地方競馬発展のためには、かねてからJRAとの相互馬券発売が有効だと思ってきたところですが、この3月23日からホッカイドウ競馬(平場)の場外AibaのほとんどでJRAの全レースの馬券が買えることになりました。 トータリゼーションシステムが整備されて、馬券上での交流が増えることは喜ばしいことなんでしょうけど、今回の正直な感想は、「いきなり全レースですか・・」。今回のことはJRAファンにとっては素晴らしいことですが、JRAと日程が重複するばんえいにとっては、Aibaでの売り上げに少なからず影響が出る恐れがあり、トータルの売り上げ減につながるのではと心配します。
片方だけじゃダメなんです。その逆(JRAで地方競馬の馬券が買える)も実現できてこそ、真の意味での交流じゃないでしょうか。確かにJRAのインターネット投票システムIPATでは地方競馬の一部レースが買えるようになってきていますが、まだダートグレード競走など一部のレースのみ、ばんえいに至ってはまだ見通しがたっていないようです。
交流拡大の一里塚になるのならば大いに歓迎したいと思いますが、現状での今回のホッカイドウ競馬でのJRA全レース発売は、何か不安の方が先立つ取り組みに感じます。
さて、3月第3弾の重賞は、4歳、5歳馬の世代交流重賞・ポプラ賞(BG3)です。ばんえいではこの世代は若馬の部類。ばんえいダービーなどクラシックを戦ってきた4歳馬勢と天馬賞などを戦ってきた5歳馬勢が将来のばんえいの主導権をめぐって相まみえるという平場のレースにはないばんえいならではの特殊なレースです。それだけに興味深いものがあります。
過去の傾向は、やはり一日の長なのか、5歳馬勢の方がリード。しかしハンデもあるので波乱要素はたっぷりです。
それではポプラ賞の予想です。
はむ!の重賞予想大作戦(予想)
2013/03/17-10R 第34回ポプラ賞(BG3)
(はむ!の予想印)
◎ (9)フジダイビクトリー
○ (1)ブラックパール
▲ (8)ワールドピサ
△ (4)ニシキエーカン
注 (2)オイドン
(はむ!の見解)
このレースはまずオイドンをどう見るかによって予想の傾向が大きく違ってくるだろう。780kgのばんえい重賞はこの4,5歳世代をリードするオイドンであっても初めての重量。しかも最も少ないニシキウンカイ、マリンチャンスとは70kg差。いかにもハンデがきつい。しかしこれぐらいの差でも克服できるくらいの力とスピードは十分持っている。オイドンが来ると予想するか来ないと予想するかで両極端になりそうだ。
自分は性格上、やはりオイドンは来ない方に賭けたいというのが、正直なところ。しかしそれはオイドンがダメなのではなく、他の馬たちも頑張って大接戦の好レースを期待したいということだ。
現在の4歳世代と5歳世代を比べると、Bクラスなど下の組ではそれほど力の差はないと思うが、上位クラスになると、重賞やその他の古馬との対戦でも上位に食い込むなど、パフォーマンス的に5歳馬の方が派手な感じがする。
というわけで、本命には5歳馬からフジダイビクトリーを推してみたい。前走チャンピオンカップでは古馬相手に一瞬勝ったかと思わせるレースぶりを見せた。今回はこの時より30kg減で走れるのは大きい。前にも書いたがこの馬は軽馬場向きという定評だが渋い馬場でも結構走れるタイプ。そうなるとこのメンバーでは力は上。あとは前半から積極的に前の方で競馬ができて、後ろから来る差し馬をシャットアウトするような展開になれば勝利は近いだろう。
相手はやはり5歳で、ヒロインズカップで強い勝ち方を見せ、チャンピオンカップでも2着に入ったブラックパールか。この馬も力は十分持っているが、他の馬がドドっと前に行くようなレースになるなど展開によっては力を出し切れないところがあるので、どうしてもこの馬一本での馬券は買いづらい。しかし、最近は好調なので相手関係からしてもやはり軸にはなるだろう。最内の1番枠というのもこの馬はかえって得意とするところだ。
4歳馬からは、目下7連勝中のワールドピサの勢いに注目したい。デビュー時から華奢な馬で、それまで好走はするもののどうしても勝ちきれず、同期の馬たちに遅れをとっていたが、ここに来て馬体も成長してきて一気に追い上げてきた。前々走の4歳戦白雪賞でも堂々の圧勝。今回もスピードで押し切るシーンが考えられる。あとは一線級の相手との対戦でどこまで力を出せるかということと、ハンデをもらっているとはいえ730kgの初重量。雰囲気に飲まれると力を出し切れないこともあるかも。
