header2

 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2015年12月31日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第17回ヤングチャンピオンシップ(2015/12/28)

ばんえい重賞レース回顧
第17回ヤングチャンピオンシップ(BG2)-2015年12月28日-10R 200m直 晴 1.6%
  1着◎(8)ホクショウディープ 1分24秒7
  2着△(6)ツルイテンリュウ
  3着▲(3)キタノリュウキ
単勝 8 240円 三連単 8-6-10 8,650円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい2歳馬産駒特別選抜のヤングチャンピオンシップは上がり馬ながら1番人気に推されたホクショウディープが第2障害以降大きくリードし最後は2着と11秒以上離して快勝。6連勝で重賞初制覇となった。2着はツルイテンリュウが続き釧路産駒のワンツーとなった。3着にはキタノリュウキが入った。
  冬らしい天候で乾燥した馬場ながら気温が低いためソリの滑りが良く時計の出る馬場となっていた。レースは序盤戦からかなりのスピードに乗って激しい先行争いで1,2障害の中間までは横一線。各馬一旦刻んだあとは、ムサシブラザーとホクショウディープが若干前に出たが 各馬ほとんどスピードを緩めることなく横一線のまま第2障害の手前へ。そこまで40秒程度のハイペースでレースは進んだ。障害に最初に挑戦したのは内枠のムサシブラザー。しかし障害の天板であと一歩の力が入らず息を入れる。その間に外からホクショウディープが楽々障害をクリア、これに隣のアラワシキング、ツルイテンリュウが差なく続き、ムサシブラザーとスーパータイホウ、イレマルビリーヴ、大外からキタノリュウキも程なく障害をクリアした。この時点でフウジンライデンは障害で立ち止まり取り残された。障害を越えた後はホクショウディープがキャンターで引き離し、ツルイテンリュウとムサシブラザーも切れ味を見せてこれを追うが差は広がる一方。そしてホクショウディープは最後までスピードが緩まずそのままゴール。終わってみれば圧勝だった。2着争いはツルイテンリュウ、ムサシブラザーに、大外から速脚でキタノリュウキ追ってきたが、ツルイテンリュウが一歩前に出て最後はスピードが緩みかけたもののそのままゴールし2着。染まってきたキタノリュウキが3着、先行したムサシブラザーは最後一杯になって4着だった。ナナカマド賞馬で2番人気のフウジンライデンは結局8着に沈んだ。
次走へのひとことメモ
  ホクショウディープ(1着):終わってみれば圧勝、タイムも速く非常に強い勝ち方だった。ある程度前に行くことは予想されたが、全体的にペースが速くなる中、無理のない位置取りで障害も全く問題なくクリア。障害を降りてからの力強い走りは圧巻であった。馬体も増え体調も万全であった。同世代の中でも一歩抜け出た印象だ。しかし今後は他馬のマークもきつくなるだろう。次の目標は当然3月のイレネー記念ということになるが、それまでの一般戦も重量を慣れさせるために、ハンデがあっても使ってくることが考えられる。
  ツルイテンリュウ(2着):障害が課題の馬だったが、今回は流れに乗ってスムーズに越えられた。馬体が充実していたのも好走の一因だろう。勝った馬には離された印象ではあるが、障害をクリアできれば切れ味鋭いところを見せており、展開次第ではさらに差を詰めることは可能だ。この後はやはりイレネー記念が目標だが、障害への対応を更に確実にしたいところ。
  キタノリュウキ(3着):大外枠に入り速いペースについて行くのがやっとで障害も外によれていたが、力で上げていってなんとかクリア、降りてからはキャンターを踏むほど器用なところを見せて、力強く前を追いかけて3着まで入った。一時期レースに戸惑っていたがここに来てこの馬らしい走りができるようになってきた。重量が増えるとさらにチャンスは広がるが、まずはイレネーの出走権を確実なものとしたい。
  ムサシブラザー(4着):隠し球的存在で、前半から積極的に攻めて前に行きハナを主張した。その結果障害でひと腰かかってしまい最後はスピードも落ちて4着に沈んだ。これは勝ちに行った結果なので仕方ない。今回馬体重は唯一減っていたのも影響したか。しかし先行力のあるところを見せており、今後馬体が成長しペースが落ち着けばこの馬の走りができるのではないか。
  アラワシキング(5着):勝ち馬にうまくついて行って流れに乗りかけたが、降りてからの切れ味がなかった。それでも大崩れしたイメージはなく、この馬は時計のかかるレースになれば台頭してくるだろう。
  その他では、スーパータイホウ(6着)は下位ランクながらこの馬の走りを見せて善戦したがペースが速すぎたか、牝馬ではイレマルビリーヴ(7着)が先行力を見せた。そして人気の一角だったフウジンライデン(8着)は、トップハンデと速いペースに惑わされたのか障害で止まってしまったのが大きな敗因。いずれも巻き返しは可能な感じではある。

はむ!の予想結果
  久しぶりに本命1着の3連単が入ってくれ、2番人気が飛んだため配当もそこそこ。しかも三連単の追加で2翻、馬複、ワイドでドラが乗ったという感じで、当欄にしては珍しいほど馬券がうまくいった感じだ。この調子で正月の重賞2発頑張っていこう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえいは今年はこれで終わりですが、年明けは元旦から開催され、2日には帯広記念、3日には天馬賞と豪華な重賞があります。帯広記念の行われる2日は、拡大全国発売。しかも今年は関西地区で2日にばんえいの全レースが発売されるという筆者的にはいても立ってもいられない状況です。まず、12月31日に予告編、1月1日に帯広記念の予想・みどころ、2日に天馬賞の予想などをアップする予定ですのでどうぞお楽しみに。

2015年12月27日日曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第17回ヤングチャンピオンシップ(12/28)

はむ!のばんえいコラム
  この時期は年末でいつも慌ただしくて、この予想コーナーのコラムも簡略になりがちです。その上に、競馬界もクライマックスで、JRAでは1年納めの有馬記念がありましたが(ゴールドシップ有終の美・・・とはいかなかったですね)、この後地方でも29日にG1の東京大賞典が開催されます。忙しさはありますが、楽しむときは楽しむという姿勢も大事ですね。
  さて、今日は早めにばんえいの話に戻って・・、年末年始ですが、ばんえいは年末は27日~29日の日月火の3日間開催、そして年明けは1月1日~5日の5日間開催です。2日には帯広記念、3日には天馬賞とのBG1の重賞があります。この時期は全国発売レースもあるので、全国のファンにばんえいを知ってもらう絶好の機会です。当欄でも特に年始期間には、みどころや予想などを書いて頑張っていきたいと思います。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第17回ヤングチャンピオンシップ(BG2)
(2015年12月28日(月)19:05発走 帯広10R ダ200m 2歳産駒特別選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  スーパータイホウ 牡2 590 西謙一 西弘美 鹿毛 差
北央産駒2着
  ムサシブラザー 牡2 600 赤塚健 久田守 鹿毛 先
北見産駒1着
イレマルビリーヴ 牝2 570 尾瀬馨 槻舘重 栗毛 逃
南北海道産駒2着
フウジンライデン 牡2 610 安部憲 岩本利 栗毛 先
南北海道産駒1着
  タイキン 牝2 570 菊池一 大橋和 鹿毛 差
北央産駒1着
ツルイテンリュウ 牡2 600 大河和 山田勇 鹿毛 差
釧路産駒2着
  アラワシキング 牡2 600 大口泰 西邑春 鹿毛 差
十勝産駒1着
ホクショウディープ 牡2 600 鈴木恵 皆川公 青毛 逃
釧路産駒1着
  タカラファミリー 牝2 570 長澤幸 服部義 栃栗毛 追
北見産駒2着
10 キタノリュウキ 牡2 600 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
十勝産駒2着
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(フォーメーション) 8→4,10,6→4,10,6,3,2,7,9 合計18通り
  三連単(追加)8,4,10→8,4,10,6→8,4,10,6 合計18通り
  馬複 8=4,10,6,3 4=10,6 合計6通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 6=8,4,10,3 3=8,4,10 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  毎年このレースの時期が来ると「馬産地ごとの予選(産駒特別)をそれぞれ勝ち抜いてきた馬が集結するレースで『ばんえい甲子園』と言われている」という紹介をする。それほど特徴的でかつわかりやすいレース条件だ。出走できるのは各地区2着までの馬ということで、地区のレベルなどによって、強くても出られない馬もいれば、思わぬ馬が出走権をつかむこともある。
  過去の傾向からすると勝ち馬は多種多彩だが、柱となる馬が出ている時は順当に勝つことも多く、ナナカマド賞の勝ち馬がこのレースも連覇した例は過去7回中4回と比較的多い。この時期は軽馬場になりやすいこともあり、勝ち時計は1分30秒を切る高速決着が多い。このことから、実績のある馬は強くて相応の力は出すが、強運をつかんだスピード馬が人気薄でも突っ込んでくることがあるといえる。なお、牡馬が強く過去16回で牝馬が勝ったのは12年前に一度(2003年エンジュオウカン)あるのみだ。
  今年は飛び抜けた馬がいた昨年と違い混戦模様。秋のナナカマド賞を勝ったフウジンライデンが注目だが、ハンデ差もあり、各馬も虎視眈々とヤングチャンピオンのタイトルを目指している。伏兵の台頭もあるか。

各馬寸評:
  1 スーパータイホウ:デビューが遅れ、その後も目立たない存在だったが、徐々に力を付けて出走権を取るにいたった。前走では初めての上位メンバーを相手に切れ味鋭いところを見せた。障害は得意ではないようだが、降りてくれば見せ場はあるかも。
  2 ムサシブラザー:目下4連勝中。青雲賞勝ち後、ナナカマド賞には出走せずレース間隔を開けながらここに臨んできた。まだ勝負付けはすんでいないと言えるが臨戦過程的にはどうか。先行力と障害力があり接戦にも強い印象だ。
  3 イレマルビリーヴ:あのニシキダイジンの産駒。デビュー時は700kg台の小柄な馬であったが、秋になり一気に成長を遂げてきた。出足のスピードが速く逃げて粘るタイプ。前走もしっかり逃げ切って勝っており、自分のペースに持ち込めれば見せ場あるか。
  4 フウジンライデン:唯一の重賞ホルダー。ナナカマド賞ではそれまでと違って積極的に前に行くレースを見せて粘って勝った。前走は大きなハンデ差があってさすがに伸びを欠いたが、大きめの斤量を経験できたのは大きい。トップハンデがカギ
  5 タイキン:第6回の能検で合格するなど遅いデビューで、その後も大敗するなど全く目立たない存在であったが、予選の北央産駒特別では軽馬場を生かして鋭い切れ味で、牝馬唯一の予選勝ちとなった。今回一気に加重となり相手も強いが未知の魅力も。
  6 ツルイテンリュウ:幼さが残るせいか、障害に不安があり負ける時の負け方は派手だが、一旦障害を越えてくるとかなりのスピードと粘りを持っており、有力馬相手でも互角以上に勝負できる。ナナカマド賞でも最下位人気から4着まで来ており一発はありそう。
  7 アラワシキング:ナナカマド賞やその前後のレースではかなり離されての着外が続き心配されたが、当レースの予選・十勝産駒特別では最強馬が並ぶメンバーを堂々押さえ込んで勝っている。やはりペースの速いのは苦手で、時計がかかるレースが望みか。
  8 ホクショウディープ:デビュー前の能検で1番時計で期待されたが勝ちきれず、初勝利は秋になってから。しかしそれから目覚めて5連勝中。豊かなスピードが持ち味。今回も逃げを打つか。障害はやや注意か。未対戦の相手も多いので力関係を見極めたい。
  9 タカラファミリー:予選の北見産駒特別までは、ほとんどのレースで大きく離されて敗れていたがこれは障害を越えられなかったもの。しかし越えさえすればそこは実績のあるアキバオウショウ産駒、切れ味は相当なものだ。展開によっては突っ込みも。
  10 キタノリュウキ:デビュー時は3連勝するなど強さを見せていたが、その後は行き脚がつかず障害でももたつくこともあって成績を落としていた。ここにきて調子を取り戻してきている。大型馬なのでレース展開は遅くなってほしいところ。大外はやや不安か。

はむ!の予想まとめ:
  上位クラスにランキングされ重賞・特別戦の常連か、下位クラスながら予選を勝ち抜いた強運馬か、このレースを予想する際にはその興味がある。実力がありながら下位に甘んじていた馬が、その持ち味を発揮できるチャンスでもある。その典型的な馬がホクショウディープ。なにしろ能検1番時計の馬が、ここまでもたついていたが、ここにきて一気にその力を見せる時が来た。先行力を持っており、勝ちきれなかった時期も大敗はしていない。まだ他の有力馬との力関係や重量適性など推し量れない部分も多いが、近走の走りから、スピードで押しきる場面が想像でき、当欄では本命としたい。対抗にはやはりナナカマド賞馬のフウジンライデン。絶対的な強さというより、展開に左右されない上手いレース運びができるという感じだ。トップハンデだが、加増は他馬と条件は変わらないので問題ないだろう。単穴にはキタノリュウキを持ってきた。ナナカマド賞の頃は精細を欠いていたが、ここに来て調子を取り戻している。実に立派な馬格で、重量が増えれば増えるほど力を出せそう。なるべく前に付けて、障害をしっかり越えていきたい。展開という意味ではツルイテンリュウの切れ味も侮れない。接戦になれば強そうだ。穴狙いなら牝馬のイレマルビリーヴの逃げ粘り。乗り替わりもプラスと出るか。あとは不気味な存在のムサシブラザー、十勝産駒を勝ったアラワシキング、最後の切れ味が鋭いタカラファミリーも気になるところだが、馬券的には手を伸ばしすぎになるので、どこまで狙い目を絞れるか。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  元々2歳馬戦は難しい上に、特に今回はどこからでも入れそうで悩むところだが、そういう時こそ軸は絞っていきたい。ホクショウディープも今の時点で全面信頼は心許ないし、妙に人気しそうで気持ちが他に揺らぐが、そういう時こそ自分がこれだと思ったものに絞っていきたい。外れることを恐れずに行くことが大事・・・といいつつやっぱり目移りして手広くなってしまう。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年12月23日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第44回ばんえいダービー(2015/12/20)

ばんえい重賞レース回顧
第44回ばんえいダービー(BG1)-2015年12月20日-10R 200m直 晴 1.7%
  1着○(8)センゴクエース 1分49秒7
  2着◎(4)キンメダル
  3着 (9)コウリキ
単勝 8 150円 三連単 8-4-9 670円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえいの3歳最強馬を決定するばんえいダービーは単勝1.5倍で圧倒的人気のセンゴクエースがその実力を遺憾なく発揮し圧勝。これで重賞4勝目、同世代戦では負けなしの10連勝となった。2着争いは2番人気のキンメダルがわずかの差で制し、3着はコウリキが入った。結局ばんえい菊花賞と同じ着順での1番人気の組み合わせとなり、三連単でも670円と堅く収まった。
  この週は晴れが続いた上、走路にロータリーハローがかけられ、やや時計のかかる重めの馬場となっていた。レース序盤は各馬牽制しつつ刻みながら進み、中盤からは徐々にタキニシサンデー、ホクショウモモらの逃げ馬が前に出た。センゴクエースも折り合いをつけながら無理なく前に、その他の馬も離されないように前に付き、第2障害手前ではほぼ一斉に並んだ。
  第2障害を最初に仕掛けたのはキンメダル。打倒センゴクの勝負に出たが焦って一旦膝折、続く最内のタキニシサンデーも障害で膝をついた。それを横目にセンゴクエースが満を持して障害に挑み難なくクリア、先頭でゴールを目指した。なんとか立て直したキンメダルが追うが差は離れる一方。鈴木騎手の手綱もほとんど持ったままで最後まで緩むことなくセンゴクエースが圧勝。これを追ったキンメダルは、2番手は確保したが、ゴール直前でも詰まるなどいっぱいになり、3番手にも迫られながらなんとか2着入線。先頭とは20秒以上離されてのゴールだった。3着争いは3番手で障害を降りたホクショウモモがスピードが落ちるところを5番手あたりで降りてきたシリウスが一気に追い越し、さらにその後ろからコウリキが鋭い脚で追い込み、最後はキンメダルにあと一歩まで迫る3着だった。シリウスは4着だった。
次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):正に横綱相撲だった。馬体重もこの1か月でプラス35kgと充実、太目ではなく風格を感じさせる馬体だった。唯一心配されたのが障害であったが、前半で脚を使わず余裕をもって取り掛かれたので、全く問題なかった。前走に同斤量のレースを経験したのも大きかったか。さて、この後はどこを目指すのか。帯広記念の出走権も取ったがさすがにそこには出ないだろう。とすれば2月のチャンピオンカップあたりを狙うか、オープン特別を選んで走るか、あるいは来シーズンまで一息いれるか。
  キンメダル(2着):センゴクエースを負かしに行って結果的に障害で崩れたのは仕方ない。それでもなんとか2着を確保し、この馬の力は十分発揮できたのではないか。ここまで重賞無冠は悲運だったが、力どおり走れば近いうちに勝てるチャンスも来るだろう。自己条件でしっかり戦いつつ、3月のポプラ賞あたりが次の目標か。
  コウリキ(3着):障害でもたついてしまったが降りてからは鋭い追い込みで3着を確保した。馬体重が増えてこなかったのが気になる要素だったが、今回はプラス体重で体調も回復してきたようだ。スピードはあるので今後さらに力をつけてくれば怖い存在になる。これでA2クラスに上がるが、十分戦えるだろう。
  シリウス(4着):鋭い切れ味で3着まではあると思われたが、最後は後ろから来た馬にやられた。障害をもう一歩早く降りられていればと悔やまれるが、この馬らしい走りはできた。やはり時計のかかる重馬場なら強みを見せられるタイプだ。この後だがヒロインズカップの出走権を持つがそこを狙うか。自己条件を走るか。
  コウシュハスパーク(5着):人気薄だったが、なにげに障害はひと腰で越えており、最後はいっぱいになりながらも掲示板内を確保した。障害力があるので、自己条件のB3組なら堅く狙えるだろう。
  その他では、タキニシサンデー(6着)ホクショウモモ(10着)の牝馬勢は先行力を生かし積極的に前に行ったがやはり厳しかった

