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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年2月19日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第45回黒ユリ賞(2/16)

ばんえい重賞レース回顧
第45回黒ユリ賞(BG2)-2020年2月16日-10R 200m直 雪 1.6%
  1着△(6)エンゼルフクヒメ(中山直) 1分30秒7
  2着 (5)アヴエクトワ
  3着◎(3)アバシリルビー
   単勝 6 540円(2番人気) 馬複 5-6 5,620円 三連単 6-5-3 19,740円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け3歳牝馬の重賞、第45回黒ユリ賞は、2番人気のエンゼルフクヒメが第2障害4番手から最後の直線で差し切って勝利し重賞初制覇。中山直樹騎手は49歳、デビュー23年目にして初めての重賞勝利となった。小林長吉調教師は昨年12月のドリームエイジカップ以来重賞10勝目。

レース振り返り
  この日はレース前半はやや乾燥気味の馬場であったが、午後の5Rごろから雪が降り出し、黒ユリ賞までには走路が白くなり始め、超高速までには至らないもののスピードの出る軽めの馬場になっていた。
  レースは、ゲートが開いてから各馬ダッシュで進み、第1障害をほぼ横一線で越えた。そこからはやはりアバシリルビーとアヴエクトワといった先行馬が一歩前に出てそのままキャンター気味に進む。これにアーティウィング、コウシュハハイジーあたりが続き、後続の馬もキラリとミスリオンあたりが遅れ気味だった他は、ほとんどが離れずについて行く、そして各馬刻みを入れないまま、相次いで第2障害手前に到着。ここまで36秒とかなりのハイペース。
  各馬一息入れた後、障害を先に仕掛けたのはアヴエクトワ。すぐに隣のヒメトラマジックがこれに続く、更にアバシリルビー、アーティウィングもほどなく続く。この中でアーティウィングが膝を折りかけたほかは、ほぼスムーズに障害を越えた。直線に入り、最初に降りたアヴエクトワを、アバシリルビーがすぐにかわし先頭へ、ヒメトラマジックが続く。そして一歩遅れて障害を仕掛けたエンゼルフクヒメは障害を上手くまとめたが少し離れた4番手で障害を降りた。
  先頭を行くアバシリルビーは更に勢いをつけて他馬を離しにかかる。ヒメトラマジック、アヴエクトワがこれに続き、エンゼルフクヒメがじわじわと前に迫る。アバシリルビーの方は残り20m付近では2~3馬身のリードを保ち逃げ切りを図るがここから徐々にスピードが緩む。後続はエンゼルフクヒメがヒメトラマジック、アヴエクトワに残り20mを切ったところで並びかけ、3頭がほぼ横一線で前を追う。そしてアバシリルビーが残り10mの手前で詰まって立ち止まったところを、3頭から脚色良く抜け出したエンゼルフクヒメがかわし、アヴエクトワとヒメトラマジックが続く、アバシリルビーも立て直し、4頭が並びサバイバル合戦の様相。その中からヒメトラマジックが脱落、アヴエクトワも緩み始め、エンゼルフクヒメとアバシリルビーの一騎打ちへ。そしてゴール前でアバシリルビーがもう一度止まり、結局止まることのなかったエンゼルフクヒメがそのまま最初にゴールに駆け込んだ。更に止まっているアバシリルビーをアヴエクトワが差し返し2着、1番人気のアバシリルビーが惜しくも3着、後方から追っていたニセコヒカルが最後再び止まったヒメトラマジックをかわし4着に入った。当欄で対抗に推したフォルテシモは前半で後れ6着に終わった。

次走へのメモ
エンゼルフクヒメ(1着):人馬一体となった見事な勝利であった。軽馬場となり後方から行くこの馬には厳しい流れと思われたが、前半から無理なく好位につけ、障害をスムーズにまとめたのが大きかった。最後の直線も止まることなく駆け抜け、切れ味だけでなくこの馬のスタミナが生きた形となった。馬の能力とそれを最大に引き出した中山騎手のファインプレーであったと思われる。この後はイレネー記念に挑戦するか。ヤングチャンピオンシップでも差のない5着に好走しており、流れに乗れば十分戦えそう。
アヴエクトワ(2着):近走の成績から調子を崩していたように思われたが、馬体重も再び900kg台に戻し、かなり体調は回復していたようだ。そうなると元々持っていた力は上位。それを鈴木騎手が最大に生かして積極的に展開、直線でも粘って一瞬勝ちが見えるところまで運んだ。先行力と障害力があり、まだまだこれから成長の余地がある。今後の活躍に期待。イレネー記念にも出走可能だがこの馬は長い目で見た方が良いか。
アバシリルビー(3着):レース運びそのものは理想の形であった。ただ馬場が軽かったことで、逆に他の馬の追随を許してしまったというところか。前に行くためのエネルギーを前半で使ってしまい、心配された直線での緩みにつながった形となった。ただ絶対的なスピードは持っており巻き返しに期待。イレネー記念も出走可能圏内で、牡馬勢に迫った実績からも出走すれば面白い存在になる。
ニセコヒカル(4着):やはりこの馬には馬場が軽すぎた。最後の直線では止まることなく走って最後は4着まで押し上げただけに、前半でついて行けなかったことが悔やまれる。ペースが落ち着けばチャンスも生まれてくるだろう。次は年度末の世代牝馬戦の福寿草特別あたりが狙いか。
ヒメトラマジック(5着):馬場も見ながら前半からなんとか食らいついていったが、やはりこの馬にはオーバーペースだったか。最後はお釣りがなくなった。しかし先行力と障害力があるところは見せた。こちらも今後は世代の牝馬戦あたりで活躍のチャンスはありそう。
  その他では、フォルテシモ(6着)は前に行く素振りも見せたが、やはり全体が速すぎたか。端枠と隣の馬の転倒も影響したように見える。5着とはわずかの差。立て直し可能。アーティウィング(7着)は障害での膝折が惜しまれるが、前半も流れについて行くのがやっとであった。ミスリオン(10着)は全くついていけず、障害でも転倒。まだ力不足か。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 応援馬券(単+複) 6 各2枚
  まず、エンゼルフクヒメと中山直樹騎手、悲願の重賞制覇おめでとうございます。ヒーローインタビューでも苦節23年のいろんな思いが表れて感動的でした。馬券の方はほとんど外れたけど、応援馬券が入ってくれて良かった。しかし、当初はエンゼルフクヒメを本命に考えていただけに、雪予報で惑わされた感じか。信じることが大事だと思う。さて、年度末の4連続重賞に向けて立て直し。
  今回収支 -4,800
   (通常分) -4,200  (配当)0 (投入)4,200
   (単複・ワイド) -600  (配当)1,400 (投入)2,000
  今年度累計 -30,680(2/16・黒ユリ賞終了時点)
   (通常分) -21,390 (配当 69,410 - 投入 90,800)
   (単複・ワイド) -9,290 (配当 22,710 - 投入 32,000)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)

  次の重賞は2週あいて3月1日、今年度の重賞勝ち馬による一戦、チャンピオンカップです。そしてその後は年度最後のばんえい記念まで4週連続で重賞があります。いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。

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