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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2016年3月22日火曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第48回ばんえい記念(2016/3/20)

ばんえい重賞レース回顧
第48回ばんえい記念(BG1)-2016年3月20日-9R 200m直 晴 1.7%
  1着◎(6)フジダイビクトリー 3分41秒5
  2着△(4)ニュータカラコマ
  3着 (3)コウシュハウンカイ
単勝 6 250円 三連単 6-4-9 4,260円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  今年度のばんえい競馬総決算・最高峰の第48回ばんえい記念は、昨年4着ながら今年1番人気となったフジダイビクトリーが1トンの重量を引っ張りながらも確かな末脚で前を行くニュータカラコマを残り10mでかわしてばんえい記念初優勝。重賞は7度目の制覇となった。ニュータカラコマが昨年と同様に2着に入り、3着には6歳馬コウシュハウンカイが突っ込んだ。
  現地は前日は雨だったが、この日は晴れて気温も上がり、馬場としては力のいる重めの馬場でとなった。
  レースはばんえい記念らしく序盤からゆったりとした流れ、ホリセンショウが第1障害に苦労しやや出遅れた以外はほぼ横一線の展開となった。1,2障害の中間付近あたりから、フクドリ、ニュータカラコマ、トレジャーハンター、フジダイビクトリー、キタノタイショウ、インフィニティーといったところが出たり入ったりしながら前を伺う。しかしほぼそのままの流れで第2障害手前へ。ここまで1分40秒くらいのばんえい記念としてはやや速いペース。障害は、まずフジダイビクトリーが仕掛けニュータカラコマが続くがいずれも中間でストップ。次にインフィニティー、トレジャーハンター、キタノタイショウらが続いてチャレンジするがこれらもストップ、その間に3回ほど腰を入れたニュータカラコマが最も先に障害を越えた。次に障害を越えたのはやや控えた位置から膝を折りながらも勢いで坂を上がったコウシュハウンカイ。続いてこちらも膝を折りつつ立て直したトレジャーハンター。その後4,5番手でフジダイビクトリー、インフィニティーと続いた。
  障害を越え先頭を行くニュータカラコマはリードを保ちながらゴールを目指すが、脚色が鈍い。そこにコウシュハウンカイが迫るがこちらもきつくなってきた。その間に後ろから追ったフジダイビクトリーの脚色がよく、ぐんぐん前に迫る。そして残り20mのところでニュータカラコマが止まりかけた時にフジダイビクトリーがそのまま抜いて行くかと思われたが、一旦息をつき、そして立て直してから一気にかわす作戦をとりそして逆転して先頭へ、残り5mあたりから緩み始め昨年の悪夢もよぎったが、松田騎手の渾身の追いで先頭でゴール板を通過した。続いてニュータカラコマがなんとか粘り込み2着。この2頭に少し離れて3着争いは、コウシュハウンカイに外からインフィニティーが迫るが、最後脚色が同じになりコウシュハウンカイが逃げ切り3着。インフィニティーが4着。5着には後方から来ていたホクショウユウキが入った。連覇を狙った2番人気キタノタイショウは障害で手間取ってしまい最後追いかけたが6着だった。なお、最後方はフクドリが障害苦労しながらも8分かけてゴール。いつものように観客は最後まで見届け、大きな拍手が送られた。

次走へのひとことメモ
  フジダイビクトリー(1着):ゴール直前で逆転され敗れた昨年の雪辱を果たした。第2障害までのペースは昨年とそれほど変わらなかったが、今年はそこからが強かった。ニュータカラコマらに先に行かれたが慌てず、4,5番手で障害を降りて後はしっかり前を追った。そのまま追い抜きそうだったが、松田騎手は昨年の反省を踏まえ一旦息を入れさせ、あとは最後まで粘りきった。馬自身も力を付けていたし、ばんえい記念勝ちの経験のある松田騎手による絶妙な騎乗もこの馬を勝利に導いたのではないか。これで名実ともに現役最強馬となったが、今後は年下に強い世代がいるので、受けて立つ側としてのレースぶりが楽しみだ。今後は来年度早々にオッズパーク杯などもあるが、3連覇のかかる夏のばんえいグランプリあたりまではひと息入れながら調整していくのではないか。
  ニュータカラコマ(2着):またも悔しい2着となった。今回は先頭で障害を越えて他馬を引き離す展開となり、この馬の脚質からしてそのまま逃げ切るかとも思われたが、障害を降りてからの切れ味が見られなかった。それでも差の無い2着に入っており、そのことはもちろん素晴らしい成績なのだが、勝った馬、しかも同世代のライバルにあれだけのレースをされてしまっては、やはりこの馬としてはがっかり感が否めない。結局今年度の重賞勝ちはゼロだったが、まだ立て直しは可能。次は年度明けオッズパーク杯だろう。この馬向きの条件で負けられない。
  コウシュハウンカイ(3着):6歳馬としてこの世代の強いところを改めて見せた。他の重賞と同様の感覚で走り、この馬の普段どおりの力をばんえい記念でも出せたということだろう。障害も一旦膝を折りながらも立て直しが早かった。最後はさすがに厳しくなったが、それでも追ってくるインフィニティーを振り切るあたり、この馬のセンスの良さも見えた感じだ。同じ6歳で今回は出走しなかったオレノココロと切磋琢磨して今後の重賞戦線の主役に出ようとしている。来年度以降が楽しみだ。次の狙いはやはりオッズパーク杯だろう。
  インフィニティー(4着):いつものように前の方での競馬を意識していたが、全体的にペースが速く楽に逃げ切れなかった。大外枠も影響したか。それでも降りてからの切れ味と最後まで前の馬を追い詰めた粘りはこの馬らしさを見せた感じだ。この馬はこれで引退、この後種牡馬入りとなる。8歳になってから重賞勝ちするなど遅咲きの大輪を咲かせ、一昨年のばんえい記念は多くのばんえいファンの記憶に残るとともに、金字塔となった。今後、次の世代の活躍馬を出すことが期待される。
  ホクショウユウキ(5着):初挑戦だし高重量は厳しいかと思われたが5着は立派な成績だ。速いペースに惑わされず始めからこの馬の力量に合わせて自分のペースで行くことに徹したようだ。上位陣には差を付けられたが、障害もしっかり越え最後までしっかり走りきることができた。今回の経験は来年度以降のレースに生きてきそうだ。そろそろしばらく遠ざかっている重賞タイトルを狙いたい。今回の5着でようやくオッズパーク杯の出走権を得たので次の狙いはそのあたりか。
  その他では、連覇を狙ったキタノタイショウ(6着)についてだが、障害で二の腰が入らず苦戦。序盤に前に行けず、障害に十分備えられなかったのも原因か。やはり重量も馬場ももう少し軽い方が良いようだ。トレジャーハンター(7着)は障害を3番手で越え見せ場は作った。善戦といえる。ホリセンショウ(8着)はラストランだったが始めから出遅れてしまった。オイドン(9着)はついていくのがやっとで、やはり現時点では重い荷物への対応は難しかった。フクドリ(10着)は障害で力が入らなかった。しかし最後まで走りきったことは立派だった。
はむ!の予想結果
  まず、本命にしたフジダイビクトリーがその力を十二分に発揮して勝利したことは良かった。感動もした。ただ馬券的にはまた3着のコウシュハウンカイにやられた。馬複を複数枚勝っていたので一矢報いたが、取りガミも取りガミ。本当に自分は馬券の買い方が下手でたまらない。当たらないのは仕方ないとしても、買いすぎるのが問題だ。今年度も結局収支マイナスとなってしまった。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

