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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2016年11月30日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第7回ドリームエイジカップ(2016/11/27)

ばんえい重賞レース回顧
第7回ドリームエイジカップ(BG3)-2016年11月27日-10R 200m直 曇 2.4%
  1着 (3)キサラキク(阿部武)1分42秒0
  2着○(2)カイシンゲキ
  3着◎(1)コウシュハウンカイ
単勝 3 1,680円 馬単3-2 19,870円 三連単 3-2-1 58,700円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえいの世代対抗重賞第7回ドリームエイジカップは、6番人気の5歳牝馬キサラキクが先行策から終始リードし他馬の追撃を振り切り優勝。重賞は今年1月の天馬賞以来通算4勝目、同世代戦以外では初重賞となった。またこのレースの牝馬の優勝は初。
  この日の帯広は午前中雪が降ったが、降水量は少なく、馬場もこの週から入れられたロードヒーティングが少しずつ効き、水分は2.4%と軽めでも極端に軽くはならない馬場状態であった。
  レースは前半からキサラキクが思い切って先行する作戦を取り、これに内からカイシンゲキ、外からはホクショウユウキが前を追う展開。全体として速いペースとなる。いつもは先行するフジダイビクトリーら実績馬は後方から。先行馬勢は50秒程度で第2障害に到達し、後続の到着を待つまでもなく、先に仕掛けたのはホクショウユウキだが七分のところでストップ、そして先行したキサラキク、コウシュハウンカイ、カイシンゲキがほぼ同時に障害を越え先頭争い。その後はホクショウユウキ、ニシキエーカンと続く。その他の馬は障害に手間取った。この間に直線ではキサラキクが一瞬の切れ味を生かし一歩前に出て、コウシュハウンカイ、カイシンゲキがそれぞれ半馬身程度の差で追うが、その差は詰まらずキサラキクがそのまま逃げ切ってゴール。コウシュハウンカイは最後5mほどで緩み、そこにカイシンゲキが迫って、最後は横一線で写真判定となったが、わずかの差でカイシンゲキがかわし2着、コウシュハウンカイが3着。その後では3番人気ニシキエーカンと2番人気センゴクエースが勢いよく前を追っていたが前には届かなかった。1番人気のフジダイビクトリーは置かれて7着に終わった。

次走へのひとことメモ
  キサラキク(1着):今回は果敢な先行策を取り、障害も上手く越えて終始先頭をキープし逃げ切り勝ち。荷物と馬場状況を読んだ阿部武臣騎手の思い切った判断が功を奏した。自分のペースに持ち込めれば相当の力を発揮できるところが、同じ牝馬で芦毛のフクイズミを思い出す。やや気まぐれな面があるのも似ている。今回トップ馬相手でも勝てるところを証明したのが大きい。今後は正月の帯広記念にも挑戦しつつ、最大の照準は1月のヒロインズカップか。
  カイシンゲキ(2着):この馬も軽馬場を生かしての先行策を考えていたのだろう。勝った馬には上手く走られたが、障害もミスなくクリアし最後は二の足を見せるなどこの馬としては持ち味を発揮できたレースだった。賞金も加算し、今後の狙いはやはり帯広記念か。重量戦でも好走しており善戦の期待はできる。
  コウシュハウンカイ(3着):大敗後の一戦で注目されたが、1,2着の馬とは切れ味の違いで敗れたものの、本来のこの馬の安定した走りは戻っていた。端枠もこのレースを見る限りは問題はなかった。今後はこの馬の実力を発揮する場面が増加しそう。
  ニシキエーカン(4着):この馬本来の力が出せるようになってきている。障害も決して悪くない。しかし今回は前半慎重に行った分、後半で追いつき切れなかったのが悔やまれる。今後は自己条件のA1クラスでしっかり勝って再び重賞に出られるよう賞金を稼ぎたい。
  センゴクエース(5着):今回は今後のこの馬を占うレースだった。課題の障害を意識してじっくり構えた分後方からレースとなり、障害でもひざまずくなど十分な走りではなかったが、スピードと力は持っているところを見せた。次の目標は天馬賞。この馬としては負けられない。
  その他では、ホクショウユウキ(6着)も先行策を取り攻めていったが、障害で止まった分だけ最後持たなかった。1番人気のフジダイビクトリー(7着)はこの馬のペースでは走ったが速いペースになると厳しかった。オレノココロ(9着)も今回はスピードに戸惑ってついていけなかった。このあたりの実力馬は高重量の重賞では巻き返せるだろう。

はむ!の予想結果
  キサラキクここで来たかという感じ。いつも応援馬券で単・複と買っているだけにそれは良かったのだが、今回に限って1枚ずつに押さえてしまっていた。2着と3着が○と◎だけになんとかできなかったかと悔やまれる(例えば著名人予想の矢野吉彦アナはカイシンゲキを頭にした3連複流しで10点に絞って万馬券を的中させている)。もう取りガミ大賞でも欲しいくらいだ。

  今回収支 -2,190 (配当)3,110 (投入)5,300
  (今年度累計)-30,430

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)

  次回重賞は来週12月4日(日)、いよいよ3歳牝馬の頂点ばんえいオークス(BG1)です。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。

2016年11月26日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第7回ドリームエイジカップ(11/27)

