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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年2月15日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第45回黒ユリ賞(2/16)

  今週のばんえい重賞は、明け3歳牝馬のチャンピオン決定戦、黒ユリ賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第45回黒ユリ賞(BG2)
(2020年2月16日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  キラリ 牝3 640 村上章 谷あゆ 鹿毛 差
父インフィニティー
  ニセコヒカル 牝3 640 赤塚健 平田義 栗毛 追
父ホッカイヒカル
アバシリルビー 牝3 640 藤野俊 金田勇 鹿毛 差
父カネサブラック
  ヒメトラマジック 牝3 640 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
父ナリタボブサップ
  アヴエクトワ 牝3 640 鈴木恵 久田守 鹿毛 逃
父コトノカツマ
エンゼルフクヒメ 牝3 640 中山直 小林長 栗毛 追
父コマローレンス
  コウシュハハイジー 牝3 640 渡来心 大友人 栗毛 追
父マルニセンプー
アーティウィング 牝3 640 西謙一 坂本東 鹿毛 先
父シベチャタイガー
ミスリオン 牝3 640 松田道 坂本東 鹿毛 追
父アサノカイリキ
10 フォルテシモ 牝3 640 阿部武 坂本東 栗毛 先
父シベチャタイガー
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「黒ユリ賞」の概要と傾向
  ばんえいの明け3歳牝馬による一戦。1975年創設以降、4場開催時代から一貫して帯広で行われている伝統ある重賞。この世代にとって初めての牝馬重賞で、JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割ったくらいの位置づけ。過去の勝ち馬にはハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ、最近ではナナノチカラ、キサラキク、現役のミスタカシマなど名牝といわれる馬の名前がずらりと並ぶ。
  傾向としては、2011年以降定量戦で行われており、実力どおりに決まりそうなものだが、過去10年では1番人気は(4,1,2,3)とやや微妙。6番人気以下の馬でも3勝しており、波乱含み。対戦が少なく、勝負付けがまだ済んでいないということも理由としてあるだろう。重賞や特別戦の経験があってもそれが有利というわけではない。その時点で好調な馬にチャンスが多い。パドックの様子などに注目。騎手では鈴木恵介騎手が現役4勝でトップ。

今回のみどころ
  今年の明け3歳牝馬世代はなかなかの粒ぞろい。当初は牡馬とも互角に争っていた。重賞ではさすがに牡馬勢の力に押されたものの存在感は見せている。今回のメンバーの中では、牝馬特別のいちい賞勝ちなど既に6勝し、ヤングチャンピオンシップで5着に入ったエンゼルフクヒメが実績筆頭、牝馬特別でいずれも2着だったアヴエクトワ、そして特別戦いずれも3着ながら、目下無敗の牡馬キョウエイリュウにわずかの差まで迫ったアバシリルビーといったところが注目される。ただ全体としては力の差はそれほどなく、まだ成長途上の馬もおり、どの馬にも十分チャンスはある。なお、帯広地方は雪予報が出ており馬場状態によっては大きく展開も変わってくることが考えられるため注目。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 キラリ:3歳牝馬ランク10位。重賞は初出走。特別戦も十勝産駒特別に登録があったが取り消している。後方に構えて、直線で勝負するタイプだが、一瞬の切れ味というより尻上がりに伸びてくる。障害は上手な方。速いペースだとついて行けないことも。父インフィニティー、母の父ニシキダイジンという血統からも晩成型か。
 2 ニセコヒカル:3歳牝馬ランク5位。前走A-4クラスを差し切り勝ちで最後の切符を得てきた。ナナカマド賞では牝馬最先着の6着。その他白菊賞6着、いちい賞4着の実績がある。父ホッカイヒカル、母エメラルドとも重賞勝ち馬、序盤後方からじわじわ先団に取り付く差しタイプ。障害もこなす。最後どこまで粘れるか。
 3 アバシリルビー:4勝し、3歳牝馬ランクは2位。白菊賞、いちい賞ではいずれも1番人気に推されたが3着、北見産駒特別でも一旦は先頭に立つ場面もあったが惜しくも3着だった。出足のスピードがある上、切れ味も鋭く、キョウエイリュウを追い詰めたレースは圧巻だった。ただゴール直前でのスタミナ切れがこの馬の課題。
 4 ヒメトラマジック:3歳牝馬ランクは4位。これまで4勝でうちAクラスで2勝。特別戦は白菊賞4着、いちい賞5着と上位と差のないレースを展開している。半兄にメジロゴーリキやコウシュハレガシーらがおり素質は十分。好位につけ抜け出すタイプだが速いペースだとついて行けていない。障害も大崩れはないが不安はある。
 5 アヴエクトワ:3歳牝馬ランクは6位。これまで3勝、重賞ナナカマド賞に出走し7着、特別戦は白菊賞、いちい賞はいずれも2着、釧路産駒特別で4着に入っている。特別戦でも見せたように、行けるだけ行って逃げ粘るタイプ。障害力もあるので後続が苦しむとそのまま抜け出すことも。馬体重が増えていないのは気がかり。
 6 エンゼルフクヒメ:先にも述べたようにいちい賞を含む6勝を挙げており3歳牝馬ランク目下1位。最上位のA-1クラスでも混戦を抜け出し勝利している。小気味よい切れ味で後方からでも追いつけるだけの脚を持つ。障害は上手ではないが大崩れはしていない。主戦の中山直樹騎手にとっても悲願の初重賞制覇のチャンス。
 7 コウシュハハイジー:3歳牝馬ランクは7位。これまで4勝している。特別戦はいちい賞8着、十勝産駒特別では離されての8着に終わっている。栗毛だが母は白毛のハクバビューティーでその毛色が混じっている。大勝と大敗を繰り返すなど成績はかなり不安定。前半の入りと障害がポイント。直線の伸び脚は鋭いものがある。
 8 アーティウィング:3歳牝馬ランクは3位。前々走Aクラスでの初めての勝利を含め4勝。特別戦はいちい賞で6着、釧路産駒特別で5着ながら離されずについていっての結果。この冬になって一気に馬体重も増え力を付けてきたイメージ。中団に位置づけ、直線は切れ味というよりじわじわ伸びていくタイプ、障害もこなす。
 9 ミスリオン:3歳牝馬ランク9位。前走B-1クラスで最後方から鋭い追い込みで逆転勝利し出走権を得てきた。後方から直線の伸び脚で勝負するタイプだが速いペースだと追いつききれない。障害の大崩れもあるが近走は越えてきている。父アサノカイリキは現役時代の実績はないが産駒にハクタイホウなどがおりここで素質開花も。
 10 フォルテシモ:3歳牝馬ランクは8位。これまで3勝で特別戦は白菊賞、いちい賞ともに7着。釧路産駒特別で3着に粘っている。どちらかというと先行して押して行くタイプ、障害も上手く直線での粘りもあり、Aクラスでも上位争いを演じている。デビュー時は華奢だった馬体重も大きく増え、成長力が顕著に現れている。

【はむ!の見解まとめ】
  とにかくこれを書いている時点で当地の雪の予報がどの程度かわからず、それによって大きく予想が変わるため、非常に難しい状況である。普通の馬場なら重賞実績でエンゼルフクヒメ、勢いでアバシリルビー、この2頭の一騎打ちの様相と考えられたが、雪で高速馬場にでもなると、追い込みにかけるエンゼルフクヒメは苦しい。アバシリルビーも勢い余って上滑りの可能性がある。そうなると他の馬にチャンスが巡ってくることが考えられる。
  展開予想をしようにも、明け3歳牝馬でまだ脚質が固まっていない馬も多く非常に難しい。一応、小雪でやや軽めということで予想をしてみる、前半ハナを切って行くのはアヴエクトワか。調子が良ければ他を引き離して逃げたいところだが、近走までやや体調が落ち気味に見えているのが心配。アバシリルビーも前の方に行くか場合によってはこちらの方が先頭に行く可能性もある。他ではフォルテシモも先行して力を出せるし、時計が落ち着けばヒメトラマジックあたりも先頭集団について行くか。エンゼルフクヒメは中団からやや後ろか。しかしなんとか離されずには行きたい。障害は軽馬場ならひと腰で、そうでなければ各馬2,3腰かかると思われる。前半のペース次第では直線で詰まる馬も出ると思われ、順位争いで生き残り合戦にもつれ込む可能性も、
  そして予想だが、当初はエンゼルフクヒメが鞍上の中山騎手に念願の初重賞プレゼントすることを期待して本命に考えたが、やはり馬場状況が苦しい。一方、アバシリルビーもオーバーペースになると直前での失速が心配。第3の馬も視野に置く必要がありそう。一応、軸ということで◎(3)アバシリルビーを本命とした。やはりメンバーの中ではスピード上位。スムーズに行ければ強いが、流れによって接戦に持ち込まれれば思わぬ落とし穴も。しかしここは重賞の勝ち方を知るベテラン藤野騎手の手綱にかけてみたい。
  相手だが、目下調教師リーディングの坂本東一厩舎の3頭が外枠に並びいずれも軽馬場で跳ねそうな馬が揃った。その中ではここにきて急成長してきた○(10)フォルテシモが面白い。先行力があり、最後までしっかり粘れる。激しい騎手リーディング争いのさなかにいる阿部武臣騎手がこの馬を上位に導けるか。さらに同厩舎で父親も同じシベチャタイガー産駒の▲(8)アーティウィングも先行して直線での伸びが期待できる。そして△(6)エンゼルフクヒメは入着とした。流れとしてはかなり厳しくなりそうだが、それでも強い相手と戦ってきた経験もあり、今回は障害も越えられそうで好走は期待できそう。
  その他では、穴狙いとして、もう一頭坂本厩舎から出走してくる注(9)ミスリオンが軽馬場になって障害を越えてくれば切れ味があり面白い存在になりそう。重馬場のままなら(2)ニセコヒカルの切れ味や、(4)ヒメトラマジックの粘りの走りの方が浮上してくるが、どちらを取るかは難しいところ。また(5)アヴエクトワも特別戦2着2回の実績馬で今回鈴木恵介騎手が乗ってくるが、近走の体調が良く見えず、逃げ切りは難しいとみて無印とした。

