ差が小さいので実力馬もある程度スムーズに行けそう。序盤はやはりミノルシャープが出て行くか。アアモンドグンシンも体調が戻っていれば積極的に行きそう。ハナを奪いに行く勢いも。あとはコウシュハレガシー、そしてコウシュハウンカイも前に行っておきたいし、センゴクエースも障害を意識して早めに行くか。オレノココロ、ホクショウマサルはやや後方から行きそう、先行組はこれらが第2障害に到着するまでには仕掛けておきたい。

【はむ!の見解まとめ】
  今シーズン開幕日に行われた前哨戦のスプリングカップを見る限り、ばんえい記念組の出来落ちはほとんどないように見える。一方では荷物が軽くなるとそれが適鞍となる馬もはっきりしてきた。
  このことから、やはりここは過去2回このレース優勝経験がある◎(5)コウシュハウンカイの信頼は厚い。ばんえい記念では大いに見せ場を作ったが最後に荷物がこたえて失速。しかし今回の条件ならピッタリ合っているように見える。どんな場面でも障害は対処でき安定感は抜群、軸にはできるだろう。
  対抗には○(7)ミノルシャープにした。先行力があり、レースを作れる強みがある。課題は詰めの甘さだったが、最近はかなり粘りを増してきている。このあたりで結果を出したいところ。そして単穴に▲(10)ホクショウマサルを持ってきた。とにかく31連勝で臨んだばんえい記念で3着、前哨戦ではまさかの障害ストップはあったものの、ここはもう少し落ち着いて走れるので立て直してくるだろう。人気を落とす要だと逆に狙い目か。
  あとは、ばんえい記念馬△(9)オレノココロは疲れは自体は残っていないと見るが、全体の流れは速くなりそうで、その分追いつくのがやっとという感じになるか。しかしこのレース3勝の実績が物を言う。注(1)センゴクエースもばんえい記念で最後に2着に突っ込んで来たように、直線の走りは抜群だが、未だに障害がアテにできず、注意までか。さらには、(2)アアモンドグンシンもこのメンバーでも決して見劣りはせず、一発の魅力もあるが、自分で流れを作れないと厳しいか。騎手がデビュー時以来の西将太騎手に変わって一変の可能性も。他はやや離されている感があるが、5歳馬で動きの良い(8)キタノユウジロウや、10歳馬にして調子が上がってきた(6)ソウクンボーイあたりが入着圏内に割って入る候補になりそう。

はむ!の馬券狙いどころ:
  新年度第一弾、ここは最初からしっかり当てて今後に弾みを付けたいところ。
  やはり安定度でコウシュハウンカイから狙いたい。有力馬勢はいずれも障害が苦手なので、失敗したときのために手広く。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 5→7,10,9→7,10,9,1 合計9通り 各200円
      7,10→5→7,10,9,1 合計6通り 各100円
      7,10→7,10,9,1→5 合計6通り 各100円
  枠複  5=7,8  7=8 合計3通り 各400円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 5 700円
  ワイド 2=5,7,10,8 8=5,7,10 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に当欄にて報告する予定です。

【コラム】2019年度騎手リーディング
  3月のばんえい記念の時に書いた昨年度の騎手リーディング争いですが、鈴木恵介騎手が10勝以上のリードを許していた阿部武臣騎手を3月に入って猛チャージし大逆転、最後は194勝と2位の阿部騎手に10勝の差を付けて、11年連続のリーディングとなりました。このような展開は昨年も一昨年も同じような感じで、阿部騎手がリードするところを3月に鈴木騎手が追いつき逆転。決して、鈴木騎手が馬に恵まれていたというわけではなく、下位人気の馬でも積極的に攻めてどんどん勝たせていました。一方、阿部騎手はその勢いに押されってか、惜しくも勝ちを逃す場面がしばしば見られました。そういう意味でも、改めて鈴木騎手のすごさを感じます。
  さて、新年度はどのような展開になるのでしょうか。141勝を挙げ3位に入った西謙一騎手、あるいは117勝で5位と6位を争った西将太騎手と島津新騎手、110勝で8位に入った菊池一樹騎手ら若手も一気に伸びてきており、これらが上位を脅かす存在になるとさらに楽しみです。

2020年4月18日土曜日

【はむ!と一緒にばんえい競馬2020】4/24~ばんえい2020年度シーズン開幕!

今年度もばんえい
コロナに馬けるな
  2020年に入って、日本のみならず世界を大混乱に陥れた新型コロナウイルス禍。なかなか出口が見えずつらい日々が続きます。何しろ正体が見えないというのが恐怖です。4月16日には全国を対象にした緊急事態宣言が出され、5月のGWまでは不要不急の活動は極力自粛ということで、全国的にいろんな活動がストップしています。スポーツイベントも行えない状況であることがつらいところです。競馬も然りです。それでも無観客でもなんとか実施が続けられていることは関係者の皆さんの努力によるところだと思います。それにしてもこういうことはいつまで続くのでしょうか。まずは少しでも希望が持てるようになることを祈るのみです。
  こういう状況の中、ばんえいの2020年度シーズンが始まります。ここ数年、右肩上がりで伸び続けていた売上、昨シーズンは310億円と、最も落ち込んでいた数年前に比べ3倍にもなっています。その売上の80%がオッズパーク、楽天競馬、SPAT4のネット投票によるもので、まさにネットさまさまですね。しかし、本来ならライブで声援を送りながら見るのが最も望まれるところです。ばんえいも今のところGWまでは無観客で寂しい限りですが、もうしばらくの我慢です。

  ところで、当欄も9年目に入りました。末永くお付き合いいただきありがとうございます。今年も遠方からではありますが、ばんえい競馬を応援していきたいと思います。予想はネットで得られる情報を自分なりに解釈していますが、どうしても時間が限られているので、いつものように重賞予想程度くらいにはなると思いますが、道外ファンの目線で読者の方と一緒に楽しんでいければと思います。

  馬券作戦もやはりお楽しみなので続けます。馬券を買ってこそばんえい応援ですからね。今年も1レース原則6000円以内とし、昨年同様に三連単中心馬券と単複ワイドに分けてやっていきます。今年こそプラスを狙いたいです。そして今年度は重賞が2つ増え27本となりました。1レース6000円とすると27Rで162,000円・・・これを多いと見るか、わずかと見るかは人によるけれど、サラリーマンにはかなり重たいですね。回収できなかったらお小遣なしよいということで。

  まあそんなわけで、今年もよろしくお願いします。

  ところで、新年度に入り今年も2歳馬たちがデビューします。これに先立ち、先日4月12日に第1回の能力検査が開かれ、164頭のデビュー前の馬たちが挑戦、71頭の合格馬が出ました。今後、第2回以降の能力検査を経てデビューする馬たちも含め新馬戦が繰り広げられます。
  今年も、筆者独自集計による合否別・タイム順一覧表(父母、毛色、生産地などの情報入り)を作ってみましたので参考にしてください。

  ・2020年 2歳馬・第1回能検(4/12)合格・タイム順一覧表

  さて、今年度最初の重賞は5月3日(日)ばんえい十勝オッズパーク杯があります。いつもの重賞予想は前日までに書きます。

それでは、今年度もばんえいを楽しんでまいりましょう。

2020年3月22日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第52回ばんえい記念(3/21)

ばんえい重賞レース回顧
第52回ばんえい記念(BG1)-2020年3月21日-9R 200m直 晴 1.4%
  1着◎(7)オレノココロ(鈴木恵) 4分16秒0
  2着▲(2)センゴクエース
  3着注(6)ホクショウマサル
   単勝 7 220円(2番人気) 馬複 2-7 500円 三連単 7-2-6 1,700円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいの古馬重賞でばんえい最高峰のレース、第52回ばんえい記念は、2番人気となっていた10歳馬オレノココロが障害を3番手で降りてから前の馬を追い込んで差し切り、2年ぶり3度目のばんえい記念制覇、重賞は通算24勝目で自己の持つ最多重賞勝利記録を伸ばした。鈴木恵介騎手はばんえい記念は4勝で重賞通算79勝目 槻舘厩舎はばんえい記念4連覇、重賞は通算63勝目。

レース振り返り
  帯広は前日にわずかな降水はあったものの、昼間は気温が上昇、馬場は急速に乾燥、風も強くかなり力の要る重馬場であった。
  レースはバラバラとしたスタート。その中でアアモンドグンシンが勢いよく第1障害を越え、センゴクエース、オレノココロそしてコウシュハウンカイが続いた。その後はかなり離れてソウクンボーイが続き、スタートで出遅れたホクショウマサルは、第1障害で一旦膝をつき苦戦しながら越えた。さらに遅れてカブトゴールドが続いた。
  その後、各馬刻みを入れながら一歩一歩に時間をかけながら進む。全体としてはセンゴクエースとオレノココロがやや前に行きつつも、アアモンドグンシン、コウシュハウンカイも刻みのタイミングで前に出るなど、出たり入ったりの展開。1,2障害の中間では遅れていたホクショウマサルも追いついて、5頭が横一線のまま、ゆっくりゆっくり第2障害手前へ。センゴクエースがわずかに先着、オレノココロ、コウシュハウンカイが続き、アアモンドグンシン、ホクショウマサルも追いついた。ここまで2分15秒とばんえい記念としても遅いペース。各馬障害手前でもかなり長い時間息を入れ障害へのチャレンジを伺う。そしてソウクンボーイ、カブトゴールドも追いついた。
  障害を最初に仕掛けたのはオレノココロ、そしてセンゴクエースが続くが、2,3歩でストップ。センゴクエースは一旦膝をついた。そしてアアモンドグンシン、ホクショウマサルも障害に取り付き同じく坂の中腹手前あたりで止まった。それらを見るようにコウシュハウンカイが挑戦し、やはり一旦止まったものの、2歩目で前に進み始め、坂の天板近くに脚がかかった。そして他の馬がかなり苦戦している間に、膝をつきながらも障害をクリア、先頭に立って最後の直線での逃げ切り態勢。後続の馬たちも懸命に坂に挑戦するが苦戦。
  コウシュハウンカイが大きくリードを広げ残り30mに達したところで、ようやく2番手で降りたのがアアモンドグンシン、そしてオレノココロが続き、かなり遅れてホクショウマサルが降りた。センゴクエースは何度も膝を折りながら懸命に立て直しを図る。その間にコウシュハウンカイは残り20m地点へ。しかしここで一旦立ち止まり、その後スピードが極端に落ちた。その間にアアモンドグンシンとオレノココロがじわじわ迫っていく。しかし残り20m手前でオレノココロの方が先にストップ、これにホクショウマサルが近づいて行った。アアモンドグンシンがさらに勢いを付けてコウシュハウンカイに並びかけるが、残り10mでストップ。コウシュハウンカイが再び前を行くがこれもストップ。後方からホクショウマサルがオレノココロをかわし、その場で膝から崩れてしまったアアモンドグンシンもかわして2番手へ、但しこちらも勢いが鈍る。その間に一息入れたオレノココロが再度激しく追い逆転。さらには動きの止まったコウシュハウンカイをもかわして、そのままオレノココロが先頭でゴールを駆け抜けた。2番手争いは各馬が止まっているところ、障害を苦しんでいたセンゴクエースがかなり離れた後方から一気に追い込んできて、残り5mで逆転、最後はオレノココロにも1馬身差まで迫る2着に入った。3着争いは、コウシュハウンカイとホクショウマサルの粘り合いとなったが、ホクショウマサルがわずかに前に出て3着、逃げたコウシュハウンカイは完全に脚が上がり結局4着に沈んだ。

