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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2015年11月28日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第40回ばんえいオークス(11/29)

はむ!のばんえい重賞予想
  また平地競馬のそれもJRAの話なんですが(結局世の中の話題がそちらに傾倒するので・・)、今週のGIジャパンカップの興味もさることながら(ゴールドシップ最後の始動、得意でない府中でどうか)、12月13日の香港国際競走に(JRAの)オークス馬ヌーヴォレコルトを始め日本馬が大挙して出走します。特にマイルにはモーリスとフィエロ、スプリントにはストレイトガールとサクラゴスペルと、それぞれ日本で行われた秋のGIの1,2着がそのまま出走。特に短距離路線ではそういうローテーションができてしまった感じがします。来年からは日本馬が出る海外のレースの馬券も買えるということもあり、国際化・ボーダーレス化は世の中の流れなんだとは思いますが、筆者的にはなんだか腑に落ちない感じもします。上手く言えませんが日本で勝った馬がNo.1じゃないのか?と・・・視野が狭いのでしょうか。
  地方競馬やばんえいは、当面国際化とは無縁の世界ではありますが、いつどんな黒船がやってくるかわかりません。その時に備え、上向き加減の今、運営面でも基礎体力をつけておいてほしいものです。
  それでは今週のばんえい重賞の予想です。今週は久々のG1レース・ばんえいオークスです。今開催から発走時刻が19時05分と、1時間以上早まっているので注意が必要です。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ばんえいオークス(BG1)
(2015年11月29日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
メムロコマチ 牝3 670 西謙一 西弘美 栗毛 差
ワタシハサクランボ 牝3 670 藤本匠 皆川公 青毛 先
シリウス 牝3 670 藤野俊 長部幸 鹿毛 差
  タキニシサンデー 牝3 670 西将太 大橋和 芦毛 逃
  レジーナ 牝3 670 赤塚健 久田守 鹿毛 差
  ホクショウモモ 牝3 670 松田道 松井浩 鹿毛 逃
アスリート 牝3 670 島津新 服部義 鹿毛 追
サンノハヤヒメ 牝3 670 浅田達 金田勇 栗毛 差
  サカノメイホウ 牝3 670 工藤篤 村上慎 栗毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3→2,7,1,8→2,7,1,8,4 合計16通り
  三連単 2,7,1→3→2,7,1,8 合計9通り
  三連単 2,7,1→2,7,1,8→3 合計9通り
  三連複(BOX) 2,7,1,8 合計4通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=3,7,1,8 8=3,7,1 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの場合、牝馬限定の重賞が少なく全体で4つしかなく、平地競馬に比べ極端に少ない。これはばんえいの場合やはり牡馬との力の差があること(時々強い牝馬が出ることがあるが。)、牡馬は活躍時期が長いこともあり、牝馬の絶対頭数が少ないことなどが考えられる。そのうちG1格付けがされているのはばんえいオークスのみである。
  このことからも牝馬最高峰のレースであるばんえいオークス。やはりこのレースに勝つことは大きな勲章である。各陣営なんとしても取りたいところ。定量戦ということもあり、過去の勝ち馬を並べるとサダエリコ、アンローズら名牝と呼ばれる馬も多いが、2006年のキキリンドウら伏兵の馬の勝利もしばしば見られる。また、昨年のフェアリードールや5年前のキクスイナイトなど2着に人気薄が突っ込むことがあり、人気馬と人気薄馬の組み合わせが見られる。普段一斉に顔合わせることが少ないメンバー、冬シーズンの最初で雪の影響などで馬場状態の変化が多いのも傾向がつかめない原因だろう。
  さて、今年の基本的勢力図としては、今年2月の黒ユリ賞を制し、7月のばんえい大賞典で牡馬勢を抑えて勝ったシリウスが実績的としては抜けており、これを巡っての戦いということになるだろうが、各馬ともこのレースに照準を合わせてきており、当然逆転も視野に置いているだろう。

各馬寸評:
  1 メムロコマチ:黒ユリ賞ではよもやの場面も見せ勝利目前まで行ったり、オープン特別(秋桜賞)でも最内枠からスルスルと抜け出して快勝、菊花賞でも好走しているなど、力に不足はない。障害もそれなりにこなせるが、もたつくと持ち前の切れ味が全く不発に終わるときもある。
  2 ワタシハサクランボ:2歳時から完成度の高かった馬で、ナナカマド賞3着などの実績があるが、一時期は不調が続いていた。しかしここ数戦はしっかり走れるようになってきている。重賞になって負担重量加増になることには不安があるが、先行できればかなりしぶとく粘りそう。
  3 シリウス:重賞2勝と実績はナンバーワン。定量戦なので実力どおり走れば最有力であることには違いない。しかし全く死角がないわけではない。障害もまれに怪しい時があるし、展開に左右される面がある。休養明け以降は相手が強かったとは言えまだ重め残りの感が。他馬との比較がポイント。
  4 タキニシサンデー:同世代戦の主要なレースは全部出ている。成績は十分ではないがレース経験は豊かだ。本来は逃げて粘るタイプの馬のはずだが、全体のペースが速くなりレース中盤から後手をとってしまうとなすすべがなくなる。今回は序盤から先手を取りに行くか。
  5 レジーナ:同クラスの馬たちと出走権を争っていたが、ここ2、3戦で賞金を追加し、オークス出走にこじつけた。アキバオウショウ産駒で切れ味を持っており人気薄でも突っ込んでくることがある。重賞での力は未知数だが、好位置につけられれば見せ場はあるかもしれない。
  6 ホクショウモモ:2歳時は上位争いをしていたが、3歳になると相手強化の中自分の走りができず苦しんでいた。しかし軽馬場になればこの馬の能力が一気に開花し、スピードで押しきる。負担重量が重くなるのはマイナス要素だが、前半から勢いに乗って前に行ければ大駆けも
  7 アスリート:2歳時はそこそこ活躍していたが、今シーズンは平場戦をコツコツと走って徐々に力を付けている。菊花賞では障害が上れず競走中止となったが、これは急激な荷物増加も原因。メンバー中随一と言って良い鋭い切れ味を持っており、最大の課題の障害をなんとか越えて行きたい。
  8 サンノハヤヒメ:唯一出走した重賞の黒ユリ賞で4着と善戦して以降、3歳の自己条件戦では勝ち負けを繰り返していた。馬体重がそれほど増加していないが、その間にも浅田騎手を主戦にびっしり鍛えられている印象だ。脚質も自在で切れ味もある。追い比べになれば。
  9 サカノメイホウ:この馬が本来の調子なら、踏み込みのしっかりした力強い歩きでリードしていくのであるが、近走は調子が上がっていない。特に時計の速いレースではついていけていないようだ。ただ同世代戦だと燃えるのか上位馬とも互角以上に戦えることもあり注意は必要。

