先日、厚労省の研究所か何かの調査で、日本人はギャンブル依存症にかかりやすく、実際に500万人以上の人が依存症であるというような報道がありました。この調査の意図はよくわかりませんが、このことが記事になると、総じてギャンブルに対して否定的な論調になります。
おそらく記事のターゲットはカジノ解禁の動きの方に向けられているのだとは思いますし、(依存症が多いという)調査結果には(正式にはギャンブルではない)パチンコの存在が大きいのではと思われます。ただ、このような記事はギャンブルの一員というか代表でもある競馬ファンにとってみれば、あまり愉快な話ではありません。
TOTOが導入された時もそうだったのですが、どうしてもこういう時、ギャンブル=賭け事=悪ということから話が始まり、そして健全なギャンブルであることを自負している競馬も巻き込んでギャンブルとしてひとくくりにされ、追放キャンペーンのようになってしまいます。それは残念なことです。
はむ!を含め競馬ファンのほとんどは競馬がギャンブルであることは否定しません。ただ、競馬に携わる様々な関係者の人々が世間に認められるための努力を続けた結果、競馬が今の社会的地位にあるということも知っています。(もちろん他のギャンブルもそれぞれの努力があってこそ存在している。)だからこそ、ほとんどの人は節操を持って競馬を楽しんでいます。(一部そうでない人もいますが、そういう困った人はどこの世界にもいるものです。ことさらギャンブルの存在のみにその理由を求めるのは根拠がありません。)
ところで、今年10月に和歌山市内に場外馬券売り場(DASH和歌山)が開設されることになりました。和歌山には昔「紀三井寺競馬」というのがありましたが昭和末期に廃止になりました。それ以降初めての馬券売り場ということになります。設置にあたっては当然地元住民の反対もあったようですが、最終的にはシャッター街となる危険もある地域の活性化のため地元からの要望という形で開設の運びになったと聞きます。これは競馬というものを理解してもらうための日々の努力が実った成果だと思います。ただやはり環境悪化など不安に思っている住民もまだ多いと思いますので、開設後も地元に寄り添うようにしながら街とともに発展してほしいと思います。
DASH和歌山は、兵庫県競馬(園田、姫路)の場外なので、基本は園田のレースが中心ですが、地方競馬の広域発売レースも買えることになるのが期待されます。(ばんえいのレースも帯広記念くらいは買えるかな。)旅打ちのはむ!(?)としては、機会があれば訪れたいものです。
はむ!のばんえい予想前回の結果
さて、ばんえいの話題に戻って、前回の重賞(8/24)・ばんえい大賞典の結果から・・・
3歳クラシック戦線第一弾は、やはりハクタイホウとカイシンゲキの一騎打ち。第2障害をほぼ同時に越え、ゴールまで手に汗握る大勝負となりましたが、勢いでカイシンゲキが最後一歩前に出て勝利。ハクタイホウも良い走りをしながらまたもや重賞タイトルから見放されました。ハクタイホウは詰めの甘さは克服した感じもありましたが、カイシンゲキの勢いに敗れた感じです。3着には障害をうまくクリアしたカンシャノココロが入りました。ばんえいはクラシック戦線はまだ第一弾が終わったところ、今後秋のばんえい菊花賞、そして暮れのばんえいダービーへと続きます。3歳世代は現在休養中のイレネー記念馬ホクショウマサルを含めまだ勝負付けが済んだとはいえないので、今後どのような展開になるか楽しみです。
さて、はむ!の予想の方は◎→○→△で入ったので、一応当たりという感じですが、今回も安い。馬券は印を入れたものは厚めに入れましたので、一応はプラスとなりましたが、旨味はありませんでした。しかし、ま、こういう地道な当たりを確実に取って行くのも大事なことなのでしょう。今後も頑張って参りましょう。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2014データ・馬券成績表)
それでは、今週の重賞・銀河賞の予想です。
はむ!のばんえい重賞予想
2014年9月14日-10R 第22回 銀河賞(BG2)(20:10発走)
出馬表形式、好評のようですので当面続けます。
【出馬表及びはむ!の予想印】
第22回 銀河賞(BG2) (2014年9月14日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
1 | ソウクンボーイ | 牡4 | 730 | 安部憲 | 西邑春 | 鹿毛 追 | |
▲ | 2 | ナナノチカラ | 牝4 | 710 | 工藤篤 | 小北栄 | 栗毛 追 |
△ | 3 | コウシュハウンカイ | 牡4 | 740 | 藤本匠 | 大友人 | 栗毛 先 |
4 | ダイコクパワー | 牡4 | 720 | 大口泰 | 松井浩 | 鹿毛 差 | |
5 | コウシュハクィーン | 牝4 | 700 | 大河和 | 皆川公 | 栗毛 差 | |
6 | ホクショウサスケ | 牡4 | 710 | 島津新 | 岡田定 | 鹿毛 追 | |
注 | 7 | イッキフジ | 牡4 | 710 | 西謙一 | 西弘美 | 栗毛 逃 |
8 | セイコークイン | 牝4 | 700 | 松田道 | 岡田定 | 鹿毛 先 | |
◎ | 9 | オレノココロ | 牡4 | 740 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 先 |
○ | 10 | クインフェスタ | 牝4 | 700 | 浅田達 | 金田勇 | 鹿毛 差 |
