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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2021年3月20日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2021】重賞予想・第53回ばんえい記念(3/21)

  今年度最後を飾る大一番、1トンのそりを引っ張る最重量戦、ばんえい記念の季節がやってきました。昨年度は無観客であったことを思い出すと、人数制限があるとはいえ、観客を入れてのレースができることはありがたいことです。今後さらに通常が戻り、大歓声の中で競馬を楽しめることを願って、最高峰のレースを楽しみましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第53回ばんえい記念(BG1)
(2021年3月21日(日)17:25発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
メジロゴーリキ 牡7 1000 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
  シンザンボーイ 牡10 1000 西将太 鈴木邦 栗毛 追
  ミノルシャープ 牡7 1000 島津新 大友人 鹿毛 先
キタノユウジロウ 牡6 1000 菊池一 村上慎 栗毛 先
センゴクエース 牡9 1000 長澤幸 槻舘重 鹿毛 差
コウシュハウンカイ 牡11 1000 藤本匠 松井浩 栗毛 先
  カンシャノココロ 牡10 1000 藤野俊 鈴木邦 鹿毛 差
オレノココロ 牡11 1000 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  ホクショウマサル 牡9 1000 阿部武 坂本東 鹿毛 差
  10 ソウクンボーイ 牡11 1000 村上章 西邑春 鹿毛 追
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。
  なお、ギンノダイマオー号は松田道→菊池一に騎手変更されています。

「ばんえい記念」の概要と傾向
  ばんえい競馬のレースの中でも特別でかつ最高峰。負担重量は唯一1000kg(5歳馬は10kg減・牝馬が出走すれば20kg減)、つまり1トンの荷物を引っ張る。これは力持ちの馬たちでも、限界に近い荷物である。「ばんえい記念」はばん馬に携わる関係者に全てにおいて最高の舞台で、ここに出ること自体が最高の栄誉である。そして出走する馬は、直前には特別なトレーニングを重ねてくる。
  メンバーももちろん一流。そして十分経験を積んだ古馬がほとんどで、若馬は活躍馬でもまだ力不足ということで回避する馬も多い。従ってフルゲートまで揃うことは少なく、少数精鋭となる。真の意味で最強の馬によるレースである。
  過去10年で1番人気は(6,1,2,1)と強い。そして、スーパーペガサス(4連覇)やトモエパワー(3連覇)を始め、複数回優勝する馬が多い。トモエパワーのようにその年の成績が芳しくなくてもこのレースは強いという馬も多く、重量適性が最重要条件であるといえる。
  勝ち時計は馬場状態によって違うが、平均して4分程度と、他のレースの倍近くかかる。障害力があるに越したことはないが、ひと腰で上がれることはまずなく、しっかりスタミナを維持しながら最後まで対応できることが必要である。このレースの前哨戦として正月の帯広記念があるが、過去10年で2勝とあまり連動していない。年齢はやはり古馬が強く8歳~9歳ごろが最も勝ち頃だが、7歳馬も善戦。一方、6歳以下の勝利は32年前の1989年のイエヤスまで遡る。騎手では現役では藤野俊一騎手が過去5勝と最も多く、鈴木恵介騎手が4勝で続く。調教師では松井浩文厩舎が5勝しているが、ここ4年は槻舘重人厩舎が4連覇中である。