はむ!の予想まとめ:
  今週は北海道方面は大雪が降って馬場は軽くなっている。しかしばんえいのコースはロードヒーティングも効いていているので、どこまで乾いてくるかもポイント。そういう状況をもとに、まずは、実績上位のシリウスが中心になると見て、これを負かす馬がいるかという観点で予想を考えた。どの馬にも魅力はあるが、逆にどの馬にも足りない点がある。前に行きそうなのはタキニシサンデー、ホクショウモモといったところか。スピードはあるが逃げ切りまではどうか。ワタシハサクランボ、アスリートあたりの差し馬は逆に早く行かないと追いつけない可能性がある。
  そう考えると、やはり力のあるシリウスは安定している。思わぬ逆転はあるかも知れないが少なくとも圏外に消えることは考えづらい。したがってこの馬を本命に置かざるを得ない。シリウスが負けるとしたらそれは奇襲だろう。そうなると切れ味のある馬を狙いたい。ワタシハサクランボは、先行力がある上に切れ味もある。調子も上がってきており、重賞好走の経験も生かされて走りきる力は持っていると見てこの馬を対抗とした。単穴というより3番手評価はアスリート。切れ味ならこの馬だ。障害をなんとかクリアしてほしいが。あとは調子の上がっているメムロコマチを押さえるか。穴狙いとしては、やはり切れ味のあるサンノハヤヒメが気になる。先行力のあるタキニシサンデーホクショウモモも捨てがたいが、逃げ切りとなるとどうか。その他の馬も気にはなるが手を広げすぎるとキリがないので、これくらいに絞って狙いたい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  予想は予想。馬券は馬券。予想はやはりシリウスだけど、馬券となるとやはり高めを狙いたい。本来なら絞りに絞って狙う組み合わせは厚めに・・といきたいところだが、やはり当てたい気持ちもあるので三連単を中心に。なんとか当たっても取りガミだけは避けたい。ワイドは穴目の2頭から。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年11月23日月曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第6回ドリームエイジカップ(2015/11/22)

ばんえい重賞レース回顧
第6回ドリームエイジカップ(BG3)-2015年11月22日-10R 200m直 晴 1.5%
  1着△(2)オレノココロ 1分42秒2
  2着▲(4)ニュータカラコマ
  3着○(5)フジダイビクトリー
単勝 2 590円 三連単 2-4-5 5,520円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい重賞で年齢別対抗戦のドリームエイジカップは2番人気の5歳馬オレノココロが積極的なレースで、追いすがるニュータカラコマを押さえ込んで逃げ切り勝ち。重賞は4月のオッズパーク杯以来今季2勝目、通算7勝目となった。2着は1番人気のニュータカラコマ、3着はフジダイビクトリーが入った。
  この日は晴で1.5%まで乾いてきていたものの、今開催からゴール前の砂障害が撤去されたこと、数日前の雪などの影響で、脚抜きの良い軽馬場になっていた。この馬場を見越してかスタート直後からオレノココロ、ニュータカラコマ、キサラキクといったところが前の方に出る。その中でオレノココロは思い切って第2障害に近い所まで止まらず一気にハナを切って行った。他の馬は刻みを入れ、その間にインフィニティー、フジダイビクトリーら本来の先行馬が前を伺う。しかしオレノココロは1回刻んだだけで、先頭で障害手前に。そして他馬が追いつくやいなや、先に障害を仕掛けた。天板では今回も一旦膝をついたが、他馬は上がっておらず、落ち着いて立て直して先頭で障害を越えて行った。一歩遅れてニュータカラコマ、フジダイビクトリー、ホクショウユウキが相次いで障害をしっかり越えて行ったが、前とは勢いが違う。オレノココロは順調にゴールを目指し、ニュータカラコマがこれを激しく追うが差は縮まらなかった。オレノココロが最後は余裕を持ってゴール。ニュータカラコマがそのまま2着、その後ろも障害を降りた順番のまま、フジダイビクトリーが3着、ホクショウユウキが4着に入り、やはり実績馬が上位を占めた形になった。当欄で狙ったキサラキクは障害で一旦立ち止まってから次の一歩に時間がかかり離れた5着だった。

次走へのひとことメモ
  オレノココロ(1着):今回はスタートからどんどん飛ばし逃げ切りを図るという作戦に出た。この戦法は鈴木恵介ジョッキーがしばしば使うが、今回は馬場を見て狙ったのだろう。障害でいつもの膝折が出てもリードしていたので余裕を持って立て直せた。正に騎手の好騎乗が光るレースだったと感じる。馬自体もさらに力をつけてきている。次は当然のことながら正月の帯広記念を目標に調整していくだろう。
  ニュータカラコマ(2着):この馬としてはこの上ないレースをした。障害もひと腰で越え、降りてからの切れ味も見せた。今回は勝った馬に上手く走られたとしか言いようがない。今後は帯広記念に照準だが、もう1年以上重賞勝ちから遠ざかっているので、そろそろなんとかしたい。
  フジダイビクトリー(3着):常に最重量のハンデを背負いながらも馬券圏内に入ってくるのは恐れ入る。横綱の走りだ。強いて言うなら障害は一歩一歩じっくり登るタイプなので、あまり早い展開は望まないようだ。この次の目標はもちろん帯広記念だが、その先のばんえい記念まで視野に置いた調整となるだろう。
  ホクショウユウキ(4着):障害も難なくクリアし、この馬らしいしっかりした走りは見せている。ただ強かった時はもっと積極的に行って相手を惑わせるようなレースをしていた。大人しくなった感じは否めない。帯広記念が目標だろうが、適鞍のオープン特別でしっかり勝ち癖を付けるのも良いのではないか。
  キサラキク(5着):中間までいい感じで行ったが、障害で中途半端に立ち止まり、崩れなかったものの時間がかかってしまった。古馬重賞のペースに惑わされた感じで、少し期待をかけすぎたかもしれない。しかし4歳なのでまだこれからだろう。同世代のカイシンゲキを押さえたことは、次の目標の天馬賞に向け収穫だ。
  その他では、4歳馬カイシンゲキ(6着)はキサラキクと競ってまずまずの走り。もう少し古馬戦線への慣れが必要か。またインフィニティー(7着)キタノタイショウ(10着)の9歳馬勢は両端に入ったせいかほとんど自分らしい走りができなかった。特にインフィニティーは前走あたりから障害で崩れるようになっており、今後癖にならないか心配だ。

