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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2016年1月26日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第26回ヒロインズカップ(2016/1/24)

ばんえい重賞レース回顧
第26回ヒロインズカップ(BG2)-2016年1月24日-10R 200m直 晴 2.1%
  1着▲(7)ナナノチカラ 2分09秒5
  2着△(8)アアモンドマツカゼ
  3着注(4)センゴクイチ
単勝 7 410円 三連単 7-8-4 45,460円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえいの女王決定戦ヒロインズカップは2番人気のナナノチカラが切れ味を生かし、最後はアアモンドマツカゼとの接戦を制して勝利。約1年ぶりの重賞制覇で重賞は5勝目、牝馬重賞完全制覇となった。2着はそのアアモンドマツカゼが粘り、3着にはセンゴクイチが入った。1番人気のキサラキクは5着だった。
  この日の馬場は乾燥しており、脚抜きにもかなり力のいる状況であった。レースは序盤横一線からナナノチカラが先に前に行き、早めに息を入れる。中盤からはアアモンドセブンやキュートエンジェルといった先行馬が前に出るがこれも何度も刻みを入れ、スローペースながら出入りの激しい展開。第2障害手前にでは全頭がほぼ揃った。先に障害を仕掛けたのはアアモンドセブンとセイコークイン。しかし坂の中間でストップ、再度腰を入れるが前に進まず苦戦。それを見ながら外からまずアアモンドマツカゼがひと腰でクリア、続いてじっくり溜めていたナナノチカラが勢いを付けて障害を越えた。そして鋭い切れ味でナナノチカラがアアモンドマツカゼをかわし前に出る。3番手以降はかなり離れたが、センゴクイチ、マゴコロがそれぞれ粘り強く障害を越えて行く。そして遅れて1番人気のキサラキクが障害でふた腰かかった上で追う。
  その時点で前は残り30m。ナナノチカラが逃げ込みを図るところをアアモンドマツカゼが再び迫るがその差は縮まらない。そしてナナノチカラが最後突き放して先着した。アアモンドマツカゼはそのまま2着に粘った。3着争いは、先に降りたセンゴクイチに大外からマゴコロが近づき、そして後ろからキサラキクも急追したが、センゴクイチが最後振り切って3着でゴール。差なくマゴコロが続いて4着。キサラキクは5着だった。

次走へのひとことメモ
  ナナノチカラ(1着):やはりこの馬は強いのか。序盤から中盤は各馬の様子を見ながら無理なくついて行き、障害は十分溜めてから一息でクリア。終盤は切れ味で前に出た後は、スピードダウンした昨年の反省を踏まえ、力をセーブしながら最後まで息を持たせるという作戦。安部騎手の落ち着いた手綱捌きが光るレースでもあった。この後だが、この馬は次開催に行われる準重賞・スピードスター賞の出走権を持っており、こちらの方に向かうか。軽量戦での走りにも注目。
  アアモンドマツカゼ(2着):いつも脇役だったこの馬の集大成のレースであった。元々降りてからの脚がある馬で、今回は障害を先頭でひと腰で越えた時点ではついにやったかと思われたが、勝ち馬のスピードに敗れ惜しくも2着となった。これで繁殖入りが決まっており、特別戦などを賑わせて存在感があったこの馬の引退は淋しい限りだ。
  センゴクイチ(3着):繰り上がりの出走を再びものにして3着に突っ込みこの馬の本領を発揮した。重量はどうかと思われたが障害もほぼひと腰で越えており、最後まで走りきるなどこの馬の粘りを感じるレースであった。軽ハンデも味方したか。今後だが、大レースに強いタイプなので、自己条件で勝ち星を重ねて上位に上がってきてもらいたい。
  マゴコロ(4着):久々の重賞出走だったが、この馬らしいレース運びができたのではないか。大外で障害への対応も懸念されたが、他馬が行っても慌てずに対応した。結果として惜しい4着に終わったが収穫はあるレースであった。落ち着きも出てきており、自己条件の特別戦あたりではまだまだ十分勝ち負けできそうだ。
  キサラキク(5着):体調は維持していたようだが、今回は馬自身あまり気が乗っていなかったように見える。後手に回った上、障害もふた腰ほどかかっていた。ハンデ差もあったが勝ち馬と同斤量ということを考えればそれが敗因とは思えない。強い牡馬勢と対戦した方が力が出るのかもしれない。次は2月末のチャンピオンカップか。
  その他では、3番人気のセイコークイン(6着)は早く仕掛けて勝負に出た障害が良くなかった。やはり軽いレース向けの馬か。実績馬コウシュハクィーン(8着)は馬体重が18kg減と元気がなかったように見える。体調が戻ればもっと走れる馬のはず。

はむ!の予想結果
  一瞬やったかと思った。もちろんキサラキクからの馬券は全部ダメだが、ナナノチカラの頭も押さえていて、後は印を入れていた組み合わせだったので来たと思ったが、アアモンドマツカゼの2着付けは入れていなかった。いつもなら入れていたのに・・。あとマツカゼのラストランも馬券買う前にわかっていれば・・ワイドのセンゴクイチ絡みだけ入ったので溜飲は下げたものの、自分らしい負け方でしたw。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、次のばんえい重賞はさらに3週間後の2月14日の明け3歳牝馬の黒ユリ賞(BG2)となります。前日までにはまた重賞予想を書きます。

2016年1月23日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第26回ヒロインズカップ(1/24)