はむ!の予想結果
  これは仕方ない。わざと外しにいったようなもの。三連単670円程度ならあきらめがつく。センゴクエースにはやっぱり脱帽だ。ただこういう時さらに馬券を絞れればいいのだが。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞も年末年始シリーズへ突入。当欄も忙しくなりそう。ひとまず次週12月28日(月曜日)に2歳重賞第2弾ヤングチャンピオンシップ(BG2)があります。前日までには重賞予想を書きます。

2015年12月19日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第44回ばんえいダービー(12/20)

  少しだけ記事のスタイル(見出し)を変えました。

はむ!のばんえいコラム(ばんえいの不祥事について)
  本ブログでは、ばんえいを中心に記事を書いている以上、この残念なニュースに触れざるを得ないでしょう。もうすでに12月の各種報道で知らされているとおり、騎手及び厩舎関係者がばんえいを含む地方競馬の馬券を買っていた疑いにより警察署による捜査が入ったというものです。ファンとしては、まだ捜査段階だし、関係者が誰かということを含めほとんど情報がないので、確定的なことは何も言えませんが、事実とすれば非常に残念なことです。
  この事件を受け、年末年始のばんえいに関するイベントなどが中止、TV放送の予定があったのも取りやめになったりと、ようやく売上が上向きになり、盛り上がってきたところに水を差されたことになり、ばんえいを盛り上げたいファンとしてはこちらの方のショックが大きい感じです。
  この事件が社会的にどの程度問題があることなのか、例えば暴力事件や禁止薬物事件と比べるとどうなのか、少なくとも筆者には悪いことは悪い、ということ以外はよくわかりません。
  ネット上では、更に不法なことが行われているのでは、というような憶測を出す人もおり、必要以上の反応を示されている状況もあります。その真偽はともかく、やはりギャンブルであるわけですから、世間からは常に厳しい目で見られているということを関係者は留意しておかなければなりません。
  当欄では、ファンの一員として、今回の問題への適切かつ迅速な対応と今後の取り組みを見守りつつ、今後も変わらずばんえいを応援していきたいと思います。それでは今週の重賞BG1のばんえいダービーの見解です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想

【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回ばんえいダービー(BG1)
(2015年12月20日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
タキニシサンデー 牝3 710 西将太 大橋和 芦毛 逃
  バウンティハンター 牡3 730 阿部武 金田勇 栗毛 先
  コウシュハスパーク 牡3 730 藤本匠 皆川公 栗毛 追
キンメダル 牡3 730 安部憲 小北栄 鹿毛 差
メムロコマチ 牝3 710 菊池一 西弘美 栗毛 追
  ホクショウモモ 牝3 710 松田道 松井浩 鹿毛 逃
シリウス 牝3 710 藤野俊 長部幸 鹿毛 差
センゴクエース 牡3 730 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 先
  コウリキ 牡3 730 西謙一 久田守 鹿毛 先
  10 ホクセイボス 牡3 730 大河和 皆川公 芦毛 差
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8→7,5,1,6→4,7,5,1,6 合計16通り
  三連単 4→8→7,5,1,6 合計4通り(複数枚)
  三連単 4→7,5,1→7,5,1,6 合計9通り
  三連複 8=4→7,5,1 合計3通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=7,5,1,6  7=5,1,6 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  全国の競馬場で最後に行われる「ダービー」がばんえいダービー。ばんえいの場合は3歳クラシック最終戦に位置づけられている。やはりダービー馬になることは、平地でもばんえいでも最高の栄誉であることには違いない。ハンデのない定量戦でもあり真のno.1決定戦だ。しかし過去の傾向を見ると意外に伏兵が活躍する場合が多い。軽くなりやすいこの時期の馬場と、枠順に左右されるようだ。もちろんそれを乗り越えて強い勝ち方をする馬もいる。平地競馬でも「ダービーは強運の馬が勝つ」と言われているように、ばんえいダービーも実力がある上に運を味方につけた馬が最も戴冠に近づく。
  さて今年の注目はなんといってもセンゴクエース。前哨戦のばんえい菊花賞ではヒヤリとした場面もあったが、それでも勝ちきるあたり実力ナンバー1であることは間違いない。しかし競馬なので何が起きるかはわからない。他の各馬も一生に一度のチャンスをものにしようと虎視眈々と狙っている。

各馬寸評:
  1 タキニシサンデー:同世代戦のほとんどに登場し好走、特別戦勝ちも果たしている。オークスでも逃げ粘って差の無い2着。切れ味はないが、マイペースで先行できる馬でしっかり最後まで粘りきる力を持っている。元々細身の馬だったが、今は馬体重が1000kgを越えパワーも付けてきている。軽馬場なら。
  2 バウンティハンター:昨年度は全く重賞や特別レースに縁がなかったが、今年度は3冠レース全部の出走にこぎつけ、それなりの走りを見せている。障害をスムーズに越えられさえすれば末脚はなかなかしぶとい。脚質は自在だが、大賞典の時のように積極的に前に行く戦法をとれば、見せ場は作れそう。
  3 コウシュハスパーク:今年はダービー出走権争いが熾烈で、同僚馬で菊花賞に出ていたコウシュハシンザンらを押さえてダービー出走権を得た。元々はイレネー記念3着馬。力は持っており、切れ味を持っているので見限ることはできないが、今回は序盤からついて行けるかがカギ。馬場が渋って時計がかかればチャンスも。
  4 キンメダル:ばんえい菊花賞での勝利まであと一歩の惜しいレースが印象に残る。その後は古馬相手にしっかり勝ってきており、打倒センゴクエースの一番手であることは間違いないところ。今回は勝ちに行くのか。しかしあまり意識しすぎると自分から崩れてしまうこともあるのでまず自分のペースに持ち込めるかがカギ。
  5 メムロコマチ:牝馬だが重賞はオークス3着など掲示板に入っている。特に今年の夏以降は馬体も急成長してさらに力を付けてきた。追い込み脚質だが切れ味で一気に追い込むのではなくじわじわと前に近づいてくるタイプだ。障害もこなす。時計のかかる馬場が望み。同世代戦を制したこともあり、展開がはまれば侮れない。
  6 ホクショウモモ:ばんえいオークスでは堂々の逃げ切り勝ちを収めた。その後どうするかと思われたがやはりダービーを狙いに来た。今回は相手も強化されさすがに厳しいと思われるが、オークスと同じ枠順に入り、同じように軽馬場を生かしてハナを切っていければ、最後の追い比べで後ろの馬が追いつききれないことも。
  7 シリウス:地味だが重賞2勝の実績は光る。切れ味ではメンバー随一だろう。ただこの馬も障害がポイント。第2障害を降りたときの位置取りにより、それが好位置なら一気に抜け出すシーンも考えられるが、障害で引っかかると不発に終わることもある。牡馬の有力どころを深追いせず落ち着いてレースを進めたい。
  8 センゴクエース:言わずと知れたスターホース。ダービーはどうしても取りたいタイトルだろう。無理のないローテーションでここに臨んできており、しっかり調整もされているようだ。定量戦でもあり自分の力を普通に出せば勝てるだろう。唯一弱点があるとすればやはり障害か。ひと腰以上かかったときに他馬に先に行かれるとまさかの展開も。
  9 コウリキ:はまなす賞での走りが圧巻だったので、近走の成績はやや物足りなさを感じる。それでも掲示板内には来ており、大きく崩れているわけではない。ハンデ差もあるので致し方ないところか。ただ各馬成長著しいこの時期に馬体重が増えてこないのがやや心配な材料だ。軽馬場を味方にうまく抜け出したい。
  10 ホクセイボス:直近3連勝で最後のダービー出走権の切符をもぎ取った。この3連勝がいずれも速いタイムの接戦勝ちであったように、スピードと勝負強さを持ち合わせている。しかし、重い荷物や時計のかかる馬場は苦手なようで、重賞出走経験もあるものの成績は振るわない。大外に入ってしまったのも厳しい。軽馬場を望みたい。

はむ!の予想まとめ:
  センゴクエースはやはりスケールが違う。まれに障害での引っかかりぐせがあるのが気になるが、それを割り引いても普通に走れば勝つ可能性は極めて高い。ただダービーともなるとどこかに魔物が住んでいるかもしれない。万一センゴクエースがもたついた場合の逆転候補となると、やはりno.2 のキンメダルだろう。実績ならそれほど引けはとらない。ただ変に意識しすぎるとペースが乱れ、自分の方が崩れてしまう恐れもある。そこがきっちり立て直せるセンゴクとの力の差ということなのだろう。印だが、馬券的なことを考え、キンメダルを本命、センゴクエースを対抗としたが、センゴクエースの実力は認めた上での印だ。
  2頭は抜けているが、そこは前述の理由で1,2着を占めるとなるとそこは波乱の要素はないでもない。
  そこで割り込む可能性があるのは、切れ味を持ちスピードもある牝馬勢。今回登場する4頭はいずれも個性がある。その中でも重賞2勝のシリウスはアキバオーショウ産駒らしい豪快な切れ味がある。近走は障害のミスもあって成績は上がっていないが、一発の魅力は十分だ。単穴に。また、メムロコマチも切れ味がある上に崩れない。タキニシサンデーの最内枠からの前残りのシーンも見えてくる。ホクショウモモは荷物と馬場状態的に厳しいとみていたがオークス時と同枠に入って不気味な存在だ。
  牡馬勢では、はまなす賞勝ちのコウリキも実力馬だが、馬体重が増えないのがどうしても取りづらい。3着付けまでか。他はホクセイボスあたりは勢いがあるが、やや条件が不利か。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  センゴクエースは強いとわかっていても、勝っても配当が少ないことを考えるとどうしても穴探しをしたくなるものだ。そうなるとキンメダルからということになるのだがこれも怪しい。というわけで、馬券戦略上、センゴク頭ならキンメダルの2着付けはしないこととした。また、キンメダル頭の場合は何点か、それもなるべく絞って。あとは補完的に三連複と、穴馬からのワイドあたりを狙うか。実際に馬券を買うときは当日の馬場状態で変更するかも。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年12月1日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第40回ばんえいオークス(2015/11/29)

ばんえい重賞レース回顧
第40回ばんえいオークス(BG1)-2015年11月29日-10R 200m直 晴 2.5%
  1着 (6)ホクショウモモ 1分40秒5
  2着 (4)タキニシサンデー
  3着△(1)メムロコマチ
単勝 6 610円 三連単 6-4-1 30,420円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい3歳牝馬クラシックBG1のばんえいオークスは4番人気のホクショウモモが先行争いを制してわずかの差で逃げ切り勝ち。重賞は3度目の挑戦で初制覇となった。2着はタキニシサンデー、3着はメムロコマチが入った。1番人気となったシリウスは4着だった。
  この週の金曜日まで大雪が降り、土日は晴れて馬場は乾いてきていたものの、やはり時計の出る軽馬場であった。レースは最内のメムロコマチが好スタート、その他の馬は第1障害を越えるまではほぼ横一線だったが、徐々にばらけてきて、先行すると見られていたホクショウモモとタキニシサンデーも徐々に前に出て行った。第2障害手前に向けペースが速くなり取り残され加減の馬もちらほら出てきた中、ホクショウモモが最も早く障害に挑戦しクリア。続いてタキニシサンデーが続く。後れを取るまいと前の馬に食らいついていた1番人気のシリウスも続いて障害に挑戦したが、1歩の踏み込みがきかずわずかに出遅れた。その間に、ホクショウモモがぐんぐん逃げ、タキニシサンデーも差なく追う。そしてゴール前、ホクショウモモのスピードが緩み、タキニシサンデーがわずかのところまで迫ったが、ホクショウモモがぎりぎり逃げ切って勝利。タキニシサンデーは惜しくも2着。いわゆる行った行ったの展開となった。3着争いはシリウスが抜け出そうとするところを、障害にふた腰かかっていたメムロコマチが追いかけ残り10mで逆転し3着に入った。シリウスは4着だった。5着以降は大きく差が開いた。
次走へのひとことメモ
  ホクショウモモ(1着):軽馬場を生かしまんまと逃げ切られた感じだ。デビュー時から上位争いをしていた馬ではあったが、過去2度出た重賞ではいずれも大敗しており、近走調子は上がっていたとは言え前走はB4クラス。さすがに厳しいかと考えていた。この馬の持ち味が最大限生かされた。今後だが、今回の勝利で一気に3ランクも上がりA2クラスに入り、相手が厳しくなりそう。一息入れるか、ダービーを目指すのか。
  タキニシサンデー(2着):馬体重も1000kgの大台に乗せ馬体も充実していたし、この馬としてはノーミスで完璧なレースをした。今回は勝った馬に上手く先行されたということで仕方ない。さらなる成長も見込めそうなレースぶりであった、今後は、ダービーの出走権も確実だが、クラスは上がらないので、まずは自己条件の相手に勝利したいところだろう。
  メムロコマチ(3着):スタートが決まり、前半戦から前に行けたので、チャンスかと思われたが、障害でふた腰かかってしまった。先行馬のスピードも意識しすぎたか。それでも最後はしっかりとした末脚でシリウスをかわすあたり、上の方で戦える強さを見せた感じだ。この馬もダービーは確実に出られそうだが、狙いに行くかどうか。
  シリウス(4着):軽馬場だったのがすべてか。先に行った馬に遅れまいと無理して追いかけたのが、障害でひと腰かかった原因のような感じだ。馬体重がそれまでに増加傾向だった上にさらに大幅に増えたのもこの馬にとってはやや重め残りになってしまったか。大賞典の勝ち馬でもあり、次は当然ダービーに挑戦したいところだろう。
  ワタシハサクランボ(5着):かなり離された5着だったので評価しづらい。当欄で○としていたので期待された走りはできなかったというところか。先行した各馬に挟まれ前半から遅れをとってしまった。久々の重賞なので戸惑ったか。自己条件で立て直したい。
  その他では、サンノハヤヒメ(6着)は当初行くそぶりを見せたが、ペースに戸惑ったか。もう少し前でさばきたかった。当欄で▲を入れ穴として狙っていたアスリート(9着)は、唯一馬体重減と体調が良くなかったのか、前半からついて行けていなかった。

はむ!の予想結果
  今回はまるでダメだ。勝った馬も2着の馬も気になる馬ではあったが、そこまでは手が伸びなかった。ワイドも箸にも棒にもかからず惨敗。これだけあっさり負ければ気持ちいいくらいだ。この後は一度立て直して(金銭的にも・・)、年末年始に向けての重賞ラッシュに備えたい。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次のばんえい重賞は3週間後の12月20日。今度は3歳馬全体の頂点を目指すばんえいダービー(BG1)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。

2015年11月28日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第40回ばんえいオークス(11/29)

はむ!のばんえい重賞予想
  また平地競馬のそれもJRAの話なんですが(結局世の中の話題がそちらに傾倒するので・・)、今週のGIジャパンカップの興味もさることながら(ゴールドシップ最後の始動、得意でない府中でどうか)、12月13日の香港国際競走に(JRAの)オークス馬ヌーヴォレコルトを始め日本馬が大挙して出走します。特にマイルにはモーリスとフィエロ、スプリントにはストレイトガールとサクラゴスペルと、それぞれ日本で行われた秋のGIの1,2着がそのまま出走。特に短距離路線ではそういうローテーションができてしまった感じがします。来年からは日本馬が出る海外のレースの馬券も買えるということもあり、国際化・ボーダーレス化は世の中の流れなんだとは思いますが、筆者的にはなんだか腑に落ちない感じもします。上手く言えませんが日本で勝った馬がNo.1じゃないのか?と・・・視野が狭いのでしょうか。
  地方競馬やばんえいは、当面国際化とは無縁の世界ではありますが、いつどんな黒船がやってくるかわかりません。その時に備え、上向き加減の今、運営面でも基礎体力をつけておいてほしいものです。
  それでは今週のばんえい重賞の予想です。今週は久々のG1レース・ばんえいオークスです。今開催から発走時刻が19時05分と、1時間以上早まっているので注意が必要です。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ばんえいオークス(BG1)
(2015年11月29日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
メムロコマチ 牝3 670 西謙一 西弘美 栗毛 差
ワタシハサクランボ 牝3 670 藤本匠 皆川公 青毛 先
シリウス 牝3 670 藤野俊 長部幸 鹿毛 差
  タキニシサンデー 牝3 670 西将太 大橋和 芦毛 逃
  レジーナ 牝3 670 赤塚健 久田守 鹿毛 差
  ホクショウモモ 牝3 670 松田道 松井浩 鹿毛 逃
アスリート 牝3 670 島津新 服部義 鹿毛 追
サンノハヤヒメ 牝3 670 浅田達 金田勇 栗毛 差
  サカノメイホウ 牝3 670 工藤篤 村上慎 栗毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3→2,7,1,8→2,7,1,8,4 合計16通り
  三連単 2,7,1→3→2,7,1,8 合計9通り
  三連単 2,7,1→2,7,1,8→3 合計9通り
  三連複(BOX) 2,7,1,8 合計4通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=3,7,1,8 8=3,7,1 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの場合、牝馬限定の重賞が少なく全体で4つしかなく、平地競馬に比べ極端に少ない。これはばんえいの場合やはり牡馬との力の差があること(時々強い牝馬が出ることがあるが。)、牡馬は活躍時期が長いこともあり、牝馬の絶対頭数が少ないことなどが考えられる。そのうちG1格付けがされているのはばんえいオークスのみである。
  このことからも牝馬最高峰のレースであるばんえいオークス。やはりこのレースに勝つことは大きな勲章である。各陣営なんとしても取りたいところ。定量戦ということもあり、過去の勝ち馬を並べるとサダエリコ、アンローズら名牝と呼ばれる馬も多いが、2006年のキキリンドウら伏兵の馬の勝利もしばしば見られる。また、昨年のフェアリードールや5年前のキクスイナイトなど2着に人気薄が突っ込むことがあり、人気馬と人気薄馬の組み合わせが見られる。普段一斉に顔合わせることが少ないメンバー、冬シーズンの最初で雪の影響などで馬場状態の変化が多いのも傾向がつかめない原因だろう。
  さて、今年の基本的勢力図としては、今年2月の黒ユリ賞を制し、7月のばんえい大賞典で牡馬勢を抑えて勝ったシリウスが実績的としては抜けており、これを巡っての戦いということになるだろうが、各馬ともこのレースに照準を合わせてきており、当然逆転も視野に置いているだろう。

