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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年2月26日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第40回チャンピオンカップ(2/24)

ばんえい重賞レース回顧
第40回チャンピオンカップ(BG2)-2019年2月24日-10R 200m直 晴 1.1%
  1着△(3)メジロゴーリキ(西謙一) 2分07秒0
  2着○(1)オレノココロ
  3着 (6)マツカゼウンカイ
   単勝 3 630円(4番人気) 馬複 1-3 690円 三連単 3-1-6 8,920円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいの今年度の重賞優勝馬による一戦、第40回チャンピオンカップは、4番人気の5歳馬メジロゴーリキが積極的なレースを展開し逃げ切り、今年正月の天馬賞に続き重賞3勝目、古馬重賞は初優勝となった。西謙一騎手も天馬賞に続く重賞制覇で今季2勝、通算7勝目。

レース振り返り
  帯広はこの期間雪がほとんど降っておらず、当日も昼間はプラス気温、かなり乾燥した力のいる馬場であった。
  レースは、ややばらついたスタート。第1障害越えたあたりからメジロゴーリキ、ミノルシャープあたりの若馬勢が飛び出していき、中枠からマツカゼウンカイ、外からマルミゴウカイがこれに付いて、オレノココロ、コウシュハウンカイらの古馬勢はこれらの様子を見るように進む。各馬刻みが入る中、1,2障害中間あたりからメジロゴーリキが意欲的に他馬を引き離しにかかり、2,3馬身リードして、そのまま先頭で第2障害手前へ、ここまで60秒強と中間ペース。
  メジロゴーリキがじっくり溜めている間に追ってきたのがマツカゼウンカイ、その後オレノココロ、コウシュハウンカイ、ミノルシャープ、マルミゴウカイと相次いで到着したところで、メジロゴーリキとマツカゼウンカイがほぼ同時に障害を仕掛ける。マツカゼウンカイは坂の7分目程度で立ち止まるが、メジロゴーリキは止まらずに力強く坂を登り切り先頭で最後の直線へ。その間、障害では次にミノルシャープが坂に挑んだが中腹手前で膝折、オレノココロら他の各馬も相次いで挑戦するが、いずれも坂の中間で一旦は立ち止まる。その間にマツカゼウンカイが力を入れ直し障害を越えこれが2番手で前を追う。オレノココロもすぐに立て直しふた腰めで障害を越え3番手で前を追う。後は大きく遅れた。
  先頭を行くメジロゴーリキは残り30mを切っても快調に飛ばし、4,5馬身離して、逃げ切り態勢へ。後続は、オレノココロがじわじわ加速、マツカゼウンカイを抜いてさらに前を追うが、荷物が重いのか少しずつしか詰まらない。メジロゴーリキは残り10mを切ったあたりでさすがに緩んでくるが、それでもセーフティーリードがあった。止まることもなくそのままゴールを駆け抜けた。オレノココロは敗れたが、最後2馬身差まで迫って2着を確保。マツカゼウンカイもスピードは落ちたものの、最後まで止まることなく3着に粘り込んだ。当欄で狙ったマルミゴウカイは障害で遅れ、最後の直線ではしっかり追っていたが4着が精一杯だった。2番人気の実力馬コウシュハウンカイは終始後手に回り障害も一苦労で5着に終わった。

次走へのメモ
メジロゴーリキ(1着):ダービー、天馬賞とタイトルを取ってきたが、ここでさらに本格素質開花と言っても良いだろう。古馬一線級がハンデがあったとはいえ、力のいる馬場で荷物も800kgを超しており、5歳の若馬にはまだ過酷な条件、そこを障害をひと腰で越え逃げ切るのだからかなりの力の持ち主だ。今後さらに強くなる要素はある。馬体重が減っていたが、これは絞れて動きが良くなったと考えられる。さすがに5歳でばんえい記念は出ないと思われ、一旦立て直して、次の狙いは年度明けのオッズパーク杯あたりか。
オレノココロ(2着):850kgを引っ張りながらも、きっちり好位につけ、障害も崩れはなく、最後の切れ味も見せて、この馬としてはほぼ完璧なレース運びであった。今回は勝った軽ハンデのメジロゴーリキに上手く逃げ切られたということであろう。馬体重が久々に1200kgに達し、いよいよばんえい記念モードに入ったと言える。
マツカゼウンカイ(3着):これまで中団に控え直線で勝負するタイプだったが、取り残される懸念もあるとして、今回は積極的に前に行くレースを展開した。その分だけ障害も慌てずに進め、最後の直線でもしっかり走り切れる結果となった。こういうレースができたことは今後に生かされそう。まずは2週間後のポプラ賞が目標か。
マルミゴウカイ(4着):ひところ体調を崩していた時分を思うと良くなったと言えるが、まだ十分ではなかった。障害も今一歩であった。大外でかつ隣に牝馬が入る枠順的なものと、重馬場も影響したか。このあとの狙いはいろいろあるが、まずはオープン特別戦あたりで勝ち癖をつけたい。
コウシュハウンカイ(5着):安定した走りがモットーのこの馬が今回は終始後手に回っており、この馬本来の力強い走りが見られなかった。重馬場などが影響したのもあるが、本番のばんえい記念に向けてやや心配な面が感じられる。立て直しが期待されるところ。
  その他では、4歳馬アアモンドグンシン(6着)はやはり相手が強かった、持ち味は出せなかったものの崩れはなくまずまず走れたのではないか。ミノルシャープ(7着)は障害で崩れて万事休すといったところ。やや焦ったか。牝馬勢はハンデをもらっていたがやはり力の差があった。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 -4,400   (配当)0 (投入)4,400
  (単複・ワイド)今回 -1,180   (配当)220 (投入)1,400
  今年度累計 -17,260 (2/24・チャンピオンカップ終了時点)
    通常  -4,420 (配当 88,480 - 投入 92,900)
   単・ワ -12,840 (配当 21,060 - 投入 33,900)
  本命にしたマルミゴウカイが4着、ノーマークのマツカゼウンカイが3着に入り、またまた大外れ、わずかなワイドの1点だけがスズメの涙のように引っかかったというところ。スパッと諦めればいいのだけど、印を打った馬が1,2着に来ると馬複あたりでなんとかならなかったものかと思ってしまう。今年度の重賞はあと3つ。なんとか少しでも取り戻したい。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  3週続きの重賞第2弾、3月3日、明け3歳世代の最高峰のレース、イレネー記念(BG1)です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。

2019年2月23日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第40回チャンピオンカップ(2/24・帯広10R)

  ばんえいは今週から3週連続の重賞となります。そして1週おいてばんえい記念と、今年度のクライマックスが近づいています。まず第1弾は、今年度の重賞勝ち馬による一戦、チャンピオンカップです。


はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回チャンピオンカップ(BG2)
(2019年2月24日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 4歳以上選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(今年度タイトル)
オレノココロ 牡9 850 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
グランプリほか
  アアモンドグンシン セン4 810 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
ダービーほか
メジロゴーリキ 牡5 810 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
天馬賞
コウシュハウンカイ 牡9 840 藤本匠 松井浩 栗毛 先
北見記念ほか
ミノルシャープ 牡5 810 阿部武 大友人 鹿毛 先
銀河賞
  マツカゼウンカイ 牡5 800 西将太 松井浩 鹿毛 差
はまなす賞
  タイキン 牝6 800 菊池一 大橋和 鹿毛 先
ヒロインズカップ
  メヂカラ 牝5 750 島津新 西邑春 鹿毛 追
クインカップ
マルミゴウカイ 牡6 810 藤野俊 槻舘重 鹿毛 差
岩見沢記念
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「チャンピオンカップ」の概要と傾向
  その年度の重賞を勝っていることが出走資格というばんえいならではの特殊な条件。重賞には古馬オープンの重賞、年齢別世代重賞、牝馬重賞があるが、基本的には古馬重賞の勝ち馬が中心となるためいつもとほぼ同じようなメンバーになる。最近は同一重賞で何勝もする馬も多いため頭数が揃わないことが多い。しかし軽ハンデの若馬が出走した場合はなかなかの活躍を見せる。特に5歳馬は過去に何度も連対しており、このあたりには注目。過去10年で1番人気は(5,1,0,4)で、勝つか負けるかといったところ。下位人気からも優勝馬は出ている。ハンデ差がある上、この時期にしては比較的軽量の荷物で、重量戦で苦戦している古馬でもチャンスはある。一方では、このレースを3連覇したカネサブラックや最近ではオレノココロなど後にばんえい記念で勝つような馬が何度もここを勝っており、やはり本来の実力は軽視できない。ただ臨戦過程の中でこのレースにどの程度力を入れているかというのもこのレースの予想にあたっての見極めどころである。騎手では松田道明騎手がこのレース4勝と現役では最も多く勝っている。
今回のみどころ
  特殊な出走条件であるがゆえ、古馬の一線級でも今季重賞未勝利のフジダイビクトリーやセンゴクエースなどが出走権がなく、メンバーの顔ぶれも変わってくる。若馬勢がどの程度ここにチャレンジしてくるかと思われたが、重賞のたびに勝ち馬が変わっていた5歳馬を中心に、なかなかイキの良い馬たちが揃った。重賞最多勝の記録がかかるオレノココロや実力馬コウシュハウンカイなど最強世代の馬たちに対し、ミノルシャープら若馬勢がどこまで迫ってくるか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレノココロ:押しも押されぬばんえいのトップ馬。あくまで目標はばんえい記念だが、チャンピオンカップも本番を控え良い調整となっているのか過去に3勝しており、重賞最多勝記録をここであっさり塗り替える可能性も。850kgは全く問題ない。
 2 アアモンドグンシン:今年度のダービー馬が登場。重賞はこのほか大賞典にも勝っている。先行力と抜群の切れ味で現在の4歳世代をリードしているが、今回は古馬一線級に胸を借りる立場。どこまで通用するか。荷物は未知数だが、切れ味は生かせそう。
 3 メジロゴーリキ:混戦の5歳世代の中で昨年度ダービー、今年度は天馬賞とBG1を2勝している実力馬。先行力と障害力はもちろん、この馬の強みは最後まで粘り強く走れること。雄大な馬格で古馬にも全く引けを取らない。重馬場で本領発揮。
 4 コウシュハウンカイ:オレノココロと並ぶばんえいのトップ馬。先行力、障害力があり極めて安定した走りができるのが強み。帯広記念ではさすがに極端な高ハンデで5着に沈んだが、今回は荷物的にも丁度よさそうだ。本番を見据えて勝ち味を取り戻したい。
 5 ミノルシャープ:群雄割拠の5歳世代から、重賞2勝、今年度は銀河賞勝ちの実績でここに挑戦。ドリームエイジカップでは古馬トップクラス相手に勝利直前まで来た。障害力には自信があるが、最後の詰めがこの馬の大きな課題。軽馬場なら逃げ粘りも。
 6 マツカゼウンカイ:この馬も5歳。今年度は夏にはまなす賞に勝利しており、ドリームエイジカップでは7着ながら優勝馬にわずか7秒差、地味ではあるが存在感を見せている。好位差しタイプで、障害もこなすし直線もしぶとい。流れに乗ればチャンスも。
 7 タイキン:ヒロインズカップでは並みいる強豪を相手に直線抜け出して快勝。ニューヒロインの座を獲得するとともに、ここに駒を進めてきた。いきなり800kgは酷な感じもするが、前走より30kg重いだけ。障害は上手なだけにレースの盛り上げには一役買いそうだ。
 8 メヂカラ:クインカップでは持ち前の切れ味を生かし快勝。彗星のように現れた世代女王。障害は苦手だが一旦上がればこのメンバーでも通用するほどの脚を持っている。初めての荷物ではあるが、大きなハンデをもらっており流れに乗れれば大駆けも。
 9 マルミゴウカイ:岩見沢記念で勝利した時はニューヒーローの誕生を感じさせた。やや疲れが出たのかそれ以降は一息ついた形。秋から冬は休養に当てた。調子さえ戻っていれば、展開に左右されない自在の脚で見せ場は十分作れそう。荷物は未知数だが。

