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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年11月16日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第44回クインカップ(11/17)

  3週続きのばんえい重賞、今週は4歳牝馬の重賞、クインカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回クインカップ(BG3)
(2019年11月17日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
サンシルクラポピー 牝4 700 村上章 鈴木邦 栗毛 差
  ウィナーキララ 牝4 680 西将太 大友人 青毛 差
テツアズマ 牝4 690 菊池一 松井浩 青毛 追
  ブレークスルー 牝4 690 藤本匠 長部幸 鹿毛 逃
  ジャスミンガール 牝4 690 渡来心 大友人 鹿毛 先
アフロディーテ 牝4 700 西謙一 西弘美 栗毛 先
プランセス 牝4 690 赤塚健 久田守 青毛 差
ミスタカシマ 牝4 720 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
  サトクィーン 牝4 690 阿部武 大友人 青毛 逃
  10 カイセリュウキ 牝4 680 松田道 坂本東 鹿毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「クインカップ」の概要と傾向
  ばんえいの場合は4歳世代にも三冠(柏林賞、銀河賞、天馬賞)があるが、さらにこの世代の牝馬重賞として、クインカップが行われている。その歴史は意外に長く44回目。過去の勝ち馬には名牝と呼ばれる実力馬もみられるが、どちらかというと個性派でかつ人気のあった懐かしい名前が並ぶ。成熟した牝馬たちの華やかなレースで興味深い。
  過去10年間では1番人気は(6,1,1,2)と好成績を挙げている。一方、2,3番人気は合わせて1勝と芳しくない。一方、6番人気以下の勝利もなく、基本的には大荒れは少ない。ばんえいオークス馬の勝利は過去10年では1頭(ナナノチカラ)のみ。一方、前月に行われる同条件の特別戦「紅バラ賞」の勝ち馬は5勝しており、実績より調子の良い馬が優先というところか。別定重量によるハンデがあるが、極端な重量差があるときに多少影響する程度。現役騎手では藤野俊一騎手と鈴木恵介騎手がそれぞれこのレースを3勝している。
今回のみどころ
  この世代の牝馬はとにかくミスタカシマが一頭大きく抜けている。牡馬を含めて世代トップの座におり、柏林賞でも有力牡馬勢を抑えて快勝。ここでは格が違いすぎる。唯一ポイントがあるとすればハンデ差のみ。しかし重賞の場合のハンデ差はわずか。打倒ミスタカシマの一番手は、黒ユリ賞、ばんえいオークスでいずれも2着だったアフロディーテ。調子も上がってきている。その他上位常連のサンシルクラポピーや、ここにきて上昇してきた馬も何頭かいるが、ミスタカシマが中心となることは仕方のないことだろう。どんな走りを見せるか注目。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 サンシルクラポピー:重賞は過去2度の出走で黒ユリ賞3着の実績。スピードが自慢で、2走前の軽量戦・疾風賞ではトップクラスのスピード馬を完封して快勝。障害がポイントだが、何腰かかかっても早めに立て直せれば追いつくだけの切れ味はある。
 2 ウィナーキララ:重賞はばんえいオークスのみに出走。この時は追走一杯で9着。トライアルの紅バラ賞ではほぼ最後方から前の馬を拾って5着まで押し上がった。父カネサブラックと母父サカノタイソンという注目の血統。重量があれば素質開花か。
 3 テツアズマ:デビュー後は素質はあったものの体も小さく力不足感があった。その後徐々に力をつけ、近走は小気味よい切れ味のある走りで上位に進出してきた。障害は得意とは言えない。紅バラ賞では久々の特別戦で戸惑ったせいか最下位に沈んだ。
 4 ブレークスルー:重賞初出走。目立った実績はなかったが、今シーズンあたりからは馬体も充実して好走パターンも多く、2走前の疾風賞では古馬一線級のスピード馬を相手に3着に入り素質の片鱗を見せた。障害は課題だが越えられれば一発も。
 5 ジャスミンガール:重賞は初出走。準重賞のばんえいプリンセス賞で8着、トライアルの紅バラ賞で7着と目立った実績はない。先行力があり直線も切れ味はないがしっかり走りきれるタイプなので、流れに乗れれば粘り込みも。障害もある程度こなせる。
 6 アフロディーテ:重賞は黒ユリ賞、ばんえいオークスともに2着。世代2番手の牝馬という位置づけである。但し自己条件なら滅法強くトライアルの紅バラ賞ではハンデ差も生かして逃げ粘った。ただ逃げ馬というより好位差しタイプ。障害もこなす。
 7 プランセス:2歳時からスピードと勢いがあり期待されたが、重賞は黒ユリ賞6着、オークス7着と、今一つ成績が上がらなかった。しかし4歳になり馬体増も含めて落ち着きが出てきた。障害が苦手というわけではないが、流れによりミスが出ることも。
 8 ミスタカシマ:ここまでばんえいオークスのほか、ナナカマド賞、ばんえい菊花賞、柏林賞といずれも牡馬勢を抑えて優勝。終始安定した走り、そして馬格的にも世代トップの風格がある。あとはハンデのみだが今回の条件なら問題ないだろう。
 9 サトクィーン:世代の牝馬の上位リストには常に入っており、重賞は黒ユリ賞とオークスに出走。しかしいずれも大きく敗れている。先行力がありハナを奪いに行くこともしばしば、障害力もあるが、直線ではスタミナ切れの傾向。軽馬場なら一変も。
 10 カイセリュウキ:激しい出走権争いの末2走前に接戦を勝って最後の切符をつかんできた。重賞出走は10着だった黒ユリ賞以来。当時より馬体も大きく成長し力を付けてきている。先行できるタイプではあるが障害はさほど得意ではない。時計がかかれば。

【はむ!の見解まとめ】
  とにかく実力だけならミスタカシマが何枚も上、あとは自身の大きなミスが出るかくらいしか逆転の要素がないだろう。トライアルの紅バラ賞では40kgのハンデ差でようやくアフロディーテが逃げ切れたが、今回のハンデ差は20kg。普通に考えてミスタカシマが何歩も抜けていることは否めない。
  展開予想だが、ハナに行きたいのはサトクィーン。この馬は前に行けないとまず勝ち目はない。アフロディーテもできるだけ先行してくるだろう。少なくともミスタカシマより前で競馬をしたいところ。ミスタカシマはそれほど慌てることはないが、自然と前に出て行くことになるだろう。それで他馬が慌てると思うつぼ。あとはスピード馬のサンシルクラポピーやブレークスルーあたりも、障害のことを考えると前に行きたいところ。その他ジャスミンガール、カイセリュウキなど先行したい馬が多く必然的に全体的にペースが速くなりそう。
  そして、当欄の見解だが、やはり◎(8)ミスタカシマには逆らえないだろう。ハンデはあるものの経験している重量だし、そもそも力が違いすぎる。勝てる可能性の大きい銀河賞を回避してでもここに合わせて調整してきており、余程のミスが出ない限り他馬が逆転する余地はほとんどないだろう。
  相手も堅いところで○(6)アフロディーテ。ミスタカシマを本気で負かせに行くかどうかで展開は変わってくるが、無理に行くと自滅も。先行力と障害力があり他馬より安定度が高く、着実に2着狙いに徹してくると、やはり重量2着2回のこの馬が強いだろう。一発を狙うなら、障害のリスクがあっても切れ味のある馬を狙いたい。そうすると▲(1)サンシルクラポピーが浮上する。軽量戦の疾風賞で勝つなどスピードは抜群だが、障害に難があり、特に大きいレースでは力を出し切れていない。しかし今回の相手で流れを上手くつかんで障害を越えれば食い込んでくる。若馬のころはかなり期待されていた△(7)プランセスもようやく安定した力が出せるようになってきた。粘り合いに持ちこめれば上位のチャンスも。
  その他では、上がり馬注(3)テツアズマは紅バラ賞では自分の走りができなかったが、持ち味の素軽さが出て障害を上手く切って来れればチャンスも。あとは先行力で階段を駆け上がってきた(10)カイセリュウキ、スピードのある(4)ブレークスルーあたりの走りには注目したいが、上位進出まではどうか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  さすがに3週連続は金銭的にもきつい。菊花賞では3頭目がなんとかうまく引っかかってくれたもののまだ心許ない。ここでしっかり当てて年末に向けた資金を確保したいものだ。今回はミスタカシマが堅いがアフロディーテも好調なので、この2頭は表裏と攻めたい。裏が来てくれればそこそこ配当付きそうだが。あとはどれだけ絞れるか。たくさん買っているようだが重み付けにしている。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8=6→1,7,3,10,4 合計10通り 各200円
      8=6→1,7,3 合計6通り 各100円
      8→6,1,7→6,1,7,3 合計9通り 各200円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 8 900円
  ワイド 3=6,1,7,10 7=6,1,10 合計7点 各100円
  合計 1,600円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ばんえい8年ぶりの新人騎手
  先日14日にばんえい競馬にとって久々の朗報がありました。本年度の騎手免許試験の合格者が発表され、ばんえい競馬では2011年に舘澤騎手がデビューして以来8年ぶりの新人騎手が誕生することになりました。新しい合格者は現在小林厩舎に所属する林康文(はやしやすふみ)厩務員です。同人は1981年生まれの38歳。兵庫県出身で元漁師という異色の経歴の持ち主。詳細はまたデビュー以降インタビューなどで明らかになっていくことでしょう。プロ選手というカテゴリーでは特別の遅咲きではありますが、逆にいうとチャレンジする気持ちさえあればチャンスは生じるということでしょう。大いに活躍を期待したいものです。11月現在ばんえいの騎手はわずか18人。この8年相次いで引退・廃業となった騎手はいたものの、新たな騎手の誕生がなく本当に危機的な状況でありました。そしてまだ厳しい状況は続きます。引き続きばんえい騎手を目指す馬好きの志士の挑戦が待たれるところです。

2019年11月12日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第44回ばんえい菊花賞(11/10)

ばんえい重賞レース回顧
第44回ばんえい菊花賞(BG2)-2019年11月10日-10R 200m直 晴 0.9%
  1着○(6)メムロボブサップ(阿部武) 1分43秒8
  2着◎(2)アオノブラック
  3着 (7)アオノゴッド
   単勝 6 180円(1番人気) 馬複 2-6 180円 三連単 6-2-7 4,800円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい3歳重賞クラシック第2弾の第44回ばんえい菊花賞は、1番人気のメムロボブサップが序盤から主導権を握り後続を断ち切って快勝。これでばんえい大賞典に続き3歳二冠を達成。重賞は通算4勝目となった。阿部武臣騎手はばんえい菊花賞初制覇。今季は先週の北見記念に続き重賞3勝目で通算23勝目。坂本調教師もこのレース初制覇で通算重賞10勝目。

レース振り返り
  この週の帯広は降水がほとんどなかったが気温が低く推移、馬場は乾燥していたものの脚抜けが丁度良く、水分表示に比して時計の出る馬場であった。
  レースは、スタートから各馬勢いよく飛び出しキャンター気味に第1障害まで駆ける。第1障害を越えたあたりからメムロボブサップが積極的に前に出て、外からインビクタ、そしてアオノブラックも前に並びかける。第1障害の中間手前あたりまでは各馬刻まずに勢いをつけて行き、そこからは小刻みに進み始めた。各馬出たり入ったりを繰り返すものの基本的にはメムロボブサップ、インビクタ、アオノブラックが先頭集団を引っ張り、これに最内からジェイエースが付いていく展開。第2障害手前には、わずかにメムロボブサップが先着、程なく3頭も到着した。ここまで前半53秒とやや速いペース。
  そして第2障害はインビクタが先に仕掛け、すぐにメムロボブサップそしてアオノブラックが続く。いずれも障害をしっかり越えたが、降りてすぐメムロボブサップが勢いよく先頭へ、そしてアオノブラック、インビクタが追う展開となった。後続は少し間があいてジェイエースが障害に挑戦、苦しみながらも崩れずになんとか越えた。その間にアオノゴッドが一腰で障害を切り、こちらの方が勢いを付けて4番手、ジェイエースが5番手。さらに後続は障害で取り残された。
  先頭争いは、メムロボブサップが2,3馬身リードを保ちながら進み、アオノブラックが激しく追う。しかしその差は縮まらない。インビクタは前の2頭に徐々に置いて行かれた。残り20m近くではアオノブラックがさらにギアを入れて迫ろうとするが、その前を行くメムロボブサップも脚色は鈍らず、1馬身半差程度まで詰めたところでもうゴール線へ。そしてメムロボブサップはそのままゴールを駆け抜けた。アオノブラックは届かなかったがそのままの脚色で2着でゴールした。3着争いは、インビクタの勢いが落ちたところを、アオノゴッドがじわじわ伸びて残り20m手前で逆転し3着に入った。2着からは10秒遅れとなった。なお、当欄において単穴で期待した牝馬ジェイカトレアは序盤から前に行けず7着に終わった。

次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):今回は前半から積極的に前に出て行き自分からレースを引っ張る形。障害を軽く越え、最後の直線も全くスピードを落とさず終始先頭をキープしてゴール。他の追随を許さない完璧なレースであった。馬体重も増え、全体的に走りが安定。かつてのフワフワ感も見られなくなった。730kgとトップハンデで快勝したことも大きい。年末のばんえいダービーで三冠を目指すが、今日の勝ち方を見ると視界は極めて良好だ。
アオノブラック(2着):この馬としては最高のコンディションで、馬体重もプラス34kgと充実した状態でこのレースに臨んでいた。そして今回はその調子の良さに任せ思い切って前に行き、唯一課題だった障害もしっかり越えた。しかし勝ち馬にそれ以上の完璧なレースをされてしまった。次はダービーで巻き返しを図る。ボブサップの三冠を阻止できるのはこの馬しかいないだろう。しっかり状態をキープすればチャンスは巡ってくる。
アオノゴッド(3着):アオノブラックの僚馬でいつも影の存在だが、今回は軽ハンデでチャンスを生かし、持ち前の直線での伸びを見せて3着に食い込んだ。もっともイレネー4着などの実績からすると決して珍しい成績ではない。今回は勝ち馬の隣の枠で、前半から上手く流れに乗れたのも功を奏したか。障害もスムーズであった。今回に賞金を加算できたことでダービーの出走権もほぼ手中、今後また台風の目となる予感も。
ジェイエース(4着):この馬は大体このあたりの着順が定位置。重賞になると力を発揮するものの一歩足りない部分がある。今回も前を目指して進み障害もなんとかクリアしたが、その後の勢いが足りず、最後にインビクタをかわして4着に入るのが精一杯。ウンカイ産駒でまだこれから強くなる余地は大いにある。
インビクタ(5着):馬体重もようやく1トンに乗せ調子自体は悪くなさそうであったが、とにかく上位馬の勢いがすごく、序盤から逃げ切れなかったのが敗因といえる。今後、馬場状況次第ではまた展開も変わってくるかもしれない。
  その他では、サクラドリーマー(6着)は障害で手間取り、立て直した時には既に各馬前に行っていた。このような流れの中では一旦障害で滞るとやはり厳しい。流れが向くときも来るだろう。ジェイカトレア(7着)も序盤から上位馬の勢いに押され前に行けなかったことがすべて。アポロン(8着)は最下位ではあったが、流れには付いていっており長いトンネルからは抜け出しつつある。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 三連単 6-2-7 2枚 ワイド 7-2 7-6各1枚
  無印のアオノゴッドを最後で押さえていたので、ワイドを含めてなんとかプラスに持って行けたが、予想的にはスッキリとまではいかない感じ。でもまあ当たったから良しとしよう。この勢いでプラスまで持って行けたら。それにしても、やはりボブサップが強かった。アオノブラックも頑張って追ったが届かなかった。そのままダービーで三冠となるのか。馬券予想ではひねりたい気持ちもあるがその余地あるのか。楽しみ。
  今回収支 +5,690
   (通常分) +5,200  (配当)9,600 (投入)4,400
   (単複・ワイド) +490  (配当)2,290 (投入)1,800
  今年度累計 -10,780(11/10・ばんえい菊花賞終了時点)
   (通常分) -3,520 (配当 48,580 - 投入 52,100)
   (単複・ワイド) -7,260 (配当 10,740 - 投入 18,000)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は11月17日、4歳牝馬の重賞、クインカップです。予想はいつもどおり前日までには書く予定です。

2019年11月9日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第44回ばんえい菊花賞(11/10)

  今週のばんえい重賞は、3歳三冠の第2弾、ばんえい菊花賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回ばんえい菊花賞(BG2)
(2019年11月10日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
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予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ジェイエース 牡3 700 鈴木恵 山本正 栗毛 差
アオノブラック 牡3 720 西謙一 金田勇 鹿毛 差
▲  ジェイカトレア 牝3 680 藤野俊 平田義 青毛 先
サクラドリーマー 牡3 700 藤本匠 今井茂 鹿毛 追
  アポロン 牡3 690 長澤幸 服部義 芦毛 先
メムロボブサップ 牡3 730 阿部武 坂本東 鹿毛 逃
  アオノゴッド 牡3 690 村上章 金田勇 栗毛 追
インビクタ 牡3 700 島津新 松井浩 青毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい菊花賞」の概要と傾向
  「ばんえい菊花賞」は、ばんえいの3歳重賞、いわゆるクラシック三冠レースの第2弾である。ばんえいの3歳三冠は現在「大賞典」「菊花賞」「ダービー」の順に行われている。過去に三冠を制したのは、ハクリユウ(1975年)、マルトダンサー(1980年)、ウンカイ(1997年)、ヨコハマボーイ(2001年)の4頭で、それ以降は出ていない。さらには「大賞典」と「菊花賞」を連覇した馬もヨコハマボーイ以来18年遠ざかっている。
  過去10年で1番人気が(6,0,1,3)と勝つか負けるか極端。一方、2番人気、3番人気ともに未勝利で、下位人気もしばしば連に絡んできている。また1か月前に行われるトライアル「秋桜賞」で上位に入った馬が好走している傾向にあり、実績いかんに関わらず勢いのある馬が期待に応える走りをしている。牝馬が活躍するレースで、一昨年、昨年と牝馬が優勝している。騎手では現役では最高でも2勝と混戦。

