秋も深まってきて、各地の競馬も佳境にはいってきました。特にTVのニュースでも報道されていたようにJRAの菊花賞では歌手の北島三郎がオーナーとなっているキタサンブラックが優勝。表彰式ではオーナーが観衆の前で「まつり」を歌いました。現地にいれば生で大御所サブちゃんの歌が聞けたわけだからこの上ない盛り上がりだったことでしょう。(競馬通的にはこの馬が3000mを走りきったというのが驚きです。)
今週は天皇賞・秋がありその後もG1が目白押しで競馬ファンは見逃せません。一方、地方では、いよいよ地方競馬の祭典JBCの時期がやってきました。(11月3日)今年は新しいスタンドも完成した大井での開催ということで、現地もたくさんの観客が入ることが期待されます。JBCに関しては、例年当欄でも予想をやっていますので、今年もできる限り予想したいと思います。
そして、今週はばんえいの方も菊花賞。JRAのそれとは若干位置づけが違いますが、3歳馬の戦いであることは同じです。こちらも楽しんでいきましょう。
【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ばんえい菊花賞(BG2) (2015年11月1日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
1 | アスリート | 牝3 | 670 | 大河和 | 服部義 | 鹿毛 差 | |
2 | コウシュハシンザン | 牡3 | 690 | 松田道 | 皆川公 | 栗毛 差 | |
3 | バウンティハンター | 牡3 | 690 | 阿部武 | 金田勇 | 栗毛 差 | |
注 | 4 | エーチャン | 牡3 | 690 | 藤本匠 | 谷あゆ | 鹿毛 差 |
5 | メムロコマチ | 牝3 | 670 | 菊池一 | 西弘美 | 栗毛 追 | |
▲ | 6 | タキニシサンデー | 牝3 | 680 | 藤野俊 | 大橋和 | 芦毛 先 |
○ | 7 | キンメダル | 牡3 | 700 | 安部憲 | 小北栄 | 鹿毛 差 |
◎ | 8 | センゴクエース | 牡3 | 720 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 鹿毛 逃 |
△ | 9 | テンカトウイツ | 牡3 | 690 | 長澤幸 | 服部義 | 芦毛 逃 |
10 | コウリキ | 牡3 | 700 | 西謙一 | 久田守 | 鹿毛 先 | |
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ) 三連単 8→7→6,9,4,5 合計4通り 三連単 8→7,6→7,6,9,4,5,3 合計10通り 三連単 8→7,6,9,4→7,6,9,4 合計12通り 三連単 7,6→8→7,6,9,4 合計6通り 馬複 8=7,6 合計2通り (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 7=6,9,4,5,3 6=9,4,5 合計8点 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえいの3歳クラシック第2戦。時期と条件はJRAやその他平地競馬で行われる菊花賞と同様だが、ばんえいの場合は12月にダービーがあるため、ばんえい菊花賞はそのステップレース的存在となっている。しかし、過去の勝ち馬を見ると後にトップ馬となるような蒼々たるメンバーが揃っている。一方、牝馬の善戦も目立つのもこのレースの特徴だ。特に2年前のこのレースでは牝馬2頭がゴールあと数cmというところで逆転負けしたといったレースが思い出される。牝馬が善戦するのは、その後に最大の目標となる、ばんえいオークスがあり、そのステップとしてこの菊花賞を位置づけている陣営もあるのでは。
さて今年は2歳三冠のセンゴクエースが、ばんえい大賞典では直前取消となったが、このレースで本領発揮となるか。それとも3歳になって成長を遂げた各馬が一気に追いつくのかが見所だ。
各馬寸評:
1 アスリート:最後の出走枠をつかみ、黒ユリ賞以来の重賞出場。2歳時は牝馬特別で連続2着に入るなど上位で走っている。やや調子の波はあるが、近走は馬体重増加とともに成績も安定、勢いはある。ただ、いきなりの重賞で負担重量も加増。中盤で置かれないようについて行きたい。
2 コウシュハシンザン:シリウスが回避したことにより、今開催2走使いながら出走権がまわってきた。同世代の特別戦では時々出走し善戦することもあるが、2歳時ナナカマド賞以来の重賞登場。切れ味はあるが障害は苦手の部類。時計はかかった方が良いか。
