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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2016年2月27日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第37回チャンピオンカップ(2/28)

はむ!のばんえいコラム
  前回に引き続きジョッキー関連の話です。先日JRAでは今年デビューする6人の新人騎手が発表されました。2世騎手や久々の女性騎手の誕生もあり、今後が楽しみなメンバーたちが揃った感じです。また、地方競馬の方も、先日行われたNARグランプリで優秀新人賞を受賞した金沢の中島騎手をはじめ、優秀女性騎手賞を受賞した、名古屋所属でハートの勝負服がポイントの女性騎手・木之前葵騎手ら若手が注目を集めました。今年デビューを待つ騎手たちもおり、次の世代を担うジョッキーの活躍が期待されるところです。
  一方ばんえいの方は、若手ジョッキーも頑張ってはいるものの、ベテラン勢に比べまだ成績で追いついていないという状況です。それだけばんえいの騎手というのは熟練が必要ということなのかもしれませんが、ばんえいを今後も発展させていくためにはさらなる若手の活躍も望まれます。前回も話しましたが2012年に舘澤騎手がデビューして以降新人ジョッキーが出ていないというのはやはりさみしい状況です。平地競馬と違って競馬学校から騎手になるというシステムではなく厩舎に所属して厩務員などから「OJT」で騎手になる力をつけるのですが、それにしても希望者がいないことにはどうにもなりません。全国には馬好きで騎手になりたいけど体格が大きすぎて・・なんて人も多くいると思います。そういう人たちにはばんえいのジョッキーはいかが?と思うわけです。道外出身や脱サラで騎手となった人もおります。もちろん甘い世界ではありませんが、それは平地でも同じこと。人気が上がれば当然待遇も良くなってきます・・・と、ここで書いて誰かに呼びかけているわけではありませんが、そういう思いということです。
  さて、ばんえい重賞は今週から4週連続。最後には大一番のばんえい記念が待っています。応援頑張って参りましょう。それでは第1弾の重賞チャンピオンカップの予想いきます。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第37回チャンピオンカップ(BG2)
(2016年2月28日(日)18:10発走 帯広10R ダ200m 4歳以上重賞競走優勝馬)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
オイドン 牡8 820 大口泰 鈴木邦 栗毛 差
  フェアリードール 牝5 760 阿部武 岩本利 栗毛 逃
フジダイビクトリー 牡8 830 松田道 金山明 栗毛 先
キタノタイショウ 牡10 810 大河和 服部義 栗毛 先
オレノココロ 牡6 830 鈴木恵 槻舘重 青毛 先
コウシュハウンカイ 牡6 820 藤本匠 大友人 栗毛 差
  カゲホウトウ 牡5 780 長澤幸 服部義 鹿毛 先
  ナナノチカラ 牝6 790 安部憲 小北栄 栗毛 追
  カイシンゲキ 牡5 800 浅田達 槻舘重 鹿毛 差
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 1,5=4,3,6(2頭軸マルチ) 合計18通り
  三連単 1=5,4,3=5,4,3(1頭軸マルチ) 合計18通り
  1,5→1,5,4→1,5,4,3,6,9 合計16通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=1,3,5,6 9=1,3,4,5 合計8点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  今年度重賞優勝馬のみ出走権があるというばんえいならではの重賞チャンピオンカップ。出走メンバーは重賞を勝ってきているので基本的にはオープンの実力馬が並ぶが、時々明け5歳や牝馬の重賞を勝ってきた馬が出走する一方、実力馬に出走権がなかったりとバラエティーに富んでいる。勝ち馬の傾向も、大一番のばんえい記念を控えた実力馬が力どおりの走りをする場合も多いが、ツジノコウフクなど軽ハンデの馬が思い切ったレースで穴を開けることもある。一方牝馬の優勝は過去15年でフクイズミ1頭のみだ。時期が時期だけに馬場状態によって大きく展開が左右されることも念頭におきたい。
  昨年のディフェンディングチャンピオンは明け5歳ながら激走したオレノココロ。今年も有力で連覇を目指す。なお、センゴクエースとキサラキクが回避し、代わってフェアリードールが出走、9頭立てとなっている。