【はむ!の見解まとめ】
  有力古馬はともかく、4歳5歳馬がどこまで出てきてくれるかが焦点であった。前年は最終的には5頭立てと寂しいものがあったが、今年は出走権のある10頭のうち4歳のミスタカシマがいないだけで、9頭が揃った。やはりこのレースの趣旨に鑑み、若馬が古馬の実績馬にチャレンジする姿が見られるのが、ばんえいの将来への期待へとつながる。
  古馬勢にとっては、年度末の大一番ばんえい記念に向けて、準備段階であると思われるが、現時点でどこまで仕上がっているか。ただ昨年もオレノココロが勝っているように、良いステップレースになっていることも確か。若馬勢にとってはここでどこまで通用するか今後を見据えたチャレンジのステージになる。
  展開面では若馬勢を中心に速い展開を作りに行くか、じっくり構えるか、馬場状態を見ながらということになるだろう。4歳馬アアモンドグンシンや5歳馬メジロゴーリキ、ミノルシャープあたりが前を引っ張ればペースが速くなるか。コウシュハウンカイら有力馬も先行集団には入ってくるだろう。オレノココロも付いて行くとは思われるが、第2障害までにどの位置に付けられるか。
  そして予想だが、間違いなく実力ナンバー1であるオレノココロをどうみるか。本番はもちろんばんえい記念だが、重賞最多勝もかかっており当然ここも狙ってきているはず。課題は最大で100kgもあるハンデ差。850kgの荷物はこの馬が苦労するほどの重さでもなく力の差で勝ちきる可能性も高いが、序盤スピードのある若馬勢が行けばペースが速くなり、そうなると追いつかないことも考えられる。当欄ではやはり人気馬に少しでもスキがあれば疑ってかかりたいというのが基本姿勢。もう一頭の実力馬コウシュハウンカイは帯広記念で敗れて以降やや順調さに欠けているのが気になる。
  そこで当欄では6歳馬で今年度の岩見沢記念の勝ち馬◎(9)マルミゴウカイを狙ってみたい。この実力馬がこのハンデ差で出られるのはアドバンテージだ。重い荷物が課題とみられているが岩見沢記念では820kgで勝っており対応できる範囲内。近走は調子落ちしていたが、前走あたりは持ち前の切れ味も見せて復活の兆しも見られた。追い比べになれば浮上ありと見ている。そしてマルミと同じ槻舘厩舎でもある○(1)オレノココロを対抗にした。安定度が増しており、切れのある馬に出し抜けは食らっても少なくとも崩れることは考えにくい。▲(4)コウシュハウンカイも評価を下げているわけではない。過程こそ順調ではないが、そこは実力馬、出るからにはしっかり立て直してきているはず。安定した走りと障害力は脅威。あっさり逃げ切ることも考えられる。
  若馬勢がハンデ差を生かしてどこまで食い込んで来れるかも注目。重賞ドリームエイジカップやオープン特別では互角に戦っている。しかし800kgを越える荷物となると未経験の馬も多くなかなか厳しいか。その中では△(3)メジロゴーリキは重い荷物でも十分対応できるだけの力は持っていそうだ。ただトップクラスの流れについていけるかどうか。若馬の中では上位とみて入着とした。注(5)ミノルシャープは最後の詰めの甘さが気になるものの、先行力と障害力を生かし自分のペースを作れれば粘り込みも。他では4歳馬(2)アアモンドグンシンや最軽量の牝馬(8)メヂカラあたりがここでどんな走りを見せるのか注目したい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今年度の重賞戦線もクライマックスに来ている。ここまでわずかのマイナスと健闘しているので、なんとか年度最後のばんえい記念で勝負できるぐらい資金を残しておきたいところ。
  古馬対若馬、ハンデ差もあって予想は難しいが、当欄では実績のある古馬の方を軸馬として信頼することにした。若馬はワイドの方で押さえる。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9=1=4,3,5(2頭軸マルチ) 合計18通り 各200円
      9=1→2,6 合計4通り 各100円
      9,1→4,3→4,3 合計4通り 各100円
  合計4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 700円
  ワイド 3=9,1,4,2 2=9,1,4 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負!

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告します。

(コラム)ばんえい重賞最多勝記録
  前回この欄で紹介し、ニュースでも流れていたのでもう御存知だとは思いますが、先日2月16日にホクショウマサルが20連勝と、それまでサカノタイソンが持っていたばんえいの最多連勝記録を20年ぶりに塗り替えました。
  連勝の間はどのレースも他馬を寄せ付けない圧勝で、非の打ち所がありませんでした。(この記録はどこまで伸びるでしょうか)素晴らしい記録だと思います。しかし、一方、ばんえいの場合これだけ連勝してもB1クラスまでしか上がれず、本来この馬が戦うべき重賞に出走できる位置まではまだかなりの勝利が必要です。賞金が少ないことも原因ですが、このランクシステムは改善の余地がありそうです。年度が変われば、重賞出走の機会もあるだろうし相手も強くなるでしょうから、そこからがこの馬の勝負でしょう。

2019年2月11日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第44回黒ユリ賞(2/10)

ばんえい重賞レース回顧
第44回黒ユリ賞(BG2)-2019年2月10日-10R 200m直 晴 2.3%
  1着 (6)ジェイカトレア(西将太) 1分59秒4
  2着▲(4)ハイトップフーガ
  3着 (2)ワンポイント
   単勝 6 940円(6番人気) 馬複 4-6 1,490円 三連単 6-4-2 78,350円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け3歳牝馬の重賞、第44回黒ユリ賞は、6番人気のジェイカトレアが障害2,3番手から切れ味良く抜け出し重賞初優勝となった。西将太騎手は昨年度のばんえいオークス以来1年半ぶりの重賞制覇で通算5勝目。

レース振り返り
  帯広地方は連日氷点下20℃を下回る非常に寒い気候、晴れたものの数日前に降った雪が解けない状況で、水分もそこそこ含んで平常からやや軽めの馬場であった。
  レースは、スタートから各馬勢いよく飛び出し第1障害越えまでほぼ横一線、そこから早めに刻む馬も出て、各馬牽制しながら出たり入ったりの流れになりペースが落ち着いた。1,2障害中間あたりからハイトップフーガが心持ち前に出て、ワンポイント、ジェイカトレアあたりがこれに付いて行く、外枠からはサクラユウシュンが差なく追いかけ、ヒメトラクイーンがこれに続く。内枠のヤマサンブラックもじわじわ前へ。その中でハイトップフーガが抜け出し、第2障害手間に先着。ここまで66秒とペースは落ち着いた。
  ヒメトラクイーンがぐっと脚を伸ばして2番手に続き、さらに差がなく3,4頭が続く。これらを見るようにハイトップフーガが障害を先に仕掛ける。グイグイと力が入り天板までスムーズに上がった。これを見るようにジェイカトレアとワンポイントが障害にチャレンジ、3頭ともひと腰で障害を越えて行ったのに対して、後続は大外のサクラユウシュンが一旦膝を折るなど苦戦、障害をなんとか越えた馬も勢いはなかった。
  先頭争いは、先に障害を降りたハイトップフーガに対し、切れ味よく追いかけてきたジェイカトレアが迫る。そしてさらに加速し、残り30mあたりで先頭に立ってからは引き離しにかかる。ハイトップフーガも粘るが、その差は広がる一方。結局ジェイカトレアは最後5馬身ほど離してゴール。終わってみれば快勝だった。2番人気ハイトップフーガもスピードは落ちず後続の追随は許さず2着、さらに障害3番手で下ろして前に付いて行ったワンポイントがそのまま3着に粘った。1番人気サクラユウシュンは障害でのミスで最後方からの競馬、それでもものすごい脚で追い込みを見せたが4着まで。当欄で狙ったヤマサンブラックは障害はなんとか4番手で越えたが、そこから伸びず7着に終わった。

