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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2015年12月31日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第17回ヤングチャンピオンシップ(2015/12/28)

ばんえい重賞レース回顧
第17回ヤングチャンピオンシップ(BG2)-2015年12月28日-10R 200m直 晴 1.6%
  1着◎(8)ホクショウディープ 1分24秒7
  2着△(6)ツルイテンリュウ
  3着▲(3)キタノリュウキ
単勝 8 240円 三連単 8-6-10 8,650円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい2歳馬産駒特別選抜のヤングチャンピオンシップは上がり馬ながら1番人気に推されたホクショウディープが第2障害以降大きくリードし最後は2着と11秒以上離して快勝。6連勝で重賞初制覇となった。2着はツルイテンリュウが続き釧路産駒のワンツーとなった。3着にはキタノリュウキが入った。
  冬らしい天候で乾燥した馬場ながら気温が低いためソリの滑りが良く時計の出る馬場となっていた。レースは序盤戦からかなりのスピードに乗って激しい先行争いで1,2障害の中間までは横一線。各馬一旦刻んだあとは、ムサシブラザーとホクショウディープが若干前に出たが 各馬ほとんどスピードを緩めることなく横一線のまま第2障害の手前へ。そこまで40秒程度のハイペースでレースは進んだ。障害に最初に挑戦したのは内枠のムサシブラザー。しかし障害の天板であと一歩の力が入らず息を入れる。その間に外からホクショウディープが楽々障害をクリア、これに隣のアラワシキング、ツルイテンリュウが差なく続き、ムサシブラザーとスーパータイホウ、イレマルビリーヴ、大外からキタノリュウキも程なく障害をクリアした。この時点でフウジンライデンは障害で立ち止まり取り残された。障害を越えた後はホクショウディープがキャンターで引き離し、ツルイテンリュウとムサシブラザーも切れ味を見せてこれを追うが差は広がる一方。そしてホクショウディープは最後までスピードが緩まずそのままゴール。終わってみれば圧勝だった。2着争いはツルイテンリュウ、ムサシブラザーに、大外から速脚でキタノリュウキ追ってきたが、ツルイテンリュウが一歩前に出て最後はスピードが緩みかけたもののそのままゴールし2着。染まってきたキタノリュウキが3着、先行したムサシブラザーは最後一杯になって4着だった。ナナカマド賞馬で2番人気のフウジンライデンは結局8着に沈んだ。
次走へのひとことメモ
  ホクショウディープ(1着):終わってみれば圧勝、タイムも速く非常に強い勝ち方だった。ある程度前に行くことは予想されたが、全体的にペースが速くなる中、無理のない位置取りで障害も全く問題なくクリア。障害を降りてからの力強い走りは圧巻であった。馬体も増え体調も万全であった。同世代の中でも一歩抜け出た印象だ。しかし今後は他馬のマークもきつくなるだろう。次の目標は当然3月のイレネー記念ということになるが、それまでの一般戦も重量を慣れさせるために、ハンデがあっても使ってくることが考えられる。
  ツルイテンリュウ(2着):障害が課題の馬だったが、今回は流れに乗ってスムーズに越えられた。馬体が充実していたのも好走の一因だろう。勝った馬には離された印象ではあるが、障害をクリアできれば切れ味鋭いところを見せており、展開次第ではさらに差を詰めることは可能だ。この後はやはりイレネー記念が目標だが、障害への対応を更に確実にしたいところ。
  キタノリュウキ(3着):大外枠に入り速いペースについて行くのがやっとで障害も外によれていたが、力で上げていってなんとかクリア、降りてからはキャンターを踏むほど器用なところを見せて、力強く前を追いかけて3着まで入った。一時期レースに戸惑っていたがここに来てこの馬らしい走りができるようになってきた。重量が増えるとさらにチャンスは広がるが、まずはイレネーの出走権を確実なものとしたい。
  ムサシブラザー(4着):隠し球的存在で、前半から積極的に攻めて前に行きハナを主張した。その結果障害でひと腰かかってしまい最後はスピードも落ちて4着に沈んだ。これは勝ちに行った結果なので仕方ない。今回馬体重は唯一減っていたのも影響したか。しかし先行力のあるところを見せており、今後馬体が成長しペースが落ち着けばこの馬の走りができるのではないか。
  アラワシキング(5着):勝ち馬にうまくついて行って流れに乗りかけたが、降りてからの切れ味がなかった。それでも大崩れしたイメージはなく、この馬は時計のかかるレースになれば台頭してくるだろう。
  その他では、スーパータイホウ(6着)は下位ランクながらこの馬の走りを見せて善戦したがペースが速すぎたか、牝馬ではイレマルビリーヴ(7着)が先行力を見せた。そして人気の一角だったフウジンライデン(8着)は、トップハンデと速いペースに惑わされたのか障害で止まってしまったのが大きな敗因。いずれも巻き返しは可能な感じではある。