はむ!のばんえいコラム
  以前にも書いたことがあったかもしれませんが、最近の筆者(はむ!)のばんえい競馬の楽しみ方について改めて話してみたいと思います。(箇条書きです。)
  ・スカパーの地方競馬ナインとグリーンチャンネル(とその他プレミアムパックに入っているチャンネル)を契約している。(南関は高いし見る暇がないので入っていない。)
  ・土日、家にいる時は基本的にスカパーの地方競馬ナインのばんえい中継にチャンネルを合わせている。
  ・JRAのG1のある時などはグリチャか関テレの競馬中継にすることがある。(その他の地上波は最近ほとんど見ない。)
  ・スカパー中継はまるまるビデオに録っていて、月曜日のレースや土日外出などでして見れなかった時に見る。しかしすぐハードディスクが一杯になってしまうので必要な所だけBDに落として他は見ないで削除することも多い。
  ・地方競馬全体の競走成績はほぼ毎日NAR(keiba.go.jp)のページでチェックしている。
  ・ばんえいの成績などはexcelに切り貼りで落として自分だけ用に賞金ランクやクラス分け、最近の成績などを整理している。(開催替わりの時は結構大変な作業)しかし活用はしていない。
  ・重賞のある週は当サイトで予想と結果を書く。(だんだん凝ってしまい、一つの記事に何時間かかかる。本当はもっと広げたいが時間がない。)
  ・馬券はネット(楽天かオッズパーク)で買う。しかし、最近当たらないし金もないので、重賞以外はあまり買っていない。
  ・本当は、場外馬券売り場などで馬券を買いたいが、奈良には馬券売り場はない。ましてやばんえいの馬券は関西で買うのは難しい。(ようやく最近園田場外などで売り始めたが月曜日だけとか限定的)
  ・本場にも行きたいが北海道・帯広はとても遠いのでなかなか行けない。(当サイトでも紹介したとおり2度ほどは行っている。)
  以上のようなところです。それでもネットの発達で最近はどこでも(無料で)ばんえいのレースを見れるし、馬券も買えるようになって、本当に便利な世の中になったものです。
  今回は、筆者はこうやってばんえいを楽しんでますという話でした。それでは重賞予想にいきます。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第26回ヒロインズカップ(BG2)
(2016年1月24日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  キュートエンジェル 牝7 760 大口泰 岩本利 鹿毛 先
  フェアリードール 牝5 760 工藤篤 岩本利 栗毛 逃
キサラキク 牝5 780 鈴木恵 金田勇 芦毛 差
センゴクイチ 牝5 750 藤野俊 平田義 青毛 差
セイコークイン 牝6 780 松田道 岡田定 鹿毛 差
  アアモンドセブン 牝5 760 島津新 小林長 青毛 逃
ナナノチカラ 牝6 780 安部憲 小北栄 栗毛 追
アアモンドマツカゼ 牝8 770 阿部武 金田勇 鹿毛 先
  コウシュハクィーン 牝6 770 大河和 金山明 栗毛 先
  10 マゴコロ 牝7 760 藤本匠 谷あゆ 青鹿毛 差
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3→5,7,8,4→5,7,8,4,9,10 合計20通り
  三連単 3,7→3,5,7→3,5,7,8,4 合計12通り
  三連複 3=5,7=5,7,8,4 合計5通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=3,5,7,2 2=3,5,7 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえいの牝馬重賞は4つのみであることはオークスの時に紹介したが、その4つのうち3つは年代限定戦で、全世代横断のレースはこのヒロインズカップのみだ。つまりこのレースは名実ともに女王決定戦といえる。
  牝馬戦にしては高重量だが、この時期は真冬で馬場が軽いことが多く、2分前後のそこそこ速いタイムでの決着が多い。過去にはフクイズミ、トカチプリティー、エンジュオウカンなど2,3度優勝する馬も多く、馬場や重量適性が重要ポイントといえるが、ここ3年ほどは勝ち馬が変わっており、勢いのある馬が絡むことも多い。
  今回はどの馬が勝っても初優勝というフレッシュなメンバー。現在牝馬ランキングの1位は先日天馬賞でG1を勝った明け5歳のキサラキク。2位は重賞4勝の実績があり最近復活してきたナナノチカラ。3位はセイコークイン、4位はコウシュハクィーンと6歳馬が並び、5位は8歳馬のアアモンドマツカゼ。ランキング上位勢の争いか、それとも下位から飛び込んでくる馬はいるか。また、勢いのある若馬か百戦錬磨の古馬か。興味は尽きない。

各馬寸評:
  1 キュートエンジェル:明け7歳。A2からB1クラスに位置し特別戦でも常連で、力のある古馬相手に勝ち負けするなど存在感がある。一方、重賞は過去に2回走ったのみで目立った成績は上げていない。先行してこそ力を出せるタイプだが近走は思いどおりに前に行けず凡走が続いている。重量や馬場状態に対する巧拙はほとんどない。サウスポーの大口騎手との初コンビにも注目。
  2 フェアリードール:中堅クラスで目立たない存在であったが、クインカップでキサラキクらを押さえて逃げ切り勝ち、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。その後はA1クラスに上がって強い相手にさすがに手こずっているが、牝馬同士なら力の差はないだろう。持ち前の先行力と障害力で前に行き他の馬に慌てさせるような展開に持ち込めばあっと言わせるシーンも。
  3 キサラキク:G1の天馬賞は牡馬勢相手に快勝、そしてここに照準を合わせてきた。昨年暮れに行われたトライアルレディースカップでは体重も減って万全ではない中でも今回のメンバーを相手に粘り勝ちしており、充実している今は当然最有力になるだろう。初めての重量、明け5歳の若さ、ハンデ差など不安要素はないではないが、大崩れはなさそうだ。
  4 センゴクイチ:シリウスの回避により、この馬に出走権が回ってきた。昨秋の銀河賞で同様に繰り上がり出走ながら3着に突っ込んでくるなど、重賞実績もあり、人気薄での一発がある馬だ。切れ味の鋭さにも定評がある一方で障害でも大崩れしない安定性もある。無視は禁物だ。高重量は未知数だがそれほどプラス材料とは言いがたい。どこまでチャンスを生かすか。
  5 セイコークイン:存在感はある馬だが不思議なことに重賞未勝利。あと一歩のところでライバルに苦杯をなめさせられてきた。今シーズンはオープン馬相手に奮闘し力をつけてきており悲願の優勝を目指す。スピードタイプでやはり重量は軽い方が良いが、相手なりに走れる馬なので問題はないだろう。あとは最後までの粘りと、勝負根性を出せるか。
  6 アアモンドセブン:明け5歳ながら完成度の高い逃げ馬。重賞も勝ちこそないものの2着2回を始め好成績を挙げている。前半からとにかくハナに行ってこそ勝負になるタイプ。他馬に絡まれたりして遅れを取ると得意なはずの障害まで崩れることがある。特に時計のかかるような力のいる馬場は苦手だ。自分のペースに持ち込むためにも軽馬場が望み。
  7 ナナノチカラ:この馬の勝ちぶりを見たことがある人ならその強さを認めるところであろう。切れ味というより加速していくような走りを見せる。どの位置で障害を降りられるかが勝負の分かれ目だ。休養後復帰してからは、スピードレースや特別戦で勝ち星を挙げているが、まだ本調子でない感はある。ただ狙ったレースには強さを見せる。小柄だが高重量は苦にしないようだ。
  8 アアモンドマツカゼ:ヒロインズカップは3回目の出走。明けて8歳になり円熟味を増してきた。重賞は勝っていないが常に上位で戦っており、実力、実績ともに全く引けを取らない。切れ味も健在で、接戦にもつれ込めば好勝負となるだろう。3年前にこのレースで勝ちながら現役で他界したブラックパールと同世代の馬、意地を見せたいところ。
  9 コウシュハクィーン:6歳勢の一角。重賞タイトルは3歳時にばんえい大賞典を勝っている。最近は苦戦が続き勝ち星から1年以上遠ざかっている。ただ一発のある馬で人気薄の時に上位に食い込むことがしばしばある。基本は先行タイプだが、うまく前に行けないとジリ脚になることもある。転厩のゴタゴタの影響も成績が上がっていない一因か。
  10 マゴコロ:明け7歳世代は抜けた存在がいなくて特に牝馬戦はレースのたびに優勝馬が変わるほど混戦であった。その中でもこの馬は常に上位争いをしている。一方善戦止まりで勝ちきれないのも事実で、特別戦も過去に1勝のみだ。パドックではいつも騎手を背中に乗せないほどの神経質さが災いしている感はある。差し脚勝負の馬だが障害が苦手というわけではない。

