はむ!のばんえいコラム
2016年もあとわずかになりました。皆さんはどんな年だったでしょうか・・・といろいろコラムを書きたいところですが、とにかく年末年始はやることがたくさんあって追いつきません。またじっくり書きたいと思います。
さて、明日1月1日、NHK地上波の正月特別番組(8:30~11:54)でばんえい競馬が生中継で紹介される予定です。詳細はわかりませんが、タレントTIMがレポーターとして出演し、第1R(11:30発走)を応援するというものです。TIMと言えば競馬中継のパーソナリティなど競馬通で知られることから、予想、馬券を買って応援することなどが考えられます。
そこで当ブログでは、予告どおり、当該レースに関するみどころと予想を簡単に述べてみます。
はむ!の2017年1月1日ばんえい競馬第1レース展望
1月1日帯広第1R(11:30発走) 2017年新春!カップB4-4
↑クリックで出馬表が出ます。
【はむ!の予想印】
印馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手
○(1)ハンニバル 牡4 650西謙一
注(2)アアモンドネムロ せ4 640阿部武
◎(3)タナボタチャン 牝4 630村上章
△(4)シンエイタカラフジ せ9 660鈴木恵
(5)ソウヤエンゼル 牝6 640赤塚健
(6)フクスケ 牡4 650長澤幸
(7)タカラファミリー 牝4 630大河和
▲(8)リュウセイイチバン 牡4 650松田道
【見どころ・はむ!の見解】(個人的見解です。)
B4はクラス的には4歳馬は中堅、5歳以上の馬は最も下位。その中で4組は、今年度20戦程度消化して2~3勝というところ。
タナボタチャンは、栗毛だが薄く白みがかった毛色が特徴的な馬。重賞の黒ユリ賞2着、ばんえいオークス7着とメンバー中では最も実績は上位。障害にはやや難があるのが不安。追い込みの脚はある。当欄では本命にした。ハンニバルは近走の成績が良い。最近特に馬体が成長している。しかし最内枠はやや不利。タナボタチャンとは父親(ニシキロード)が同じ。リュウセイイチバンもニシキロード産駒。2戦前にCクラスで勝って昇格してきた。重賞ナナカマド賞3着の実績がある。昇級緒戦の前走も勝ち馬と4.7秒差とそれほど差は無い。シンエイタカラフジは9歳馬で過去200戦以上戦っている百戦錬磨の馬。父はコーネルトップで産駒は軽馬場得意のスピードタイプ。流れに乗れれば。アアモンドネムロが障害が非常に苦手。しかし一旦越えれば切れ味は抜群。無印にしたがタカラファミリーも追い込みの切れ味が鋭い。
【はむ!の買い目】:(買い目は軸馬が左、=は両方にらみ →は左の馬を厚めに。)
単勝 3
馬複(馬連)3=1,4,8,2
三連単(フォーメーション)3→1,8,4→1,8,4,2,(7)
ばんえいが楽しそうと思われた方。ばんえいは2日には全国発売の重賞・帯広記念などが行われます。当欄ではこちらの方の予想もやる予定ですのでお楽しみに。今日の結果についてはその時に触れたいと思います。
それでは、ばんえいを楽しんでまいりましょう。
2016年12月31日土曜日
2016年12月30日金曜日
【はむ!のばんえい重賞回顧】第18回ヤングチャンピオンシップ(2016/12/29)
ばんえい重賞レース回顧
第18回ヤングチャンピオンシップ(BG2)-2016年12月29日-10R 200m直 晴 3.0%
1着◎(10)ホクショウムゲン(鈴木恵)1分16秒0
2着 (4)カネサスペシャル
3着○(7)ジェイワン
単勝 10 340円 馬単10-4 11,280円 三連単 10-4-7 24,120円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえい2歳馬の馬産地対抗重賞第18回ヤングチャンピオンシップは、2番人気となっていたホクショウムゲンが障害をつまずきながらも立て直し鋭い伸び脚で快勝。重賞初制覇となった。十勝産駒の優勝は4年ぶり。
この日は午前中に雪が降り、走路整備は入っていたものの基本的には軽馬場。レースはスタートからダッシュ合戦。第1障害を駆け抜け第2障害まで止まらないスピードレースとなった。序盤接戦からハナを奪ったのは最内枠のミノルシャープ、さらに大外のホクショウムゲン、ゴールデンフウジンあたりがこれを追う。ジェイワンも中間気合いを入れて前方に。第2障害まで30秒のハイペースで、障害手前では各馬一歩止まるも次の態勢へ。まずはミノルシャープが仕掛け、ジェイワンがこれに続き、いずれも障害を難なくクリア。そしてホクショウムゲンが障害に挑戦し天板で一瞬膝を折りかけたが、すぐ立て直し前の2頭を追いかける。後続はやや控えていたカネサスペシャルとセンショウニシキが一歩遅れて障害を越えた。その他の馬は障害に手間取ったため、勝負は前を行った5頭に絞られた。最後の直線で先頭を行ったミノルシャープだが、3番手で障害を越えたホクショウムゲンの脚色がよく残り30mでかわし先頭へ、そしてそのまま勢いに乗って他馬を突き放して快勝。2着争いはミノルシャープをジェイワンがじわじわ追いつき2番手に出たところ、後ろから7番人気のカネサスペシャルが一気に追い込んで逆転、2着に入った。1番人気になっていたジェイワンは3着。ミノルシャープはゴール前で止まり、センショウニシキにもかわされ5着だった。
次走へのひとことメモ
ホクショウムゲン(1着):能検時から一番時計、デビュー後7連勝の力は伊達ではなかった。特に障害を降りてからの駆け抜けるような走りは本物。軽馬場でスピードレースになったこともこの馬の能力を最大に発揮できた要因か。ただ、不安視された障害については今回は勢いで立て直すことができたものの、今後荷物が重くなるとやはり心配がある。苦手にならないように稽古を積んでいきたいところ。次の目標は当然3月のイレネー記念だが、それまでのレースにどれだけ使ってくるか。重量の賞金加増は25kg程度なので課題克服のためにもファンとしては出走してほしい。
カネサスペシャル(2着):これはしてやったりのレース運び。ハナを争い合っているところを後ろから軽馬場で無理なくついていき、障害でも十分にためてから落ちていく馬を拾って行くレースに徹したのが2着まで割って入る結果になった。第4回の能検で合格し遅咲きのイメージだったが、ここにきて馬体も成長してきている。レースセンスが良いので今後も台風の目になるか。
ジェイワン(3着):この馬としては精一杯の走りだったが、馬場が軽すぎたか。序盤から速いペースに遅れを取るまいと気合いを入れて前に行ったが、その分最後で厳しくなってしまった。さすがに切れ味では勝ち馬らに一歩譲るところがあるが、これは荷物が重くなればこの馬向きのレースになることもあるだろう。次の目標イレネー記念では当然巻き返して無冠を返上したいところ。
センショウニシキ(4着):近走の成績から穴人気していたがペースが厳しかった。この馬ももう少しじっくり落ち着いて走りたいタイプだが、隣に早い馬がいてついて行かざるを得なかった。障害はおっつけて登るスタイルで安定している。力は十分にあるが、更に上を目指すにはもう少し馬体が欲しいところか。
ミノルシャープ(5着):最内枠を生かして思い切って前に行く作戦に出て、見せ場は十分に作ることができたが、オーバーペースで最後は息が上がってしまった。しかし今後体力を付けていけば強くなる余地は十分ありそう。このあたりのクラスだとイレネー記念出走は確実ではないので自己条件で賞金を加算したい。
その他では、サカノイサムヒメ(6着)が牝馬最先着。今回はペースが速すぎてついて行けなかったが、最後切れ味は見せており条件により好走可能。ナナカマド賞馬ゴールデンフウジン(7着)は課題の障害で止まってしまった。やはり苦手意識が出てしまったか。
はむ!の予想結果
取りガミながらなんとか食いつないで?いたが、ここでドボン。3着以内に◎と○が入っていながら、2着に全く押さえていない無印が来てしまい、万事休す。むろん馬券の買い方が下手というのもあるけれど、◎が勝っても嬉しくないというのはやはり問題があるなあ。さあ正月でどこまで取り返せるか、それともマイナスが膨らむのか。
今回収支 -5,500 (配当)0 (投入)5,500
(今年度累計)-41,790
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞は年明け一発目、1月2日(月)。全国発売の帯広記念(BG1)です。重賞予想アップは1日になります。その前に31日に特別記事を掲載する予定です。お楽しみに。
第18回ヤングチャンピオンシップ(BG2)-2016年12月29日-10R 200m直 晴 3.0%
1着◎(10)ホクショウムゲン(鈴木恵)1分16秒0
2着 (4)カネサスペシャル
3着○(7)ジェイワン
単勝 10 340円 馬単10-4 11,280円 三連単 10-4-7 24,120円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえい2歳馬の馬産地対抗重賞第18回ヤングチャンピオンシップは、2番人気となっていたホクショウムゲンが障害をつまずきながらも立て直し鋭い伸び脚で快勝。重賞初制覇となった。十勝産駒の優勝は4年ぶり。
この日は午前中に雪が降り、走路整備は入っていたものの基本的には軽馬場。レースはスタートからダッシュ合戦。第1障害を駆け抜け第2障害まで止まらないスピードレースとなった。序盤接戦からハナを奪ったのは最内枠のミノルシャープ、さらに大外のホクショウムゲン、ゴールデンフウジンあたりがこれを追う。ジェイワンも中間気合いを入れて前方に。第2障害まで30秒のハイペースで、障害手前では各馬一歩止まるも次の態勢へ。まずはミノルシャープが仕掛け、ジェイワンがこれに続き、いずれも障害を難なくクリア。そしてホクショウムゲンが障害に挑戦し天板で一瞬膝を折りかけたが、すぐ立て直し前の2頭を追いかける。後続はやや控えていたカネサスペシャルとセンショウニシキが一歩遅れて障害を越えた。その他の馬は障害に手間取ったため、勝負は前を行った5頭に絞られた。最後の直線で先頭を行ったミノルシャープだが、3番手で障害を越えたホクショウムゲンの脚色がよく残り30mでかわし先頭へ、そしてそのまま勢いに乗って他馬を突き放して快勝。2着争いはミノルシャープをジェイワンがじわじわ追いつき2番手に出たところ、後ろから7番人気のカネサスペシャルが一気に追い込んで逆転、2着に入った。1番人気になっていたジェイワンは3着。ミノルシャープはゴール前で止まり、センショウニシキにもかわされ5着だった。