今回のみどころ
  今年の3歳馬の重賞は、これまで2歳三冠、3歳のばんえい大賞典まで行われてきたが、牝馬限定の黒ユリ賞と4歳馬との混合のはまなす賞を除いては、3強(メムロボブサップ、アオノブラック、ギンノダイマオー)がすべて1~3着を独占している。一方、ハンデ差の大きい特別戦などでは、3強以外の馬が割って入る場合もある。そして今回のばんえい菊花賞。3強のうちギンノダイマオーが回避。つまりこれまで歯が立たなかった馬も1頭は3着以内に入ることができる。2強の中でも重賞3勝のメムロボブサップが力の差を見せるか、アオノブラックが巻き返すか、それとも2強の中に割って入る馬はいるのか。年末に行われるばんえいダービーも見据えて楽しみな一戦である。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ジェイエース:重賞はこれまでイレネー記念5着、ばんえい大賞典4着の実績。デビュー前の能検で1番時計を出すなどスピードと切れ味のある馬だが、障害はかなりの苦手。膝を折ることも多くこの馬のウイークポイントとなっている。スケールの大きい馬で、自分の型にはまれば強みを発揮できそう。
 2 アオノブラック:世代トップ3と呼ばれているうちの1頭。重賞は2歳時のヤングCSのみだが常に上位争いをしており、はまなす賞では4歳馬の中に入って2着と好走。走りは力強く直線では確実に伸びてくる脚がある。障害でやや手間取ることがありそこが若干課題だが崩れることは少ない。前半好位置につけたい。
 3 ジェイカトレア:黒ユリ賞馬。牝馬だが、牡馬の間に入っても大賞典5着、はまなす賞4着となかなかの好走を見せている。後方からの追い込みにかける馬だったが、近走は積極的に前に行く競馬も見せており、展開に厚みを増してきている。障害もこなす。大きな馬体は牡馬に見劣りせず力強い。
 4 サクラドリーマー:重賞はイレネー記念と大賞典に出走、いずれも6着に沈んでいる。直線の切れ味とスピードは相当なものを持っているが障害がかなり苦手で、期待されながら伸び悩んでいた。近走は立て直し、追い込み一辺倒から、前半から積極的に攻めて障害克服に努めるなど脚質変更しつつある。
 5 アポロン:重賞出走は大賞典(8着)のみ。2歳から3歳前半にかけ勢いがあり、今シーズン最初の特別戦とかち皐月賞では混戦を抜け出して勝利。しかしその後は全く良いところがなく、障害も崩れて大敗が続いている。馬体重の変動も大きく決して丈夫ではなさそうだ。スピードと潜在能力はありそうだが。
 6 メムロボブサップ:重賞はここまで3勝。トップ3の中でもこの馬が今のところ一歩リードしている。大賞典勝ち後はレースを選び調整。着外が2レース続いたが、これは大きなハンデ差や、古馬一線級に混じったレースで問題ない。小柄な馬であったがここにきて馬体も充実、さらに力をつけてきたイメージ。
 7 アオノゴッド:重賞はこれまでイレネー記念と大賞典に出走。イレネーでは最下位人気ながら鋭い追い込みで4着に食い込んだ。後方待機から直線の決め手で勝負するタイプ。しかし置いて行かれて届かないことも多い。障害は極端に苦手ではないがこなす程度。前半にもう少し攻めて行ってもよさそう。
 8 インビクタ:抜群の先行力を持っており、レースの主導権を握れる。しかし重賞ではその力は発揮できず、大賞典では時間失格となるなど成績は上がっていない。一方、特別戦や平場戦では滅法強くそのスピードを生かして好走する。特に軽馬場は鬼の部類。第2障害までに他馬を引き離して逃げたい。

【はむ!の見解まとめ】
  この世代はこれまで3強で推移しており、その中からメムロボブサップや大賞典で強い勝ち方をしてやや抜け出した感がある。3強以外も力はつけてきているがまだ3強とは差があるイメージ。今回はギンノダイマオーが回避した中、菊花賞ではハンデ差なども含めてどのような展開になるのか。
  展開予想としては、やはりインビクタがとにかくハナに行きたいところだろう。これに、近走前で競馬をして結果を出しているジェイカトレアも行きそうだ。アオノブラックそしてメムロボブサップといったところは控えて中団あたりというところだが、障害もあるのであまり離されたくはないだろう。ジェイエースやサクラドリーマーはさらに後ろということになるが、これも障害を意識して前につけたいところ。重量に比して流れは早くなりそうなイメージ。
  そして予想だが、今回も大賞典時と同様に当欄では◎(2)アオノブラックから入りたい。今回はどの馬にも厳しい流れになりそうだが、末脚勝負になると一枚上とみている。大賞典では障害でもたついた分3着にとどまったが、明らかに隣の馬の転倒による不利を受けたものと思われる。その後のレースでははまなす賞で善戦するなどしっかり立て直してきており、確実に力はつけてきている。
  そして○(6)メムロボブサップ。力はやはり一枚上か。大賞典以降の2戦は着外だったが、これは極端なハンデ差など理由がはっきりしている。特に前走の狩勝賞では古馬トップクラスの蒼々たるメンバーと差のないレースをしており、むしろ更に力をつけたところを見せたといえる。過去10年で6勝している1番人気馬が有利というデータも大きい。ただハンデ差と、馬券妙味も考えた予想上対抗としただけで、◎と○の差はない。
  そして、2強に割って入るというより、3着付けで狙いたいのが▲(3)ジェイカトレア。近走脚質転換し積極的な走りが功を奏しており、重賞で好走している。この馬はあくまで目標は12月のばんえいオークスの方だが、ばんえい菊花賞は目下牝馬が連覇しており、オークスのたたき台にもなっている。馬格も牡馬と見劣りしておらず、先行力、障害力ともあり、となると少なくとも2強以外とは好勝負になるのではないか。
  その他では、先行力抜群の△(8)インビクタ。大賞典で障害転倒があったが、その後は立て直しており、粘りもでてきた。上手く逃げられれば最後前残りも。一発の魅力があるのがジェイエースとサクラドリーマー。いずれも障害が課題だが、直線の切れ味は抜群。注(4)サクラドリーマーの方は、最近は苦手な障害を重点的に攻めてきており、大きく離されずに行けば追いつく可能性も。(1)ジェイエースも切れ味はあるが、やはり障害に大きな課題。最内はむしろ歓迎すべきではあるが。その他では(7)アオノゴッド。後方で置いていかれなければ、じわじわと伸びてはきそう。(5)アポロンも一発はあるが近走の状況から見ると狙いづらい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  やはり筆者多忙の中、連続重賞は若干疲れるかな。だからといって馬券で妥協するわけにはいかない。というか妥協してくれない。重賞は買うと決めた以上買うのだ。ただ当たるように買えてないので、そこは考え直していかねば。今回は、ギンノダイマオー不在となると、やはり2強か。しかしそれでは配当がつかないので、絞りつつ、本命にしたアオノブラックを少し厚めに、3着づけやワイドをヒモ穴狙いでいきたい。なお、山本厩舎応援馬券としてジェイエースの単複は少なくともダービーまでは買いたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2=6→3,8,4,1,7 合計10通り 各200円
      2=6→3,8,4 合計6通り 各200円
      2→6→3,8,4 合計3通り 各100円
  馬複 2=3,8,4 合計3通り 各300円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 2 700円 単複(応援)1 各200円
  ワイド 8=2,6,3,7 7=2,6,3 合計7点 各100円
  合計 1,800円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】JBC浦和
  先週の11月4日には地方競馬の祭典JBCが行われました。(当欄でも例年予想をアップしていましたが、体調不良の理由により断念しました。お楽しみにされていた方?がいらっしゃればごめんなさい。)今年は浦和で初めての開催ということで、浦和競馬場は街の住宅地の中のかなり狭い区域にあるので、混乱も心配されましたが、整然とかつ盛大に実施されたようです。関係者の努力あってこそでしょう。地方競馬の中でも地方競馬らしい浦和でのJBC成功は、地方競馬や競馬全体の発展にも良い影響を与えたと思います。
  レースの方は、JBCレディスクラシックは武豊騎手騎乗のヤマニンアンプリメが並んできたゴールドクイーンを振り切って快勝。武豊騎手はこれで地方競馬のGⅠ・JpnⅠは全て制覇となり、これも大記録です。2レース目のJBCスプリントは、地元浦和所属のブルドッグボスが、藤田菜七子騎手騎乗で大注目となっていたコパノキッキングをゴール手前で逆転。2007年スプリントのフジノウェーブと2017年レディスクラシックのララベルに続く3頭目の地方所属馬の優勝となりました。そして3レース目JBCクラシックは1番人気のチュウワウィザードがオメガパフュームとのGI馬同士の大接戦の末ハナ差で勝利しました。ここでも3着に地元浦和のセンチュリオンが入り、地方競馬勢の存在感を見せました。いずれも大盛り上がりのレースで、やはりJBCは祭典だなと思わせる1日でした。
  さて、来年のJBCは大井で行われますが、これまでの交流重賞(JpnⅠ)3レースに加え、さらに「JBC2歳優駿」が同日に行われ、それはホッカイドウ競馬の門別競馬場で行われることになります。JBCは行われることはないと言われた門別でJBCのレースが行われることは画期的なことです。もっとも門別は馬産地に近いことやトレーニング施設が充実していることから競走馬のレベルが高く、門別で行われることはむしろ必然的だったとも言えます。今後もばんえいを含む地方競馬全体の発展のため、JBCなどの地方競馬の祭典を応援をしていきたいと思います。

2019年11月4日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第40回北見記念(11/3)

ばんえい重賞レース回顧
第40回北見記念(BG2)-2019年11月3日-10R 200m直 晴 1.2%
  1着△(9)シンザンボーイ(阿部武) 2分36秒1
  2着 (3)ミノルシャープ
  3着○(5)メジロゴーリキ
   単勝 9 660円(3番人気) 馬複 3-9 3,530円 三連単 9-3-5 35,880円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬重賞で4大記念競走の第3弾・第40回北見記念は、3番人気の8歳馬シンザンボーイが積極的なレース展開から障害を一腰で越えて先頭に立ち後続を振り切って快勝。8歳にして重賞は18度目の挑戦で初制覇となった。阿部武騎手は北見記念のみならず4大記念競走初制覇。今季重賞2勝目で通算は22勝目。坂本調教師もこのレース初制覇。

レース振り返り
  この週の帯広は週半ばほどにわずかな降水があったものの概ね晴れ。ただ、寒さもなく馬場は丁度良い乾きというイメージで重くもなく軽くもなくといった状態であった。
  レースは、スタートからややばらけた展開。第1障害は5歳馬のメジロゴーリキが最も早く越え、差なくゴールデンフウジンが続き、4歳馬のアアモンドグンシンも果敢に前に食らいついた。ミノルシャープは流れにまかせ好位につけた。圧倒的1番人気のコウシュハウンカイは行き脚がつかずやや後方となった。1,2障害中間までには各馬早めに刻みを入れ始めゆったりした流れに。その間にコウシュハウンカイは隣のシンザンボーイとともに徐々に前に上がっていった。各馬止まったり動いたりを繰り返しながらも全体としてはメジロゴーリキがハナを行った。これにアアモンドグンシンも付いて行く。そして第2障害手前にはアアモンドグンシンの方が先着。ここまで76秒と高重量戦ならではのゆったりしたペース。メジロゴーリキも到着、続いてミノルシャープ、ゴールデンフウジン。外からシンザンボーイ、そして一歩遅れてコウシュハウンカイが第2障害手前に到着した。
  各馬じっくり溜めて、最内のカンシャノココロあたりが到着したところで、各馬ほぼ一斉に障害を仕掛ける。アアモンドグンシン、ミノルシャープ、メジロゴーリキいずれも坂の中腹で一旦ストップ。次にゴールデンフウジン、カンシャノココロらが仕掛けるがこれも同じようなところでストップ。そして、これを見るように、外からコウシュハウンカイとシンザンボーイが仕掛ける。そしてその中で大外のシンザンボーイはひと腰で障害をクリア。コウシュハウンカイの方は障害中腹で立ち止まった。
  最後の直線に入り、先頭はシンザンボーイ、それにふた腰目で天板まで上がっていたミノルシャープが障害を越え2番手、一瞬の切れ味で前を追う。少し開いてゴールデンフウジン、カンシャノココロ、そしてメジロゴーリキと続き、その後にようやくコウシュハウンカイが降りたころには前は残り30mのところに達していた。先頭争いはシンザンボーイにミノルシャープが1馬身差あたりまで近づくが残り20mを切ったところで逆にシンザンボーイが突き放しにかかりそのままのスピードを保ったままゴールを駆け抜けた。終わってみれば10秒差以上をつける快勝。ミノルシャープも最後はゴール線上で詰まるなど厳しくなったが後続との差が大きく2着に粘り込んだ。3着争いは、ゴールデンフウジンがリードしていたが残り20mあたりで厳しくなり立ち止まる、これを巻き返しを図って追ってきたコウシュハウンカイが一旦かわしたが、こちらもゴール前で厳しくなり、一度抜かれて再度巻き返してきたメジロゴーリキに並ばれたところでゴール。写真判定の結果、メジロゴーリキが3着。コウシュハウンカイは4着だった。実績馬のセンゴクエースは大きく遅れて8着に終わった。

次走へのメモ
シンザンボーイ(1着):見事な重賞初制覇だった。思い起こせば今年正月の帯広記念でも障害をひと腰で越えて見せ場を作っていたが、今回はそれ以上に楽々越えて行ったイメージだ。帯広記念の時も阿部騎手であったが合っているのであろう。隣のコウシュハウンカイがやや出足が遅れたのをみて、うまくマークしながら前半楽なペースで行けていた。そこは30kgのハンデ差が生きたか。障害を降りてからもしっかり走れる馬なので、直線は安心感がある。今後帯広記念そしてばんえい記念と高重量戦でも大いに期待できそうだ。
ミノルシャープ(2着):6番人気で5歳馬で860kgも引っ張りながらこの成績は立派。主戦の阿部騎手に代わって乗った形になっていた島津騎手だが、この馬の特性を知り最大に力を発揮させていたように見えた。障害はある程度読めるのでハナにはこだわらず自分のペースを作っていた。最近は最後まで走れるスタミナもつけてきたように感じられる。次の狙いはまずドリームエイジカップがあるが、帯広記念も狙えそう。
メジロゴーリキ(3着):地味な結果となってしまったがそれでも3着。決して恥ずかしい結果ではなく、むしろ5歳馬としてさすがと言える。ハナは切っていったし、障害もひと腰ではなかったものの崩れたわけではない。ただ爆発力が上位馬より足りなかったというところか。このあたりはコウシュハウンカイとともに厩舎の課題かもしれない。次の狙いのドリームエイジカップは勝ちに行けるレースと言える。
コウシュハウンカイ(4着):ハンデ差、馬場状況、馬体重減など敗因を見つけようとするといろいろあるだろうが、今回は前半から行き脚も悪く、障害ももたつくなどこの馬らしくない走りに感じられた。今回のような負け方をすると、今後さらに高重量戦がある中でどうしても心配になってくるが、そこは実力馬。陣営も立て直してくるだろう。
アアモンドグンシン(5着):18年ぶりの4歳馬出走で5着は立派だ。前半から攻めていったことや、苦手な障害でも崩れずに我慢したことが最後の末脚につながった。この馬の当面の目標は正月の天馬賞。ハンデは多少もらったとはいえ、840kgで古馬と渡り合ったことはこの馬にとって大きな経験上のアドバンテージを得た。
  その他では、カンシャノココロ(6着)は好位置につけ障害もしっかり越えるなど、この馬らしい走りはしていたが、やはり同じ年齢のシンザンボーイに比して決め手に欠ける部分がある。流れに乗れれば良いが。ゴールデンフウジン(7着)は一瞬の切れ味で好位置につけたが最後で失速、最近は障害よりも最後の詰めの方に課題があるイメージだ。まだ成長の余地はある。センゴクエース(8着)は今回も厳しかった。前半の行き脚も良くないし、障害でも崩れかけるところを必死で押さえているという状況。立て直しまでもう少し時間がかかるのか。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 5-9 のみ
  また単勝がやられた。しかも今回は1.4倍の大本命が裏切られた形。こんなことならやはり本来の穴狙いで行ったほうが良いのかもしれないと思わされる。シンザンボーイはある程度納得できるが、頭の方に来ちゃうか~という感じ。そしてミノルシャープも完全に見限ってしまっていた。今回は馬券もさることながら予想自体がハズレとしかいいようがない。流れを断ち切らなければ。
  今回収支 -5,350
   (通常分) -4,100  (配当)0 (投入)4,100
   (単複・ワイド) -1,250  (配当)350 (投入)1,600
  今年度累計 -16,470(11/3・北見記念終了時点)
   (通常分) -8,720 (配当 38,980 - 投入 47,700)
   (単複・ワイド) -7,750 (配当 8,450 - 投入 16,200)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  重賞は3週連続、次回は11月10日、3歳の三冠レース第2弾、ばんえい菊花賞です。予想はいつもどおり前日までには書くつもりですが、筆者多忙・体調不良につき簡単に済ませるかもしれません。

2019年11月2日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第40回北見記念(11/3)

  今週のばんえいは古馬重賞、4大記念競走の第3弾、北見記念です。早速予想いってみましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回北見記念(BG2)
(2019年11月3日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  カンシャノココロ 牡8 850 松田道 坂本東 鹿毛 差
  アアモンドグンシン セン4 840 長澤幸 小林長 鹿毛 先
  ミノルシャープ 牡5 860 島津新 大友人 鹿毛 逃
  ゴールデンフウジン 牡5 850 藤野俊 今井茂 青毛 追
メジロゴーリキ 牡5 860 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
センゴクエース 牡7 860 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
ソウクンボーイ 牡9 850 村上章 西邑春 鹿毛 追
コウシュハウンカイ 牡9 880 藤本匠 松井浩 栗毛 先
シンザンボーイ 牡8 850 阿部武 坂本東 栗毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「北見記念」の概要と傾向
  古馬重賞の、いわゆるばんえい4大記念競走の第3戦。かつては北見競馬場で開催されていたが、同競馬場の廃止に伴い2007年からこれを記念して帯広で行われている。出走条件は9月の岩見沢記念と同じであるため、「岩見沢記念」と「北見記念」はセットで考えられそうだが、北見記念は基礎重量850kgと荷物が更に重くなり、別定によるハンデもあることから、あまり連動せず、それぞれタイプの違うレースとなっている。
  過去10年で1番人気は(1,2,3,4)で1勝のみと苦戦。下位人気でも勝つチャンスはある。頭数が少ないことが多く大荒れとまではいかないが、波乱含みのレースであると言える。BG1レースの狭間の時期であること、そして秋が深まり馬場的にも微妙な時期であることなどが波乱の要素になっているようだ。かつて2011~13年に、他では重賞勝ち実績の少ないギンガリュウセイがこのレースでは3連覇しているように、レース適性のようなものもありそうだ。古馬が強く、5歳馬の優勝は12年前のナリタボブサップに遡る。この時は馬場水分5.4%と超軽馬場であった。牝馬も、出走自体少ないが、帯広開催以降連対無しと苦戦で、このデータからみても力勝負のレースであると言える。騎手では藤本匠騎手が実に7勝しており、今のところ若手騎手に付け入る余地はない状況である。