次走へのメモ
ジェイカトレア(1着):見事な勝利であった。これまでは後方追走一辺倒であったが、今回は重賞でペースが落ち着くとにらみ、逆に序盤から積極的に前に行く作戦に出てこれが功を奏した。早めに動いていたので障害も落ち着いて対処。障害を降りれば確実に走れる馬なので自信があったのだろう。前を行ったハイトップフーガも良い目標になった。終わってみれば勝つべくして勝ったという結果になった。馬体のある馬なのでこれからも大きいレースで強みを発揮しそうだ。イレネー記念の出走権も取ったがどうか。そこそこやれるのでは。
ハイトップフーガ(2着):上位人気馬総崩れの中で、特に気を吐いた一頭。ある程度前に行くかと思われたが、思い切ってハナを奪いに行った。障害もしっかり切れたことも他の馬を慌てさせる流れになったのではないか。逆に勝った馬にうまく標的にされた形になったが、この馬の走りはしっかりできたと思われる。こちらもイレネー記念出走の権利はあるが、無理はしないか。
ワンポイント(3着):8番人気の3着、こちらも持ち前の先行力と障害力を生かし、他馬に関せず自分のペースで行けたことが好走の要因であろう。父のイーグルもそうであったが、爆発力はないものの地味な存在ながらどんな流れでもしっかり走ってくる安定感がある。ゆったりした流れがよさそうで、次の狙いは3月のやはり荷物が重めの福寿草特別か。
サクラユウシュン(4着):他馬のペースに惑わされ障害で引っかかる。この馬が敗れる典型的なパターンに嵌まってしまった。元々フワフワしたイメージがあっただけに大外枠もかなり影響したか。直線の追い込みの脚がものすごかっただけに惜しい感じがする、今後の気性面での成長に期待。
クイーンヴォラ(5着):こちらも10番人気ながら最後じわじわ伸びて掲示板内に入った。スピードは持っているが無理に行かず、障害に集中して後は着を拾うという流れで今後につながる走りだったと言える。自己条件なら十分持ち味を発揮できるだろう。
  その他では、ヒメトラクイーン(6着)は隣の1番人気サクラユウシュンの方をマークしていった結果、自分の走りが出来なかったイメージ。若干の立て直しが必要か。当欄で本命に狙ったヤマサンブラック(7着)は前半から行き脚は良くなく、障害はひと腰で越えたものの、息が続かなかった。元々大きくない馬体にマイナス26kmの馬体重減がこたえたか。3番人気のキタノヒバリ(8着)も障害でふた腰かかり後手に回った。あまり重い荷物は得意ではなさそう。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 -4,500   (配当)0 (投入)4,500
  (単複・ワイド)今回 -1,500   (配当)0 (投入)1,500
  今年度累計 -11,680 (2/10・黒ユリ賞終了時点)
    通常  -20 (配当 88,480 - 投入 88,500)
   単・ワ -11,660 (配当 20,840 - 投入 32,500)
  見事にボウズ。また完全マイナス街道に逆戻り。予想自体が的外れだったのでこれはどうしようもない。ジェイカトレアは動きが重いとみて軽視してしまった。素晴らしい走りだった。ワイドぐらいなんとか引っかかってないかと思ったが、それも違う方向だった。こういうこともあるから、前回のように予想どおりの時にしっかり馬券を取っておかなければこういうことになる。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  次の重賞は2週間後、2月24日、古馬の今シーズン重賞優勝馬が集う、チャンピオンカップ(BG2)です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。

2019年2月9日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第44回黒ユリ賞(2/10・帯広10R)