2016年の方針について(未定)
  さて、今年度のばんえい重賞はこれで終了。ばんえい競馬自体も来週の開催で今年度が終了します。来年度は4月22日開幕、その前に2歳馬のデビュー前の能力検査もあります。(第1回は10日)。
  来年も頑張っていきたいところですが、筆者の環境が変わるため、これまでと同じようにできるかどうかわかりません。少しやり方を変えるかもしれません。いちおう次の重賞は5月1日のオッズパーク杯になりますが、それまでに今後の方針を決めてまた当掲示板でお知らせします。

2016年3月20日日曜日

【はむ!と一緒にばんえい競馬2016】3/20ばんえい記念Dayの全レース狙い目

  20日ばんえい記念。もちろん現地で応援したいところですが、自分も含めて、行けない人はスカパーの「地方競馬ナイン」か、ネット中継「地方競馬ライブ」で観戦できますので、それで楽しみましょう。
  馬券の方はネット投票(オッズパーク楽天競馬)で買えます。
  筆者もネットがあるからこういう風にばんえいを始め地方競馬が楽しめるようになったので良かった~(それは悪いことだという意見の人もいるかもしれませんがw・・そこは別の場所で話し合いましょう。)
  ちなみにこの日ばんえい記念Dayは(オッズパークも楽天も)全レースにポイント10倍つきます。つまり1万円馬券買っても千円分のポイントが返って来ます。しかも馬券が当たればなお良し。というわけで、ばんえい記念の予想は当欄においてすでにしておりますが(こちら、その他のレースについてもはむ!の本命と買い目だけお知らせします。

はむ!の2016年3月20日ばんえい全レース展望
 (見解は個人的見解です。買い目は軸馬が左、=は両方にらみ →は左の馬を厚めに、馬単、三連単フォーメーションで買う)
1R 12:15
◎マーチャン
4=3→2,7,(6)
2R 12:45
◎サクラセンショウ
6=5→4,(7),8,1
3R 13:20
◎イーストウィン
3→7,6,(2),8
4R 13:55
◎フジノツヨシ
★(注目)コトブキライアン(16歳馬)のラストラン
5=2→3,6,★8
5R 14:30
◎カクセンキング
2=4=5,8,1,6
6R 15:10
◎ニューカツタロー
2→3,1,7
7R 福寿草特別 15:50
◎ミラクルテンカ
3=2,10,6→5,1
8R 若草特別 16:30
◎ホクショウディープ
2=4,5→6,(7)
9R ばんえい記念(BG1) 17:15 詳細はこちら
◎フジダイビクトリー
6=8→10,4,(3)
10R 17:55
◎メムロコマチ
8=9,4,(6)→3
11R 18:30
◎ブラックニセイ
8=5,1→3,7

それでは、ばんえい記念dayを楽しんでまいりましょう。

2016年3月19日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第48回ばんえい記念(3/20)

はむ!のばんえいコラム
  さて、今年も年度納めの大一番、ばんえい記念の季節がやってきました。ばんえい競馬もいろいろレースはありそれぞれ意味のあるものですが、最高重量1トンの荷物を引っ張る最強の馬が集まるばんえい記念は本当に特別。全国からファンが集まり最後の一頭がゴールしたとき感動の嵐に包まれます。
  とにかく、競馬をやる人もやらない人も一度このレースを最初から最後まで見てみてください。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第48回ばんえい記念(BG1)
(2016年3月20日(日)17:15発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  フクドリ せん10 1000 安部憲 大友人 鹿毛 追
  ホクショウユウキ 牡7 1000 鈴木恵 岡田定 鹿毛 先
オイドン 牡8 1000 大口泰 鈴木邦 栗毛 追
ニュータカラコマ 牡8 1000 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
  トレジャーハンター 牡9 1000 阿部武 金田勇 鹿毛 先
フジダイビクトリー 牡8 1000 松田道 金山明 栗毛 先
  ホリセンショウ 牡11 1000 島津新 岩本利 栗毛 逃
キタノタイショウ 牡10 1000 大河和 服部義 栗毛 差
  コウシュハウンカイ 牡6 1000 藤本匠 松井浩 栗毛 差
10 インフィニティー 牡10 1000 尾瀬馨 金田勇 鹿毛 逃
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 6,8,10→6,8,10,4→6,8,10,4,3 合計27通り
  三連単(追加) 6→8,10,4,3→8,10,4,3 合計12通り
  三連単(追加) 4→6,8→6,8,10,3 合計6通り
  馬複 6=8,10,4,3 8=10 合計5通り
  単勝 3,2,9 合計3点
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 3=6,8,10,4,2,9 合計6点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  ばんえい記念の特筆すべき傾向は、とにかく連覇か複数回優勝することが多いこと。前身の農林水産大臣賞典の時代からこの傾向は長く続く。キヨヒメ、キンタロー、フクイチ、マルゼンバージ、シマヅショウリキ、サカノタイソン、スーパーペガサス、トモエパワーそして、最近のニシキダイジン、カネサブラックまで複数回優勝が続く。まずは1トンの荷物をまともに引っ張れる力があるのかどうか。ここに出てくるくらいだから力は十分持っている馬たちだが、勝つにはやはりその能力や適性が問われるところ。枠順もほとんど関係なく実力勝負だ。
  そういったところからも、昨年の覇者キタノタイショウ、一昨年はインフィニティー。過去のデータを信頼するなら、この2頭に絞られるわけだが、果たしてデータを破る馬は出てくるのか。