今回のみどころ
  今シーズンの古馬戦線は、オッズパーク杯、旭川記念はオレノココロ、北斗賞はセンゴクエースと、過去にばんえい記念を勝った実績馬がリードしていたが、夏シーズンに調子を崩し障害で苦労した。その間に台頭したのがもう一頭の有力馬のコウシュハウンカイ、グランプリと岩見沢記念を優勝。また、今シーズン台風の目となっているのがメジロゴーリキやミノルシャープら5歳勢。最初は勢いだけだったが、徐々に力をつけ、近走は全く引けを取らず、好勝負になっている。さらにはシンザンボーイらの中堅どころも重量適性を生かし好走している。北見記念では荷物がさらに重くなる中、実績馬が実力を見せるか、新興勢力が台頭するか、それとも別タイプの馬が出てくるか、見ものである。なお、オレノココロは今回は回避して今後に向け立て直すことになった。また、アアモンドグンシンは4歳馬として2001年のシンエイキンカイ(2着)以来18年ぶりの出走。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 カンシャノココロ:準オープンのクラスだが、チャンスがあるごとに重賞に顔を出している。着順こそ目立った成績は上がっていないものの、人気以上には走っており存在感を見せている。障害は踏みしめながら登るので時間は多少かかるものの確実に越えてくる。最後までしっかり歩ける脚も持っている。
 2 アアモンドグンシン:4歳馬ではあるが、世代重賞のほか古馬重賞にも果敢にチャレンジし経験値を積み上げている。スピードはあるが障害が苦手。二の足が出ないことが多い。今回はいかにも荷物が重いが、他馬よりかはハンデをもらっているので、前半食らいついて、障害をを上手くさばければ見せ場も。
 3 ミノルシャープ:勢いのある5歳馬の1頭、古馬重賞戦線でも持ち前の先行力と障害力を生かして活躍しており、旭川記念では2着に食い込んでいる。最後の詰めはこの馬の課題であるが、最近は力をつけ粘りが増し、ズルズルと下がることは少なくなっている。初めての高重量は厳しいが経験を積みたい。
 4 ゴールデンフウジン:5歳馬の一角として、今シーズンから重賞戦線に参加。成績はオッズパーク杯、北斗賞の4着が最高だが、見せ場は作っている。障害を降りてからのスピードは抜群。障害自体は課題だが克服しつつある。先行力もある。ただ高重量への対応はもう少し力と経験と積んでからか。
 5 メジロゴーリキ:まだ5歳馬であることが不思議なほど存在感を見せている。グランプリと岩見沢記念でいずれも2着、今シーズンは特別戦を含めてもすべて4着以上に入っており、安定性は抜群。先行力と障害力に自信をもっており、まず崩れることはない。未知の高重量だがこの馬ならこなせるだろう。
 6 センゴクエース:今シーズンはばんえい記念勝利の反動か、思うように動けていない。7月の北斗賞で勝利し復活の兆しが見えたが、その後体調を崩したこともあってかさらに苦しいレースが続いている。障害が上がらず膝折癖も気になるところ。しかしじっくり構えられる重量戦なら一変も十分あり得る。
 7 ソウクンボーイ:9歳馬にはオレノココロ、コウシュハウンカイの双璧がいるが、この馬も9歳として重賞勝ちの経験もあり負けていない。特に近走は特別戦で直線の切れ味を見せ好走している。一昨年のばんえい記念で勝ち馬の7秒差に迫った馬。高重量ならチャンスもある。障害をうまく切りたい。
 8 コウシュハウンカイ:今シーズンは前半は勝ちきれないレースもあったが、大崩れはしていなかった。そして夏以降はさらに充実、ばんえいグランプリ、岩見沢記念と強さを見せた。さらに北見記念は連覇中と相性の良いレース。斤量は増えるもののこの馬としては守備範囲。障害も安心して見られる。
 9 シンザンボーイ:円熟の8歳馬。今シーズン前半は軽いレースが多く、流れに乗れないことが多かったが、ばんえいグランプリや岩見沢記念では、持ち前のじわじわ伸びる切れ味を見せ、いずれも人気薄ながら3着に食い込んだ。その後も好調が続いている。高重量は大歓迎。攻めて行ければさらに上位も。

【はむ!の見解まとめ】
  有力どころからは、オレノココロが回避、センゴクエースもまだ立て直せていない。その間に5歳馬勢が活躍するなど勢力図が変わってきている。今回も若馬勢は台風の目となりそうだが、高重量の荷物にどこまで対応できるのか。
  展開だが、最近の古馬レースはほぼ似たような態勢になっている。やはり5歳馬勢がペースを引っ張る形か。特にメジロゴーリキとミノルシャープは争いながら前に行くだろう。ゴールデンフウジンあたりも障害を考えて早めに動くか。コウシュハウンカイは先頭集団の一歩後ろぐらいにつけそう。ここで無駄な力を使わない限りは、障害も直線も全く問題にしないだろう。あとの馬も好位にはつけておきたいところ。
  予想だが、当欄では今の勢いや力関係を勘案してもやはり◎(8)コウシュハウンカイの軸は不動とみて本命とした。負担重量的にも許容範囲。他の馬が荷物に苦しむことが予想され、その分だけこの馬に有利に働くだろう。8分のデキであっても他とは開きがある。
  相手はやはり5歳馬の勢いが気になるが、初めての斤量にどう対応できるか。しかし、その中でも○(5)メジロゴーリキは、これまで800kgを越えてもしっかり最後まで走っており、重い荷物でも対応できそう。馬体重増ならさらに期待ができそう。先行力と障害力でレースを自分で組み立てていけるのも強み。
  単穴として、ばんえい記念馬▲(6)センゴクエースを今一度狙ってみたい。近走は障害が全く上がらず良いところがないが、そこは実力馬。高重量となりペースが落ち着けば、障害もじっくり攻められるのではないか。今回同厩舎のオレノココロが回避し鈴木騎手に代わるかと思われたが、最近の主戦となっている菊池騎手が引き続き乗ることになり意地を見せたいところ。障害を越えられればメンバー随一の脚が生きる。
 8歳馬△(9)シンザンボーイもここにきて重賞で連続3着と好調。自分の走りに徹し、最後の粘りで落ちてくる馬を拾いながら着を上げていくレースを展開している。今回は阿部騎手となりその力は十分に発揮できるだろう。その他では、こここに来て勢いが出てきた9歳馬注(7)ソウクンボーイなども好位置で障害を降りられれば面白い存在になりそう。5歳馬(3)ミノルシャープも粘りは出てきているがさすがに今回の斤量では余程の軽馬場にでもならない限りは難しいか。(4)ゴールデンフウジンも勢いは出てきているが、ここでは荷が重そう。それなら(1)カンシャノココロの方が確実に上がってこれるが先頭グループまで届くのは難しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  前回ようやく少し取り返したもののまだマイナスは続いている。今週から3週続く重賞で取り戻せるのか、それともまた傷口が広がるのか。
  本当は一発大きなところも狙ってみたいのだが、やっぱりここは着実にコウシュハウンカイから。そうすると絞るしかない。一発あるとすればセンゴクくらい。近走をみるとかなりアテにならないがそろそろ。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8→5,6,9→5,6,9,7 合計9通り 各200円
      8→5,6→5,6,9,7,1 合計8通り 各100円
      5,6→8→5,6,9,7 合計6通り 各100円
  枠複 8=5,6,8 合計3通り 各300円 合計 4,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 8 800円
  ワイド 5=6,9,7,1 9=8,6,7,1 合計8点 各100円
  合計 1,600円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】BFG(ばんえいフルゲート)その1
  (時々同じことを言うのですが)当ブログは、本来はもう少し競馬全般について語ろうとしていました。しかし、競馬というのは非常に奥深いもので、素人で、趣味で馬券を楽しむ一ファンである筆者にとっては限界があります。本業もあるので、競馬自体を見ることも難しいこともあります。それでもばんえい重賞予想はもう7年も続けているので、これはなかなかやめられません。時折キツいので縮小を試みるのですが(今回も筆者風邪引きで中止することも考えた)、結局長々と書いているのもなんか自分らしいです。このコラム欄もそうです。本当はいろいろおしゃべりしたいのだけど、文章で書くのでうまくまとめなければならぬ。それでも楽しみでもあるのでなんとなく続けています。
  ところでここ数回当コラム欄ではたわいもなくサラブレッド系の話が多かったので、本来のばんえいの話に戻します。ばんえいファンでここ数年の流行言葉に「ばんえいフルゲート」というのがあります。略して「BFG」とも言っています。全てのゲートに馬が入るいわゆる「フルゲート」は、普通の平地競馬ではコースや距離によって違いますが、JRAで最高18頭(昔は30頭立て以上の時代もあった。)、地方競馬では大井や門別など広い競馬場では16頭、その他は12~14頭ですが、ばんえい競馬はソリを引っ張るレースということもあり、コースが決められているセパレートコースとなっているため、最高10頭となっています。しかし、レースによって10頭揃わないことが多くなっています。やはりゲートが全て埋まるレースの方が賑やかで良いことです。そこで数年前から10頭揃うレースを「ばんえいフルゲート」と呼ぶようになりました。(この話もまた今後続けます。)

2019年10月21日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第42回ナナカマド賞(10/20)

ばんえい重賞レース回顧
第42回ナナカマド賞(BG3)-2019年10月20日-10R 200m直 晴 1.9%
  1着◎(6)キョウエイリュウ(松田道) 1分22秒6
  2着○(1)ゴールデンペガサス
  3着 (10)コマサンダイヤ
   単勝 6 130円(1番人気) 馬複 1-6 1,290円 三連単 6-1-10 5,300円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい2歳最初の重賞・第42回ナナカマド賞は、1番人気のキョウエイリュウが障害4番手から直線で一気に抜き去り最後は突き放して快勝。デビュー以来無敗の8連勝で重賞制覇となった。松田道明騎手、村上慎一調教師ともに銀河賞に続き連続重賞勝ち。松田騎手は2013年ホクショウメジャー以来3度目のナナカマド賞優勝で重賞は通算52勝目。村上厩舎はナナカマド賞初制覇。

レース振り返り
  帯広は前日に冷たい雨が降り、当日は天気が回復したものの馬場は水分を十分含んでおり基本は軽馬場。ただ昼間は晴れて風もあったため障害周辺では乾いているという難しい状況であった。
  レースは、スタートから各馬一斉にダッシュ。特にキョウエイリュウのスタートが良く第1障害を先頭で越えた。キョウエイリュウが早めに刻みを入れている間に、先行することが予想されたアヴエクトワとゴールデンペガサスの内枠の2頭が追いつき、1,2障害の中間では大外のコマサンダイヤも前に取り付いた。その後はエンゼルフクヒメ、トワトラナノココロあたりが続いた。この中からアヴエクトワとゴールデンペガサスが抜け出し、1,2回刻んだ程度で一気に第2障害手前に到着、ここまで39秒のハイペース。
  2頭に続いてコマサンダイヤそしてキョウエイリュウが第2障害に到着するやいなや、まず障害を仕掛けたのがアヴエクトワ。ほどなくゴールデンペガサス、そしてコマサンダイヤが相次いで障害にチャレンジ。いずれも一歩一歩踏みしめて障害を越え、この3頭がほぼ並んで先頭争いを展開。1番人気のキョウエイリュウの方はこれらを見るようにじっくり溜めてから障害越えに挑み、スムーズに障害を越えた。それからはキャンターで一気に前の3頭に迫り、早くも残り30m手前の時点で一気に抜き去った。先に行っていた3頭も粘ろうとするがスピードが全く違った、キョウエイリュウはさらに突き放し、最後は5馬身ほど差をつけ余裕のゴールとなった。2番手争いからアヴエクトワが徐々に後退、2着をめぐってはゴールデンペガサスとコマサンダイヤの争いとなり、残り20mあたりからコマサンダイヤの方がやや緩んで、ゴールデンペガサスがそのままのペースを保ち2着に入った。2番人気コマサンダイヤは、後続のキタノボブサップとトワトラナノココロが少しずつ迫ってきたものの、序盤のリードを守り3着。4連勝で3番人気に推されていた牝馬エンゼルフクヒメは障害で立ち止まり、9着に終わった。

次走へのメモ
キョウエイリュウ(1着):やはりモノが違った。久々やトップハンデなどいろいろ不安点はささやかれたもののこれらは杞憂に終わった。今回は逃げ一辺倒のこれまでと違い他馬を見ながらじっくり攻めて行く作戦。最後で差し切れる自信があってのものだろう。障害もスムーズで全く問題なかった。今後、多少斤量が増になっても対応できそうで、センゴクエース以来の2歳三冠を達成できる可能性はかなり大きくなってきた。まずは次の重賞ヤングチャンピオンシップに向け予選の十勝産駒特別をしっかり勝ちたいところ。
ゴールデンペガサス(2着):持ち味の先行力とスピードを生かし好走。30kgの馬体重増と調子の良さを示していた。今回は勝ち馬に差をつけられた格好だが、直線での粘りも見せており、大敗感はない。既に1050kgを越えるスケールの大きな馬であり、これからさらに成長して力をつけてくれば面白い存在になる。次はまずライバルの多い十勝産駒特別でしっかり2着以内をめざす。
コマサンダイヤ(3着):青雲賞の勢いをそのままに、積極的なレース展開で3着に粘り込んだ。大外枠で周りのペースも速く、障害への対応も心配されたがほとんど影響はなかった。安定した力を出せるようになってきており、むしろ今後の伸びしろの方が大きいか。斤量増も歓迎材料だろう。当面の重賞もあるが、長い目で見ていきたい。
キタノボブサップ(4着):好位につけ最後の直線でじわじわ伸びていくという、この馬の走りはしていた。しかし今回は速いペースについて行くのがやっとという印象。ペースが落ち着けば本来の持ち味が発揮できるようになるだろう。馬体重は17kg増であったがまだ小柄でもう少し成長を待ちたい。
トワトラナノココロ(5着):上位馬のスピードには遅れを取ったものの、好位につけ最後まで伸びており、この馬自身の走りはできていた。一時期は伸び悩んでいたように見えたが、安定した走りは維持しており、今後力をつけていけば上位での活躍が期待できる。
  その他では、結局牡馬に力の差を見せられた形になった牝馬勢だが、その中ではニセコヒカル(6着)は追加出走ながら、後方待機から最後詰めていくこの馬の形を見せ牝馬最先着。当欄で単穴として狙ったアヴエクトワ(7着)は最後一杯になったものの、第2障害を越えたあたりまで先頭に立つなど見せ場は十分であった。また4連勝で3番人気に支持され期待されたエンゼルフクヒメ(9着)は速いペースに巻き込まれ、障害でも止まってしまい、持ち前の切れ味を発揮できなかった。ただ牝馬勢も流れが変われば上位進出の可能性はあり、次の重賞に向けた立て直しを期待する。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 6 7枚 枠複 1-6 1枚 馬複 1-6 1枚 三連単6-1-10 1枚
  キョウエイリュウはやはり強かった。そして久々に当欄での◎が1着。単勝は思い切り安かったけど、まず本命を当てることは大事。2着も○で馬複、枠複は結構配当付いたしこれは満足だ。3着は無印だったが3連単もよく押さえていた。これも1着を当てたからできたようなものだ。プラスはわずかだったが、それでもマイナス街道も深いところに向かいかけていただけに、まずは歯止めをかけられたことは収穫だ。1週おいて3週連続重賞が待っているので、ここでなんとかまた落ちていかないように頑張らなければ。
  今回収支 +2,840
   (通常分) +3,730  (配当)7,930 (投入)4,200
   (単複・ワイド) -890  (配当)910 (投入)1,800
  今年度累計 -11,120(10/20・ナナカマド賞終了時点)
   (通常分) -4,620 (配当 38,980 - 投入 43,600)
   (単複・ワイド) -6,500 (配当 8,100 - 投入 14,600)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は2週間後の11月3日、古馬重賞で4大記念競走の第3弾、北見記念です。そして北見記念を含め3週間連続で重賞があります。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。また、11月5日には平地競走ですが、地方競馬の祭典JBC3レースが開催されます。今年は初めて浦和で開催されるということでこちらも楽しみです。こちらの方も例年馬券は買っており、こちらでも公開しておりますので、今回も簡単な予想をしてみたいと思います。

2019年10月19日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第42回ナナカマド賞(10/20)

  今週のばんえい重賞は2歳馬が初めて挑戦する重賞。ナナカマド賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第42回ナナカマド賞(BG3)
(2019年10月20日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 2歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ゴールデンペガサス 牡2 570 菊池一 大友人 栗毛 逃
父インフィニティー
アヴエクトワ 牝2 550 渡来心 久田守 鹿毛 逃
父コトノカツマ
  アサヒユウシン 牡2 570 西謙一 久田守 栗毛 先
父シウン
エンゼルフクヒメ 牝2 560 中山直 小林長 栗毛 追
父コマローレンス
キタノボブサップ 牡2 570 鈴木恵 服部義 鹿毛 差
父ナリタボブサップ
キョウエイリュウ 牡2 580 松田道 村上慎 鹿毛 逃
父カネサテンリュウ
  トワトラナノココロ 牡2 570 阿部武 坂本東 鹿毛 先
父ナリタボブサップ
  ニセコヒカル 牝2 550 赤塚健 平田義 栗毛 追
父ホッカイヒカル
  ヒラリ 牝2 550 藤本匠 今井茂 青毛 差
父カネサブラック
  10 コマサンダイヤ 牡2 570 藤野俊 金田勇 青毛 先
父ウンカイ
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ナナカマド賞」の概要と傾向
  ばんえいにおいては平地競馬に比べて成長のピーク年齢が高く、トップクラスなら6~7歳以降に活躍する場合が多い。一方、春にデビューしたての2歳馬は、古馬に比べまだ馬体重も軽く体自体が未完成である。しかしながら、平地競馬同様、2歳重賞路線が整えられており、最初に行われるナナカマド賞、年末のヤングチャンピオンシップ、年があけて年度末の3月に行われるイレネー記念まで、各馬は重賞を目指してしのぎを削る。成長の早い遅いもあって、まだ互いの力関係も十分わかってないこの時期。未来への扉を開く馬を探すレースとなっている。
  ナナカマド賞の過去の勝ち馬を眺めると、名馬と呼ばれる馬もいる一方、その後伸び悩んだ馬もおり、馬の完成度合いを見極めることがこのレースを攻略するポイントとなりそうか。傾向だが、過去10年で1番人気は(4,3,1,2)と比較的安定、2番人気も3勝している一方、3番人気になると(0,0,1,9)と大不振。上位人気馬は信頼できるが、穴人気程度の馬には要注意といえる。さらに、5番人気以下の下位人気でも勝つこともあり、また連に絡むこともしばしば。馬体重は大きい方が有利で、特に1000kgを越える馬の連対率は高い。軽めの馬も善戦しており、昨年のメムロボブサップの(当時)馬体重901kgが最近の勝ち馬では最も軽量であった。やはり現時点での完成度の高さがポイントか。牝馬は一昨年にミスタカシマが勝ったのが20年ぶりだったということで、ある程度の力を持つ馬なら対応できそう。騎手は現役ではこのレース2勝が最高で分散している。
今回のみどころ
  能検1番時計、そしてデビュー以来7勝無敗でこのレースに臨んできたキョウエイリュウに注目が集まる。無敗のナナカマド賞馬と言えば最近ではセンゴクエース、ホクショウムゲンがいるが、センゴクはナナカマド賞に勝ってその後も連勝を続けた一方、ムゲンの方はナナカマド賞で大敗、その後イレネー記念で勝ったものの伸び悩んでいる。これまでのキョウエイリュウの勝ち方は圧倒的ではあったが、前走取り消したのもムゲンと同じパターン、そういった不安を払拭できるかが見もの。これに対して、常に上位で好走してきたトワトラナノココロや、ここに来て抜群の切れ味で連勝してきた牝馬エンゼルフクヒメ、牡馬の前哨戦・青雲賞を勝ってきたコマサンダイヤらが実績のあるところだが、どこまで戦えるか。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ゴールデンペガサス:能検は総合6位。父インフィニティー譲りの先行力、特にゲートからの出足が非常に良く、前半はキャンターでダイナミックに前に出て行く。それでいて障害力もある。スピードはあるがスタミナに課題があり最後の直線で詰まることも多い。
 2 アヴエクトワ:能検は2度目で合格、デビューが遅れたがその後頭角を現し連勝。白菊賞、いちい賞の両牝馬特別ではいずれも2着に入り力を見せている。父コトノカツマ。先行力が持ち味で、序盤から先頭争いができ障害もこなす。決め手勝負になると課題も。
 3 アサヒユウシン:回避馬が出たためA-2組ながら出走。前哨戦の青雲賞では障害から直線に出るところで失速。前走も障害で立ち止まるなど伸び悩み最下位となった。能検は第1回で7番時計でパスしており潜在能力はあるはず。持ち前の先行力でどこまで粘れるか。
 4 エンゼルフクヒメ:デビュー時は非力さが目立ちレースにならなかった時期もあったが、ここに来て牝馬特別のいちい賞で鋭い差し脚が決まり勝利、前走A-1戦でも混戦を抜け出し勝利と連勝しブレイク。父コマローレンスはブチオなどを輩出、勝負強さと粘りが身上。
 5 キタノボブサップ:能検3番時計。牡馬特別の白菊賞では2着と好走。1歳年上の全姉に重賞でも活躍しているヒメトラクイーンがおり、崩れず安定した走りを見せる。障害もこなし、降りてからの切れ味と長く使える脚もこの馬らしさか。時計はかかった方がよさそう。
 6 キョウエイリュウ:能検1番時計。そしてデビュー以来7戦無敗。青雲賞や前走のA-1戦を回避して臨んできた。非凡なスピードはあるが、ここまで勢いで来た感はある。障害力は未知数だが粘りはありそう。父カネサテンリュウは軽い方が良いタイプだった。
 7 トワトラナノココロ:能検2番時計。デビュー時から安定した力を発揮、常にトップクラスにおり完成度が高い馬だった。青雲賞では1番人気に推されたが追い比べで失速、先行力はあるが切れ味は課題になるか。父はナリタボブサップで大レースには強そうだが。
 8 ニセコヒカル:アバシリルビーなどが回避したため、2歳賞金ランク21位ながら出走機会を得てきた。父ホッカイヒカルは最後方からじわじわ伸びて行くタイプであったが、この馬も後方待機から直線で勝負する。いちい賞では追い込んで4着に食い込んでいる。
 9 ヒラリ:能検は総合9位で合格。デビュー2,3戦後に本領を発揮。牝馬特別の白菊賞では好位から抜け出し有力馬を押さえて快勝。その後はやや勢いがそがれているが、父カネサブラックで勝負根性はありそうで、接戦に持ちこめれば持ち味を発揮できそう。
 10 コマサンダイヤ:父は名種牡馬ウンカイ、そして母は現役時代オープンで活躍し人気のあったコマクイン。デビュー時は後方で追いかけるのが精一杯だったが、青雲賞では9番人気ながら積極的なレースで障害も軽くさばいて接戦を制して勝利。前走でも勢いを維持。

