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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年1月4日金曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】回顧・第41回帯広記念(1/2)及び第12回天馬賞(1/3)

  正月の重賞、帯広記念と天馬賞の結果回顧を合わせて行います。

ばんえい重賞レース回顧
第41回帯広記念(BG1)-2019年1月2日-9R 200m直 晴 1.2%
  1着◎(7)オレノココロ(鈴木恵) 2分48秒0
  2着○(3)センゴクエース
  3着注(1)フジダイビクトリー
   単勝 7 200円(1番人気) 馬複 3-7 1,460円 三連単 7-3-1 7,460円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい古馬重賞、BG1の第41回帯広記念は、1番人気のオレノココロが大接戦の末わずかの差で差し切り勝ち。帯広記念の勝利は2年ぶり3度目、これで重賞通算21勝となり、カネサブラックの持つ最多重賞勝利記録に並んだ。鈴木恵介騎手はこのレース4勝目で重賞通算73勝目。

レース振り返り
  帯広地方は年末からほとんど雨雪が降っておらず、かなり乾燥した馬場で、高重量ではソリの滑りが特に重く、非常に力のいる馬場であった。
  レースは、まずセンゴクエースが勢いよく飛び出し、続いて、ソウクンボーイ、そして他の各馬も第1障害をスムーズに越えた。しかしそこからは各馬1,2歩進んでは刻むという高重量戦ならではのゆったりした流れになった。各馬前に出たり止まったり出入りを繰り返しながらゆっくり進む。序盤はセンゴクエースが心持ち前に行ったものの、1,2障害中間あたりからは、最内からフジダイビクトリー、外からオレノココロ、そしてコウシュハウンカイといった有力馬が少し前へ、ソウクンボーイやシンザンボーイも続き、ホクショウディープが大きく置かれた以外はほぼ横並びの展開。第2障害手前にはフジダイビクトリーとコウシュハウンカイが先着したが、ほとんど差がない。ここまで94秒のスローペース。
  7頭中6頭が揃ったところで、まず最初に障害を仕掛けたのはフジダイビクトリー。しかし坂の中腹あたりでストップ。これを見るようにコウシュハウンカイとオレノココロがほぼ同時に障害に挑む。コウシュハウンカイはいつものように力強く障害を上がろうとするが天板で膝をつき、必死に崩れまいと立て直す。オレノココロも軽く膝を折りながらストップ。続いてソウクンボーイも挑戦するがこちらも中腹で止まり二の腰が入らない。さらにじっくり溜めたセンゴクエース、シンザンボーイが挑戦し、センゴクエースは膝をつきながらもふた腰めでクリア、シンザンボーイは障害をひと腰で捌き、立て直したフジダイビクトリー、コウシュハウンカイ、オレノココロと共に5頭がほぼ同時に障害を降りるという激しい展開になった。
  障害を越え最初に先頭に立ったのがシンザンボーイ、しかし隣のセンゴクエースの切れ味が良く、程なくこれをかわし先頭へ、シンザンボーイもついて行く。残り30m手前ではこの2頭が1~2馬身ほどリード、遅れた3頭からはオレノココロがじわじわと出て前を追う、コウシュハウンカイはこれに続くが勢いがない。フジダイビクトリーはさらに遅れたが一歩ずつ前を追う。先頭争いは残り20mでセンゴクエースが前に出て逃げ切りを図るが、大外からオレノココロがじわじわ近づき、シンザンボーイはやや失速。残り10m地点でほぼ並んで一騎打ちの様相、オレノココロがかわそうとするがセンゴクエースも粘る。勝負はゴール前までもつれ込み、最後は数cmの差でオレノココロがかわしてゴールイン。センゴクエースがわずかの差で2着。3着争いは、シンザンボーイが止まったところをマイペースでじわじわ伸びてきたフジダイビクトリーがかわして3着に入った。連覇をめざしたコウシュハウンカイは最後失速し5着に終わった。

