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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年12月29日日曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第21回ヤングチャンピオンシップ(12/30)

  今年最後のばんえい重賞は2歳馬の産地別対抗重賞。いわゆるばんえい甲子園と言われるヤングチャンピオンシップです。それでは予想いきます。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第21回ヤングチャンピオンシップ(BG2)
(2019年12月30日(月)19:05発走 帯広11R ダ200m 2歳産駒特別選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
コマサンダイヤ 牡2 600 島津新 金田勇 青毛 逃
十勝2着
  エンゼルフクヒメ 牝2 580 中山直 小林長 栗毛 追
釧路1着
  アオノソルテ 牡2 590 西謙一 金田勇 鹿毛 追
南北海道3着
  タケノダイマオー 牡2 590 船山蔵 大友人 栗毛 先
釧路2着
  デッカクナーレ 牡2 590 松本秀 大橋和 栗毛 差
北央1着
キョウエイリュウ 牡2 620 松田道 村上慎 鹿毛 先
十勝1着
カイセドクター 牡2 600 阿部武 坂本東 鹿毛 差
北見1着
  シルバーアロイ 牡2 590 長澤幸 服部義 芦毛 差
北央2着
サロマタイショウ 牡2 590 渡来心 久田守 鹿毛 追
北見2着
10 ブラックサファイア 牡2 600 藤野俊 松井浩 鹿毛 先
南北海道1着
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ヤングチャンピオンシップ」の概要と傾向
  ばんえいにおいてその年の最後に行われる重賞は、今年デビューした2歳馬重賞、ヤングチャンピオンシップ(当欄においては「ヤングCS」又は「YC」と略しています。)。このレースの出走条件は極めて特殊で、馬産地を十勝、釧路、北見、北央、南北海道の5つの地区に分け、予選(産駒特別)が行われ、それぞれ上位2頭の馬が出走できる。いわゆる「ばんえい甲子園」と呼ばれている。まずは予選を勝ち抜くことが求められ、実力馬でも予選で失敗すると出走できず、過去にもさまざまなドラマが展開された。
  地区では帯広競馬場のある十勝地区が最もレベルが高いとされており、過去10年で十勝産駒が6勝している。しかし、他地区の馬も予選を勝ち抜いてきただけあって健闘しており、ここ5年では釧路産駒が2勝、北央産駒、北見産駒がそれぞれ1勝、そして十勝地区はわずか1勝となっている。南北海道産駒の優勝はなく、連対も過去10年でも1頭にとどまっている。
  人気面では、過去10年1番人気は(4,2,2,2)と安定。優勝馬は全て3番人気以内となっており、上位馬が安定しているが、2着、3着には下位人気も入っており、馬券的にはヒモ穴狙いといったところか。タイムは1分30秒前後に収まることが多くスピード勝負と言える。馬体重1000kg以上の馬が過去10年で8勝と成長力もポイント。騎手では鈴木恵介騎手(今回不出走)が4連覇を含む5勝と大きくリードしており、あとは現役騎手では藤野騎手、松田騎手、菊池騎手が1勝ずつ挙げている。

今回のみどころ
  今回のYCは、世代最初の重賞ナナカマド賞の出走馬が3頭しかいない。レベルの高い十勝産駒に有力馬が偏っていたことや、その他の地区では上位馬が敗れる波乱が多かったことなどが原因か。その分フレッシュな対戦となり、ワンチャンスを経てきた無名馬が活躍することも考えられる。現在この世代トップを行くのがキョウエイリュウ。デビュー以来勝ち続け、ナナカマド賞を含む9連勝中。いずれも大勝ちであった。今回も危なげなく勝つのか、それともそれぞれの地区予選を勝ち抜いてきた伏兵馬が、いわゆる甲子園の本番の舞台でも一発ホームランを放つのか。