  今週は明け3歳牝馬の重賞、黒ユリ賞です。第44回を数える伝統ある重賞でもあります。次の世代のニューヒロインはどの馬になるのでしょうか。(なお、今回も発走時刻が少し早いので注意。)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回黒ユリ賞(BG2)
(2019年2月10日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ヤマサンブラック 牝3 640 長澤幸 岩本利 青毛 先
父カネサブラック
  ワンポイント 牝3 640 菊池一 金山明 栗毛 先
父イーグル
  サカノハルヒメ 牝3 640 工藤篤 村上慎 青毛 差
父カネサテンリュウ
ハイトップフーガ 牝3 640 西謙一 松井浩 栗毛 先
父ウンカイ
キタノヒバリ 牝3 640 松田道 村上慎 鹿毛 差
父カネサテンリュウ
  ジェイカトレア 牝3 640 西将太 平田義 青毛 追
父トカチタカラ
  クイーンヴォラ 牝3 640 阿部武 坂本東 栗毛 先
父シベチャタイガー
  マンテン 牝3 640 村上章 服部義 芦毛 逃
父トウリュウ
ヒメトラクイーン 牝3 640 藤本匠 松井浩 鹿毛 差
父ナリタボブサップ
10 サクラユウシュン 牝3 640 鈴木恵 金山明 栗毛 逃
父ウンカイ
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「黒ユリ賞」の概要と傾向
  ばんえいの明け3歳牝馬の重賞・黒ユリ賞。1975年創設以降、4場開催時代から一貫して帯広で行われている伝統ある重賞で、JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割ったような位置づけ、格付けはBG2ながら格調高いレースの一つである。過去の勝ち馬にはハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ、最近ではナナノチカラ、そして現役のキサラキク、昨年のミスタカシマなど名牝といわれる馬の名前が並んでいる。定量戦で実力がそのまま出るレースではあるが、まだ各馬の勝負付けが済んでいない時期でもあり思わぬ馬が勝つ場合もある。過去10年で1番人気は(4,2,2,2)、8勝までが3番人気以内と上位人気馬はなかなかの成績を上げているが、6番人気以下の連対も多い。ただ人気薄同士で決まることも少なく、人気馬+穴馬の組み合わせが妙味だ。臨戦過程的には重賞や牝馬特別戦で好走又は勝っている必要はなく、その時点で好調な馬を探したい。各馬初体験の重さで時計はそれなりにかかっており、後方からの差し馬が届く印象。馬体重は1000kg以上の馬、800kg台の馬いずれからも優勝馬が複数出ており目立った傾向にはなっていない。騎手では現役では鈴木恵介Jの4勝がトップ、若手騎手は苦戦している。
今回のみどころ
  いわゆる若き乙女たちの戦いと言われ、重賞に初めて出てくるような馬がほとんどだが、将来にわたって活躍する馬もこのレースから世に出てくる馬も多く、それだけに毎年興味深く、そして推理する楽しみがあるレースである。これまで重賞に出た馬はヒメトラクイーン、サクラユウシュン、ヤマサンブラックの3頭で、これらが実績は上位だが、果たして最初にこの世代の女王になるのはどの馬か?北海道方面は寒波が来ており馬場状態にも留意。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ヤマサンブラック:3歳牝馬賞金ランク5位。南北海道産駒特別で2着に入り、重賞ヤングチャンピオンシップにも出走している。この時は8着であったが上位と戦ったことをきっかけに更に力を付けてきた。先行力があり気合いを入れられるごとに伸びていくイメージ。粘り強さもある。障害もしっかりしている。
 2 ワンポイント:3歳牝馬賞金ランク6位。特別戦はいちい賞に出走し7着。デビュー当初は引退した山本正彦騎手が主戦であった。周りのペースに惑わされることなく安定して自分のペースで走れる。障害も巧者の部類。切れる脚というよりじわじわ伸びてくるタイプで、勝負根性もあり、混戦になれば強みを発揮する。
 3 サカノハルヒメ:3歳牝馬賞金ランク7位。秋に入ってからのデビューで当初は非力さが目立ったが、ここにきて急成長。勝ち星を上げてここに駒を進めてきた。中団に控え、直線の切れ味で勝負するタイプだが、これまで特別戦どころか上位馬との対戦がなかったこともあり、底を見せてはいないものの力不足感がある。
 4 ハイトップフーガ:3歳牝馬賞金ランク4位。特別戦は白菊賞4着、いちい賞3着とまずまずの成績を上げているが十勝産駒特別には出走できなかった。同世代では牡馬も含めて最も体重のある大型馬。先行力があり動きも力強いが、体を持て余している面があり、切れる脚はない。走りは安定しており力勝負なら。
 5 キタノヒバリ:3歳牝馬賞金ランク9位。重賞、特別戦とも未経験、8月になって初勝利を上げ、この冬に入ってから連勝し出走権圏内に入ってきた上がり馬。未知な点は多いが、実績のあるカネサテンリュウの仔で一発素質開花の可能性は秘めている。脚質は好位につけて粘り込むタイプ、大敗も多いが枠順による。
 6 ジェイカトレア:3歳牝馬賞金ランク3位。特別戦は白菊賞6着、十勝産駒特別7着。近走成績は上がっていなかったが、前走は大外ながら鋭い追い込みで勝利。大型馬で力強い走りを見せる馬であり、荷物が重くなってゆったりしたペースになった方が良いが、障害などでは自分の体重に脚がついていかないことも。
 7 クイーンヴォラ:3歳牝馬賞金ランク8位。特別戦は釧路産駒特別のみだが、この時は最下位人気ながら、後に重賞ヤングCSで優勝するアオノブラックらを相手に直線で一旦先頭に立つなど見せ場たっぷりの走り。普段は非力さが目立ちジリ脚のまま終わる場合も多いが、軽馬場で流れに乗れば一気に大駆けも。
 8 マンテン:3歳牝馬賞金ランク10位。特別戦はいちい賞と十勝産駒特別に出走しているがいずれも大敗している。先行力は抜群で、この馬がハナを奪う場面も見られるか。しかし障害は得意ではなく、崩れないものの二の腰が入らず苦戦している場面も見られる。これが軽馬場になればスムーズに走り切ることが可能。
 9 ヒメトラクイーン:3歳牝馬賞金ランクは目下1位。近走着順は上がっていないが最上位クラスで戦っており、重賞ナナカマド賞では鋭い追い込みで4着に食い込んでいる。牝馬同士では白菊賞で勝ち、いちい賞は2着と力は上位。切れ味はあるが出足が遅い面があり速い流れになるとどうか。障害はこなせている。
 10 サクラユウシュン:3歳牝馬賞金ランク2位。重賞はナナカマド賞6着、牝馬特別戦では白菊賞2着、そして、いちい賞では他馬を引き離して快勝している。出足が良く、牡馬のトップクラス相手でも先行してペースを作れる。障害も近走は軽くこなせている。道中ソラを使う場面がありしっかり走れるかがカギ。

【はむ!の見解まとめ】
  昨年のミスタカシマのように飛び抜けた力の馬はおらず、全体的に小粒感は否めない。しかし、個性的な馬は揃っている印象で、磨けば光りそうなダイヤの原石が眠っていそうだ。重賞経験のある馬や、白菊賞、いちい賞の牝馬特別上位の馬がランク的にも上だが、下位の馬にも目を配っておきたい。馬場状態だが、帯広は木曜日にまとまった雪が降りその後強い寒波が来ている。従って軽めに推移と思われるが各馬に影響があるほどではないか。
  展開は、先行して力の出せる馬は多いが、何が何でも前に行きたい馬がいるわけではないので、各馬牽制し合いながらの走りになりそう。サクラユウシュン、マンテンあたりが前に行きヤマサンブラック、ハイトップフーガあたりがこれについて行く展開になるか。有力馬のヒメトラクイーンは中団から前を伺う形になりそうか。各馬初めての重量で直線でも詰まり合いになる可能性もあり、最後まで粘り切れるスタミナも要求される。
  勝ち馬予想だが、当欄では◎(1)ヤマサンブラックを本命に持ってきた。当初目立たない馬だったが、ヤングCS出走前後からレースセンスを身につけてきたイメージ。自在に立ち回れて障害も上手。さほど切れる脚はないものの最後まで緩まずしっかり走れる。前走A-2クラスでも7着とはなったものの、牡馬の実力馬相手に見せ場は作った。父がカネサブラックということで大レースにも強そう。混戦必至の中、軸馬として信頼できる一頭とみている。相手には○(10)サクラユウシュン。こちらが1番人気になるか。いちい賞での勝ち方が強くその印象が残る。先行力と切れ味両方持ち合わせており、平常心で走れればこちらの方が上か。しかしこれまでのレースでは道中フワフワする面もあり、力を出し切れるかが課題。大外枠に入ったのも気になる。リスク面を考え対抗とした。そして牝馬のランキングトップを行くヒメトラクイーン。切れ味がありA-1クラス相手でも善戦できる力は持っているが、近走はやや置かれている感が出ているのが気になる。それなら大型馬で力強い走りを見せそうな▲(4)ハイトップフーガの方が頼もしい感じがする。ややズブいイメージがあり後手に回ると障害などでも厳しいが、先行して行ければ粘り強さを発揮しそう。単穴に。そして△(9)ヒメトラクイーンは入着までとした。あとは、勢いのついてきた上がり馬注(5)キタノヒバリはうまく流れに乗れれば。切れ味勝負になれば(6)ジェイカトレアの追い込み、軽馬場になればスピード馬の(7)クイーンヴォラ、時計がかかれば粘りのある(2)ワンポイントが浮上する可能性も。

