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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年10月21日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第43回ナナカマド賞(10/18)

ばんえい重賞レース回顧
第43回ナナカマド賞(BG3)-2020年10月18日-11R 200m直 晴 1.1%
  1着▲(10)アバシリサクラ(島津新) 1分39秒9
  2着△(9)ネオキングダム
  3着 (5)レッツゴーリータン
   単勝 10 580円(4番人気) 馬複 9-10 720円 三連単 10-9-5 24,290円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい2歳最初の重賞第43回ナナカマド賞は、4番人気の牝馬アバシリサクラが大外枠5~6番手から勢いよく差し切って勝利、1冠目を獲得した。牝馬の優勝は2017年ミスタカシマ以来3年ぶり。島津新騎手はナナカマド賞初制覇、重賞は今季実に6勝で通算8勝目。金田勇調教師もナナカマド賞初勝利で今季3勝通算21勝。

レース振り返り
  帯広は週の前半に長雨があり、その後は天気は回復したものの気温が低めの状態が続き、馬場としては水分表示より軽めの馬場であった。
  レースは各馬勢いよく飛び出し、第1障害は各馬ほとんど差がなくクリア、第1障害を越えたあたりからアバシリサクラ、内からシンエイアローなど先行すると予想された馬らが前に、これにレッツゴーリータン、キタノダンディが中から前の方につけ、そしてアバシリサクラをマークするようにネオキングダムが付いていった。1,2障害中間あたりからは各馬刻みを入れ始めペースが緩んで、先頭集団からアバシリサクラがやや控えて、代わりにアルジャンノオー、最内からシュトラールあたりが前に追いついた。第2障害手前に向かってはレッツゴーリータンがやや前に出てシンエイアロー、ネオキングダムといったところがついて行く展開。そしてこの3頭が第2障害に先着、すぐにキタノダンディ、シュトラールあたりが続いた。ここまで50秒とややハイペース。
  そして最初にシンエイアローが障害を仕掛け、後続も続々と障害に挑戦し次々に越えていった。シンエイアローの後は、ネオキングダム、シュトラールが続き、少し遅れてレッツゴーリータンも坂を越えた。一方、アルジャンノオーは第2障害に到着するやいなや坂に挑戦し、一応はひと腰で越えたものの少し脚が引っかかり遅れを取った。さらにアバシリサクラは十分溜めて前の馬を見届けてから障害を仕掛け、ひと腰で越えてからは鋭い脚色で前を追った。
  先頭争いは、シンエイアローとネオキングダムが行き、シュトラール、レッツゴーリータンが追う形となったが、すぐにアルジャンノオーとアバシリサクラが追いついてきた。但しアルジャンノオーは勢いが続かず脱落気味。一方アバシリサクラはさらに加速し、先行するシンエイアロー、ネオキングダムに一気に並びかけ、残り30mあたりで逆転。アバシリサクラが先頭に立った。追いかける各馬はそれぞれ脚色が厳しくなったが、ネオキングダムがここから粘り腰を見せ、再びアバシリサクラに迫り半馬身差まで詰め、この2頭の一騎打ちになった。しかし、アバシリサクラのスピードは緩んだものの、ネオキングダムも最後は一杯になって追いつけず、アバシリサクラが最後は1馬身差に広げてゴールを駆け抜けた。ネオキングダムがそのまま2着。3着争いは、前を行くシンエイアロー、シュトラールら各馬詰まって苦しい展開の中、途中止まらなかったレッツゴーリータンが一歩抜け出し、ゴール直前では立ち止まったものの3着を確保した。1番人気アルジャンノオーは最後完全に失速し9着と惨敗、また当欄で対抗に狙ったフクフクライデンは前半から遅れを取って最後追いかけたが6着に終わった。

次走へのメモ
アバシリサクラ(1着):重賞でも鋭い切れ味が決まった。前半飛び出しつつも中盤はじっくり構え、障害は溜めにためて、しっかり上げることに徹していた。直線では逆転できる自信を持っていたようだ。最後は突き放す場面もあり、まだこれから強くなりそうな気配を見せた。次の狙いは当然2冠目ヤングチャンピオンシップ。しかしこのレースは予選があり過去ミスタカシマも涙をのんでいる。アバシリという冠名だがレベルの高い十勝産駒、今後は賞金加算もあり厳しくなるがなんとか勝ち上がりたい。
ネオキングダム(2着):今回は明らかに勝ちに行っていた。当面のライバルと思われたアルジャンノオーより先に行くという意識があったのだろう。隣のアバシリサクラをマークしながらかなり積極的にレースを進めていた。最後は切れ味の差でやられたが、最後まで食らいついていく粘りを見せていた。今後はヤングCSに向け、こちらもレベルの高い釧路産駒できっちり勝ちたいところ。
レッツゴーリータン(3着):こちらは大善戦の3着。最後の出走権に滑り込んできただけに力量的にどうかと思われたが、前回勝ってきた勢いと、積極的なレース運びが功を奏した。馬体も成長していたことが最後の粘りにつながった。次は北見産駒特別で同じ生産牧場で産まれたライバルたちとヤングCSを目指して戦う。
シュトラール(4着):多少調子を崩して成績も落ちていたので、人気も下がっていたが、今回は最内枠で自分の競馬に徹していたようだ。隣に逃げ馬がいてマークすることができたのも大きかった。今後に向け巻き返すきっかけができたのではないか。北見産駒特別で勝って次に進みたい。
シンエイアロー(5着):やはりこの馬は先行して味のある馬のようだ。最後は失速気味であったものの粘りは見せていた。今年の牝馬勢の層の厚さも感じさせた。次の狙いはレベルの高い十勝産駒だが、体もまだ小さいこともあり、年明けの黒ユリ賞を目指して体を作っていくか。
  その他では、フクフクライデン(6着)はやはり速いペースについていけず最後は追い込んでいたが見せ場にはならなかった。重量が増えれば巻き返しも。繰り上がり出走のショウワノチカラ(7着)は終始後方で見せ場はなかったが、今回のペースを体験できただけでも収穫。そしてアルジャンノオー(9着)は10kgのハンデにこれほど苦しむことになるとは想像以上であった。やはりペースが速すぎたか。今後巻き返したい。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 なし
  アバシリサクラは重賞でも切れ味しっかりしてたね。しかしアルジャンノオーなど本命サイドがこんなに崩れるとは。レッツゴーリータンとかが突っ込んできたのも驚いた。2歳戦は本当に難しいね。それにしてもまたもやボウズとは。少しくらい当てたかったな。
  今回収支 -5,900
   (通常分) -4,400  (配当)0 (投入)4,400
   (単複・ワイド) -1,500  (配当)0 (投入)1,500
  今年度累計 -6,470(10/18・ナナカマド賞終了時点)
   (通常分) -1,020 (配当 42,980 - 投入 44,000)
   (単複・ワイド) -5,450 (配当 9,950 - 投入 15,400)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次の重賞は2週間後の11月1日(日)、古馬重賞の北見記念(BG2)です。そしてそこから3週続けて重賞があります。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年10月17日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第43回ナナカマド賞(10/18)