はむ!の予想結果
  前回のクインカップの時と同様に、◎を外したものの、△▲○と印を付けた3頭が来たので安いながらも三連単が入った。あとはキサラキクから厚めにいったので他は当たらず。結局収支トントンといったところだ。点数を絞っていきたいとは思っていたが、今回のようなのは点数を広げてこそ引っかかったということで、やはり改めて馬券の買い方は難しい。次はバッチリ儲けといきたいものだ。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は2週続き。次は久々のG1レース。11月29日ばんえいオークス(BG1)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年11月21日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第6回ドリームエイジカップ(11/22)

はむ!のばんえい重賞予想
  今更言うまでもないのですが、当ブログは親サイト(Hamu's Sidewalk Cafe)の一コーナーで、ばんえいを始めとする競馬に関することをつれづれと書いていくということで始めて3年以上たちます。一方、親サイトの方はもう15年以上やっていて、それも一人であちこち手を出していて、また一方本業の方は全く違うことをやっているので、もう手一杯の状況です。そんな中、また公私に新たなプロジェクトが動きだしているのでさらに忙しくなりそうです。(監視人AKIE(秋恵)の歌集出版の件もあるし)
  ・・・とか切り出すと、なんかコーナーやめるという話か?とか思われそうですが、やめません!!ただ、重賞ごとに真剣に表まで作って(当たらない)予想をしているのが若干マンネリっぽいなぁと思っていて、またスタイルを変えたいなぁと思っています。どのように変えるかは現在思案中です。
  そんなわけで今回のコラムは自分のことだけになってしまいました。さて、ばんえい重賞はまた今週から2週連続。世間の連休中日の22日はドリームエイジカップです。早速見解です。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第6回ドリームエイジカップ(BG3)
(2015年11月22日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳以上馬齢選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  インフィニティー 牡9 760 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃
オレノココロ 牡5 770 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  アサヒリュウセイ 牡6 760 工藤篤 松井浩 栗毛 追
ニュータカラコマ 牡7 760 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
フジダイビクトリー 牡7 780 松田道 皆川公 栗毛 先
ホクショウユウキ 牡6 760 西謙一 岡田定 鹿毛 先
  ソウクンボーイ 牡5 760 大口泰 西邑春 鹿毛 追
キサラキク 牝4 730 島津新 金田勇 芦毛 差
  カイシンゲキ 牡4 760 浅田達 槻舘重 鹿毛 差
  10 キタノタイショウ 牡9 770 長澤幸 服部義 栗毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8→5,4,2,6→5,4,2,6,1 5,4,2→8→5,4,2,6
     5,4,2→5,4,2,6→8 合計34通り
  三連単(追加) 5,4,2BOX 合計6通り
  馬複 8=5,4,2,6 合計4通り
  応援馬券(単勝+複勝)8,6
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 8=5,4,6,1,3,10 合計6点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえい独自条件の重賞の一つ、年齢別対抗戦のドリームエイジカップ。4歳から7歳以上まで各年齢ごとに賞金上位2頭に出走権がある。メンバー構成は普通の古馬重賞とそれほど変わり映えしないのに、ここ3年は大穴続きで昨年も三連単20万超えの波乱のレースとなっている。大きいレースの狭間で最有力馬は目一杯には仕上げていないこと、古馬重賞にしては軽めの荷物と微妙なハンデ差、そしてロードヒーティングが入ったばかりの馬場状態等が影響しているのだろうか。
  このレースのディフェンディングチャンピオンは昨年9番人気で勝利したインフィニティー。同馬はそれ以降1年間重賞は勝っていないが、今回の条件やハンデ差を生かして巻き返しなるか。その他の馬も人気薄を含めてだまっていないだろう。