はむ!の馬券狙いどころ:
  馬券作戦は今年度はここまで善戦。しかしヒロインズカップでは会心の予想をしながら馬券プラスに結びつかなかった。年度末に向けなんとかしっかり当てたいところ。黒ユリ賞は実績の浅い3歳牝馬戦ということもあり予想は難しいが、それだけに予想のしがいがあるというもの。ヤマサンブラックと人気サイドのサクラユウシュンを中心に3頭目を幅広に狙っていきたい。ワイドも買い方を工夫して。取りこぼしの少ないように。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2頭軸マルチ 1=10=4,9,5 合計18通り 各100円
   1,10→1,10,4,9→1,10,4,9 合計12通り 各100円
   1→10→5,6,7 合計3通り 各100円
  枠複 1=8,4,5 4=8 各300円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 1 600円
  ワイド 1=4,5,6,7 7=10,9,4,5,6 合計9点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

ばんえい連勝記録
  純粋なばんえいの話題を。ばんえい競馬の連勝記録は、記録が残っている限りにおいて、サカノタイソンが1997年から3年間にわたり記録した19連勝が最高です。サカノタイソンはこの連勝記録だけでなくばんえいの歴史でも指折りに入るくらいの強い馬で、ばんえい記念2勝を含む通算50勝を挙げています。歴史的名馬といえるでしょう。そして今週この不滅の大記録に挑む馬がいます。それが先週まで18連勝を挙げているホクショウマサルです。元々はイレネー記念やばんえいダービーなどを勝った実力馬。その後体調不調が続き、古馬としては最低のB4クラスまで降格、そして復帰してからこの連勝街道が始まったというわけです。相手関係もありますから、連勝には重賞なども含まれるサカノタイソンの記録とはその価値を単純に比較することはできませんが、とにかく数字として歴史に残る記録を塗り替える場面がやってきたということで注目したいと思います。注目のレースは、2月10日、黒ユリ賞の一つ前のレース、第9レースに組まれています。

2019年2月4日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第29回ヒロインズカップ(2/3)

ばんえい重賞レース回顧
第29回ヒロインズカップ(BG1)-2019年2月3日-10R 200m直 曇 1.6%
  1着▲(6)タイキン(菊池一) 2分34秒1
  2着◎(5)キサラキク
  3着○(2)ナカゼンガキタ
   単勝 6 880円(5番人気) 馬複 5-6 870円 三連単 6-5-2 10,700円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい牝馬チャンピオンの重賞、BG1の第29回ヒロインズカップは、5番人気の伏兵で6歳馬タイキンがゴール前の激しい攻防を制して優勝。重賞初勝利となった。菊池一樹騎手は昨年末のヤングチャンピオンシップに続き重賞今季2勝で通算4勝目。

レース振り返り
  帯広地方は雪の予報も出ていたものの、レース前までは雪が降らず、日中はプラス気温で、水分以上に乾燥した時計のかかる馬場であった。
  レースは。飛び出しはコウシュハローヤルが早かったが、第1障害を越えてから、先行すると予想されたヤマノホシ、ナカゼンガキタにキサラキク、セイコークインが徐々に前に出て先頭集団をを形成。各馬小刻みに息を入れながらゆっくり進み、ペースが落ち着いた。1,2障害中間点あたりからは、最内のセイコークインが積極的に先頭に出て、ヤマノホシ以下が続く展開。第2障害手前にはセイコークインが先着、ここまで74秒のスローペース。ヤマノホシがこれに続き、一歩遅れてキサラキク、ナカゼンガキタがほぼ同時に到着した。障害を先に仕掛けたのはヤマノホシ。一歩ずつ踏み込みながら登っていき、天板まで登るがそこで膝をつく、その間にセイコークインが挑戦するも坂の中腹でストップ、これを見るようにナカゼンガキタ、そしてキサラキクと相次いで障害にチャレンジするがいずれも7分どころでストップ。その間にヤマノホシが立て直し、先頭で障害を越えた。先に仕掛けた馬たちがもたつく中、障害をひと腰で上げてきたのが、中団に控えていたタイキン。立て直したナカゼンガキタと同時に障害を降りるが、楽に坂を上がった分タイキンの脚色が良い。さらに一歩遅れてキサラキク。その後は大きく離された。先頭争いは、先行したヤマノホシは勢いがなく、これをかわしてタイキンが先頭へ、2番人気ナカゼンガキタとそして1番人気のキサラキクが勢いを付けて追う。残り20mあたりではタイキンが約2馬身のリードがあったが、キサラキクがじわじわ追ってくる。残り10mで約1馬身差、キサラキクが迫る中タイキンが必死に粘る。そしてゴール線手前で両馬ともストップ、一歩遅れたナカゼンガキタも並びかけ、激しい争いになったが、わずかに先に立て直したタイキンが先頭でゴール。そしてキサラキクはナカゼンガキタにかわされかけながらもギリギリ立て直し2着、ナカゼンガキタが3着に入った。先行したヤマノホシが少し遅れて4着に入った。

次走へのメモ
タイキン(1着):大金星のようだが、元々力は持っていた馬。それが今回はペースが落ち着きこの馬の流れに持ち込めた。それが、各馬障害で苦しむ中もひと腰でクリアできた要因だろう。最後も、ゴール線上で止まっても立て直しが早かった。デビューからほぼ一貫して乗り続けた菊池騎手がこの馬を知り尽くした走りを見せたというところだろう。今回の勝利でオープン入り、チャンピオンカップの出走権も得たが、いきなり相手が強くなるので、ここはクラス再編成後のシーズン明けまで待って再始動というところか。
キサラキク(2着):好位につけ、この馬が予定した展開にはなっていた。障害でふた腰かかることも想定の範囲内であっただろうが、勝った馬に完璧に走られてしまったというところ。しかしさすが力のあるところは見せた。強いて言えばトップハンデと、シーズン途中で体調を崩し馬体重が減っていてもう一歩の力が出なかったというところか。次のレース選択が難しい。今シーズンのこの馬が出られる重賞はばんえい記念くらいだが・・
ナカゼンガキタ(3着):好位をキープしながらも惜しくも3着に終わったが、接戦に持ち込み、5歳馬としては堂々たる走りだった。初めての高重量もどうかと思われたが、問題なくこなし、最後まで走り切った。次回には障害もひと腰で越えて行けるようになるだろう。今後に自信の付く経験だったと言える。今シーズンはポプラ賞などの出走権がなく、大きな目標は当面ないので自己条件で地道に力を付けていくか。
ヤマノホシ(4着):3番人気まで押し上げられていた。逃げ宣言をして想定どおり前に行ったが、相当馬場が重かったのであろう。前半でかなり消耗した感じだ。障害は天板まで上がっていただけにそこで膝折になったのは惜しかった。それでもジリジリ引き下がらず大きく差の無い4着に粘れたのはこの馬の力か。今後、軽馬場になれば逃げ切るチャンスも。
ヒメマルクィーン(5着):後方での展開とはいえ、障害をひと腰で越え、5着に入り賞金を得たのは善戦と言える。小柄で非力なイメージの馬であったが、ここにきて小さな花を咲かせた。8歳で今年度での繁殖入りが噂されているが、最初で最後のチャンスにこの馬としては最高のパフォーマンスを見せた。残りのレースも頑張って欲しい。
  その他では、セイコークイン(6着)は前半果敢に攻めてハナを奪いに言ったがやはり障害が上がらなかった。次週の準重賞スピードスター賞で雪辱を果たす。タナボタチャン(7着)は出足から後手に回ってしまった。最後の脚がしっかりしていただけに惜しい感じがする。一昨年の覇者アアモンドセブンは障害を上れず競争中止となった。馬体も減っていたし体調が十分でなかったのだろう。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 -350   (配当)4,350 (投入)4,700
  (単複・ワイド)今回 -560   (配当)740 (投入)1,300
  今年度累計 -5,680 (2/3・ヒロインズカップ終了時点)
    通常  +4,480 (配当 84,000 - 投入 88,480)
   単・ワ -10,160 (配当 20,840 - 投入 31,000)
  今回も▲◎○で入っておきながら3連単の組み合わせを買っておらず、馬複、枠複、ワイドでなんとかカバーというところ。タイキンとか結構狙っておきながら買えないところが馬券ベタというところか。こういうのをきっちり取っておかないと、また負ける時に傷口が広がるパターン。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  重賞は2週続き、2月10日、今度は明け3歳の牝馬重賞、黒ユリ賞(BG2)です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。