今回のみどころ
  いろいろ困難があった2020年度のばんえいの締めくくりにふさわしい大レース。ばんえい界を引っ張った大物オレノココロ、コウシュハウンカイそして同じ11歳馬ソウクンボーイがラストランとなる。このレース3勝のオレノココロがここで有終の美を飾るか、同年齢のライバルでこちらも多数の重賞の得たコウシュハウンカイが最後に大輪を咲かせるか。あるいは、一昨年の優勝馬センゴクエースが巻き返せるか。昨年度32連勝をかけて臨んだホクショウマサルがここで念願の優勝を果たすか。力を付けてきた7歳勢も侮れないし、大レースに登場して盛り上げに一役買っているシンザンボーイらの実力馬も、虎視眈々と狙ってきている。久々に頭数も揃って熱戦を期待したい。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 メジロゴーリキ:ばんえい記念は7歳にして初挑戦。もともと力のある馬で、特に大レースに強かったが、一時期成績を崩し、得意なはずの障害も上れなくなった時もあった。今シーズンも調子は上がっていないが、重量戦になると本領を発揮し、北見記念で追い比べを制して勝利、帯広記念でもしっかり走って2着に粘った。一方、チャンピオンカップでは完全に崩れるなど、持ち前の安定感は薄れている。父ニシキダイジンはばんえい記念で活躍した馬。親譲りの力を発揮出来る余地はある。
 2 シンザンボーイ:ばんえい記念は2年ぶり2回目の登場。2年前は苦しみながらも掲示板内の5着に粘った。重賞は一昨年の北見記念で勝利しているほか、しばしば上位に食い込んでいる。シーズン前半の軽いレースは好まず、シーズン後半になって各馬が重量に苦しんだ時にしっかり伸びてくる。障害力には定評があり、これも重くなるほど、じっくり構えられる分チャンスが生まれてくる。一方でペースが速まるとついて行けないことも多い。近走は調子を上げており、高重量も歓迎。
 3 ミノルシャープ:ばんえい記念初挑戦。重賞は、今シーズン前半の破竹の3連覇を含む5勝。しかしばんえいグランプリで解消して以降は、調子を大きく崩し、大敗が続いている。馬体重も大幅に減らした時期があったが、最近は持ち直しつつある。本来は小気味よい先行力と障害力で他馬をリードし、最後まで粘りきるレース展開がこの馬の形。体調が良ければ積極的に行くだろうがどこまで力を取り戻せているか。重量への対応は未知数な面があるものの、十分対応はできそう。
 4 キタノユウジロウ:6歳馬として唯一ここに挑戦してきた。むろん初出走。重賞は常連ではあるが、勝利したのは昨シーズンのはまなす賞と銀河賞のみ。ただ、古馬との対決でも引けを取ることはなく、レースを使うたびに力を付けてきているイメージ。帯広記念でも好位置から直線でじわじわ伸びて3着に食い込んだ。このレースぶりから見ても重量は対応可能。障害力もあり一歩一歩踏みしめていけるタイプ。粘りもあり、前半の位置取り次第では、なかなかしぶとい存在になりそう。
 5 センゴクエース:一昨年のばんえい記念馬。昨年も追い込んで2着に食い込んでいる。しかしそれ以外のレースでは、障害がネックで、崩れることもしばしばあり、今シーズンはここまで重賞未勝利できている。近走はある程度対応できており上位に入っているが、動き自体は怪しい面もある。一時期1200kg前後あった馬体重を大きく落としているのも、その分動きは良くなっている面もあるが、1トンのばんえい記念ではやや不安点はある。障害をクリアできれば確実に伸びてくる。
 6 コウシュハウンカイ:ばんえい記念は6回目の挑戦。過去5回は3、5、3、4、4着と確実に掲示板内には入っているが、勝利までは届いていない。先行力があり、障害はばんえい記念級の重量でもしっかり腰を入れて越えられるほどであるが、最後でスタミナ切れしてしまい、後ろの馬に差されることが多い。昨年のこのレースでも、今年最初の帯広記念でも直線で大幅リードしながら、ゴール前で緩み逆転を許している。これがラストランとなるが最後の力をふりしぼれるか。
 7 カンシャノココロ:ばんえい記念の出走は2年ぶりで2回目。2年前はさすがについて行けず大差の7着に敗れている。重賞全体でも不思議にも未勝利で4歳時の銀河賞で2着に入ったのが最高。最近は賞金ランクの関係で重賞出走を取り逃していることが多い。走りは安定しており前に行っても後方からでも自在に立ち回れる。障害もじっくり一歩ずつ踏みしめて上がる。そのため速くはないが確実に越えてくる。重量戦がこの馬に向いているかは未知数だが、近走は調子を上げてきている。
 8 オレノココロ:重賞通算25勝と歴代最高、ばんえい記念は3回優勝。ばんえい界のトップであるだけでなく、ばんえいの歴史に残る名馬である。今年度は11歳になり、その前年は体調維持に苦しんだこともあり、シーズン前半は力をセーブ気味にして、しっかり休養していた。そして正月の帯広記念では障害で一歩遅れながらも、しっかり追いゴール前で逆転する強い勝ち方を見せ、重賞勝ち記録を伸ばした。体調はピークと見るが、1トンを引っ張り切る力はまだまだありそう。
 9 ホクショウマサル:昨年のばんえい記念は、日本記録の31連勝のまま臨み、3着に敗れたものの十分見せ場を作った。昨年のばんえい記念後、レースの疲れなどで大きく調子を崩し、障害も上がれない時期が続いたが、馬体重は維持し続けていた。今シーズン秋になってようやく立て直し、重賞では成績を出せなかったが、準重賞を2勝するなど調子は上向きである。スタートの出足が良くないが、ペースが落ち着けば徐々に伸びてくる。あとは障害を上手くさばければ、上位進出も有力。
 10 ソウクンボーイ:ばんえい記念は4度目の出走。過去3回は5,6,5着と最後まで完走している。特に初出走の時はよく追い込んで5着ながら勝ち馬と7秒差まで迫った。重賞は出走すればそれなりに見せ場は作っているが、重賞勝ちは2歳時のヤングCSのみで遠い過去のイメージ。11歳の同世代にオレノココロやコウシュハウンカイらがいるため目立たないが、存在感は十分ある。今シーズンは障害が上がれず勝ち星からも遠ざかっているが、最後のチャンスで粘りの走りを期待。

