さて、今年も年度納めの大一番、ばんえい記念の季節がやってきました。ばんえい競馬もいろいろレースはありそれぞれ意味のあるものですが、最高重量1トンの荷物を引っ張る最強の馬が集まるばんえい記念は本当に特別。全国からファンが集まり最後の一頭がゴールしたとき感動の嵐に包まれます。
とにかく、競馬をやる人もやらない人も一度このレースを最初から最後まで見てみてください。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第48回ばんえい記念(BG1) (2016年3月20日(日)17:15発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
  | 1 | フクドリ | せん10 | 1000 | 安部憲 | 大友人 | 鹿毛 追 |
  | 2 | ホクショウユウキ | 牡7 | 1000 | 鈴木恵 | 岡田定 | 鹿毛 先 |
注 | 3 | オイドン | 牡8 | 1000 | 大口泰 | 鈴木邦 | 栗毛 追 |
△ | 4 | ニュータカラコマ | 牡8 | 1000 | 藤野俊 | 村上慎 | 鹿毛 差 |
  | 5 | トレジャーハンター | 牡9 | 1000 | 阿部武 | 金田勇 | 鹿毛 先 |
◎ | 6 | フジダイビクトリー | 牡8 | 1000 | 松田道 | 金山明 | 栗毛 先 |
7 | ホリセンショウ | 牡11 | 1000 | 島津新 | 岩本利 | 栗毛 逃 | |
○ | 8 | キタノタイショウ | 牡10 | 1000 | 大河和 | 服部義 | 栗毛 差 |
9 | コウシュハウンカイ | 牡6 | 1000 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 差 | |
▲ | 10 | インフィニティー | 牡10 | 1000 | 尾瀬馨 | 金田勇 | 鹿毛 逃 |
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ) 三連単 6,8,10→6,8,10,4→6,8,10,4,3 合計27通り 三連単(追加) 6→8,10,4,3→8,10,4,3 合計12通り 三連単(追加) 4→6,8→6,8,10,3 合計6通り 馬複 6=8,10,4,3 8=10 合計5通り 単勝 3,2,9 合計3点 (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 3=6,8,10,4,2,9 合計6点 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえい記念の特筆すべき傾向は、とにかく連覇か複数回優勝することが多いこと。前身の農林水産大臣賞典の時代からこの傾向は長く続く。キヨヒメ、キンタロー、フクイチ、マルゼンバージ、シマヅショウリキ、サカノタイソン、スーパーペガサス、トモエパワーそして、最近のニシキダイジン、カネサブラックまで複数回優勝が続く。まずは1トンの荷物をまともに引っ張れる力があるのかどうか。ここに出てくるくらいだから力は十分持っている馬たちだが、勝つにはやはりその能力や適性が問われるところ。枠順もほとんど関係なく実力勝負だ。
そういったところからも、昨年の覇者キタノタイショウ、一昨年はインフィニティー。過去のデータを信頼するなら、この2頭に絞られるわけだが、果たしてデータを破る馬は出てくるのか。
各馬寸評:
1 フクドリ:4度目のばんえい記念。2着に入った一昨年のレースが思い起こされる。それ以降も北見記念、帯広記念を連覇した年もあった。今シーズンは障害も上がらずズブさも見せて、全く成績が上がっていなかったが、スピードレースを使ったあたりから勢いを取り戻しつつある。しかしさすがに大きな上積みは難しいか。前半からどこまでついて行けるかがカギ。取り残されずに行って、他馬がもたつく間に抜け出せれば見せ場はあるかも。
2 ホクショウユウキ:7歳馬で重賞経験は豊富だがばんえい記念は初挑戦となる。4,5歳時は誰も止められないほど勢いがあったが、一昨年の岩見沢記念勝ち以降1年半ほど重賞勝ちから遠ざかっている。高重量はあまり得意でないイメージがあるが実際のところは未知数。正月の帯広記念でも積極的なレースで3着に食い込んでいる。今回トップジョッキーの鈴木恵介騎手を配しているということで勝負に来ているかもしれない。先行馬勢になんとかついて行きたい。
3 オイドン:8歳にしてばんえい記念初出場。若馬の頃から注目されていたこの馬がついにばんえい記念に登場。基本的にスピード専門の馬と思われ、実際に重量戦では帯広記念は未経験、北見記念は2年連続大敗と結果を出していない。そういった戦績からも常識的には狙いづらい馬だが、どこかに潜在的能力を秘めているはずと思わせるだけのものはある。障害を時間かけてでも崩れずになんとかクリア出来れば切れ味であっと言わせるシーンがあるかもしれない。
4 ニュータカラコマ:ばんえい記念は3度目、一昨年4着、昨年2着と上々で、今年こそタイトルを取りたいと思っている一頭だろう。近走好調で3連勝中。これまでにない順調ぶりだ。もし課題があるとすればレース中での展開だ。今年の帯広記念の時のように1番人気でも原因不明のポカが時々ある。障害は上手くなっており問題ないのだが、もしかしてそこでエネルギーを使ってしまっているのか、切れ味を見せても最後の最後で緩んでしまうことがある。先行したい馬が多いのでじっくり攻めたい。