各馬寸評:
  1 フクドリ:4度目のばんえい記念。2着に入った一昨年のレースが思い起こされる。それ以降も北見記念、帯広記念を連覇した年もあった。今シーズンは障害も上がらずズブさも見せて、全く成績が上がっていなかったが、スピードレースを使ったあたりから勢いを取り戻しつつある。しかしさすがに大きな上積みは難しいか。前半からどこまでついて行けるかがカギ。取り残されずに行って、他馬がもたつく間に抜け出せれば見せ場はあるかも。
  2 ホクショウユウキ:7歳馬で重賞経験は豊富だがばんえい記念は初挑戦となる。4,5歳時は誰も止められないほど勢いがあったが、一昨年の岩見沢記念勝ち以降1年半ほど重賞勝ちから遠ざかっている。高重量はあまり得意でないイメージがあるが実際のところは未知数。正月の帯広記念でも積極的なレースで3着に食い込んでいる。今回トップジョッキーの鈴木恵介騎手を配しているということで勝負に来ているかもしれない。先行馬勢になんとかついて行きたい。
  3 オイドン:8歳にしてばんえい記念初出場。若馬の頃から注目されていたこの馬がついにばんえい記念に登場。基本的にスピード専門の馬と思われ、実際に重量戦では帯広記念は未経験、北見記念は2年連続大敗と結果を出していない。そういった戦績からも常識的には狙いづらい馬だが、どこかに潜在的能力を秘めているはずと思わせるだけのものはある。障害を時間かけてでも崩れずになんとかクリア出来れば切れ味であっと言わせるシーンがあるかもしれない。
  4 ニュータカラコマ:ばんえい記念は3度目、一昨年4着、昨年2着と上々で、今年こそタイトルを取りたいと思っている一頭だろう。近走好調で3連勝中。これまでにない順調ぶりだ。もし課題があるとすればレース中での展開だ。今年の帯広記念の時のように1番人気でも原因不明のポカが時々ある。障害は上手くなっており問題ないのだが、もしかしてそこでエネルギーを使ってしまっているのか、切れ味を見せても最後の最後で緩んでしまうことがある。先行したい馬が多いのでじっくり攻めたい。
  5 トレジャーハンター:ばんえい記念は昨年度に続き2度目。もう9歳だという感じがしない。基本的にこの馬の実績は軽量戦でのものであり、高重量の重賞では得意なはずの障害にも苦労している。ただ、このレースに向けじっくり仕上げられ、体調そのものも戻って来ている様子なので、この馬の持てる力は十分発揮できそうだ。しかし、先行力はあっても最後まで息が続かなくてジリ貧になることが多く、スピードに乗れそうな軽馬場にでもならない限り厳しいか。一発の魅力はあるが。
  6 フジダイビクトリー:ばんえい記念は2回目。昨年は先頭で障害を越え、勝利をほぼ手中に収めかけるところまで行った。夏のグランプリでも連覇と実力・実績とも上位の馬だ。この馬の強みはとにかく馬場状態に関係なくどんな状況でも自分のペースで走れること。帯広記念は体調が悪くても4着まで食い込んでいる。障害は苦手ではないがそこで時間とエネルギーを使ってしまうことがある。今回はそのあたりも修正してきているだろうし、好枠に入ったので、抜け出していくチャンスだ。最後までしっかり粘りたい。
  7 ホリセンショウ:ばんえい記念3度目。一昨年の3着が光る。11歳のこの馬もこれがラストラン。先行力と障害力は折り紙付きで確実に障害は越えてくる。一昨年の帯広記念の勝利で高重量得意と思われているが、どちらかというとスタートからの行き脚で勝負するスピードタイプでもある。2走前の勝利は一般レースで比較的重量の軽いものであった。今回先行したい馬が揃っているので、流れに任せて障害で他馬より先に抜け出すというような型に持って行ければチャンスも。
  8 キタノタイショウ:昨年の覇者。ばんえい記念は4度目。臨戦過程も昨年とほぼ同様で万全の態勢で連覇を狙う。普段障害が非常に苦手で比較的軽量のレースでも上れずに取り残されることがしばしばある。しかし苦手意識だけがあるだけで崩れてしまうことは少ない。このレースはひと腰で障害を越えることが求められているわけではないので、昨年同様、始め先行して障害はじっくり溜めてからチャレンジしていく作戦に出るだろう。降りてから最後までしっかり歩けるのがこの馬の持ち味。
  9 コウシュハウンカイ:オレノココロと並ぶ最強6歳馬が果敢に挑戦してきた。もちろん初出場。ライバルが回避している間に虎視眈々とタイトルを狙う。安定度の高いこの馬も相手が強化されさすがに壁に当たりかけていたが、ここに来て調子を上げてきている。ただ帯広記念で大敗しているように高重量に関してはやや不安が残る。展開的に後ろからになりそうで、他馬がもたついた時に抜け出すようなレースは可能と見る。しかし今回は経験の積み上げの段階か。
  10 インフィニティー:ばんえい記念3度目。10歳馬でこれがラストランになる。一昨年にこのレースを制してから、最近は善戦はするもののなかなか勝ちきれないレースが続いていた。しかし先行力があるので大崩れはせずほとんど掲示板内には入ってきている。2走前のウインターカップではメンバーは落ちるものの久々の快勝で勝利の感覚を取り戻したか。重量は全く苦にしないどころか得意な方だが、一時期より障害の踏み込みが甘くなってきたイメージはある。なんとか先に抜け出して最後粘りたいところ。

はむ!の予想まとめ:
  今年度の大一番。これだけスターが揃えばすべての馬を応援したくなるし、また、どの馬にも勝つチャンスはあると見ている。それはそれとして、ばんえい記念はやはり1トンの荷物を引くわけで調子以前に高重量に適性のある馬を探したい。一方では複数回制覇が多いというジンクスも無視できない。
  そういったところを勘案しても、本欄ではフジダイビクトリーを本命に推す。ジンクス破りにはなるが、昨年あとわずかなところで勝利を逃していることからも、陣営が最も勝ちたい気持ちが強いのではないか。今回は好枠を引いたし臨戦過程も申し分ない。安定性もあり少なくとも上位に食い込む可能性は極めて大きい。あとは接戦にもつれ込んだ時勝ちきれる勝負根性を見せられるか。次に、連覇を狙うキタノタイショウを対抗に置いたが、決して2番手評価というわけではなく、あくまで当欄でスポットを当てた順が2番目ということである。末脚の確かさがこの馬の持ち味だろう。もう一頭、一昨年の覇者インフィニティーを忘れてはいけない。ラストランだが近走も好走しており衰えは全く見られない。先行できれば粘り込みも。あとはやはり昨年の2着馬ニュータカラコマも実力は十分で今年こその巻き返しを図る。そして、やはり注目したいのがオイドン。よくここに出て来てくれたというところ。もしかして1トンを背負って逆に一変するかもという期待感はある。注意印まで。その他では初登場のホクショウユウキコウシュハウンカイあたりの未知の魅力、そしてラストランのホリセンショウあたりもどんな走りを見せるのか気になるところである。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  お祭りだし、現地に行っていれば間違いなく単勝全頭を爆買いすることだろう。しかし今回も筆者はネットでの購入となるのでやはり三連系の馬券を中心に買いたい。そこでジンクスを取るかどうか。先週のように型破りの馬が出てくればジンクスなど問題なさそうだが。筆者は気弱なので両方のパターンをカバーしたい。フジダイからを厚めに、優勝経験馬2頭を絡め、あとは気になるところへ流す感じ。買ってないのがまた2,3着に突っ込んで来る気もするが・・・。気になるところは単勝などでカバーしたい。ワイドは無謀でもオイドンから。

  さて、今回の結果と回顧は、数日以内にアップします。その際は来年度の方針なども書きたいと思います。
  またばんえい記念当日の他の全レースの簡単予想も当日朝アップしたいと思いますので、(こちら)も参考にしてください。

2016年3月17日木曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第37回ポプラ賞(2016/3/13)