次走へのひとことメモ
ホクショウムゲン(1着):能検時から一番時計、デビュー後7連勝の力は伊達ではなかった。特に障害を降りてからの駆け抜けるような走りは本物。軽馬場でスピードレースになったこともこの馬の能力を最大に発揮できた要因か。ただ、不安視された障害については今回は勢いで立て直すことができたものの、今後荷物が重くなるとやはり心配がある。苦手にならないように稽古を積んでいきたいところ。次の目標は当然3月のイレネー記念だが、それまでのレースにどれだけ使ってくるか。重量の賞金加増は25kg程度なので課題克服のためにもファンとしては出走してほしい。
カネサスペシャル(2着):これはしてやったりのレース運び。ハナを争い合っているところを後ろから軽馬場で無理なくついていき、障害でも十分にためてから落ちていく馬を拾って行くレースに徹したのが2着まで割って入る結果になった。第4回の能検で合格し遅咲きのイメージだったが、ここにきて馬体も成長してきている。レースセンスが良いので今後も台風の目になるか。
ジェイワン(3着):この馬としては精一杯の走りだったが、馬場が軽すぎたか。序盤から速いペースに遅れを取るまいと気合いを入れて前に行ったが、その分最後で厳しくなってしまった。さすがに切れ味では勝ち馬らに一歩譲るところがあるが、これは荷物が重くなればこの馬向きのレースになることもあるだろう。次の目標イレネー記念では当然巻き返して無冠を返上したいところ。
センショウニシキ(4着):近走の成績から穴人気していたがペースが厳しかった。この馬ももう少しじっくり落ち着いて走りたいタイプだが、隣に早い馬がいてついて行かざるを得なかった。障害はおっつけて登るスタイルで安定している。力は十分にあるが、更に上を目指すにはもう少し馬体が欲しいところか。
ミノルシャープ(5着):最内枠を生かして思い切って前に行く作戦に出て、見せ場は十分に作ることができたが、オーバーペースで最後は息が上がってしまった。しかし今後体力を付けていけば強くなる余地は十分ありそう。このあたりのクラスだとイレネー記念出走は確実ではないので自己条件で賞金を加算したい。
その他では、サカノイサムヒメ(6着)が牝馬最先着。今回はペースが速すぎてついて行けなかったが、最後切れ味は見せており条件により好走可能。ナナカマド賞馬ゴールデンフウジン(7着)は課題の障害で止まってしまった。やはり苦手意識が出てしまったか。
はむ!の予想結果
取りガミながらなんとか食いつないで?いたが、ここでドボン。3着以内に◎と○が入っていながら、2着に全く押さえていない無印が来てしまい、万事休す。むろん馬券の買い方が下手というのもあるけれど、◎が勝っても嬉しくないというのはやはり問題があるなあ。さあ正月でどこまで取り返せるか、それともマイナスが膨らむのか。
今回収支 -5,500 (配当)0 (投入)5,500
(今年度累計)-41,790
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞は年明け一発目、1月2日(月)。全国発売の帯広記念(BG1)です。重賞予想アップは1日になります。その前に31日に特別記事を掲載する予定です。お楽しみに。
2016年12月28日水曜日
【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第18回ヤングチャンピオンシップ(12/29)
はむ!のばんえいコラム
今回は簡単に
年末年始は重賞目白押しかつ筆者多忙なので一つ一つ丁寧なコラムを書いている時間がありません。簡単なコメントになることを御容赦ください。
さて、年末のばんえい開催は変則的で、24日~26日の後は28日(水)、29日(木)に開催。そして今年最終日の29日は2歳馬の重賞で生産地区代表対抗戦のヤングチャンピオンシップです。早速予想いきます。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえい2歳馬重賞第2弾は、馬産地ごとの予選(産駒特別)を2着までに勝ち抜いた馬だけが出走できるという特殊条件。優勝を狙える強い馬でも、予選で敗れた場合は出走できない。相手関係やその時の展開・馬場状態などにもよるだけに力だけでなく強運も必要だ。全身のヤングクラウンズカップを含めて過去10年を見ると、まず勝ち馬はすべて3番人気以内。1番人気は(3,3,1,3)と、ここも上位馬優勢。伏兵馬は2,3着に1頭くらい割って入ることはあるが基本的には本命サイドで決まることが多い。牝馬は、過去17回で優勝は2003年のエンジュオウカンのみ、最近では2012年アグリナデシコが2着に来ているがこの時は6.8%の軽馬場、全般に苦戦といえる。馬産地別では十勝5勝、北見、釧路2勝、北央1勝で、南北海道は0勝。十勝産駒が層が厚いが他地区も健闘している。ナナカマド賞の関連については、あまり連動しているとはいえないがそこに出走していた馬は好走例が多い。上位馬が並び、600kg程度の重量、この時期の軽馬場も相まってタイムはほとんどが1分30秒を切るスピードレースとなる。
今年は、ナナカマド賞馬ゴールデンフウジンやデビュー時から第一線で活躍してきたジェイワン、ホクショウムゲンら上位馬がきちんと駒を進めてきており、より一層チャンピオン決定戦の様相。ばんえい今年最後の重賞は明日のスターの誕生となるか。
各馬寸評:
1 ミノルシャープ:デビュー時はまだ非力で頼りない感じあったが、ナナカマド賞など経験を重ね、馬体も成長し走りもしっかりしてきた。十勝産駒では強豪を抑えここの出走権を確保、前走はA-2クラスで貫禄を見せた。
2 トモエハイセイコー:トモエパワー産駒。父を見れば力がいるレースになれば強みを発揮するタイプに思える。未知数であるが将来を期待させる1頭。南北海道産駒では先行して2着に粘っており、今回もハナに行くか。
3 ゴールデンフウジン:障害は得意でない方だがナナカマド賞ではこれを難なく乗り越え、鋭い切れ味で勝利。北央産駒特別でもハンデ差を克服。一方前走では障害で大きく崩れており、どこまで落ち着いて臨めるか。
4 カネサスペシャル:非力なイメージがあったが、なかなかの粘り腰も持っており北央産駒特別ではゴールデンフウジンを押さえて優勝しここに駒を進めてきている。もう少し馬体重が増え体力を付けたいところ。
5 サカノイサムヒメ:勝利はデビュー以来の2勝のみであるが、特別戦2着3回と牝馬の中では安定した力を発揮している。北見産駒特別ではジェイワンに続く2着と好走している。ハナが速く障害も上手い。
6 キタノミサキ:キタノサカエヒメとは姉妹でデビューも同じ。毛色が違う上脚質も対照的でこちらは控えて行って切れ味で勝負するタイプ。釧路産駒特別でも追い込んで2着。華奢だが立ち回りは良く障害の崩れは少ない。
7 ジェイワン:ナナカマド賞2着。勝ち馬には切れ味の差で敗れたが力は十分発揮している。これまでまだ着を外していない。完成度が高く大崩れの心配が少ない。障害もワンテンポ遅れる面はあるがしっかり越えてくる。
8 キタノサカエヒメ:デビュー当初は障害も越えられないほどであったが、徐々に力を付けて釧路産駒特別では勝負根性のあるところを見せて快勝した。走りそのものは安定していて人気以上に走れる。
9 センショウニシキ:南北海道産駒特別では大外から鋭い伸びで快勝しここに駒を進めてきた。重量は全くの未知数だが父はニシキダイジン、当然対応できるだろう。着順だけ見ると敗れていても内容のあるレースが多い。
10 ホクショウムゲン:デビュー以来7連勝で圧巻だったが、ナナカマド賞でまさかの大崩れ、その後も障害で崩れることが多く、十勝産駒特別で勝利したものの強さは感じられなくなっている。スピードは非凡なので障害次第。
まとめ:
有力馬は十勝産駒特別で敗れた2~3頭を除いてはほぼ出そろった。まだ抜け出た存在というのがいなくて、それぞれの走りのスタイルもはっきりしていない。そんな中予想するのは難しいが、ここでの勝負は今後も影響してくるのでしっかりと追っていきたい。さすが予選を勝ち上がってきた馬たちのレース。波乱は少ないが、馬場状態によっては大きく変わることもある。
当欄ではホクショウムゲンを本命にしたい。大外枠に入り不安定要素はあるもののやはりナナカマド賞に至るまで圧勝で7連勝したスピードを素直に評価したい。走りがまだしっかりしていない部分があって障害でも大崩れのリスクもあるが、ナナカマド賞のリベンジも果たしたいところで、立て直してきていると見た。相手は堅いがやはりジェイワンの安定度を取りたい。勝負強さが裏目に出て時々取りこぼしがあるが、崩れることはない。連軸に。上述の2頭がややリードか。
次に3番手というより単穴としたいのがナナカマド賞馬ゴールデンフウジン。障害の出来次第では頭まであり得る。しかし障害で脆く崩れることもあるため、馬券を買う際には留意したい。穴っぽいところではトモエハイセイコーあたりはどうだろう。重賞で力のいるレース展開になれば。牝馬のサカノイサムヒメの先行力にも注目。
あとは十勝産駒の強豪馬の中2着に粘り込み出走権を得てきたミノルシャープ、急成長を遂げてきたセンショウニシキあたりが注目か。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
個人的には年末年始で相当忙しい上に、ばんえいでは重賞目白押し。それをまたきっちり(外れるような)予想をやるというのも、自分ながらもっとこのエネルギーを他に振り向けられないものかと思ったりする。それでも、ま、楽しんでやっているので・・。さて、ダービーはディープで苦杯をなめたホクショウ軍団。今度はムゲンでリベンジか。不安点もあるが馬券を買うからにはやはりどこかで勝負に出ないと。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 10=7→3,2,5 合計6通り 各200円
三連単 10=7→3,2,5,1,9 合計10通り 各100円
三連単 10→3,2,5,1,9→7 合計5通り 各100円
三連単 7→10,3,2→10,3,2,5 合計9通り 各100円
三連単 3,2→7,10→7,10,3,2,5 合計12通り 各100円
(はむ!のワイドで勝負!)