はむ!の予想まとめ:
  この週は月から火曜日にまとまった雪が降ったもののその後は乾燥している。1日目のレースを見ると各レースかなり時計がかかっており力のいるレースになりそうだ。当初にわか雪の予報もあったが、ほとんど影響はないと見られる。ただ前に行きたい馬も多く、前半は展開は早くなるかもしれない。そうなると障害での駆け引きも一層重要だ。
  最も注目されるのは、やはり牝馬ランキングのナンバー1でG1天馬賞に勝ったキサラキクだろう。将来的な名牝の仲間入りをするためにも、牝馬チャンピオンを決めるこのレースは取っておきたいタイトルだ。トップハンデにはなるが、やはり力は上位と見る。自在に走れるので展開にも大きく左右されることはないだろう。当欄では本命に。
  対抗には、セイコークインを持ってきた。善戦止まりの感があるがスピードは抜群で前走の睦月特別で古馬オープン相手に勝利した勝ち方が印象に残る。軽馬場ならなお一層チャンスは広がる。ただキサラキクを逆転する候補となると、一発のあるナナノチカラの方だろう。キサラキクとは1度対戦して(昨年のポプラ賞)大勝している。全く走れない時もありアテにはしづらいが、体調が戻っていれば脅威だ。単穴扱いとする。8歳馬アアモンドマツカゼも元気だ。豊富な経験を生かしこの馬らしい走りを見せれば。
  3着あたりに飛び込んでくる可能性はどの馬も持っている。その中では繰り上がり出走の幸運をつかんだセンゴクイチに一発の魅力を感じる。また、コウシュハクィーンの存在は忘れてはならない。元々は重賞戦線で勝ち負けしていた馬。調子は上がっていないが牝馬同士の条件なら足りなくはない。あとは重賞実績があり先行力のあるフェアリードール、展開がはまった時のマゴコロあたりが気になるが、このあたりを含めどこまで絞り込めるか。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  当欄で追い続けているキサラキク。前回重賞の天馬賞では対抗としたらあっさり勝ってしまった。それでも馬券が取れたから良かったけど。今回はしっかり本命に置きたい(そうすると外れるかも?)。ワイドの方は全く別の観点でフェアリードールとセンゴクイチから狙ってみる。いずれにしても牝馬チャンピオン決定戦を楽しみたい。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2016年1月7日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第38回帯広記念・第9回天馬賞(2016/1/2-3)

ばんえい重賞レース回顧(帯広記念)
第38回帯広記念(BG1)-2016年1月2日-9R 200m直 晴 1.9%
  1着 (3)オレノココロ 2分46秒3
  2着○(7)キタノタイショウ
  3着 (8)ホクショウユウキ
単勝 3 660円 三連単 3-7-8 68,320円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい新年2日のBG1帯広記念は、単勝4番人気の明け6歳馬オレノココロが第2障害中団から一気に前を追い抜き最後はリードして優勝。今季3度目、通算8度目の重賞制覇で最強世代の力を見せた。2着にはキタノタイショウ、3着にはホクショウユウキが入り、三連単で6万円台の波乱となった。
  当地は気温の低い乾燥した日が続いていたが、昼間ににわか雪が降り気温も0℃前後まで上昇。馬場も適度な湿り気がありベストコンディションに近い状況であった。レースは高重量戦ならではのスローペースでスタート、第1障害を越えたあたりで内からインフィニティー、ホリセンショウの先行馬とキタノタイショウ、ホクショウユウキらが心持ち前に行く展開。各馬何度も刻みながら第2障害に向けて進む。第2障害ではインフィニティー、ホリセンショウの内枠2頭が先に到着。そして4,5頭が出そろったところで、先行した頭がほぼ同時に両馬とも障害に挑戦するが坂の中間あたりでストップ。これを横目で見ながらホクショウユウキが障害に挑み坂の8分どころまで上がる。そして、ニュータカラコマとオレノココロが挑戦。いずれも膝を折る。ニュータカラコマは転倒しかけたがなんとか立て直し、結局他馬がもたついている間に先頭で障害を抜ける。続いてホクショウユウキ、インフィニティーとなんとか障害を越え、その後オレノココロ、キタノタイショウ、トレジャーハンターが相次いで障害を越えていく展開となった。ニュータカラコマは先頭を切ったものの脚色が鈍く、かなり手前で詰まる。ホクショウユウキ、インフィニティーも同じようなペースで行くが切れ味はない。そこをオレノココロとキタノタイショウが切れ味良く前に追いつく。特にオレノココロはどんどん加速していき、残り30m地点で先頭へ。そのあとは後続を引き離しセーフティーリードへ、残り5m地点で一旦詰まるもリードを保ったまま先頭でゴール。高重量をもろともしない快勝だった。キタノタイショウがこれに続いたが勝ち馬とは脚色が同じになり2着入線。3着争いはホクショウユウキが残り5mで詰まるところを大外からトップハンデのフジダイビクトリーが逆転しそのままゴールかと思われたがほぼゴール線上のところでストップ。結局線は越えておらず、ホクショウユウキが差し返して3着、フジダイビクトリーが4着。先行した1番人気ニュータカラコマは障害で力を使ってしまったのか、息が続かず7着まで沈んだ。
次走へのひとことメモ
  オレノココロ(1着):やはりこの馬は強いのか。この馬の癖である膝折が出てもすぐ立て直して障害を越えた後は一直線だった。ペースが落ち着いたのはこの馬向きになったのだろう。高重量でも全く問題ないということが証明された。1185kgの堂々とした馬体で風格がある。大一番のばんえい記念に向けても不足はない。陣営は未定のようだが、当然狙っていくのではないか。それまでのレースはハンデを背負うことになるので様子を見ながら調整のため使ってくるということはあるだろう。
  キタノタイショウ(2着):前半は無理なく先行し、苦手の障害もしっかり構えて越えて行き、最後は切れ味で勝負と、この馬にとってはこの上ないレース展開だったといえる。それでも勝ちきれなかったのは、勝った馬との勢いの差であり、力負けというわけではない。高重量が得意ということは改めて実証されたわけだし、ばんえい記念の連覇に向けて視界が開けたと言える。それまでは2月の重賞チャンピオンカップやオープン特別のレースなどで障害をチェックしながら本番に臨むといったローテーションか。
  ホクショウユウキ(3着):ひと腰目で障害を頂上付近まで行ったように、障害の上手さを見せた。もう一歩先に行けていればさらに面白い展開になったかもしれない。昨年のようにバテバテにならず、詰まりながらもしっかり走りきれたことが、最後で入着圏内に入った要因であろう。調子も戻してきているし力もつけている。ばんえい記念に向かうかどうかは不明だが、出ればそれなりの走りは十分できるだろう。オープン特別などでも勝ち癖をつけていきたい。
  フジダイビクトリー(4着):大外枠でゴール直前でのストップしたシーンは、昨年のばんえい記念を思い出してしまった。今回はトップハンデが応えたか。障害をもう少し勢いよく行ければ時間短縮になるのだが。しかししっかり走って確実に上位に食い込むあたり、やはりこの馬の地力は相当なものだ。今後は当然ばんえい記念を目指しての調整となるだろう。
  インフィニティー(5着):先行力が持ち味の馬だが、近走は障害に苦労しており癖になっている感もある。最内枠も災いしたか。今後はばんえい記念を目指しての調整となるだろうが、少々勝利から遠ざかっているので、自己条件のオープン2組あたりのレースで自信をつけたいところ。
  その他では、フクドリ(6着)は調子を取り戻したか、善戦。高重量なら走れる。1番人気のニュータカラコマ(7着)は意識的に自分からペースを作りに行ったが失速。特別戦は強いのに重賞はなかなか勝てない。雰囲気に飲まれるようなところもあるか。