はむ!の予想結果
  久しぶりに本命1着の3連単が入ってくれ、2番人気が飛んだため配当もそこそこ。しかも三連単の追加で2翻、馬複、ワイドでドラが乗ったという感じで、当欄にしては珍しいほど馬券がうまくいった感じだ。この調子で正月の重賞2発頑張っていこう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえいは今年はこれで終わりですが、年明けは元旦から開催され、2日には帯広記念、3日には天馬賞と豪華な重賞があります。帯広記念の行われる2日は、拡大全国発売。しかも今年は関西地区で2日にばんえいの全レースが発売されるという筆者的にはいても立ってもいられない状況です。まず、12月31日に予告編、1月1日に帯広記念の予想・みどころ、2日に天馬賞の予想などをアップする予定ですのでどうぞお楽しみに。

2015年12月27日日曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第17回ヤングチャンピオンシップ(12/28)

はむ!のばんえいコラム
  この時期は年末でいつも慌ただしくて、この予想コーナーのコラムも簡略になりがちです。その上に、競馬界もクライマックスで、JRAでは1年納めの有馬記念がありましたが(ゴールドシップ有終の美・・・とはいかなかったですね)、この後地方でも29日にG1の東京大賞典が開催されます。忙しさはありますが、楽しむときは楽しむという姿勢も大事ですね。
  さて、今日は早めにばんえいの話に戻って・・、年末年始ですが、ばんえいは年末は27日~29日の日月火の3日間開催、そして年明けは1月1日~5日の5日間開催です。2日には帯広記念、3日には天馬賞とのBG1の重賞があります。この時期は全国発売レースもあるので、全国のファンにばんえいを知ってもらう絶好の機会です。当欄でも特に年始期間には、みどころや予想などを書いて頑張っていきたいと思います。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第17回ヤングチャンピオンシップ(BG2)
(2015年12月28日(月)19:05発走 帯広10R ダ200m 2歳産駒特別選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  スーパータイホウ 牡2 590 西謙一 西弘美 鹿毛 差
北央産駒2着
  ムサシブラザー 牡2 600 赤塚健 久田守 鹿毛 先
北見産駒1着
イレマルビリーヴ 牝2 570 尾瀬馨 槻舘重 栗毛 逃
南北海道産駒2着
フウジンライデン 牡2 610 安部憲 岩本利 栗毛 先
南北海道産駒1着
  タイキン 牝2 570 菊池一 大橋和 鹿毛 差
北央産駒1着
ツルイテンリュウ 牡2 600 大河和 山田勇 鹿毛 差
釧路産駒2着
  アラワシキング 牡2 600 大口泰 西邑春 鹿毛 差
十勝産駒1着
ホクショウディープ 牡2 600 鈴木恵 皆川公 青毛 逃
釧路産駒1着
  タカラファミリー 牝2 570 長澤幸 服部義 栃栗毛 追
北見産駒2着
10 キタノリュウキ 牡2 600 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
十勝産駒2着
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(フォーメーション) 8→4,10,6→4,10,6,3,2,7,9 合計18通り
  三連単(追加)8,4,10→8,4,10,6→8,4,10,6 合計18通り
  馬複 8=4,10,6,3 4=10,6 合計6通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 6=8,4,10,3 3=8,4,10 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  毎年このレースの時期が来ると「馬産地ごとの予選(産駒特別)をそれぞれ勝ち抜いてきた馬が集結するレースで『ばんえい甲子園』と言われている」という紹介をする。それほど特徴的でかつわかりやすいレース条件だ。出走できるのは各地区2着までの馬ということで、地区のレベルなどによって、強くても出られない馬もいれば、思わぬ馬が出走権をつかむこともある。
  過去の傾向からすると勝ち馬は多種多彩だが、柱となる馬が出ている時は順当に勝つことも多く、ナナカマド賞の勝ち馬がこのレースも連覇した例は過去7回中4回と比較的多い。この時期は軽馬場になりやすいこともあり、勝ち時計は1分30秒を切る高速決着が多い。このことから、実績のある馬は強くて相応の力は出すが、強運をつかんだスピード馬が人気薄でも突っ込んでくることがあるといえる。なお、牡馬が強く過去16回で牝馬が勝ったのは12年前に一度(2003年エンジュオウカン)あるのみだ。
  今年は飛び抜けた馬がいた昨年と違い混戦模様。秋のナナカマド賞を勝ったフウジンライデンが注目だが、ハンデ差もあり、各馬も虎視眈々とヤングチャンピオンのタイトルを目指している。伏兵の台頭もあるか。