ワイド 2=7,3,5,9 9=7,3,5 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、近日アップします。併せて前後して12月31日に記事を書く予定です。
今回は簡単に
年末年始は重賞目白押しかつ筆者多忙なので一つ一つ丁寧なコラムを書いている時間がありません。簡単なコメントになることを御容赦ください。
さて、年末のばんえい開催は変則的で、24日~26日の後は28日(水)、29日(木)に開催。そして今年最終日の29日は2歳馬の重賞で生産地区代表対抗戦のヤングチャンピオンシップです。早速予想いきます。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第18回ヤングチャンピオンシップ(BG2) (2016年12月29日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 2歳産駒特別選抜別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
1 | ミノルシャープ | 牡2 | 590 | 阿部武 | 大友人 | 鹿毛 差 十勝2着 | |
△ | 2 | トモエハイセイコー | 牡2 | 590 | 西謙一 | 西弘美 | 青毛 逃 南北海道2着 |
▲ | 3 | ゴールデンフウジン | 牡2 | 610 | 西将太 | 岩本利 | 青毛 差 北央2着 |
4 | カネサスペシャル | 牡2 | 590 | 大河和 | 村上慎 | 青毛 先 北央1着 | |
注 | 5 | サカノイサムヒメ | 牝2 | 570 | 工藤篤 | 松井浩 | 鹿毛 先 北見2着 |
6 | キタノミサキ | 牝2 | 570 | 長澤幸 | 服部義 | 青毛 追 釧路2着 | |
○ | 7 | ジェイワン | 牡2 | 600 | 松田道 | 槻舘重 | 鹿毛 差 北見1着 |
8 | キタノサカエヒメ | 牝2 | 570 | 藤野俊 | 金山明 | 芦毛 差 釧路1着 | |
9 | センショウニシキ | 牡2 | 600 | 藤本匠 | 岩本利 | 鹿毛 先 南北海道1着 | |
◎ | 10 | ホクショウムゲン | 牡2 | 600 | 鈴木恵 | 服部義 | 鹿毛 先 十勝1着 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえい2歳馬重賞第2弾は、馬産地ごとの予選(産駒特別)を2着までに勝ち抜いた馬だけが出走できるという特殊条件。優勝を狙える強い馬でも、予選で敗れた場合は出走できない。相手関係やその時の展開・馬場状態などにもよるだけに力だけでなく強運も必要だ。全身のヤングクラウンズカップを含めて過去10年を見ると、まず勝ち馬はすべて3番人気以内。1番人気は(3,3,1,3)と、ここも上位馬優勢。伏兵馬は2,3着に1頭くらい割って入ることはあるが基本的には本命サイドで決まることが多い。牝馬は、過去17回で優勝は2003年のエンジュオウカンのみ、最近では2012年アグリナデシコが2着に来ているがこの時は6.8%の軽馬場、全般に苦戦といえる。馬産地別では十勝5勝、北見、釧路2勝、北央1勝で、南北海道は0勝。十勝産駒が層が厚いが他地区も健闘している。ナナカマド賞の関連については、あまり連動しているとはいえないがそこに出走していた馬は好走例が多い。上位馬が並び、600kg程度の重量、この時期の軽馬場も相まってタイムはほとんどが1分30秒を切るスピードレースとなる。
今年は、ナナカマド賞馬ゴールデンフウジンやデビュー時から第一線で活躍してきたジェイワン、ホクショウムゲンら上位馬がきちんと駒を進めてきており、より一層チャンピオン決定戦の様相。ばんえい今年最後の重賞は明日のスターの誕生となるか。
各馬寸評:
1 ミノルシャープ:デビュー時はまだ非力で頼りない感じあったが、ナナカマド賞など経験を重ね、馬体も成長し走りもしっかりしてきた。十勝産駒では強豪を抑えここの出走権を確保、前走はA-2クラスで貫禄を見せた。
2 トモエハイセイコー:トモエパワー産駒。父を見れば力がいるレースになれば強みを発揮するタイプに思える。未知数であるが将来を期待させる1頭。南北海道産駒では先行して2着に粘っており、今回もハナに行くか。
3 ゴールデンフウジン:障害は得意でない方だがナナカマド賞ではこれを難なく乗り越え、鋭い切れ味で勝利。北央産駒特別でもハンデ差を克服。一方前走では障害で大きく崩れており、どこまで落ち着いて臨めるか。
4 カネサスペシャル:非力なイメージがあったが、なかなかの粘り腰も持っており北央産駒特別ではゴールデンフウジンを押さえて優勝しここに駒を進めてきている。もう少し馬体重が増え体力を付けたいところ。
5 サカノイサムヒメ:勝利はデビュー以来の2勝のみであるが、特別戦2着3回と牝馬の中では安定した力を発揮している。北見産駒特別ではジェイワンに続く2着と好走している。ハナが速く障害も上手い。
6 キタノミサキ:キタノサカエヒメとは姉妹でデビューも同じ。毛色が違う上脚質も対照的でこちらは控えて行って切れ味で勝負するタイプ。釧路産駒特別でも追い込んで2着。華奢だが立ち回りは良く障害の崩れは少ない。
7 ジェイワン:ナナカマド賞2着。勝ち馬には切れ味の差で敗れたが力は十分発揮している。これまでまだ着を外していない。完成度が高く大崩れの心配が少ない。障害もワンテンポ遅れる面はあるがしっかり越えてくる。
8 キタノサカエヒメ:デビュー当初は障害も越えられないほどであったが、徐々に力を付けて釧路産駒特別では勝負根性のあるところを見せて快勝した。走りそのものは安定していて人気以上に走れる。
9 センショウニシキ:南北海道産駒特別では大外から鋭い伸びで快勝しここに駒を進めてきた。重量は全くの未知数だが父はニシキダイジン、当然対応できるだろう。着順だけ見ると敗れていても内容のあるレースが多い。
10 ホクショウムゲン:デビュー以来7連勝で圧巻だったが、ナナカマド賞でまさかの大崩れ、その後も障害で崩れることが多く、十勝産駒特別で勝利したものの強さは感じられなくなっている。スピードは非凡なので障害次第。
まとめ:
有力馬は十勝産駒特別で敗れた2~3頭を除いてはほぼ出そろった。まだ抜け出た存在というのがいなくて、それぞれの走りのスタイルもはっきりしていない。そんな中予想するのは難しいが、ここでの勝負は今後も影響してくるのでしっかりと追っていきたい。さすが予選を勝ち上がってきた馬たちのレース。波乱は少ないが、馬場状態によっては大きく変わることもある。
当欄ではホクショウムゲンを本命にしたい。大外枠に入り不安定要素はあるもののやはりナナカマド賞に至るまで圧勝で7連勝したスピードを素直に評価したい。走りがまだしっかりしていない部分があって障害でも大崩れのリスクもあるが、ナナカマド賞のリベンジも果たしたいところで、立て直してきていると見た。相手は堅いがやはりジェイワンの安定度を取りたい。勝負強さが裏目に出て時々取りこぼしがあるが、崩れることはない。連軸に。上述の2頭がややリードか。
次に3番手というより単穴としたいのがナナカマド賞馬ゴールデンフウジン。障害の出来次第では頭まであり得る。しかし障害で脆く崩れることもあるため、馬券を買う際には留意したい。穴っぽいところではトモエハイセイコーあたりはどうだろう。重賞で力のいるレース展開になれば。牝馬のサカノイサムヒメの先行力にも注目。
あとは十勝産駒の強豪馬の中2着に粘り込み出走権を得てきたミノルシャープ、急成長を遂げてきたセンショウニシキあたりが注目か。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
個人的には年末年始で相当忙しい上に、ばんえいでは重賞目白押し。それをまたきっちり(外れるような)予想をやるというのも、自分ながらもっとこのエネルギーを他に振り向けられないものかと思ったりする。それでも、ま、楽しんでやっているので・・。さて、ダービーはディープで苦杯をなめたホクショウ軍団。今度はムゲンでリベンジか。不安点もあるが馬券を買うからにはやはりどこかで勝負に出ないと。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 10=7→3,2,5 合計6通り 各200円
三連単 10=7→3,2,5,1,9 合計10通り 各100円
三連単 10→3,2,5,1,9→7 合計5通り 各100円
三連単 7→10,3,2→10,3,2,5 合計9通り 各100円
三連単 3,2→7,10→7,10,3,2,5 合計12通り 各100円
(はむ!のワイドで勝負!)
ワイド 2=7,3,5,9 9=7,3,5 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、近日アップします。併せて前後して12月31日に記事を書く予定です。
2016年12月27日火曜日
【はむ!のばんえい重賞回顧】第45回ばんえいダービー(2016/12/25)
ばんえい重賞レース回顧
第45回ばんえいダービー(BG1)-2016年12月25日-10R 200m直 晴 2.3%
1着○(6)マルミゴウカイ(藤本匠)1分49秒9
2着◎(9)ホクショウディープ
3着 (7)ツルイテンリュウ
単勝 6 260円 馬単6-9 530円 三連単 6-9-7 1,320円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえいの3歳クラシック最高峰、第45回ばんえいダービーは、2番人気マルミゴウカイが直線で他馬を突き放して勝利。ダービー馬の勲章を手にした。重賞はばんえい大賞典に続き2勝。
この週半ばの大雪とその後の寒気の影響あったものの、ロードヒーティングや手入れが行き届き、馬場状態は重くも軽くもなく各馬が力を発揮できる状況であった。
レース前半からマルミゴウカイ、ツルイテンリュウ、ホクショウディープと外枠に入った有力馬勢が前に出て行って、中間は牽制し合いながらも激しい主導権争い。第2障害手前までも有力各馬が先着。ここまで1分弱の中間ペース。第2障害はホクショウディープが最も先に仕掛けるも7分目あたりでストップ、その間にマルミゴウカイがひと腰で障害を抜け、ホクショウディープもすぐ立て直しこれを追う。さらにツルイテンリュウが差がなく障害をクリア、やや遅れてキタノリュウキが続いた。しかし降りてからの脚色はマルミゴウカイが最も良く、ホクショウディープも激しく追うが差は詰まらず、マルミゴウカイがそのまま2馬身ほどの差をつけてゴール。終わってみれば強い勝ち方であった。ホクショウディープは最後厳しくなったが2着。3着争いは前を追っていたツルイテンリュウが最後一杯になるところを、後ろからじわじわキタノリュウキが迫っていってゴール通過はほぼ同時。写真判定の結果ツルイテンリュウが3着に残り、キタノリュウキは4着だった。5着には追っていたプレザントウェーが入った。
次走へのひとことメモ
マルミゴウカイ(1着):終わってみればこの馬の強さが際だった勝利であった。菊花賞の惜敗以降さらに力をつけてきていて、今回は藤本騎手ともども自信を持って走った印象。意欲的なレース展開で勝利を引っ張り込んだ。障害の上手さもこの馬の強みであるといえる。今後更に成長する余地も感じる。これでオープン入りして古馬一線級の壁にはぶつかりそうだが、できる限り対決して揉まれて力をつけていってもらいたい。目標は来年の4歳馬戦線ということになり一旦一息入れるだろうが、ファンとしては3月のチャンピオンカップあたりを狙ってほしいところ。