その中でも直前で7連勝と勢いをつけてきたブラックサファイアはこれまでキョウエイリュウとの対戦が一度もなく、刺客となり得るか注目される。その他では、十勝産駒特別の2着馬コマサンダイヤ、切れ味のあるカイセドクターや牝馬で唯一勝ち残ったエンゼルフクヒメなどが一発の魅力がある。また重賞未勝利騎手が3人出場しており、初優勝のチャンスを狙う。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 コマサンダイヤ:ナナカマド賞は前で攻め、最後は脚が上がり気味だったが3着に粘った。その前の特別戦青雲賞でも人気薄を逃げ切り、予選の十勝産駒特別も障害を先頭で降りて、キョウエイリュウとともに他を大きく離して、2着を確保。ここに進んできた。先行した方が持ち味が生きそう。障害は焦るとミスが出ることも。
 2 エンゼルフクヒメ:牝馬特別のいちい賞、そして予選の釧路産駒特別でいずれも後方から追い込んでの勝利、ナナカマド賞では3番人気に推されたが障害でストップし9着に終わっている。とにかく障害を降りてからのスピードと最後の粘りが身上。障害のデキがポイント、前回減らした馬体重がどこまで回復しているか。
 3 アオノソルテ:南北海道産駒2着のアースネオジャパンが回避したことに伴い、同レース3着のこの馬にチャンスが巡ってきた。デビュー戦でキョウエイリュウと対戦。当初は馬体も小さく力不足感があったが、ここにきて成長した。障害はまずまず。直線では瞬発力より長い脚が使えるタイプ。前崩れの展開になれば浮上も。
 4 タケノダイマオー:重賞初出走。特別レースは牡馬戦の青雲賞が勝ち馬と5秒差の5着、釧路産駒特別は1秒差の2着と健闘している。中団から好位につけ、直線で鋭い切れ味を見せる。障害は踏ん張りながらじっくり登るタイプで、時間はかかるが崩れは少ない。最後どこまで粘れるか。レース序盤で流れに乗りたい。
 5 デッカクナーレ:北央産駒特別ではそれまでわずか1勝だったこともあり8番人気となったものの、中団から障害をひと腰で抜け出し最後まで粘りきって優勝。ここに駒を進めてきた。その他の重賞、特別戦は出ていない。能検時はメンバー唯一1回目は不合格だった馬だが、徐々に力はつけてきている。接戦なら見せ場も。
 6 キョウエイリュウ:重賞ナナカマド賞勝ちを含みデビュー以来9連勝中。能検も1番時計と未だ他馬の後塵を拝したことはない。スピードで圧倒というより、他馬に合わせて進み最後で突き放す横綱相撲を見せている。障害も安定しており降りてからの切れ味も鋭い。ただ重量が加増し、最後で緩むような展開になるとどうか。
 7 カイセドクター:重賞は初出走。青雲賞は後方待機から切れ味で上位争いに加わり最後は混戦を抜け出して3着に食い込んだ。北見産駒特別では速い流れに乗って好位から障害をひと腰で切って優勝、堂々出走権を得てきた。素軽い動きで自在に立ち回れる。馬体も急激に成長を遂げ力強さも出てきた。軽馬場ならさらに動けそう。
 8 シルバーアロイ:初の特別戦であった北央産駒特別で後方待機から、他馬が障害で苦しむところをひと腰で切って最後は2着に粘り込み、1勝馬ながら出走権を得てきた。能検時はタイム上位10位に入っており決して力のない馬ではないはず。障害は苦手というわけではないが勢いあまって崩れることも。好位につけられれば。
 9 サロマタイショウ:重賞は未経験で、特別戦は青雲賞(9着)と北見産駒特別に出ている。後方待機から鋭い切れ味で勝負する。デビュー当初は勢いがあったが、夏頃は障害などで苦しみ結果が出ていなかった。近走は立て直して持ち味を生かせる場面が戻ってきている。前半で流れに乗りたいのと、最後のもう一押しが欲しい。
 10 ブラックサファイア:能検4番時計。デビュー時はまだ幼く力が出せなかったが、一旦休養して立て直し、秋に復帰後7連勝と勢いをつけここに臨んできた。平場戦なら1分10秒台で走れるスピードがあり障害もこなせている。まだキョウエイリュウとの対決がなく注目される。南北海道産駒特別でややバテたのは気がかり。

【はむ!の見解まとめ】