はむ!のばんえいコラム
★どこで競馬を見るか?1(今回からこの欄は標題を付けます。)
  突然ですが、皆さんは競馬をどのように見ていますか?本場?場外?それとももっぱらTV?もちろんベストはやっぱり開催されている現場で見ることでしょう。ライブの素晴らしさはTVで見るのとは格段の違いがあります。このことについて語り出すとそれだけで相当なものになるので別の機会にするとして、今回は、毎週のように競馬をやるようなディープなファンはどこで競馬を見ているかという話にします。しかしながら、これも全く人それぞれでしょう。それは競馬をどの程度やっているかにもよると思います。例えばJRAオンリーの人の場合なら、毎日1Rから12Rまでびっしりやる人、時々やる人、重賞だけやる人、有馬記念とか天皇賞だけやる人によって見る度合いは違うでしょう。地方競馬もやる人、地方を中心にやる人はまた違います。この話長くなりそうなので、今後当欄でネタがない時にやっていきたいと思います。
  さて、ばんえいの重賞は今週から2週連続。まずは各世代別対抗戦ドリームエイジカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第7回ドリームエイジカップ(BG3)
(2016年11月27日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上馬齢選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
コウシュハウンカイ 牡6 780 藤本匠 松井浩 栗毛 先
カイシンゲキ 牡5 760 浅田達 槻舘重 鹿毛 先
  キサラキク 牝5 740 阿部武 金田勇 芦毛 差
  オレノココロ 牡6 790 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  ニシキエーカン 牡7 750 安部憲 岩本利 鹿毛 先
センゴクエース 牡4 770 藤野俊 槻舘重 鹿毛 差
  フジダイビクトリー 牡8 780 松田道 金山明 栗毛 逃
  キタノタイショウ 牡10 760 大河和 服部義 栗毛 追
アスリート 牝4 720 長澤幸 服部義 鹿毛 先
10 ホクショウユウキ 牡7 760 西謙一 平田義 鹿毛 先
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  ばんえい独自の馬齢別対抗戦、ドリームエイジカップ。今年で7回目と歴史が浅いものの各世代のスターが集結ししのぎを削る興味深いレースである。年によって出走条件が微妙に違ったりしていて、まだはっきりした傾向は出ていないものの、1番人気は過去6年で(1,2,1,2)と不安定。2012年~2014年まで7番人気以下が1着に入り、三連単10万円越えの大波乱が続くなど力どおりには決まらないレースだ。これは大レースの狭間の時期、大きいハンデ差、初冬の微妙な馬場状態などの要素があるからであろう。4,5歳の若馬が突っ込んでくることも多くその場合は馬券的にも荒れる。この時期の重賞としては重量が軽めでタイムはいずれも2分を切っており、スピードのある馬に注目か。
  今回は回避馬もなく、各世代の賞金ランクトップ2頭ずつが勢揃い。槻舘厩舎から3頭出しで、このうち鈴木恵介騎手は4歳のセンゴクエースと6歳のオレノココロなどお手馬が多く、どの馬を選ぶか注目されたが、連覇を狙うオレノココロの方を選んだ。しかしトップハンデの790kg。最も軽い4歳のアスリートとは70kgもの大きなハンデ差があり、このあたりがレースのポイントとなるか。当日の天候にも留意が必要。
各馬寸評:
 1 コウシュハウンカイ:安定度で売ってきた馬だが、北見記念では障害が上がらず謎の大敗。大外枠で隣も回避馬がおりコースが合わなかったか。今回は逆に最内枠でどうか。力は十二分にある。
 2 カイシンゲキ:昨年に続いて2回目。今シーズンは壁にぶつかっている感があるが、実際は強い相手の中でも掲示板はほとんど外しておらず、着実に力は付けている。障害も落ち着いて臨めれば。
 3 キサラキク:5歳ではこの馬が賞金ランクトップ。牝馬らしく気まぐれな面があり、成績は安定しないものの、力は持っており切れ味も抜群で大駆けはあり得る。740kgは天馬賞で勝った時の荷物。
 4 オレノココロ:昨年のこのレースの覇者で強い6歳世代のトップ。但し夏のグランプリ勝ち後は一息入れており、目標は正月の帯広記念ということを考えると、現時点でどこまで仕上がっているかがカギ。
 5 ニシキエーカン:7歳世代。この馬も長く勝てない時期があったがようやく上昇気配。ただ相手関係がどうか。切れ味は持っており障害も苦手ではない。レース前半で自分のペースに持ち込みたい。
 6 センゴクエース:言わずと知れた4歳世代のスター。しかし大崩れした前走など、それまでも見え隠れしていた障害への不安が表面化。この馬の当面目標は年明けの天馬賞。今回の仕上がり程度は。
 7 フジダイビクトリー:秋の重賞を横綱相撲で連覇。前走はさすがに一息入れたようだが、やはり最も力のある馬と言って良いだろう。意外にもこのレースは昨年初出走で3着。速い展開にならなければ。
 8 キタノタイショウ:8歳以上馬代表の一頭。4走前に長いトンネルを抜け出し勝利し実力馬復活かと思わせたが、その後のレースは障害で動けず厳しい状況。手頃な荷物で巻き返しは期待されるが。
 9 アスリート:4歳牝馬としては昨年のキサラキクに続き挑戦。クインカップで重賞初制覇し勢いがあるが古馬一線級相手でどうか。720kgという軽ハンデは魅力。思い切って先行しペースを作りたい。
 10 ホクショウユウキ:長いスランプが続いていたが、近走は上昇気配。前走初の勝利まであと一歩のところまできている。今回の荷物ならチャンスありか。先行できれば。狭間世代の汚名返上したい。

まとめ:
  この時期の古馬重賞にしては若干軽めの荷物。そして大きなハンデ差。このレース自体が10万馬券を連発するなど波乱の要素はたっぷりある。予想する方にとっては推理する楽しみが大きくなるのだが、勝ち馬を当てるのはかなり難しい。そこで困ったときはやはり安定性からコウシュハウンカイを本命に選ぶ。北見記念の大敗がどうしても気にかかるところだが、アクシデントの要素もあり、一つのレースだけでは見限れない。軸には。相手にはここのところ調子を上げ重賞でも好走しているカイシンゲキを持ってきた。まだこの5歳世代のレベルがはっきりしないところはあるが、少なくとも見劣りはしない。障害をきちんと上げたい。そしてやはりセンゴクエース。前走の大敗は気になるところではあるが、やはりスピードの絶対値ならこの馬。障害さえ上がれば。そのあたりは乗り替わったベテラン藤野騎手の手腕にも期待。あとは7歳勢の巻き返しが期待されるところだが2頭のうちホクショウユウキの方を取りたい。あとは果敢に挑戦してきた4歳牝馬アスリート、この相手ではさすがに格下感はあるが、このハンデ差は魅力。目下絶好調で先行できれば見せ場まではあるかも。その他ではやはりオレノココロフジダイビクトリーの実力馬が気になるところであるが、これらの馬は目標は先の帯広記念あたりにあって今回はハンデ差もありということもあり評価を落としてみた。もちろんその他の馬を含めて印が回らなかったというだけで負けると見たわけではない。今回はどこからでも入れそうなほど混戦だ。

はむ!の馬券狙いどころ:
  そろそろ取り返しに行きたいところなのに、今回はまた超難解なレース。しかしそれをやるのが勝負師?というものだ。そして馬券の醍醐味はやっぱり三連単をズバッと取ることだろう。そこは資金の続く限りチャレンジしていきたい。
  前回やられてはいるが、やはり今回も軸はコウシュハウンカイから。勝つのはコウシュハとカイシンゲキ、センゴクエースの3頭に絞ってあとは点数を増やさない範囲で幅広に受けたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 1,2,6→1,2,6→1,2,6,10,9,4,7 合計30通り 各100円
  馬複 1,2,6(box) 合計3通り 各200円
  枠複 1=2,6,7,8 合計4通り 各200円
  応援馬券(単勝+複勝) 3 各100円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=1,6,10,9 6=1,10,9 合計7点 100円
  合計5,300円で勝負!