各馬寸評:
  1 オイドン:不思議なことにこのレースは初登場。実力がありながら高重量が苦手で古馬重賞を勝てずにいた。今年度は820kgの岩見沢記念で勝って出走権を得てきたが、重量的にはこのあたりがこの馬にとってのピークだろう。そういう意味でも今回のレースは狙ってきていると見る。スピードなら負けないので、障害をなんとか上手くクリアしたい。最内枠だが今回は外詰め9頭立てで内側が空くので問題ないだろう。
  2 フェアリードール:キサラキクらの回避で出走権が回ってきた。昨年のクインカップでは持ち味の先行力と障害力で走りきった。今回は最大70kgの大きなハンデをもらっていることと、単騎で前に行けそうなことなどこの馬に有利な要素は多くあるが、さすがに相手が強いこことと、この馬自身が700kg以上の重量ではほとんど走れていないことから見てもかなり厳しいレースになりそうだ。
  3 フジダイビクトリー:安定度ではナンバーワンの馬。今年度掲示板を外したのは一度だけ。そのレースも平場戦で大接戦の末の6着。この馬は重量や馬場状態には関わりなくひたすら自分のペースで走れるタイプだ。この馬も本番はばんえい記念の方と考えているだろう。ただこの馬は、障害は問題なくこなせるもののやや時間がかかることがあり、今回のレースではそのあたりの修正も目指してくるだろう。いずれにせよ大崩れは考えにくい。
  4 キタノタイショウ:改めてこの馬の戦績を見ると、高重量戦又は軽馬場で好走している。これは一見矛盾する条件だが、障害が不得手なこの馬から見ると、他馬ももたつくか自分が先に越えられるかという展開になったときにチャンスが出てくる。当然今は連覇を目指すばんえい記念を見据えた調整段階なので、今回はどの程度まで力を入れてくるかというところだが、一昨年のこのレースに優勝しているように、展開が嵌まれば。
  5 オレノココロ:正月の帯広記念に勝つなど現在最も勢いのある馬。唯一の弱点だった膝の甘さも今は勢いで克服してきている。体調も良さそうで前走時体重が1200kgを越え貫禄も出てきた。その上、昨年のこのレースで最下位人気ながら優勝しているようにこの馬向けの条件がそろっている。ただ本番をばんえい記念の方に置いてそれに向けた調整が進められている段階なら、スピード系の馬もいる今回のレースは無理に動かないかもしれない。
  6 コウシュハウンカイ:強い6歳馬のもう一頭。昨年の旭川記念の勝ち馬である。障害が上手くほとんど着を外さない安定度の高い馬であったが、この冬は調子を落としていたようで前半から遅れを取るような展開で着外が続いた。しかし前走オープン特別の然別賞では軽馬場の助けがあったといえ久々にこの馬らしいレースが見られた。ライバルのオレノココロにやや離された感があるので巻き返したい。
  7 カゲホウトウ:5歳馬勢の一頭で、昨年の柏林賞の勝ち馬。そのころは素軽い動きで勢いもあったが、近走は極端に成績が落ちている。馬体重は増えているがその分動きも重い感じだ。障害への対応もかなり厳しくなっている。元々非力さが見えた馬だったので、急激な馬体重増は負担なのかもしれない。今は体を作っている時期と考えたい。今回軽ハンデなのは魅力だが。
  8 ナナノチカラ:今年1月のヒロインズカップを始め現在行われている牝馬重賞はすべて勝っている。かと思えば、前走の軽量戦・準重賞スピードスター賞ではダッシュ力を見せ0分50秒台で快勝。平地の馬のように跳びの大きいキャンターだった。さすがに重量を背負う古馬の牡馬相手では力的に厳しい感じがするが、切れ味は抜群なので他馬がもたついたとき後方一気で圏内に入ってくることは大いに考えられる。
  9 カイシンゲキ:5歳馬。昨年の銀河賞の勝ち馬。しかしそれ以降は古馬一線級相手とはいえ成績が上がっていないのが気になる。昨年度も今年度も夏の勢いが冬になって影を潜める傾向にあることから、やはり高重量が苦手なのかもしれない。障害自体はじっくり溜めてから勢いで上がるスタイルで、大きく崩れることはない。他馬を意識せず自分の走りで行けるような状況を作れば見せ場はあるだろう。

