前回のこの欄でもチラっと述べましたが、夏のばんえいG1、ばんえいグランプリに向けたファン投票が行われています。先日発表された中間発表では、やはり、ばんえい記念馬キタノタイショウが他を離して最多得票、ファンの多いオイドンが2位、一昨年度のばんえい記念を制したインフィニティーが3位で続きます。ベスト10に入っている馬で注目すべきところは、今回の大賞典にも登場する最強3歳馬センゴクエース、芦毛の馬体が輝くアオノレクサスあたりがランクインしています。ただ、これらの馬は現状からして回避の可能性も大きく、結局はいつものオープンのメンバーになりそうです。それでも、実力、人気ともばんえいの現役のトップ10が揃うわけですから、グランプリにふさわしいと言えるでしょう。締切は7月27日。
その前に、26日(日)は注目の3歳三冠第1戦のばんえい大賞典があり、こちらの方も注目です。それでは予想いきます。
センゴクエースは競走除外になりました。修正版予想はこちら
【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ばんえい大賞典(BG3) (2015年7月26日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
1 | バウンティハンター | 牡3 | 670 | 阿部武 | 金田勇 | 栗毛 差 | |
○ | 2 | キンメダル | 牡3 | 680 | 安部憲 | 小北栄 | 鹿毛 差 |
3 | ホクセイボス | 牡3 | 670 | 松田道 | 皆川公 | 芦毛 差 | |
△ | 4 | コウシュハスパーク | 牡3 | 670 | 藤本匠 | 皆川公 | 栗毛 追 |
5 | テンカトウイツ | 牡3 | 670 | 長澤幸 | 服部義 | 芦毛 先 | |
◎ | 6 | センゴクエース | 牡3 | 700 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 鹿毛 逃 |
7 | コウリキ | 牡3 | 670 | 西謙一 | 久田守 | 鹿毛 先 | |
注 | 8 | シリウス | 牝3 | 660 | 藤野俊 | 長部幸 | 鹿毛 差 |
9 | ホクショウキズナ | 牡3 | 670 | 大河和 | 坂本東 | 鹿毛 先 | |
▲ | 10 | タキニシサンデー | 牝3 | 650 | 西将太 | 西康幸 | 芦毛 先 |
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ) 三連単 6=2,10→2,10,4,8,5 (1,2着裏表)合計16通り 三連単(追加)6→2,10,4,8→2,10,4,8,5 合計16通り 三連単(追加)6→2,10→3 合計2通り (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=6,10,4 10=6,2,4,8,5 合計8点 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえいの3歳重賞路線の第1弾。いわゆるクラシック第1戦ばんえい大賞典。今年から開催時期が変更され1か月早い開催となった。(これはこの時期行われている重賞はまなす賞が3,4歳混合という特殊条件であるため、特に3歳路線の時期の偏りを是正するために開催を入れ替えられたものと思われる。)
このレースの過去の勝ち馬を並べてみると、いわゆる実力馬よりも上がり馬や牝馬の活躍が目立つ。やはり、北海道といえども猛暑日も見られる帯広。平地競馬でもローカルに強い馬や牝馬がこの時期に活躍することが多いように、季節というファクターはかなり重要であるといえそうだ。夏バテしていそうな馬がいないか、できれば当日の馬体重やパドックなどにも注目したいところ。もちろん馬券検討の際にはハンデ差や臨戦過程、そして枠順や馬場状態にも留意したい。
今年は1頭飛び抜けた存在の馬がいるが、過去の傾向は必ずしもこの馬に有利なデータではない。そういうハンデを乗り越えて余りある力を持っているのか、そのあたりが予想のポイントになりそうだ。
各馬寸評:
1 バウンティハンター:今シーズン当初は3歳ランキングで20番目ぐらいの位置だったが、4連勝で一気に大賞典の出走権を得た上がり馬。当然勢いがある。しかし今回の相手は世代トップクラス。これまでの相手とは違う。負担重量も一気に加増。力的にはまだ少し差がありそうだ。
2 キンメダル:イレネー記念2着馬。力強い歩きが身上だ。障害も無難にこなし安定度は随一だろう。これまではほとんど崩れていない。ただこれまで枠順など運に恵まれていなかった。今回の2番枠も微妙ではあるが、マイペースでは行けそう。