各馬寸評:
  1 インフィニティー:昨年はその年度未勝利でこのレースに臨んで逃げ切って優勝。そして、今年度も現在未勝利できている。ほとんど掲示板に入っているので、存在感は大きい。ただ前走(オータムカップ)では得意なはずの障害で引っかかっていたのが若干気がかりな面もある。
  2 オレノココロ:最強世代ともいわれる5歳馬の一角。立派な馬体で貫禄も十分だ。既に古馬重賞でも勝利しており、実力的にはトップクラスと言っていい。唯一の弱点は時々膝を折ることのある障害。軽馬場で慌てると滑ってしまうリスクは考えておきたい。ライバルのコウシュハウンカイの分まで頑張りたい。
  3 アサヒリュウセイ:6歳にして古馬重賞初出走。3歳時のダービーがこの馬の唯一の重賞タイトルだが、その後は目立った成績は上げていない。特に近走は前半から置かれてしまうことが多く、持前の切れ味を発揮できないでいる。しかし重賞の重量になると展開によってはチャンスもあるか。
  4 ニュータカラコマ:休養明けの特別戦で2勝と臨戦過程は最も順調に来ている。脚質転換が功を奏してか、障害も実に上手くなった。ただこのレースは過去2回出ているが成績は芳しくない。障害は克服したが逆に詰めの甘さが出ることもあり、全面的な信頼はどうか。実力は十分なのだが。
  5 フジダイビクトリー:意外にもこのレースには初登場。ハンデ差はつきまとうものの、今回は基礎重量が軽いので立ち回りそのものは問題ないだろう。ただ切れ味のある馬がいれば差されることがある。しかし大崩れはない。軽馬場もむしろ得意な方で、どんな状況でも走れる。
  6 ホクショウユウキ:この秋に入りそれまでのスランプから脱出しつつあり、オープン2組の特別戦を勝ち、重賞も掲示板に入るようになってきている。このレースは一昨年に2着に入っており、軽馬場と比較的軽い負担重量を生かして駆け抜けることも考えられる。なんとか先行したいが。
  7 ソウクンボーイ:5歳馬のコウシュハウンカイとナナノチカラら上位4頭が相次いで回避したので、この馬に出走権が回ってきた。重賞は2歳時に1勝。近走成績はあまり伸びていないが、障害を降りれば切れ味はあり、常に一発を秘めた馬ではある。しかしまずは走る気になるかが問題だ。
  8 キサラキク:牝馬がこのレースに出走するのは3年ぶり。最近は強いオープン級の牝馬が出ていないだけに、4歳ながら力を持つこの馬には期待がかかる。かなり気まぐれなところがあり、体重の増減も激しいが、前走クインカップの走りは2着ながら地力のあるところを見せている。軽ハンデを生かして。
  9 カイシンゲキ:古馬重賞初挑戦。今年の銀河賞勝ちの成績をひっさげて、4歳代表として堂々と登場だ。馬体重もさらに増えまだまだ成長の余地も感じるほど勢いがある。障害は決して得意とは言えないが、今回はハンデにも恵まれており、見せ場は作れそうか。
  10 キタノタイショウ:このレースには第1回からすべて出走して実に6回目の出走となる。しかし過去は第1回の3着が最高で成績は今一つ。今年は北見記念で見事な復活勝利を挙げてようやく本領発揮かと思わせたが、前走ではまた障害でストップして大敗。またもや大外に入り、スピード戦で厳しいか。
はむ!の予想まとめ:
  3年連続3連単10万馬券と実に難しいレース。今年も波乱のにおいがする。無難というのがないのなら、これだと思った馬から狙っていきたい。今回は大ハズレ覚悟だ。
  当欄では、これまでもずっと注目してきた牝馬のキサラキクに、ここでの一発の期待を賭けてみたい。前にも述べたがこの馬はかつての名牝フクイズミに似た雰囲気を持っている。スピードより力で押すタイプで、それでいて切れ味があり、しぶとさも持っている。しかしその気にならなければ全く走らない。このあたりがフクイズミ風だ。重賞など重いレースになるほど力を発揮しそう。今回はハンデも丁度良く、最も走りどころのような気がする。相手は強いが不足はない。今回手綱を握る島津騎手は乗り替わりで一発がある。対抗にはやっぱりフジダイビクトリー。ハンデなど不利な条件がありながらどんな状況でもそれなりに走ってくる。馬場も重軽自在だ。押さえには十分。あとはアテにならないが力のあるニュータカラコマオレノココロは無視できない。あとは連覇を狙うインフィニティー、いつかは来そうなホクショウユウキあたりを押さえか。前回重賞で復活したキタノタイショウは、条件が厳しく今回は思い切って外したい。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回はキサラキクからの変則マルチ中心でいきたい。もちろん頭で来てくれるのが一番だが、3着までにはなんとか入ってほしい。あとは馬複かワイドで押さえたい。今回は点数も多くキサラキクで心中という感じだ。意外と穴人気するかもしれないのでオッズをにらみながら。

  今回の結果と回顧はレース数日以内にアップします。

2015年11月10日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第40回クインカップ(2015/11/8)

ばんえい重賞レース回顧
第40回クインカップ(BG3)-2015年11月8日-10R 200m直 小雨 2.8%
  1着○(2)フェアリードール 1分31秒5
  2着▲(4)キサラキク
  3着△(7)センゴクイチ
単勝 2 200円 三連単 2-4-7 5,420円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい4歳牝馬の重賞・クインカップは混戦の中1番人気に推されたフェアリードールが終始先手を取り、追うキサラキクを振り切って優勝。念願の重賞初制覇となった。2着は実績馬のキサラキクが入り、3着にはセンゴクイチが入った。
  この日の帯広は朝から雪交じりの雨が降り続き、1レースから1分台前半の時計が出る軽馬場。このレースもスピードの出る展開が想定された。序盤戦は、各馬勢いを付けながら出を伺う。そんな中、キサラキクやアサヒメイゲツ、センゴクイチら後半勝負の馬たちが、軽馬場での追いつけなくなることを見越してが、積極的に行く構えを見せてさらにペースが速くなった。
  中盤からはアアモンドセブンやフェアリードールら本来の先行馬勢が徐々に前に出て行き、第2障害手前に先着、40秒程度のかなり早いペースで、他の馬がたどり着かないうちに、まずは逃げたいアアモンドセブンが先に仕掛けたが障害天板でやや脚が引っかかりながら降りてやや失速。その横を1番人気フェアリードールが障害を楽に越え先頭でゴールを目指す。続いてセンゴクイチが先に障害に挑戦して立ち止まるところを横目に、少し溜めていたキサラキクが障害をしっかり越え、降りてからの切れ味で一気に前に迫っていった。そして、残り20mからはフェアリードールとキサラキクの一騎打ちとなったが、フェアリードールが粘りその差を保ったままゴールし優勝した。キサラキクは最後詰め切れなかったが2着は確保。3番手はアアモンドセブンが行くところを障害をなんとかクリアしたセンゴクイチが残り10mでかわしてゴールし3着に入った。アアモンドセブンが4着。5番手以降は大きく離れされ、その中で当欄で狙っていたアサヒメイゲツは第2障害で大きく手間取り、最後は追い込んだものの6着に終わった。

次走へのひとことメモ
  フェアリードール(1着):念願の重賞制覇。同世代牝馬の間では目立たない存在だったが、昨年のオークス2着馬。元々力を持っている上、今年度に入り更に力をつけてきて、そしてついに頂点にきた。先行力と安定した障害力がこの馬の持ち味で、崩れないのが強みだ。今回も遺憾なくそれを発揮できた。今後は一気に2ランクアップしてA1クラスに入る。相手が一線級となり、厳しいレースが続くだろうが、更に揉まれて力をつけそうだ。次の目標は1月のヒロインズカップあたりか。
  キサラキク(2着):見事な2着だっと言っていい。トップハンデ、馬体重の激しい増減と直近レースの状況を見るとかなり厳しいのではとも思われたが、今回きっちり回復してきた。切れ味といい、風貌といい、いよいよかつてのフクイズミを思い出させる。あと一歩足りなかったのは軽馬場で相手にうまく逃げ切られたということで、展開のあやだ。次の大きな目標はまずは天馬賞だろうが、その前にこの馬が出走権を持つドリームエイジカップに使ってみるのもおもしろい。
  センゴクイチ(3着):障害はひと腰かかったものの、積極的なレース運びで前の方で競馬を進めることができ、最後は3着に粘りこんだ。重賞は銀河賞に続く3着で、勝負強さを見せた感じだ。この後だが、重賞出走権を得るのが微妙な位置にいるので、まず自己条件で賞金を稼いでいきたい。
  アアモンドセブン(4着):この馬はこれしかないという先行逃げ切りを狙ったレース。ただ、勝った馬に障害の時点で並ばれて焦ったのか、天板でつまづき膝を折りかけてその分出足がつかず、後ろの馬にも追いつかれた。この後自己条件のレースに戻れば、相手関係で逃げ切れる場面もあるだろう。
  キクノカンターレ(5着):前とは離された5着であったが、今回は最初から無理して行かず自分のペースに徹して行ったのが、障害をひと腰で越えて掲示板内に入れた要因であろう。近走の成績が良かったので穴人気はしていたが、持てる力以上には走れたのではないか。自己条件のB2クラスに戻れば力は上。
  その他では、当欄で本命に推したアサヒメイゲツ(6着)は障害で完全に立ち止まってしまい、障害をクリアしたころには先頭はもうゴールにいた。末脚を信じてもう少し溜めても良かったのでは。オークス3着などの実績のあるツルマキイチバンは今回は障害で完全に崩れ競走中止となった。