  今週の重賞は今年デビューの2歳馬の初めての重賞ナナカマド賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第43回ナナカマド賞(BG3)
(2020年10月18日(日)20:10発走 帯広11R ダ200m 2歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
シュトラール 牡2 570 藤本匠 松井浩 鹿毛 差
父レットダイヤ
  シンエイアロー 牝2 550 西将太 西弘美 鹿毛 逃
父アローファイター
  ショウワノチカラ 牡2 570 長澤幸 小北栄 青毛 追
父ホクショウダイヤ
  リアンドノール 牡2 570 西謙一 松井浩 鹿毛 差
父レットダイヤ
  レッツゴーリータン 牝2 550 渡来心 坂本東 青毛 差
父フクノカミカゼ
  キタノダンディ 牡2 570 村上章 村上慎 青毛 先
父カネサテンリュウ
アルジャンノオー 牡2 580 藤野俊 松井浩 芦毛 先
父レットダイヤ
フクフクライデン 牡2 570 鈴木恵 林 豊 鹿毛 追
父ダイエイヒーロー
ネオキングダム 牡2 570 阿部武 坂本東 青毛 差
父シベチャタイガー
10 アバシリサクラ 牝2 550 島津新 金田勇 青毛 逃
父トカチタカラ
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ナナカマド賞」の概要と傾向
  「ナナカマド」は北海道方面ではよく街路樹として植えられている木で秋に紅葉し小さな実がなる。そして、ばんえいの今年デビューした2歳馬にとっての最初の重賞にこの名が付けられている。ばんえいの馬たちはこのレースを皮切りに重賞戦線を戦っていくわけである。
  レースの傾向だが、過去10年で1番人気は(5,3,0,2)と比較的安定している。2番人気も2勝しているが、3番人気となると(0,0,1,9)と不振。上位馬は強いが、穴人気の馬は過信は禁物である。下位人気でも勝ったり連に絡んだりすることがある。このころの2歳馬は成長途上でレース経験が浅い上、一つの勝ち星で賞金ランクが大きく変わるため、まだ力関係がはっきりしていないというところか。馬体重は大きい方が有利で1000kgを越える馬は特に連対率が高い。完成度の高さがポイントか。牝馬は、3年前にミスタカシマが勝利したがそれ以外の連対はなく出走数の割に苦戦気味。騎手別では松田道明騎手が3勝で現役最多となっているが、全体としては分散している。

今回のみどころ
  とにかくこの世代初めての重賞。これまでも勝ったり負けたりと混戦模様。これまでのところ、能検1番時計だったアルジャンノオーがデビュー後も5勝とややリード、ネオキングダム、アバシリサクラが4勝、まだ各馬の力関係ははっきりしておらず、思わぬ伏兵が浮上してくる余地もある。今後の重賞戦線を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 シュトラール:能検は1回目合格で総合15位。多く出ているレットダイヤ産駒の1頭。デビュー以来3連勝しかなり期待されたが、その後障害で早く立ち止まるなど動きが悪くなり、休養を挟みながら立て直しを図っている。特別戦の青雲賞も見送った。全体としては平均ペースで走る。
 2 シンエイアロー:能検は1回目は不合格、2回目は逆に1番時計で合格した。先行力とスピードがあり、ハナを取りにいくことも。白菊賞では先行しながら決め手に欠いて4着だったが、このあたりで自分の脚質を確立したところか。いちい賞は回避しここに照準を合わせてきた。
 3 ショウワノチカラ:出走権を持っていたミソギホマレが回避したため、ランク19番目ながら手を挙げて出走のチャンスをつかんだ。能検は1回目12位となかなか。ホクショウダイヤ産駒で、スピードよりスタミナタイプか。出足は良くないが、時計のかかるレースになると浮上しそう。
 4 リアンドノール:能検は1回目合格したものの3分以上かかった。デビュー戦からは3連勝して勢いのあるところを見せていたが、その後はやや決め手に欠けるレースが続いている。レットダイヤ産駒で動き自体は良さそうだが、やや障害は怪しい。ペースが落ち着いた方が力は出せそう。
 5 レッツゴーリータン:A-3クラスで勝利し最後の出走切符を得てきた。能検は2回目で合格。デビューが遅れた上に力不足感もあったが、馬体の成長とともに力をつけてきて勝ち星を重ねた。直線の切れ味があるが瞬発力よりも最後まで走りきる粘りがある。軽馬場ならさらに良さそう。
 6 キタノダンディ:能検は第2回に受検し2番時計と好成績。デビュー後も力をつけながら、勝ち星を積み重ねている。ただ、1番人気に推された3走前のAー1戦で障害で大きく躓いてからはやや自信のない走りとなっている。基本は前に出て障害をじっくり溜めて直線にかけるタイプ。
 7 アルジャンノオー:能検1番時計。2分10秒4は奇しくも前年の1番時計キョウエイリュウと同じタイム。ここまで5勝で2、3着それぞれ1回とメンバー中最高の成績を上げている。ただ大勝ではなく接戦をものにしており勝負根性はありそう。今のところ障害も軽くこなせている。
 8 フクフクライデン:切れ味の鋭さならメンバー中ナンバー1。能検は1回目で合格したものの3分30秒以上かかったように、レースによって成績にムラがあるイメージだが、大敗はしておらず、障害で手間取ってもリカバリーできるだけの立ち回りがある。青雲賞でも鋭い末脚で3着に食い込んだ。
 9 ネオキングダム:能検は1回目合格で総合13位。デビュー後は4勝しているがいずれも阿部武臣騎手の時に勝ち星を挙げている。他の騎手が乗った時は後方からの競馬となり敗れている。相性によるところが大きいか。切れ味がある。父シベチャタイガーからしてむしろこれからが期待の馬。
 10 アバシリサクラ:アルジャンノオーに2度土をつけている。追い比べに持ち込んで切れ味の差で勝利した。能検は第2回で3番目の時計、非凡なスピードの持ち主でデビュー戦は30秒以上離しての圧勝。一方では全く歩かないこともある。先行力があり障害もまずまずこなす。

展開予想
  秋の長雨が続いた後は気温が低く、馬場状態は軽めと見る。2歳初めての重賞でまだ各馬脚質が固まっていない状況だが、今までの傾向を見ると、ハナを行きそうなのはシンエイアローあたりか。アバシリサクラも出足が良いが端枠がどうか。キタノダンディも障害を意識して前に行きそう。アルジャンノオーも先頭には立たずとも先頭集団から遅れを取らないで行くだろう。リアンドノールが中団で、フクフクライデンは更にその後ろに控え直線勝負にかけるか。先行勢が直線に入った時に、どこまで差を広げられているかもカギ。

