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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2018年12月22日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第47回ばんえいダービー(12/23・帯広10R)

  今回からコラムは記事の後ろに持って行きます。先に今週重賞予想からどうぞ。
  今週の重賞は3歳三冠クラシックの最終戦、ばんえいダービーです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第47回ばんえいダービー(BG1)
(2018年12月23日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ジェイコマンダー 牡3 730 西将太 槻舘重 青毛 差
父 カネサブラック
  オレワチャンピオン 牡3 730 菊池一 中島敏 栗毛 逃
父 ソウヤセンプー
キタノユウジロウ 牡3 730 松田道 村上慎 栗毛 差
父 カネサテンリュウ
  カネサダイマオー 牡3 730 藤野俊 松井浩 青毛 追
父 カネサブラック
アアモンドグンシン セン3 720 阿部武 小林長 鹿毛 逃
父 アアモンドヤワラ
ミノルシンザン 牡3 730 島津新 大友人 鹿毛 先
父 カネサブラック
ミスタカシマ 牝3 710 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
父 ウンカイ
コウシュハレガシー 牡3 730 西謙一 平田義 栗毛 先
父 ニシキダイジン
  ハマノダイマオー 牡3 730 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
父 ハマナカキング
  10 マツノタイガー 牡3 730 村上章 小北栄 鹿毛 追
父 ダイエイヒーロー
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえいダービー」の概要と傾向
  毎年、言葉を使い回しているが、いわゆる「日本一遅いダービー」。それは開催時期とスピードだ。競馬に限らず広義の意味なら他にも遅いダービーはあるかも知れないが、少なくとも競輪(5月ごろ)、競艇(10月ごろ)、オートレース(11月ごろ)を含め公営ギャンブルにおいては最も遅いダービーであることは間違いない。ばんえいでは明け3歳にイレネー記念という大きなレースがあるため、ダービーの価値が若干異なるが、それでも「ダービー」と名が付く以上、ばんえい関係者なら誰もがここを目標にする。
  レース傾向は、定量戦だけあって実力どおりの結果となることが多い。過去10年のデータでは、1番人気は(4,3,1,2)と安定、それ以上に2番人気の馬が(5,2,2,1)と非常に好成績を挙げている。残り1勝は3番人気の馬で、下位人気では昨年こそ9番人気のマツカゼウンカイが2着に入ったものの6番人気以下では(0,1,1,42)とほとんど歯が立たない。上位人気馬から狙うのがセオリーだろう。ただ三冠のばんえい大賞典、ばんえい菊花賞の勝ち馬はいずれも2勝のみとあまりアテにならない。むしろイレネー記念の成績上位の馬の方が好走している印象。牝馬の優勝は12年遠ざかっているが、それ以前に牝馬が4連覇した時期があり、実力馬がいれば勝負になる。なお、オークス・ダービーを連覇した馬は過去に4頭(エンジュオウカン、サダエリコ、アンローズ、ハイトップレディ)。逆に言えばオークスを勝てるほどでないとダービーには勝てない(直近の牝馬ダービー馬エンジュダイヤはオークス2着)。騎手では現役では藤本匠騎手、鈴木恵介騎手がそれぞれ3勝している一方、時折若手騎手の台頭もある。一方、重賞請負人と言われる藤野俊一騎手がまだダービーは勝っていない。