  今回の結果と回顧は、終了後数日以内にアップします。

2016年11月16日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第41回クインカップ(2016/11/13)

ばんえい重賞レース回顧
第41回クインカップ(BG3)-2016年11月13日-10R 200m直 晴 2.4%
  1着○(6)アスリート(大河和)1分45秒5
  2着▲(5)シリウス
  3着◎(7)アサヒカツヒメ
単勝 6 310円 馬単6-5 630円 三連単 6-5-7 2,070円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい4歳牝馬の戦い第41回クインカップは、2番人気のアスリートが混戦を抜け出してシリウスらの追撃をかわして勝利。重賞は6回目の挑戦で初制覇、大河原騎手は前週のばんえい菊花賞に続く重賞勝利となった。
  馬場水分は2.4%。それまでに降った雨雪の影響もあって締まってそこそこ時計の出る状況であった。レース前半は各馬スピードに乗りつつもややばらつき加減。内からタキニシサンデーが先頭を切り、アスリート、キタノレッドルビー、ヤマノホシといったあたりが先行。後ろの馬も追いつき、第2障害手前では1,2頭を除いて横一線にそろう。障害ではヤマノホシが最も先に仕掛けるも4,5頭が一斉に登り始めた。その中でもアスリートが勢いよく障害を越え、降りてからもスピードに乗って先頭。続いてタキニシサンデー、ヤマノホシらが続き、後続も何頭か膝を折りかける馬がいたがそれぞれクリア。さらに一歩遅れて障害を越えたシリウスが勢いを付けて各馬をかわしながら前を追う。しかし先頭を行くアスリートの脚色は衰えず、最後は突き放してゴールを駆け抜けた。シリウスもよく追ったが2着。3着争いは最初前に出たウメノスピードが止まるところをアサヒカツヒメとレジーナが競り合いながらかわし、最後はアサヒカツヒメがかろうじて前に出て3着に入った。

次走へのひとことメモ
  アスリート(1着):念願の重賞初制覇。2歳時から活躍はしていたが、今年に入って馬体も充実して力を付けてきていた。特に今回は終始レースの主導権を握り、障害の捌きも完璧で着差以上の強さを見せた。このようなレース運びを続ければ今後もまだまだ活躍できそうだ。今後はやはり年明けの天馬賞が目標か。A1クラスに上がるので強い古馬勢への挑戦も期待したい。
  シリウス(2着):障害で一歩出遅れたのがこの馬としては悔やまれるが、切れ味の鋭さはさすが重賞実績のある実力馬というところ。今年前半は完全に調子を崩していた時期があったが、完全復活といっても良い。この馬も当面の目標は天馬賞であろう。
  アサヒカツヒメ(3着):各馬スタートダッシュの中出足で一歩遅れ、第2障害手前までには追いついたもののペースに無理があった。障害も膝を折りかけるなどいくつかミスが見られた。それでも3着に粘り込むあたりは勢いか。ミスを修正すればさらに強くなりそう。
  レジーナ(4着):勢いと調子の良さが見えていた。前半は自然に前について行って、後半はアサヒカツヒメとのたたき合い。惜しくも最後振り切られたものの力は出していた。自己条件はB2クラスだが昇級は遠くない。
  タキニシサンデー(5着):先行力、障害力とも安定感はあるが、爆発力がなく今回のような全体が速い展開になると厳しい。今後は自己条件の特別戦などで重量を背負いながら溜めて逃げるような展開になれればチャンスも。
  その他では、サンノハヤヒメ(6着)はこの馬なりの走りはしたが、先行馬が多い中で前に行ききれなかった。ヤマノホシ(7着)も前に行ったがやはり相手が強かった。

はむ!の予想結果
  予想はまずまずなんだけどな。アサヒカツヒメも3着までに来てくれて、アスリートとの2頭軸マルチも決まったし、もう1枚アスリート頭も買っていた。しかし、今回も○▲◎で的中しておきながら、安めに入ってしまい(というか買った時点でそうなることも見えていたが)またもや取りガミ。楽天競馬でやってる「取りガミで賞」のトロフィーもらいまくりだ。本当に馬券の買い方下手。冬の重賞シーズンに向けなんとか資金をキープしておきたいところだが。

  今回収支 -1,460 (配当)4,140 (投入)5,600
  (今年度累計)-29,700

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)

  次回重賞は2週間後の11月27日(日)、世代別対抗戦の重賞ドリームエイジカップ(BG3)です。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。

2016年11月12日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第41回クインカップ(11/13)