【はむ!の見解まとめ】
  この世代初の重賞で、脚質も馬場適性もまだ未知数。上手く自分の流れに持ちこめた馬にチャンスが広がる。全体として接戦で牝馬にも勢いがありそうだが、ここは能検1番時計でここまで5勝の◎(7)アルジャンノオーを素直に本命にしたい。これまでの勝ち方は決して圧勝というイメージはないが確実な走りをしている。青雲賞でも先行して直線の粘りで他の追随を許さないという強い勝ち方をしている。最も有力であることには違いない。
  相手だが、見方によっていろいろ変わってきそうだが、一発の魅力を取って○(8)フクフクライデンの末脚に注目したい。前半の行きっぷりと障害には注文がつきそうだが、坂を降りてからの切れ味は今回のメンバーでも飛び抜けている。鈴木恵介騎手を配し、ここは一発に注目したい。そして、アルジャンノオーを二度にわたり土を付けた牝馬の▲(10)アバシリサクラを単穴に持ってきた。荷物が重くなるのはこの馬にとっても力を出せる状態になるだろう。重賞のペースになってもこれまでのように走れるか。
  勢いがありそうなのは△(9)ネオキングダム。流れにさえ乗れば障害トップ抜けも考えられるが後手に回ると不発も。同じことが注(6)キタノダンディにも言える。追い比べになった時に最後まで駆け抜けるだけの勢いとスピードがあることが必要。
  その他では、先行馬でハナに立ちそうな(2)シンエイアローの逃げ込みに注目。当初から注目されていた(4)リアンドノールが一変する可能性は秘めている。但し、広く押さえ過ぎると、点数も大きくなるので、ある程度絞り込みたいところ。

はむ!の馬券狙いどころ:
  収支的には前回やや巻き返したとはいえ、まだトータルでマイナス。ここまでよく頑張ってるのか、まだまだ足りないのか。そして、やや難解な2歳戦だが、ここらあたりを当てられると後が楽なのだが。
  今回は、やはり素直にアルジャンノオーから入る。狙いはフクフクライデン、勝つか負けるかというイメージだが、勝てるチャンスがあるなら。牝馬のアバシリサクラなど押さえたい馬は沢山いる。ワイドを変則的に狙う。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7→8,10,9,6→8,10,9,6 合計12通り 各100円
      7→8,10→8,10,9,6,2,4 合計10通り 各100円
      8,10→7=8,10,9,6 合計12通り 各100円
  枠複 7=7,8 合計2通り 各500円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 7 700円
  ワイド 8=10,9,6,2 6=7,10,9,2 合計8点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。その際には次年度の方針なども示していければと思います。(コラム欄は休みます)

【コラム】ばんえい中継(歴史など)について(2)
  前回の続きです。ばんえい競馬の全国中継は、スカパー!が発足した翌年の2001年に「ダイナミック競馬」として開始されたという話をしました。それ以降、CSでのばんえいの実況中継は、現在(2020年)に至るまで何度かチャンネルの変更がありながらもほぼ継続されています。但し、スカパー(プレミアム)は専用のチューナーが必要で、しかも現在は有料放送なので、特定の人しか視聴できないのが難点です。それでも、北海道以外の全国でテレビ中継を見られるようになったことは、ばんえいが最も苦しい時代をかろうじて乗り越えていけた大きな要因と言っても過言ではありません。
  ファンなら御承知のとおり、ばんえいの大きな転機はやはり2007年。不振と赤字にあえぐばんえい競馬全体の廃止が検討され、それまでの岩見沢、北見の競馬場を廃止、旭川競馬場でのばんえい競馬を中止し、帯広だけがかろうじて存続という状況でした。その存続に尽力した人々は、ばんえいの関係者の方々はもちろんですが、道内外の応援者によるところも大きかったと思われます。それは、ほぼ時を同じくして、2006年度からオッズパークと楽天が相次いでネット投票を開始し全国で馬券が買えるようになったこと、そして、CSなどで全国でばんえいを観戦することができるようになっていたことで、普段ばんえいを見ることができなかった人々が目にする機会が増え、底辺でファンが増えていっていたということもあるのではないでしょうか。この話もう少し次回に続けたいと思います。

2020年9月29日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第28回銀河賞(9/27)

ばんえい重賞レース回顧
第28回銀河賞(BG2)-2020年9月27日-11R 200m直 曇 2.2%
  1着◎(5)メムロボブサップ(阿部武) 1分43秒3
  2着▲(7)アオノブラック
  3着△(9)インビクタ
   単勝 5 130円(1番人気) 馬複 5-7 250円 三連単 5-7-9 2,260円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいの4歳三冠レース第2弾の第28回銀河賞は、3歳三冠馬で今回も1番人気のメムロボブサップが障害2番手から直線で逆転し、トップハンデをもろともせず快勝。柏林賞に続き4歳二冠目となった。重賞は7勝目。阿部武臣騎手は銀河賞3勝目、今季は柏林賞で同馬で勝って以来重賞2勝、通算26勝、坂本東一調教師はこのレース初制覇で今季重賞2勝、通算13勝。

レース振り返り
  帯広は金曜日から土曜日にかけて雨が降り続いた。気温も低く、日曜日は雨は降らなかったものの乾燥は緩やかで、2%以上の軽馬場で推移していたた。
  レースは、ほぼ揃ったスタート。直後にコマサンブラックとサクラドリーマーがやや控え加減。第1障害を越えてからは、ギンノダイマオーが飛び出し、アオノブラックそしてメムロボブサップが差なく付いて行った。先行すると思われたダイリンファイターとインビクタはその後ろに位置。軽馬場ということもあり先頭集団は1,2障害の中間あたりまで止まらずに進んだ。その後各馬小刻みに止まったり動いたりを繰り返し、そのあたりからメムロボブサップも早めに前に付けギンノダイマオーと2頭で先頭争い。2,3馬身離れてアオノブラックとインビクタがやや控える形となり、他馬もこれに追いついた。第2障害手前にはギンノダイマオーがわずかに先着、程なくメムロボブサップが到着。ここまで51秒とやはり重量の割には速いペース。3番手以下アオノブラック、インビクタそしてコマサンブラックらも次々と集まった。
  最初に障害を仕掛けたのはギンノダイマオー。しかし坂の5分どころでストップ。それらを見るようにメムロボブサップとアオノブラック、インビクタがほぼ同時に障害に挑戦。最もスムーズに越えたのがアオノブラック。そしてインビクタとメムロボブサップが半歩遅れてこれに続き、一歩遅れてコマサンブラック、さらに遅れてダイリンファイター、コマサンエースと続いた。後の馬は障害で立ち止まるなど苦戦した。
  先頭は、一瞬の切れ味でアオノブラックが先頭に出たが、メムロボブサップがすぐに追いつき、2頭が並んだ。インビクタはやや置かれたものの1~2馬身ほどの差で離されないように前について行く。コマサンブラックも追うがインビクタと同じような脚色。先頭争いは残り30mあたりでメムロボブサップが一歩前に出た。アオノブラックも懸命に追うが少しずつ差が広がっていく。そして、メムロボブサップは最後まで緩むことなく進み、最後はアオノブラックに1馬身差を付けゴールを駆け抜けた。アオノブラックもそのまま走りきり2着を確保。3着争いは2馬身ほど離れてインビクタが歩ききってコマサンブラックの猛追をかわし3着。半馬身差で2番人気まで押し上げられていたコマサンブラックが4着に入った。当欄で対抗としたコマサンエースは最後までしっかり走ったが5着までであった。