【はむ!の見解まとめ】
  2歳馬の最初のレースということで、まだ各馬の力関係がはっきりせず、難解なレースである。先にも述べたとおり、7戦無敗のキョウエイリュウをどう見るかが予想のポイントとなりそう。また、今回4頭出走する牝馬も今年はかなりのメンバーが揃っており展開的にも注目である。土曜日にまとまった雨が降っており軽めの馬場になりそうで、スピードに対する適性にも留意。
  展開としては、斤量面・馬場状態から見てもかなり速くなりそうで、キョウエイリュウに、ハナの速いゴールデンペガサス、牝馬のアヴエクトワあたりが先行争いを、キタノボブサップ、トワトラナノココロあたりがこれに続くという展開か。エンゼルフクヒメらは中団から後方あたりに位置取り、終盤の追い込みにかける。
  そして当欄の予想だが、やはり◎(6)キョウエイリュウを本命におきたい。久々であることや10kgのハンデを含む斤量増など不安点はあるものの、これまでの勝ちっぷりを見るとやはり他の馬より力は抜けており、軸は不動であると見る。前走休養前のレースでアバシリルビー(今回不出場)に迫られたものの余裕のある走りで最後は差し返す強さがあった。父も軽馬場得意の馬。唯一の気がかりは前走取消で体調面がどうか。
  相手だか、こちらはかなり難解である。いろいろ気になる馬はいるが、当欄では○(1)ゴールデンペガサスという馬に注目したい。とにかく出足の速い馬。父インフィニティーは重馬場得意のイメージだが先行力がありこれを受け継いでいる様子。最後の詰めは課題だが軽馬場なら逃げ粘りも。変にキョウエイリュウを負かせに行かず自分のペースで走れればチャンスはある。
  牝馬勢では、特に4連勝中のエンゼルフクヒメが注目されるところだが、後方から行く馬なので、軽馬場の中一歩遅れると追いつけるかどうか。10kg加増も気になる。それなら出足のスピードがある▲(2)アヴエクトワの方を狙ってみたい。成績的には目立たないが、障害も上手く有力馬とも差のないレースを展開している。穴で一考。
  入着候補として△(5)キタノボブサップも安定した力の出せる馬。成績だけみると平凡に見えるが常にA-1クラスで好走しており、一発はないがじわじわて伸びて食い込んできそう。そして前述の注(4)エンゼルフクヒメは注意マークにとどめた。
  その他でも気になる馬は多い。春から夏にかけて活躍した(7)トワトラナノココロは軽馬場で一変の可能性がある。青雲賞に勝ち勢いがある(10)コマサンダイヤも障害を降りてからの脚が速いが全体のペースが速くなるとどうか。追加出走の(8)ニセコヒカルも切れ味があり前が崩れた時は食い込んでくる可能性がある。ただ、馬券となるとどこまで絞れるかもポイント。

はむ!の馬券狙いどころ:
  前回の銀河賞で完全外れとなり、マイナスが膨らんできているところ。ここらで歯止めをかけたいがここで難解な2歳戦。少しでも当たる確率の高いところを狙いたい。ということで1番人気になりそうなキョウエイリュウを軸に手広く流す。21年目で初重賞制覇を目指す中山直樹騎手のエンゼルフクヒメと、同じく初重賞を狙う渡来心路騎手のアヴエクトワについては、収支とは別に応援馬券でいきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 6→1,2,5→1,2,5,4,7,10 合計15通り 各100円
      6→1,2,5,4→1,2,5,4 合計12通り 各100円
      1→6=2,5 合計4通り 各100円
  馬複 6=1,2,5,4 1=2,5 2=5 合計7通り 各100円
  枠複 6=1,2,5,4 合計4通り 各100円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 6 700円
  応援馬券(単+複)4,2 計400円
  ワイド 2=6,1,5,8 8=6,1,5 合計7点 各100円
  合計 1,800円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】災害お見舞い
  次から次に自然災害がやってくるため、当欄でも時折災害の話をしていますが、先週もまた台風19号により各地に大きな被害が出てしまいました。まずは被災された方にお見舞い申し上げます(当事者の方が当欄に目を通すような状況にはならないとは思いますが・・・気持ちだけでも)。今回の台風は当初「猛烈な」などという形容詞がついていたため、暴風の方に注目されましたが、「大型」であったことから特に大雨の範囲が非常に広く、それが洪水などの被害につながったということなのでしょう。とにかく少しでも早い回復を願うばかりです。
  そして、今回の災害で改めて認識させられたのは、災害はどこでも起きる、そして想定以上のことが起きるということです。たまたま筆者の在住地の南九州では今回はほとんど影響はありませんでしたが、これまで当地も同様の災害は何度も遭ってきています。今回改めて、災害に遭う前、あるいは遭ってしまってから、各自がそれぞれどのように行動するべきか考える機会になったと思います。互いに気をつけていきましょう。
  さて、こんな時に競馬などやっているのは不謹慎だという考え方もありますが、全てが自粛していると経済活動は滞ることになります。公営ギャンブルは公共事業にもつながるわけですし、楽しむことは楽しんで、それぞれが自分の生活をしっかり送っていくことが我々のできることの一つではないでしょうか。(といいながら競馬をやる口実を作っている。)

2019年9月30日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第27回銀河賞(9/29)

ばんえい重賞レース回顧
第27回銀河賞(BG2)-2019年9月29日-10R 200m直 晴 1.0%
  1着 (1)キタノユウジロウ(松田道) 1分58秒6
  2着◎(2)アアモンドグンシン
  3着○(5)コウシュハレガシー
   単勝 1 450円(2番人気) 馬複 1-2 380円 三連単 1-2-5 4,430円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい4歳世代重賞三冠の第2弾・第27回銀河賞は、2番人気のキタノユウジロウが、最内枠から第2障害を先頭で抜け出し、後続を振り切って快勝。はまなす賞に続く重賞連覇となった。松田道明騎手もはまなす賞以来の重賞制覇、銀河賞は2013年ホクショウユウキで優勝して以来6年ぶり3度目、重賞通算51勝目。村上慎一調教師はこのレース初制覇となった。

レース振り返り
  帯広は1週間前に大雨が降ったが、それ以降は概ね晴れが続き、馬場は表面が乾燥していたため当日ABC散水が行われた。その影響で基本は力のいる馬場ではあったものの、夜になってやや水分が浮き走りやすい状況になっていた。
  揃ったスタートから各馬第1障害を横一線で越え、まず1番人気のアアモンドグンシンがやはり前のポジションを取りに一旦先頭へ、コウシュハレガシー、オレワチャンピオンもこれに続く。そして各馬が一旦刻みを入れ始めたところで、今度はトップハンデのキタノユウジロウが最内枠からスルスルと中間付近まで止まらずに行きレースの主導権を握ろうとする。その後はペースが落ち着き、キタノユウジロウがややリードしつつも、アアモンドグンシン、コウシュハレガシー、オレワチャンピオンが出入りを繰り返しながら先頭争いに加わろうとする。これにミノルシンザンやマツノタイガーあたりが差なく続く。第2障害手前にはオレワチャンピオンとコウシュハレガシーがほぼ並んで先着、わずかの差でキタノユウジロウ、アアモンドグンシン、マツノタイガーがこれに追いつく。ここまで60秒のほぼ平均ペース。
  各馬じっくり溜めて障害の仕掛けのタイミングを伺う。そしてオレワチャンピオン、マツノタイガーがほぼ同時に障害に挑戦。ごくわずかの差でコウシュハレガシーそしてキタノユウジロウが続き。ワンテンポ遅れてアアモンドグンシンそして外から追ってきたハマノダイマオーあたりが障害にチャレンジ。各馬グイグイと力を入れ登り始め、まずオレワチャンピオンが止まらずに障害を降り始め、キタノユウジロウ、コウシュハレガシー、一歩遅れてマツノタイガー、さらに一歩遅れてアアモンドグンシンが障害を降りた。
  先頭争いはわずかに先に降りたオレワチャンピオンを、キタノユウジロウ、コウシュハレガシーがすぐに追い抜いた。残り30m地点ではその2頭が並んで先頭争い、半馬身差でオレワチャンピオン、そして1歩遅れたアアモンドグンシンが前をじわじわと追い、1~2馬身差に近づいた。マツノタイガーは遅れはじめた。アアモンドグンシンはさらに前に詰めてくるが、前もしぶとく差の縮まり方はわずか。残り20m地点ごろからコウシュハレガシーがやや緩み始め、キタノユウジロウが前に出た。そしてアアモンドグンシンもコウシュハレガシーに並びかけるが、その前には届かない。キタノユウジロウはそのままのスピードで進み最後は突き放す形でゴールを先頭で駆け抜けた。アアモンドグンシンも迫ったが先頭と脚色が同じになり届かず半馬身差で2着。コウシュハレガシーも粘ったが最後は1馬身差で3着。4番手で粘っていたオレワチャンピオンを後方から来たオレノタイショウがかわし4着に入った。

次走へのメモ
キタノユウジロウ(1着):トップハンデの上、勝ち星のなかった最内枠に入り、かなり不利な状況であったが、積極的なレース展開で主導権を握り、障害もしっかりさばき、そして最後の直線も脚色が衰えることなく力強く走りきった。終わってみれば予想以上の強さであった。勝ちきれなかった時期を乗り越えて正に本格化してきたと言える。更に強くなる余地もあり、今後が楽しみな存在になってきた。次の目標は当然正月の天馬賞であるがまだ少し時間があるので、特別戦などで古馬オープン級に挑んで更に力をつけていくのも手か。
アアモンドグンシン(2着):序盤から積極的に攻める姿勢を見せた上に、障害も一腰で越えており、レースプランは全く問題がなかった。しかし最後の直線で追いつききれなかった。結果的に切れ味が不発に終わったのは、勝ち馬に前半からペースを握られ、見た目より消耗していたか。あるいは馬体が大きくなりズブさが出てきたようにも見える。いずれにせよ不完全燃焼感は残る。今後も重賞にチャレンジし巻き返しを期待。
コウシュハレガシー(3着):今回はいつも以上に積極的に攻めていたように見えるが、またしても3着。やはり決め手に欠けるのがこの馬の泣き所か。ただはまなす賞の不可解な敗戦のショックからは十分立ち直れたように見えた。安定感は抜群なものを持っており、今後も重賞での着争いには確実に入ってきそう。最近は馬体重も増やしてきており力強さが出てきた。
オレノタイショウ(4着):柏林賞で3着に入った実績から今回も最後の末脚で突っ込んでくることは期待された。馬券圏内には届かなかったが8番人気であったので善戦と言えよう。この馬にとってはもう少し流れが落ち着いてほしかったことであろう。ただ切れ味はさすがで、まだこれから伸びる余地はありそう。
オレワチャンピオン(5着):序盤からしっかり走り先行力のあるところは見せていたが、有力馬に早めに並びかけられ、この馬の持ち味を生かし切れなかった。ただ最後の直線もズルズル下がったわけではないので、今後も流れ次第では粘り込み可能。
  その他では、当欄で単穴に狙ったミノルシンザン(6着)は、位置取りは悪くなかったが、両隣に有力な先行馬が並びそのペースに巻き込まれたイメージか。障害でもやや戸惑っていた。3連勝で臨み3番人気に推されたハマノダイマオー(10着)は、やはり重賞では荷が重かったか。もう少し実戦を積むことが必要か。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 なし
  ワイドなどを含め完全外れ。ユウジロウを全く無印にしたのでしょうがないといえばしょうがないのだが、◎○が見事に2着3着と、やっぱり馬券の買い方はなんとかならなかったものかと反省。マイナスがさらにふくらんでさすがに滅入りそうだが、長くやっていればまたヒットも打てることと信じてやっていきたい。
  今回収支 -5,800
   (通常分) -4,100  (配当)0 (投入)4,100
   (単複・ワイド) -1,700  (配当)0 (投入)1,700
  今年度累計 -13,960(9/29・銀河賞終了時点)
   (通常分) -8,350 (配当 31,050 - 投入 39,400)
   (単複・ワイド) -5,610 (配当 7,190 - 投入 12,800)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は3週間後の10月22日、2歳最初の重賞、ナナカマド賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。

2019年9月28日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第27回銀河賞(9/29)

  ばんえいの重賞は2週続き、今週は4歳世代の三冠第2戦、銀河賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第27回銀河賞(BG2)
(2019年9月29日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  キタノユウジロウ 牡4 750 松田道 村上慎 栗毛 差
アアモンドグンシン セン4 740 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
ミノルシンザン 牡4 710 阿部武 大友人 鹿毛 差
オレワチャンピオン 牡4 730 菊池一 中島敏 栗毛 逃
コウシュハレガシー 牡4 730 西謙一 平田義 栗毛 先
  マツノタイガー 牡4 720 鈴木恵 小北栄 鹿毛 追
  ジェイコマンダー 牡4 730 西将太 金山明 青毛 差
  オレノタイショウ 牡4 720 渡来心 久田守 鹿毛 差
ハマノダイマオー 牡4 720 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
  10 オールラウンダー 牡4 710 赤塚健 西弘美 鹿毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「銀河賞」の概要と傾向
  ばんえいの場合、4歳世代にも三冠レース(柏林賞、銀河賞、天馬賞)があることはこれまでも述べたところであるが、銀河賞はその第2弾である。創設当初は北見競馬場で開催されており、当時北見市と十勝を結んで走っていた鉄道「ふるさと銀河線」を想起させるネーミングとなっている。
  各馬4歳にもなると体も完成し、また古馬との対戦も経験して、どんどん力が付いてくるころである。世代の中での勢力図も固まるころで、勝ち馬は後にばんえいを代表するトップ馬となっていく場合が多い。傾向としては、過去10年間で1番人気は(3,3,1,3)と絶対的な強さがあるわけではなく波乱含みのレースとなっている。これは、元々の実績馬と、4歳になって力をつけてきた上がり馬が入り乱れ、ハンデもあるので、人気面で割れることが多いからと考えられる。但し、ここ数年は飛び抜けた存在の馬がいて実力どおりの走りを見せて、堅く収まっている。牝馬は苦戦しており、この時期の開催になってからは未勝利である。特にこのレースに強い騎手はおらず、現役騎手は最高でも2勝と分散している。一方、調教師では槻舘厩舎が5勝と、近年実力馬を連続して出していることもあり、一歩抜けている。(今回は槻舘厩舎からは不出走)

今回のみどころ
  今年の4歳世代はのランキングトップは牝馬のミスタカシマであり、今シーズンも柏林賞牝馬初優勝を上げていたが、銀河賞を回避した。今後を考えての選択か。そうなるとこの世代を代表する存在としては、まずダービー馬アアモンドグンシンの名前が挙がる。自慢の切れ味が炸裂するか。そしてはまなす賞で2着止まりにようやくピリオドを打ったキタノユウジロウも当然黙っていないだろう。一方下位からでも調子の上がってきている馬もおり、展開を含め見どころいっぱいのレースとなりそう。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 キタノユウジロウ:重賞はダービーなど2着が多く善戦どまりが続いたが、はまなす賞では追い比べを制してようやく花開いた。堅実な走りがモットーで確実に上位に食い込んでくる。障害力には自信を持っている。最後の直線もしっかり歩ききれる。一方、切れ味鋭いタイプではないので勝ちきれないことも多い。
 2 アアモンドグンシン:昨年のダービー馬で世代の1,2を争う実力馬。今シーズンは重賞未勝利だが古馬重賞にも果敢に挑戦し勝負勘を養っている。直線の切れ味は抜群で障害を降りれば速いが、障害自体は苦手で、なるべく余裕を持って挑みたい。そのためには前半で好位置につけられるかがポイントとなりそう。
 3 ミノルシンザン:8月の特別戦で勝って出走権を得てきた。重賞は3歳時の三冠レースにいずれも出走。最高は菊花賞の5着だが、この時は一瞬の切れ味で前に迫るなど見せ場を作った。基本的には前半控えて各馬の様子を見ながら、最後の直線で勝負をかけるタイプ。障害は得意ではないがある程度はこなす。
 4 オレワチャンピオン:デビュー時から期待され、2歳時にヤングCSを優勝して以降、成績が上がらなかった時期が長かったが、今シーズンに入って徐々に調子を取り戻し、8月には特別戦でようやく1年半以上ぶりの勝利を挙げた。この馬の持ち味は先行力と粘り。特に軽馬場ならフットワークが生きてくる。
 5 コウシュハレガシー:重賞は2着1回3着4回と優勝はないが善戦タイプ。脚質は自在で走りは安定しており障害も上手い。柏林賞では積極的に攻めて見せ場を作り2着に粘り込んだが、はまなす賞では流れに乗れず最下位に沈んだ。前走ではホクショウマサルら古馬勢相手に善戦しており巻き返しは十分可能。
 6 マツノタイガー:重賞は昨年のダービー、菊花賞、今年の柏林賞と出走しているが、いずれも大敗している。平場のレースなら素軽い立ち回りで強さを見せるが、荷物が重くなり相手が強くなると動きが悪くなり序盤から遅れる傾向にある。障害はこなせるのでしっかり追えば好走できそう。鈴木騎手の手腕に期待。
 7 ジェイコマンダー:2歳時はヤングCS2着など活躍したものの3歳時は苦しいレースが続いた。今シーズンに入り特に前半が好調で素軽い動きで勝ち星を重ねてきた。ただ重賞になると動きが重く成績が上がっていない。重い荷物が苦手か。父はカネサブラックで力を出せる素地はあるはず。転厩で気分一新か。
 8 オレノタイショウ:重賞初挑戦だった柏林賞では人気薄ながら、障害をしっかり越えて直線で見事な追い込みを見せ3着。その後も特別戦でAクラスの古馬相手に快勝し、賞金を加算してここに駒を進めてきた。切れ味の鋭さがこの馬の持ち味、障害も苦手にしていた時期もあったが、今は確実に上げてくる。
 9 ハマノダイマオー:デビュー当初から期待されていたが、障害で苦しむなど思うように成績は上がっていなかった。平場の軽めのレースになると動きが良くなり切れ味が生きる一方、重賞などでは重い荷物に対応できず着外に沈むことが多い。ここ数戦は調子が上がってきて連勝しており、勢いで攻めていきたい。
 10 オールラウンダー:世代ランクは16番目だが、ミスタカシマの回避による追加出走枠に手を挙げ出走。重賞は初出走で特別戦も今シーズンに入ってから本格参戦。障害の上手さがこの馬の売りで、ほとんど確実にひと腰で越えてくる。安定感はあるが、切れる脚はないようだ。高重量は未知数だが魅力はある。

