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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年1月4日金曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第41回帯広記念(1/2)及び第12回天馬賞(1/3)

  正月の重賞、帯広記念と天馬賞の結果回顧を合わせて行います。

ばんえい重賞レース回顧
第41回帯広記念(BG1)-2019年1月2日-9R 200m直 晴 1.2%
  1着◎(7)オレノココロ(鈴木恵) 2分48秒0
  2着○(3)センゴクエース
  3着注(1)フジダイビクトリー
   単勝 7 200円(1番人気) 馬複 3-7 1,460円 三連単 7-3-1 7,460円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬重賞、BG1の第41回帯広記念は、1番人気のオレノココロが大接戦の末わずかの差で差し切り勝ち。帯広記念の勝利は2年ぶり3度目、これで重賞通算21勝となり、カネサブラックの持つ最多重賞勝利記録に並んだ。鈴木恵介騎手はこのレース4勝目で重賞通算73勝目。

レース振り返り
  帯広地方は年末からほとんど雨雪が降っておらず、かなり乾燥した馬場で、高重量ではソリの滑りが特に重く、非常に力のいる馬場であった。
  レースは、まずセンゴクエースが勢いよく飛び出し、続いて、ソウクンボーイ、そして他の各馬も第1障害をスムーズに越えた。しかしそこからは各馬1,2歩進んでは刻むという高重量戦ならではのゆったりした流れになった。各馬前に出たり止まったり出入りを繰り返しながらゆっくり進む。序盤はセンゴクエースが心持ち前に行ったものの、1,2障害中間あたりからは、最内からフジダイビクトリー、外からオレノココロ、そしてコウシュハウンカイといった有力馬が少し前へ、ソウクンボーイやシンザンボーイも続き、ホクショウディープが大きく置かれた以外はほぼ横並びの展開。第2障害手前にはフジダイビクトリーとコウシュハウンカイが先着したが、ほとんど差がない。ここまで94秒のスローペース。
  7頭中6頭が揃ったところで、まず最初に障害を仕掛けたのはフジダイビクトリー。しかし坂の中腹あたりでストップ。これを見るようにコウシュハウンカイとオレノココロがほぼ同時に障害に挑む。コウシュハウンカイはいつものように力強く障害を上がろうとするが天板で膝をつき、必死に崩れまいと立て直す。オレノココロも軽く膝を折りながらストップ。続いてソウクンボーイも挑戦するがこちらも中腹で止まり二の腰が入らない。さらにじっくり溜めたセンゴクエース、シンザンボーイが挑戦し、センゴクエースは膝をつきながらもふた腰めでクリア、シンザンボーイは障害をひと腰で捌き、立て直したフジダイビクトリー、コウシュハウンカイ、オレノココロと共に5頭がほぼ同時に障害を降りるという激しい展開になった。
  障害を越え最初に先頭に立ったのがシンザンボーイ、しかし隣のセンゴクエースの切れ味が良く、程なくこれをかわし先頭へ、シンザンボーイもついて行く。残り30m手前ではこの2頭が1~2馬身ほどリード、遅れた3頭からはオレノココロがじわじわと出て前を追う、コウシュハウンカイはこれに続くが勢いがない。フジダイビクトリーはさらに遅れたが一歩ずつ前を追う。先頭争いは残り20mでセンゴクエースが前に出て逃げ切りを図るが、大外からオレノココロがじわじわ近づき、シンザンボーイはやや失速。残り10m地点でほぼ並んで一騎打ちの様相、オレノココロがかわそうとするがセンゴクエースも粘る。勝負はゴール前までもつれ込み、最後は数cmの差でオレノココロがかわしてゴールイン。センゴクエースがわずかの差で2着。3着争いは、シンザンボーイが止まったところをマイペースでじわじわ伸びてきたフジダイビクトリーがかわして3着に入った。連覇をめざしたコウシュハウンカイは最後失速し5着に終わった。

