はむ!のJBC多々雑感
ここはほとんどばんえい専門のブログになっていますが、ここを始めた時はもっと幅広に、競馬全般のみならずスポーツ一般について記事を書くつもりでした。その気持ちは変わっていませんが、今はあまり行動範囲を広げられないので結果としてばんえいぐらいしか書けていないという状況です。
そこで今日はばんえいを少し離れて、11月4日(月・休)に開かれる地方競馬の祭典JBCの予想をしたいと思います。(JBC予想は昨年もやっているし、地方競馬には変わりないのでほとんど変わってない感じですが・・)
JBCとは「Japan Breeding farms Cup」の略で、アメリカのブリーダーズカップを模した生産者サイドのお祭りで、1日にたくさんの重賞(Jpn1)レースが行われ、競走馬のチャンピオンを距離別・性別・年齢別に決め、競走馬や血統などの価値を測るというものです。
しかしながら、日本の競馬はJRAの芝のスピードレースが主流であるため、実際はそちらのG1レースを勝った馬が最強に位置づけられます。一方、本当に強い馬というのは、どんな場所でも砂を巻き上げながら走りきる馬という考え方もできます。
JBCは後者の考え方にたって、地方競馬持ち回りで開催してその年の競走馬の王者を決めるというものになっています。しかし実際には能力の高いJRAのダート適性のある馬が強く、そういった馬にはジャパンカップダートなどの舞台も用意されており、輸送などを嫌って登場しない馬もいるので本来の意図する目的にかなっているかは何とも言えない部分もあります。
いずれにせよ、地方競馬の祭典であることには間違いありません。今年2013年は初めて金沢競馬場で開催されることやJpn1(ジーワン≠G1)が3レースも組まれているなど、話題も豊富です。
ばんえいファンとしても、同じ地方競馬ファンの一員として、このお祭りに馬券などで参加したいものです。(実際、帯広競馬場を含む全国各地でJBC関連イベントが開かれます。)
それでは11月4日(月)のJBCの3つのレースの簡単な見解です。
はむ!のJBC予想
2013/11/4-金沢8R 第3回 JBCレディスクラシック(Jpn1)(14:10発走)
(はむ!の予想印)
◎ (10)サマリーズ
○ (2)メーデイア
▲ (11)アクティビューティ
△ (6)クラーベセクレタ
注 (8)ハードデーズナイト
(はむ!の見解)
過去このレースはJRAミラクルレジェンドが連覇しているが、昨年は2,3着に地方馬が入り善戦している。しかし、今年からJpn1に昇格し地方馬には厳しい条件になってきている。金沢は地方競馬の中では広い方で、JRAの馬も走りやすいと思われる。
大方の予想としてはメーデイアが実績no.1で1番人気しそうだが、3歳馬サマリーズの逃げ粘りの方に期待したい。前走の負けが気になるところだが、前走は重め残り。スタートからの直線を利用してスムーズに前に行って自分のペースに持ち込めば、巻き返しはあると見た。メーデイアの死角はほとんど見つからないが、競馬なので何が起こるかわからないという期待と、金沢というコース、そして1500mの距離が未知数な点に逆期待を込めて。
アクティビューティは末脚にかける。キモンレッドは距離がやや長いか。トシキャンディは近走の成績がよくない。
地方馬ではやはり昨年2着の船橋のクラーベセクレタや勝負強い愛知のピッチシフターに期待したいが、今回の相手は強い。しかし、なんとか食い込んでほしい。
(はむ!の馬券)
上位2頭は堅いだろう。ただ頭は変わるかもしれない。点数を絞って。
三連単 10=2→11,6,8
2013/11/4-金沢9R 13回 JBCスプリント(Jpn1)(14:55発走)
(はむ!の予想印)
◎ (1)タイセイレジェンド
○ (10)テスタマッタ
▲ (6)セイクリムズン
△ (3)セイントメモリー
注 (7)ドリームバレンチノ
(はむ!の見解)
ここのレースを繁殖入りへの花道にする予定だった地方競馬の星ラブミーチャンが直前で骨折・そのまま引退となり寂しい限りだ。地方競馬ファンとしては大井のセイントメモリーあたりにはなんとか地方馬代表としてJRAに食い込んでもらいたところ。しかしJRA勢もダート短距離のスペシャリストが揃った。
ここでは南部杯に勝った後短距離のこちらに回ってきたエスポワールシチーをどう見るかがポイントだ。実力・実績ともにno.1であることには間違いないが、大外の分だけ脚を使えば最後伸び悩むことも考えられる。もちろん自信があるからこそここに出てくるのだろうが、悪い言い方をするとこの馬に負けてもらった方が馬券的には美味しい。
エスポワールを外したとしても、地方場所で強いところを見せるJRA勢がやはり中心となるか。その中でも最内に入ったタイセイレジェンドがスムーズに前に行けると考え本命にした。テスタマッタは末脚にかける。コースの広い金沢ならなんとかなるのでは。セイクリムズンも調子が上がってきたがややムラ駆け傾向にあるか。