【はむ!の見解まとめ】
  ミスタカシマが出ないことで、想定される流れも大きく変わってきそう。ライバルが減って喜んでいる馬はいるのか。それとも目標となる馬がいなくなりさらに難しいレースになるのか。帯広は一週間前に大雨が降っているが、その後は降水はなく乾燥して渋めの馬場になりそう。
  レース展開予想だが、前に行きたい馬が少なく、どの馬も他馬の様子をうかがいつつ牽制しあいながら進む形になるか。そうなるとペースは落ち着きそう。一応オレワチャンピオンがレースを引っ張る形になるか。あるいはアアモンドグンシンが苦手な障害を意識して押し出されるように前に行くことも考えられる。後の馬も好位にはつけたいが、ハナには立ちたくないというところ。直線勝負にもつれ込むことが考えられ、最後までしっかり走れるタイプが有利か。
  ハンデ差もあり予想は極めて難しいところだが、当欄では◎(5)アアモンドグンシンが、不安点は多少あるものの、やはり力やスピードはメンバー中では飛び抜けているとみて本命とした。おそらく前半から飛ばして障害はじっくり溜めるという作戦に出るのではないか。コンビを組む長澤騎手との息も合ってきたように見える。
  相手として、当欄ではまなす賞の際に狙った○(5)コウシュハレガシーに今一度期待したい。最下位となったはまなす賞の走りは不可解であったが、その時は流れに乗れなかったということで、その後の特別戦では巻き返しており、前半差なくついて行ければ勝ち負けにつながる走りができるだろう。面白い存在が▲(3)ミノルシンザン。重賞では目立った実績はないが、特別戦では有力な古馬を交えて善戦しており、同世代ライバルにも勝ち負けを繰り広げている。今回上位と40kgのハンデをもらっており、接戦が必至の中、切れ味のあるこの馬がチャンスを生かす場面も。
  入着候補としては、先行力のある△(4)オレワチャンピオン。スタミナが課題であるが切れる脚がないだけで、ポテンシャル自体は高い馬なので、思い切って行ければ粘り込みも。そして、更に穴として注目したいのが注(9)ハマノダイマオー。かつての実力馬が帰ってきたというイメージ。レース展開が落ち着いて障害を切れれば抜け出し可能。
  一方、はまなす賞を勝って勢いに乗る(1)キタノユウジロウも有力馬として支持されそうだが、今回はトップハンデ、端枠と悪い条件が重なっている。それを乗り越えるだけの力は十分持っている馬だが、やはり予想としては軽くしたい。他では、切れ味がある上に今回鈴木騎手が乗ってきた(6)マツノタイガー、柏林賞で3着に突っ込んできた(8)オレノタイショウあたりの動きが注目されるが、馬券的にはここまで手を広げられるかどうか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  徐々にマイナスがふくらんできたのでここらで歯止めをかけたいところ。特にそろそろ単勝を当てたい。今回はグンシンを中心に、前回狙ったコウシュハレガシーなど、なんだか買うと来ないというパターンに陥る懸念もあるが、そこは信じていくしかないだろう。ワイドも手広く。。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2,5,3→2,5,3,4→2,5,3,4,9 合計27通り 各100円
  馬複 2=5,3,4,9 5=3,4 合計6通り 各100円
  枠複 2=5,3,4,8 合計4通り 各200円 合計 4,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 2 800円
  ワイド 3=2,5,4,8,9 8=2,5,4,9 合計9点 各100円
  合計 1,700円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ディープとキンカメ
  ちょっと前の話ですが、前々回の当欄でディープインパクトのことについて長々と述べたところですが、もう一頭、同じ時期で出てきてディープと並ぶ名馬・名種牡馬であったキングカメハメハ(以下「キンカメ」と略します)も先日ディープの後を追うように永い眠りにつきました。筆者はディープは好きではありませんが、キンカメはどちらかというと好きな方の馬です。
  ディープとキンカメは同じ馬主の馬です。ですから前回述べたディープが好きでない理由はキンカメにも当てはまるはずです。強い馬を育てるという考え方は同じです。しかしこの2頭タイプが全然違います。そして、筆者はディープよりキンカメの方に断然軍配を上げたいと思います。それは筆者が判官贔屓ということもありますが、最大の理由はキンカメの方が奥深いからです。
  ディープは主流の父サンデーサイレンスでサラブレッドのサラブレッド(後者は例えの意味での)。ただただ整った日本の中央競馬の芝で最高のスピードで走る馬。一方、キンカメは父キングマンボで外国からも持ち込み馬。血統は良いのですが日本では主流ではありません。そのせいか、競走馬時代8戦7勝の素晴らしい成績は上げたものの、日本の高速馬場がこたえたのか脚元不安で早々と引退。華々しく脚光を浴びたディープに対して、強い割には地味に競馬ファンの間だけでたたえられた、それがキンカメです。ただNHKマイルカップと日本ダービー両方を勝つなどどんな状況でもどんな馬場でも走れるというオールマイティの力。それがその産駒に引き継がれました。世界で活躍したロードカナロアを出したかと思えば、ホッコータルマエなど地方のダートで大活躍する馬を多数出しました。芝とダート両方を走れるレッツゴードンキという馬などもいます(今週のGIスプリンターズステークスにも出走予定)。このようにキンカメ産駒は、地方競馬の盛り上げにも多大な貢献をした馬でもあることから、筆者的には断然キンカメの方が好きだったということです。

2019年9月24日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第55回岩見沢記念(9/22)

ばんえい重賞レース回顧
第55回岩見沢記念(BG2)-2019年9月22日-10R 200m直 晴 0.9%
  1着○(2)コウシュハウンカイ(藤本匠) 2分28秒9
  2着◎(9)メジロゴーリキ
  3着 (7)シンザンボーイ
   単勝 2 190円(1番人気) 馬複 2-9 310円 三連単 2-9-7 2,660円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬優勝で4大記念競走の第2弾・第55回岩見沢記念は、1番人気のコウシュハウンカイが障害を先頭で抜け出しそのまま駆け抜けて最後は2着に10秒以上の差をつける圧勝。ばんえいグランプリに続く重賞制覇で通算12勝目。藤本匠騎手は今期重賞2勝目、岩見沢記念は13年ぶり6度目の優勝で、重賞は通算70勝目。松井調教師はこのレース7年ぶり7度目の制覇。

レース振り返り
  ここ1週間の帯広はわずかな降水があったものの概ね晴れが続き、馬場は乾き気味でやや重め程度の状態であった。
  レースは、スタートからややばらつき気味。予想されたとおり5歳馬勢が前に出てレースを引っ張る展開。メジロゴーリキ、ミノルシャープにゴールデンフウジンが先頭集団へ、これにコウシュハウンカイが続き、センゴクエースらは中団、オレノココロは後方からの競馬となった。各馬早めに刻みを入れ、かなりゆったりしたペースに落ち着いた。第2障害手前にはメジロゴーリキ、ミノルシャープが先着、コウシュハウンカイが続き、中団にいたシンザンボーイ、カンシャノココロあたりもこれに追いついた。ここまで75秒とスローペース。
  障害を先に仕掛けたのはメジロゴーリキとカンシャノココロ。カンシャノココロは坂の中腹で、メジロゴーリキは踏み込んで天板付近まで上がったもののそこでストップ。続いてミノルシャープが挑戦するも、こちらも8分目あたりで止まる。それらを見るようにコウシュハウンカイが障害に挑み、止まらずしっかり越えて先頭へ、もう一度気合いを入れたメジロゴーリキが2番手で続いた。さらにはミノルシャープが3番手で降り、その後の馬は障害でかなり苦しんだ上、ゴールデンフウジン、カンシャノココロ、シンザンボーイの順で続いた。
  先頭集団はコウシュハウンカイが10m近く引き離して大きくリード、メジロゴーリキも追うが差は縮まらない。3番手はスピードの落ちたミノルシャープを切れ味を生かしたゴールデンフウジンがかわして前を追っていた。
  そして、先頭を行くコウシュハウンカイは最後まで緩むことなくゴールを駆け抜け、1番人気に応えた。追っていたメジロゴーリキは残り10mを切ったところで詰まって立ち止まった。これに3番手で追ってきたゴールデンフウジンが近づくがこちらもストップ。さらに後方からシンザンボーイとカンシャノココロが追い込み、ゴールデンフウジンをかわした上でさらに前に差を詰めてくるが、立て直したメジロゴーリキがなんとか粘って2着。勢いのあったシンザンボーイが3着に食い込み、結局1~3着はばんえいグランプリと同じ着順となった。その後ろはカンシャノココロが4着に入り、ゴールデンフウジン、ミノルシャープと続いた。実力馬オレノココロとセンゴクエースは、前半から遅れ障害も上がらず8着(センゴクエース)と9着(オレノココロ)に沈んだ。

次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):絶好調そのものの走り。5歳馬が前に行っても全く慌てず中段の構え。障害はじっくり溜めていたが、これは最後の詰めを考えてのもので、自信があるからこその作戦であった。直線は他馬の方がついて行けず、着差以上の圧勝であった。次の狙いはもちろん3連覇がかかる北見記念。重量はさらに重くなるが、好調を維持しており、他のライバルたちがもたついている間は天下は続くだろう。
メジロゴーリキ(2着):この馬としては100%の力を出していた。強いて敗因を探すなら、障害の天板でもう一歩が出ず勝ち馬に絡んでいけなかったことぐらいか。障害に挑戦するタイミングも微妙だったかもしれずそこは端枠も多少影響があったか。力負けではないので、今後更に荷物が重くなって未知の領域に入っても対応は十分可能だろう。北見記念も狙えそう。
シンザンボーイ(3着):グランプリに続き3着に食い込んだ。いずれも7番人気の人気薄を克服。ただ最後の直線の走りはしっかりしており、そこは力のあるところを見せた。今回は前半から積極的に行き好位置につけられたことも善戦の要因であるだろう。渡来騎手とのコンビも息が合っているようだ。経験も積んでおり、高重量戦では今後も期待できそう。
カンシャノココロ(4着):繰り上がり出走ながら4着は立派。障害をひと腰で決めようとせず、じっくり一歩ずつ攻めていく姿勢が重賞では好走につながっている。今後の重賞も出走さえできれば期待が持てる。ただA1組の身で出走できるかは運次第のところがあるので、しっかり平場でも勝ち星を重ねたい。今回のような積極的な走りができれば。
ゴールデンフウジン(5着):この馬は障害が苦手で数発かかることは想定内。降りてからの切れ味が勝負で、今回障害を4番手あたりで降りれた時は着内食い込みもあると思われたが、最後で失速するあたりはまだやはり力不足が見える。初めての800kg台の荷物では致し方ない。今後経験を積んでいけば、戦える力をつけていけるだろう。
  その他では、ミノルシャープ(6着)も自分の走りはしていたが、失速具合を見ると、やはりこれぐらいの高重量はまだ厳しそう。センゴクエース(8着)はやはり障害の修正は完全ではなかったが、今回は隣の馬の影響を受けたこともあり見限るのは早いか。一方オレノココロ(9着)はまだ本調子ではなく、今後どのように立て直していけるか。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 枠複 2-8(2本) 馬複 2-9 ワイド 7-9 のみ
  当欄で単勝買いを行うようになってからか、本当に本命が1着に来ない。もっとも、外れるように予想しているとしか思えない。あと、過去データは本当にアテにならない。今回もグランプリ馬は勝てないというジンクスもコウシュハウンカイがあっさり打ち破った。というか。やっぱり今回はコウシュハでしょ?という感じ。しかも3着のシンザンボーイも気になってワイドで押さえていながら不十分。本当に馬券はうまくいかないものだ。
  今回収支 -5,800
   (通常分) -3,710  (配当)890 (投入)4,600
   (単複・ワイド) -650  (配当)550 (投入)1,200
  今年度累計 -8,160(9/22・岩見沢記念終了時点)
   (通常分) -4,250 (配当 31,050 - 投入 35,300)
   (単複・ワイド) -3,910 (配当 7,190 - 投入 11,100)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  重賞は2週続き、次回は9月29日、4歳の三冠レース第2弾、銀河賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。

2019年9月21日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第55回岩見沢記念(9/22)

  今週のばんえい重賞は、古馬オープンで4大記念競走の第2弾、岩見沢記念です。まずは、早速予想いってみましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第55回岩見沢記念(BG2)
(2019年9月22日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  オレノココロ 牡9 840 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
コウシュハウンカイ 牡9 840 藤本匠 松井浩 栗毛 先
ミノルシャープ 牡5 830 阿部武 大友人 鹿毛 逃
ゴールデンフウジン 牡5 820 藤野俊 今井茂 青毛 追
センゴクエース 牡7 830 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
  ソウクンボーイ 牡9 820 村上章 西邑春 鹿毛 追
  シンザンボーイ 牡8 820 渡来心 坂本東 栗毛 差
  カンシャノココロ 牡8 820 松田道 坂本東 鹿毛 先
メジロゴーリキ 牡5 820 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「岩見沢記念」の概要と傾向
  岩見沢記念は、古馬重賞のいわゆるばんえい4大記念競走のうち、6月の旭川記念に続く第2戦。現存するばんえい重賞では最も歴史が古く今年で第55回目となる。かつてはそのレース名のとおり岩見沢競馬場で開催されていたが、2007年の帯広単独開催以降は帯広の秋シーズンの開幕を告げるこの時期に開催されている。
  このレースの傾向だが、過去10年で1番人気は(4,2,2,2)とまずまずといったところ。2番人気も3勝しており、やはり上位馬が安定している。ただ、1か月前の重賞BG1のばんえいグランプリ勝ち馬は大苦戦で、帯広単独開催以降の12年間未勝利となっている。グランプリ勝ち馬は賞金による重量加増が大きいことなどからそもそも出走してこないケースが多いためである。したがってその年の重賞初勝利がこのレースという馬も多い。若い5歳馬や牝馬が健闘しているのも特徴で、昨年はマルミゴウカイが初めての古馬重賞優勝をここで達成。過去には名牝アンローズやフクイズミが3勝している。820kg程度の基礎重量とハンデ差が勢いのある馬に有利に働いているのかも。騎手では藤本匠騎手が5勝、松田道明騎手4勝と得意にしている。一方、鈴木恵介騎手が勝てなかった重賞の一つであったが、一昨年オレノココロで初めて勝利した。

今回のみどころ
  今年は帯広方面も猛暑の日が続き、夏負けして体調を崩した馬も多く出ていた。(中には全く動けなくなってしまった馬もいたようだ)8月のばんえいグランプリでもオレノココロ、センゴクエースとトップクラスの馬が障害で力を出せず敗れるようなこともあった。しかし、これらの馬も秋になって馬にとっても過ごしやすい季節になれば、元気に巻き返してくれることだろう。古馬重賞戦線は、今後、年始の帯広記念を次の大きな目標として、今回の岩見沢記念を皮切りに北見記念やドリームエイジカップなどの重賞がひと月ごとに行われていくことになる。さて、岩見沢記念ではグランプリで失敗した馬たちが体調を取り戻しているか、グランプリで勝ったコウシュハウンカイが好調を保っているか、あるいはメジロゴーリキら成長著しい5歳馬がさらに力をつけ勝負に絡んでくるのかが見どころ。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレノココロ:シーズン当初はオッズパーク杯、旭川記念と快勝し、その強さが目立っていたが、北斗賞やグランプリでは行き脚が悪く障害も苦労した。ハンデを苦にするタイプではないので、夏に入って体調を崩したことが原因か。前走では馬体重が増え体調は戻っていた様子だが、勝負勘が戻っていなかった。
 2 コウシュハウンカイ:今シーズンは勝ちきれないレースが続いていたが、ばんえいグランプリでは終始自分のペースで走りきり他馬を押さえ込む横綱相撲で快勝。その後もしっかり体調を維持して、前哨戦の特別戦マロニエ賞では余裕の勝利。負担重量が増えてくると微妙だが、800kg台前半なら守備範囲。
 3 ミノルシャープ:重賞は常連でここまで2勝。5歳になって古馬戦線に本格参戦後も旭川記念2着などなかなかの成績を上げている。この馬の売りはなんといっても先行力と障害力。動きも軽く一度は見せ場を作る。課題は最後の詰めと言われるが、最近は粘りも見られる。ただ負担重量が重くなると厳しくなるか。
 4 ゴールデンフウジン:5歳となり本格的に古馬戦線に参戦。成績としては入着までには至らないものの見せ場は作っている。障害さえ降りればメンバー中でも上位クラスの切れ味を持っているが、障害で引っかかる場面が多く持ち味を出し切れていない。まだ力不足感はあるか。前走はしっかり障害を越えてきた。
 5 センゴクエース:3月のばんえい記念を勝った後は、一度スランプに陥り障害が上がれなくなった。その後立て直しで北斗賞では圧巻の走りで優勝。しかし再び調子を崩し、グランプリではまた障害で崩れて大敗、その後の特別戦(マロニエ賞)では障害を立て直すことに重点を置き、少しずつ修正してきている。
 6 ソウクンボーイ:百戦錬磨の9歳馬。クラスはA1に落ちているが、重賞には機会があるごとに出走しており、それなりに見せ場を作っている。一時期は流れについて行けず障害も苦しんだ時期もあったが、近走の特別戦などでは復調の兆しが見え、前がもたついた時には持ち前の切れ味でしっかり詰めてきている。
 7 シンザンボーイ:ばんえいグランプリでは2年連続の3着。重賞優勝経験はないものの、出走すれば存在感を示している。岩見沢記念は不思議にも初出走。相手に合わせて走れるタイプだが、ペースが速いと置いて行かれてしまう場面も多い。一方流れが落ち着いてしっかり障害をさばければ、直線で伸びてくる。
 8 カンシャノココロ:回避馬が出たための追加出走。しかし重賞はいつでも出られる態勢を整えており、ファン投票2位に支持されて出走した8月のグランプリでも、この馬らしくマイペースな走りで5着と掲示板に粘り込んでいる。障害力があり、切れる脚はないものの力強い走りで高重量戦で持ち味を発揮する。
 9 メジロゴーリキ:重賞はダービー、天馬賞などここまで4勝。古馬戦線でもトップクラスと互角に戦っており、グランプリ2着も立派。今シーズン未勝利というのが不思議だが、全て掲示板には入っている。先行力と障害の上手さに定評があり安定性は抜群。負担重量増も歓迎。ただ切れる脚がないのが弱点。

