ばんえいの行われる帯広競馬場では、毎年恒例のイベントとしてJRAの騎手がやってきてばんえいのエキシビションレースなどを行うJRAジョッキーDayが行われます。これまでも武豊騎手やルメール騎手など中央競馬の有名なジョッキーが参加してばんえいを盛り上げていました。そして第12回となる今年も8月20日にJRA唯一の女性ジョッキー藤田菜七子騎手らが登場し盛り上がりました。人気の騎手が来るとスポーツ各紙が取り上げるなどやはり注目度が上がります。ばんえいファンとしては、中央の騎手たちが競馬人の一員として、そして一つの競馬として、自分たちが楽しみつつ盛り上げてもらえることはやはりありがたいことです。このイベントは第1回から12回連続で参加している勝浦正樹騎手、10回参加の松岡正海騎手、エキシビション3回優勝の荻野琢真騎手らの力も大きいですし、そして功労者の一人としてこのイベントのきっかけを作った藤田伸二元騎手らにも敬意を払いたいです。今後も永く続いていくことを願います。
さて、今週の重賞はばんえいならではの3,4歳対抗戦、はまなす賞です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第30回はまなす賞(BG3) (2018年8月26日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3・4歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | カネサスペシャル | 牡4 | 700 | 島津新 | 村上慎 | 青毛 差 | |
◎ | 2 | ミノルシャープ | 牡4 | 700 | 阿部武 | 大友人 | 鹿毛 差 |
△ | 3 | ミスタカシマ | 牝3 | 660 | 工藤篤 | 槻舘重 | 栗毛 先 |
▲ | 4 | アアモンドグンシン | セン3 | 670 | 松田道 | 槻舘重 | 鹿毛 逃 |
5 | ハマノダイマオー | 牡3 | 670 | 船山蔵 | 松井浩 | 鹿毛 先 | |
○ | 6 | マツカゼウンカイ | 牡4 | 700 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 先 |
注 | 7 | メジロゴーリキ | 牡4 | 700 | 長澤幸 | 岡田定 | 鹿毛 逃 |
8 | ジェイワン | 牡4 | 700 | 藤野俊 | 槻舘重 | 鹿毛 追 |
「はまなす賞」の概要と傾向
今年もはまなす賞の季節がやってきた。当欄では毎年この不思議な条件(3歳馬、4歳馬のそれぞれの賞金上位)のこのレースの意義は何かを考えているが、答えは出ていない。ばんえいの場合3,4歳の若馬は古馬戦線ではまだまだ歯が立たす、こういう賞があるからチャンスが膨らむのだろう。しかしそれぞれの年代に3冠レースというのあるわけだから、やはりこの時期に対抗戦を設置する意味は見いだしにくい。例えば6月頃行われている特別戦の「天の川賞」のように軽量戦にするとかいう方法もあるとは思うが。いずれにしても見る方からすれば、同じメンバーの組み合わせばかりよりいろいろバラエティがあった方がおもしろいので、こういうレースは歓迎だ。
このレースの傾向は、ガチガチに堅くはないものの比較的落ち着いた配当で荒れることは少ない。過去10年で1番人気は(2,3,1,4)とまずまず。但し優勝馬は全て5番人気以内で、穴馬の台頭は難しい。3歳対4歳では4歳馬が7勝3敗とリードしているが、3歳馬も健闘。ハンデに恵まれているということもあるだろう。連覇は非常に難しく24年前のコーネルトップまで遡る。牝馬も善戦傾向。騎手では現役では阿部騎手と藤本騎手が3勝ずつでリードしている。
今回のみどころ
今年は3歳、4歳両世代とも群雄割拠で、並べてみると重賞勝ち馬が揃う。3歳勢では重賞2勝の牝馬ミスタカシマ、そして急激に力を付けてきた今年の大賞典馬アアモンドグンシンら、4歳勢からはダービー馬メジロゴーリキや4歳になり花開いた柏林賞勝ち馬ジェイワン、そして連覇を狙うミノルシャープなどどの馬にもチャンスがありそうなメンバーだ。ハンデ差にも注目。果たしてどの馬がチャンスをつかむか。現状における3歳と4歳の力比べも興味深い。天候による馬場状態にも留意。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 カネサスペシャル:重賞は昨年のばんえい大賞典の勝利がある。後方待機から切れ味で勝負する馬だが、柏林賞の時のように軽すぎると更に速い馬に差される場面があった。重馬場で他馬が苦労するところを抜け出すようなレースが理想。障害は悪くないが前走では苦心した。
2 ミノルシャープ:昨年3歳時にこのレースに勝っており24年ぶりの連覇馬となれるか。障害も上手で切れ味も抜群。しかし課題はスタミナ。見せ場は作れるのだが、残り10mあたりで急激に失速し他馬に差し返される場面が多く見られる。軽馬場で粘り切れる場面がほしい。