はむ!の予想結果
  当欄で印を入れた中では、◎のアサヒメイゲツは散々だったが、あとは、一応○▲△で入ったので、馬券的には一応三連単と、ワイドの一部が当たりという形になった。しかし、フェアリードールが1番人気で安めの方が来てしまい、配当のプラスはわずかだった。キサラキクが体重が戻ってきていたし、レースでも追いつきそうだったので、こちらが頭で来てくれるともう少し付いたのだが・・。まぁ当たっただけでも良しというところか。しかし、今年は◎が1着で馬券もバッチリというパターンが未だないので、一度は当てたいのだが。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は1週空いて、次は11月22日ドリームエイジカップ(BG3)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年11月7日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第40回クインカップ(11/8)

はむ!のばんえい重賞予想
  先週3日、地方の平地競馬では当欄でも予想したJBCが大井で行われました。結果は御存知のとおり、レディスクラシックがホワイトフーガ、スプリントがコーリンベリー、クラシックがコパノリッキーと、1番人気は総崩れとはなりましたが、どのレースも好レースが続き、現地の大歓声そして売上も過去最高と、非常に盛り上がりました。筆者も、当欄の予想は外れ、ネット購入の馬券も芳しくありませんでしたが、やはりダートの祭典JBCをTV観戦で楽しみ感動していました。
  唯一残念だったのは、兵庫から参戦したタガノジンガロがゴール入線後心不全で他界。兵庫の馬と言えば昨年の帝王賞でオオエライジンが同じ大井の1番枠で不幸なことになっており、同じ場所から同じ星に行ってしまったという感じです。それほど激しいレースであったということでしょう。悲しいことですが、競馬をやる以上は受け止めないといけないことです。
  ばんえいの場合も、平地競馬ほど多くはありませんが、まれにレース中や調教中の事故や病気で残念なことになることがあります。2年前、芦毛のエナジーユウシオがレース中に心不全で倒れたり、牝馬のブラックパールが勝利した数日後に病気で急死ということもありました。もっともばんえいの場合は競走馬になる以前に別の用途になってしまうことが多いのですが・・・
  話が変な方に行ってしまいましたが、危険と隣り合わせで戦う人馬たちを応援していきたいものです。それでは今週日曜日の重賞・クインカップを楽しみましょう。

【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回クインカップ(BG3)
(2015年11月8日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  キタノカツヒメ 牝4 680 長澤幸 服部義 鹿毛 先
アサヒメイゲツ 牝4 690 大口泰 松井浩 栗毛 追
フェアリードール 牝4 690 安部憲 岩本利 栗毛 先
キサラキク 牝4 720 鈴木恵 金田勇 芦毛 差
アアモンドセブン 牝4 700 島津新 小林長 青毛 逃
  ツルマキイチバン 牝4 690 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
センゴクイチ 牝4 690 西謙一 平田義 青毛 差
  マルタウンカイ 牝4 690 工藤篤 村上慎 青毛 追
  センショウレディー 牝4 690 藤本匠 谷あゆ 青毛 先
  10 キクノカンターレ 牝4 690 赤塚健 久田守 鹿毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(フォーメーション) 2,3,4→2,3,4,7→2,3,4,7 合計18通り
  三連単(追加)2,4→2,3,4→2,3,4,6,5,9 合計16通り
  単勝 4 ※馬体重がプラス20kg以上の場合
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=3,4,7 3=4,7 合計5点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいならではの4歳牝馬重賞・クインカップ。2011年生まれの現4歳の牝馬は11月現在33頭が在籍している。この世代が2歳時に能検を合格してデビューしたのが丁度100頭ほどなので、3分の1しか残っていないということだ。それでもこうやって重賞が組まれているのは、牝馬といえども力自慢が揃った迫力あるレースが展開されるとともに、選ばれた馬は更に力をつけてより優秀な牝馬に育てていくという、意味のあるレースに思える。
  過去のこのレースの勝ち馬を見ると、それまで下位で戦っていた馬が、このレースでシンデレラのように勝ち名乗りを上げるような馬が多い。また、2009年のユーファンタジーや2012年のマリンチャンス、そして昨年のナナノチカラのように追い込み馬がすごい切れ味を見せて勝つということもしばしば見られる。
  現在、この世代の牝馬の中では黒ユリ賞とオークスに勝ったキサラキクが抜けた存在だ。しかし他の馬もそれぞれのクラスで牡馬を含む古馬たちと戦い相当力をつけてきている。今年は新たなヒロインが誕生するのかどうか。