5 トレジャーハンター:ばんえい記念は昨年度に続き2度目。もう9歳だという感じがしない。基本的にこの馬の実績は軽量戦でのものであり、高重量の重賞では得意なはずの障害にも苦労している。ただ、このレースに向けじっくり仕上げられ、体調そのものも戻って来ている様子なので、この馬の持てる力は十分発揮できそうだ。しかし、先行力はあっても最後まで息が続かなくてジリ貧になることが多く、スピードに乗れそうな軽馬場にでもならない限り厳しいか。一発の魅力はあるが。
6 フジダイビクトリー:ばんえい記念は2回目。昨年は先頭で障害を越え、勝利をほぼ手中に収めかけるところまで行った。夏のグランプリでも連覇と実力・実績とも上位の馬だ。この馬の強みはとにかく馬場状態に関係なくどんな状況でも自分のペースで走れること。帯広記念は体調が悪くても4着まで食い込んでいる。障害は苦手ではないがそこで時間とエネルギーを使ってしまうことがある。今回はそのあたりも修正してきているだろうし、好枠に入ったので、抜け出していくチャンスだ。最後までしっかり粘りたい。
7 ホリセンショウ:ばんえい記念3度目。一昨年の3着が光る。11歳のこの馬もこれがラストラン。先行力と障害力は折り紙付きで確実に障害は越えてくる。一昨年の帯広記念の勝利で高重量得意と思われているが、どちらかというとスタートからの行き脚で勝負するスピードタイプでもある。2走前の勝利は一般レースで比較的重量の軽いものであった。今回先行したい馬が揃っているので、流れに任せて障害で他馬より先に抜け出すというような型に持って行ければチャンスも。
8 キタノタイショウ:昨年の覇者。ばんえい記念は4度目。臨戦過程も昨年とほぼ同様で万全の態勢で連覇を狙う。普段障害が非常に苦手で比較的軽量のレースでも上れずに取り残されることがしばしばある。しかし苦手意識だけがあるだけで崩れてしまうことは少ない。このレースはひと腰で障害を越えることが求められているわけではないので、昨年同様、始め先行して障害はじっくり溜めてからチャレンジしていく作戦に出るだろう。降りてから最後までしっかり歩けるのがこの馬の持ち味。
9 コウシュハウンカイ:オレノココロと並ぶ最強6歳馬が果敢に挑戦してきた。もちろん初出場。ライバルが回避している間に虎視眈々とタイトルを狙う。安定度の高いこの馬も相手が強化されさすがに壁に当たりかけていたが、ここに来て調子を上げてきている。ただ帯広記念で大敗しているように高重量に関してはやや不安が残る。展開的に後ろからになりそうで、他馬がもたついた時に抜け出すようなレースは可能と見る。しかし今回は経験の積み上げの段階か。
10 インフィニティー:ばんえい記念3度目。10歳馬でこれがラストランになる。一昨年にこのレースを制してから、最近は善戦はするもののなかなか勝ちきれないレースが続いていた。しかし先行力があるので大崩れはせずほとんど掲示板内には入ってきている。2走前のウインターカップではメンバーは落ちるものの久々の快勝で勝利の感覚を取り戻したか。重量は全く苦にしないどころか得意な方だが、一時期より障害の踏み込みが甘くなってきたイメージはある。なんとか先に抜け出して最後粘りたいところ。
はむ!の予想まとめ:
今年度の大一番。これだけスターが揃えばすべての馬を応援したくなるし、また、どの馬にも勝つチャンスはあると見ている。それはそれとして、ばんえい記念はやはり1トンの荷物を引くわけで調子以前に高重量に適性のある馬を探したい。一方では複数回制覇が多いというジンクスも無視できない。
そういったところを勘案しても、本欄ではフジダイビクトリーを本命に推す。ジンクス破りにはなるが、昨年あとわずかなところで勝利を逃していることからも、陣営が最も勝ちたい気持ちが強いのではないか。今回は好枠を引いたし臨戦過程も申し分ない。安定性もあり少なくとも上位に食い込む可能性は極めて大きい。あとは接戦にもつれ込んだ時勝ちきれる勝負根性を見せられるか。次に、連覇を狙うキタノタイショウを対抗に置いたが、決して2番手評価というわけではなく、あくまで当欄でスポットを当てた順が2番目ということである。末脚の確かさがこの馬の持ち味だろう。もう一頭、一昨年の覇者インフィニティーを忘れてはいけない。ラストランだが近走も好走しており衰えは全く見られない。先行できれば粘り込みも。あとはやはり昨年の2着馬ニュータカラコマも実力は十分で今年こその巻き返しを図る。そして、やはり注目したいのがオイドン。よくここに出て来てくれたというところ。もしかして1トンを背負って逆に一変するかもという期待感はある。注意印まで。その他では初登場のホクショウユウキやコウシュハウンカイあたりの未知の魅力、そしてラストランのホリセンショウあたりもどんな走りを見せるのか気になるところである。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
お祭りだし、現地に行っていれば間違いなく単勝全頭を爆買いすることだろう。しかし今回も筆者はネットでの購入となるのでやはり三連系の馬券を中心に買いたい。そこでジンクスを取るかどうか。先週のように型破りの馬が出てくればジンクスなど問題なさそうだが。筆者は気弱なので両方のパターンをカバーしたい。フジダイからを厚めに、優勝経験馬2頭を絡め、あとは気になるところへ流す感じ。買ってないのがまた2,3着に突っ込んで来る気もするが・・・。気になるところは単勝などでカバーしたい。ワイドは無謀でもオイドンから。
さて、今回の結果と回顧は、数日以内にアップします。その際は来年度の方針なども書きたいと思います。
またばんえい記念当日の他の全レースの簡単予想も当日朝アップしたいと思いますので、(こちら)も参考にしてください。
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