はむ!のばんえいコラム
  ちょっと前の話ですが、先日また競馬で4億円ほど儲けた人が脱税の疑いで国税局から告発されたというニュースがありました。こういう話は過去に何度もあって、当欄でも取り上げたこともあります。競馬をやっている人なら、馬券で得た利益に対し税金がかかることはわかっていることなんだけど(二重課税ではないかという意見もありますがここではその議論は置いといて)、どういう場合に、どのように払うのか、正確に言える人はほとんどいないのではないかと思います。(自分もよくわかりません。ただ1年間で一時所得の控除額(50万円)以上の馬券は当たったことはないことは確かです。)そして当たった人はたくさんいるとは思いますがその中でちゃんと申告している人がどれほどいるのでしょう。
  JRAにしても地方競馬にしても、あるいは競輪、競艇などでも、払戻金で得た所得に税金がかかることについて、どこかには書いてあるものの、ほとんどの人がそれを見たことがありません。最近はWIN5などの重勝式馬券なども出てきて夢の1億馬券というのもあり得る時代になってきています。競馬を長くやっていると1億までいかなくても100万円くらいなら一生に一度は取れそうな気がします。しかしあとで税金がもっていかれるだけでなく、もし申告を逃して刑事告発でもされたら勤めている会社などからも重い処分が下されるなどとんでもない不幸になってしまいます。そのためにもJRAなどの実施主体は、例えば所得申告の仕方を丁寧に説明するとか、場合によっては申告用紙を用意するなどの周知が必要なんじゃないでしょうか。そうじゃなかったら制度の改正(法律の改正を伴うので極めて無理な話だけど)を本気で行ってもらわなければならないのではと思います。
  ま、いずれはそんな心配もしなきゃならないほど馬券が当たることを夢見て、ばんえい競馬その他各公営競技を楽しんで参りましょう。
  それでは今週のばんえい重賞予想いきます。3週続きのばんえい重賞は11月23日(日)ばんえいの4歳牝馬の戦い、クインカップ(BG3)です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回クインカップ(BG3)
(2016年11月13日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
タキニシサンデー 牝4 690 西将太 大橋和 芦毛 逃
  メムロコマチ 牝4 690 西謙一 西弘美 栗毛 追
  キタノレッドルビー 牝4 690 工藤篤 村上慎 鹿毛 先
ウメノスピード 牝4 690 菊池一 大橋和 鹿毛 差
シリウス 牝4 700 藤野俊 長部幸 鹿毛 差
アスリート 牝4 700 大河和 服部義 鹿毛 先
アサヒカツヒメ 牝4 690 島津新 林 豊 栗毛 逃
  レジーナ 牝4 690 渡来心 久田守 鹿毛 差
  ヤマノホシ 牝4 690 鈴木恵 長部幸 鹿毛 先
  10 サンノハヤヒメ 牝4 690 舘澤直 金田勇 栗毛 先
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいには、他の平地競馬にはないばんえいならではの出走条件の重賞がいくつかある。4歳牝馬の重賞クインカップもその一つであるといえる。平地だと世代別の牝馬戦は3歳までで、4歳戦というのはない。それは牝馬の場合5歳以上になると繁殖に上がる馬が多く、4歳を限定する意味が少ないというのがあるのだろう。ばんえいの場合は年齢のピークが遅いため、4歳戦や特別レースでは5歳戦も組まれる。もっとも現時点で現役登録の4歳牝馬は26頭。ここに出てくる時点でかなり選別されている。
  牝馬戦だと体調の変化もあり荒れるレースが多いと思いきや、過去の傾向を見ると1番人気は過去10年で(6,0,1,3)、そして2着も2番人気又は3番人気の馬が10頭中7頭入っており、かなり堅く収まる傾向にある。一方、3歳時のオークス馬でこのレースに優勝したのは過去10年でナナノチカラのみ。2010年のホクショウマドンナ、2011年のキタノサクラヒメなど重賞実績がほとんどなかった馬の勝ちも多く、上がり馬に注目。あとは牝馬レースらしく切れ味鋭い馬の追い込みが決まることが多い(ナナノチカラ、マリンチャンス、ユーファンタジーなど)。また、1か月前にトライアルレースとして紅バラ賞があるが、このレースの勝ち馬は4連敗中で関連性は見いだせない。
  今年は、重賞2勝のシリウス、近走力を付けているアスリート、経験豊富なタキニシサンデーら実績馬に対し、下位の馬も力をつけてきており混戦の気配もある。なお、出走権を持っていたヨシノイチバンヒメが回避し代わってヤマノホシが出走する。

各馬寸評:
 1 タキニシサンデー:重賞や特別戦はほぼ皆勤の常連馬。先行力ならこの馬。障害は上手な方だが時々慌てて膝を折ることがある。決め手もなく接戦になると苦しい。しかし着外が少なく安定感は抜群。
 2 メムロコマチ:重賞は常連で黒ユリ賞2着、オークス3着など実績を持っている。最後の切れ味ならメンバー中最上位クラス。しかしエンジンのかかりの遅いタイプで、序盤から出遅れてしまうと厳しい。
 3 キタノレッドルビー:重賞は初出走。前哨戦の紅バラ賞ではうまく先行して2着に粘るなど同世代戦ではそこそこ走れている。完成度が高く自在の脚を持つ。時計がかかる方が力を出せるタイプか。
 4 ウメノスピード:2歳時は全く走れずDクラス、3歳以降も最下位ランクからのスタートであったが、ここにきて急激に力を付けてきた。軽量戦の天の川賞で勝利するなどスピードと切れ味を持っている。
 5 シリウス:重賞2勝で実績ではno.1。今年前半は障害で苦戦していたが、はまなす賞あたりから立て直し、前走では軽馬場ながら古馬A2クラスの強い相手を突き放した。減っていた馬体重に留意。
 6 アスリート:今季好調で銀河賞ではセンゴクエースにハンデはあるもののわずか6秒差の3着、前哨戦の紅バラ賞でも1番人気で快勝。降りてからエンジンがかかるような脚。障害も最近は問題ない。
 7 アサヒカツヒメ:今シーズン最も勢いのある上がり馬。重賞も特別戦も出走経験がなく前走が初めての特別戦だったがライバルたちも出る中終始リードし快勝。障害も上手い。台風の目になるか。
 8 レジーナ:重賞はオークス以来2走目。一つ一つ階段を登るように力を付けてきた。切れ味勝負の馬だが、先行力もなかなかのものがある。但し馬場が重くなると障害を含めて力が出ないこともある。
 9 ヤマノホシ:今年に入って本格化し連勝で一気に駆け上がってきた馬。ライバルとの激しい出走権争いを演じ、ここでチャンスが回ってきた。先行力で最後まで粘り込むタイプ。ただ重量は全く未知数。
 10 サンノハヤヒメ:重賞は4度目の出走。前に行ければなかなかしぶとい馬で、時々大駈けして穴を開けることがある。展開次第で前残りも。騎手の手綱さばきにも注目。軽馬場を生かして粘り込みたい。

  上位クラスの馬は牡馬勢とも互角に戦っており力はやはり上か。一方、下位クラスの馬は勢いのある上がり馬が多く、激しい出走権争いを制してここに駒を進めており、微妙なハンデ差も加わって混戦模様。
  その中で当欄では上がり馬アサヒカツヒメを狙ってみたい。相手に恵まれてはきたものの近走は出足からゴールまでしっかり走れている。重量は未経験だが、前走特別戦の勝ちを見てもまだ走れそう。しっかり前に付けば勝機まで見えてくる。相手はやはり上位馬の方からアスリートを狙う。以前は障害の崩れなど不安もあったが、ここにきて不安も解消。力を付けてきた。軸にするにはこちらか。単穴にはシリウス。重賞実績ではこちらの方が上で勝つときは強いが、崩れてしまうと全く走れない時もあるので過信できない。タキニシサンデーも実績馬として無視はできないが、他の切れ味のある馬に目標にされると厳しいか。あとはサンノハヤヒメの逃げ粘り、レジーナの勢いなども気になるところだが、穴を開ければウメノスピードの切れ味か。ここに注マークを付けたい