各馬寸評:
  1 キタノカツヒメ:2歳時は上位ランクで争っていたが、3歳、4歳と自己条件から抜け出せないでいる。先行力はあるが障害がネックだ。しかし突然スパッと障害を切ってくることもあり、上手くはまれば見せ場も。基本的には上位馬との差はある。
  2 アサヒメイゲツ:切れ味勝負ならこの馬。終いの脚もしっかりしている。しかし、重賞は出走するものの成績はまずまずというところ。障害を苦労して越えた時点で前に行った馬が先に行ってしまっているような例も多い。乾いた重馬場が望み。
  3 フェアリードール:昨年のオークス2着の実績が光る。その後は自己条件戦で苦しんでいたが、クラスが上がって特別レースに出走するようになってからが馬体重も増加し好調だ。重量があるほうが走れるタイプか。先行馬タイプなので前に行きたい。
  4 キサラキク:この世代の代表格。目下、牡馬を含め現4歳の賞金ランクトップ。一方で同世代戦では常にハンデを背負わされる。しかも、ここ二走で50kg以上の体重減、そして前走の大敗と不可解な状況が見られる。それでも実力は上の馬なので体調さえ戻れば。当日の馬体重などに注目。
  5 アアモンドセブン:同世代戦の重賞と特別戦にはほとんど出走している常連。メンバー中随一の先行力があり障害も上手い。逆にいうと標的にもされやすく、一旦差されると巻き返しは難しい。ただ大崩れはしないので押さえには。
  6 ツルマキイチバン:比較的小柄な馬だが、デビュー以上ほぼ休まず出走しており、非常にタフな馬だ。その中では昨年のオークス3着などの実績もある。障害は苦手ではないが、突然崩れることがある。近走調子を上げてきており、食い込みも。
  7 センゴクイチ:切れ味で勝負するタイプなので、障害次第によっては凡走もあるが、特に人気薄になった時突っ込んで来て大駆けすることがある。牡馬相手の銀河賞で3着に入るなど、重賞での実績も上げており、無視できない一頭。
  8 マルタウンカイ:ウンカイの仔らしく馬格があり力はありそう。しかしかなり気まぐれな面があるのか、走る時と走らない時がはっきりしている。同世代の牝馬重賞又は特別レースの出走経験はあるが、力の差はある。時計のかかるレースになれば見せ場も。
  9 センショウレディー:1か月前の前哨戦・紅バラ賞では鮮やかな抜け出しで勝利しここに駒を進めてきた。この馬自身は重賞初出走なので、負担重量が増えてどういう走りができるかが焦点。中団から前の方にはつけておきたい。
  10 キクノカンターレ:重賞初出走。今年に入ってから力をつけてきた上がり馬。障害も上手い方で先行力もあり、近走は非常に安定した力を発揮している。ただ前走で苦戦したように、相手が強化されて、重賞の重量になるとどうか。

はむ!の予想まとめ:
  とにかくキサラキクをどう見るかに尽きる。体調が良ければ今回くらいのハンデ差は全く問題ないが、前走急激に馬体重を減らして障害も登らないところを見ると、何か体調の不良が考えられる。一時的なものであれば良いのだが・・。当日馬体重が回復していれば。というわけで、今回は単穴に置いておきたい。一方、他の馬も実績と力のある馬がそろっているが、展開によって変わってきそうで、どの馬を取るかは思案のしどころだ。
  本欄では今回アサヒメイゲツを狙ってみたい。障害に難のある馬なので本命にするにはかなり勇気がいるが、実績、相手関係や追い込み馬が強い過去のレース傾向なども考慮に入れて考えると、勝てる力は十分に持っており、あとは展開次第と見た。当日の天候が気になるが、これは他馬にとっても条件は同じだ。
  相手には安定度の高さでフェアリードールを持ってきた。近走好調を維持。特別戦が続いてもほとんど崩れはない。追い込み馬勢を封じ込めるならこの馬だろう。そして実力馬キサラキクを単穴。あとは入着狙いで、一発の魅力でセンゴクイチ、実績十分の先行馬アアモンドセブン、切れ味を持つツルマキイチバンあたりを押さえておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回は自信ない。アサヒメイゲツを頭にはしているが、全面的に信頼できる馬ではないし雨か雪の予報が出ている天候にも左右されそうだが、まずはこの馬の一発にかけてみたい。そして無難なフェアリードールと、あとは実力馬キサラキクから。キサラキクに関しては、当日馬体重が戻っているかどうかで買い増しするか決めたい。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2015年11月5日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第40回ばんえい菊花賞(2015/11/1)

  今回は取り急ぎ前回の回顧のみです。

ばんえい重賞レース回顧
第40回ばんえい菊花賞(BG2)-2015年11月1日-10R 200m直 晴 1.0%
  1着◎(8)センゴクエース 1分54秒0
  2着○(7)キンメダル
  3着 (10)コウリキ
単勝 8 140円 三連単 8-7-10 1,340円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい3歳クラシック第2弾・ばんえい菊花賞は、断然の1番人気センゴクエースが膝折ながら最後で逆転勝ち。4度目の重賞制覇となった。2着は0.1秒のわずかの差でキンメダル、3着はコウリキが入り、三連単は1番人気の組み合わせとなった。
  馬場水分は1.0%と乾いていたが、この日砂塵防止のため散水がなされ、スタート直後は比較的走りやすい馬場であった。序盤は各馬スピードに乗ってほぼ横一線で1,2障害中間へ、そのあと各馬刻みを入れるが、特に抜け出す馬もいなくて、センゴクエースも中団を走りながら、様子を見るような走りだった。第2障害手前まで一斉に並び、そこからスタート、まずはキンメダルが第2障害に挑戦しスムーズ天板を越え先頭。そしてセンゴクエースが満を持して障害へ、しかしほぼ天板まで上がったところで膝をついてしまった。すぐ立て直したが、今度は反応せず。その間キンメダルがどんどん前に進みリードを広げる。センゴクがようやく障害を越えたころにはキンメダルは残り30mを切る位置、よもや届かない位置かと思われた。しかしキンメダルが残り15mあたりで一旦ストップ、これを見てセンゴクエースの鈴木騎手は追いつけると確信したのか、激しく追う。キンメダルも最後の力を振り絞って逃げ、同時にゴール入線。最後は数センチの差でセンゴクエースが差しきり1番人気の面目を保った形になった。2番人気のキンメダルは惜しくも2着。3番手は、センゴクエースより先に障害を降りていたメムロコマチが2番手で進んでいたが、最後障害に苦しみながらも5,6番手あたりで降りてきたコウリキが大外から最後の10mでかわし3着に入った。5着は3番人気のエーチャンが入った。