各馬寸評:
  1 スーパータイホウ:デビューが遅れ、その後も目立たない存在だったが、徐々に力を付けて出走権を取るにいたった。前走では初めての上位メンバーを相手に切れ味鋭いところを見せた。障害は得意ではないようだが、降りてくれば見せ場はあるかも。
  2 ムサシブラザー:目下4連勝中。青雲賞勝ち後、ナナカマド賞には出走せずレース間隔を開けながらここに臨んできた。まだ勝負付けはすんでいないと言えるが臨戦過程的にはどうか。先行力と障害力があり接戦にも強い印象だ。
  3 イレマルビリーヴ:あのニシキダイジンの産駒。デビュー時は700kg台の小柄な馬であったが、秋になり一気に成長を遂げてきた。出足のスピードが速く逃げて粘るタイプ。前走もしっかり逃げ切って勝っており、自分のペースに持ち込めれば見せ場あるか。
  4 フウジンライデン:唯一の重賞ホルダー。ナナカマド賞ではそれまでと違って積極的に前に行くレースを見せて粘って勝った。前走は大きなハンデ差があってさすがに伸びを欠いたが、大きめの斤量を経験できたのは大きい。トップハンデがカギ
  5 タイキン:第6回の能検で合格するなど遅いデビューで、その後も大敗するなど全く目立たない存在であったが、予選の北央産駒特別では軽馬場を生かして鋭い切れ味で、牝馬唯一の予選勝ちとなった。今回一気に加重となり相手も強いが未知の魅力も。
  6 ツルイテンリュウ:幼さが残るせいか、障害に不安があり負ける時の負け方は派手だが、一旦障害を越えてくるとかなりのスピードと粘りを持っており、有力馬相手でも互角以上に勝負できる。ナナカマド賞でも最下位人気から4着まで来ており一発はありそう。
  7 アラワシキング:ナナカマド賞やその前後のレースではかなり離されての着外が続き心配されたが、当レースの予選・十勝産駒特別では最強馬が並ぶメンバーを堂々押さえ込んで勝っている。やはりペースの速いのは苦手で、時計がかかるレースが望みか。
  8 ホクショウディープ:デビュー前の能検で1番時計で期待されたが勝ちきれず、初勝利は秋になってから。しかしそれから目覚めて5連勝中。豊かなスピードが持ち味。今回も逃げを打つか。障害はやや注意か。未対戦の相手も多いので力関係を見極めたい。
  9 タカラファミリー:予選の北見産駒特別までは、ほとんどのレースで大きく離されて敗れていたがこれは障害を越えられなかったもの。しかし越えさえすればそこは実績のあるアキバオウショウ産駒、切れ味は相当なものだ。展開によっては突っ込みも。
  10 キタノリュウキ:デビュー時は3連勝するなど強さを見せていたが、その後は行き脚がつかず障害でももたつくこともあって成績を落としていた。ここにきて調子を取り戻してきている。大型馬なのでレース展開は遅くなってほしいところ。大外はやや不安か。

