ばんえい重賞レース回顧
第14回柏林賞(BG3)-2020年7月5日-10R 200m直 曇 1.7%
1着△(4)メムロボブサップ(阿部武) 1分51秒4
2着○(8)インビクタ
3着 (7)サクラドリーマー
単勝 4 430円(3番人気) 馬複 4-8 1,170円 三連単 4-8-7 11,800円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等は、はむ!の当初予想印)
4歳世代の三冠レース第一戦、第14回柏林賞は、3歳三冠馬ながら3番人気となっていたメムロボブサップが障害2番手から直線で一気に抜け出して快勝。重賞は昨年のばんえいダービー以来6勝目となった。阿部武臣騎手はこのレースは2008年のホッカイヒカル以来12年ぶり2勝目、通算25勝目。坂本東一調教師はこのレース初制覇で通算12勝目。
レース振り返り
帯広はこの週はぐずつき気味で、水分を含んでいるものの粘り気もあり、ある程度力の要る馬場であった。
レースはややバラバラとしたスタートでコマサンブラックとアポロンが出遅れ気味、他の各馬は勢いよく第1障害を越えてた。先にハナを取りに行ったのがダイリンファイター。これに最内のアオノブラックもついていき、メムロボブサップも前に付けた。外からはじわじわインビクタが追いつき、このあたりが先頭集団を形成。各馬刻みを入れて出入りを繰り返しながら第2障害に向かう。そして概ね態勢が変わらないまま第2障害手前へ。ダイリンファイターがわずかにリードを保ちながら先着。ここまで54秒とややハイペース。続いてメムロボブサップ、インビクタ、アオノブラックの順で第2障害に到達した。
障害はダイリンファイターとインビクタがほぼ同時に仕掛け、踏み込みながら坂の頂上付近へ。しかしダイリンファイターは坂の天板付近で一旦ストップ。その間にインビクタが障害をひと腰で越えてこれが先頭へ。これを見るようにしてメムロボブサップとアオノブラックが障害に挑戦。メムロボブサップは勢いよく障害を越えて、先に降りたインビクタに迫る。一方、アオノブラックはややつまづき加減で、立て直したダイリンファイターと共に一歩遅れて第2障害を越えた。後の馬は大きく離された。
先頭争いは、インビクタに追いついたメムロボブサップがさらに切れ味を生かし一気に先頭へ、インビクタも付いていくが、メムロボブサップが引き離しにかかり、残り20mで3馬身ほどのリード。インビクタの内からはアオノブラックとダイリンファイターが並走しながら迫って3頭で2番手争い。先頭を行くメムロボブサップは勢いが止まらず快調にゴールに近づく。2番手争いの方はインビクタが粘り、アオノブラックが懸命についていくが脚色が同じになる。ダイリンファイターは失速ぎみ、そうしている間に後方から大きく遅れていたサクラドリーマーが一気にこの集団まで迫ってきた。先頭のメムロボブサップはそれらを尻目に見ながらスピードが緩むことなく、ゆうゆうゴールを駆け抜けた。10秒ほど離れて2着争いはインビクタがスピードは落ちたもののなんとか粘って2着。3着はゴール直前でサクラドリーマーがアオノブラックをかわして入った。1番人気になっていたアオノブラックはわずかに4着。2番人気のダイリンファイターはゴール前でストップし6着に終わった。
次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):今シーズンはトップハンデもあって成績は上がっていなかったが、三冠馬の実力をここで見せ、終わってみれば強い勝ち方であった。懸念された障害の苦手意識も全く消えていた。ダービーの時と同様、序盤から攻めて行ったのも余裕を持ってレースを進められたということであろう。この後だが、秋の銀河賞で二冠を目指すことになるが、それまでに、ハンデの重そうなはまなす賞や、場合によっては夏のグランプリにも出走チャンスはありそうだが、どこに合わせてくるか。
インビクタ(2着):もうこれまでの逃げて粘るだけの馬ではなく、力を温存しながらしっかり最後まで押し切るという大関相撲を見せたイメージ。直線でのたたき合いを制したあたりは見応えがあった。レース運びに幅が出てきて、今後他馬にとって怖い存在になりそうだ。次の狙いはやはりはまなす賞だろう、初重賞制覇を目指す。
サクラドリーマー(3着):重賞でもようやく持ち前の目の覚めるような切れ味を見せることはできたが、全体として速い流れになった分遅れを取ってしまった。この馬は障害で時間がかかるのはある程度折り込んでおかなければならない。現状では着に入って良しというところか。自己条件の特別戦で勝ち星を重ねたい。
アオノブラック(4着):この馬としてはミスはなかった。ただ前半から力を使っていて、そこが後半の伸びを欠いた一因になっているように感じられる。トップハンデと最内枠というのが微妙に影響したか。決して力負けではないので立て直しは可能。次の狙いは昨年2着のはまなす賞。勝ちたいレースであろう。
ギンノダイマオー(5着):行き脚も良くなく、障害も何腰もかかっており、まだ復調には遠いイメージだが、それでも最後は掲示板まで入ってくるあたりは元々の力はある証拠。きっかけをつかめば復活は可能であろう。
その他では、近走の好調から2番人気まで押し上げられていたダイリンファイター(6着)は思い切ってハナを切り見せ場は作ったが、障害でふた腰かかり、最後は一杯になった。しかし力を付けていることは確か。唯一の牝馬ジェイカトレア(7着)は自分の走りをしており障害のミスがなければ掲示板内もあった。重賞入着経験のあるアオノゴッド(8着)は前に行く素振りは見せていたが、全体の流れが厳しく追いつけなかった印象。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 枠複 4-7 3枚 ワイド 7-8 1枚
やっぱりメムロボブサップ三冠馬。強かった。近走障害を苦しんでいただけにどうかと思っていたが、きちんと立て直していた。アオノブラックは周りの勢いに押されていたね。インビクタはよく粘った。
ま、狙いを下げたボブサップが来てしまったからしょうがないね。よく枠複とワイドを押さえていたというところか。
今回収支 -3,180
(通常分) -2,400 (配当)2,100 (投入)4,500
(単複・ワイド) -780 (配当)620 (投入)1,400
今年度累計 +9,660(7/5・柏林賞終了時点)
(通常分) +9,370 (配当 26,770 - 投入 17,400)
(単複・ワイド) +290 (配当 5,790 - 投入 5,500)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次回は2週間後の7月19日(日)、今年からグレードが格上げになる古馬重賞、旭川記念(BG2)です。予想は前日までにアップしたいと思います。
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