ホクショウディープ(2着):ライバルのマルミゴウカイとの一騎打ちに持ち込み、この馬の持ち味は十分発揮できた。障害で一歩止まった分だけ遅れを取った形になったが、これは計算済みであったのだろう。立て直しは早かった。強いて言うなら突然の騎手乗り替わりと大外枠に入ったことで少しだけ歯車が狂ったか。決して力負けではない。今後クラスは据え置きで古馬との対決をこなしながら、来年度へ向けて力をつけていきたいところ。
ツルイテンリュウ(3着):今回も菊花賞同様積極的な走りで攻めの姿勢は出ていた。たださすがに有力馬を意識しすぎたのが、少しオーバーペースになったかもしれない。そのせいか障害でややぎこちない仕草を見せ、最後の直線ではかなり厳しくなった。それでも3着まで粘ったところはこの馬と騎手の持っているセンスを感じる。今後の目標は他馬と同様だが、古馬との対戦ではまだ成績が上がっていないので、このあたりから力をつけたい。
キタノリュウキ(4着):良くも悪くもこの馬らしいレースであった。大型馬だけにややズブい面が出てしまうのは仕方ないが、走りの安定さは抜群、障害も上手い。しぶとさがあり最後は3着直前まで迫った。今後負担重量が増えると逆にこの馬の出番となるだろう。次開催はB1クラスに昇級するが十分戦える。
プレザントウェー(5着):穴人気していながら追走一杯ではあったが、障害などで崩れることもなく、この馬なりの力は発揮できたのではないか。さらに先行力を付けていきたい その他では、アラワシキング(6着)は自分の調子に合わせ後方からの競馬に徹したようだ。調子がさらに戻れば鋭い追い込みの脚が期待できそう。フウジンライデン(7着)もまだ完調には遠い感じだったが、前を追う意欲はみられており、馬体が回復すればまた強さを発揮する可能性も大きい。
はむ!の予想結果
これは安い。今年はよく当たってるのにマイナスは増えていくばかり。要するに取りガミ。当てに行くのはいいが9頭立てで三連単を何十通りも買っている時点で初めから負けているようなものだ。本当に買い方を考え直さなければ。しかし三連単はズバリ当たったときの気持ちよさがあってそれが醍醐味ということもある。ただオッズはもっとチェックすべきなのかも。
今回収支 -2,860 (配当)2,640 (投入)5,500
(今年度累計)-36,290
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞はすぐ、変則開催の12月29日(木)、今年最後の重賞、2歳の重賞ヤングチャンピオンシップ(BG2)です。筆者は28日~29日は外出のため、27日中に見解を書ければと思います。
第45回ばんえいダービー(BG1)-2016年12月25日-10R 200m直 晴 2.3%
1着○(6)マルミゴウカイ(藤本匠)1分49秒9
2着◎(9)ホクショウディープ
3着 (7)ツルイテンリュウ
単勝 6 260円 馬単6-9 530円 三連単 6-9-7 1,320円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえいの3歳クラシック最高峰、第45回ばんえいダービーは、2番人気マルミゴウカイが直線で他馬を突き放して勝利。ダービー馬の勲章を手にした。重賞はばんえい大賞典に続き2勝。
この週半ばの大雪とその後の寒気の影響あったものの、ロードヒーティングや手入れが行き届き、馬場状態は重くも軽くもなく各馬が力を発揮できる状況であった。
レース前半からマルミゴウカイ、ツルイテンリュウ、ホクショウディープと外枠に入った有力馬勢が前に出て行って、中間は牽制し合いながらも激しい主導権争い。第2障害手前までも有力各馬が先着。ここまで1分弱の中間ペース。第2障害はホクショウディープが最も先に仕掛けるも7分目あたりでストップ、その間にマルミゴウカイがひと腰で障害を抜け、ホクショウディープもすぐ立て直しこれを追う。さらにツルイテンリュウが差がなく障害をクリア、やや遅れてキタノリュウキが続いた。しかし降りてからの脚色はマルミゴウカイが最も良く、ホクショウディープも激しく追うが差は詰まらず、マルミゴウカイがそのまま2馬身ほどの差をつけてゴール。終わってみれば強い勝ち方であった。ホクショウディープは最後厳しくなったが2着。3着争いは前を追っていたツルイテンリュウが最後一杯になるところを、後ろからじわじわキタノリュウキが迫っていってゴール通過はほぼ同時。写真判定の結果ツルイテンリュウが3着に残り、キタノリュウキは4着だった。5着には追っていたプレザントウェーが入った。
次走へのひとことメモ
マルミゴウカイ(1着):終わってみればこの馬の強さが際だった勝利であった。菊花賞の惜敗以降さらに力をつけてきていて、今回は藤本騎手ともども自信を持って走った印象。意欲的なレース展開で勝利を引っ張り込んだ。障害の上手さもこの馬の強みであるといえる。今後更に成長する余地も感じる。これでオープン入りして古馬一線級の壁にはぶつかりそうだが、できる限り対決して揉まれて力をつけていってもらいたい。目標は来年の4歳馬戦線ということになり一旦一息入れるだろうが、ファンとしては3月のチャンピオンカップあたりを狙ってほしいところ。
ホクショウディープ(2着):ライバルのマルミゴウカイとの一騎打ちに持ち込み、この馬の持ち味は十分発揮できた。障害で一歩止まった分だけ遅れを取った形になったが、これは計算済みであったのだろう。立て直しは早かった。強いて言うなら突然の騎手乗り替わりと大外枠に入ったことで少しだけ歯車が狂ったか。決して力負けではない。今後クラスは据え置きで古馬との対決をこなしながら、来年度へ向けて力をつけていきたいところ。
ツルイテンリュウ(3着):今回も菊花賞同様積極的な走りで攻めの姿勢は出ていた。たださすがに有力馬を意識しすぎたのが、少しオーバーペースになったかもしれない。そのせいか障害でややぎこちない仕草を見せ、最後の直線ではかなり厳しくなった。それでも3着まで粘ったところはこの馬と騎手の持っているセンスを感じる。今後の目標は他馬と同様だが、古馬との対戦ではまだ成績が上がっていないので、このあたりから力をつけたい。
キタノリュウキ(4着):良くも悪くもこの馬らしいレースであった。大型馬だけにややズブい面が出てしまうのは仕方ないが、走りの安定さは抜群、障害も上手い。しぶとさがあり最後は3着直前まで迫った。今後負担重量が増えると逆にこの馬の出番となるだろう。次開催はB1クラスに昇級するが十分戦える。
プレザントウェー(5着):穴人気していながら追走一杯ではあったが、障害などで崩れることもなく、この馬なりの力は発揮できたのではないか。さらに先行力を付けていきたい その他では、アラワシキング(6着)は自分の調子に合わせ後方からの競馬に徹したようだ。調子がさらに戻れば鋭い追い込みの脚が期待できそう。フウジンライデン(7着)もまだ完調には遠い感じだったが、前を追う意欲はみられており、馬体が回復すればまた強さを発揮する可能性も大きい。
はむ!の予想結果
これは安い。今年はよく当たってるのにマイナスは増えていくばかり。要するに取りガミ。当てに行くのはいいが9頭立てで三連単を何十通りも買っている時点で初めから負けているようなものだ。本当に買い方を考え直さなければ。しかし三連単はズバリ当たったときの気持ちよさがあってそれが醍醐味ということもある。ただオッズはもっとチェックすべきなのかも。
今回収支 -2,860 (配当)2,640 (投入)5,500
(今年度累計)-36,290
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞はすぐ、変則開催の12月29日(木)、今年最後の重賞、2歳の重賞ヤングチャンピオンシップ(BG2)です。筆者は28日~29日は外出のため、27日中に見解を書ければと思います。
2016年12月24日土曜日
【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第45回ばんえいダービー(12/25)
はむ!のばんえいコラム
年末年始のばんえいと当ブログの予定
2016年も大詰めに来ています。皆さんはどんな一年だったでしょうか。個人的には引っ越しその他いろいろあって競馬自体をやっている時間も減っていましたが、当ブログはなんとか細々と続けていけました。(馬券収支は散々でしたが)。来年ももちろん頑張りますし、永く続けられるとともに読者に楽しんでもらえるよう工夫していきたいと考えています。
さて年末年始。JRAは有馬記念で一段落ですが、地方競馬は一番の盛り上がり時でもあります。ばんえいにとっても重賞、そして全国広域発売など。当ブログでも予想など頑張りたいと思います。年末年始のばんえい開催と当欄の予定を書いておきます。
★ばんえい重賞日程
12月25日 ばんえいダービー(BG1)
12月29日 ヤングチャンピオンシップ(BG2)
1月2日 帯広記念(BG1)
1月3日 天馬賞(BG1)
★当ブログの予定
ヤングチャンピオンシップは前々日の27日に、帯広記念は1月1日に、天馬賞は2日に予想をアップする予定です。
NHK地上波の正月バラエティー番組で放送される予定の1月1日の第1R(11:30発走)のレース見解を31日中にアップします。
全国広域発売が行われる1月2日の全レース解説を、前日の1月1日までに行う予定です。
1月2日は13時~17時までTwitterに張り付き応援を考えています。一緒に予想などを楽しみましょう。
さて今週の重賞は、3歳クラシックのクライマックス、ばんえいダービーです。早速予想いきます。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
(予想印、脚質ははむ!の主観による目安です。)
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
3歳クラシック最終戦。ばんえいの場合、帯広単独開催以降は「ダービー」は年末に行われることとなり、最高峰のレースでかつクライマックスを迎えることとなる。そして定量戦なので実力の差がはっきり出るレースでもある。過去10年間は1番人気の成績が(5,2,1,2)優勝馬はすべて4番人気以内、ここ5年に絞ると必ず1番人気ないしは2番人気が優勝しているなど、波乱が少ない。他のデータでは、連対馬は必ずばんえい菊花賞に出走しているというのがある(勝利していなくても可)。また、上位はイレネー記念の上位馬が占める。つまり上がり馬では難しく、ある程度実績を積んできた馬が有利ということだろう。牝馬は以前は4連覇するなど強かった時代もあったが、帯広単独開催以降は1頭も出ていない。菊花賞では牝馬の活躍も見られるだけに、やはり定量戦という条件がものを言っている。
今年は、クラシック第1弾のばんえい大賞典を勝ったマルミゴウカイ、第2弾のばんえい菊花賞を勝ったにツルイテンリュウに対し、2歳時に活躍したホクショウディープ、フウジンライデン、さらにはオークス馬ホクトノホシと重賞タイトルを持つ馬が出そろい、3歳王者決定戦にふさわしいレースが期待される。
各馬寸評:
1 アアモンドヒューマ:3歳ランキングでは11番目の馬。過去唯一出走した重賞ばんえい大賞典でも繰り上がり出走ながら5着に入る健闘を見せている。この時は初めから後方待機の作戦を取り、着を拾いに行くレースであった。今回も基本的には自分のペースを守り切る作戦でいくだろう。セン馬の10kg減はメリット。