昨年のイレネー記念馬で4歳世代のトップを走るニシキエーカンの存在を忘れがちだ。確かに近走あまり結果は出ていないが、これはハンデがあってのもの。古馬一線級のレースに果敢に挑んで力をつけている。あまり早いレースは望まないだろうが、力勝負ならこのメンバーの中でも上位だ。人気薄になるようならぜひ押さえておきたい。
他ではダービーを制したアサヒリュウセイが、本来の西将太騎手に戻って機を伺っているだろうし、穴では追い込みのすごい脚を持っているマリンチャンスが最軽量を生かして一発狙っていると思われ、このあたりも気になるところだが、馬券的にどこまで絞り込むか。
様々なファクターがあって、ばんえいファンの推理を競い合うには絶好のレース。楽しいレースを期待したい。
(馬券)
三連単 9=1,8,4,2(軸1頭マルチ) 36通り各100円
三連単 9,1→9,1,8,4→9,1,8,4,2,5 24通り各100円
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合計 6000円
競馬というのはやりこめばやりこむほど、気になる馬が増えすぎて、手広くあれやこれや買いすぎて(これを八百屋買いという)結局損をする買い方しかできない。今回もそういうにおいがプンプンする。ま、馬で儲かるとは思ってないから、お楽しみ料ということで。
今回はフジダイビクトリーに信頼を置いてみたけど、どうなるでしょうか。
続きまして、前回の重賞の結果と、前回までの収支決算です。
はむ!の重賞予想大作戦
2013/03/10-10R 第44回イレネー記念(BG1)・・・結果
1着 5 ショウチシマシタ
2着 7 ソウクンボーイ
3着 10 コウシュハウンカイ
単勝 5 490円
馬単 5-7 930円
三連単 5-7-10 4,010円
でした。(動画)
(感想)
雪の影響もあって、初めての670kgもなんのその、各馬スピードあふれるレースを展開し、勝ちタイムが1分17秒台という高速レースとなった。そこでスピード力を出し切ったのがショウチシマシタだった。ナナカマド賞では勝ったものの1着馬の降着という曰く付きだったが、今回は正真正銘実力で勝ったレースであった。
この日の当初は雪が降って軽馬場であったが、午後から晴れて馬場が乾き、後半のレースは時計がかかり始めていたので、そこそこ時計がかかるかと思われたが、スタートから非常に速いペースでレースが展開した。
ショウチシマシタ、ソウクンボーイの有力2頭が前半から飛ばしていく。大外のコウシュハウンカイも積極的なレースで差のない位置、人気薄のセイコークインやフクミツらもついていく。そして第2障害まで35秒程度というハイペース。一息入れてすぐに障害越えへ、ショウチシマシタが先に仕掛け、難なく障害をクリアし一気にゴールを目指す。ソウクンボーイもこれに続き、じわじわ差を詰める。3番手はセイコークインが躓きながらも抜け出すところ、すぐに大外のコウシュハウンカイが障害でやや腰が入りつつもなんとか越えて、3番手に出て前2頭を追う。しかし3頭の位置関係は変わらない。
最後はショウチシマシタが歩ききって1着でゴール。そして2着はそのままソウクンボーイが流れ込み、3着はコウシュハウンカイが大外の不利があっても実力を感じさせる走りだった。あとは、少し離れて後ろから追ってきたコウシュハクイーンがセイコークインやその前を行ったフクミツ、連れて上がって来たマツリダワッショイらを交わし4着に入った。もう一頭人気のダイコクパワーは速いペースに前半から後手を踏んでしまい、最後まで追いつかなかった。
結局はスピードに乗った馬が上位を占めた形だが、それでもショウチシマシタもソウクンボーイもバテないタフさも感じさせたほか、各馬、力のあるところを見せており、来年度のクラシック戦線や、古馬との混合レースなどでの3歳馬の活躍が益々楽しみになってくるレースであった。
(馬券)
三連単 7,5,6→7,5,6,10→7,5,6,10 18通り各200円
5→7→10 200円×40.1倍 的中
三連単 7,5,6→7,5,6,10→7,5,6,2 21通り各100円
三連単 7,5→7,5→3 2通り各100円
複勝 2 100円
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合計 6000円 8,020円 的中
堅めのレースにしては、少し配当ついてくれたのでなんとかプラスにできた。○と◎は逆だったけど上手く入ってくれた。コウシュハウンカイも強いので怖かったけど大外不利を信じて2着以下と予想できたのもよかった。