次走へのメモ
オレノココロ(1着):着差はわずかだったが、改めてこの馬の強さを示す勝ち方であった。重い馬場での大外枠とかなり厳しい条件であったが、今回は隣に入ったライバルのコウシュハウンカイをマークしながら無理なく進み、障害も初めから2,3発はかかることを想定した動きで、落ち着いてさばいていた。同厩舎のセンゴクエースに思いのほか上手く走られたがそれでも最後でしっかりかわすあたりはやはり貫禄といったところか。1番人気不利のジンクスをも吹き飛ばした。この後は、ばんえい記念3連覇に向け調整というところか。その過程でチャンピオンカップも使って、そこであっさり重賞の過去最多勝の記録を塗り替えることも考えられる。
センゴクエース(2着):大善戦という表現は正しくないのであろう。本来この馬が持っている力をようやく発揮できたというところか。ペースが落ち着き、序盤で力をセーブすることができたことが、障害のクリアと切れ味の発揮につながったのではないか。最後は王者にかわされわずかに及ばなかったが、将来的にも期待の持てる走りであった。次の狙いだが、チャンピオンカップに行きたいところだが出走権がなく、オープン特別を使いながらばんえい記念初挑戦を視野に、といったところか。
フジダイビクトリー(3着):実にこの馬らしい走りであった。出足の遅いのもいつものこと、むしろスムーズに走れていた方だろう。最後の直線も一旦遅れてもじわじわ伸びてくるあたり、ハンデが味方したとはいえ11歳となってもまだまだ力が出せるところを見せた。次の狙いはは当然ばんえい記念。3年ぶりの優勝でもうひと花咲かせることができるか。
シンザンボーイ(4着):直線で一度は先頭に立つなど見せ場はあった。今回出走のメンバー中唯一障害をひと腰で越えてきたことは特筆もの。序盤の好位につける展開も悪くなかった。最後の直線での粘りは課題ではあるが、まだ伸びしろはありそうだ。初めてのばんえい記念出走を目指してほしいところ。
コウシュハウンカイ(5着):案外な成績のようだが、やはり今回は重い馬場に930kgという荷物がポイントだったのであろう。障害もいつものように上手く越えたかに思われたが荷物に脚を取られたイメージ。ばんえい記念が最大目標だが、その前のチャンピオンカップで勝ち味を取り戻したいところ。
  その他では、ソウクンボーイ(6着)は、積極的な攻めは悪くなかった。障害はまだ課題は残るが、大崩れはせず最後はコウシュハウンカイを追い詰めるほどであった。ホクショウディープ(7着)は大きく離されたが、出走も厳しかったところ完走できたことは今後につながるであろう。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 +25,640   (配当)29,840 (投入)4,200
  (単複・ワイド)今回 +2,160   (配当)3,760 (投入)1,600
  今年度累計 -6,770 (1/2・帯広記念終了時点)
    通常  +1,630 (配当 76,430 - 投入 74,800)
   単・ワ -8,400 (配当 20,100 - 投入 28,500)
  通常分がまさかのプラ転(1日だけだけど)!◎○注とはいえ三連単を合計4本も我ながらよく買えてた。オレノココロの本命もそうだけど、センゴクを見限らなかったことと、コウシュハはハンデが厳しいんじゃないかという見立ても悪くなかった。この勢いで年間プラスを目指そう。


第12回天馬賞(BG1)-2019年1月3日-10R 200m直 晴 0.0%
  1着△(1)メジロゴーリキ(西謙一) 1分57秒9
  2着◎(3)ゴールデンフウジン
  3着 (8)マツカゼウンカイ
   単勝 1 760円(4番人気) 馬複 1-3 1,470円 三連単 1-3-8 10,380円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け5歳の重賞、BG1の第12回天馬賞は、ダービー馬ながら4番人気となっていたメジロゴーリキが接戦の末、わずかに差し返し優勝。重賞はばんえいダービーに続き2勝目。西謙一騎手はこのレース初優勝、重賞は昨年度のばんえい菊花賞(コウシュハサマー)以来6勝目となった。

レース振り返り
  帯広地方の今年は雪が少なくコース外も地肌が見えるほど、年末年始もほとんど降水はなく乾燥が続いていた。馬場の方も乾いており、脚抜きは良くなっているもののそこそこ時計がかかる状況であった。
  レースは、スタートからシンエイボブが外によろけるなどばらついたスタート、第1障害を越えたあたりでバラバラの展開となった。序盤から前に出たのが内からメジロゴーリキ、ゴールデンフウジン、ミノルシャープ、これにジェイワンあたりが続く展開。先頭集団は刻みながら後続とは差を付けて第2障害手前へ向かう、。そして第2障害手前にはメジロゴーリキが先着、それにゴールデンフウジン、後ろの集団から詰めたウンカイタイショウ、ミノルシャープ、ジェイワンの順で到着した。ここまで60秒の平均ペース。各馬十分溜めて、あと2,3頭が揃ったところで、最初に障害を仕掛けたのがゴールデンフウジン。しかし坂の7分どころでストップ、続いてメジロゴーリキとミノルシャープがほぼ同時に仕掛けた。このうちミノルシャープは天板近くまで上がったのものそこで膝を折った。崩れはしなかったものの立て直すのに一呼吸かかった。後の各馬も障害を仕掛けるがいずれも坂の中腹で一旦止まる。そしてそれらを見るようにメジロゴーリキが一歩一歩踏みしめながら止まらずに障害を越え、先頭に立った。続いて、立て直したミノルシャープ、3腰目で越えたゴールデンフウジン、後方待機からひと腰で上げてきたマツカゼウンカイ、じっくり溜めて2腰目で上げたウンカイタイショウが障害を越え、先頭争いはこの5頭に絞られた。直線ではメジロゴーリキが逃げるところをゴールデンフウジンとミノルシャープが追い、マツカゼウンカイが続く展開。脚色がいいのがゴールデンフウジンでメジロゴーリキが逃げるところを残り20mあたりで捕らえた。ミノルシャープの方は徐々に失速し、前とは離されて、後ろからマツカゼウンカイが並びかける。先頭はゴールデンフウジンが一旦前に出る場面もあったが、メジロゴーリキもしぶとく粘り、差し返してほとんど並んだままゴール線上へ、ソリの後端が達するところで、メジロゴーリキが数センチわずかに前に出ており、先着。ゴールデンフウジンは惜しくも2着だった。3着にはマツカゼウンカイがそのまま入った。その後について行ったウンカイタイショウが4着、1番人気のミノルシャープは道中立ち止まる場面もあり6着に終わった。