はむ!の予想まとめ:
  もともと最近の古馬戦線は難しいのに、今回はハンデ差などいろいろ条件が変わってさらに難しくなっている。来月のばんえい記念との兼ね合いもあって、ここに全力で狙いに来ている馬と、先を見据えた調整で出てくる馬との関係も微妙なところだ。本欄ではそういうことを加味して、8歳馬オイドンを本命に推したい。おそらくばんえい記念は狙わず当面はここに照準を合わせてきているのではないか。負担重量がポイントだが820kgなら岩見沢記念で勝っているし、前走のスピードスター賞では敗れはしたものの軽量戦を使ったのがむしろ障害への良い練習になったように思える。崩れるリスクもあるがここでは中心視したい。対抗にはやっぱり連覇を目指すオレノココロか。この馬はばんえい記念の方が目標であろうが、今の段階でも十分戦えるし、トップハンデで7分ぐらいの出来であったとしても勝てるだけの力は十分ある。そして単穴にはキタノタイショウ。今回のレースはいわゆる逃げ馬が牝馬のフェアリードールくらいしか見当たらず、もしかして前半からキタノタイショウがハナに立つことも考えられる。早めに行ければ苦手の障害に対応できる余裕もできるだろう。ばんえい記念連覇のためにもここで良い走りをしておきたい。実力馬で崩れのないフジダイビクトリーも忘れてはならない。次に入着狙いの馬だが、当欄ではキサラキクを狙っていたが回避、そうなるとコウシュハウンカイの粘り込みはやはり警戒か。その他では、力自体は持っている5歳馬カイシンゲキや、スピードのあるナナノチカラも注目だが高重量ではどうか。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  オイドンは気まぐれな面もあって全面的な信頼はできないが、この馬を狙うならここしかないと見てオイドンを軸にした。ただ頭限定では怪しいので久々に今回は三連単マルチで挑戦することにした。あとはトップハンデでもオレノココロを絡める。点数多いようだが、重複もあり自分にしてはだいぶ絞っているつもりだ。ワイドは今回は正直穴狙い。キタノタイショウとカイシンゲキから。

  今回の結果と回顧は、レース数日中にアップします。

2016年2月20日土曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第41回黒ユリ賞(2016/2/14)

ばんえい重賞レース回顧
第41回黒ユリ賞(BG2)-2016年2月14日-10R 200m直 曇 3.4%
  1着△(2)ブルーオーシャン 1分44秒1
  2着▲(8)タナボタチャン
  3着◎(7)イレマルビリーヴ
単勝 2 450円 三連単 2-8-7 6,860円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえいの明け3歳牝馬チャンピオンを決める黒ユリ賞は2番人気のブルーオーシャンが障害2番手から切れ味よく抜け出して勝利。重賞初勝利となった。2着はタナボタチャンが追い込み、3着には本欄で狙ったイレマルビリーヴが入った。1番人気のグレースゴールドは6着だった。
  この日の帯広は雪の予報も出ていたが、気温が高く朝からまとまった雨。レースの時間帯になると雨は止んだものの馬場としては軽い馬場となった。しかし雪で極端な軽馬場になることはなく、ある程度力も必要な状況であった。
  レースはスピードに乗って第1障害を越えるあたりまでほぼ横一線。心持ちブルーオーシャン、タカラファミリーとグレースゴールドあたりが前を伺うが、各馬刻みを入れながら出たり入ったりの展開。全体として速いペースで、第2障害手前には一斉に揃った。そこから先に仕掛けたのはイレマルビリーヴ。やや力が入ったがなんとか障害をクリア、続いてアンビシャスが勢いをつけて障害に挑戦したが膝をついて崩れた。それを見ながらブルーオーシャンとタナボタチャンが障害をひと腰でクリア、一歩遅れてグレースゴールド、セイリュウヒメが続くという形になった。
  直線は先頭を行ったイレマルビリーヴをブルーオーシャンが切れ味良く交わして先頭へそしてどんどん引き離す。外からタナボタチャンも追いかけてくる。しかしブルーオーシャンは勢いが止まらずそのままゴールを駆け抜けて優勝。2着争いはタナボタチャンがスピードの落ちたイレマルビリーヴを残り20mでかわしてゴール。イレマルビリーヴはなんとか3着に粘った。人気のグレースゴールドは切れ味よく追いかけ前に迫ったが、だんだん息が続かず残り20mで立ち止まる。それをかわしたタカラファミリーがマイペースで走りきり4着、グレースゴールドは外からやってきたフジノウンカイにもかわされ6着だった。