はむ!の予想まとめ:
  上位クラスにランキングされ重賞・特別戦の常連か、下位クラスながら予選を勝ち抜いた強運馬か、このレースを予想する際にはその興味がある。実力がありながら下位に甘んじていた馬が、その持ち味を発揮できるチャンスでもある。その典型的な馬がホクショウディープ。なにしろ能検1番時計の馬が、ここまでもたついていたが、ここにきて一気にその力を見せる時が来た。先行力を持っており、勝ちきれなかった時期も大敗はしていない。まだ他の有力馬との力関係や重量適性など推し量れない部分も多いが、近走の走りから、スピードで押しきる場面が想像でき、当欄では本命としたい。対抗にはやはりナナカマド賞馬のフウジンライデン。絶対的な強さというより、展開に左右されない上手いレース運びができるという感じだ。トップハンデだが、加増は他馬と条件は変わらないので問題ないだろう。単穴にはキタノリュウキを持ってきた。ナナカマド賞の頃は精細を欠いていたが、ここに来て調子を取り戻している。実に立派な馬格で、重量が増えれば増えるほど力を出せそう。なるべく前に付けて、障害をしっかり越えていきたい。展開という意味ではツルイテンリュウの切れ味も侮れない。接戦になれば強そうだ。穴狙いなら牝馬のイレマルビリーヴの逃げ粘り。乗り替わりもプラスと出るか。あとは不気味な存在のムサシブラザー、十勝産駒を勝ったアラワシキング、最後の切れ味が鋭いタカラファミリーも気になるところだが、馬券的には手を伸ばしすぎになるので、どこまで狙い目を絞れるか。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  元々2歳馬戦は難しい上に、特に今回はどこからでも入れそうで悩むところだが、そういう時こそ軸は絞っていきたい。ホクショウディープも今の時点で全面信頼は心許ないし、妙に人気しそうで気持ちが他に揺らぐが、そういう時こそ自分がこれだと思ったものに絞っていきたい。外れることを恐れずに行くことが大事・・・といいつつやっぱり目移りして手広くなってしまう。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年12月23日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第44回ばんえいダービー(2015/12/20)

ばんえい重賞レース回顧
第44回ばんえいダービー(BG1)-2015年12月20日-10R 200m直 晴 1.7%
  1着○(8)センゴクエース 1分49秒7
  2着◎(4)キンメダル
  3着 (9)コウリキ
単勝 8 150円 三連単 8-4-9 670円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえいの3歳最強馬を決定するばんえいダービーは単勝1.5倍で圧倒的人気のセンゴクエースがその実力を遺憾なく発揮し圧勝。これで重賞4勝目、同世代戦では負けなしの10連勝となった。2着争いは2番人気のキンメダルがわずかの差で制し、3着はコウリキが入った。結局ばんえい菊花賞と同じ着順での1番人気の組み合わせとなり、三連単でも670円と堅く収まった。
  この週は晴れが続いた上、走路にロータリーハローがかけられ、やや時計のかかる重めの馬場となっていた。レース序盤は各馬牽制しつつ刻みながら進み、中盤からは徐々にタキニシサンデー、ホクショウモモらの逃げ馬が前に出た。センゴクエースも折り合いをつけながら無理なく前に、その他の馬も離されないように前に付き、第2障害手前ではほぼ一斉に並んだ。
  第2障害を最初に仕掛けたのはキンメダル。打倒センゴクの勝負に出たが焦って一旦膝折、続く最内のタキニシサンデーも障害で膝をついた。それを横目にセンゴクエースが満を持して障害に挑み難なくクリア、先頭でゴールを目指した。なんとか立て直したキンメダルが追うが差は離れる一方。鈴木騎手の手綱もほとんど持ったままで最後まで緩むことなくセンゴクエースが圧勝。これを追ったキンメダルは、2番手は確保したが、ゴール直前でも詰まるなどいっぱいになり、3番手にも迫られながらなんとか2着入線。先頭とは20秒以上離されてのゴールだった。3着争いは3番手で障害を降りたホクショウモモがスピードが落ちるところを5番手あたりで降りてきたシリウスが一気に追い越し、さらにその後ろからコウリキが鋭い脚で追い込み、最後はキンメダルにあと一歩まで迫る3着だった。シリウスは4着だった。
次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):正に横綱相撲だった。馬体重もこの1か月でプラス35kgと充実、太目ではなく風格を感じさせる馬体だった。唯一心配されたのが障害であったが、前半で脚を使わず余裕をもって取り掛かれたので、全く問題なかった。前走に同斤量のレースを経験したのも大きかったか。さて、この後はどこを目指すのか。帯広記念の出走権も取ったがさすがにそこには出ないだろう。とすれば2月のチャンピオンカップあたりを狙うか、オープン特別を選んで走るか、あるいは来シーズンまで一息いれるか。
  キンメダル(2着):センゴクエースを負かしに行って結果的に障害で崩れたのは仕方ない。それでもなんとか2着を確保し、この馬の力は十分発揮できたのではないか。ここまで重賞無冠は悲運だったが、力どおり走れば近いうちに勝てるチャンスも来るだろう。自己条件でしっかり戦いつつ、3月のポプラ賞あたりが次の目標か。
  コウリキ(3着):障害でもたついてしまったが降りてからは鋭い追い込みで3着を確保した。馬体重が増えてこなかったのが気になる要素だったが、今回はプラス体重で体調も回復してきたようだ。スピードはあるので今後さらに力をつけてくれば怖い存在になる。これでA2クラスに上がるが、十分戦えるだろう。
  シリウス(4着):鋭い切れ味で3着まではあると思われたが、最後は後ろから来た馬にやられた。障害をもう一歩早く降りられていればと悔やまれるが、この馬らしい走りはできた。やはり時計のかかる重馬場なら強みを見せられるタイプだ。この後だがヒロインズカップの出走権を持つがそこを狙うか。自己条件を走るか。
  コウシュハスパーク(5着):人気薄だったが、なにげに障害はひと腰で越えており、最後はいっぱいになりながらも掲示板内を確保した。障害力があるので、自己条件のB3組なら堅く狙えるだろう。
  その他では、タキニシサンデー(6着)ホクショウモモ(10着)の牝馬勢は先行力を生かし積極的に前に行ったがやはり厳しかった

