header2

 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年6月26日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第50回旭川記念(6/23)

ばんえい重賞レース回顧
第50回旭川記念(BG3)-2019年6月23日-10R 200m直 晴 2.2%
  1着注(2)オレノココロ(鈴木恵) 1分55秒8
  2着△(5)ミノルシャープ
  3着◎(3)コウシュハウンカイ
   単勝 2 270円(2番人気) 馬複 2-5 2,970円 三連単 2-5-3 11,210円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬重賞の一戦、第50回旭川記念は、2番人気の9歳馬オレノココロがトップハンデをもろともせず差し切り勝ち。旭川記念は3年連続の優勝となった。重賞通算は23勝で自己の持つ最多重賞勝利記録を更新した。鈴木恵介騎手もこのレース3連覇で3勝目、重賞通算76勝となった。

レース振り返り
  帯広は前日にかなりの雨が降ったが、当日晴れたこともあり、極端な軽馬場にはならなかった。
  レースは5歳馬メジロゴーリキが好スタートを決めハナを切って行く。後続は1番人気コウシュハウンカイが第1障害でややつまづきながらも前を伺う。あとはミノルシャープ、ゴールデンフウジンといった5歳勢が続く、オレノココロは先頭集団のやや後ろ、急遽騎手変更のあったセンゴクエースは後方待機といった展開。各馬刻みで出入りはあったもののほぼ同じような体勢で第2障害手前へ。ここまで58秒とまずまずの平均ペース。
  第2障害もメジロゴーリキが先に仕掛け、コウシュハウンカイ、ミノルシャープがすぐに続く。メジロゴーリキは力強く登って坂の天板まで来たがそこで一旦ストップ。そしてコウシュハウンカイは坂の7分どころで立ち止まった。一方ミノルシャープは障害をひと腰で越え、一瞬の切れ味もあり先頭へ。メジロゴーリキもすぐに立て直して2番手。コウシュハウンカイもふた腰目で立て直し、前に続くが、その時には十分溜めを効かせたオレノココロがふらつきながらも勢いで障害を越えて来て早くも並びかけてきた。後続は障害で苦しみ、シンザンボーイが5番手で降りたもののあとは大きく離された。
  先頭争いはミノルシャープが2馬身ほどの差で逃げ、メジロゴーリキにコウシュハウンカイ、オレノココロが並びこの3頭で前を追う。その中でもオレノココロはやはり脚色が良く、抜け出して前のミノルシャープにじわじわ近づく。ミノルシャープもしぶとく粘り逃げ切りを図るが残り10mを切ったところでオレノココロに捕らえられ、そしてオレノココロが先頭でゴールした。ミノルシャープは脚色は鈍ったものの後続は振り切り、先頭と半馬身差の2着。コウシュハウンカイも追っていたが前と脚色が同じになり3着。メジロゴーリキが差のない4着だった。当欄で対抗に狙ったゴールデンフウジンは障害で手間取り8着に終わった。