2 プレザントウェー:重賞は時々顔を出しているが善戦止まり。しかし近走は連続で掲示板内を確保するなど調子自体は上昇している。重量適性はまだ未知数だが、スピードに乗っていきたいタイプでできれば軽馬場が望み。今回はもしかしてハナを奪いに行く可能性も。障害も悪くないのであとはどこまで粘れるか。
3 ホクトノホシ:オークスでは9番人気での勝利であっと言わせたが、振り返ってみると最初から最後までしっかり走りきり、力は持っているところを見せた。障害も上手い。今度は相手が牡馬も含む世代トップの馬が並びそう簡単にはいかないが、馬格も決して見劣りしない馬で、しっかりついて行ければ善戦以上もあり得る。
4 フウジンライデン:2歳時は差し脚と勝負強さを見せ、8番人気だったイレネー記念の勝利を含め重賞2勝。その後8か月の休養。復帰後2戦は馬体重が大きく減ってまだ十分走れる状況ではなく最下位となったが、叩き3走目で変わり身を見せるか。馬体の回復度合いがポイント。ライデンロックに続く兄弟ダービー制覇に期待。
5 アラワシキング:出られる重賞は欠かさず出ている。イレネー記念では2着に入る健闘を見せている。他馬をじっくり見て後ろから切れ味鋭くまくっていくのがこの馬の型。近走は序盤から大きく他馬に置いて行かれるような苦しいレース展開が多いが、力はある馬。ダービーとなって一気の変わり身を見せることができるか。
6 マルミゴウカイ:2歳時は馬体も気性も成長途上で力不足であったが、3歳になって急成長、一冠目のばんえい大賞典を快勝。その後は逆に追われる立場となり厳しいレースが続いたが、経験を積んでさらに充実してきた。菊花賞では端枠など不利な条件もあって最後は差されたが、障害力を含め安定度は増してきている。
7 ツルイテンリュウ:前月のばんえい菊花賞では積極的なレース運びとこの馬の持ち前の切れ味が生きて快勝。それまでが目立たない存在だったが、ここで一気に開花させた。古馬との対戦では自分のペースが作れず苦戦しているが、同世代戦の流れなら他馬も苦しむ分しっかり走れる。軽馬場ならさらに持ち味を生かせそう。
8 キタノリュウキ:既に1100kgを越える大型馬。荷物を運ぶ力は十分に持っておりながら、決め手に欠けるところがあり無冠に甘んじている。ただ荷物が重くなればなるほどこの馬の力の発揮できる場面が増えそう。スピードのある馬たちに惑わされずしっかり踏み込んで行ければ上位馬には全く引けを取らない。
9 ホクショウディープ:2歳時ヤングCSでの快勝が印象的。それ以降は一息入れたこともあって実績は少ないが、それでも古馬勢とのレースでも渡り合い、復帰後はすべて3着以内に入っている。いつも好勝負するが最後の詰めが甘く勝ちきれない部分がある。ツルイテンリュウとはデビュー戦で2着に敗れて以降常にライバル関係。
まとめ:
定量戦なので重賞タイトルを持つ上位馬が一歩リードではあるが、昨年とは全く違い群雄割拠の世代。未だ飛び抜けて強い馬はいない状況で展開次第で順位は変わりそう。週半ば大雪が降っており馬場状態にも留意。
当欄では今回もホクショウディープとマルミゴウカイの一騎打ちと見ている。当然この2頭で決まるほど簡単にはいかないが、上位評価して軸にするならこの2頭。双方全く互角で悩んだが、古馬とも互角に戦い総合力で勝るホクショウディープの方を本命にした。障害も悪くないし、降りてからのスピードに加え、イレネー記念の反省から最後まで走りきるスタミナを付けてきている。やや軽めの馬場も味方しそう。ただ外枠に入り不安定な一面もあるので、全面信頼は危険かも。
マルミゴウカイももちろん負けてはいない。近走は着外に沈んでいるものの相手は古馬Aクラスの上位馬、そこで大きく離されてはおらず、むしろ揉まれてきた分勝負根性をつけている。あとは初めての重量でのスタミナが課題か。当欄では差の無い対抗とした。
上述の2頭が抜け出していると見るが、展開により2頭の間に割って入る馬が出る可能性はある。イレネー記念3着のキタノリュウキは大きな馬体を生かして安定感を感じさせる。最後まで粘り強く走れるのも強み。重賞未勝利なので意地を見せたいところ。ズブい面があるので意欲的に行ってほしい。ばんえい菊花賞を勝ったツルイテンリュウも切れ味は抜群で侮れないが、菊花賞の時は展開がうまく嵌まりすぎた感があり、ここは馬券的な妙味も含め他の馬を物色したい。その中では上がり馬のプレザントウェーは先行力を持っており、他馬が苦しめば逃げ込みもあり得る。
他ではイレネー記念など重賞2勝のフウジンライデンは長期休養で相当調子を落としていたが、元々は力のある馬。2走を叩いて変わり身を見せる余地はある。但し馬体が戻っていることが条件。その他では実績のあるアラワシキングあたりが起死回生の一発を狙う。当欄では実績を重視しこの馬に注マークを付けたい。
はむ!の馬券狙いどころ:
さあ、年末年始の重賞4連発。資金をつなげる意味でもなんとか当てて行きたいところ。今回は上位2頭の一騎打ちと見るが、菊花賞の時のように出し抜けを食らわす馬が出ればきつい。最近は三連単の負けをワイドでなんとかカバーしているといった状況が続いている。なんとか収支プラスに持って行きたいのでワイドもさらに厳しいところ(アラワシキング、ホクトノホシ)を狙いに行く。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単(2頭軸マルチ) 9=6=8,2,5,7 合計24通り 各100円
三連単(追加) 9=6→8,2,5,7,4,3 合計12通り 各100円
三連単(追加) 9→6→8,2,5,7 合計4通り 各100円
三連単(追加) 9→8,2,5,7→6 6→8,2,5,7→9 合計8通り 各100円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 5=9,6,2,3 3=9,6,2 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、近日アップします。
年末年始のばんえいと当ブログの予定
2016年も大詰めに来ています。皆さんはどんな一年だったでしょうか。個人的には引っ越しその他いろいろあって競馬自体をやっている時間も減っていましたが、当ブログはなんとか細々と続けていけました。(馬券収支は散々でしたが)。来年ももちろん頑張りますし、永く続けられるとともに読者に楽しんでもらえるよう工夫していきたいと考えています。
さて年末年始。JRAは有馬記念で一段落ですが、地方競馬は一番の盛り上がり時でもあります。ばんえいにとっても重賞、そして全国広域発売など。当ブログでも予想など頑張りたいと思います。年末年始のばんえい開催と当欄の予定を書いておきます。
★ばんえい重賞日程
12月25日 ばんえいダービー(BG1)
12月29日 ヤングチャンピオンシップ(BG2)
1月2日 帯広記念(BG1)
1月3日 天馬賞(BG1)
★当ブログの予定
ヤングチャンピオンシップは前々日の27日に、帯広記念は1月1日に、天馬賞は2日に予想をアップする予定です。
NHK地上波の正月バラエティー番組で放送される予定の1月1日の第1R(11:30発走)のレース見解を31日中にアップします。
全国広域発売が行われる1月2日の全レース解説を、前日の1月1日までに行う予定です。
1月2日は13時~17時までTwitterに張り付き応援を考えています。一緒に予想などを楽しみましょう。
さて今週の重賞は、3歳クラシックのクライマックス、ばんえいダービーです。早速予想いきます。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第45回ばんえいダービー(BG1) (2016年12月25日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | アアモンドヒューマ | せん3 | 720 | 藤野俊 | 金山明 | 鹿毛 追 父ヒカルイットウセイ | |
△ | 2 | プレザントウェー | 牡3 | 730 | 渡来心 | 久田守 | 鹿毛 逃 父タカダヤジェット |
3 | ホクトノホシ | 牝3 | 710 | 村上章 | 村上慎 | 鹿毛 先 父ナリタビッグマン | |
4 | フウジンライデン | 牡3 | 730 | 島津新 | 岩本利 | 栗毛 追 父カゲシュウホー | |
注 | 5 | アラワシキング | 牡3 | 730 | 船山蔵 | 西邑春 | 鹿毛 追 父トウリュウ |
○ | 6 | マルミゴウカイ | 牡3 | 730 | 藤本匠 | 槻舘重 | 鹿毛 差 父ダイエイヒーロー |
7 | ツルイテンリュウ | 牡3 | 730 | 大河和 | 山田勇 | 鹿毛 先 父トウカイカップ | |
▲ | 8 | キタノリュウキ | 牡3 | 730 | 工藤篤 | 村上慎 | 鹿毛 先 父カネサテンリュウ |
◎ | 9 | ホクショウディープ | 牡3 | 730 | 鈴木恵 | 松井浩 | 青毛 先 父サカノリキマル |
(予想印、脚質ははむ!の主観による目安です。)
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
3歳クラシック最終戦。ばんえいの場合、帯広単独開催以降は「ダービー」は年末に行われることとなり、最高峰のレースでかつクライマックスを迎えることとなる。そして定量戦なので実力の差がはっきり出るレースでもある。過去10年間は1番人気の成績が(5,2,1,2)優勝馬はすべて4番人気以内、ここ5年に絞ると必ず1番人気ないしは2番人気が優勝しているなど、波乱が少ない。他のデータでは、連対馬は必ずばんえい菊花賞に出走しているというのがある(勝利していなくても可)。また、上位はイレネー記念の上位馬が占める。つまり上がり馬では難しく、ある程度実績を積んできた馬が有利ということだろう。牝馬は以前は4連覇するなど強かった時代もあったが、帯広単独開催以降は1頭も出ていない。菊花賞では牝馬の活躍も見られるだけに、やはり定量戦という条件がものを言っている。
今年は、クラシック第1弾のばんえい大賞典を勝ったマルミゴウカイ、第2弾のばんえい菊花賞を勝ったにツルイテンリュウに対し、2歳時に活躍したホクショウディープ、フウジンライデン、さらにはオークス馬ホクトノホシと重賞タイトルを持つ馬が出そろい、3歳王者決定戦にふさわしいレースが期待される。
各馬寸評:
1 アアモンドヒューマ:3歳ランキングでは11番目の馬。過去唯一出走した重賞ばんえい大賞典でも繰り上がり出走ながら5着に入る健闘を見せている。この時は初めから後方待機の作戦を取り、着を拾いに行くレースであった。今回も基本的には自分のペースを守り切る作戦でいくだろう。セン馬の10kg減はメリット。
2 プレザントウェー:重賞は時々顔を出しているが善戦止まり。しかし近走は連続で掲示板内を確保するなど調子自体は上昇している。重量適性はまだ未知数だが、スピードに乗っていきたいタイプでできれば軽馬場が望み。今回はもしかしてハナを奪いに行く可能性も。障害も悪くないのであとはどこまで粘れるか。
3 ホクトノホシ:オークスでは9番人気での勝利であっと言わせたが、振り返ってみると最初から最後までしっかり走りきり、力は持っているところを見せた。障害も上手い。今度は相手が牡馬も含む世代トップの馬が並びそう簡単にはいかないが、馬格も決して見劣りしない馬で、しっかりついて行ければ善戦以上もあり得る。