次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):万一この馬が敗れるとすれば、この馬が自滅しまうことであったが、その悪い予感が当たりかけた。元々障害をスパッと切るタイプではなかったが、立ち止まって反応がなく、キンメダルに引き離されたときは万事休すかと思われた。しかしそこからの巻き返しで重量もハンデ差ももろともせず最後逆転するあたり、この馬の非凡さを見た感じだ。力は抜き出ている。これで3歳にしてオープン入りとなったが、次の目標は当然12月末のばんえいダービー。おそらくそこまでレースに出ないか、出ても調整程度だと考えられる。
  キンメダル(2着):わずかの差で大魚を逃した。障害もひと腰で抜け、この馬としては完璧な走りだったのではないか。それで負けたのだから仕方ない。ただ最初のペースが速かった分だけ、最後詰まってしまったというところか。しかしセンゴクエースを除けば同世代の最上位の位置を確保したと言える。もちろんダービーが目標だが、B1クラスまで上がってきたので古馬の実力馬に揉まれてレースの力をつけたいところ。
  コウリキ(3着):大外枠に入り、障害も苦しんだが、それでも各馬がもたついたとはいえ、きっちり3着に食い込むあたりは、この馬の能力の高さを見せ、はまなす賞勝ちがフロックでないことを証明した。今後も無視できない存在になることは違いない。次はダービーを視野に、自己条件で調整を図っていくだろう。
  メムロコマチ(4着):さすがに最後はいっぱいになったが、この馬の戦績からしてこの成績は立派だと言える。果敢に攻めて行ったのが良かった。障害も下手ではない。次のこの馬の目標は2開催後のばんえいオークス。今回出ていないシリウスがライバルだが、これに迫れる実績は上乗せできたのではないか。
  エーチャン(5着):穴人気に推され3番人気までになっていた。この馬なりには走れていたが、重賞実績が少なかった分、上位馬にはやや置かれた感じだ。まだこの馬はダービーの出走権を他馬と争っている段階なので、今後は、自己条件戦できっちり勝ちに行きたいところ。
  その他では、当欄で印を入れていたテンカトウイツ(6着)タキニシサンデー(7着)両頭とも、本来先行したい馬だったが上位馬の勢いに押されて前に行けなかった。それぞれ持ち味は出していたように見えるが、更に上位に入るには展開の助けも必要だ。

はむ!の予想結果d(-_^)
  1着、2着に当欄の◎と○が来ているのに、3着のコウリキを全く外していたので、またもや当欄らしく馬券で負けというパターンだ。厳密に言うと馬複が引っかかっているのだけど、焼け石に水にもならないほどわずかな額なので、今回は負けとします。ただ、断然1番人気のセンゴクエースがあわやという場面を見て、やはり競馬は何が起きるかわからないというのを改めて認識した。自分の予想を信じてやっていくことが大事だろう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は次週もあります。次は11月8日クインカップ(BG3)です。前日までにはまた重賞予想を書きます。引き続きよろしくお願いします。

2015年11月3日火曜日

【はむ!と一緒に競馬予想2015】JBC2015(大井・11/3)

はむ!のJBC2015-Jpn1の予想
  この時期、JRAでは今週は天皇賞・秋が行われるなど、GIが目白押しですが、地方競馬で最も盛り上がるのがJBC。米国のブリーダーズカップを模して、中央と地方の交流が本格化した15年前から実施されたものですが、ダート競馬のお祭りとして定着してきています。1日3レースのGI(JpnI)が行われること、中央と地方とダートのトップ馬が集結すること。そして、地方持ち回りで開かれることが特に盛り上がる要因だと思います。あとは、更に知名度が上がればと思います。
  当ブログはばんえい中心ですが、地方競馬仲間の一員として、JBCも応援(もちろん予想とと馬券で)したいと思います。
  開催地はここ数年は川崎→金沢→盛岡と回っていましたが、今年は地方競馬最大の大井での開催。人口も多いし、今回新しいスタンドもできて多数の来客があり盛り上がるものと思います。それでは早速JBC3レースを予想してみたいと思います。

2015年11月3日-大井8R 第5回JBCレディスクラシックJpnI(15:10発走・ダ1800m・牝馬)
【はむ!の予想印】
◎ (6)サンビスタ(J)
○ (16)トロワボヌール(J)
▲ (3)ホワイトフーガ(J)
△ (10)ブルーチッパー(大井)
注 (7)アムールブリエ(J)
注 (4)ノットオーソリティ(船橋)
地方応援:タッチデュール(笠松)、ブラックバカラ(高知)、アスカリーブル(川崎)ら

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  このレースの連覇を狙うサンビスタがやはり一歩抜けている。重ハンデでも地方のダートグレードを中心に使い好走。定量戦ならやはり力は上と見た。好枠で位置取りも好位置につけられそう。相手は昨年このレース2着のトロワボヌールを推す。この1年は南関東出身の戸崎Jとのコンビで地方のレースをじっくり走ってきた。ライバルのサンビスタには離されているが他の馬には引けを取らない。大外16番枠と右回りは割引だが、直線の長い大井なら問題ないだろう。単穴として3歳馬ホワイトフーガを狙ってみたい。関東オークスでは大差の圧勝。その後は試練のレースが続いていたが、今回は53kgと楽に走れる。
  あと人気になりそうなアムールブリエは実績はあるが揉まれて勝ちきれるとこまでいけるか。
  期待の地方勢は、やはり力は落ちるが、展開次第で食い込めそうなのは、昨年はJRA所属でこのレースを走ったブルーチッパーがJRAの幸騎手を乗せてうまく逃げられれば逃げ残りはないか。あとは、大穴狙いになるが、南関東で常に上位を走っているノットオーソリティあたりに注目。その他の地方勢も、馬券には厳しいがもちろん応援

【はむ!の馬券】(=は裏表、→は一方のみ)
  やはりサンビスタを中心で行きたい。あとはトロワボヌールとホワイトフーガを押さえで。アムールブリエは思い切って3着までとした。地方所属馬はブルーチッパーあたりに期待したいが、ハードルは高そう。応援で複勝など。
  三連単 6→16,3→3,16,7 4通り
  三連単 6=16→3,10,7,4 8通り
  三連単 3→6=16 2通り
  馬複(BOX) 6,16,3 3通り
 (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)10,4
  (複勝のみ)8,9,11,15

2015年11月3日-大井9R 第15回 JBCスプリントJpnI(15:55発走・ダ1200m)
【はむ!の予想印】
◎ (10)ベストウォーリア(J)
○ (2)コーリンベリー(J)
▲ (14)ドリームバレンチノ(J)
△ (6)ダノンレジェンド(J)
注 (8)サトノタイガー(浦和)
注 (15)ポアゾンブラック(北海道)
地方応援:タガノジンガロ(兵庫)、ジョーメテオ(浦和)、コスモフィナンシェ(岩手)ら