ばんえい重賞レース回顧
第37回ポプラ賞(BG3)-2016年3月13日-10R 200m直 晴 1.6%
  1着▲(5)センゴクエース 1分50秒8
  2着 (6)コウリキ
  3着◎(10)ハクタイホウ
単勝 5 230円 三連単 5-6-10 6,360円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい4歳・5歳対抗重賞ポプラ賞は、1番人気の4歳馬センゴクエースがトップハンデながら終始先頭を譲らず快勝。5歳馬をも問題とせず、段違いの強さを見せつける結果となった。同世代戦を含め6度目の重賞制覇となった。2着には同じく4歳馬のコウリキが抜け出し、3着には2番人気の5歳馬ハクタイホウが粘った。
  現地は気温も上がり砂煙が上がるほど乾いた馬場。まずまず時計のかかる状況であった。
  レースは何が先に行くか注目されたが、センゴクエースが最初から勢いよく前に出て、当初逃げると考えられていたハクタイホウや、内からカゲホウトウあたりがほぼ横一線でこれを追う展開。中間は刻みを入れつつ、ほぼ平均ペースで第2障害へ。一斉に揃ったところで、センゴクエースとハクタイホウが同時に障害を仕掛けるがいずれも坂の中央でストップ。しかしセンゴクエースはここからの腰の入りが早く、障害をいち抜けし、そこからは一直線。遅れてハクタイホウとカゲホウトウ、カイシンゲキが障害をクリアしたがその時点でセンゴクエースはかなり前を行っていた。次にコウリキ、キンメダルと続き、シリウスは早めに仕掛けたが腰が入らず、有力馬のキサラキクは障害で膝折し遅れをとった。センゴクエースはそれらを尻目にほとんど持ったままで最後まで緩むことなくゴールまで駆け抜け快勝。2着争いは一旦カイシンゲキが前に出たが大外からハクタイホウがかわし、さらに後ろからコウリキ、カゲホウトウがじわじわ前を追ったが、コウリキの脚色が良く、最後は前に出て2着。ハクタイホウが粘って3着、内枠の争いはカゲホウトウが4着、カイシンゲキが5着だった。3番人気のキサラキクは最後追い込んだが6着までだった。

次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):強さばかりが目立つレースであったが、改めてレース展開全体を見ると、前半から積極的な先行策、障害の二枚腰、そして降りてからのキャンターと、これは鈴木恵介騎手がお手馬としてこの馬の力持てる能力を最大限に発揮させた結果であるように思える。人馬ともその強さを遺憾なく見せつけた感じだ。さて、この後が楽しみだが、次はどこを狙うのか。いずれにせよ年度明けにはなるだろう。古馬との対決になるオッズパーク杯か、あるいは同世代戦の柏林賞か。ファンとしてはやはり古馬との対決を望みたいところ。
  コウリキ(2着):今回も鋭い末脚を見せ2着に食い込んだ。当欄ではこの馬は馬体重が増えないのでなかなか狙いづらいと見てきたが、その分素軽さを見せている。今回は馬体重も増えさらに体調も良くなっていた。ハンデ差はあったとはいえ、4歳馬でこの末脚は今後も脅威だ。次の目標はやはり4歳世代の重賞戦線ということになるだろう。その前の特別戦などでも狙えそう。
  ハクタイホウ(3着):5歳馬の意地を見せてなんとか逃げ粘った。障害のふた腰めで一歩遅れたのが直接の敗因となったが、いつもは最後に緩むスピードも今回は落ちずにゴールし、枠順の不利はほとんど感じられなかった。ただいつもあと一歩が足りないのがこの馬。勝つためには何かもうひと工夫ほしいところ。当面は特別レースなどで重賞に出られる賞金を加算するとともに勝ちグセを付けたい。
  カゲホウトウ(4着):今回も積極策を取って思い切って前に行き、障害もあまり苦労しなかった。最後は上位馬と勢いの差が出たが、力負けではなかったように思える。ここにきて馬体重も増えかなり充実しており、調子は上向きだ。次は自己条件クラスのレースだが、重賞の方が力が出せるタイプ。出走に向け賞金をしっかり稼ぎたい。
  カイシンゲキ(5着):前半は他馬を見ながらじっくり控えめの展開で、障害も手間取らず越え、この馬としてのレースはできていた。あとは勢いの差という感じ。もう少し渋めの馬場の方が走れそうなので、やはり重賞を視野にレース経験を重ねて力を付けたい。
  その他では、当欄で対抗で狙い3番人気になっていたキサラキク(6着)は障害の膝折がたたった。それがなければもう少し上位には食い込めたと思われる。巻き返しは可能だろう。キンメダル(9着)も4歳馬の2番手として注目されたが大きく沈んだ。ここのところ体調が良くなかった様子だが。

はむ!の予想結果
  センゴクエースには恐れ入った。これは素直に強さを認めたい。しかし、ばんえい以外のJRAや地方競馬の馬券を買う時もそうだが、どうしても本命の強い馬を信じて買えない。しれがいつまでたっても昔からの馬券下手が直っていないというところ。しかも2着に来たコウリキにはいつもやられている。ちょっと意気消沈。最後のばんえい記念でなんとかしよう。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、来週はいよいよクライマックス。次は3月20日(日)ばんえい記念です。1トンのソリを引くばん馬の最高峰です。重賞予想はレースの前日には書きたいと思います。

2016年3月12日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第37回ポプラ賞(3/13)