2019年2月2日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第29回ヒロインズカップ(2/3)

  正月開催以降1か月ぶりの重賞は、今年からBG1に昇格した牝馬チャンピオン決定戦、ヒロインズカップです。ばんえいの真の女王はどの馬がなるでしょうか。(なお、発走時刻がいつものメインより少し早いので注意が必要です)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第29回ヒロインズカップ(BG1)
(2019年2月3日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 4歳以上牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  セイコークイン 牝9 790 西将太 中島敏 鹿毛 差
ナカゼンガキタ 牝5 770 藤野俊 西康幸 鹿毛 逃
  アアモンドセブン 牝8 770 藤本匠 小林長 青毛 差
  ヒメマルクィーン 牝8 760 村上章 長部幸 栗毛 先
キサラキク 牝8 790 阿部武 金田勇 芦毛 差
タイキン 牝6 770 菊池一 大橋和 鹿毛 先
  タナボタチャン 牝6 760 渡来心 坂本東 栗毛 追
ヤマノホシ 牝7 770 鈴木恵 長部幸 鹿毛 逃
  コウシュハローヤル 牝6 770 工藤篤 松井浩 鹿毛 先
10 フェアリースズ 牝5 760 島津新 岩本利 栗毛 先
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ヒロインズカップ」の概要と傾向
  年間で唯一の古馬牝馬の重賞、JRAでいえばエリザベス女王杯に匹敵するレース。今年からはBG1に昇格し名実ともに女王決定戦の様相を呈してきた。過去の勝ち馬にはもちろん名牝と言われる馬の名前が並ぶが、サダエリコやアンローズといった名前がないのが不思議なところ。連覇・リピーターも多いが、ここ6年は毎年勝ち馬が変わっている。過去10年で1番人気は(3,1,1,5)とやや微妙。一方で2番人気が(4,3,0,3)、3番人気も(3,2,1,4)となかなかの成績で勝った馬はいずれも上位3番人気以内、従って配当的に荒れることは少ない。このことからも2,3番手あたりをしっかり狙ってみるのが良いか。また、過去に牝馬重賞(黒ユリ賞、ばんえいオークス、クインカップ)で2着以内の実績があるのも勝つ条件の一つになっている。年齢は8歳以上の高齢馬が強い時期もあったが、ここ6年は7歳以下が勝っており、若馬の勢いも侮れない。ただ4歳馬は出走自体が少ないが、かなり苦戦(今回も不出走)。騎手では、現役では藤本匠Jが4勝とトップ。藤野騎手がこのレースに勝っていない。
今回のみどころ
  メンバーを改めて見ると、キサラキクら実績のある古馬もいるが、初出走でイキの良い若馬の名前や久々に登場してきた名前などが並び、全体的にフレッシュなイメージだ。実績のある古馬が意地を見せるか、あるいは世代交代となるのか、BG1になって初めての女王の座を巡って激しい展開が予想される。クラス・年齢により若干の別定ハンデが設定されており、このあたりが勝負を左右する可能性も。馬場状態もポイント。なお、出走権のあった馬からミスタカシマ、シンエイボブ、メヂカラが回避、繰り上がり出走馬がいるので留意。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 セイコークイン:ヒロインズカップは実に5度目の出走で一昨年の2着が最高成績。今年で明け9歳となり、これまで重賞は数多く出走しているがまだ一度も勝てていない。準重賞では多数勝利しているだけに不思議なところ。近走は障害が上がれておらず苦戦続き。軽量戦では敵無しの抜群のスピードを持っているだけに、流れをつかみ念願の重賞勝ちを目指したい。
 2 ナカゼンガキタ:明け5歳、ヒロインズカップ初出走。昨年度(一昨年)のオークスの勝ち馬である。その後の重賞や特別戦ではハンデもあって苦戦しているものの、今年度は特別戦のカーネーションカップ2着、直近のレディースカップで優勝するなど、牝馬戦になれば強みを発揮する。先行力と障害力があり、崩れはほとんどない。ただ流れに乗れないと凡走も。
 3 アアモンドセブン:一昨年のこのレースの優勝馬、明けて8歳となりキサラキクと同世代。ヒロインズカップは4度目の出走。実力馬だが、調子の良し悪しがはっきりしているタイプで、近走は大敗続き、体重も落ちており体調面での不安がある。ただ昨年も同じような状況から2着に粘り込んでいる。出足が決まれば走れるが一旦遅れを取るとジリ脚で終わることも。
 4 ヒメマルクィーン:回避馬が出てチャンスが回ってきた。8歳馬だが重賞初出走。特別戦の出走も数えるほど。デビュー時は馬体重700kg台前半とばんえい馬としてはかなり小柄で、非力さが目立った。今も900kg台と小柄だがじわじわ力をつけ、なかなかの先行力・障害力と勝負根性を見せている。今シーズンで引退とのこと。相手は強いが胸を借りたい。
 5 キサラキク:ヒロインズカップは4度目、昨年に続き連覇を目指す。永く牝馬トップの座に君臨しておりキャリアは十分だが、最近は特別戦でも元々得意でない障害で苦しんでいる。気分転換にスピードレースの地吹雪賞にも出たが、こちらもかつてのスピードが見られなかった。馬体重も減り気味で体調面も気になる。しかしここでは格が違う。女王の意地を見せるか。
 6 タイキン:6歳牝馬ランク最上位。重賞は2歳時のヤングCSと4歳時のクインカップに出ているが掲示板内には入っていない。下位条件で勝ち負けを繰り返していたが、古馬になってじわじわと力を付け、牝馬ベスト10圏内まで上昇してきた。先行力と障害力が持ち味であるが、相手に合わせた自在の走りが可能。軽馬場ならスムーズに抜け出し粘り込むことが可能。
 7 タナボタチャン:6歳牝馬。淡い栗毛でファンの多い馬、今回は繰り上げで久々に出走のチャンスを得た。重賞は牝馬戦に3度出走。2歳時の黒ユリ賞では2着に入っている。馬体も大きく力のある馬であるが、気性面もあって成績にはムラがある。脚質は中団後方に控えて、直線の切れ味で勝負する追込みタイプ。最近は障害でも苦労しているが、高重量で巻き返しも。
 8 ヤマノホシ:出走馬中唯一の7歳馬。最後の切符を得て出走してきた。重賞は4歳時のクインカップ(7着)のみ、その後は自己条件のB1~B2あたりで戦ってきた。今年度は準重賞のレディースカップなどで3着と好走。先行馬の多いメンバーの中でも特にハナを切って行きたいタイプ。障害も上手いがあとは直線でどこまで粘れるか。鈴木恵介騎手の手綱捌きにも注目。
 9 コウシュハローヤル:6歳馬。重賞は世代戦に3レース出走しているが、特に3着に入った3歳時のオークスが特筆される。その後もAクラスやBクラス上位で勝ち負けを繰り返し、ようやく出走権を得てきた。本来ならかなりのスピードの持ち主で、しかも最後まで粘り強く走れるタイプだが、近走はやや動きが重く、障害も上がれない時がある。軽馬場なら一変も。
 10 フェアリースズ:明け5歳、重賞は3歳時オークスと4歳クインカップに出走。クインカップでは姉妹制覇の期待もあってか1番人気に推されている(3着)。近走はクラスが上がって壁に当たっている印象だが、牝馬同士のここなら戦えそう。この馬も先行力と障害力はあるが、同型が揃っており、相対的には控える形になるか。切れる脚はないが平均して力は出せる。