次走へのひとことメモ
  ブルーオーシャン(1着):終わってみればこの馬の良いところばかりが目立ったレースであった。デビュー前能検時メンバー最速であったように軽馬場は得意なのだろう。障害も難なく越え降りてからの脚も確実だった。藤野騎手の追い出しのタイミングも絶妙だった。スピードスタミナともにまだまだ伸びしろはありそうに感じられ今後も楽しみである。次はやはりイレネー記念に進んで牡馬勢に挑みたいところだろう。今回のようなレースができれば好勝負可能だ。
  タナボタチャン(2着):特別戦以上のレースは初出走ながらなかなかの好走だった。障害も上手く越えてしっかり最後まで走りきった。力をつけてきており、特徴ある馬体からも今後アイドルホースとなっていく期待もある。とりあえずの次の目標は年度末の福寿草特別あたりだろうが、イレネー記念に出走できる可能性もわずかに残っている。
  イレマルビリーヴ(3着):本来なら序盤から前に行きたかっただろうが、軽馬場で他馬もスピードに乗ってついてきたのでこの馬のペースにはならなかったように感じる。障害も早仕掛けでなんとか先に抜けたものの後の勢いがなかった。それでも3着に粘るあたりは力は感じられる。この後は一息入れて次シーズンに備えるか。
  タカラファミリー(4着):人気薄だったが、この馬の持ち味である切れ味を見せ馬券圏内まであとわずかのところまで迫った。今回の馬場状況ならさらに思い切って仕掛けられていればという感もある。血統的にみても成績にムラはあるものの障害さえ越えれば大駆けできる要素は十分持っており、今後も侮れない。
  フジノウンカイ(5着):こちらも人気薄ながら鋭い切れ味を見せて掲示板圏内に入った。大外枠であったが他馬の様子を見ながらレースを進め障害もスムーズであった。まだ成長途上の感があり、今後さらに力をつけていけば面白い存在になりそうだ。
  その他では、なんといっても1番人気のグレースゴールド(6着)、意識して前に行こうとしたが中間からスムーズではなくなり障害を降りてからも勢いがみられなかった。若干体調が良くなかったのかもしれない。巻き返しに期待。実績のあったヒカルナナヒメ(8着)も近走大きく崩れており今回も本来の走りができていなかった。

はむ!の予想結果
  ブルーオーシャンが来ちゃったかー。という印象だ。なんとか△印にはしていたものの頭までは買えなかった。三連複とワイドがなんとか引っかかったものの半返しくらいにしかならなかったので、負けに近い気分ではある。しかし明け3歳戦は新鮮でレースとしては楽しめた。さて、年度末はばんえい記念まで重賞が続くので資金を確保しなければ。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次のばんえい重賞は2週間後の2月28日、チャンピオンカップ(BG2)です。その後は年度末に向けて4週続けて重賞がありますので頑張って参りましょう。また重賞予想はレースの前日には書きたいと思います。

2016年2月13日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第41回黒ユリ賞(2/14)