4 フウジンライデン:2歳時は差し脚と勝負強さを見せ、8番人気だったイレネー記念の勝利を含め重賞2勝。その後8か月の休養。復帰後2戦は馬体重が大きく減ってまだ十分走れる状況ではなく最下位となったが、叩き3走目で変わり身を見せるか。馬体の回復度合いがポイント。ライデンロックに続く兄弟ダービー制覇に期待。
5 アラワシキング:出られる重賞は欠かさず出ている。イレネー記念では2着に入る健闘を見せている。他馬をじっくり見て後ろから切れ味鋭くまくっていくのがこの馬の型。近走は序盤から大きく他馬に置いて行かれるような苦しいレース展開が多いが、力はある馬。ダービーとなって一気の変わり身を見せることができるか。
6 マルミゴウカイ:2歳時は馬体も気性も成長途上で力不足であったが、3歳になって急成長、一冠目のばんえい大賞典を快勝。その後は逆に追われる立場となり厳しいレースが続いたが、経験を積んでさらに充実してきた。菊花賞では端枠など不利な条件もあって最後は差されたが、障害力を含め安定度は増してきている。
7 ツルイテンリュウ:前月のばんえい菊花賞では積極的なレース運びとこの馬の持ち前の切れ味が生きて快勝。それまでが目立たない存在だったが、ここで一気に開花させた。古馬との対戦では自分のペースが作れず苦戦しているが、同世代戦の流れなら他馬も苦しむ分しっかり走れる。軽馬場ならさらに持ち味を生かせそう。
8 キタノリュウキ:既に1100kgを越える大型馬。荷物を運ぶ力は十分に持っておりながら、決め手に欠けるところがあり無冠に甘んじている。ただ荷物が重くなればなるほどこの馬の力の発揮できる場面が増えそう。スピードのある馬たちに惑わされずしっかり踏み込んで行ければ上位馬には全く引けを取らない。
9 ホクショウディープ:2歳時ヤングCSでの快勝が印象的。それ以降は一息入れたこともあって実績は少ないが、それでも古馬勢とのレースでも渡り合い、復帰後はすべて3着以内に入っている。いつも好勝負するが最後の詰めが甘く勝ちきれない部分がある。ツルイテンリュウとはデビュー戦で2着に敗れて以降常にライバル関係。
まとめ:
定量戦なので重賞タイトルを持つ上位馬が一歩リードではあるが、昨年とは全く違い群雄割拠の世代。未だ飛び抜けて強い馬はいない状況で展開次第で順位は変わりそう。週半ば大雪が降っており馬場状態にも留意。
当欄では今回もホクショウディープとマルミゴウカイの一騎打ちと見ている。当然この2頭で決まるほど簡単にはいかないが、上位評価して軸にするならこの2頭。双方全く互角で悩んだが、古馬とも互角に戦い総合力で勝るホクショウディープの方を本命にした。障害も悪くないし、降りてからのスピードに加え、イレネー記念の反省から最後まで走りきるスタミナを付けてきている。やや軽めの馬場も味方しそう。ただ外枠に入り不安定な一面もあるので、全面信頼は危険かも。
マルミゴウカイももちろん負けてはいない。近走は着外に沈んでいるものの相手は古馬Aクラスの上位馬、そこで大きく離されてはおらず、むしろ揉まれてきた分勝負根性をつけている。あとは初めての重量でのスタミナが課題か。当欄では差の無い対抗とした。
上述の2頭が抜け出していると見るが、展開により2頭の間に割って入る馬が出る可能性はある。イレネー記念3着のキタノリュウキは大きな馬体を生かして安定感を感じさせる。最後まで粘り強く走れるのも強み。重賞未勝利なので意地を見せたいところ。ズブい面があるので意欲的に行ってほしい。ばんえい菊花賞を勝ったツルイテンリュウも切れ味は抜群で侮れないが、菊花賞の時は展開がうまく嵌まりすぎた感があり、ここは馬券的な妙味も含め他の馬を物色したい。その中では上がり馬のプレザントウェーは先行力を持っており、他馬が苦しめば逃げ込みもあり得る。
他ではイレネー記念など重賞2勝のフウジンライデンは長期休養で相当調子を落としていたが、元々は力のある馬。2走を叩いて変わり身を見せる余地はある。但し馬体が戻っていることが条件。その他では実績のあるアラワシキングあたりが起死回生の一発を狙う。当欄では実績を重視しこの馬に注マークを付けたい。
はむ!の馬券狙いどころ:
さあ、年末年始の重賞4連発。資金をつなげる意味でもなんとか当てて行きたいところ。今回は上位2頭の一騎打ちと見るが、菊花賞の時のように出し抜けを食らわす馬が出ればきつい。最近は三連単の負けをワイドでなんとかカバーしているといった状況が続いている。なんとか収支プラスに持って行きたいのでワイドもさらに厳しいところ(アラワシキング、ホクトノホシ)を狙いに行く。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単(2頭軸マルチ) 9=6=8,2,5,7 合計24通り 各100円
三連単(追加) 9=6→8,2,5,7,4,3 合計12通り 各100円
三連単(追加) 9→6→8,2,5,7 合計4通り 各100円
三連単(追加) 9→8,2,5,7→6 6→8,2,5,7→9 合計8通り 各100円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 5=9,6,2,3 3=9,6,2 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、近日アップします。
2016年12月7日水曜日
【はむ!のばんえい重賞回顧】第41回ばんえいオークス(2016/12/4)
ばんえい重賞レース回顧
第41回ばんえいオークス(BG1)-2016年12月4日-10R 200m直 曇 1.5%
1着 (8)ホクトノホシ(村上章)2分15秒8
2着◎(4)ヒカルナナヒメ
3着 (1)コウシュハローヤル
単勝 9 6,740円 馬単8-4 28,270円 三連単 8-4-1 611,230円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえいの3歳牝馬の最高峰、第41回ばんえいオークスは人気薄9番人気のホクトノホシが先行する有力馬を次々かわして差しきり勝ち。重賞初出走で初優勝。また、鞍上の村上章騎手はデビュー21年目にして嬉しい初重賞制覇となった。
この日の帯広はこの時期にしては気温が高く、渋い馬場で時計のかかる状況であった。
レースは前半から各馬牽制しあいながら進みかなりのスローペース。各馬刻みを何度も入れ、出入りはあるもののほぼ横一線のまま第2障害手前まで進む。各馬一斉に揃ったところから、ヒカルナナヒメが先に仕掛け、ほとんど差がなくフジノウンカイとコウシュハローヤルそしてラッセルクインも相次いでチャレンジ。各馬障害で力が入り苦心したが、ヒカルナナヒメが崩れずに最も先に障害を抜け出しフジノウンカイがこれに続く。一歩遅れてコウシュハローヤルとラッセルクインが続き、さらに遅れて、障害を溜めてひと腰で抜けてきたホクトノホシが続く。残り30m地点までは前を行く4頭が先頭争い。そしてラッセルクインが脚色が怪しくなりストップ、その間をホクトノホシがかわし前を追う。その後最内で激しく追っていたコウシュハローヤルが詰まり、フジノウンカイも脚色が鈍る。その間に先頭に出たヒカルナナヒメも残り15m程度の所で詰まる。その間を外からホクトノホシが脚色よくかわし先頭へ、そしてそのままゴールまで駆け抜けてゴールした。その後は、いっぱいになりながらヒカルナナヒメが巻き返し2着を死守。同じく何度も詰まったコウシュハローヤルがフジノウンカイを最後振り切り3着に入った。1番人気のラッセルクインは最後ビュウティハートにもかわされ6着に終わった。
次走へのひとことメモ
ホクトノホシ(1着):してやったりの快勝。元々先行タイプの馬で今回も行けるところまで行くという姿勢だったが、ペースが遅くなって、逆に無理に追う必要がなかった。差の無い位置から他馬の様子を見つつ障害を上げることに集中。後は前を行く馬を一頭ずつ拾いながら走りきった。この馬の持ち味を生かした村上騎手の好騎乗だったと言える。馬格もある馬で勝ってみればG1馬の風格を持った馬だ。これで一気に3ランクアップしB1クラス。今後は相手も急激に強くなり厳しくなるが、今回のように自分の走りに徹すれば勝負に参加可能だ。ひとまずは暮れのダービーに出走して力試しか。
ヒカルナナヒメ(2着):前半から十分力を溜めて障害はトップ抜け、この馬の狙いどおりの走りだった。最後の直線で詰まることまで計算に入っていたと思われるが、勝った馬の勢いに出し抜かれたというところ。力は十分に発揮できている。やはり次はダービーに挑戦だろう。同世代牡馬相手のレースでも上位に食い込んでおり、善戦に期待。
コウシュハローヤル(3着):やはり上手く流れに乗れた。最内枠もこの馬にはかえって良かったかもしれない。最後の直線で一瞬の切れ味を見せた時はあわやと思わせた。この馬は父親の影響か大きいレースの方が力が出そう。自己条件(B3)で勝ち星を重ねていきたい。
フジノウンカイ(4着):スローペースに乗ってこの馬としては積極的に前に行く競馬。最後の直線は追い比べとなったが、併走していた他馬ほどは余裕はなかったかもしれない。その分だけわずかの差で4着となった。ただ障害など安定感があり今後のレースで発揮できるだろう。
ビュウティハート(5着):繰り上がり出走で無欲の走り。その分無理に追わず自分のペースで走れ、最後は詰まったラッセルクインをかわして5着まで粘り込み。この馬なりの走りができ経験を積めた。自己条件(B4)に戻ればこの経験が生きるだろう。
その他では注目されたラッセルクイン(6着)、やはりいきなりの重賞の荷物は厳しかったか。ただ崩れたわけではないので自己条件に戻れば巻き返し可能。ダービーには出走権的に賞金が少し足りていない。人気のタナボタチャン(7着)は障害でのミスが響いた形になったがやはり本調子ではなかったか。スギヤマ(8着)は馬体重も減っていて力不足が見え、グレースゴールド(9着)は外の馬の転倒も影響したが調子も上がっていなかった。。コウシュハアレッポ(中止)は障害で崩れ競走中止。
はむ!の予想結果
ツイッターで既報だが、ワイドはホクトノホシから有力馬に流したものを4点ほど買っていた、と思ったところ購入ミスでワイドを買ったつもりが馬複を買っていて、結果的に当たってしまった。しかしそれは後出しになってしまうので当欄ではワイドでの収支で計算します。(フジノウンカイが3着に来てくれていれば全部当たりになったところだけど・・・但しワイドをきちんと買っていればの話)三連単などはさすがに無印を頭にはできないのでハズレ、収支はさらに赤字は膨らむのみ。
今回収支 -3,000 (配当)2,500 (投入)5,500
(今年度累計)-33,430
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞は3週開いて12月25日(日)、今度は3歳全馬の最高峰、ばんえいダービー(BG1)です。また、年末年始の重賞シリーズも始まります。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。
第41回ばんえいオークス(BG1)-2016年12月4日-10R 200m直 曇 1.5%
1着 (8)ホクトノホシ(村上章)2分15秒8
2着◎(4)ヒカルナナヒメ
3着 (1)コウシュハローヤル
単勝 9 6,740円 馬単8-4 28,270円 三連単 8-4-1 611,230円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえいの3歳牝馬の最高峰、第41回ばんえいオークスは人気薄9番人気のホクトノホシが先行する有力馬を次々かわして差しきり勝ち。重賞初出走で初優勝。また、鞍上の村上章騎手はデビュー21年目にして嬉しい初重賞制覇となった。