次走へのメモ
メジロゴーリキ(1着):先行して、障害をしっかり越えて、最後まで粘るこの馬の理想的なレース運びであった。ゴールデンフウジンに一旦差されかけたが最後で差し返した粘りはこの馬の強さであろう。ばんえいダービー馬としての意地を見せた。今シーズン未勝利、転厩初戦、最内枠と厳しい条件が重なり若干人気を落としていたが、定量戦で本来の実力を発揮。マイナス24kgの馬体重は体を絞った結果で、力を出せる状況にあった。今後、古馬戦線に入って荷物が重くなっても十分対応できそうだ。2月のチャンピオンカップの出走権を得たので、ぜひ古馬勢にチャレンジしてほしい。
ゴールデンフウジン(2着):最後はいわゆるハナ差、悔しい2着であったが、場内を湧かせることはできたのではないか。苦手だった障害も、焦らずひと腰ずつチャレンジし、しっかり越えて行った。直線の切れ味にかけ、一瞬勝ちが見えたかに思えたが、勝ち馬に最後粘られた。今回の2着でオープン入り。今後、相手は強化されるが、今回の走りなら十分通用可能。勝ち星を重ねて重賞に顔を出す存在になってほしいところ。
マツカゼウンカイ(3着):軽馬場向きの馬かと思われたが、最後までしっかり走れていた。障害をひと腰でクリアできたことで好勝負につながったのではないか。この馬も重賞勝ち馬であることを主張できたといえる。馬体重が増えていたのも好材料であった。今後古馬戦線でも、展開次第ではあるが、十分戦えそう。
ウンカイタイショウ(4着):近走成績が上がっていなかっただけに、今回は好走であったといえる。先行力を生かしつつも無理のない走り、障害でのエネルギーの消耗も最小限に抑え、最後の直線での粘りにつなげた。今後の浮上のきっかけをつかめたのでは。
ジェイワン(5着):やはりこの馬には馬場が重かったか。仕掛ける前に有力馬に先に行かれてしまう展開で、直線での切れ味を見せる場面に至らなかった。それでも落ちて来たミノルシャープを拾って掲示板内に入るあたり勝負根性はあるところを見せた。
  その他では、1番人気に推されたミノルシャープ(6着)だったが、最後の失速はある程度計算の上であったが、今回は障害での膝折も出て、全体的に流れに乗れなかった。この馬も軽馬場の方が得意そう。巻き返しを期する。ナカゼンガキタ(7着)ら牝馬勢も重馬場で追走一杯であった。時期的なものもありそう。なお、今回出走取消となったカネサスペシャルが出ていればまた違った展開になったかもしれない。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 +3,200   (配当)7,700 (投入)4,500
  (単複・ワイド)今回 -1,200   (配当)0 (投入)1,200
  今年度累計 -4,770 (1/3・天馬賞終了時点)
    通常  +4,830 (配当 84,130 - 投入 79,300)
   単・ワ -9,600 (配当 20,100 - 投入 29,700)
  実に惜しい。ゴールデンフウジンが来てくれたらいよいよ完全プラス街道に突入できたのに。って言ってられるのが平和なこと。今回は枠複だけでプラスに持って行けたのも良しということで。2月以降の残り6レースでプラスをキープできることが目標。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  この後の重賞は1か月ほどあいて、2月3日、今年からBG1に昇格した牝馬チャンピオン決定戦のヒロインズカップ(BG1)です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思いますが、間があくのでそれまでにも何か書くことがあればと思っています。

2019年1月2日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第12回天馬賞(1/3)