はむ!のばんえいコラム
  前々回まで騎手の話をしていたところでしたが、先週JRAの女性騎手として16年ぶりにデビューした藤田菜七子騎手がにわかに話題になり、一目見ようとファンが押し寄せ、競馬界以外からの取材もあってフィーバー状態になっています。筆者的にはもちろんそれはそれで好ましく頑張ってほしいと思っていますが、地方競馬ファンとしてはそれがフィーバーにまでなるというのは若干の違和感があります。前にも当欄で紹介したと思いますが、女性騎手なら地方競馬にはばんえいを含め現在6人いて活躍していますし、JRAにもこれまで何人かいました。あと、競馬ではありませんが、競艇では多数の女子選手が男子と堂々勝負していますし、競輪もガールズ戦で活躍している選手がたくさんいます。そんな状況からも今回の菜七子騎手のデビューがことさら特別視されるのはどうかなのかなと思います。ま、ファンが増えるならそれも悪くないことですが、単なる客寄せパンダにならないよう活躍を見守りたいところです。
  ところで、菜七子騎手のデビューと時期を同じくして、地方の佐賀競馬の女性騎手岩永千明騎手が落馬し大けがしてしまいました。情報がなくてよくわかりませんがどうも相当重傷のようで心配されます。岩永騎手は以前にも選手生命に関わるほどの大けがから復帰を果たしているだけに、なんとか回復されるよう祈るのみです。
  女性騎手は体力的にどうしてもハンデがあることは否めません。また日本では女性騎手が活躍できる環境があまり整っていないということもあります。そのため人数は少ないのですが、一方では男女分け隔てなく勝負ができるスポーツでもあります。その活躍を応援していきたいものです。
  それでは今週のばんえい重賞ポプラ賞の予想です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第37回ポプラ賞(BG3)
(2016年3月13日(日)18:10発走 帯広10R ダ200m 4・5歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
  カゲホウトウ 牡5 760 大河和 服部義 鹿毛 先
柏林賞
  フェアリードール 牝5 740 阿部武 岩本利 栗毛 先
クインカップ
カイシンゲキ 牡5 780 浅田達 槻舘重 鹿毛 差
銀河賞
  キンメダル 牡4 750 工藤篤 小北栄 鹿毛 差
4歳3位
センゴクエース 牡4 790 鈴木恵 槻舘重 鹿毛 先
ばんえいダービーほか
  コウリキ 牡4 750 西謙一 久田守 鹿毛 先
はまなす賞
シリウス 牝4 740 藤野俊 長部幸 鹿毛 追
ばんえい大賞典
キサラキク 牝5 770 藤本匠 金田勇 芦毛 差
天馬賞
  ホクショウモモ 牝4 730 松田道 松井浩 鹿毛 先
ばんえいオークス
10 ハクタイホウ 牡5 770 赤塚健 久田守 栗毛 逃
5歳2位
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 10,8→10,8,5→8,10,5,3,7,4 合計16通り
  三連単(追加) 10,8,3,7→10,8→10,8,5,3,7 合計18通り
  応援馬券(単勝+複勝)8
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=8,10,5,7 7=8,10,5 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  明け4歳と5歳から5頭ずつ、各世代重賞の勝利馬と賞金上位馬が出走する世代対抗戦。夏に行われるはまなす賞の裏バージョンだ。はまなす賞の時期から各馬経験を上積みしてさらに迫力あるレースが期待される。特に5歳馬にとってはこれが最後の世代別重賞であり、その後古馬と重量戦を戦っていくためにも箔を付ける最後のチャンスでもある。
  過去の傾向として、他の重賞に比べてもかなり荒れるレースになっている。過去10年間1番人気の馬が(1,2,1,6)とわずか1勝。しかも2012年唯一1番人気のタケノビジンが勝った時は6頭立ての少頭数(馬インフルの影響など)だった。ここ3年も万馬券続きで波乱のレースになっている。これはやはりこのレースがハンデ差が大きいことが大きな要因で、トップハンデの馬は過去10年間で全敗している。なお、年齢別では5歳の方が有利だが、4歳も活躍。前述のタケノビジンや昨年のナナノチカラなど牝馬もそこそこ活躍している。また過去36回の歴史でこのレースを連覇した馬は一頭もいない。
  これらのデータを踏まえると、やはりこのレースの予想にはハンデなども考慮したかなり多角的な検討が必要だ。今年は、4歳馬で同世代では負けなしのセンゴクエースが登場。データ的にはトップハンデなど不利な要素が多い。しかしその不利をもろともしない力を持っているかもしれず、5歳馬勢との戦いが注目だ。

各馬寸評:
  1 カゲホウトウ:昨夏の柏林賞の勝ち以降大敗が多かったが、前走チャンピオンカップでは自分のペースで走って掲示板内に食い込んだ。意外に重量戦の方が成績が上がっている。他馬がもたつくようだとこの馬が台頭する。
  2 フェアリードール:昨秋のクインカップでB1クラスながら初の重賞勝ちを収めて以降は、相手も強くなり苦戦している。本来先行したいタイプだが、相手が強いとついて行けていない感じだ。もう少し前半から積極的に行っても対応可能か。
  3 カイシンゲキ:5歳馬で昨年もこのレースに出場し4着。切れ味で勝負するタイプだが障害に手間取ることが多い。重量も得意ではないようだ。ただ一旦降りれば末脚は確かだ。前半でいかに力をセーブしていけるかがカギ。
  4 キンメダル:常にセンゴクエースの後塵を拝してきたが、一度は追い詰めたこともあり、これだけハンデ差が付けば4歳勢のトップに出ることは可能だ。あとは一日の長がある5歳勢との対決が見たい。落ち着いて前を追いたい。
  5 センゴクエース:同世代戦では未だに負けなし。ハンデ差も問題としなかった。次元が違う。ただ今回は相手が違いハンデも大きい。一つ上の5歳馬勢との力関係はどうか。これまで力の差があるため先行逃げ切りタイプに見えるが、控えても勝負できそう。
  6 コウリキ:この馬がいつも気になるのは馬体重。なかなか増えてこないどころか前走ではまた大幅減。心配になってくる。それでもしっかり走って馬券圏内に食い込んでいるのが不思議だ。上級生とははまなす賞で対戦し勝利しており侮れない。
  7 シリウス:センゴクエースがいなかった昨年の大賞典で切れ味を生かし快勝。それ以降は休みを入れながらレースをこなしている。最後の直線残りわずかでも差しきれる脚が身上。年上の世代との対戦では成績が上がっていないのは気になるが。
  8 キサラキク:牝馬で初めて天馬賞を制してからは、レースを絞っており1か月以上おいてこのレースに出てきた。ハンデはあるがやはり力としては上位。気まぐれな面があるので、どこまで気合いを入れて出てくるか。センゴクエースとの初対戦に注目。
  9 ホクショウモモ:オークスでの逃げ切りは鮮やかだった。一方では700kgを越えるようなレースではついて行けていない。今回は最軽量のハンデで一発の魅力はあるが、今回のはメンバー的に同タイプの馬も揃いさすがに荷が重いか。
  10 ハクタイホウ:いつも世代トップの位置にありながら、重賞などではなかなか勝ちきれず、今回も獲得賞金でようやく出走枠に潜り込んだ。先行力と障害力があるので、成績は安定している。あとはもう少し粘りが欲しい。外枠は問題ない。

はむ!の予想まとめ:
  やはり4歳馬センゴクエースをどう見るかがかのレースの予想のポイントだろう。同斤量なら5歳馬相手でも負けないだろうが、今回最大60kgの大きなハンデがある。トップハンデと1番人気が不利なデータもある。そんな不利は関係ないほど強いかもしれないが、当欄ではやはりこれを本命にする勇気はない。本当に勝てば怪物だが。
  そこで当欄では5歳馬、今度こそのハクタイホウを狙う。とにかくこの馬の先行力は抜群で今回もハナを切って行くだろう。この荷物は経験しており、ハンデも丁度良い。相変わらず最後の詰めは甘いところはあるが、他馬を引きつけながら逃げ込みを図りたい。相手はやっぱり5歳のキサラキク。ヒロインズカップではそれこそトップハンデに泣いた形になったが、それ以降レース間隔を開けてここに挑戦。センゴクエースとは初対決だが、ここを格の違いを見せたい。センゴクエースは単穴に。本当は大きく外したいが、やはりとてつもなく強い馬かもしれないので。あとは実績のある5歳馬カイシンゲキの巻き返しもこのメンバーならありと思われる。牝馬で切れ味のあるシリウス、センゴクと互角に戦ってきたキンメダルコウリキらも気になるところではあるが、センゴクを差し置いて上位に出るシーンが考えにくい。センゴクエース対5歳上位馬の構図か。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  自信はないが、馬券は5歳勢の方を信じてハクタイホウ、キサラキクから。センゴクは頭を狙わず3着付け中心、あとの組み合わせはできるだけ絞っていきたい。ワイドは4歳勢の方を狙いたい。