さらに注目は高松宮記念でロードカナロアの2着に入るなど芝で好走してきたドリームバレンチノがここに挑戦してきたことだ。初ダートでその適性が未知数ではあるが、勝てなくても上位に食い込むことがあれば路線の切り替えも考えられる。
地方馬は前述のセイントメモリーが前走オーバルスプリントでタイセイレジェンドを封じたようなレースができれば馬券圏内への食い込みも。あとは勝負を度外視して、文字通り百戦錬磨の笠松のトウホクビジンが無事に走ってくれるところを見守りたい。
(はむ!の馬券)
馬券よりも、個性を持った馬たちがそれぞれどんな走りをするのかが注目されるレースだ。馬券を取りに行くなら、エスポワールは外せないが、そこそこの配当を望んで思い切って外して買ってみて、走りを見守るというのも競馬の楽しみ方だと思う。
三連単BOX 1.10.6,3
2013/11/4-金沢10R 第13回 JBCクラシック(15:40発走)
(はむ!の予想印)
◎ (12)ワンダーアキュート
○ (1)ホッコータルマエ
▲ (11)クリソライト
△ (2)ソリタリーキング
注 (10)グランシュバリエ
(はむ!の見解)
力はJRA勢が大きく抜けており、地方馬は南関東あたりの有力馬があまり出てこず小粒感が否めない。
強いJRAの中でも、帝王賞まで重賞5連勝のホッコータルマエの実力が圧倒的であることは間違いのないところ。前走の南部杯は久々だったことと、距離適性でエスポワールシチーに合っていたことが2着に甘んじた理由であり、今回は万全の態勢である。軸は不動だ。
ただ唯一タルマエが負けるとすれば、それはJBC、そして競馬に住む魔物であろう。その魔物を呼び起こしそうなのが、ワンダーアキュートと武豊だ。JBCは持ち回りで毎年開催される競馬場が変わるにもかかわらず、このクラシックの勝ち馬はなぜかすべてが連覇するというジンクスがある。昨年の勝ち馬ワンダーアキュートは馬体重減ながら最後の直線で鋭く伸びて勝っており、このジンクスを引き継ごうと狙っている。あとは名手武豊のマジックが見られるか。
ホッコータルマエは最内枠に入ったが、ハナには行きたくないタイプ。その外のソリタリーキングなどに前をかぶせられるような展開になると、脚を持て余したまま、最後の直線でワンダーアキュートに追いつかないというようなことが考えられる。ごくレアなパターンであろうが。
ジャパンダートダービーを圧勝した3歳馬クリソライトも可能性を秘めた一頭だ。斤量も恵まれている。コーナーを上手くさばいて、最後の追い比べになれば接戦に持ち込まれることも考えられる。
安定性と地方コースの適性ではソリタリーキングそしてハタノヴァンクールも全く引けを取らないが、逆に言うとパフォーマンスに欠ける部分があり、押さえに回したい。
地方馬は大きく離されているが、GDRの常連・高知のグランシュバリエ、愛知のサイモンロードあたりの走りに注目したい。
(はむ!の馬券)
いくら死角を見つけたとしても、ホッコータルマエが馬券圏外に沈むようなことはよほどのアクシデントがない限り考えづらい。あとは魔物を信じて、逆張りを狙っていくぐらいが楽しみか。取りガミは覚悟で。いずれにせよJBCというお祭りを満喫したいところ。
三連単マルチ 1→12,11→12,11,2,9,10
はむ!のばんえい多々雑感
さて、いつものばんえいの方に戻って、先ほど行われたばんえい菊花賞の結果です。
ばんえいの歴史でもまれに見るであろうゴール前のどんでん返しでした。第2障害を最初に越えたのはなんとクインフェスタ。軽いばんえい重量でしかも切れ味鋭い差し脚を持つこの馬が最初に降りてくるとなると、最高の展開。そして残り10mを過ぎてもリード、9分9厘この馬で決まりと思われました。しかし、ゴール線の実に微妙な所でストップ。アナウンサーも絶句。しかもそのすぐ後ろまで追いかけてきていたセイコークインもまた同じようなところで止まりました。結局わずかの差でゴールに到達しておらず、さらにその横につけていた1番人気コウシュハウンカイがすり抜け1着、2着には内からオレノココロが流れ込んでいて、わずかに立て直しが早かったセイコークインが3着。クインフェスタは4着でした。
言葉なんかよりVTRを見ていただいた方がいいと思います。
ばんえいシアター・ばんえい菊花賞のVTRをクリック(期間限定かも)
結果としては堅くおさまり、馬券的には取りガミとなってしまいましたが、それ以上に手に汗握るばんえいの醍醐味を味わえるレースでした。
次の書き込みは1週間後、11/10クインカップの前日を予定しています。
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