  正月シリーズのばんえいは2日連続の重賞。3日は明け5歳の世代最強決定戦、天馬賞です。粒ぞろいのメンバーが揃いました。(なお、帯広記念の結果回顧は後日まとめて行います。また、コラムはお休みにします。)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第12回天馬賞(BG1)
(2019年1月3日(木)16:40発走 帯広10R ダ200m 5歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
メジロゴーリキ 牡5 760 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
ジェイワン 牡5 760 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 差
ゴールデンフウジン 牡5 760 藤野俊 今井茂 青毛 差
  ナカゼンガキタ 牝5 740 西将太 西康幸 鹿毛 逃
  ウンカイタイショウ 牡5 760 渡来心 久田守 青毛 先
取消 カネサスペシャル 牡5 760 島津新 村上慎 青毛 差
ミノルシャープ 牡5 760 阿部武 大友人 鹿毛 先
マツカゼウンカイ 牡5 760 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
  ホクショウムゲン 牡5 760 松田道 村上慎 鹿毛 追
  10 シンエイボブ 牝5 740 赤塚健 久田守 鹿毛 追
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「天馬賞」の概要と傾向
  正月恒例のばんえい2日連続重賞の第2弾は、4歳(明け5歳)三冠の最終戦、天馬賞。帯広単独開催後創設され12回目と歴史は浅いが、この時期のレースとしてすっかり定着している。過去10年で1番人気が(7,1,2,0)と安定している。2番人気は(1,4,1,4)とこちらもなかなかのもの。やはりハンデのない定量戦ということで、実力どおり決まるというところか。一方、3番人気になると(0,0,2,8)と振るわない。おそらく世代トップの馬に挑んでいって自滅するというパターンか、穴を狙うなら三連系の馬券が狙い目か。実績では前年度のダービー馬が(6,1,1,1)と強い。4歳の2冠目の銀河賞勝ち馬は(5,0,1,3)と、強い馬がいるときは強いが混戦になっている時はアテにならない場合がある。柏林賞勝ち馬は(3,2,0,5)と微妙。ここ2年はセンゴクエース、マルミゴウカイと3冠馬が誕生するなど、やはり抜けた馬がいるかどうかによって様相は変わってきそう。牝馬の優勝は一昨年のキサラキクの1頭のみ。騎手では鈴木恵介騎手が5勝とこのレースを得意としている。 今回のみどころ
  いつもの年なら1頭強い存在がいてその馬から入れば、というところだが、今年のこの世代は重賞レースごとに勝ち馬が変わる大混戦状態。出走馬10頭中8頭が重賞勝ち馬。過去のデータもあまり参考にならないのではないか。ダービー馬はメジロゴーリキだが今年度は未勝利。最近ではミノルシャープが銀河賞に勝った後、古馬相手の重賞でも勝利目前まで行く善戦(3着)を見せるなど勢いがある。しかし他にも虎視眈々とここを狙っている馬は多く、どの馬が勝ってもおかしくはない。なお、この世代でばんえい菊花賞を勝った牝馬コウシュハサマーは帰らぬ馬となった。同世代としてその弔い合戦でもある。なお、カネサスペシャルは出走取消となりました。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 メジロゴーリキ:3歳時ばんえいダービーに勝利。しかし昨年ははまなす賞、銀河賞で2着など善戦はしたものの、特別戦、平馬戦を含め1勝もできなかった。ペースが速くなると厳しい。但し掲示板内には入っており安定感はある。大きな馬体とそこから出るパワーがこの馬の特徴。先行して障害を力で持って行き最後まで粘るという流れが理想。
 2 ジェイワン:デビュー時は常に期待されていたが、3歳時は障害名などで苦しみスランプに、ただ3着に食い込んだダービーなどで力のあるところは見せていた。4歳になってから素質が再開花。柏林賞で鋭い切れ味で勝利した。その後も存在感は見せていたが、障害への苦手意識もあり、勝ちきれない時も多い。軽馬場の方が良さそうか。
 3 ゴールデンフウジン:2歳時のナナカマド賞馬。その後ブランクがあったりして伸び悩んでいたが、4歳になってからそのスピードと切れ味が戻って、柏林賞2着など善戦している。ただ障害があまり得意ではなく、そこで手間取って最後に脚を持て余す場面も多い。馬場は軽いに越したことはないが、全体が速すぎると追いつかないことも。
 4 ナカゼンガキタ:ばんえいオークス馬。今シーズンは世代重賞では見せ場なく敗れているが、古馬戦では意外に善戦、レディーズカップでは一線級を押さえて優勝した。牝馬としては先行力と障害力のある馬で、自分のペースに持ち込めば強みを見せるが、流れが向かないとそのままのこともある。重めの馬場で時計がかかった方がよさそう。
 5 ウンカイタイショウ:重賞は常連だが、いずれも着外に沈んでおり、成績は上がっていない。平馬戦ならレベルの高い相手でも好勝負ができるのだが。特に軽馬場ならスピードが生かせる。障害はこなす程度。脚質は前に行ったり中団に控えたりと一定していないイメージが、基本は先行してこそ力が出せる馬。前半から積極的に行けば見せ場も。