はむ!の予想結果
  これは仕方ない。わざと外しにいったようなもの。三連単670円程度ならあきらめがつく。センゴクエースにはやっぱり脱帽だ。ただこういう時さらに馬券を絞れればいいのだが。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞も年末年始シリーズへ突入。当欄も忙しくなりそう。ひとまず次週12月28日(月曜日)に2歳重賞第2弾ヤングチャンピオンシップ(BG2)があります。前日までには重賞予想を書きます。

2015年12月19日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第44回ばんえいダービー(12/20)

  少しだけ記事のスタイル(見出し)を変えました。

はむ!のばんえいコラム(ばんえいの不祥事について)
  本ブログでは、ばんえいを中心に記事を書いている以上、この残念なニュースに触れざるを得ないでしょう。もうすでに12月の各種報道で知らされているとおり、騎手及び厩舎関係者がばんえいを含む地方競馬の馬券を買っていた疑いにより警察署による捜査が入ったというものです。ファンとしては、まだ捜査段階だし、関係者が誰かということを含めほとんど情報がないので、確定的なことは何も言えませんが、事実とすれば非常に残念なことです。
  この事件を受け、年末年始のばんえいに関するイベントなどが中止、TV放送の予定があったのも取りやめになったりと、ようやく売上が上向きになり、盛り上がってきたところに水を差されたことになり、ばんえいを盛り上げたいファンとしてはこちらの方のショックが大きい感じです。
  この事件が社会的にどの程度問題があることなのか、例えば暴力事件や禁止薬物事件と比べるとどうなのか、少なくとも筆者には悪いことは悪い、ということ以外はよくわかりません。
  ネット上では、更に不法なことが行われているのでは、というような憶測を出す人もおり、必要以上の反応を示されている状況もあります。その真偽はともかく、やはりギャンブルであるわけですから、世間からは常に厳しい目で見られているということを関係者は留意しておかなければなりません。
  当欄では、ファンの一員として、今回の問題への適切かつ迅速な対応と今後の取り組みを見守りつつ、今後も変わらずばんえいを応援していきたいと思います。それでは今週の重賞BG1のばんえいダービーの見解です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想