次走へのメモ
オレノココロ(1着):これぞオレノココロと言える見事な勝ち方であった。スローペースになったことにより、前半から遅れを取ることもなく、障害もじっくり攻められたことで、コウシュハウンカイらにかなり先に行かれても逆転できる自信があったのであろう。ミスもほとんどなく、鈴木恵介騎手の絶妙な手綱さばきのもと、ばんえい記念はこう攻めるという手本のような走りであった。10歳馬だが少なくとももう1年は走ると思われるので、4度目のばんえい記念制覇を目標に、昨年苦しんだ夏をどのように過ごしていくかといったところ。まずは、年度明けのオッズパーク杯から始動か。
センゴクエース(2着):とにかく最後の直線は1トンの荷物があることを忘れさせるような豪快な末脚であった。それだけに障害での手間取りが惜しまれるが、時間がかかってもしっかり立て直せたことは収穫であろう。高い能力と、柔軟性があることは証明された。さらに年齢を重ねて脚がパンとしてくれば、もっと強くなるであろう。来年度の重賞戦線では障害への対応力をつけて、勝ち味を覚えていきたいところ。
ホクショウマサル(3着):連勝記録更新の期待もあって、最終的には1番人気に推されていたが、それにふさわしい堂々とした走りはできていた。出足で躓いたことや第1障害で苦しんだことは、この馬らしいことであり、全体にはさほど影響はなかったように思われる。勝ち馬とは重賞経験の差というところか。これで連勝の呪縛も取れたので、来シーズンは思い切り重賞戦線に挑戦してほしい。
コウシュハウンカイ(4着):障害力を生かして最後の直線で大きくリードし、今年こそは逃げ切りかと思われたが、残り20mを切ってからの失速が急であった。もう少し馬場が軽ければ粘れたかもしれないが、やはり重量適性の範囲がもう少し少ないところにあるのであろう。重賞戦線では来年度も中心的存在であることには変わりはないので、その勢いで次のチャンスに期待する。
ソウクンボーイ(5着):他馬の動きに動ぜずこの馬なりの展開を刻み、最後の直線もしっかり走りきった。勝ち馬と1分差と大きく離されたものの、2度目の掲示板内入賞で賞金も獲得、陣営としては納得のいく結果だったのではないか。強い世代の一角として来年度も引き続きチャレンジ、力も切れ味もあり、他の重賞では勝てるチャンスもあるだろう。
カブトゴールド(6着):格上挑戦ながら、最初から最後までしっかり歩ききった。得るものは大きかったと思われる。自己条件に戻っても、この経験を生かして自信を持った走りで勝ち星を重ね、そしてここに再チャレンジすることを期待。
アアモンドグンシン(中止):一瞬そのまま差し切るのではという見せ場を作ったが、やはり5歳馬には厳しかったか。最後の直線で倒れ込んだので心配されたが大過なかったようだ。素質の片鱗は見せたのでここはじっくり体を作って再度挑戦してほしい。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 三連単 7-2-6 3枚 馬複 2-7 5枚 単勝 7 10枚 ワイド 2-6 6-7 各2枚
  まずは、本当にばんえいの醍醐味を十分味わえたレースであった。4,5頭の馬が一瞬勝ったかと思わせる見せ場があり、最後のサバイバル合戦も見応えがあった。その中でもオレノココロはやはり強かった。そしてセンゴクの追い込み、マサルもさすが連勝馬であるところを見せたし、グンシンも最後は力尽きたが見せ場は十分だった。グンシンは倒れて心配だったが、無事だったようでよかった。馬券?もうどっちでも良いという感じ。でも一応ばんえい記念に関しては久々に各種馬券が入ってくれた。それぞれの配当が安いので、負けを取り返すほどには至らなかったものの、最後だけでもプラスにできたのは気持ちの良いものだ。また次シーズンも頑張っていきたい。
  今回収支 +2,180
   (通常分) +1,700  (配当)6,600 (投入)4,900
   (単複・ワイド) +480  (配当)2,880 (投入)2,400
  今年度累計 -36,960(回収率75.0%)(今年度最終成績)
   (通常分) -28,640 (配当 80,060 - 投入 108,700 74%)
   (単複・ワイド) -8,320 (配当 30,980 - 投入 39,300 79%)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  これで今年度の重賞は全て終了、ばんえい競馬自体も24日の火曜日で今年度最終です。次回開催は1か月後の4月24日金曜日が初日、その前の4月12日には新しくデビューする2歳馬の能力検査もあります。また新年度最初の重賞は5月3日のばんえい十勝オッズパーク杯、さらにはその次の週の10日には牝馬重賞としてカーネーションカップが復活します。楽しんでまいりましょう。
  なお、当欄では来年も変わりなく重賞予想を続けたいと思いますが、少しスタイルを変えることを考えています。オッズパーク杯の前日にはアップしたいと思います。それより先に、能力検査に基づく2歳馬データ集を今年もなんとか作成したいと思います。twitterなどを通じてお知らせしますのでお待ちください。今後ともよろしくお願いします。

2020年3月20日金曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第52回ばんえい記念(3/21)

  いよいよ今年度納めの大一番。1トンのそりを引っ張る最重量戦、ばんえい記念です。ばんえいが最も盛り上がるこのレースが無観客で淋しいですが、また歓声が戻ってくることを祈って応援しましょう。果たして今年の最高峰に立つ馬はどの馬でしょうか。なお、今年は最終週は金曜日~火曜日までの5日連続開催で、ばんえい記念は例年と異なり土曜日に開催となっていますので注意が必要です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第52回ばんえい記念(BG1)
(2020年3月21日(土)17:20発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
コウシュハウンカイ 牡10 1000 藤本匠 松井浩 栗毛 先
センゴクエース 牡8 1000 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
アアモンドグンシン セン5 990 松田道 小林長 鹿毛 逃
  カブトゴールド 牡9 1000 西謙一 西弘美 栗毛 差
  ソウクンボーイ 牡10 1000 村上章 西邑春 鹿毛 追
ホクショウマサル 牡9 1000 阿部武 坂本東 鹿毛 先
オレノココロ 牡10 1000 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい記念」の概要と傾向
  ばんえい競馬最高峰のレース。負担重量は唯一1000kg(5歳馬は10kg減・牝馬が出走すれば20kg減)、つまり1トンの荷物を引っ張る。これは力持ちの馬たちでも、限界に近い荷物である。「ばんえい記念」はばん馬に携わる関係者に全てにおいて最高の舞台で、ここに出ること自体が最高の栄誉である。そして出走する馬は、直前には特別なトレーニングを重ねてくる。
  最高峰のレースだけあって、出走するメンバーももちろん一流。そして十分経験を積んだ古馬がほとんどで、若馬は活躍馬でもまだ力不足ということで回避する馬も多い。従ってフルゲートまで揃うことは少なく、少数精鋭となる。真の意味で最強の馬によるレースである。過去10年で1番人気は(6,2,1,1)とやはり抜けている。4連覇したスーパーペガサス、3連覇のトモエパワーなど、連覇や2回以上優勝する馬が多い。また、トモエパワーのようにその年の成績が芳しくなくてもこのレースは強いという馬も多く、やはり重量適性が重要であるといえる。
  勝ち時計は馬場状態によって違うが、平均して4分程度と、他のレースの倍近くかかる。障害力はある方が良いが、ひと腰で上がることはないので、崩れずスタミナを維持できることが重要である。このレースの前哨戦として正月の帯広記念があるが、過去10年で2勝とあまり連動していない。年齢はやはり古馬が強く8歳~9歳ごろが最も勝ち頃だが、7歳馬も善戦。一方、6歳以下の勝利は31年前の1989年のイエヤスまで遡る。騎手では現役では藤野俊一騎手が過去5勝と最も多く、鈴木恵介騎手、松田道明騎手がそれぞれ3勝と続く。

今回のみどころ
  ばんえい記念は1トンの荷物を引っ張る過酷なレースだけに、馬への影響も大きい。時にはダメージになることもある。したがってそれだけの力のある馬だけが出走を目指すことができる。最近は頭数が揃うことが少なく、今年も何頭が出走できるか心配されていたが7頭が出走。フルゲートには満たなかったが実力馬は顔をそろえた。連覇を目指すセンゴクエース、2年ぶり3度目の優勝を目指すオレノココロの2頭が優勝経験馬、これに今年度BG1を2勝し今度こそ最高峰の栄冠がほしいコウシュハウンカイ、そして、31連勝中のまま、他の重賞を経ずに、果敢に参戦してきたホクショウマサルらが注目される。今年の最強馬はどの馬になるのか。そして全馬が万全の体調で臨んで最高のパフォーマンスを出してほしい。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 コウシュハウンカイ:ばんえい記念は過去4回出走し、3、5、3、4着と上位安定しているものの、勝利には一歩足りない。先行力はあるが決め手に欠け、重量を背負って前に行ききれないうちに後続の切れ味のある馬に差されてしまうというパターンであった。今シーズンは、グランプリ、帯広記念とBG1を連覇し、その後も好調は維持、力は十分出せる状況にある。昨シーズンまでとはひと味違う点をアピールしたい。端枠は微妙。
 2 センゴクエース:昨年の覇者。初出走で初優勝しており、ばんえい記念連覇を目指す。今シーズンは北斗賞で優勝したもののその後は障害で苦しみ大きな着順が続いた。年が明けてからは持ち直してきているが、障害力はまだ怪しい。しかし昨年のこのレースのように、一旦膝を折っても立て直しができれば、末脚は確かなのでリカバリーは十分可能だ。今回も、前半から前に行った、障害のみを重点的に攻めて行くか。降りれば速い。
 3 アアモンドグンシン:5歳馬ながら果敢にばんえい記念に挑戦。5歳馬の出走は2002年のシンエイキンカイ(4着)以来18年ぶり、まだ優勝した馬はいない。今シーズンは世代重賞には勝てなかったが、古馬重賞で2勝しており力はある。5歳馬にいきなりの1トンは過酷であるが、耐えうるだけの馬体は作ってきているように思われる。しっかり障害を越えられれば、重い荷物でも最後まで走りきれる力は持っていると思われる。
 4 カブトゴールド:現在B2クラスでこれまで重賞どころか特別戦も出走したことのないこの馬がいきなりばんえい記念に挑戦してきた。昨年も同じような条件でドルフィンが手を挙げたが、今年はこの馬。ただでさえ出走数が少ない中、出てきてくれたことに拍手。父タカラボーイも、オープンで活躍したものの重賞は未出走。この馬のこれまでの走りをみると、先行して粘りこむタイプで障害もこなすが、重量適性も含めて全くの未知の状況。
 5 ソウクンボーイ:強い10歳馬の一角。ばんえい記念は3度目の出走で、特に一昨年の初出走の時は5着ながら末脚を見せ、勝ち馬と7秒差と差のないレースを展開している。今シーズンは前半は障害で後手に回るなど調子を崩し大敗していた時期もあったが、今年に入ってから帯広記念で3着に食い込むなど上位争いに加わっている。障害を越えればそれなりに走れる馬なので、経験を生かして積極的に行ければ追い比べで見せ場は作れそう。
 6 ホクショウマサル:平地競馬を含めた日本記録31連勝中のこの馬が、天馬賞以来4年ぶりの重賞出走でいきなりばんえい記念を選んできた。9歳馬。元々はイレネー記念やダービーなどを優勝している実力馬。長期休養明け以降負け無しで来ていることは相手関係に恵まれていたとはいえ極めて秀逸。前走準重賞ではミノルシャープら有力馬を押さえて快勝しており、ここでも十分戦える素地はある。馬体重も含めた充実ぶりは侮れない。
 7 オレノココロ:ここまで重賞通算23勝、ばんえい記念は2回優勝。既にばんえいの歴史に残る名馬である。今シーズンも当初は重賞を連覇するなど強さを見せていたが、夏場に体調を大きく崩しその後は苦戦が続いた。しかし徐々に立て直し、正月の帯広記念は差のない2着、そして前哨戦のとかちえぞまつ特別では前半から積極的に行って他を引き離して久々の勝ち星を上げた。万全の態勢で3度目の優勝を目指す。今回も前に行くか。

