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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年2月8日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第30回ヒロインズカップ(2/9)

  正月以来1か月ぶりのばんえい重賞は牝馬女王決定戦のBG1、ヒロインズカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第30回ヒロインズカップ(BG1)
(2020年2月9日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 4歳以上牝馬オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  ナカゼンレディー 牝8 760 船山蔵 小北栄 鹿毛 差
  ヤマノホシ 牝8 780 中山直 長部幸 鹿毛 逃
タナボタチャン 牝10 770 阿部武 坂本東 栗毛 差
アフロディーテ 牝5 760 西謙一 西弘美 栗毛 先
ナカゼンガキタ 牝6 790 藤本匠 松井浩 鹿毛 逃
  メヂカラ 牝6 770 長澤幸 西邑春 鹿毛 追
  イズミクィーン 牝6 770 村上章 小北栄 芦毛 差
フェアリースズ 牝6 780 島津新 岩本利 栗毛 先
  シンエイボブ 牝6 780 渡来心 久田守 鹿毛 追
10 ミスタカシマ 牝5 800 鈴木恵 槻舘重 栗毛 先
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ヒロインズカップ」の概要と傾向
  ばんえいの場合、牝馬は全体の頭数が少ないことや力の差があることから、牝馬重賞は絞られており、世代戦として2歳(明け3歳)の黒ユリ賞、3歳のばんえいオークス、4歳のクインカップ、そして世代共通の重賞としてこのヒロインズカップと4レースのみとなっている。その中で、ヒロインズカップは真の女王を決める一戦で、昨年からBG1に格付けされている。JRAでいえばエリザベス女王杯にあたるレースと考えて良い。
  レース傾向だが、過去10年で1番人気は(3,2,1,4)とやや微妙なところ。牝馬チャンピオン決定戦ではあるが、サダエリコ、アンローズと言ったトップと言われる馬が勝てていない。わずかなハンデ差も影響か。ただ、2番人気、3番人気がそれぞれ3勝しており、ランク下位の馬が逆転する可能性は低い。3歳時にばんえいオークスを勝った馬が5勝している一方、昨年のタイキン、3年前のアアモンドセブンのようにあまり実績のない馬が勢いに乗って勝つこともある。これらのことから、上位人気と上手く組み合わせて狙ってみたいところ。年齢ではかつて高齢馬が強い時期があったが、ここ7年優勝馬は5歳~7歳で分け合い、8歳馬は2着が過去10年5回、4歳馬は厳しいがそれ以外は年齢による有利不利はあまりないようだ。騎手では藤本匠騎手が4勝と現役トップ。藤野騎手はこのレース未勝利、鈴木騎手は9年前に1勝したのみ。

今回のみどころ
  なんといっても、5歳馬ミスタカシマが満を持しての初登場。ここまで世代牝馬重賞を総ナメ、牡馬・セン馬を含む重賞レースにも勝ち、重賞通算6勝、2016年ナナノチカラ以来の牝馬重賞完全制覇をめざす。ナナノチカラはこれを6歳で達成しており、ミスタカシマがもし5歳で達成できれば上回る記録となる。現在、獲得賞金でも2位のナカゼンガキタの2倍近く差を付けてリードしており、数字どおりの力を発揮できるか。そのナカゼンガキタをはじめ一つ上の世代もここは先輩格の意地を見せたいところだろう。重賞勝ち馬のメヂカラに上位常連のフェアリースズ、シンエイボブそして華麗な両親を親に持つイズミクィーンなど、女王をめぐる熱き戦いになりそう。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ナカゼンレディー:牝馬賞金ランク16位、8歳馬にして重賞はこれまで未経験。今回は引退馬や回避馬が出たため、繰り上げ出走で栄光の舞台に立つことになった。普段はB1~B2クラスで活躍しており、特別戦にも出てまずまずの成績を収めている。中団から抜け出すタイプで、障害の崩れはない。一つ上の全兄にオープンで活躍するカンシャノココロがおり、重賞での走りで一変があるか注目される。
 2 ヤマノホシ:牝馬賞金ランク7位、8歳馬。昨年に続いてのヒロインズカップ出走。昨年は中間まで先頭に立ち、逃げ粘って差のない4着に入っている。前哨戦のレディースカップ好走後ここに臨むという過程は昨年同様。抜群の先行力が持ち味で、とにかくハナを切ってどこまで粘れるかというところ。今回の相手なら逃げ切りも可能か。障害も大きい馬体を生かして力強く越えていける。馬場状態は問わない。
