はむ!のばんえい多々雑感
あけましておめでとうございます。2014年も本欄をよろしくお願いします。
地方競馬の正月開催はどこも新年お祝いムードです。(筆者は正月開催には行ったことがありません。一度は雰囲気を味わいたいものです。)今年はウマ年だし、運試しに馬券はいかがでしょうか。ばんえいは元旦から開催。そして2日と3日に重賞があります。何度も申しているように、2日の帯広記念は全国発売。普段ばんえいになじみがない人にも是非一度見てもらいたいものです。発売所はこちら。もちろんネットでも馬券買えます。
早速、まずは2日の帯広記念の予想です。(発走時刻・発走レースに注意)
はむ!のばんえい予想
2014/01/02-9R 農林水産大臣賞典 第36回 帯広記念(BG1)(16:10発走)
(はむ!の予想印)
◎ (9)ホッカイヒカル
○ (10)ギンガリュウセイ
▲ (1)ニュータカラコマ
△ (2)ホクショウダイヤ
注 (4)インフィニティー
(はむ!の見解)
まずは帯広記念の基本的傾向から。引っ張る荷物の重量は900kg前後と、3月に行われるばんえい記念に次ぐ2番目に重い。勝つためにはトップクラスの実績を積んできた馬であることは絶対条件である。ただ、季節的なものもあり、雪などコース状況によってレース展開が左右されることがある。
一般にばんえいの場合、雪が降って馬場水分が高かったり、気温が低ければ概ね軽馬場となりペースは速くなる。そういう時は前に行ける馬や障害力のある馬が有利だ。その逆の場合は、前の馬がバテて差し、追い込みタイプの馬が届くことが多い。
しかしながら,
そう簡単にはいかない。帯広記念の過去数年を見ると、馬場水分が2%前後と低く時計がかかる時は実力馬のカネサブラック・ニシキダイジンなどが上位、水分のやや高い時は追い込み脚質のフクイズミが勝っている。逆にさらに高く5%くらいになってくると先行タイプのナリタボブサップあたりが一気に走り込むこともあった。つまり、実力と馬場水分と斤量により微妙に展開が変わりそれがレースを難しくしている。そこを読むのがばんえい競馬の醍醐味だ。
今年は今のところややスピードが出る馬場になっているようだが、当日の天気にも注目したいところ。
参考になるデータは、やはり過去の成績、特にこういうレースの場合は直近の過去何走というより、過去にさかのぼって高重量戦やレベルの高い重賞でどれだけの走りをしてきたかということを見てその適性を推し量りたい。体調については、サラブレッドのように直前追い切りのようなデータがないので推測はなかなか難しいが、直近のレース、特にばんえい重量800kg以上の岩見沢記念、北見記念あたりの成績が参考になるだろう。あとは馬体重の変動などもあるが、このあたりの分析は難しく、話せば長くなるので、ここでは極端な馬体重の変動がないこととパドックの様子で見極めたい。
さて、今年の予想ですが、折角の全国発売なので、1頭ずつ一言コメントしてみたいと思います。(あくまでも個人的なコメントですので)
1 ニュータカラコマ 明け6歳で、ばんえいでは新鋭ながら、実力はある。最近では岩見沢記念での鬼脚は目を見張るものがあった。しかし、ややエンジンのかかりが遅いところがあり、障害もあまり得意ではない。ここ何走かはその悪い面が出てしまって着外に沈んでいる。スピードと切れ味があるので侮れない存在だが、信じ込んで買うのはどうか。
2 ホクショウダイヤ この馬も追い込みタイプ。絶対的なスピードがあるわけではないが、粘り腰があり、他馬がもたついた時には後ろからしっかり捕らえていつの間にか上位に来ている。11歳と百戦錬磨。高重量も苦にしない。馬場は軽い方が得意なようだ。
3 トレジャーハンター これまでの実績から見てどちらかというとスピードタイプのようだ。一発の力を秘めており時々大駆けすることはあるが、今回900kgという斤量は未経験な上に、高重量戦は北見記念で惨敗したように苦手の部類に入るだろう。調子は上がっているが、常識的には見送りの手か。