 6 カネサスペシャル同馬は出走取消となりました。3歳時にばんえい大賞典で勝利している。4歳時にも善戦この馬のモットーは障害力。前半は控えて、障害をさっと切り、直線は最後まで粘りきる。というのがこの馬の流れ。他馬がもたつくところを1枚ずつ拾って上位に食い込む。大崩れも少ない。近走は前半から積極的に行くなど脚質転換も模索しているようだ。
 7 ミノルシャープ:重賞は銀河賞と3歳時のはまなす賞と2勝している。ドリームエイジカップではオレノココロなど古馬一線級を相手にゴール10m前まで先頭に立った。ウイークポイントはその最後の詰めの部分。ゴール直前でスタミナが切れる。先行力と障害力、一瞬の切れ味は申し分ないだけに、最後までいかに頑張りきれるかがカギ。
 8 マツカゼウンカイ:4歳時のはまなす賞に勝っている。その他ではばんえいダービー2着などの実績が光る。脚質的には好位差しといったところ。障害はまず無難にこなすというレベル。大崩れは少ない。近走はハンデ差もあってやや置いて行かれるレースが続いているが、定量戦のここでは十分巻き返し可能だろう。接戦になれば粘りを発揮する。
 9 ホクショウムゲン:2歳から3歳にかけては最強の存在でイレネー記念など重賞2勝。しかしその後は大スランプ。障害が全く上がれなくなり大敗が続いた。4歳になってからは一時復活の兆しも見せたが、その後長期休養。7月以来半年ぶりの出走となる。いきなりは厳しいと思われるが、体調が戻っていれば、潜在能力の高さを見せる可能性も。
 10 シンエイボブ:重賞は優勝こそしていないものの、3歳時にオークス2着、4歳時で柏林賞3着などの実績がある。今回は世代ランク11番目だったが出走権のあったメヂカラに代わり出走のチャンスを得た。このような時こそ好走している。切れ味がモットーだが、じわじわ伸びてくるタイプ。障害は得意ではなく近走はやや苦しんでいる。
【はむ!の見解まとめ】
  明け5歳の天馬賞は世代重賞のラスト。本当の意味での世代最強決定戦ともいえる。しかし大混戦のこの世代、未だにどの馬が最強なのか全くわからない状況。天候や馬場状態によっても大きく変わってきそうだ。ここ1週間以上は気温は低いもののまとまった降水もなく乾燥した馬場となっている。しかし脚抜きが良くなっているのか時計はそこそこ出ている。
  大混戦で、どの馬を狙うか迷った上、一通り予想した後にカネサスペシャル出走取消の報が入り予想をし直す必要があった。そして、熟考し、当欄では、もう一度◎(3)ゴールデンフウジンを本命として狙ってみたい。銀河賞の時も期待したが、障害でのカカリが良くなくて5着となった。それでも最後の切れ味は素晴らしいものがあった。この馬の末脚は古馬一線級相手でも十分通用するもの。多少出遅れてもカバーできるほどのものを持っている。課題の障害だが、近走はしっかり上がれておりその勢いを生かしたい。そして前半から自分のペースに持ち込みたいところ。レースに集中できるかもポイントになる。
  相手にはやはり○(7)ミノルシャープ。実績面からこの馬が1番人気になるのでは。先行力、障害力とも申し分なく、スムーズに運べばこの馬が逃げ切る可能性が強い。前開催でスピードレースの地吹雪賞を使い0分50秒台で走った勢いもある。ただ、最後の10mでどこまで我慢できるかがポイント。大崩れはないので軸としては信頼できる。そして当初、近走上り調子のカネサスペシャルを単穴に考えていたが、直前出走取消になったので、切れ味が鋭く一発の魅力のある▲(2)ジェイワンを浮上させた。障害が課題だが、重賞となりじっくり取り組めそう。崩れなければ前に追いつくことは可能ではないかとみた。あとはダービー馬△(1)メジロゴーリキも大きいレースになればもちろん外す訳にはいかない。先行力と力強さはあるので、他馬が苦しむ状況になれば浮上する。ただ今年は未勝利(2着5回)で、決め手に欠ける部分があるのでそのあたりをどう修正してくるか。新馬戦以来実績の上がっていない最内枠、そして今回転厩初戦でどう出るか。
  その他では、実績馬注(8)マツカゼウンカイも定量戦なら無視できない。しかしいわゆる無難なタイプで決め手に欠けるイメージ。馬場ももう少し軽い方が良いか。牝馬勢も侮れず、(4)ナカゼンガキタは序盤から攻めてきそうだが、それで全体のペースが押し上げられると逆に苦しくなるか。調子は上げてきているが。(10)シンエイボブも重賞では好走するタイプだが、大外枠だし近走の成績から厳しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  重賞の中でも最も堅いと言われるレースだが、今回は様相が違う。何が1番人気になるかもわからず、どこからでも入れそうだが、そういう時こそしっかり軸を決めて狙いに行きたいところ。出走取消馬も出て買い目が一層難しくなったが、当欄で推した上位2頭を軸に攻めて行きたい。枠複を混ぜて。特にゴールデンフウジンは配当的にも一発を期待したいところ。ワイドの方でジェイワンと、無印にしたナカゼンガキタ絡みを押さえる。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3,7→3,7,2→3,7,2,1,8,4 合計16通り 各100円
  三連単 3,7→3,7,1→3,7,2,1 合計8通り 各100円
  枠複 3=7,2,1 合計3通り 各500円
  枠複 3=7 2=7 合計2通り 各300円
  合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 3 500円  
  ワイド 2=3,7,1,4 4=3,7,1 合計7点 各100円
  合計 1,200円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、帯広記念の結果と併せて年明け第1週までには報告したいと思います。

