はむ!のばんえいコラム(ばんえいの不祥事について)
本ブログでは、ばんえいを中心に記事を書いている以上、この残念なニュースに触れざるを得ないでしょう。もうすでに12月の各種報道で知らされているとおり、騎手及び厩舎関係者がばんえいを含む地方競馬の馬券を買っていた疑いにより警察署による捜査が入ったというものです。ファンとしては、まだ捜査段階だし、関係者が誰かということを含めほとんど情報がないので、確定的なことは何も言えませんが、事実とすれば非常に残念なことです。
この事件を受け、年末年始のばんえいに関するイベントなどが中止、TV放送の予定があったのも取りやめになったりと、ようやく売上が上向きになり、盛り上がってきたところに水を差されたことになり、ばんえいを盛り上げたいファンとしてはこちらの方のショックが大きい感じです。
この事件が社会的にどの程度問題があることなのか、例えば暴力事件や禁止薬物事件と比べるとどうなのか、少なくとも筆者には悪いことは悪い、ということ以外はよくわかりません。
ネット上では、更に不法なことが行われているのでは、というような憶測を出す人もおり、必要以上の反応を示されている状況もあります。その真偽はともかく、やはりギャンブルであるわけですから、世間からは常に厳しい目で見られているということを関係者は留意しておかなければなりません。
当欄では、ファンの一員として、今回の問題への適切かつ迅速な対応と今後の取り組みを見守りつつ、今後も変わらずばんえいを応援していきたいと思います。それでは今週の重賞BG1のばんえいダービーの見解です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回ばんえいダービー(BG1) (2015年12月20日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
注 | 1 | タキニシサンデー | 牝3 | 710 | 西将太 | 大橋和 | 芦毛 逃 |
2 | バウンティハンター | 牡3 | 730 | 阿部武 | 金田勇 | 栗毛 先 | |
3 | コウシュハスパーク | 牡3 | 730 | 藤本匠 | 皆川公 | 栗毛 追 | |
◎ | 4 | キンメダル | 牡3 | 730 | 安部憲 | 小北栄 | 鹿毛 差 |
△ | 5 | メムロコマチ | 牝3 | 710 | 菊池一 | 西弘美 | 栗毛 追 |
6 | ホクショウモモ | 牝3 | 710 | 松田道 | 松井浩 | 鹿毛 逃 | |
▲ | 7 | シリウス | 牝3 | 710 | 藤野俊 | 長部幸 | 鹿毛 差 |
○ | 8 | センゴクエース | 牡3 | 730 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 鹿毛 先 |
9 | コウリキ | 牡3 | 730 | 西謙一 | 久田守 | 鹿毛 先 | |
10 | ホクセイボス | 牡3 | 730 | 大河和 | 皆川公 | 芦毛 差 | |
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ) 三連単 8→7,5,1,6→4,7,5,1,6 合計16通り 三連単 4→8→7,5,1,6 合計4通り(複数枚) 三連単 4→7,5,1→7,5,1,6 合計9通り 三連複 8=4→7,5,1 合計3通り (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=7,5,1,6 7=5,1,6 合計7点 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
全国の競馬場で最後に行われる「ダービー」がばんえいダービー。ばんえいの場合は3歳クラシック最終戦に位置づけられている。やはりダービー馬になることは、平地でもばんえいでも最高の栄誉であることには違いない。ハンデのない定量戦でもあり真のno.1決定戦だ。しかし過去の傾向を見ると意外に伏兵が活躍する場合が多い。軽くなりやすいこの時期の馬場と、枠順に左右されるようだ。もちろんそれを乗り越えて強い勝ち方をする馬もいる。平地競馬でも「ダービーは強運の馬が勝つ」と言われているように、ばんえいダービーも実力がある上に運を味方につけた馬が最も戴冠に近づく。
さて今年の注目はなんといってもセンゴクエース。前哨戦のばんえい菊花賞ではヒヤリとした場面もあったが、それでも勝ちきるあたり実力ナンバー1であることは間違いない。しかし競馬なので何が起きるかはわからない。他の各馬も一生に一度のチャンスをものにしようと虎視眈々と狙っている。
各馬寸評:
1 タキニシサンデー:同世代戦のほとんどに登場し好走、特別戦勝ちも果たしている。オークスでも逃げ粘って差の無い2着。切れ味はないが、マイペースで先行できる馬でしっかり最後まで粘りきる力を持っている。元々細身の馬だったが、今は馬体重が1000kgを越えパワーも付けてきている。軽馬場なら。
2 バウンティハンター:昨年度は全く重賞や特別レースに縁がなかったが、今年度は3冠レース全部の出走にこぎつけ、それなりの走りを見せている。障害をスムーズに越えられさえすれば末脚はなかなかしぶとい。脚質は自在だが、大賞典の時のように積極的に前に行く戦法をとれば、見せ場は作れそう。