各馬寸評:
  1 メムロコマチ:黒ユリ賞ではよもやの場面も見せ勝利目前まで行ったり、オープン特別(秋桜賞)でも最内枠からスルスルと抜け出して快勝、菊花賞でも好走しているなど、力に不足はない。障害もそれなりにこなせるが、もたつくと持ち前の切れ味が全く不発に終わるときもある。
  2 ワタシハサクランボ:2歳時から完成度の高かった馬で、ナナカマド賞3着などの実績があるが、一時期は不調が続いていた。しかしここ数戦はしっかり走れるようになってきている。重賞になって負担重量加増になることには不安があるが、先行できればかなりしぶとく粘りそう。
  3 シリウス:重賞2勝と実績はナンバーワン。定量戦なので実力どおり走れば最有力であることには違いない。しかし全く死角がないわけではない。障害もまれに怪しい時があるし、展開に左右される面がある。休養明け以降は相手が強かったとは言えまだ重め残りの感が。他馬との比較がポイント。
  4 タキニシサンデー:同世代戦の主要なレースは全部出ている。成績は十分ではないがレース経験は豊かだ。本来は逃げて粘るタイプの馬のはずだが、全体のペースが速くなりレース中盤から後手をとってしまうとなすすべがなくなる。今回は序盤から先手を取りに行くか。
  5 レジーナ:同クラスの馬たちと出走権を争っていたが、ここ2、3戦で賞金を追加し、オークス出走にこじつけた。アキバオウショウ産駒で切れ味を持っており人気薄でも突っ込んでくることがある。重賞での力は未知数だが、好位置につけられれば見せ場はあるかもしれない。
  6 ホクショウモモ:2歳時は上位争いをしていたが、3歳になると相手強化の中自分の走りができず苦しんでいた。しかし軽馬場になればこの馬の能力が一気に開花し、スピードで押しきる。負担重量が重くなるのはマイナス要素だが、前半から勢いに乗って前に行ければ大駆けも
  7 アスリート:2歳時はそこそこ活躍していたが、今シーズンは平場戦をコツコツと走って徐々に力を付けている。菊花賞では障害が上れず競走中止となったが、これは急激な荷物増加も原因。メンバー中随一と言って良い鋭い切れ味を持っており、最大の課題の障害をなんとか越えて行きたい。
  8 サンノハヤヒメ:唯一出走した重賞の黒ユリ賞で4着と善戦して以降、3歳の自己条件戦では勝ち負けを繰り返していた。馬体重がそれほど増加していないが、その間にも浅田騎手を主戦にびっしり鍛えられている印象だ。脚質も自在で切れ味もある。追い比べになれば。
  9 サカノメイホウ:この馬が本来の調子なら、踏み込みのしっかりした力強い歩きでリードしていくのであるが、近走は調子が上がっていない。特に時計の速いレースではついていけていないようだ。ただ同世代戦だと燃えるのか上位馬とも互角以上に戦えることもあり注意は必要。

はむ!の予想まとめ:
  今週は北海道方面は大雪が降って馬場は軽くなっている。しかしばんえいのコースはロードヒーティングも効いていているので、どこまで乾いてくるかもポイント。そういう状況をもとに、まずは、実績上位のシリウスが中心になると見て、これを負かす馬がいるかという観点で予想を考えた。どの馬にも魅力はあるが、逆にどの馬にも足りない点がある。前に行きそうなのはタキニシサンデー、ホクショウモモといったところか。スピードはあるが逃げ切りまではどうか。ワタシハサクランボ、アスリートあたりの差し馬は逆に早く行かないと追いつけない可能性がある。
  そう考えると、やはり力のあるシリウスは安定している。思わぬ逆転はあるかも知れないが少なくとも圏外に消えることは考えづらい。したがってこの馬を本命に置かざるを得ない。シリウスが負けるとしたらそれは奇襲だろう。そうなると切れ味のある馬を狙いたい。ワタシハサクランボは、先行力がある上に切れ味もある。調子も上がってきており、重賞好走の経験も生かされて走りきる力は持っていると見てこの馬を対抗とした。単穴というより3番手評価はアスリート。切れ味ならこの馬だ。障害をなんとかクリアしてほしいが。あとは調子の上がっているメムロコマチを押さえるか。穴狙いとしては、やはり切れ味のあるサンノハヤヒメが気になる。先行力のあるタキニシサンデーホクショウモモも捨てがたいが、逃げ切りとなるとどうか。その他の馬も気にはなるが手を広げすぎるとキリがないので、これくらいに絞って狙いたい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  予想は予想。馬券は馬券。予想はやはりシリウスだけど、馬券となるとやはり高めを狙いたい。本来なら絞りに絞って狙う組み合わせは厚めに・・といきたいところだが、やはり当てたい気持ちもあるので三連単を中心に。なんとか当たっても取りガミだけは避けたい。ワイドは穴目の2頭から。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年11月23日月曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第6回ドリームエイジカップ(2015/11/22)

ばんえい重賞レース回顧
第6回ドリームエイジカップ(BG3)-2015年11月22日-10R 200m直 晴 1.5%
  1着△(2)オレノココロ 1分42秒2
  2着▲(4)ニュータカラコマ
  3着○(5)フジダイビクトリー
単勝 2 590円 三連単 2-4-5 5,520円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい重賞で年齢別対抗戦のドリームエイジカップは2番人気の5歳馬オレノココロが積極的なレースで、追いすがるニュータカラコマを押さえ込んで逃げ切り勝ち。重賞は4月のオッズパーク杯以来今季2勝目、通算7勝目となった。2着は1番人気のニュータカラコマ、3着はフジダイビクトリーが入った。
  この日は晴で1.5%まで乾いてきていたものの、今開催からゴール前の砂障害が撤去されたこと、数日前の雪などの影響で、脚抜きの良い軽馬場になっていた。この馬場を見越してかスタート直後からオレノココロ、ニュータカラコマ、キサラキクといったところが前の方に出る。その中でオレノココロは思い切って第2障害に近い所まで止まらず一気にハナを切って行った。他の馬は刻みを入れ、その間にインフィニティー、フジダイビクトリーら本来の先行馬が前を伺う。しかしオレノココロは1回刻んだだけで、先頭で障害手前に。そして他馬が追いつくやいなや、先に障害を仕掛けた。天板では今回も一旦膝をついたが、他馬は上がっておらず、落ち着いて立て直して先頭で障害を越えて行った。一歩遅れてニュータカラコマ、フジダイビクトリー、ホクショウユウキが相次いで障害をしっかり越えて行ったが、前とは勢いが違う。オレノココロは順調にゴールを目指し、ニュータカラコマがこれを激しく追うが差は縮まらなかった。オレノココロが最後は余裕を持ってゴール。ニュータカラコマがそのまま2着、その後ろも障害を降りた順番のまま、フジダイビクトリーが3着、ホクショウユウキが4着に入り、やはり実績馬が上位を占めた形になった。当欄で狙ったキサラキクは障害で一旦立ち止まってから次の一歩に時間がかかり離れた5着だった。

次走へのひとことメモ
  オレノココロ(1着):今回はスタートからどんどん飛ばし逃げ切りを図るという作戦に出た。この戦法は鈴木恵介ジョッキーがしばしば使うが、今回は馬場を見て狙ったのだろう。障害でいつもの膝折が出てもリードしていたので余裕を持って立て直せた。正に騎手の好騎乗が光るレースだったと感じる。馬自体もさらに力をつけてきている。次は当然のことながら正月の帯広記念を目標に調整していくだろう。
  ニュータカラコマ(2着):この馬としてはこの上ないレースをした。障害もひと腰で越え、降りてからの切れ味も見せた。今回は勝った馬に上手く走られたとしか言いようがない。今後は帯広記念に照準だが、もう1年以上重賞勝ちから遠ざかっているので、そろそろなんとかしたい。
  フジダイビクトリー(3着):常に最重量のハンデを背負いながらも馬券圏内に入ってくるのは恐れ入る。横綱の走りだ。強いて言うなら障害は一歩一歩じっくり登るタイプなので、あまり早い展開は望まないようだ。この次の目標はもちろん帯広記念だが、その先のばんえい記念まで視野に置いた調整となるだろう。
  ホクショウユウキ(4着):障害も難なくクリアし、この馬らしいしっかりした走りは見せている。ただ強かった時はもっと積極的に行って相手を惑わせるようなレースをしていた。大人しくなった感じは否めない。帯広記念が目標だろうが、適鞍のオープン特別でしっかり勝ち癖を付けるのも良いのではないか。
  キサラキク(5着):中間までいい感じで行ったが、障害で中途半端に立ち止まり、崩れなかったものの時間がかかってしまった。古馬重賞のペースに惑わされた感じで、少し期待をかけすぎたかもしれない。しかし4歳なのでまだこれからだろう。同世代のカイシンゲキを押さえたことは、次の目標の天馬賞に向け収穫だ。
  その他では、4歳馬カイシンゲキ(6着)はキサラキクと競ってまずまずの走り。もう少し古馬戦線への慣れが必要か。またインフィニティー(7着)キタノタイショウ(10着)の9歳馬勢は両端に入ったせいかほとんど自分らしい走りができなかった。特にインフィニティーは前走あたりから障害で崩れるようになっており、今後癖にならないか心配だ。

はむ!の予想結果
  前回のクインカップの時と同様に、◎を外したものの、△▲○と印を付けた3頭が来たので安いながらも三連単が入った。あとはキサラキクから厚めにいったので他は当たらず。結局収支トントンといったところだ。点数を絞っていきたいとは思っていたが、今回のようなのは点数を広げてこそ引っかかったということで、やはり改めて馬券の買い方は難しい。次はバッチリ儲けといきたいものだ。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は2週続き。次は久々のG1レース。11月29日ばんえいオークス(BG1)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年11月21日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第6回ドリームエイジカップ(11/22)

はむ!のばんえい重賞予想
  今更言うまでもないのですが、当ブログは親サイト(Hamu's Sidewalk Cafe)の一コーナーで、ばんえいを始めとする競馬に関することをつれづれと書いていくということで始めて3年以上たちます。一方、親サイトの方はもう15年以上やっていて、それも一人であちこち手を出していて、また一方本業の方は全く違うことをやっているので、もう手一杯の状況です。そんな中、また公私に新たなプロジェクトが動きだしているのでさらに忙しくなりそうです。(監視人AKIE(秋恵)の歌集出版の件もあるし)
  ・・・とか切り出すと、なんかコーナーやめるという話か?とか思われそうですが、やめません!!ただ、重賞ごとに真剣に表まで作って(当たらない)予想をしているのが若干マンネリっぽいなぁと思っていて、またスタイルを変えたいなぁと思っています。どのように変えるかは現在思案中です。
  そんなわけで今回のコラムは自分のことだけになってしまいました。さて、ばんえい重賞はまた今週から2週連続。世間の連休中日の22日はドリームエイジカップです。早速見解です。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第6回ドリームエイジカップ(BG3)
(2015年11月22日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳以上馬齢選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  インフィニティー 牡9 760 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃
オレノココロ 牡5 770 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  アサヒリュウセイ 牡6 760 工藤篤 松井浩 栗毛 追
ニュータカラコマ 牡7 760 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
フジダイビクトリー 牡7 780 松田道 皆川公 栗毛 先
ホクショウユウキ 牡6 760 西謙一 岡田定 鹿毛 先
  ソウクンボーイ 牡5 760 大口泰 西邑春 鹿毛 追
キサラキク 牝4 730 島津新 金田勇 芦毛 差
  カイシンゲキ 牡4 760 浅田達 槻舘重 鹿毛 差
  10 キタノタイショウ 牡9 770 長澤幸 服部義 栗毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8→5,4,2,6→5,4,2,6,1 5,4,2→8→5,4,2,6
     5,4,2→5,4,2,6→8 合計34通り
  三連単(追加) 5,4,2BOX 合計6通り
  馬複 8=5,4,2,6 合計4通り
  応援馬券(単勝+複勝)8,6
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 8=5,4,6,1,3,10 合計6点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえい独自条件の重賞の一つ、年齢別対抗戦のドリームエイジカップ。4歳から7歳以上まで各年齢ごとに賞金上位2頭に出走権がある。メンバー構成は普通の古馬重賞とそれほど変わり映えしないのに、ここ3年は大穴続きで昨年も三連単20万超えの波乱のレースとなっている。大きいレースの狭間で最有力馬は目一杯には仕上げていないこと、古馬重賞にしては軽めの荷物と微妙なハンデ差、そしてロードヒーティングが入ったばかりの馬場状態等が影響しているのだろうか。
  このレースのディフェンディングチャンピオンは昨年9番人気で勝利したインフィニティー。同馬はそれ以降1年間重賞は勝っていないが、今回の条件やハンデ差を生かして巻き返しなるか。その他の馬も人気薄を含めてだまっていないだろう。

各馬寸評:
  1 インフィニティー:昨年はその年度未勝利でこのレースに臨んで逃げ切って優勝。そして、今年度も現在未勝利できている。ほとんど掲示板に入っているので、存在感は大きい。ただ前走(オータムカップ)では得意なはずの障害で引っかかっていたのが若干気がかりな面もある。
  2 オレノココロ:最強世代ともいわれる5歳馬の一角。立派な馬体で貫禄も十分だ。既に古馬重賞でも勝利しており、実力的にはトップクラスと言っていい。唯一の弱点は時々膝を折ることのある障害。軽馬場で慌てると滑ってしまうリスクは考えておきたい。ライバルのコウシュハウンカイの分まで頑張りたい。
  3 アサヒリュウセイ:6歳にして古馬重賞初出走。3歳時のダービーがこの馬の唯一の重賞タイトルだが、その後は目立った成績は上げていない。特に近走は前半から置かれてしまうことが多く、持前の切れ味を発揮できないでいる。しかし重賞の重量になると展開によってはチャンスもあるか。
  4 ニュータカラコマ:休養明けの特別戦で2勝と臨戦過程は最も順調に来ている。脚質転換が功を奏してか、障害も実に上手くなった。ただこのレースは過去2回出ているが成績は芳しくない。障害は克服したが逆に詰めの甘さが出ることもあり、全面的な信頼はどうか。実力は十分なのだが。
  5 フジダイビクトリー:意外にもこのレースには初登場。ハンデ差はつきまとうものの、今回は基礎重量が軽いので立ち回りそのものは問題ないだろう。ただ切れ味のある馬がいれば差されることがある。しかし大崩れはない。軽馬場もむしろ得意な方で、どんな状況でも走れる。
  6 ホクショウユウキ:この秋に入りそれまでのスランプから脱出しつつあり、オープン2組の特別戦を勝ち、重賞も掲示板に入るようになってきている。このレースは一昨年に2着に入っており、軽馬場と比較的軽い負担重量を生かして駆け抜けることも考えられる。なんとか先行したいが。
  7 ソウクンボーイ:5歳馬のコウシュハウンカイとナナノチカラら上位4頭が相次いで回避したので、この馬に出走権が回ってきた。重賞は2歳時に1勝。近走成績はあまり伸びていないが、障害を降りれば切れ味はあり、常に一発を秘めた馬ではある。しかしまずは走る気になるかが問題だ。
  8 キサラキク:牝馬がこのレースに出走するのは3年ぶり。最近は強いオープン級の牝馬が出ていないだけに、4歳ながら力を持つこの馬には期待がかかる。かなり気まぐれなところがあり、体重の増減も激しいが、前走クインカップの走りは2着ながら地力のあるところを見せている。軽ハンデを生かして。
  9 カイシンゲキ:古馬重賞初挑戦。今年の銀河賞勝ちの成績をひっさげて、4歳代表として堂々と登場だ。馬体重もさらに増えまだまだ成長の余地も感じるほど勢いがある。障害は決して得意とは言えないが、今回はハンデにも恵まれており、見せ場は作れそうか。
  10 キタノタイショウ:このレースには第1回からすべて出走して実に6回目の出走となる。しかし過去は第1回の3着が最高で成績は今一つ。今年は北見記念で見事な復活勝利を挙げてようやく本領発揮かと思わせたが、前走ではまた障害でストップして大敗。またもや大外に入り、スピード戦で厳しいか。
はむ!の予想まとめ:
  3年連続3連単10万馬券と実に難しいレース。今年も波乱のにおいがする。無難というのがないのなら、これだと思った馬から狙っていきたい。今回は大ハズレ覚悟だ。
  当欄では、これまでもずっと注目してきた牝馬のキサラキクに、ここでの一発の期待を賭けてみたい。前にも述べたがこの馬はかつての名牝フクイズミに似た雰囲気を持っている。スピードより力で押すタイプで、それでいて切れ味があり、しぶとさも持っている。しかしその気にならなければ全く走らない。このあたりがフクイズミ風だ。重賞など重いレースになるほど力を発揮しそう。今回はハンデも丁度良く、最も走りどころのような気がする。相手は強いが不足はない。今回手綱を握る島津騎手は乗り替わりで一発がある。対抗にはやっぱりフジダイビクトリー。ハンデなど不利な条件がありながらどんな状況でもそれなりに走ってくる。馬場も重軽自在だ。押さえには十分。あとはアテにならないが力のあるニュータカラコマオレノココロは無視できない。あとは連覇を狙うインフィニティー、いつかは来そうなホクショウユウキあたりを押さえか。前回重賞で復活したキタノタイショウは、条件が厳しく今回は思い切って外したい。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回はキサラキクからの変則マルチ中心でいきたい。もちろん頭で来てくれるのが一番だが、3着までにはなんとか入ってほしい。あとは馬複かワイドで押さえたい。今回は点数も多くキサラキクで心中という感じだ。意外と穴人気するかもしれないのでオッズをにらみながら。

  今回の結果と回顧はレース数日以内にアップします。

2015年11月10日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第40回クインカップ(2015/11/8)