  今回の結果と回顧は数日以内にアップします。

2016年3月11日金曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第47回イレネー記念(2016/3/6)

ばんえい重賞レース回顧
第47回イレネー記念(BG1)-2016年3月6日-10R 200m直 曇 2.6%
  1着 (7)フウジンライデン 2分02秒6
  2着注(5)アラワシキング
  3着△(9)キタノリュウキ
単勝 7 5,230円 三連単 7-5-9 379,610円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい明け3歳チャンピオン決定戦イレネー記念は、8番人気の伏兵フウジンライデンが障害5番手の位置から前に迫りゴール直前で逆転勝ち。ナナカマド賞に続き世代重賞2冠を獲得した。2着にはこれに迫ったアラワシキング、3着にはキタノリュウキが入り、単勝5千円台、三連単30万円台の波乱となった。一旦先頭を走った1番人気のホクショウディープは、ゴール直前で失速し4着に終わった。
  現地は当初雪の予報であったが、小雪は降り続いていたものの降水量はそれほど多くなく、馬場も予想されたより軽くならず、むしろ粘り気を増して時計もかかる状況となっていた。
  レース前半は、まずホクショウディープがハナを切り、続いてグレースゴールド、ツルイテンリュウ、プレザントウェーといった内枠の馬が積極的に前に出て全体としてややペースが速くなり、そのままの態勢で第2障害手前へ。障害はまずプレザントウェーが仕掛けるがストップ、2腰目は膝から崩れた。これを見たホクショウディープが障害を攻めるが、これも天板の手前でストップ。他の各馬も相次いで障害に苦しんだ。それでもホクショウディープは踏ん張ってなんとか障害を越える。ほぼ同時に外からキタノリュウキが唯一止まらず強引に引っ張るように障害を越えた。それでも降りてからの切れ味はホクショウディープの方が上回り、ヤングチャンピオンシップの時と同様に徐々にリードを広げていき10m以上離してセーフティーリードのように思われた。しかし残り20mあたりから急に脚色が鈍くなり詰まって何度か立ち止まった。その間それまでに障害を越えていたのはキタノリュウキのほかグレースゴールド、アラワシキング、続いて5番手からフウジンライデン。これらが一団となって徐々に前に迫り、ゴール直前ではほぼ横一線のきわどい状況になった。それでもホクショウディープが逃げ切るかと思われたが、ゴール残り1mのところでストップ。その間にフウジンライデンとアラワシキングが抜け、最後はフウジンライデンがわずかの差で前に出て先着。アラワシキングが惜しくも2着。粘ったキタノリュウキも最後突っ込んで3着に。ホクショウディープはその後も止まったがやっと4着を確保、グレースゴールドが5着に粘った。

次走へのひとことメモ
  フウジンライデン(1着):ナナカマド賞勝利以降大きく成績を落としていて、今回もさすがにどうかと思われたが、本番で華麗な復活を遂げた。先行馬たちの速いペースに乗せられず自分のペースで走れたことが、障害を上手く越え、最後の直線で前の馬がバテた時に粘りを見せる原動力となった感じだ。改めて、先日引退した全兄のダービー馬ライデンロックにレース運びが似ており勝負根性があって今後も活躍が楽しめそうな一頭だ。来年度はトップランナーとしてハンデもある中、クラシック戦線に向けての戦いとなる。
  アラワシキング(2着):十勝産駒特別を勝つなど潜在的な力を秘めている馬だと思われていたがここでその力を発揮した。今回は控えて行ったのが功を奏した形になったか。最後は勝ち馬にやられた形だがこの馬が力を発揮出来るレース運びだったと思われる。今後クラシックに向けて世代特別戦あたりで勝ち星を挙げたいところ。
  キタノリュウキ(3着):やはりこの馬は時計のかかる馬場でしっかり走れる。切れ味の鋭い上位2頭にかわされ3着に甘んじたが崩れのないところを見せた。来年度に向けてはクラシック戦線の活躍も期待されるが、馬格的には年上の馬たちにも見劣りせず、古馬との対決も早く見たい馬だ。
  ホクショウディープ(4着):残り20mまでは圧勝ムードだったが、最後に落とし穴があった。渋めの馬場ながら前半のペースが速く、前半無理して前に行きすぎたのが後で息が続かなかった原因か。やはりこの馬はスピードタイプのような感じがする。軽めの世代特別戦(若草特別、とかち皐月賞等)あたりで勝ち星を重ねたい。
  グレースゴールド(5着):今年の牝馬はレベルが高くないと思われていたが、積極的なレース運びでペースさえつかめればそれほど差はないことを証明した。それでも10番人気で掲示板内は立派だ。最後はさすがにスピードは落ちたが、十分な走りを見せたと思われる。次は福寿賞特別からばんえいプリンセス賞といったところか。
  その他では、当欄で対抗で狙ったサクラダイチ(7着)は前半から自分のペースで行けず障害も苦労した。やや格落ち感を見せた感じで立て直しが期待される。ツルイテンリュウ(9着)プレザントウェー(10着)はオーバーペースがたたった。

はむ!の予想結果
  これはさすがに無理。フウジンライデンもナナカマド賞馬なので決して軽視したわけではないが、近走をみるとやはり狙いづらい。今年度前半で活躍した3頭が入ったことを考えると、当初から見ているのならもう少し馬券的に工夫ができたのでは?と思うのだが、思うだけではなぁ。今回はワイドも全然かからなかった。完敗です。しかしこんな馬券が1回でも取れれば後が楽なんだけどな。また夢を追いかけていくか。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえいは来週も重賞があります。次は3月13日(日)今年度の4歳、5歳の世代重賞優勝馬が相まみえるポプラ賞(BG3)です。そして、その翌週にはいよいよばんえい記念が控えています。重賞予想はレースの前日には書きたいと思います。

2016年3月5日土曜日

【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第47回イレネー記念(3/6)