3 バウンティハンター:今年度好調の上がり馬。大賞典で初めて重賞に出走したころは、まだ格下感もあったが、その後も好走を続け同世代の上位馬と堂々渡り合えるところまで来た。障害は以前はムラがあったが、近走はきっちり上げてくる。ジョッキーとともに勢いをつけて上位進出も。
4 エーチャン:イレネー記念以来の重賞登場。平場戦には強いところを見せるが、重賞や特別戦になるとまだやや足りない感がある。ただ近走は馬体も充実して調子も上向き、接戦にもつれこんでも抜け出す力はつけてきた。もつれる展開になれば、軽ハンデでもあり、食い込むチャンスもあるか。
5 メムロコマチ:切れ味鋭い牝馬。しかし一気に追い込むのではなく、じわじわ前に出て行くタイプ。前哨戦の秋桜賞では今回のメンバーのほとんどが出ていたが、軽ハンデを生かして最内から上手く抜け出し勝利しており、好調をキープ。時計がかかるレースなら。
6 タキニシサンデー:重賞の常連。先行力で押していくタイプだが、最後まで走りきる粘り強さもある。やや小柄な馬体で高重量戦になると非力さも見えたが、この秋あたりには体重が増えて一回り大きくなり力もさらにつけてきた感じだ。自分のペースで走れれば。
7 キンメダル:2歳時はセンゴクエースに次ぐ成績を上げていた馬。今年度に入って、やや壁にぶつかっていた感はあるものの、ここにきて調子が上がってきた。障害は上手でしっかり走れるタイプなので、前半から自分のペースで行ければ少なくとも大崩れはしないだろう。
8 センゴクエース:2歳三冠のスターホースがいよいよ本格始動。3歳の年度に入り、ハンデ差がある同世代との対決を意識的に避けてきた感もある。この間には古馬Aクラスの実力馬と一緒にレースを走らせ、勝ちきれないまでも上位に入っている。これは先を見据えた取り組みであろう。序盤から前に行って、他馬を引き離しにかかると考えられる。
9 テンカトウイツ:デビュー時から重賞や世代特別戦には常に顔を出している常連。この馬の持ち味はやはりハナを奪いにいけるほどの先行力だ。近走の成績は上がっていないが、大賞典で2着に入った時もそうであったように、人気薄の時でも逃げ粘ってしばしば上位に入ることもある。連下には。
10 コウリキ:一度はまれば相当の強さを見せる馬。夏の重賞はまなす賞で一つ年上の馬たちを差しきって勝った走りが印象深い。一方で前哨戦の秋桜賞で障害に大苦戦したように、成績が安定していない点が、予想する上で難しいところ。馬体重も増えてこないのも気がかり。
はむ!の予想まとめ:
この世代はやはりセンゴクエースが中心。クラシック第1戦のばんえい大賞典での突然の競走除外というのが、最も番狂わせな結果であった。今回もハンデは厳しいが、まずはなんとか無事に出走してもらいたい。
センゴクエース自体は、無理に弱点を見つければ、障害力などいろいろ課題はあるが、同世代相手ではまだ力の差は歴然としており、逆転は非常に難しいとみている。当欄ではやはり本命とする。
相手探しは相変わらず難しい。ただセンゴクエースを負かしに行くのはやや無謀な感もあり、各馬牽制しあいながらので展開になることも想定される。そうなると自分の型を持っている馬が個性を生かして走りきるような場面が想像される。その中では、堅いがキンメダルが実力上位とみる。少なくとも大崩れは少なそう。 穴っぽいところでは、実績馬タキニシサンデーがその先行力を生かした逃げ粘りが期待され、これを単穴とした。同じ逃げ馬ではテンカトウイツが時々大駆けすることがあるが決め手があまりなく、押さえまでか。あとは調子の上がって来たエーチャン、切れ味鋭い牝馬のメムロコマチ、上がり馬のバウンティハンターあたりが怖い存在だが、重賞の中でどこまでやれるかがポイントだろう。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
7月の大賞典の時、センゴクエース固定で絞ろうとしたら、除外で予想も大混乱した。今度こそということで同じ狙いでセンゴクエース絞りでいきたい。相手はやっぱりキンメダル中心か。安めになりそうなので、複数枚で対応。(上表は見た目点数が多くなってますが、重複しているものもあり、そこは複数枚で。自分にしては思い切って相当絞ってます。)
心情的にはセンゴクが飛ぶパターンも入れたいけど、それこそ点数が多くなるだけなので、なんとか我慢。担保はワイドでとりたい。北見記念のようにどれか一つでも10倍くらいのが入ってくれると嬉しいのだが。あと、今回大賞典馬コウリキを完全に外した。ここは勝負。来たらごめんなさいというところ。
今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。あと、先に述べたように11/3は地方競馬の祭典JBCで、当欄でも簡単な予想を前日か当日の朝までにはアップしたいと思いますのでこちらもお楽しみに。
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