はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第25回北斗賞(BG3) (2017年7月16日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | アスリート | 牝5 | 770 | 長澤幸 | 服部義 | 鹿毛 先 | |
注 | 2 | キサラキク | 牝6 | 770 | 阿部武 | 金田勇 | 芦毛 差 |
▲ | 3 | センゴクエース | 牡5 | 790 | 大河和 | 槻舘重 | 鹿毛 先 |
4 | フジダイビクトリー | 牡9 | 790 | 松田道 | 中島敏 | 栗毛 逃 | |
○ | 5 | ニュータカラコマ | 牡9 | 790 | 藤野俊 | 尾瀬富 | 鹿毛 差 |
6 | サクラリュウ | 牡7 | 790 | 菊池一 | 金山明 | 鹿毛 逃 | |
◎ | 7 | コウシュハウンカイ | 牡7 | 800 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先 |
△ | 8 | オレノココロ | 牡7 | 800 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 差 |
  | 9 | セイコークイン | 牝7 | 770 | 西将太 | 岡田定 | 鹿毛 追 |
  | 10 | カイシンゲキ | 牡6 | 790 | 村上章 | 槻舘重 | 鹿毛 先 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
北斗賞・傾向と対策?:
このレースは、「北斗賞」としては25回目の開催となるが、それ以前には「地方競馬全国協会会長賞」という重賞競走があって、そのレースを引き継いだものとなっており、伝統ある重賞である。
1か月前の旭川記念とは出走条件が全く同じ、基礎重量が20kg増加するだけで、ほぼ同一メンバーが登場してくるという、双子関係にあるレース。しかしながら、旭川記念と北斗賞を連覇した馬は2008年のナリタボブサップ以来8年間出ていなくて、その間、旭川記念2着の馬が4度と4着の馬が4度北斗賞を優勝という不思議な現象となっている。ただ旭川記念優勝馬は大敗しているわけではなく、結局上位馬の順位が入れ替わっているだけというデータになっている。過去10年1番人気は(6,1,1,2)であるがここ5年は1度勝ったのみ。時期的に北斗賞の方が夏のBG1のばんえいグランプリの前哨戦的意味合いが大きくなり、調整過程の微妙な違いがあるか。以上のデータから、旭川記念の2~4着馬あたりを狙ってみるのがおもしろいか。なお、牝馬の優勝は過去20年で岩見沢開催時代のサダエリコ1頭と夏でも牡馬が圧倒的有利となっているのもポイントか。
今回も旭川記念とほぼ同様のメンバー、過去北斗賞を2回優勝しているのが旭川記念3着のニュータカラコマ。旭川記念優勝のオレノココロ、2着のコウシュハウンカイあたりとの順位争いとなるのか。
各馬寸評:
1 アスリート:5歳牝馬でまだ力不足感は否めないが、積極的な重賞チャレンジで経験を積み上げている。前半しっかり前について自分の走りができれば善戦は可能。
2 キサラキク:牡馬勢とも勝負になるくらい力をつけている。旭川記念でも決して力負けではない4着。北斗賞は牝馬にはデータ的に厳しいが、うまく展開が運べば見せ場ありそう。
3 センゴクエース:オッズパーク杯、旭川記念と障害での膝折で力を発揮出来ず、古馬の壁にぶつかっている印象。今回は中枠に入って再三の挑戦。障害を越えればおもしろい。
4 フジダイビクトリー:一昨年このレース勝ち馬、その年はグランプリでも勝っているように実力気力ともに最も充実していた。最近はスロースタート気味だが力の衰えは感じない。
5 ニュータカラコマ:先行力があり障害も確実に越えてくるので、成績的に崩れることがまずない。ただ重賞では最後でどうしても緩みが出る。ここは得意なレースで連覇を狙う。
6 サクラリュウ:繰り上がりで出走権を得た。今年正月の帯広記念では先頭で障害を越え一瞬あっと言わせた。それほど障害力と先行力には定評。勢いもありダークホースとなるか。
7 コウシュハウンカイ:崩れのない安定感と裏腹に一歩足りない甘さ。表裏一体なのはこの馬の個性。旭川記念ではまたライバルに競り負け。リベンジにはさらに積極的に攻めたい。
8 オレノココロ:今年は好調を維持。旭川記念では最後の直線で加速する走りで強みを見せた。目標はグランプリの方だが、充実度合でこのレースも勝ってしまいそうな勢いを感じる。