ばんえい重賞レース回顧
第40回クインカップ(BG3)-2015年11月8日-10R 200m直 小雨 2.8%
  1着○(2)フェアリードール 1分31秒5
  2着▲(4)キサラキク
  3着△(7)センゴクイチ
単勝 2 200円 三連単 2-4-7 5,420円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい4歳牝馬の重賞・クインカップは混戦の中1番人気に推されたフェアリードールが終始先手を取り、追うキサラキクを振り切って優勝。念願の重賞初制覇となった。2着は実績馬のキサラキクが入り、3着にはセンゴクイチが入った。
  この日の帯広は朝から雪交じりの雨が降り続き、1レースから1分台前半の時計が出る軽馬場。このレースもスピードの出る展開が想定された。序盤戦は、各馬勢いを付けながら出を伺う。そんな中、キサラキクやアサヒメイゲツ、センゴクイチら後半勝負の馬たちが、軽馬場での追いつけなくなることを見越してが、積極的に行く構えを見せてさらにペースが速くなった。
  中盤からはアアモンドセブンやフェアリードールら本来の先行馬勢が徐々に前に出て行き、第2障害手前に先着、40秒程度のかなり早いペースで、他の馬がたどり着かないうちに、まずは逃げたいアアモンドセブンが先に仕掛けたが障害天板でやや脚が引っかかりながら降りてやや失速。その横を1番人気フェアリードールが障害を楽に越え先頭でゴールを目指す。続いてセンゴクイチが先に障害に挑戦して立ち止まるところを横目に、少し溜めていたキサラキクが障害をしっかり越え、降りてからの切れ味で一気に前に迫っていった。そして、残り20mからはフェアリードールとキサラキクの一騎打ちとなったが、フェアリードールが粘りその差を保ったままゴールし優勝した。キサラキクは最後詰め切れなかったが2着は確保。3番手はアアモンドセブンが行くところを障害をなんとかクリアしたセンゴクイチが残り10mでかわしてゴールし3着に入った。アアモンドセブンが4着。5番手以降は大きく離れされ、その中で当欄で狙っていたアサヒメイゲツは第2障害で大きく手間取り、最後は追い込んだものの6着に終わった。

次走へのひとことメモ
  フェアリードール(1着):念願の重賞制覇。同世代牝馬の間では目立たない存在だったが、昨年のオークス2着馬。元々力を持っている上、今年度に入り更に力をつけてきて、そしてついに頂点にきた。先行力と安定した障害力がこの馬の持ち味で、崩れないのが強みだ。今回も遺憾なくそれを発揮できた。今後は一気に2ランクアップしてA1クラスに入る。相手が一線級となり、厳しいレースが続くだろうが、更に揉まれて力をつけそうだ。次の目標は1月のヒロインズカップあたりか。
  キサラキク(2着):見事な2着だっと言っていい。トップハンデ、馬体重の激しい増減と直近レースの状況を見るとかなり厳しいのではとも思われたが、今回きっちり回復してきた。切れ味といい、風貌といい、いよいよかつてのフクイズミを思い出させる。あと一歩足りなかったのは軽馬場で相手にうまく逃げ切られたということで、展開のあやだ。次の大きな目標はまずは天馬賞だろうが、その前にこの馬が出走権を持つドリームエイジカップに使ってみるのもおもしろい。
  センゴクイチ(3着):障害はひと腰かかったものの、積極的なレース運びで前の方で競馬を進めることができ、最後は3着に粘りこんだ。重賞は銀河賞に続く3着で、勝負強さを見せた感じだ。この後だが、重賞出走権を得るのが微妙な位置にいるので、まず自己条件で賞金を稼いでいきたい。
  アアモンドセブン(4着):この馬はこれしかないという先行逃げ切りを狙ったレース。ただ、勝った馬に障害の時点で並ばれて焦ったのか、天板でつまづき膝を折りかけてその分出足がつかず、後ろの馬にも追いつかれた。この後自己条件のレースに戻れば、相手関係で逃げ切れる場面もあるだろう。
  キクノカンターレ(5着):前とは離された5着であったが、今回は最初から無理して行かず自分のペースに徹して行ったのが、障害をひと腰で越えて掲示板内に入れた要因であろう。近走の成績が良かったので穴人気はしていたが、持てる力以上には走れたのではないか。自己条件のB2クラスに戻れば力は上。
  その他では、当欄で本命に推したアサヒメイゲツ(6着)は障害で完全に立ち止まってしまい、障害をクリアしたころには先頭はもうゴールにいた。末脚を信じてもう少し溜めても良かったのでは。オークス3着などの実績のあるツルマキイチバンは今回は障害で完全に崩れ競走中止となった。

はむ!の予想結果
  当欄で印を入れた中では、◎のアサヒメイゲツは散々だったが、あとは、一応○▲△で入ったので、馬券的には一応三連単と、ワイドの一部が当たりという形になった。しかし、フェアリードールが1番人気で安めの方が来てしまい、配当のプラスはわずかだった。キサラキクが体重が戻ってきていたし、レースでも追いつきそうだったので、こちらが頭で来てくれるともう少し付いたのだが・・。まぁ当たっただけでも良しというところか。しかし、今年は◎が1着で馬券もバッチリというパターンが未だないので、一度は当てたいのだが。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は1週空いて、次は11月22日ドリームエイジカップ(BG3)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年11月7日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第40回クインカップ(11/8)

はむ!のばんえい重賞予想
  先週3日、地方の平地競馬では当欄でも予想したJBCが大井で行われました。結果は御存知のとおり、レディスクラシックがホワイトフーガ、スプリントがコーリンベリー、クラシックがコパノリッキーと、1番人気は総崩れとはなりましたが、どのレースも好レースが続き、現地の大歓声そして売上も過去最高と、非常に盛り上がりました。筆者も、当欄の予想は外れ、ネット購入の馬券も芳しくありませんでしたが、やはりダートの祭典JBCをTV観戦で楽しみ感動していました。
  唯一残念だったのは、兵庫から参戦したタガノジンガロがゴール入線後心不全で他界。兵庫の馬と言えば昨年の帝王賞でオオエライジンが同じ大井の1番枠で不幸なことになっており、同じ場所から同じ星に行ってしまったという感じです。それほど激しいレースであったということでしょう。悲しいことですが、競馬をやる以上は受け止めないといけないことです。
  ばんえいの場合も、平地競馬ほど多くはありませんが、まれにレース中や調教中の事故や病気で残念なことになることがあります。2年前、芦毛のエナジーユウシオがレース中に心不全で倒れたり、牝馬のブラックパールが勝利した数日後に病気で急死ということもありました。もっともばんえいの場合は競走馬になる以前に別の用途になってしまうことが多いのですが・・・
  話が変な方に行ってしまいましたが、危険と隣り合わせで戦う人馬たちを応援していきたいものです。それでは今週日曜日の重賞・クインカップを楽しみましょう。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回クインカップ(BG3)
(2015年11月8日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  キタノカツヒメ 牝4 680 長澤幸 服部義 鹿毛 先
アサヒメイゲツ 牝4 690 大口泰 松井浩 栗毛 追
フェアリードール 牝4 690 安部憲 岩本利 栗毛 先
キサラキク 牝4 720 鈴木恵 金田勇 芦毛 差
アアモンドセブン 牝4 700 島津新 小林長 青毛 逃
  ツルマキイチバン 牝4 690 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
センゴクイチ 牝4 690 西謙一 平田義 青毛 差
  マルタウンカイ 牝4 690 工藤篤 村上慎 青毛 追
  センショウレディー 牝4 690 藤本匠 谷あゆ 青毛 先
  10 キクノカンターレ 牝4 690 赤塚健 久田守 鹿毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(フォーメーション) 2,3,4→2,3,4,7→2,3,4,7 合計18通り
  三連単(追加)2,4→2,3,4→2,3,4,6,5,9 合計16通り
  単勝 4 ※馬体重がプラス20kg以上の場合
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=3,4,7 3=4,7 合計5点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいならではの4歳牝馬重賞・クインカップ。2011年生まれの現4歳の牝馬は11月現在33頭が在籍している。この世代が2歳時に能検を合格してデビューしたのが丁度100頭ほどなので、3分の1しか残っていないということだ。それでもこうやって重賞が組まれているのは、牝馬といえども力自慢が揃った迫力あるレースが展開されるとともに、選ばれた馬は更に力をつけてより優秀な牝馬に育てていくという、意味のあるレースに思える。
  過去のこのレースの勝ち馬を見ると、それまで下位で戦っていた馬が、このレースでシンデレラのように勝ち名乗りを上げるような馬が多い。また、2009年のユーファンタジーや2012年のマリンチャンス、そして昨年のナナノチカラのように追い込み馬がすごい切れ味を見せて勝つということもしばしば見られる。
  現在、この世代の牝馬の中では黒ユリ賞とオークスに勝ったキサラキクが抜けた存在だ。しかし他の馬もそれぞれのクラスで牡馬を含む古馬たちと戦い相当力をつけてきている。今年は新たなヒロインが誕生するのかどうか。

各馬寸評:
  1 キタノカツヒメ:2歳時は上位ランクで争っていたが、3歳、4歳と自己条件から抜け出せないでいる。先行力はあるが障害がネックだ。しかし突然スパッと障害を切ってくることもあり、上手くはまれば見せ場も。基本的には上位馬との差はある。
  2 アサヒメイゲツ:切れ味勝負ならこの馬。終いの脚もしっかりしている。しかし、重賞は出走するものの成績はまずまずというところ。障害を苦労して越えた時点で前に行った馬が先に行ってしまっているような例も多い。乾いた重馬場が望み。
  3 フェアリードール:昨年のオークス2着の実績が光る。その後は自己条件戦で苦しんでいたが、クラスが上がって特別レースに出走するようになってからが馬体重も増加し好調だ。重量があるほうが走れるタイプか。先行馬タイプなので前に行きたい。
  4 キサラキク:この世代の代表格。目下、牡馬を含め現4歳の賞金ランクトップ。一方で同世代戦では常にハンデを背負わされる。しかも、ここ二走で50kg以上の体重減、そして前走の大敗と不可解な状況が見られる。それでも実力は上の馬なので体調さえ戻れば。当日の馬体重などに注目。
  5 アアモンドセブン:同世代戦の重賞と特別戦にはほとんど出走している常連。メンバー中随一の先行力があり障害も上手い。逆にいうと標的にもされやすく、一旦差されると巻き返しは難しい。ただ大崩れはしないので押さえには。
  6 ツルマキイチバン:比較的小柄な馬だが、デビュー以上ほぼ休まず出走しており、非常にタフな馬だ。その中では昨年のオークス3着などの実績もある。障害は苦手ではないが、突然崩れることがある。近走調子を上げてきており、食い込みも。
  7 センゴクイチ:切れ味で勝負するタイプなので、障害次第によっては凡走もあるが、特に人気薄になった時突っ込んで来て大駆けすることがある。牡馬相手の銀河賞で3着に入るなど、重賞での実績も上げており、無視できない一頭。
  8 マルタウンカイ:ウンカイの仔らしく馬格があり力はありそう。しかしかなり気まぐれな面があるのか、走る時と走らない時がはっきりしている。同世代の牝馬重賞又は特別レースの出走経験はあるが、力の差はある。時計のかかるレースになれば見せ場も。
  9 センショウレディー:1か月前の前哨戦・紅バラ賞では鮮やかな抜け出しで勝利しここに駒を進めてきた。この馬自身は重賞初出走なので、負担重量が増えてどういう走りができるかが焦点。中団から前の方にはつけておきたい。
  10 キクノカンターレ:重賞初出走。今年に入ってから力をつけてきた上がり馬。障害も上手い方で先行力もあり、近走は非常に安定した力を発揮している。ただ前走で苦戦したように、相手が強化されて、重賞の重量になるとどうか。

はむ!の予想まとめ:
  とにかくキサラキクをどう見るかに尽きる。体調が良ければ今回くらいのハンデ差は全く問題ないが、前走急激に馬体重を減らして障害も登らないところを見ると、何か体調の不良が考えられる。一時的なものであれば良いのだが・・。当日馬体重が回復していれば。というわけで、今回は単穴に置いておきたい。一方、他の馬も実績と力のある馬がそろっているが、展開によって変わってきそうで、どの馬を取るかは思案のしどころだ。
  本欄では今回アサヒメイゲツを狙ってみたい。障害に難のある馬なので本命にするにはかなり勇気がいるが、実績、相手関係や追い込み馬が強い過去のレース傾向なども考慮に入れて考えると、勝てる力は十分に持っており、あとは展開次第と見た。当日の天候が気になるが、これは他馬にとっても条件は同じだ。
  相手には安定度の高さでフェアリードールを持ってきた。近走好調を維持。特別戦が続いてもほとんど崩れはない。追い込み馬勢を封じ込めるならこの馬だろう。そして実力馬キサラキクを単穴。あとは入着狙いで、一発の魅力でセンゴクイチ、実績十分の先行馬アアモンドセブン、切れ味を持つツルマキイチバンあたりを押さえておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回は自信ない。アサヒメイゲツを頭にはしているが、全面的に信頼できる馬ではないし雨か雪の予報が出ている天候にも左右されそうだが、まずはこの馬の一発にかけてみたい。そして無難なフェアリードールと、あとは実力馬キサラキクから。キサラキクに関しては、当日馬体重が戻っているかどうかで買い増しするか決めたい。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年11月5日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第40回ばんえい菊花賞(2015/11/1)

  今回は取り急ぎ前回の回顧のみです。

ばんえい重賞レース回顧
第40回ばんえい菊花賞(BG2)-2015年11月1日-10R 200m直 晴 1.0%
  1着◎(8)センゴクエース 1分54秒0
  2着○(7)キンメダル
  3着 (10)コウリキ
単勝 8 140円 三連単 8-7-10 1,340円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい3歳クラシック第2弾・ばんえい菊花賞は、断然の1番人気センゴクエースが膝折ながら最後で逆転勝ち。4度目の重賞制覇となった。2着は0.1秒のわずかの差でキンメダル、3着はコウリキが入り、三連単は1番人気の組み合わせとなった。
  馬場水分は1.0%と乾いていたが、この日砂塵防止のため散水がなされ、スタート直後は比較的走りやすい馬場であった。序盤は各馬スピードに乗ってほぼ横一線で1,2障害中間へ、そのあと各馬刻みを入れるが、特に抜け出す馬もいなくて、センゴクエースも中団を走りながら、様子を見るような走りだった。第2障害手前まで一斉に並び、そこからスタート、まずはキンメダルが第2障害に挑戦しスムーズ天板を越え先頭。そしてセンゴクエースが満を持して障害へ、しかしほぼ天板まで上がったところで膝をついてしまった。すぐ立て直したが、今度は反応せず。その間キンメダルがどんどん前に進みリードを広げる。センゴクがようやく障害を越えたころにはキンメダルは残り30mを切る位置、よもや届かない位置かと思われた。しかしキンメダルが残り15mあたりで一旦ストップ、これを見てセンゴクエースの鈴木騎手は追いつけると確信したのか、激しく追う。キンメダルも最後の力を振り絞って逃げ、同時にゴール入線。最後は数センチの差でセンゴクエースが差しきり1番人気の面目を保った形になった。2番人気のキンメダルは惜しくも2着。3番手は、センゴクエースより先に障害を降りていたメムロコマチが2番手で進んでいたが、最後障害に苦しみながらも5,6番手あたりで降りてきたコウリキが大外から最後の10mでかわし3着に入った。5着は3番人気のエーチャンが入った。

次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):万一この馬が敗れるとすれば、この馬が自滅しまうことであったが、その悪い予感が当たりかけた。元々障害をスパッと切るタイプではなかったが、立ち止まって反応がなく、キンメダルに引き離されたときは万事休すかと思われた。しかしそこからの巻き返しで重量もハンデ差ももろともせず最後逆転するあたり、この馬の非凡さを見た感じだ。力は抜き出ている。これで3歳にしてオープン入りとなったが、次の目標は当然12月末のばんえいダービー。おそらくそこまでレースに出ないか、出ても調整程度だと考えられる。
  キンメダル(2着):わずかの差で大魚を逃した。障害もひと腰で抜け、この馬としては完璧な走りだったのではないか。それで負けたのだから仕方ない。ただ最初のペースが速かった分だけ、最後詰まってしまったというところか。しかしセンゴクエースを除けば同世代の最上位の位置を確保したと言える。もちろんダービーが目標だが、B1クラスまで上がってきたので古馬の実力馬に揉まれてレースの力をつけたいところ。
  コウリキ(3着):大外枠に入り、障害も苦しんだが、それでも各馬がもたついたとはいえ、きっちり3着に食い込むあたりは、この馬の能力の高さを見せ、はまなす賞勝ちがフロックでないことを証明した。今後も無視できない存在になることは違いない。次はダービーを視野に、自己条件で調整を図っていくだろう。
  メムロコマチ(4着):さすがに最後はいっぱいになったが、この馬の戦績からしてこの成績は立派だと言える。果敢に攻めて行ったのが良かった。障害も下手ではない。次のこの馬の目標は2開催後のばんえいオークス。今回出ていないシリウスがライバルだが、これに迫れる実績は上乗せできたのではないか。
  エーチャン(5着):穴人気に推され3番人気までになっていた。この馬なりには走れていたが、重賞実績が少なかった分、上位馬にはやや置かれた感じだ。まだこの馬はダービーの出走権を他馬と争っている段階なので、今後は、自己条件戦できっちり勝ちに行きたいところ。
  その他では、当欄で印を入れていたテンカトウイツ(6着)タキニシサンデー(7着)両頭とも、本来先行したい馬だったが上位馬の勢いに押されて前に行けなかった。それぞれ持ち味は出していたように見えるが、更に上位に入るには展開の助けも必要だ。

はむ!の予想結果d(-_^)
  1着、2着に当欄の◎と○が来ているのに、3着のコウリキを全く外していたので、またもや当欄らしく馬券で負けというパターンだ。厳密に言うと馬複が引っかかっているのだけど、焼け石に水にもならないほどわずかな額なので、今回は負けとします。ただ、断然1番人気のセンゴクエースがあわやという場面を見て、やはり競馬は何が起きるかわからないというのを改めて認識した。自分の予想を信じてやっていくことが大事だろう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は次週もあります。次は11月8日クインカップ(BG3)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年11月3日火曜日

【はむ!と一緒に競馬予想2015】JBC2015(大井・11/3)