展開予想
  天気が雪か雨予報で微妙。馬場が軽くなれば展開も変わってきそう。とはいうものの1トンのレース、ごまかしはきかない。各馬しっかり刻んで、前半どこまでスタミナを温存できるかがポイント。やはりメジロゴーリキが前に行きそうだが、ばんえい記念初出走で荷物にも慣れておらず、様子を見ることも考えられる。さらに若い6歳馬キタノユウジロウも思い切って前にいく可能性もある。センゴクエースも早めに仕掛けるか。これを見るようにコウシュハウンカイが続いて、オレノココロはその後ろから、ホクショウマサルあたりはさらに後ろから追うという流れ。障害はもちろん一腰では上がらないだろう。その場合も1歩目で坂のどのあたりまで上げられるかがポイント。障害1番手となる可能性が強いコウシュハウンカイはこのあたりで後続に大きく差を付けておきたい。センゴクエース、オレノココロも落ち着いて障害をさばけば上位争いに加わる。あとは我慢比べ。

【はむ!の見解まとめ】
  ばんえい最高峰のばんえい記念、今年は久々にフルゲートとなった。ばんえい界を引っ張ってきた盟主に、今後を担う勇者たち、どちらにしても最大のパフォーマンスが展開されるだろう。問題は馬場状態。軽馬場になれば大きく展開が変わってくる。
  総合的に考えても、今年もやっぱり◎(8)オレノココロか。今シーズンは夏場を休養にあて、ここを最終目標にしっかり調整してきた。今年の帯広記念でもコウシュハウンカイの大逃げに接戦から抜け出すあたり、やはり強いという印象。速すぎる展開なら厳しいときもあるが、例え馬場が軽くなっても過酷な重量に耐えられる力はこの馬が何枚も上。落ち着いていつもの力を出せれば4度目の優勝は濃厚。
  対抗にばんえい記念勝ちの実績がある○(5)センゴクエースを推す。軽いレースだとどうしても障害がネックになり大敗することもある。近走は落ち着いて対応できているが、やはりリスクは持っている。ただばんえい記念の場合、そこからでも巻き返しは十分可能なので、しっかり一歩ずつ対応していきたい。そして▲(6)コウシュハウンカイ、昨年のばんえい記念、そして帯広記念、直線大きくリードしながらの悔しい逆転負け。今回も同じような展開が頭をよぎるが、ここはラストで最後の力を振り絞ってゴールを駆け抜けるか。
  恐らく、上に挙げた3頭に、ホクショウマサルを加えて4頭がおそらく人気上位となるだろう。そこで当欄は一ひねり、ばんえい記念初登場の△(1)メジロゴーリキが重量適性を生かした大駆けがあり得ないか。帯広記念でも2着に粘る走り、父ニシキダイジンの血が騒げば、父子制覇も夢ではない。自然に前に行けることが条件。同じ意味で6歳馬で挑戦してきた注(4)キタノユウジロウ も未知の魅力がある。元々先行力を持っている馬。近走のオープン特別なども他を押さえて勝ちきっている。流れが落ち着いてかつ力を出せる状況、そして(9)ホクショウマサルは昨年3着の実績からすると、ここでも好走必至というところだが、そこは競馬、前回はばんえい記念後に大きく調子を崩している。しかしほとんど休まず出走しその間に立て直してきた。
  その他では、(3)ミノルシャープ、体調が十分戻っていれば良いが、まだ完調にはいっていないイメージ、そんな中どこまで粘れるか、(2)シンザンボーイも実力のある馬、障害力を生かして淡々と流れれば、十分走れそう。
はむ!の馬券狙いどころ:
  泣いても笑っても今シーズン最後。ここまでに資金を残しておきたかったが、それは言っても仕方ない。ここは一発逆転を狙っていきたい。とはいうもののやはりずっとばんえいを引っ張ってきたオレノココロを買わないわけにはいかない。そして有力は何頭かに絞れそう、あとは組み合わせ次第。最後なので少し多めに。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 8→5,6,1,4→5,6,1,4 合計12通り各100円
      8→5,6,1→5,6,1,4,9 合計12通り各100円
      5,6,1→8→5,6,1,4,9 合計12通り各100円
      5,6→5,6,1→8 合計4通り各100円
  枠複 8=5,6,1 5=6 合計4通り 各500円 合計 6,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 8 1,000円
  ワイド 4=8,5,6,1,9 9=8,5,6,1 合計9点 各100円
      4=8 9=8(追加) 合計2点 各100円
  合計 2,100円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、前日のイレネー記念と合わせて、今年度の総括として行いたいと思いますので、しばらく時間をいただくことを御容赦ください。なお、次年度は開幕が4月23日(金)、最初の重賞は5月2日のばんえい十勝オッズパーク杯です。次年度の掲載方針は今後改めてお知らせしたいと思います。

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