 3 タナボタチャン:牝馬賞金ランク11位、7歳馬。前開催最終レースの雪の馬場をノンストップで駆け抜け、昨年に続いてのヒロインズカップ出走権をもぎ取ってきた。これまで重賞は牝馬戦のみに出走、黒ユリ賞では2着に入っている。淡い栗毛の馬で人気がある。脚質は後方から行って直線の伸び脚で勝負するタイプ。障害は一時期は苦手としていた時期もあったが、最近はある程度こなしている。
 4 アフロディーテ:牝馬賞金ランク9位、5歳馬。重賞は世代牝馬戦のみ出走し、いずれもミスタカシマには敗れているものの2着を確保。この馬自身馬体も成長して力を付けてきておりその差は詰まってきている。先行力があり、障害も確実に上がれる。それでいて切れ味も持っている。いきなりの高重量は未知数だが、重馬場はこなしており、父はニシキダイジンというところからも対応できそう。
 5 ナカゼンガキタ:牝馬賞金ランク2位、6歳馬。昨年もこのレースに出走しわずかの差の3着と好走している。重賞勝ちは3歳時のオークスのみ。しかし各重賞にはしばしば顔を出し、ばんえい菊花賞では2着に入っている。近走の着順は大きいがAクラスの有力どころと戦っているためであり、大敗はしていない。先行力、障害力ともしっかりしており、松井厩舎の馬らしく安定した力を発揮し崩れも少ない。
 6 メヂカラ:牝馬賞金ランク13位、6歳馬。登録なしの馬が出たため出走権に滑り込んだ。重賞は世代牝馬戦を中心に活躍、4歳時にクインカップで大外一気の追い込みで勝利している。その他黒ユリ賞3着、オークス5着などの実績。近走は障害などで苦戦気味。スピードと鋭い切れ味が持ち味。障害は得意とは言えないが、流れに乗れればすんなり越えられる。前半で遅れを取ると伸びきれないことも。
 7 イズミクィーン:牝馬賞金ランク8位、6歳馬。重賞出走は4歳時のクインカップで8着。カネサブラックとフクイズミという現役時代大活躍した名馬を父母に持ち、デビュー前から注目されていたが、成長が緩やかであったことや障害が苦手であったことで出世が遅れていた。古馬になってからようやく本格化、障害を降りてからの切れ味は抜群で最後の粘りもある。いきなりの高重量でどこまでやれるか。
 8 フェアリースズ:牝馬賞金ランク3位、6歳馬。昨年に続く出走。初出走だった昨年はそれまでの実績からそこそこ人気したが、ついて行けず大きく敗れている。その後もスランプの時期があったが、今年度の夏頃は絶好調で連勝を重ねていた。障害力があり坂はしっかり上がれる。最後の直線も粘り強さがあるタイプ。切れ味があまりないので流れに乗れないと遅れることも。特に高重量だと厳しいか。
 9 シンエイボブ:牝馬賞金ランク5位、6歳馬でこのレース初出走。重賞勝ちこそないがオークス2着、柏林賞3着などの成績が目立つ。いずれも人気以上の走りで鋭い切れ味を見せ上位に食い込んでいる。ただ好不調の波が大きく、一旦不調に陥ると全く力を出せずに大敗することも多い。障害も苦手で、特に近走は動けていない。これが軽馬場になると一変することも。障害を越えられれば長い脚が使える。
 10 ミスタカシマ:牝馬賞金ランク1位、5歳馬。重賞6勝でオークスなど世代牝馬重賞3勝と、ナナカマド賞、ばんえい菊花賞、柏林賞といずれも牡馬・セン馬の強豪相手に勝利してきている。ただ他世代との勝負は昨年5月のカーネーションカップで勝っているもののまだ未知数な面もある。好位につけ障害力と切れ味で勝負するタイプで安定感も抜群。ただ時々出足が悪さを見せ、焦って障害で崩れることも。

【はむ!の見解まとめ】
  メンバーを並べると、やはり明け5歳ながらミスタカシマの成績が目立つ。ただ若い牝馬には過酷な高重量戦。ここは古馬勢も一矢報いたいところ。前哨戦のレディースカップのサカノチサトのように大駆けする馬もありえるか。
  展開予想だが、まずペースは馬場状態にもよるが平均くらいか。ハナに行きたいのはヤマノホシ。そしてアフロディーテも少なくともミスタカシマより前に位置取りしたいところだろう。この2頭が先行か。ミスタカシマは出足は良いほうではないので中間くらいで先頭グループに近づく形か、ペース次第で入れ替わりも。あとはナカゼンガキタ、フェアリースズあたりが中団からやや前といったところか。障害がカギになりそうだが、ミスタカシマはどの位置で降りられるか。その他追い込みにかける馬も好位置につけ障害を我慢して越えてくればチャンスも。