【はむ!の見解まとめ】
  改めて出走馬を並べると、ばんえい記念にふさわしい力のある馬ばかりで、実に好メンバーが揃った。センゴクエースの連覇なるか、オレノココロが2年ぶり3度目の栄誉を奪うか、それとも他の馬が浮上するか。連勝中のホクショウマサルはここでどういう走りを見せるか。天候もポイントで、前日にわずかな降水はあったものの、馬場状態が大きく変わることはなさそう。力の要る重めの馬場になりそう。
  展開だが、もうこのレースになるとあまり先行、差しなどは関係がなさそうで、それぞれのペースでいかにスタミナを温存しながら走れるか、障害で力を入れられるかがポイントであろう。前に行くのコウシュハウンカイか。2年前のように障害をほぼひと腰でクリアすることができれば逃げ態勢に入りそう。センゴクエースも障害を見据えて早めに動きたい。崩れてもすぐ立て直すだけの柔軟性はある。ホクショウマサルも序盤は前の方に来るのではないか。ただこの斤量を背負っての障害はどうか。オレノココロはそれらを見ながらというところか。こちらも落ち着いていければ。
  展開などを総合すると、今回は◎(7)オレノココロが栄冠を奪還するチャンスが大きいと見る。元々持っている踏み込みの力はやはり最強。障害を降りてからもしっかり歩けてスタミナも十分。一時期崩していた体調も戻っており万全の態勢で臨めそう。
  対抗には○(1)コウシュハウンカイにした。この馬にばんえい記念は数年の傾向を見ても重量適性的に厳しいのではという見方が多いが、流れによるところが大きく、力自体がないわけではない。今シーズンはBG1を2勝して好調、近走の連敗は極端なハンデ差によるもので度外視して良い。今回は自分でレースを引っ張れそうでチャンスは広がる。ゴール直前でどこまで粘れるか。そして、▲(2)センゴクエース。1トンを引っ張り切る力があるのは昨年の勝利で証明済みだが、どうしてもこの馬には障害の甘さがポイントになってくる。ばんえい記念なら焦らず障害を一歩ずつ進められるので、崩れてしまわなければ多少遅れても巻き返し可能であるが、腰の入れ方を間違うと大きく手間取ることも。そのリスクを含めて単穴とした。
  あとは△(3)アアモンドグンシン。10kg減とは言え5歳の若馬には過酷な荷物。しかし将来を見据えて経験も積んでおり、決して対応できない斤量ではないだろう。障害もじっくり攻められるし、降りてくれば勢いで上位食い込みも。そして注目の注(6)ホクショウマサル、自信を持っているからここに臨んできていると思われるが、とにかくいろいろな面で未知数。序盤から流れに乗って、障害をしっかり越えれば、切れ味では負けないはず。その他では(7)ソウクンボーイ、今シーズンは好調をキープしており、やはりこの馬も障害を降りてから歩けるタイプなので、前がもたつくとチャンスも出てきそう。下位クラスから挑戦してきた(4)カブトゴールドはやはり力の差が大きいか。序盤でスムーズに前に付けられれば案外の粘り込みも。

はむ!の馬券狙いどころ:
  いよいよ今年度オーラス。ここまでの収支決算は厳しいが、ま、今となってはまだ続けられている分、良しとしなきゃというところか。最後はなんとかしっかり当てて今年度を締めくくりたいもの。
  今回はやはり充実度からもオレノココロが強そうで、ここから入りたい。そして目玉はコウシュハウンカイ。ここが来てくれると配当は付きそうか。ラストなので少し多めに。そしてワイドなどで補完。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7→1,2,3→1,2,3,6 合計9通り 各200円
      7→1,2→1,2,3,6 合計6通り 各100円
      1,2→7→1,2,3,6 合計6通り 各100円
      1,2→1,2,3→7 合計4通り 各100円
  馬複  7=1,2,3 合計3通り 各500円 合計 4,900円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 7 1,000円
  ワイド 3=7,1,2,6 6=7,1,2 合計7点 各200円
  合計 2,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。その際には次年度の方針なども示していければと思います。(コラム欄は休みます)

【コラム】今年も熾烈なリーディング争い
  昨年のばんえい記念の際にも書きましたが、その中で毎年この時期に注目されるのが年間最多勝。ことさら騎手リーディングが話題になります。帯広単独開催以降は全て鈴木恵介騎手がリーディングトップを取っており、実に11年連続。他の騎手にその座を譲ったことがありません。一方、ここ数年鈴木騎手を脅かす存在となっているのが阿部武臣騎手。昨年、一昨年と、鈴木騎手と阿部騎手で最終日までその行方がわからないほど接戦となっています。今年も2月まで10勝以上の差をつけて阿部騎手がリードしていましたが、3月に入り一気に鈴木騎手が勝ち星を重ね逆転。3月20日開始前の時点で2勝差のリードとなっています。昨年も同様の展開でしたが、今年もまた鈴木騎手が勝ちきって12年連続リーディングとなるのか、それとも阿部騎手が再逆転して初リーディングを取るのか。ばんえい記念でもこの二人は、鈴木騎手のオレノココロに対して阿部騎手のホクショウマサルとの対決がありますが、それを含め最後まで目を離せません。

2020年3月17日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第41回ポプラ賞(3/15)

ばんえい重賞レース回顧
第41回ポプラ賞(BG3)-2020年3月15日-10R 200m直 晴 1.7%
  1着注(2)アオノブラック(西謙一) 2分01秒4
  2着 (1)インビクタ
  3着◎(8)ジェイエース
   単勝 2 820円(2番人気) 馬複 1-2 6,500円 三連単 2-1-8 40,530円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい4歳、5歳世代間重賞、第41回ポプラ賞は、4番人気の4歳馬アオノブラックが障害を先頭で降りてそのまま走りきり優勝。重賞は2歳時のヤングチャンピオンシップ以来2度目の重賞制覇となった。西謙一騎手はポプラ賞は初制覇、重賞は2月のヒロインズカップに続き今季2勝目で通算10勝目。金田勇調教師はこのレースは9年ぶり2度目の優勝。前週のイレネー記念に続き重賞連覇以来重賞は通算17勝目。

レース振り返り
  帯広はこの週の初めごろにまとまった降水があったもののその後は晴れ、日中は気温も上昇、馬場は砂煙をあげるほどの重馬場で力を要する状態であった。
  レースは、スタートから第1障害を越えるまでほぼ横一線。第1障害を越えてからは、内からアオノブラックが一歩前を進み、アフロディーテ、インビクタと続き、外からはジェイエースが心持ち前を伺った。しかし全体としてはゆったりしたペースに落ち着き、各馬早めに刻みを入れつつ出入りを繰り返しながら淡々と前に進んで行った。そして、同じような態勢のまま第2障害の手前へ。アオノブラック、ジェイエースが坂の入口に先着し、ここまで69秒のややスローペース。そして他の各馬も追いつき、出走9頭が障害手前に横一線に揃った。
  各馬十分息を入れた後、障害を最初に仕掛けたのはアオノブラック。そして少しおいてジェイエース、インビクタが続いて挑戦した。アオノブラックは、一歩一歩力強く踏み込んで障害を軽くクリアし、先頭で最後の直線に入った。インビクタもこれに続いてひと腰で障害を降りたが、ジェイエースは坂の7分どころで立ち止まった。その間に障害にチャレンジしていたアフロディーテが大きく歩を進めてひと腰でまとめで3番手で追った。あとの各馬はいずれも障害で苦戦。その中で先に仕掛けていたジェイエースが立て直し4番手、キタノユウジロウ、コウシュハレガシーといったところが続いた。人気どころではアアモンドグンシンはなかなか動けず、ミスタカシマは遅れた上に障害の天板で膝を折っていた。
  先頭はアオノブラックが勢いに乗り後続を大きく引き離して一人旅状態。残り10mあたりでは6、7馬身のセーフティリード。インビクタ以下はもう追いつかないと見たか2番手を確保する走りとなっていた。そしてアオノブラックは最後までスピードが落ちないままゴールを駆け抜けた。終わってみれば圧勝であった。2番手に続いていたインビクタは前と同じような流れで走り、残り10mを切ったところで脚色が鈍ってきたが、リードを守り切って2着。3番手は残り20mで前を進んでいたアフロディーテが緩んだところをジェイエースが差し切り3着。これで1~3着は4歳馬が独占した。その後は立ち止まったアフロディーテをかわしたキタノユウジロウが4着に入ってこれが5歳馬最先着となった。トップハンデながら1番人気のアアモンドグンシンは最後で追ってきたが6着。2番人気のミスタカシマは最下位の9着に終わった。