はむ!のばんえいコラム
  今回はばんえいのジョッキー(騎手)の話を少し。まずはばんえいファンならほとんどの人が知っている基本的事項から。ばんえいの騎手は2016年現在25人在籍しています。以前はもう少し多かったのですが、ここ数年で引退した騎手が多い一方、新たな騎手のデビューが少なく最近では4年前に舘澤騎手がデビューして以来新たな騎手の誕生がなく、人数が減っています。数年間トップジョッキーに君臨しているのが鈴木恵介騎手。年間200勝前後をコンスタントに挙げており、「ばんえい界のイチロー」とも言われています。今年は最速ペースで通算2000勝をマークしました。今年度は出足不調でリーディングの座を他に譲るかと思われましたが、ここに来て猛チャージし、2月12日までで鈴木騎手が139勝で、首位を走ってきて140勝を挙げている藤野俊一騎手に一気に肉薄してきました。一方負けていられないのが藤野騎手らベテラン勢。ばんえいの場合は藤野騎手や藤本騎手、あるいは大河原騎手ら50歳代半ばのベテラン騎手がまだまだ上位で活躍しています。ばんえいの場合は年間最多勝などのカウントを4月から始まる年度で区切るので、最後のリーディング争いまであと1ヶ月半というところで目が離せません。応援していきましょう。
  この話しだすと思い切り長くなりそうなので今回はこの辺で、それでは重賞予想の方へ参ります。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回黒ユリ賞(BG2)
(2016年2月14日(日)18:10発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  セイリュウヒメ 牝3 640 菊池一 西弘美 青毛 先
父タカダヤジェット
ブルーオーシャン 牝3 640 藤野俊 松井浩 青毛 差
父マツカゼキング
タカラファミリー 牝3 640 大河和 服部義 栃栗毛 追
父アキバオーショウ
  アンビシャス 牝3 640 鈴木恵 谷あゆ 鹿毛 差
父ニシキダイジン
グレースゴールド 牝3 640 西謙一 長部幸 栗毛 差
父バレットドラゴン
  リアン 牝3 640 島津新 岩本利 鹿毛 追
父ホクショウファイト
イレマルビリーヴ 牝3 640 安部憲 槻舘重 栗毛 逃
父ニシキダイジン
タナボタチャン 牝3 640 阿部武 坂本東 栗毛 先
父ニシキロード
  ヒカルナナヒメ 牝3 640 工藤篤 谷あゆ 鹿毛 差
父ナリタビッグマン
  10 フジノウンカイ 牝3 640 藤本匠 谷あゆ 青毛 先
父ウンカイ
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(フォーメーション) 7,5→7,5,8,2→7,5,8,2,3,10 合計24通り
  三連単(追加) 7→5,8,2→5,8,2,3,10 合計12通り
  三連単(追加) 8→7,5→7,5,2 合計4通り
  三連複(BOX)7,5,8,2 合計4通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 7=5,8,2,3,10 3=5,2,10 合計8点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  明け3歳牝馬の重賞・黒ユリ賞は筆者個人的に楽しみにしているレースの一つだ。数少ないばんえいの牝馬重賞の一つであり、JRAで言えば桜花賞と阪神JFを足して2で割ったくらい重要な位置づけのレースだからである。
  過去の勝ち馬を見ると、ヨウテイクイン、ハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ・・最近ではナナノチカラ、キサラキクとその後も活躍し名牝と語り継がれるような蒼々たる馬の名前が並ぶ。定量戦で実力勝負、将来のヒロインを見極める戦いである。
  過去の傾向としては、時々ヒモ穴的な馬が突っ込んでくることがあるものの、基本的には上位人気馬の成績が安定している。ばんえいの場合、2歳時から多くのレース数をこなしているものの、牡牝混合で開催ごとにクラスの入れ替えがあったりするので、力関係が意外とはっきりしていない。だから、結果が出てから振り返ってみて、勝った馬が強かったことに気づくということも多い。
  今年のメンバーは飛び抜けた存在もなく、例年よりやや小粒感もあるが、それでもなかなかのつわ者も多い。特別戦2勝のグレースゴールドとAクラスで勝ち星を重ねているブルーオーシャンの2頭が前開催ではA-1クラスに格付け、その他では特別戦2着2回のヒカルナナヒメらが実績のあるところだが、激しい出走権争いを勝ち上がってきた馬もおり混戦模様となりそうだがどうか。