次走へのメモ
オレノココロ(1着):10kg程度のハンデ差と軽馬場、この馬には不利な条件もあったが、ほとんど問題にならなかった。強いて言えば、想定されたより馬場が乾いたことや、両隣が先行馬で有力馬だったので良い目標になったというところが有利に働いたか。いずれにせよ強く、運も持っている感じだ。この後は来月の北斗賞もあるが、夏のグランプリに向けてさすがに一息入れるか。
ミノルシャープ(2着):まさにこの馬らしいレース運びであった。各馬障害で苦しむ中、一腰で越えて来るなど、先行力・障害力は天下一品。最後の残り10mはいつものように課題だが、今回はかなりしぶといところを見せた。軽馬場も味方したか。価値ある2着と言える。次の狙いはもちろん北斗賞だろう。
コウシュハウンカイ(3着):全体的にはいつもの走りは見せていたが、レース間隔が開いたことが、障害の捌きなどに多少影響があったか。第1障害からややつまづき、第2障害でも立ち止まる場面があった。勢いのある5歳馬の存在も自分のペースを作れない原因か。北斗賞では巻き返し必至だ。
メジロゴーリキ(4着):この馬にはこれしかないという走り。序盤からレースを引っ張ってどこまで粘れるかといったところ。第2障害では天板まで足がかかっていただけに、悔やまれるレースであった。力は付けてきており、今後さらに荷物が重くなればこの馬の出番だ。
センゴクエース(5着):前半から後手へと回ってしまい、障害も余裕がなかった。騎手変更の影響も考えられるが、代役でも活躍実績のある島津騎手には特に問題はなかったように思える。落ち着いたレースに持ち込めれば次回重賞でも巻き返し可能。
  その他では、シンザンボーイ(6着)は馬体重が回復し、着順こそ上がらなかったものの、先頭集団に近いところで勝負できたことは、今後につながりそう。マルミゴウカイ(7着)もどうも勢いが感じられず、障害も相変わらず課題になっている。何かきっかけがほしい。有力な5歳馬の一頭ゴールデンフウジン(8着)も序盤攻めて行ったものの苦手な障害の克服には至らなかった。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 ワイド 2-5, 3-5 2本のみ
  オレノココロ、今度こそ眠っておいてくれというのが、馬券的には正直な気持ちだったが、そうはいかなかった。やはり強い。脱帽だ。ミノルシャープが2着に来たので、結局はワイドが保険になった格好。ワイドだけというのはやはり当たりとは言えないなぁ。それから単勝が当たらないのも悩みどころ。こんな調子でズルズルといかないようにだけは気をつけたい。
  今回収支 -4,400
   (通常分) -4,500  (配当)0 (投入)4,500
   (単複・ワイド) +100  (配当)1,400 (投入)1,300
  今年度累計 -6,320(6/23・旭川記念終了時点)
   (通常分) -4,920 (配当 3,780 - 投入 8,700)
   (単複・ワイド) -1,400 (配当 1,400 - 投入 2,800)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は2週間後7月7日、4歳馬の三冠第1戦重賞・柏林賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。

2019年6月22日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第50回旭川記念(6/23)

史上最高の・・・
  史上最高の・・・とはいっても競馬の記録ではなく、気温の記録です。ひと月近く前の話ですが、先日5月26日に北海道では道東を中心に異常な高温に見舞われ、オホーツク海側の佐呂間で39.5℃と全国でも5月の史上最高記録、そしてばんえいの行われている帯広でも38.8℃と(真夏を含めた)史上最高となりました。しかもその前日の最低気温が10℃を下回っており、その気温差の激しさも異常です。筆者は遠く離れたところに住んでいますので実感がわきませんが、現地では人も馬も大変だったことに違いありません。その後も天候不順は続いているようで、この異常気象、地球温暖化の影響なんでしょうか。
  さて、しばらく間のあいたばんえい重賞でしたが、約1ヶ月半ぶりの重賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第50回旭川記念(BG3)
(2019年6月23日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  メジロゴーリキ 牡5 770 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
オレノココロ 牡9 780 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
◎  コウシュハウンカイ 牡9 770 藤本匠 松井浩 栗毛 先
  シンザンボーイ 牡8 770 渡来心 坂本東 栗毛 差
ミノルシャープ 牡5 770 阿部武 大友人 鹿毛 逃
  ソウクンボーイ 牡9 770 村上章 西邑春 鹿毛 追
  マルミゴウカイ 牡6 770 藤野俊 槻舘重 鹿毛 差
ゴールデンフウジン 牡5 770 西将太 今井茂 青毛 追
  アアモンドグンシン セン4 760 赤塚健 小林長 鹿毛 先
10 センゴクエース 牡7 770 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「旭川記念」の概要と傾向
  ばんえい競馬は、2006年以前には4競馬場(北見、岩見沢、帯広、旭川)で開催されていたが、当時から、それぞれの競馬場において「記念競走」が行われていた。そして帯広単独開催となって以降も、その競走名が引き継がれ、毎年、いわゆる「4大記念大会」として、以前の競馬場名をしのんだ古馬重賞が開かれている。旭川記念はその第1弾である。
  古馬オープンで賞金ランク上位順に出走権を得る。つまり現時点でのトップ10が揃う形になる。シーズン序盤なので、負担重量は古馬重賞としては軽め。しかも賞金加増が少なく、ハンデ面でも大きな差は生じない。従って実績上位の馬が有利で、過去勝ち馬にも名馬がずらりと並ぶ。また連覇が多いのもこのレースの特徴。2009年以降、連覇した馬が実に4頭いる。過去10年で1番人気は(5,1,2,2)と強い。一方で2番人気は(0,4,3,3)と未勝利となっている。下位人気の馬は連対すらままならず、過去10年で5番人気以下では勝ち馬ゼロ、2着も1回のみとなっている。この時期は重賞など大きなレースが少ないので、馬によっては調整段階の場合も多いと思われるが、前述のとおり荷物が軽くハンデ差が少ないので、実力のある馬がやはり普通に力を出せるといったところか。臨戦過程としては、年度当初のオッズパーク杯を勝った馬は過去10年2勝と芳しくなく、10kgのハンデ加増が微妙に影響か。年齢は基本は古馬有利だが、5歳、6歳といった若馬も軽量を生かして健闘している。騎手では藤本匠騎手が5勝と抜けている。