次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):トップハンデということを考えれば着差以上の快勝。軽馬場を見越して前半から積極的に前に行き、障害にも余裕を持って臨めた。直線に入りアオノブラックに先に行かれても慌てることはなくじわじわ詰めて、さらりとかわしていくような走りは、正に自信の表れと言えよう。馬体重も増加していたように調子も良かったようだ。今後は、三冠のかかる正月の天馬賞が当面の最終目標となるが、それまでどのような調整を図るか。11月のドリームエイジカップあたりで古馬と相まみえても十分勝負になりそうだが。
アオノブラック(2着):この馬としては申し分のない走りをしている。序盤から終盤まで終始一定のペースで走れたし、障害の捌きも最もスムーズであった。一旦は先頭に立ち見せ場は作った。敗因はほとんど考えられず、勝ち馬に完璧に走られたということであろう。10kgの体重減はあったが体調は悪くなさそうだった。今後はさらにレース経験を積みつつ、天馬賞では一矢報いたいところ。
インビクタ(3着):今回も無理に前に行かず自分のペースに徹したことが、最後の粘りにつながった。ここ数戦は慌てて障害などでミスが出たりしていたが、本来決して障害苦手ではないはずであるし、落ち着いて走れば、上位で勝ち負けできるだけの力は十分持っているといえる。今度も世代戦や特別戦で活躍できそう。
コマサンブラック(4着):ここ数戦の上昇度から2番人気に押し上げられ期待されていた。この馬なりの走りはできたと思われるが、やはり重賞ともなるとペースが違い、前半でもなんとかついて行ったというイメージ。直線も不発であった。ただこれから経験を積み上げてくればさらに強くなる余地はある。
コマサンエース(5着):やはり重賞初出走ということで、軽ハンデとは言っても初めての700kg台の荷物を引っ張りながらでは、ついて行くのがやっとというところであった。それでも落ち着いて障害をクリアし、最後まで走りきって掲示板内に入ったのは良しとすべきところか。今後の成長に期待。
  その他では、ダイリンファイター(6着)はやはり前に行けなかったことで力を発揮できなかった。最内枠も有利ではなかったか。サクラドリーマー(7着)は序盤から位置取りが後ろすぎて自慢の末脚を出す場面もなかった。ギンノダイマオー(8着)は久々に果敢に攻めたが障害で力が入らず取り残された。ジェイエース(9着)は体調自体がまだ戻っていないイメージ。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 三連単 5-7-9 2枚、枠複5-7 4枚、単勝 5 8枚
  ボブサップは横綱相撲だったね。アオノブラックに障害を先に降りられても逆転できる安心感があった。薄めにしたアオノブラックに粘られたので馬券的には堅くなってしまったが、インビクタが粘ってくれたので、なんとかわずかながらのプラス配当に持って行けた。でも今シーズンのトータルはまだマイナスのままなので、次回でなんとか浮き上がりたい。
  今回収支 +1,060
   (通常分) +1,520  (配当)5,720 (投入)4,200
   (単複・ワイド) -460  (配当)1,040 (投入)1,500
  今年度累計 -570(9/27・銀河賞終了時点)
   (通常分) +3,380 (配当 42,680 - 投入 39,600)
   (単複・ワイド) -3,950 (配当 9,950 - 投入 13,900)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次の重賞は3週間後の10月18日(日)、今年度初めての2歳重賞、ナナカマド賞(BG3)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年9月26日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第28回銀河賞(9/27)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第28回銀河賞(BG2)
(2020年9月27日(日)20:10発走 帯広11R ダ200m 4歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ダイリンファイター 牡4 720 赤塚健 小林長 青毛 逃
コマサンエース 牡4 710 松田道 金田勇 鹿毛 先
  ジェイエース 牡4 720 菊池一 西康幸 鹿毛 追
  ギンノダイマオー 牡4 720 西将太 松井浩 芦毛 先
メムロボブサップ 牡4 750 阿部武 坂本東 鹿毛 差
コマサンブラック 牡4 720 島津新 金田勇 青毛 差
アオノブラック 牡4 740 西謙一 金田勇 鹿毛 差
  サクラドリーマー 牡4 720 藤本匠 今井茂 鹿毛 追
インビクタ 牡4 730 藤野俊 松井浩 青毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「銀河賞」の概要と傾向
  ばんえい独自の4歳世代重賞の三冠(柏林賞、銀河賞、天馬賞)の第2弾。創設当初は北見競馬場で開催されており、当時北見市と十勝を結んで走っていた鉄道「ふるさと銀河線」を想起させる。その銀河線の通過地点の陸別町は、大空を望む立地から、銀河をまちづくりの核としていて、国内最大級の天文台や銀河線時代の線路を利用した鉄道の動態保存などが行われている。
  レースの傾向は、過去10年で1番人気は(3,3,1,3)とまずまず。かつては下位人気もしばしば勝っていたが、ここ5年は1番人気または2番人気の馬が勝っている。2着もまずまず上位人気が来るが、3着には下位人気が来ることが多く(過去10年で8回までは5番人気以下)ヒモ荒れの要素が多く、ハンデ差や勢いなどを見極めたい。騎手では松田道明騎手が3勝とわずかにリードしているが、かなり分散している。厩舎別では槻舘厩舎が4連勝を含む5勝と大きくリードしている。

今回のみどころ
  この世代のトップランナーはやはり3歳三冠馬のメムロボブサップ。4歳に入り柏林賞でも勝利し4歳でも三冠を狙っている。古馬一線級とも互角の戦いをしているなど実力は十分で期待は大きい。そしてそのライバルとして常に存在するアオノブラック。虎視眈々と逆転を目指している。あとはインビクタやサクラドリーマーといったところが間への食い込みを図っている。4歳にとってはいつものメンバーだが、それぞれいかに成長してきているかバロメーターになりそう。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ダイリンファイター:オークス馬ダイリンビューティを母に持ちデビュー時から注目されていたが若馬のころは力不足が目立っていた。ここにきて徐々に力をつけ、持ち前の先行力と障害力で特別戦では勝利を重ねたが、重賞ではまだ力を発揮できていない。出足からハナを奪いに行くような積極的なレースがしたい。
 2 コマサンエース:重賞初出走。母はヒロインズカップ勝ちなど実力も人気もあったクインフェスタ。僚馬コマサンブラックとは親が名馬同士ではあるが、デビュー時は幼くて体ができておらず出世は緩やかであった。親譲りのレースセンスで勝ち上がり、前走特別戦を勝ち出走権を得た。先行力と障害力があり十分戦えそう。
 3 ジェイエース:デビュー前の能検では1番時計で期待されたが、障害が大の苦手で持てる力の半分も発揮できていない。ダービーで3着に食い込むなど障害を越えれば非凡の切れ味で十分勝負になるはずだが。この夏は体調も崩したようで馬体も減っていた。休養をはさんでどこまで馬体が回復できているかがポイント。
 4 ギンノダイマオー:2歳から3歳前半にかけてはスピードと素軽い動きでメムロボブサップと双璧をなしていたが、それ以降はばったりで伸び悩みの傾向。障害も苦手意識が出ており、よそ見をするなど力が入らず苦戦が続いている。障害を越えれば復活の兆しを感じる走りを見せており、もう少し積極的に攻めて行ければ。
 5 メムロボブサップ:この世代のトップランナー。3歳三冠などこれまで勝利は、いずれも大勝というより、他馬を引きつけて突き放すといった強い勝ち方を見せた。古馬との対戦でもトップクラスをねじ伏せて勝利するなど引けを取らない。決して大きくない馬体ながら力強い走りで他馬をリードする。障害も上手い。
 6 コマサンブラック:全弟のコマサンダイヤに先に出世された感はあるが、この馬もここにきて高いレベルの特別戦を連勝するなどずいぶん力をつけてきた。やはり好位置につけ、障害を上手く越えて、直線に入れば長い脚色でじわじわ述べていくレース展開が理想。重賞での実績はないが思い切って行けばチャンスは十分。
 7 アオノブラック:重賞2勝で力はありながらメムロボブサップにはあと一歩で及ばず悔しい思いが続いている。走りそのものは安定しており大崩れは少ない。鋭い切れ味を持っており、障害もしっかり対応できるタイプだが、前半から流れに乗れないと後手に回って直線不発に終わることも。馬場は落ち着いた方が良い。
 8 サクラドリーマー:前半は後方に控え、直線での抜群の切れ味で先行馬をかわしていく典型的な追い込みタイプ。障害は以前はミスが多かったが、近走は克服しつつある。ただ出足が遅いため、軽馬場で前が速くなりすぎると追いつけないことも。重賞は顔は出しているが柏林賞の3着が最高で力は出し切っていない印象。
 9 インビクタ:重賞は2着2回の実績。抜群の先行力で、逃げてこそ力を発揮できるタイプであったが、近走は控える競馬も見せており、その分直線での粘りが増すなど脚質に幅が出てきている。ただあまりペースが速いと置いて行かれることもあり、基本はハナを奪いたい。障害もほぼ対応できるが焦ると手間取ることもある。