はむ!のJBC2015-Jpn1の予想
  この時期、JRAでは今週は天皇賞・秋が行われるなど、GIが目白押しですが、地方競馬で最も盛り上がるのがJBC。米国のブリーダーズカップを模して、中央と地方の交流が本格化した15年前から実施されたものですが、ダート競馬のお祭りとして定着してきています。1日3レースのGI(JpnI)が行われること、中央と地方とダートのトップ馬が集結すること。そして、地方持ち回りで開かれることが特に盛り上がる要因だと思います。あとは、更に知名度が上がればと思います。
  当ブログはばんえい中心ですが、地方競馬仲間の一員として、JBCも応援(もちろん予想とと馬券で)したいと思います。
  開催地はここ数年は川崎→金沢→盛岡と回っていましたが、今年は地方競馬最大の大井での開催。人口も多いし、今回新しいスタンドもできて多数の来客があり盛り上がるものと思います。それでは早速JBC3レースを予想してみたいと思います。

2015年11月3日-大井8R 第5回JBCレディスクラシックJpnI(15:10発走・ダ1800m・牝馬)
【はむ!の予想印】
◎ (6)サンビスタ(J)
○ (16)トロワボヌール(J)
▲ (3)ホワイトフーガ(J)
△ (10)ブルーチッパー(大井)
注 (7)アムールブリエ(J)
注 (4)ノットオーソリティ(船橋)
地方応援:タッチデュール(笠松)、ブラックバカラ(高知)、アスカリーブル(川崎)ら

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  このレースの連覇を狙うサンビスタがやはり一歩抜けている。重ハンデでも地方のダートグレードを中心に使い好走。定量戦ならやはり力は上と見た。好枠で位置取りも好位置につけられそう。相手は昨年このレース2着のトロワボヌールを推す。この1年は南関東出身の戸崎Jとのコンビで地方のレースをじっくり走ってきた。ライバルのサンビスタには離されているが他の馬には引けを取らない。大外16番枠と右回りは割引だが、直線の長い大井なら問題ないだろう。単穴として3歳馬ホワイトフーガを狙ってみたい。関東オークスでは大差の圧勝。その後は試練のレースが続いていたが、今回は53kgと楽に走れる。
  あと人気になりそうなアムールブリエは実績はあるが揉まれて勝ちきれるとこまでいけるか。
  期待の地方勢は、やはり力は落ちるが、展開次第で食い込めそうなのは、昨年はJRA所属でこのレースを走ったブルーチッパーがJRAの幸騎手を乗せてうまく逃げられれば逃げ残りはないか。あとは、大穴狙いになるが、南関東で常に上位を走っているノットオーソリティあたりに注目。その他の地方勢も、馬券には厳しいがもちろん応援

【はむ!の馬券】(=は裏表、→は一方のみ)
  やはりサンビスタを中心で行きたい。あとはトロワボヌールとホワイトフーガを押さえで。アムールブリエは思い切って3着までとした。地方所属馬はブルーチッパーあたりに期待したいが、ハードルは高そう。応援で複勝など。
  三連単 6→16,3→3,16,7 4通り
  三連単 6=16→3,10,7,4 8通り
  三連単 3→6=16 2通り
  馬複(BOX) 6,16,3 3通り
 (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)10,4
  (複勝のみ)8,9,11,15

2015年11月3日-大井9R 第15回 JBCスプリントJpnI(15:55発走・ダ1200m)
【はむ!の予想印】
◎ (10)ベストウォーリア(J)
○ (2)コーリンベリー(J)
▲ (14)ドリームバレンチノ(J)
△ (6)ダノンレジェンド(J)
注 (8)サトノタイガー(浦和)
注 (15)ポアゾンブラック(北海道)
地方応援:タガノジンガロ(兵庫)、ジョーメテオ(浦和)、コスモフィナンシェ(岩手)ら

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  上位は接戦だが、マイルチャンピオンシップ南部杯を勝って、スプリントの方に挑戦してきたベストウォーリアを狙ってみたい。千二が短いのではという懸念があるが、南部杯あたりではハイペースを走り切りスピードは十分だ。今回川田騎手への乗り替わりとなったが、テン乗りが逆にプラスに出るのでは。
  相手は少しひねってコーリンベリー。父のサウスヴィグラスもこのレースを勝っている。また牝馬のサウスヴィグラス産駒と言えばラブミーチャンを思い出す。内枠で積極的なレースを見せれば。昨年の勝ち馬で8歳馬ドリームバレンチノも全く衰えを見せていない。外枠は差しタイプのこの馬にとってむしろ歓迎だ。逆転まであるか。あとは、前哨戦東京盃などで快勝し、1番人気になりそうなダノンレジェンドも当然無視できないが、勝ってきたレースが1200mオンリー、そしてJpnI初出走という部分に落とし穴があるのではと見る。
  地方勢だが、かなりの最強メンバーが揃っているとは思う。しかしJRAの特に上位4頭は相当強く、一角崩しは厳しい。でも頑張ってほしい。その中で昨年2着、JRA中山のカペラSでも2着に入ったサトノタイガーの追い込み、JRAの濱中騎手を迎えて挑戦する北海道在籍のポアゾンブラックに期待したい。また、昨年のかきつばた記念勝ち、今年のサマーチャンピオン2着の兵庫のタガノジンガロにも期待したいが、スペシャリストが揃うこのレースでは、やはり厳しいか。

  【はむ!の馬券】(=は裏表、→は一方のみ)
  当欄◎○▲のJRA勢3頭を中心に馬券を組み立てたい。特にベストウォーリアは連を外さないとみて厚めに。一方レーザーバレットに全く触れなかったが、これは勝負。(そもそも地方競馬に「バレット」なんぞ似合わないw) 地方勢はJRAのスペシャリスト相手に厳しい戦いだが、展開で前に行った馬がそのまま流れ込んでいくことを望む。こちらも応援馬券で。
  馬複(BOX) 10,2,14 3通り
  三連単 10=2,14→2,14,6,8,15 16通り
  三連単 2=14→10,6 4通り
 (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)8,15
  (複勝のみ)1,4,5,12


2015年11月3日-大井10R 第15回 JBCクラシックJpnI(16:40発走・ダ2000m)
【はむ!の予想印】
◎ (10)ホッコータルマエ(J)
○ (1)クリソライト(J)
▲ (8)ニホンピロアワーズ(J)
△ (15)コパノリッキー(J)
注 (4)ユーロビート(大井)
注 (13)ハッピースプリント(大井)
注 (5)サウンドトゥルー(J)
地方応援:サミットストーン(船橋)、オグリタイム(北海道)、マヤノクレド(愛知)ら

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  日本のダート競馬界を代表する馬ホッコータルマエ。JpnI10勝を狙う。昨年はまだ体調不十分だったが、今回は順調。やはり実力は数枚も上だ。あえて死角を探すなら、レース間隔があいていること、齢を重ねた分の使い減りのようなものがないかだが、それも問題ないだろう。好位置につけて最後の直線でかわす。
  タルマエを逆転できるとすれば、現時点ではクリソライトくらいしかいないだろう。未だにジャパンダートダービーの圧勝の印象が残る。どうしても勝ちきれないレースが続くが、勢いのある5歳馬。最内枠に入り好位置に付けられそうだ。単穴には、百戦錬磨のニホンピロアワーズを持ってきた。JCダートでGI勝ちしたのも3年前になり、かつての勢いは感じられないが、同じ大井2000mで開かれる帝王賞と東京大賞典いずれも掲示板に必ず入っている馬。前が牽制しあっていると抜けてくることもあり得る。昨年の勝ち馬コパノリッキーは逃げたいが外枠に入ってどうか。武豊Jならなんとかするかも知れないが、調子落ちはないが、前走日本テレビ盃の2秒差負けはあまり印象が良くない。その日テレ盃で勝ったサウンドトゥルーも押さえておきたい馬ではあるが、やはり勢いで勝てるほど甘くはない。
  地方勢だが、やっぱり期待は唯一の地方馬でJpnI(全日本2歳優駿)を勝っているハッピースプリントだろう。そしていつかは大レースでも強いJRA勢を抑えて勝ちたい、あるいは勝てる可能性のある馬であることは違いない。しかし今回はやはりタルマエら相手は強力すぎる。もちろん全力で応援したい。ミルコ・デムーロ騎手を背になんとか直線のたたき合いに持ち込めれば。もう一頭、盛岡のダートグレード・マーキュリーカップを勝ったユーロビートにも期待だ。距離と馬場慣れという意味では3着付けあたりを狙うならこちらの方がおもしろいかも。
  その他では東京大賞典などで馬券圏内に入ったサミットストーンにも期待だが順調さがどうか。あと個人的には北海道のオグリタイムがJBC初騎乗の石川倭騎手とともにどんな走りを見せるかも注目している。

【はむ!の馬券】(=は裏表、→は一方のみ)
  ホッコータルマエはやはり数枚も上手だと見た。その強さとこれまでの実績に敬意を表して。2番手もクリソライトを中心に。あとは穴狙いでニホンピロアワーズ絡みを少々。コパノリッキーも必ず巻き返してきそうだが、ここで狙うかどうか。地方馬はやっぱりハッピースプリント。地方代表として馬券を離れても応援したい。
  三連単 10→1→8,15,4,13,5 5通り
  三連単 10=1→8,15,4,13,5 10通り
  三連単 10→8,15,4,13,5→1 5通り
  ワイド 8=10,1,15  (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)13,4
  (複勝のみ)2,7,9,14,16

  以上JBC3レースの予想でした。

  現地もぜひ盛り上がってほしいものです。行けなくてテレビで応援するなら(←筆者)、中継はネット(keiba.go.jp)又はグリーンチャンネル、スカパーの南関東チャンネルで。
  今回はばんえい以外の予想なので、レース後の回顧などは省略します。(何か別記事で触れるかもしれません。)あと、ばんえい菊花賞のレース回顧はもうしばらくお待ちください。

2015年10月31日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第40回ばんえい菊花賞(11/1)

はむ!のばんえい重賞予想
  秋も深まってきて、各地の競馬も佳境にはいってきました。特にTVのニュースでも報道されていたようにJRAの菊花賞では歌手の北島三郎がオーナーとなっているキタサンブラックが優勝。表彰式ではオーナーが観衆の前で「まつり」を歌いました。現地にいれば生で大御所サブちゃんの歌が聞けたわけだからこの上ない盛り上がりだったことでしょう。(競馬通的にはこの馬が3000mを走りきったというのが驚きです。)
  今週は天皇賞・秋がありその後もG1が目白押しで競馬ファンは見逃せません。一方、地方では、いよいよ地方競馬の祭典JBCの時期がやってきました。(11月3日)今年は新しいスタンドも完成した大井での開催ということで、現地もたくさんの観客が入ることが期待されます。JBCに関しては、例年当欄でも予想をやっていますので、今年もできる限り予想したいと思います。
  そして、今週はばんえいの方も菊花賞。JRAのそれとは若干位置づけが違いますが、3歳馬の戦いであることは同じです。こちらも楽しんでいきましょう。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ばんえい菊花賞(BG2)
(2015年11月1日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  アスリート 牝3 670 大河和 服部義 鹿毛 差
  コウシュハシンザン 牡3 690 松田道 皆川公 栗毛 差
  バウンティハンター 牡3 690 阿部武 金田勇 栗毛 差
エーチャン 牡3 690 藤本匠 谷あゆ 鹿毛 差
  メムロコマチ 牝3 670 菊池一 西弘美 栗毛 追
タキニシサンデー 牝3 680 藤野俊 大橋和 芦毛 先
キンメダル 牡3 700 安部憲 小北栄 鹿毛 差
センゴクエース 牡3 720 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 逃
テンカトウイツ 牡3 690 長澤幸 服部義 芦毛 逃
  10 コウリキ 牡3 700 西謙一 久田守 鹿毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8→7→6,9,4,5 合計4通り
  三連単 8→7,6→7,6,9,4,5,3 合計10通り
  三連単 8→7,6,9,4→7,6,9,4 合計12通り
  三連単 7,6→8→7,6,9,4 合計6通り
  馬複 8=7,6 合計2通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 7=6,9,4,5,3 6=9,4,5 合計8点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの3歳クラシック第2戦。時期と条件はJRAやその他平地競馬で行われる菊花賞と同様だが、ばんえいの場合は12月にダービーがあるため、ばんえい菊花賞はそのステップレース的存在となっている。しかし、過去の勝ち馬を見ると後にトップ馬となるような蒼々たるメンバーが揃っている。一方、牝馬の善戦も目立つのもこのレースの特徴だ。特に2年前のこのレースでは牝馬2頭がゴールあと数cmというところで逆転負けしたといったレースが思い出される。牝馬が善戦するのは、その後に最大の目標となる、ばんえいオークスがあり、そのステップとしてこの菊花賞を位置づけている陣営もあるのでは。
  さて今年は2歳三冠のセンゴクエースが、ばんえい大賞典では直前取消となったが、このレースで本領発揮となるか。それとも3歳になって成長を遂げた各馬が一気に追いつくのかが見所だ。

各馬寸評:
  1 アスリート:最後の出走枠をつかみ、黒ユリ賞以来の重賞出場。2歳時は牝馬特別で連続2着に入るなど上位で走っている。やや調子の波はあるが、近走は馬体重増加とともに成績も安定、勢いはある。ただ、いきなりの重賞で負担重量も加増。中盤で置かれないようについて行きたい。
  2 コウシュハシンザン:シリウスが回避したことにより、今開催2走使いながら出走権がまわってきた。同世代の特別戦では時々出走し善戦することもあるが、2歳時ナナカマド賞以来の重賞登場。切れ味はあるが障害は苦手の部類。時計はかかった方が良いか。
  3 バウンティハンター:今年度好調の上がり馬。大賞典で初めて重賞に出走したころは、まだ格下感もあったが、その後も好走を続け同世代の上位馬と堂々渡り合えるところまで来た。障害は以前はムラがあったが、近走はきっちり上げてくる。ジョッキーとともに勢いをつけて上位進出も。
  4 エーチャン:イレネー記念以来の重賞登場。平場戦には強いところを見せるが、重賞や特別戦になるとまだやや足りない感がある。ただ近走は馬体も充実して調子も上向き、接戦にもつれこんでも抜け出す力はつけてきた。もつれる展開になれば、軽ハンデでもあり、食い込むチャンスもあるか。
  5 メムロコマチ:切れ味鋭い牝馬。しかし一気に追い込むのではなく、じわじわ前に出て行くタイプ。前哨戦の秋桜賞では今回のメンバーのほとんどが出ていたが、軽ハンデを生かして最内から上手く抜け出し勝利しており、好調をキープ。時計がかかるレースなら。
  6 タキニシサンデー:重賞の常連。先行力で押していくタイプだが、最後まで走りきる粘り強さもある。やや小柄な馬体で高重量戦になると非力さも見えたが、この秋あたりには体重が増えて一回り大きくなり力もさらにつけてきた感じだ。自分のペースで走れれば。
  7 キンメダル:2歳時はセンゴクエースに次ぐ成績を上げていた馬。今年度に入って、やや壁にぶつかっていた感はあるものの、ここにきて調子が上がってきた。障害は上手でしっかり走れるタイプなので、前半から自分のペースで行ければ少なくとも大崩れはしないだろう。
  8 センゴクエース:2歳三冠のスターホースがいよいよ本格始動。3歳の年度に入り、ハンデ差がある同世代との対決を意識的に避けてきた感もある。この間には古馬Aクラスの実力馬と一緒にレースを走らせ、勝ちきれないまでも上位に入っている。これは先を見据えた取り組みであろう。序盤から前に行って、他馬を引き離しにかかると考えられる。
  9 テンカトウイツ:デビュー時から重賞や世代特別戦には常に顔を出している常連。この馬の持ち味はやはりハナを奪いにいけるほどの先行力だ。近走の成績は上がっていないが、大賞典で2着に入った時もそうであったように、人気薄の時でも逃げ粘ってしばしば上位に入ることもある。連下には。
  10 コウリキ:一度はまれば相当の強さを見せる馬。夏の重賞はまなす賞で一つ年上の馬たちを差しきって勝った走りが印象深い。一方で前哨戦の秋桜賞で障害に大苦戦したように、成績が安定していない点が、予想する上で難しいところ。馬体重も増えてこないのも気がかり。

はむ!の予想まとめ:
  この世代はやはりセンゴクエースが中心。クラシック第1戦のばんえい大賞典での突然の競走除外というのが、最も番狂わせな結果であった。今回もハンデは厳しいが、まずはなんとか無事に出走してもらいたい。
  センゴクエース自体は、無理に弱点を見つければ、障害力などいろいろ課題はあるが、同世代相手ではまだ力の差は歴然としており、逆転は非常に難しいとみている。当欄ではやはり本命とする。
  相手探しは相変わらず難しい。ただセンゴクエースを負かしに行くのはやや無謀な感もあり、各馬牽制しあいながらので展開になることも想定される。そうなると自分の型を持っている馬が個性を生かして走りきるような場面が想像される。その中では、堅いがキンメダルが実力上位とみる。少なくとも大崩れは少なそう。   穴っぽいところでは、実績馬タキニシサンデーがその先行力を生かした逃げ粘りが期待され、これを単穴とした。同じ逃げ馬ではテンカトウイツが時々大駆けすることがあるが決め手があまりなく、押さえまでか。あとは調子の上がって来たエーチャン、切れ味鋭い牝馬のメムロコマチ、上がり馬のバウンティハンターあたりが怖い存在だが、重賞の中でどこまでやれるかがポイントだろう。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  7月の大賞典の時、センゴクエース固定で絞ろうとしたら、除外で予想も大混乱した。今度こそということで同じ狙いでセンゴクエース絞りでいきたい。相手はやっぱりキンメダル中心か。安めになりそうなので、複数枚で対応。(上表は見た目点数が多くなってますが、重複しているものもあり、そこは複数枚で。自分にしては思い切って相当絞ってます。)
  心情的にはセンゴクが飛ぶパターンも入れたいけど、それこそ点数が多くなるだけなので、なんとか我慢。担保はワイドでとりたい。北見記念のようにどれか一つでも10倍くらいのが入ってくれると嬉しいのだが。あと、今回大賞典馬コウリキを完全に外した。ここは勝負。来たらごめんなさいというところ。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。あと、先に述べたように11/3は地方競馬の祭典JBCで、当欄でも簡単な予想を前日か当日の朝までにはアップしたいと思いますのでこちらもお楽しみに。

2015年10月27日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第36回北見記念(2015/10/12)