はむ!の予想結果
  オレノココロにはいつもやられている。強いとは思うのだが頭では買い切れない。あとはニュータカラコマも買えば来ない。完敗です。○一つでは勝てないよな。

ばんえい重賞レース回顧(天馬賞)
第9回天馬賞(BG1)-2016年1月3日-10R 200m直 晴 1.7%
  1着○(8)キサラキク 2分01秒4
  2着◎(2)ハクタイホウ
  3着△(4)カンシャノココロ
単勝 8 430円 三連単 8-2-4 2,780円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえいの新年シリーズ3日の明け5歳のBG1天馬賞は、単勝2番人気のキサラキクが第2障害を越えてから切れ味良く抜け出してそのままゴールし優勝。この馬にとって重賞は3勝目だが牡牝混合戦では初の重賞勝利となった。天馬賞での牝馬の優勝は初、鈴木恵介騎手は4連続重賞勝利となった。2着には1番人気となったハクタイホウ、3着にはカンシャノココロが入り、三連単2,780円の比較的堅い決着となった。
  前日のような小雪が降るようなこともなく、乾燥した晴天で馬場も乾き気味で少々力のいる馬場であった。レースはややばらついたスタートで、ホクショウマサルあたりはやや出遅れ。ペースは平均よりやや遅めといったところで、早めに刻む馬もいた。1,2障害中間あたりからハクタイホウ、カンシャノココロ、アアモンドセブンあたりの先行馬がやや前へ、シンザンボーイそしてキサラキクも続く。第2障害手前まで5頭ほどが揃う。そして先にハクタイホウが障害を仕掛けるが坂の中腹でストップ。二の腰も入らずやや苦戦。追ってカンシャノココロ、アアモンドセブンも続くが同じようにストップ。外からシンザンボーイが坂の頂上付近まで登ったが膝折、その間に力を溜めていた最内のカイシンゲキ、キサラキク、ホクショウメジャーが相次いで障害をふた腰程度でクリア、ハクタイホウもなんとか降りる。障害を越えてから脚色が良かったのがカイシンゲキ、ハクタイホウとキサラキク。中でもキサラキクがしっかりスピードを上げ前に出る。3頭がそのままの態勢で進んだが、まず残り10m程度でハクタイホウが詰まる。カイシンゲキも脚色が鈍る。それを見ながらキサラキクは最後緩みながらもゴール板を通過し勝利。2着争いは立て直しつつも再び止まったハクタイホウとカイシンゲキにカンシャノココロ、ホクショウメジャーが迫り、接戦となったが、ハクタイホウがなんとか抜け出し2着を確保、カイシンゲキがゴール直前で止まるところをカンシャノココロが抜いて3着、ホクショウメジャーがわずかの差で続き4着、カイシンゲキは5着だった。
次走へのひとことメモ
  キサラキク(1着):まさに快勝だった。これまでハンデもあり適鞍が少なかったが、定量戦で実力を遺憾なく発揮した。プラス37kgと減らしていた馬体重を戻し馬体も充実していた。無理のないペースで他馬を見ながらレースを進められて最後までしっかり走り切れた。高重量もむしろ得意そうで、名実ともにフクイズミ以来の強い牝馬といえる。次は、これもこの馬が勝ちたいレース・1月24日の牝馬限定ヒロインズカップに臨むことになるだろう。軽ハンデの馬もいる中、貫禄を見せられるか。
  ハクタイホウ(2着):序盤の先行力と最後の詰めの甘さを含め、良くも悪くもこの馬らしさの出たレースだった。誤算だったのは障害でやや手間取ったこと。やはり追い込むタイプではないので先に降りられないと苦しい。ただ2着に粘りこむあたりは、完全復調しさらに力を付けているといえる。今後の目標ははっきりしないが、当面は自己条件のオープン2組のレースで古馬を相手に経験を積んでいくか。
  カンシャノココロ(3着):元々先行する馬ではあったが、今回は特に早めに動いた。その分やや障害で時間がかかったか。最後の脚はしっかりしているので、直前3着に粘りこんだ。この馬はいつもこのような感じのレースをするので、安定度は高い。自己条件はA1クラスだが、次の特別戦あたりで勝てばオープン入りできるのでそのあたりを目指して行くか。
  ホクショウメジャー(4着):ランキングはメンバー中最も下位で人気薄ではあったが、この馬も重賞勝ちの力はある。切れの良い追い込みで見せ場を作った。しっかり障害を切ってこれたのも善戦の要因だろう。この馬の自己条件はA2組。すでにこのクラスでは勝っているので、今回の経験をもとにすれば楽に勝ち抜けるだろう。
  カイシンゲキ(5着):しっかり前につけ、障害も他馬の状況を見ながら上手く登っていったが、最後の直線で失速した。最内枠が微妙に影響したか。力負けのようには見えなかったが、ゴール手前で力尽きた感じだった。2月末のチャンピオンカップの出走権があるのでそこを目標とするか。
  その他では、ダービー馬ホクショウマサル(6着)は終始後ろからのレースで、やはり現状では厳しかったか。柏林賞勝ち馬カゲホウトウ(10着)は現状では力が出る状況ではなかった。

はむ!の予想結果
  ◎と○逆だったけど、もちろんキサラキクも押さえていて単複も勝っているので、スカッと当たり。安いけど。ワイドの方も来てくれた。ホクショウメジャーの脚色が良くて、こちらが来てくれればもう少し高配当になったんだけど、そうはうまくいかないね。でも当たることが大事。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  なお、2日に本欄で全レース展望を行いました。一つ一つの答え合わせは時間がないので割愛させていただきますが、3つぐらい引っかかったものの、全体的にはハズレが多く、収支的にはマイナスでした。

  さて、次のばんえい重賞は1月24日のヒロインズカップ(BG2)になります。重賞は少し間が空きますが、ばんえい自体は毎週やっていますので、引き続き応援してまいりましょう。前日(23日)までには重賞予想を書きたいと思います。

2016年1月2日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第9回天馬賞(1/3)