【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回ばんえいダービー(BG1)
(2015年12月20日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
タキニシサンデー 牝3 710 西将太 大橋和 芦毛 逃
  バウンティハンター 牡3 730 阿部武 金田勇 栗毛 先
  コウシュハスパーク 牡3 730 藤本匠 皆川公 栗毛 追
キンメダル 牡3 730 安部憲 小北栄 鹿毛 差
メムロコマチ 牝3 710 菊池一 西弘美 栗毛 追
  ホクショウモモ 牝3 710 松田道 松井浩 鹿毛 逃
シリウス 牝3 710 藤野俊 長部幸 鹿毛 差
センゴクエース 牡3 730 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 先
  コウリキ 牡3 730 西謙一 久田守 鹿毛 先
  10 ホクセイボス 牡3 730 大河和 皆川公 芦毛 差
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8→7,5,1,6→4,7,5,1,6 合計16通り
  三連単 4→8→7,5,1,6 合計4通り(複数枚)
  三連単 4→7,5,1→7,5,1,6 合計9通り
  三連複 8=4→7,5,1 合計3通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=7,5,1,6  7=5,1,6 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  全国の競馬場で最後に行われる「ダービー」がばんえいダービー。ばんえいの場合は3歳クラシック最終戦に位置づけられている。やはりダービー馬になることは、平地でもばんえいでも最高の栄誉であることには違いない。ハンデのない定量戦でもあり真のno.1決定戦だ。しかし過去の傾向を見ると意外に伏兵が活躍する場合が多い。軽くなりやすいこの時期の馬場と、枠順に左右されるようだ。もちろんそれを乗り越えて強い勝ち方をする馬もいる。平地競馬でも「ダービーは強運の馬が勝つ」と言われているように、ばんえいダービーも実力がある上に運を味方につけた馬が最も戴冠に近づく。
  さて今年の注目はなんといってもセンゴクエース。前哨戦のばんえい菊花賞ではヒヤリとした場面もあったが、それでも勝ちきるあたり実力ナンバー1であることは間違いない。しかし競馬なので何が起きるかはわからない。他の各馬も一生に一度のチャンスをものにしようと虎視眈々と狙っている。

各馬寸評:
  1 タキニシサンデー:同世代戦のほとんどに登場し好走、特別戦勝ちも果たしている。オークスでも逃げ粘って差の無い2着。切れ味はないが、マイペースで先行できる馬でしっかり最後まで粘りきる力を持っている。元々細身の馬だったが、今は馬体重が1000kgを越えパワーも付けてきている。軽馬場なら。
  2 バウンティハンター:昨年度は全く重賞や特別レースに縁がなかったが、今年度は3冠レース全部の出走にこぎつけ、それなりの走りを見せている。障害をスムーズに越えられさえすれば末脚はなかなかしぶとい。脚質は自在だが、大賞典の時のように積極的に前に行く戦法をとれば、見せ場は作れそう。
  3 コウシュハスパーク:今年はダービー出走権争いが熾烈で、同僚馬で菊花賞に出ていたコウシュハシンザンらを押さえてダービー出走権を得た。元々はイレネー記念3着馬。力は持っており、切れ味を持っているので見限ることはできないが、今回は序盤からついて行けるかがカギ。馬場が渋って時計がかかればチャンスも。
  4 キンメダル:ばんえい菊花賞での勝利まであと一歩の惜しいレースが印象に残る。その後は古馬相手にしっかり勝ってきており、打倒センゴクエースの一番手であることは間違いないところ。今回は勝ちに行くのか。しかしあまり意識しすぎると自分から崩れてしまうこともあるのでまず自分のペースに持ち込めるかがカギ。
  5 メムロコマチ:牝馬だが重賞はオークス3着など掲示板に入っている。特に今年の夏以降は馬体も急成長してさらに力を付けてきた。追い込み脚質だが切れ味で一気に追い込むのではなくじわじわと前に近づいてくるタイプだ。障害もこなす。時計のかかる馬場が望み。同世代戦を制したこともあり、展開がはまれば侮れない。
  6 ホクショウモモ:ばんえいオークスでは堂々の逃げ切り勝ちを収めた。その後どうするかと思われたがやはりダービーを狙いに来た。今回は相手も強化されさすがに厳しいと思われるが、オークスと同じ枠順に入り、同じように軽馬場を生かしてハナを切っていければ、最後の追い比べで後ろの馬が追いつききれないことも。
  7 シリウス:地味だが重賞2勝の実績は光る。切れ味ではメンバー随一だろう。ただこの馬も障害がポイント。第2障害を降りたときの位置取りにより、それが好位置なら一気に抜け出すシーンも考えられるが、障害で引っかかると不発に終わることもある。牡馬の有力どころを深追いせず落ち着いてレースを進めたい。
  8 センゴクエース:言わずと知れたスターホース。ダービーはどうしても取りたいタイトルだろう。無理のないローテーションでここに臨んできており、しっかり調整もされているようだ。定量戦でもあり自分の力を普通に出せば勝てるだろう。唯一弱点があるとすればやはり障害か。ひと腰以上かかったときに他馬に先に行かれるとまさかの展開も。
  9 コウリキ:はまなす賞での走りが圧巻だったので、近走の成績はやや物足りなさを感じる。それでも掲示板内には来ており、大きく崩れているわけではない。ハンデ差もあるので致し方ないところか。ただ各馬成長著しいこの時期に馬体重が増えてこないのがやや心配な材料だ。軽馬場を味方にうまく抜け出したい。
  10 ホクセイボス:直近3連勝で最後のダービー出走権の切符をもぎ取った。この3連勝がいずれも速いタイムの接戦勝ちであったように、スピードと勝負強さを持ち合わせている。しかし、重い荷物や時計のかかる馬場は苦手なようで、重賞出走経験もあるものの成績は振るわない。大外に入ってしまったのも厳しい。軽馬場を望みたい。