次走へのメモ
アオノブラック(1着):今回は序盤からハナを奪いに行く積極的なレース。重馬場でペースが落ち着くとみて、西謙一騎手が思い切って行ったのが功を奏した。障害もスムーズで重量にもしっかり対応できていた。この馬は落ち着いて走れればこれぐらいの力は出せる馬であるということだ。この時計のかかる馬場を780kgで走りきれたのも大きい。この後はやはり4歳三冠路線に向け、今回出走しなかった3歳三冠のメムロボブサップとの対決に向けて力を入れてくることになるだろう。
インビクタ(2着):逃げ一辺倒のこれまでに比べて、ハナに行くことにこだわらずしっかり自分の走りをすることに徹していた。その結果、障害もスムーズに対応、後半の緩みも最小限に抑え、出走した重賞では最高順位の2着。着順以上に今回は収穫のあったレース運びであった。調子も良かったのであろう。今後4歳三冠路線でも今回のような走りを見せられれば面白い存在になりそうだ。
ジェイエース(3着):ある程度この馬の力は出せていた。残念だったのは、周辺の5歳の有力馬の方を意識してか、思い切って行けず、障害でも押し切れなかったことか。内枠をスムーズに走っていた同世代の馬たちに遅れを取ってしまった。それでも最後は3着まで押し上げたのはさすがであったが、念願の重賞勝ちはお預けとなり課題を残したレースとなった。
キタノユウジロウ(4着):今回大苦戦した5歳勢の中では最先着となったが、全体としては行き脚も良くなく、この馬としてはやや不満の残るレースであった。どうしても相手に合わせる走りとなるので、重いレース展開になると力を出し切れないのか。この後は5歳の特別戦などもあるが、可能な限り古馬重賞にも参戦して経験を積んでいきたいところ。
ギンノダイマオー(5着):この馬の実績からするとまだ不満は残るものの、大きく着順を落としていた近走からはかなり立て直せていたように思われる。9番人気の掲示板内なので現時点では良しとすべきか。ただ障害はまだ課題が残る。今後は、次年度の4歳三冠路線もあるが、まずは自己条件戦あたりで勝ち癖を付けていきたい。
  その他では、1番人気のアアモンドグンシン(6着)はトップハンデがやはりきつかったか。障害でも止まっていたし全体として動きが重かった。ばんえい記念出走のプランもあったようだが現時点では困難か。アフロディーテ(7着)は、残り20mまで3番手をキープ、さすがに最後は息が上がったが見せ場は作れた。年度明け5月に行われる新重賞のカーネーションカップに向け大きな一歩となった。コウシュハレガシー(8着)はやはりここでは荷が重かったか、持ち前のスムーズな動きができなかった。2番人気のミスタカシマ(9着)は障害でのミスもあったが、全体として動きが厳しかった。牝馬としてやや曲がり角にあるのか心配されるところ。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 複勝 8 4枚  ワイド 1-2 1枚
  う~ん。狙ったジェイエースも3着どまりだったし、ミスタカシマもグンシンも止まってしまった。アオノブラックもいつも追っている馬ではあったが、今回はハンデが重いと思っていた。本当に裏目の予想ばかりで、当たらないもんだな。結局今年もマイナスを背負いながらばんえい記念に臨むことになってしまった。ま、ここまできたら取り返すというより、気持ちよく当てて次シーズンにつなげたい。
  今回収支 -4,350
   (通常分) -4,300  (配当)0 (投入)4,300
   (単複・ワイド) -50  (配当)1,650 (投入)1,700
  今年度累計 -39,140(3/15・ポプラ賞終了時点)
   (通常分) -30,340 (配当 73,460 - 投入 103,800)
   (単複・ワイド) -8,800 (配当 28,100 - 投入 36,900)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回はいよいよクライマックス。3月21日土曜日、最高峰のレース。ばんえい記念(BG1)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年3月14日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第41回ポプラ賞(3/15)

  年度末4週連続の重賞シリーズもクライマックスに近づいてきました。来週はいよいよ大一番ばんえい記念があります。残念ながら今年度は最後まで無観客レースとなってしまいましたが、ネットによる視聴や馬券購入などで盛り上げていきたいと思います。まず今週の重賞、明け4歳と5歳の対抗重賞ポプラ賞にチャレンジしましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回ポプラ賞(BG3)
(2020年3月15日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4・5歳選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  インビクタ 牡4 750 島津新 松井浩 青毛 逃
4歳5位
アオノブラック 牡4 780 西謙一 金田勇 鹿毛 差
4歳2位
  アフロディーテ 牝5 770 西将太 西弘美 栗毛 先
5歳5位
  コウシュハレガシー 牡5 790 藤野俊 平田義 栗毛 先
天馬賞
ミスタカシマ 牝5 770 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
柏林賞など
キタノユウジロウ 牡5 790 松田道 村上慎 栗毛 差
銀河賞など
  ギンノダイマオー 牡4 750 藤本匠 松井浩 芦毛 先
4歳3位
ジェイエース 牡4 750 阿部武 山本正 栗毛 追
4歳4位
アアモンドグンシン セン5 810 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
5歳1位
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ポプラ賞」の概要と傾向
  年度末の連続重賞シリーズの第3戦は、4歳、5歳世代対抗重賞のポプラ賞。夏のはまなす賞に並ぶばんえいならでは出走条件で、それぞれの世代の重賞勝ち馬と賞金上位の馬により出走馬が構成される。特殊な条件ながら41回目と歴史を重ねていることからもわかるように、ばんえいの中間世代の実力馬が顔をそろえ、それなりに意味を持つレースであると言える。
  過去10年で1番人気は(4,3,1,2)となかなかの成績。3番人気以内の馬で8勝しており、ハンデ差が大きいレースの割には上位人気の馬を信頼できる。一方で人気薄の馬もしばしば連対しており、実力馬と勢いのある軽ハンデ馬との組み合わせが面白いか。年齢別では5歳馬が7勝3敗とやはり一日の長があり有利。牝馬も健闘している。4歳5歳を連覇した馬はセンゴクエースの1頭のみ。また、不利とされる端枠の馬がここでは意外にも活躍することが多く、1番枠が3連勝中である。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とこのレースを得意としている。

今回のみどころ
  4歳、5歳それぞれの世代にスターや個性派の馬が揃い、これを比較するのは相当難しい。5歳馬は、ミスタカシマやアアモンドグンシンら古馬重賞で揉まれている馬が多く、経験では一日の長がある。一方、4歳馬の方は三冠馬メムロボブサップらがハンデを嫌ってか回避、しかし2着続きのアオノブラックらは古馬とも互角に戦っており力は遜色ない。また、夏のはまなす賞では現5歳馬のキタノユウジロウが勝ったり、その5歳馬同士のBG1天馬賞ではコウシュハレガシーが勝つなど、世代の中でも甲乙付けがたい状況になっている。ハンデ差の開きも大きく、展開も含めてかなり難解だが、レベルの高いレースになりそうだ。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 インビクタ:明け4歳。とにかく逃げてこそ持ち味が発揮できる。最後の粘りもあり特別戦では滅法強いが、重賞になると力を出せずに大敗している。今回はハンデ差を生かしたい。障害が得意というわけでもなく、一旦後手に回るとズルズルと下がることもある。
 2 アオノブラック:2歳時に重賞勝ちはあるが、他ではいつもライバルのメムロボブサップの後塵を拝していたが、互角の戦いは見せている。切れ味の鋭い馬だが、5歳馬勢に強力な同タイプの馬が揃っておりどこまで戦えるか。はまなす賞では2着に食い込んでいる。
 3 アフロディーテ:牝馬の世代重賞ではいずれも2着と常にミスタカシマの後塵を拝していたが、BG1ヒロインズカップでは、古馬も含めて押さえ込んで逃げ切り勝ち。全世代での牝馬チャンピオンとなった。前に行けるスピードに力強さも加わってきた。
 4 コウシュハレガシー:それまで善戦タイプだったが、天馬賞では各馬がもたつくところを障害力の良さで押し切り勝利。その後は古馬のオープンに挑戦しまずまずの成績を上げている。相手に合わせた走りができ大崩れはないが、勝ちきるには思い切った走りが必要。
 5 ミスタカシマ:牝馬代表格で同世代なら牡馬などが相手でも堂々トップ争いを展開。ただ近走はハンデ差や展開に泣いて十分力を出し切れていない。慌てると障害もミスが出ることも。好位置につけ、一瞬の切れ味で抜け出し最後まで粘るレースに持ち込みたい。
 6 キタノユウジロウ:5歳馬。夏にはまなす賞、銀河賞と連勝し、それまでの善戦止まりにピリオドを打っている。古馬重賞にも挑戦し、いずれも掲示板内に入る善戦を見せている。自在の脚を持ち障害もこなすが、できる限り先行して粘り込むレースがしたい。
 7 ギンノダイマオー:2歳時は常に上位争いを展開、2着4回とあと一歩のところまでいっていたが、ここに来てかなり伸び悩んでいる様子。近走は障害でも戸惑いを見せている。元々はスピードも障害力もある馬なので、立て直しのきっかけが欲しいところ。
 8 ジェイエース:3歳三冠ではダービーの3着を最高に、4着2回と上位には及ばなかったものの切れ味を生かし善戦している。その後はさらに勝ち星を重ね、明け4歳の特別戦・白雪賞では上位2頭を相手に接戦勝ち、今回もかなり有利はハンデをもらっており一発のチャンスか。
 9 アアモンドグンシン:5歳馬で実力は最上位、古馬相手でも強く、ドリームエイジ、チャンピオンカップの2重賞を制しているが、同世代の重賞では力を持て余し勝ちを逃している。障害を越えれば、鋭い切れ味と最後の粘りで強みを見せる。前半の流れが重要。

【はむ!の見解まとめ】
  4歳、5歳の世代間や、それぞれの世代内での力量差と、かなりのハンデ差が微妙に相まって非常に難しい予想。もちろん馬場状態にも留意する必要がある。この予想を書いている時点では晴れの予想でやや水分を含んでいるが重めの馬場になりそうか。
  レース展開だが、出走をめぐって当落線上にあったインビクタが無事出走できたのでやはりこの馬がハナを行きたいところだろう。アアモンドグンシンも前につけたいが、今回はトップハンデであまりペースを上げすぎると厳しくなることも、他に前の方に行きそうなのは、アフロディーテ、キタノユウジロウくらいか、ミスタカシマ、コウシュハレガシーやメムロボブサップあたりも好位置にはつけたいところ。障害は各馬どの位置で降りられるか。先行馬はなるべく後ろを離したい。前がもたつくとアオノブラックやジェイエースあたりが上がってきそう。
  当欄の印だが、ハンデに恵まれた4歳馬◎(8)ジェイエースを応援を兼ねて本命とした。まだ重賞勝ちはないが、今回は勝てる条件が揃っている。初の重量だがダービーより20kg重いだけで問題はないだろう。障害が怪しい馬だが、今の勢いなら乗り越えてくるだろう。リーディングを争う阿部武臣騎手がテン乗りでどう乗りこなすか。山本厩舎の初重賞制覇なるかも見もの。
  対抗には○(5)ミスタカシマがおもしろい。天馬賞では膝折、ヒロインズカップでは古馬相手にハンデを背負わされ800kgの荷物、とそれぞれ厳しい条件であった。それでも大崩れはしていない。今回は適重量で走れる状況にある。阿部騎手とリーディングを争う鈴木恵介騎手はこちらを選んできた。2頭の一騎打ちも考えられる。そして単穴だが、トップハンデでも障害さえ降りてくればということで▲(9)アアモンドグンシンを押さえたい。今回は条件は悪いものの、そこは実力馬、重量は経験しているし、気楽に走れそうな分、力は出せる状況にはある。あとは、力をつけてきた△(6)キタノユウジロウも有力な一頭。ただ謎なくらい力を出せず敗退することもあり、当日の調子も見ておきたい。
  あとは、4歳ながら切れ味がある注(2)アオノブラックが流れをつかんで来れば突っ込みも。実績馬(4)コウシュハレガシーも動きは良さそう。その他、逃げ粘りそうな(1)インビクタあたりにも目を配っておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今年度もあと2週。最後のばんえい記念Dayには資金を残しておきたい。そのためにもしっかり当てたいのだが、かなり難解。ジェイエースとミスタカシマの2頭を軸に自分で印を打ったところに流していきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8=5→9,6,2,4 合計8通り 各200円
      8→9,6,2,4→5 合計4通り 各100円
      5→9,6,2,4→8 合計4通り 各100円
      9,6→5=8 合計4通り 各100円
  枠複 8=5,8,6 合計3通り 各500円 合計 4,300円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 8 600円  応援馬券(複勝分)8 400円
  ワイド 4=8,5,9,1 1=8,5,9 合計7点 各100円
  合計 1,700円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】無観客競馬(2)
  どうしてもコロナウイルス関連の話題になってしまいます。先月末から続いているイベントの中止要請が、感染拡大の状況から長引いています。国内でも相変わらず連鎖的な感染者が出ていますし、欧米などでも更に感染が拡大。ついにパンデミック(世界的大流行)ということになってしまいました。経済も混乱しており、本当に先の見えない状況です。国内でも、相次ぐイベントの中止、スポーツでも、大相撲の無観客、プロ野球やJリーグなどの開幕が延期、そして高校野球も前代未聞の中止となってしまいました。戦争を除いては大正時代の米騒動以来というから正に歴史的危機という感じです。競馬の方も無観客が継続、ばんえいもついに大一番のばんえい記念を含み今年度一杯無観客となりました。一番盛り上がる時期だっただけに寂しい限りですが、レースそのものは関係者の努力あって開催されるので、ネットを通じて馬券などで応援していきましょう。