  ばんえい重賞が続く中、筆者多忙なので今回は取り急ぎ回顧のみで御容赦ください。

ばんえい重賞レース回顧
第36回北見記念(BG2)-2015年10月25日-10R 200m直 晴 1.2%
  1着○(3)キタノタイショウ 2分36秒7
  2着▲(9)コウシュハウンカイ
  3着注(2)インフィニティー
単勝 7 920円 三連単 3-9-2 30,240円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい4大記念競走の第3弾・北見記念は、今回7番人気となっていたキタノタイショウが高重量戦の我慢比べを制して、今年3月のばんえい記念以来久々の重賞制覇となった。同馬の重賞タイトルは12勝目。2着はわずかの差でコウシュハウンカイ、そしてインフィニティーがまたしても3着に入った。
  現地は10月ながら小雪の舞う寒さ。馬場水分は1.2%と乾いていたが、脚抜きの良い感じで全体的に時計が出る馬場。レース序盤は各馬やや牽制気味であったが、1,2障害の中間あたりから先行馬のインフィニティーがいつものように前に出て、これにキタノタイショウ、ホクショウユウキ、フジダイビクトリーあたりが刻みながら交互に前に出る。中間ペースで第2障害に先行馬勢がたどりついた後、先に仕掛けたのはインフィニティ、ホクショウユウキと外からホリセンショウ。しかしいずれもひと腰で越えられない。オレノココロもこれに続くが、膝を折り崩れた。各馬苦戦する中で、インフィニティーが粘って障害をクリアし先行。そして後ろから様子を見ながらレースを進めていたコウシュハウンカイが、一旦膝を折りかけるもすぐに立て直して障害をふた腰でクリア、ほぼ同時にキタノタイショウが苦手の障害を越えた。最後の直線はこの3頭の激しいデッドヒート。まず残り30mでインフィニティーが立ち止まり、そこをキタノタイショウが一旦抜くがこちらも残り25mほどでストップ。この2頭は残り15mあたりでも立ち止まった。その間を外からコウシュハウンカイが抜いていき、そのままゴールかと思われたが、手前でスピードが緩み、そこを2頭が迫る。最後は3頭わずかの差となったが、キタノタイショウがわずかに逆転した。コウシュハウンカイが惜しい2着、インフィニティーも差の無い3着に入った。その後は、高重量ながらしっかり3頭を追っていたフジダイビクトリーが4着に、1番人気のオレノココロは立て直したものの、最後は6着に終わった。

次走へのひとことメモ
  キタノタイショウ(1着):待ちに待った最強馬の復活。最後のところで接戦をものにするあたり、ばんえい記念の勝利を彷彿とさせた。今回は他馬がもたついてくれていて障害にじっくり臨めたことや、揉まれない枠順に入れたのも良かったのでは。ハンデ差も恵まれた。これでこの馬のばんえい年度代表馬も確実か。次の目標は当然正月の帯広記念に向けて調整ということになるだろう。
  コウシュハウンカイ(2着):ほとんど勝ったと思ったが、最後どんでん返し。この馬のベストの走りはしていたので、最後の詰めのところは相手が一枚上だったということか。この馬にとっては珍しい膝折があったので、癖にならなければ良いが。この後はもちろん帯広記念が目標だが、ドリームエイジあたりをハンデがあってもチャレンジしてくるか。
  インフィニティー(3着):またもや3着、これで重賞は4戦連続3着だ。しかし着実に上位に入ってこられる安定性の方をたたえたい。ただ、さすがに最後は息が上がり加減で、勝ちきるためにはさらにスタミナもつけたいところだろう。この後は負担重量が増えるレースが多くなり、この馬にとっては本領発揮か。
  フジダイビクトリー(4着):前の3頭の勢いに押されて目立たなかったが、トップハンデを背負いながらしっかりと走っていて順位を確保した。この馬も通常のレースに出るとハンデがきついので、一息入れて様子を見ながら調整していくことになるだろう。
  ホクショウユウキ(5着):5着は果敢に先行して勝負に出た結果であり、決して悪くないレースだった。徐々に持ち味が出てきているように感じる。この後は、大きいところも狙いたいが、当面は11月のドリームエイジカップがこの馬にとって重量的に適鞍のように感じられ、勝ちに行くのではないか。

  その他では、1番人気で当欄でも推したオレノココロ(6着)が障害で繰り返しの膝折で崩れてしまい悔しい結果になった。馬体重が増えたのも立て直しに手間取った原因か。もちろんこのままで終わる馬ではない。またフジダイ以外の7歳馬勢は振るわず、ニュータカラコマ(7着)オイドン(10着)ともに、前半から置かれ気味で、障害も厳しかった。重量がきつかったか。ただ全く対応できていないというわけではなく、条件によって巻き返しは十分可能だ

はむ!の予想結果d(-_^)
  久々三連単が引っかかってくれた。本命にしていたオレノココロはコケたけれど、2番手に、もうそろそろということでキタノタイショウを持ってきていて、あとはコウシュハ、インフィニティーと印を入れていた馬が残ったので、助かった。しかも3万円ついてくれたのでこれまでの負けは取り返せたと思う。それからワイドも1本引っかかったので、当たり感が増した。やっぱりオーソドックスに自分らしく狙うのが一番かな。今後もこの調子でいきたい。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は3週連続、2週目は11月1日ばんえい菊花賞(BG2)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年10月24日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第36回北見記念(10/25)

はむ!のばんえい重賞予想
  前回のコラムの続きです。ばんえいの毎日の売上金額は公式ホームページなどで公表されており、筆者もここ数年の推移を注目しています。2011年ごろは最も厳しく、通常の日で1日売上が概ね5千万円前後でした。それが現在は8千万円前後に伸び、特に今年度2015年は1億円を越える日が続出しています。
  もう少しいろいろ分析してみたいと思いますが、いずれにしても売上が大きく回復したことは確か。一時は廃止寸前まで追い込まれたばんえいが紆余曲折を経てここまで持ち直したのも、関係者のさまざまな努力(寒い時期でもナイター実施したり、その他いろいろ)だと思います。ファンとして敬意を表します。
  ところで、土日月開催のばんえいで、売上が多いのは土日ではなく月曜日です。これは近年の傾向で、JRAの開催が月曜日に行われる日にはばんえいの売上が伸びていないことからみて、普段JRAの馬券を買っている人がばんえいに流れてきていると推測されます。つまり全国の競馬ファンがネットを通じて買っているのです。
  ばんえいファンを増やすには、もちろん幅広くばんえいをアピールすることも大事ですが、運営の基礎となる馬券売上を伸ばすためには、普段JRAや公営競技のレースに投資している人々にばんえいの馬券を買ってもらうことも必要だと考えます。そのためにもその一つとして、これまでの繰り返しですが、IPATでの発売されるよう働きかけを希望します。
  この話はさらに別の機会でも述べていきたいと思います。
  さて、JRAでは秋のGIシーズン。地方競馬ではJBCもあり、佳境に入ってきましたが、ばんえいの方も今週から3週連続で重賞です。競馬の秋を楽しんで参りましょう。それでは1本目の重賞・北見記念の予想からいきます。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第36回北見記念(BG2)
(2015年10月25日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  フジダイビクトリー 牡7 880 松田道 皆川公 栗毛 先
インフィニティー 牡9 850 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃
キタノタイショウ 牡9 850 大河和 服部義 栗毛 先
  フクドリ せん9 850 阿部武 皆川公 鹿毛 追
  オイドン 牡7 870 安部憲 鈴木邦 栗毛 差
ホクショウユウキ 牡6 850 西謙一 岡田定 鹿毛 先
オレノココロ 牡5 860 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  ニュータカラコマ 牡7 860 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
コウシュハウンカイ 牡5 870 藤本匠 大友人 栗毛 差
  10 ホリセンショウ 牡10 850 島津新 岩本利 栗毛 逃
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7→3,9→3,9,6,2,1,(5,8) 合計12通り
  三連単 7,3,9→7,3,9→7,3,9,6,2 合計18通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 3=6,2,1 6=3,2,1,7,9 合計8点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの古馬重賞・四大記念競走(旭川、岩見沢、北見、帯広)の第3弾、北見記念。過去の傾向を見ると、他の古馬重賞に比しても特に伏兵の台頭が多い。最近ではギンガリュウセイの3連覇、昨年もフクドリが人気薄のところを優勝するなど、条件は特段変わらないのに勝ち馬はアラカルトに富んでいる。
  その理由ははっきりしないが、岩見沢記念の際にも述べたように、各陣営によってこの時期のレースへの臨み方に若干の違いがあるからでは?と想像する。古馬重賞戦線の中でも北見記念は中間的な時期に行われており、また季節の変わり目で馬場状態が読みづらいこともあるだろう。今年度は岩見沢記念の開催が早めにずれ、北見記念まで古馬重賞が少し間があいたことがどう影響するかも注目だ。いずれにしても負担重量も850kgを超え、これまで以上にパワーが要求されるレースになるだろう。

各馬寸評:
  1 フジダイビクトリー:現在、最も強い馬と言えばこの馬だろう。夏のグランプリ勝利以降はハンデ差もあるので、様子を見ながら使っているがそれでも強さを見せている。このレースにどの程度まで照準を合わせているかだが、力で押し切る場面も。
  2 インフィニティー:力は十分に持っていて、先行力も抜群であるが、どうしても最後の追い比べで引けを取ってしまい。3,4着あたりの着順が多い。しかし掲示板を外すことも少なく安定している。重量が増してチャンスは来る。
  3 キタノタイショウ:ファンはやはりこの馬の復活を最も期待しているところだろう。しかし、どうしても障害で苦しみ、若馬が台頭する中遅れをとっている。力は十分あるはずなので、きっかけさえつかめれば。軽馬場ならチャンスは広がる。
  4 フクドリ:昨年の覇者。その年度の帯広記念も勝ち堂々G1ホースの一員であるが、その後は極端に成績を落としている。昨年は大敗続きからの復活Vとなったが、今年は更に状況は厳しい。さすがに見送りが妥当だろう。
  5 オイドン:長いスランプを乗り越え、前回重賞岩見沢記念で待ちに待った古馬重賞初制覇。その後も好走しいよいよ本領発揮を思わせた。ただ、今回はもともと苦手な高重量。障害を越えられれば勝負になるだろうがここは正念場。
  6 ホクショウユウキ:古馬戦線に入ってから、かなり長期間スランプが続いたが、前走の狩勝賞では勢いのある準オープン馬相手に快勝。久々に勝ち味を覚えたか。先行力はあるので調子さえ取り戻せれば怖い存在になる。
  7 オレノココロ:強い5歳馬の一角。馬体も充実して、力そのものは年上の馬に全く引けを取らない。時々障害などでもたつくリスクはあるが、展開が落ち着きそうな今回はそれほど影響ないだろう。あとはライバルとの力関係か。
  8 ニュータカラコマ:夏の間は休養にあてていたが、復帰後最初の特別戦で快勝し、地力のあるところを見せた。その間、障害も更に上手になっていた。今回は高重量戦となり最後まで緩まず走りきれるかがポイント。
  9 コウシュハウンカイ:障害力と安定性がこの馬の売りであったが、さすがにハンデ差などに苦しんだ。それでも大崩れはしておらず、確実に人気以上に走ってくる。この馬にとって未知の高重量ではあるが、無視はできないだろう。
  10 ホリセンショウ:出走権を持っていたナナノチカラの回避で出走枠が回ってきた。とはいっても重賞は常連。年齢的な上積みは少ないが、近走も持ち前の先行力で粘り強いレースは見せている。前走の軽量戦を叩いて一変あるか。
はむ!の予想まとめ:
  最近の古馬戦線は全くの混戦状態でどこからでも狙えそうな状況。しかも先にも述べたように北見記念は結構荒れることが多く難解となっている。そんな時こそオーソドックスにいきたい。今回は勢いとハンデ面から5歳馬オレノココロが有力とみている。時々障害などでの崩れがあるのは気になるところではあるが、前走馬体をやや緩めに仕上げて、ここに照準を合わせて臨んできていると思われる。この馬を本命にすれば対抗は当然コウシュハウンカイといきたいところだが、少しジリ脚っぽいところがあり、今回は牽制しあうことが考えられる。ハンデも微妙にある。そうなると、そろそろキタノタイショウの出番はないものか。確かに障害は上がっていないけれど、そのことを意識して前半速いペースで行くことを余儀なくされている。今回はじっくり走れる850kg。落ち着いて行ければなんとかなるのでは。これを対抗に持ってきた。そしてコウシュハを3番手評価、さらに、いつかはということで前走きっかけをつかんだ昨年の2着馬ホクショウユウキを織り交ぜたい。あとはやはり前残りを狙うインフィニティーと実力馬フジダイビクトリーを3着付けくらいで押さえたい。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回はオレノココロの1着固定という強気の部分と、いつもの3頭流しという弱気の部分を同居させながら買うこととした。後は状況を見て馬複、馬単あたりを買い足すかも知れない。ワイドの方は、そろそろ来て欲しいキタノタイショウとホクショウユウキから数点。点数は多いがどれか引っかかってくれれば。

  今回の結果と回顧はレース数日以内にアップします。

2015年10月14日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第38回ナナカマド賞(2015/10/12)

  10月のいわゆる連休は、競馬関係のイベントも賑やかに行われました。ばんえい関係に絞ると、帯広競馬場では、ばん馬まつりが行われ、人間がソリを引っ張る人間ばんば大会や花火大会などで盛り上がり、一方、JRA東京競馬場でもばんえい十勝フェアが開かれた模様です。ばんえい以外では、前記事で書いた盛岡の南部杯があり(今年は1番人気ベストウォーリアが連覇しました。)、そしてJRAの月曜開催があって、ディープなファンなら存分に競馬を楽しめたものだと思われます。(余談:ディープと言えばJRAの毎日王冠はディープインパクト産駒が10頭も出るという圧巻。)
  帯広競馬場は土曜日は1万人以上の入場者が来場しました。普段なら千~二千人程度なので、いかに盛り上がったがわかります。これだけ盛り上がるのだから、さぞこの3日間のばんえいの売上が伸びていると思いきや、おやおや通常の開催週より売上が少なくなっています。これには理由があります。まず、土・日。これらの入場者は花火やイベントが目的の人たちが多く、それらは家族連れなどが中心で、馬券は買わないか買っても少額という人たちです。そして普段買う人は、この連休は(他のレジャー、あるいは収穫時期の農作業など)いろいろ忙しかったりします。
  また、この月曜日はさらに大きく売上を減らしました。これにも理由があります。このことについてはまた次の機会のコラムで述べたいと思いますが、この月曜日の目減りを少なくするのがばんえいの大きな課題と筆者は考えています。
  そんなこんなで、12日に行われたばんえい重賞・ナナカマド賞の回顧にいきます。

ばんえい重賞レース回顧
第38回ナナカマド賞(BG3)-2015年10月12日-10R 200m直 曇 2.1%
  1着 (3)フウジンライデン 1分37秒2
  2着○(4)サクラダイチ
  3着 (9)リュウセイイチバン
単勝 3 390円 三連単 3-4-9 22,080円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  2歳馬にとっての初めての重賞・ナナカマド賞は2番人気フウジンライデンが障害を抜け出してからそのまま逃げ切って優勝した。2着はこれに最後まで追いすがったサクラダイチ。3着には外枠から追ってきたリュウセイイチバンが入った。
  馬場状態はこの週の大雨と前日も雨が降り、かなり軽くなっていた。レース序盤は各馬スピードに乗って進む。中間はヒカルナナヒメ、フウジンライデンあたりが前を伺うが、第2障害手前では全馬一斉に並んでよーいドンの展開。先に仕掛けたのはヒカルナナヒメだったが、障害越えあと一歩でストップ。その間に内側のフウジンライデンとサクラダイチが障害を上手く越えて、この2頭が先頭争い。次いでエアーシップ、リュウセイイチバンが降りた。先頭争いはフウジンライデンが徐々にサクラダイチを引き離し、最後はさすがにスピードは落ちてきたものの、粘りきってゴール。終わってみれば強さを見せた勝ち方となった。サクラダイチも勝ち馬に大きく離されず追いすがり2着。その後続は、リュウセイイチバンが前の2頭をしっかり追ってエアーシップら後続を押さえて3着に入った。1番人気のキタノリュウキは中盤から遅れはじめ、障害は上手く越えたもののその後も行き脚が付かず6着に終わった。また牝馬勢も9着、10着と全く歯が立たなかった。

次走へのひとことメモ
  フウジンライデン(1着):これまでは比較的控えて行って最後の切れ味で勝負していたが、今回は一変。積極的に行って障害もひと腰、そして最後まで粘りきるというレースを見せた。脚質の転換というより、馬の調子が良かったのだろう。軽馬場もこの馬に合っていたようだ。この後はハンデの加重もあるが、相手が比較的楽な南北海道産駒特別を使い、暮れのヤングチャンピオンシップで2冠を目指すことになるだろう。
  サクラダイチ(2着):しっかり走りきり2着を確保した。レースぶりも堅実でいぶし銀的存在になりつつある。増えてこなかった馬体重もここにきて増加し始め、これから力をつけてくればさらに強くなりそうだ。このあたりで一息入れたいところでもあるが、11月早々には強力なライバルたちが集まる十勝産駒特別があり、やはり負けられないところ。
  リュウセイイチバン(3着):これまで休みながら使っていたのはこのレースに照準を合わせていたのだろう。鈴木騎手の手綱捌きもあって、スムーズな走りを見せていた。今後のローテーションは難しいが、やはり十勝産駒特別が当面の目標だろう。
  ツルイテンリュウ(4着):障害はややもたついたが、降りてからの脚はこの馬が最も速かったように見える。ここにきて馬体重の32kg増で好調だったと考えられる。スピードがありながらも障害苦手な馬なので、いつ走るかを見極めるのがなかなか難しいが、今回のような走りをすれば手強い。この後の目標は釧路産駒特別か。曲者が多いので正念場だ。
  オトコギ(5着):今回は急遽繰り上げ出場、しかも大外枠と不利な条件は多くあったが、最後の切符をつかんだ幸運をそのまま生かし、しっかりした末脚で掲示板まで粘りこんだ。この馬は帯広生まれ、次の目標はやはり十勝産駒特別だろう。