2019年1月1日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第41回帯広記念(1/2)

  2019年になりました。そして平成最後の正月でもあります。今年はどんな年になるのでしょうか。さてばんえい競馬は元旦から開催、そして2日は正月恒例の帯広記念。古馬のBG1です。このレースは全国の地方競馬施設で発売される「全国発売」レースとなっています。また翌日3日には同じくBG1の天馬賞があります。ここでは2日帯広記念の方から触れていきます。(コラムについては、追いつかないので2日、3日は休みます。)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回帯広記念(BG1) 全国発売
(2019年1月2日(水)16:05発走 帯広9R ダ200m 4歳以上オープン別定)
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予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
フジダイビクトリー 牡11 890 菊池一 中島敏 栗毛 先
  ソウクンボーイ 牡9 890 村上章 西邑春 鹿毛 差
センゴクエース 牡7 910 工藤篤 槻舘重 鹿毛 差
シンザンボーイ 牡8 900 阿部武 坂本東 栗毛 差
  ホクショウディープ 牡6 890 島津新 服部義 青毛 差
▲  コウシュハウンカイ 牡9 930 藤本匠 松井浩 栗毛 先
オレノココロ 牡9 920 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「帯広記念」の概要と傾向
  ばんえい古馬重賞、いわゆる4大記念大会の最終戦。3月のばんえい記念に次ぐ格調高いレースで3月のばんえい記念とともに農林水産大臣賞典レースとなっている。基礎重量は890kgだが、ほとんどが賞金加算となり900kgを越える高重量戦である。
  しかし、正月に行われるレースとしては荒れることで有名であり、過去10年は1番人気がなんと(0,0,5,5)と大苦戦。実力馬が顔をそろえている中で、七不思議の一つと言っても良いほどである。9番人気の馬が(1,1,1,7)と好成績をあげているなど人気薄でも狙える。ただし過去10年で8勝までは2~4番人気の馬で占めており、初めから人気薄ばかり狙っていくと痛い目にあうかも。勝つ馬はそれなりに裏付けはあると思われる。一つ考えられるのが重量適性。つまり重賞以下の軽めのレースでスピードについていけなくても、900kg程度の高重量ならじっくり走れるという馬が好走しているのではないか。あとは天候もあるだろう。勝ち星が挙がらずに人気を落としているが、この条件なら戦える、そういう馬を探したい。年齢では基本的には実績のある高齢馬が強いが、出走してくれば意外に好走しているのが6歳馬。オレノココロや11年前のナリタボブサップなどはここで素質開花した。臨戦過程は高重量の北見記念を使っていることがベスト。牝馬は9年前にフクイズミが連覇しているが、最近は出走自体が少ない。タイムは2分30秒あまりの決着が多い。

今回のみどころ
  今回もオレノココロ、コウシュハウンカイのばんえい界を引っ張るライバル2頭が注目で、他馬を引き離している。互いに明け9歳になるが、まさに脂がのっている頃で、元気いっぱい。どちらが1番人気になるのかも注目。但し、上述のように1番人気が勝てないジンクスもある。果たして今回は割って入れるような馬はいるのか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 フジダイビクトリー:過去4回このレースに出走、3着2回が最高成績だがいずれも掲示板内に入っている。明け11歳になるがまだまだ衰えを知らない。特に高重量戦になると確実に力を発揮する。今回はハンデ有利。年を重ねるごとにズブさが出て、出足や第1障害で出遅れる場面もしばしば見られるが、障害は一歩一歩踏みしめて上がってくる。
 2 ソウクンボーイ:強い明け9歳馬の一角。デビュー直後はオレノココロやコウシュハウンカイよりも上を行っていた。その後障害などで苦戦し伸び悩んでいたが、昨年度末のばんえい記念での好走をきっかけに、ようやく古馬重賞で戦える位置まで上がって来た。成績こそ上がっていないが、直線の脚はしっかりしており、障害が上がれば見せ場も。
 3 センゴクエース:素質馬であるが、ここに来て伸び悩みの様相。今年は重賞未勝利。荷物の軽い特別戦などでは圧巻の走りを見せるが、重賞では障害がひと腰で上がらず、出遅れる場面がしばしば見られる。やはり軽馬場のスピード馬の印象で、高重量は厳しいのかも。ただ障害さえ越えられれば、多少遅れても前に追いつくだけの切れ味はある。
 4 シンザンボーイ:昨年このレースに出走し今年で2度目。昨年は出ることに意義がありの位置だったが、その間、力を十分につけ、重賞でもグランプリ3着、ドリームエイジカップ2着など上位馬と堂々渡り合っており、満を持しての挑戦。堂々勝ち負けが出来るほど力を付けてきた。障害も上手なのであとは高重量戦で流れに乗れるかどうか。
 5 ホクショウディープ:明け6歳馬でこのレース初出走。若馬のころは、今回出ていないマルミゴウカイとライバル関係でしのぎを削っていたが、体調を崩し馬体重も大幅減。復活後もほとんどまともに走れていない状況で馬体も完全には戻っていない。元々スピード、パワーを兼ね備えており、ここでも十分やれるはずの馬。まずは体調の復活がカギ。
 6 コウシュハウンカイ:オレノココロと双璧をなすトップ馬。今年度は特に絶好調で重賞3勝を含む9勝、着外はばんえいグランプリの4着が一度あるのみ。ここ2走は特別戦で大きなハンデを与えながらも快勝しており、本来の安定性のみならず凄みも出てきている。障害も鬼の部類。あとは接戦にもつれ込んだ時の最後の詰めをしっかりしたい。
 7 オレノココロ:ばんえい界を代表するトップ馬。通算重賞勝利数20勝で、カネサブラックの記録にあと1勝と迫っている。今年はばんえいグランプリなど重賞3勝。余裕のあるローテンションで臨んでいるが調整過程とみられたドリームエイジカップでも快勝。力の差を見せている。極端にペースが速くならなければ障害も軽くクリアできそう。