はむ!の馬券狙いどころ:
  次回からは4週連続の重賞シリーズに入るし、ここはなんとか資金を維持して臨みたいところ。しかしここでこの難解なレース。しかも天気予報も読めず。とにかく少しでも返ってくれれば良いというところで、無難なアバシリルビーを中心にいきたい。応援したいのはエンゼルフクヒメの方だが今回は難しいのか。そこは応援馬券で対応。穴狙いはワイドの方でカバーしたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3=10,8→10,8,6,9 合計12通り 各100円
      3→10,8,6→10,8,6,9,2 合計12通り 各100円
  枠複 3=7,8 7=8 各500円 8=8 300円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 3 700円
  応援馬券(単+複)6 各200円
  ワイド 2=3,10,8,9,4 4=3,10,8,9 合計9点 各100円
  合計 2,000円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】2020世界へのアピール
  前回記事でホクショウマサルの30連勝について取り上げましたが、この時は全国のニュースに取り上げられ、ばんえい競馬の存在を少しでも知ってもらえるきっかけになったのでは思います。その前、昨年末にもう一つ話題になったことがあります。今年開催される2020東京オリンピックの聖火リレーは各都道府県の名所・旧跡などを回るわけですが、その中で北海道のルートに帯広競馬場、それもばんえい競馬のソリに乗せて走ることが発表されました。
  これは素晴らしいことで、ばんえい競馬を日本のみならず世界に知らしめる大きな機会となることでしょう。筆者も当欄でも述べたことがありますが、何かばんえいがオリパラの際にアピールできないものかと願っていたところでした。ルート選定にあたっては、各都道府県(北海道なら道庁)が、各市町村(北海道なら振興局など含む)からの意見などを踏まえて案を作成、有識者などの意見を経て、組織委員会提出し決定されたものです。そのプロセスの中でばんえい競馬をルートに組み込むアイデアが出され、採用されたものと思います。これは「ばんえい競馬」が世界にアピールできる日本文化の一つであることが認識されていたという証で、関係者の方々の、それも普段からの地道な努力があってこそ。そしてファンが後押ししたとも言えると思います。
  聖火リレーは1人あたり200mを走ることが原則となっています。それこそ、ばんえいのコースと同じ距離です。当日は、恐らく、市内を走ってきた聖火が競馬場に到着、そして発送ゲートからゴールまで聖火が走ることと思われます。さて、その栄えある聖火を持つのはもちろん騎手になると思いますが、誰が持つことになるのでしょう。そしてそれを引っ張る馬は?帯広に聖火がやってくる6月14日を楽しみにしましょう。

2020年2月12日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第30回ヒロインズカップ(2/9)

ばんえい重賞レース回顧
第30回ヒロインズカップ(BG1)-2020年2月9日-10R 200m直 晴 1.8%
  1着◎(4)アフロディーテ(西謙一) 2分13秒3
  2着 (3)タナボタチャン
  3着△(8)フェアリースズ
   単勝 4 280円(2番人気) 馬複 3-4 1,800円 三連単 4-3-8 10,430円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい牝馬の女王決定戦、第30回ヒロインズカップは、2番人気の5歳馬アフロディーテが障害を先頭で抜け出し、他の追随を許さず快勝、重賞は4度目の挑戦で初制覇となった。西謙一騎手はヒロインズカップは初制覇、重賞は昨年のポプラ賞以来9勝目。西弘美調教師もこのレース初制覇で重賞は10年ぶりの勝利となった。

レース振り返り
  帯広方面は前の週にややまとまった雪が降ったあと、寒波の影響でかなり気温が低い状況。ただロードヒーティングが効いて走路も整備されており、やや力の要る馬場であった。
  レースは、重量を意識しながらのゆったりしたペース。第1障害を越えてアフロディーテと外のシンエイボブがやや前に出るが早めに刻みを入れ始める。1、2障害中間あたりからは先行馬のヤマノホシがじわじわ前に出て、これに隣の枠のタナボタチャンがついて行く。ミスタカシマら有力どころはやや後ろから。第2障害手前に向けては、各馬出入りを繰り返しながら、ヤマノホシ、アフロディーテ、タナボタチャンの3頭がやや前に出て先頭集団を形成、そのまま第2障害に到着した。ここまで70秒。後続からはイズミクィーン、フェアリースズあたりが追いついた。他もそれほど大きく離れていなかった。
  障害を先に仕掛けたのはヤマノホシ。かなり苦労しながらも力を入れ一歩一歩坂の頂上へ進んだ。これをじっくり見るようにしてアフロディーテが障害に挑戦し、こちらは大きい歩幅でしっかり坂の頂上へ。ヤマノホシの方がわずかに先に障害を降り始めたが、すぐにアフロディーテがこれをかわし、勢いよく障害を越えていった。その後はタナボタチャン、ナカゼンガキタ、シンエイボブがそれぞれひと腰でまとめ、フェアリースズ、ナカゼンレディーと続々と障害を降りる。1番人気ミスタカシマはさらにその後で障害を降りたが勢いはない。
  各馬が障害を降りたころには、アフロディーテが先頭で残り30m。後続は3,4馬身離れて、ヤマノホシが失速するところをシンエイボブが追い抜いて逆転し2番手、さらにナカゼンガキタが続くが、内からタナボタチャン、外からフェアリースズ、最内からナカゼンレディーがこれを追う展開で混戦模様。先頭は残り20mを切りアフロディーテが逃げるところ、シンエイボブが激しく追う。しかしシンエイボブの方がいっぱいになり失速。アフロディーテが突き放しにかかる。後ろからは混戦をタナボタチャンが抜け出し後続も追うが、逃げるアフロディーテはまだ余裕があった。そしてそのままゴールを駆け抜けた。続いてタナボタチャンが流れ込んで2着、3着争いは半馬身差でフェアリースズが内から切れ込んだナカゼンレディーをわずかに押さえ3着だった。1番人気ミスタカシマは結局最後まで伸びきれず7着に終わった。