  当欄の見解だが、やはりミスタカシマ・・といきたいところだが、どうしても800kgの斤量とハンデ差が気になる。そこでミスタカシマに40kgのハンデをもらった同じ5歳馬の◎(4)アフロディーテの方を本命に取った。近走力をつけてきて馬体も充実。ミスタカシマとの差は確実に縮まってきている。他馬と比しても760kgで走れるのは魅力だ。障害も上手な方で軸にできる。うまく先行して逃げきりたい。
  そして、○(10)ミスタカシマ。それでも力は上位だろう。ハンデ差は気になるが重量面でも昨年のポプラ賞で770kgまでなら経験しており不安は少ない。大外枠も柏林賞で勝っており問題ない。ペースを攪乱してくるような馬が出てくれば、焦って障害でミスが出る心配はあるが、まずは問題ないだろう。
  古馬勢からは、昨年同レース3着の実績がありオープン格の▲(5)ナカゼンガキタ、女王の座を年下の馬には持って行かれたくないところ。持ち前の障害力で先に抜け出せれば。同じく障害力があって安定した力の出せる△(8)フェアリースズも力はは引けを取らない。ただ切れ味の違いでナカゼンの方を単穴、フェアリーの方を入着とした。穴っぽいところではその素質が注目されてきた注(7)イズミクィーン。障害は苦手だが、高重量でペースが落ち着いた時上手くクリアできれば直線の脚は鋭い。同タイプも多く厳しいが、母娘でのヒロインズカップ制覇に期待をこめて。
  その他では、実績のある(9)シンエイボブ、軽くなれば(3)タナボタチャンの切れ味、先行力のある(2)ヤマノホシも流れが嵌まれば逃げ粘りも。繰り上がり出走の(1)ナカゼンレディーも障害が上手く不気味な存在ではあるが、やはり未知な分狙いづらい。重賞勝ち経験のある(6)メヂカラも切れ味はあるが現状ではやや厳しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  馬券的にも年末年始の激戦から1か月あいて、ようやく刻みを(一息)入れることができたというところか。「問題はここからであります。」(by井馬博アナ←永年ばんえいの実況を担当した名物アナのセリフの一つ)、年度末までが最後の追い込み。なんとかここから逆転を狙っていきたい。今回は上位2頭が本命サイド本命にする堅い予想だが、しっかり取っていきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 4=10→5,8,7 合計6通り 各200円
      4=10→5,8,9,3,2 合計10通り 各100円
      4→10=5,8,7 合計6通り 各100円
      10→5,8,7→4 合計3通り 各100円
  枠複  4=8,7 合計2通り 各500円 合計 4,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 4 600円
  ワイド 3=4,10,5,8,2 2=4,10,5,8 合計9点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】ホクショウマサル日本記録の30連勝
  久々のコラムの記述です。当欄でも時々取り上げ、既に報道などでも御存知だとは思いますが、ばんえいのホクショウマサルが1月6日の準重賞「ばんえい十勝金杯」において30連勝を達成、2001年の宇都宮競馬におけるドージマファイターの29連勝を塗り替え、中央・地方を通じて日本記録となりました。たいへん素晴らしいことですし、全国のニュースでも紹介され、ばんえいの存在を知らしめることとなり、ファンとしても好ましいことです。
  一方、表面上だけ見ている人には、下位からの連勝で最上位クラスとの対戦もなかったこと、勝てるレースを選んで出走したように見えることから、記録を狙うための作戦であったように見えるかもしれません。しかしアクシデントもつきものの競馬のレースで30戦負けなしを続けることは並大抵のことではありません。もともとイレネー記念やばんえいダービーなどを勝った実力馬ではあったものの、喉の病気で2年以上の休養を余儀なくされ、そして復帰して一から出直し。ここに至るまでは厩舎はじめ関係者の並々ならぬ努力があってこそです。ここは心から賞賛したいと思います。
  そして最上位クラスのオープン1組、つまりオレノココロやコウシュハウンカイなどばんえいを代表するトップクラスとの対決が見られる位置まで上がってきました。今後はいよいよそれらとの対決に臨むか、それとももう少し連勝記録を伸ばすため一クラス下のレースに出られるまで待つか。馬の調子を見ながら相談することになると思います。ファンとしては早くトップとの対決が見たいものです。その時期は近いでしょう。

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