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  気がつけば、今年の馬券成績がひどくて、最初のオッズパーク杯以外全部マイナス収支というとんでもない状況だ。予想そのものはまずまずで、取りガミで少しずつ引っかかってるので(自分的には)大負けまではいっていないがやっぱりこのあたりでスカッと勝ちたいものだ。今回は力が未知数のアサヒカツヒメを持ってきたので、入ってくれれば少しでも取り戻せそうだが。本命サイドでのアスリートも押さえておきたい。ワイド候補はレジーナとウメノスピードか。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(2頭軸マルチ)7=6=5,1,4 合計18通り 100円
  三連単(追加)6→7,5,1,4→7,5,1,4,8 合計16通り 100円
  三連単(追加)7→6,5,1→6,5,1,4 合計9通り 100円
  三連単(追加)5→7,6→7,6,1,4 合計6通り 100円
  (はむ!のワイドで勝負!)
   ワイド 4=7,6,5,8 8=7,6,5 合計7点 100円
  合計5,600円で勝負!

  今回の結果と回顧は、近日アップします。

2016年11月8日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第41回ばんえい菊花賞(2016/11/6)

ばんえい重賞レース回顧
第41回ばんえい菊花賞(BG2)-2016年11月6日-10R 200m直 晴 2.5%
  1着▲(2)ツルイテンリュウ(大河和)1分44秒8
  2着○(1)マルミゴウカイ
  3着◎(9)ホクショウディープ
単勝 2 1,310円 馬単2-1 2,720円 三連単 2-1-9 6,680円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえいの3歳クラシック第2弾の第41回ばんえい菊花賞は、4番人気の伏兵ツルイテンリュウが終始レースを引っ張って有力馬を押さえて勝利。重賞は5回目の挑戦で初勝利、山田調教師は9年ぶりの重賞勝利となった。
  前日の帯広は11月上旬としては珍しく積雪で中止。その翌日で軽めの馬場かと思われたがロータリーハローがかけてコースが掘り起こされたため馬場水分は2.5%ながら粘り気のある微妙な馬場状態でとなった。
  レース前半は、サクラダイチ、マルミゴウカイ、ツルイテンリュウらがやや前に出ながらも小刻みに息を入れほとんど各馬離れずに展開。第2障害の手前までツルイテンリュウが先に到着するもほぼ横一線。第2障害を先に仕掛けたのも先行したサクラダイチ、ツルイテンリュウ、これに最内からマルミゴウカイが続く。他の馬もほとんど躓くことなく各馬一斉に障害をクリア。しかしマルミゴウカイとツルイテンリュウが降りてからの切れ味ですっと前に出て、一騎打ちの状況。大外から一歩遅れて障害を越えてきた1番人気のホクショウディープが猛追するも、前が止まらない。そして残り20mあたりからマルミゴウカイが緩むところをツルイテンリュウがそのまま駆け抜けてゴール。2番人気のマルミゴウカイはホクショウディープの猛追に遭うがわずかの差で振り切って2着。ホクショウディープが3着。3番人気のキタノリュウキは最後詰めて行ったが4着だった。

次走へのひとことメモ
  ツルイテンリュウ(1着):ずっと脇役だったこの馬がついに主役に躍り出た。元々は切れ味を持つ馬だけに、うまく先行されると他の馬が追いつかない。軽馬場でこの馬の持ち味が十分生かされベテラン大河原騎手のうまさも感じた。今回の勝利で2ランク上昇となり相手は一気に強くなりそうだが、今回のような型を持っていれば他をねじ伏せる力を持っている。軽馬場なら特に要注意。次は当然暮れのばんえいダービーに照準を合わせてくるだろう。
  マルミゴウカイ(2着):本来なら中団で進んで様子を見ながらまくって行きたいところだろうが、馬場の読みが難しいこともあり、やや早めに動いたようだ。今回は端枠ということでイタイタを付けるなど陣営の苦労も感じられた。それでも対応はできていた。勝ち馬には展開の差で最後振り切られたが、今後につながるレースであった。ダービーでの巻き返しを目指す。
  ホクショウディープ(3着):この馬の走りは出来ていたし、障害も問題なかったが、前半ちょっと出遅れた分だけ最後追いつききれなかった。展開のアヤとしかいいようがない。最後まで走りきれるスタミナもつけてきており、ダービーでのリベンジは十分可能。それまでの古馬戦を力試しに使ってくるか。
  キタノリュウキ(4着):やはり速い展開はこの馬には厳しい。それでもしっかり最後には詰めてくるあたり力のあるところは見せている。大型馬なので今後重量戦になり時計がかかるレースになれば力を発揮できるチャンスだ。
  プレザントウェー(5着):先行タイプなので前半はもう少し早めに行きたかったところだろう。障害を降りてからの切れ味で差が出たか。なおダービー出走を確実にするために賞金加算が必要で自己条件戦でしっかり勝っておきたい。
  その他では、オトコギ(6着)は前回に引き続き重賞追加出走でも持ち味を発揮し大一番に強いところをみせた。サクラダイチ(7着)も見せ場までは作った。もう少しスタミナがほしい。ムサシブラザー(8着)は切れ味を生かせる展開にならなかった。

はむ!の予想結果
  どうもうまくいかない。取りガミも覚悟の上位2頭を軸とした狙いだったが、3番手に来たツルイテンリュウが頭の方に来てしまい三連単は引っかからず。当欄は三連単を手広く買う割には▲○◎を買ってないというのは情けない。保険で買った枠連がなんとか3枚来て(当初は5枚入れる予定だったがケチってしまった。)またまた的中しながらのマイナス収支。それでも少し戻ってきて良しとしなければならないだろう。 次回は難しい牝馬戦だがこのあたりでスマッシュヒットが出ると逆転可能なのだが。

  今回収支 -2,560 (配当)2,940 (投入)5,500
  (今年度累計)-28,240

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)