次走へのメモ
アフロディーテ(1着):前半から積極的に前に行き、障害をしっかり越えて快勝。最後も緩むことなく走りきった。特にライバルのミスタカシマにはハンデ差も生かし序盤から差をつけ、まさに勝ちに行っての勝利。2着続きにピリオドを打った。これでオープン入り。相手は強くなり当初は戸惑うだろうが、父のニシキダイジンは大レースに強く晩成型、この馬もまだこれから力をつけて好勝負できそうだ。次はどこを狙うか。重賞ならチャンピオンカップなどの出走権を得たので、勢いでチャレンジしてみても面白いが。
タナボタチャン(2着):どちらかというと後方から行って切れ味で勝負するタイプだが、今回は序盤から積極的に行っていた。それがやや苦手な障害も勢いでクリアし、末脚の伸びにつながった。混戦を抜け出したのもこの馬らしいレース運びであった。調子も良かったのだろう。元々重賞2着の実力馬でその力を証明したレースであった。今シーズンで繁殖入りがささやかれており、このまま引退となるか、A1クラスの特別戦あたりをラストランに選ぶか注目される。
フェアリースズ(3着):好位置につけ、障害も問題なくクリアしじわじわ伸びての3着。鋭い切れ味がないため我慢のレースとなったが、しっかり3着に入ってきたことはこの馬の潜在的能力は発揮できたといえる。この馬もこれで一旦オープンに上がるが、自分の走りを続ければ勝てるチャンスは出てくるだろう。
ナカゼンレディー(4着):繰り上がりでの重賞初挑戦ながら、それなりに走れる自信を持っていたのだろう。障害をしっかりクリアし、スルスル抜け出し3着までわずかのところまで迫った。8番人気であり善戦といえるだろう。8歳になるのでこのあとの動向は不明だが、自己条件ならまだまだ十分戦えそう。
ナカゼンガキタ(5着):好位につけ、障害もしっかり越えるなど本来のレース展開は見せていたが、この馬らしいしっかり伸びてくる脚があまり見られなかった。マイナス26kgの馬体重が示すように、体調自体は万全でなかったか。790kgの荷物もこたえた。巻き返しに期待。
  その他では、シンエイボブ(6着)は近走の成績から人気を落としていたが、元々は重賞常連の実力馬。直線では一瞬先頭を伺うなど見せ場を作ったのはさすがといえよう。まだまだ戦える。そしてミスタカシマ(7着)。序盤から行き脚が良くなく、追走一杯。やはり800kgの荷物は厳しかったか。ただ勝ち馬には10秒差以内に収まっており、見限るのは早い。イズミクィーン(8着)は前に行く素振りもあったがやはりここは厳しかった。ヤマノホシ(9着)は序盤で逃げ切れなかった。メヂカラ(10着)も万全ではなかったか障害が上がれなかった。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 4 6枚 ワイド 3-4,3-8 各1枚
  アフロディーテはよく頑張ってくれた。良いレースだった。ミスタカシマはやはりハンデが厳しかったね。それにしてもタナボタチャンが魅せた。2着までくるとは思わなかった。馬券の方は単勝とタナボタチャンのワイドからがなんとか引っかかったけど思ったより安かった。3連単などはミスタカシマがいない分ハズレ、しかしこれも配当はそれほどでもない感じ。みんな馬券上手いよね。重賞は来週もあるし、その後はクライマックスも近いから頑張りたいところだけど、難解レースが続くよ。なんとか資金持たせたい。
  今回収支 -2,910
   (通常分) -4,100  (配当)0 (投入)4,100
   (単複・ワイド) +1,190  (配当)2,690 (投入)1,500
  今年度累計 -25,880(2/9・ヒロインズカップ終了時点)
   (通常分) -17,190 (配当 69,410 - 投入 86,600)
   (単複・ワイド) -8,690 (配当 21,310 - 投入 30,000)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次の重賞はすぐ。次の日曜日2月16日、今度は若い明け3歳牝馬の重賞、黒ユリ賞です。いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年2月8日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第30回ヒロインズカップ(2/9)

  正月以来1か月ぶりのばんえい重賞は牝馬女王決定戦のBG1、ヒロインズカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第30回ヒロインズカップ(BG1)
(2020年2月9日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 4歳以上牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ナカゼンレディー 牝8 760 船山蔵 小北栄 鹿毛 差
  ヤマノホシ 牝8 780 中山直 長部幸 鹿毛 逃
タナボタチャン 牝10 770 阿部武 坂本東 栗毛 差
アフロディーテ 牝5 760 西謙一 西弘美 栗毛 先
ナカゼンガキタ 牝6 790 藤本匠 松井浩 鹿毛 逃
  メヂカラ 牝6 770 長澤幸 西邑春 鹿毛 追
  イズミクィーン 牝6 770 村上章 小北栄 芦毛 差
フェアリースズ 牝6 780 島津新 岩本利 栗毛 先
  シンエイボブ 牝6 780 渡来心 久田守 鹿毛 追
10 ミスタカシマ 牝5 800 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ヒロインズカップ」の概要と傾向
  ばんえいの場合、牝馬は全体の頭数が少ないことや力の差があることから、牝馬重賞は絞られており、世代戦として2歳(明け3歳)の黒ユリ賞、3歳のばんえいオークス、4歳のクインカップ、そして世代共通の重賞としてこのヒロインズカップと4レースのみとなっている。その中で、ヒロインズカップは真の女王を決める一戦で、昨年からBG1に格付けされている。JRAでいえばエリザベス女王杯にあたるレースと考えて良い。
  レース傾向だが、過去10年で1番人気は(3,2,1,4)とやや微妙なところ。牝馬チャンピオン決定戦ではあるが、サダエリコ、アンローズと言ったトップと言われる馬が勝てていない。わずかなハンデ差も影響か。ただ、2番人気、3番人気がそれぞれ3勝しており、ランク下位の馬が逆転する可能性は低い。3歳時にばんえいオークスを勝った馬が5勝している一方、昨年のタイキン、3年前のアアモンドセブンのようにあまり実績のない馬が勢いに乗って勝つこともある。これらのことから、上位人気と上手く組み合わせて狙ってみたいところ。年齢ではかつて高齢馬が強い時期があったが、ここ7年優勝馬は5歳~7歳で分け合い、8歳馬は2着が過去10年5回、4歳馬は厳しいがそれ以外は年齢による有利不利はあまりないようだ。騎手では藤本匠騎手が4勝と現役トップ。藤野騎手はこのレース未勝利、鈴木騎手は9年前に1勝したのみ。

今回のみどころ
  なんといっても、5歳馬ミスタカシマが満を持しての初登場。ここまで世代牝馬重賞を総ナメ、牡馬・セン馬を含む重賞レースにも勝ち、重賞通算6勝、2016年ナナノチカラ以来の牝馬重賞完全制覇をめざす。ナナノチカラはこれを6歳で達成しており、ミスタカシマがもし5歳で達成できれば上回る記録となる。現在、獲得賞金でも2位のナカゼンガキタの2倍近く差を付けてリードしており、数字どおりの力を発揮できるか。そのナカゼンガキタをはじめ一つ上の世代もここは先輩格の意地を見せたいところだろう。重賞勝ち馬のメヂカラに上位常連のフェアリースズ、シンエイボブそして華麗な両親を親に持つイズミクィーンなど、女王をめぐる熱き戦いになりそう。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ナカゼンレディー:牝馬賞金ランク16位、8歳馬にして重賞はこれまで未経験。今回は引退馬や回避馬が出たため、繰り上げ出走で栄光の舞台に立つことになった。普段はB1~B2クラスで活躍しており、特別戦にも出てまずまずの成績を収めている。中団から抜け出すタイプで、障害の崩れはない。一つ上の全兄にオープンで活躍するカンシャノココロがおり、重賞での走りで一変があるか注目される。
 2 ヤマノホシ:牝馬賞金ランク7位、8歳馬。昨年に続いてのヒロインズカップ出走。昨年は中間まで先頭に立ち、逃げ粘って差のない4着に入っている。前哨戦のレディースカップ好走後ここに臨むという過程は昨年同様。抜群の先行力が持ち味で、とにかくハナを切ってどこまで粘れるかというところ。今回の相手なら逃げ切りも可能か。障害も大きい馬体を生かして力強く越えていける。馬場状態は問わない。
 3 タナボタチャン:牝馬賞金ランク11位、7歳馬。前開催最終レースの雪の馬場をノンストップで駆け抜け、昨年に続いてのヒロインズカップ出走権をもぎ取ってきた。これまで重賞は牝馬戦のみに出走、黒ユリ賞では2着に入っている。淡い栗毛の馬で人気がある。脚質は後方から行って直線の伸び脚で勝負するタイプ。障害は一時期は苦手としていた時期もあったが、最近はある程度こなしている。
 4 アフロディーテ:牝馬賞金ランク9位、5歳馬。重賞は世代牝馬戦のみ出走し、いずれもミスタカシマには敗れているものの2着を確保。この馬自身馬体も成長して力を付けてきておりその差は詰まってきている。先行力があり、障害も確実に上がれる。それでいて切れ味も持っている。いきなりの高重量は未知数だが、重馬場はこなしており、父はニシキダイジンというところからも対応できそう。
 5 ナカゼンガキタ:牝馬賞金ランク2位、6歳馬。昨年もこのレースに出走しわずかの差の3着と好走している。重賞勝ちは3歳時のオークスのみ。しかし各重賞にはしばしば顔を出し、ばんえい菊花賞では2着に入っている。近走の着順は大きいがAクラスの有力どころと戦っているためであり、大敗はしていない。先行力、障害力ともしっかりしており、松井厩舎の馬らしく安定した力を発揮し崩れも少ない。
 6 メヂカラ:牝馬賞金ランク13位、6歳馬。登録なしの馬が出たため出走権に滑り込んだ。重賞は世代牝馬戦を中心に活躍、4歳時にクインカップで大外一気の追い込みで勝利している。その他黒ユリ賞3着、オークス5着などの実績。近走は障害などで苦戦気味。スピードと鋭い切れ味が持ち味。障害は得意とは言えないが、流れに乗れればすんなり越えられる。前半で遅れを取ると伸びきれないことも。
 7 イズミクィーン:牝馬賞金ランク8位、6歳馬。重賞出走は4歳時のクインカップで8着。カネサブラックとフクイズミという現役時代大活躍した名馬を父母に持ち、デビュー前から注目されていたが、成長が緩やかであったことや障害が苦手であったことで出世が遅れていた。古馬になってからようやく本格化、障害を降りてからの切れ味は抜群で最後の粘りもある。いきなりの高重量でどこまでやれるか。
 8 フェアリースズ:牝馬賞金ランク3位、6歳馬。昨年に続く出走。初出走だった昨年はそれまでの実績からそこそこ人気したが、ついて行けず大きく敗れている。その後もスランプの時期があったが、今年度の夏頃は絶好調で連勝を重ねていた。障害力があり坂はしっかり上がれる。最後の直線も粘り強さがあるタイプ。切れ味があまりないので流れに乗れないと遅れることも。特に高重量だと厳しいか。
 9 シンエイボブ:牝馬賞金ランク5位、6歳馬でこのレース初出走。重賞勝ちこそないがオークス2着、柏林賞3着などの成績が目立つ。いずれも人気以上の走りで鋭い切れ味を見せ上位に食い込んでいる。ただ好不調の波が大きく、一旦不調に陥ると全く力を出せずに大敗することも多い。障害も苦手で、特に近走は動けていない。これが軽馬場になると一変することも。障害を越えられれば長い脚が使える。
 10 ミスタカシマ:牝馬賞金ランク1位、5歳馬。重賞6勝でオークスなど世代牝馬重賞3勝と、ナナカマド賞、ばんえい菊花賞、柏林賞といずれも牡馬・セン馬の強豪相手に勝利してきている。ただ他世代との勝負は昨年5月のカーネーションカップで勝っているもののまだ未知数な面もある。好位につけ障害力と切れ味で勝負するタイプで安定感も抜群。ただ時々出足が悪さを見せ、焦って障害で崩れることも。