この日の帯広はこの時期にしては気温が高く、渋い馬場で時計のかかる状況であった。
レースは前半から各馬牽制しあいながら進みかなりのスローペース。各馬刻みを何度も入れ、出入りはあるもののほぼ横一線のまま第2障害手前まで進む。各馬一斉に揃ったところから、ヒカルナナヒメが先に仕掛け、ほとんど差がなくフジノウンカイとコウシュハローヤルそしてラッセルクインも相次いでチャレンジ。各馬障害で力が入り苦心したが、ヒカルナナヒメが崩れずに最も先に障害を抜け出しフジノウンカイがこれに続く。一歩遅れてコウシュハローヤルとラッセルクインが続き、さらに遅れて、障害を溜めてひと腰で抜けてきたホクトノホシが続く。残り30m地点までは前を行く4頭が先頭争い。そしてラッセルクインが脚色が怪しくなりストップ、その間をホクトノホシがかわし前を追う。その後最内で激しく追っていたコウシュハローヤルが詰まり、フジノウンカイも脚色が鈍る。その間に先頭に出たヒカルナナヒメも残り15m程度の所で詰まる。その間を外からホクトノホシが脚色よくかわし先頭へ、そしてそのままゴールまで駆け抜けてゴールした。その後は、いっぱいになりながらヒカルナナヒメが巻き返し2着を死守。同じく何度も詰まったコウシュハローヤルがフジノウンカイを最後振り切り3着に入った。1番人気のラッセルクインは最後ビュウティハートにもかわされ6着に終わった。
次走へのひとことメモ
ホクトノホシ(1着):してやったりの快勝。元々先行タイプの馬で今回も行けるところまで行くという姿勢だったが、ペースが遅くなって、逆に無理に追う必要がなかった。差の無い位置から他馬の様子を見つつ障害を上げることに集中。後は前を行く馬を一頭ずつ拾いながら走りきった。この馬の持ち味を生かした村上騎手の好騎乗だったと言える。馬格もある馬で勝ってみればG1馬の風格を持った馬だ。これで一気に3ランクアップしB1クラス。今後は相手も急激に強くなり厳しくなるが、今回のように自分の走りに徹すれば勝負に参加可能だ。ひとまずは暮れのダービーに出走して力試しか。
ヒカルナナヒメ(2着):前半から十分力を溜めて障害はトップ抜け、この馬の狙いどおりの走りだった。最後の直線で詰まることまで計算に入っていたと思われるが、勝った馬の勢いに出し抜かれたというところ。力は十分に発揮できている。やはり次はダービーに挑戦だろう。同世代牡馬相手のレースでも上位に食い込んでおり、善戦に期待。
コウシュハローヤル(3着):やはり上手く流れに乗れた。最内枠もこの馬にはかえって良かったかもしれない。最後の直線で一瞬の切れ味を見せた時はあわやと思わせた。この馬は父親の影響か大きいレースの方が力が出そう。自己条件(B3)で勝ち星を重ねていきたい。
フジノウンカイ(4着):スローペースに乗ってこの馬としては積極的に前に行く競馬。最後の直線は追い比べとなったが、併走していた他馬ほどは余裕はなかったかもしれない。その分だけわずかの差で4着となった。ただ障害など安定感があり今後のレースで発揮できるだろう。
ビュウティハート(5着):繰り上がり出走で無欲の走り。その分無理に追わず自分のペースで走れ、最後は詰まったラッセルクインをかわして5着まで粘り込み。この馬なりの走りができ経験を積めた。自己条件(B4)に戻ればこの経験が生きるだろう。
その他では注目されたラッセルクイン(6着)、やはりいきなりの重賞の荷物は厳しかったか。ただ崩れたわけではないので自己条件に戻れば巻き返し可能。ダービーには出走権的に賞金が少し足りていない。人気のタナボタチャン(7着)は障害でのミスが響いた形になったがやはり本調子ではなかったか。スギヤマ(8着)は馬体重も減っていて力不足が見え、グレースゴールド(9着)は外の馬の転倒も影響したが調子も上がっていなかった。。コウシュハアレッポ(中止)は障害で崩れ競走中止。
はむ!の予想結果
ツイッターで既報だが、ワイドはホクトノホシから有力馬に流したものを4点ほど買っていた、と思ったところ購入ミスでワイドを買ったつもりが馬複を買っていて、結果的に当たってしまった。しかしそれは後出しになってしまうので当欄ではワイドでの収支で計算します。(フジノウンカイが3着に来てくれていれば全部当たりになったところだけど・・・但しワイドをきちんと買っていればの話)三連単などはさすがに無印を頭にはできないのでハズレ、収支はさらに赤字は膨らむのみ。
今回収支 -3,000 (配当)2,500 (投入)5,500
(今年度累計)-33,430
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞は3週開いて12月25日(日)、今度は3歳全馬の最高峰、ばんえいダービー(BG1)です。また、年末年始の重賞シリーズも始まります。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。
2016年12月3日土曜日
【はむ!のばんえい競馬重賞予想2016】第41回ばんえいオークス(12/4)
はむ!のばんえいコラム
お疲れ様、尾ヶ瀬騎手
先日、ばんえいの尾ヶ瀬馨騎手が24年間の騎手生活にピリオド、惜しまれながら引退式が行われました。元騎手で父親の尾ヶ瀬富雄調教師を受け継ぐ形でデビューし(実際は同時に騎手だった時代あり)通算2066勝で、重賞勝利も多数。堅実な騎乗で、(筆者は最近しか見ていないのでこれまでの記録を含めての全体の印象ですが)この馬ならこの人というプロフェッショナルな印象が強く、特にハイトップレディ、フクイズミなの牝馬をスターに導きました。一方牡馬でもキングシャープやライデンロックなどが尾ヶ瀬騎手のお手馬でした。51歳といえども衰えもなくまだまだやれるという感じですが、勇退に近い感じで引退。筆者とは同じ年(学年)の騎手だったのでいっそう残念ですが、第二の人生を進むことに拍手を送りましょう。
さて、今週は3歳牝馬の最高峰のレース、ばんえいオークス(優駿牝馬)です。いわゆる若き乙女たちの戦い。尾ヶ瀬騎手も過去に2回優勝しており、2006年にはは最下位人気のキキリンドウという馬を優勝に導いたことがあります。今年はどんなドラマが待っているのでしょう。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
(予想印、脚質ははむ!の主観による目安です。)
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえいでは唯一の牝馬のG1レース、そして数少ない牝馬の重賞レースの一つ。牝馬ならどの馬もこのレースを目標にしているといっても過言ではない。過去の成績を振り返ると、1番人気は(3,3,0,4)と連対率6割となかなかの好成績、2番人気も(4,1,2,3)とかなりの成績を上げており、堅く収まる傾向にある。一方、3番人気の馬が(0,1,0,9)と成績が落ち、4番人気だと(2,3,5,0)とまた好成績を上げるなど不思議な現象が起きている。5番人気以下の(10年前に勝ったキキリンドウが例外中の例外で、それ以外は)勝利が全くなく、6番人気以下にいたっては2着もない。以上の傾向をもとに分析すると、牝馬は元々クラスがばらばらで上位馬と下位馬では力の差がかなりある。その中でハンデ無しの定量戦となると上位馬がやはり力を発揮するレースということだろう。3番人気の成績が悪いのは、憶測だが何らかの原因で穴人気していた馬が上位人気馬を追って崩れる馬が多かったというところか。あと、過去9年の勝ち馬はすべて2月の明け3歳重賞黒ユリ賞に出走しており、最近上がってきた馬にはイヤなデータだ。このあたりも留意しておく必要がありそう。
今年は黒ユリ賞勝ち馬で賞金ランクトップのブルーオーシャンが前走大敗で出走停止となってしまい、他の実績馬ももう一つ調子が上がらない状況、そんな中今年度初めは最下位ランクのC2クラスにいたラッセルクインが変わり身を果たし目下10連勝中。一気にシンデレラストーリーとなるか。あるいはこれを阻止する馬はいるのか。
各馬寸評:
1 コウシュハローヤル:重賞初出走。3歳牝馬の賞金ランク7位の馬。コウシュハの馬が最内と大外に別れて入ったが両馬ともニシキダイジン産駒で似たところがある。近走馬体重が増え調子は良い。障害は上手い方。
2 フジノウンカイ:重賞は黒ユリ賞5着の実績。ランクは8位。夏は4連勝するなど勢いがあった。近走はクラスが上がって厳しいレースが続くがそこそこの走りは見せている。前走9着も差はない。切れ味で勝負するタイプ。
3 ビュウティハート:タイキンの回避によりランク12位のこの馬に出走権がまわってきた。重賞もむろん初出走だが、3月の福寿草特別では上位馬相手に10番人気で3着に入っている。時計のかかるレースの方がよさそう。
4 ヒカルナナヒメ:ランク2位。重賞は黒ユリ賞(8着)など、しかし同世代の牝馬特別レースでは福寿賞特別に勝つなど強みを発揮。稲妻賞では古馬一線級相手に奮闘した。持ち味の先行力と障害力でタイトルを狙う。
5 タナボタチャン:ランク5位。重賞は黒ユリ賞2着の実績が光る。春先は大きく調子を崩した時期があったが、秋に入って馬体重も増え調子は上昇。持ち前の切れ味が出てきた。薄い毛色の特色ある馬体が目を引く。
6 スギヤマ:重賞は初出走。ランクは6位。父はばん馬の元祖ペルシュロン系。920kg前後と小柄な馬で非力な感じはするが、なかなかの粘り強さがあり、秋になって力もついてきた。重量は課題だが時計かかればチャンス。
7 ラッセルクイン:重賞初出走。ランクは3位。2歳時はなかなか勝てずC~Dクラスで甘んじていたが、ここにきて一気に力をつけて破竹の10連勝。スピードで押して行って障害も苦にしない。課題があるとすればスタミナ。
8 ホクトノホシ:3歳牝馬ランクは9位。重賞は初出走だが、特別レースでは4着2回の実績がある。先行タイプで他馬を引っ張るような展開になれば強みを発揮。大崩れも少ない。この馬に初騎乗の村上騎手がどうさばくか。
9 グレースゴールド:ランク4位。メンバー中経験は最も豊富で5つめの重賞出走。特にイレネー記念5着の実績が目立つ。後ろからついて行って直線の切れ味で勝負するタイプ。ただ障害は課題。前半の位置取りもポイント。
10 コウシュハアレッポ:ランク10位。重賞も特別戦も全く経験がなくいきなりの重賞出走。その分未知の魅力はある。父のニシキダイジンは高重量で勝ってきた馬。元々先行力がありしぶとさが発揮できる展開になれば。
まとめ:
とにかく10連勝でここに駒を進めてきたラッセルクインに注目が集まる。確かに勝ちっぷりが良く力のある馬であることは認めざるを得ない。しかしここは最も格調高いBG1、定量戦でハンデもない。ラッセルクインの連勝はC1クラスからのもの。相手に恵まれて勝ち上がってきたところがある。ジリ脚な面も見せているだけに、荷物が重くなると心配も出てくる。時計もかかりそう。ただ黒ユリ賞馬ブルーオーシャンがいないなど他のメンバーも小粒感があり、そのあたりの力関係が予想のポイントだ。
そこで当欄ではヒカルナナヒメを本命に推したい。この馬も連続連対中。前走ラッセルとの初の直接対決で敗れたものの枠順もあり差もわずか。十分逆転可能と見る。堅実な走りができ自分でペースを作れるタイプで、重賞や特別レース経験もある。黒ユリ賞は8着だったが、昨年も黒ユリ賞10着のホクショウモモが逃げ切って優勝しておりデータ的に問題はない。変にライバルを意識せず自分の走りが出来れば。