3 ミスタカシマ:重賞はナナカマド賞、黒ユリ賞と2戦2勝。主戦騎手や賞金の関係もあってか狙うレースを絞っているが出ればしっかり結果を出している。障害もしっかり対応でき、最後まで走りきれる粘りもある。底を見せていない魅力がある。但しいきなりの重量が課題か。
4 アアモンドグンシン:3歳勢の中でも最も勢いのある馬。今シーズンは大賞典や3歳特別戦を含み7連勝するなどめっきり力をつけてきた。ただ、前走では2ランク上がった古馬相手に厳しいレース。障害でも手間取った。それでも2着に食い込んだのはこの馬の潜在能力か。
5 ハマノダイマオー:重賞勝ちはないものの、今シーズンに入り好調で常に掲示板内をキープ。大賞典では序盤で先行した馬に置かれてしまい不完全燃焼に終わった。障害は悪くなく相手なりに走れるが、やや決め手に欠ける。上級生の4歳馬のペースについて行けるかもカギ。
6 マツカゼウンカイ:重賞は未勝利、しかしダービー2着など出走すれば堅実なレースを見せている。相手に合わせる走りができ、後方から行ってもいつの間にか馬群の中に入って好位置につけているような場面がある。しかし勝ちきるには何かがほしい。枠順もポイント。
7 メジロゴーリキ:昨年のダービー馬。1200kgの馬格が示すようにスケールの大きなレースを見せる。障害もどっしり構えてしっかり越えてくる。ただ器用さはないので柏林賞の時のように全体のペースが速くなると厳しい。馬場状態が常にポイント。とにかく先行したい。
8 ジェイワン:2歳時は世代上位を走っていたが重賞では勝ちきれず、その後は得意だったはずの障害で苦しむなど伸び悩みの時期があった。しかし柏林賞では軽馬場を生かした抜群の切れ味を見せ接戦を制して優勝。ただその後は再び障害でのミスが出ている。前半楽に行ければ。
【はむ!の見解まとめ】
出走権のあった3歳馬2頭(オレワチャンピオン、キタノユウジロウ)が回避したが、有力どころはほぼ揃った。馬場状態は、土曜日に台風の影響のまとまった雨が降って基本的には軽いか。但し日曜日の天候回復具合より微妙に変化がありそう。勢いと軽ハンデの3歳馬を取るか実績の4歳馬を取るか。特に3歳勢では今シーズン絶好調のアアモンドグンシンの走りに注目。ただ転厩初戦(とはいっても平地競馬のように大移動するわけではないが)で、重賞に強い槻舘厩舎と松田騎手ではあるが、共に新しい環境でどこまで順調にいっているのか。ペースが速いと障害での引っかかりに心配がある。当欄では、馬場状態や展開を踏まえて4歳馬◎(2)ミノルシャープの連覇ありと見てこの馬を本命に持ってきた。降りてから一瞬の切れ味はあるものの最後の粘りに課題があったが、得意な軽馬場となり最後までしっかり逃げ切れるか。阿部武騎手はグンシンの方にもこれまで主戦で乗ってきており癖もよくわかっているはずだが、その中でこちらを選んできたのもプラス材料とした。相手だが、同じ4歳で地味ながら安定した走りでしっかり上位に来ている○(6)マツカゼウンカイを連軸として加えた。接戦を制して念願の初重賞なるか。そして▲(4)アアモンドグンシンを、先に述べた転厩初戦や速いペースになったときの障害のリスクなどを加味して単穴扱いとした。もちろん軽くこなしてあっさり勝つことも考えられる。3歳牝馬△(3)ミスタカシマも大きいレースには滅法強く、持ち前の先行力と障害力を生かせれば侮れない存在。
その他では(8)ジェイワンの切れ味が不気味だ。柏林賞でのごぼう抜きの追い込みは圧巻。しかしペースに上手く乗れれば良いが障害でのリスクもあり、この馬を絡めるかは賭けになりそう。それは(1)カネサスペシャルにも言えること。障害力はジェイワンよりあるが、やはり速いペースになると苦しいか。馬場が回復し時計がかかりそうなら、実績のある注(7)メジロゴーリキが浮上してくる。抜群の先行力があり逃げ切る場面も。安定性から印を付けるならこの馬にしたい。(5)ハマノダイマオーは展開的に苦しいか。
はむ!の馬券狙いどころ:
いつもの年もだけど、今年は特に馬券的に辛い状況になっている。いつもなら予想は近いところまできてあとは馬券の買い方というところなんだけど、今年は予想自体があたらない。しかも今回は難しいはまなす賞。
なんとか馬を絞って、買い目の手を広げる作戦でいってみたい。なんとか当たり味を覚えたいものだ。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 BOX 2,6,4,3 合計24通り 各100円
BOX 2,6,4 合計6通り 各100円
2,6→2,6,4,3→3,7,1 合計10通り 各100円
馬複 BOX 2,6,4,3 合計6通り 各100円 合計 4,600円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 2 500円
ワイド 7=2,6,4,1 1=2,6,4 合計7点 各100円
合計 1,200円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
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