今回のみどころ
  最近の古馬重賞戦線の構図は、ばんえい界を引っ張るオレノココロ、コウシュハウンカイの9歳馬2頭が双璧をなし(両横綱)、中堅どころ(大関格)として、昨年度末のばんえい記念を勝ったセンゴクエースらが控えているが、それらに加えメジロゴーリキらの5歳馬勢(「花の2014年生まれ組」とでも言おうか)のイキが良く、古馬重賞でも活躍、次を担うことが期待されるホープとなっている。これまではまだまだ実績馬が上位ではあるが、若馬の成長も著しく、その差は埋まりつつある。今回はその力関係を量る一戦でもあるだろう。久々にフルゲートとなり盛り上がりにも期待。また、前日から雨が降っておりその影響にも留意する必要がある。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 メジロゴーリキ:5歳馬ながら抜群の先行力と障害力で上位でも互角に戦っており、オッズパーク杯でも差のない3着に入っている。自分でペースを作れる強みがあり、切れる脚はないもののゴール前での粘りもある。
 2 オレノココロ:レースを絞りながら調整しており、年度初めの重賞オッズパーク杯でも、障害を軽く越え快勝するなど極めて順調に来ている。旭川記念3連覇に向け視界は良好。ハンデも10kg程度なら問題なさそう。
 3 コウシュハウンカイ:オレノココロと双璧をなす実力馬も昨年度末あたりはやや成績を落としていたが、今シーズンに入り本来の走りを取り戻してきた。斤量的にも適鞍で、ライバルからのタイトル奪還を目指す。
 4 シンザンボーイ:重賞もすっかり常連となり出走すればそれなりに好走している。先行力は持っているが、他馬に押されあまり目立たず、一旦後手に回れば不完全燃焼に終わることも多い。しっかり流れに乗りたい。
 5 ミノルシャープ:今勢いのある5歳勢の1頭。この馬も先行力と障害力があり、一瞬の切れ味もある。ただゴール前で急激に甘くなるのが泣きどころ。しかし他馬が苦しむような展開になるとまんまと逃げ切ることも。
 6 ソウクンボーイ:9歳世代の一角。ばんえい記念以来の重賞出走。上位常連ではあるが勝ち味に遅く下位争いに甘んじている。本来は重量適性と鋭い切れ味を持ち、重賞でも十分活躍できる余地はあり、積極的に攻めたい。
 7 マルミゴウカイ:昨年秋ごろは上位の実力馬勢をしのぐ勢いがあったが、近走は障害での動きが悪く成績を落としていた。しかし前走の特別戦・大雪賞では障害をしっかり切って快勝、巻き返しのきっかけとなったか。
 8 ゴールデンフウジン:抜群の切れ味がこの馬のモットー。オッズパーク杯でも障害を降りて一旦は先頭を狙うほどの勢いを見せた。あとは前半の位置取りと障害をいかにスムーズにクリアできるかがカギ。一発はある。
 9 アアモンドグンシン:昨年のダービー馬で4歳ながら果敢にここに挑戦してきた。スピード、切れ味を兼ねており粘りもあるが障害は苦手な方。照準は2週後の柏林賞で、古馬の胸を借りつつ自分の走りを確かめたい。
 10 センゴクエース:ばんえい記念優勝後はその反動もあってかややリズムを崩し、障害でもたつく場面が見られた。前走のスタリオンカップでは立て直してきており、本来の調子なら持ち前の切れ味で好勝負できる。