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ) 単+複 7 馬複(BOX)9,10,2,3 6通り 三連単(軸2頭マルチ) 9=10→2,3,7 合計18通り (三連単の9=10→2,3,7(1,2着固定を重めに) 三連単 9→2,3,7=2,3,7 合計6通り |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえいの場合は、他と違い「4歳馬」が明確にカテゴライズされていることは、当ブログでも何度か説明しているところであるが、その4歳のトップ10にランクされている馬たちは、大概、はまなす賞を加えた4つの重賞の狭間で、1か月に1度程度の同世代戦(たいていは特別戦)と、自分が属するクラスの古馬との対戦を繰り返しながら、レースをこなしている。
そして秋が入り口のこの時期に、4歳重賞路線の第2弾、銀河賞に臨むという流れである。
このレースはBG2に位置づけられ格の高いレースにもかかわらず、どうしても別定のハンデがあって、実力馬が実力どおりのレースを見せらないことが多い。また、9月のこの時期は天候が不安定で、馬場状態の変化も大きいし、体調も夏バテする馬がいたりと変化も大きい。そういった点からもなかなか予想の難しいレースだ。一方ではこのような難しい条件でも勝った馬は、先々大成していく馬も多く注目に値する重要なレースの一つだ。
今年の4歳馬路線は、いわゆる「三人娘」(コウシュハクィーン、セイコークイン、クインフェスタの牝馬3頭)の活躍が目立っていて、4歳戦のみならず、古馬との対決でも常にこの三頭が登場してしのぎを削っており、8月に行われた前哨戦の山鳩賞でも1~3着を占めている。今回も人気サイドということになりそうだ。その中でも特にセイコークインとクインフェスタは互いに意識し合うライバル同士であり、互いに勝ったり負けたりを繰り返している。しかしながらこの2頭は重賞タイトルがない。重賞ともなると荷物が重くなるせいかどうしても勝てなくなる。(そのために賞金加算がないのでハンデ的に有利にはなるのだが・・)このあたりをどう絡めるかが今回の銀河賞予想のポイントになりそうだ。
あとは天候が微妙だ。上の三人娘は、それほど晴雨はこだわるタイプではないが、それでもレース時点の馬場状態により展開がいろいろ変わってくる。今週は降水もあったため、ある程度の軽馬場が見込まれるが、当日の状況を見極めたい。
これらを踏まえ、荒れる要素を含めていろいろ検討したが、当欄では手堅いところから実力馬の方を取った。ばんえい重賞ではスピードより重量を引っ張るパワーが求められ、ダービー馬オレノココロは、やはり実力ではこの馬が抜けているといえる。あとはハンデ差であるが、強い古馬などを相手に相応の重量を背負って戦ってきており、自分の走りができれば問題ないだろう。この馬はやや悪い癖として第2障害で膝を折ることがしばしば見られ、そこで大敗してしまうこともある。逆に言うと膝を折っても立て直すだけの柔軟性があるので、先行力はあるものの慌てずじっくり臨んでいきたいところ。
三人娘ではクインフェスタに勢いがある。現在3連勝中だがその内容が良く、勝負強さが出てきた。差し馬ながら障害をあまり苦にしないのも強みだ。兄のインフィニティーに似た感じか。以前は非力さがあったが、ここにきて体も出来てきた。前開催の出走を見送ってこのレースに臨んでおり、かなり狙ってきているのではないか。
三人娘より1ランク上のもう一頭の牝馬でオークス馬のナナノチカラもどうしても無視できない一頭だ。前々走の前哨戦の大敗は出遅れが影響したモノで、次の古馬相手のレースでは鋭い切れ味を見せ上位に入っている。追い込み一辺倒の馬なので展開に注文がつき全面的な信頼は危険だが、前がもたつき追い込み向きの展開になれば、一気に食い込んでくる可能性はある。単穴として狙っていきたい。
もう一頭の実績馬コウシュハウンカイも何ら外す理由が見つからない。前走は最下位だったが古馬の最上位クラスとの対決、戦ってきた相手が格上で、この馬はそれなりに好走している。同世代戦ではやはり一枚上の力を見せている。決め手に欠ける部分があり今回はハンデもあるので、他馬に勢いあるときは取り残される心配があるが、大崩れはない馬なので押さえとしては狙っておきたい。
他では、今回出走権を持っていたショウチシマシタが回避したため、B2クラスからイッキフジに出走権が回ってきた。この馬は重賞初出走で、未知の魅力があるだけでなく先行力で展開を作れるタイプでもあり、ハンデが軽く、リーディングを争う西謙一ジョッキーが乗るとなると、一発の期待がかかってくる。スピード戦になれば食い込むチャンスも。
イッキフジと同じクラスのホクショウサスケも注目の一頭で、第二障害を越えてから見せる鬼脚は鋭いが、展開に注文がつく馬で、今回は相手が強化されているだけに、追走で一杯となる可能性がある。様子見か。
三人娘の一角セイコークイン、コウシュハクィーンらも決して評価を下げる馬ではないが、他の馬の勢いの中で埋もれる可能性がある。予想では何かを外さないといけないので、今回は当欄では見送りたい。
同様に実績のある牡馬ダイコクパワー、ソウクンボーイも展開がはまれば大駈けすることもあるが、凡走も多く狙いづらいか。
馬券的には今回はかなり難しい。はむ!の買い目は一応上表のように、オレノココロを中心にクインフェスタとの2頭軸3連単、あとはタテ目を押さえるということろか。今回は、当てることをあまり考えず、当たった場合の実入りの方を狙いたい。
今回の結果は終了後2,3日以内に2014成績表に書くとともに、次回記事で寸評します。
次回ばんえい重賞は2週間後の9/28岩見沢記念(BG2)です。次回重賞予想はその前日までに更新する予定です。
その間、どこかで「レース予想」などもやりたいとは思っていますので、その節にはよろしくお願いします
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