2020年3月8日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第51回イレネー記念(3/7)

ばんえい重賞レース回顧
第51回イレネー記念(BG1)-2020年3月7日-10R 200m直 晴 2.0%
  1着▲(10)コマサンダイヤ(藤野俊) 2分01秒5
  2着○(6)トワトラナノココロ
  3着注(5)カイセドクター
   単勝 10 850円(3番人気) 馬複 6-10 2,050円 三連単 10-6-5 25,600円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け3歳によるチャンピオン決定戦、第51回イレネー記念は、3番人気のコマサンダイヤが障害を先頭に抜け出し、そのまま後続との差を広げて最後は大差で圧勝。重賞は3度目の出走で初制覇となった。藤野騎手はイレネー記念は3度目の制覇、今季重賞3勝で通算55勝目。金田勇調教師はこのレース初制覇で重賞は通算16勝目。

レース振り返り
  帯広はこの週の半ばに大雪が降ったが、その後は晴れとなり、適度な水分を含みやや力の要る馬場であった、
  レースは、スタート直後にキョウエイリュウがゲート内で立ち上がるシーンがあったが、すぐ立て直し事なきを得た。そして各馬勢いに乗って第1障害をクリア、障害を越えたあたりからアバシリルビー、トワトラナノココロが前に出て、キョウエイリュウもすぐに前に追いついた。1,2障害中間あたりからは、各馬刻みを入れてペースが落ち着き、その間に最内からコウテイ、大外からコマサンダイヤも上がってきて、5,6頭が先頭集団で出入りを繰り返しながら前に進んだ。第2障害手前に向かってさらにペースが落ち、その中からコウテイとトワトラナノココロが心待ち前に出て、コマサンダイヤそしてキョウエイリュウと相次いで第2障害に到着、ここまで68秒のややスローペース。
  各馬じっくり溜めたあと、障害を最初に仕掛けたのが最内のコウテイ、そしてコマサンダイヤが続いた。コウテイは坂の中腹でストップ、コマサンダイヤの方はしっかり踏み込んで障害の天板へ、そしてそのまま障害を越えて先頭で直線に入った。これを見るようにトワトラナノココロとキョウエイリュウが障害にチャレンジ、トワトラナノココロは一歩一歩踏みしめて障害を越えたが、キョウエイリュウは障害天板近くで力が入らず崩れ込んだ。その間に再び力を入れ直したコウテイが3番手、やや遅れたアバシリルビーが4番手が相次いで障害を越え、その後は後方から行っていたダイナマイトとカイセドクターが続いた。キョウエイリュウは完全に座り込んだ。
  先頭はコマサンダイヤが快調に飛ばし、後続を離しにかかる。トワトラナノココロは前を追うが勢いがなく差は離れる一方。コマサンダイヤはさらに勢いをつけ残り20mを切って10馬身程度の大きなリード。トワトラナノココロの方はさらにスピードは落ちたが、後続も勢いがない。コウテイが厳しくなったところをアバシリルビーが切れ味でかわし前を追うがこちらも息があがり、さらにダイナマイトとカイセドクターが並んで2頭をかわして前に出たが、こちらも前と脚色が同じになった。それらを尻目に先頭を行くコマサンダイヤは楽々ゴールを駆け抜け、圧勝となった。後続その時点で20mと大きく離れていたトワトラナノココロは懸命に最後まで粘り込み2着に入った。3着争いは残り20mを切ったところでカイセドクターが前に出て、トワトラナノココロに迫ったが追いつききれず3着、ダイナマイトが4着。圧倒的1番人気だったキョウエイリュウは障害で立ち直れず、そのまま競走中止となった。

次走へのメモ
コマサンダイヤ(1着):終わってみれば大勝。キョウエイリュウが転倒したからといっても、それ以上の強さを見せた。これまで勝ちきれなかったのがウソのようだ。やはり父ウンカイと母コマクインという血統、力強さと障害力がこういう大きなレースで生きてきたのであろう。重賞請負人と言われる藤野騎手の絶妙の手綱さばきもあった。まだまだこれから力をつけていきそうな馬で、今後の3歳三冠路線も中心的存在となるだろう。今回は崩れたキョウエイリュウとの再戦が見ものだ。ハンデがきつくなりそうな年度末の若草特別は使うかどうか。
トワトラナノココロ(2着):ある程度先行して、障害も時間はかかりながらもひと腰で越えて、この馬としては持てる力は十分出していたのではないか。できれば序盤からもう少し前に行きたかっただろうが、現状ではこんなところか。しかし苦しみながらも2着を確保できたことは収穫であったといえる。ハンデがもらえる年度末の若草特別は勝てるチャンスか。もちろんその後の三冠路線は狙える一頭だ。
カイセドクター(3着):やはりこの馬も現時点で出せる最高の力を発揮できたように思われる。前半の位置取りも後ろであったが、この馬にとっては問題のないところ。障害もひと腰で得意なところを見せた。ただ荷物が重くなったことに伴い全体の動きがやや重くなったか。上位に馬に比べるとまだやや力不足感があるのでこれからの成長に期待。実戦を積めば力はついてくるだろう。
ダイナマイト(4着):こちらも持てる力を出した上でのこの成績であった。やや経験不足の分、重賞では本来の切れ味は十分見せられなかったが、障害は切っていたし、それなりに粘りの走りはしていた。今回は経験を積めたので、今後は上位で安定して走れるよう賞金を稼ぐとともに力をつけていきたい。馬場は軽い方がよさそう。
コウテイ(5着):繰り上がり出走ながら、持ち前の先行力を見せて、見せ場までは作れた。掲示板内はひとまず善戦。障害をひと腰で越えられなかったのは、やはり初重賞の経験不足が出てしまったか。馬格のある馬なので、走りのセンスを磨けば力を発揮できる場面は出てくるだろう。
  その他では、キタノボブサップ(6着)は今回もナナカマド賞時と同様に前半から流れに乗れなかった。最後はじわじわ伸びていただけに出足の動きがカギ。牝馬勢はやはり力の差があったイメージ。アバシリルビー(7着)だけが果敢に攻めていたがそれでもついて行けず、最後は息が続かなかった。キョウエイリュウ(中止)は、敗因はいろいろありそうだが、無敗で来ていたために、実戦を使いづらかったのが本番で波に乗れなかったのが痛かったか。それでも世代のリーダーであることには変わりなく、来年度3歳三冠に向けて当然立て直してくるだろう。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 枠複 4-8 4枚 ワイド 5-10 5-6 各1枚
  やはり競馬。キョウエイリュウの転倒とは、こういうこともあるものだ。しかし▲○注と予想しておきながらせめて馬複ぐらいでも押さえられなかったものかとまた反省。カイセドクターからのワイドがうまく引っかかってくれていたので、少しだけ保険にはなったが、それでもマイナスには変わりない。それが毎回続いてボディブローのように効いてくる。今年度残り2レース、なんとか頑張りたいところ。
  今回収支 -2,650
   (通常分) -3,120  (配当)1,080 (投入)4,200
   (単複・ワイド) +470  (配当)2,700 (投入)1,800
  今年度累計 -32,140(3/7・イレネー記念終了時点)
   (通常分) -26,040 (配当 73,460 - 投入 99,500)
   (単複・ワイド) -8,750 (配当 26,450 - 投入 35,200)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  4週連続の重賞シリーズ、翌週もあります。次は3月15日日曜日、4歳、5歳の世代選抜の重賞、ポプラ賞(BG3)です。いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年3月7日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第51回イレネー記念(3/7)

  新型コロナウイルスの影響で、今週も無観客競馬が続きます。今月末まではこの状態が続きそうで残念ですが、ネットで楽しめますので応援してまいりましょう。今週のばんえい重賞は、明け3歳の最強馬決定戦イレネー記念です。なお、例年と違い土曜日の3月7日に行われるので注意が必要です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第51回イレネー記念(BG1)
(2020年3月7日(土)18:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  コウテイ 牡3 690 菊池一 槻舘重 鹿毛 先
父シベチャタイガー
キタノボブサップ 牡3 690 鈴木恵 服部義 鹿毛 先
父ナリタボブサップ
  ニセコヒカル 牝3 670 赤塚健 平田義 栗毛 追
父ホッカイヒカル
  ダイナマイト 牡3 690 藤本匠 大河和 鹿毛 追
父カネサテンリュウ
カイセドクター 牡3 690 渡来心 坂本東 鹿毛 差
父カネサテンリュウ
トワトラナノココロ 牡3 690 阿部武 坂本東 鹿毛 逃
父ナリタボブサップ
  アバシリルビー 牝3 670 西将太 金田勇 鹿毛 先
父カネサブラック
  アヴエクトワ 牝3 670 西謙一 久田守 鹿毛 逃
父コトノカツマ
キョウエイリュウ 牡3 690 松田道 村上慎 鹿毛 逃
父カネサテンリュウ
10 コマサンダイヤ 牡3 690 藤野俊 金田勇 青毛 先
父ウンカイ
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「イレネー記念」の概要と傾向
  ばんえいの今年度の2歳(明け3歳)三冠の最終戦。ばんえいの重賞では唯一顕著馬がレース名となっており、今年で51回目を数え一貫して帯広で開催されている。ダービーに匹敵するほど格調高いレースでむろん格付けはBG1。今年度デビューした全ての馬にとってまずはイレネー記念馬になることが最大の目標であるといえる。
  その時点でのトップ10頭が顔をそろえ、ハンデのない定量戦ということで、実力勝負が期待される。過去10年で1番人気は(4,3,1,2)と連対率としてはまずまず。そして2番人気も(4,3,2,1)とこちらもなかなか強い。その時点でのトップの馬と、同じぐらいの力を持ったライバルがそれを負かせに行くといったところか。力が拮抗していれば下位人気の馬でも勝つことはあるが、基本は上位人気が軸になると考えて良い。
  他のデータとしては、ここ2年は1000kgを切る馬体重の馬が勝つなど成長力はあまり重要ではなさそうだ。臨戦過程ではヤングチャンピオンシップ(以下ヤングCSと略します。)勝ち馬が2勝しか挙げていないのに対して、ナナカマド賞勝ち馬が5勝しており、こちらの方が信頼できそうだ。牝馬の優勝は21年前のアーティガールにまで遡り、かなり有力な牝馬でも3着に入るのがやっとで、歯が立たない状況。騎手では現役として鈴木恵介騎手が3勝とわずかにリード、藤野騎手、阿部騎手が2勝で続く。過去には大河原調教師が騎手時代に6勝とこのレースを得意としていた。