はむ!のばんえいコラム
  ばんえいは先週から4週連続重賞で、最も佳境に入ってくる時なのですが、とにかく年度末の慌ただしさがあるので、当コラム欄も簡略になると思いますのでご了解ください。
  先週月曜日(2月29日)は帯広地方大雪のためばんえいは中止となりました。月曜日は売上が伸びる日だけに中止は残念ですが天候には勝てないですね。コースのロードヒーティングもあるので少々の雪なら実施可能なんですが、(雪が積もった状態でのレースは1分を切るような超スピードレースになります。まるでトナカイがソリを引っ張るような感じ)今回は除雪も追いつかないような激しい雪が午前中に降ったこと、それ以上に道路や鉄道など交通がマヒしたことが中止の要因になったようです。なおスカパーでは中止になった裏で雨傘番組として過去の懐かしのばんえい記念などのビデオを流していました。今後TV中継ではこんな企画もやってもらえたら更にファンは楽しめるのにと思った次第です。それでは今週の重賞、明け3歳最強決定戦イレネー記念の見解いきます。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第47回イレネー記念(BG1)
(2016年3月6日(日)18:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
(展開目安)
ツルイテンリュウ 牡3 690 大河和 山田勇 鹿毛 追
父トウカイカップ
  プレザントウェー 牡3 690 赤塚健 久田守 鹿毛 逃
父タカダヤジェット
  グレースゴールド 牝3 670 西謙一 長部幸 栗毛 差
父バレットドラゴン
サクラダイチ 牡3 690 阿部武 金山明 青毛 先
父ウンカイ
アラワシキング 牡3 690 大口泰 西邑春 鹿毛 先
父トウリュウ
ホクショウディープ 牡3 690 鈴木恵 松井浩 青毛 先
父サカノリキマル
  フウジンライデン 牡3 690 安部憲 岩本利 栗毛 差
父カゲシュウホー
  ムサシブラザー 牡3 690 西将太 久田守 鹿毛 先
父タケノタイトル
キタノリュウキ 牡3 690 藤野俊 村上慎 鹿毛 差
父カネサテンリュウ
  10 ショウヘイ 牡3 690 山本正 久田守 栗毛 先
父タケノタイトル
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単(BOX) 6,4,1,9 合計24通り
  三連単(追加)6→4,1,9,5→4,1,9,5,2,10 合計20通り
  三連単(追加)4→6→1,9,5,2,10 合計5通り
  応援馬券(単+複)10
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=6,1,9,10 10=6,1,9 合計7点
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
  今年もこの季節がやってきた。イレネー記念は、JRAでたとえれば皐月賞と朝日杯FSの中間ぐらいのレースだが、ばんえいの中では唯一過去の顕著馬がレース名になっているように、もう少し格調高い位置にあり、ダービー並みの位置づけになっている。今後のばんえい界を担う馬たちが集まる注目のレース。それがイレネー記念だ。むろん格付けはG1級。
  ところで、昨年も紹介したようにイレネー記念で勝った馬はばんえい記念に勝てないというジンクスがあった。昨年キタノタイショウがばんえい記念を勝ちそのジンクスを破った形になったが、それでもまだ数少ない例であることには変わりない。昨年の本レースではセンゴクエースという抜けた存在がいたため堅く収まったものの、過去の傾向としては1番人気が敗れることも多い。定量戦なので大荒れは少ないが、何か魔物が住んでいる感はある。多角的な検討が必要だ。
  今年は昨年と違って大混戦模様。今年の明け3歳世代はドングリの背比べのように言われる節もあるが、昨年デビューした馬は例年より増加して全体に底上げが図られたという見方もできる。既にこれまでの重賞を勝ったフウジンライデン、ホクショウディープらに対し、他の馬がどこまで迫りあるいは逆転するかが見もの。激しいレースになりそうだ。天気予報が微妙で、雪になれば予想は変わってくる。

各馬寸評:
  1 ツルイテンリュウ:この馬は切れ味で勝負する馬。ヤングチャンピオンシップではその持ち味を見せ2着に食い込んだ。その後は速いペースに惑わされているが、時計がかかればこの馬がまとめてかわすことも可能だ。重賞でじっくり走れるのは好材料。ある。障害には難があったが最近はしっかり越えられている。
  2 プレザントウェー:好調の上がり馬。デビュー時は全く目立たず下位に甘んじていたが、ここにきて力を発揮、重賞も初登場。前々走ではほぼ今回と同様のメンバー相手に接戦を制して勝利している。先行力があり、今のところ障害も問題ない。重量への対応は未知数だが最後の粘りを見れば対応はできそうか。
  3 グレースゴールド:今回唯一の牝馬。黒ユリ賞馬ブルーオーシャンが回避したので出走権を得てきた。2歳時牝馬戦などで成績を上げているが、牡馬相手だとやや置いていかれる感じがある。障害もあまり得意ではない。やや力不足であることは否めないが、展開によって上手く障害を越えられれば切れ味はあるので、見せ場まではありそう。
  4 サクラダイチ:昨秋のナナカマド賞2着馬。それ以降は成績は上がっていないが、大崩れもしていない。障害も得意な方の部類だろう。基本的には前に行きたいタイプだが、相手次第の走りができる。逆に言うと相手に合わせてしまい決め手で敗れることもあり、展開がポイント。接戦に持ち込めれば勝機も。
  5 アラワシキング:やや好不調の波のある印象。最もレベルの高い十勝産駒特別を勝ったかと思えば、自己条件でも凡走してしまうレースも多い。切れ味のあるタイプではないので、前半から意識的に前に行くレースが多い。各馬がもつれるような展開になればすっと抜け出していくことも考えられる。
  6 ホクショウディープ:ヤングチャンピオンシップで圧巻の走りを見せ一歩抜け出したかと思われたが、その後不可解な最下位負けが続いた。転厩のゴタゴタも影響したのか体調を崩していたか。しかし、前哨戦のA-1戦では軽馬場ではあったが軽快な走りで快勝。馬体も充実し、しっかり走れそうな態勢ができてきた。逃げても良いが控えても勝負できそう。
  7 フウジンライデン:重賞ナナカマド賞での粘り勝ち以降はハンデ差もあって苦戦が続いている。全兄のライデンロックも好不調の波があったがそれと似た感じだ。調子の良い時は自在に立ち回れる脚を持っており勝負強さもあるが、そのあたりを含めどこまで復調しているかがカギ。
  8 ムサシブラザー:昨秋ごろは好調で、特別戦の青雲賞を勝つなどしっかりレースを選びながら連勝していた時期もあったが、近走はやや難しい面を見せている。馬体の成長も緩やかだ。障害力があって大崩れしないのでタイムは安定しているが、勝ちきるには何かが足りない感じだ。変わり身に期待。
  9 キタノリュウキ:デビュー時から既に1000kgあった大柄な体格を生かし3連勝したころは強さを見せていたが、その後はやや大きい体を持て余しているような感じで、速いペースになると遅れをとることがある。走り自体はしっかりしているので、重量を背負い渋めの馬場になって時計がかかれば、チャンスは広がる。
  10 ショウヘイ:出走権を持っていたマルミゴウカイらが回避し、ランク12位のこの馬にチャンスが回ってきた。補欠出走とは言え、近走は掲示板をほとんど外していないし、今回のメンバー相手で繰り返し好走しており決して侮れない。馬体はそれほど大きくないが軽快な動きで先行できる。大外枠はやや割引材料か。