展開予想
  金曜日から土曜日にかけてまとまった雨となっており、日曜日にどこまで馬場が回復しているか。いずれにしても軽めとみる。先行したいのはインビクタとダイリンファイター。最近はインビクタはハナにはこだわらず、ダイリンファイターの方が前に行くか。軽馬場ならメムロボブサップも早めに動き先頭集団につける可能性も。あとは重賞初登場のコマサンエースが無欲で前に行くことも考えられる。アオノブラックは中団あたり、サクラドリーマーはさらに控えそうだが、離されない位置にはつけておきたい。先行勢は障害を越えて最後の直線でどこまで離せるか。メムロボブサップが先に降りるようだと、他馬はハンデがあっても追いつくのは難しい。

【はむ!の見解まとめ】
  やはり今の状況だと◎(5)メムロボブサップが盤石。特に前走の特別戦マロニエ賞では、コウシュハウンカイ、ミスタカシマら岩見沢記念の1,2着いわゆる古馬トップクラス相手に先行逃げ切りの強い勝ち方を見せた。同世代の間では大きく抜け出した印象。
  対抗だが、本来ならもう一頭の有力馬アオノブラックを推したいところだが、決め手に欠ける部分があり、配当的にも妙味がないことから、評価を下げてみた。そこで思い切って重賞初出走の○(2)コマサンエースを未知の魅力として抜擢したい。先行力と障害力があり、先行勢に食らいついて行けそう。負担重量が増えるほど本来の力を発揮できそうで可能性はふくらむ。そして▲(7)アオノブラックは単穴扱いで今回は薄めに。
  さらには△(9)インビクタの逃げ粘りも押さえておきたい。最近は特に直線での粘り強さも増してきている。軽馬場ならなお一層チャンスも、あとは、注(6)コマサンブラックもトライアルの山鳩賞では混戦を抜け出して勝利するなど充実しており、切れ味もある。その他では(8)サクラドリーマーの末脚は魅力だが、障害で苦戦しており直線も詰めの甘さがあるため、信頼はしづらい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  本欄の重賞シリーズも前回でマイナス街道突入してしまった。ここはすぐに抜け出していきたい。本命は堅くボブサップから。堅く狙って負けたならしょうがない。今回はアオノブラックは薄めに、代わりにコマサンの2頭を台風の目として注目している。ワイドで押さえたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 5→2,7,9→2,7,9,6,8 合計12通り 各100円
      5→2,7,9,6→2,7,9,6 合計12通り 各100円
      2,7→5→2,7,9,6 合計6通り 各100円
  枠複 5=2,7,8 合計3通り 各400円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 5 800円
  ワイド 2=5,7,9,6 6=5,7,9 合計7点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ばんえい中継(歴史など)について
   前回のこの欄では、ばんえいを始め地方競馬売上の増加にネット中継の貢献度が大きいのではないかということを述べました。この話題を掘り下げていくとそもそも競馬中継の歴史から紐解いていかなければならず、、それは壮大な調査と整理が必要となるので、また暇な時に気が向いたらやっていきたいと思います。
  ところで、最近の地方競馬の売上回復はネット投票によるところが大きいことはこれまでも述べたところですが、実はそれだけでは限界があります。レースを見られなければ、単に数字上の賭け事と同じになってしまうからです。ですからレース中継は重要です。
   ここでばんえいの中継の歴史を簡単に紐解くと(昔のことは正確ではないので、今後調査後改めていきたいです)ばんえいが全国で見られるようになったのは意外にも古く、2000年に(それまでのパーフェクTVやディレクTVを継いで「スカイパーフェクTV(スカパー)」が発足した翌年に「ダイナミック競馬」という番組があり、そこでばんえい競馬(の一部)が中継されたのが始まりです。それから休止や再開、チャンネル変更を繰り返しつつ、現在の地方競馬ナインまで中継が続いています。一方、ネット中継は2005年に「BANBA王」という番組がインターネットTVのGYAOで1年程度放送されたのが最初で(現在の「ばんスタ」のセットのデザインもそのころとほぼ同じような感じです。)、その後オッズパークなどのサイトで見られるようになりましたが、ネット動画自体まだ普及しておらず、会員登録なども必要で敷居の高いものでした。
   この話、また今後に続けていきたいと思います。

2020年9月21日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第56回岩見沢記念(9/20)

ばんえい重賞レース回顧
第56回岩見沢記念(BG2)-2020年9月20日-11R 200m直 晴 1.8%
  1着△(7)コウシュハウンカイ(藤本匠) 2分32秒0
  2着注(5)ミスタカシマ
  3着 (4)コウシュハレガシー
   単勝 7 220円(1番人気) 馬複 5-7 1,550円 三連単 7-5-4 13,680円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬重賞で4大記念競走の第2弾、第56回岩見沢記念は、1番人気の10歳馬コウシュハウンカイが障害を先頭で抜け出し後続の追撃を押さえ、昨年に続く連覇。今シーズン春のオッズパーク杯以来の重賞制覇で通算15勝となった。藤本匠騎手もこのレースは昨年に続く連覇で実に7勝、重賞通算74勝。松井浩文調教師はこのレースは8度目の制覇で重賞通算66勝目。