3 コウシュハスパーク:今年はダービー出走権争いが熾烈で、同僚馬で菊花賞に出ていたコウシュハシンザンらを押さえてダービー出走権を得た。元々はイレネー記念3着馬。力は持っており、切れ味を持っているので見限ることはできないが、今回は序盤からついて行けるかがカギ。馬場が渋って時計がかかればチャンスも。
4 キンメダル:ばんえい菊花賞での勝利まであと一歩の惜しいレースが印象に残る。その後は古馬相手にしっかり勝ってきており、打倒センゴクエースの一番手であることは間違いないところ。今回は勝ちに行くのか。しかしあまり意識しすぎると自分から崩れてしまうこともあるのでまず自分のペースに持ち込めるかがカギ。
5 メムロコマチ:牝馬だが重賞はオークス3着など掲示板に入っている。特に今年の夏以降は馬体も急成長してさらに力を付けてきた。追い込み脚質だが切れ味で一気に追い込むのではなくじわじわと前に近づいてくるタイプだ。障害もこなす。時計のかかる馬場が望み。同世代戦を制したこともあり、展開がはまれば侮れない。
6 ホクショウモモ:ばんえいオークスでは堂々の逃げ切り勝ちを収めた。その後どうするかと思われたがやはりダービーを狙いに来た。今回は相手も強化されさすがに厳しいと思われるが、オークスと同じ枠順に入り、同じように軽馬場を生かしてハナを切っていければ、最後の追い比べで後ろの馬が追いつききれないことも。
7 シリウス:地味だが重賞2勝の実績は光る。切れ味ではメンバー随一だろう。ただこの馬も障害がポイント。第2障害を降りたときの位置取りにより、それが好位置なら一気に抜け出すシーンも考えられるが、障害で引っかかると不発に終わることもある。牡馬の有力どころを深追いせず落ち着いてレースを進めたい。
8 センゴクエース:言わずと知れたスターホース。ダービーはどうしても取りたいタイトルだろう。無理のないローテーションでここに臨んできており、しっかり調整もされているようだ。定量戦でもあり自分の力を普通に出せば勝てるだろう。唯一弱点があるとすればやはり障害か。ひと腰以上かかったときに他馬に先に行かれるとまさかの展開も。
9 コウリキ:はまなす賞での走りが圧巻だったので、近走の成績はやや物足りなさを感じる。それでも掲示板内には来ており、大きく崩れているわけではない。ハンデ差もあるので致し方ないところか。ただ各馬成長著しいこの時期に馬体重が増えてこないのがやや心配な材料だ。軽馬場を味方にうまく抜け出したい。
10 ホクセイボス:直近3連勝で最後のダービー出走権の切符をもぎ取った。この3連勝がいずれも速いタイムの接戦勝ちであったように、スピードと勝負強さを持ち合わせている。しかし、重い荷物や時計のかかる馬場は苦手なようで、重賞出走経験もあるものの成績は振るわない。大外に入ってしまったのも厳しい。軽馬場を望みたい。
はむ!の予想まとめ:
センゴクエースはやはりスケールが違う。まれに障害での引っかかりぐせがあるのが気になるが、それを割り引いても普通に走れば勝つ可能性は極めて高い。ただダービーともなるとどこかに魔物が住んでいるかもしれない。万一センゴクエースがもたついた場合の逆転候補となると、やはりno.2 のキンメダルだろう。実績ならそれほど引けはとらない。ただ変に意識しすぎるとペースが乱れ、自分の方が崩れてしまう恐れもある。そこがきっちり立て直せるセンゴクとの力の差ということなのだろう。印だが、馬券的なことを考え、キンメダルを本命、センゴクエースを対抗としたが、センゴクエースの実力は認めた上での印だ。
2頭は抜けているが、そこは前述の理由で1,2着を占めるとなるとそこは波乱の要素はないでもない。
そこで割り込む可能性があるのは、切れ味を持ちスピードもある牝馬勢。今回登場する4頭はいずれも個性がある。その中でも重賞2勝のシリウスはアキバオーショウ産駒らしい豪快な切れ味がある。近走は障害のミスもあって成績は上がっていないが、一発の魅力は十分だ。単穴に。また、メムロコマチも切れ味がある上に崩れない。タキニシサンデーの最内枠からの前残りのシーンも見えてくる。ホクショウモモは荷物と馬場状態的に厳しいとみていたがオークス時と同枠に入って不気味な存在だ。
牡馬勢では、はまなす賞勝ちのコウリキも実力馬だが、馬体重が増えないのがどうしても取りづらい。3着付けまでか。他はホクセイボスあたりは勢いがあるが、やや条件が不利か。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
センゴクエースは強いとわかっていても、勝っても配当が少ないことを考えるとどうしても穴探しをしたくなるものだ。そうなるとキンメダルからということになるのだがこれも怪しい。というわけで、馬券戦略上、センゴク頭ならキンメダルの2着付けはしないこととした。また、キンメダル頭の場合は何点か、それもなるべく絞って。あとは補完的に三連複と、穴馬からのワイドあたりを狙うか。実際に馬券を買うときは当日の馬場状態で変更するかも。
今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。
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