今回のみどころ
  なんといってもこの世代はキョウエイリュウが抜けており、能検1番時計のあと、ナナカマド賞、ヤングCSの重賞2勝を含み、デビュー以来無敗の10連勝中。ヤングCS以降は完全に休養に充て、センゴクエース以来の無敗の三冠馬を目指す。普段どおりに走れれば実力は抜けている。まずはその走りに注目したい。これに対抗する馬だが、ヤングCSで直線先頭に立ちあわやを思わせたブラックサファイアや牝馬重賞の黒ユリ賞で合ったエンゼルフクヒメが今回は回避。それなら、あとは常に上位で戦ってきたコマサンダイヤ、トワトラナノココロ、9月の平場戦でキョウエイリュウにわずかの差に迫ったアバシリルビーといったところが注目される。しかしキョウエイリュウを逆転するのは至難の業か。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)

 1 コウテイ:世代の賞金ランクは14番目であったが、回避馬が複数出てこの馬に出走権が回ってきた。これまで重賞、特別戦いずれも未出走で、いきなりのBG1挑戦である。デビュー戦で勝利して以降、出世が期待されたが勝ちきれず、下位クラスでの戦いが続いていた。既に1100kgを越える大きな馬体で力強さはあるが、今一つ動きが重かった。父シベチャタイガーは晩成型。斤量が増えれば本来の力発揮も。
 2 キタノボブサップ:直前のA-2クラスのレースを逃げ切り、最後の切符を手にして出走にこぎつけた。重賞はナナカマド賞に出走し4着の実績がある。終始安定した走りがこの馬の持ち味で、障害力もあり、最後までしっかり走りきれる。ただ流れが速くなると後手に回ることも。負担重量が重くなるのはペースが落ち着き歓迎材料か。1歳年上の全姉は重賞でも活躍しているヒメトラクイーン。どちらかというと晩成型か。
 3 ニセコヒカル:繰り上げ出走となった一頭だが、ナナカマド賞の時と同様にチャンスがあればいつでも出走する準備ができていたように思われる。そのナナカマド賞では牝馬最先着の6着、他に重賞では黒ユリ賞で4着に入っておりいずれも人気以上に走っている。父ホッカイヒカル同様に前半は後方に控え障害を越えてから直線で勝負する。一瞬の切れ味というより、じわじわ伸びて行くタイプ。ペースが落ち着けば見せ場も。
 4 ダイナマイト:デビューがやや遅れ、当初は非力さも見られたが徐々に成長。特別戦では青雲賞と十勝産駒特別でいずれも4着とまずまずの成績を上げた。重賞は初出走で重量への対応は未知数。切れ味の鋭さと爆発力がこの馬の強みで、下位クラス相手だとその持ち味が発揮されるが、上位クラスに入ると同タイプの馬に押されて埋もれてしまうことがある。自分のペースで行ければ素軽い動き見せ場は作れそう。
 5 カイセドクター:重賞はヤングCSのみ出走し、直線での切れ味を見せ上位とは差のない3着に食い込んでいる。この馬の持ち味はどんな展開でも対応できる自在性。障害もほとんど崩れることはない。A-1クラスの強い相手との対戦ばかりで、どうしても切れ味のある馬に押し切られて勝ちきれない部分もあるが、大敗もほとんどない。この冬に入り更に馬体も充実し力を付けてきており、流れをつかめば押し切れるか。
 6 トワトラナノココロ:重賞はナナカマド賞に出走。速い流れに乗りきれず5着に終わった。能検2番時計のあとデビューし常にA-1クラスで戦い上位争いを展開、入着率が高く着外の時も上位とは差のないレースをしている。脚質は先行して押し切るタイプ。障害は崩れることはほとんどない。直線の切れ味はまずまずだが、追い比べとなれば最後のスタミナに若干課題がある。父に似たタイプで大レースには強そうだが。
 7 アバシリルビー:完成度の高い牝馬で、常に上位で活躍。掲示板外も一度しかない。キョウエイリュウにわずかの差に迫った実績もある。重賞黒ユリ賞では1番人気に推され障害を降りて先頭に立つ場面もあったが直線で詰まって逆転負けを喫しておりリベンジを期する。直線の鋭い切れ味が武器だが、最後の10mで脚が上がる時があり、走りきれるだけのスタミナが課題。負担重量は黒ユリ賞で経験したので対応できそう。
 8 アヴエクトワ:重賞はナナカマド賞7着、そして黒ユリ賞では人気薄のところ逃げ粘って2着に入っている。やや遅めのデビューの後、連勝して上位クラスで戦い、近走はやや壁に当たっていたがまた自分の走りを見せている。この馬はとにかく前に行くことで持ち味を発揮、同型は強力だができればハナを切っていきたい。障害はまずまずこなせ、あとは直線での粘りにかける。馬体重の増加も緩やかで、まだ非力感はあるが。
 9 キョウエイリュウ:先述のように能検1番時計の後デビュー以来ナナカマド賞、ヤングCSの2重賞を含み10連勝と負け知らず。そして休養期間を経て満を持して出走してきた。もともと完成度の高い馬だったが、休養中にどこまで成長しているか、馬体重などにも注目。絶対的能力が高いため脚質は不明だが、ヤングCSの時のように一旦立ち後れてもすぐ巻き返し粘りも見せているところから、控えても戦えそう。
 10 コマサンダイヤ:重賞はナナカマド賞3着、ヤングCS4着など常に上位争いを展開しており、最近は掲示板を外しておらず非常に安定感がある。特に前走は有力馬勢を相手に直線で抜け出し圧勝し調子は上昇中。父ウンカイ、母コマクインと素質は十分。先行力と障害力がこの馬のモットー。ただ、切れ味に欠ける部分がり、全体の流れが速くなると追走一杯になる可能性も。自分からペースを作りに行きたいところ。

【はむ!の見解まとめ】
  明け3歳の大一番。とにかくキョウエイリュウの動きに全ての視線が注がれそう。馬場は木曜日までに降った大雪の影響がどこまで残っているか。しかし馬場の重軽はキョウエイリュウにはあまり関係がないか。
  展開だが、出足が速そうなのは、アバシリルビーとアヴエクトワの牝馬勢。これにトワトラナノココロが追いつき、コマサンダイヤ、キタノボブサップ、コウテイあたりが前に行くか。キョウエイリュウも遅れは取りたくないが、前回のようなこともあるので、落ち着かせて少し控えてから行くか。カイセドクターはさらにキョウエイリュウの動きをマークしながら行くか。先行馬が障害をスムーズにさばけば、キョウエイリュウの最後の脚を封じ込めることも可能か。
  そして当欄の予想だが、やはり◎(9)キョウエイリュウが大きく抜けている。ヤングチャンピオンシップ以来の久々の実戦でぶっつけ本番で、不安点はあるが、それらを差し引いても力の差が歴然。しかも今回は定量戦。普通に走れば大勝となるだろう。この馬が敗れるとすれば自滅のみだが、安定度からみてもその可能性も低いように思われる。
  相手だか、こちらは難解。キョウエイリュウを負かせに行くかによっても違いそう。先行力のあるのは牝馬2頭だが、やはり最後まで走り切れる馬ということで○(6)トワトラナノココロを推したい。出足が速く障害も安定しており、A-1クラスで常に上位争いを演じている。今回思い切って勝ちに行くか、順位より自分の走りに徹するかで違ってきそうだが、いずれにしても崩れることはなさそう。3番手には、こちらも先行力のある▲(10)コマサンダイヤをおく。勢いに乗ればこちらの方が前に行ける。大外に入ったのは気になるが、観客がいないこともあり、割引材料ではなさそうだ。
  穴っぽいところでは、A-2クラスを勝ってきた△(2)キタノボブサップがおもしろそう。こちらも崩れのない安定した走りが身上。力も付けてきた。入着に。他では、ペースが落ち着き、後方からでも届く展開になれば注(5)カイセドクターの末脚の鋭さには注意しておく必要がある。あとはやはり切れ味のある(4)ダイナマイト、牝馬勢からは繰り上がりながら末脚鋭い(3)ニセコヒカル、軽馬場なら先行力のある(7)アバシリルビーあたりも注目しておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  佳境には入っているのだが、じわじわと増えていくマイナス。ま、競馬が開催されていてネットで馬券が買える歓びを感じながら、今年度残り3週をがんばりたい。今週はBG1イレネー記念。キョウエイリュウは外せないので、あとはどこまで絞って流せるか、本命がコケる夢馬券も押さえておきたいがほどほどに、そこはワイドなどでカバーしたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9→6,10,2→6,10,2,5 合計9通り 各200円
      9→6,5→6,10,2,5 合計6通り 各100円
      6,10→9→6,10,2,5 合計6通り 各100円
  枠複 8=8,6,2 合計3通り 各400円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 900円
  ワイド 2=6,10,5,4 5=6,10,4 4=6,10 合計9点 各100円
  合計 1,800円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】無観客競馬
  本当はLVRとか他の話題もしたかったのですが、やはり、今は先の見えない新型コロナウイルスの影響の話をしなければなりません。とにかく人の集まるイベントごとは中止。競馬のみならずスポーツイベントはほとんどが中止か無観客。ばんえいの場合も、特に感染者の多い北海道にあって、無観客競馬を受け入れざるを得ません。それでも我々ネットで馬券が買え、CSやネット中継で番組が見られる。それだけでもありがたいことです。こんな中開催を続けていただいていることに感謝したいと思います。ばんえいは、無観客競馬の期間3月8日までのところ、ひとまず16日まで延長となりました。そして20日の「ばんえい記念」を含む24日の最終日までも無観客競馬の可能性が強いです。年度末の一番盛り上がるところ残念ですが、なんとかこれ以上感染が広がらないことを祈って、ネットで応援しましょう。

2020年3月2日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第41回チャンピオンカップ(3/1)

ばんえい重賞レース回顧
第41回チャンピオンカップ(BG2)-2020年3月1日-10R 200m直 小雪 2.4%
  1着◎(4)アアモンドグンシン(長澤幸) 1分49秒1
  2着△(7)オレノココロ
  3着○(5)センゴクエース
   単勝 4 210円(1番人気) 馬複 4-7 450円 三連単 4-7-5 1,620円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい今年度の優勝馬による重賞、第41回チャンピオンカップは、1番人気の5歳馬アアモンドグンシンが障害を先頭で抜け出し、後続の追撃をかわして快勝、秋のドリームエイジカップ以来重賞4勝目となった。長澤幸太騎手も同レースで優勝して以来の重賞制覇で、通算5勝目。このレースは初優勝。小林長吉調教師もこのレース初制覇で、重賞は黒ユリ賞に続く連覇で通算11勝目。