はむ!の予想まとめ:
  センゴクエースはやはりスケールが違う。まれに障害での引っかかりぐせがあるのが気になるが、それを割り引いても普通に走れば勝つ可能性は極めて高い。ただダービーともなるとどこかに魔物が住んでいるかもしれない。万一センゴクエースがもたついた場合の逆転候補となると、やはりno.2 のキンメダルだろう。実績ならそれほど引けはとらない。ただ変に意識しすぎるとペースが乱れ、自分の方が崩れてしまう恐れもある。そこがきっちり立て直せるセンゴクとの力の差ということなのだろう。印だが、馬券的なことを考え、キンメダルを本命、センゴクエースを対抗としたが、センゴクエースの実力は認めた上での印だ。
  2頭は抜けているが、そこは前述の理由で1,2着を占めるとなるとそこは波乱の要素はないでもない。
  そこで割り込む可能性があるのは、切れ味を持ちスピードもある牝馬勢。今回登場する4頭はいずれも個性がある。その中でも重賞2勝のシリウスはアキバオーショウ産駒らしい豪快な切れ味がある。近走は障害のミスもあって成績は上がっていないが、一発の魅力は十分だ。単穴に。また、メムロコマチも切れ味がある上に崩れない。タキニシサンデーの最内枠からの前残りのシーンも見えてくる。ホクショウモモは荷物と馬場状態的に厳しいとみていたがオークス時と同枠に入って不気味な存在だ。
  牡馬勢では、はまなす賞勝ちのコウリキも実力馬だが、馬体重が増えないのがどうしても取りづらい。3着付けまでか。他はホクセイボスあたりは勢いがあるが、やや条件が不利か。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  センゴクエースは強いとわかっていても、勝っても配当が少ないことを考えるとどうしても穴探しをしたくなるものだ。そうなるとキンメダルからということになるのだがこれも怪しい。というわけで、馬券戦略上、センゴク頭ならキンメダルの2着付けはしないこととした。また、キンメダル頭の場合は何点か、それもなるべく絞って。あとは補完的に三連複と、穴馬からのワイドあたりを狙うか。実際に馬券を買うときは当日の馬場状態で変更するかも。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年12月1日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第40回ばんえいオークス(2015/11/29)