今回のみどころ
  今年はなんといってもミスタカシマ。14年ぶりのオークス・ダービー連覇なるかに注目が集まる。黒ユリ賞、ばんえいオークス馬の牝馬重賞のほか、ナナカマド賞、ばんえい菊花賞と重賞を制覇しており、牡馬を含めて世代最強と言われているが、このダービーでその真価が問われる。もちろん迎え撃つ牡馬勢も意地を見せたいところ。その筆頭に挙げられるのが、ばんえい大賞典を制したアアモンドグンシン、持ち前の鋭い切れ味を発揮できるか。他にもオレワチャンピオン、カネサダイマオーが重賞勝ちの実績がある。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ジェイコマンダー:重賞は常連で、ヤングチャンピオンシップ2着の実績がある。2歳時は最上位クラスで戦っていたが、今シーズンに入ってからは勢いのない時期もあった。荷物にも戸惑いがあったか。現在は、安定度も増してきて地道に勝ち負けを繰り返している。障害がポイントの馬ではあるがリカバリー力もあるため、できれば前でさばきたいところ。
 2 オレワチャンピオン:2歳時のヤングチャンピオンシップの勝ち馬。他にもイレネー記念3着など常に重賞上位に入っている。デビュー当時はその完成度の高さで最上位クラスで勝ち負けをしていたが、今シーズンは休み休み使われていることもあり、成績が上がっていない。先行力があり障害も上手なので、落ち着いて自分のペースに持ち込めれば粘り込みも。
 3 キタノユウジロウ:世代の重賞や特別戦には常に顔を出し、イレネー記念2着など常に上位争いをして成績も安定している。脚質的にはやや後方からの差しタイプ。障害も比較的こなせる。降りてからの一瞬の切れ味はないがじわじわ伸びて粘り強い。ただ追い比べになるとさらに鋭い脚の馬に差されるパターンも多い。馬体はしっかりしてばんえいらしい馬。
 4 カネサダイマオー:イレネー記念馬。脚質は追い込みで、前半は後方待機し、障害を越えてからしぶとく伸びていくというタイプ。ただ今シーズンは休養期間もあったが、この馬らしさが見られていない状況。障害の反応も鈍い。ただ前走あたりでは少しずつ回復の兆しも。重賞でペースが遅くなり、前半好位置に付けられれば末脚は確かなはず。一変を期待。
 5 アアモンドグンシン:2歳時は苦手の障害が越えられないことが多く成績にムラがあったが、今シーズンに入って一気に素質開花、ばんえい大賞典も制覇した。しかし荷物が重くなると障害が課題。ここ2戦は古馬オープンの強い相手と対決、前々走は障害で崩れ1番人気に応えられなかったが、前走は障害をうまくさばき最後は粘り勝ち。先行してじっくり攻めたい。
 6 ミノルシンザン:重賞は、ばんえい大賞典とばんえい菊花賞に出走、菊花賞では自分のペースで掲示板内に食い込んでいる。デビュー時は未完成で力不足だったが、今シーズンに入ってから急速に馬体が成長し力を付けてきた。前半は控えつつ障害はきっちりこなし、最後の直線でもしっかり伸びていく。展開によって上手く前に付けられれば怖い存在になりそう。
 7 ミスタカシマ:2歳時のナナカマド賞で牝馬として20年ぶりの優勝を皮切りに、ここまで重賞4勝と華々しい成績を上げている。そして、前走ばんえいオークスでは持ったままで2着以降に15秒差を付けるという圧勝ぶり。先行力、障害力、スタミナ、勝負根性全てを兼ね備えており、非の打ち所がない。ただ慌てる展開になれば、ミスを呼ぶ可能性も。
 8 コウシュハレガシー:重賞は常連で3着が3度ある。よく全兄のメジロゴーリキと比べられるが、タイプは真逆。大型馬のゴーリキに対してこの馬は1000kg前後と小さい。その分動きが軽く、先行力を持っている上に相手に合わせ自在に立ち回れる。障害はあまり得意ではない方で、取り残されることもあるが、スンナリ行くこともあり、流れに乗れるか。
 9 ハマノダイマオー:デビュー時から常に上位クラスで戦っており重賞も必ず顔を出しているが、目立った成績は挙げていない。今シーズン前半は比較的好調をキープしていたが、近走は障害などで苦しんでおり、荷物や馬場状態もポイントになる。先行力がある上に相手なりに走れる自在タイプだが行き脚がつかないとジリ貧になることもある。少しでも前に行ければ。
 10 マツノタイガー:世代ランクは13番目であったが、回避馬が出たため、ばんえい菊花賞に続き繰り上がりで出走権を得てきた。出足がやや遅れる傾向にあり、置かれて見せ場のないまま終わってしまうこともあるが、障害は上手な方で切れ味もあるので、流れに乗れば一気に来ることも。父ダイエイヒーローはマイナー種牡馬だが、マルミゴウカイを出している。