はむ!の予想まとめ:
  若馬をデビューから追っていると、重賞レースに出てくるような馬はどの馬もその良さが見えるので、予想する際には絞りきれず困ってしまう。まだこの時期はどの馬もまだ型にはまっておらず展開も読みにくい。
  しかしオーソドックスに予想すれば、やはりホクショウディープが一歩抜けているだろう。なにしろYCでの勝ち方が鮮烈に印象に残る。ただ速い時計向けの馬という感じもあるので、重量を背負った時これまでと同じように走れるかどうか。当欄では一応本命としたが他の馬も逆転可能な位置にいると見る。相手も各馬甲乙つけがたいが、当欄ではサクラダイチに注目したい。戦績はナナカマド賞2着があるくらいで地味だが、常に最上位のA-1クラスでは勝ち負けしているし、障害での安定感もある。軸にはなりそうだ。YC2着のツルイテンリュウも一発の魅力を感じる。最内は決してプラスではないが、各馬がもたつけばこの馬の切れ味が生きる。あとは重量戦で巻き返し可能な大型馬キタノリュウキも押さえておきたい。穴狙いなら十勝産駒特別を人気薄で勝ったアラワシキングの逃げ粘りか。絶好調の上がり馬プレザントウェーや繰り上がりで幸運をつかんだショウヘイあたりも気になるところではあるが、手が広がりすぎるのでせいぜい3着付けの押さえまでか。
  なお、天気によっては大きく展開が変わる可能性も。ホクショウディープはむしろ雨や雪は歓迎か。ツルイテンリュウ、キタノリュウキあたりは重い馬場の方がよさそう。

はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
  正直今回は難しい。正しい攻め方はやはりホクショウディープを信頼し軸にして馬複あたりで少頭数に流すくらいが良いのだろうが、目移りしやすい筆者としては、やはり手広くそしてハイリターンを目指して三連系であれこれという感じになってしまう。そして手を広げたところでどれも当たらないというのが世の常だ。どうせ当たらないならレースを楽しめる馬券を買っていきたい。ホクショウディープ本戦としつつも、4頭のBOXまで。天気によって若干変えるかも。なお、ワイドの方は大ベテラン山本騎手の応援も兼ねてショウヘイからの流しを中心に。

  今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。

2016年3月2日水曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第37回チャンピオンカップ(2016/2/28)

ばんえい重賞レース回顧
第37回チャンピオンカップ(BG2)-2016年2月28日-10R 200m直 晴 1.8%
  1着○(5)オレノココロ 2分01秒3
  2着注(6)コウシュハウンカイ
  3着▲(4)キタノタイショウ
単勝 5 240円 三連単 5-6-4 4,570円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  ばんえい今年度の重賞優勝馬が集結したチャンピオンカップは1番人気のオレノココロがトップハンデももろともせず、障害2番手から抜け出して接戦を制してこのレース連覇。重賞制覇は帯広記念に続いて今季4勝目、通算9度目だった。そしてこれに迫った同じ6歳馬のコウシュハウンカイが惜しくも届かず2着。3着にはキタノタイショウが入った。
  馬場は乾燥気味だが気温が低いので渋すぎることもなく、ほぼ標準的なタイムの出る馬場であった。
  レース前半はコウシュハウンカイが控えたがその他の馬はほぼ横一線、最初はキタノタイショウ、中間あたりからフジダイビクトリーが心持ち前に出るが、あとは各馬刻みを入れて出たり入ったりの展開でスローペースに流れる。第2障害手前の時点ではフジダイビクトリー、キタノタイショウ、オレノココロにコウシュハウンカイも追いつき4頭が揃い、オイドンらは一歩後ろから追う。障害はフジダイビクトリーが先に仕掛けじっくり攻めるが、外でコウシュハウンカイとオレノココロがほぼ同時に障害を攻めあっさりとクリア、この2頭がそのまま勢いをつけマッチレースに。最後の直線は鼻面をそろえた激しいたたき合いになったが、徐々にオレノココロが引き離し、スピードも加速して止まることなくそのままゴール線を駆け抜けた。コウシュハウンカイも粘ったがまたしてもライバルに敗れる形での2着だった。3着争いだが、前の2頭と同時に降りたフジダイビクトリーだったが勢いがなく、そのあと溜めてひと腰かけて降りてきたキタノタイショウが追いかけ残り10mで逆転し3着に入った。フジダイビクトリーは4着、当欄で狙ったオイドンは3番手あたりで障害に挑戦したが膝を折り、最後は勢いも不発で6着に終わった。

次走へのひとことメモ
  オレノココロ(1着):帯広記念に続きこの馬の強さを見た。今回は他馬を見ながらの余裕の走り。障害だけはいつも危なっかしく感じていたのだが、今は勢いで越えてしまう。大型の馬体でも意外に器用なところがみられる。今回も弾みを付けてほとんどエネルギーを使わず越えて行った。さて、こうなるとやはりばんえい記念の走りが期待されるところ。今年は見送るとの一部情報もあるが、トップJ鈴木恵介騎手の意向も含め陣営はどうするか。
  コウシュハウンカイ(2着):今回の成績は完全復調と言える。出足遅れた時はどうなることかと思われたが、全体でスローペースに落ちる中、早めに前に追いつくことができた。最後の直線での6歳馬ライバルのオレノココロとの一騎打ちは見応えがあった。調子さえ戻れば十分戦える力は持っている。さて、この馬もばんえい記念を目指すかどうか。
  キタノタイショウ(3着):ペースはこの馬に向いていた。じっくり溜めてチャレンジした障害は、ひと腰かかったがこれは想定の範囲内だっただろう。ただ6歳馬勢に先に行かれてしまい追いつくのがやっとだった。しかし全体としてはうまくまとまった走りで着内に食い込んでおり、ばんえい記念に連覇に向けて視界が広がった感じはある。
  フジダイビクトリー(4着):今回はいつものインフィニティーなどの逃げ馬が不在の中、意識的に前に出て行った。展開的には問題なかったが、二の足が遅く、どうしてもジリ脚になってしまう。ただ崩れない馬なので常に上位争いに加わることはできる。この脚は、ばんえい記念になると必ず生きてくるだろう。昨年一瞬勝ちが見えるところまで好走している。
  カゲホウトウ(5着):長くスランプがあったこともあり今回も全く人気はなかったが、この馬は柏林賞の時も超人気薄で快勝するなど、大レースに滅法強いようだ。今回は無理に前を狙わずに、自分のペースを守り切ったことが最後掲示板内に食い込めた原因だろう。次走はポプラ賞か。同条件のはまなす賞でも好走しており、見せ場は作りそうだ。
  その他では、やはりオイドン(6着)が思ったとおりのレースができなかった。障害で崩れてしまったのも敗因だが、前半からやや消極的な展開だったように思える。重量が問題だとはは思えないが。ナナノチカラ(7着)もやはり今回のメンバー相手だとやや力不足か。切れ味も不発で最後は詰まってしまった。

はむ!の予想結果
  自分は3連系の馬券を中心に狙うため、本命がこけるか狙っていない馬が間に入ってくると、どうしても抜けてしまう。こういうあたりが馬券ベタであることのゆえんなのだが・・・。今回も○注▲と一応印を打った3頭だったが、注コウシュハウンカイの2着付けまでは手がまわっていなかった。結構狙い続けていた馬だけに、今回薄めにしたのが悔やまれる。あとはやはりオイドンを頭にするのは賭けだった。諦めて次を狙うしかない。ワイドが安めながら今回もなんとか入り好調キープできたが、その他が引っかからずトータルで大きなマイナスのため今回の馬券成績は×といたします。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)

  さて、ばんえい重賞は4週続きます。次は3月6日。明け3歳チャンピオン決定戦のイレネー記念(BG1)です。また重賞予想はレースの前日には書きたいと思います。