【はむ!の見解まとめ】
  グランプリで勝ったコウシュハウンカイ、障害で崩れたオレノココロやセンゴクエースの巻き返し、そして勢いのある5歳勢、それぞれどの程度の仕上げでここに挑んでくるのか、それによって展開も変わってくるだろう。基礎重量820kgとそこそこ重くなってきた荷物への対応もポイント。馬場は重くもなく軽くもなくというところか。
  展開予想だが、やはりスピードのある5歳馬勢がこの荷物ならまだ許容範囲とみて積極的に攻めてくるだろう。特にメジロゴーリキ、ミノルシャープらが前に行って、コウシュハウンカイが好位でマークする展開か。一方、オレノココロやセンゴクエースも障害のことを考え、前半であまり遅れを取りたくはないだろう。そうなるとおのずからペースが速くなるか。あとは第2障害を各馬がどのように捌き、そしてどの位置で降りられるのかが勝負の分かれとなる。
  当欄の見立てだが、過去のデータから、グランプリ馬の勝ち星がないことや5歳馬が善戦傾向にあることから、今回も5歳馬に注目したい。その中でも◎(9)メジロゴーリキの先行力と障害力に期待。地味な存在ではあるが、今シーズンは最悪でも4着以上と安定感は抜群、ほとんど崩れがない。820kgはこの馬にとって未知の重量ではあるが、高重量になればなるほど力は生きてくるタイプ。外枠も気にするタイプではない。信頼できそう。本命に。
  そして○(2)コウシュハウンカイは対抗に置いた。グランプリ以降もとにかく好調を維持しており重量も適鞍。ハンデ差も許容範囲。勝つ可能性は極めて高いが、ただグランプリ馬は勝てないというジンクスのみで2番手の評価とした。5歳馬のペースに巻き込まれた時、追い比べで一歩届かぬことも。
  人気を落とすなら狙いたいのが実力馬▲(5)センゴクエース。グランプリでは夏負け、その後も障害で苦しんだが徐々に修正を図っており、今回は荷物も重くなりペースが落ち着けば、しっかり対応できそう。同じ意味でオレノココロの方もトップ馬としての意地を見せたいところだが、こちらは9歳馬でまだ少し動きが重そうなのと今回は最内枠ということでともう一回見送りたい。そこで穴としてここで狙ってみたいのが5歳馬△(4)ゴールデンフウジン。まだまだ実力的に見劣りするイメージは否めないが、前走の特別戦で課題の障害を克服ししっかり走り切って勝利した。障害を越えれば切れ味は見応え十分だ。お手並み拝見というところ。
  他では注(3)ミノルシャープも先行力でどこまで引っ張れるか。最近は粘りも出てきてズルズル下がる場面が少なくなってきており力はつけている。ただ荷物が重くなってどうか。以上のように見解をまとめると相対的に(1)オレノココロは無印となってしまったが、ここは実績馬。キープはしておきたい。あと、(7)シンザンボーイも好調で、他馬がもたついた時はグランプリの時のように浮上も。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今シーズントータルではまたまたマイナス街道に入りつつあるが、今週来週の重賞2連発で早めになんとか抜け出したい。それ以上に、ここで単勝を狙うようになったから、本命に狙った馬がどうも芳しくない。今回も本命をメジロゴーリキにして、この馬も勝ちきるまでは心許ないが、安定性を信じて連を狙ってみたい。買い方も馬複・枠複なども交え、一ひねりしてプラスに持って行きたいところ。ワイドは無印の2頭から狙ってコウシュハを外す。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9,2,5→9,2,5,4→9,2,5,4,3 合計27通り 各100円
      9,2→9,2,5→9,2,5 合計4通り 各100円
  枠複 8,2,5,4 BOX 合計6通り 各100円
     8,2,5 BOX 合計3通り 各100円
  馬複 9,2,5,4 BOX 合計6通り 各100円 合計 4,600円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 500円
  ワイド 1=9,5,4,7 7=9,5,4 合計7点 各100円
  合計 1,200円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】胆振東部地震から1年
  そういえば・・・と言えば失礼なんですが、昨年の9月6日に突然襲ったあの北海道胆振東部地震から1年を少し過ぎました。近頃は災害が多すぎて(つい先日も九州や千葉方面など各地で台風の被害が出ましたし、これを書いている途中も台風が近づいていますが)、当事者でなければ、一つ一つの悲しい、あるいは苦しい出来事は忘れてしまうほどです。昨年の地震の被害が大きかった地域では1年経っても未だに不便な思いをしている方もおられるということで、改めて災害の大変さを認識するばかりです。
  一方、昨年のこの時期を思い出しますと、地震の影響で北海道地方は大規模な停電などもあり、競馬関係にもいろいろな影響がありました。ばんえいの場合は一週間開催中止、翌週(この昨年の岩見沢記念)はナイターから昼間の開催へ変更、もちろん我々が直接見えないところでは、厩舎や馬産地などでの馬の体調管理に問題が生じたこともあったようです。
  喉元過ぎれば熱さを忘れてしまうことは、人間がいろんな社会生活をやっていく以上あり得ることではありますが、やはり時には災害当時のことを思い出しつつ、今またこうやって普通に競馬を楽しめることの歓びをかみしめていきたいものです。

2019年9月2日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第31回はまなす賞(9/1)

ばんえい重賞レース回顧
第31回はまなす賞(BG3)-2019年9月1日-10R 200m直 晴 1.5%
  1着△(5)キタノユウジロウ 1分50秒5
  2着 (4)アオノブラック
  3着▲(3)アアモンドグンシン
   単勝 5 680円(4番人気) 馬複 4-5 1,970円 三連単 5-4-3 17,840円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいの3歳・4歳による重賞、第31回はまなす賞は、4番人気の4歳馬キタノユウジロウが直線の一騎打ちを制し、念願の重賞初制覇となった。松田道明騎手は2017年2月のチャンピオンカップ(フジダイビクトリー)以来2年半ぶり通算50回目の重賞制覇。はまなす賞は2002年のヴィクトリーベガ以来17年ぶりの勝利。

レース振り返り
  この週の北海道方面は局地的に大雨が降る不安定な天気、そして帯広も木曜日ごろにややまとまった雨が降り、その影響もあって馬場は表面は乾いているものの、水分を含んで軽めで推移していた。
  レースは、各馬勢いよく飛び出して一斉に第1障害を越え、前半からかなり速いペース。その後各馬が刻みを入れ始める中、軽量の3歳牝馬ジェイカトレアが中間まで止まらずに行き一歩前に出る。しかし、すぐにミスタカシマ、アアモンドグンシンら有力各馬も追いつき、後続もほとんど差がないまま第2障害へ向かう。第2障害手前にはミスタカシマがわずかに先着するも、各馬も追いつき出走馬7頭がほぼ横一線に並んだ。ここまで53秒のハイペース。
  そして、ほとんど息をつく暇もなく最初に障害を仕掛けたのはミスタカシマ。その後すぐにコウシュハレガシー、キタノユウジロウが障害に挑戦。ミスタカシマは天板まで足をかけるが勢い余って膝を折った。コウシュハレガシーも坂の中腹でストップ、その一方、キタノユウジロウが一歩一歩踏みしめながら障害を越えた。その間にやや後ろから行っていたアオノブラックがややふらつきながらも障害をしっかり越え、この2頭が障害を降りて先頭へ。後続の障害は、じっくり溜めたアアモンドグンシンが障害に挑戦するがこれも膝折、踏み出したコウシュハレガシーと更に後から障害に挑戦したジェイカトレア、ジェイコマンダーを含めた4頭が苦労しながらようやく障害を越えた。膝折の立て直しに時間のかかったミスタカシマは最後方から追う展開となった。
  後続が障害を越えたころは、前を行くキタノユウジロウとアオノブラックの2頭は早くも残り30m地点に達しており、2頭が全く並んで激しいデッドヒートを展開、互いに譲らない好レースとなった。そして、残り10mを切ったところでわずかにキタノユウジロウが前に出て、最後はかなり緩んだもののそのままゴールを駆け抜けた。続くアオノブラックはさらにゴール前で厳しくなって、後方から追ってきたアアモンドグンシンに激しく迫られたものの半馬身ほどのリードを残して2着にゴール。アアモンドグンシンが3着、軽量のジェイカトレアが4着に入った。1番人気のミスタカシマは最後に激しく追ったもの5着まで押し上げるのが精一杯。当欄で本命に狙ったコウシュハレガシーは直線伸びず最下位の7着に終わった。

次走へのメモ
キタノユウジロウ(1着):自分の存在を忘れるなとこの馬が言っているような力強い勝ち方であった。これまでイレネー記念やダービーなど好走するも2着どまりで勝ちきれないレースが多かったが、今回は最後の直線でイキの良い3歳馬との一騎打ちとなり、最後は年上の意地を見せた。速いペースに惑わされず自分のペースで走れたことと、障害に自信を持っていたことも勝因として挙げられるだろう。松田騎手が我慢してこの馬を育てたことが花開いたともいえる。次は狙いはもちろん今月末の銀河賞。今回のようにしっかり自分の走りができれば、連続重賞勝利も十分考えられる。
アオノブラック(2着):3歳馬代表として堂々たるレース運びであった。軽馬場を味方につけ、前半遅れずに好位置につけられたことで、障害を上手く越え、直線勝負に持ちこめた。このあたりは阿部騎手の手腕か。最後は4歳馬に力負けの形になったが、3歳馬のレベルの高さを示したと言える。次の照準は11月のばんえい菊花賞、今回出走しなかった他の同世代ライバルたちに経験というアドバンテージを得たのではないだろうか。
アアモンドグンシン(3着):直線は脚を持て余す感じの3着。走りは悪くなかったが敗因を探すなら、やはり前半の流れにうまく乗れなかったことか。障害である程度時間がかかることは織り込み済みのはず。直線の切れ味のある馬なので、前半もっと思い切って行っても良かったかもしれない。銀河賞で巻き返したい。
ジェイカトレア(4着):強い相手の中、後方待機かと思われたが、軽ハンデを生かして積極的に前に行きレースを引っ張り見せ場を作った。最下位人気ながら4着に粘り込んだことは立派なレースであった。この馬の最大目標は12月のばんえいオークス、ライバルにかなり差をつけたのではないか。
ミスタカシマ(5着):珍しく膝折が出てしまい、立て直しにも時間がかかった。ペースが速くなってやや慌てたことが障害のミスにつながったか。馬体重が落ちており、このレースに向けてはやや順調でなかったのかもしれない。しかし銀河賞では当然巻き返してくるだろう。
  その他では、ジェイコマンダー(6着)は走りそのものは悪くなかったが、前半の速い流れに対し遅れを取ったイメージ。大外枠も影響したか。そして当欄で本命に狙ったコウシュハレガシー(7着)も流れに上手く乗れなかった。この2頭は降りてからの切れ味もあまりなく一旦遅れるとジリジリと下がっていく傾向にある。今後、負担重量が増え力のいるレースになれば持ち味を発揮できる場面もありそう。巻き返しに期待。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 ワイド 3-4 のみ
  本命のコウシュハレガシーが最下位という時点で問題外であったが、人気馬勢も相次いでコケたため、これは予想も馬券も大外れ。密かにワイドで狙ったジェイカトレアも惜しい4着と馬券には絡まず。もう一頭の3歳アオノブラックからのワイドもユウジロウまでは回らずと、本当にうまくいかないものだ。ま、今回の組み合わせで三連単1万円ちょっとしかつかないし、しょうがないと思うしかない。またマイナス街道に戻ったが、すぐに抜け出せるよう秋シーズンを頑張っていきたい。
  今回収支 -5,350
   (通常分) -4,500  (配当)0 (投入)4,500
   (単複・ワイド) -850  (配当)450 (投入)1,300
  今年度累計 -3,800(9/1・はまなす賞終了時点)
   (通常分) -540 (配当 30,160 - 投入 30,700)
   (単複・ワイド) -3,260 (配当 6,640 - 投入 9,900)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は3週間後の9月22日、古馬重賞で4大記念競走の第2弾、岩見沢記念です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。

2019年8月31日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第31回はまなす賞(9/1)

  8月も終わり、まだまだ暑さは残りますが、競馬はいよいよ秋シーズンに入ります。今後も楽しんでまいりましょう。さて、今週のばんえい重賞は3歳、4歳の世代対抗重賞、はまなす賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第31回はまなす賞(BG3)
(2019年9月1日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3・4歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
コウシュハレガシー 牡4 700 西謙一 平田義 栗毛 先
ジェイカトレア 牝3 640 藤野俊 平田義 青毛 追
アアモンドグンシン セン4 710 長澤幸 小林長 鹿毛 逃
  アオノブラック 牡3 690 阿部武 金田勇 鹿毛 差
キタノユウジロウ 牡4 700 松田道 村上慎 栗毛 先
ミスタカシマ 牝4 690 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
  ジェイコマンダー 牡4 700 西将太 槻舘重 青毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「はまなす賞」の概要と傾向
  3歳・4歳のそれぞれ賞金上位の馬が対決するばんえいの名物レースの一つ、はまなす賞。ばん馬の場合、3歳4歳はまだ成長途上で古馬とはまだまだ力の差がある。そこで3歳、4歳にそれぞれ三冠レースがあるが、世代間の力関係を推し量るために、夏にはまなす賞、3月にポプラ賞という3歳、4歳の混合レースが組まれている。
  過去10年で1番人気は(2,3,1,4)とやや微妙といったところ、しかし1着馬は7年連続で3番人気以内から来ており、ほぼ人気サイドで収まっている。3歳対4歳では4歳馬が7勝3敗とリードしているものの、3歳馬も健闘。特に3歳牝馬が連続で2着に入っている。3歳の方が賞金ランクが相対的に低いためその分ハンデが有利になっていることが要因であろう。連覇は難しく、25年前の1993年~94年のコーネルトップまで遡る。牝馬も健闘しているが優勝は7年遠ざかっている。また、このレースの優勝出走権のあるばんえい大賞典(3歳)又は柏林賞(4歳)の勝ち馬は過去10年で1勝(2014年柏林賞・ホクショウユウキ)のみとなっておりこちらもハンデが影響か。騎手では藤本匠騎手が4勝と現役最多、続いて阿部武臣騎手の3勝となっている。

今回のみどころ
  4歳世代は、ミスタカシマ、アアモンドグンシンら、古馬一線級とも渡り合える実績馬が顔をそろえたが、3歳世代の方は有力どころが相次いで回避、重賞戦線でしのぎを削るトップ3(メムロボブサップ、アオノブラック、ギンノダイマオー)のうち出走はアオノブラックのみで7頭立てのやや寂しいレースとなったが、ハンデ差もあるのでどの馬にも優勝のチャンスがありそう。現時点での世代間の実力差を見極めるレースでもある。一方、各馬はこの暑い時期を順調に過ごせているかもポイント。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 コウシュハレガシー:4歳馬。重賞は常連ながら3着4回と今一歩であったが、柏林賞では直線で一旦先頭に立つなど見せ場を作り2着に入った。走りは自在で安定してしており障害も上手い。あとはさらにパワーをつけていきたいところ。
 2 ジェイカトレア:3歳牝馬代表。黒ユリ賞で優勝している。馬体が大きく牡馬勢の間に入っても見劣りしない。力の差はあるが、今シーズンに入り古馬と揉まれる中で自分の走りを確立し見せ場を作っている。後方待機から切れ味で勝負。
 3 アアモンドグンシン:4歳で昨年のダービー馬。スピードと切れ味があり、好調時には誰も止められないほどの勢いがあるが、一方、障害でのミスもしばしば。ただ古馬重賞にも積極的に出てレース経験を積んでおり、近走は好調をキープ。
 4 アオノブラック:3歳馬。2歳時ヤングCSを勝つなど常に世代トップクラスで戦っている。直線の切れ味だけでなく最後まで走りきれる粘りもある。障害もまずまずで、大賞典では立ち止まったが、他馬の転倒の影響もあってのもの。
 5 キタノユウジロウ:4歳馬。重賞はダービーなどで2着3回とあと一歩のところ。勝ちきれないのは器用さがないところか。大きな馬体でしっかり走りきれる力は持っている。障害もまずまずこなすが、勢いが付かず止まることがある。
 6 ミスタカシマ:4歳牝馬でオークス馬。昨年このレースは2着。他に重賞は柏林賞などで牡馬勢を抑えて勝っており世代トップに君臨している。疲れが見えた時期もあったが現在は強さを発揮。先行力と障害力は牝馬らしからぬ安定感がある。
 7 ジェイコマンダー:4歳馬。重賞にも出ていたが目立った成績は上がらず、今シーズンに入り勝ち星を重ねてきた。柏林賞では1番人気に推されたが流れに乗れず5着。その後の特別戦では好走。障害はこなし切れ味もあるがスタミナは課題。
【はむ!の見解まとめ】
  今シーズンの4歳世代は特に上位馬を中心にかなり実績を挙げいる一方、3歳の有力どころの回避が相次ぎ、出走した2頭も動きは良いが力的にどうか。やはり中心は4歳となりそう。ただこの世代は1か月後に三冠第2弾銀河賞が控えており、このレースとの兼ね合いはポイントとなる。
  まず今回は先に展開を予想してみたい。当初登録のあった3歳馬インビクタが出ていればこの馬が前に行ってペースを作ると思われたが回避したため、いわゆる先行馬不在の中どういう展開になるのか予想がつかなくなってきた。意外な馬が前に行くことも考えられる。例えば押し出されるようにアアモンドグンシンが障害を見据えてハナを切っていくような展開もあり得る。これにコウシュハレガシー、ミスタカシマあたりがついて行く展開か。そうなると実績馬有利だが各馬牽制しあってペースが遅くなれば3歳馬勢なども追いつく可能性がある。
  レースの流れやこのレースの傾向を踏まえ、当欄では4歳馬のうちから今回は◎(1)コウシュハレガシーを軸として狙ってみたい。決め手がなくなかなか勝ちきれないが、難しい流れになりそうな中、安定して走れるのがこの馬。昨年勝ったマツカゼウンカイのような勝ち方がイメージされる。前半をしっかりまとめて障害を先に抜け出すことができれば末脚はしっかりしているのでチャンスは大きいと見る。
  相手には、やはり実績馬、昨年も2着に入った○(6)ミスタカシマ。柏林賞で勝った分だけ荷物は重くなるが690kgはこの馬には許容範囲だろう。力量的には十分。ただ、9月末にある銀河賞の方に力点を置いている可能性もある上、追い比べになると一歩遅れをとる可能性も。さらには▲(3)アアモンドグンシン。ダービー馬で普通に走れば力は断然上、リスクがあるとすれば障害だが今回は焦るような展開にはならないだろう。しかしこの馬もどこまでここに照準を合わせてきているのか。
  やはり上述の4歳実績馬3頭が一歩リードで、あとはどの馬も何らかの注文が付きそう。その中では、総合的な力で△(5)キタノユウジロウか。障害自体は上げられそうだが勢いがつかないとジリ貧になることもある。面白いところでは、好走傾向にある3歳牝馬から注(2)ジェイカトレアをピックアップしてみたい。やはり軽ハンデが目に止まる。640kgは優勝した黒ユリ賞と同斤量、5着に入った大賞典より10kg軽い。おそらく前半は最後方に置かれた展開になると思われるが、抜群の切れ味を持っており、しっかりついて行き、障害が上がれば前の馬を拾って入着まではあり得る。減った馬体が戻っていれば。
  あとは、(7)ジェイコマンダー。柏林賞で1番人気に推されるほど好調を続けていたが、最下位に甘んじた前走のように直線でズルズルと失速しかねない。3歳の有力馬(4)アオノブラックも切れ味があり魅力のある馬だが、690kgと斤量もあり今回の流れについて行けるかが課題。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今年度は全体としては本命がなかなか来ないものの、収支的には一本だけ上手く嵌まったのがあって、なんとかトントンを維持している。ここらでもう一本ホームランを打ちたいところだが・・。今回は頭数が少ないので取りガミにならないようしっかり絞る必要がある。コウシュハレガシーは地味な存在ではあるが、そろそろ来ても良いころとみて軸に。ワイドは3歳馬から。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 1,6,3 BOX 合計6通り 各200円
      1,6,3→1,6,3,5→5,2 合計15通り 各100円
      1,6,3→5→1,6,3,2 合計9通り 各100円
  馬複 1,6,3 BOX 合計3通り 各300円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 1 600円
  ワイド 2=1,6,3,4 4=1,6,3 合計7点 各100円
  合計 1,300円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ディープが嫌いな理由(平地競馬をつまらなくした?)
  前回の話の続きです。(名馬・名種牡馬が相次いで亡くなったということでサラブレッドの話が続きますが御容赦ください。)
  ディープが好きでない理由は、前回お話したように、その時だけのにわかファンが多かったことと、良い意味でも悪い意味でも競馬のあり方を変えたきっかけとなった1頭だからです。最強馬ディープインパクトが凱旋門賞に出走して敗れて以降、中央競馬の生産者(特に最大手の社台グループ)は、もっと世界に通用する馬の生産を中心に進めるべきという考え方に変わってきたように思われます。ディープは種牡馬としても三冠馬のジェンティルドンナなど優秀で素晴らしい馬を多数出しましたが、そのほとんどが芝のスピード馬、そして常に視野は世界を向いています。それはそれで良いのですが、一方、弱い馬や主流でない血統の馬などは、少なからず淘汰され(この世界はもともとそういう運命はあるのですが、それが加速され)ていきました。生産者側もその後のリーマンショックなどの不景気が重なって零細牧場はより厳しくなっていきました。
  JRAの制度もより世界を意識したものに変わっていき、特に今年2019年からの降級制度の廃止などは勝てない馬はどんどん追いやられる仕組みになっていきました。競馬の楽しさは強い馬が強さを発揮して勝つこともありますが、弱い馬でも頑張って走り、勝てなくても馬券が当たらなくてもそれをファンが応援するというところにもあるのではないでしょうか。ということから、JRAの競馬がつまらなくなったのは、もしかしてディープが発端ではないかという考えです。もちろんただの下々の一競馬ファンとしての感想にすぎないのですが。