レース振り返り
  まず、重賞3連勝中で今回も期待されたミノルシャープが熱発のため当日に競争除外、7頭立てのレースとなった。この日の帯広は一昨日にまとまった雨が降ったが、その後は晴れて、適度な水分を含んだ標準的な馬場となっていた。
  レースは、スタートからメジロゴーリキが飛び出し、第1障害を先頭で降りた。続いてセンゴクエース、ミスタカシマあたりが心持ち前へ、後の馬も差なく続いた。ホクショウマサルも遅れずについて行った。第1障害を越えてからは高重量ということもあって各馬ペースを落とし、早めに刻みを入れ、かなりゆったりとした流れになった。1,2障害中間あたりではメジロゴーリキが他を引き離して先行、後続はセンゴクエース、ホクショウマサルが前に出たり、コウシュハウンカイ、コウシュハレガシーあたりが追いついたりと出入りを繰り返しながら進む。その後も各馬ゆっくり進み、メジロゴーリキがようやく第2障害手前に先着。ここまで78秒のスローペース。これに大外のセンゴクエース、コウシュハウンカイ、そして内からホクショウマサル、さらにはコウシュハレガシー、やや遅れてミスタカシマ、ソウクンボーイが第2障害にたどり着いた。
  横一線で並んだところで、最初に障害を仕掛けたのは大外のセンゴクエース。しかし天板に足がかかったところで膝を折りそのまま転倒。続いてコウシュハウンカイ、メジロゴーリキ、コウシュハレガシーが相次いで障害にチャレンジ。その中で多少よれながらもひと腰で越えたのがコウシュハウンカイで先頭。メジロゴーリキとコウシュハレガシーは坂の中腹でストップ、メジロゴーリキはその後座り込んだ。これらを見るようにじっくり溜めて障害を越えてきたのがミスタカシマでこれが2番手。立て直したコウシュハレガシーが3番手で坂を降りた。後の馬は障害で大苦戦し前の3頭から大きく離された。
  直線での先頭争いは、コウシュハウンカイが楽に逃げ5馬身以上のリード、ミスタカシマが2番手で続き、これにコウシュハレガシーが一瞬の切れ味で前に迫ろうという態勢。先頭のコウシュハウンカイは残り20mを切ったあたりでややスピードが緩むがセーフティリードがある。ミスタカシマとコウシュハレガシーは並びながらじわじわと前を追うが、まずコウシュハレガシーが厳しくなった。残り10mを切ったあたりで、コウシュハウンカイのスピードがさらに緩み、ミスタカシマが激しく追い、最後は1馬身差まで迫ったが、コウシュハウンカイは止まらずに歩ききりゴールを越えた。ミスタカシマは届かず2着、コウシュハレガシーはゴール前で詰まったが、後続が来ておらず余裕の3着だった。その時点でやっと第2障害を降りたソウクンボーイが大きく遅れて4着。2番人気と期待されたホクショウマサルらはそれからさらに30秒以上の大差での大敗だった。

次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):レース前に種雄馬となるための検査を受けたということで体調は万全ではなかったようだが、それでも変わらぬ安定した走りと、持ち前の先行力、登坂力で押し切った。ミノルシャープがいなかったこともこの馬にとって自分のペースで走れる要因となったのではないか。この走りを見るとまだまだこの馬の力は衰えを知らないようだ。この後もコンスタントに重賞戦線を狙っていくであろうが、ハンデも厳しくなり、様子を見ながらというところか。
ミスタカシマ(2着):馬場と斤量が丁度良かったか。ペースが落ち着いたことで、前半無理なく前に付けられ、得意の障害をひと腰で越えて最後の追い込みと粘りにつながったのであろう。岩見沢記念は牝馬の活躍が目立つレースだが、この馬もその流れに乗った感じだ。十分力を発揮した2着だと言える。この後も重賞戦線へのチャレンジは続く。ドリームエイジカップあたりが狙いどころか。
コウシュハレガシー(3着):勝った天馬賞の時のように、序盤からうまく流れに乗って3着を確保した。障害の上手さもこの馬の売りである。最後はさすがにバテたが、まだ5歳馬。今の力からすれば十分である。今後重賞もチャンスがあれば出たいところであろうが、まずは賞金稼ぎのために特別戦あたりでしっかり勝っておきたい。
ソウクンボーイ(4着):大きく離れた4着ではあるが、重賞の4着は平場戦1勝程度の価値がある。出走すればこういうチャンスもあるということを改めて示したのではないか。各馬障害で苦しむ中で崩れなかったことが比較的早い立て直しにつながったのではないか。今後も重賞はいつでも出られる用意はあるようだ。
ホクショウマサル(5着):特別戦連勝で重賞でも期待されたが、やはり重賞の800kgを越える重量は厳しかったか。出足は悪くなかったが道中で厳しくなっていた。障害もこれでは厳しい。もう少し調整が必要か。
  その他では、メジロゴーリキ(6着)はブリンカーを着用、集中力を上げて、レースも果敢に攻めて行ったが障害への対応がまだ十分ではなかった印象。崩れなければチャンスはあった。センゴクエース(7着)も先頭で障害を仕掛けるなど見せ場はあった。天板までは足がかかっていただけに惜しい。各馬もそうだが障害で崩れてしまう癖はなんとか修正したい。ミノルシャープは熱発のため除外。出ていればレースの流れが変わって違う結果になっていた可能性もある。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 ワイド 5-7 1枚のみ(除外返還除く)
  ミノルシャープ除外で、流れ自体が変わってしまった感じ。そうなるとコウシュハウンカイに楽な展開になったね。マサルもセンゴクも障害に不安がある馬だったが、その不安が当たってしまった。馬券もそこから狙っていたから当たらないね。除外で買い目が減ったので資金減りはわずかだが、マイナス街道に入ってしまったのは変わりない。来週もあるので頑張ろう。
  今回収支 -1,950(除外は算入せず)
   (通常分) -1,200  (配当)0 (投入)1,200
   (単複・ワイド) -750  (配当)350 (投入)1,100
  今年度累計 -1,630(9/20・岩見沢記念終了時点)
   (通常分) +1,860 (配当 37,260 - 投入 35,400)
   (単複・ワイド) -3,490 (配当 8,910 - 投入 12,400)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  来週も重賞があります。今度は9月27日(日)、4歳の重賞、銀河賞(BG2)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年9月19日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第56回岩見沢記念(9/20)

  今週の重賞は、古馬重賞でいわゆる4大記念競走の第2弾、岩見沢記念です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第56回岩見沢記念(BG2)
(2020年9月20日(日)20:15発走 帯広11R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  メジロゴーリキ 牡6 820 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
ホクショウマサル 牡9 820 阿部武 坂本東 鹿毛 先
  ソウクンボーイ 牡10 820 村上章 西邑春 鹿毛 追
  コウシュハレガシー 牡5 820 藤野俊 平田義 栗毛 追
ミスタカシマ 牝5 810 菊池一 槻舘重 栗毛 差
ミノルシャープ 牡6 850 島津新 大友人 鹿毛 逃
コウシュハウンカイ 牡10 840 藤本匠 松井浩 栗毛 先
センゴクエース 牡8 820 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「岩見沢記念」の概要と傾向
  ばんえいのいわゆる「4大記念競走」の第2弾。現存するばんえい重賞では最も歴史が古く今年で第56回目となる。2006年まではその名のとおり廃止された岩見沢競馬場で行われていた。現在は帯広において秋の古馬重賞シーズンの開幕のレースとして開催されている。
  傾向だが、過去10年で1番人気は(4,2,2,2)とまずまず。2番人気も3勝と上位安定だが、3番人気になると0勝と穴人気の馬には死角がありそうだ。負担重量も800kgを越えてきて力も要求されるが、5歳馬が3勝するなど善戦しており、まだ若馬にもチャンスはありそう。ハンデを背負うこともあり、ばんえいグランプリの勝ち馬は苦戦傾向。帯広開催以降は昨年コウシュハウンカイが勝つまで全く勝てなかった。かつて牝馬が善戦するレースであったが、最近は出走自体が少なくその傾向は見られなくなっている。騎手では藤本匠騎手が6勝とこのレースを得意としている。一方鈴木恵介騎手は1勝と他のレースに比して勝ち星が挙がっていない。また、松井浩文厩舎が6連勝を含む7勝と他を引き離す実績を上げている。