【はむ!の見解まとめ】
  実績のある古馬か、勢いのある若馬か。ばんえいでは牝馬限定戦のレースが少なく、互いに相まみえる期間が少ないのでなかなか力関係を推し量るのは困難。そんな中、前哨戦のレディースカップあたりが参考になりそう、この時は1着ナカゼンガキタ、2着キサラキクと若馬の勢いが勝った形にはなったがハンデ差30kgあった。今回は20kg。この差は埋まるか。この2頭以外の馬は着差以上に力の開きはあったイメージだが重賞の重量になってどうか。
  展開は、前に行きたい馬が揃っており、それなりに速くはなりそう。ヤマノホシがハナを切り、ナカゼンガキタあたりが続くか。キサラキクも早めに詰めていくことが予想される。いずれにせよ荷物が重いので、無理に先手を取りに行くと後が厳しくなりそう。そんなところから総合するとやはり実績馬有利となるか。
  当欄でも、ここは一日の長で◎(5)キサラキクを本命とした。近走は障害がひと腰で上がれていないし、降りてからもかつての切れ味が影を潜めており、不安な点が多いが、そこは牝馬ナンバー1を続けてきた馬。実績が違う。牝馬同士なら引き下がれない。出足はともかく、第2障害手前あたりではきっちり先手を取りに行くのではないか。たとえ障害で引っかかっても十分追いつきそうだ。対抗にはやはり○(2)ナカゼンガキタを挙げたい。先行力があり障害が上手いので安定感がある。キサラキクに勝てるとするならこの馬が逃げ切るパターンか。前半の位置取りも大事だが、どこまで粘りきれるかがカギ。3番手評価が迷うところだが、ここに来て充実してきた6歳馬(6)▲タイキンを抜擢したい。同レベルのライバルが顔を並べるが、先行力と障害力で一歩リードしている。あとは相手関係のみ。特に前走自己条件(A2)戦で見せたような力強い走りが見られれば一発も。入着候補には、ハナを切って行きそうな△(8)ヤマノホシがおもしろそうだ。楽に先行できれば、最後の粘りにつながりそう。鈴木恵介騎手の手綱加減がポイント。
  あとは、ハンデ面で有利な注(10)フェアリースズ。やや人気先行感があるが、しっかり走れそう。外枠は苦にしない。ただ前に行きたい馬が多いこのレースでどこまで自分のペースで先団に取り付けるか。他では、9歳馬で実力上位の(1)セイコークインが念願の初重賞をめざす。しかし近走は勢いを失いつつあるし障害が上がれていない。衰えたわけではないので全く無視はできないが、この馬は次週の準重賞スピードスター賞の方に照準か。さらには、このレース優勝経験のある(3)アアモンドセブンもここでは一変の可能性はあるが、近走の成績からは狙いづらい。その他の馬はやや力の差がありそう。

はむ!の馬券狙いどころ:
  年始めの重賞、特に帯広記念で上手く嵌まって、珍しく現時点でプラスまであとわずかのところまできた。ここで一気にプラス街道に入っていきたいところだが。そしてBG1に昇格したヒロインズカップ。やはり当欄で注目し続けてきたキサラキクを軸にしたい。格が違う。負けるとすればキサラキク自身のミスだろう。それを踏まえて今回は馬複ないしは枠複を多めに、相手に若馬勢を並べればそこそこの配当はつくか。ワイドはタイキンと無印にした実績馬セイコークインから。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 
   5,2→5,2,6→5,2,6,8,10,1 合計16通り 各100円
   5→2,6,8→2,6,8,10,1 合計12通り 各100円
  枠複 5=2,6,8  各300円
  馬複 5=2,6,8 2=6,8 各200円
  合計 4,700円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 5 600円
  ワイド 6=5,2,8,1 1=5,2,8 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

平成最後の・・
  ついこないだ新年を迎えたかと思えば、あっという間に1か月が経ちました。そして今年は5月に皇位継承により新しい年号が始まります。あと4か月です。そしてあちこちでよく聞かれるのが「平成最後の・・」。「平成最後の正月です」とか、「平成最後の有馬記念です。」とか。筆者などは昭和の時代もそこそこ過ごしているので、ひとくくりに「平成」といっても、それがことさら特別な時代だったとは思いませんが、少なくとも筆者が競馬を本格的に始めたのがいわゆる第2次競馬ブームの平成に入るか入らないかのころ。その間ずっと競馬しかやってなかったわけではありませんが、当欄的には「平成」といえば「競馬」だといえるのかもしれません。現在はばんえい中心ではありますが、ネタがないときは今後そんな競馬の思いで話でもここでするかもしれないのでよろしくお付き合い願います。