各馬寸評:
  1 セイリュウヒメ:デビュー時はほとんど走れなかったが、徐々に力を付けてきて、一息入れてからは障害力もつけて上位争いができるまでになってきた。特別戦も未経験で重量も全くの未知数であるが、前走、前々走と大外枠でも好走しており勢いもある。
  2 ブルーオーシャンデビュー前の能力検定ではメンバー中最も速いタイムを出している馬。父親の新種牡馬マツカゼキングは重賞出走経験もない馬だったが、娘のこの馬は既に5勝している。やはり障害に難はあるが切れ味と最後の粘りはありそうだ。
  3 タカラファミリー:ヤングチャンピオンシップにも出走した馬だが、黒ユリ賞には前走Bクラスのレースで勝ってようやく最後の切符を得た。障害は得意ではないが、一旦越えると前走で見せたように切れ味は抜群だ。一発の魅力を持っている。
  4 アンビシャス:前開催を休んでここに臨んできた。デビュー戦で大勝して以降は、Aクラス下位からBクラスの自己条件で勝ち負けしていた。父親のニシキダイジンの影響か、ややジリ脚だが大崩れはしないので、時計がかかるとそれなりに粘れそう。
  5 グレースゴールド:デビュー時以降は白菊賞、いちい賞と牝馬特別戦を連勝するなど抜けた存在であったが、ナナカマド賞で大敗以降は調子を落としていた。障害があまり得意ではない。ただ前走あたりは復活の気配も見えてきており、牝馬同士なら負けられない。
  6 リアン:タイキンが回避したためC1クラスを勝ったばかりで11番目につけていたこの馬に出走権が転がり込んできた。能検を何度も失敗するなどしてデビューが大幅に遅れたが、デビューしてからは南北海道産駒特別で見せ場を作るなど力をつけてきている。
  7 イレマルビリーヴ:デビュー時は700kg台と華奢な馬だったが、それ以降急成長してきた。この馬の持ち味は抜群の先行力で自分でペースを作れるのが強みだ。障害も対応できる。南北海道産駒特別で2着に入り重賞も経験し更に力をつけてきた。
  8 タナボタチャン:デビュー時はほとんど目立たない存在で下位クラスで勝ち負けしていた馬であったが、ここにきて力を付けてきた。1歳年上の全姉にメムロコマチがおり実績にも裏付けがある。しっかり前で走れそうだ。淡い色の馬体にも注目。
  9 ヒカルナナヒメ:白菊賞、いちい賞と牝馬特別をいずれも2着、十勝産駒特別では強い牡馬勢と互角に戦い、実績としては上位だが、ここ何戦かこの馬らしい走りが見られなくなってしまった。障害の取り付きの悪さも出ている。重量は苦手なのかも。軽馬場なら。
  10 フジノウンカイ:他馬よりデビューが遅れ初勝利も秋になってからと目立たない存在だったが、最後の出走権を争った前走のBクラスレースで2着に入り、滑り込んだ。同じ母の姉にセンゴクイチがおり、実際姉と同様に意外にしぶとく粘れるタイプだ。

はむ!の予想まとめ:
  今年の明け3歳牝馬は現時点では正直あまりレベルは高くない。重賞では牡馬勢に全く歯が立っていない。しかし各馬まだ成長途上の時期なのでここをきっかけに伸びる馬はいるだろう。障害力などを見極めたい。あと馬場状態によって変わってくる。当日の予報が雪か雨になっているがどこまで軽くなるかに注目。
  本命は混戦模様で悩むところ、当欄ではイレマルビリーヴという馬に注目してみた。この馬はとにかく出足が速く先行できる。各馬初めての重量で苦しみそうなことを考えれば、少なくとも自分のペースを作れるのは強みだ。父親で新種牡馬のニシキダイジンは大レースに強かっただけに、その性質を受け継いでいるかも見ものだ。軸の中心に。あとはオーソドックスに、特別戦を2勝し調子も戻りつつあるグレースゴールド。力自体は上位だろう。そのグレースゴールドと好勝負してきたブルーオーシャンも注目だが障害がカギか。それなら下位クラスから一歩ずつ上がってきたタナボタチャンの方がしっかり走れそう。差の無い単穴に。ブルーオーシャンはその次の評価とする。あとは入着争いの候補として、最後で出走権を得てきたタカラファミリーの一発か。力をつけてきたセイリュウヒメや、粘りのありそうなフジノウンカイあたりも気になるところではあるが枠順の有利不利も見極めつつどのあたりまで絞るか。実績のあるヒカルナナヒメは近走の動きが良くないのが気になる。ただ雪が降れば一変も。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表

  今回は正直絞りきれず手を広げざるを得ない。本命はイレマルビリーヴと言ってみたものの根拠はなくほとんどカンだ。そこで弱気にグレースゴールドなどを交えて。しかし2着、3着あたりに想定外の馬が突っ込んでくることは十分考えられる。比較的好調のワイドはイレマルとタカラファミリーから。しかしこんな時に恵介騎手の乗ってきたアンビシャスとか突っ込んできたりして・・・。馬場状態も気になるし・・。ま、今回はレースを楽しむことに重点を置こう。