  次回重賞は来週11月13日(日)、4歳牝馬の重賞クインカップ(BG3)です。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。

2016年11月5日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第41回ばんえい菊花賞(11/6)

はむ!のばんえいコラム
  3日に行われた地方競馬の祭典JBC。JRAのレースのない祝日ということもあって相当盛り上がり、川崎競馬場の入場者が3万人近く、この日の売上が48億にもなりました。勝ったのはJRAの馬ばかりでしたが、地方競馬ここにありというのを見せたのではないでしょうか。当欄でもJBC3レースを予想。結構見立てがうまくいき、レディスクラシックでは勝ったのはホワイトフーガで2着に本欄で本命にしたレッツゴードンキが粘り、スプリントではダノンレジェンドの逃げ切り、そしてクラシックではアウォーディーが新たなダート王者が君臨。しかし馬券の方は当たるには当たったのですが手を広げ過ぎていて、ほとんど儲けはありませんでした。やはり平地もばんえいも馬券は難しいですね。
  それではばんえいの方に戻りましょう。今年は冬の来るのが早く5日は十勝地方降雪のため中止となりました。そして今週日曜日は先週に引き続き重賞があります。11月6日(日)ばんえいの3歳クラシック第2弾、ばんえい菊花賞(BG2)です。それでは予想です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回ばんえい菊花賞(BG3)
(2016年11月6日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
マルミゴウカイ 牡3 700 藤本匠 槻舘重 鹿毛 差
ツルイテンリュウ 牡3 700 大河和 山田勇 鹿毛 先
  オトコギ 牡3 690 安部憲 西邑春 鹿毛 追
  キタノリュウキ 牡3 700 工藤篤 村上慎 鹿毛 先
サクラダイチ 牡3 690 藤野俊 金山明 青毛 逃
  アラワシキング 牡3 700 大口泰 西邑春 鹿毛 追
  プレザントウェー 牡3 690 菊池一 久田守 鹿毛 先
ムサシブラザー 牡3 690 赤塚健 久田守 鹿毛 逃
ホクショウディープ 牡3 700 鈴木恵 松井浩 青毛 先
  10 テンノイノリ 牡3 690 松田道 平田義 栗毛 先
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
 (予想印、脚質ははむ!の主観による目安です。)

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  いわゆる3歳クラシック第2弾、ばんえい菊花賞。JRAの菊花賞の場合は長距離戦で強い馬が勝つと言われるが、ばんえいの菊花賞も荷物の基礎重量が700kgを超え、やはり勝つためには体力が必要だ。過去10年を見ると1番人気がなんと(6,0,0,4)と勝つか負けるかが極端だ。しかしここ4年は1番人気が勝っており、基本的には実力馬が実力どおりに走れば勝てるレースだ。一方2番人気は(0,2,1,7)と厳しい。あとは勝ち馬の馬体重が1000kgを超えていたのが過去10年間で10頭中9頭とやはり基礎的な体力が必要か。但し牝馬もそこそこ活躍しておりここ10年で3勝(今年度は牝馬の出走なし)。
  さて今年は、第1弾のばんえい大賞典を勝って勢いのあるマルミゴウカイに対し、2歳時の重賞を勝ち休養明け3走のホクショウディープが戻ってきて実績的にはこの2頭の一騎打ち。もちろん他の馬も負けてはいない。勢いを取るか実績をとるか。このあたりが予想のポイントだろう。なお、当初登録のあったフウジンライデン、ブルーオーシャン、カツウンカイが回避し、3頭の繰り上げ出走が出ている。
各馬寸評:
 1 マルミゴウカイ:大賞典での勝ち方は圧巻。他馬を前に行かせて差し切るのがこの馬の型。障害も上手だ。古馬相手では置いて行かれるようなレースが続いていたが同世代戦で立て直せるか。最内枠は問題ない。
 2 ツルイテンリュウ:目立たないが重賞では好走を続けていた。前哨戦の秋桜賞では有力馬を押さえ込んで逃げ切り。障害にやや難があるが自分のペースの持ち込めれば切れ味は鋭い。先手を取りたいところ。
 3 オトコギ:繰り上げ出走。ただ出走のチャンスはうかがっていたかも。ナナカマド賞の時も繰り上げながら鋭い追い込みで掲示板内に入っている。成績は上がっていないが大駈けはあり得る。馬場は重い方が良いか。
 4 キタノリュウキ:馬格があり力強さではメンバー随一。大賞典では一旦抜かれても差し返すなど粘りもある。但し大型馬ならではの走りの重さがあり切れ味勝負になると厳しくなる。乾いた重馬場なら。
 5 サクラダイチ:3歳ランク19番目。それでもいつでも重賞出走できる用意はしているようだ。先行力と粘り強さでナナカマド賞2着の実績。今シーズンは成績上がっていなかったが前走逃げ切っており勢いで今回も。
 6 アラワシキング:重賞は常連。イレネー記念で2着に突っ込んできたように一旦嵌まれば鋭い切れ味を見せるが、追走手一杯になって惨敗しているレースも目立ち、展開の助けが必要か。
 7 プレザントウェー:今年度に入ってコンスタントに掲示板内に入っている。先行力があり障害での崩れは少ない。しかし決め手に欠ける部分もあり、騎手共々勝負強さが求められる。乗り替わりで一変も。
 8 ムサシブラザー:あまり馬体が大きくならない馬で、高重量戦になると荷物が厳しいか。連勝が何度かあるように、一旦勢いがつけば調子よく走れる。軽馬場で素軽さを生かせる展開になれば。
 9 ホクショウディープ:2歳時のヤングCSを勝ち、イレネー記念では最後詰まって逆転負け。その後半年休んで復帰3戦消化。勝ちきれないまでも好勝負しており、調子も徐々に回復。詰めの甘さが課題。
 10 テンノイノリ:3歳ランク20番目のこの馬まで出走権が回ってきた。重賞は初出走だが2歳時はAランクで上位馬とも互角の勝負をしている。障害は若干怪しいが勢いで越える。近走は掲示板に続けて入線。