はむ!のばんえいコラム
  正月3が日もあっという間に過ぎてしまいますね。筆者は4日から通常どおり本来の仕事の方に戻ります。当欄では年末年始のこの時期いろいろ書いていますが、(帯広記念を含む2日は少しはしゃぎ?すぎましたが)本音を言うともう少し休みが長ければ馬券を売る現場に行って応援したいのに・・という気持ちです。
  今年こそは、昨年行く予定をしておきながら実現しなかった競馬場での応援に行くのが目標です。
  という風に、様々な思いをはせながら、3日の重賞・天馬賞の予想です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第9回天馬賞(G1)
(2016年1月3日(日)16:45発走 帯広10R ダ200m 5歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
カイシンゲキ 牡5 760 浅田達 槻舘重 鹿毛 差
ハクタイホウ 牡5 760 赤塚健 久田守 栗毛 逃
  カゲホウトウ 牡5 760 長澤幸 服部義 鹿毛 先
カンシャノココロ 牡5 760 阿部武 坂本東 鹿毛 先
  ホクショウマサル 牡5 760 大河和 坂本東 鹿毛 追
  アアモンドセブン 牝5 740 島津新 小林長 青毛 逃
  シンザンボーイ 牡5 760 大口泰 坂本東 栗毛 先
キサラキク 牝5 740 鈴木恵 金田勇 芦毛 差
ホクショウメジャー 牡5 760 松田道 槻舘重 栗毛 差
  10 フェアリードール 牝5 740 安部憲 岩本利 栗毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2,8,1→2,8,1,4→2,8,1,4,9 合計27通り
  三連単 2,8→2,8,1→2,8,1,4,9,3 合計16通り
  応援馬券(単勝+複勝)8
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=2,8,1,9 9=2,8,1 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  帯広単独開催となって以降創設された歴史の比較的浅いG1レースであるが、正月の明け5歳馬の頂上決戦として定着してきた。2歳時からずっと切磋琢磨して戦ってきた相手との最後の勝負だ。これをステップにトップ馬への道へと進んでいくことになる。
  レースの傾向としては実力馬がその力を発揮して勝っているケースが多く、堅く収まることが多い。過1番人気、2番人気で1着2着となったのが過去5年で4度もある。やはり定量戦で力どおりの結果が出るということであろう。この時期になると各馬力関係がはっきりわかっているというのもある。ただ3着に下位人気の馬がきているので、あえて狙うならそのあたりだろう。
  今回出走の10頭中7頭が重賞勝ち馬、そして今年度は柏林賞がカゲホウトウ、銀河賞がカイシンゲキ、クインカップがフェアリードールと世代重賞で新興勢力が勝っており、まさに群雄割拠の様相になっている。ただこれまでハンデに苦しんだ実績馬たちも定量戦となりまさに力と力の勝負になりそう。

各馬寸評:
  1 カイシンゲキ:一昨年のばんえい大賞典と、昨年の銀河賞の2つのタイトルを持つ。好不調の波が大きいタイプで勝つときは強い勝ち方をするが、負ける時は脆さを見せる。障害も基本的には得意ではないが、主戦の浅田騎手が、展開によって前に行ったり、控えたりといろいろ工夫をしながらレースを進めている。近走の成績は上がっていないが、これは古馬の一線級との対戦によるもの。同世代なら当然巻き返しは可能。
  2 ハクタイホウ:まさに戻ってきた「大砲」。2歳時から常にトップクラスを走りながら重賞が勝てず、一昨年のばんえい菊花賞のみがこの馬の重賞タイトル。先行力は抜群だが最後の詰めが甘いのが災いしている。昨年夏を休養し、開けの第1戦にスピードレースの疾風賞を使って感覚を養って以降は、調子が上向いてきている。両隣に有力馬がいるので、逆にそれらにこの馬の先行力を意識させるようなレース展開に持ち込みたい。
  3 カゲホウトウ:昨年の同世代第1戦の柏林賞の勝ち馬。レースセンスの良い馬で、序盤先行しておきながら、他馬をうまく牽制し先に行かせてから障害でもたつくのを横目に、この馬が障害を上手に越えてあとは切れ味で勝負するという感じだ。あまり太らない馬だったが、この秋になり体重が1000kgを越えてきた。しかしその分若干ズブくなってきた感もあるが、これは将来荷物が重くなった時への対策だろう。
  4 カンシャノココロ:この馬の持ち味は、先行力とどんな状況でも障害を一歩一歩踏みしめて越えて行く粘り強さだろう。重賞は1番人気になったこともあったが善戦どまりとなっている。これはこの馬自身切れ味があまりなくしっかり走っていてもスピードのある馬に差されることが多いのが勝ちきれない原因だ。近走は着順こそ上がっていないが着差は大きくなく、安定した走りを見せている。なんとか早めに抜け出したい。
  5 ホクショウマサル:イレネー記念とダービーの両方を制しており実績は最上位。本来の力を出せれば問題ないが、今年度は比較的軽量の一般戦で勝ったのみ。近走は古馬オープンクラスが相手ということもあって、苦戦を強いられている。先頭集団から離れて最後方から行くようなレースになっているが、これは行けないのか行かないのか、推し量るのは困難だ。ただ今回は定量戦で他馬がもたつく間に追いつくことができれば。
  6 アアモンドセブン:先行力ならこの馬。重賞タイトルはないが、柏林賞2着など牡馬相手でも互角に戦える力を持っている。先行した上で障害も問題なくこなせるので、掲示板には確実に入ることは可能だ。ただ逃げ馬の運命か、切れ味良く差してくる馬には弱い。気分良く逃げることができることが勝つための条件だ。1100kg前後の大きな馬格でしっかりと走りきることができるか。
  7 シンザンボーイ:ランキング的には明け5歳で9番目に位置する馬。接戦をものにしながら一般戦で連勝するなどしてこのレースの出走権を取ってきた。基本的にはスピード型で軽い馬場で時計の速いレースが得意のようだ。障害も崩れはほとんどなく、接戦に持ち込めれば勝負根性でも抜け出すことも可能。重賞は3歳時の三冠レースに出走するなど一応の経験はある。重量への対応は未知数だが得意な方ではないかも。
  8 キサラキク:牝馬ながら同世代ではランキングナンバー1。出られる重賞は全部出走している。重賞タイトルは黒ユリ賞とオークスの2つだが、ダービーで2着に入るなど、牡馬相手でも全く引けを取っていない。また、近走は古馬相手でも互角に戦っている。重量加増もこの馬にとってはむしろ歓迎材料だろう。脚質的には差し馬で、他馬の様子を見ながら障害を上がっていくタイプ。馬体重の変動が激しいことだけは心配材料。
  9 ホクショウメジャー:ランキング的には10番目の馬。重賞タイトルは2歳時のナナカマド賞のみで、他の重賞にも顔を出しているものの成績は今一つ。どちらかというと軽いところの方が力が出せる。基本的には先行していくタイプの馬であるが、どんな展開でも対応はでき、最後まで粘りきれる脚を持っているので混戦になれば抜け出すチャンスはある。ここにきて馬体も充実してきており調子は上向きだ。
  10 フェアリードール:昨年、とはいっても2か月前のクインカップで重賞勝ち馬となった。3歳時オークスでも2着に入っており、実力は十分持っている。この馬も先行力と障害力で勝負するタイプで、スムーズに前に行ければ粘りもある。ただ大外枠はやや割引材料か。あと、春先は生理的なものなのか、大きく成績を下げる時期があり、今年も前走あたりその兆しが見えかけているのも心配材料だ。

はむ!の予想まとめ:
  堅く収まることが多いレースではあるが、今年はかなり人気が割れそうだ。今年度の4歳三冠勝ち馬2頭(カゲホウトウ、カイシンゲキ)も今一つ調子は上がっていない様子。それならやっぱり当欄でずっと推し続けているキサラキクにチャンス到来だというところだが、もう一頭忘れかけていた馬がいた。それがハクタイホウだ。前述のように実力がありながらなかなか重賞を勝ちきれないでいたが、一旦休養してからは立て直し、古馬のオープン馬相手に勝利している。自分でペースを作っていける馬。ゴール前でスピードが緩むのは脚質として仕方ないが、うまく抜け出せればそのまま逃げ切ることも考えられる。これを本命に。相手はキサラキク。久しぶりに重賞で勝負できる強い牝馬になってきた感じだ。若干気分屋なところがあるが、障害力も切れ味も持っており、やはり中心的に考えるべき馬の一頭だ。そしてやはりカイシンゲキも外せない。最近の実績では上位。トップ馬との相手との対戦で力を付けている。
  当欄では上記3頭が力上位とみるが、レースとなると展開次第で当然割って入る馬もいるだろう。カンシャノココロは序盤から展開を作れれば食い込みも。ホクショウメジャーは逆に切れ味で勝負。あとは、シンザンボーイあたりも気にはなるが今回の重量ではどうか。カゲホウトウホクショウマサルらの実績馬はあまり調子が良くないと見ているが当日のパドックなどもチェックしたい。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回、ハクタイホウの方を◎にしたがキサラキクの評価を落としているわけではない。カイシンゲキとの3すくみで狙いたい。しかし取りガミの可能性もあるので、オッズを見ながら2枚買うところもあるかも。ヤングチャンピオンシップの貯金がもう少しあるので強気にいきたい。