【はむ!の見解まとめ】
  メンバーを並べると、やはり明け5歳ながらミスタカシマの成績が目立つ。ただ若い牝馬には過酷な高重量戦。ここは古馬勢も一矢報いたいところ。前哨戦のレディースカップのサカノチサトのように大駆けする馬もありえるか。
  展開予想だが、まずペースは馬場状態にもよるが平均くらいか。ハナに行きたいのはヤマノホシ。そしてアフロディーテも少なくともミスタカシマより前に位置取りしたいところだろう。この2頭が先行か。ミスタカシマは出足は良いほうではないので中間くらいで先頭グループに近づく形か、ペース次第で入れ替わりも。あとはナカゼンガキタ、フェアリースズあたりが中団からやや前といったところか。障害がカギになりそうだが、ミスタカシマはどの位置で降りられるか。その他追い込みにかける馬も好位置につけ障害を我慢して越えてくればチャンスも。
  当欄の見解だが、やはりミスタカシマ・・といきたいところだが、どうしても800kgの斤量とハンデ差が気になる。そこでミスタカシマに40kgのハンデをもらった同じ5歳馬の◎(4)アフロディーテの方を本命に取った。近走力をつけてきて馬体も充実。ミスタカシマとの差は確実に縮まってきている。他馬と比しても760kgで走れるのは魅力だ。障害も上手な方で軸にできる。うまく先行して逃げきりたい。
  そして、○(10)ミスタカシマ。それでも力は上位だろう。ハンデ差は気になるが重量面でも昨年のポプラ賞で770kgまでなら経験しており不安は少ない。大外枠も柏林賞で勝っており問題ない。ペースを攪乱してくるような馬が出てくれば、焦って障害でミスが出る心配はあるが、まずは問題ないだろう。
  古馬勢からは、昨年同レース3着の実績がありオープン格の▲(5)ナカゼンガキタ、女王の座を年下の馬には持って行かれたくないところ。持ち前の障害力で先に抜け出せれば。同じく障害力があって安定した力の出せる△(8)フェアリースズも力はは引けを取らない。ただ切れ味の違いでナカゼンの方を単穴、フェアリーの方を入着とした。穴っぽいところではその素質が注目されてきた注(7)イズミクィーン。障害は苦手だが、高重量でペースが落ち着いた時上手くクリアできれば直線の脚は鋭い。同タイプも多く厳しいが、母娘でのヒロインズカップ制覇に期待をこめて。
  その他では、実績のある(9)シンエイボブ、軽くなれば(3)タナボタチャンの切れ味、先行力のある(2)ヤマノホシも流れが嵌まれば逃げ粘りも。繰り上がり出走の(1)ナカゼンレディーも障害が上手く不気味な存在ではあるが、やはり未知な分狙いづらい。重賞勝ち経験のある(6)メヂカラも切れ味はあるが現状ではやや厳しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  馬券的にも年末年始の激戦から1か月あいて、ようやく刻みを(一息)入れることができたというところか。「問題はここからであります。」(by井馬博アナ←永年ばんえいの実況を担当した名物アナのセリフの一つ)、年度末までが最後の追い込み。なんとかここから逆転を狙っていきたい。今回は上位2頭が本命サイド本命にする堅い予想だが、しっかり取っていきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 4=10→5,8,7 合計6通り 各200円
      4=10→5,8,9,3,2 合計10通り 各100円
      4→10=5,8,7 合計6通り 各100円
      10→5,8,7→4 合計3通り 各100円
  枠複  4=8,7 合計2通り 各500円 合計 4,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 4 600円
  ワイド 3=4,10,5,8,2 2=4,10,5,8 合計9点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ホクショウマサル日本記録の30連勝
  久々のコラムの記述です。当欄でも時々取り上げ、既に報道などでも御存知だとは思いますが、ばんえいのホクショウマサルが1月6日の準重賞「ばんえい十勝金杯」において30連勝を達成、2001年の宇都宮競馬におけるドージマファイターの29連勝を塗り替え、中央・地方を通じて日本記録となりました。たいへん素晴らしいことですし、全国のニュースでも紹介され、ばんえいの存在を知らしめることとなり、ファンとしても好ましいことです。
  一方、表面上だけ見ている人には、下位からの連勝で最上位クラスとの対戦もなかったこと、勝てるレースを選んで出走したように見えることから、記録を狙うための作戦であったように見えるかもしれません。しかしアクシデントもつきものの競馬のレースで30戦負けなしを続けることは並大抵のことではありません。もともとイレネー記念やばんえいダービーなどを勝った実力馬ではあったものの、喉の病気で2年以上の休養を余儀なくされ、そして復帰して一から出直し。ここに至るまでは厩舎はじめ関係者の並々ならぬ努力があってこそです。ここは心から賞賛したいと思います。
  そして最上位クラスのオープン1組、つまりオレノココロやコウシュハウンカイなどばんえいを代表するトップクラスとの対決が見られる位置まで上がってきました。今後はいよいよそれらとの対決に臨むか、それとももう少し連勝記録を伸ばすため一クラス下のレースに出られるまで待つか。馬の調子を見ながら相談することになると思います。ファンとしては早くトップとの対決が見たいものです。その時期は近いでしょう。

2020年1月5日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第13回天馬賞(1/3)

ばんえい重賞レース回顧
第13回天馬賞(BG1)-2020年1月3日-10R 200m直 晴 1.7%
  1着△(4)コウシュハレガシー(藤野俊) 2分08秒9
  2着○(10)アアモンドグンシン
  3着◎(9)ミスタカシマ
   単勝 4 2,510円(6番人気) 馬複 4-10 2,600円 三連単 4-10-9 49,960円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け5歳の重賞、第13回天馬賞は、6番人気の伏兵コウシュハレガシーが各馬障害で苦しむ中、先頭で抜け出して押し切って快勝。重賞は11回目の挑戦にして初制覇。なお、同馬は昨年このレースを優勝したメジロゴーリキの全弟であり、兄弟での同一重賞連覇となった。これはばんえい史上初。藤野俊一騎手は天馬賞初優勝、重賞は今季2勝で通算53勝。平田義弘調教師もこのレースは初優勝となった。