今回のみどころ
  今シーズンの古馬戦線は、最初のオッズパーク杯ではコウシュハウンカイが勝ったが、その次の北斗賞から旭川記念、グランプリとミノルシャープがBG1~BG3まで3連覇し、最も勢いがある。一方、従来の盟主オレノココロは夏は休養にあて回避、実力馬のセンゴクエースやホクショウマサルらは苦戦している。これからは秋シーズンの重賞戦線。ミノルシャープはハンデが大きくなり厳しい戦いとなる。実績がある古馬勢が巻き返すか、あるいは別勢力の台頭はあるか。注目のレースである。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 メジロゴーリキ:夏のグランプリでは本来のこの馬らしい安定した走りで3着に食い込んだものの、シーズン全体としては、後手に回り障害でも苦しむ場面も多く、まだこの馬の力は出せていない様子。やはり先行して自分でレースを引っ張り他馬を抑え込むような展開に持ち込みたいところ。重量が増えれば巻き返しも。
 2 ホクショウマサル:連勝を重ねていたころの昨年の強さから見て、今シーズン前半の苦戦は誰が想像できただろうか。重賞ではいずれも出足から後手に回って障害でも苦しみ大敗している。ただここ2戦の特別戦ではややメンバーレベルが落ちたとはいえ、鋭い末脚でこの馬本来の走りが見られ連勝。いよいよ本格化か。
 3 ソウクンボーイ:10歳馬、賞金ランクはベスト10外だが、重賞は枠があれば積極的に参戦、しかし近走はほとんど大敗している。若馬の頃のスピードがない上に、障害も力が入っていない。ただ、今年最初の帯広記念で3着に入ったように、ペースが落ち着いて各馬が障害などで苦しむ展開になれば浮上のチャンスも。
 4 コウシュハレガシー:5歳馬。世代重賞では天馬賞勝ちなど上位の常連、今シーズンに入り古馬戦線にも顔を出すようになった。確実に上がれる障害力と、相手に合わせた自在の動きで、好走はできるが、切れる脚があるわけでなく、勝ちきるには天馬賞の時のように流れの助けが必要。崩していた体調は戻ってきた。
 5 ミスタカシマ:牝馬としては唯一のオープンで孤軍奮闘。重賞6勝の実績は堂々たるもの。世代戦では滅法強いが、古馬トップクラスに入るとまだ力不足感はある。重い荷物も得意とは言えないが、チャンスがあるとすれば牝馬の活躍実績のあるこのレースか。障害力と切れ味があり前半で好位置に付けられれば見せ場はありそう。
 6 ミノルシャープ:今シーズンは、旭川記念、北斗賞そしてグランプリと重賞3連覇、重賞連覇を続ける島津新騎手とともにまさに大ブレイク中で世代交代をも思わせる。ウイークポイントだった直線での緩みもなくなってきた。力を付けてきた証拠だろう。但し、今回は相当大きなハンデ差でさすがに厳しいが、勢いがある。
 7 コウシュハウンカイ:10歳馬ながら、1年を通してほとんど休むことなくレースに顔を出しており、ほとんどが入着圏内でしっかり成績を上げている。言わずもがな安定感はずば抜けており、レースを通してほぼ一定の力で走れるのは強み。ただ、ミノルシャープら若馬に先に行かれると切れ味がないだけに厳しい。
 8 センゴクエース:この馬は障害の出来不出来が全て。先行力があり、直線の走りも力強いが、障害に対してはかなりの苦手意識も持ってしまっている。1歩が出ない上に、崩れて立ち上がれないこともしばしば。十分に稽古は積んでいるようだが本番に弱いようだ。負担重賞が増加しペースが落ち着けばじっくり攻められるか。

展開予想
  帯広は金曜日にまとまった雨が降って以降は天気が回復しており、中間からやや軽めの馬場といったところか。ただ荷物重量も増えてきて、ペース自体は落ち着きそう。メジロゴーリキが飛び出し、ミノルシャープが続く展開か。コウシュハウンカイもこれについて行くだろう。センゴクエースも障害を意識して早めに行くか。ホクショウマサルは最初の出足は遅いが中間までには追いつくか。いずれにせよ先行勢、特にトップハンデのミノルシャープは後続を引き離して障害を越えたい。後方待機勢はなるべく力をセーブして障害にチャレンジしたいところ。どの位置で障害を越えてくるかがカギ

【はむ!の見解まとめ】
  重賞3連覇中のミノルシャープは大きなハンデがポイント。好調はキープしているようだが。一方、特別戦2連勝で復活の兆しが見られるホクショウマサルがいよいよ久々の重賞勝ちの期待もかかる。勝敗を分ける要素は多岐にわたり、古馬レースとしては難解になってきている。
  当欄では、悩みに悩んだが、リスクがあるのも承知で◎(2)ホクショウマサルの復活Vに期待を込めて一票投じてみたい。ようやく走る気を見せているというのもあるし、障害を降りてから最も歩ける馬。今回はペースもこの馬に丁度良さそう。820kgの荷物も手頃。障害で崩れる危険も残っているが落ち着いて行けば問題ないだろう。
  対抗には、トップハンデでも○(6)ミノルシャープ。不利な条件は多いが、最近のこの馬の実力からすると克服可能だ。上手く流れに乗って主導権を握っていければ最後の粘りで逃げ切りも。そして単穴として、▲(8)センゴクエースに注目したい。ここのところ永く障害で苦戦しているが、ペースの落ち着く今回はある程度じっくり攻められそう。外側の開いた端枠というのも好都合か。そして無難なところではあるが△(7)コウシュハウンカイも押さえなければならない。まず崩れないことは最大の強み。
  あとは注(5)ミスタカシマも勢いを取り戻しつつあり、好位置に付けられれば直線の切れ味で見せ場は作れそうか。(1)メジロゴーリキも思い切ってハナを行って先頭で障害を越えられるような展開になればチャンスもありそうだが。

はむ!の馬券狙いどころ:
  前回のはまなす賞でボウズだったので、今回は巻き返したいところだが、結構難解。ここはマサルの復活劇にかけてみたい。三連単を中心に手広く。どれか一つくらい引っかかってくれればなんとかなるのだが。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2→6,8,7→6,8,7,5,1 合計12通り 各100円
      2,6,8→2,6,8,7→2,6,8,7,5 合計27通り 各100円
  合計 3,900円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 2 600円
  ワイド 8=2,6,7,5 5=2,6,7 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】好調な馬券売り上げ
  ばんえいのみならず地方競馬は、ここ数年ネット投票が普及したことにより大きく馬券の売り上げが伸びていることは当欄でも何度も紹介していますが、今シーズンも非常に好調で、9月現在で前年度比160%の大幅増となっています。もちろん新型コロナウイルスの影響で、JRAを初め多くの競馬場で無観客競馬が続いたことによりネット投票が更に加速したということもありますが、それまでの7年間も毎年売上が増加してきており、やはりこれはPRの強化など関係者の方々の努力によるところが最も大きいと思われます。
  特に効果的であったことの一つにはネット投票を運営する楽天競馬などが主催する応援企画(イベント支援や生産者支援など)が挙げられます。もう一つは、Youtubeなどを利用したネット中継の普及ではないかと思います。これらのことはまた別の機会でもう少し掘り下げて触れたいと思います。