  今回の結果と回顧は帯広記念など1月2日の結果を合わせて数日以内にアップします。

2016年1月1日金曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第38回帯広記念(1/2)

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2015】第38回帯広記念(1/2)

はむ!のばんえいコラム
  正月のばんえいは1日~5日までの5日間連続開催。ひと開催を5日間で行い、2日と3日にBG1の重賞レースが2つ、そして1月2日は拡大全国発売と、当欄でも最も忙しい時期です(筆者が勝手に忙しくしているだけですが)。
それではメインの帯広記念の予想いきます。
  また、当欄とは別に、特に全国発売を記念して、全レース予想を別記事で書いていますので、こちらもご参照ください。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第38回帯広記念(BG1) 全国発売
(2016年1月2日(土)16:10発走 帯広9R ダ200m 4歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
インフィニティー 牡10 890 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃
ホリセンショウ 牡11 890 島津新 岩本利 栗毛 逃
  オレノココロ 牡6 910 鈴木恵 槻舘重 青毛 先
  フクドリ せん10 850 阿部武 皆川公 鹿毛 追
ニュータカラコマ 牡8 900 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
  コウシュハウンカイ 牡6 910 藤本匠 大友人 栗毛 差
キタノタイショウ 牡10 900 長澤幸 服部義 栗毛 差
  ホクショウユウキ 牡7 890 西謙一 岡田定 鹿毛 先
  トレジャーハンター 牡9 900 浅田達 金田勇 鹿毛 先
10 フジダイビクトリー 牡8 920 松田道 皆川公 栗毛 先
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 5,7,10→5,7,10→5,7,10,1,2 合計18通り
  三連単 5,7→5,7,10→5,7,10,1,2,6,3,8 合計24通り
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 1=5,7,10,2 2=5,7,10 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  正月2日に行われる恒例の古馬重賞、帯広記念。全国発売ということは当1欄でも何度も紹介しているところであるが、一方レースの性格としては、900kg前後の重量を引っ張る高重量戦で、3月の大一番の1トンレースばんえい記念の前哨戦的位置づけになっている。軽馬場でも2分以上かかる力勝負のレース。したがって上位馬でも重量に自信のない馬は出走せず、権利を下位の高重量得意の馬に譲ることもある。
  古馬重賞で実績上位馬が強いというのが基本的な傾向ではあるが、実は1番人気は7連敗中、過去10年でも1勝しかしていない。さらにここ2年は一昨年のホリセンショウ(9番人気)、昨年のフクドリ(6番人気)と人気薄の馬が入り2年連続で3連単30万円の高配当となっている。さらにはここ7年は8歳以上の高齢馬が勝っており、高重量に適性を持った馬が有利だと言える。
  今年も前述の2頭が出走している上、他の実力馬たちもここを目標にしてきている。どの馬にも勝つチャンスがあり1番人気馬も予想がつかないほどの大混戦となりそう。馬場状態などもポイント。当地は晴れているものの気温が低く比較的軽馬場が予想されるが、当日の様子もチェックする必要がある。

各馬寸評:
  1 インフィニティー:一昨年のばんえい記念馬で高重量は得意とされる。帯広記念は一昨年、昨年といずれも5着。昨年は1番人気になったが障害で膝折してしまった。今シーズン未勝利というのは不思議な感じだが、それまで見られなかった障害のミスが目立つ。先行力は抜群なので上位には来ているが、障害でエネルギーを使って最後緩んでしまうこともしばしばみられる。今回は巻き返しを図るが最内枠はこの馬にとってプラスとは言えない。ただ自分でペースを作れるのは強み。
  2 ホリセンショウ:遅咲きだったこの馬も11歳になった。今でこそ高重量得意の馬というイメージだが、この馬は2歳時、雪の日に0分42秒という超高速で走ったことがあり、いわゆるテンの早さはメンバー中でも上位だ。最近は大きく敗れることも多くピークを過ぎたかと思われたが、やや軽めのオープン2組のレースが組まれるようになりそこでは好走、元気のあるところを見せている。一昨年このレースで勝った時の島津騎手を配し逃げ切りを狙う。隣のインフィニティーと競り合って前に行ければ。
  3 オレノココロ:メンバー中では若い6歳だが最強世代ともいわれる。2015年は重賞4勝で、古馬の実績馬たちにも全く引けを取らない。1100kg台後半の悠々とした馬体も魅力で高重量は問題ないだろう。ただ唯一膝が甘いという弱点があり、大きな馬体が災いして立て直しに苦労することがある。前回重賞のドリームエイジカップではそこを見越して逃げの手に出たのが成功した。今回は内枠に逃げ馬が2頭おり、どのあたりまで意識するか。障害を越えれば切れ味は抜けている。
  4 フクドリ:昨年の覇者が帰ってきた。10歳ながら帯広記念の出走は2回目というのが不思議な感じがする。ただ昨年は帯広記念以降大きく成績を落とし、ほとんど最下位で30秒以上離される大敗続き。体重も落ちて得意だったはずの障害も越えられず全く振るわず心配された。しかし暮れの軽量戦の地吹雪賞では0分57秒台で走り掲示板内の4着と復調。中5日で400kg近く重い荷物を引っ張ることになる。スピード感覚を残したままここに臨んでくるので思わぬ展開も考えられる。
  5 ニュータカラコマ:これほど持っている実力に成績が伴わない馬も珍しい。普通の特別戦では非常に強い勝ち方をするのに、重賞になるとなぜか勝ちきれない。今年は夏の間を休養に充て立て直しを図ったが、重賞ではまだ結果は出ていない。障害はかつての苦手を完全に克服したが、その分最後の詰めの甘さが出てしまい、切れ味のある馬に競られると勝ちきれないことが多い。帯広記念は過去2回出場し3着が1回のみ。ただ8歳となり気力も充実、安定度は増してきている。
  6 コウシュハウンカイ:強い6歳世代の一頭。善戦タイプだったが、昨年は春に古馬重賞を2勝し実力のあるところを見せた。その後も勝ちきれないまでも安定した成績を上げている。ただ秋にやや体調を崩し一息入れた。前走は休養明けで十分な走りができなかったが、叩き2走目でどのように変わるか。体調が戻っていれば良いが。脚質的には差しタイプで、先行馬に無理について行かず中団ぐらいにつけていけば、障害自体は得意なので、上手く抜け出して行くことが可能だ。当日の馬体重に注目。
  7 キタノタイショウ:この馬ももう10歳。昨年はばんえい記念という大きなタイトルを取り名実ともにトップ馬となったが、一方では障害が特に苦手で、秋のBG2北見記念では展開と馬場に恵まれ勝ったものの、他の重賞では大苦戦。ペースが速くなるとじっくり構えられずに余計に厳しいようだ。重量戦の帯広記念では一昨年に2着に入ったように、時計がかかって他の馬がもたつけば最後までしっかり走れる脚を持っている。今回も前半戦は意識して前に行くと思われるが、どこまで楽に行けるか。
  8 ホクショウユウキ:明け7歳馬。一昨年あたりは重賞を連勝するなど、勢いがあったが、昨年あたりはややズブくなったのか、なかなか結果が出ず重賞勝ちも1年半ほど遠ざかっている。先行力はあるのだが、いま一つ力強さに欠け、最後も伸び悩んでいる感じだ。しかし、ここに来て軽めの特別戦で2勝するなど、勝ち味の感覚を取り戻しつつあり、馬体重も戻してきて調子は上向きであると言える。軽めの馬場になり他馬につられて前の方で障害を抜けられれば、混戦を抜け出していくチャンスもある。
  9 トレジャーハンター:この馬も9歳になるが若々しいイメージがある。昨年は降級してB1クラスからのスタートであったが、連勝を重ねてオープンに戻ってきた。どちらかというスピードタイプで軽いほうが得意なタイプだが、今年は軽量戦も使わずに、じっくりこのレースを目標にしてきた感じだ。ばんえい記念も経験しているし、重賞でも大駆けすることがあり、重いからといって侮れない。展開はできる限り前に行って粘りこみたいが、最後に息が上がらないよう、なるべく力をセーブしていきたい。
  10 フジダイビクトリー:今年8歳になる。一昨年、昨年とグランプリを連覇し、実力はトップクラス。常にハンデを背負わされながらも確実に好走している。この馬の強みは馬場状態や重量の重軽にほとんど左右されずどんな状況でもしっかり自分の走りができることだろう。障害は一歩一歩踏みしめて登るタイプなので、やや時間がかかるものの確実に越えてくる。切れ味もあり終いもしぶとい。今回の心配材料は前走熱発で除外となったことにより体調面と、920kgのハンデ、そして大外に入ったのがどうか。