レース振り返り
  帯広方面は前日ほど風は強くないものの、乾燥が続き、馬場状態はやや重めといった状況。
  レースは、マツノタイガーが熱発のため競走除外となり9頭の争い。スタートから各馬一斉に飛び出し、第1障害を越えてもほぼ横一線。小刻みに息を入れながら出たり入ったりを繰り返し、アアモンドグンシン、キタノユウジロウ、ミスタカシマの外枠の人気3頭が心持ち前に行こうとするものの、牽制しあっているのか特に飛び出していく馬もいないまま、1,2障害中間まで同じような態勢。その後は、内枠の馬らも相次いで並びかけ、サンシルクラポピーとハマノダイマオーが後ろから行った以外はほとんど差はないまま進む。その後第2障害手前に向け人気3頭がややスピードを上げ、結局3頭がほぼ同時に障害手前に先着した。ここまで61秒と平均よりやや遅めのペース。
  3頭に続き、オレワチャンピオン、ジェイコマンダーといったところが続いて障害手前に到着したところで、最も先に障害を仕掛けたのはキタノユウジロウ。しかし坂の7分どころで止まり動けない。それを見ながらミスタカシマとアアモンドグンシンがほぼ同時に障害を仕掛け。ミスタカシマは天板まで脚がかかったもののそこで勢い余って膝から崩れた。アアモンドグンシンの方も坂の中腹でストップし次の反応が鈍い。続いてオレワチャンピオンも障害に挑戦するがこれも膝折、そうしている間に内枠の馬たちが障害に挑戦、その中から障害をひと腰で越えたのがコウシュハレガシー。これが先頭で直線へ。
  直線では、コウシュハレガシーがリードを広げにかかり、同じく障害をひと腰で越えたオールラウンダーと立て直したオレワチャンピオンが続く。そして崩れから立ち上がったミスタカシマが4番手、最内で障害に2,3発かかっていたジェイコマンダーが5番手、さらにかなり離れてキタノユウジロウ、アアモンドグンシンがようやく障害を降りた。
  そのころには先頭のコウシュハレガシーは残り30m地点を進む。5,6馬身離れてオレワチャンピオン、オールラウンダーと続き、そしてその後ろからミスタカシマがじわじわ迫る。さらに後方からはアアモンドグンシンがキャンターで激しく追う。しかし前との差は大きい。コウシュハレガシーは残り10mでも5,6馬身差でゴールに徐々に近づいていた。2番手集団の方が脚色が鈍ったところをミスタカシマが並び、更に大外からアアモンドグンシンが一気に追い込みんできた。2番手集団をまとめてかわして2番手まで上がるがここまでが精一杯。先頭を行くコウシュハレガシーは最後にはさすがにスピードは緩んだものの、リードを守ったままゴールを駆け抜けた。アアモンドグンシンは激しく追って最後は2馬身差くらいまで迫ったが届かず2着。その後ろは各馬一杯になる中ミスタカシマが他馬との混戦を抜け出して3着に入った。オールラウンダーが粘って4着。2番人気のキタノユウジロウは立て直しが遅れた上、直線での脚も鈍り7着に終わった。

次走へのメモ
コウシュハレガシー(1着):重賞は2着や3着が多く、なかなか勝てなかったこの馬がここで花開いた。今回は近走の成績からやや人気を落としていたが、その分じっくり攻めることができ、障害もひと腰、後は粘るのみというこの馬の理想の展開に持ち込んだ。久々にこの馬に乗ったベテラン藤野騎手の手綱捌きも絶妙であった。馬体も大きくないもののしっかり作ってきており兄のような安定感がある。この後はチャンピオンカップでトップ馬の胸を借りるか。
アアモンドグンシン(2着):序盤で前に行き切れず、障害でも立ち止まり、この馬の最も懸念された展開になった。最後の鬼脚は目の覚めるものがあっただけに、もったいなさこの上ない。落ち着いた展開の方が向いているのであろう。次の狙いはやはりチャンピオンカップか。古馬との対戦のみならず、ここでのライバルたちとの再戦が楽しみである。
ミスタカシマ(3着):隣の馬が障害で止まったのを見て、一気に障害を越えようと挑んだが、勢い余って完全に崩れてしまった。それでも立て直して3着まで取り戻したのはさすが実力馬といったところであろう。次に期待。次の狙いはやはりヒロインズカップでまず女王の座を確立させたいところだろう。
オールラウンダー(4着):こちらも障害力が生きた。各馬が苦しむところをコウシュハレガシーと共にひと腰でクリア、最後は経験不足の面は出たものの、しっかり走りきっての4着は今後に向けた収穫の方が大きかったといえる。今後は当面自己条件の特別戦などでの活躍を期待。
サンシルクラポピー(5着):当初からこの相手は厳しいと思われたが、無理に追わずこの馬のペースでの走りに徹し、最後は前の馬を拾って掲示板内に潜り込んだ。高重量で苦手の障害を克服できたことは大きい。次の狙いはやはりヒロインズカップか。
  その他では、オレワチャンピオン(6着)は先行馬として他馬を引っ張るような展開に持って行けず、得意な障害でも引っかかってしまい最後も失速。馬場も向かなかった。キタノユウジロウ(7着)も今回は障害の反応が特に悪かった。重量は経験していたので問題ないはずだが有力馬との牽制で力を使ったか。ハマノダイマオー(8着)は荷物が重く序盤からついて行けていなかった。ジェイコマンダー(9着)も高重量になると特に動きが悪くなるタイプだ。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 枠複 4-8 5枚 ワイド 4-10,4-9 各1枚
  レガシーの頭はさすがに買えなかったものの、8枠から流した枠複が引っかかってくれて、5枚入れていたのでなんとかプラスに持って行けた。大きい配当ではなかったが、前日の帯広記念が全くのゼロだっただけに、その負け分を取り返した形、なんとか助かったというところ。それにしても有力馬が相次いで障害で苦しむ結果になるとは、やはりばんえいは難しいよ。
  今回収支 +5,460
   (通常分) +4,850  (配当)9,350 (投入)4,500
   (単複・ワイド) +610  (配当)1,910 (投入)1,300
  今年度累計 -22,970(1/3・天馬賞終了時点)
   (通常分) -13,090 (配当 69,410 - 投入 82,500)
   (単複・ワイド) -9,880 (配当 18,620 - 投入 28,500)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  このあと重賞は1か月ほどお休みです。(その間にもばんえいは毎週土日月と行われており、準重賞レースもあります。)次回重賞は2月9日、古馬牝馬の女王決定戦、BG1のヒロインズカップです。予想は前日までにアップしたいと思います。その間はツイッターや他のブログの記事を動かすかもしれませんので、そちらの方をお楽しみに。

2020年1月4日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第42回帯広記念(1/2)

ばんえい重賞レース回顧
第42回帯広記念(BG1)-2020年1月2日-10R 200m直 晴 1.6%
  1着注(3)コウシュハウンカイ(藤本匠) 2分44秒8
  2着○(1)オレノココロ
  3着 (7)ソウクンボーイ
   単勝 3 1,370円(5番人気) 馬複 1-3 770円 三連単 3-1-7 30,680円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい2020年最初の重賞、第42回帯広記念は、今年度のグランプリ馬ながら5番人気となっていた明け10歳馬コウシュハウンカイが障害をひと腰で越え最後まで粘って勝利。このレースは2年ぶり2度目の帯広記念制覇となった。重賞はばんえいグランプリ以来今季2勝で通算13勝目。藤本匠騎手は今季重賞3勝で、帯広記念は一昨年同馬で優勝して以来2年ぶり3勝目、重賞通算71勝目。松井浩文調教師はこのレース実に7勝目、今季重賞3勝で通算63勝目。

レース振り返り
  年末年始の冬型の気圧配置により、帯広方面は気温は低いものの晴れて乾燥、力の要る重い馬場の上に、日暮れ前で向かい風が強くかなり走りにくそうな状況であった。
  レースは、高重量戦ならではのゆったりとしたペース。第1障害を各馬がしっかり越えて、それぞれが早めの刻みを入れながら進んだ。その中から想定どおりミノルシャープ、ゴールデンフウジンの6歳勢がやや前へ、ただペースが遅いため、他の各馬も出たり入ったりを繰り返しながらほとんど差がなくついていく。シンザンボーイ、ソウクンボーイといった後方から行くと思われた馬らも先頭集団へ。第2障害に向けさらにペースが落ちていった。そのままの流れで進み、第2障害手前に先着したのはミノルシャープ、しばらくしてシンザンボーイ、オレノココロといったところが続き、他の馬も相次いで到着。全く横一線に並んだ。ここまで89秒とかなりのスローペース。
  各馬十分に溜めてから、障害を先に仕掛けたのがミノルシャープ、続いて最内枠からオレノココロ、センゴクエースが障害に挑戦した。それぞれ天板近くまできたところで相次いで膝を折っては立て直しの繰り返しで苦心。シンザンボーイ、ソウクンボーイ、ゴールデンフウジンも相次いで障害に挑戦するがいずれも坂の天板手前で立ち止まった。各馬障害で苦しむ中、最後方から障害を攻めたのがコウシュハウンカイ。じわじわとせり上がるように坂を登り、ひと腰で障害をクリア。立て直したミノルシャープと並んで第2障害を越えた。その次にオレノココロが立て直して障害を越えて前を追う。後続は大きく離れされた。
  先頭争いはコウシュハウンカイがミノルシャープを押さえてわずかに先頭へ、オレノココロは3馬身差からじわじわと前に接近する。残り30mを切ったあたりでミノルシャープが遅れ始め、その後立ち止まり脱落、これをオレノココロがかわしさらにコウシュハウンカイに迫る勢い、2頭の一騎打ちへ。残り20mで2馬身差、残り10m手前で1馬身差に迫った。さらにオレノココロが半馬身差近くまで迫ったが残り10mを切ったところで一杯になり立ち止まった。コウシュハウンカイもゴール前でかなり厳しくなったが必死で歩ききり、ゴールを先頭で駆け抜けた。1番人気オレノココロも最後で立て直すが時既に遅く2着。3着争いはミノルシャープが度々立ち止まったところを、外からソウクンボーイとゴールデンフウジン、そしてセンゴクエースと追ってきたが、その中でしっかり追ってきた大外のソウクンボーイ。ミノルシャープをかわし、そのまま止まることなくゴールし3着に入った。終わってみれば明け10歳馬が1~3着を独占。当欄で本命に狙ったセンゴクエースは何度も膝折を繰り返し、時間がかかったためく、直線で追いかけ落ちてきた馬をかわしたものの4着までが精一杯であった。