2019年8月12日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第31回ばんえいグランプリ(8/11)

ばんえい重賞レース回顧
第31回ばんえいグランプリ(BG1)-2019年8月11日-10R 200m直 曇 1.8%
  1着◎(2)コウシュハウンカイ 2分10秒7
  2着△(4)メジロゴーリキ
  3着 (8)シンザンボーイ
   単勝 2 280円(3番人気) 馬複 2-4 930円 三連単 2-4-8 43,600円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいの夏の大一番、ファン投票選抜による第31回ばんえいグランプリは、3番人気のコウシュハウンカイが序盤から終始リードを保ち最後突き放して快勝。昨年の北見記念以来の重賞制覇で重賞は通算11勝目。藤本匠騎手も重賞は北見記念以来、このレースは13年ぶり3度目の優勝で通算69勝目。

レース振り返り
  帯広は土曜日朝にまとまった降水があった後は曇りで気温は低く推移、馬場状態は軽めながらやや乾き気味であった。
  レースは、オレノココロがスタートで一歩遅れ気味になるなど、序盤からややばらけた展開。第1障害はいつものようにメジロゴーリキが軽快に越えて先頭へ。その後はコウシュハウンカイがグイグイ前に来て、これにセンゴクエース、ミノルシャープといったところが続く。スタートで出遅れた1番人気オレノココロはほぼ最後方からの競馬となった。1,2障害の中間あたりからは各馬が刻み始め、時間をかけて息を入れたためペースがかなり落ち着いた。態勢はほば変わらず、コウシュハウンカイがやや前を行き、メジロゴーリキがぴったりマーク、これにミノルシャープ、センゴクエースが続く。あとの馬は離れて後方から。そしてコウシュハウンカイが先頭で第2障害手前に到着。ここまで70秒。
  後続の3頭が障害手前に到着したところで早くもコウシュハウンカイが障害を仕掛けた。天板でスピードが落ち時間がかかったが、しっかり両足で踏ん張りながら障害を越えて先頭に立った。続いてメジロゴーリキ、ミノルシャープが相次いで障害にチャレンジし、メジロゴーリキはやや力が入ったがひと腰で障害をクリアし2番手。ミノルシャープは一旦立ち止まったがすぐ立て直し3番手で障害を越え前を追う。さらにじっくり溜めていたセンゴクエースがこれに続こうとしたが、坂の中腹で立ち止まり二の腰が入らない。その間に最内のカンシャノココロ、大外のシンザンボーイが先に障害を越えた。オレノココロはこの時点でも第2障害に到着したばかりで、しかも力が入らずストップ。大きく遅れた。
  先頭のコウシュハウンカイは軽快に歩き4~5馬身のリード。2番手はメジロゴーリキにミノルシャープが並びかけるが、残り20mあたりでミノルシャープの脚色が鈍くなり、メジロゴーリキが単独で2番手に立った。コウシュハウンカイは最後はややスピードは緩んだものの、セーフティリードを保ったままゴールを駆け抜け優勝。終わってみれば快勝であった。続いてメジロゴーリキがそのままの流れで走り切り2着。松井厩舎のワンツーとなった。3番手を行ったミノルシャープはさらにスピードが緩み、残り10mで立ち止まったところを、外から一気にシンザンボーイが追い込んで逆転、そのままゴールに流れ込み昨年に続き3着に入った。ミノルシャープはカンシャノココロにも迫られたが4着に残った。1番人気オレノココロ、2番人気センゴクエースはいずれも障害で大きく遅れ、センゴクエース7着、オレノココロは最下位の8着に終わった。

次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):まさに完勝。今回はこのレースにかける意気込みが違った。前半から思い切って先頭に立ち、テンの速い5歳馬勢を押さえて主導権を握った。障害を先に越えられればあとはこの馬のペースで走り切るだけ。今回は切れ味のある強力なライバルたちが相次いで遅れたため、楽な展開になった。馬場や重量もこの馬に丁度良かったともいえる。マイナス体重ではあったものの体調も維持できていたようだ。好調を持続できるタイプなので、次の大きな目標(帯広記念、ばんえい記念)に向けて、古馬重賞戦線を引っ張っていく存在となるだろう。まず3連覇を目指す北見記念に照準か。
メジロゴーリキ(2着):先行しきれず、さすがBG1で厳しい流れになったが、この馬の力は十分発揮できたのではないか。今回は4つ年上のコウシュハウンカイが1枚上であった。ただ、直線でもしっかり追って最後は差を詰めており、価値ある2着と言って良い。障害での安定感も光った。斤量が重くなるほど持ち味を発揮できる機会は増えてくるだろう。今後が楽しみである。次の岩見沢記念あたりは勝ちに行きたいところ。
シンザンボーイ(3着):8歳馬としての経験の差とファン投票上位の意地を見せ、昨年に続いての3着。今シーズンは成績は上がっていなかったため、今回も7番人気に甘んじたが、馬体重が増加してこのレースにしっかり照準を合わせてきていた。前半は立ち後れたかのように見えたが、じっくり攻める作戦だったのだろう。直線での追い込みはなかなかのもの。渡来騎手との息も合っていたようだ。今後も重賞でこそ力を発揮できそう。
ミノルシャープ(4着):この馬の持ち味は十分発揮できていた。障害でふた腰かかったことや、最後の10mのスタミナは相変わらず課題として残るが、今回はBG1で荷物も重いレースの中、この馬なりの見せ場は作ったというところだろう。今後さらに斤量は厳しくなるが、実戦で力をつけて行きたいところ。
カンシャノココロ(5着):無理に回りのペースに惑わされないよう自分の走りに徹していた。障害もしっかりひと腰でクリアし、最後は前に迫る勢いであった。結果は昨年と同じ5着ながら、ファン投票2位として恥ずかしくないレースはできたのではないか。自己条件でしっかり勝ちこんでオープン入りし、再び重賞に挑戦してもらいたい。
  その他では、ソウクンボーイ(6着)は、調子は悪くなさそうだったが、やはり障害が厳しかった。上位人気2頭が崩れたため、相対的に浮上。出走していればチャンスは巡ってくるものである。そしてセンゴクエース(7着)オレノココロ(8着)の槻舘厩舎の有力2頭は今年の暑い夏のため体調が良くなかったと聞く。今回は障害で力が入っていなかった。オレノココロに至っては出足も悪く、かなり調子を崩していたのだろう。今後の重賞戦線で巻き返しを期待。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 2 のみ
  本命のコウシュハウンカイはバッチリで久々に単勝ゲットだったが、それ以外が良くない。オレノココロとセンゴク両方がこけるとは。三連単狙いなら4頭狙って2頭が外れるともうダメ。馬複とか買えていれば違ったのだけど。3着にシンザンボーイが入り、ワイド狙いの馬は4着、5着と本当についてない。ま、今年度累計がかろうじてプラスで残っただけでも良しとしよう。
  今回収支 -3,840
   (通常分) -4,400  (配当)0 (投入)4,400
   (単複・ワイド) +560  (配当)1,960 (投入)1,400
  今年度累計 +1,550(8/11・ばんえいグランプリ終了時点)
   (通常分) +3,960 (配当 30,160 - 投入 26,200)
   (単複・ワイド) -2,410 (配当 6,190 - 投入 8,600)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は3週間後の9月1日、3歳・4歳の対抗重賞、はまなす賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。

2019年8月10日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第31回ばんえいグランプリ(8/11)

  今週はいよいよ夏の大一番、ファン選抜によるばんえいグランプリです。早速予想いってみましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第31回ばんえいグランプリ(BG1)
(2019年8月11日(日)20:05発走 帯広10R ダ200m 3歳以上選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
投票順位
カンシャノココロ 牡8 800 松田道 坂本東 鹿毛 差 2位
コウシュハウンカイ 牡9 810 藤本匠 松井浩 栗毛 先 7位
センゴクエース 牡7 810 菊池一 槻舘重 鹿毛 差 4位
メジロゴーリキ 牡5 810 西謙一 松井浩 鹿毛 逃 9位
  ミノルシャープ 牡5 810 阿部武 大友人 鹿毛 先 11位
  ソウクンボーイ 牡9 810 村上章 西邑春 鹿毛 追 29位
オレノココロ 牡9 810 鈴木恵 槻舘重 青毛 差 1位
  シンザンボーイ 牡8 810 渡来心 坂本東 栗毛 差 3位
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえいグランプリ」の概要と傾向
  年に一度のファン投票による選抜重賞。ファン投票7位までの馬とあとは賞金上位馬で構成される。しかしばんえいの場合はたいてトップクラスの馬が人気も上位という場合が多く、他の競馬のように別路線組などがいるわけでないので、結局はいつものオープンクラスの組み合わせになる。毛色などで人気のある下位クラスの馬が選ばれることも時折あるが、辞退するか、出てもハンデの少ない別定戦で力の差が大きく、勝負にならない場合が多い。
  傾向については、過去10年で1番人気は(2,3,0,5)と意外に苦戦している。むしろ2番人気が4勝しておりこちらの方が狙い目か。ファン投票1位馬は過去10年で(2,1,1,5、2016年は出走せず)と昨年オレノココロが勝つまで9年間勝ちがなかった。季節的に雨が降りやすく軽馬場で行われることが多いことも影響しているか。但し6番人気以下は全く連対しておらず、馬券的に荒れることは少ない。臨戦過程では、直前の北斗賞とその1か月前の旭川記念が参考になるが、旭川記念での上位入線馬の方が活躍している傾向にある。
  牝馬はかつてはアンローズ、フクイズミら強い馬がいれば勝っていたこともあったが、最近は出走も少ないこともあり苦戦している。(今回も出走はない)。騎手別では今回は不出走だが藤野俊一騎手が過去5勝と現役最多、そして鈴木恵介騎手が4勝で続く。

今回のみどころ
  ファン投票上位のホクショウマサル、ブチオは残念ながら出走を回避したが、ランク上位の馬ははほぼ揃った。ハンデ面ではBG1で別定重量といえども賞金加重はなく格付けのみの重量差で、カンシャノココロが10kg軽いだけでほぼ定量戦。だから上位馬に有利・・・と思いきやそうでもないのが競馬のおもしろいところ。オレノココロは今シーズンすでに重賞2勝など好調、3度目のグランプリ制覇に最も近いことには変わりはないが、当地は気温変動が激しく体調面での心配もある。それらを含め流れ一つで変わってきそう。1か月前の古馬重賞・北斗賞で勝ったセンゴクエースや、メジロゴーリキら勢いのある5歳馬勢も日々進化しており、どのような展開になるか楽しみである。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 カンシャノココロ:グランプリは昨年に続き2度目。昨年3位、今年2位とファンの熱い支持を受けて出走する。機会あるごとに重賞には出走しており、3月のばんえい記念にも出走した。昨年のグランプリでも9番人気ながら自分の走りに徹して5着に入るなどまずまずの成績を上げている。先行力と障害力は持っており、一歩一歩に多少時間がかかるものの粘りの走りがモットー。じっくり構えて落ちてくる馬を拾い上げていくような走りをする。
 2 コウシュハウンカイ:グランプリは5度目の出走。1番人気に推されたこともあったが2着が2回と、実力がありながら勝ちきれないというこの馬を象徴する成績となっている。障害の上手さは鬼の部類で安定感は抜群であるが決め手のある馬に差し切られることが多い。今シーズンも大崩れはしていないものの重賞は2着2回3着1回とあと一歩となっている。特に近走はスピードのある5歳馬勢にペース作りの主導権を握られている傾向にある。
 3 センゴクエース:グランプリ出走は3度目。昨年は障害で立ち止まりながらも直線に入って一気の脚で2着に食い込んだ。この馬は高い能力を有しながら、前半の行きっぷりと障害がネック。今シーズンも当初は障害で相当苦しんだ。しかし北斗賞では障害をうまくまとめて差し切り勝ち。勝ちっぷりは良くかなりの強さを感じさせる。その後も順調には来ており期待されるが、展開によっては後手に回り、慌てると障害でミスが出る恐れもある。
 4 メジロゴーリキ:5歳馬でグランプリは初出走。ただダービー、天馬賞で勝ち世代チャンピオンとなっているほか、古馬相手のチャンピオンカップでも勝利しており、このメンバーに入っても全く見劣りしない。走りっぷりも古馬一線級に並ぶ安定感と力強さがある。ハナを奪うほど先行力がある上に障害も崩れずに越えてくる。直線に降りてからの切れ味がないのが弱点だが、ズルズル落ちていくわけではなく、最後で差し返すほどの粘りもある。
 5 ミノルシャープ:グランプリ初出走の5歳馬の1頭。重賞は3歳時のはまなす賞と4歳時の銀河賞の2勝。今年から古馬重賞戦線に参戦し、旭川記念では逃げて2着に粘るなど存在感を示している。この馬の持ち味は何と言っても先行力と障害力。最後の10mのスタミナがこの馬の最大の弱点ではあるが、軽馬場になって、セーフティリードを保って行ければそのまま押し切ることも。ただ、前走では得意なはずの障害で崩れるなど重量は課題。
 6 ソウクンボーイ:グランプリは昨年(7着)に続き2度目。今年は当初登録はなかったが回避馬が複数出たため、追加登録で出走してきた。強い9歳馬の一角ではあるが、重賞勝利は2歳時の世代重賞ヤングCSのみ。最近は古馬重賞に常に顔は出すものの、数十秒の着差での大敗が続いている。元々は立ち回りが柔軟で降りてからの脚の鋭い馬、2年前のばんえい記念では5着ながら勝ち馬に7秒差に迫るなど高い能力を持っている。
 7 オレノココロ:グランプリは5度目の出走、過去2度優勝、昨年は勝てないと言われたファン投票1位であったが直線で抜け出し最後は圧勝であった。今シーズンはオッズパーク杯、旭川記念とすでに重賞2勝と最強馬の力の違いを見せつけている。北斗賞こそ一息入れた形になったが、目標をこのグランプリに合わせて調整してきているだろう。苦手な暑い夏を乗り越えられたか。障害は課題だが、余程速い流れにでもならない限り問題ないだろう。
 8 シンザンボーイ:3度目のグランプリ出走。いずれもファン投票に推されている人気馬。昨年は後方から障害をひと腰で越え3着に食い込むなど善戦している。他の重賞にも積極的に参加し、昨年度もドリームエイジカップで2着、またばんえい記念でも5着と掲示板にしっかり入ってきている。障害を降りれば切れ味の鋭さがあり、前半の位置取りが大事。調子の良い時には前に行くこともある。今シーズンはまだ調子が上がっていないが。
【はむ!の見解まとめ】
  回避馬が多く出てしまい、メンバー的な新鮮味には欠けるが、それでも5歳馬2頭が初参戦するなどグランプリも新たな時代を感じさせる。実績のある古馬勢に対し、成長著しい若馬らがBG1でどこまで迫っていけるか。
  現役最強馬で今シーズンも重賞2勝を挙げているオレノココロが中心となるだろうが、今年の帯広は暑かったこともあり、その後の体調が十分でないとの情報もあり、どこまで調整できているか。あと雨が降って馬場状態はどうか。軽くなるのかがポイント。
  当欄の本命は今度こその◎(2)コウシュハウンカイでいってみたい。このレースは勝ちきれず、さらに今シーズンは若馬の台頭により自分のペースに持ちこめず届かない場合が多くなっている。それでも着は外しておらず、前走の特別戦サマーカップあたりでは、やはり力のレベルは一枚上というところを見せている。800kgを越えてくると若馬勢もさすがに簡単にはいかないだろう。少なくとも連軸に。
  対抗には北斗賞を勝った○(3)センゴクエースを持ってきた。相変わらず障害がネックであるが、近走は修正してきている。前走の特別戦も3頭立てで目標が少なく走りにくい中、慎重に障害だけを重点に攻めて最後で持ち味を生かして差し切った。一旦障害を降りれば後の脚取りは確かなだけに、前半しっかり前についていきたい。そして▲(7)オレノココロ、実力的にはもちろんNo.1、あとはこの馬自身の体調や馬場状態次第。軽馬場になり速い流れになれば、障害時点で置いて行かれるような展開も考えられる。しかし着を大きく外すことは考えられず、本番になればきっちり走り切る可能性は高い。当欄では馬券面も考慮して単穴とした。
  5歳勢からはやはり△(4)メジロゴーリキ。力強い走りは古馬相手でも十分通用する。800kg台も経験済みで、古馬重賞のチャンピオンカップでは優勝している。切れ味はないだけに一旦遅れると厳しいが、そこは持ち前の先行力でカバーできそう。その他の馬は大きく力の差がありそう。あえて探すなら、ファン投票2位の注(1)カンシャノココロは今年最初の金杯で勝つなど自己条件では活躍しているが、重賞では厳しい。走りは着実なので上位が崩れる展開になれば。5歳馬(5)ミノルシャープは先行力はあるが、さすがに高重量は厳しそう。ファン投票3位の(8)シンザンボーイも昨年このレース3着など大舞台に強いが今年は順調さに欠けている。(6)ソウクンボーイは近走振るわず今回も厳しい。
  展開は、やはり今シーズンの重賞と同様にメジロゴーリキ、ミノルシャープといった5歳勢が先行し、コウシュハウンカイがこれに続くという流れか。他の馬も置いて行かれないよう前々で進みそうだが、どこまで余裕を残して行けるか。特にセンゴクエースあたりは障害までに十分力を溜めたいところだろう。オレノココロらも合わせて障害をどの順番で、さらにどの位置で降りられるかが勝負の分かれ道となりそう。軽馬場なら5歳勢がそのまま抜け出して行くことも考えられる。