次走へのメモ
オレノココロ(1着):着差はわずかだったが、改めてこの馬の強さを示す勝ち方であった。重い馬場での大外枠とかなり厳しい条件であったが、今回は隣に入ったライバルのコウシュハウンカイをマークしながら無理なく進み、障害も初めから2,3発はかかることを想定した動きで、落ち着いてさばいていた。同厩舎のセンゴクエースに思いのほか上手く走られたがそれでも最後でしっかりかわすあたりはやはり貫禄といったところか。1番人気不利のジンクスをも吹き飛ばした。この後は、ばんえい記念3連覇に向け調整というところか。その過程でチャンピオンカップも使って、そこであっさり重賞の過去最多勝の記録を塗り替えることも考えられる。
センゴクエース(2着):大善戦という表現は正しくないのであろう。本来この馬が持っている力をようやく発揮できたというところか。ペースが落ち着き、序盤で力をセーブすることができたことが、障害のクリアと切れ味の発揮につながったのではないか。最後は王者にかわされわずかに及ばなかったが、将来的にも期待の持てる走りであった。次の狙いだが、チャンピオンカップに行きたいところだが出走権がなく、オープン特別を使いながらばんえい記念初挑戦を視野に、といったところか。
フジダイビクトリー(3着):実にこの馬らしい走りであった。出足の遅いのもいつものこと、むしろスムーズに走れていた方だろう。最後の直線も一旦遅れてもじわじわ伸びてくるあたり、ハンデが味方したとはいえ11歳となってもまだまだ力が出せるところを見せた。次の狙いはは当然ばんえい記念。3年ぶりの優勝でもうひと花咲かせることができるか。
シンザンボーイ(4着):直線で一度は先頭に立つなど見せ場はあった。今回出走のメンバー中唯一障害をひと腰で越えてきたことは特筆もの。序盤の好位につける展開も悪くなかった。最後の直線での粘りは課題ではあるが、まだ伸びしろはありそうだ。初めてのばんえい記念出走を目指してほしいところ。
コウシュハウンカイ(5着):案外な成績のようだが、やはり今回は重い馬場に930kgという荷物がポイントだったのであろう。障害もいつものように上手く越えたかに思われたが荷物に脚を取られたイメージ。ばんえい記念が最大目標だが、その前のチャンピオンカップで勝ち味を取り戻したいところ。
  その他では、ソウクンボーイ(6着)は、積極的な攻めは悪くなかった。障害はまだ課題は残るが、大崩れはせず最後はコウシュハウンカイを追い詰めるほどであった。ホクショウディープ(7着)は大きく離されたが、出走も厳しかったところ完走できたことは今後につながるであろう。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 +25,640   (配当)29,840 (投入)4,200
  (単複・ワイド)今回 +2,160   (配当)3,760 (投入)1,600
  今年度累計 -6,770 (1/2・帯広記念終了時点)
    通常  +1,630 (配当 76,430 - 投入 74,800)
   単・ワ -8,400 (配当 20,100 - 投入 28,500)
  通常分がまさかのプラ転(1日だけだけど)!◎○注とはいえ三連単を合計4本も我ながらよく買えてた。オレノココロの本命もそうだけど、センゴクを見限らなかったことと、コウシュハはハンデが厳しいんじゃないかという見立ても悪くなかった。この勢いで年間プラスを目指そう。


第12回天馬賞(BG1)-2019年1月3日-10R 200m直 晴 0.0%
  1着△(1)メジロゴーリキ(西謙一) 1分57秒9
  2着◎(3)ゴールデンフウジン
  3着 (8)マツカゼウンカイ
   単勝 1 760円(4番人気) 馬複 1-3 1,470円 三連単 1-3-8 10,380円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け5歳の重賞、BG1の第12回天馬賞は、ダービー馬ながら4番人気となっていたメジロゴーリキが接戦の末、わずかに差し返し優勝。重賞はばんえいダービーに続き2勝目。西謙一騎手はこのレース初優勝、重賞は昨年度のばんえい菊花賞(コウシュハサマー)以来6勝目となった。

レース振り返り
  帯広地方の今年は雪が少なくコース外も地肌が見えるほど、年末年始もほとんど降水はなく乾燥が続いていた。馬場の方も乾いており、脚抜きは良くなっているもののそこそこ時計がかかる状況であった。
  レースは、スタートからシンエイボブが外によろけるなどばらついたスタート、第1障害を越えたあたりでバラバラの展開となった。序盤から前に出たのが内からメジロゴーリキ、ゴールデンフウジン、ミノルシャープ、これにジェイワンあたりが続く展開。先頭集団は刻みながら後続とは差を付けて第2障害手前へ向かう、。そして第2障害手前にはメジロゴーリキが先着、それにゴールデンフウジン、後ろの集団から詰めたウンカイタイショウ、ミノルシャープ、ジェイワンの順で到着した。ここまで60秒の平均ペース。各馬十分溜めて、あと2,3頭が揃ったところで、最初に障害を仕掛けたのがゴールデンフウジン。しかし坂の7分どころでストップ、続いてメジロゴーリキとミノルシャープがほぼ同時に仕掛けた。このうちミノルシャープは天板近くまで上がったのものそこで膝を折った。崩れはしなかったものの立て直すのに一呼吸かかった。後の各馬も障害を仕掛けるがいずれも坂の中腹で一旦止まる。そしてそれらを見るようにメジロゴーリキが一歩一歩踏みしめながら止まらずに障害を越え、先頭に立った。続いて、立て直したミノルシャープ、3腰目で越えたゴールデンフウジン、後方待機からひと腰で上げてきたマツカゼウンカイ、じっくり溜めて2腰目で上げたウンカイタイショウが障害を越え、先頭争いはこの5頭に絞られた。直線ではメジロゴーリキが逃げるところをゴールデンフウジンとミノルシャープが追い、マツカゼウンカイが続く展開。脚色がいいのがゴールデンフウジンでメジロゴーリキが逃げるところを残り20mあたりで捕らえた。ミノルシャープの方は徐々に失速し、前とは離されて、後ろからマツカゼウンカイが並びかける。先頭はゴールデンフウジンが一旦前に出る場面もあったが、メジロゴーリキもしぶとく粘り、差し返してほとんど並んだままゴール線上へ、ソリの後端が達するところで、メジロゴーリキが数センチわずかに前に出ており、先着。ゴールデンフウジンは惜しくも2着だった。3着にはマツカゼウンカイがそのまま入った。その後について行ったウンカイタイショウが4着、1番人気のミノルシャープは道中立ち止まる場面もあり6着に終わった。