次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):各馬が障害で苦しむところ、今回は最後方から行って障害をひと腰でクリアし、最後は粘り勝ち。トップハンデ、近走の成績や前走の熱発による出走取消などから今回は厳しいと見られており5番人気に甘んじていたが、障害力と展開の利を生かして見事に歩ききった。体調も決して万全ではなく、馬場も重い中にもかかわらずこのようなレースができるのは、この馬の持つポテンシャルの高さというところか。この後は悲願のばんえい記念勝利に向けての調整となるが、その前のチャンピオンカップあたりも狙ってくるか。
オレノココロ(2着):馬体重が大きく増え体調は良かったと言える。障害で膝を折るのも想定内であっただろう。好位置で降りいつものように差し切れる態勢であったが、最後詰まってかわしきれなかったのは、コウシュハウンカイに上手く走られたということと、勝ち星からやや遠ざかっていたことで勝負勘が鈍っていたというところか。今後は当然ばんえい記念に向けての再度調整していくことになる。もちろん逆転可能な位置にいる。
ソウクンボーイ(3着):ペースが遅くなったところで好位置につけられた。障害で時間がかかるのは仕方のないところ。むしろ直線は最後まで止まることなく歩ききった。2年前のばんえい記念の時も然り、この馬が本来の力を出せればこれくらいは十分やれるというところだろう。10歳馬のレベルの高さも見せた。この馬も次の狙いはばんえい記念。今の調子をキープできれば上位進出のチャンスも。
センゴクエース(4着):前半のペースが落ち着き好位につけられた上に、障害も一歩引いたところから勢いで駆け上がる作戦に出たが、膝の甘さが出てしまい、何度も崩れては立て直しの連続。やはりこの馬は障害がすべて。もう少し落ち着いて登りたかったところだろう。動き自体は悪くなかったし、調子は上がってきている。ばんえい記念で意地を見せたい。
ゴールデンフウジン(5着):今回は初挑戦ということもあり、様子を見ながらのレース。障害も上げることを重点に置いていた。最後はライバルのミノルシャープをかわして掲示板に入っており、それなりに収穫のあったレースと言える。今後はオープン特別あたりで勝ち星を重ねていきたいところだが、ばんえい記念もチャンレンジできる目処はついたか。
  その他では、ミノルシャープ(6着)は中間まで先頭を引っ張るなど自分の形には持って行けていた。さすがに高重量ではスタミナ切れとなってしまったが、こちらも良い経験ができたのではないか。シンザンボーイ(7着)は珍しく障害で手間取った。二の腰が入らず膝折まで出る始末。流れが向かなかったか。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 なし
  銀河賞以来の完全ハズレ。それまでもじわじわマイナスはボディブローのように増えていただけに、ここでボウズとは参った。コウシュハウンカイの評価を下げすぎたのと、やはり本命センゴクが4着どまりだったことがすべて。こういう時もあるから取れるときにはきっちり取っていかなきゃなんないんだけどな。
  今回収支 -5,500
   (通常分) -4,200  (配当)0 (投入)4,200
   (単複・ワイド) -1,300  (配当)0 (投入)1,300
  今年度累計 -28,430(1/2・帯広記念終了時点)
   (通常分) -17,940 (配当 60,060 - 投入 78,000)
   (単複・ワイド) -10,490 (配当 16,710 - 投入 27,200)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  この後すぐ、次の記事で天馬賞の回顧をアップします。

2020年1月1日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第13回天馬賞(1/3)

  ばんえい年末年始の重賞シリーズ。正月2日は帯広記念、そして3日は明け5歳世代の三冠最終戦、天馬賞です。レース番号がこれまでと変わっていますので注意しましょう。なお、マツノタイガーは競走除外となりました。(1/3)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第13回天馬賞(BG1)
(2020年1月3日(金)16:40発走 帯広11R ダ200m 5歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ジェイコマンダー 牡5 760 西将太 金山明 青毛 差
  ハマノダイマオー 牡5 760 藤本匠 松井浩 鹿毛 差
  オールラウンダー 牡5 760 西謙一 西弘美 鹿毛 先
コウシュハレガシー 牡5 760 藤野俊 平田義 栗毛 先
除外 マツノタイガー 牡5 760 船山蔵 小北栄 鹿毛 追
  オレワチャンピオン 牡5 760 菊池一 中島敏 栗毛 逃
  サンシルクラポピー 牝5 740 村上章 鈴木邦 栗毛 差
キタノユウジロウ 牡5 760 松田道 村上慎 栗毛 差
ミスタカシマ 牝5 740 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
10 アアモンドグンシン セン5 760 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「天馬賞」の概要と傾向
  毎年、前日の帯広記念に引き続き、正月3日に行われるBG1格付の重賞。4歳馬が年が明けて5歳馬となり、前年からの柏林賞、銀河賞と続いたこの世代の重賞三冠の最終戦である。今年が13回目とまだ歴史が浅いが、定量戦であり、世代チャンピオン決定戦として定着している。
  傾向としては過去10年で1番人気は(6,1,2,1)と強く、実力馬がその力を遺憾なく発揮できるレースと言える。1番人気が敗れる場合とは実力が拮抗している場合に限られる。前年のばんえいダービー馬が過去10年6勝とやはり強い。また当該年度の三冠では、柏林賞馬が(3,2,0,5)、銀河賞馬が(5,1,0,3)でこのあたりはハンデ差があって微妙だが強い馬は強いと言える。牝馬の出走も多いレースだが、優勝は2016年のキサラキクのみ。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とリード。以下、藤本匠騎手が3勝、松田道明騎手が2勝、あとは昨年の西謙一騎手と、現役騎手の優勝はこの4人のみである。