まとめ:
  今回は7頭立て。正月の大一番だけに寂しい感じがする。下位の馬でも手を挙げてくれるといいのだが。荒れるレースではあるが、少頭数となったためその傾向に注目。その分初心者の方には取り組みやすくなったかも知れない。
  やはり現在のばんえいを引っ張るオレノココロとコウシュハウンカイの一騎打ちの様相ではあるが、いかにもハンデが大きい。特にコウシュハウンカイはばんえい記念以外では過去にも例を見ない930kgの荷物での出走となり、この馬にとってもかなり酷ではないか。雨雪の予報もなく馬場も厳しくなりそう。当欄では当初、近走の充実ぶりからこの馬を本命にすることを考えていたが、状況を踏まえ変更してみる。
  そこで、当欄では◎(7)オレノココロを本命に持ってきた。このレース鬼門の1番人気になる可能性は強いものの、やっぱり力は上。この馬は一昨年トップハンデでも優勝、枠は外詰めで端コースに入るが、この馬は大外でも勝ったこともあり問題にしないだろう。今回ライバルのコウシュハウンカイより10kg軽く出られるのも好都合だ。隣同士に並んで目標もできた。その他の馬とはさらに力の違いが出るのではないか。
  2番手に今度こその○(3)センゴクエースに期待したい。この馬にとって初めての重さの荷物、決して重量戦は得意ではないように思えるが、父母から見ても、ここで素質開花ということも考えられる。とにかく障害を切っていければチャンスはある。そして▲(6)コウシュハウンカイは単穴とした。いつものように障害を上手く上げてそのまま逃げ切ることも考えられるが、最後の詰めでハンデが効いてくるとみている。あと、入着候補に馬券的な妙味を含めて△(4)シンザンボーイを入れておきたい。高重量は未知数でやや不安面もあるが、目下リーディングの阿部武ジョッキーが上手く力をセーブしながら流れに乗せれば入着も。そして、注(1)フジダイビクトリーは軽ハンデが魅力ではあるが、それでも890kgは相当重い。崩れることはないだろうが、以前のようにスムーズにいくのかどうか。内枠だが外詰めなので右側が開くのは好都合かも。このあたりは差はなさそう。
  あとは、一発長打のありそうな(2)ソウクンボーイもいるが、障害も切れていない状況でもあり、入着圏内までは遠いか。(5)ホクショウディープは近走成績が上がっておらず、様子を見たい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  新年最初の重賞だし、ここはズバッと当てていきたい。帯広記念は荒れるレースで有名だけど、今年は少頭数で少し落ち着くか。もっとも少頭数は荒れるというジンクスもあるし。オレノココロを中心に本命サイドから入りつつ、やはり色気を出してちょい荒れぐらいは狙いたい。そのカギを握るのがセンゴクエース。単勝・ワイドも絞っていく。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 
   7→3,6→3,6,4,1 合計6通り 各300円
   3,6→7→3,6,4,1 合計6通り 各200円
   7,3→7,3,6→7,3,6,4,1 合計12通り 各100円
  合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 7 800円
  ワイド 3=7,6,4,1 合計4点 各200円
  合計 1,600円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、天馬賞の結果と併せて年明け第1週までには報告したいと思います。

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第20回ヤングチャンピオンシップ(12/29)

ばんえい重賞レース回顧
第20回ヤングチャンピオンシップ(BG2)-2018年12月29日-11R 200m直 晴 1.2%
  1着○(5)アオノブラック(菊池一) 1分31秒8
  2着◎(3)ギンノダイマオー
  3着▲(8)メムロボブサップ
   単勝 4 610円(3番人気) 馬複 1-4 430円 三連単 4-1-9 2,400円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい2歳重賞、第20回ヤングチャンピオンシップは、3番人気のアオノブラックが直線で鮮やかに抜け出し快勝。初めての重賞勝ちとなった、菊池一樹騎手は2014年のばんえい大賞典(カイシンゲキ)以来4年ぶりの重賞勝ちで、重賞通算3勝目。