  その他では、遅れを取った1番人気のキタノリュウキ(6着)は今回馬体重の大幅減でパドックでの様子も良くなかった。体調が良くなかったか。立て直しに期待。エアーシップ(7着)は最後詰まって順位を落としたが積極的なレースをした結果なので仕方ないだろう。牝馬勢(ヒカルナナヒメ(9着)グレースゴールド(10着))は期待されたが振るわなかった。やはり重賞では牝馬は力不足なのか。それぞれの産地別特別でレース勘を養うことになる。

はむ!の予想結果(>д<;)
  キタノリュウキの馬体重が-26kgと発表されたのはもう馬券を買った後。それでも期待したがやはりダメだった。サクラダイチが善戦しただけに残念。と言いながらフウジンライデンはあまり買ってないので、いずれにしても負け。馬券の買い方も下手だが、今回は予想も全く見当違い。最近本当に当たらなくなっている。考え直さねば。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次のばんえい重賞は2週後10月25日北見記念(BG2)です。次は日曜日に戻ります。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年10月12日月曜日

【はむ!と一緒に競馬予想2015】マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・10/12)

はむ!の2015南部杯Jpn1の予想
  当欄はばんえい中心ですが、時々思いつきでその他の競馬レースの簡単な予想も書いています。

2015年10月12日-盛岡11R 第28回マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI(16:40発走・ダ1600m牝)
【はむ!の予想印】
◎ (12)ベストウォーリア
○ (6)ポアゾンブラック
▲ (3)エーシンビートロン
△ (1)タガノトネール
注 (14)ワンダーアキュート
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  やはり昨年の勝ち馬ベストウォーリアに逆らえないだろう。成績も非常に安定しているし、そもそも力が違う。左回りと最後の直線の坂もこの馬が最も得意とするところ。同じ実績馬では切れ味抜群のワンダーアキュートも黙ってはいないだろうが、さすがに9歳、タフな盛岡の馬場でどうか。それなら同じ9歳でも盛岡を叩いて、阪神のオープンを勝ってきたエーシンビートロンの勢いが気になる。タガノトネールも勢いはあるが、距離と最内の枠順がどうか。
  地方馬期待はハッピースプリントだろうか、この馬は先を見据えてここから始動ということもあり、今回はどうか。もちろん応援はしたい。むしろホッカイドウのポアゾンブラックに魅力を感じる。昨年もこのレース2着に入っているし、前走のクラスターカップを叩いているのも大きい。
【はむ!の馬券】
  一応ベストウォーリア頭で。あとは地方競馬応援。
  三連単(フォーメーション)12→6,3,1,14→6,3,1,14,13 16通り
  三連複 12→6,3,1→6,3,1 3通り  (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)6,13
  (複勝のみ)6,13,4,8,10
    このレースの予想結果は、特に報告する予定はありません。
  また、当欄の本チャン。ばんえいのナナカマド賞は別途こちらで予想していますのでよろしくお願いします。

2015年10月11日日曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第38回ナナカマド賞(10/12)

はむ!のばんえい重賞予想
  世界の競馬界では、今年も先日10月4日にフランス・ロンシャン競馬場で凱旋門賞が行われ、日本でもTV中継などがありました。今年は残念ながら日本馬の出場はありませんでしたが、やはり競馬では世界最高峰のレース、特に今年は史上初の3連覇にトレヴが挑むということで注目され、競馬ファンの中では大変盛り上がりました。(結果は御存知のとおり新鋭のイギリスダービー馬で3歳のゴールデンホーンが優勝。トレヴは4着。)海外のビッグレースは華やかで格調高く、誰もが目指したいというのがわかる気がします。
  ところで今年4月に競馬法が改正されており、来年からは日本でもこういった主要な海外のレースの馬券が買えるようになります。日本からでも世界のトップレースに参加できるということでそれはそれで良いことだとは思います。しかし、まだ詳細が発表されておらずなんとも言えませんが、ブックメーカー方式になりそうで、胴元はJRAなのかどこなのか、誰がどのようにオッズを決めるのか、いろいろ疑問点・不安点があります。あとは、このことで海外偏重主義となり、日本の競馬の売上などには影響が出ないかも心配です。
  海外の馬券を売るのもいいけれど、一方では国内の足下固めもしてもらいたいものです。その中ではIPATで買える地方競馬の拡大。そしてばんえいも地方競馬の一つとしてIPATで買えるようにしてほしい。それが願いです。。。とやはり当欄では強引にこっちの話に持って行っちゃいます。それでは今週のばんえい重賞ナナカマド賞の予想です。月曜日なので注意。(この日は昼間に盛岡でJpn1マイルチャンピオンシップ南部杯もありますので、昼は南部杯、夜はナナカマド賞と地方競馬を楽しみましょう)

【出馬表及びはむ!の予想印】
第38回ナナカマド賞(BG3)
(2015年10月12日(月)20:10発走 帯広10R ダ200m 2歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
キタノリュウキ 牡2 570 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
父カネサテンリュウ
  エアーシップ 牡2 570 西謙一 久田守 鹿毛 先
父カネサテンリュウ
  フウジンライデン 牡2 570 安部憲 岩本利 栗毛 追
父カゲシュウホー
サクラダイチ 牡2 570 阿部武 金山明 青毛 先
父ウンカイ
グレースゴールド 牝2 560 藤本匠 長部幸 栗毛 差
父バレットドラゴン
アラワシキング 牡2 570 大口泰 西邑春 鹿毛 逃
父トウリュウ
  ツルイテンリュウ 牡2 570 大河和 山田勇 鹿毛 差
父トウカイカップ
ヒカルナナヒメ 牝2 550 工藤篤 谷あゆ 鹿毛 差
父ナリタビッグマン
  リュウセイイチバン 牡2 570 鈴木恵 村上慎 栗毛 差
父ニシキロード
  10 オトコギ 牡2 570 菊池一 西邑春 鹿毛 差
父トウリュウ
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(フォーメーション) 1,4→1,4,8→1,4,8,6,5,3 合計16通り
  三連単(追加)1,4→1,4,8,6→1,4,8,6 合計12通り
  三連単(追加)8,6→1,4→1,4,8,6 合計8通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 8=4,1,6,5,3 1=4 合計6点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  各地の競馬場(平地)では「未来優駿」など2歳の重賞がスタートしているが、ばんえいは各馬のデビューから約半年たった10月が最初の2歳重賞ナナカマド賞が行われる。まだ成長途上の各馬、重量、馬場の適性や脚質も未知数で混戦になることが多い。過去の傾向を見ると、昨年こそセンゴクエースという怪物がいたが、全体としては、勝った馬がのちの上位馬とは必ずしもなっていない。また、牝馬の勝利は旭川開催時代の1997年キリツレディまでさかのぼることになり、牡馬が圧倒的に強いレースでもある。負担重量もまだそれほど重くないことを含め、その時点で調子の良い馬が有力といったところか。いずれにせよ今後のばんえいを担う2歳馬の一戦。ぜひ今から注目していきたいものだ。

各馬寸評:
  1 キタノリュウキ:新馬戦を圧勝以来3連勝するなどこの世代のトップを走っていたが、その後若干成績を落とし一息入れていた。既に1000kgを越える大きな馬体で、やや動きが重いイメージもあるが、やはり力は上位だ。
  2 エアーシップ:デビューの頃は目立つ存在ではなく、中堅クラスで勝ち負けの状況であったが、牡馬特別戦の青雲賞では上位馬を追い詰めて行って2着に入り、前走も上位争いに加わった。同厩舎のムサシブラザーが回避し、この馬にかかる期待が大きい。
  3 フウジンライデン:各馬の脚質が定まらない中、この馬は中間控えて行って最後の切れ味で勝負するレースを展開して、接戦に強いところを見せている。馬体も順調に増えてきており調子も良さそうだ。時計のかかる馬場が理想か。
  4 サクラダイチ:前走はA-2に落ちていたが、そこでは貫禄勝ちで出走権を得た。特別戦の青雲賞でも勝ち馬とほとんど差の無いレースをするなど、このメンバーでも互角以上に戦える。実績のあるウンカイ産駒、鞍上は今季好調の阿部武騎手と期待も大きい。
  5 グレースゴールド:白菊賞、いちい賞と牝馬特別を連勝し、現在賞金最上位。A-1戦でも勝利しており、力は上位。全兄にオオゾラシンスケがおりスピードは十分。ただ10kgのハンデがあり、障害も得意とは言えないようだ。
  6 アラワシキング:新種牡馬トウリュウ産駒。父は芦毛だがこの馬は鹿毛に出ている。粘り強く障害を越えるタイプで、接戦にも強く幾度と有力馬を封じ込めている。近走若干成績が上がらないが、軽馬場でペースが速いのはこの馬向きでないのかも。重賞で見直しか。
  7 ツルイテンリュウ:スピードのある馬だが、障害もあまり得意でないため成績にもムラがあり、今回のメンバー相手ではかなり苦しい。しかし展開によっては2走前のように大駈けすることもある。軽馬場なら見せ場まであるか。
  8 ヒカルナナヒメ:このレースの最後の一枚の切符はこの馬がつかんだ。牝馬特別は連続2着でいずれも勝ったグレースゴールドに迫っている。切れ味タイプのようで先行力もある。ニュータカラコマなどを出したナリタビッグマン産駒の力を見せるか。
  9 リュウセイイチバン:まだ荒削りではあるが、上位で好勝負してきている。馬体が十分でないのか使い詰めると力を発揮できないときもあり、時々開催を休みながら使っている。他馬を見ながら行くタイプだが、荷物が重くなった時にどこまで対応できるか。
  10 オトコギ:デビュー直後は上位争いをしていたが、その後は障害などに苦しみ低迷。しかしここにきて連勝、ムサシブラザーの回避もあって切符が回ってきた。端枠に入り厳しい条件となったが、地力は他馬に全く引けを取らない。障害をうまくクリアできれば大駈けも。

はむ!の予想まとめ:
  今年は昨年とは違い、現時点で力の差が顕著でなくかなりの混戦模様だ。枠順などにも大きく左右されそう。その中で当欄では、完成度の高さでキタノリュウキを本命に推したい。デビュー3連勝などメンバーの中でも力は一歩抜けている。短期休養明けでレース勘が戻っているかがポイントで、最内に入ったのも気にはなるが、余程の軽馬場で崩れたレース展開にならない限り問題ないだろう。軸の中心として。
  対抗にはサクラダイチを持ってきた。常に上位の激戦を戦っており成績も安定している。前走A-2組のレースを快勝し、勝つ味を覚えてきたのも強みだ。
  3番手は激戦。牝馬で賞金最上位のグレースゴールドが人気しそうだが、当欄では相対的に注意印までとしたい。もちろん十分その実力・特別戦連勝の実績は認めるところだが、やはりデータ的に不利な牝馬。微妙なハンデもあり相当厳しいレースを強いられるとみている。同じ牝馬なら、ヒカルナナヒメの方に勢いを感じる。前走も同メンバーで切れ味鋭く2着に食い込んできており、一発の魅力がありそうだ。この馬を単穴に。その他では、アラワシキングの巻き返し、あるいは前述のグレースゴールドあたりが上位候補か。切れ味のありそうなフウジンライデン、びっしり追われているエアーシップ、幸運の出走権をつかんだオトコギあたりも気になるところではあるが、手広くなりすぎるのである程度絞りたい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  いつも馬券を買う際に思うことは、当たらないのは仕方ないとしても、余分なものを買いすぎてしまう。そして結局当たらない。やはりなんとしても絞りたい。今回は、難しい2歳戦だが、三連単はキタノリュウキとサクラダイチから28点とこれでも相当絞ったつもり。あと、絞り込むためには気になる馬をどこまで割り切るか。でも当たりたいという気持ちもあるし。と揺れる気持ち。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年9月21日月曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第23回銀河賞(2015/9/20)

  まずはトピックから。本ブログ筆者を含め、関西地区在住のばんえいファン(どれくらいいるかわかりませんが)に朗報!?DASH心斎橋、よかわ、和歌山など、園田競馬関係の場外で10月以降の一部の月曜日にばんえい帯広競馬の全レースの馬券が発売されるようです。関西地区では正月の帯広記念以外はほとんどばんえいは買えなかったので、これは良い知らせです。平日なので自分が行くことは困難ですが、とにかくそういう機会が与えられるだけでも大きい。もちろん今でもネットで全国で馬券は買えるけど、やっぱり現物で買えるというのは違います。今週のばんえい重賞・銀河賞を優勝した浅田達矢騎手も関西(奈良県明日香村)出身ですし、関西にもばんえいファンは多くいます。今後さらに発売が拡大されることを望みます。というわけで、銀河賞の回顧です。

ばんえい重賞レース回顧
第23回銀河賞(BG2)-2015年9月20日-10R 200m直 晴 2.4%
  1着○(9)カイシンゲキ 1分50秒7
  2着◎(10)カンシャノココロ
  3着 (6)センゴクイチ
単勝 9 250円 三連単 9-10-6 3,790円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  シルバーウィークのまっただ中、ばんえいの4歳重賞第2弾・銀河賞は、1番人気カイシンゲキが激しい混戦を抜け出して快勝。3歳時のばんえい大賞典以来2回目の重賞制覇となった。2着は差の無い2番人気に推されていたカンシャノココロが入り本命サイドの決着となった。3着には軽量牝馬のセンゴクイチが入った。
  馬場状態は、前日の雨で軽めというところか。序盤はややばらけて出入りの激しい展開となったが、カゲホウトウやホクショウメジャー、ゴールデンフジあたりが徐々に前を伺いながら先に第2障害へ。第2障害はカゲホウトウとホクショウメジャーがまず仕掛け、大外からカンシャノココロも続き、カゲホウトウが先に障害を越え、他もほぼひと腰でクリアし追いかけた。その後少し溜めていたカイシンゲキとセンゴクイチが障害をうまくクリアし、切れ味を見せて前の3頭を追い、内からゴールデンフジも続き、残り30mあたりでは5~6頭がほぼ横一線に並ぶ大接戦となった。その中でもカイシンゲキが降りた勢いしっかり保ち徐々に突き放し、差を広げてそのままゴール。終わってみれば3馬身以上離しての快勝だった。その後はカンシャノココロが粘り強く走りきり最後抜け出して2着、3着争いはカゲホウトウとセンゴクイチの追い比べになったが、センゴクイチが軽量を生かしてゴール前わずかに前に出て先着した。

次走へのひとことメモ
  カイシンゲキ(1着):十分な実力がありながら重賞になると今一つ足りないところがあったが、今回はこの馬の持ち味を十分見せて快勝、浅田騎手とともにこれまでの鬱憤を晴らした感じだ。両隣の先行馬が先に行くところを見ながら一歩下がった位置から勢いを付けて上手く障害を越えたのが大きかった。これでオープン入り。大きな目標は正月の天馬賞だが、その前の古馬一線級との対決も楽しみにしたい。
  カンシャノココロ(2着):最後まで崩れないこの馬らしい走りで2着を確保した。ただ大外枠が影響したか、ややスタートで出遅れたことが惜しまれる。ただ確実に障害は越えてきており、今回のようなレースをしていればいつかはチャンスが回ってきそうだ。今後はクラスが一つ上がって準オープンに入り、相手も強くなるが経験を積むには絶好の機会だ。
  センゴクイチ(3着):繰り上がり出走と軽ハンデという強運を生かし、3着に粘りこんだ。今年春には同世代の特別戦でも勝利しており、スピードも持っていることから牝馬といえども軽視するべきではなかった。接戦にもつれ込んだ時の勝負強さも見せた。この後は11月のクインカップを目標に調整していくことになろう。
  カゲホウトウ(4着):この馬としてはミスもなく力どおりに走れていた。意識して前に行き早めの仕掛け、障害も難なく越えたが最後競り負けた。やはりハンデが応えたか。当面は厳しい条件のレースが続きそうだが、次の大きな目標の天馬賞に向け、じっくり体力をつけておきたい。
  アサヒメイゲツ(5着):先行争いが激しかったので、最後この馬が来くまでは気づかない感じであった。それほど最後は抜群の切れ味を見せたということだ。障害も崩れなかったようだ。ただ、軽馬場で前までは届かなかった。クインカップで雪辱を果たすか。
  その他では、先行したホクショウメジャー(6着)が見せ場までは作ったが、最後まで息が続かなかった。もう少し体調が良ければ上位争いができたのではないか。ゴールデンフジ(7着)も障害を上手く越え好走したが力の差があったか。ダービー馬ホクショウマサル(10着)は最初から取り残され全く動けなかった。立て直しが必要か。

はむ!の予想結果(-.-)
  もう自分の馬券下手さ加減には自分に腹が立ってくるほどだ。3着に買っていなかったセンゴクイチが来てしまったから三連単外れというのはしょうがないが、それにしても幅広げすぎ、点数買いすぎ。1,2着が本命サイドなので枠複当たっても激安で焼け石に水にもならない。もう少し買い方見直さないと。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次のばんえい重賞は3週間ほど開いて10月12日ナナカマド賞(BG3)です。次は月曜日。10月の3連休の最終日です。前日までにはまた重賞予想を書きます。それまでにもコラムくらい書ければいいのですが・・いずれにしても引き続きよろしくお願いします。

2015年9月19日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第23回銀河賞(9/20)

はむ!のばんえい重賞予想
  2週続けての重賞は、当欄の更新作業が増えるのでしんどいものがあるけど、こんな個人サイトでも一応覗いてくださる方もいるようなので頑張ってみます。
  皆さんはシルバーウィークはいかがお過ごしでしょうか。いや、休みなんてないよとか、ウチは商売だから連休の方が忙しいという方もいらっしゃるでしょうね。あるいはお彼岸だから墓参りに忙しいという家もあるでしょう。当方は一応カレンダーに従って仕事するサラリーマンなので、連休ぐらいしかプライベートをゆっくり過ごせる時はないのだけれど、そんな時に観光地や街中はどこへ行っても人の波。道路も鉄道もぎっしり。ましてや今年は土・日を入れて5連休ときているので混雑に拍車がかかりそうなので、特段の予定はありません。
  そういう時は移動を避けて、家でテレビとネットで競馬などを楽しみましょう。。。な~んて、そんなの耐えられないって?言っときますけど~、自分たちも出かける時は出かけますからねっ。ただ芋の子を洗うような所には行きたくないというだけなんですw。ま、価値観とかいろいろありますからね。もう少し先になればまた行動していきますよ。
  というわけで、連休まっただ中の日曜日、ばんえいは重賞・銀河賞があります。楽しんでまいりましょう。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第23回銀河賞(BG2)
(2015年9月20日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  アアモンドセブン 牝4 700 島津新 小林長 青毛 逃
シンザンボーイ 牡4 710 鈴木恵 坂本東 栗毛 先
  ゴールデンフジ 牡4 710 西将太 岩本利 鹿毛 先
  アサヒメイゲツ 牝4 690 安部憲 松井浩 栗毛 追
ホクショウメジャー 牡4 710 松田道 槻舘重 栗毛 差
  センゴクイチ 牝4 690 藤本匠 平田義 青毛 差
  ホクショウマサル 牡4 740 大河和 坂本東 鹿毛 差
カゲホウトウ 牡4 730 長澤幸 服部義 鹿毛 先
カイシンゲキ 牡4 720 浅田達 槻舘重 鹿毛 差
10 カンシャノココロ 牡4 720 阿部武 坂本東 鹿毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(フォーメーション) 10,9,8→10,9,8,5→10,9,8,5,2 合計27通り