今回のみどころ
  明け5歳馬にとって最後の世代重賞。この世代のこれまでを振り返ってみると、主なところでは、ミスタカシマがナナカマド賞、ばんえい菊花賞、柏林賞と牝馬重賞3レースの計6勝で賞金ランクもトップ、アアモンドグンシンがばんえい大賞典、ばんえいダービーに加え、古馬混合のドリームエイジカップを勝ち、重賞3勝、そしてキタノユウジロウが4歳になってからはまなす賞、銀河賞と勝っており、これが3強といったところか。もちろん他の馬も上位で争っている。この天馬賞が総決算と言って良いだろう。天馬賞は堅いレースとは言われているが、今年はどの馬も古馬戦線で既に中心的存在となっており、いずれも勝てるだけの力を持っている。高いレベルでの混戦模様の中どの馬が抜け出すか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ジェイコマンダー:重賞は2歳時はヤングCS2着などがあるが優勝はない。3歳以降では苦しいレースが続き掲示板外に沈むことも多かった。平場戦など軽めのレースでは動きが良いが、重賞になると動けないのは重い荷物が苦手というところか。流れに自在に合わせることができ一瞬の切れ味も持っているが、最後まで続かないこともある。障害も得意ではないが遅れるほどではない。勢いがつけば戦える。
 2 ハマノダイマオー:重賞は常連ではあるが、成績は上がっておらず、ナナカマド賞と大賞典の4着が最高で他は大敗が多い。展開も向かない上に障害も苦労している。これが特別戦や平場戦になるとガラリと一変。動きが軽くなり、直線でも鋭い切れ味を見せる。軽馬場ならなお歓迎。明らかに重い荷物や馬場が苦手なようだ。障害のデキもこの馬に流れが向くかで決まる。前半からできるだけ前に詰めて行きたい。
 3 オールラウンダー:重賞は4歳に入って銀河賞に出走したのが唯一。この時は繰り上がり出走で、9着に敗れているものの大きく離された負け方ではなかった。むしろ大外枠でよく動けたというところだろう。その後は自己条件の特別戦などで軽い動きで快勝している。障害は上手でしっかり越えてくる。その割に道中の動きは平凡で遅れを取ることも多い。父はナリタボブサップで大きいレースには強そうだが。
 4 コウシュハレガシー:重賞は常連だが未だ優勝はなく、2着は柏林賞のみ。そして3着が実に5回とブロンズコレクターとなっている。時には攻めて前に行ったり控えて瞬発力に賭けたりと自在に立ち回ることができる。しかし善戦はするものの勝ちきるところまでは行っていない。近走は障害で止まる場面も見られ気がかりではあるが、これは古馬オープン級の強い相手と戦ってのもの。しっかり流れに乗りたい。
 5 マツノタイガー同馬は競争除外となりました。出走権をめぐる最後の切符を手にしてここに進んできた。重賞は3歳時に菊花賞に初めて出走して以降、ひととおり出ているがいずれも掲示板外と結果は出ていない。本来は前半に好位につけて直線の切れ味で勝負するタイプだが、荷物が重くなると極端に動きが悪くなる。シーズン前半は連勝を重ねるなど活躍していたが、近走やや壁に当たっており直線も不発になっている。障害はこなす。
 6 オレワチャンピオン:これまで重賞にはほぼ顔を出しており、2歳時のヤングCSで逃げ切って優勝している。先行力があり障害が上手で崩れるてしまうことはまずない。切れ味が鋭いわけではなく、やや決め手に欠ける部分があるが最後まで粘って走れる。1100kg前後の完成された雄大な馬体で、力はいつでも出せる状況にある。軽馬場なら更にスピードが生きそう。重賞勝ち経験の存在感を示したい。
 7 サンシルクラポピー:これまで牝馬重賞に出走し、黒ユリ賞とクインカップで3着の実績があるが、牡馬などを交えた世代重賞の出走は初めて。兄は重賞戦線で活躍したオイドンで、兄同様抜群のスピードを持っており、今年度の軽量戦の疾風賞では0分54秒台で走りスピードスター賞馬のアアモンドロシアを完封した。課題は障害で一腰で上がらない時の方が多い。立て直せばかなり後方からでも届く脚がある。
 8 キタノユウジロウ:重賞はダービーなど2着が多かったが、はまなす賞で接戦を制し重賞初制覇以降、銀河賞でも積極的に攻めて行って他馬を押さえ込んで勝利した。古馬重賞のドリームエイジカップでは5着ながら、古馬と同じような重量を背負わされる中よく粘っていた。今日の重量はこれまでも十分経験しており、荷物で苦しむことはないだろう。障害力も抜群でまず崩れない。瞬発力がもう少し欲しいところ。
 9 ミスタカシマ:先述したように重賞は既に6勝。牝馬重賞を除いてもやはり世代トップであることは間違いない。今シーズンは主戦の鈴木騎手のスケジュールを踏まえ特にレースを絞り込んでおり、狙いをつけたレースは確実に結果を出している。通常であれば自然と好位置につけ、上手に障害を抜けて最後で突き放すというのがこの馬ならではの展開となっている。キサラキク以来5年ぶりの牝馬の制覇なるか。
 10 アアモンドグンシン:重賞は先述のようにばんえいダービーを含む3勝。その中でもドリームエイジカップでは古馬一線級相手に堂々の戦いを挑み、障害を先頭で越えて10秒以上の差をつけ圧勝したことが特筆される。早くから古馬重賞にも挑戦し揉まれていることで経験値を上げている。障害さえ抜けてくればトップ馬でも追いつけないくらいのスピードを持っている。苦手の障害は先行力でカバーしている。

【はむ!の見解まとめ】
  今シーズン重賞勝ちの有力3頭が外に並んで入り、互いをかなり意識しながらのレースになると思われる。馬場状況もポイントだが、天気が大きく変わる要素もなく、重くも軽くもなくといったところか。   レース展開だが、先行馬不在のメンバーだが、最近はアアモンドグンシンが序盤から飛ばしていく傾向にあり、今回も大外で揉まれたくないことから先頭を切っていくことが考えられる。他ではオレワチャンピオンが前半が速く、コウシュハレガシーも前に行きそう。そしてキタノユウジロウ、ミスタカシマの位置取りがポイント。キタノユウジロウは銀河賞の時にように早めに詰めてくるか。ミスタカシマはこれを見ながら行くとしても遅れは取りたくないところ。障害では横一線の勝負になりそうで、しっかり第2障害をまとめた馬が有利だろう。
  そして予想だが、やはり3強を中心とした争いにはなりそう。ただ牽制しあうと内枠の馬が突っ込む可能性も。そして流れをトータルでみて、当欄では、今回は世代ランクトップの◎(9)ミスタカシマを本命にした。やはり障害力がメンバーの中でも抜けているのが強み。最後まで走りきれる粘りもある。完成された牝馬で上積みは少ないように見えるが、狙ったレースをしっかり勝ちにくる。体調が順調なら勝負強さで一歩リードか。
  差のない対抗に○(8)キタノユウジロウを推す。銀河賞で見せた積極的なレース運びが再び見られるか。その後も高重量戦で力を付けており、勝ちきれる可能性は十分にある。そしてもう一頭の実力馬▲(10)アアモンドグンシン。ドリームエイジカップの快勝、その後のオープン勝ちなどインパクトは大きいが、この馬は古馬相手の方が落ち着いて走れそう。今回は大外に入ったこともあり、障害のリスクも勘案して単穴評価にした。もちろん勝つときは強い勝ち方を見せるだろう。
  3強が抜けているように見えるが、枠が並んでおり、内側の馬で楽に走れる馬が大駆けすることも。その中では△(4)コウシュハレガシーが面白そう。こちらも重賞3着以内が6回の実績馬。近走はやや不調に見えるが、流れと相手関係によるもの。流れに乗れれば上位に割って入ることは可能。あとは、勢いが戻ってきた注(1)ジェイコマンダー、これまで重賞では苦戦しているが、近走の動きは良くなっている。その他では先行力のある(6)オレワチャンピオンも軽い馬場になれば逃げ粘りのチャンスはあるが流れは厳しいか。牝馬(7)サンシルクラポピーも抜群のスピードを持っているが今回は荷物が重そう。他の馬は力の差が大きく現状では上位進出は難しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  年末年始の重賞シリーズも最終戦。さすがに4連チャンはきつい。本命サイドだと返りは安いし、穴狙いすると外れる。しかし最後はしっかり決めたいところ。今回は3強どれも強いので幅を広げるとどんどん安くなってしまう。ここはミスタカシマの頑張りに期待して厚めに、なるべく点数を絞って。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9→8,10→8,10,4,1 合計6通り 各200円
      8,10→9→8,10,4,1 合計6通り 各200円
      8=10→9,4,1 合計6通り 各100円
  枠複 8=7,8,4 合計3通り 各500円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 600円
  ワイド 4=9,8,10,1 1=9,8,10 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  天馬賞の結果と回顧は、前日の帯広記念の結果等と合わせて数日以内に報告したいと思います。

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第42回帯広記念(1/2)

  2020年になりました。今年は皆さんにとっても、自分にとっても良い年でありますように。
   さて、新年最初のばんえい重賞は、4大記念競走の最終戦・帯広記念です。全国発売となっており、普段ばんえいの馬券が発売されない地方競馬の場外馬券売り場などでも購入することができます。地区によってはこの日の帯広競馬全レースが購入できるところがあります。なお、帯広記念はレース番号と発走時刻が例年と少し変わっていますので注意しましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第42回帯広記念(BG1)(全国発売)
(2020年1月2日(木)16:10発走 帯広10R ダ200m 4歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
オレノココロ 牡10 910 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
ミノルシャープ 牡6 900 島津新 大友人 鹿毛 逃
コウシュハウンカイ 牡10 920 藤本匠 松井浩 栗毛 先
シンザンボーイ 牡9 900 阿部武 坂本東 栗毛 差
センゴクエース 牡8 900 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
  ゴールデンフウジン 牡6 900 藤野俊 今井茂 青毛 差
  ソウクンボーイ 牡10 890 村上章 西邑春 鹿毛 追
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「帯広記念」の概要と傾向
  古馬重賞のばんえい4大記念競走の最終戦。BG1格付けのレースの中でも、3月のばんえい記念に次ぐ大きなレースで、ばんえい記念とともに農林水産大臣賞典の冠が付いている。毎年正月2日に行われるレースとして定着しており、以前から唯一このレースのみ全国の地方競馬場など馬券が発売され、一種のお祭りとなっている。
  荷物の重さが900kg前後の高重量戦。力と力の勝負である。しかしながら荒れることで有名で、過去10年1番人気は(1,0,4,5)と大苦戦、昨年オレノココロが1番人気で11年ぶりに勝利するまでその間2着もなかった。2014年ホリセンショウや2015年フクドリなど人気薄がしばしば優勝、これは重量適性が合ったものと思われる。一方、2~4番人気が過去10年7勝しており、始めから大穴狙いは危険。馬場状態や力関係など全体の状況をしっかり見極めたい。
  勝ち時計は通常の馬場だと2分30~40秒くらい。これより軽くなるとその適性に合った馬が台頭してくる。基本的には9歳以上の高齢馬が強いが、6~7歳でも実力があれば戦える。牝馬は以前はフクイズミのように勝てる馬も出ていたが、ここ6年間は出走がない。騎手では鈴木恵介騎手が4勝(うちオレノココロで3勝)と現役最多でリード、藤野俊一騎手が3勝で続く。