【はむ!の見解まとめ】
  ここ数年、牡馬と対等に戦える牝馬は数少なく、特にBG1ともなると牡馬が意地を見せる場合が多かったが、今年の最強牝馬ミスタカシマの力は本物だ。弱点が少なく、しかも走るたびに力を付けてきている印象。対する牡馬勢だが、いずれも力はあるものの、今一つ決め手に欠け、真っ向勝負ではミスタカシマにかなう馬はいないと見る。展開次第で逆転の可能性がある馬とすれば、切れ味鋭いアアモンドグンシンか、先行力のあるコウシュハレガシーぐらいだと思われるが、いずれも障害など不安点を持っており、たとえ上手く行っても、ミスタカシマに近づくまでが精一杯か。勝つためにはミスタカシマ自身の自滅を待つしかない。
  そういう訳で、当欄では◎(7)ミスタカシマが普通に走れば勝てるとみて本命とした。先行力や障害力もあるが、それだけではない総合的な力がある。もちろんそう簡単にはいかないのが競馬で、2歳時の十勝産駒特別のようなミスが出ないとは限らないが、それはこの馬自身の自滅であって、他の馬がこれを上回っているわけではない。スターの座を確実なものとするか。
  ミスタカシマを本命とすると、相手的には馬券的な妙味がある方を狙いたい。本来アアモンドグンシンは逆転まであり得る存在ではあるが、リスクもあるので一段評価を下げ、対抗には、ばんえい菊花賞でミスタカシマと直線のたたき合いをした○(8)コウシュハレガシーの方を持ってきた。大一番に強い兄メジロゴーリキのように、力勝負に持ち込めれば少なくとも上位は確保できそうだ。ここを狙ってじっくり調整してきているようで期待できる。兄弟で連覇となるか。そして▲(5)アアモンドグンシンは単穴とした。ミスタカシマを負かしに行ってオーバーペースになる可能性を心配するが、セン馬の10kg減を生かしスンナリ走れれば。あと注目は切れ味鋭い馬たち。その中でも穴っぽいところで△(6)ミノルシンザンがここに来て勢いを増している。出足をしっかり決めて前の方につければ後半の追い込みにつながりそう。注(3)キタノユウジロウも末脚で勝負するタイプ。こちらの方は切れ味よりも長くいい脚が使える。前走の障害ミスはいただけないが。他には、ここにきて調子を上げてきた(1)ジェイコマンダーや、先行力のある(2)オレワチャンピオン、繰り上がり出走ながら切れ味のある(10)マツノタイガーあたりが気になるところだが、本命馬との関係でどこまで手を広げられるか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  前回オークスでは、◎○と予想を入れながら(とはいっても1,2番人気であったが)3着を押さえておらず、しかも三連単しか買ってないという始末。今回も往々にしてそういう匂いがするのだが、本命サイドなら絞り込みも必要で、なかなか難しいところ。いずれにせよ儲けるよりも当てることが大事。
  今回、ミスタカシマはある程度信頼できるとみて軸に、そしてコウシュハレガシーを対抗としたが、逆転できるならやはりグンシンの方と見立てた買い方にした。あとは適当にちりばめて。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7→8,5→8,5,6,3,1 合計8通り 各200円
  三連単 7→8,6→8,5,6,3,1 合計8通り 各100円
  三連単 5→7→8,5,6,3,1 合計5通り 各100円
  枠複 7=5,7 合計2通り 各500円
  合計 3,900円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 7 1,000円
  ワイド 8=5,6,3,1 1=5,6,3 合計7点 各100円
  合計 1,700円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

今年の競馬(中央、地方、海外)を振り返る
  そろそろ年末も近づいてきて、1年を振り返る時期がやってきました。競馬だけを取り出すと、JRAではアーモンドアイが牝馬三冠を達成、そしてジャパンカップではとてつもないレコードタイムで快勝。スター馬が誕生しました。スターといえば障害G1を5勝したジャンプ王オジュウチョウサンが平地競走に挑戦、平地でも力を見せて連勝。そしてこの12月23日のグランプリ有馬記念への出走となりました。(この記事が読まれるころには結果がわかっているかもしれません)実力もさることながら人気が高く、グッズの売れ行きがすごかったようです。(筆者もオジュウチョウサンを見に福島競馬場へ行きグッズを買いました)他にもいろいろありますが、書き切れないので・・、あと、地方との関係では、地方競馬の祭典JBCがJRAの京都で行われ、中央と地方の垣根が低くなったこともニュースでしょう。
  海外に目を転じますと、日本馬の活躍は例年よりかは控えめでしたが、日本で買える馬券が広がり注目は一層高まりました。最も注目を浴びたのは英国馬エネイブルの凱旋門賞連覇でしょうか。来年は日本のアーモンドアイがこれに挑むという話が出ていますが、さて実現するのか。夢は膨らみます。その他ではオーストラリアのウィンクスという馬が現在29連勝中というのもありました。ものすごい記録であることは間違いないです。ただ日本を含む他の国の強豪との対決が少なく、そのような機会がないものかと思います。
  一方、地方競馬では売上は伸びているものの、これは!というニュースは少なかったように思います。それより北海道の地震災害や岩手の禁止薬物事件の影響などが尾を引いています。そんな中、大井の的場文男騎手が通算7152勝という地方競馬最多勝の金字塔を打ち立てたことは最も大きな朗報でしょう。弱冠62歳ですが今後もまだまだとどまるところを知りません。
  と、自分の思いつく部分だけで競馬界を振り返りました。まだまだあるかもしれませんが。それだけで記事が埋まってしまうので・・。そして、当欄で注目しているばんえい競馬。こちらもいろいろなことはありましたが(あえて挙げるなら3月のばんえい記念でしょうか。感動もありましたが、悲しいこともありました。)、大詰めのダービーデーにおいて、もしかしてトップニュースになるかも知れないこと、それがオークス、ダービーの両制覇をめざすミスタカシマです。ばんえい界のアーモンドアイになり得るでしょうか。

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