自分で言っておくけど、今年度の2歳(明け3歳)の重賞は、一応全勝。デビューから追っかけてたからね。但し取りガミなどもあって儲けはほとんどありません。もっと馬券の点数絞るべきなんだろうけど、そこができないのが馬券下手の小市民。ま、大負けしなければ御の字ということで。
はむ!の2012年度ばんえい重賞大作戦収支決算(3/10イレネー記念まで)
月日 | レース名 | 勝馬 | 投入 | 的中 | 収支 | 今年度収支 | |
4/29 | 第6回ばんえい十勝オッズパーク杯 | BG2 | ホッカイヒカル | 6000 | 7950 | +1950 | +1950 |
6/17 | 第43回旭川記念 | BG3 | カネサブラック | 6000 | 1290 | -4710 | -2760 |
6/24 | 第6回柏林賞 | BG3 | フジダイビクトリー | 6000 | 0 | -6000 | -8760 |
7/15 | 第20回北斗賞 | BG3 | キタノタイショウ | 6000 | 0 | -6000 | -14760 |
7/29 | 第24回はまなす賞 | BG3 | オイドン | 6000 | 0 | -6000 | -20760 |
8/12 | 第24回ばんえいグランプリ | BG1 | ギンカリュウセイ | 6000 | 3800 | -2200 | -22960 |
8/26 | 第37回ばんえい大賞典 | BG3 | ブラックボス | 6000 | 640 | -5460 | -28420 |
9/16 | 第20回銀河賞 | BG2 | ニュータカラコマ | 6000 | 0 | -6000 | -34420 |
9/30 | 第48回岩見沢記念 | BG2 | カネサブラック | 6000 | 0 | -6000 | -40420 |
10/14 | 第35回ナナカマド賞 | BG3 | ショウチシマシタ | 6000 | 3700 | -2300 | -42720 |
10/28 | 第33回北見記念 | BG2 | ギンガリュウセイ | 6000 | 2100 | -3900 | -46620 |
11/4 | 第37回ばんえい菊花賞 | BG2 | ニシキウンカイ | 6000 | 27360 | +21360 | -25260 |
11/11 | 第37回クインカップ | BG3 | マリンチャンス | 6000 | 0 | -6000 | -31260 |
12/2 | 第37回ばんえいオークス | BG1 | タカラハヤヒメ | 6000 | 0 | -6000 | -37260 |
12/16 | 第3回ドリームエイジカップ | BG3 | テンマデトドケ | 6000 | 0 | -6000 | -43260 |
12/23 | 第41回ばんえいダービー | BG1 | アサヒリュウセイ | 6000 | 0 | -6000 | -49260 |
12/30 | 第14回ヤングチャンピオンシップ | BG2 | ソウクンボーイ | 6000 | 1670 | -4330 | -53590 |
1/2 | 第35回帯広記念 | BG1 | カネサブラック | 6000 | 0 | -6000 | -59590 |
1/3 | 第6回天馬賞 | BG1 | オイドン | 6000 | 4150 | -1850 | -61440 |
1/27 | 第23回ヒロインズカップ | BG2 | ブラックパール | 6000 | 0 | -6000 | -67440 |
2/17 | 第38回黒ユリ賞 | BG2 | ナナノチカラ | 6000 | 23700 | +17700 | -49740 |
3/3 | 第34回チャンピオンカップ | BG2 | ホッカイヒカル | 6000 | 0 | -6000 | -55740 |
3/10 | 第44回イレネー記念 | BG1 | ショウチシマシタ | 6000 | 8020 | +2020 | -53720 |
3/17 | 第34回ポプラ賞 | BG3 | 6000 | ||||
3/24 | 第45回ばんえい記念 | BG1 | 6000 |
泣いても笑ってもあと2つ。なんとか今の負けぐらいで収まれば。
次の記事は3月24日のばんえい記念前日までには書きます。
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