  三連単(追加)10→9,8,5,2→9,8,5,2,4,1 合計12通り
  三連単(追加)9,8→10,9,8→10,9,8,5,2 合計12通り
  枠複 8=7,8 2点
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 10=9,8,5 9,8=5 合計5点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえい4歳路線の第2弾銀河賞。ばんえいの場合、距離などの条件が変わらないので、同世代戦はとかくメンバーが固定されてマンネリになりそうに思われる。しかし実際はそうではない。例えば銀河賞でいうと、3か月前の柏林賞とは出走メンバーはほとんど変わらないものの、優勝馬はガラリと変わる。(柏林賞と銀河賞を連覇したのは2年前のホクショウユウキのみ)やはり負担重量、ハンデと馬場状態によって大きく変わってくるということだ。ただ、4歳路線が確立してからの顕著な傾向として、この世代の3大レース(柏林賞、銀河賞、天馬賞)は過去8年間牡馬が全勝(24連勝)と圧倒的に有利で、昨年のこのレースではセイコークイン、クインフェスタらいわゆる「4人娘」が上位人気を占めたがすべて5着以下に敗れた。これは特筆すべきことであろう。なお、今回出走権のあったキサラキク、ハクタイホウが回避しシンザンボーイ、センゴクイチが出走することとなった。

各馬寸評:
  1 アアモンドセブン:この夏の間はかなりびっしり稽古した成果か体重が十分絞れていた。それが重賞での好走につながっている。先行力とスピードが持ち味の馬。今回もハナを狙いに行くだろう。うまく他馬を引きつけて走れれば逃げ粘りも。
  2 シンザンボーイ:回避馬が出たため出走権を得た。3歳時は三冠レースにも出てそこそこ好走している。近走も順調で、前走ははまなす賞で勝ったコウリキより先着した。この馬も先行タイプ。障害も上手いので、ペースが合えば粘り込みも。
  3 ゴールデンフジ:長く低迷していたが、特別レースで賞金を稼ぎ出走権を得てきた。接戦をものにしてきたように勝負強さがある。ただ軽めのレースの実績しかなく、一気の重量加増と相手強化でどこまで走れるか。前につけていきたい。
  4 アサヒメイゲツ:この馬の持ち味は鋭い追い込みの脚。一旦スピードが出ると止まらず、少々遅れていても取り戻せる。そのためにも苦手の障害をうまくクリアしたいところ。最近はかなり克服しつつある。時計のかかる馬場になれば。
  5 ホクショウメジャー:この馬は揉まれて強いタイプ。ごちゃついた展開になれば粘りを見せて最後スルッと抜け出す。相手なりに走れるのも強みだ。ただ2走前にハ行による除外があり、前走を見ると体調面でやや心配がある。
  6 センゴクイチ:この馬も繰り上がり。先週勝利の余勢を駆ってもう一丁。切れ味鋭いので時々大駆けすることがある。今回のメンバー相手でも優勝したこともあり力が劣ることはない。ただ高重量はやや苦手か。最近転厩して気分一新。
  7 ホクショウマサル:G1を2勝しており、メンバー中最も格上。もちろんその分他馬とハンデ差があり、これが同世代戦など苦戦している理由の一つだ。本来は先行して押し切るタイプの馬だが、近走は出足から遅れを取っている。軽い馬場が良いか。
  8 カゲホウトウ:柏林賞勝ち以降、前回重賞のはまなす賞でも好走し、この世代では最も勢いがある馬だ。見た目は馬格がなく強さを感じないが、スピードと器用な立ち回り、粘り強さもある。前走のように積極的に前に行く作戦をとるか。
  9 カイシンゲキ:実績馬で、近走も一般戦や特別戦ではかなりの強さを見せているが、なぜか重賞になると動きが悪くなる。はまなす賞でも圧倒的1番人気ながら良いところなく敗れた。もちろん見限る状況ではないが、自分のペースで行けるかがカギ。
  10 カンシャノココロ:前回重賞の柏林賞では堂々の1番人気に推されたが、プレッシャーからかこの馬らしい走りができなかった。その後立て直して安定した力を発揮している。障害は確実に越えて来られるので、積極的に攻めて行ければ。

はむ!の予想まとめ:
  この世代は、実績馬と昇り馬がしのぎを削っている。先行力があり障害も上手な馬が多いので、激しい争いになりそうだ。当欄では柏林賞で1番人気ながら力を出せなかったカンシャノココロをもう一度狙ってみたい。柏林賞の時は慎重になりすぎ障害越えに時間がかかってしまったが、それ以降は立て直しているし、重量戦になればペースも落ち着きそうなのでこの馬の走りができるのではないか。大外も苦にしない。軸にはなりそう。
カイシンゲキは前走がいただけないが、調子そのものを崩している訳ではない。巻き返し十分可能と見て対抗にした。一方、柏林賞勝ちではまなす賞2着のカゲホウトウは、華奢でどうも狙いづらいタイプなのだが、重賞になるとよく走る。前回は外して痛い目にあったので今回は薄めに絡めておく。
  あとは、接戦になれば勝負根性のあるホクショウメジャーの粘り、運良く出走権を得たシンザンボーイが前に行ければ。データ不利な牝馬勢では、地力のあるキサラキクが回避し、さらに厳しい状況だ。先行してしぶとく粘るアアモンドセブンあたりを押さえておく程度か。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  柏林賞と銀河賞の成績は相関しない。ということは。前回馬券は外れているので、前回と同じような狙いをすれば当たるかも?3連単はカンシャノココロ、カイシンゲキ、カゲホウトウの3頭を頭に、3着付けに少し穴目を入れたフォーメーションでいきたい。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年9月16日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第51回岩見沢記念(2015/9/14)

  取り急ぎ岩見沢記念の回顧です。

ばんえい重賞レース回顧
第51回岩見沢記念(BG2)-2015年9月14日-10R 200m直 小雨 2.9%
  1着▲(3)オイドン 2分06秒3
  2着○(4)オレノココロ
  3着 (8)インフィニティー
単勝 3 520円 三連単 3-4-8 6,220円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  珍しく月曜に行われた重賞、岩見沢記念は、4番人気だった7歳馬オイドンが、それまで苦手だった障害をひと腰で追いすがるオレノココロを振り切り、古馬重賞でようやく念願の初優勝を果たした。2着は1番人気のオレノココロ、3着はインフィニティーが粘った。
  前日までの雨に加え、当日も夕方から小雨が降り適度に軽めの馬場。ただ重量を背負っているので序盤は各馬牽制しあいながらの展開。中盤は最内からトレジャーハンターが積極的に前に行き2,3馬身先行、外からはインフィニティー、ホリセンショウの先行馬とキタノタイショウらも前の方につけて、第2障害手前では横一線に並んでから、インフィニティー、ホリセンショウが先に仕掛けるが、インフィニティーが先に抜け出す。一方内側からオレノココロが行き、障害をうまくクリア、その隣のオイドンも障害をひと腰で越え、そのあとホクショウユウキとホリセンショウが続く展開。そのうちオイドンとオレノココロの2頭が抜け出し一騎打ちへ、なかでもオイドンの走りが軽快でじわじわと離しにかかる。オレノココロも必死に追うが、オイドンの脚色は鈍らずそのままゴール。オレノココロは差の無い2着に入った。3着には先行したインフィニティーが、ホクショウユウキと追い込んで来た2番人気コウシュハウンカイをかわして粘りこんだ。

次走へのひとことメモ
  オイドン(1着):期待され続けた馬だが手術などここまでの道のりは実に長かった。今回は馬体重もマイナス18kgとこのレースを目指して目一杯仕上げてきたのだろう。なんと言っても障害をひと腰で越えられたのが大きい。追いすがるオレノココロを振り切り最後は意地を見せた。軽馬場もこの馬に味方した。次は北見記念を目指すだろうがこれ以上の高重量はさすがにどうか。その前に得意の軽量戦の疾風賞を使うプランも考えられる。
  オレノココロ(2着):前半は好位置につけ、障害も上手くクリアし、全くこの馬の勝ちパターンだった。しかしいかんせん軽馬場で、オイドンに先に行かれ必死に追いすがり、最後もしっかり走りきったが追いつかなかった。ほとんどミスはなかっただけに運が悪かったということだろう。勝ったオイドンを褒めるしかない。次は北見記念を目指すだろうが、その前に一息入れることも考えられる。
  インフィニティー(3着):またもや3着。まさにブロンズコレクターだ。先頭を行き障害もクリアして、あとはどこまで逃げ粘るかいう全く変わらないスタイルで、この馬らしい走りを見せている。もう少し馬場が渋いほうが良かった。今後はもちろん北見記念から帯広記念という王道を目指すだろう。重量戦になるのでこれからが狙いか。
  ホクショウユウキ(4着):長く低迷していたが、久々にこの馬のレースをして見せ場は作れた。今回は現在リーディングの藤野騎手を配したのも功を奏したか。やはり積極的に行った方がいいのかもしれない。次は北見記念を目指すだろうが、特別戦あたりでもそろそろ勝ち星が欲しい。
  コウシュハウンカイ(5着):決して調子が悪い感じではなかったが、中盤からやや置かれる展開になった。障害も問題なく越えたが、前に行った馬が軽馬場で止まらない中で、追走で目一杯だった。ばんえいは展開によるということを改めて認識させられた。今後も古馬重賞を中心に巻き返しを目指す。
  その他では、ホリセンショウ(6着)が自分のレースをすればまだまだ粘れるところを見せた。そしてキタノタイショウ(7着)、軽馬場でチャンスかと思われたがやはり障害で手間取ってしまった。今後重量戦になれば状況は変わるか。

はむ!の予想結果(-.-)
  当たったのは焼け石に水のワイドのみ。そろそろオイドン来るかという見立てもあっただけに、いつも買ってるようなパターン(3頭を頭にしたフォーメーション)にしていれば・・・と後悔するわけだが、本当に馬券の買い方が下手。三連単中心でやっているだけに当たらないことがあるのはしょうがないけど、一度大当たりの報告をしたいものだ。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は2週連続。次は9月20日銀河賞(BG2)です。今回は日曜日。前日までにはまた重賞予想を書きますので、引き続きよろしくお願いします。

2015年9月13日日曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第51回岩見沢記念(9/14)

はむ!のばんえい重賞予想
  9月に入りスポーツの秋。競馬もこれからがシーズン。。。と書きかけていたところでしたが、大雨の被害を受けられた所もあり、手放しで楽しめる気分ではありません。しかし、レジャーがあって産業が成り立ち、経済が活性化してこそ普段の生活が送れるわけで、一人一人が自分のフィールドの中で活動していくことが大事だと思います。
  ところで、秋の声を聞いたとたんJRA関係でさみしいニュースが相次ぎました。それはトウショウボーイなどで一世を風靡したトウショウ牧場の閉鎖決定と名手の藤田伸二騎手の突然の引退。詳細については別の所で改めて触れたいと思いますが、筆者的にかなり思い入れの深いところだっただけにショックな感じです。
  特に藤田騎手の引退の理由を聞いて、JRAを中心とした競馬界がどこに向かっているのか?というのを感じます。藤田騎手はばんえいのJRAジョッキーDayにも毎年のように来ていたりして、特にファンを大事にする姿勢が見える人だっただけに、引退は残念ではありますが、競馬のあり方への議論に一石を投じたという意味で、その意思を支持したいと思います。お疲れ様です。
  それではばんえいの方に話を戻しまして、今後の重賞は9月14日(月)、いわゆる4大レースの一つ、岩見沢記念があります。今回もいつもの重賞とは曜日が違って月曜日となりますのでご注意を。それでは予想をどうぞ。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第51回岩見沢記念(BG2)
(2015年9月14日(月)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  トレジャーハンター 牡8 830 浅田達 金田勇 鹿毛 先
コウシュハウンカイ 牡5 840 藤本匠 大友人 栗毛 差
オイドン 牡7 820 安部憲 鈴木邦 栗毛 追
オレノココロ 牡5 830 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
ホクショウユウキ 牡6 820 藤野俊 岡田定 鹿毛 先
  アオノレクサス 牡9 820 西謙一 平田義 芦毛 逃
キタノタイショウ 牡9 820 大河和 服部義 栗毛 差
  インフィニティー 牡9 820 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃
  ホリセンショウ 牡10 820 島津新 岩本利 栗毛 逃
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(2頭軸マルチ) 2=4→3,7,5 合計18通り
  三連単 2,4→2,4,3,7→2,4,3,7,8 合計12通り
  応援馬券(単勝+複勝)6   (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 3=2,4,7,5 7=2,4,5 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの古馬重賞・四大記念競走(旭川、岩見沢、北見、帯広)の第2弾、岩見沢記念。過去の勝ち馬を見ると名馬が並ぶが、面白い傾向として、大友厩舎や松井厩舎がそれぞれ5連覇するなど若干偏りがある。古馬重賞は夏のグランプリと正月の帯広記念のG1レースの間にいくつか重賞があるが、どこに照準を合わせて調整するか各陣営によって考え方があって、そのあたりが現れているのではと思われる。また、ここ2年は5歳馬が勝利している。これはハンデなども影響しているか。
  いずれにせよ、伝統あるレースの一つであり、その勝ち馬に名を連ねることは、どの陣営にとっても目標であることは違いない。その思いの強さがこのレースの勝利者となるだろう。なお、今年は例年より2週間ほど早く施行される上、月曜日の開催ということで注意が必要だ。

各馬寸評:
  1 トレジャーハンター:回避馬が出たため繰り上がりの出場。今シーズンは前半6連勝するなど絶好調だったが、相手が強化されてからは壁に当たりつつある。これまで800kg以上の高重量では全く良いところがなく、今回も急遽出場なのでどうか。
  2 コウシュハウンカイ:グランプリ2着で古馬戦線でも全く引けを取らないどころか、まさに現役トップクラスだ。障害力があり崩れないのが強みだ。ただ今回は未経験の重量とハンデが課題。しかしこのレース得意の大友厩舎ならなんとかするだろう。
  3 オイドン:皆が待っているこの馬の復活。近走の走りからその期待は大きくなっている。課題の折り合いも良くなってきており、前哨戦のマロニエ賞ではこの馬の持ち味を見せた。ただ、この馬の課題はやはり重量。力は付いてきているが。
  4 オレノココロ:グランプリの時は、この馬のレースをしていただけにゴール前転倒は残念だった。障害を含めやや脚元の弱さがあるのがこの馬の数少ない弱点だ。しかし基本はパワーもスピードも十分。スムーズに流れれば。
  5 ホクショウユウキ:昨年のこのレースでは9番人気ながら先行力を見せ自分のペースで走りきり優勝。単勝9千円台、三連単30万円台という大穴を演出した。それ以来勝ち星から遠ざかっているが、近走は復活の兆しも見えてきた。軽馬場なら。
  6 アオノレクサス:A1クラスながら、追加で出走権を得た。先行力があり、ばんえい記念に出場するなど高重量もこなせるタイプで、好調であればこのメンバーでも十分戦えるが、今シーズンは脚元の不安があり、やはりいきなりは厳しいか。
  7 キタノタイショウ:レースは5回目の挑戦、昨年は2着だった。しかし近走は障害がネックとなり良いところが見られないのが心配。ただ力がない訳ではなく、久々の好枠。両隣の先行馬を目標にしながら、障害をなんとかクリアできれば巻き返しは可能。
  8 インフィニティー:グランプリでは先行し確実に障害を越えて3着に粘った。秋になり負担重量が重くなると、むしろじっくり戦えるのでさらにこの馬の力が発揮される。ただ他馬にとってよい標的になっているのも確か。障害を先頭で抜けたい。
  9 ホリセンショウ:近走は持ち前の先行力も影を潜め厳しいレースが続いている。まだまだやれそうだが。ただ前哨戦の特別レース・マロニエ賞では久々に軽快な走りを見せ掲示板に食い込んだ。軽馬場になれば見せ場くらいまでは。

はむ!の予想まとめ:
  古馬よりも5歳馬2頭のハンデが重いという逆転現象が生じている。しかしこの5歳馬はやはり好調で勢いがある。10kgぐらいのハンデなら問題ないと見た。2頭ではやはり信頼感でコウシュハウンカイの方を軸にしたい。前走の勝ち方も強く一歩前に出た感じだ。一方オレノココロもライバルとして負けられないところだろう。焦ると障害などで崩れる心配はあるが、今回は十分ケアしてきていると思われる。対抗に。
  単穴としてはやはりここらでオイドンに期待したい。高重量が不得手という心配はあるが、調子は上がってきており、展開を見てもなんとかぎりぎりこなせるだろう。もう一頭忘れたくないのがキタノタイショウ。今回は好枠に入った。先行馬につられる形で上手く障害をさばければ。
  あとは、ホクショウユウキもどこかでは突っ込んでくる予感はしている。展開がはまれば連覇も。あと3着付け候補としては、上手く逃げられた時のインフィニティーぐらいか。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  5歳馬2頭が強いと見て、久々に2頭軸マルチにしてみた。あとは2枚買いとオレノココロの膝折?のリスクを拾って。ワイドの方は、障害課題のエース古馬2頭から。あとはよく出てくれたアオノレクサスの応援馬券(単+複)。

  今回の結果と回顧はレース数日以内にアップします。