前回この欄で凱旋門賞の話をしましたが、結果はともかく(日本期待のマカヒキはやや残念な成績でした)、初めて発売された海外馬券の売り上げがなんと41億円!この金額がどれくらいすごいかというと、同じ週に行われたJRAのG2オールカマーが全体で42億円で、深夜のネット投票だけでこの売上というのは相当注目度が高かったということでしょう。次は豪メルボルンカップ、米ブリーダーズカップが発売予定です。それにしてもネット投票(最近までIPATと呼んでいたが、トータルで「ネット投票」と呼ぶことにしたよう。)は今や当たり前になってきています。そしてJRAのネット投票で地方競馬の一部が買えるのも嬉しいところです。
しかしながら、この欄でも何度か触れてきましたが、JRAネット投票はばんえいのレースは扱っていません。一時期話も出ていましたが最近は動きがないようです。おそらく地方競馬は楽天競馬やオッズパークなどで買え、特に楽天はかなり熱心にばんえいの支援をしていることなどから、JRAネット投票の参入は困難になっているのだと想像します。ただ、JRAのレースがない月曜日の売上が伸びていることを見れば、パイの食い合いになることは考えづらく、むしろ裾野が広がって、楽天やオッズパークもかえって売上が伸びるのではないかと思います。JRAには海外馬券だけでなく地方競馬全体への拡大を望む限りです。
さて、3週間ぶりのばんえい重賞は今シーズン初の2歳重賞ナナカマド賞です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第39回ナナカマド賞(BG3) (2016年10月16日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 2歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
△ | 1 | メジロゴーリキ | 牡2 | 570 | 安部憲 | 岡田定 | 鹿毛 逃 父ニシキダイジン |
◎ | 2 | ホクショウムゲン | 牡2 | 580 | 鈴木恵 | 服部義 | 鹿毛 逃 父マックスセンプー |
3 | ミノルシャープ | 牡2 | 570 | 阿部武 | 大友人 | 鹿毛 差 父キングシャープ | |
▲ | 4 | ゴールドインパクト | 牡2 | 570 | 渡来心 | 久田守 | 栗毛 先 父ヒカルイットウセイ |
5 | シンエイボブ | 牝2 | 550 | 菊池一 | 久田守 | 鹿毛 差 父ナリタボブサップ | |
○ | 6 | ジェイワン | 牡2 | 580 | 松田道 | 槻舘重 | 鹿毛 先 父カネサブラック |
注 | 7 | コウシュハサマー | 牝2 | 550 | 西謙一 | 岡田定 | 栗毛 追 父ウンカイ |
8 | ヤマトダイジン | 牝2 | 550 | 藤本匠 | 金田勇 | 鹿毛 追 父ニシキダイジン | |
9 | ホクショウゼウス | 牡2 | 570 | 大口泰 | 松井浩 | 鹿毛 差 父ナリタボブサップ | |
10 | ゴールデンフウジン | 牡2 | 570 | 西将太 | 岩本利 | 青毛 差 父ニシキダイジン |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえい2歳馬のシーズン最初の重賞・ナナカマド賞。ばんえいの場合、この時期の2歳馬はまだ成長途上であり、時には心許ない走りの馬もいる。2012年のダイコクパワーは当時力がありながら隣のコースに入ってしまい降着。その時に棚ぼたで勝ったショウチシマシタが後にイレネー記念で勝ち真の実力を見せたというようなこともあった。しかし過去10年をみると1番人気が(4,2,2,2)と比較的安定した成績をあげるなど堅く収まる傾向にあり、早くから活躍し完成度の高い馬が有利な状況だ。牝馬は出走 は するものの優勝からは20年近く遠ざかっており、3着内も数少なく、かなり厳しいデータとなっている。
今年は、なんといってもデビューから無敗でここまできたホクショウムゲンが2年前のセンゴクエースの再現なるかというところ。しかしその他の各馬もスピードに乗った走りを見せており、今年は層の厚さをうかがわせる。将来のスターを発掘できるか。
今回は2歳馬が重賞初見参なので2行寸評します。
各馬寸評:
1 メジロゴーリキ:デビューは遅れたがここに来て急成長の上がり馬。馬体も充実している。出足が鋭く先行力が持ち味。障害も安定している。力の差はないことも前走で証明した。
2 ホクショウムゲン:デビュー以降7戦無敗でいずれも圧勝。能検も1番時計で今のところ敵なし。障害は勢いで抜けている状況でその巧拙はまだ不明だが苦手ではなさそう。
3 ミノルシャープ:デビュー時は非力さが目立った馬であったが、ここにきて馬体も成長して走りもしっかりしてきた。なんとかついて行ければ持ち前の切れ味を生かせる。
4 ゴールドインパクト:常に成績上位で走りに安定感。馬格があり重賞向けのタイプ。接戦になるといま一歩勝ちきれない部分がある。デビューから乗っている渡来Jの初重賞なるか。
5 シンエイボブ:前走A2クラスで勝って出走権。デビュー時は障害にかなり苦しんだが、だんだん力を付けてきた。スピードは非凡なものを持つ。軽馬場で混戦に持ち込みたい。
6 ジェイワン:カネサブラックの産駒。能検は4番目の時計。デビュー以降は10戦ですべて3着以内に入り青雲賞でも勝っている。障害は崩れてはいないが戸惑いを見せることがある。
7 コウシュハサマー:いちい賞では人気薄ながら大外から切れ味を見せて快勝。ウンカイ産駒らしく、牝馬ながら馬格もあって走りもしっかりしている。斤量増は歓迎か。
8 ヤマトダイジン:前走A3クラスを勝利してここに駒を進めてきた。出足が鈍いタイプではあるが、粘り腰が身上。メンバー中では小柄で荷物が増えるとどうか。
9 ホクショウゼウス:ナリタボブサップ産駒。ここ2戦の大敗が気になる。スピード自体はあるので障害を上手く越えられるかがカギ。重量を背負えばレースが落ち着きチャンスも。
10 ゴールデンフウジン:常に上位争いしておりジェイワンらを押さえ込んで勝利したこともある。青雲賞は3着。やや走りが不安定で前走では障害で崩れたが力のない馬ではない。
まとめ:
なんといっても7連勝中のホクショウムゲンをどう見るかがこのレースのポイント。どうしても2年前のセンゴクエースとの比較ということになるが、タイム的にもほとんど同じで臨戦過程も似通っている。2年前と違うのはセンゴクがほとんど敵無しだったのに比して、今回のホクショウムゲンの場合はライバルたちもかなりの力を持っているというところか。
当欄では、やはりホクショウムゲンを軸にしたい。今までのところ障害など走りの安定度ではセンゴクよりも上のように感じる。10kgのハンデを背負うが問題ないだろう。相手だが、まず逆転の目がある馬を探してみた。その筆頭はやはりジェイワン。現在賞金ランクではこちらの方が上位。前哨戦の青雲賞での勝利(ホクショウムゲンは不出走)は強さを見せた。ただやや障害などが不安定に見えるのが気がかり。まだ崩れるところまでいっていないので勢いがつけば好勝負できそう。3番手にはこれも手堅くゴールドインパクトの安定感。渡来騎手が重賞初勝利に挑戦する。
あとは力を付けてきたメジロゴーリキの先行逃げ粘り、障害を上手くクリアした時のゴールデンフウジン、牝馬のコウシュハサマーあたりに注目。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
こういうふうに全部の馬をチェックしながら予想するとどの馬も良さそうに見えて、どれも切れずに幅広に買ってしまい取りガミ、あるいは無理矢理切ってしまったのが来るという悪循環。これほど馬券が儲からないと、ブログも単なるオヤジのつぶやきに過ぎなくなってしまう。なんとか当てなければ・・・。今回はホクショウムゲンを全面的に信頼。2着以下はヒモ荒れありと見ているが・・・。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
馬複 2=6 1,000円 2=4,1 各500円 2=7,10 各300円
三連単(フォーメーション)2→6→4,1,10,7 合計4通り 各200円
三連単(追加)2→6→4,1 合計2通り 200円
三連単(追加)2→4,1→6,4,1,7,10 合計8通り 100円
(はむ!のワイドで勝負!)
ワイド 1=2,6,4,10 10=2,6,4 合計7点 100円
合計5,300円で勝負!
今回の結果と回顧は、近日アップします。
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