秋も深まるこの時期は競馬にとっても最もベストシーズンで、重賞が目白押しです。ばんえいも3週続けて重賞ということで、当欄も追いつかない感じです。そんな中、先週祝日には地方競馬の祭典JBCもあり盛り上がりました。結果は御存知のとおり、レディスがサンビスタ、スプリントがドリームバレンチノ、クラシックがコパノリッキーがそれぞれ勝ち、当欄の予想的には1勝1敗1分けというところでした。レディスは2着に食い込んだトロワボヌールを本命にしながら、サンビスタの頭を買えず、馬複のみの当たり。スプリントはドリームバレンチノはバッチリだったものの2着に地方のサトノタイガーが逃げ粘り、そちらの複勝のみの当たり。クラシックはコパノリッキーを外しており大外れ。トータルではマイナスになってしまいました。それぞれ見立ては悪くなかったのですが、それが馬券につながってないのが悔しいところ。しかし勝ち負けを離れて、JBCというお祭りに参加できたという感じです。欲を言えば、TV(グリーンチャンネル又は地方競馬ナインあるいはネット中継)でももう少し現地の盛り上がりの雰囲気がわかるような中継(それこそ現地リポーターを出すなど)があればいいのになと思いました。(そのあたりのノウハウは前回当欄で批判した某民放局が上手)いずれにせよ、地方競馬が盛り上がっていくことが最も望ましいことであり、その裾野が広がることを願っています。
はむ!のばんえい予想前回の結果
さて、前回のばんえい重賞・ばんえい菊花賞(11/2)の結果を振り返ります。
結果から言うと、この世代のトップを走りながら重賞に縁がなかったハクタイホウが待ちに待った悲願の重賞初制覇、赤塚騎手も初めての重賞勝ちとなりました。
前日に雨が降り、馬場水分3.5%と軽めの馬場。前半は大方の予想どおり、内側の枠からオオゾラシンスケ、外側からアアモンドセブンといったところがレースを引っ張り、有力馬がこれを追う展開。ただ極端にペースが速くならず、比較的落ち着いたレース展開でした。第2障害は最内のシンザンボーイが先にチャレンジするも、程なくこれを追って坂を上ったハクタイホウが障害を軽くさばいて、先頭で障害を降りました。後続がもたつく間に一気に離していきました。こうなると最後まで走りきれるかが焦点。しかし軽馬場もあってスピードの緩みは最小限に収まりました。シンザンボーイらがこれを追うも失速、比較的障害を上手く越えてきたキサラキクとカイシンゲキが競り合いながら2着争い。これを見ながら、ハクタイホウは最後さすがにスピードが緩むもののセーフティリードを保ち快勝でした。しぶとさが身上のキサラキクがやはり重賞では粘りを見せて2着、3着は復調のカイシンゲキが残りました。本欄で狙ったアサヒメイゲツは、障害でもたついてしまい、最後の直線はいつもの一気の追い込みの脚を見せましたが、届かず4着どまりでした。シンザンボーイは前に行きましたが残せる脚がなくが5着、最内枠が影響したのかもしれません。
はむ!の馬券の方は、聞かないで~という感じ。アサヒメイゲツを厚めに買っていただけに届きませんでした。追い込み馬だから外すパターンも考えていたのに実行に移せず。カイシンゲキも注意マークまで打っておきながら、3着付けが出来ず。本当に馬券の買い方が下手だなと反省の日々です。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2014データ・馬券成績表)
さて、3週続いたばんえいの重賞。JBCもあったので、だいぶ記事疲れしてきましたが、最後はビシッと取りたいと思います。次の日曜9日は4歳牝馬限定戦のクインカップです。それでは早速予想いきます。
はむ!のばんえい重賞予想
2014年11月9日-10R 第39回クインカップ(BG3)(20:10発走)
【出馬表及びはむ!の予想印】
第39回 クインカップ(BG3) (2014年11月9日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳牝馬オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
○ | 1 | セイコークイン | 牝4 | 710 | 松田道 | 岡田定 | 鹿毛 先 |
2 | アグリナデシコ | 牝4 | 690 | 安部憲 | 松井浩 | 栗毛 差 | |
3 | エーマン | 牝4 | 690 | 西謙一 | 西弘美 | 栗毛 差 | |
◎ | 4 | クインフェスタ | 牝4 | 710 | 浅田達 | 金田勇 | 鹿毛 差 |
5 | キタノシャネル | 牝4 | 680 | 大口泰 | 平田義 | 青毛 逃 | |
△ | 6 | フジノルビー | 牝4 | 690 | 西将太 | 大橋和 | 青毛 逃 |
7 | センショウパワー | 牝4 | 680 | 藤本匠 | 岩本利 | 青毛 先 | |
▲ | 8 | ナナノチカラ | 牝4 | 710 | 鈴木恵 | 小北栄 | 栗毛 追 |
9 | カネサエクセル | 牝4 | 690 | 藤野俊 | 村上慎 | 鹿毛 差 | |
注 | 10 | コウシュハクィーン | 牝4 | 710 | 大河和 | 皆川公 | 栗毛 先 |