はむ!の予想まとめ:
  とにかく最近の古馬重賞戦線はことごとく勝ち馬が変わる大混戦。どこからでも入れそう。やはり各重賞で好走している6歳馬勢あたりが注目されるところ。ただ帯広記念は力のいる高重量戦。勢いだけではなかなか勝てない。そこで本欄では8歳馬ニュータカラコマを本命に推す。詰めの甘いところがありどうしても全面信頼するには怪しいところはあるが、今までの実績からすればやはり最有力であることには違いない。軸の中心に。相手はやはり実績馬のキタノタイショウ。とにかくこの馬は障害がポイントではあるが、今回は好枠に入り、馬場も軽めとなると、障害が立ち後れても重量でバテた前の馬に追いつくチャンスは大いにあるだろう。
  3番手評価は幅広に取りたい。まずフジダイビクトリーはやはり確実に走れる馬でトップハンデでも。あとは10歳馬インフィニティーと11歳馬ホリセンショウの高重量得意な先行馬が1,2枠に入った。両者とも近走の成績は上がっていないがそこは百戦錬磨の両馬。大レースではやはり侮れない。特にインフィニティーの方は昨年も大負けはしておらず、障害がうまくいけばチャンスはあるか。オレノココロコウシュハウンカイの6歳勢も勢いはあるが、高重量戦の今回は様子見したい。3着付けまでだろう。ホクショウユウキトレジャーハンターも展開がうまくはまれば前残りはあり得るが、そこまで幅を広げられるか。昨年の覇者フクドリは復調してきたがさすがに今回は上位進出まではどうか。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  今回もかなり難しく、いろいろ穴っぽいところも考えたが、新年最初の重賞だし、今回はオーソドックスに実績馬の方から狙っていきたい。馬券も今回はいろいろ種類は買わず3連単を中心に。前回のヤングチャンピオンシップの時のようにうまくはまってくれればいいのだが。

  今回の結果と回顧は、1月3日の天馬賞と合わせてレース数日以内にアップします。
  なお、1月2日の全レース予想もやっています。こちら

【はむ!と一緒にばんえい競馬2016】1/2全レース展望!!(全国広域発売向け特設コーナー)

  新年を迎え、本ブログをご覧の皆様に2016年も良い年でありますように。そして強運の年でありますように。今年も当欄ではばんえいを中心とした競馬応援・馬券頑張っていきますのでよろしくお願いします。
  さて、例年1月2日はばんえい競馬にとって最も書き入れ時、BG1の帯広記念が行われるほか、その前後のレースで全国広域発売が行われます。(購入できる場所はこちら。インターネット(楽天、オッズパーク、SPAT4)でも全レース買えます。)。また、川崎競馬場では毎年恒例のイベントが行われ、ばん馬のミルキーが引く馬車運行や場立ち予想なども行われます。(一度行ってみたい。)
  そして今年は関西のファンに朗報、1月2日は開催中の園田競馬場などでばんえいの全レースが発売されます。(ちなみに1~3月は園田関連のDASHなどの場外発売所でばんえいが発売される日が多くあります。)ぜひ全国の競馬ファンにばんえいに触れてできれば馬券も買ってもらいたいものです。
  それでは今回、1月2日に行われる帯広ばんえい競馬、全レースの見どころ、はむ!の狙い目を簡単に触れていきたいと思いますので、どうぞ参考にされてください。(なお、詳細な情報は、コンビニのコンテンツプリントで「競馬ブック」「ばんえい金太郎」といった専門紙も全国で買えます。)普段ばんえいをやらない方々も一緒にばんえい競馬を楽しみましょう。(9Rの帯広記念は別掲にしています。)

はむ!の2016年1月2日ばんえい全レース展望
  (見解は個人的見解です。買い目は軸馬が左、=は両方にらみ →は左の馬を厚めに、馬単、三連単フォーメーション。)
1R(11:10発走) 3歳D-5
【はむ!の予想印】
◎ (2)サクラレイカ
○ (6)ヒメダイヤ
▲ (8)マックスビクトリー
△ (3)カクホウキング
注 (4)シベツエンジェル
【見どころ・はむ!の見解】(個人的見解です。)
  明け3歳の下から2番目のクラス。1勝または未勝利馬の争い。3歳戦は前開催より負担重量が10kg加増している。サクラレイカは2走前軽馬場ながら1分20秒台で走るスピードがある。穴はマックスビクトリー。障害越えれば。
【はむ!の買い目】:2=6,8,3→4

2R(11:45発走) 3歳C-5
【はむ!の予想印】
◎ (9)エニグマ
○ (6)マックスカイザー
▲ (8)タケノイチロー
△ (4)ビュウティハート
注 (5)ノールグランヴォラ
【見どころ・はむ!の見解】
  明け3歳の2勝または1勝馬。クラス的には中堅よりやや下のクラスだが調子を上げてきている馬も多い。大混戦で難しいが、一つ上のBクラスで好走していたこともあるエニグマを推してみたい。マックスカイザーも元々時計を持っている。
【はむ!の買い目】:9=6,8=4,5,(3)