  各地の産駒特別で激しいレースが展開されていた。十勝産駒のレベルが高いとは言え、他の地区で勝ち上がってきた馬も十分勝負になりそうなメンバー構成になり注目は高まる。特にこれまで2歳馬のトップを走っているキョウエイリュウにとって、最大と思える強敵が現れた。それが7連勝で勢いをつけてきたブラックサファイアである。南北海道産駒として初のヤングCS勝利をもたらすか。それともキョウエイリュウが意地を見せるか。最小でも20kgのハンデ差も微妙。
  展開予想だが、クラスが違うメンバーが集まり難解。2歳戦はペースが速くなりがちだが、今回は明らかな先行馬が不在で、どちらかというと切れ味で勝負したい馬が多い。したがって前半は牽制しあうことも考えられる。そんな中ではキョウエイリュウが自分で前に行くか。終わりの脚を考えて控えたいところだが、押し出されて前に出ると見る。他に前に行きそうな馬は、出走権があったアースネオジャパンが出ていればこの馬が前に行くと思われたが回避、あとは十勝2着のコマサンダイヤ、釧路2着のタケノダイマオーくらいか。ブラックサファイアも好位にはつけそうだが後半にスタミナは残しておきたい。ペースが落ちれば追い込み馬にチャンスが出てくる。
  展開を考えても、やはり無敗の◎(6)キョウエイリュウがその力を見せつける場面が想像できるため、この馬を本命に置いた。スピードの絶対値が違うし、障害の上手さや、最後の粘りまで兼ね備えている。その力は重量が増えハンデ差があっても変わることはないだろう。今回は自分でペースを握れそうで、焦らず行ければ堅いところ。
  相手だが、当然ブラックサファイアに目が行く。軽馬場なら1分10秒台で走れる脚と、近走の切れ味の鋭さを見れば逆転の期待までかけられそう。実際キョウエイリュウを負かすならこの馬しかいないとは思われる。しかし急激に上がってきて弱点が見えていないこと、勝利のない南北海道産駒ということ、そして大外枠に入ったことで、当欄では若干疑ってかかりたい。過去2走も圧勝に見えて最後で脚が上がっており、横綱キョウエイリュウを負かせるには一歩足りないと見る。
  そこで当欄では、対抗に安定した力を出せる○(1)コマサンダイヤの方を持ってきた。レベルの高い十勝産駒の一頭。青雲賞の時のようにスンナリ障害を越えてくれば少なくともキョウエイリュウ以外には勝てるだろう。そして勝つか負けるかという意味で▲(10)ブラックサファイアは単穴扱いとする。他で面白いのは△(7)カイセドクター注(9)サロマタイショウの北見の1,2着。いずれも流れに乗れれば切れ味は鋭い馬。障害力の差でカイセの方を上位に見たが、サロマも一発はある。その他では牝馬で切れ味鋭い(2)エンゼルフクヒメが注目されるが、この相手で前に詰められるか。(4)タケノダイマオーは先行できれば粘り込みも。北央産駒の2頭は力の差があり厳しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  自分的にはこれまでまずまず予想が当たっている方のヤングCS。ここらで攻めていこう。キョウエイリュウはトップハンデが気になるし、彗星のように現れてきたブラックサファイアは強敵となる気配は十分ある。でもここは、当欄にしては保守的な予想ではあるが、キョウエイリュウが意地を見せると予想した。後はうまく収支につながる馬券が買えれば。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 6→1,10→1,10,7,9,2 合計8通り 各200円
      6→1,10,7,9→1,10,7,9,2 合計16通り 各100円
      10→6→1,7,9,2 合計4通り 各200円
  枠複 6=1,8 合計2通り 各300円 合計 4,600円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 6 700円
  ワイド 7=6,1,10,9 9=6,1,10 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、前日のばんえいダービーと合わせて年内には報告したいと思います。

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