レース振り返り
  帯広はこの日朝から小雪が降ったり止んだりで、馬場は湿り気味、レース前後も雪が舞い、全体としては軽めの馬場であった。
  レースは、一斉のスタートから各馬ほぼ揃って第1障害へ、障害を越えたあたりから1番人気に推されたアアモンドグンシンが一歩前に出て、2番人気のセンゴクエースがこれをマークして続く展開。さらにコウシュハレガシー、キタノユウジロウらがこれに続いた。そして1,2障害中間あたりでは外からオレノココロが、内からはシンザンボーイが追いついてきた。トップハンデのコウシュハウンカイは後方からのレース。各馬は刻みを入れながらも早めの動き。その中でアアモンドグンシンが後続を引き離し気味で第2障害へ、そして障害手前まで先着、ここまで57秒と荷物の割には速いペース。これにオレノココロ、センゴクエースが相次いで到着した。
  第2障害もアアモンドグンシンが先に仕掛け、すぐにセンゴクエースも反応。アアモンドグンシンがスンナリ障害を越えたのに対し、センゴクエースは坂の天板近くで両膝を折る。それを見ながらオレノココロが仕掛けてこちらはしっかり坂を越えていく。後はシンザンボーイ、コウシュハレガシー、キタノユウジロウが相次いで障害をクリア、センゴクエースも立て直してこれを追う。
  先頭争いは、アアモンドグンシンが坂を下りて勢いに乗って後続を引き離しにかかる、4,5馬身離れてオレノココロも激しく追うが脚色は同じ。さらに後続はシンザンボーイらに、遅れたセンゴクエースも追いつき4頭の3番手集団を形成。アアモンドグンシンは残り20mを切って少しずつスピードは落ちるが依然3馬身ほどのリード、オレノココロも激しく追うが差は縮まらない。そして長澤騎手の必死の追いに応える形でアアモンドグンシンがゴールまで到達、そのまま先頭で駆け抜けた。オレノココロも最後は手綱を緩め諦めた形、それでも2着は楽々確保。以下はやや離れて、集団からセンゴクエースが抜け出し3着。続いてシンザンボーイが詰まったところをキタノユウジロウがかわし4着に入った。今年度BG1を連勝したコウシュハウンカイは最下位の7着に終わった。

次走へのメモ
アアモンドグンシン(1着):完璧なレース展開だった。終始先頭を行き、障害も慌てることなくクリア。あとは直線で走りきるのみ。これぐらい先に行かれればいくらオレノココロやセンゴクエースでも追いつけない。自分でペースを作れれば実力を存分に発揮できるというところを見せた。斤量もまだまだ対応できそう。さて次だが、5歳にしてばんえい記念にチャレンジするか。それともそれは来年以降の楽しみに回すか。とりあえず2週後にはポプラ賞もあるが、ハンデ的にはキツそう。それなら来年度当初のオッズパーク杯あたりからの始動となるか。
オレノココロ(2着):昨夏以来崩していた調子を考えれば、十分元の力を出せるところまで戻ってきた。障害もスムーズであった。今回は軽馬場で勝ち馬の勢いに一歩遅れた形になったが、本番のばんえい記念に向けての手応えは十分感じられたと言える。このまま本番に突入か、もう一戦特別戦あたりで調整を図るか。
センゴクエース(3着):やはり心配された障害の甘さが出てしまった。軽馬場でペースが速くなりやや慌てた様子。力を持て余したままの3着。全体としてはしっかり走れていただけに、このあたりで勝ち味を覚えておきたかった。連覇のかかるばんえい記念に向け、もう一戦実戦で立て直しに行くか。
キタノユウジロウ(4着):序盤から臆することなく積極的に行き、速い流れにもしっかりついて行って、最後は粘りの4着。前の馬には離されたものの5歳のこの馬にとっては上々の成績と言えよう。この馬の照準は2週後の重賞ポプラ賞、ぜひ勝ちたいレースだろう。
シンザンボーイ(5着):北見記念勝ち以降は若干壁に当たっていたイメージだが、今回は、速い流れにもかかわらず直線で上位争いを演じるなどかなり復調していたように見える。障害の上手さもさすがであった。ばんえい記念でもある程度力は出せそう。
  その他では、コウシュハレガシー(6着)は上位馬と相対的な力の差はあったものの、自分の走りそのものはでき、さほど離されていなかったので、今後さらに力を付けていけば十分戦えそう。コウシュハウンカイ(7着)はやはりハンデ差が大きく、無理をしなかった。序盤から後方に待機し、最後まで本番のばんえい記念を見据えて自分のレースを組み立てることに徹していた。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 4 7枚 馬複 4-7 1枚 三連単 4-7-5 1枚
  グンシンは理想どおりの走りで期待に応えてくれた。これは大きな収穫。センゴクエースの方はやはり心配した障害でのミスが出たね。それでも立て直して3着は立派。オレノココロはやはり実力馬、普通に走られたら来ちゃうよね。シンザンボーイも悪くはなかったけど相手のミス待ちだった。馬券は何枚か引っかかっているものの結局トータルとしてはマイナス。ま、大きく割り込まなかっただけよしとして、次がんばろう。
  今回収支 -1,460
   (通常分) -1,530  (配当)2,970 (投入)4,500
   (単複・ワイド) +70  (配当)1,470 (投入)1,400
  今年度累計 -32,140(3/1・チャンピオンカップ終了時点)
   (通常分) -22,920 (配当 72,380 - 投入 95,300)
   (単複・ワイド) -9,220 (配当 22,920 - 投入 33,400)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  4週連続の重賞シリーズ、次は翌週3月7日土曜日、明け3歳のチャンピオン決定戦、イレネー記念(BG1)です。(日曜日ではないので注意しましょう)いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年2月29日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第41回チャンピオンカップ(3/1)

  新型コロナウイルスの影響で、ばんえいを含む地方競馬は当面無観客で行われることとなりました。ばんえいも折角今週から年度末に向け4週連続重賞と最後の追い込み、大一番のばんえい記念まで4週連続の重賞で盛り上がるはずのところで、寂しい限りですが、ネットで馬券は買えますので頑張っていきましょう。年度末重賞シリーズの第1弾は今季の重賞優勝馬によるチャンピオンカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回チャンピオンカップ(BG2)
(2020年3月1日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
シンザンボーイ 牡9 810 阿部武 坂本東 栗毛 追
北見記念
  コウシュハレガシー 牡5 810 藤野俊 平田義 栗毛 先
天馬賞
コウシュハウンカイ 牡10 850 藤本匠 松井浩 栗毛 先
グランプリなど
アアモンドグンシン セン5 810 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
ドリームエイジC
センゴクエース 牡8 810 菊池一 槻舘重 鹿毛 先
北斗賞
  キタノユウジロウ 牡5 810 松田道 村上慎 栗毛 差
銀河賞など
オレノココロ 牡10 820 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
オッズパーク杯など
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「チャンピオンカップ」の概要と傾向
  ばんえいの重賞には古馬重賞のほか3歳、4歳などの世代別重賞や牝馬重賞があるが、チャンピオンカップはそれらのレースについてその年度における優勝馬が一堂に会するいわゆる決勝戦的位置づけの重賞である。
  世代によって力の差があるため大きめのハンデがあること、また、この時期にしては負担重量が軽めであることが特色。したがって力量的にやや不足の馬でも活躍できるチャンスがある。
  過去10年で1番人気は(4,2,0,4)で微妙、2,3番人気も比較的苦戦しており、中波乱といったところか。複数の重賞勝ち馬が多い年は頭数が揃わないことが多くその時は配当的に安く収まる。一方、過去にはカネサブラックやオレノココロなど、後にばんえい記念に勝つ馬がここでもそれぞれ3勝しているなど、年度末の大一番ばんえい記念に向けて、良いたたき台と考えている陣営も多いようだ。全体としては古馬有利だが、昨年はメジロゴーリキが優勝するなど5歳馬も軽ハンデで侮れない。騎手では松田道明騎手がこのレース4勝と現役では最も多く勝っている。

今回のみどころ
  古馬と若馬のチャンピオンが争うという興味深い条件であるが、特に若馬の場合、1頭が複数の重賞を制していることや、牝馬などでは明らかに力の差があること、ポプラ賞など別路線の狙いもあるため、回避馬が続出して頭数が揃わない場合が多い。一方、常に上位の常連にいながら今年の重賞勝ちに手が届かず出走権が得られない馬もいる。昨年のセンゴクエース、今年は昨年優勝のメジロゴーリキらが涙をのんでいる。そして今年は、ミノルシャープら強いはずの6歳馬が一頭もいないという不思議な現象がおき、また、牝馬勢と4歳馬が回避して結局7頭立てと頭数的にはやや寂しい。
  さて、古馬勢は年度末の大一番ばんえい記念に向けての調整としてとらえる向きもあるし、一方、やや軽めの荷物とハンデ差があることから、若馬を中心にこのレース自体を狙ってきている馬もいるだろう。どこから入るかが考えどころ。帯広記念に勝ったコウシュハウンカイ、立て直してきた実力馬オレノココロ、そしてばんえい記念連覇に向けてここで調整したいセンゴクエースの実績馬に対し、一発のあるアアモンドグンシンらが虎視眈々と狙ってきていると思われる。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 シンザンボーイ:9歳馬ながら昨年度まで重賞勝ちがなかったため、過去のこのレースには出走ができなかった。今シーズンは北見記念で障害力を生かして快勝、堂々出走権を得てきた。帯広記念では行き脚がつかず良いところが見られなかったが、その後は立て直してきている。斤量も丁度良く、再び鋭い切れ味を見せるチャンス。ただ最内枠はやや不利か。
 2 コウシュハレガシー:力はありながら無冠がつづいていたが、天馬賞では障害力で押しきり重賞初制覇。素質の片鱗を見せた。藤野騎手が手綱を握るようになってさらに力が出せるようになっている。今回は昨年優勝の全兄のメジロゴーリキが出走権が得られなかったためその敵討ちとなる。若馬らしく積極的にレースを引っ張って行ければ見せ場も作れそう。
 3 コウシュハウンカイ:今シーズンはグランプリ、帯広記念とBG1を2勝と強いところを見せている。但し、このレースは過去5回出走しているが、2着2回が最高で、ここ2年は5着とあまり得意としていない。時期的に大レースの狭間で調整段階といったところか。ハンデも大きい。ただ力は上位で、安定した走りと障害力でしっかり走って来れるだろう。
 4 アアモンドグンシン:昨年12月のドリームエイジカップで古馬勢に勝ち、5歳馬でこのレース初出走。同世代の中でもランクは一番上で実力上位のはずだが、なぜか4歳三冠は無冠に終わっている。一方、古馬戦線にも積極的に参戦し好走している。障害が得意ではないほか序盤の走りにやや無駄があり、力を持て余している感がある。今回の条件は悪くないが。
 5 センゴクエース:チャンピオンカップは一昨年に出走し2着、昨年はこのレースまでに重賞勝ちがなく出走がかなわなかった。結果的にその後ばんえい記念で勝利することになるが、このレースとの関連性は定かでない。この馬のすべては障害の可否いかん。ようやく調子を上げてきているので、ここはしっかり障害を上げて最終目標に臨みたいところ。
 6 キタノユウジロウ:5歳馬でこのレースは初出走。今シーズンは夏に2つの重賞を連勝し、善戦止まりにピリオドを打っている。まだ古馬戦線に本格参戦はしていないが、ドリームエイジカップに出走、5着だったが積極的に攻めて良い経験ができた。一方、天馬賞では流れをつかめずに敗れた。やはり好位につけ自分のペースに持ち込みたいところ。
 7 オレノココロ:このレースは過去5回出走し3勝している。敗れた2戦もハンデ差によるもので差はほとんどない。この馬は目標はあくまで翌月のばんえい記念だが、それに向け、斤量も手頃で、調子を整えるための良いたたき台となっているようだ。課題の障害もこのレースで立て直しを図る。イキの良い若馬勢のペースにしっかりついていきたい。