今回のみどころ
  正月最初の重賞にして大一番。全国から注目されるレース。今回は勢いのある明け6歳から5頭出走権があったが、メジロゴーリキら3頭が回避し7頭立てとやや寂しい感じもするが、それでもばんえいを代表する実力馬は顔をそろえた。これまでばんえいを引っ張ってきたオレノココロ、コウシュハウンカイは明けて10歳になる。当然まだまだ衰えるような時期ではないが、最近は若馬勢も台頭してきている。明け6歳勢からは古馬重賞でも上位に入っているミノルシャープらの勢いに注目だ。さらには北見記念で勝ったシンザンボーイ、ばんえい記念馬のセンゴクエースら中間層も調子を上げてきており、これまで以上に各馬の力の差は縮まってきているといえる。ただし高重量戦ともなると、古馬勢も意地を見せたいところだろう。荒れる帯広記念ということも含めてどんな展開が待っているのであろうか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレノココロ:ここまで重賞通算23勝、帯広記念は3勝と名実ともにばんえいのトップ馬。今シーズンも当初、オッズパーク杯、旭川記念と連勝し強さを見せていたが、夏に入り体調を崩したこともあって、グランプリなどでは全く動けず障害も苦労した。その後北見記念を回避するなど立て直しを図り、馬体重も1200kgを越え、十分戦えるほどに回復。あとはスピードのある若馬勢にしっかり対応できることがポイント。重量戦なら対応可能だろう。
 2 ミノルシャープ:黄金世代とも言われる明け6歳馬の1頭。重賞ははまなす賞を3歳で優勝したのと、4歳時に銀河賞に勝っている。今シーズンは5歳の準重賞・朱雀賞を逃げ切って勝っているが、それ以外は目立った勝ち星は上げられていない。しかし各レースで善戦しており、旭川記念のほか比較的荷物の重い北見記念でも2着に粘っている。とにかく先行力と障害力は抜群。最後の10mでの詰めが甘いのが泣き所だったが最近は粘りが増している。
 3 コウシュハウンカイ:重賞は通算12勝。安定した成績でばんえい界を引っ張る。帯広記念は5度目の出走、前々回に優勝している一方、この馬としては大敗している例も多く、決して得意なレースとは言えない。今シーズンはばんえいグランプリで快勝するなど勢いのある時期もあったが、その後ハンデ差があったとはいえ重賞で大敗するなどその勢いに陰りがあるようにも見えた。勢いのある若馬に展開を作られてしまうとこの馬の持ち味は半減する。
 4 シンザンボーイ:今年度の北見記念で8歳にして重賞初優勝。そして明け9歳となるが、ここにきて更に充実してきているイメージ。帯広記念は3度目の出場。前回に4着に入っている。いわゆるBG1のレースには繰り上がりで臨むことが多かったが、出てくれば滅法強く掲示板内にしっかり食い込んでくる。今回は堂々の賞金ランク上位での出走。中団に控え障害をじっくり越えて直線でじわじわ伸びていくタイプ。高重量戦でこそ力の出せる馬。
 5 センゴクエース:重賞は昨年度ばんえい記念勝ちを含み通算8勝、帯広記念は昨年初出走で5番人気ながら2着に食い込んだ。8歳馬となり最も充実するころだが、今シーズンは障害で大きく崩れ苦しんだ。立て直しにも時間がかかったが、前走ドリームエイジカップで追い込んで2着に入り、ようやく復活の兆しが見えた。デビュー時から圧倒的なスピードでスケールの大きさで常に注目され続けていたが、障害の苦手意識が唯一のウィークポイント。
 6 ゴールデンフウジン:明け6歳馬勢の1頭で帯広記念は初登場。重賞は常連だが勝ったのは2歳時のナナカマド賞のみ。この馬の持ち味はやはり一瞬の切れ味。瞬発力ならメンバー中でも1,2を争う。障害は得意とはいえないが、崩れかけても立て直すだけの器用さがある。むしろ最後の粘りの方が課題か。特別戦ならオープン馬相手でも勝ちきる力があるだけに、一押しのためにはもう少しパワーアップが必要か。同世代のライバルには負けられない。
 7 ソウクンボーイ:明け10歳馬。帯広記念は3度目の出走。この馬も忘れては困るとばかり、重賞にはしっかり顔を出している。過去の重賞勝ちは2歳時のヤングチャンピオンシップのみで、それ以来7年離れている。これまで頭数揃えで出ている感はあるが、高重量戦では案外好走しており、一昨年のばんえい記念で勝ち馬の7秒差に迫った実績が光る。障害さえ越えてくれば直線でしっかり歩けるので、なんとか前半で流れについて行きたいところ。

【はむ!の見解まとめ】
  先述のように古馬勢がこれまでどおり実力を発揮するのか。それとも新興勢力が台頭するのか。高重量戦のここで真価が見えてくると言っても過言ではない。番狂わせの多い帯広記念、実力は接近しており、少頭数とは言え馬券的には面白いとみる。馬場状態だが、大晦日にわずかな降水があった後気温が下がっていることから重くもなく軽くもなくと言ったところか。
  展開を想定すると、逃げると思われたメジロゴーリキがいないので、同じ6歳のミノルシャープそしてゴールデンフウジンが前半は引っ張っていく形か。ただ900kgもの重い荷物は初経験。これまでのように楽に行けるかどうか。それらを考えるとペースは落ち着きそう。そうすればコウシュハウンカイも楽に前に行けそうか。オレノココロ、シンザンボーイが中団、センゴクエースは障害重点のため控えることが考えられる。障害はどの馬もひと腰は難しいと見られており、しっかり踏みしめて、崩れても立て直しの早い馬が行けば、最後の展開のカギを握るだろう。
  予想だが、1番人気が成績が上がっていないことを踏まえ少しひねっていきたい。そこで当欄ではもうそろそろ本格化しても良いだろう◎(5)センゴクエースを本命に持ってきた。とにかく苦手の障害などリスクは大きいが、そこはばんえい記念勝ち馬。負担重量も900kgを越えてくると特に若馬勢が苦しむことが想定される中、じっくり焦らず行ければこの馬の流れになるだろう。障害がすべて。
  そしてこのレース4勝目を目指す○(1)オレノココロは対抗の方に持ってきた。これまでの不調からようやく立て直しつつある。半年勝ち星から遠ざかって以降はまだ勝ち切れていないがそれでも実力馬、8分の力でも十分戦えるだろう。ただこれまでのような強さが戻ってくるかどうか。単穴には▲(4)シンザンボーイを狙いたい。北見記念で本領を発揮して以降力を出せる状況にある。これまで同様に流れに上手く乗れれば逆転の可能性も高重量は歓迎材料。
  明け6歳勢からは、先行力と切れ味のある△(2)ミノルシャープに、最後の粘りを期待したい。ここに来て馬体も充実しており力はつけてきたイメージ。そして今年のグランプリ馬注(3)コウシュハウンカイがこのレース2勝目を目指すが、近走ドリームエイジカップなどでは流れについて行けない場面があるところが若干心配。前走も出走取消と順調さに欠ける分、今回は評価を下げた。あとは(7)ソウクンボーイは高重量得意で、調子も上がってきており、一発はありそうだが、さすがにこのメンバーでは届かないか。(6)ゴールデンフウジンもまともに走って障害を越えた時にはチャンスはありそうだが、どこまで粘れるかというところ。

はむ!の馬券狙いどころ:
  年末年始重賞シリーズの後半戦。年末のダービー、YCは堅く決まり、収支的にはギリギリ踏みとどまっているというところ。帯広記念ではしっかり夢を見よう。
  オレノココロの復活も期待されるところだが、馬券的に狙いたいのはやはりセンゴクエース。もちろん全くアテにはできないが、それでもばんえい記念馬。ここはしっかり立て直してくれるものと思う。センゴクから行くなら手広く。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 5=1→4,2,3 合計6通り 各200円
      5→1,4,2,3→1,4,2,3 合計12通り 各100円
      1→5,4,2,3→5,4,2,3 合計12通り 各100円
      4→5,1→5,1,2,3 合計6通り 各100円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 5 600円
  ワイド 4=5,1,2,3 2=5,1,3 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、3日の天馬賞と合わせて数日後に報告したいと思います。次の記事は先に3日の天馬賞の予想をできれは本日中にアップします。