まとめ:
  この世代は実に混戦模様だ。2歳時活躍馬がいずれも一息入っており、その間に力を付けてきた馬が絡むという展開。もっとも5年前のフジダイビクトリーはこのレースで初めて重賞に勝ってから本領を発揮しており、今後を占う意味でも重要なレースになりそう。また、前日の雪の影響で軽馬場は必至なだけに馬場適性にも留意したい。
  当欄の今回の本命はホクショウディープにした。休養明け以降は3戦しまだ勝利していないが、強い相手に互角の勝負をしてきており、そろそろ持ち前のスピードが生かされる時か。松井厩舎もこの馬に絞って勝負を賭けてきた感じだ。障害の崩れも少ない馬で、課題は最後の詰めだが、軽馬場で突き放せれば。
  相手はやはりマルミゴウカイ。当欄ではばんえい大賞典で本命にしていた馬で会心の勝利であったが、ここ2走ほどの負け方はやや気になる。当然巻き返すだろうが、様子を見すぎるような展開になると追いつけないリスクも。この2頭の一騎打ちと見る。
  これに続くのはツルイテンリュウか。前哨戦の小気味よい逃げが印象的。障害さえ切れればやはり怖い存在。軽馬場となればムサシブラザーの一発はないか。ここ何走かは厳しいレースが続いているものの、スピード勝負なら負けていない。先行争いに加われれば。穴狙いなら繰り上がりで幸運をつかんだサクラダイチの粘りも。
  その他では、キタノリュウキの安定性も見逃せないが、勝ちきるまではもっと決め手が欲しいところ。

はむ!の馬券狙いどころ:
  ちょっと負けが込んできたのでこのあたりでスパッと勝ちたいところ。今回はホクショウディープの頭を中心にマルミゴウカイとの2頭軸で絞っていきたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(2頭軸準マルチ) 9→1=2,8,5,4 1→9=2,8,5,4 合計16通り 各100円
  三連単(追加) 9→1→2,8,5,4,6,10 合計7通り 各100円
  三連単(追加) 9=1→2,8,5 合計6通り 各100円
  三連単(追加) 9→2,8,5→2,8,5,4 合計9通り 各100円
  枠複 2=8 400円 1=8,1=2 各300円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 5=1,2,8,9 8=1,2,9 合計7点 100円
  合計5,500円で勝負!

  今回の結果と回顧は、近日アップします。

2016年11月3日木曜日

【はむ!と一緒に競馬予想2016】JBC2016(川崎・11/3)

はむ!のJBC2016-JpnIの予想
  さて、今年も地方競馬の祭典JBCの季節がやってまいりました。地方競馬ファンとして、当欄でも例年と同様、3レースの予想(馬券購入)をしていきたいと思います。今年の舞台は4年ぶりの川崎。川崎競馬場は筆者は行ったことないのですが、今年、新しいショッピングセンターが競馬場内に完成したりして大変賑わっているようです。そこに地方競馬の大レースがやってきて大きな盛り上がりが期待されます。それでは早速JBC3レースを予想してみたいと思います。

2016年11月3日-川崎9R 第6回JBCレディスクラシックJpnI(15:10発走・ダ1600m・牝馬)
【はむ!の予想印】
◎ (14)レッツゴードンキ(J)
○ (2)ホワイトフーガ(J)
▲ (8)アムールブリエ(J)
△ (7)ララベル(大井)
注 (5)トロワボヌール(J)
注 (9)ブルーチッパー(大井)
地方応援:(1)トーセンセラヴィ(浦和)、(13)セイエスパーニャ(高知)、(10)ユッコ(岩手)、(6)プリンセスバリュー(大井)ら
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  なんといってもJRA桜花賞馬レッツゴードンキの参戦が注目される。JRAの芝のレースで走っていた馬が交流重賞に初参戦する場合、ダートでその能力が開花する馬と、ダート適性もないのに稼ぎにきて惨敗する馬の両方だ。当欄ではこのレッツゴードンキを思い切って本命にした。父は実績のあるキンカメ、母の父は芝馬ながら長距離に強かったマーベラスサンデーとこの馬はむしろダート向きだったとも考えられる。ダート初挑戦、左回り実績イマイチ、その上大外枠と不利な条件は揃い、いきなりJpnI勝てるほど甘いものではないが、ここは地方を知り尽くした岩田騎手がなんとかするだろう。変に控えずスピードを生かしてどんどん行ってほしい。
  相手には昨年の覇者ホワイトフーガを推す。喉鳴りの影響が心配されるが、川崎で2戦2勝。体型、脚質もいかにも交流重賞向きだ。前走はトップハンデ、定量戦に戻れば力は上か。アムールブリエも常に強い相手と上位で争っている。距離が短い感じもあるが自分のペースを作れれば問題ないだろう。あとはトロワボヌールは叩き2走目で変わってこれるか。他のJ勢タイニーダンサー、タマノブリュネットは上位勢とは力が一歩落ちる感じで、狙っても3着付けまでか。
  期待の地方勢も例年よりチャンスはある。パワフルな走りのララベル、先行力のあるブルーチッパーの大井所属の2頭はいずれも前に行ける馬で、第4コーナーまではJRA勢相手でも見せ場はあるだろう。あとはどこまで粘れるか。地方8連勝中の浦和のトーセンセラヴィは注目だが相手関係的に厳しいか。これらを含め地方所属馬はもちろん全力で応援したい。
【はむ!の馬券狙いどころ】
  ドンキはやはり初ダートでリスクがありすぎるので、軽めに。あまり人気しないようだと馬券的には魅力だが。馬券的な本戦はホワイトフーガからか。地方勢はララベル絡みを厚めに、他の地方馬は応援で複勝など。かなり幅広になりそう。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  馬複 14=2,8,7,5 2=8,7 6通り
  三連単 2→14,8,7,5→14,8,7,5 12通り
  三連単 2→14,8,7→14,8,7,5,11,12 8通り
  三連単 14,8→2=14,8,7,5 8通り
  三連単 2,14,8→2,14,8→2,14,8,7,5 18通り
 (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)7,9,1
  (複勝のみ)10