3R(12:20発走) 3歳B-3
【はむ!の予想印】
◎ (3)ミラクルテンカ
○ (5)ジーワンクイーン
▲ (1)ハンニバル
△ (2)ダンツァーレドンナ
注 (8)コウシュハアレッポ
【見どころ・はむ!の見解】
  明け3歳の中堅からやや上位のクラス。3勝から2勝の馬。勝てばAクラス入りの位置。比較的完成度が高いが勝ちきれない馬も多い。ミラクルテンカはここ4戦で2着3回と安定した成績を上げている。Cクラスから上がって来た馬は勢いはあるが20kg加増がどうか。
(ご注意:当初(9)ヤマトテンリュウを○にしておりましたが、出走取消のため予想を変更しました。)

【はむ!の買い目】:3=5,1,2→8

4R(12:55発走) C1-3
【はむ!の予想印】
◎ (7)アアモンドハナビ
○ (4)イキルミチ
▲ (2)フジダイジャパン
△ (9) イツキノレディ
注 (8)サカノプラチナ
【見どころ・はむ!の見解】(個人的見解です。)
  明け4歳、5歳の概ね3、4勝馬。今年度は1,2勝。やや下位に位置する馬たち。このレースを勝ってもクラスは上がらないが、5着までに入れば1月5日にもう一走できる。アアモンドハナビは重賞出走経験もある馬だがようやく復調してきた。イキルミチは切れ味があり一発も。
【はむ!の買い目】:7=4,2,9→8

5R(13:30発走) 3歳A-2
【はむ!の予想印】
◎ (8)スーパータイホウ
○ (5)オトコギ
▲ (9)リュウセイイチバン
△ (2)イレマルビリーヴ
注 (7)ショウヘイ
【見どころ・はむ!の見解】(個人的見解です。)
  明け3歳の最上位から2番目のクラス。重賞や特別戦出走経験のある馬も多く、かなりレベルが高い。時計も速くなりそう。スーパータイホウは前走の重賞ヤングチャンピオンシップで見せ場を作った。ここなら中心視できるか。穴なら近走成績は上がっていないが、重賞ナナカマド賞3着の実績があるリュウセイイチバン。叩き3走目で一変も。
【はむ!の買い目】:8→5,9=2,7,(6)

6R(14:05発走) B4-3 第8回木下智史のお年玉大作戦
【はむ!の予想印】
◎ (1)イッチョクセン
○ (5)イレマルグランプリ
▲ (8)アバレンボー
△ (6)マツノテンリュウ
注 (3)シンエイキンタロウ
【見どころ・はむ!の見解】(個人的見解です。)
  8歳のヒマワリムスメを除き4歳、5歳の中堅クラス。通算7~8勝程度で今シーズン2~3勝した馬が多い。イッチョクセンは元々Aクラスで走っていた馬で、半年休養していたのでこのクラスにいるが、復帰後は格の違いを見せている。最内枠がやや心配だが力の差で問題ないだろう。穴ならアバレンボー。前走を度外視すれば常に上位で走っている。
【はむ!の買い目】:1→→5,8,6=3,(7)

7R(14:40発走) B3-3
【はむ!の予想印】
◎ (2)ファーストスター
○ (5)メモリアルサマー
▲ (3)サカノチサト
△ (9)グランドスラム
注 (4)ハナコデラックス
【見どころ・はむ!の見解】
  ここは古馬の中堅どころが集まる。過去3年で12~13勝、今年度3~4勝程度の馬が多い。ファーストスターは重賞勝ち馬でばんえい記念にも出た馬。ばんえいの場合は過去3年で成績が上がらなければオープンから一気に最下位ランクに降級することがある。復帰後は力の差を見せつけており、ここでもまず安泰だろう。その他では5歳になったメモリアルサマーに勢いを感じる。
【はむ!の買い目】:2→→5,3→9,4

8R(15:20発走) B2-4
【はむ!の予想印】
◎ (4)ニューカツタロー
○ (6)バンチャンガンバレ
▲ (5)シンエイパワー
△ (2)ミノルユウセン
注 (1)ヒノデタイガー
【見どころ・はむ!の見解】
  やはり古馬の中堅どころ。7Rより格は上だが今シーズンは2~3勝と調子は上がっていない馬が多い。ニュー勝田ローは目立った実績はないが、休養明け後は人(馬)が変わったように好走している。前の方に行けるのも強みだろう。これを逆転できる馬がいるとすればバンチャンガンバレ。障害は非常に苦手だが、越えられれば切れ味は鋭い。勝つか大敗かというタイプ

【はむ!の買い目】:4→6=5,2,1

9R(16:10発走) 第38回帯広記念(BG1) 全国発売
(2016年1月2日(土)16:10発走 帯広9R ダ200m 4歳以上オープン別定)
【はむ!の予想印】
◎ (5)ニュータカラコマ
○ (7)キタノタイショウ
▲ (10)フジダイビクトリー
△ (1)インフィニティー
注 (2)ホリセンショウ
【見どころ・はむ!の見解】:詳細(買い目含む)は別掲

10R(16:45発走) オッズ・パーク杯B1-1 (関東、名古屋、関西地区などで広域発売)
【はむ!の予想印】
◎ (4)タキニシサンデー
○ (9)カネゾウ
▲ (3)ヒカルブライアン
△ (6)マゴコロ
注 (1)コサカコブラ
【見どころ・はむ!の見解】
  B1クラスは中堅の上位。古馬なら百戦錬磨の実績馬、若馬なら重賞出走の常連。その中でも1組は今シーズンの好調馬が並ぶ。どの馬もスピード、スタミナとも持っており、迫力あるレースが展開されそうだ。
  その中で本欄では、4歳牝馬ながらオークス2着など重賞で上位争いをしてきたタキニシサンデーを本命に推してみたい。2、3走前では今回のメンバーが含まれる相手に連勝しており、力では引けを取らない。先行力があるので押し切る可能性を取った。相手はカネゾウ。この馬も先行逃げ切りタイプ。やや詰めの甘いところがあるが自分のペースを作れれば、ヒカルブライアン、マゴコロは逆に追い込みタイプ。障害をどの位置で降りるかがポイント。上記に挙げなかった馬も個性のある馬が多くどの馬も勝つチャンスがあるほど混戦だ。
【はむ!の買い目】:4=9,3,6→1

11R(17:15発走) A2-2
【はむ!の予想印】
◎ (5)ワールドピサ
○ (2)テンカムソウ
▲ (7)グランドペガサス
△ (6)アアモンドヤマト
注 (1)ライデンロック
【見どころ・はむ!の見解】
  上位ランクのAクラスのレース。重賞や特別レースの経験も豊富な古馬の実力馬が顔をそろえる。しかし2組は今シーズン比較的成績が上がっていない馬が多い。前走勝って勢いのあるテンカムソウとワールドピサが人気を争いそう。当欄では切れ味鋭いワールドピサの方を本命にしたが差はない。穴狙いなら鈴木恵介騎手が乗るアアモンドヤマト。近走の成績はいまひとつだが、このクラスでも勝利したことがあり、前がもたつけば突っ込みも。
【はむ!の買い目】:5=2→7,6,1

なお、改めて9R帯広記念の予想などの記事は別掲(こちら)に書いていますので合わせてよろしくお願いします。

結果については総括として、正月開催終了後に書きたいと思います。
それでは、ばんえいを楽しんでまいりましょう。