4 インフィニティー 昨年はこの馬にとって飛躍の年だった。7歳にして重賞初挑戦。それで夏の北斗賞では見事な勝利を収めた。先行タイプで、積極的なレース展開を仕掛ける浅田騎手とのコンビもはまっているようだ。北見記念で差の無い3着と高重量戦もそれほど苦にしていない。
5 シベチャタイガー JRAのゴールドシップの馬主でおなじみの馬。大レースに滅法強い。大型馬でいかにも高重量戦向け。パワーが必要なレースになればこの馬の出番だ。意外に先行力もあるし大きく崩れるようなことはない。ただ今回は軽馬場傾向なだけにスピード勝負になればどうか。
6 ホリセンショウ 明け9歳ながら、重賞に顔を出すようになったのは最近。もともとはスピードタイプだったが、年になるにつれパワーもついてきた。先行力が身上で展開を作れるタイプなので、いつも意外に穴人気する。軽馬場なら一発あるか。ただ、重賞の実績は旭川記念3着があるくらいなのが物足りない。
7 キタノタイショウ 強い古馬たちがいる頃から好走を続けてきて、次の世代を担う馬のno.1と目されてから久しいが、もう明け8歳となった。しかも近走は全くの不振続き。もともと得意でない障害に対しても特に苦手意識が出てきている。実力はあるだけに体調が戻ればいいのだが。
8 クロフネオーザン 昨年のこのレースでは重賞初出走ながら、終始王者カネサブラックに食らいつき、最後は3着に粘ってあっと言わせた。ここは狙ってきての出走だとは思うが、前回除外の影響がどこまであるのか。当日のパドック気配や馬体重に注目。期待するとスピードのあるタイプではないだけに凡走もあり得る。若手の赤塚騎手の一発に期待したい。
9 ホッカイヒカル 実績上位の実力馬の一頭。かつては極端に後ろからいくレース展開だったが、最近は中間で先団に取り付いて前で競馬をするレースを身につけてきており、安定度合いが増している。切れ味はかえって落ちている感じはするが問題ないだろう。重量が課題であったが、高重量を嫌うタイプでもなく、しっかり走りきれる。
10 ギンガリュウセイ 昨年度の帯広記念とばんえい記念いずれもカネサブラックの2着があるほか北見記念3連覇と大レースでの実績は出走馬の中でナンバー1。実力どおりにいけばこの馬で決まりであろう。障害力もあり、意外にスピードもある。ただ、切れ味タイプではないため、第2障害で他馬と一斉に降りるような展開になると取り残されることもある。大外枠も微妙だ。さらに近走は馬体重が減ってきていたのも不安材料だ。
まとめ・・力から言えばやはりギンガリュウセイが強いとは思うが、展開によってはもつれることもあると考える。ここ数日の馬場は水分量以上に軽い感じで時計も出ている。そうなるとホッカイヒカルの方が向いている条件に感じる。重賞は常に好走しており、そろそろG1のビッグタイトルも欲しいところではないかと考えこちらの方を本命にした。単穴にはニュータカラコマ。障害にやや難があり、当てにはしづらいが、前に遅れずに越えられれば、高重量でも一気にごぼう抜きの展開もあり得る。あとはやはりスピードのあるホクショウダイヤも少し絡めておきたい。他には軸を決めたときの流しの相手として、インフィニティー、シベチャタイガー。3連単の相手としてホリセンショウぐらいを押さえるくらいか。
(はむ!の馬券)
全国発売のお祭りなので、本場か場外で馬券を買うなら手広く、ネットならいつものペースで
三連単(フォーメーション) 9,10,1→9,10,1→9,10,1,2,4,5,6
三連単(マルチ) 9→10→1,2,4
単勝 9,1
引き続き3日天馬賞の予想を1月2日帯広記念終了後に書き込みます。
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