はむ!の馬券狙いどころ:
  前の週のばんえい大賞典では1番人気は勝てないなどの過去データのジンクスにとらわれ、予想も買い目も中途半端になってしまった感じがする。今回も、ファン投票1位が不利というデータが気になるところだが、やはりそこは盟主のオレノココロ、多少の雑音は問題としないだろう。一方、グランプリはお祭りということもあるのでそこは夢馬券も狙っていきたい。コウシュハウンカイを始めほぼ上位4頭のみに絞っていく。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2,3,7→2,3,7,4→2,3,7,4 合計18通り 各200円
      2,3→2,3,7→2,3,7,4 合計8通り 各100円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 2 700円
  ワイド 1=2,3,7,5 5=2,3,7 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ディープインパクト(嫌いな馬)
  (前回にコラム欄に続いての流れ)そして、大きな出来事として、先日平成の名馬、そして名種牡馬として日本の競馬界に君臨したディープインパクトの死がありました。(この馬の功績や死因については他で紹介されているとおりなので省略しますが)その偉大さから永遠の別れを惜しむ声が競馬ファンやそれ以外からも相次ぎました。競馬界にとって大きな損失ですし、残念なことです。ただただ安らかにと祈るのみです。
  ただ、筆者にとってはディープは正直あまり好きな馬ではありませんでした。筆者は当サイトのメインブログにおいて、2006年にこの馬の現役時代に凱旋門賞出走した時に、変にフィーバーになったことに対し、疑問を感じる記事を書いていました。そしてその結果はご承知のとおり・・・しかもドーピング疑惑の失格という曰く付き(これは同情の余地はあるが)。
  とにかく、その事柄の善し悪しはともかく、このころ以降、中央の競馬界は「世界に通用すること」が至上命題になり、より速い馬を作ることに重点がおかれるようになりました。ディープは種牡馬になってから年間200頭以上の種付け、そしてその仔は高額取引。レースではディープの仔(とその親のサンデーサイレンス系)ばかりが活躍するようになり、そうでなくても中央競馬がつまらなくなってきたと思いかけていた筆者としてはさらにそこから離れることとなってしまった、そのきっかけの馬、それがディープインパクトではないかと思っています(馬には何の罪もありませんし、騎手、調教師や生産者の方々の努力には敬意を表します。)。そして、筆者の競馬の楽しみは地方競馬、そしてばんえいへと移ったわけです。
   ・・・と書いていたら本日こちらも名馬で名種牡馬のキングカメハメハの訃報が流れました。こちらの話を含め次回へと続きます。

2019年8月6日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第44回ばんえい大賞典(8/4)

ばんえい重賞レース回顧
第44回ばんえい大賞典(BG3)-2019年8月4日-10R 200m直 晴 0.5%
  1着○(7)メムロボブサップ(阿部武) 2分07秒8
  2着▲(6)ギンノダイマオー
  3着◎(5)アオノブラック
   単勝 7 200円(1番人気) 馬複 6-7 300円 三連単 7-6-5 1,050円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい3歳三冠の第1戦第44回ばんえい大賞典は、1番人気のメムロボブサップがトップハンデながら最後の直線で接戦から抜け出し勝利。一冠目を獲得した。重賞はイレネー記念以来3勝目、阿部武臣騎手はこのレースは昨年に続き連覇、重賞は通算20勝目となった。

レース振り返り
  帯広は金曜日に36℃台を記録するなど真夏の天気が続き、馬場はかなり乾燥。基本的には重馬場ながらそこそこ足抜きが良くなっていた。
  レースは、揃ったスタート。各馬横一線で勢いがついたまま第1障害を越えた。そして、先行すると見られていたインビクタと、中枠の有力各馬が押し出されるように前に出ていった。インビクタはさらに前に行き各馬を引っ張る形、そしてギンノダイマオーが続き、ジェイエース、メムロボブサップも離されないようについて行く。その後は各馬小刻みに息を入れペースが落ち着き、後続もほとんど差がなく第2障害に向かう。先頭を行くインビクタは終始リードを保ったまま第2障害手前へ。ここまで60秒と平均的なペースとなった。
  続いてジェイエース、ギンノダイマオーが相次いで到着、メムロボブサップ、アオノブラックもこれに追いついた。5頭程度が障害手前に揃ったところでインビクタが先に障害を仕掛け、ほぼ天板近くまで上がったが、そこで勢い余って膝折、立ち上がろうとしてさらに崩れ動きが取れなくなった。これを見るようにジェイエースとアオノブラックが障害に挑戦したがいずれも7分どころでストップ、その後すぐにギンノダイマオー、そしてメムロボブサップが障害を仕掛け、こちらはスムーズに登って2頭同時に障害を越えた。その他の馬は障害でさらに苦しみ、3番手でようやくアオノブラックが降りた時は、前の2頭は残り30m近くに達していた。
  先頭争いはまさにこの2頭のマッチレース、肩を並べながらゴールを目指していたが、ギンノダイマオーの脚色が徐々に怪しくなる中、メムロボブサップの方はしっかり前を向いて走り先頭に立った。ギンノダイマオーが残り20mあたりで立ち止まるとメムロボブサップはさらに引き離しにかかりゴールに近づく。メムロボブサップの方も残り10mを切ったところで脚色が鈍くなりゴール手前で一旦立ち止まったものの、十分リードがあり、そのままゴールを駆け抜けた。ギンノダイマオーはさらに2度3度詰まり、その間に後方からアオノブラックが迫ってきたが、なんとか立て直し、アオノブラックの方も立ち止まったため、なんとか2着を確保した。アオノブラックは、後続にジェイエースらも来ていたが、リードを保って3着を確保した。ジェイエースが4着。

次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):1番人気、トップハンデの不利というジンクスを見事に吹き飛ばした。序盤は無理なく好位置につけ、障害は慌てず溜めてからひと腰、そして直線での競り合いを振り切ったのも、勝てるという自信があってこそのことだろう。着差以上に力を見せた勝利であった。ただ、小柄な馬体のこの馬、今後は荷物が重くなっていったときにどうか。もっとも、まだまだ成長の余地があるように見える。次の目標は2冠目の菊花賞だろうが、はまなす賞の方には行くかどうか。強い4歳勢との対決は見ものだが、賞金加重もあり考えどころ。
ギンノダイマオー(2着):またまた2着。勝ちきれないとも言えるし、一方、安定しているとも言える。障害力もさすがだが、やはりボブサップと同時に障害を降りたのでは勝てない。少しでも前に行って引き離したかったところだろう。スタミナ面でも今後課題になってくる。次の狙いはやはりはまなす賞か。相手は一線級で活躍する馬たちだが、積極的に前に行ってもらいたいところ。
アオノブラック(3着):序盤はある程度後方待機で行くことは概ね想定されたが、障害で力が入らなかったように見える。隣の枠で転倒があったのも若干影響したか。降りてからの差し脚は確かなものを見せていただけに、ややもったいないイメージ。この馬にはぜひはまなす賞を狙ってもらいたい。
ジェイエース(4着):苦手な障害のことを考え、序盤から積極的に行く作戦に出て、その狙いは良かったが、障害手前で十分溜めをきかせられず、結局障害で手間取った。やや中途半端であったイメージ。自己条件のレースで障害のカカリなどを立て直したいところ。
ジェイカトレア(5着):9番人気で掲示板内に入ったのはこの馬としては好走だったといえる。序盤からついて行けない感じであったが、慌てず、自分の走りに徹して、障害で苦しむ他馬より先に降りて5着を確保した。世代牝馬ではやはり抜けており、オークスに向けて調整していくことになるか。
  その他では、サクラドリーマー(6着)は追い込み馬ではあるが、前半から引き離され、見せ場はなかった。かつての勢いが見られないのが心配。さらに、当欄で穴として注目したアポロン(8着)は、序盤積極的には行ったものの、障害で動かなかった。端枠も影響したか。インビクタ(時間失格)は障害で天板まで行っていただけにもう一歩が出なかったのが惜しまれる。しかし攻めて行ったことは今後につながるだろう。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 三連単 7-6-5 3枚
  当欄で「1番人気とトップハンデは勝てないレース」などと紹介していたが、ボブサップは見事その見解を裏切ってくれた。3強が強しとの見立ては悪くなかったものの、頭を間違えたため、収支的にはマイナスで終わってしまった。しかし北斗賞では▲注◎で2万円もついたのに、今回は○▲◎で1000円チョットってどういうこと?って感じ。当欄は本命サイドで決まってしまうとやはり苦しい。やはり穴党なんだろうな。来週のグランプリでバッチリ決めよう。
  今回収支 -2,850
   (通常分) -1,050  (配当)3,150 (投入)4,200
   (単複・ワイド) -1,800  (配当)0 (投入)1,800
  今年度累計 +5,390(8/4・ばんえい大賞典終了時点)
   (通常分) +8,360 (配当 30,160 - 投入 21,800)
   (単複・ワイド) -2,970 (配当 4,230 - 投入 7,200)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次回の重賞は今週に続き2週連続。8月11日、いよいよ夏の大一番、ファン投票選抜によるばんえいグランプリです。予想はいつもどおり前日までには書く予定です。

2019年8月3日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第44回ばんえい大賞典(8/4)

  今週のばんえい重賞は3歳三冠、いわゆるクラシックレースの第一弾、ばんえい大賞典です。早速予想いってみましょう。(いつものコラムは記事の後ろ側に持っていきます。)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回ばんえい大賞典(BG3)
(2019年8月4日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  アオノゴッド 牡3 670 村上章 金田勇 栗毛 差
ジェイエース 牡3 670 鈴木恵 山本正 栗毛 差
  ジェイカトレア 牝3 650 藤野俊 平田義 青毛 追
  インビクタ 牡3 670 島津新 松井浩 青毛 逃
アオノブラック 牡3 690 西謙一 金田勇 鹿毛 差
ギンノダイマオー 牡3 680 西将太 松井浩 芦毛 先
メムロボブサップ 牡3 700 阿部武 坂本東 鹿毛 逃
  サクラドリーマー 牡3 670 藤本匠 今井茂 鹿毛 追
アポロン 牡3 670 長澤幸 服部義 芦毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい大賞典」の概要と傾向
  競馬では中央も地方もほとんどが3歳重賞路線いわゆるクラシック三冠レースが整えられているが、ばんえいの場合「ばんえい大賞典」「ばんえい菊花賞」「ばんえいダービー」がその三冠レースとなっている。ばんえい大賞典はその第1弾。
  過去10年で1番人気が(1,1,1,7)、昨年アアモンドグンシンが勝利するまでは1番人気が9年連続で敗れるなど、重賞の中でも最も厳しいレースとなっている。かといって大波乱になるかというとそうでもなく、2番人気の馬が4勝しており、下位人気だと連対はわずかで、中堅どころの有力馬が狙い目ということになる。ばんえいの場合は3歳はまだ成長途上で、2歳時までに活躍していた馬とこれから強くなる馬の端境期であるといのも原因か。前哨戦の「とかちダービー」の勝ち馬が過去10年で4勝しており、夏に向けて調子を上げている馬に注目か。牝馬も3勝しており出走頭数の割には善戦している。なお鈴木恵介騎手が唯一未勝利の重賞であることも特筆もの。現役では藤野俊一騎手の3勝が最高。

今回のみどころ
  この世代は2歳時の重賞は、(牝馬限定の黒ユリ賞を除き)メムロボブサップ、アオノブラック、ギンノダイマオーの3頭がいずれも1着~3着を独占。メムロボブサップがイレネー記念、ナナカマド賞の2勝、アオノブラックがヤングチャンピオンシップを勝ち、ギンノダイマオーがいずれも2着に入っている。この3頭が3強を占めている状況である。ただ、他の馬もそれほど差を付けられている感はなく、割って入るチャンスはありそう。いずれも個性派の馬が並び激しいレースが期待される。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 アオノゴッド:重賞はイレネー記念に出走、当時格下ながら追い込んで4着に食い込んだ。後方待機で最後の直線で勝負するタイプだが、切れのある追い込みというより、じわじわ最後まで伸びてくるイメージ。高重量向けか。
 2 ジェイエース:今年4月、新たに開業した山本正彦厩舎に転厩、同厩舎から初の重賞出走。この馬自身はイレネー記念で5着の実績。能検1番時計の素質馬だが障害にムラがあり持ち前のスピードが生かし切れていない印象。
 3 ジェイカトレア:黒ユリ賞勝ち馬。以前は後方から末脚のみで勝負するタイプだったが、近走は意識的に前に出て粘り込みにかけるレースを見せている。牝馬ながら大型の馬体で力強い走りがモットー。障害はまずまずこなす。
 4 インビクタ:重賞はイレネーなど3レースに出走しているが結果は出せていない。先行力がありハナを切ってこそ持ち味の出る馬。スタミナ面に課題がある。今シーズンに入り既に5勝と好調、馬体が成長し力強さが出てきた。
 5 アオノブラック:重賞は2歳暮れのヤングCSで勝利。直線での切れ味が身上の馬だが、最後まで走り切れる粘りも持っている。障害は苦手ではないが戸惑って一歩遅れることがある。前走前哨戦で快勝。調子が上がってきた。
 6 ギンノダイマオー:重賞2着3回とシルバーコレクター。先行力も障害力もあり、走りは安定しているが、切れる脚がなく、追い比べで一歩遅れることが多い。近走は古馬との対戦を意欲的にこなし勝負根性を磨いている。
 7 メムロボブサップ:イレネー記念など重賞2勝。馬体が軽く脚取りもふらつきが見られるなどまだ成長途上ながら、立ち回りの素軽さで勝利してきた。今シーズンは3か月ほど休養、一息入れてさらに成長してきたイメージ。
 8 サクラドリーマー:重賞出走はイレネー記念(6着)のみ。直線の切れ味とスピードは天下一品。かなり後方からでも逆転可能。一方、障害は苦手で崩れてしまうことも多い。素質はあるだけに安定して力を出せることが課題。
 9 アポロン:デビュー戦勝利の後長期休養、昨年秋になってから本格始動したため出世が遅れ、今回で初めての重賞出走となる。重量経験もなく未知数だが、スピード系の馬に見える。まだ全体的に安定しないが、一発はありそう。

【はむ!の見解まとめ】
  力的には、やはりイレネー記念馬メムロボブサップが一枚上のようだが、微妙なハンデ差が気になるところ。そしてこのレースは1番人気がなかなか勝てないというデータがある。そこで当欄では今回は◎(5)アオノブラックを狙ってみたい。(もっとも、1番人気がこの馬の方になる可能性もあるが。)この馬は小気味の良い差し脚がモットー。重賞は3着以内を外しておらず、ヤングCSを勝った時も、先行するギンノダイマオーを食らいつくように追いかけ最後でかわした。展開的にも、追い比べになれば最も有利。立ち後れだけは気をつけたい。
  相手には、ハンデ有利な○(6)ギンノダイマオー。実は、当欄では2歳三冠レースいずれもこの馬を本命にしていずれも2着であった。勝ちきれない歯がゆさはあるが、安定感は十分。ボブサップに20kg、アオノブラックに10kgのアドバンテージがあり、ここで生きてくるか。そして、やはり▲(7)メムロボブサップ、走りがフワフワして凄みは感じないのだが、なぜか強い。それがレースセンスの良さであろう。小柄だったが休養して馬体も成長してきた。当欄ではハンデ差の分だけ単穴扱いとした。
  以上挙げた上位3頭と他の馬たちとは若干力の差があるように見えるが、食い込んでくるとすればその1番手は△(2)ジェイエースだろう。前半の入りと障害が課題だが、切れ味はあり、越えてくれば十分勝負になる。鈴木騎手の完全重賞制覇、山本厩舎の初重賞制覇なるか。そして穴なら注(9)アポロンが不気味だ。重賞初出走で未知の魅力がある。先行して他馬を封じ込めるような展開になればチャンスも。その他では(8)サクラドリーマー(1)アオノゴッドといった末脚鋭い馬が、障害を越えて一気に飛んでくる可能性もあり、注意は払っておきたい。(4)インビクタも逃げ一辺倒から成長してきた。
  展開予想だが、まず、何が何でもインビクタがハナを奪いに行くだろう。それにギンノダイマオーあたりがついて行くか。アポロンらも勝負を挑むなら前の方に行きたい。他の馬はその後ということになるだろうが、前半で離されないようにはしたい。障害後はおそらくギンノダイマオーが前を行きそうだがどこまで引き離せるかがカギ。メムロボブサップやアオノブラックら有力馬勢はどこで降りられるか。さらにジェイエースやサクラドリーマーは若干遅れても障害を越えてくればかなりの勢いで追ってきそう。

はむ!の馬券狙いどころ:
  北斗賞で上手く引っかかってくれたので一応プラスにはなっている。これを確固たるものにするためには、ここでもしっかり取って行きたい。上位3頭の軸はやはり堅いとみて、そこを厚めに絞りこんでいきたい。たまには単勝でもズバッと当てていきたいのだが。そういう意味でアオノブラックに期待。そして今回は山本正彦厩舎応援ということでジェイエースの応援馬券を買ってみたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 5,6,7 BOX 合計6通り 各300円
      5,6→5,6,7=5,6,7 合計4通り 各100円
      5,6,7→2=5,6,7 合計12通り 各100円
  枠複 5=6,7,2,8 合計4通り 各200円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 5 700円 単複(応援)2 各200円
  ワイド 9=5,6,7,8 8=5,6,7 合計7点 各100円
  合計 1,800円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】原良馬さんを偲んで
  先週から今週にかけて競馬界では大きな悲しいニュースがありました。一つは競馬解説の重鎮・原良馬さんが逝去されたこと、そしてもう一つは大々的に報道されていましたが、現役時代は無敗のクラシック三冠など数々の記録を打ち立て、種牡馬としても大活躍したディープインパクトの死亡です。
  今回はまず原さんに関して、筆者的にはやはり平成初期ごろの第2次競馬ブームのころ解説者で、東京に出たばかりのころ関東馬がわからない中で土曜競馬中継の中で、厩舎に密着した取材に基づく解説(現在では当たり前のことだが、当時はそうではなかった。そういう意味では原さんが先駆けだった。)がわかりやすかったという覚えがあります。元は俳優で昔のドラえもんの大山のぶ代と同じ劇団で同期だったのですね。どおりで味のある人だと思っていました。文章ではうまく言えないのですが、晩年になってこの人が出た時、心から競馬を楽しんだ時期を思い出したものです。ご冥福をお祈りします。