ばんえい重賞レース回顧
第40回ばんえいオークス(BG1)-2015年11月29日-10R 200m直 晴 2.5%
  1着 (6)ホクショウモモ 1分40秒5
  2着 (4)タキニシサンデー
  3着△(1)メムロコマチ
単勝 6 610円 三連単 6-4-1 30,420円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい3歳牝馬クラシックBG1のばんえいオークスは4番人気のホクショウモモが先行争いを制してわずかの差で逃げ切り勝ち。重賞は3度目の挑戦で初制覇となった。2着はタキニシサンデー、3着はメムロコマチが入った。1番人気となったシリウスは4着だった。
  この週の金曜日まで大雪が降り、土日は晴れて馬場は乾いてきていたものの、やはり時計の出る軽馬場であった。レースは最内のメムロコマチが好スタート、その他の馬は第1障害を越えるまではほぼ横一線だったが、徐々にばらけてきて、先行すると見られていたホクショウモモとタキニシサンデーも徐々に前に出て行った。第2障害手前に向けペースが速くなり取り残され加減の馬もちらほら出てきた中、ホクショウモモが最も早く障害に挑戦しクリア。続いてタキニシサンデーが続く。後れを取るまいと前の馬に食らいついていた1番人気のシリウスも続いて障害に挑戦したが、1歩の踏み込みがきかずわずかに出遅れた。その間に、ホクショウモモがぐんぐん逃げ、タキニシサンデーも差なく追う。そしてゴール前、ホクショウモモのスピードが緩み、タキニシサンデーがわずかのところまで迫ったが、ホクショウモモがぎりぎり逃げ切って勝利。タキニシサンデーは惜しくも2着。いわゆる行った行ったの展開となった。3着争いはシリウスが抜け出そうとするところを、障害にふた腰かかっていたメムロコマチが追いかけ残り10mで逆転し3着に入った。シリウスは4着だった。5着以降は大きく差が開いた。
次走へのひとことメモ
  ホクショウモモ(1着):軽馬場を生かしまんまと逃げ切られた感じだ。デビュー時から上位争いをしていた馬ではあったが、過去2度出た重賞ではいずれも大敗しており、近走調子は上がっていたとは言え前走はB4クラス。さすがに厳しいかと考えていた。この馬の持ち味が最大限生かされた。今後だが、今回の勝利で一気に3ランクも上がりA2クラスに入り、相手が厳しくなりそう。一息入れるか、ダービーを目指すのか。
  タキニシサンデー(2着):馬体重も1000kgの大台に乗せ馬体も充実していたし、この馬としてはノーミスで完璧なレースをした。今回は勝った馬に上手く先行されたということで仕方ない。さらなる成長も見込めそうなレースぶりであった、今後は、ダービーの出走権も確実だが、クラスは上がらないので、まずは自己条件の相手に勝利したいところだろう。
  メムロコマチ(3着):スタートが決まり、前半戦から前に行けたので、チャンスかと思われたが、障害でふた腰かかってしまった。先行馬のスピードも意識しすぎたか。それでも最後はしっかりとした末脚でシリウスをかわすあたり、上の方で戦える強さを見せた感じだ。この馬もダービーは確実に出られそうだが、狙いに行くかどうか。
  シリウス(4着):軽馬場だったのがすべてか。先に行った馬に遅れまいと無理して追いかけたのが、障害でひと腰かかった原因のような感じだ。馬体重がそれまでに増加傾向だった上にさらに大幅に増えたのもこの馬にとってはやや重め残りになってしまったか。大賞典の勝ち馬でもあり、次は当然ダービーに挑戦したいところだろう。
  ワタシハサクランボ(5着):かなり離された5着だったので評価しづらい。当欄で○としていたので期待された走りはできなかったというところか。先行した各馬に挟まれ前半から遅れをとってしまった。久々の重賞なので戸惑ったか。自己条件で立て直したい。
  その他では、サンノハヤヒメ(6着)は当初行くそぶりを見せたが、ペースに戸惑ったか。もう少し前でさばきたかった。当欄で▲を入れ穴として狙っていたアスリート(9着)は、唯一馬体重減と体調が良くなかったのか、前半からついて行けていなかった。

はむ!の予想結果
  今回はまるでダメだ。勝った馬も2着の馬も気になる馬ではあったが、そこまでは手が伸びなかった。ワイドも箸にも棒にもかからず惨敗。これだけあっさり負ければ気持ちいいくらいだ。この後は一度立て直して(金銭的にも・・)、年末年始に向けての重賞ラッシュに備えたい。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次のばんえい重賞は3週間後の12月20日。今度は3歳馬全体の頂点を目指すばんえいダービー(BG1)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。