2016年11月3日-川崎10R 第16回 JBCスプリントJpnI(15:55発走・ダ1400m)
【はむ!の予想印】
◎ (1)ダノンレジェンド(J)
○ (6)ソルテ(大井)
▲ (2)ベストウォーリア(J)
△ (10)ドリームバレンチノ(J)
注 (5)レーザーバレット(J)
注 (12)コーリンベリー(J)
地方応援:(3)プラチナグロース(川崎)、(8)シークロム(岩手)、(11)オグリタイム(北海道)、(7)サトノタイガー(浦和)ら
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  ここは地方競馬ファンなら何が何でも大井所属のソルテに期待せざるを得ない。JpnIのかしわ記念2着、JpnIIのさきたま杯優勝の成績が光る。いずれも強豪を破っての上位進出であり期待はふくらむ。フジノウェーブ以来の地方所属馬2頭目のJBC勝利なるか。注目だ。
  しかし予想となると、そこはスペシャリストが並んだこのレース。簡単にはいかない。その中でダノンレジェンドが先行逃げ切りのチャンスだ。千四はこの馬には少し長い気がするが、高知の黒船賞を連覇するなど小回りの馬場で勝っており、忙しい流れにはむしろ合いそうだ。夏の盛岡のクラスターカップでの60kgを背負っての快勝は圧巻だった。軸として中心視。そして相手はやっぱりソルテ。ダノンレジェンドとは未対決。なんとか前に行きたいところだが、ダノンとはハナの奪い合いになることが予想され、行けなかった時に折り合えるかがカギ。それでも強いJRA勢相手で勝ってきており侮れない存在である。ベストウォーリアも常に上位で走っている馬。勝ち味に遅いところがあり昨年の南部杯以来勝ち星はないが、安定した力を発揮できている。あとは9歳馬ドリームバレンチノの熟練の走りも無視できないところ。レーザーバレットコーリンベリーもそれぞれ実力馬だが、そこまで手を回せるか。
  他の地方勢では、東京盃で最後3着に食い込んだ大井所属のプラチナグロースが好調。しかしさすがにこれだけメンバーが揃うとどうか。その他北海道のオグリタイムらは力の差がありそうだが応援したい。
【はむ!の馬券狙いどころ】
  馬券としてはやはりダノンレジェンドから組み立て。割れているので手を広げ過ぎなければそこそこ付くだろう。ソルテはもちろん応援したいが馬券的には薄めにして勝てば拍手という形にしたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  馬複 1=6,2,10 2=6 4通り
  三連単 1→6,2,10→6,2,10,5,12 9通り
  三連単 1→6,2→6,2,10 4通り
  三連単 6,2→1=6,2,10,5 12通り
  三連単 6,2→6,2,10→6,2,10 4通り
 (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)6,3
  (複勝のみ)8,11,7

2016年11月3日-川崎11R 第16回 JBCクラシックJpnI(16:40発走・ダ2100m)
【はむ!の予想印】
◎ (9)アウォーディー(J)
○ (13)ノンコノユメ(J)
▲ (7)コパノリッキー(J)
△ (11)クリソライト(J)
注 (6)サウンドトゥルー(J)
注 (8)ホッコータルマエ(J)
地方応援:(3)ユーロビート(大井)、(5)サミットストーン(船橋)、(4)メイショウパーシー(高知)、(1)イッシンドウタイ(川崎)ら
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  ダート馬のスターが勢揃い。JRA勢は6頭中5頭までがJpnI勝ち馬。今年の中央GIフェブラリーS勝ち馬モーニンが賞金不足で落選になるくらいだから相当高いレベルだ。その中で唯一JpnI初登場のアウォーディーの勢いがすごい。ジャングルポケット産駒で芝馬として走っていたが、ダートに転向してから開花し、ここまで負けなしの5連勝。相手は一気に強くなりどこまでやれるかというところだが、前哨戦の日テレ盃ではモーニンとのたたき合いを制して勝利。展開も自在に立ち回れそうで、この馬の方を選んだ武豊のマジックが冴えるか。相手にはノンコノユメを推したい。休養中にセン馬となりその影響が吉と出るか凶と出るか。気性の改善は図られるのでは。中央GIでも2着2回と掲示板を外しておらず持っている力は上。前が止まるような展開になれば。そしてJpnI3連勝でこのレース自体も3連覇を狙うコパノリッキーも無視はできない。展開的に当欄ではどうしても軽視してしまうのだが、最後二の足を使って逃げ切ってしまう粘り強さがある。あとはクリソライトが韓国コリアカップで快勝し一皮むけて帰ってきた。鞍上も海外で活躍する藤井勘一郎騎手で注目。スムーズに前に行ければ粘り込みも。そしてレジェンド・ホッコータルマエも勝ち星から離れているが衰えたわけではなく、大舞台では強いところを見せそう。昨年の東京大賞典馬サウンドトゥルーの追い込みも見落としはできない。しかし馬券的にどこかで絞らなければならず、勢いの差で後の2頭を押さえにまわさざるを得ない。
  これだけJRAの豪華メンバーが揃うと地方勢はどうしても見劣りしてしまう。交流重賞勝ちのあるユーロビートサミットストーンあたりが注目されるが、余程前が止まるような展開にならない限り厳しい。
【はむ!の馬券狙いどころ】
  アウォーディーも全面信頼とまではいかないが他を見ても目移りするだけなのでここは絞っていきたい。ノンコノユメ相手なら少々配当もつくだろう。コパノリッキーにも散々やられてるのでなんとか押さえる。タルマエは敬意を表して応援馬券で。あと地方勢はやはり厳しいので連絡みは考慮せず、応援馬券のみで。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  馬複 9=13,7,11,6 13=7,11 6通り
  三連単 9→13,7,11→13,7,11,6,8 12通り
  三連単 9→13,7,11→13,7,11 6通り
  三連単 13,7,11→9=13,7,11,6 18通り
  三連単 13,7→13,7,11→13,7,11,6 8通り
  応援(単勝+複勝)8 
 (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)3
  (複勝のみ)1,5,4,12

  以上JBC3レースの予想でした。

  ついでに川崎最終12レースの重賞ローレル賞の予想は
◎(13)アップトゥユー(北海道)
○(1)ゴーフューチャー(船橋)
▲(9)ポジターノ(船橋)
△(4)スターインパルス(浦和)
馬複 13-1,9,4 で、あと佐賀から参戦の(10)オヒナサマに注目

  馬券は、JRAを含む各種ネット投票で、中継はネット(keiba.go.jp)又はグリーンチャンネル、スカパーの南関東チャンネルで。南関東の方なら地上波のTVKテレビでもやるようです。筆者はグリーンチャンネルで応援します。
  さて、当欄はばんえい中心のブログなので、レース回顧は基本的に行わない予定です。ただ、この6日(日)にはばんえい菊花賞(BG2)がありますので、そちらの方の予想を前日までにしますのでそこで簡単に馬券結果などに触れたいと思います。