【はむ!の見解まとめ】
  とにかく3週間後にばんえい記念という大レースがあり、そこに向けて調整を進める陣営と、そこには向かわず、適度な重量で力試しと考える陣営とで思惑の違いがあると思われ、そこを読むのが難しいところ。レースを引っ張る6歳馬の有力どころがいないのも影響がありそうだ。
  そんな中展開を予想すると、明らかな逃げ馬がいないものの、障害をじっくり攻めたい馬が前半から飛ばしていくことが考えられる。その中ではまずアアモンドグンシンが飛び出して行きそう。コウシュハウンカイも前に付けるだろう。センゴクエースやオレノココロも障害のことを考えて前に行くか。障害力はコウシュハウンカイが抜けているが、トップハンデも考えて先頭で降りて大きくリードを保つことが重要。後の馬はいずれも障害がカギ。各馬がもたつくようだとシンザンボーイあたりが追いついて抜け出してくるか。
  予想だが、ここは◎(4)アアモンドグンシンが勝てる条件が揃っている。スピード、素軽さ、直線での伸びなどどれをとっても秀逸。重量も北見記念で840kgまで経験しており問題はない。流れに乗れないと後手を踏むこともしばしばあるが、今回は他に速い馬も少ないので自分のペースで行けそう。本命視して良いだろう。
  相手には、ようやく調子の上がってきた○(5)センゴクエースを推す。まだ障害での不安は残るが、本番のばんえい記念に向けしっかり調整してきている様子。今回は斤量も手頃で、じっくり構えて行けそう。単穴にはすっかり重賞慣れしてきた▲(1)シンザンボーイ、今回は相手的に流れに乗れそうでチャンスが広がる。最内枠が若干気になるが力は出せそう。△(7)オレノココロも実力的にはまだまだ上位だが、近走は勝ち癖がついておらず、前走も大幅体重減など体調がやや不安。ばんえい記念も見据えて今回はどこまで仕上げてきているか。グランプリや帯広記念を勝ってきた注(3)コウシュハウンカイはやはり大きなハンデ差がネック。それでも実力は上位。前半で流れには乗れれば良いが。
  あとは5歳馬(6)キタノユウジロウ(2)コウシュハレガシーと、いずれも動きは良く、障害はこなせそうで、前半からうまく流れをつかめれば上位に食い込むことは可能だが、相対的にはやや力不足感がある。

はむ!の馬券狙いどころ:
  こんな時期だからこそ、改めてネットで馬券が買えるのは嬉しいことだ。さて、ばんえい記念に向けて最後の追い込み。ここはしっかりつないでいきたい。
  今回は、少頭数なので控えめに。グンシンの一発にかけてみたい。センゴクもそうだけど、どちらかというと勝つか負けるかというタイプなので全面信頼はできないけど、勝ったときにはスカッとした気分になりそう。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 4=5→1,7,3 合計6通り 各200円
      4→5,1,7,3→5,1,7,3 合計12通り 各100円
      5→4,1,7,3→4,1,7,3 合計12通り 各100円
  馬複  4=5,1,7 合計3通り 各300円
合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 4 700円
  ワイド 1=4,5,7,3 3=1,4,5 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】招かざる客
  世間を騒がせている新型コロナウイルスの感染拡大。まさに招かざる客です。そして日に日に影響が大きくなり、学校の一斉休校が要請されたり、一方では、買い占めなど社会の混乱を招いており、出口の見えない状況となっています。メディアやネットでいろいろ議論が巻き起こり、何が正しいのか間違っているのかわからない状況です。我々は変な情報に惑わされず、インフルエンザや他の病気などと同様に、手洗いうがいなど一人一人ができる感染予防対策を取ることくらいでしょう。
  政府は26日に、感染防止対策として、今後2週間のスポーツ、文化イベントの中止、延期、規模縮小を要請しました。これを受けて、ばんえいを含む地方競馬は無観客としてレースを開催することが決定。競馬場のほか直営場外発売所も閉場され、馬券はネットのみでの発売となりました。無観客というとえっ?と思うかもしれませんが、公営ギャンブルではこれまでもミッドナイト競輪で無観客で実施されており、ネットでの売上が8割を占めるようになった昨今では売上だけ見るとさほど影響はないでしょう。
  ばんえい帯広競馬は、2月29日から3月8日までが無観客レース、場外は3月13日までが閉鎖となり、その後については状況を見てというところです。ばんえいの場合、観光資源としての側面も大きいだけに、観客がいないのは寂しい限りですがこういうご時世なのでやむを得ない判断でしょう。早く事態が収拾することを祈るのみです。

2020年2月19日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第45回黒ユリ賞(2/16)

ばんえい重賞レース回顧
第45回黒ユリ賞(BG2)-2020年2月16日-10R 200m直 雪 1.6%
  1着△(6)エンゼルフクヒメ(中山直) 1分30秒7
  2着 (5)アヴエクトワ
  3着◎(3)アバシリルビー
   単勝 6 540円(2番人気) 馬複 5-6 5,620円 三連単 6-5-3 19,740円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け3歳牝馬の重賞、第45回黒ユリ賞は、2番人気のエンゼルフクヒメが第2障害4番手から最後の直線で差し切って勝利し重賞初制覇。中山直樹騎手は49歳、デビュー23年目にして初めての重賞勝利となった。小林長吉調教師は昨年12月のドリームエイジカップ以来重賞10勝目。

レース振り返り
  この日はレース前半はやや乾燥気味の馬場であったが、午後の5Rごろから雪が降り出し、黒ユリ賞までには走路が白くなり始め、超高速までには至らないもののスピードの出る軽めの馬場になっていた。
  レースは、ゲートが開いてから各馬ダッシュで進み、第1障害をほぼ横一線で越えた。そこからはやはりアバシリルビーとアヴエクトワといった先行馬が一歩前に出てそのままキャンター気味に進む。これにアーティウィング、コウシュハハイジーあたりが続き、後続の馬もキラリとミスリオンあたりが遅れ気味だった他は、ほとんどが離れずについて行く、そして各馬刻みを入れないまま、相次いで第2障害手前に到着。ここまで36秒とかなりのハイペース。
  各馬一息入れた後、障害を先に仕掛けたのはアヴエクトワ。すぐに隣のヒメトラマジックがこれに続く、更にアバシリルビー、アーティウィングもほどなく続く。この中でアーティウィングが膝を折りかけたほかは、ほぼスムーズに障害を越えた。直線に入り、最初に降りたアヴエクトワを、アバシリルビーがすぐにかわし先頭へ、ヒメトラマジックが続く。そして一歩遅れて障害を仕掛けたエンゼルフクヒメは障害を上手くまとめたが少し離れた4番手で障害を降りた。
  先頭を行くアバシリルビーは更に勢いをつけて他馬を離しにかかる。ヒメトラマジック、アヴエクトワがこれに続き、エンゼルフクヒメがじわじわと前に迫る。アバシリルビーの方は残り20m付近では2~3馬身のリードを保ち逃げ切りを図るがここから徐々にスピードが緩む。後続はエンゼルフクヒメがヒメトラマジック、アヴエクトワに残り20mを切ったところで並びかけ、3頭がほぼ横一線で前を追う。そしてアバシリルビーが残り10mの手前で詰まって立ち止まったところを、3頭から脚色良く抜け出したエンゼルフクヒメがかわし、アヴエクトワとヒメトラマジックが続く、アバシリルビーも立て直し、4頭が並びサバイバル合戦の様相。その中からヒメトラマジックが脱落、アヴエクトワも緩み始め、エンゼルフクヒメとアバシリルビーの一騎打ちへ。そしてゴール前でアバシリルビーがもう一度止まり、結局止まることのなかったエンゼルフクヒメがそのまま最初にゴールに駆け込んだ。更に止まっているアバシリルビーをアヴエクトワが差し返し2着、1番人気のアバシリルビーが惜しくも3着、後方から追っていたニセコヒカルが最後再び止まったヒメトラマジックをかわし4着に入った。当欄で対抗に推したフォルテシモは前半で後れ6着に終わった。

次走へのメモ
エンゼルフクヒメ(1着):人馬一体となった見事な勝利であった。軽馬場となり後方から行くこの馬には厳しい流れと思われたが、前半から無理なく好位につけ、障害をスムーズにまとめたのが大きかった。最後の直線も止まることなく駆け抜け、切れ味だけでなくこの馬のスタミナが生きた形となった。馬の能力とそれを最大に引き出した中山騎手のファインプレーであったと思われる。この後はイレネー記念に挑戦するか。ヤングチャンピオンシップでも差のない5着に好走しており、流れに乗れば十分戦えそう。
アヴエクトワ(2着):近走の成績から調子を崩していたように思われたが、馬体重も再び900kg台に戻し、かなり体調は回復していたようだ。そうなると元々持っていた力は上位。それを鈴木騎手が最大に生かして積極的に展開、直線でも粘って一瞬勝ちが見えるところまで運んだ。先行力と障害力があり、まだまだこれから成長の余地がある。今後の活躍に期待。イレネー記念にも出走可能だがこの馬は長い目で見た方が良いか。
アバシリルビー(3着):レース運びそのものは理想の形であった。ただ馬場が軽かったことで、逆に他の馬の追随を許してしまったというところか。前に行くためのエネルギーを前半で使ってしまい、心配された直線での緩みにつながった形となった。ただ絶対的なスピードは持っており巻き返しに期待。イレネー記念も出走可能圏内で、牡馬勢に迫った実績からも出走すれば面白い存在になる。
ニセコヒカル(4着):やはりこの馬には馬場が軽すぎた。最後の直線では止まることなく走って最後は4着まで押し上げただけに、前半でついて行けなかったことが悔やまれる。ペースが落ち着けばチャンスも生まれてくるだろう。次は年度末の世代牝馬戦の福寿草特別あたりが狙いか。
ヒメトラマジック(5着):馬場も見ながら前半からなんとか食らいついていったが、やはりこの馬にはオーバーペースだったか。最後はお釣りがなくなった。しかし先行力と障害力があるところは見せた。こちらも今後は世代の牝馬戦あたりで活躍のチャンスはありそう。
  その他では、フォルテシモ(6着)は前に行く素振りも見せたが、やはり全体が速すぎたか。端枠と隣の馬の転倒も影響したように見える。5着とはわずかの差。立て直し可能。アーティウィング(7着)は障害での膝折が惜しまれるが、前半も流れについて行くのがやっとであった。ミスリオン(10着)は全くついていけず、障害でも転倒。まだ力不足か。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 応援馬券(単+複) 6 各2枚
  まず、エンゼルフクヒメと中山直樹騎手、悲願の重賞制覇おめでとうございます。ヒーローインタビューでも苦節23年のいろんな思いが表れて感動的でした。馬券の方はほとんど外れたけど、応援馬券が入ってくれて良かった。しかし、当初はエンゼルフクヒメを本命に考えていただけに、雪予報で惑わされた感じか。信じることが大事だと思う。さて、年度末の4連続重賞に向けて立て直し。
  今回収支 -4,800
   (通常分) -4,200  (配当)0 (投入)4,200
   (単複・ワイド) -600  (配当)1,400 (投入)2,000
  今年度累計 -30,680(2/16・黒ユリ賞終了時点)
   (通常分) -21,390 (配当 69,410 - 投入 90,800)
   (単複・ワイド) -9,290 (配当 22,710 - 投入 32,000)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次の重賞は2週あいて3月1日、今年度の重賞勝ち馬による一戦、チャンピオンカップです。そしてその後は年度最後のばんえい記念まで4週連続で重賞があります。いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。