ラッセルクインは対抗にした。重賞経験なし特別レースも軽量戦の天の川賞(4着)だけで実績不足、当欄では弱点ありと見ているが、やはり他馬との比較になると、この馬の勢いはかなりのもの。あっさり勝たれることもあり得る。
上位2頭の一騎打ちの様相で、3番手以降はどれも決め手に欠け混戦。ならばやはり実績馬をとりたい。フジノウンカイは黒ユリ賞5着馬、今年の夏以降調子が良い。父ウンカイ、母父がマルゼンバージと実力馬の血統。大レースで強いところを見せるのではと単穴評価とした。そして実績ならグレースゴールド。近走成績は上がっていないが戦ってきた相手が強かった。追い込みの脚が嵌まれば勝ち負けまで。ただ障害が課題なので全面信頼は難しい。あとは、黒ユリ賞2着のタナボタチャンがいるがまだ本調子ではないように見える。時計がかかれば追い込みの脚があるが。それならば最近調子の良いスギヤマあたりを押さえたい。
はむ!の馬券狙いどころ:
やはりラッセルクインをどう見るかが馬券買いのポイント。その勢いは認めつつも、ここはG1レース。そうあっさり勝たれてはという気持ちがある。そこでヒカルナナヒメをはじめ実績馬を中心に組み立てていきたい。あまり好きではないが三連複も絡めて。あと、気になる穴馬もいるがそこはワイドで押さえる。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 4→7,2,9,6=7,2,9,6 合計12通り 各200円
三連単(追加) 4,7→4,7→4,7,2,9,6,5 合計8通り 各100円
三連複 4=7=2,9,6,5 合計4通り 各200円
馬複 4=2,9,6,5 合計4通り 各200円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 5=4,7,2,8 8=4,7,2 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後近日アップします。
お疲れ様、尾ヶ瀬騎手
先日、ばんえいの尾ヶ瀬馨騎手が24年間の騎手生活にピリオド、惜しまれながら引退式が行われました。元騎手で父親の尾ヶ瀬富雄調教師を受け継ぐ形でデビューし(実際は同時に騎手だった時代あり)通算2066勝で、重賞勝利も多数。堅実な騎乗で、(筆者は最近しか見ていないのでこれまでの記録を含めての全体の印象ですが)この馬ならこの人というプロフェッショナルな印象が強く、特にハイトップレディ、フクイズミなの牝馬をスターに導きました。一方牡馬でもキングシャープやライデンロックなどが尾ヶ瀬騎手のお手馬でした。51歳といえども衰えもなくまだまだやれるという感じですが、勇退に近い感じで引退。筆者とは同じ年(学年)の騎手だったのでいっそう残念ですが、第二の人生を進むことに拍手を送りましょう。
さて、今週は3歳牝馬の最高峰のレース、ばんえいオークス(優駿牝馬)です。いわゆる若き乙女たちの戦い。尾ヶ瀬騎手も過去に2回優勝しており、2006年にはは最下位人気のキキリンドウという馬を優勝に導いたことがあります。今年はどんなドラマが待っているのでしょう。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回ばんえいオークス(BG1) (2016年12月4日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | コウシュハローヤル | 牝3 | 670 | 工藤篤 | 松井浩 | 鹿毛 先 | |
▲ | 2 | フジノウンカイ | 牝3 | 670 | 菊池一 | 大友人 | 青毛 差 |
3 | ビュウティハート | 牝3 | 670 | 渡来心 | 坂本東 | 鹿毛 差 | |
◎ | 4 | ヒカルナナヒメ | 牝3 | 670 | 藤本匠 | 谷あゆ | 鹿毛 逃 |
5 | タナボタチャン | 牝3 | 670 | 阿部武 | 坂本東 | 栗毛 差 | |
注 | 6 | スギヤマ | 牝3 | 670 | 松田道 | 松井浩 | 鹿毛 先 |
○ | 7 | ラッセルクイン | 牝3 | 670 | 鈴木恵 | 岡田定 | 鹿毛 先 |
8 | ホクトノホシ | 牝3 | 670 | 村上章 | 村上慎 | 鹿毛 逃 | |
△ | 9 | グレースゴールド | 牝3 | 670 | 藤野俊 | 長部幸 | 栗毛 追 |
10 | コウシュハアレッポ | 牝3 | 670 | 西謙一 | 大友人 | 栗毛 先 |
(予想印、脚質ははむ!の主観による目安です。)
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえいでは唯一の牝馬のG1レース、そして数少ない牝馬の重賞レースの一つ。牝馬ならどの馬もこのレースを目標にしているといっても過言ではない。過去の成績を振り返ると、1番人気は(3,3,0,4)と連対率6割となかなかの好成績、2番人気も(4,1,2,3)とかなりの成績を上げており、堅く収まる傾向にある。一方、3番人気の馬が(0,1,0,9)と成績が落ち、4番人気だと(2,3,5,0)とまた好成績を上げるなど不思議な現象が起きている。5番人気以下の(10年前に勝ったキキリンドウが例外中の例外で、それ以外は)勝利が全くなく、6番人気以下にいたっては2着もない。以上の傾向をもとに分析すると、牝馬は元々クラスがばらばらで上位馬と下位馬では力の差がかなりある。その中でハンデ無しの定量戦となると上位馬がやはり力を発揮するレースということだろう。3番人気の成績が悪いのは、憶測だが何らかの原因で穴人気していた馬が上位人気馬を追って崩れる馬が多かったというところか。あと、過去9年の勝ち馬はすべて2月の明け3歳重賞黒ユリ賞に出走しており、最近上がってきた馬にはイヤなデータだ。このあたりも留意しておく必要がありそう。
今年は黒ユリ賞勝ち馬で賞金ランクトップのブルーオーシャンが前走大敗で出走停止となってしまい、他の実績馬ももう一つ調子が上がらない状況、そんな中今年度初めは最下位ランクのC2クラスにいたラッセルクインが変わり身を果たし目下10連勝中。一気にシンデレラストーリーとなるか。あるいはこれを阻止する馬はいるのか。
各馬寸評:
1 コウシュハローヤル:重賞初出走。3歳牝馬の賞金ランク7位の馬。コウシュハの馬が最内と大外に別れて入ったが両馬ともニシキダイジン産駒で似たところがある。近走馬体重が増え調子は良い。障害は上手い方。
2 フジノウンカイ:重賞は黒ユリ賞5着の実績。ランクは8位。夏は4連勝するなど勢いがあった。近走はクラスが上がって厳しいレースが続くがそこそこの走りは見せている。前走9着も差はない。切れ味で勝負するタイプ。
3 ビュウティハート:タイキンの回避によりランク12位のこの馬に出走権がまわってきた。重賞もむろん初出走だが、3月の福寿草特別では上位馬相手に10番人気で3着に入っている。時計のかかるレースの方がよさそう。
4 ヒカルナナヒメ:ランク2位。重賞は黒ユリ賞(8着)など、しかし同世代の牝馬特別レースでは福寿賞特別に勝つなど強みを発揮。稲妻賞では古馬一線級相手に奮闘した。持ち味の先行力と障害力でタイトルを狙う。
5 タナボタチャン:ランク5位。重賞は黒ユリ賞2着の実績が光る。春先は大きく調子を崩した時期があったが、秋に入って馬体重も増え調子は上昇。持ち前の切れ味が出てきた。薄い毛色の特色ある馬体が目を引く。
6 スギヤマ:重賞は初出走。ランクは6位。父はばん馬の元祖ペルシュロン系。920kg前後と小柄な馬で非力な感じはするが、なかなかの粘り強さがあり、秋になって力もついてきた。重量は課題だが時計かかればチャンス。
7 ラッセルクイン:重賞初出走。ランクは3位。2歳時はなかなか勝てずC~Dクラスで甘んじていたが、ここにきて一気に力をつけて破竹の10連勝。スピードで押して行って障害も苦にしない。課題があるとすればスタミナ。
8 ホクトノホシ:3歳牝馬ランクは9位。重賞は初出走だが、特別レースでは4着2回の実績がある。先行タイプで他馬を引っ張るような展開になれば強みを発揮。大崩れも少ない。この馬に初騎乗の村上騎手がどうさばくか。
9 グレースゴールド:ランク4位。メンバー中経験は最も豊富で5つめの重賞出走。特にイレネー記念5着の実績が目立つ。後ろからついて行って直線の切れ味で勝負するタイプ。ただ障害は課題。前半の位置取りもポイント。
10 コウシュハアレッポ:ランク10位。重賞も特別戦も全く経験がなくいきなりの重賞出走。その分未知の魅力はある。父のニシキダイジンは高重量で勝ってきた馬。元々先行力がありしぶとさが発揮できる展開になれば。
まとめ:
とにかく10連勝でここに駒を進めてきたラッセルクインに注目が集まる。確かに勝ちっぷりが良く力のある馬であることは認めざるを得ない。しかしここは最も格調高いBG1、定量戦でハンデもない。ラッセルクインの連勝はC1クラスからのもの。相手に恵まれて勝ち上がってきたところがある。ジリ脚な面も見せているだけに、荷物が重くなると心配も出てくる。時計もかかりそう。ただ黒ユリ賞馬ブルーオーシャンがいないなど他のメンバーも小粒感があり、そのあたりの力関係が予想のポイントだ。
そこで当欄ではヒカルナナヒメを本命に推したい。この馬も連続連対中。前走ラッセルとの初の直接対決で敗れたものの枠順もあり差もわずか。十分逆転可能と見る。堅実な走りができ自分でペースを作れるタイプで、重賞や特別レース経験もある。黒ユリ賞は8着だったが、昨年も黒ユリ賞10着のホクショウモモが逃げ切って優勝しておりデータ的に問題はない。変にライバルを意識せず自分の走りが出来れば。
ラッセルクインは対抗にした。重賞経験なし特別レースも軽量戦の天の川賞(4着)だけで実績不足、当欄では弱点ありと見ているが、やはり他馬との比較になると、この馬の勢いはかなりのもの。あっさり勝たれることもあり得る。
上位2頭の一騎打ちの様相で、3番手以降はどれも決め手に欠け混戦。ならばやはり実績馬をとりたい。フジノウンカイは黒ユリ賞5着馬、今年の夏以降調子が良い。父ウンカイ、母父がマルゼンバージと実力馬の血統。大レースで強いところを見せるのではと単穴評価とした。そして実績ならグレースゴールド。近走成績は上がっていないが戦ってきた相手が強かった。追い込みの脚が嵌まれば勝ち負けまで。ただ障害が課題なので全面信頼は難しい。あとは、黒ユリ賞2着のタナボタチャンがいるがまだ本調子ではないように見える。時計がかかれば追い込みの脚があるが。それならば最近調子の良いスギヤマあたりを押さえたい。
はむ!の馬券狙いどころ:
やはりラッセルクインをどう見るかが馬券買いのポイント。その勢いは認めつつも、ここはG1レース。そうあっさり勝たれてはという気持ちがある。そこでヒカルナナヒメをはじめ実績馬を中心に組み立てていきたい。あまり好きではないが三連複も絡めて。あと、気になる穴馬もいるがそこはワイドで押さえる。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 4→7,2,9,6=7,2,9,6 合計12通り 各200円
三連単(追加) 4,7→4,7→4,7,2,9,6,5 合計8通り 各100円
三連複 4=7=2,9,6,5 合計4通り 各200円
馬複 4=2,9,6,5 合計4通り 各200円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 5=4,7,2,8 8=4,7,2 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後近日アップします。
登録:
投稿 (Atom)