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  上位は接戦だが、マイルチャンピオンシップ南部杯を勝って、スプリントの方に挑戦してきたベストウォーリアを狙ってみたい。千二が短いのではという懸念があるが、南部杯あたりではハイペースを走り切りスピードは十分だ。今回川田騎手への乗り替わりとなったが、テン乗りが逆にプラスに出るのでは。
  相手は少しひねってコーリンベリー。父のサウスヴィグラスもこのレースを勝っている。また牝馬のサウスヴィグラス産駒と言えばラブミーチャンを思い出す。内枠で積極的なレースを見せれば。昨年の勝ち馬で8歳馬ドリームバレンチノも全く衰えを見せていない。外枠は差しタイプのこの馬にとってむしろ歓迎だ。逆転まであるか。あとは、前哨戦東京盃などで快勝し、1番人気になりそうなダノンレジェンドも当然無視できないが、勝ってきたレースが1200mオンリー、そしてJpnI初出走という部分に落とし穴があるのではと見る。
  地方勢だが、かなりの最強メンバーが揃っているとは思う。しかしJRAの特に上位4頭は相当強く、一角崩しは厳しい。でも頑張ってほしい。その中で昨年2着、JRA中山のカペラSでも2着に入ったサトノタイガーの追い込み、JRAの濱中騎手を迎えて挑戦する北海道在籍のポアゾンブラックに期待したい。また、昨年のかきつばた記念勝ち、今年のサマーチャンピオン2着の兵庫のタガノジンガロにも期待したいが、スペシャリストが揃うこのレースでは、やはり厳しいか。

  【はむ!の馬券】(=は裏表、→は一方のみ)
  当欄◎○▲のJRA勢3頭を中心に馬券を組み立てたい。特にベストウォーリアは連を外さないとみて厚めに。一方レーザーバレットに全く触れなかったが、これは勝負。(そもそも地方競馬に「バレット」なんぞ似合わないw) 地方勢はJRAのスペシャリスト相手に厳しい戦いだが、展開で前に行った馬がそのまま流れ込んでいくことを望む。こちらも応援馬券で。
  馬複(BOX) 10,2,14 3通り
  三連単 10=2,14→2,14,6,8,15 16通り
  三連単 2=14→10,6 4通り
 (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)8,15
  (複勝のみ)1,4,5,12


2015年11月3日-大井10R 第15回 JBCクラシックJpnI(16:40発走・ダ2000m)
【はむ!の予想印】
◎ (10)ホッコータルマエ(J)
○ (1)クリソライト(J)
▲ (8)ニホンピロアワーズ(J)
△ (15)コパノリッキー(J)
注 (4)ユーロビート(大井)
注 (13)ハッピースプリント(大井)
注 (5)サウンドトゥルー(J)
地方応援:サミットストーン(船橋)、オグリタイム(北海道)、マヤノクレド(愛知)ら

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  日本のダート競馬界を代表する馬ホッコータルマエ。JpnI10勝を狙う。昨年はまだ体調不十分だったが、今回は順調。やはり実力は数枚も上だ。あえて死角を探すなら、レース間隔があいていること、齢を重ねた分の使い減りのようなものがないかだが、それも問題ないだろう。好位置につけて最後の直線でかわす。
  タルマエを逆転できるとすれば、現時点ではクリソライトくらいしかいないだろう。未だにジャパンダートダービーの圧勝の印象が残る。どうしても勝ちきれないレースが続くが、勢いのある5歳馬。最内枠に入り好位置に付けられそうだ。単穴には、百戦錬磨のニホンピロアワーズを持ってきた。JCダートでGI勝ちしたのも3年前になり、かつての勢いは感じられないが、同じ大井2000mで開かれる帝王賞と東京大賞典いずれも掲示板に必ず入っている馬。前が牽制しあっていると抜けてくることもあり得る。昨年の勝ち馬コパノリッキーは逃げたいが外枠に入ってどうか。武豊Jならなんとかするかも知れないが、調子落ちはないが、前走日本テレビ盃の2秒差負けはあまり印象が良くない。その日テレ盃で勝ったサウンドトゥルーも押さえておきたい馬ではあるが、やはり勢いで勝てるほど甘くはない。
  地方勢だが、やっぱり期待は唯一の地方馬でJpnI(全日本2歳優駿)を勝っているハッピースプリントだろう。そしていつかは大レースでも強いJRA勢を抑えて勝ちたい、あるいは勝てる可能性のある馬であることは違いない。しかし今回はやはりタルマエら相手は強力すぎる。もちろん全力で応援したい。ミルコ・デムーロ騎手を背になんとか直線のたたき合いに持ち込めれば。もう一頭、盛岡のダートグレード・マーキュリーカップを勝ったユーロビートにも期待だ。距離と馬場慣れという意味では3着付けあたりを狙うならこちらの方がおもしろいかも。
  その他では東京大賞典などで馬券圏内に入ったサミットストーンにも期待だが順調さがどうか。あと個人的には北海道のオグリタイムがJBC初騎乗の石川倭騎手とともにどんな走りを見せるかも注目している。

【はむ!の馬券】(=は裏表、→は一方のみ)
  ホッコータルマエはやはり数枚も上手だと見た。その強さとこれまでの実績に敬意を表して。2番手もクリソライトを中心に。あとは穴狙いでニホンピロアワーズ絡みを少々。コパノリッキーも必ず巻き返してきそうだが、ここで狙うかどうか。地方馬はやっぱりハッピースプリント。地方代表として馬券を離れても応援したい。
  三連単 10→1→8,15,4,13,5 5通り
  三連単 10=1→8,15,4,13,5 10通り
  三連単 10→8,15,4,13,5→1 5通り
  ワイド 8=10,1,15  (以下地方所属馬応援)
  (単勝+複勝)13,4
  (複勝のみ)2,7,9,14,16

  以上JBC3レースの予想でした。

  現地もぜひ盛り上がってほしいものです。行けなくてテレビで応援するなら(←筆者)、中継はネット(keiba.go.jp)又はグリーンチャンネル、スカパーの南関東チャンネルで。
  今回はばんえい以外の予想なので、レース後の回顧などは省略します。(何か別記事で触れるかもしれません。)あと、ばんえい菊花賞のレース回顧はもうしばらくお待ちください。