レース振り返り
  帯広地方は気温は低いものの降水がほとんどない日が続き乾燥、コースはかえって脚抜きが良くなり、前々日のスピードレースでは0分50秒を切るタイムが出るなど。軽めの馬場であった。
  レースは、スタート直後から各馬スピードに乗り、序盤からややばらけた展開。予想されたとおり先頭を切って行ったのがインビクタ。1,2障害の中間まで刻みも入れず、2,3馬身前を行く。その後にエースモリウチ、半歩遅れてメムロボブサップ、内からギンノダイマオーあたりが続くが、それらが刻んでいる間に、一旦刻んだインビクタが引き離すという流れ。第2障害手前もインビクタが先着し、エースモリウチが2番手に続く。ここまで41秒とこのレースらしくハイペース。
  そして数頭が障害手前に到着したところで、インビクタが障害を先に仕掛けた。しかし天板でやや腰が入り勢いが緩んだところを、次に障害に挑戦したエースモリウチがスムーズに越え、これが先頭。インビクタは2番手で降りたが勢いがない。さらにこれらを見るように最内からギンノダイマオー、アオノブラック、一歩遅れてメムロボブサップが次々に障害を越えて前を追う。
  先頭争いはエースモリウチがリードするところを、1番人気ギンノダイマオーが激しく追い、アオノブラックもついて行く。外からは2番人気メムロボブサップも後ろから追ってきた。残り30mを切ってエースモリウチのスピードがやや落ちてきたところをギンノダイマオーがかわして先頭へ、これに付いて行ったのがアオノブラック。残り10m近くになるとギンノダイマオーのスピードが緩み、そこにアオノブラックが並びかけ、マッチレースの様相。ギンノダイマオーも最後まで粘りを見せたが、ゴールはアオノブラックの方がわずかに先着した。ギンノダイマオーはナナカマド賞に続いて2着。3番手は2馬身ほど離れて逃げ粘ったエースモリウチと追ってきたメムロボブサップが並んだが、エースモリウチがゴール線をソリがまたいだところでストップ。そこをメムロボブサップがかわして3着に入った。逃げたインビクタは最後失速し9着に終わった。

次走へのメモ
アオノブラック(1着):上がり馬がいよいよ世代トップの座に踊り出たというところか。前半から好位置に付け、障害も難なく捌き、最後は切れる脚を長く使って差し切り勝ち。菊池騎手が初騎乗ながら上手に乗りこなし、理想的なレース運びに持ち込んだ。うまくいったというよりも、この馬の素質が開花したというイメージ。馬体のバランスも良く、今後さらに力を付けて強くなりそうな気配だ。重量の加増も問題ないだろう。次の狙いは当然イレネー記念。今度は他馬にマークされる立場になるので、その時自分の走りができるか。
ギンノダイマオー(2着):道中も障害も滞りなく走りきり、この馬の力は発揮できた。最後はわずかな切れ味の差で敗れたが、安定した力を出せるところは見せたのではないか。最内枠は影響なかったように見える。力を付けて、次の目標イレネー記念でリベンジを果たしたい。
メムロボブサップ(3着):障害でほんの一歩遅れを取り、一瞬の切れ味は見せたものの、やはり早めに前に行けなかったのが敗因。10kgのハンデが思いのほか大きかったか。馬体重25kg増は成長分といえる。定量戦のイレネー記念では十分巻き返し可能。
エースモリウチ(4着):障害をスムーズに降り、一旦先頭に立つなど見せ場は作った。流れは良かったが、最後で詰まったようにスタミナ面では課題が残った形。デビュー時からあまり馬体重が増えていないので、まず体調を整えたいところか。
ダイリンファイター(5着):9番人気だったので善戦といえる。障害をひと腰で越えており、粘りのあるところは見せた。将来が期待される馬なので、自己条件に戻ってしっかり勝って、再び重賞戦線に参戦してほしいところ。
  その他では、ゴールデンカイザー(6着)が、前半からズブい面を見せ遅れを取ったものの最後の直線はしっかり走り切ったようだ。馬格がある馬で将来性はある。サカノハマナカ(7着)もここは家賃が高かったが素軽さは見せており、自己条件に戻れば走れそう。序盤逃げを打ったインビクタ(9着)は攻めた結果の成績なので悲観することはない。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 +1,180   (配当)5,580 (投入)4,400
  (単複・ワイド)今回 +380   (配当)1,980 (投入)1,600
  今年度累計 +34,570 (12/29・ヤングCS終了時点)
    通常  -24,010 (配当 46,590 - 投入 70,600)
   単・ワ -10,560 (配当 16,340 - 投入 26,900)
  金額はほんのわずかだけど。珍しい両方プラス。終わってみればアオノブラックもっと信じても良かったかなとも思うが、ま、欲を出さず、今年最後のばんえい重賞でプラスになったことだけでも良しとしよう。年始めの重賞で頑張ろう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  次は1月2日帯広記念(BG1)、そして3日天馬賞です(BG1)、予想はいずれも前日中(帯広記念は1日中、天馬賞は帯広記念終了後直ちに)には書きたいと思います。結果回顧はまとめて後日行うことをご了承ください。