【はむ!の見解まとめ】
  オレノココロ、コウシュハウンカイにセンゴクエースが加わったこれら実力馬に5歳勢らがどう挑むか。展開は、雨の影響をどう見るかによっても変わってくるが、基本的にはオッズパーク杯と同じような流れになるだろう。前半は、やはりメジロゴーリキ、ミノルシャープら5歳勢が前に行って、コウシュハウンカイはこれらに差がなく付いていくだろう。オレノココロが続き、センゴクエースらはさらに後ろといった展開か、前半で各馬がどこまで力を温存できるかが障害のカギとなるだろう。ゴールデンフウジンの位置取りにも目を配っておく必要はある。
  そして、当欄では今一度◎(3)コウシュハウンカイを狙ってみたい。近走の成績からみると例年のような順調さには欠けるものの、やはり安定度はナンバー1。オッズパーク杯の走りから見てもデキ落ちはない。軽馬場で5歳馬のペースに巻き込まれる心配はあるが、少なくとも軸には信頼でき、3年ぶりの優勝のチャンスも大きい。
  そして対抗だが、若馬勢からそろそろ○(8)ゴールデンフウジンが上がってこないか。抜群の切れ味を持っていながら障害のもたつきなどで勝ちきれないレースが続いている。特に同世代のライバル・メジロゴーリキには常に苦杯をなめている。ただ上手く流れれば一発の魅力は十分。今年のばんえい記念馬▲(10)センゴクエースも一息ついていたが、そろそろエンジンがかかってきた頃だろう。馬場が軽くなれば十分走れそう。印象の良くない大外枠に入り障害の不安は残るもののやはり切れ味は上位。
  雨の影響を重視するなら、先行力のある△(5)ミノルシャープが気になるところ。ペースによっては逃げ切りも。そして、最多重賞勝利記録を更新した注(2)オレノココロ、普通に走れば当然実力上位の馬だが、今回は10kgのハンデと、軽馬場必至であることから今回は思い切って軽視したい。ただ思い切って序盤から前に行くことも考えられ、全く外してしまうのも危険だが。あとは、どんどん力をつけてきた(1)メジロゴーリキも有力馬の一頭ではあるが、重馬場向きの馬で、決め手でも不安がある。良くて押さえまでとしたい。
その他では、前走で復活の兆しが見えた(7)マルミゴウカイなども軽馬場で一変の可能性はあるが、障害など不安点も多く、大穴を狙いに行くのでなければやはり買いづらいところ。

はむ!の馬券狙いどころ:
  1ヶ月半ぶりの重賞で、勝負勘はどうか。リフレッシュできていればいいが。まだシーズン序盤ではあるが、なるべく守りに入らず、攻めていきたいところ。
  今回は軽馬場を意識するかどうか。下手すれば裏返って大敗も考えられる買い方だが、ここはしっかり勝負していきたい。ワイドも少し大きいところを狙う。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3,8,10→3,8,10,5→3,8,10,5,2 合計27通り 各100円
      3,8,10→3,8,10,5→3,8,10,5 合計18通り 各100円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 3 600円
  ワイド 5=3,10,2,7 7=3,10,2 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。