3 ホクセイボス:遅れてきた大器的な存在で、自己条件では滅法強いが、まだ重賞や特別戦になると力負けしている。スピードタイプなので荷物が重いとやはり出足で遅れをとりそうだが、一方平場では相当速い時計を持っており、軽馬場になれば一変するかも。
4 コウシュハスパーク:同世代同厩舎のコウシュハシンザンと間違えられるほど目立たない存在だが、イレネー記念では3着に食い込むなど実績は上げている。最後までしぶとく走り、前がもたつけば落ちてくる馬を拾って上位に食い込むことも考えられる。
5 テンカトウイツ:この世代戦の常連であり、勝利までは届かないものの、重賞と特別戦ではナナカマド賞2着を始め掲示板を外しておらず、成績は安定している。この馬の持ち味は先行力だが、二の足も使える。無理に隣の馬を追わず自分のペースに持ち込みたい。
6 センゴクエース:2歳三冠馬が3歳クラシック三冠を目指して始動。前開催ではぶっつけ本番を避けるため、連勝記録をあきらめてでも3歳馬にはきついAクラスのレースを使ってきた。結果は1番人気ながら6着に終わったが、苦しんだというより自分の走りを確かめるようなレースだった。叩いた効果はあるだろう。馬体もさらに成長している。無理に弱点を探すなら、最大50kgのハンデ差と、若干ソラを使うことがあること、また、まれに障害での引っかかりが見られることぐらいか。しかしほとんど気になる範囲ではないだろう。
7 コウリキ:3月、イレネー記念の出走権を逃してその鬱憤を晴らすかのようにその後の同世代戦の若草特別では一気に差しきった。このように一発を秘めた馬ではあるがやや展開に注文がつく。夏に向け馬体重が落ちてきているのも若干気になる。
8 シリウス:2歳時は黒ユリ賞に勝ち、センゴクエース以外では唯一の重賞勝ち馬となっている。最近でも6月に同世代の特別戦(とかちダービー)で勝利している。鋭い切れ味と粘りが身上だ。課題はやはり障害か。
9 ホクショウキズナ:2歳時はセンゴクエースが出ていない時は盟主的存在で、ライバルでもあったが、イレネー記念で敗れて以降は大敗が多く今一つパッとしない。当然このままで終わる馬ではないが、前走も除外と、ここまで順調ではないのが気になる。
10 タキニシサンデー:重賞勝ちこそないが、2歳時は牝馬限定特別戦3勝と、実績は十分。900kg台前半とメンバーの中でも馬体重が軽く、重い荷物への対応が課題だが、過去にはこれぐらいの馬体重でも勝った馬もおり、先行、逃げ粘りの展開になればチャンスも。
はむ!の予想まとめ:
競馬というものは、むろん圧倒的本命の馬がいても敗れることは別に珍しいことではない。ましてやばんえいの場合は障害があるので、ここで失敗すればがらりと順位が変わる。だからこそ競馬はおもしろいし、馬券検討となると一攫千金の夢を目指し、本命馬の弱点や逆転できそうな伏兵馬を探したくなるもの。
今回もやはりセンゴクエースが中心になりそうだが、いろいろデータ整理すると、先に述べたように大きなハンデ差や臨戦過程などこの馬に不利なファクターは結構見つかる。障害のリスクも見逃せない。それではこの馬を負かすほどの馬は出てくるかという観点でみると、やはり他とは力の差がある。センゴクエースがたとえ障害でミスをしたとしても、崩れてしまわない限り、他の馬が逆転するまでは厳しそう。
というわけで、やはりセンゴクエースに逆らいようがなく、当欄では一応本命とした。ただ何が起こるかわからないので一本に絞って買うのはかなり勇気がいる。2番手争いは相当激戦だ。その中ではやはりまともに考えればイレネー2着のキンメダルが有力だろう。一方、この時期だからこそ2頭登場している牝馬勢にもチャンスがある。黒ユリ賞で勝ち好調を維持しているシリウスの名が上がるが、当欄ではもう一頭の牝馬タキニシサンデーが軽ハンデを生かし粘り込みがあるのではと、こちらを単穴に推した。また、三連単やワイドの穴狙いに、時計がかかればコウシュハスパークの追い込み、軽馬場で高速レースになれば、当欄での印はないが、先行力のあるテンカトウイツやスピードのあるホクセイボスあたりも勝負に加われそうか。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
センゴクエース固定で絞るか、他の馬の一発逆転を狙うか。というところだが、こういう時のためにワイドというものがあると思われるので、今回は三連単は薄めにして、ワイドで勝負したい。いずれにしても、今回センゴクエースがどんな走りをみせるか。馬券を離れても注目したい。
今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。
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