次走へのメモ
メジロゴーリキ(1着):先行して、障害をしっかり越えて、最後まで粘るこの馬の理想的なレース運びであった。ゴールデンフウジンに一旦差されかけたが最後で差し返した粘りはこの馬の強さであろう。ばんえいダービー馬としての意地を見せた。今シーズン未勝利、転厩初戦、最内枠と厳しい条件が重なり若干人気を落としていたが、定量戦で本来の実力を発揮。マイナス24kgの馬体重は体を絞った結果で、力を出せる状況にあった。今後、古馬戦線に入って荷物が重くなっても十分対応できそうだ。2月のチャンピオンカップの出走権を得たので、ぜひ古馬勢にチャレンジしてほしい。
ゴールデンフウジン(2着):最後はいわゆるハナ差、悔しい2着であったが、場内を湧かせることはできたのではないか。苦手だった障害も、焦らずひと腰ずつチャレンジし、しっかり越えて行った。直線の切れ味にかけ、一瞬勝ちが見えたかに思えたが、勝ち馬に最後粘られた。今回の2着でオープン入り。今後、相手は強化されるが、今回の走りなら十分通用可能。勝ち星を重ねて重賞に顔を出す存在になってほしいところ。
マツカゼウンカイ(3着):軽馬場向きの馬かと思われたが、最後までしっかり走れていた。障害をひと腰でクリアできたことで好勝負につながったのではないか。この馬も重賞勝ち馬であることを主張できたといえる。馬体重が増えていたのも好材料であった。今後古馬戦線でも、展開次第ではあるが、十分戦えそう。
ウンカイタイショウ(4着):近走成績が上がっていなかっただけに、今回は好走であったといえる。先行力を生かしつつも無理のない走り、障害でのエネルギーの消耗も最小限に抑え、最後の直線での粘りにつなげた。今後の浮上のきっかけをつかめたのでは。
ジェイワン(5着):やはりこの馬には馬場が重かったか。仕掛ける前に有力馬に先に行かれてしまう展開で、直線での切れ味を見せる場面に至らなかった。それでも落ちて来たミノルシャープを拾って掲示板内に入るあたり勝負根性はあるところを見せた。
  その他では、1番人気に推されたミノルシャープ(6着)だったが、最後の失速はある程度計算の上であったが、今回は障害での膝折も出て、全体的に流れに乗れなかった。この馬も軽馬場の方が得意そう。巻き返しを期する。ナカゼンガキタ(7着)ら牝馬勢も重馬場で追走一杯であった。時期的なものもありそう。なお、今回出走取消となったカネサスペシャルが出ていればまた違った展開になったかもしれない。

はむ!の予想(馬券)結果
  (通常分)今回 +3,200   (配当)7,700 (投入)4,500
  (単複・ワイド)今回 -1,200   (配当)0 (投入)1,200
  今年度累計 -4,770 (1/3・天馬賞終了時点)
    通常  +4,830 (配当 84,130 - 投入 79,300)
   単・ワ -9,600 (配当 20,100 - 投入 29,700)
  実に惜しい。ゴールデンフウジンが来てくれたらいよいよ完全プラス街道に突入できたのに。って言ってられるのが平和なこと。今回は枠複だけでプラスに持って行けたのも良しということで。2月以降の残り6レースでプラスをキープできることが目標。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)

  この後の重賞は1か月ほどあいて、2月3日、今年からBG1に昇格した牝馬チャンピオン決定戦のヒロインズカップ(BG1)です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思いますが、間があくのでそれまでにも何か書くことがあればと思っています。

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