9 セイコークイン:スピードと切れ味のある牝馬だが、オープンに入るとさすがに力不足感はある。軽馬場にでもなれば一発の魅力は持っている馬。障害もなかなか上手い。
10 カイシンゲキ:昨年から古馬重賞戦線に参戦し、そこそこの成績は残しており決して力のない馬ではない。自在の脚が持ち味。しかし近走は大差の敗戦が続いているのが心配。
まとめ:
各馬、夏の大一番1か月先のグランプリをにらみつつ、このレースに対してはどのように臨んでくるかがカギ。過去の傾向から、旭川記念の上位馬はやはり強く押さておく必要はあるが、順位的に入れ替わる可能性が大きく、どれを軸にするかが勝負どころ。
当欄ではやはり成績の安定性を取ってコウシュハウンカイを軸に置きたい。旭川記念は2着でデータ的には勝つチャンスは十分ある。力自体はトップクラス、今回は負担重量的にも適当。最後に切れのある他馬に出し抜かれることはあるものの、この馬自身が崩れることは考えにくい。思い切ったレースを期待したい。
対抗にはこのレース2回優勝と得意とするニュータカラコマを置く。先行力と障害力があり、地味ではあるが確実に馬券圏内に入ってくる。ただ年下の馬に勢いのある馬が多く、9歳となってどこまで戦えるか。
そして、単穴としてセンゴクエースをもう一度狙いたい。近走は古馬の壁にぶつかっている格好だが、明らかに障害のミスによるところが大きい。それが癖になることは懸念されるが、一旦越えてくれば古馬上位にも引けをとらないはずだ。そして、重賞勝ちを重ねるオレノココロも当然外すわけにはいかない。旭川記念の差し脚は圧巻だった。当欄ではこの馬の強さを認めつつも膝の甘さがあることやハンデ的な面でいつも印を下げるのだが、その期待は裏切られる。本番を控えた調整段階には来ているが、今回も実力どおりに走るのかどうか。入着扱いにはした。あとはやはりキサラキクに牝馬の意地を見せてもらいたい。データ的には不利であるが、暑い今年の夏、牡馬勢がバテてくれば食い込みはあり得る。繰り上がり出走ながら先行力があり大一番でも自分の走りができるサクラリュウ、実力馬フジダイビクトリーあたりも調子は上がってはきているが勝ちきるまではどうか。
はむ!の馬券狙いどころ:
例年のことだが特に去年がそうだったように、そこそこ当たってはいても手を広げ過ぎて取りガミになってしまい、それが続いてマイナスがボディーブローのように効いてきたところに、後半は今度は馬券がかすりもしなくなり、年度トータルで大負けという悪いパターンが続いている。今年のように持ち金をあらかじめ決めておくルールにすると、さらにせこい勝負になりそう。いかに勝負できるか。今回はもっと狙いを定めてズバッといきたい。今回はコウシュハが馬券圏内に来るということに絞って、三連複を厚めに狙ってみる。それでも取りガミの組み合わせはありそうだが。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連複 1頭軸マルチ 7=5,3,8 合計3通り 各600円
三連単 フォーメーション 7=5,3,8→5,3,8,2,6 合計24通り 各100円
応援馬券(単+複)2 各200円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=7,5,3,6 6=7,5,3 合計7点 各100円
合計5,300円で勝負! (残高94,910円-5,300円=89,610円)
今回の結果と回顧は、レース終了後2,3日後までに簡単に報告したいと思います。
はむ!のばんえいコラム
最近のばんえいの売上増の要因(2)
前回の話の続きです。そもそも、ばんえい競馬は10年前、存続の危機に追い込まれていました。危機どころかもう廃止がほとんど決まりかけていました。その頃は長引く不況と嗜好の変化などで、地方競馬はばんえいに限らずどこも売上減で大赤字、運営する自治体のお荷物になっていました。そしてその時期の前後に多くの地方競馬場が廃止になってしまいました。ばんえいの場合は旭川、岩見沢、北見の3競馬場が廃止、そして帯広のみが関係者の努力によりなんとか継続しました。(赤字を自治体が引き受けないことを条件に、民間に運営を委託・・・このあたりの話もまたの機会に)。しかしその後も赤字は続き、いつの年でも存廃について話題にならなかった年はないほどです。実際、優勝賞金も最低限になるなどギリギリのところで運営していました。しかし5年前ごろから、それまで落ちる一方だった馬券売上が急に回復を始めたのです。(ほとんどの地方競馬で同様の現象が起きています。)この話は今後さらに続けます。
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