2020年9月2日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第32回はまなす賞(8/30)

ばんえい重賞レース回顧
第32回はまなす賞(BG3)-2020年8月30日-10R 200m直 小雨 2.1%
  1着 (4)ゴールドハンター(島津新) 1分31秒8
  2着◎(5)メムロボブサップ
  3着○(1)メジロゴーリキ
   単勝 4 850円(4番人気) 馬複 4-5 1,980円 三連単 4-5-1 5,440円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  3歳馬、4歳馬による夏の世代対抗重賞、第32回はまなす賞は、4番人気の3歳馬ゴールドハンターが第2障害3番手あたりから一気に差し切って重賞初制覇を果たした。島津新騎手は今シーズン絶好調で重賞はばんえいグランプリに続き、重賞騎乗機会5連勝、通算7勝。はまなす賞は初制覇。金田勇調教師はこのレースは2016年バウンティハンター以来2度目の制覇で重賞通算19勝目。

レース振り返り
  帯広は前日から当日午前にかけてまとまった雨が降り、その後も降ったりやんだり。気温もこの時期としては非常に低く、かなりの軽馬場になっていた。
  レースは、スタートから各馬勢いよく飛び出した。特にゴールドハンターの出足が良かった。他はサクラドリーマー、カイセドクターら外枠の馬が若干置かれたものの、ほとんどの馬がかなりのスピードで第1障害を越えた。その後もゴールドハンターがハナを行き、エンゼルフクヒメがピッタリと付け、内からアオノブラック、ダイリンファイターも追いかける。メムロボブサップ、インビクタも離されずについて行き、これらは1,2障害中間まで刻むことなく進んだ。各馬一旦刻んでからはペースがやや落ち着き、今度はアオノブラックとメムロボブサップが少し前に出て第2障害へ向かう。その他の先行勢もほとんど離されずに付いていったが、アオノブラックとメムロボブサップがわずかに先に第2障害手前にたどり着いた。ここまで43秒のかなりのハイペース。
  5~6頭が障害手前に揃ったところで、先に障害を仕掛けたのがアオノブラック、続いてメムロボブサップ。この2頭はスンナリ障害を越えて直線へ、その後の馬はエンゼルフクヒメ、インビクタあたりが仕掛けたがやや時間がかかっている間に、十分溜めていたゴールドハンターがひと腰で障害を越え3番手、その後にインビクタ、エンゼルフクヒメと続いた。
  直線の先頭争いは、アオノブラックをメムロボブサップが1馬身ほどの差で追いかけ、じわじわと迫っていく展開となったが、その後ろで3番手で降りたゴールドハンターの脚色が良く前に追いつく勢い。そして残り30mの地点で3頭が全く並んだ。ゴールドハンターの勢いは止まらず一旦先頭へ。しかしメムロボブサップも粘り半馬身ほどの差からは広がらずについて行く。アオノブラックはやや勢いが落ち3番手へ。前の2頭のマッチレースとなり、残り10mを切ったあたりからほぼ並んだまま進み、ほぼ同時にゴール線を越え、写真判定にもつれ込んだ。3着はアオノブラックが粘り、後方から追っていた2番人気カイセドクターは4着まで押し上げるのがやっとだった。
  そして、写真判定の結果、ゴールドハンターがわずかの差でメムロボブサップに先着し、優勝した。

次走へのメモ
ゴールドハンター(1着):スタートの不安定さが懸念されたが、今回はきれいにスタートが決まった。いつも騎手が座って落ち着かせるところ、今回は島津騎手がほとんど立ったまま進み、自然体で走れたことで後半の勝負どころの粘りにつながった形だ。やや苦手の障害もしっかり溜めてクリア。一瞬の切れ味で先頭に出た。突き放せなかったのは相手が強かったからであるが、それでも勝ちきったあたり勝負根性もありそうだ。ハンデと軽馬場も十分に生かせた。これで一気にクラスが上がるので今後厳しいレースが続きそうだが、今日のような展開になればチャンスはある。次の目標はばんえい菊花賞。
メムロボブサップ(2着):軽馬場でペースが乱れるところであるが、落ち着いて好位置に。満を持して障害にチャレンジ、障害2番手から当面のライバル、アオノブラックを射程圏内に入れ理想どおりの展開となったが、思わぬ伏兵にやられた形になった。この馬が敗れるのはこのパターンか。しかし最後写真判定の位置まで盛り返したあたりは改めて強さを見せた形だ。来月の銀河賞、そして4歳3冠に向け視界は良好である。
アオノブラック(3着):馬体重が19kg減はかなり稽古してきた模様だ。この馬としては勝負に出たのであろう。レースも軽馬場で遅れを取ると追いつかないと見て積極的に攻めて行った。前半攻めた分最後はお釣りがなくなった形になったが、馬場状態なども考えればまずまずの3着と言える。銀河賞でリベンジを果たしたいところ。
カイセドクター(4着):期待度からすると不満も残るが、3歳馬として堂々と走っていた。出足でやや遅れる癖のあるこの馬にとっては、軽馬場は厳しかったか。それでも最後はしっかり追っていたのでこの馬の持ち味が出せていたように思われる。馬体がやや小さめで、もう少し成長がほしい。
インビクタ(5着):調子は良さそうだったが、今回は軽馬場ということもあり、先行できなかったのが敗因であろう。それでも終始安定して自分の走りはしていたので大敗感はない。銀河賞などで巻き返しは十分可能。
  その他では、エンゼルフクヒメ(6着)は最下位人気であったのでまずまず踏ん張れた方であろう。積極的にレースを進めていた。しかし障害次第ではもう少し順位は上げられていたか。サクラドリーマー(7着)は前半から遅れ、瞬発力も発揮する場面がなかった。軽馬場向きではなさそうだ。ダイリンファイター(8着)も本来逃げたかったが、他馬に行かれてしまった。軽馬場に泣いた形。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 なし
  ゴールドハンターか。これはやられたね。繰り上がり出走の馬だったし、出足が不安定な感じがしたから、この相手ではどうかと完全に軽視していた。勢いのある騎手というのも大事だったね。というわけで、あとは2着、3着で◎○だったものの、馬券は今シーズン初の完全外れという悲しい結果になってしまった。それでもトータルでは首の皮一枚つながったので、次でなんとか引き戻せたら。
  今回収支 -5,700
   (通常分) -4,300  (配当)0 (投入)4,300
   (単複・ワイド) -1,400  (配当)0 (投入)1,400
  今年度累計 +320(8/30・はまなす賞終了時点)
   (通常分) +3,060 (配当 37,260 - 投入 34,200)
   (単複・ワイド) -2,740 (配当 8,560 - 投入 11,300)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次回の重賞は3週間後、9月20日(日)、古馬重賞で4大記念競走の第2弾、岩見沢記念(BG2)です。予想は前日までにアップしたいと思います。