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ) 馬複 4=1(特券) 三連複(BOX) 4,1,8,10 合計3通り(特券) 三連単(フォーメーション) 4=1→6,5,7,3,9,2 合計12通り 三連単(フォーメーション) 4→6,5,7→1 1→6,5,7→4 合計6通り 三連単(フォーメーション) 4or1→8,10→6 4or1→6→8,10 合計8通り |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
今年もこの季節がやってきた。ばんえいの名物レースの一つとも言える4歳牝馬の重賞・クインカップ。過去5年の勝ち馬は2009年からユーファンタジー、ホクショウマドンナ、キタノサクラヒメ、マリンチャンス、カネサマドカ。このメンバーを眺めると、シンデレラのように突如現れるヒロインのイメージだ。実際上に挙げたすべての馬がこのレースで重賞初制覇(但し、その後は加重ハンデに苦しみ重賞未勝利)となっている。こういう宝探しのようなレースは予想する方としては楽しい。(しかし当てるのは難しい。)今年のメンバーで重賞を勝っているのはコウシュハクィーンとナナノチカラの2頭のみ。今年も新たなシンデレラは誕生するか。
ジンクスを取りたいわけではないが、今回のメンバーの上位4頭と下位6頭は力の差があると見ている。その上位の中から、重賞を勝っていない2頭(クインフェスタ、セイコークイン)を軸に考えてみた。この2頭は重賞や古馬との特別戦などでも常連であり、今まで重賞を取っていないのが不思議なぐらいだ。昨年のばんえい菊花賞で2頭とも勝利を目前にしながらゴール寸前で止まったのは記憶に新しいところ。あれ以降、最後までしっかり走りきれるよう稽古を積んできている感じで、近走は最後でバタバタということは少なくなってきた。
そしてこの2頭のどちらを本命にするかは甲乙つけがたく難しいところであるが、枠順の有利さでクインフェスタの方を本命に挙げてみた。Aクラスに上がって古馬の実力馬との対戦が増える中でも成績は安定しており、非常に力をつけている感じだ。展開にも左右されず、前につけても後ろから行ってもそれなりに走れ、牝馬ならでは一瞬の切れ味も持っている。重量も気にしない。あとは最後ゴール前の甘さが出なければ。
一方ライバルのセイコークインも負けてはおらず、前哨戦の紅バラ賞では接戦を制している。こちらも古馬相手で揉まれており重量もこなしている。クラスを上げてきてモチベーション的にはこちらの方が上かもしれない。ただ、今回は昇級による重量加増でトップハンデに並んだ上、1番枠となり、中枠よりもややスピードが落ちる懸念がある。その部分を割り引いても勝つ可能性も含めいい勝負はできるであろうが、あえて比較するとすると、今回は順調さでクインフェスタの方を取りたい。
一昨年の黒ユリ賞と昨年のオークスで勝っているナナノチカラも、休み休み出ている感じだが、重賞となると力を発揮する。この馬の持ち味はやはり障害を越えてからの鬼脚だろう。ただ、近走を見ていると最後の一発に賭けるというよりも、粘りながら前を拾っていくようなレースになっている。これは、力をつけて落ち着きが出たとも取れるし、ズブさが出てきて切れ味が落ちているとも取れる。外枠についてはその方がごちゃつかずマイペースで走れるかもしれない。先行馬に遅れを取らずついて行きたいところ。
あと一頭の4強コウシュハクィーンも先行力があって、しかも大レースに滅法強いところ見せている。前哨戦惨敗後、一旦軽量戦を使ってスピードのロスを修正してきた感じがある。大外など気になる点もあるが、軽視は禁物だ。
上記4頭が実力、実績ともに抜けているが、当欄としてはやはり下位メンバーからここに食い込んできそうな馬を探したいところ。その一番手はに近走好調のフジノルビーが挙げられる。先行力があり、障害も上手だ。同世代の特別レースでは今年初めのばんえいプリンセス賞で上位馬相手に3着まで粘るなど、マイペースで逃げられればかなり他馬が追走に手こずるような場面もあるかもしれない。ハンデも有利だ。押さえておきたい一頭で、当欄ではこちらの方に△印を打った。
あと3着までに押さえたい馬を挙げると、2歳時にヤングチャンピオンシップで惜しい2着に入ったアグリナデシコは、軽馬場になれば大駆けがある。センショウパワーも先行できる馬なので粘れば着を拾うことは可能か。キタノシャネルはテンのスピードが速く、おそらく途中まではハナを切るだろう。あとは障害を含めどこまで粘りきれるか。
その他、カネサエクセル、エーマンが出走しており、いずれも一発の魅力は秘めた馬ではあるが、今回の条件では厳しいか。
ちなみにはむ!の馬券買い目は上表のとおり。今回はあまり迷わず、上位2頭の馬複1点と上位4頭の三連複3点BOXの特券(1000円)買いでズバっと決めてみたい。と思いつつ、フジノルビーあたりが気になるので余計なものをちまちま買うという踏ん切りの悪さ。こんなことだからいつまでたっても馬券下手からは抜け出せない。
今回の結果は終了後2,3日以内に2014成績表に書くとともに、次回記事で寸評します。
次回ばんえい重賞は2週間後の11/23ドリームエイジカップ(BG3)です。ブログは重賞の前日までには更新する予定です。
その間も突然記事を書くことがあるかもしれませんが、その節にはよろしくお願いします。
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