ばんえい重賞レース回顧
第32回ばんえいグランプリ(BG2)-2020年8月16日-10R 200m直 晴 1.7%
1着○(9)ミノルシャープ(島津新) 2分21秒6
2着◎(8)コウシュハウンカイ
3着 (1)メジロゴーリキ
単勝 3 260円(2番人気) 馬複 8-9 260円 三連単 9-8-1 3,520円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等は、はむ!の当初予想印)
ファン投票選抜による夏の大一番の重賞、第32回ばんえいグランプリは、1番人気の6歳馬ミノルシャープが障害先頭で抜け出し、後続を振り切り優勝。今年は、北斗賞、旭川記念に続き重賞3連勝を果たした。通算は5勝目、島津新騎手はグランプリは初制覇、重賞はばんえい大賞典に続き、重賞の騎乗機会4連勝で今季4勝、通算6勝。大友栄人調教師はグランプリは5度目の制覇で重賞通算49勝目。
レース振り返り
帯広は一昨日のまとまった雨が降ったものの、当日は晴れて気温が急激に上がり、馬場も急速に乾いて、そこそこ力の要る馬場になっていた。
レースは、バラバラとしたスタートで、メジロゴーリキ、ミスタカシマ、センゴクエースが勢いよく飛び出したが、センゴクエースは第1障害の天板で膝をつくアクシデントで最後方に回った。その他の各馬はバラバラと障害を越えて行き、メジロゴーリキ、ミノルシャープ、ミスタカシマが先頭集団へ。各馬早めの刻みでかなりゆったりしたペース。1,2障害中間付近では前の3頭に1番人気コウシュハウンカイが前に付け、キタノユウジロウ、シンザンボーイあたりも続いた。さらに遅れていたセンゴクエースも前に追いついて、第2障害に向かう。中間を過ぎてからはメジロゴーリキがさらに意欲的に前に出て、コウシュハウンカイもミノルシャープとともに前の方へ。第2障害手前にはコウシュハウンカイの方が先に到着し、ミノルシャープが続いた。メジロゴーリキは障害の2,3歩手前でしばし溜めて行く作戦、後続の各馬たちとともに相次いで障害に到着した。ここまで79秒とスローペース。
障害は各馬じっくり溜めたあと、ミノルシャープとコウシュハウンカイがほぼ同時に仕掛け、ミノルシャープがしっかりした脚取りで軽く障害を越え先頭へ、コウシュハウンカイも踏み込みながら障害を越えてこれに続く。やや遅れて障害をひと腰で越えたメジロゴーリキが3番手。シンザンボーイも早めに仕掛けたが一旦膝を折った。その間にキタノユウジロウが障害を越え4番手、シンザンボーイが5番手、他の各馬も相次いで障害にチャレンジしたが苦戦した。
先頭争いは、ミノルシャープが勢いに乗ってリード、2~3馬身の差でコウシュハウンカイがこれを追い、さらに3~4馬身遅れてメジロゴーリキ、これにキタノユウジロウ、シンザンボーイが続くが各馬ほぼ同じような脚色。態勢も変わらないままゴール近くまで続く。そして、先頭のミノルシャープの脚取りは全く衰えず、しっかりした脚取りのままゴールを駆け抜けた。コウシュハウンカイも離されずについて行き最後は1馬身ほど詰めたが、前との差は大きく、そのまま2着に流れ込んだ。3着にはやや間があいたがメジロゴーリキがそのままゴールに駆け抜けた。4着には最後でキタノユウジロウをかわしたシンザンボーイが入った。3番人気になっていたセンゴクエースは最後で追ったものの前半の遅れが大きく7着に終わった。
次走へのメモ
ミノルシャープ(1着):大外枠に入り、障害手前あたりではよそ見をする場面もあったが、全く問題なかった。障害の捌きは実に上手いし、最後までスピードが落ちなくなったことはこの馬が強くなった証明である。グランプリまでで重賞3勝というのは近年なかったのではないか。6歳馬でまだ成長も見込め、これからどこまで強くなるのかというところ。ただ、今後ハンデがかなりきつくなるので、正月の帯広記念を次の目標に、レースを選びながら調整していくことになるだろう。、
コウシュハウンカイ(2着):惜しくも連覇はならなかった。ミノルシャープと隣の枠に入り、かなり意識をしつつも、終始この馬のペースで行って申し分ない走りをした。ミスもなかったが、またも勝ち馬の勢いにやられたというところ。ただ調子自体は問題なく、秋の古馬戦線ではやはり中心的存在になることは間違いない。まずは岩見沢記念を目指す。
メジロゴーリキ(3着):今回は前半は積極的に行って、障害はじっくり攻める作戦に出ていた。2段階の溜めを作るなど工夫がされており、障害はひと腰で越えて、最後の粘りも見せた。前の2頭とはまだ力の差があるように見えるが、今回のレース運びで自信がついたのではないか。久々の重賞勝ちもそろそろ狙いたい。
シンザンボーイ(4着):やはりこのレースになると力を発揮してくる。今回は障害で膝を折りそれがなければさらに前に行けた可能性が大きかっただけに惜しまれる。秋の重賞シーズンはこの馬の得意なところ。目標は10月の北見記念の連覇か。
キタノユウジロウ(5着):旭川記念と同じく5着。ただ今回も9番人気だっただけに善戦といえる。前回同様、積極的に行って障害力を生かしたレースを展開している。5歳馬としてまだ伸びしろは大きそう。
その他では、カンシャノココロ(6着)は終始自分のペースで行き、障害もマイペースで越え、ミスした馬らを押さえての6着。グランプリ常連として恥ずかしくないレースができた。センゴクエース(7着)は第1障害のミスがすべて、やはりこの馬にはこれがあるので怖い。ミスタカシマ(8着)は、前半しっかりついており、見せ場はあったが、やはり相手が強かったか。そしてホクショウマサル(9着)は今回も厳しかった。障害の苦手意識も癖になってきている。直線の脚は見事なだけになんとか立て直してほしい。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 枠複 8-8 5枚
ミノルシャープやっぱり強い。大外で少しだけ評価落としたけど関係なし。最後までスピード落ちないからなぁ。これは本物だね。コウシュハウンカイもよく追ったけどかなわなかった。しかしそこまでは想定してたんだけど、メジロゴーリキが見事復活してくるとは・・。馬券的には枠複だけになってしまった。うーん。もう少し取りたかったなぁ。
今回収支 -4,000
(通常分) -2,600 (配当)1,400 (投入)4,000
(単複・ワイド) -1,400 (配当)0 (投入)1,400
今年度累計 +6,020(8/16・ばんえいグランプリ終了時点)
(通常分) +7,360 (配当 37,260 - 投入 29,990)
(単複・ワイド) -1,340 (配当 8,560 - 投入 9,900)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次回は2週間後の8月30日(日)、3歳と4歳の世代間の対抗重賞、はまなす賞(BG3)です。予想は前日までにアップしたいと思います。
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